京子「あかりが小さくなった!?」(225)
ミニあかり「そうなんだよぉ……」
京子「一体どうして……!? (身長が半分くらいに……)」
ミニあかり「朝起きたらなってたんだよぉ……」
京子「そっか……」
ミニあかり「あかり、どうしたら良いのか……」シュン
京子「……」
京子「……」ニヤッ
ミニあかり「……?」
京子「とりゃあ!」ヒョイ
ミニあかり「あぁ~!」
京子「軽い~!!」
ミニあかり「京子ちゃん、持ち上げないでよぉ~!」ジタバタ
京子(なにこれめっちゃ可愛い~!!)ナデナデ
ガラッ
結衣「こんにちわー」
京子「お、結衣!」
結衣「? なに抱いてんだ?」
結衣「!」
結衣「……ってそれ……あかりじゃん!!」
京子「そうなんだよ~」
結衣「えっ……なんでそんなに小さく……」
京子「理由は朝起きたら小さくなってたらしいんだよね~。なぜか制服もサイズに合わせて小さくなってたから、とりあえず部活の時間だけ来たみたいだよ」
結衣「そ、そんな事って……」
ミニあかり「あかりも信じられないよぉ~……」
結衣「……」
結衣「……」
結衣「なぁ、京子」
京子「なに~?」
結衣「……わ、私にも抱かせてよ」
>>7 訂正
京子「理由は朝起きたら~ → 京子「理由はわからないけど、朝起きたら
京子「(お、結衣もさすがに……)すっごく軽いよ~。……ほい!」スッ
結衣「おっ……。……よいしょ」グッ
ミニあかり「わっ……結衣ちゃん背高いから、ちょっと高さがあって恐いよぉ~……」ギュッ
結衣「あぁ、ごめんごめん。しっかり持つからなー(な、なんだこれ……)」ギュッ
京子「大きさで言ったら二歳児くらかな~?」
結衣「そ、そうだな。(か……か……)」
ミニあかり「なんでこんな事になっちゃったんだろ~……」ギューッ
結衣「し、仕方無いよ。なっちゃったものはなっちゃったんだから(可愛過ぎる……)」ナデナデ
京子「お~結衣背高いから、本当に自分の子どもを抱いてるお母さんみたいだよ~」
結衣「そ、そうかな……」
ミニあかり「な、なんか恥ずかしいよぉ~……」
京子「お姉さん~お子さん可愛いですね~!」ほっぺプニプニ
ミニあかり「あぁ~! 京子ちゃん~!」プニプニ
京子「なんていうお名前なんですか~?(可愛いー!!)」
結衣「あ、あかりって言うんだよ」
京子「へぇ~! あかりちゃ~ん! それそれ」ほっぺプニプニ
あかり「きょ、京子ちゃん~!!」プニプニ
京子・結衣(これやばいな……)キュンキュン
ミニあかり「そ、そろそろ下ろしてよぉ~!」アセアセ
結衣「わかったよー……(下ろしたくないなぁ……)」
京子「あかりちゃん、一人で立てるかな~?」
ミニあかり「た、立てるよぉ~!」
結衣「よっ……と」スッ
ミニあかり「んっ……と。足ついたよぉ」
結衣「よし」パッ
ミニあかり「……ふぅ」
京子・結衣「……」ジーッ
ミニあかり「本当にどうしたらいいんだろう……」シュン
京子・結衣(なんだこの可愛い生き物は……)
ミニあかり「このままだと、普通に学校に来れないよぉ……」シュン
京子「そうだよな~(隙を見て……)」
結衣「あ、朝はどうしたんだ~?」
ミニあかり「お、お母さんにだけ言ったんだぁ」
京子「そ、そしたらなんだって?」
ミニあかり「戻るまでそのままでいるしかないでしょって……」
結衣「まぁ、そうだよな……」
ミニあかり「その後、ずっと抱きかかえられてて、やっと解放されたから学校来たんだよぉ……」
