男「女の子拾った」妹「はい?」 (9)
妹「要約すると兄さんが仕事から帰ると我が家の庭にその子が倒れていたと」
少女「スゥ…スゥ…」
男「はい、そうなります」
妹「この子の身体が傷まみれなのと服もボロボロな事、そして我が家に来たことから考えて」
男「虐待か…身寄りの無い子供を預かってたじいちゃんが死んだのはもう2年前だぞ?」
妹「見た目10~11歳くらいですし存在を知っていて…でも、亡くなった事は知らないんじゃ無いですか?」
男「なるほど納得……しかしどうするか」
妹「もう身寄りの無い子供は預かれませんし、虐待とあれば尚更…警察の管轄です」
男「とりあえずコイツの身元確認からだな」
妹「場合によっては私に任せてください」
男「任せろって…」
妹「考えがありますから」
男「分かったよ」
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少女「んぅ…あれ?お兄ちゃん誰?」
男「君が倒れていた家の住人だよ」
少女「おじいさんは?」
男「もういないんだ…」
少女「……お兄ちゃんありがとう…わたし帰るね…ここはもういれないもん」
男「いやちょっと待って君は虐待を受けているんじゃないのか」
少女「…」
男「……(俺は無力なのか…)」
妹「ちょっと待ったぁ!」
男「」ビクッ
少女「」びくっ
妹「おっとびっくりさせてしまいましたね」
男「お前びっくりしたわっ!」
妹「兄さん、その子預かって来ました……正式にね」
少女&男「「はい?」」
妹「兄さん、親権喪失ってご存知ですか?」
男「あれって検察官とか親族じゃ無いと駄目なんじゃ?」
妹「弁護士も可能ですよ」
男「いやだからそんな職業…まさか」
妹「言ったでしょう?正式に預かったって…正確には引き取ると言った方がいいですね…その子の母親これまでにも厳重注意を受けていたみたいですし」
男「すげぇなお前」
妹「ただ時間が必要なんですよ、その間は保護となりますが」
男「本当にすげぇなお前」
妹「まぁそれほどでもあります」
男「というかお前いつの間にそんな手続きしたんだ?」
男「いなかったのほんの40~50分だったよな」
妹「知り合いに虐待関係の専門家がいるのでその方に連絡して手っ取り早く手続きしていただきました」
男「お前マジすげぇな」
妹「兄さん…それしか言うこと無いんですか」
少女「あの…えっとどういうことですか?」
妹「アナタは私たちが保護します、1週間後には正式にひきとります」
少女「??」
妹「要約すると、ここに居ていいんですよ」ニコッ
ギュッ
少女「ぁ…」←抱きしめられています
妹「もう苦しまなくていいんですよ」←抱きしめてます
男「……(やっぱり俺は無力だよな)」
翌日、???
妹「お待たせしました」
少女の母「いえ…別に」
妹「改めて確認します…本当に親権を失っていいんですね」
少女の母「はい…私はあの子はキライなんで」
妹「……」
妹「私たちがあの子を育てます」
妹「馬鹿な人間にならないように」
本日は以上 細かいつっこみはしないでください
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