ギリ?シャ神話 (52)
注意:すんごく大雑把なのでまともな神話好きはスルーしてください。
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——始まり——
カオス「暇や一人は暇や!よしなんか産もう うむむむむむ」
エレボス「産まれた……」
ニュクス「産まれた」
カオス「暗い奴ばかりだな!どっちか明るいの産め」
ニュクス「産むわ うむむむむむ」
アイテール「産まれた」
ヘーメレー「産まれたー」
カオス「明るい奴も産まれたし世界完成だな」
————
ガイア「ここはどこ?一人じゃ寂しい赤ちゃん産もう うむむむむむ」
エロス「産まれた」
エレボス「産まれた……」
ウラノス「産まれた」
ポントス「産まれたー」
エエウポ「我ら4柱の神!!」
——次——
ガイア「やーん火照るーウラノスイケメンーハァハァ」
ウラノス「産みの親だけどムラムラする」
ガイウラ「がーったい!」
————
ガイア「産むーーデカイの産むーー!!」
ガイア「みんなデカイわーティターンだわ」
キュクロプス「なんで僕一つ目なん?」
ヘカトンケイル「おいブラザー俺なんか頭50個に腕100本だぜー」
キュクロプス「それは多すぎ」
————
ウラノス「子供達きっしょ!皆きっしょ!」
ウラノス「嫌いだからまた子宮に戻して」
ガイア「ええ……そんなむちゃくちゃな」
ウラノス「うっせー!」
ガイア「うぎぎぎぎぎ……お腹があああああ」
ウラノス「4ティターン戻ったけどあとのはタルタロス入れとこか」
キュクロプス「一つ目だから閉じ込められたのかな……」
ヘカトンケイル「兄弟……きっとマザーが助けてくれるさ」
————
ウラノス「ふっひひひひ」
ガイア「……」
ガイア「私の可愛い子供達を……ウラノス許さない」
————
クロノス「マミーなにか用?」
ガイア「はいこれプレゼント」
クロノス「大鎌? かっくいー」
ガイア「それでお父さんにこういうスキンシップしてあげると喜ばれるよ」ニコッ
クロノス「わかったー夜に行くー」
————
ウラノス「むにゃむにゃ……」
クロノス「えーっとち〇こち〇こ……あった!えいっ!!」ザクッ
ウラノス「NOOOOOOOOOOO!!」
クロノス「わーいスキンシップスキンシップー」
アフロディテ「……」
クロノス「あんた誰?」
アフロディテ「ち〇この周りの泡から生まれました」
クロノス「あっそ」
ウラノス「ち〇こ亡くなったから王座退く……」
ガイア「クロノスちゃん貴方が王様よ」
クロノス「うん 僕王様」
ウラノス「……クロノスお前だって自分のガキに足元すくわれるかんな!バーカバーカ!」
クロノス「酷い……スキンシップだったのに……」
————
クロノス「父さんの言葉トラウマなんだ……」
レア「大丈夫ですよ 貴方はずっと王様よ」
クロノス「そうかな……」
クロノス「でも子供なんか……食べちゃえ!!」
レア「いやー子供達が食べられた!!」
クロノス「げぷ 安心安心」
レア「ぐすん……」
————
レア「あの人に末っ子まで食べられたら嫌だから隠れて産むわ うむむむむむむ」
ゼウス「産まれた! 待たせたな主役だぜ」
ゼウス「父ちゃん父ちゃん 最近疲れてるだろ?栄養ドリンクやるよ」
クロノス「おっサンキュー」
クロノス「おうぇ!! おろろろろろろろろ」
レア「やった! 子供達が吐き出されたわ」
ゼウス「俺様天才!」
ヘスティア「ゲロまみれですが女神です」
デメトル「同じく女神です」
ヘラ「女神です あっイケメン」
ハデス「ゲロくっさ!」
