モバP「雫はどこまでしてくれるのか」 (65)

のんびりと書いていきます

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ちひろ「雫ちゃん、ちょっといいですか?」

雫「はーい、なんですかーちひろさん?」

ちひろ「ちょっと倉庫にこの荷物運ぶのを手伝ってもらえませんか?」

雫「わかりましたー、おやすいご用ですよー」

ちひろ「すみません、コレすごく重くて....」

雫「よいしょっとー♪」ヒョイッ

ちひろ「わっ、すごいですねぇ....」

雫「えへへっ♪牧場で力仕事は慣れてますからへっちゃらですー」

ちひろ「なるほど、そういうことですか」

雫「これだけですかー?まだまだいっぱい運べますよー♪」

ちひろ「いえ、そこまでは悪いですから....」

雫「大丈夫ですー、もぉーっと運んじゃいますー♪」



P「.....」ジーッ

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P「....」

ちひろ「どうしたんですかプロデューサーさん?」

P「いえ、ちょっと考えてたんですけど....」

P「雫って優しいですよね」

ちひろ「ええ、すごく優しくていい子ですねぇ」

P「いつもニコニコ笑ってるし....」

P「なんていうか、包容力があるっていうか...」

ちひろ「そうですねぇ、そこにいるだけで場を和ませてくれる雰囲気がありますもんね」

P「さっきもちひろさんが荷物を運んでくれって頼んだ時もイヤな顔一つしないでやってくれたし...」

ちひろ「雫ちゃんは基本的に頼みごとを断りませんからね」

P「それでふと考えたんですけど...」

ちひろ「なにをですか?」

P「たとえば俺が頼みごとをしたときに....」

P「雫はどこまでしてくれるんだろう、って....」

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P「おーい雫、ちょっといいか?」

雫「はーい、なんでしょうー?」

P「実は最近ちょっと疲れててさ....」

雫「そうなんですかー?大変ですねー...」

P「それでさ、悪いんだけどちょっと肩を揉んでくれないか?」

雫「いいですよー♪肩だけじゃなくて全身を揉んであげますー」

P「いや、なにもそこまで....」

雫「まあまあ、遠慮しないでー」

P「本当にいいのか?」

雫「もちろんですー♪さっ、ソファーに横になってくださいー」

P「ああ、じゃあ頼むよ」

雫「それじゃ始めますねー」モミモミ...

P「おぉ...これは...」

雫「気持ちいいですかー?」

P「ああ...上手だな...」

雫「うちのお父さんにもよくマッサージしてくれって言われるんですよー」

P「なるほど、確かに牧場の仕事は身体を使いそうだからな」

雫「えへへっ♪でもお父さん以外でマッサージするのはプロデューサーさんが初めてですー♪」

P「へぇ、そうなのか...おっ、もうちょっと強く頼む...」

雫「はーい、あっ、プロデューサーさーん?」

P「なんだ?」

雫「この態勢じゃちょっとやりにくいので、プロデューサーさんの上に乗ってもいいですかー?」

P「うん、いいぞ」

雫「じゃ、失礼しますー」ギシッ

雫「重くないですかー?」

P「ああ、大丈夫だよ」

雫「それじゃ、もぉーっと気持ちよくしてあげますねー♪」モミモミ...

P「おぉ...すごく気持ちいい...」

雫「プロデューサーさんの背中は広いですねー」

P「そうかな?」

雫「うちのお父さんみたいですー」

P「雫のお父さん?」

雫「はいー、なんだかこの背中を触ってると安心しますー♪」

雫「思わずぎゅーって抱きつきたくなっちゃうかもー」

P「お、おい...」

雫「えへへっ、いつもお疲れ様ですプロデューサーさーん♪」

雫「プロデューサーさんはいつもがんばってお仕事をして疲れてますからー...」

雫「せめて少しでも疲れがとれるように私もがんばりますねー♪」モミモミ...

