京太郎「県大会も終わったことだし、プール行かないか?」(651)

―部室―

咲「プール…?」

京太郎「ああ。県大会も無事終わっただろ?それで息抜きも兼ねてプールにでも行かないかって思って」

優希「ほう、面白そうな話だじぇ。詳しく聞かせろー!」ドーン

京太郎「痛てて…乗っかるなっての優希…」

和「プール…ですか。そういえば最近暑くなってきましたしね。でも海じゃだめなんですか?」

京太郎「いや、最近隣町で大型プールがオープンしたろ?せっかくだからそこに行ってみようと思うんだ」

咲「あーそういえばそうだったね。でもあのプールオープンしたてなのにトラブルが続いてるって聞いたんだけど…」

和「ニュースでやってましたよね。流れるプールの流れが止まったとか、スライダーの水が止まったとか…」

優希「ふーむ…流れないプールっていったい何の意味があるんだじぇ…普通のプールだじぇ」

咲「スライダーが途中で止まるなんて、危なすぎるしね…」

京太郎「まあ、あれからしばらく経ってるし、さすがにもう大丈夫じゃないか?」

京太郎「それにせっかくだから新しいプールってのに行ってみたいんだよ」



ガチャ

久「あら、面白そうな話してるわね」

咲「あ、部長。こんにちは」

和「会議のほうはもういいんですか?」

久「ええ。ちょうどさっき終わったところよ。会議室にクーラーがないから、ホントに暑くてたまらないわ…」

咲「染谷先輩は今日はどうしたんですか?」

久「まこは今日は家の手伝いで来れないらしいわ」

久「で、なんか面白そうな話してなかった?プールに行くとかなんとか」

京太郎「あ、部長達もあとから誘おうと思ってたんですよ」

京太郎「今週の日曜日に、最近オープンしたプールに行こう、っていう計画で」

京太郎「麻雀部の県大会終了慰安企画、って感じです」

久「なるほど、面白そうね…さっきも言ったけど、最近すごく暑いし魅力的な提案だわ」

久「それに慰安計画をわざわざ須賀君が立ててくれたんだから、部長の私がのらないわけないわよ」ニコッ

京太郎「部長…」ジーン


京太郎「部長…」ジーン

久「当然、須賀君が全部お金出してくれるのよね?」

京太郎「え?」

久「交通費とか、プールの入場料とか、昼食代とか…あとうきわとかのレンタル代とかも」

京太郎「え…?ちょ、ちょっと」

久「ホント先輩思いの後輩をもって私は幸せだわ」ニコッ

京太郎「あの…部長?」

久「なあに?須賀君」ニコッ

京太郎「あ、あの…」

久「ん?」ニコッ

京太郎「う…わ、分かりましたよぉ…」

優希「やったじぇー!さすが私の犬なだけはあるな、京太郎ー!」

咲「あ、あんまり無理はしないでね、京ちゃん」

和「まあ、本当に足りなくなったら私たちも出しますから大丈夫ですよ」

優希「あー日曜日が楽しみだじぇー」

ワイワイガヤガヤ

久「須賀君」ヒソヒソ

京太郎「なんですか、部長」ズーン

久「そんなに落ち込まないの。それに…皆の水着をタダで見放題だと思えば安いものでしょ?」ヒソヒソ

京太郎「それはそうですけど…」

久「それに…何かあったとき、須賀君がお金を払ってるから、ってことで不満を反らして皆が須賀君に当たらないようにする、っていう意味

合いも込めてるわ」ヒソヒソ

恋愛要素と申し訳程度のエロ要素を入れる予定です。ややハーレムっぽくなるかもだが許してくれ

京太郎「あ、なるほど…意外と考えてくれてるんですね、部長」

久「あら、私はいつもみんなのためになるように行動してるつもりよ。それは須賀君相手でも例外じゃないわ」

久「それに…払ってもらう分はちゃんと価値を提供するから安心して?」ニコッ

京太郎「は、はい。ありがとうございます(どういう意味だろ…)」

久「(ふふ…主に和や咲や優希たちがね)」ニヤニヤ


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


久「じゃあ、今日の部活はここまでにしましょうか」

優希「はあー今日も疲れたじぇ~相変わらず咲ちゃんはなぜかカン材持っててリンシャンであがるし!」

咲「あはは…」

優希「のどちゃんはおっぱいでイカサマしてるし!」

和「してません!//」

―部室―

咲「プール…?」

京太郎「ああ。県大会も無事終わっただろ?それで息抜きも兼ねてプールにでも行かないかって思って」

優希「ほう、面白そうな話だじぇ。詳しく聞かせろー!」ドーン

京太郎「痛てて…乗っかるなっての優希…」

和「プール…ですか。そういえば最近暑くなってきましたしね。でも海じゃだめなんですか?」

京太郎「いや、最近隣町で大型プールがオープンしたろ?せっかくだからそこに行ってみようと思うんだ」

咲「あーそういえばそうだったね。でもあのプールオープンしたてなのにトラブルが続いてるって聞いたんだけど…」

和「ニュースでやってましたよね。流れるプールの流れが止まったとか、スライダーの水が止まったとか…」

優希「ふーむ…流れないプールっていったい何の意味があるんだじぇ…普通のプールだじぇ」

咲「スライダーが途中で止まるなんて、危なすぎるしね…」

京太郎「まあ、あれからしばらく経ってるし、さすがにもう大丈夫じゃないか?」

京太郎「それにせっかくだから新しいプールってのに行ってみたいんだよ」

ガチャ

久「あら、面白そうな話してるわね」

咲「あ、部長。こんにちは」

和「会議のほうはもういいんですか?」

久「ええ。ちょうどさっき終わったところよ。会議室にクーラーがないから、ホントに暑くてたまらないわ…」

咲「染谷先輩は今日はどうしたんですか?」

久「まこは今日は家の手伝いで来れないらしいわ」

久「で、なんか面白そうな話してなかった?プールに行くとかなんとか」

京太郎「あ、部長達もあとから誘おうと思ってたんですよ」

京太郎「今週の日曜日に、最近オープンしたプールに行こう、っていう計画で」

京太郎「麻雀部の県大会終了慰安企画、って感じです」

