【大室家 居間】
櫻子「ねーちゃーん、助けてー。たいくつだよー」グデー
撫子「んー、ひま子と遊べば? 時間的にまだ家にいるんじゃない?」
櫻子「向日葵と遊ぶと、もれなく宿題やらされるからなぁ……」
撫子「ほっとくとあんた、夏休み最終日まで宿題やんないからね。
面倒見てくれるひま子に感謝しなよ? マジで」
櫻子「ぐぬぬ。い、今は宿題関係ないじゃん!」キィッ
撫子「あー、はいはい。じゃあプールにでも行けば?」
櫻子「それもいいけど、なんていうのかな? こう、後で『楽しい夏休みだったなあ』
みたいに思い出せるような何かをやりたいっていうか」
櫻子「ねーちゃんは、いい感じの思い出作りたいとか思ったりしない?」
撫子「夏休みの思い出作り、ねぇ……」
撫子「……」
撫子「まあ、悪くないかもね」
櫻子「なんか変な間が無かった? ていうか顔赤くなってない?」
撫子「き、気にしないでいいから」
撫子「じゃあ思い出になるかはともかく、>>5でもやってみたら?」
痔の治療
撫子「じゃあ思い出になるかはともかく、痔の治療でもやってみたら?」
櫻子「なんでよっ!? いやたしかにいろいろ忘れられない記憶になるだろうけどさ……」
櫻子「そもそも痔じゃないし!」
撫子「あんたこの前お尻さすって変な歩き方してたからてっきり痔かと」
櫻子「あれは向日葵からかったら思いっきりミドルキック食らっただけだよ!」
撫子「あ、そう? じゃ水虫の治療とかいいんじゃない?」
櫻子「ねーちゃん……、真面目に考えてくれるきないだろ」
撫子「だってめんどくさいし。それにちょっと用事できちゃった」
櫻子「うっそだー。さっきまで暇そうだったくせに」
撫子「あんたに言われたとおり、夏休みの思い出作ろうかと思って。じゃね」
櫻子「あ、自分だけずるいぞ! 逃げるなー」
櫻子「……逃げられた。くそー。しょうがない誰かに相談するか……」
櫻子「誰がいいかなー。>>10がいいかな?」
\アッカリーン/
櫻子「誰がいいかなー。あかりちゃんがいいかな?」
櫻子「出てくれるといいけど」ピッ
あかり『あ、櫻子ちゃん。おはよう、……でいいのかな?』
櫻子「10時だしいいんじゃない? おはよあかりちゃん」
あかり『櫻子ちゃんがかけてきてくれるなんてめずらしいねぇ。ちょっと嬉しいな。
なんかご用時かな?』
櫻子「うん、ただの相談なんだけどさー。夏休みってけっこう暇じゃん?
せっかくだからさ、何か思い出になるようなことしたいなって」
あかり『あ、いいねぇ、楽しそうだよぉ。何するの? あかりも混ぜてくれるのかな?』
櫻子「いや、それをあかりちゃんに考えてもらおうかと思って」
あかり『えっ! あかりに丸投げ!?』
櫻子「うん、あかりちゃんて何かと頼りになるからさぁ。
いいアイディア教えてくれると思って」
あかり『頼りに、なる……? え、ほんとに? えへへ、嬉しいなぁ。
ってそんなこと言われても浮かばないよぅ!』
櫻子「あかりちゃんなら大丈夫だって! お願いっ!」
あかり『えぇー……。じゃ、じゃあ>>17とか?』
海に行こう
あかり『えぇー……。じゃ、じゃあ海に行く、とか?』
櫻子「海かぁ。去年も行ったけど楽しかったもんね!」
あかり『うん! みんな揃って行けてあかりほんとに楽しかったよぉ』
櫻子「よっし、じゃあ海に行くことにしよっか! あかりちゃん予定は?」
あかり『うん。しばらくは空いてるから大丈夫だよぉ』
櫻子「行くメンバーはどうしよっか。学校のみんなでいい?」
あかり『うん! あかり、ごらく部のみんなにスケジュール確認しておくね』
櫻子「じゃ私は生徒会のみんなのスケジュール聞くか」
あかり『それじゃまた連絡するね!』
櫻子「うん、またね~」ピッ
櫻子「よっし、楽しくなってきたぞー。さてみんなに連絡連絡っと」
………
……
…
あかりが確認取れたメンバー >>24
櫻子が確認取れたメンバー >>26
ちーな
ひまわり
ごめん、それぞれの安価に複数書いてくれていいよって書いておけばよかった
でもちょうど1年組みになったからこのままいくね
【列車の中 海水浴当日】
ガタンゴトン
あかり「京子ちゃんたちもいっしょに行けたらよかったのにねぇ」
ちなつ「ほんとだよ。結衣先輩といっしょに泳ぎたかったのにー」
ちなつ(そして着替えとか水着とか見たかったのに……!)
