幼馴染「引越しするんだ」(129)

男「誰が?」

幼「私が」

男「…どーせ同じ市内って話だろ?」

幼「ううん。東京だって」

男「…嘘だろ?」

幼「ホントだって!」

男「だって、幼の家は借家とかじゃないじゃん!」

幼「だから、お父さんが本社に転勤になるんだって」

男「えーあー…じゃ幼はいかないんだろ?」

幼「行くよ。お父さんがいうにはこれからあっちに落ち着くことになるって

男「」

幼「なにー?私と離れ離れになるのそんなに寂しいのー?」

男「んなわけあるか!!!帰る!!!」

幼「…」

 
男「今日、エイプリルフールじゃないよな?」

男「でも嘘だよな…これからだってずっと一緒だよな…」

母「男!起きなさい!!」

男「なんだよーもう少し寝かせろよー幼…」

母「幼?何寝ぼけてんの!!幼ちゃんなら先に学校行っちゃったわよ!!」

男「…母さん?あれ?(いつも幼が起こしに来てたのに…)」

母「いい加減、しっかりしないと幼ちゃんに愛想尽かされちゃうわよ。ほら、しっかりしなさい!!」

男「…」

男「幼、今日は起こしに来なかったな…」

男「なんで…?」

女「おはよう!男君!」

男「!なんだ女か…」

女「な!女か…とは何さ!」

男「いやごめんごめん」

女「今日は幼ちゃん一緒じゃないんだね?夫婦ケンカでもした?」

男「は?夫婦喧嘩とかやめてくれ!今日はアレだ!…なんか先に行っちゃったんだよ」

女「ふーん。やっぱりなんかあったんだ?」ニヤニヤ

男「話を聞いてください」

女「まあいいよ。今日は私と登校しようか!!」

男「うん…」

女「元気ないなあ!」

学校

女「幼ちゃん、鞄かけてあるけど教室にいないね?」

男「さあ?大方隣のクラスにでもいってるんだろう。あいつ友達多いし」


ガラガラ

男「な、幼…」

教師「今日は皆に話がある。幼さんがお父さんの仕事の都合で東京に引越しすることになった」

外野「いいなー東京ー!!」

教師「いいなーTOKYO!!」」

男「…」

教師「しかし、1学期一杯はこの学校の生徒であることに変わりない。あと2週もないが皆、幼さんとの思い出を作るように」

幼「父の仕事の都合で転校することになりました。少ない時間ですがよろしくお願いします」

男「幼…本当に、行っちゃうんだな…」

放課後

幼「男、一緒にかえろ」

男「…今日は用事があるから」

幼「そう?なら後で家行くね!」

男「うん…」

男「なんだよ…幼全然寂しそうじゃねー…」

女「よ!」

男「ん」

女「…男君、幼ちゃんが転校すること知ってたの…?」



男「ま、昨日知ったばっかりだけどな」

女「(やっぱり)」

女「で、幼ちゃんに告白しなくていいの?」

男「ば、馬鹿!なんだよいきなり!!」

女「幼ちゃんの事好きなんじゃないの?」

男「いや、馬鹿!そんなことはあるはずが…」

女「素直じゃないなー」

男「あるんだなぁ…」

女「お!男らしい!!それでこそ君だ!!」

女「それじゃあ告白しかないね!!」

男「バカいえ!!そんなん今更できるか」

女「えーやっぱ女々しいなあ。名前交換しようか?」

男「…」

女「幼ちゃん、きっと東京いったらさぞかしモテるだろうなぁ」

男「だったらそれまでの話しだろ。大体お前はどうなんだよ」

女「え?私?んー…」

男「人におせっかい焼く前に自分の事考えろよな?じゃ俺こっちだから」ヒラヒラ

女「そんなこといっても…私の事なんて目にも入ってないじゃない…」

男「幼…行っちゃう。でも告白なんて…」ガチャ

幼「おかえりー!遅かったね!」

男「あれ?なんでいるの?」

幼「もう、しっかりしてよ。今日遊びに行くっていってたじゃん」

男「あ、そうだっけ。でもなんでエプロンなんて着ているのかしら?」

母「男!喜びなさい!今日の御飯は幼ちゃんが作ってくれたのよ!」

男「それでか!!家事位しろよ!!」

母「…それだけじゃなくってこれから2週間!ずっと幼ちゃんが家事やってくれるって!」

男「幼…一体なにがあったのか俺に説明しろ」

幼「なにもないよー。なんか家事したくなったから」ニコニコ

男「(なんつー言い訳だ…大方親父のボーナスでバイト代出して自分はグータラしようって母の魂胆丸見えだぜ)」