久「なるほど、面白そうね…さっきも言ったけど、最近すごく暑いし魅力的な提案だわ」

久「それに慰安計画をわざわざ須賀君が立ててくれたんだから、部長の私がのらないわけないわよ」ニコッ

京太郎「部長…」ジーン

京太郎「部長…」ジーン

久「当然、須賀君が全部お金出してくれるのよね?」

京太郎「え?」

久「交通費とか、プールの入場料とか、昼食代とか…あとうきわとかのレンタル代とかも」

京太郎「え…?ちょ、ちょっと」

久「ホント先輩思いの後輩をもって私は幸せだわ」ニコッ

京太郎「あの…部長?」

久「なあに?須賀君」ニコッ

京太郎「あ、あの…」

久「ん?」ニコッ

京太郎「う…わ、分かりましたよぉ…」

京太郎「お疲れーじゃあ帰ろうぜ、咲ー」

久「須賀君、ちょっと女子だけで話すことがあるから、今日は先に帰ってくれる?」

京太郎「あ、そうなんですか、分かりました」

咲「(あれ…そんな予定あったっけ…?)」

京太郎「じゃあ、お疲れさまでした」

バタン

久「…」

久「さて、須賀君帰ったわね」

和「部長?急にお話ってなんですか?」

優希「もう今日は麻雀の話はしたくないじょ~…」

久「そうね、私も急に思いついたから仕方ないわ」

優希「やったじぇー!さすが私の犬なだけはあるな、京太郎ー!」

咲「あ、あんまり無理はしないでね、京ちゃん」

和「まあ、本当に足りなくなったら私たちも出しますから大丈夫ですよ」

優希「あー日曜日が楽しみだじぇー」

ワイワイガヤガヤ

久「須賀君」ヒソヒソ

京太郎「なんですか、部長」ズーン

久「そんなに落ち込まないの。それに…皆の水着をタダで見放題だと思えば安いものでしょ?」ヒソヒソ

京太郎「それはそうですけど…」

久「それに…何かあったとき、須賀君がお金を払ってるから、ってことで不満を反らして皆が須賀君に当たらないようにする、っていう意味

合いも込めてるわ」ヒソヒソ

恋愛要素と申し訳程度のエロ要素を入れる予定です。ややハーレムっぽくなるかもだが許してくれ

京太郎「あ、なるほど…意外と考えてくれてるんですね、部長」

久「あら、私はいつもみんなのためになるように行動してるつもりよ。それは須賀君相手でも例外じゃないわ」

久「それに…払ってもらう分はちゃんと価値を提供するから安心して?」ニコッ

京太郎「は、はい。ありがとうございます(どういう意味だろ…)」

久「(ふふ…主に和や咲や優希たちがね)」ニヤニヤ


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


久「じゃあ、今日の部活はここまでにしましょうか」

優希「はあー今日も疲れたじぇ~相変わらず咲ちゃんはなぜかカン材持っててリンシャンであがるし!」

咲「あはは…」

優希「のどちゃんはおっぱいでイカサマしてるし!」

和「してません!//」

京太郎「お疲れーじゃあ帰ろうぜ、咲ー」

久「須賀君、ちょっと女子だけで話すことがあるから、今日は先に帰ってくれる?」

京太郎「あ、そうなんですか、分かりました」

咲「(あれ…そんな予定あったっけ…?)」

京太郎「じゃあ、お疲れさまでした」

バタン

久「…」

久「さて、須賀君帰ったわね」

和「部長?急にお話ってなんですか?」

優希「もう今日は麻雀の話はしたくないじょ~…」

久「そうね、私も急に思いついたから仕方ないわ」

久「今週の日曜日にプールに行くでしょ?だからその前日に皆で水着を買いに行かない?」

久「私ちょうど新しい水着がほしいと思ってたところなのよ」

久「それで皆もどうかなって思ってね」

咲「水着…ですか」

和「なるほど…そういうわけですか」

優希「私も新しいのほしいーじぇー」

久「どうする?せっかくだから可愛い水着着たくない?」

久「それに…皆須賀君に可愛いところ見せたくないの?」ニヤニヤ

咲、和、優希「「「?!」」」

咲「わ、私は別に…」アセアセ

和「そ、そうですよ!須賀君は関係ありません!」

優希「い、犬ごときに見せる水着なんてないじぇ!」


咲「(京ちゃんに…水着…可愛いの来て行ったら褒めてくれるかな?)」モワモワ…

「お、咲新しい水着買ったのか?」

「ふーん、い、意外と似合ってるな…」

「まあその…咲らしくて可愛いんじゃないか?」

咲「(っていう感じで…)」ポー

優希「はぁ~犬に水着を見せてもなんの得にもならないじぇ…でも買いにいくのは楽しみだじぇ~」

和「全く部長は…でもたまには皆で買い物もいいかもしれませんね。ねえ宮永さん…宮永さん?」

咲「」ポー

和「宮永さん?どうかしたんですか?」

咲「はっ!い、いやなんでもないよ!別に京ちゃんのことなんか考えてないよ!」

和「え…?」

咲「あ、じゃなくって今日は暑いなって…(く、苦しい…私ったら何言ってるのバカー!)」

和「そうですね。当日も暑くなったらいいですね」

優希「大丈夫だじぇ!のどちゃんのおっぱいに誓って、必ず日曜日は晴れるじぇ!」

和「そんな必ず晴れるかなんて分かりませんよ…って私のおっぱいは関係ありません!」

優希「のどちゃんが怒ったじぇー逃げるじぇ!」タタタ

和「まったくもう…優希ったら…」

咲「あはは…(でも原村さんの胸…やっぱり大きいから水着ですごく目立つんだろうなあ…なんかうらやましい…)」

咲「(それに比べて…私は…)」グスッ

久「はいはい。その辺にしときなさい。じゃあ、来週の土曜日の午後二時に長野駅に集合ね。じゃあ今日は解散!」

久「(一年生は皆初々しいわねえ…ま、一応私もまだ18なんだっけ…)」

久「(華の女子高校生が水着を見せる相手もいないなんて寂しいわねえ…)」

久「(まあ、別にいいわよね。そういえばまこも誘わないとね)」

久「(………)」

久「(あのワカメみたいな髪の毛は水につけても大丈夫なのかしら?)」

―土曜日 長野駅―

和「ふう、今日はとても暑いですね」

久「ホント、最近の夏の暑さは異常なくらいだわ。でも明日はこれぐらいだといいわね」