P「....ありがとな雫」

雫「お礼なんていいですよー、むしろ私が言わないといけませんー」



雫「いつもお疲れ様ですー、プロデューサーさーん♡」

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P「雫、ちょっといいか?」

雫「なんですかー?」

P「これ、得意先からもらってさ」

雫「お饅頭ですねー」

P「食べていいぞ」

雫「本当ですかー?じゃあいただきますー♪」

雫「はむっ....」

P「おいしいか?」

雫「はいー、とってもおいしいですよー♪」

P「うん、そりゃよかった」

雫「あーむっ♪」モグモグ...

P「......」ジーッ

雫「んっ、どうかしましたかー?」

P「いや、おいしそうに食べるなと思ってさ...」

雫「だってとっても甘くておいしいですー」

P「なあ雫、悪いんだけどさ....」

雫「はい?」

P「一口くれないか?」

雫「一口ですかー?」

P「ああ、なんだか雫が食べてるのを見たら食べたくなっちゃってさ....」

雫「いいですよー、じゃあ....」



雫「あーん♪」

P「べ、別にそこまでは....」

雫「遠慮しないでくださーい、あーん♪」

P「あ、あーん...」パクッ

雫「おいしいですかー?」

P「あ、ああ...すごく甘くておいしいよ」

雫「じゃあ残りはプロデューサーさんがどうぞー」

P「えっ?でもこれは...」

雫「もうお腹いっぱいですー、だから食べていいですよー」

P「そ、そうか...」

雫「甘いものは頭を働かせるのにいいらしいですー」



雫「そのお饅頭を食べて、もぉーっとお仕事がんばってくださいー♪」

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P「ふぅ....」

雫「大丈夫ですかプロデューサーさん、なんだか元気がないですよー?」

P「うーん、ここのところちょっと疲れててな...」

雫「お疲れですかー?」

P「それにプラスしてなんだか眠れないんだよ....」

雫「それじゃ倒れちゃいますー...」

雫「あっ、そうだー!」

P「どうかしたか?」

雫「ちょっと待っててくださいねー♪」タッタッタ...

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雫「お待たせしましたー」コトッ

P「これは....」

雫「ホットミルクですー、ウチの牧場の牛乳で作ったんですよー」

P「へぇ、なるほど...」

雫「どうぞ飲んでみてくださいー♪」

P「うん、いただくよ」グビッ

雫「どうですかー?」

P「おぉ...すごくおいしい...」

雫「ありがとうございますー、牛さんたちにも聞かせてあげたいですねー♪」

P「なんだかこう...やさしい味だな...」

雫「お父さんやお母さんが丹精込めて育てた牛さんですからー♪」

P「雫も、だろ?」

雫「はい、もちろんですー♪」

P「ありがとう雫、すごくリラックスできたよ」

雫「どういたしましてー♪」

P「....なんだか眠くなってきた...」

雫「あっ、それなら....」

雫「膝をお貸ししますよー♪」ポンポン

P「...いいのか?」

雫「はいー、どうぞどうぞ」

P「じ、じゃあ、失礼して....」


ポフン


雫「私の膝、硬くないですかー?」

P「いや、すごく柔らかいよ」

雫「よかったー♪」

P「すごく安心できる...」

雫「寝ちゃっていいですよー」

P「じゃあちょっと眠ろうかな...」

雫「はーい、私の事は気にしないでぐっすり眠ってくださーい♪」

P「ありがとう、どこかへ行きたくなったら起こしてくれていいからな?」

雫「大丈夫ですー、起きるまでずっと傍にいますからねー♪」



雫「ねんねーころーりよー♪」ナデナデ

P(すごく優しい声だ....)

P(子守唄なんて歌ってもらうの、何年振りだろう....)

雫「いつもお疲れ様ですプロデューサーさん....」

雫「少しでもぐっすり眠って....」

雫「元気になってくださいねー...」

P「ああ...」

雫「あのホットミルクも言ってくれればいつでも作りますー♪」

雫「だからですねー.....あれ?」

P「Zzz....」

雫「寝ちゃいましたー♪」



雫「おやすみなさーい.....」ナデナデ...

ちょっと中断します ラーメンを食べに行ってきます

戻りました 再開します
もうちょっとで終わります

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P(あの後、雫は俺が起きるまでずっと膝枕をしてくれた....)

