白望「バレンタインとか…だる…」(133)
白望(またこの日が来たのかぁ…)
白望「学校休もうかな…」
ピンポーン
白望(エイスリンか…)ボー
ピンポーン ピンポーン ピンポーン!
白望「はぁ…」ヨッコラショ
エイスリン「シロ!オハヨ!」
白望「ん…おはよ…」(何か何時もに増して元気だな…)
エイスリン「ガッコウ!ガッコウ!」グイグイ
白望「…わかったから引っ張らないで…だるい…」
校門前
A「あっ!小瀬川先輩だー!」
B「本当だ!おはようございます!小瀬川先輩!」
C「小瀬川さんおはよー!」
白望「おはよ…」(朝からみんな元気だな…だる…)
A「小瀬川先輩!今日何の日だか知ってますか?」
白望「…まあ」ダル
A「バレンタインですよ!バレンタイン!先輩に作って来たんです!」
ワタシモー コセガワサンウケトッテー
白望「…ありがと…」
白望(はぁ…毎年毎年のこととはいえ慣れないな…好意を無下にする訳にもいかないし…)
C「食べたら感想教えてね!小瀬川さん!」
白望「…ん」
白望(これがなきゃ少しはだるく無いんだけど…)
エイスリン「…」
白望(ん?)
支援やな
白望「…さっきから静かだけど…具合でも悪い?」
エイスリン「 …」カキカキ サッ
白望「…胸…と耳…?」
白望「…エイスリン…これってどういう…」
エイスリン「…シラナイ!シロ、ジブンデカンガエル!」サッ
白望「…あっ…」
白望「行っちゃった…何だったんだろ…」ダル
僕のホワイトチョコも受け取ってください!(ドピュ
∧_∧
┌(・ω・)
├( ┏○┓ __』
├ ∟つΠ(〓(━() ≡● ≡● ≡●>>17
└≡≡≡ノ ̄  ̄ ̄
`(__(__)
胡桃「おはよーシロ!相変らずモテモテだねー!…って今走ってったのってエイちゃん?どうかしたの?」
白望「…分からない…何か具合悪そうだったけど…」
胡桃「…ふふーん」ジロジロ
白望「…?何?」
胡桃「別にー…そんなにチョコ持って大変そうだなーって」
白望「…あ!…」
胡桃(やっと気づいたかな…)
白望「…エイスリン…チョコ食べたかったのかな …」
胡桃「 」カチン
白望「だったら面倒くさがらずに言えば…
胡桃「ばっかみたい!ずっとそうやってやってれば!」スタスタ
白望「…え?…」
白望「…今日のみんな、どうしたんだろう…だる…」
イケメンなのに最後の最後で余計な一言のシロマジ主人公
支援
教室
ガラガラ!
白望(…あれ?…)
白望「エイスリンがいない…だる…」
白望(あとこの机の上…)
チョコの山 ドサーン
白望「…朝から何なんだろう…」ダル
最後の最後でエロいことしようとかしたりしないからな
真に相手のこと考えてる
豊音「おはよー!シロ!」
白望「…何だ豊音か…」グター
豊音「なっ、何だって言われるとチョット凹むよー…それよりハイ!」
白望「…ん?なにそれ?」
豊音「友チョコだよー!昨日頑張って作ったんだー!」
白望「…ふーん」ジロジロ
豊音「えっ、わっ、私の顔何か付いてる?まじまじ見られると緊張するよー」汗汗
白望「…いや、何か豊音ってそういうイメージ無かったし…」
豊音「そっ、そうかなー?私、友達にチョコあげるなんて初めてでさ…上手く作れてると嬉しいけど…」
白「…」ベリベリ
パクッ
豊音「あっ、他の人のもたくさんあるのに私のから食べなくても…」
白望「…」モグモグ
白望「…ちょっと変だけど…今までで一番美味しい」
豊音「本当!?シロにそう言って貰えるなんてちょーうれしいよー!」ピョンピョン!