優希「その点なら大丈夫だじぇ。天気予報では明日も晴れるって言ってたじぇ!」

優希「わたしのおっぱい眼に間違いはないじぇ!」

和「だから何言ってるんですか優希は!!//」

優希「冗談だじぇ~あんまり怒ってるとしわが増えるぞ、のどちゃん」キリッ

和「怒らせてるのは誰なんですかもう…」

和「だいたい胸で天気だなんてそんなオカルトありえません」ボソボソ

久「あんたたちのやりとりは相変わらずね~」


優希「おうよ!のどちゃんは私の中学時代からの友人だからなんでも知ってるじぇ!」

和「なんでもは言いすぎですが、確かに長い時間を過ごしてきた友人ではありますね」

優希「のどちゃん素直じゃないじぇ~素直じゃないのはこのおっぱいか、このっ!」ポヨン

和「ちょっ…こら!優希!いい加減にしなさい!」

優希「うわ~ん。のどちゃんがいじめるじぇ~」

久「ほーんと、仲いいわね~」

久「それにしても咲はどうしたのかしら、遅いわね。ってもしかして遠くから走って来てるのは咲かしら?」

タッタッタッ

咲「す、すいません遅刻しちゃって…」ハアハア

咲「(どんな水着にしようか考えてて眠れなくなって寝坊しちゃったなんて言えないよー)」

久「じゃあ、全員そろったから行きましょうか」

咲「あれ…?染谷先輩はいないんですか?」

久「ああ、まこなら水着はあるからいいって。明日はちゃんと来るから、清澄麻雀部は全員参加よ」

咲「なるほど、分かりました」

久「まあ、まこらしいと言えばまこらしいわ。」

久「で、…あんたたちはいつまでやってるの?」

和「…もうやめてくださいね、優希」ハアハア

優希「…今回はなかなかのどちゃんしぶとかったじぇ」ゼエゼエ

咲「えーと…二人とも…大丈夫?何かあったの?」

久「気にしなくていいわ。二人の自業自得だから」

和「部長…ひどいです!元はといえば優希が…!」

優希「のどちゃんのおっぱいが原因だじぇ!」

和「~~!まだ言いますか!!」

久「じゃ、行きましょうか。咲」スタスタ

咲「はい、そうですね部長」スタスタ

和「あ…ま、待ってください!」

優希「わたしを置いていかないでほしいじぇ~」

―デパート―

久「この店は割と品揃えがいいわね、ここで買いましょうか。じゃあ、各自自由に選びましょう」

咲、和、優希「了解です(だじぇ)」
     ・
     ・
     ・
     ・
和「(それにしても、水着のデザインってたくさんあるんですね…)」

和「(あ、これなんか結構可愛いかも…)」

サイズ:C~D

和「(……無理ですね)」
     ・
     ・
     ・
     ・
優希「あー夢中になってるうちにみんなとはぐれちゃったじぇ…」

優希「うーむ。水着を買うのは楽しみにしていたものの、どれを買えばいいか分からないじぇ…」

優希「あ…これとか可愛いじぇ」

サイズ:C~D

優希「(…無理だじぇ)」ズーン


     ・
     ・
     ・
久「さて、今年はどんな水着にしようかしら」

久「(ふむ…やっぱり男の子がいるわけだから、多少は可愛いやつにするべきよね…)」

久「(…別に私は皆と違って可愛いところを見てもらおうとか思ってないわ)」

久「(お金を払わせるわけだし…あ、当たり前よね)」

久「(…誰に言い訳してるのかしら私)」

店員「水着をお探しですか?」

久「あ…はい。明日プールに行くことになったので、買っておこうと思いまして」

店員「なるほど~お客様可愛いし、スタイルもいいから、これなんてどうですか」

久「えっと…少し大胆すぎじゃないですか…その…特に下とか…」

店員「じゃあ、下にパレオを巻いてみてはいかがですか?この水着でしたら…これがぴったりですね」

久「あ、これいいですね。色は…これにしようかしら」

店員「パレオの中身は彼氏さんだけに見せてあげてくださいね」ニコッ

久「ち、違います、別に彼氏と行くわけじゃ…」

店員「そうですかー友達と行くんでしたらバレオはいりませんよね、もったいないですもんね」ニヤニヤ

久「!じゅ、純粋にこのパレオが気に入ったんで…」

店員「なるほど~どうもお買い上げありがとうございます」

久「じゃあ、お会計をお願いします(いったいなんなのよ…この店員は…)」


久「とにかく、私の分は買えたわね…皆はもう買ったかしら」
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
咲「こ、ここどこ~?水着探してたら迷っちゃたよお~…」ウロウロ

やっぱ京久やな

     ・
     ・
     ・
     ・
優希「むむむ…なんか考えるのめんどくさくなってきたじぇ~」

優希「よく考えたら家に水着がないわけじゃないし…」

優希「よし!明日はいつも通り学校の水着でいくじぇ!余ったお金でタコス買って帰れば完璧だじぇ!」
     ・
     ・
     ・
     ・
和「(なんとかサイズを探してもらって買うことができましたね…)」

和「(…あそこでウロウロしてるのは、宮永さん?!)」

和「宮永さん、そんなところで何やってるんですか?」

咲「あ…原村さん…!実は水着探しててウロウロしてたら迷子になちゃって…」

咲「原村さんが来てくれて助かったよお…」

和「(こんなところで迷うなんて…麻雀だけじゃなくて方向感覚もオカルトですね…明日は大丈夫なんでしょうか)」

和「もう…気をつけてくださいね。ところで水着はもう買いましたか…って迷子になってたんでしたね」

咲「う、うん。もう皆は買ったよね?早く選ばないと、皆待たせちゃうよね…」

和「じゃあ私が一緒にいますから、咲さんは水着を選ぶのに集中してください」

咲「ありがとう、原村さん!私、頑張るよ!」

和「大げさですよ…とにかく、急ぎましょう」
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
久「よし、皆買えたみたいね。じゃあ明日も早いことだし、今日は帰ってゆっくり休みましょうか」