京子「あ、そうだったんだ(それは心配だからなのか可愛い過ぎるからなのか……)」
ミニあかり「本当にどうしたら良いんだろぉ……」シュン
京子「お母さんの言う通り、元に戻るまでそのままでいるしかないよ~(……よし)」
ミニあかり「そうだよねぇ……」
京子「せい!」ヒョイ
ミニあかり「あ、あぁ~!!」フワッ
京子「わ~い! あかりゲット~!!」ナデナデ
結衣(くっ……京子のやつ……うまくやりやがって……)
ミニあかり「も、持ち上げないでってば~!!」アセアセ
京子「よーしよし。あかりちゃんや~」ナデナデ
ミニあかり「こ、子ども扱いしないでよぉ~!」プンスカ
結衣「……でも、あかりー?」
ミニあかり「うん?」
結衣「これで今日、帰ったらどうするんだー?」
ミニあかり「あぁ……そうだよねぇ。さすがに夕飯の時にいないのはおかしいから、お父さんやお姉ちゃんにも言わなきゃねぇ……」
京子「!」
ミニあかり「……? 京子ちゃん、どうしたの~?」
京子「あ、いや……(おいおい……)」
結衣「勇気いるよな~……特にお父さんに言うのは」
京子(いや、問題は……)
ミニあかり「そうだよねぇ……心配して倒れちゃったらどうしよぉ……」
京子(そっちじゃない……)
京子「あかりちゃ~ん。はい、アイスだよ~。あ~ん」スッ
ミニあかり「自分で食べれるよぉ~!」プンスカ
ミニあかり「ちょっとおトイレ行って来るね」
京子「あかりちゃん、一人でしーしー出来る?」
ミニあかり「出来るよぉ~!」プンスカ
京子「しかし今日も暑いねぇ~」
ミニあかり「……」
京子「なんでこう暑いかね~?」
ミニあかり「きょ、京子ちゃん……」
京子「ん?」
ミニあかり「さすがにずーーーーーーーっとなでなでしてるのやめてよぉ!」
京子「あれ? ダメ?」
結衣(京子のやつ、子ども好きだからな~……)
※ちなつは風邪で学校休み
結衣「お、そろそろ帰るかー」
京子「もうこんな時間かー」
ミニあかり「あっ……」
京子「ん? あかりちゃん、どうしたのかな~?」ナデナデ
ミニあかり「あ、あのね……」
京子「うん~?」
ミニあかり「今日はお姉ちゃんがバイトの日だから、いつも途中で待ち合わせして帰る日なんだけど……」
京子「あ、そうなんだ~」
ミニあかり「どうしよう……。こんな姿を公道でいきなり見せたら……」
京子「! (確かに……)」
結衣「誰かが説明してから会った方が良い気もするなー……」
京子(倒れかねないね……)
このあかりちゃんの髪型は中学生状態なのか子どもの時のなのか
京子「じゃあ私達が先にその待ち合わせ場所に行って、あかねさんに説明するってのはどう~?」
結衣「おぉ。確かにそれが良いな。どっちかはその間、あかりと一緒にどこかで待機しててって感じで……」
ミニあかり「えぇ? 良いの?」
京子「それしかないだろ~?」
結衣「まぁ、こんな事を上手く説明出来るかわからないけど……」
ミニあかり「あ、ありがとう!」ニコッ
京子・結衣(……ぐふっ)
京子「いや、良いって良いって」キュンキュン
結衣「仕方ないだろ~?」キュンキュン
京子(こんなん見たらあかねさん、いよいよやばいだろうな……)
>>45
今の姿でそのまま縮小って事でお願い
――部室の外――
京子「よし、結衣、やるか」
結衣「あぁ」
京子「……」ギロッ
結衣「……」ギロッ
ミニあかり「……? (ど、どうしたんだろ……?)」
京子「じゃーんけーん……」
結衣「ぽん!」
京子パー 結衣グー
京子「よっしゃあ!!」
結衣「くっ……」
ミニあかり「……?」
結衣「……こ、これは単なる順番決めだからな!」
京子「わかってるよ~」
ミニあかり「順番……? なにの~……?」
京子「そんなん、決まってるじゃん」ヒョイ
ミニあかり「あっ……」フワッ
京子「帰り道であかりをだっこする順番だよ!」ギューッ
ミニあかり「え、えぇ~!? あかり、ずっとだっこされて帰るの~!?」アセアセ
結衣「当たり前だろー? だってその体じゃー……」
京子「普通の何倍も疲れるでしょ~。現に学校来ただけでグッタリしてたじゃん?」
ミニあかり「そ、そうだけどぉ……。で、でも、なんか悪いよぉ……」
京子「良いから、良いから」ギューッ
ミニあかり「い……良いのぉ?」
京子「今日はお姉ちゃん二人に甘えなさい!」
ミニあかり「ご、ごめんねぇ……」
――帰り道――
京子「でもあかねさんになんて説明するか~……」ナデナデ
ミニあかり「そ、そうだよねぇ……」
結衣「そのまま言うしかないよなぁー…… (京子のやつ長いなぁ……)」イライラ
京子「その前にどっちが説明するー? さっき結衣が言ってた通り、説明してる間、どっちかはあかりについてなきゃダメだよね~?」ナデナデ
結衣「そうだな。街中でこんな子を一人で放置しておくわけにはいかないからねー」
ミニあかり(すっかり小さい子扱いだよぉ……)
結衣「……あと京子」
京子「な、なにー? (あぁ……)」ナデナデ
結衣「あの次の電柱まで行ったら交代な」
京子「へーい……」ナデナデ
ミニあかり(ゆ、結衣ちゃんは偉いなぁ。嫌な仕事だろうに、自分から……)
結衣「早い所、どっちがあかねさんに説明するか決めておこうよ」ギューッ
京子「そうだねー……(絶対難しいし、その間あかりについてたいし……損過ぎる役周りだなー……)」
ミニあかり(やっぱり結衣ちゃんは少し高くてちょっと恐いな……しっかり掴まってなきゃ……)ギュッ
結衣「! (やばい……めっちゃ顔近い……)ギューッ
京子(結衣のが高いから、あかりが恐がって密着してくるんだな……うううう裏山死刑……)
結衣(もっと近づけて良いかな……)ギュッ ピタッ
ミニあかり「!」
ミニあかり(結衣ちゃんとほっぺくっついてるよぉ……)カァッ
結衣(こ、これ本当やばい……可愛過ぎるー……)
京子「……」イライラ
京子「結衣が説明係ね!」
結衣「え、えぇ!?」
京子「良いでしょー?」プクーッ
結衣「わ、わかったよ……(確かに逆の立場だったら拗ねるなこれ……)」
ミニあかり「あ! 待ち合わせ場所、もうそろそろだねぇ」
結衣「お、そっかそっか (人を家に持ち帰りたいなんて思ったの初めてだ……)」
ミニあかり「この角を曲がった先にある交差点だよぉ。時間的に、ちょうど来てる頃だねぇ」
京子「なるほどねー。よし、じゃあ結衣さん!」パンッ
結衣「う、うん……(一体なんて説明すれば良いんだ……)」
京子「その抱えてる子は預かりますねー?」ニヤッ
結衣「お、おぉ……(こいつ……憎たらしいなぁ……)」スッ
ミニあかり「んっ……」
京子「よ……っと」ギュッ
結衣「ふぅー……。じゃあ、行ってくるよ」
ミニあかり「結衣ちゃん、ごめんね~……」オロオロ
京子「うまく説明してね~! (結構大役ですぞ、結衣さん……)」ナデナデ
結衣(えぇっとまずは……事実をそのまま伝えるしかないよなぁ……)トコトコ
結衣(それで……他はなにも変わりないから、心配しなくて良いって事を言って……)トコトコ
結衣(あかりのお母さんにはもう言ってって事も伝えて……)トコトコ
結衣「!」
結衣(あかりさんだ。相変わらず美人だなぁ……)
結衣「?」
あかね「……」ワクワクテカテカ
結衣(でもなんであんなワクワクテカテカしてるんだろう……? ただの帰り道だろうに……)
結衣(……まぁ良いか)
結衣「……ふぅ」
結衣(よーし……)トコトコ
結衣「あ、あかねさん!」
あかね「……?」クルッ
あかね「あら、結衣ちゃん!」
>>71
ごめん、脱字が酷いな……
意味が変わっちゃう所は直すね
結衣(あかりのお母さんにはもう言ってって事も~
→結衣(あかりのお母さんにはもう言ってあるって事も~
あかね「ど、どうしたの? (ひ、一人……?)」
結衣「えぇっとですね……(いざ目の前にすると困るな……)」
あかね「(まさか、あかりになにかあったのかしら……)な、なにかあったの?」
結衣「えぇっと……ちょっと話すと長くなるんで、そこの公園のベンチにでも座りませんか?」
あかね「そ、その前に、あ、あかりは?」キョロキョロ
結衣「あ、心配はなさらないで下さい。あかりは今、京子と一緒にいます。とにかく、先に説明が必要な事なので……」
あかね「う、うん……」
――公園――
結衣「えぇっとですね……」
あかね「う、うん……(一体あかりになにが……)」
結衣「えぇっと……(やっぱり……そのまま言うしかないよね……?)」
あかね「う、うん……?」グイッ
結衣「!」
結衣(あかねさん、相当心配してるな……)
結衣(やっぱり、まずは事実をしっかりそのまま伝えよう)
結衣「あかりがですね」
あかね「う、うん……?」グイッ
結衣「小さくなっちゃいまして」
あかね「」
結衣「(追加説明、追加説明……)えぇっと、そのまま縮小した状態で……身長が半分くらいになっちゃったんですよ」
あかね「え、えぇ!? (そのまま縮小……!? 身長が半分に……!?)」
結衣(あかりさんだ。相変わらず美人だなぁ……)
なんか笑った
結衣「えぇっと、今日の朝、起きたらなってたらしくてですね……」
あかね「今日の朝……(そう言えば今朝はあかり、私が家にいる間は部屋から出て来なかったんだよね……)」
結衣「でも、それ以外はなんともないんですよ。本当にいつものあかりで。だから安心して下さい(安心っていうのもおかしいけど……)」
あかね「そ、そう……(いつものあかりで……身長が半分くらい……)」
結衣「お母さんにはもう言ってあるみたいですよ」
あかね「そ、そっか……(脳内に描いてみると……)」
結衣「それで、いきなりあかねさんが見たらびっくりしちゃうんじゃないかって事で、私が説明に来たんですよ」
あかね「!」
結衣「!?」
あかね「んっ……」鼻血ブシュー!!
結衣「え、えぇ!?」
>>86
ごめん、誤字もひどいね……
結衣「だ、大丈夫ですか!?」
あかね「あっ……ごめん、ごめん! (よく考えてみたらそれって……)」フキフキ
結衣(ショックで鼻血って…………で、出ないよな……?)
あかね「ごめんね、今日暑かったから……(き、き、き、危険なくらい……)」フキフキ
結衣「そ、そうですよね。のぼせちゃくらい暑かったですもんね」
あかね(か……可愛い生き物じゃない………)ニマーッ
結衣(!? ……なんで笑ってるんだ……!?)
そうだね気持ち悪いね……
ttp://ozcircle.net/_uploader/109220493
ごめん画像処理なんて初めてでめっちゃ時間掛かった
こんな感じのイメージで
髪を短くしただけです……
肩の上のギザギザ作るの結構大変だったんだよ……
ミニあかり「結衣ちゃん、どうやって説明してるかなぁ……」
京子「確かにそうだね~。こんな超常現象……(出来るだけ長引かせてくれ~)」ナデナデ
ミニあかり「京子ちゃん、歩いてるわけじゃないから、下ろしてくれても良いよぉ?」
京子「良いよ、良いよ。私もだっこしてるの全然苦痛じゃないし!(もう腕相当やばい……)」ナデナデ
ミニあかり「ほ、本当?」
京子「うん!(でもそれ以上に下ろしたくないのさー!)」ギュギューッ
結衣「とまぁ、そんな感じなんで……ちょっと、覚悟を決めて会った方が……」
あかね「そ、そうね! (早く見たい早く見たい早く見たい)」ワクワク
あかね「じゃ、じゃあ、あかりの元に向かいましょ!」スッ
結衣「(やっぱり心配なんだな……相当焦ってる……)そうですね……!」スッ
結衣「(早くあかりの所に連れていかないと……)じゃあ、京子とあかりの待ってる場所に行きましょう!」トコトコ
あかね「♪」トコトコ
結衣(これは……焦……ってるのか?)ジトーッ
京子「お! 来たな」
ミニあかり「結衣ちゃんとお姉ちゃんだ!」
京子「……」ゴクッ
京子(果たして……あかねさんのリアクションは……)
京子「……」ドキドキ
ミニあかり「……? (京子ちゃん、どうしたんだろ?)」
京子(どんどん近づいて来る……)
ミニあかり(お姉ちゃん……なんて言うかなぁ……)
あかね「あかりー!!」ダッ
京子・ミニあかり「!」
あかね「あかり~!」タッタッタッタッタ
ミニあかり(お姉ちゃん……あんな心配そうな顔して……)
結衣(やっぱり……目の当たりにすると……)
京子(そりゃあそうだよな……)
あかね「はぁ……はぁ……」スタッ
ミニあかり(お姉ちゃん……)
京子(あかねさん……)
あかね「京子ちゃん、ありがとね。後は、姉である私が抱くわ」
京子「あ、は、はい」スッ
あかね「あかり!!」ギューッ
あかり「お姉ちゃん!」ギューッ
あかね「こんなに小さくなっちゃって……(やばい……可愛過ぎる……おかしくなりそう……)」ナデナデ
京子・結衣「!」
京子・結衣(ま……満面の……笑み……!)
あかり「そんなに心配しなくても良いよぉ! 小さくなった事以外は普通だから!」ギューッ
あかね「そっか、そっか。良かったわ (もう……この世の天国だわ)」ギュギュギューッ
あかり「お姉ちゃん、あかりどうしたら良いのかな~……」ギューッ
あかね「そうね~……(あぁ……あかりの方から抱きついくるなんて……)」ナデナデ
あかり「このまま元に戻らなかったらって考えると、あかり、すごく不安だよぉー……」グスングスン
京子・結衣「!」
あかね「あらあら、泣かないの。もう中学生でしょ(あぁ……もう失神しそう……)」ナデナデ
あかり「で、でも~……」ポロポロ
京子・結衣「……」
京子(あかり……私達の前では明るく振る舞ってたけど……なんだかんだすごく不安だったんだね……)
結衣(あかねさんに抱かれて、やっと本音が出てきたんだな。やっぱり本物のお姉さんには敵わないなー……)
京子・結衣「……」
京子(そうだよね。可愛過ぎて忘れてたけど……)
結衣(今一番優先すべき事って……元に戻す方法を探す事だよな……)
あかね「全く、あかりはまだまだ手の掛かる子どもね (泣き顔になって更に破壊力を増したわ……)」ナデナデ
あかり「お姉ちゃんー……」グスン グスン
あかね「よーしよし(顔が直視出来ない……)」ナデナデ
京子「……」チラッ
結衣「……」コクッ
京子「あ、あかねさん!」
あかね「? どうしたの? 京子ちゃん」
京子「な、なにか……」
あかね「……?」
京子「なにか、あかりがこうなってしまった原因について、心当たりはありませんか?」キリッ
結衣「同じ家に住んでいるあかねさんの方が、なにかわかるかなって……!」キリッ
あかね「……」
あかね「うーん……そうね」
京子・結衣「……」
あかね「正直、目星はついてるのよね」
京子・結衣「え……えぇ!?」
あかり「えぇ!?」
あれ、いつのまにか「ミニ」が抜けてる……
単なるミスで、元に戻ったってわけじゃないですすいません……
京子「め……目星っていうのは……」ゴクッ
あかね「普通、人の体ってこうやって小さくはならないじゃない?」
京子「ま、まぁ、そうですよね……」コクッ
結衣「なりませんね……」
あかね「つまりこれって、明らかに超常現象なのよ」
京子「確かに……」コクッ
結衣「これ以上ないくらいの超常現象ですね……」コクッ
あかね「やっぱり超常現象を起こすのは、超常現象的なものじゃない?」
京子「超常現象的な……」
結衣「もの……?」
あかね「あかりの身の周りのもので、他に超常現象的なものと言ったら……」
京子・結衣「も、ものと言ったら……?(な……なんだろう……?)」
あかね「このお団子でしょ。普通に考えて、この大きさのお団子を作るには、髪の長さが明らかに足りないわ」
京子・結衣「!」
あかり(毎朝普通に作ってるけどな~?)
京子「確かに……それは……(そう言えば……)」
結衣「前々から思ってました……(あれも一種の超常現象だわな……)」
あかね「だから多分、この2つのお団子を一緒に押すなりすれば……」スッ
お団子サワサワ
ポンッ
あかり「!」
京子・結衣「!」
元のサイズのあかり「あれ?」
京子・結衣「も……戻ったー!!」
あかり「わ~い! お姉ちゃんありがとう~!」ギューッ
あかね「(! 元に戻ったあかりも抱きついてきてくれてるなんて……!) あかり、昨日の夜さ」ナデナデ
あかり「うん?」ギューッ
あかね「お姉ちゃんがあげた、あの大きなゴツいヘッドホン付けたまま寝ちゃったんでしょ?」ナデナデ
あかり「あ! そう言えばそうだねぇ! 音楽聴いてたまま寝ちゃって……」ギューッ
京子「なるほど。それで寝てる間に……」
結衣「押されちゃったわけか……」
あかり「でも、そんなに簡単になっちゃうの~……? あかり、ちょっと不安だよぉ……」
あかね「ううん。結構しっかり触らなきゃだめだから、そんなに簡単にはならないわよ」
あかり「あ、そうなんだ~!」
あかね「うん。……こんな感じで、しっかり触らないとね」サワサワ
ポン
ミニあかり「あれ?」
京子・結衣「」
あかね「今日はこれで帰りましょうね~」ヒョイ
ミニあかり「お姉ちゃん~!!」
あかね「だっていきなり元に戻ってたら、お母さんびっくりしちゃうじゃない?」ナデナデ
ミニあかり「それは良いんだよぉ! このままいったらお父さんがびっくりしちゃうよぉ!」
あかね「今日はお姉ちゃんがご飯食べさせてあげるからね~」ナデナデ
京子・結衣「……」
――次の日――
ちなつ「なんですか~? サプライズって……」
京子「良いから、良いから。見ててね~」
あかり「準備は良いよぉ」キリッ
結衣「よし、京子いけー!(きっと驚くだろうなぁ……)」
京子「とりゃあ~!」お団子サワサワ
ポン
ミニあかり「ちなつちゃん、ミニあかりだよぉ!」ドヤ
京子・結衣(リアクションや如何に……)チラッ
ちなつ「……」ポカン
あかり・京子・結衣(あ……あれ?)
ちなつ「まさかみなさん、これ知らなかったんですか?」
あかり・京子・結衣「」
京子「ち、ちなつちゃん……」
結衣「し、知ってたのかー?」
ちなつ「はい」コクッ
ミニあかり「え、えぇ~!? なんで~!?」
ちなつ「いや、普通に……前にあかりちゃん家で、あかりちゃんが寝てる時にお団子触ったらいきなり小さくなったんで、知ってただけですけど……」
京子「な、なんでそんなに……」
結衣「ふ、普通の事のように……」
ミニあかり「お、驚かなかったの~?」
ちなつ「だってお団子自体が相当不思議じゃないですか。そのお団子からなにが起こったってそこまで驚かないですよ」
ミニあかり「そ、そっか……」
京子・結衣(私達はそっちに慣れてたからあれだったのか……)
終
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