向日葵「しかたないですわ。先輩方は先輩方でちょっとした旅行に行くってことですから」
櫻子「いいなー、私もどっか旅行行きたい!」
向日葵「今回の海水浴もそれなりの遠出ですから、我慢なさいな」
櫻子「ま、それもそうなんだけどー」
向日葵「ほら、お弁当作ってきましたから、機嫌直して食べましょう」
櫻子「やったー! その卵焼き予約ー!」
向日葵「たくさんありますから、そんなにがっつかないの」
あかり「さすが向日葵ちゃん、すごいねぇ」
ちなつ「向日葵ちゃんに料理教えてもらおうかな」
櫻子「うまっ! あ、それも予約ね!」モグシ
向日葵「こらっ、行儀悪いですわよ!」
ギャーギャー
【海水浴場】
櫻子「わー、着いた着いた! ってあっつ! 砂あっつ!!」
向日葵「ビーチサンダル履きなさいよ……」
ちなつ「あはは、櫻子ちゃん、急ぎすぎだよー」
あかり「でも人少ないねぇ。ラッキーなのかな?」
向日葵「かもしれませんわね。まだくらげが出る時期じゃありませんし」
櫻子「ねーねー、>>40しようよ!」
スイカ割りならぬおっぱい割り
櫻子「ねーねー、スイカ割りならぬおっぱい割りしようよ!」
櫻子「な! 向日葵!!」ニヤニヤ
向日葵「……」ジー
櫻子「な、なんだよ!? 私の胸元見て!///」
向日葵「……いえ、私の視界に『おっぱい』と呼べるような代物が無いようですからおかしいな、と」
向日葵「たしか『おっぱい割り』とやらをするんですわよね?」
櫻子「うぐっ!」
ちなつ「私たちは向日葵ちゃんの視界に入ってないよね?」ボソボソ
あかり「う、うん。きっとセーフだよぉ」ボソボソ
ちなあか「あはは……」
向日葵「ほら、始めましょう? 割るおっぱいはどこですの?」キョロキョロ
櫻子「……す、すみませんでしたーっ!」ゲザ
ちなつ「冷静に対処されちゃったから、変に追い詰められちゃったのね……」
櫻子「と言うわけで気を取り直してスイカ割りだ! 最初は私からね!!」
向日葵「立ち直りの早い子ですわね……」
櫻子「おら回せー! ぐるんぐるん回せー!!」
ちなつ「おっけー! チーナにまかせて!!」
櫻子「あはははは、楽しー! ちなつちゃんもっともっとー!」グルングルン
あかり「ちょ! ちなつちゃん、やりすぎじゃ……!」
向日葵「周囲には人もいませんし、大丈夫でしょう。
気分が悪くなってもいい薬といったところですし」
櫻子「うおおおおおぅ! せ、世界が回ってる! これはこれで楽しいっ!!」
あかり「そうだね、楽しそうだしいっか」アハハ
ちなつ「もっと右右ー! ちが、そっちじゃないって!」
あかり「そう、そっちにまっすぐだよぉ! ……あ、曲がりまくってるよぉ」
向日葵「これは期待できませんわね……」
櫻子「な、なな、なんだとぉぉぉ……!」フラフラ
櫻子「うぷ……、こ、こんなのは気合だ! おりゃぁぁぁぁっ!!」
スイカは割れたか!? それとも……?