和「そういえば、明日は何時に集合なんでしょうか」

久「あ、忘れてたわ。明日は長野駅に午前九時に集合。電車で隣町に行ってそこから歩いてプールに行く」

久「持ち物は…今日買った水着と、あとはまあ常識の範囲内で持ってきてね」

久「うきわとかレンタルするやつは須賀君が全部出してくれるから問題ないわ」

他校のメンバーももちろん出てくるんですよね・・・?(チラッ

>>117すまない、これは清澄の県大会慰安企画なんだ。本当にすまない

久「以上よ。何か質問はあるかしら?」

久「…特にないわね。あ、それと優希」

優希「なんだじぇ?」

久「優希は学校指定の水着で明日行くつもりなんでしょ?水着をつけて来るのはいいけど、下着を忘れないようにしてね」

優希「!いくらわたしでもそんなの忘れたりしないじぇ!!」

和「部長、忠告ありがとうございます」

優希「のどちゃんひどいじぇ?!」

咲「優希ちゃんならありえるかもね」アハハ

優希「咲ちゃんまで…皆ひどいじぇ~…」

久「ま、こんなところね。じゃあ、解散!明日は遅刻しないでね、咲!」

咲「は、はい!分かりました(うう…私も人のこと言えないな…)」

部長の扱いもうイジメの範疇だろ

―原村家―

和「改めて見るとこの水着サイズが大きいですね…」

和「自分で見てて恥ずかしくなってきました…//」

和「形が崩れないように、ここにかけておきますか…」

和「ふう、ちょっと疲れましたね。少し麻雀してから寝ましょうか」

和「よいしょと…いつもの部屋は…空いてますね」

和「ふむ…なかなか調子は悪くないですね…」

和「」チラッ

和「……」

和「ちょっと試しに水着を着てから寝ましょうか」

和「あ、明日着てみてサイズが合わない、なんてことがあったら困りますから、仕方ないですよね」

和「……」ヌギヌギ

和「……」

和「あ、ぴったりですね…よかった…」

―片岡家―
優希「確かこの辺に…あったじぇ!」

優希「う…改めてみるとなんて普通の水着だじぇ…」

優希「ま、まあ犬に見せるために明日行くわけじゃないから関係ないじぇ!」

優希「そーと決まったら明日のためにさっさと寝るじぇ!」

優希「…やっぱ可愛いのかっとけばよかったかな…」ボソッ

―竹井家―
久「さて、明日のために一回この水着を着ておきましょうか」

久「あの店員のせいで、試着できなかったし…」

久「……」

久「なにこの露出量…よ、よかったわ、パレオ買っておいて…」

久「まあ、サイズは問題ないわね、それじゃあさっさと寝ましょうか」

久「明日が楽しみね」

―染谷家―
まこ「明日は京太郎がプールに招待してくれるらしいの、なかなかあいつも粋なことするのお」

まこ「明日がいろいろ楽しみじゃ」ニヤニヤ

京太郎が実はタコスのことを疎ましく思ってて日ごろからずっと我慢してたっていう設定だったらおもろいのにな

―日曜日―

京太郎「みんなおはよう!部長、染谷先輩おはようございます」

まこ「おう、おはよう京太郎」

久「おはよう須賀君。お、今日は皆時間以内に集合してるわね。やっぱり遅刻しないのが一番ね。ねえ咲」ニヤニヤ

咲「そ、そうですよ。遅刻なんて…うう…」

和「(うろたえる宮永さん…可愛いですね…)」

優希「それにしてもホントにいい天気になってよかったじぇ!これも私のおっぱ…むぐっ?!」

和「その先はもう言わせませんよ!」

優希「んーんんんんー!んー!!」

久「ふふ。今日は和が先制したわね」

まこ「わりゃ駅前でそんなに目立つ行動はやめんさい…」


京太郎「けどホント暑いっすね~皆を誘ったのが今日で良かったです」

咲「京ちゃん、ちゃんと水着持ってきた?」

京太郎「あ、当たり前だろ!もしなくても絶対入るからな!」

咲「は、裸で入るのはちょっと…//」カーッ

京太郎「違うって!プールで買うに決まってるだろ!!」

久「あんたら…でも一年生同士仲がいいのは良いことね、でもあまり時間もないし、そろそろ行くわよ」


―プール―

優希「ふえ~大きい建物だじぇ~」

和「噂に聞いてたよりずっと大きいですね……さすがに噂になるだけはあります」

京太郎「だろ?あ~泳ぐの楽しみになってきた!」

久「そうね。じゃあさっさと中に入りましょうか」

京太郎「おい、咲、ちゃんとついてこいよ!」ニヤニヤ

咲「!わ、分かってるよ」ムッ

まこ「みんなまだまだ子供じゃの~」

久「じゃあ、須賀君一旦お別れね。レンタルはうきわ一つとそうね…ベッド型のうきわを一つで合計二つでいいわ」

京太郎「分かりました。じゃあ入場料とかまとめて払っておくので、先輩たちは先に行っててください」

和「須賀君、ありがとうございます」

優希「サンキューだじぇ!後でタコス食わせてやるからな!」

京太郎「優希には期待しないでおくわ…」ハハハ

咲「京ちゃん、ありがとう」

京太郎「気にすんなよ!今日は皆のための慰安企画だからな!」

まこ「われ気前いいのお。なんか企んでおらんじゃろな?」ニヤニヤ

京太郎「なっ…善意ですよ善意!染谷先輩人が悪いですよ!」

まこ「そうか~すまんすまん」

京太郎「(みんなの水着が見れるから、承諾した、とは言えないな…)」

いじめられっ子と変わらんな

京太郎「ふう…うきわ二つはちょっと持ちにくいな…一つはベッド型だし…」

京太郎「みんなそろそろ来るか…?」

久「須賀君!おまたせ」

まこ「またせたのう」

優希「よく待ってたな褒めてやるじぇ!」

和「お待たせしました」

咲「うう…(恥ずかしくて京ちゃんの前に出れないよ…)」

和「宮永さん、なんで私の後ろに隠れてるんですか」ヒソヒソ

咲「だって…京ちゃんに水着見られるなんて恥ずかしいよ…」ヒソヒソ

和「何のために買ったんですか…私も恥ずかしくないわけじゃないんですよ」ヒソヒソ

久「(咲ったら…須賀君に水着見られるのが恥ずかしいのね…可愛らしいわ)」ニヤニヤ

京ちゃんは咲とタコスは女として意識してなさそうだからな……

>>146
咲はもう家族だからな

京太郎「あれ?咲。なんで和の後ろに隠れてるんだ?」

咲「!」ビクッ

京太郎「全く…何かあったのか?」グイッ

咲「あ…」

京太郎「(って咲、これは…手で必死に隠してるけど…新しい水着、とか?)」

咲「きょ、京ちゃん、お願い、あんまり、見ないで、」カーッ

咲「は、恥ずかしいの…」ウルウル

京太郎「(なんだこれ…なんだこれ…)」

京太郎「(ちょーかわいーよ!)」

京太郎「(じゃなくて!誰だ今のは)」

京太郎「(でも…本当に可愛いな…花のフリルのついた水着……咲によく似合ってる…)」

京太郎「(もしかして買うとき、嶺上開花をイメージして買ったとか)」

京太郎「(あれ…咲ってこんな可愛かったっけ…)」

京咲最高やな

優希「こらー犬!いつまで咲ちゃんを見てるんだじぇ!咲ちゃん涙目になってるじぇ!」

京太郎「はっ!す、すまん咲!そんなつもりじゃ…」

久「あれー?咲の水着ばっかり?ここには可愛い女の子があと四人もいるのよ?」ニヤニヤ

京太郎「(言われてみれば…みんな今日可愛い水着ばっかり着てるような…もしかして部長が言ってた価値ってこれのことか?)」

京太郎「(すばらっ…実にすばらです…ってなんだすばらって)」

京太郎「(部長…なんて大胆な水着なんだ…下はパレオ巻いてるから見えないけどきっときわどいんだろうな…)」

京太郎「(和…まさかあんな大胆なビキニでくるとは…正直言って直視するのもつらいレベルだぜ…)」

京太郎「(優希…スクール水着でくるとは王道中の王道か…寸胴で背も低くて全くもって健全だ…だがそれがいい)」

京太郎「(そして染谷先輩…目をそらさずにはいられないな!)」

京太郎「(これはみんなと来た甲斐があったぜ…!)」

久「ふふ。満足してもらえたかしら?じゃあそろそろ行きましょうか」ニコッ

和「(少し恥ずかしいですが…)せっかく来たんですし、早く泳ぎましょう!」

優希「京太郎ー!うきわを一つ貸してくれい!」

京太郎「ほいほい、そらっ」ヒュッ

まこ「京太郎、女の水着をじっと見てるなんて感心せんのう」ニヤニヤ

京太郎「す、すいません(………)」

優希「まずは流れるプールにGO!だじぇ!」

久「あ、ちょっと待って」

京太郎「どうしたんですか?」

久「いや、行くのはいいんだけど、今日すっごい混んでるじゃない?だからチーム分けしたいと思うの」

久「六人いるから二人ずつね」

久「一時間ぐらいしたらもとの場所に集まってメンバーチェンジ。これでどうかしら。今が十時過ぎだから…ちょうど二周したところで昼食

にしましょう」

京太郎「確かに、みんなで行ったら身動き取れなさそうですね…」

和「それも致し方なし、ですかね…」

咲「うう…(せっかく京ちゃんと遊べると思ったのに…)」

優希「なんでもいいから早くきめるじぇ!プールに入りたいじぇ!」

久「まあ、あせらないでよ。分け方は…グーチョキパーで別れましょ、でいいわよね」


グーチョキパーで別れましょ!

グー:久、和
チョキ:まこ、優希
パー:咲、京太郎

せめて優希は和と組ましてやれよw

久「決まったわね。じゃあ和。私まずスライダーに行きたいからついてきてくれる?」

和「分かりました」

まこ「じゃあ、優希、どこか行きたい場所はあるかの?」

優希「流れるプールに行きたいじぇ」

まこ「了解じゃ。じゃあさっそく行くかの」

優希「ダッシュだじぇ!」タッ

まこ「こら!優希、待ちんさい!」タッ



京太郎「はは…みんな行っちまったな。咲、俺たちはどうする?」

咲「うえっ?あ…えっと…(どうしよう!京ちゃんと二人きりになっちゃった…)」

咲「(というか、まだ水着見られるのも慣れてないよお…)」

京太郎「咲?」

咲「え、えーと…あの…その…」

京太郎「ははっ。咲らしくねえなあ…なんか顔赤いな。熱でもあるんじゃないか?」ピトッ

咲「(…!京ちゃんの手がおでこに!)い、いやっ!」バッ

京太郎「さ、咲…?」

咲「(あ…私、京ちゃんに…なんてこと…)」

京太郎「ご、ごめんな。咲。俺なんか咲の気に障ることしたかな…?」

京太郎「…ちょっと俺飲み物買ってくるから、そこで待っててくれ」

咲「っ!待って!」

京太郎「え?」

咲「ち、違うの…」

咲「……しいの!」ボソボソ

京太郎「何だ?聞こえなかったぞ?」

咲「だから!恥ずかしいの!さっきも言ったでしょ!?」カーッ

咲「昨日みんなで水着を買いに行って…」

咲「せっかくだから可愛い水着買おうって思って…」

咲「それでこの水着選んだんだけど…」

咲「ダメだよ…やっぱりこんな可愛い水着私には似合わない…」

咲「私は原村さんみたいに胸も大きくないし、部長みたいにスタイルもよくないし…」

咲「ごめんね…?変なところ見せちゃって…」

京太郎「咲………」

京太郎「(さっきも思ったけど…こいつこんなに可愛かったっけ…?)」

京太郎「(っていうかなんでこいつは似合ってないなんて思ってるんだ…)」

京太郎「(そうか、それであっきあんなに…)」

咲「(京ちゃん黙り込んじゃったよ…きっと不甲斐ない私にあきれ返ってるんだ)」

咲「(うう…もういや…)」

京太郎「咲…」

咲「なあに…京ちゃん…?」

京太郎「その水着、すげえ似合ってる」

咲「え?(えっえっ…聞き間違いだよね?)」

京太郎「だから、その水着、すげえ似合ってるよ」

京太郎「胸も、スタイルも関係ねえよ」

京太郎「だから、似合ってないなんてそんな寂しいこと言わないでくれよ」

京太郎「お、お、俺はその水着も…その…咲も可愛いと思うぞ」

咲「きょ、京ちゃん…(い、い、今可愛いって言われたの?)」

咲「(嘘じゃない、よね。うう、嬉しいよよお)」グスッ

京太郎「咲?!…泣くなよ…なんかごめんな」

咲「違うの。嬉しかったの。そんな風に今まで私のこと見てくれたことなかったから…」

咲「だから、ありがと…、京ちゃん…!

咲「ごめんね、時間とらせちゃって…」

京太郎「いや、咲がいつも通りになってくれてよかった」

京太郎「なあ、咲。一つ聞いていいか?」

咲「なあに京ちゃん?」

京太郎「(うっ可愛いなあおい…)…その水着の花のフリルってやっぱり嶺上開花を意識したのか?」

咲「うん…やっぱりばれちゃったか」エヘヘ

咲「この水着を見つけた時なんとなくお姉ちゃんのことを考えちゃって…」

咲「気が付いたらこれにしてたんだ」

京太郎「そっか…」

京太郎「咲、全国大会で姉ちゃんと話せるといいな!」

咲「うん!私頑張る!」

京太郎「じゃあ、泳ぎにいくか!」

咲「うん!」ニコッ

― 一時間後 ―

久「みんな戻ってきたわね」

優希「流れるプール最高だったじぇー!」

まこ「…われが暴れるけえこっちは目立って恥ずかしかったがのう」フウ

和「なかなか刺激的な体験ができました。スライダーって面白いんですね」

京太郎「(和が刺激的な体験!?)」モワモワ

「ダメです…そんな…」

「そこは刺激が…強すぎますよ…」

「もうっ須賀君!いけませんよ…」

京太郎「(これは…くっ)」

咲「京ちゃん?」

京太郎「はっ!(うわあ…さっき咲のことを考えといて、次は和とか…なんて俺はお構いなしなんだ)」

久「咲たちはどうだった?楽しめたかしら」ニヤニヤ

京太郎「あ、はい!咲意外と…ってはっ!」

咲「ちょ、ちょっと京ちゃん?!」

久「あら、意外となんだって?」ニヤニヤ

優希「なんだー!はっきりしないやつは男らしくないじぇー!白状しろー!」

咲「な、なんでもないですー!」

久「(ふふふ…やっぱりこの子たちをいじるのは最高ね)」ニヤニヤ

まこ「(部長…ニヤニヤしおって…どうせ一年達のいじりは楽しいなとか思っとるんじゃろ…)」

まこ「(けどあんたも巻きこまれる可能性はあるんじゃ…もしそうなったら面白いの)」ニヤニヤ



久「それじゃあ、一時間経ったから、一旦メンバーチェンジしましょうか」

久「いくわよー」


グーチョキパーで別れましょ!

グー:和、京太郎
チョキ:まこ、咲
パー:久、優希

久「決まったわね」

久「そうね…私またあのスライダーに乗りたいわ。優希まだスライダー行ってないんでしょ?いいわよね?」

優希「かまわないじぇ!あのスライダーなかなか高い位置から始まるから面白そうだじぇ!」

久「そうなのよね。あれはホントに病みつきになるわよ」

まこ「われはどうするぞ?」

咲「そ、そうですね…」

咲「さっきあんまり泳げなかったんで、次はたくさん泳ぎたいです…」

咲「向こうの25メートルプールとかどうですか?」

まこ「了解じゃ。次は存分に泳いだらええ」

久「あら、なんでさっきはそんなに泳げなかったの咲?ん?」ニヤニヤ

咲「うう…えと…その…(部長…なんか今日はいつもにまして意地悪だよお…)

まこ「こらこら、後輩いびりもいい加減にしんさい」

久「あらいやだわ。私そんなつもりで言ったんじゃないわよ」ニヤニヤ

まこ「(まったく…)ほら、行くかの、咲」スタスタ

咲「はい…」スタスタ


京太郎「さて、和、俺たちはどこに行く?」

和「そうですね。さっきはスライダーでしたから、次は普通のプールに入りたいですね」

和「さっき優希が流れるプールが楽しかったと言っていたのでそこに行ってみませんか?」

京太郎「OK!流れるプールだな。じゃあ、行くか」

和「あ、あのちょっと待ってください!」

京太郎「?どうした和?」

和「あの…さっき宮永さんと何かあったんですか?」

和「普段より何か嬉しそうな顔をしていたので」

和「それに…さっきの反応も気になります」

京太郎「あはは…和にはバレバレだな…」

京太郎「実はこういうことがあったんだ」


(事情説明中)

和「なるほど…」

京太郎「そういうわけなんだよ(あれ、全部話す必要はなかったか?)」

和「それで宮永さんはあんなに喜んでたんですね」

京太郎「ああ。なんか昔から咲のことそういう目で見たことなかったからなんか新鮮だったんだ」

和「新鮮…ですか」

京太郎「ああ。そういえば一緒にプールに行ったのも久しぶりだったしな。あんなに可愛くなってるとは…」

京太郎「ってごめんな。和の前でする話じゃなよな」アセアセ

和「いえ、大丈夫です…それより…」

京太郎「ん?まだなんかあるのか?」

和「要するに須賀君は宮永さんの水着を褒めてあげたってことですよね」

京太郎「まあ、結果的にはそうなるな」

和「いや…だからその…」

京太郎「なんだよ。和もどうしたんだ?」

和「いえ。なんでもありません(ま、まあ須賀君のためにこの水着を買ったわけじゃありませんし…)」

和「でも何もコメントしてもらえないのは少し寂しいですね」

京太郎「えっ?」

和「ってあれ?(あ…今思ったことを口に出してしまいました…須賀君に怪しまれてしまったかも知れませんね)」

京太郎「もしかして和も水着を褒めてほしかったのか?」

和「!べ、別にそういうわけじゃないですけど」

京太郎「す、すまん。俺女の子への配慮の仕方が分からなくて…」

京太郎「逆に水着を褒めたりしたらセクハラになるんじゃないかって思っちまうんだよ」

和「須賀君…」

和「(確かに普段からあんな感じで女の子に対応されてれば素直な意見もいえなくなりますよね…)」

和「(ちょっとそれは反省しないと…って素直な意見って私何を言ってるんでしょうか)」

和「(須賀君が素直な意見をいったら私のことを褒めてくれるなんて…)」

和「(そんなうぬぼれありえません)」

和「(恥ずかしいです…反省しないと…)」

京太郎「いや…わざわざ言うまでもないんだけどな」ハハハ

和「え?」

京太郎「いや、だからさ。和の水着、似合ってるよ」

京太郎「見たときからそう思ってたし、それに情けないこというと、昨日和がどんな水着着てくるか想像しちまったしな」

京太郎「だから…もう一回言うけど、すげえ似合ってると思うぜ」

京太郎「和の水着を見れるなんて俺は幸せものだよ」ニカッ

京太郎「って臭すぎたか」アハハ

和「」カーッ

京太郎「って和?」

和「」ポー

京太郎「おーい和ー?」

和「ってはっ!私は何を…」

和「(今まで男の子に褒められたことなんてありませんでしたから…こんなに嬉しいものだったなんて…)」

和「(少し須賀君のことを誤解してたみたいですね)」

和「(…昨日頑張って水着を選んだ価値はあったのかもしれませんね)」

京太郎「和?大丈夫か?」

和「ふふっ大丈夫です」

和「それより、褒めていただいて、ありがとうございます」

和「須賀君も…けっこうかっこいいと思いますよ」ボソッ

京太郎「え?今なんて…」

和「なんでもないです!じゃあ、流れるプールに行きましょうか」

京太郎「お、おう…」

―流れるプール―

和「それにしても…本当に今日は人が多いですね」

京太郎「ああ。でもたくさん人がいた方が、なんか楽しくないか?」

和「ふふ、須賀君らしいですね」

京太郎「じゃあ、せっかく流れるプールに入ったから、うきわでのんびりしないか?」

京太郎「和がそこに座ってすれれば俺が押すからさ」

和「う、うきわに…ですか?」

和「(そういえば今までうきわを使ったことってありましたっけ?)」

京太郎「ん~もしかして和、使い方が分からないとか?」ニヤニヤ

和「な!馬鹿にしないでください!乗れますから!」

京太郎「お、おい!急に乗ったら…」

和「え…」ツルッ

バッシャーン!!



