八幡「風邪引いた」 (21)

八幡「(まさか俺が風邪引くとわな。ぼっちの俺に休んだらノートをわざわざ見せてくれるような人間は周りにいない。いや戸塚なら見せてくれるだろうがそれでは戸塚の勉強の邪魔になってしまう。それだけは避けなければ)」

小町「お兄ちゃん朝だよ。あれ具合悪そうだね?」

八幡「少し風邪気味なだけだ。体温計貸して持ってきてくれないか?」

小町「うん。分かった。待っててね」
ダタダッ

八幡「とりあえずマスクするか。小町に移す訳にはいけない」

小町「お兄ちゃん体温計はい」

八幡「おお。サンキュ」

小町「お兄ちゃん学校休む?」

八幡「いいや。なんとか行く」

小町「珍しいね。お兄ちゃんなら喜んで休むかと思ってた」

八幡「馬鹿言え。ゴホッゴホッぼっちの俺にはノートを見せてくれるような人間はいない。由比ヶ浜は期待できない。戸塚に迷惑はかけられない」 

小町「凄いファイティングスピリッツだね。普段のお兄ちゃんからは考えられないよ」 

八幡「おお。俺が一番驚いているところだ」ゴホッゴホッ 

小町「あんまり酷かったら休むか早退してね」 ピピッ 

八幡「終わったか。どれどれ」37.8度 

小町「お兄ちゃんヤバいんじゃ。お兄ちゃんただでさえ平熱も低いのに」 

八幡「いいや。もしかしたら俺の人生で絶対に負けられない戦いが来たのかもしれない」 

小町「お兄ちゃん…分かったよ。あんまり酷かったら早退してね…」 

八幡「ああ。すまん…小町」 

あと思いつかない

小町「それじゃ今日はお兄ちゃんの学校まで小町も一緒に行くね」

八幡「小町行ったり戻ったり大変じゃないか?」

小町「病人なんだからお兄ちゃんは自分の心配だけしてればいいの!」

八幡「すまん」

総武高校前

小町「それじゃお兄ちゃん。小町行くね。平塚先生には連絡しておいたから」

八幡「サンキュ。なんか今度奢るわ」

小町「期待してるよ。それじゃあね」タタタッ

八幡「(さて行くか)」ゴホッゴホッ

教室

戸塚「あ。八幡おはよう!あれマスクもしているし顔色悪いね」

八幡「少し風邪気味でな。戸塚を見たら気力が回復した」ゴホッゴホッ

戸塚「ホントに大丈夫!もし無理なら早退した方が」

八幡「いいや。今日は俺にとって一世一代の大勝負なんだ。今日だけは乗り切る」

戸塚「そうなんだ!八幡何か困った事あったら僕に相談してね!」

八幡「ああ(戸塚に迷惑はかけられん…)」

結衣ジー

葉山ジー

沙希ジー

結衣「ヒッキー大丈夫?」

八幡「教室では俺に話しかけない方がいいんじゃないか?」

結衣「そんな事関係ないよ。風邪なんでしょ?熱はどれくらいあったの?」

八幡「37.8度だったかな?」

結衣「大変じゃん!帰った方がいいって」

八幡「遅刻はいいが早退は駄目だ。とりあえず部活は今日休むから。あと風邪移すかもしれないからあんまり俺に近寄るなよ」

結衣「分かった。無理しちゃ駄目だよ」

八幡「ああ」

沙希「ちょっと…」

八幡ボー

沙希「あんた聞こえてる?」

八幡「川崎か。どうした?」

沙希「アンタ風邪なんでしょ。そのツラくなったら頼ってくれてもいいから」

八幡「おお」

沙希「…」

葉山スタスタ

葉山「比企谷大丈夫か?」

八幡「お前に心配される筋合いはねえよ」

00:頃まで風呂入ったりする事あるんで消えます

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