ポセイドン「ドンドーン」
ゼウス「お前ら俺様の味方なー」
クロノス「ゼウス貴様!」
ゼウス「宣戦布告じゃーい!!」
クロノス「父親なめんなよ!ティターンなめんなよ!」
なんか10年続いたこれが、ティタノマキアである。
クロノス「なかなかやるなゼウス軍」
ゼウス「父ちゃん達が思ったよりしぶとい……」
ガイア「ふふふ キュクロプスとヘカトンケイルを解放して味方にすれば良いのよ」
ゼウス「おお、それ採用」
————
キュクロプス「わーい ありがとうー」
ゼウス「良いってことよ」
キュクロプス「お礼に色々造ってあげるよ」
トンカントンカントンカン
キュクロプス「ゼウス君には雷霆ケラウノス」
ゼウス「おぉ!」
キュクロプス「ハデス君にアイドス・キュネエ、ポセイドン君にトリアンナをあげるね」
ハデス「うわースゲー姿が消せるじゃん!」
ポセイドン「ドンドーン!」
ゼウス「これで強化だぜ!」
ヘカトンケイル「兄弟ばかりに活躍はさせないぜ!」
ヘカトンケイル「喰らえ!大岩投げだー!!」
クロノス軍「いって! 岩痛ぇって!!」
————
クロノス「参ったわ」
ゼウス「勝ったどー!!」
ゼウス「ティターン達はタルタロス行きだぜー見張りはヘカトンケイルだぜー」
アトラス「はぁ……タルタロスか」
ゼウス「あんたは地上いて、天空持っといて巨神だし余裕っしょ」
アトラス(´・ω・`)
ティタノマキアはゼウス軍の勝ちー。
ゼウス「はーこれで俺様の天下だぜー」
————
ギガンテス「母ちゃん納得いかねーよ!」
ガイア「そうね……タルタロスに幽閉されたりアトラスちゃんみたいに適当に扱われるなんて……」
ギガンテス「やろうぜ母ちゃん!俺なら神々に負けないんだからさ!」
ガイア「わかったわ!待ってなさいゼウス!」
————
ゼウス「えっ なんて? はぁ!?ガイア達が攻撃してきたって!?」
ゼウス「うそーーーん」
ギガントマキア開戦なのである。
ゼウス「まっ、雷霆もあるし最悪世界ごとぶっ壊せばいいか」
ギガンテス「ふんふんふーん」
巨人達「さすが兄貴!平然と島も山もぶっ壊して直進していくぜー」
ゼウス「調子のんな 雷霆どーん」
巨人達「」
ギガンテス「ふふん 貴様ら神々の力では俺は倒せないぜ」
ゼウス「なんだってー!!」
ギガンテスには不死ではないが神々には殺せないという特性がありました。
さぁ、ゼウスは困った困った。
ゼウス「あっ、閃いた」
ゼウス「閃きは予言者の言葉で確信したぜ」
ゼウス「あとは人間の美女……あっ、ペルセウスの孫でいいや」
————
アムピトリュオーン「ハニー僕と結婚してほしいんだ」
アルクメネ「うーん……兄弟の仇であるプテレーラーオスとタポス人達を倒してくれたらいいわ」
アムピトリュオーン「本当かい!わかったよ!君はテーバイで待ってておくれ」
アルクメネ「頑張ってね」
アムピトリュオーン「暫しのお別れだよ ハニー」
————
ゼウス「なんだよ男持ちかよ。まっ孕めば別にどうでもいいか」
ゼウス「そろそろアムピトリュオーンが帰ってきちまうな」
ゼウス「へんっしん!!」
アムピトリュオーン(偽)「やぁハニー仇をとってきたよ」
アルクメネ「本当!?ありがとう!」
アムピトリュオーン(偽)「ハニー抱きたいよハニー」
アルクメネ「もうせっかちね///」
ゼウス(ちょろいぜ あとは夜を長くして)
アルクメネ「ああっ 凄いわ……」
アムピトリュオーン(偽)「僕のベイビー孕んでくれよー」
————
アルクメネ「はぁ凄かった」
アムピトリュオーン「ハニー今帰ったよ!仇はとったんだ」