>>57
ちなつの頭が割れて重体に
ゴッ
櫻子「手ごたえありっ! や、やった!?」フラ
向日葵「きゃああああああああ!!!」
あかり「ち、ちなつちゃん! ちなつちゃぁぁぁん!!」
櫻子「……? な、なに? どうしたの? もう目隠しとってもいいよね?」スッ
櫻子「……え?」
櫻子「……ど、どうしてちなつちゃんが、ち、血塗れに……? え?」
櫻子「も、もしかして、私が? ……私が、やったの?」ガクガク
あかり「ちなつちゃん、しっかりして! あかりだよ? わかるっ!?」
向日葵「あ、赤座さん、たしかこういう時は揺らしてはいけなかったはず……」
あかり「そ、そうなの? ちなつちゃん、返事してよぉ……」グス
櫻子「ひ、向日葵……、なにがあったの? あ、あの私……」ブルブル
向日葵「今それどころではありませんの! おとなしくしてなさい!!」ピッ
櫻子「!!」ビクッ
向日葵「もしもし、救急ですか!? カクカクシカジカで……」
ピーポーピーポー
【近隣の病院 夕方】
櫻子「……」
向日葵「吉川さんが手術室に入って数時間……、」
あかり「だ、だいじょうぶだよね? ちなつちゃんだいじょうぶだよね!?」ポロポロ
向日葵「……ええ。きっと大丈夫ですわよ。信じて待ちましょう」ナデ
櫻子(……私が、ちなつちゃんを、あんな目に合わせちゃったんだ)
櫻子(日頃から向日葵やねーちゃん、花子に調子に乗りすぎるのやめるように
注意されてたのに……)
櫻子(もう何も考えないで好き勝手やったりしません! 人のもの勝手に食べたりもしません!
注意されたら素直に聞きます! だから、だから神様お願いです!)
櫻子(ちなつちゃんを助けて……!!)
櫻子「……」グス
向日葵「あ! 手術中のランプが……」
ウィーン
あかり「先生! ちなつちゃんは……、ちなつちゃんは大丈夫なんですか!?」
櫻子(……ちなつちゃん!!)
執刀医「>>93」
最善を尽くした結果、何とか傷は縫合できました
後遺症の有無などは、目覚めるのを待たないとなんとも……
執刀医「最善を尽くした結果、何とか傷は縫合できました。
後遺症の有無などは、目覚めるのを待たないとなんとも……」
あかり「そ、そんな……!」
向日葵「赤座さん……、落ち着いて。少なくとも吉川さんの命は助かったということですわ」
あかり「う、うん。そうだよね! ちなつちゃん助かったんだよね!」
看護婦「親御さんが来られたようね。あとは親御さんにまかせて、あなた達は帰りなさい。
待っている間に警察の事情聴取は終わっているんでしょ?」
あかり「で、でも……!」
向日葵「ここはおとなしく帰りましょう。吉川さんのご両親には後日あらためてお話しないと」
向日葵「ほら、櫻子も」
櫻子「……」
向日葵「櫻子!」
櫻子「……!」ビクッ
向日葵「しっかりなさい……、ね?」ポン
櫻子「……うん」
それからちなつちゃんは数日たって目が覚めた。
後遺症は……>>117
失明
ちなつちゃんの後遺症は……、失明、だった。
あの後、ちなつちゃんのご両親に謝りに行った。
ののしられる覚悟も、殴られる覚悟もして行ったのに、
ちなつちゃんのご両親は、一言も責めることなく私を許してくれた。
でも、それは私が想像していたどんなことよりも、つらく感じられて。
思い切りののしってほしかった、殴りつけて欲しかった。
……だって、私がしたことはそれくらい酷いことだったから。
ちなつちゃんには……、まだ、会えて無い。
【櫻子の部屋】
櫻子「……うぅ」グス
櫻子「ちなつちゃん……」グスグス
櫻子(……会って、会って謝らなくちゃ)
櫻子(……でも、怖い)
櫻子(……自分がこんな卑怯で弱虫だと思わなかった)
櫻子「うぅぅぅぅ……」ポロポロ
コンコン
入ってきたのは? >>144
ちなつ
>ちなつ
KOEEEEEEEEEEEEE
ぶっちゃけさくひま以外のカップリング作るには
こんくらいインパクトのある事件が起きないとだな
…ってか、これちなさく?
櫻子「だ、誰? 勝手に入ってこないでよ……」グス
櫻子「え?」
ちなつ「こんにちは、櫻子ちゃん」
櫻子「な、なんで? なんでちなつちゃんが?
まだ入院してなくちゃいけないんじゃ……」
ちなつ「だって櫻子ちゃん、全然お見舞いに来てくれないんだもん。
だからお姉ちゃんにお願いして連れて来てもらっちゃった」エヘヘ
櫻子「あ! ……ごめん」
ちなつ「そんな落ち込まないでよもう。せっかく来たんだからおもてなししてよね!」
櫻子「だ、だって私のせいで、ちなつちゃんが酷いことに……」
ちなつ「怪我した本人の私が前向きになってるのに、櫻子ちゃんがそんなじゃ
私また落ち込んじゃうかもしれないなあ」
櫻子「ちなつちゃん……」
ちなつ「えへへ、聞いて? おとといも昨日も結衣先輩がお見舞いに来てくれてね、
ぎゅって手を握ってくれて。怪我するのもけっこう悪くないかなー、なんて思ったりもしてるんだ」
ちなつ「だから、だからね? ……そんなに責任感じないで?」ウル
ちなつ「あ……。 ご、ごめ……、また来るね」ポロポロ
チーナって調子に乗ってる時は納得の不人気キャラだけど
可哀想な時は一番応援したくなるキャラだよな。ギャップ萌え?
【廊下】
ちなつ「うぅ……」ポロポロ
ともこ「ちなつ……」ナデ
撫子「すみません……、うちの妹のために。本当なら引きずってでも連れて行かなきゃ行けないのに……」
撫子「ちなつちゃん……。無理させちゃって、本当にごめんね」
ちなつ「む、無理なんてしてませんてば。
ただ、私の怪我のせいでみんながバラバラにになるのは嫌だなって」
ちなつ「櫻子ちゃんが暗い顔したままなんて嫌だなって……」
ちなつ「だから、まずは私が、私が元気にならないと! ……うぅ」グス
ちなつ「な、泣いちゃったこと、ナイショですからね!」グス
撫子「ちなつちゃん……」
【櫻子の部屋】
櫻子(聞こえてるよ……)
櫻子(一番大変なのはちなつちゃんなのに……)
櫻子(……バカだ私)
櫻子(今までみんなからバカバカ言われたけど、ホントにバカだった)
櫻子「明日お見舞いに行こう!」グシ
読んでると胸が痛くなるのに
ふとスレタイ見ると腹が痛くなる
失明が治るルートはあるのか……?
>>188
治ってハッピーか
治らないけど、ちなさくか
安価だから常識はあてにならん
支援
【病院ロビー 翌日】
櫻子(うぅ……、緊張する。誰かに着いてきてもらえばよかった)
櫻子(え、えっと……、ちなつちゃんの病室は何階だっけ)ガサゴソ
ともこ「あっ!」
櫻子「ひっ!」ビクゥ
ともこ「ご、ごめんなさい、驚かせちゃったわね。あなた櫻子ちゃん、よね?」
櫻子「は、はい。あ、……もしかして、ちなつちゃんのお姉さん?」
ともこ「あら、よくわかったわね。 初めまして櫻子ちゃん、姉のともこです」
櫻子「大室櫻子です、よろしくお願いします……」
ともこ「よろしくね。ふふ、ちなつもきっと喜ぶわ」
ともこさんとぽつぽつと話しながら、病室に向かった。
私の質問に、嫌な顔をせずこころよく答えてくれる。
櫻子「あ、あの、こういうこと聞いていいのかわからないんですけど……」
ともこ「なに?」
櫻子「ちなつちゃんの……、その、目は」
ともこ「……うん。気になるわよね。
お医者様が言うにはね、>>204」
ビームが出るようになった
これは面白くなってきたな
これぞ安価SS
ちょ、ちょっと時間ちょうだい
額面どおりいくか、かわすかすげえ迷ってる
ビームで櫻子に仕返しとかしたら面白そうwww
何の躊躇なくチーナの頭割りにいくのに
流石ビームだぜ!
夢落ちでさえ無ければビームでもなんでもあり
ともこ「……うん。気になるわよね。お医者様が言うにはね、
ビームが出るようになったんですって」
櫻子「」
ともこ「そうね……、分かりやすい例えを出しましょうか」
ともこ「X-MENのリーダー、サイクは知ってるわよね?