白望(…可愛い…)
ナデナデ
豊音「えっ、な、ななな何で私撫でられてるの⁉」//
白望「…迷惑じゃ無かったら、今度また作って」
豊音「っ!」//
豊音「うん!ちょー腕によりをかけて、ちょー美味しいのを作るよ!」
てっきりシロは机にグターしてるのかと思ったがトヨネをナデナデできるのか
それとも別の場所をナデナデしたんですかねえ
びょんぴょんしてる豊音の頭を撫でるってことは
机に登る必要があるな
豊音「そう言えばエイスリンさんはー?もうすぐHR始まっちゃうよー?」
白望「…具合悪くて帰ったのかも…」
豊音「えっー!だ、大丈夫かな…エイスリンさん昨日あんなに張り切っ…フガモガ⁉」
塞「はいはいストーっぷ豊音はちょっと黙っててねー」
白望「今度は塞かあ…」
塞「今度はとは随分ご大層だな…」パッ
豊音「…うー、ちょー苦しかったよー…塞ー」
塞「あははごめんね豊音。でもさっきのことは黙ってて」
豊音「?わかったよー」
白望「?…」サッ
塞「…シロ、何この手?」
白望「…塞もチョコ持って来てくれたんじゃないの?」
塞「なっ…!//ったく、これを天然でやるからエイスリンだって…」ブツブツ
白望「?」キョトン
塞「まあ言うだけ無駄か…ほら、一応持って来たよ」
白望「…ん。ありがと」バリバリ
塞「いいのか?まだそんなにチョコ余ってるけど」
白望「…麻雀部のみんなのは別腹。だるいけど…」
塞「…そりゃどうも。で、感想は?」
白望「…塞って味。真面目で、一所懸命さが伝わってくる…」レポートダルイ
塞「っ!またそーゆうことを…」ゴニョゴョ
豊音「あははー塞の顔ちょー真っ赤だよー」
塞「…うるさい」//
塞「あー、こほん。最初に言おうと思ってたんだが、今エイスリンはトシさんのところにいるから」
白望「なんで?…やっぱ具合悪いの?」
塞「…まあある意味病かもな。それも太刀の悪い感染病だ」
白望「?」
塞「この学校じゃ殆どの奴がかかってるから、二次災害はないけどな…」
豊音(それはちょっと無理があるよー…)
塞「…まあ冗談はおいといて。シロ、今二月だろ?私たち卒業まであと何ヶ月だと思う?」
白望「二ヶ月だけど…」
塞「そう。私たち、大学はみんな同んなじとこに推薦で決まったからいいけどさ、エイスリンは…ニュージーランドに帰っちゃう」
白望(…あっ…)
塞「忘れてただろ?私もだよ。あんまり距離が近すぎて…いなくなっちゃうなんて想像出来なかった。私たちが大学決まって喜んでた時も、エイスリンは、少し寂しそうだった…」
白望「……」
塞「エイスリンも、本当はもっとみんなと思い出作りしたいはずだけどさ、私たち推薦合格とは言っても色々と手続きとかで忙しいし…きっと気を遣ってるんだと思う。だからこのバレンタインは、イベントらしい最後のイベントなんじゃないかな」
塞「私もちょっと気持ちが分かるよ。エイスリン、きっと誰よりも最初にシロに渡したい物があったんじゃないかな…」
白望「……」ガタ
豊音「シロ?」
白望「…今日はだるいから早退する…」
塞「ふふっ。全くしょうがないなーシロは。伝えとくから、早く行きなよ」
白望「…ん。ありがと」
塞「…ふー、疲れるなー。恋のキューピッドなんて柄じゃなかったか」
豊音「…塞はいいの?塞自身の気持ちは伝えなくて」
塞「私は…自分の立場は分かってるし。あのにぶちんと不器用の背中を押すぐらいの役割がちょうどいいよ。そういう豊音は?」
豊音「…ちょーつらいよー。私も、シロのことは大好きだし…でも、それ以上に宮守の麻雀のみんなが、私はちょーちょー大好きなんだー!」
塞「っあははっ!何それ。でもうん。私もそうだ。シロもエイスリンも、胡桃も豊音も、トシさんも。みんなでいるのが最高だよ」
豊音「エイスリンさん…帰っちゃやだよ~」グスグス
塞「豊音はやっぱ涙もろいね…でも大丈夫。みんながずっと一緒に居たいって思ってる。インターハイ2回戦…あの時の想いはとどかなかったけど、今度はきっと…」
塞「うちには、普段はちょっとものぐさだけど、いざって時には頼りになる先鋒がいるし。信じて待とうよ」
ごめんなさい汗