アルクメネ「? 寝ぼけてるの?昨日聞いたわよ」
アムピトリュオーン「?」
————
ゼウス「ありゃ次に生まれるのが王になるわ」
ヘラ「なんですと! ぐぬぬ」
——なんやかんや赤ちゃんは成長しました。
ヘラクレス「いやー我ながら濃い人生でしたが、色々な神々とかに助けられて、ムキムキマッチョメンに成長しましたよ」
ヘラ「ぐぬぬ……」
ゼウス「よっしゃ!戦力も揃ったしギガントマキア終わらせるぞ!」
————
ギガンテス「ヘラクレスの野郎がうざい!」
ゼウス「雷霆どーん」
アポロン「どーん」
アルテミス兄妹「えいっ えいっ」
アテナ「アテナいっきまーす」
ヘルメス「ハデスに借りた兜便利ー」
ギガンテス「ぐえええ……母ちゃんヤバいよ」
ガイア「ぐぬぬ……待ってなさい!!」
————
タルタロス「暇だな」
ガイア「アンタ! 私を抱きなさい」
タルタロス「おうふ……もっとオブラートに」
ゼウス「ふふん 降参するか?」
ギガンテス「うっせー!母ちゃんなら……母ちゃんなら」
ガイア「またせたわね」
ギガンテス「母ちゃん!!」
ゼウス「今さら何しに来たんだよ」
ガイア「くくく……恐怖をプレゼントしに来たのよ」
ゼウス「なに?」
ガイア「ああ!産むわ うむむむむむむ!最強の末っ子よ!」
テュポーン「ぶるああああああああああああああ!!」
ゼウス「」
ゼウス「で、でけぇ……宇宙まで行ってやがる」
テュポーン「母ちゃんいじめんなやボケエエエエエエエエエ!!」
神々「」ビクッ
神々「あ、あの俺ら逃げますわ……」
ゼウス「え!」
神々「さいなら〜〜」
ゼウス「一体無様な変化で逃げやがった……あれが後のパニックである」
ゼウス「って! んな場合か!」
テュポーン「地上焼きつくしたるわ!宇宙もめちゃくちゃにしたるわ!」
ゼウス「まてーい!俺様のものに何してくれてんだ! 雷霆どーんどーん 雷霆どーん コンボー」
テュポーン「ぐう……さすがになかなかやるな……」
テュポーン「火炎どーん!風どーん!」
ゼウス「ぐぬぅ!」
テュポーン「隙あり! 絞めたる!めっちゃ身体絞めたる!」
ゼウス「ぐぉぉぉぉぉ!!」
テュポーン「手足の腱千切ったたー」
ゼウス「」
————
テュポーン「ゼウスしょぼっ コーリュキオンに閉じ込めたろ」ポイッ
ゼウス「」
テュポーン「ゼウスしょぼっ!コーリュキオンに閉じ込めたろ」ポイッ
ゼウス「」
テュポーン「母ちゃんとこで治療してくっからお前見張っとけや」
デルピュネー「うん 見張る」
ヘルメス「なんてこと!ゼウスを助けなくちゃ」
パーン「おいらも行くよ」
ヘルメス「あっ、パニックの」
パーン「やめて……」
————
ヘルメス「見張りがいるわね。こんな時兜が便利なんですよ」
パーン「見張りは騙す」
デルピュネー「暇だな」
パーン「やぁ、少しお話しよう」
デルピュネー「暇だからいいよ」
————
ヘルメス「ゼウスの腱GET!」
ヘルメス「あっ、ゼウスいた」
ゼウス「」
なんやかんやで奪還、治療を受けてゼウス復活
ゼウス「あいつ次はぶっ潰す!!」
————
テュポーン「ぶぇっくし!!ボケェェカスゥゥゥ!」
ガイア「」ビクッ
テュポーン「あっ、ごめん」
テュポーン「だいぶ回復したからゼウス見てくるか」
ガイア「可愛い坊や、貴方をもっと完璧にする為に勝利の果実を手にいれなさい」
テュポーン「なんそれ」
ガイア「運命の女神のモイラ三姉妹が持ってる果実よ」
テュポーン「ほな貰ってくるわ」
————
テュポーン「壁どーん!!」ドゴーン
モイラ三姉妹「」ビクッ!
テュポーン「勝利の果実貰いに来ましたーくれないと酷い目にあうよ」ニコッ
モイラ三姉妹「どうしましょう」ボソッ
モイラ三姉妹「どうせわからないんだから別の果実を渡しましょう」ボソッ
モイラ三姉妹「それがいいわ」ボソッ
(´・ω・`)つ果実
テュポーン「おおきに!まずっ!くそまずっ!!」
テュポーン「だがこれで最強から無敵に!!」
テュポーン「……あら?力がでらん」
テュポーン(´・ω・`)
ゼウス「反対の壁どーん!!」
テュポーン「」ビクッ!
モイラ三姉妹(うち壊すなよ……)
ゼウス「やぁ!テュポーン君どうしたのかな!?前みたいな強さを感じないぞ?」
テュポーン(あかん)
テュポーン(あの目はあかん)
ゼウス「ぶっつぶぅぅぅぅぅす!!雷霆どーんどーん!」
テュポーン「ぎゃああああ!!」
テュポーン「こりゃ、逃げながら破壊や」
スタコラサッサッ
ゼウス「まてぇーーい!!」
テュポーン「山脈投げじゃーい」ブンッ
ゼウス「無駄ァ!雷霆どーん!」
テュポーン「あわわわわ」
ゼウス「火山ふんがーーっ!」ブンッ
テュポーン「ぐふっ!エトナ火山重っ!マグマあっつ!死ぬ死ぬ!」
テュポーン「あっ、不死やから死なんわ アハハハハ」
ゼウス(´・β・`)
ゼウス「まぁ、封印完了っと」
ギガントマキア+α 完
とりあえずここまで。
こんな感じで大雑把にサクサク行きます。
〜〜トロイア戦争〜〜
ゼウス「人間増え過ぎじゃね?いらないっしょあんなに」
テミス「雷霆どーんすれば?」
ゼウス「いやー人間ちゃっちいから一発で全滅しちゃうじゃん」
テミス「なら自分達で殺しあわせれば?」
ゼウス「ああ!それ採用」
————
ゼウス「あとはきっかけってか火種だよなーおよ?あそこに見えるのわ」
エリス「……」
ゼウス「よう、エリスなにしてんの?」
エリス「あっ……」
ゼウス「なに覗いてんの?ん?結婚式?」
ゼウス(あっ、招待されなかったのかこいつ。おっ!これ使えそうだな)
ゼウス(いる女神達は、ヘラ、アテナ、アフロディーテか)
ゼウス「エリスよ。あいつらが馬鹿みたいに競い合う様見たくない?」
エリス「えっ……でもヘラは貴方の」
ゼウス「いいのいいの。同じ女神なのに一人だけ仲間外れにするような性悪だし」
エリス「いったいなにを……?」
ゼウス「黄金の林檎とってきて」
エリス「えっと、はい」
————
エリス「とってきました」
ゼウス「あとはこのメッセージ添えて投げ込んだらよろしい」
エリス「それだけ?」
ゼウス「うん。それだけで勝手に踊ってくれるから見てたらよい」
エリス「わかりました」
ぺーレウス「今日の結婚式集まって頂いて本当にありがとうございます」
テティス「ありがとうございます」
ヘラ「幸せそうだわー」
アテナ「本当ね」
アフロディーテ「お幸せにー」
————
エリス(´・ω・`)つ シュッ
————
ヘラ「あら?黄金の林檎?」
アテナ「誰から?」
アフロディーテ「メッセージがあるわ?えーっと“最も美しい女神様へ”」
ヘラアテアフ「……」
ヘラアテアフ「「「私にね」」」
ヘラ「あ゛?」
アテナ「いやいや、私に決まってるじゃない」
アフロディーテ「またまたご冗談は顔だけにしてよ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ぺーレウス「あ、あれ……?」
ゼウス「ぶふっ!単純!マジ単純!」
エリス「まさかあんなに上手くいがみ合うとは……あとはどのように?」
ゼウス「大丈夫大丈夫。任せなさい」
————
ヘラ「ちょっと表でろや!」
アテナ「ヒステリーオバサンこわーい」
アフロディーテ「皆さん醜いですー私が一番ですー林檎は貰いますね」
ヘラアテナ「「[ピーーー]ぞ?」」
アフロディーテ「」
————
ゼウス「ぺーレウスが泣きそうだからそろそろ行こうかね」
エリス「見守ってます」
ゼウス「うい」
————
ゼウス「やぁやぁ女神達、どうして喧嘩してるんだい?」
ヘラ「貴方!この馬鹿女神達が!」
アテナ「この二人が悪いの!」
アフロディーテ「皆勘違いしてるんですよ!」
ゼウス「話はわかった。しかし、最高神である私は皆美しいと思っているから決められない」
ゼウス「そこで、神々ではない中立の存在である人間の男に決めてもらおう」
ヘラ「まぁ、いいわ。結果は私に決まっているしね」
アテナ(苦笑)
アフロディーテ「えっと誰に決めてもらうんですか?」
ゼウス「そうだな。最も美しい女神を決めるには、人間の男の中で一番美しい男でないと皆も納得しまい」
ゼウス「トロイにパリスという男がいたはずだ。彼に決めてもらうとしよう」
ヘラ(パリスが審判役になったけど、あの二人がインチキするのも考えて手は打つべきよね)
————
パリス「鏡はいい……自分の姿にうっとりするよ」
ヘラ「こんにちわ」
パリス「うわ!美女!めっちゃ美女!」
ヘラ「貴方凄く良い目をしてるわね。私を選ぶのは決まっていると思うけど、万が一の為に貴方が私を選ぶなら“この世界を支配できる力”をプレゼントしてあげるわ」
パリス「マジですか!美女の気前最高!絶対ヘラ様を選びます!」
ヘラ「よい子ね……ふふふ」
ヘラ(勝ったわ)
アテナ「やっぱりインチキすると思ったわ!」
アテナ「まっ、私もだけど」
————
パリス「美しくて世界の支配者とか最高じゃないか」
アテナ「男は闘ってる時が一番輝くのよ?」
パリス「うぉ!また美女!まった美女!!」
アテナ「ヘラとどうせ後から来るアフロディーテより私を選んでくれたら“どんな戦争も勝てる力”をあげるわ」
パリス「戦争っすかー絶対勝てるなら簡単に支配者になるよりスリリングかなー」
アテナ「だから私を選びなさい」
パリス「そうですね。アテナ様にします」
アテナ「賢明な判断よ」
アテナ(人間の根底には誰より実力で勝りたい欲求があるからね。簡単簡単)
アフロディーテ「うわー……ヘラさんは陰険を地でいく人だから仕方ないとしても、戦馬鹿のアテナさんまでインチキするなんて」
アフロディーテ「えっとカタログ、カタログ。あった」
————
パリス「今から勝利演説考えとかないとなー」
アフロディーテ「こんにちわー」
パリス「また美女!?最近美女ばっか見てるから他の女の子がスゲーブスに思える」
アフロディーテ「用件はだいたいわかってると思うんですが、はいコレ」
パリス「なんですかコレ?」
アフロディーテ「人間の厳選美女カタログだよ」
パリス「美女ばっか!」
アフロディーテ「私を選んでくれたらこの中から一人あげるよ(本人、周りには無承諾で拉致するけど)」
パリス「なんと!絶対アフロディーテ様にします」
アフロディーテ「約束ねー」
アフロディーテ(所詮人間なんて、自分で手が届かない存在ほど、欲しがって馬鹿な行動に走る生き物だからちょろいわ)
ゼウス「さて審判の日なわけだ」
ヘラ「私に決まってる」
アテナ「はいはい」
アフロディーテ(誰を拉致することになるかしら)
————
パリス「えっと僕は美女、あっ、愛を選びます!だからアフロディーテ様が最も美しい女神です」
ゼウス「ほう。アフロディーテ良かったな」
アフロディーテ「わーい!やったー」
ヘラ「な……」
アテナ「そんな……」
————
アフロディーテ「さて、パリスはどの女性が欲しいの?」
パリス「この人が欲しいです!」
アフロディーテ「というわけで一緒に来なさい」
ヘレネー「はい?えっと衛兵は……」
アフロディーテ「女神には無意味。眠って」
ヘレネー「ふにゃ……」
————
アフロディーテ「へい!お待ち!美女一丁」
パリス「わーい本物だー」
ヘレネー「ハッ!貴方は誰!」
パリス「君の新しいパートナーだよ!」ガバッ
ヘレネー「いやーーー!!」
アフロディーテ「あとは知らね。かーえろ」
————
兵士(偽)「大変だー妃様がトロイのパリスに拐われたー」
メネラーオス「なんじゃとぉぉぉぉぉぉぉ!?」
メネラーオス「大変だ兄ちゃん!嫁が拐われた」
アガメムノーン「なんと!して、犯人は」
メネラーオス「トロイのパリスらしい。オデュッセウスと行こうと思ってる」
アガメムノーン「わかった。弟が困ってるなら兄ちゃんも協力するぞ」
メネラーオス「ありがとう兄ちゃん」
————
カッサンドラ「ハッ!いけない!ヘレネーを返さないと、お兄ちゃんだけじゃなくて皆の未来が危ない」
カッサンドラ「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」ドンドン
パリス「なんか用かー?」
カッサンドラ「あのね!ヘレネーは凄い美女だね!(早く返して!)」
カッサンドラ「あれ!」
カッサンドラ「ヘレネー絶対返しちゃダメ!(返さないと国が!)
パリス「わかってるさー」
————
カッサンドラ「何回言おうとも勝手に言葉が変わる……手紙すら……なぜ」
アポロン「……」ニヤッ
メネラーオス「おいクソガキ!ワシの嫁返さんかい!!」
パリス「やだ」
メネラーオス「お前戦争なんぞこらぁぁぁぁぁぁ!!」
パリス「だってヘレネーは僕のものになったし」
ヘレネー「……///」
メネラーオス「」
町人(偽)「うわーだせー王様が若造に嫁さん寝取られてやんのー」
メネラーオス「よーし、戦争だ。こうなったら戦争じゃあああああああ!!」
————
ゼウス「よっしゃー!これで勝手に殺しあって人間減るわ」
エリス「恐ろしいお方だわ」
こうして、神々のマイペースさと暗躍により、人々は戦へと身を投していく。
——アウリス——
アガメムノーン「よし、これだけ居ればビビってすぐ降服するだろ」
メネラーオス「さすが兄ちゃん!10万の軍勢に1168隻の艦隊とかカリスマー!」
オデュッセウス「カリスマー!ふーっ!」
アガメムノーン「それほどでも……あるけどー!」
————
ヘラ「アフロディーテのバカが相手側ついたから味方はしたけど」
アテナ「人間だから仕方ないわ」
ポセイドン「ドーン」
————
アキレウス「トロイア軍を無きものにー!いくぞー!!」
パリス「アカイア軍が強いよーヤバいよー」
ヘクトル「開始早々泣き声やめなさい!」
カッサンドラ「あうあう……始まってしまった」
————
アポロン(人間が勝っても負けてもどうでもいい)
アルテミス「こっちの味方ー」
アレス「同じくー」
アフロディーテ「頼まれたから味方したけど正直どうでも……」
————
アキレウス「ふんふーん!優勢じゃー!」
兵隊「さすが駿足のアキレウスだスゲー!」
ヘクトル「あいつを狙おう」
パトロクロス「」
————
アキレウス「なに親友殺してくれとんじゃーい!」
ヘクトル「」
アキレウス「ただ殺すだけじゃ許さん。戦車で引きずり回す」
ヘクトル「」
————
プリアモス「すまんが、息子の遺体を返してくれないか」
アキレウス「勝手に死体持ってけ」
————
アポロン(アキレウス調子に乗りすぎてるな。ちょっと痛い目見せるか)
アポロン「弱点どーん」
アキレウス「足がー!うわ!やめろ」
アキレウス「」
————
アキレウスの死を皮切りに、籠城するトロイア軍とアカイア軍は、ほぼ膠着したまま9年経った。
————
アガメムノーン「どうしたもんかね」
メネラーオス「なかなか良い作戦が浮かばないね」
オデュッセウス「……」ポクポクポクチーン
オデュッセウス「閃いた!巨大な木馬に兵隊詰めてトロイア市街地入れば良くね?」
アガメムノーン「おー採用」
メネラーオス「それで良いね」
ラーオコオーン「ダメダメ!市街地に木馬入れたらダメダメ!」
アテナ「うっせ 目玉潰し」
ラーオコオーン「ぎゃああ!!目がああ」
海蛇「あっ食い物」
ラーオコオーン「」
————
カッサンドラ「あう……木馬を否定できない……」
アポロン(ふふ)
————
結局、木馬に潜んだ兵隊たちの奇襲を転機にトロイア軍は一夜で陥落した。
————
アガメムノーン「勝った勝った」
メネラーオス「嫁が戻った」
オデュッセウス「策が成功した」
アガメネオデ「わははははは」
——アカイア軍のその後——
小アイアス「ぐへへ……いい身体だぜ」
カッサンドラ「いやああああ」
小アイアス「うっ……ふぅ。負けた奴が悪いんだよ」
カッサンドラ「酷い……」
————
アテナ「強姦するようなゴミは溺れ死ね!」
小アイアス「船が!だが岩礁乗り上げたぜ!神なんてくそ食らえ」
ポセイドン「怒どーん!」
小アイアス「岩礁がああああ」
小アイアス「」
メネラーオス「暴風がパネェ」
メネラーオス「はーるばる来たぜーエジプトー!あほか!」
————
メネラーオス「帰郷に結局8年かかった。兄ちゃんは?」
兵「アガメムノーン様なら妃様の愛人に刺されてお亡くなりに……」
メネラーオス「兄ちゃんが!?オデュッセウスもいない……」
————
オデュッセウス「漂流した……」
オデュッセウス「また漂流した……」
オデュッセウス「またああああああ!」
オデュッセウス「結局帰郷に10年もかかってしまった……」
ゼウス「あーアカイア軍勝ったか」
テミス「適度に人間の間引き出来たからいいんじゃない?」
ゼウス「そうだなーアガメムノーンはせっかく帰ったのに嫁の愛人に刺されて死んだらしいよ」
テミス「まっ、総大将だとか人間同士の小さい世界で持て囃されてたんだから満足でしょ」
ゼウス「俺も女癖悪いから気を付けよー」
テミス「そうね。ヘラ恐いからね」
ゼウテミ「あははははは」
————
トロイア戦争は終わり。結局は、一部に仕組まれ、馬鹿なことをしようが誰も幸せにはなりませんでしたー。
トロイア戦争編 完
〜〜最後〜〜
オルフェウス「あっ、どうも。自分詩人のオルフェウスです」
オルフェウス「いやー妻がね、結婚してすぐ毒蛇に咬まれて死にまして」
オルフェウス「そりゃねーよ。てことで、冥府のハデス夫妻に交渉しに行きよる道中です」
————
オルフェウス「あっ、川だ」
カローン「向こう岸渡してほしかったら金出せ」
オルフェウス「地獄の沙汰も金次第ならぬ冥府も金か……歌でいい?」
カローン「は?」
オルフェウス「歌います“結婚して早々妻が死んだ”」
————
カローン「ぐすっ……辛かったんだな……向こう岸渡してあげる」
オルフェウス「ありがとう」
カローン「番犬に気を付けてな」
オルフェウス「はい」
————
ケルベロス「がるるるる 生者は帰れ」
オルフェウス「そんな3つも恐い顔並べないでよ」
ケルベロス「喰っちゃうぞ」
オルフェウス「気を鎮めるには歌が一番。歌います“初夜すらまだだったのに”」
————
ケルベロス「ぐすっ……通っていいよ」
オルフェウス「番犬さんありがとう」
オルフェウス「あなたはしっかり番犬してたってハデスさんに言っとくからね」
ハデス「えーっと……ここまで無事に来れたことにはびっくりだけど、死者を冥府の外には戻せないよ」
オルフェウス「そこをなんとか」
ハデス「いや、秩序が乱れてしまうから……」
ぺルセポネ「貴方ここまでわざわざ来たのよ?」
ハデス「ハニー……けど決まりは決まりなんだよ」
オルフェウス「綺麗な奥様で羨ましい。なら一回だけ歌を聴いてもらえませんか」
ハデス「それはいいけど」
オルフェウス「心を込めて歌います。“大好きエウリュディケ”」
————
ぺルセポネ「ぐすっ……私が許可するわ……」
ハデス「ハニー!まぁ……いいけど条件がある」
エウリュディケ「あら、なぜか呼ばれたと思ったらオルフェウス」
オルフェウス「ああ!エウリュディケ!やっと逢えた」
エウリュディケ「貴方も死んだの?」
ハデス「いや、わざわざ冥府の底まで君を連れ出しに来たそうだ」
オルフェウス「さぁエウリュディケ僕と地上に帰ろう」
エウリュディケ「え……ええ」
エウリュディケ(食べ物美味しかったし、死んでるからダイエットの心配せずに食べられてたのに……めんどくさい)
ハデス「さっき言ったように、地上に出るまで、後ろからついて歩くエウリュディケを振り向かないことが条件だ」
ハデス「守れなかった場合、エウリュディケは、強制的に冥府の底へ戻させてもらう」
オルフェウス「わかりました」
エウリュディケ(なるほどね)
————
オルフェウス「なんでさっきからずっと肩を叩くの?」
エウリュディケ「スキンシップ」
————
オルフェウス「だいぶ地上に近づいたな」
エウリュディケ(むぅ……背中をつついたり、色々策をしてもしぶとい)
ぺルセポネ「成功するかしら」
ハデス「いやー無理だな」
ぺルセポネ「どうして?」
ハデス「エウリュディケの場合悪いことをして死んだわけじゃないからね」
ハデス「死ぬ恐怖から解放され、なんの辛さもなく、むしろ自由だ。それに女性の悩みを気にすることもないここのほうが魅力的だからさ」
ぺルセポネ「なるほど」
ハデス「オルフェウスも自分が死ぬまで待てば良かったのにね」
ぺルセポネ「そうかもね」
オルフェウス「地上の光が見えてきた」
エウリュディケ(ヤバい。仕方ない……騙すみたいで嫌だけど)
オルフェウス「エウリュディケあとちょっとだよ」
エウリュディケ「いや!なにこれ!身体が消えかかってる!」
オルフェウス「えっ!?」
エウリュディケ「消えちゃう!私の身体消えちゃうよ!オルフェウス」
オルフェウス「そんな!でも振り向いたら……」
エウリュディケ「ああもうほとんど見えなく……オルフェウス私を見てよ!」
オルフェウス「くっ!エウリュディケ!?」
————
ハデス「やっぱり無理だったね」
エウリュディケ「ごめんね!オルフェウス!こっちに貴方が来たときは沢山優しくしてあげるから」
————
オルフェウス「……出家しよ」
おしまい。次はアンパンマン完結させないと……。
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