まさにその能力、オプティックブラストと同じような状態になっちゃってるのよ」
櫻子「よ、よくわからなんですけど……」
ともこ「あら? おかしいわね、すごいわかりやすい例えだと思ったんだけど。
櫻子ちゃん、当たり前のこと聞いちゃうけど怒らないでね?」
ともこ「X-MENって知ってるわよね?」
櫻子「い、いえ……」
ともこ「そ、そんな……。これがジェネレーションギャップというものなの……」ガク
櫻子「あの……、冗談はおいといて、ちなつちゃんの目は……?」
ともこ「だから、目からビームが出るようになっちゃったの!」
櫻子「えぇー……」
ともこ「ちなつに実際見せてもらえば分かってもらえるはずよ!」
病室で櫻子が見たものは……! >>240
ベッドで首を吊って死んでいるちなつ
せっかくのビーム展開がwww
…って、おい!
安価スレで誰が悪いとか無いよぉ
悪いとすれば安価取れなかった自分だよぉ
【ちなつの病室】
コンコン
ともこ「ちなつー? 櫻子ちゃんが来てくれたわよー」ガチャ
櫻子「こ、こんにちは……、ちなつちゃん」モジモジ
ともこ「ち、ちなつ……!?」
櫻子「え……? ち、ちなつちゃんが、首を、吊っ……。え?」
ともこ「さ、櫻子ちゃん手伝って! ちなつを降ろさなきゃ!」
櫻子「は、はい!」
ドサッ
櫻子「と、ともこさん、ちなつちゃんは!?」
ともこ「し、心臓が、止まってる……」ガクガク
櫻子「え!? な、なんで……?」
櫻子「昨日はあんなに……、私を励ましてくれるくらいあんなに元気だったのに」
櫻子「とつぜん、じ、自殺、なんて……」グス
ともこ「ちなつ……。ちなつぅぅぅぅ……!」ポロポロ
ガチャ
>>270「泣くのはまだ早い……」
ビームと自殺と絡ませるには
結衣先輩を焼き殺してしまったか…
ちなつ
ミラクルん「いつから私をチーナだと錯覚していた…?」
>>280
それだ!
サザエさん時空…
繰り返す1年…
平行世界のもう1人の自分…
ちなつ「「泣くのはまだ早い……、わよ?」ガチャ
櫻子「ちなつちゃん!? ど、どういうことなの?」
ともこ「ちなつ! 生きてたのね……!?」ウルウル
ちなつ「おねえちゃん、その死体をよく見てみて?」
ともこ「死体をよく見る? ……あ!」
櫻子「ど、どうしたんですかっ?」
ともこ「やっぱりちなつだわ!」
ちなつ「いやいやいやお姉ちゃん、ほらアゴのところ」
ともこ「……? あ、ほんと、めくれそう! ここをめくればいいのね! えいっ!」ベリッ
ともこ「……か、看護婦さん?」
ちなつ「かわいそうに……。私の身代わりになってしまったのね」
櫻子「ど、どういうことなのちなつちゃん!?」
ちなつ「私ね、ついさっき誰かにさらわれたの。能力で撃退できたけどね」
ちなつ「私をさらった後で、身代わりの死体を用意して、社会から私が死んだことにする。
ってことでいいのかしら?」
ちなつ「ねえ? そこにこそこそ隠れている>>294」
撫子さん
繋がったな
ちなつ「ねえ? そこにこそこそ隠れている撫子さん」
櫻子「え!? 撫子ねーちゃん?」
撫子「ばれちゃったか……。さすが能力に目覚めただけはあるね」
櫻子「な、なんでねーちゃんがここにいるんだよ」
ちなつ「さがって櫻子ちゃん。この私の首吊りは撫子さんがやったことよ」
櫻子「う、嘘だよ。私が心配でお見舞いについてきただけだって。ね? そうだよね?」
撫子「ふふ、やっぱりあんたは物分りが悪いねぇ。
でもそのままでいて欲しい気もするんだよね」
櫻子「ね、ねーちゃん、なに言ってんの?」
撫子「あんたは家に帰ってな。……っ!」
ビシュウウウウウウ
ちなつ「……今のはわざと外したの。このまま私を放っておいて?」シュウウウ
櫻子「ほ、ほんとにちなつちゃんの目からビームが出た……」ガクブル
櫻子「や、やめてよねーちゃん! なんでこんなこと……」
撫子「……あんたのためなんだよ」
櫻子「ど、どういうこと? 私のためって、意味がわかんないよ!」
撫子「あんたは知らなくていい……。ただ、あんたのためになることなのは間違いないよ。
だから私を信じて帰るんだ」
櫻子「い、嫌だ!」
ちなつ「ここは危険よ、私と撫子さんがぶつかり合ったら、櫻子ちゃんはただじゃすまないわ」
だからお願い。お姉ちゃんと一緒にここから逃げて」
櫻子「嫌なんだもん! ちなつちゃんを危ない目に合わせるなんて、絶対嫌なんだもん!!」
櫻子「私のせいで死にかけた上に、今度は私のためなんて理由でねーちゃんに襲われて……」
櫻子「ちなつちゃんを危ない目に合わせた分、私がちなつちゃんを守るんだもん!!」
ちなつ「櫻子ちゃん……」
櫻子「か、覚悟しなよ、ねーちゃん! おりゃああああ!」
ガン!