少し書きためるから五時ぐらいまで待っててくれたら、嬉しい
かならず完結はさせるので、寝ててくれてもかまわないぜ

再開します。待っててくれた人、ありがとう


京太郎「(……)」

京太郎「(お、落ち着け、落ち着くんだ)」

京太郎「(状況を、状況をだな…)」

京太郎「(あ、ありのままに起こったことを…)」

京太郎「(ってそんな丁寧な思考は俺には無理だ!)」

京太郎「(うきわにはまりそこねた和に俺が覆いかぶさって…)」

京太郎「(今抱き合ってるような状態になってる…)」

京太郎「(てか和の胸が…俺のお腹にモロに当たってる…)」

京太郎「(しかも今和の手?らしきものが俺の…俺の…)」

京太郎「(やばい…これはさすがに…俺男だし…)」

和「(何か起こったんでしょうって思った瞬間)」

和「(須賀君が私の上に…)」カーッ

和「(というか須賀君けっこう筋肉あるんですね…)」

和「(顔は前から悪くないと思ってましたけど…)」

和「(そういえば中学校の時はサッカー部だったって宮永さんが言ってましたっけ…)」

和「(ってこんな時に分析してどうするんですか私ったら)」

和「(麻雀じゃありませんし…ってあれ)」

和「(何か手に変な感触が…)」

和「???!!~~~~!!!」

和「(わ、私のてが…す、す、須賀君のその、こ、こ、ってこれ以上は言えません!)」

和「(こんなところで叫び声をあげたりしたら須賀君の立場が…っていうか全国出場が危ういかもしれません)」

和「(ここは…ぐっと抑えて)」グッ

京太郎「?!」

和「(って抑える、の意味が違います!何文字通り須賀君のええと、とにかく!何文字通り抑えてるんですか!!)」

京太郎「(やばい…今和に刺激されて…和のやつ何考えてるんだ…)」

京太郎「(普通に考えて巨乳の美人に押し倒してるうえに股間まで刺激されて無事な男なんかいるのか?!)」

京太郎「(でもここで変なことしたら…皆の全国が…台無しに…俺のせいで…)」

京太郎「(耐えろ!耐えるんだ俺!)」

京太郎「(今は偶然物陰に隠れてて目立たないけど…ここは流れるプール!動き出したらこの醜態が白日のもとに!)」

京太郎「(て、あれ?なんでさっきから位置が変わってないんだ?)」

京太郎「(まさか…このプールトラブルが多いって言ってたけどまさかこんなときに…)」

和「(さっきから流れるプールが流れてませんね…これがニュースでやってたトラブルですか…)」

京太郎「(って!俺がさっさと和から退けばいい話じゃないか!今頃気づいてどうする!)」

京太郎「(でも…和すっげーいい匂いするんだよな…なんか離れたくないというか、離れがたいというか…)」

京太郎「(言ってみれば…岩手のばあちゃんちであったかいコタツに入ってるような…)」

京太郎「(うるさい!そこ!…ってまた急に俺は何を言ってるんだ)」

京太郎「(というか、なんで和は抵抗しないんだ…)」

京太郎「(相変わらず股間も…そのままだし…さすがにもう…膨張は抑えられません)」

京太郎「(……)」

京太郎「(やべー和の胸すげー気持ちいー…)」

和「(須賀君…どうして退いてくれないんでしょうか…)」

和「(いや…それ以上にどうして私は抵抗してないんでしょうか…)」

和「(須賀君がこんなに近くにいて、いやじゃないと思ってる私がいる…)」

和「(というか、いい加減こっちの手を離したほうがいいですよね…ってあれ?)」

和「(なんかさっきより大きくなってる?)」

和「(そういえば、保健の授業でやってましたね)」

和「(男の子は、ここを刺激されると、固くなったり大きくなったりするって…)」

和「(あと性的に興奮するとそうなるとか…)」

和「(今私がやってるのはきっとその両方ですよね…)」

和「(須賀君がかわいそうです、もう手を離さないと…)」

和「(……)」

和「(……もう少し…)」


これで半分ちょっとくらいですまだもうしばらくお付き合いください

京太郎、和「(……どうしよう!)」

京太郎「(俺がすぐ退けばいい話だろ!何がどうしよう、だよ)」

和「(私がどいてくださいと言えばいいだけの話ですよね…何ですか、どうしようって…)」

京太郎、和「「あの…」」


「のどちゃんたちはどこにいるんだじぇ!もうとっくに一時間過ぎてるじぇー!」

「そうね…全くあの子達ったらどこで何やってるのかしら」ニヤニヤ

「部長!京ちゃんはそんな人じゃないですよ!」

「けんかしとる場合じゃないじゃろ…どこに行ったんじゃろか」

京太郎、和「「……」」

京太郎「い、行こうか、和」ドキドキ

和「そうですね、須賀君」ドキドキ

久「あ、あの二人やっとでてきたわ」

優希「おーいのどちゃん~!犬~!」

まこ「遅いのう…いったい何をやっとったんじゃ」

久「何って…まこそれはもちろんナ「おい部長、それ以上はいかんじゃろうが」」

久「あはは、ごめんごめん」

咲「遅いから心配したよ~」

久「それで、二人とも何してたの?」

京太郎「……//」

和「……//」

久「(えっえっ?何この空気。どういうこと?まさかこの二人…)」

まこ「(…部長の読み、まさか当たったんか…?)」

優希「(のどちゃん…顔真っ赤だじぇ…さすがの私でもこれには突っ込めないじぇ)」

咲「(二人とも顔真っ赤にして…そんなにたくさん泳いだのかな?)」

久「えっと…それじゃあ、ご飯にしましょうか」

久「席を取る組と買いに行く組に別れましょうか」

久「………」

久「じゃあ、和と須賀君、着いてきてくれる?」

久「遅れてきた罰ゲームよ」ニコッ

京太郎「は、はい。分かりました…」

和「分かりました」

咲「ぶ、部長にわざわざ買いに行かせるなんて…私、行きますよ?」

久「構わないわよ、それに今日はそこまで上下関係を意識しなくていいわよ。せっかくの慰安会だし」

まこ「(部長の奴…またなんか考えとるんか?)」

久「みんな何がいいかしら?」

優希「当然、タコス一択だじぇ!あと口直しにオレンジシュースだじぇ!」

咲「じゃあ、私は焼きそばとアイスティーをお願いします」

まこ「ん~わしはワカメうどんとメロンソーダにしとこうかの」

久「はいはい、了解。皆ちょっと待っててね」


久「で…二人とも大丈夫?」

久「二人ともうわの空だったから…」

久「何かあったの?」

京太郎「いえ…そんな何か問題があったとかじゃないので安心してください」

和「はい…ちょっと須賀君と話しこんでたら、時間を忘れちゃって…」

久「そう、ならいいんだけど…」

久「(まあ、たぶん何かあったんだろうけど、これ以上は詮索しても無意味ね…)」

久「でも、一応私たちは全国大会出場の身よ?それだけは忘れないでね」

京太郎「!…はい、すいません…」

和「はい…気をつけます…」

久「(まあ、これだけ言っとけば大丈夫でしょ)」

久「じゃあ、さっさと買いに行きましょうか」

3120円になりまーす

久「はい。じゃあ私がゆっくり運ぶから、二人で少し話しなさい」

京太郎「え?」

和「ぶ、部長?」

久「さあ、いいからいいから!私持って行っとくわ」

京太郎「あ…部長行っちゃったな…」

京太郎、和「「…」」

京太郎「あ、あのさ…和?」

和「は、はいなんでしょう、須賀君?」

京太郎「あの…さっきはごめんな…退こうと思ったんだけど」

和「い、いえ…その…」

京太郎「隠してもしょうがないから全部話すけど、あのときなんか和から離れたくなかったんだ」

京太郎「その…なんていうか…そのままがいいって思っちゃったんだ」

京太郎「だから、本当にごめん」

和「いえ、私も抵抗しなかったのが悪いです」

和「それに…謝るのはこっちです…」

和「その…えっと…須賀君の…その…大事な…えっと…」カーッ

京太郎「(…和のやつ分かっててやってたのか…ちょっとびっくりだ)」

和「その、とにかくごめんなさい!」

京太郎「…よし!じゃあ、これで仲直りな!」

和「え?」

京太郎「だから、俺も謝ったし、和も謝った、それでいいじゃねえか」

京太郎「それにもともとこの企画は全国出場をねぎらうもんだからな」

京太郎「和達が満足してくれれば、俺はそれでいいんだ」

京太郎「(…まあ水着とかシチュエーションとかちょっとおいしかったのは否めないが)」

和「…ありがとうございます」

和「私、本当に須賀君のこと勘違いしてました」

和「部活中いっつも私の胸ばっかり見て…」

京太郎「うっ…」

和「でも須賀君は本当はとても優しくて、心の温かい人だって分かりました」

和「これからも変わらず素敵な須賀君でいてくださいね」ニコッ

京太郎「(あ…和の笑顔だ…たぶんこれは和が俺に本心から向けてくれた初めての笑顔だろうな…)」

京太郎「(これまで麻雀部で雑用ばっかりでホントにやめたくなったときもあったけど)」

京太郎「(この笑顔が見れたんだから、それだけでも今まで頑張った価値はあったのかも…)」

京太郎「(これからも皆のために頑張りたいな…)」

和「須賀君?」

京太郎「なんでもないぜ!それより和」

和「なんですか?」

京太郎「お前可愛いんだから、もっと笑ったほうがいいと思うぜ」

和「なっ//」

京太郎「なんだ和、照れてるのか?」ニヤニヤ

和「そんなんじゃありませんっ!もう…」

和「(でも一瞬ときめいてしまいました…須賀君…あなどれませんね。)」フフッ

―昼食―

優希「う~むプールの屋台もなかなかあなどれないじぇ…」モグモグ

咲「この焼きそばもおいしいよ」

久「なかなかこういうところのっておいしいイメージはないんだけど、思ったよりおいしいわね」

和「須賀君はラーメンですか?」

京太郎「ああ。一心不乱に食べれるものにしようと思ってな」ズルズル

優希「のどちゃんはたこやきかーおいしそうだじぇー!」パクッ

和「!?ちょっと油断したら…もう!待ちなさい!優希!」



そんなに長く書くつもりじゃなたんだが、書いてるうちにどんどん長くなってしまって気付いたら半日書き続けてた
ネタを練る時間と少し寝る時間を含めて少しだけ休ませてください。8時頃から再開します…その間保守していただければ、ありがたいです

