淡「今日は何の日か知ってる~?」 (12)
菫「知らん。そんなことを聞くためにわざわざ呼んだのか?」
淡「テルは知ってるよね?」
照「ごめんね淡…あとそのダジャレつまらないよ」
淡「ダジャレのつもりで言ってないよ!」
淡「尭深先輩なら知ってるよね?」
尭深「ごめんね…」
淡「……」
誠子「よく分かんないけど元気だせよ」
淡「亦野先輩は知ってるよね?」
誠子(どうしよう分かんない…)
誠子(しかしここで分からないと言う訳には…)
淡「知らないんだ……」
誠子「ま、待て今思い出すから!」
誠子(わざわざ淡が聞いてくるんだ、淡関係なのは間違い無い…)
淡「先輩…やっぱり…」
誠子(ええいままよ)
誠子「た、誕生日だろ大星の」(…たぶん)
淡「亦野せんぱ~い」
誠子「え?合ってたの?てかおまえ泣くなよー」
淡「だって…みんな意地悪なんだもん…」
菫「大星の誕生日とか初耳なんだが…」
照「私も」
尭深「私もです。知ってたなら教えてよ誠子ちゃん」
誠子「私も知らなかったから…」
淡「えー!なんでみんな知らなかったの?ありえないんだけど」
照「それは淡が誰にも言ってないから…」
淡「言ってなかったっけ?」
尭深「聞いたことないよ」
誠子「私も無いぞ。さっきのは適当に言っただけだし」
淡「まあいいや…私の誕生日だって分かったんだからお祝いしてくれるよね?」
菫「おめでとう大星」
照「淡おめでとう」
尭深「おめでとう淡ちゃん」
誠子「おめでとう」
淡「……」
照「どうしたの?」
淡「みんな何か忘れてるよね?」
菫「明日から期末テストだな」
淡「そうじゃなくて!誕生日と言ったらプレゼントとごちそうだよね!?」
照「きっと実家でご両親が待ってる」
淡「テル冷たい…誕生日なんだしお菓子とかちょうだいよ」
照「それとこれとは別だよ」
淡「えー…もうウチには虎姫のみんなとパーティーするって一週間前から言ってあるのに…」
尭深「淡ちゃん…」
誠子「バカだなぁ」
淡「むー、いいもんこれから1人で焼き肉行くから」
菫「大星、確かにプレゼントは無いが1人で食事することはないだろ」
照「一緒に食べよ」
淡「もちろんみんながごちそうしてくれんだよね?」
誠子「誕生日だしな」
淡「やったー!それじゃあ焼き肉にレッツゴー」
照「私焼き肉屋さんの場所知らないんだけど…」
尭深「私も…」
誠子「今調べますね」
淡「私の誕生日にふさわしいゴージャスな店にしてよね」
菫「ゴージャスかどうかは知らないがこの間、親と行った店は良かったぞ」
淡「じゃあそこで!菫先輩案内してくださいね」
菫「ここだ」
尭深「こんなお店が有ったんですね」
誠子「寮暮らしだからか基本外食しないからな」
照「お菓子は有るかな」
淡「テルー焼き肉食べようよ~とりあえず全部頼みますね」
菫「バカかおまえは!軽めに頼んで足りなかったら追加注文しろ」
淡「はーい」
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