撫子「!?」
ともこ「だ、だめよちなつちゃん。お姉さんに椅子で殴りかかるなんて……。うぅ」
櫻子「と、ともこさん!? そ、そんな……」
ともこ(意識が……。でも、何か、何か力のようなものがわいてくる。
この力は……>>313)
気のせいだった
ともこ(意識が……。でも、何か、何か力のようなものがわいてくる。
この力は……、気のせい、かも)
ともこ(って、えぇー……。うぅ、あ、赤座さぁん)
撫子「ふぅ……、気絶したか」
ちなつ(ん? なんでホッとしてるの? お姉ちゃんはただの一般人なのに)
櫻子「き、気絶かぁ、よかった。ってよくないよね! ごめんねともこさん!!」
ちなつ(どういうことかさっぱりわからないけど、カマをかけてみよっかな)
ちなつ「今お姉ちゃんが気絶してホッとしたでしょ?」
撫子「……」
ちなつ「櫻子ちゃんに殴られたお姉ちゃん、櫻子ちゃんに殴られた私、
そして『櫻子ちゃんのため』っていう言葉……」
ちなつ「これの意味するところは……、もう明白でしょ?
白状したほうが賢明じゃない?」
ちなつ(一応櫻子ちゃんつながりでそれっぽいの並べたけど……、無理だよねー)
撫子「……まさか、能力だけじゃなく、頭の回転まで向上していたとは」ガク
ちなつ(えっ、マジで? 自白してくれるの!? うわ、超ラッキー!!)
撫子「ちなつちゃんの推察したとおり、一連の行動は、全て櫻子を守るための行動なんだ」
櫻子「私を……、守る?」
撫子「そう。あんたもうすうす気付いていると思うけど、あんたも能力の持ち主なんだよ」
ちなつ(えーっ! 櫻子ちゃんもなの!?)
櫻子「う、うっそだー。そんなすごい力なんて実感したことないよ?」
撫子「さっきともこさんが気絶する寸前、力のようなものが増幅しただろう?」
ちなつ「……たしかに、ほんの少しだけだけど」
櫻子「そうなのっ?」
撫子「あれは能力の目覚めの予兆なんだ。気絶してくれたおかげでおさまったようだけど」
撫子「さすがのあんたももう分かっただろう? あんたの能力は……」
ちなつ「殴った相手の能力を覚醒させる、能力……」
櫻子「えぇー!」
撫子「こんなにすごい能力は無い。櫻子の能力がバレたら世界各国の研究機関が櫻子を狙うだろう」
ちなつ「だから発現した能力を医者に見られてしまった私を擬似的に死亡させた」
撫子「そう。ちなみにその死体は霊安室から借りてきて細工させてもらった。
バチあたりだけど、しかたがなかったんだよ」
撫子「しかし、目からビームなんてね……。そりゃ私たちが察知する前に見られちゃうよねぇ」
撫子「……で、どうする? ガチでやりあう?」
ちなつ「……」
ちなつ「私も。……私も手伝わせてください」
櫻子「ち、ちなつちゃん?」
櫻子「だ、ダメだよちなつちゃん! ねーちゃんに協力するってことは、
死んじゃったことにされちゃうんだよ?」
櫻子「ちなつちゃんの今までの生活が無くなっちゃうんだよ?
