ミカサ「私は大変困っている」(58)




私は大変困っている


エレンが私に対する愛情が大き過ぎるから



私は大変困っている


エレンが私を好き過ぎるから



私は大変困っている


朝起きて、エレンが私に「おはよう」という夫婦当然のような挨拶を交わすことに




私は大変困っている


みんなが私とエレンを夫婦扱いすることに



私は大変困っている


私が歩いていたらエレンは恋人同然のように「よう」と話しかけてくることに



私は大変困っている


エレンが私を視姦していることに




私は大変困っている


エレンに私を性玩具のごとく、肩に触れてくることに



私は大変困っている


クリスタに



私は大変困っている


「馬術の練習だ」といいエレンに騎乗位の練習をさせているクリスタに




私は大変困っている


アニに



私は大変困っている


「格闘訓練の練習だ」といい寝技と見せかけエレンに性行為の体位をさせているアニに



私は大変困っている


アニとクリスタとの関係を勘違いしていた私に




私は大変困っている


エレンは私にしか興味無いことは事実にも関わらず勘違いした私に



私は大変困っている


エレンが毎日毎日私に「大好きだよ」と送る視線に



私は大変困っている


エレンが毎日毎日私をオカズに自慰行為をしていることに




私は大変困っている


エレンの部屋には私の写真は一枚もなく、想像で抜いていることに



私は大変困っている


「自慰行為ってなんだ?」とエレンが答えたことに



私は大変困っている


そんな卑猥な単語を私に言わせるインモラルなエレンに




私は大変困っている


「オナニーってなんだ?」とエレンが答えたことに



私は大変困っている


嘘をついてまで私をオカズにしていることを隠していることに



私は大変困っている


今日もまた私を想像して自慰行為をするエレンに




私は大変困っている


「今回の訓練でいるものある?」と質問した私に対して、エレンは「手ぶらでいいだろ」と言われたことに



私は大変困っている


エレンが私を凝視していることに



私は大変困っている


エレンが怒っていることに




私は大変困っている


エレンが「服を着てこい!」と言ってることに



私は大変困っている


エレンが「手ぶらでいいだろ」と言ったのに



私は大変困っている


寒いということに




私は大変困っている


私はエレンに「手ブラでいいだろ」と言ったから、私は服を脱ぎ、手ブラなのに



私は大変困っている


牢獄に入ってることに



私は大変困っている


なぜなのか?




私は大変困っている


ガラス越しに来たエレンに「反省しろ」と言われたことに



私は大変困っている


エレンは私のこと好きじゃないの?と疑っている私に



私は大変困っている


考え直した結果、エレンを疑ってしまった私に




私は大変困っている


エレンは私から離れられないくらい好きだということに



私は大変困っている


エレンは次にいつ会いに来てくれるのかと



私は大変困っている


あれから3ヶ月も経ったが、エレンは会いに来てくれない




私は大変困っている


エレンは私を愛し過ぎていることに



私は大変困っている


エレンは私を愛し過ぎていることに



私は大変困っている


鉄のパイプの窓の隙間から、エレンとアニが手を繋いで歩いているのを見てしまったことに




私は大変困っている


石の壁は思った以上に固いことに



私は大変困っている


石の壁は思った以上に固いことに



私は大変困っている


石の壁は殴っても崩れないということに




私は大変困っている


石の壁に比べて人の頭はとても柔らかいということに



私は大変困っている


いつもご飯をくれる人がなぜか倒れていることに



私は大変困っている


許可もなしにこの部屋から出ても良いのかということに




私は大変困っている


・・・・・。




私は大変困っている


アニの居場所が分からなくて



私は大変困っている


エレンの居場所が分からなくて



私は大変困っている


エレンが騙されているということに




私は大変困っている


やっと会えたのに嬉しそうじゃないエレンに



私は大変困っている


エレンは「アニが好き」だと脅迫されて言わされていることに



私は大変困っている


アニがとても憎たらしいということに




私は大変困っている


アニがとても嫌いだということに



私は大変困っている


手加減という言葉の意味を分からなくなってしまった私に



私は大変困っている


「大丈夫、助けてあげる」と言ったら、エレンは私の前に立ち塞がったことに




私は大変困っている


振りかぶってからじゃ、全て遅かったことに



私は大変困っている


石の壁に比べて人の頭はとても柔らかいということに



私は大変困っている


私の力に




私は大変困っている


アニからとても怖い目で見られていることに



私は大変困っている


なぜかエレンが、さっき見たご飯をくれる人と同じ状態だということに



私は大変困っている


私は大変困っている

私は大変困っている



エレンが私を愛し過ぎていることに


おわり

私は大変困っている

夢オチにして続き書きたい自分に

ミカサ「……という夢を見てしまった」

アルミン「こわいよ……」

ミカサ「大丈夫、心配しなくても私は血迷った真似はしない……多分」

アルミン「そこは言い切ってくれない?ていうか僕今晩寝れないよ……」

ミカサ「?」

ミカサ「エレンの許可さえあればアルミンなら添い寝してもいい」

アルミン「お断りするよ……」

ミカサ「とにかく怖い夢を見てしまったのでアルミンに言った、こういうのは人に言えばいいと聞いた」

アルミン「あぁ……そうなんだ…でも今度は僕の夢に出そうだ」

ミカサ「そして私は大変困っている」

アルミン「!?」びくっ

ミカサ「ん?どうしたの?」

アルミン「何でもないよ……困ってる事って?」

ミカサ「私が見る夢は二種類。エレンとのラブストーリーかエレンに色目を使う狐達を殺戮する夢」

アルミン「やめてよ……」

ミカサ「今回はエレンまで手をかけてしまった。これは不吉」

ミカサ「アニを手にかける夢なら見飽きてしまった。実際エレンとアニが一緒に居る所を見るだけで気付けば鈍器のような物を手に持っている」

アルミン「ホントに血迷った真似しないよね?」

ミカサ「…………」

ミカサ「そして私は大変困っている」

ミカサ「現状的にエレミカではなくエレアニに傾いていることに」

アルミン「ごめん、さっきの質問をちゃんと否定してくれない?」

ミカサ「私は血迷った真似はしない。…これでいい?」

アルミン「うん」

ミカサ「話を戻すけれど。アルミンに聞きたいのはエレンの気持ち」

アルミン「エレンの気持ち?」

ミカサ「アニの有利は認める。でも、私にも勝ちの目はあるはず。それを祈って聞く」

ミカサ「エレンの好きな子は誰?」

アルミン「え………と、エレンの好きな子は……」

ミカサ「好きな子は?」ずいっ

アルミン「ごめん……言えない……」

ミカサ「…………」

アルミン「ごめん……」

ミカサ「今のでピンときてしまった。やはりアニなのね……」

アルミン「…………」

ミカサ「私はエレンに幸せになって欲しいと思っている……でも、エレンが他の女の子と幸せそうにしているのを見てられるほど大人じゃない」

アルミン「………」

ミカサ「ので、今すぐアニを血祭りに……」つ花瓶

アルミン「待てぇぇぇぇぇ!!!」

アルミン「血迷った真似しないって言ったよね!?ね!?」

ミカサ「しまった……つい自分を見失ってしまう」つ花瓶

アルミン「とりあえず花瓶置こう?」(ホントにやらないだろうね?)

アルミン「じゃあエレンデートに誘ってみれば?もうすぐクリスマスだろ?クリスマスは訓練休みだしさ!」

ミカサ「そうする。時には正攻法でいってみよう」つ花瓶

アルミン「それがいいよ!だからひとまず花瓶を置こう?」

ミカサ「あ、私は冷静じゃなかった……花瓶を持っていることも忘れていた。これも夢のせい、夢でアニがエレンを奪うから…」

ミカサ「許せない……」つ花瓶

アルミン「やめろぉぉ!!!しつこいぞ!!!!」

ミカサ「心配しないでアルミン」

ミカサ「この花瓶は花瓶として使う。とりあえず水を入れに行く時にアニの後頭部を狙って足を滑らせてしまう事にする。冬は道が凍るので仕方ないこと」

アルミン「いきなり花瓶として役割を果たせてないんだけど?」

ミカサ「話は最後まで聞くべき。アニを不慮の事故で葬った後にこの花瓶にユリの花を入れて供える。これで完璧」

アルミン「冗談言ってるとアニに先越されちゃうかもよ?」

ミカサ「はっ……こうしてはいられない!!エレンを誘いに行かなきゃ!!」だっ

アルミン「ふぅ……」

ミカサ「エレン!!!」

エレン「ん?ミカサか、どうした?」

ミカサ「クリスマスに一緒に出かけよう!」

エレン「悪ぃ…クリスマスはもう予定入ってんだ」

ミカサ「…………」ガーン

エレン「そういうわけだから、また今度な」

ミカサ「…………」

ミカサ「…………」とぼとぼ



コンコンコン

アニ「はい」ガチャ

ミカサ「しねぇぇぇぇぇ!!!!」つ花瓶

パリィィィン!!!!

ミカサ「チッ………かわされた」

アニ「何の真似だい?」

ミカサ「私は大変困っている……この遣る瀬無さに……」

アニ「は?」

ミカサ「私は大変困っている……何故か今すごく闘いたい……ので、相手をしてもらう」

アニ「何だかよくわからないけど私もむしゃくしゃしてたとこさ……かかってきな!!!」

ミカサ「うぉぉぁぁぁぁぁ!!!!」

アニ「はぁぁぁぁぁ!!!!!」

マルコ「ねぇジャン」

ジャン「なんだ?」

マルコ「クリスマス予定あるの?」

ジャン「あるわけねぇだろ」

マルコ「やっぱりね」

ジャン「やっぱりねって何だよ!!!」

ガシャァァァァァァン!!!!!

ジャンマル「!?」

どさぁぁ!!!

アニ「うぐぅ……」

ミカサ「くっ………」

ジャン「は!?何で二階からミカサとアニが降って来るんだ!?」

ミカサ「うぉぉぉぉ!!!」びしゅっ!!!←右ストレート

アニ「ふん」さっ

マルコ「ジャン!!危ない!!!」

ジャン「ぐぁぁぁ!!!鼻がぁぁ!!!」

マルコ「ジャン!!!」

ミカアニ「」ドカドカげしげし



コニー「ん?おい!ミカサとアニがケンカしてるぞ!!」

サシャ「は!ホントです!こうしちゃいられないです!皆呼んできます!!」

コニー「よし!頼んだぞ!!」

サシャ「皆!!!大変ですよーーー!!!!」

ざわざわざわざわざわざわ


アルミン「ん?何だ?あの人集りは……」


コニー「さぁ!!張った張った!!」

ダズ「アニだ!!アニに1000円だ!!」

トーマス「ミカサに2000円だ!!」

ミリウス「ミカサに1000円だ!!」

ベルトルト「アニに5000円!!!」

サシャ「ふかした芋はいりませんか~!1コ500円ですよぉ~!」


アルミン「まさか……」

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