＞綺麗なお姉さん
妹に似てるのに？なんかおかしくね

>>2
最初は登録したアバターで、途中からリアルの顔になるのよ

シリカ「えいっ！」

ｲﾉｼｼ「ぷぎぃっ！」

バシャンッ！

シリカ「や、やったぁ！」

キリト「おめでとうシリカ、どうだった」

シリカ「その、ちょっと可哀相だったけど楽しかった」

キリト「最初はちょっと抵抗あるもんな、でも慣れたら楽しいよな」

シリカ「そうだねっ」

キリト「それじゃあこの調子でどんどん行こうか」

シリカ「うん！」

シリカ「ん？　ねえキリト、変な音なったけどなに？」

キリト「今のはレベルアップのSEだよ、ステータスウインドウ開いて確認してごらん」

シリカ「あ、本当だ！　やったやった！」

キリト「おめでとうシリカ」

シリカ「ありがとうキリト」

シリカ「……あっ、もうこんな時間なんだ」

キリト「ああ、一回落ちるか？」

シリカ「うん、また色々教えてね」

キリト「また会ったらな、じゃあな」





シリカ「……あれっ？」

シリカ「うーん……」

キリト「どうした？」

シリカ「あ、ログアウトボタンがないんです」

キリト「そんな馬鹿な、よく見てみろよ……え？」

シリカ「ね？」

キリト「……」

シリカ「ほかにログアウトの方法は？」

キリト「……ないな」

シリカ「えぇー！」

キリト「これは一体……っ！？　テレポート！？」

シリカ「きゃああ！」

キリト「なにが起きてるんだ……よっと」

茅場省略

キリト「……君誰？」

シリカ「あなた誰ですか？」

キリト「まさか」

シリカ「あなたは」

キリト「シリカ！？」

シリカ「キリト！？」

キリト「シリカ、ちょっと」

シリカ「え、キリトさん？」

──────

路地

キリト「俺はこれから出来るだけ先に行こうと思う、シリカも行かないか？」

シリカ「え、で、でも本当にHPがなくなったら死んじゃうんですよ！？」

キリト「それでも、ここがずっと安全とは限らない」

シリカ「……」

キリト「……そっか、俺は行くよ、じゃあまたいつか、な」

シリカ「ま、待ってください！」

キリト「なんだ？」

シリカ「わ、私も行きます！　連れていってください」

キリト「……ああ、それじゃあ行こうか、しばらく走るから頑張ろう、行くよ」

タッタッタッ

シリカ「あっ、ま、待ってください」
トタトタトタ

キリト「というわけでこのクエストで、レベル上げながら装備を取ろうと思う」

シリカ「……あの子、治ると良いですね」

キリト「ああ、それじゃあ行こうか」

シリカ「はい！」

──────

シリカ「きゃあああ！」

キリト「落ち着けってシリカ、気をつければ当たらないし簡単に倒せる」

シリカ「そうじゃなくて見た目がぁ！　き、キリトさぁん！」

キリト「……はぁっ！　ほら、大丈夫だ」

シリカ「ほっ……」

キリト「でも次は頑張ってもらうからな」

シリカ「いやああああ！！」

キリト「さて、今日はもう休もうか」

シリカ「休むのって、どうするんですか？」

キリト「宿屋で寝る、本来は寝落ちでログアウトだけど……ここでは多分普通の生活を送らないとダメそうだ」

シリカ「へぇ」

キリト「部屋は別々だな、なにかあったらノックしてくれ、お休み」

シリカ「はい、お休みなさい」

コンコン

キリト「来たか」

ガチャ

キリト「いらっしゃい」

シリカ「……お邪魔します」

キリト「さて、どうしたんだい？」

シリカ「その、少しお話したくて」

キリト「ああ、なんでも話そうか」

シリカ「その、キリトさん、どうして私しなんかを連れて来たんですか？　私よりも上手い人はたくさんいましたし、強そうな人もたくさんいたのに」

キリト「……笑わない？」

シリカ「はい、笑いません」

キリト「君が妹に似てたから放っておけなくて……」

シリカ「……ふふっ」

キリト「笑わないって言ったのに……」

シリカ「あはは、すみません、でも……ふふっ」