ここ教室だって忘れてた…
トシ「他の女の子からチョコを渡されてデレデレしてた…ねぇ」
エイスリン「……」コクコク
トシ「あの子は本当へんにモテるのよねー、どこがいいのかしら…」
エイスリン「!!シロ、ワルクイワナイデ!」
トシ「おやおや…さっきまで目の敵にしてたのに。本当にあの子が好きなのねぇ」
エイスリン「……」//
トシ「…本当にニュージーランドに帰るのかい?交換留学の期限が切れても、またビザを取って残ればいいじゃないか」
エイスリン「…」カキカキ
トシ「ファザー、マザー、バツマーク?…両親が許してくれそうにないってことかい?」
エイスリン「…」コクコク
トシ「そうかい…まあ人様の家の事情にまで口だす訳にはいけないね…あら?誰か来たね」
白望「…エイスリン…いる?」
エイスリン「!!」パァッ
トシ「やっと王子様の登場かい…こっちは愚痴やら惚気やら聞かされて大変だったんだから」
白望「…惚気?」
エイスリン「!!トシサンウルサイ!」//
白望「?…トシさん、エイスリンちょっと借りて来ます」
エイスリン「エッ!?」
トシ「はいはい。どうぞお好きなように」
エイスリン「シロ、ドコイクノ?ガッコウハジマル!」
白望「…そんなに硬く考えないで、たまには2人でさぼっちゃおうよ…」
エイスリン「!?」ドキ//
喫茶てるてる
カランコロン
?「いらっしゃいませ。お2人様ですね」営業スマイル
エイスリン「ココドコ?シロ?」
白望「学校だるい時とか、よく時間潰してるとこ」
エイスリン「シロ、ワルイコ!サボリヨクナイ!」
白望「この年で悪い子かあ…」
?「いつものでよろしかったですか?」
白望「ああ、はい…」
エイスリン「コーヒー?」
白望「冷めないうちに飲んで」
エイスリン「!オイシイ!」
白望「…店主が朝一番にコークスクリューで挽いてるらしい」
エイスリン「ココハ!?」
白望「行きつけの古書店…あーユーズドブックストアー?」
エイスリン「ココハ!?」
白望「ムービーシアター」
夕方
エイスリン「シロ!キョウハタノシカッタ!アイムハッピー!」
白望「そう…よかった」
エイスリン「デモシロズルイ!イツモヒトリデアソンデル!」
白望「…まだまだ、エイスリンに教えてない所は一杯あるよ…」
エイスリン「ワッツ?」
白望「あと、二ヶ月じゃ…足りないよ…」ボロポロ
エイスリン「シロ!?
エイスリン「シロ?ワッツハップンド!?」オロオロ
シロ「エイスリン…」グスグス
エイスリン「シロ…」ギュッ
エイスリン「ダイジョーブ。ネッ?」
エイスリン「……」ガサガサ
エイスリン「ハイ!」
白望「チョコ…ん。美味しい…」
エイスリン「ヨカッタ!ウレシイ」ダキッ
白望「…ねぇ、エイスリン…」
エイスリン「ナニ?シロ?」
白望「ニュージーランドまで着いて行くのはちょっとだるい…わがままだけど、ずっと一緒に居て欲しい…」
卒業式
豊音「うわーん。卒業したくないよー」シクシク
胡桃「うるさいそこ!お祝いごとなんだから辛気臭くしない!」
塞「胡桃も少し涙目だけどね」ニヤニヤ
胡桃「そっ、そういうのいいから!」
トシ「もう卒業かい…早かったような短かったような…」
豊音「そういえばあの2人はー?」
胡桃「ほっとけば?どうせまたいちゃいちゃしてるんだろうし」
塞「大学でも見せつけられるんだろうな…あれ…」
豊音「でもトシさんちょーすごいよー!エイスリンさんの両親を説得したあと、入学直前に合格させるなんてー!」
トシ「レジェンゴをプロに押しこむよりは楽だよ…やれやれ」
エイスリン「シロ!ハヤク!ミンナキテル!」
白望「走るのダルイ…負ぶってって…」
トシ「これで全員揃ったね」
豊音「遠野大学麻雀部、始動だよー!」
終わり。
エイスリンの返事は各々脳内補完でオネシャス!
展開急だったり強引だったけど、見切り発車だったので勘弁
宮守ssもっと増えろ!姉帯さんちょー可愛いよー!
明日模試なので寝ます。読んでくれた人ありがとー!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません