ピーター「心配するよ！」

ピーター「キャッチボールしてたらパパが『パパの必殺技』とか言って明後日の方向に飛ばすから」

ピーター「ボールを探しにきたらこんな森に来てたなんて！」

パパ「ハッハッハッ 大丈夫だと言ってるだろ、ゲンタ！」

パパ「ちゃんと迷わないように来た道に沿ってパンのクズを落としてるからな！」

パパ「帰りはこれを頼りに帰ればいい！」

ピーター「さすがパパ！ こういう時にだけ気がきく！」

パパ「ん？ あれはなんだ？」

ﾊﾟﾝｸｽﾞ

パパ「……」

ピーター「……」

パパ「参った！これはパパが落としたパンクズだ！！」

パン「元来た道に戻ってしまったぞ！！」

ピーター「やっぱりパパはパパだったよ！」

パパ「焦るんじゃないぞピーター！ こういう時は深呼吸をするんだ」

パパ「」ｽｰｽｰ

ピーター「パパこそ焦らないでよ！ 深呼吸じゃなくてどっちも吸ってるよ！！」

ピーター「もうパパ帰ろうよ！ボールなんかいらないから！」

パパ「いらない！？」

パパ「世の中いらない子なんていないんだゲンタ！！ そんな事言うような子に育てた覚えはないぞ！！」

ピーター「なんでそうなるんだよ！」

ピーター「ぼくは早く帰りたいんだよ！！」

パパ「おっ あそこに人がいるぞ」

パパ「あそこの人に聞いてみよう！」

3m級巨人

パパ「ぎゃあぁあああ！！」

ピーター「うわぁあああ！！」

ピーター「パパ、この人…！！」

パパ「身長が高い！羨ましいなゲンタ！」

ピーター「違うよ！ そもそも羨ましくなんかないし、スルーしてたけど僕はゲンタじゃなくてピーターだよ！！」

ピーター「この人は化け物だよパパ！！ 早く逃げようよ！」

パパ「あのすみません、どうしたらこの森から出られますかね……」

ピーター「なんで尋ねてるんだよ！」

パパ「た、助けてくれ、ゲンタ！！」

ピーター「無理だよ！！」

パパ「あっち方が美味しいですよ！」ﾑﾝｽﾞ