男「(ま、幼がいいならそれでいいけど)」

幼「そんなわけで、今日のご飯はとんかつとプリンでーす」

男「おお」

幼「おいし?」

男「うむ」

幼「やった」ニコニコ

男「幼…あのさ、転校のことだけど」

幼「…うん?」

男「なんでもない。おいしいよ」


女「さいきんご機嫌だねー!」

男「気のせいだろ?」

女「…なんだかなー」

1週間後
男「只今。ってなにその荷物は」

母「あ、おかえり男。1週間ほどお父さんの所いってくるから」

男「え?今から?」

母「うん、だから家のことは泊りがけで幼ちゃんがやってくれるから2人仲良くね」ガチャ

母「…」

男「」

幼「男ー今日は何が食べたい?」

男「んーなんでもいいよ」

幼「なんでもいいって困るなあ。私の料理食べれるのあと数えるくらいしかないんだよ」

男「んな大げさな」

幼「とにかく!なんでも作るから!男が本当に食べたい物教えて!!」

男「考えとく!」

幼「もー」

男「それでカレーとプリンか」

幼「結局文句いうの!?」

男「いや、文句って言うか…お前ホントにプリン好きな?」

幼「んーえへへ」ニコニコ

男「まあ旨いけど」モグモグ

男「あ、洗い物手伝うよ」ジャー

幼「ありがと」ガシャガシャ

男「…」ジャー

幼「なんだか…新婚さんみたいだね」ジャー

男「そうかしら」ジャー

幼「あのさ…男、覚えてる?小さい頃の約束」

男「覚えてないな」

幼「もうー!!」パリーンパリーん!!!

男「洗い物の次は割れ物掃除か…」
 
幼「…すみません

男「さて寝るか」ガチャ

男「ってなんで俺のベットで寝てるんだね君は…」なでなで

幼「」すうすう

男「約束…覚えてるよ。忘れるはずない」

男「子供が考えることなんて単純だな…きっとそこには打算も駆け引きもないからだろうな」

男「好きだ…幼。いつかきっと迎えにいくからその時まで待っててくれ」

男「そしたら、その時はお前をきつく抱きしめていいか?」

男「さて、俺はリビングでもいくか」

幼「…」ツウー


教師「今日で幼さんは最期の登校になった。では幼さんからあいさつ」

幼「みなさんサンクス」

外野「ああー寂しいよー、また会おうねー!」

教師「幼ちゃんのパイパイ舐めたいよー」

男「…」

女「…」

男「幼、一緒に帰ろうぜ」

幼「ごめん!!ちょっと用事あってさ先に帰ってて」


女「話しってなに?幼さん」

幼「女さん、あのね…」

女「」

女「おっす!」

男「…はよ」

女「くっらいなー全く幼ちゃんが転校してもう半年経つよー?いい加減元気だそうよ」

男「ああ、まさか幼に拒絶されるとは思わなかった」

女「会うたび言ってるよあんた…。今頃東京で元気に暮らしているって!」

女「それに男君には私がいるじゃん」

男「それがせめてもの救いだ」

女「それより今日さ、うち来ない?誰もいないんだー!ご飯作ったげる!」

男「…ご馳走になろうかな」

女「何が食べたいー?」

男「プリンで」

女「…」

男「どした?」

女「いやいや!プリンね!わかった!ってゆかーデザートリクするか?」

男「思い出の味なのさ。お袋のな」

女「…実家住みだろが!」

女「さあ召し上がれ」

男「おお、これは見事な料理だね」

女「そうだろそうだろ」

男「うん!旨い!幼なんかのよりずっと旨いよ」

女「そ、そう?元気でた?(なんかテンションおかしくないか?)」

女「ってこれチューハイ!!(男君酔ってる!?)」

男「うん。大体幼なんて、思わせぶりなことした挙句、俺を振った」クドクド

男「それだけならまだしも、転居先も、連絡先も教えなかった」クドクド

女「(泣き上戸だったのか…)」

男「俺嫌われてたのかな?やっぱ…」ポロポロ

男「なんて、な…デザート食べますわ」パク

女「…味はどう?」

男「!!!」

男「これ…幼の…」

女「(この顔…!もう見れないよ…)」

女「男、落ち着いて聞いてね。幼ちゃんはね、お父さんの転勤で東京に行ったわけじゃないの」

男「え?」

女「幼ちゃん…難しい病気だったんだ。でもそれ男に隠して…入院してる…」

男「」ドタドタがシャーん!!女の家出発!!

女「…行っちゃったし、言っちゃった…」

女「このプリンね、幼ちゃんが作り方教えてくれたの。小さい頃初めて男にご馳走したものなんだって?」

女「幼ちゃんとっても嬉しそうに話してた。お父さんが甘いもの食べれなくって泣きそうになったとき」

女「男が幼ちゃん泣かないようにって、お腹壊しそうなるような量食べて…」

女「おいしいっていってくれたんだって。言ってた」

女「幼ちゃん、男のお嫁さんになれないからって、せめて男の好きだったもの残しておきたいからって…」

女「私に教えてくれたの」

女「でも、私じゃダメだった。ずっと男の顔暗いまんま…でも最期にあんな元気になってくれて良かった…」

女「男…私、男が好きだったよ」

ドア「開いた!!!」

男「女!!」

女「戻ってきたの!?」

男「おいしかった!!」ガチャ!!

女「…ばーか」ポロポロ

ドア「閉まってない!!ケツ抜け」

男「かあさん!!幼は!!!」

母「!(その顔…)」

母「これ持って今すぐいきなさい!幼ちゃんに伝えたい事があるんでしょ!!」地図と住所と巻物

男「!わかった!」

男「リニアモーターカー!!!!エアロトレイン!!」

母「!あの子新幹線を越えてリニアモーターカーの術を習得したというの?」

東京

幼母「!?リニアモーターカー?いえ、あれは男ちゃん?」

男「幼に!幼に会わせて下さい!!」

幼母「で、でも!」

男「俺は幼に伝えなくてはいけないことがあります」

幼「リニアモーターカー!?」

幼「いえ、男!?なんでここに?」

男「幼、なんで俺のこと…」

幼「だって…私には先がないんだもん!!」

幼「長く、一緒にいられないの!!でも少しだけでいいから…あなたと暮らしたかった」

幼「だから、男の母さんに頼んだ。少しだけでも、幸せを味わいたかった」

幼「少し形は違ったけど、約束守れて嬉しかった…」

幼「男、寝てる私を優しくなでながらいってくれたよね?いつか迎えに来てくれるって」

男「…」

幼「でも、私にはそのいつかが永遠に訪れないの。あなたとの約束、守れない…」

幼「だから…」

男は幼馴染をきつく抱きしめた。そしてその抱擁によって約束は果たされた。しかし、

きつく抱きしめたことによって幼馴染は圧死した。今、男は刑務所にいるらしい…

>>1はリニアモーターカーで崩れた世界を立て直すことが出来なかった

                  完

さてこのSSをご覧いただきまして真にありがとうございます。
>>1は彼女を募集しています。
関東4県にお住まいの方でご希望の方はぜひ応募ください。
>>1スペック
年収300万
自由業
22歳
身長平均より少し上
痩せ型
ルックス
昭和俳優を少し中性化した感じ
性格
気は長いです。
レディファーストです。
臆病です。
よろしく!

感想も募集しています!!
じゃんじゃんください!!

>>115
さてnipかなんかで続きをやろうか

>>116
どっちにしても、途中でもっと面白い話思いついたんだ。
だからこのSSは捨てた。
ちなみに
しんのすけ「中学生になったゾ」
は俺が書いたよ!

>>119
では思いついた話をオナシャス
しんのすけは知らんな

しんのすけ「中学生になったゾ」
はマジで駄作だけど才能の片鱗が見えててゾクゾクすると思うよ。
さて、彼女希望の人はまだですかー?
メル友からでかまいませんよー!

>>119
vnyCLEf/Oみたいに埋めて埋めて勝手にパートスレにしようとするお節介キチガイをどう思う?

>>120
思いついた話は推敲を重ねてやりたいからその内に書き下ろす予定。
このSSは即興で書いたから、読み返すと粗が目立つし、万全の状態で
完成させたい。

>>122
リニアモーターカーなんじゃないかな?
そういう奴は。

>>124
これが即興か
未来の>>1の作品に期待

>>127
ちなみにこれ、原型がある。
のくす牧場で 幼馴染  引越し で探すと
クソ駄作の作品がある。もちろん俺が書いた。
厳密にいうと、アレンジ。

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