あかりちゃんたちにも会えなくなっちゃうんだよ?
ちなつちゃんの大好きな船見先輩にも、もう……、会えなくなっちゃう」グス
ちなつ「いいの、もう。……どっちみち私が能力者だってことはバレちゃってるわけだし。
私自身が狙われるのはきっと時間の問題」
ちなつ「それにね、嬉しかったの」
櫻子「え、なにが?」
ちなつ「櫻子ちゃんが、私を守ってくれるって言ってくれたの」
櫻子「あ……」
ちなつ「櫻子ちゃん、あかりちゃん派だからさぁ、いつもちょっとだけ寂しかったんだよねぇ」
ちなつ「ほんとにちょっとだけだけど。 ね」ニコ
ちなつ「で、どうせ今までどおりってのは無理だとしたら、
櫻子ちゃんを守る側にいたほういがいいに決まってるじゃない?」
櫻子「ちなつちゃん……、ごめんね。私のせいで、ちなつちゃんの人生がめちゃめちゃに」グス
ちなつ「もう! 湿っぽいのは嫌いなの!!」
櫻子「ご、ごめん」
ちなつ「もう決まっちゃったことなら、くよくよしないで笑っていたいじゃない。ね?」ニコ
櫻子「……」グシ
櫻子「うん!」ニコ
ちなつ「それに、私が櫻子ちゃんを守るばっかりじゃないんだからね?」
櫻子「え?」
ちなつ「私を危ない目に合わせた分、私を守ってくれるんでしょ?」
ちなつ「私が櫻子ちゃんを守った分、櫻子ちゃんは私を守ってくれる」
ちなつ「守り守られ……、ふふ、けっこう素敵な関係じゃない? 私たち」
櫻子「……うん、いいかも!」
櫻子「よし! 私、ずっとちなつちゃんのこと守る!」
ちなつ「ふふ。仕方が無いから、ずっとそばにいてあげる」
………
……
…
この夏休みは、思い出の夏休み。
絶対に忘れることのできない夏休み。
二人がパートナーになったきっかけの夏休み。
私のせいで、大変なことに巻き込んじゃってゴメンね。
でももう謝ったりしないよ。
ちなつちゃん、そういうの嫌いだもんね。
だからそのかわり、ちなつちゃんを全力で守るよ。
危険からだけじゃない。
寂しさや、悲しさ、人恋しさ……。
その全部から守るんだから!
だから、ずっといっしょにいてね、ちなつちゃん。
…
……
………
ちなつ「ほら早く早く! スイカ割りするんだから!!」
櫻子「ほんとにやるのー?」
ちなつ「なに心配してんの。何か問題ある?」
櫻子「……えへへ。ない」
ちなつ「でしょ?」
櫻子「うん!」
さくちな「私たちならだいじょぶ! だもんね!」
おわり
自分にはカオス系?は無理ってのがよくわかった
途中から訳わかんない内容で、ほんとにほんっとにごめんね
反省します
付き合ってくれた人ほんとにありがとう
>>1乙
ビームのところどうかわすつもりだったのか聞きたい
>>339
最初はかわす方向で書いてた
書きかけのはこんな感じ
ともこ「……うん。気になるわよね。お医者様が言うにはね、
ビームが出るようになったんですって」
櫻子「……え?」
ともこ「……」
櫻子「……」
ともこ「あ、あら? あの、櫻子ちゃん。X-MENって知ってる?」
櫻子「いえ、知りませんけど……? それがちなつちゃんの目と何か関係が!?」
ともこ「え、えっとね、X-MENってアメコミがあってね? そのリーダーのサイクっていう、
あ、正式にはサイクロップスって言うんだけど、そのキャラが目から……」
ともこ「……ごめんなさい、さっきのは忘れて?
冗談を自分で説明するのってこんなにツライものなのね……」
櫻子「で、でも冗談を言えるってことは……」
ともこ「ええ。見えるようになる可能性はあるらしいの」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません