ミサト「イケメンさいこー」
シンジ「……え?」
アスカ「ちょっと! いきなり何言い出すのよミサト」
ミサト「で、この子が新しく来た渚君」
カヲル「初めまして」
アスカ「」
シンジ「アスカ?」
アスカ「さっさと荷物まとめなさいよシンジ」
シンジ「というわけでミサトさんの家を追い出されました」
マヤ「酷い……」
シンジ「でもネルフの宿舎がありますから。ところで渚君ってどんな人なんですか?」
マヤ「ちょっと待ってて。今データを照合してみるから」
カタカタカタ
マヤ「出たわ……この子……カッコイイ」
シンジ「マヤさん?」
マヤ「部屋から出されたくらいで文句言っちゃダメよ」
シンジ「……」
シンジ(だいぶ片付いたな。荷物少ないし)
♪
シンジ(! アスカからメールだ……珍しいな、なんだろ)
『言い忘れてたけど。私とキスしたなんてこと、絶対渚にバラすんじゃないわよ。絶対!』
シンジ「……」
♪~
シンジ(今度はミサトさんから電話……)
シンジ「もしもし」
ミサト『あ、シンジ君? そっち片付いた?』
シンジ「ええまぁそれなりに。僕の荷物、多くないから」
ミサト『やっぱそーよね。じゃあ一旦戻って渚君の引越し手伝ってちょうだい』
シンジ「え?」
ミサト『結構量があんのよ。男手渚君しかいないけど、彼来たばっかで疲れてるでしょ? よろしく』ピッ
シンジ(僕もそこそこ疲れてるんだけど)
シンジ「んしょ……っと。はぁ、はぁ」
カヲル「すまないねシンジ君。僕も―――」
ミサト「いいのよ渚君は。パイロットなんだから身体は大事にしなくちゃ」
アスカ「てゆーか、この程度で息切らしちゃうなんて情けないわね」
シンジ「そんな事言われても」
アスカ「あ、ひょっとして頑張ってるアピールして同情誘いたいの? そういうのが一番ダサいわよ」
シンジ「違うよ! そんなつもりじゃ……」
ミサト「まだ体力あるなら、ついでに夕ご飯作ってってね」
シンジ「できましたよ」
ミサト「ご苦労様。もう帰っていいわよ」
シンジ「帰……って、僕のご飯は!?」
アスカ「は? あんた当然のようにたかる気だったわけ? 図々しいわね」
ミサト「シンジ君。ここはもうあなたの家じゃないの。いつまでも甘えてちゃダメよ」
シンジ「酷いや……」
アスカ「ふん、みっともない。いつまでも自立しない男よねぇあんたって」
シンジ「分かったよ…………帰ります」
シンジ「おはよう」
トウジ「おおセンセ。今日は惣流と一緒やないんか?」
シンジ「うん。ミサトさんの家からは僕だけ引っ越したんだ」
ケンスケ「はぁ!? なんでだよっ」
トウジ「じゃあこれからは、シンジのとこ行ってもミサトさんは……」
シンジ「あ、でも新しいパイロットの男の子が住むようになったから、遊びに行ったらどうかな」
ケンスケ「じゃあ、そのパイロットがネルフに馴染むためにシンジが追い出されたってことか?」
シンジ「まぁ……そんな感じなのかな」
女子「碇君かわいそう」
アスカ「はよー」
ヒカリ「アスカ! 碇君、葛城さんのところ出て行っちゃったの?」
アスカ「え、うん。そうよ」
ヒカリ「……アスカ、いいの?」
アスカ「何がよ。もうヒカリったら、ヘンな勘ぐりやめてよね」
ヒカリ「……」
アスカ「ま、一時でもこの私と同居できたことがシンジには過ぎた待遇だったわけよ」
女子A「惣流さん、ちょっと冷たくない?」
女子B「そうだよ。仲間なんだし、これまで一緒に住んでたのに」
カヲル「今日からこのクラスの一員になる、渚カヲルです」
女子一同「キャーーーーーーーーーーーー♥♥」
アスカ「と、言うわけで! 今は渚と一つ屋根の下に住んでるってわけよ」
女子A「惣流さんい~な~」
女子B「羨ましぃぃ」
リツコ「本日もシンクロテストを行います。すぐ準備して」
アスカ「それはいいけど、なんで私が後回しなのよ!!」
リツコ「先に渚君と弐号機の調整を行いたいからよ」
アスカ「零号機や初号機もあるじゃない! シンジやファーストを降ろせばいいでしょ」