P(まあ、その姿をちひろさんに見られてあとで散々からかわれたが...)

P(本当にいい子だ、雫は....)

P(なにを言っても笑顔で応えてくれる....)

P(それはそれで嬉しいが...)

P(あそこまで素直だとちょっと心配かも....)

P(もし誰かにいやらしいことをお願いされたら....)

P(雫は押しが弱いし、やさしいからなぁ...)

P(ちょっと試してみるか...)

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雫「お疲れ様ですー」

P「やあ雫、お疲れ様」

雫「プロデューサーさんもお仕事大変ですねー」

P「まあな、ところで雫にちょっと頼みごとがあるんだけど....」

雫「はーい、なんですかー?」

P「その...抱きしめてもいいか?」

雫「えっ、私をですかー?」

P「うん、そうだ」

P(さすがにこれは拒否するだろ....)




雫「いいですよー♪」

P「えっ、いいの?」

雫「はーい、どうぞー♪」

P「ほ、本当にいいのか?」

雫「もちろんですー、いっぱいぎゅーってしてくださいねー♡」

P「じ、じゃあ....」


ギュッ


雫「えへへっ、プロデューサーさんあったかいですー♪」

P「あ、ああ....」

雫「プロデューサーの手はおっきくて牛さんみたいで大好きですー」

P「そうか?」

雫「でも珍しいですねー、普段なら私の方からぎゅーってしてくださいってお願いするのに....」

雫「今日はプロデューサーさんからしてくれるなんて♪」

P(あっ!よく考えたら雫がライブや仕事ができたときによくハグしてるじゃないか!)

雫「なにかあったんですかー?」

P「えーっと、その....最近人肌が恋しくてさ....」

雫「人肌?だったら...」


ギュウウウウウウ


雫「これならどうでしょー?」

P(おぉ...胸が押しつけられる...)

雫「よーしよーし♪」ナデナデ

雫「えへへっ、牛さんたちはこうして身体を撫でると喜んでくれるんですよー♪」

雫「プロデューサーさんもお仕事で疲れてるでしょうから....」

雫「いっぱいよしよししてあげますねー♪」

雫「いつもお仕事がんばっててプロデューサーさんはえらいですー♪」ナデナデ



P(ああ...なんだろう、この気持ち....)

P(まるで子供の頃、母親に抱き締められていたような....)

P(母さん、元気かなぁ....)




雫「元気出ましたか―?」

P「あぁ...」グスッ

雫「あれ?泣いてるんですかー?」

P「いや、なんでもないよ....」

雫「本当に大丈夫ですかー?」



P(雫、なんていい子なんだ....)

P(なんだかすっごく雫とキスしたいなぁ.....)



P「雫とキスしたいなぁ....」ボソッ

雫「....えっ?」

P「あっ!」

雫「プロデューサーさん、今の....」

P(ヤバいっ!口に出てた....)

P「あ、あのな雫、今のはその.....」

雫「....」

P「し、雫?」

雫「えっと....その....私まだそういうのはしたことないんですけどー....」

雫「プロデューサーさんがしたいっていうのならー.....」

雫「私は....別に...」

雫「ただ....あの...」



雫「や、やさしくしてくださいねー?」

P「雫、お前....」

雫「んっ....」スッ

P(目を閉じてる....)

P(俺のバカな一言を真に受けて....)

P(この子は....)



P「......」

雫「プロデューサーさん?」

P「うおおおお!!雫ぅぅぅ!」ギュッ!

雫「きゃ....」

P「すまーん!俺はこんな純粋ないい子を試すようなマネをして.....」

P「そればかりか、お前が目を閉じて待っているのを見て...」

P「キスしてもいいかな?とかちょっと思ってしまったー!」

P「俺は最低だ!最低の男だー!!」

P「こんなバカな俺をどうか罵ってくれー!」

雫「うーん、なんだかよくわかりませんけどー....」





雫「泣かないでくださーい、よーしよーし♪」ナデナデ

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P「というわけで....」

P「結局雫はとってもとってもとーーってもいい子だということがよくわかりました」

ちひろ「まあ、今さらって感じですよね」

P「あんな子が残ってるなんて日本もまだまだ捨てたもんじゃありませんね」

ちひろ「そうですねぇ」

P「あっ、これだけは言っておきますけど雫は純粋なので頼めば何でもしてくれると思いますけど....」

ちひろ「わかってますよ、そのやさしさに甘えたりしちゃいけない、ですね」

P「その通りです」

雫「プロデューサーさんちひろさん、なんのお話してるんですかー?」

P「雫がとってもいい子だって話だよ」

雫「本当ですかー?ありがとうございますー♪」

P「お前みたいなアイドルをスカウトできて、俺は世界一幸せなプロデューサーだよ」

雫「褒めすぎですよー、お二人ともホットミルクをどうぞー♪」コトッ

P「おっ、ありがとう」

ちひろ「いただきます」

P「うん、やっぱり雫の作るホットミルクは最高だな」

雫「ありがとうございますー♪」

ちひろ「本当においしいですね、これ」

雫「昨日実家から送られてきたばかりなんですー、だからとっても新鮮なんですよー」

P「なるほどな」

雫「事務所の冷蔵庫に入れてありますから、たくさん飲んでくださいねー」

ちひろ「いいんですか?」

雫「もちろんですー、それとさっきゴミ出しやっておきましたー」

ちひろ「えっ、本当ですか?ゴメンなさい、忘れてました....」

雫「いいんですよー、ちひろさんもお仕事あるんですからー」

P「雫は本当にいい子だな」

雫「そんなことないですよー♪」

P「将来結婚するなら雫みたいな子がいいな」

雫「....本当ですかー?」

P「ああ、いつも気が利いて何でもやってくれるし...」

P「なにより、雫がいるだけで笑顔になれるからな」

雫「そうですかー?」

P「雫と結婚できる男は幸せだな」

ちひろ(あっ、これは...)

雫「あの...プロデューサーさん...」

P「んっ、なんだ?」

雫「その...牛さんは好きですかー?」

P「牛?うーん、まあ可愛いとは思わなくもないけど....」

雫「そうですよー、牛さんは可愛いんですー!」

P「でもさ、ちょっと怖いとも思ったりするんだが....」

雫「大丈夫ですー、最初は怖いかもしれませんけどー...」

雫「慣れるととってもやさしくて可愛いんですよー♪」

P「へぇ、そうなのか」

雫「はいー、あっ、そうだー!」

雫「お正月、ウチの実家に遊びに来ませんかー?」

P「雫の実家?でも迷惑になりそうだし...」

雫「大丈夫ですー、迷惑になんてなりませんー」

P「うーん、雫のご両親には雫をスカウトした時以来会ってないし...」

P「そうだな、ちょっと新年のあいさつってことで行ってみるか」

雫「はーい、ぜひいらしてくださいー♪」

ちひろ「いいんですかプロデューサーさん?」

P「まあ、たまには東北の冬を味わってみるのもいいかな、と」

ちひろ「いや、そういうことじゃなくてですね....」

雫「じゃあ実家には連絡しておきますねー♪」

P「うん、頼むよ」

ちひろ「....まっ、いいか」




雫「あっ、もしもしお父さん?」

雫「今年のお正月なんだけどー...」

雫「プロデューサー、ううん....」

雫「大切な人を連れて帰るからー」

雫「あと....」




雫「お布団の用意は一つでいいからねー♪」




おわり

駄文失礼しました~
雫はすごく大好きなんですけど最近雫分が足りないので自給自足です
個人的には嫁にしたいアイドルナンバーワンなんですけどねぇ
あの母性というか包容力は16歳とは思えません
一緒にいると笑顔になれそうです
ではまた~

雫メインのSSはこれで二作目だったりします
よければこちらもどうぞ

及川雫「ホットミルク」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370683041/)

あと今こういうシリーズを書いています
ボチボチ新しいのを書きます

新田美波「すごく...キスしたい...」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385308014/)

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