リツコ「司令の判断よ。機体と搭乗者の相性の問題もあるし」
マヤ「アスカ、我慢して」
アスカ「……」
マヤ「こ、これは」
ミサト「どうしたの?」
マヤ「フィフスのシンクロ率、今までの新記録です。シンジ君より……」
リツコ「もちろんアスカよりも。というわけね」チラッ
アスカ「!!」
リツコ「渚君、そろそろ上がっていいわよ。アスカ、お待ちかねの出番よ」
アスカ「イヤよっこんなの」スタスタスタ
ミサト「アスカ!」
シンジ「アスカ! 出てきてよ」
アスカ『うるさい!!』
レイ「困ったことになったわね」
シンジ「うん……」
レイ「更衣室に入りづらい。着替えられないわ」
シンジ「いや、そうじゃなくて」
カヲル「僕が説得するよ。同じ弐号機のパイロットだし、直接の原因は僕だからね」
シンジ「カヲル君。でも」
カヲル「失礼」
プシュ
アスカ「入ってくるな!」
カヲル「もう入ってしまったよ。とても傷ついているんだね……惣流さん」
プシュ
シンジ(大丈夫かな……)
5分後
プシュ
カヲル「もう入っていいよ、ファースト。彼女も納得してくれた」
シンジ「も、もう!?」
カヲル「ああ。さ、僕らも帰り支度をしに行こう。シンジ君」
シンジ「う……うん」
レイ「……」
アスカ「……ぁ……かをるぅ……もっと……♥」ピクピク
レイ「なに、してたの?」
女子A「ねえねえ渚君、そのお弁当ってどうしてるの?」
カヲル「ネルフから支給されてるよ」
女子B「そうなんだぁ」
女子C「今度、私作ってきたら食べてくれる?」
女子D「あ! ずるい私が作るぅ」
シンジ(支給なんて、そんなのあったんだ。誰も教えてくれなかった)
ケンスケ「すごいね、毎日えらい騒ぎだ」
ヒカリ「あのさ……鈴原」
トウジ「お、弁当か! 毎度おおきに 」
ヒカリ「う、うん……それなんだけど、今日で終わりにしていい?」
トウジ「へ?」
ヒカリ「ほら。やっぱり皆に色々誤解されるし……」チラッ
トウジ「」
カヲル「葛城さん、今日は遅いらしいよ」
アスカ「ふぅん……」
カヲル「どうかしたのかい?」
アスカ「別にぃ。今日も学校で女子に囲まれちゃって、いいご身分よね」
カヲル「物珍しいだけさ」
アスカ「珍しいだけであんな風に群がられたりしないわよ……ヒカリだって……」
カヲル「……」
アスカ「……ね、ねえ。カヲル……」スッ
アスカ「こ……この前の、更衣室でのあれ」
カヲル「うん」
アスカ「…………続き、シテ」
カヲル「またキスを?」
アスカ「もっと、その先も、全部。お願い」
カヲル「……」
アスカ「カヲルといると、私どんどんおかしくなって、ガマン……できなくなるの。ねぇ」ギュゥ
カヲル「分かったよ。部屋に行こう」
アスカ「ああ♥」
シンジ(一人って、久しぶりだと暇だな。チェロでも弾こう)
♪~♪~
シンジ(そう言えば前に弾いた時はアスカが褒めてくれて……あの日、キスしちゃったんだっけ)
アスカ「んちゅ♥ ぁン、ちゅぷ、んむ……ぷちゅ、ン……しゅご、ひぃぃ」
カヲル「今度も、キスだけで気絶したら続きはしてあげないよ」
アスカ「や、やだ……ぁ、がんばるからぁ……ちゅぷ、ンン」
アスカ(ああぁ、素敵ぃカヲルのキスっ、すごい全部好きすきすきスキスキスキスキスキスキスキ)
♪~♪~
シンジ(アスカ、今頃なにしてるのかな)
ざしゅっ!
シンジ「く……っ」
レイ「碇君!」
青葉「初号機、右腕破損! なおも使徒にダメージは見受けられませんっ」
リツコ「司令。弐号機出撃の許可を」
冬月「碇……」
ゲンドウ「老人たちの手駒を実戦投入するのは気が乗らんが、やむを得んな」
冬月「ああ。仕方あるまい」
ゲンドウ「―――弐号機及びフィフスチルドレンの出撃を許可する!」
ミサト「はい! 渚君、出番よ。くれぐれも無理しないで」
カヲル「はい」
カヲル「行くよ、弐号機……アダムの分身」
シンジ「カヲル君! 迂闊に近づいたら」
カヲル「初号機は傷ついている、ここは僕に任せて」
ダダダッ
ざく!
使徒「ォォォォォォオォォ」
カヲル「ごめんね……」
シンジ「凄い……!」
レイ「……」
ミサト「い、一撃で」
「「「「キャ~~~~~!!」」」」
日向「な、なんだ!?」
青葉「ああ、渚君の後援会、つまりファンクラブだろ。女性職員の。戦闘中は自重してたんじゃないか?」
冬月「……現場では戦闘後も自重するように言っておけ」
カヲル「じゃ、戻ろうか」
シンジ「う、うん」
マヤ「お疲れさま!」
ミサト「お疲れさま渚君。かっこよかったわよ」
カヲル「ありがとうございます」
アスカ「はいカヲル。タオル」
カヲル「ありがとう」
ミサト「なによアスカ、すっかり態度変えちゃって」
アスカ「そ、そういうわけじゃないわよ/// それに私だって弐号機に乗れば」
シンジ(いっつ……神経に痛みが残ってる)
レイ「碇君。痛むの?」
シンジ「少しね。でも平気だから」
リツコ「渚君の登場で、シンジ君のエースの座も陥落ね」
シンジ「……そうですね。ホントすごいや、カヲル君」
プシュ
レイ「!」
カヲル「やあ」
レイ「なぜ女子更衣室にいるの」
カヲル「少しだけ惣流さんに呼ばれたのさ。すぐ出ていくよ」
アスカ「ァ、ァ……カヲル」
カヲル「それじゃ」
プシュ
アスカ「もう! いいとこだったのに」
レイ「この前も聞いたけど、なにをしているの」
アスカ「なんでもいいでしょ。あんたみたいな人形には関係ないわよ」
レイ「……」
アスカ「はぁ……カヲルぅ♥」
シンジ「準備できたよ」
カヲル「すまないけど、今日は先に帰っていてくれるかい?」
シンジ「なにか用事?」
カヲル「葛城さんから呼び出しを受けていてね」
シンジ「ミサトさんから?」
カヲル「僕はまだ来て日が浅いからね。きっと色々あるんだと思うよ」
シンジ「そうなんだ……大変だね」
カヲル「いつ終わるか分からないから、待っていなくていいよ」
シンジ「うん。それじゃ」
カヲル「お待たせしました……なんだか、随分人が多いですね」
女性職員A「……」
女性職員B「渚君。あのね、アスカちゃんのことなんだけど」
ミサト「単刀直入に聞くわ。アスカと肉体交渉を持ったの?」
カヲル「……」
マヤ「お願い、正直に教えて。本来なら人に言うことじゃないけど、パイロット同士のことだから、ね?」
リツコ「ちなみに、形の上だけこうして尋ねてるけど、証拠は揃ってるからとぼけても無意味よ」
カヲル「そういうことでしたら……はい、惣流アスカ弐号機予備パイロットと性交渉に及びました」
女性職員「「「!」」」
マヤ「や、やっぱり年頃の男女を同じ家で生活させるのは……!」
女性職員C「けど前はシンジ君と住んでたんでしょ?」
女性職員D「シンジ君と住むのと、渚君のそばにずっといるのじゃ全然影響力違うわよ!」
ミサト「アスカから誘ったの? 最初はいつ?」
カヲル「…………弐号機の件で彼女を慰めようと試みた際に、キスを求められたのがきっかけです」
ミサト「今後は自重してちょうだい。できるわね?」
カヲル「この言い方は卑怯に聞こえるかも知れませんが、彼女が望まなければ僕は何もしませんよ。
僕はただ、リリンから求められたことに応えているだけです」
リツコ(リリン?)
女性職員A「じゃ、じゃあ」
女性職員A「じゃあもし、私が……お願いしても」
女性職員B「してくれるの?……渚君」
ミサト「ちょ、あんたたち!?」
女性職員C「ぬ、抜け駆けズルい!!」
マヤ「!」
女性職員B「だってもう、限界なんです……! 渚君に出会ってから毎晩夢に見るくらいで……っ」
女性職員E「わ私も……こうして同じ部屋にいるだけで、すごくすごく」
ミサト「だからってねえ。き、気持ちは分かるけど」
ミサト(私だって似たようなもんだし……ううん、家で接してる分もっと)
女性職員A「……どうなの?」
カヲル「言葉で確かめるより、実際に試してみたらどうですか?」ニコッ
一同「「「「――――――!♥♥」」」」
ケンスケ『元気出せって』
シンジ「別に、元気なくなったりはしてないよ」
ケンスケ『ならいいけど。トウジのやつも、あれで結構ショゲちゃってさ』
シンジ「あれ?」
ケンスケ『ほら、委員長の弁当』
シンジ「ああ……」
ケンスケ『今度は他の子と競って渚のために作ってくるらしいぜ。女ってのは残酷だよな』
シンジ「……」
女性職員「ひぁん! ああ、ひぃイっ、ふぁぁぁ!」
ミサト「あ、あぁっ凄、なにこれへぇ、あああああ~~っ」
マヤ「ダメ♥ こんなの、フケツ、はぅ♥ ンぁ、ぁぁぁ止まらな、ン♥」
リツコ「おぉ、んぁ、おっぁぁああぁぁぁぁぁ~~~~~!!!」ブルブル
カヲル「では。失礼します」
プシュ
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