皆、保守してくれてありがとう。体力の続く限り頑張ります。

久「(とりあえず、二人ともいつもどおりね、よかったわ…)」

まこ「さすが部長やのお」

久「」ピクッ

久「あら、まこ。一体何のこと?」

まこ「いや~周りをよく見とるなって思っての」

久「……」

まこ「まあ、全国を率いる部長じゃけえの、神経質になるんはしゃーない」

まこ「でも今日ぐらいは気を休めたらどうじゃ?」

まこ「二年以上もあんたは頑張ってきたんじゃから罰はあたらんと思うがの」

久「ふふ、そうね」

久「ありがとね、まこ」

まこ「部長からお礼を言われるなんて珍しいのお~」

久「もう…失礼なこと言わないでくれる?」ハア

まこ「冗談じゃ冗談!それより…」

久「それより、何よ?」

まこ「部長も変なトラブルに巻き込まれんようにな」ニヤニヤ

久「何言ってるの?まこ?」

まこ「いや、咲にも和にも何かしらのトラブルがあったんじゃから、あんたにあってもおかしくないと思っての」ニヤニヤ

久「ばかばかしい…それならまこにだって同じことが言えるじゃない」

まこ「それがそれは絶対ありえんのじゃ。なぜだかは分からんが、天からそう言われてるような…」

久「ますます荒唐無稽ね」

久「ま、万が一そういった事態になったとしても、普段通り冷静に対処する」

久「それだけでしょ?」

まこ「まあ、そうじゃな。すまんかったな変なこと言って」

久「まあ、別にいいけど…」

久「じゃあそろそろ午後の部いきましょうか」

まこ「ちょっと待ちんさい…残りのワカメを…」モフモフ

優希「いえーい!だじぇー!」

咲「今度はどこに行こうか迷うね」

和「その前にまたチーム決めですか?」

久「そうね。午後は午前より客が多いからなおさらね」

久「じゃあいくわよ」


グーチョキパーで別れましょ!


グー:和、まこ
チョキ:優希、咲
パー:久、京太郎


まこ「(お…これはこれは…)」

久「…決まったわね(ぐ、偶然に決まってるわ!)」

優希「おー今度は咲ちゃんと一緒だじぇえ!」

咲「そうだね…ねえ、優希ちゃん、私まだスライダー乗ってないから乗りたいんだけど…」

優希「じぇ?別にかまわないじぇ!あのスライダーは何回のっても、たまらないじぇ!!」

和「染谷先輩、私たちはどうしますか?」

まこ「どうじゃのう…正直ちょっと疲れたけん、休みたいんじゃが…」

和「じゃあ、私は宮永さんたちとスライダーに一緒に行きますね」

優希「お、のどちゃんも一緒にくるかい?」

優希「でもあのスライダーにのどちゃんのおっぱいは耐えられるかどうか…分からないじぇ!」キリッ

和「もう優希には突っ込みませんよ…」

優希「む~のどちゃんつめたいじぇ~」

咲「じゃあ、三人で行こうか」

優希「そうときまれば、ダッシュだじぇ!!」ダッ

和「優希!プールサイドを走ったら危ないですよ!…って行っちゃいました」

咲「あはは…私たちも行こう、原村さん」タタ

和「ええ、行きましょう」タタ

久「…」

まこ「で」

まこ「あんたらはどうするんかの?」

久「そうねえ…」

京太郎「あの、部長…」

久「なにかしら、須賀君」

京太郎「さっきの三人とかぶるから言い出しづらかったんですが…」

京太郎「俺も今日一回もスライダー乗ってないんですよね」アハハ

京太郎「隣町のプールにしたのはどうしてもスライダーに乗りたかったってのもあるんですよ…」

京太郎「でも部長は午前中ずっとスライダーに乗ってたんですよね…」

京太郎「えっとその…」

久「別に私はスライダーでも構わないわよ」

京太郎「えっ?」

久「それに午前中ずっとスライダーに乗ってたわけじゃないわ」

久「スライダーに飽きたら適当に他のプールとかに行ってたから」

久「だから行きましょ?私に気を遣うことないわ」

久「慰安会っていっても須賀君が楽しめないのならそんなのこっちから願い下げよ」ニコッ

京太郎「ぶ、部長…ありがとうございます」

久「ん!じゃあさっそく行きましょうか」

まこ「お~気をつけての~」ニヤニヤ

―スライダー階段下付近―

京太郎「おー遠くから見てもでかいと思ったけど、近くで見るとホントすごいな…」 

久「そうね。長野にこんな大きなプールができるなんて思いもしなかったわ」

京太郎「じゃあ、早速並びましょうか…ってあれ?階段の下に三人ともいますね」

久「?どうしたのかしら。ちょっと行ってみましょうか」



―スライダー階段下―

京太郎「おーい!咲ー!和ー!優希ー!」

優希「お!どうしたんだじぇ京太郎。もしかしてお前もこのスライダーに乗りたいのか?」

京太郎「ああ、そんなところだ」

京太郎「って、咲、どうしたんだ。そんなに震えて」

咲「ううう…」フルフル

久「いったいどうしたの?」

和「いえ…宮永さんこんなにスライダーが高いとは思ってなかったらしくて…」

咲「うう…こんな高いの無理だよお」

咲「それになんかこのスライダー…」

咲「作り全体が生き物みたいで…なんか今にも襲いかかってきそうで怖いよ…」

咲「まるで…この間読んだ小説に出てきた魔王みたいだよ…」ブルブル

久「(…魔王、ね)」

久「それじゃあ、和か優希、ちょっと咲をまこのところまで連れて行ってくれる?」

久「まこならさっきの場所で休んでると思うから」

優希「わたしはスライダーにまだ乗りたいじぇー」

和「しょうがないですね…まあ、でも私が行くつもりでしたし」

和「宮永さん?大丈夫ですか?立てますか」

咲「う、うん…なんとか…」

和「じゃあ行きますよ。部長、須賀君。優希のことよろしくお願いします」

久「りょーかーい!」

京太郎「おう、タコス女は俺に任せとけ!」

優希「こらっ!犬のくせに生意気だじぇ!!」ポカッ

京太郎「いてっ!やったなこのっ!」

久「こらこら、こんなところで暴れないの。他の人に迷惑でしょ」

久「それより順番はどうする?」

優希「もちろん私が一番手だじぇ!」

優希「麻雀でもなんでも一番手はおまかせあれ!」

京太郎「なんかその「おまかせあれ」ってお前が使うと違和感あるな?」

優希「そうか?まあとにかく私が一番手だじぇ!」

久「はいはい。じゃあ二番手は…須賀君、先に行っていいわよ」

久「(まさかトラブルなんてないと思うけど…先に須賀君を行かせたほうが間違いなく安全だしね)」

京太郎「ありがとうございます、部長」ジーン

久「いえいえ(なんか罪悪感あるわね…)」ニコッ



―スライダー階段中盤―

久「ふむ。やっぱりこの待ち時間は退屈ね…」

京太郎「そうですね…でもこの待ち時間があるから、スライダーに乗った時の喜びもひとしおなんですよね」

久「ふふっ。そうね。須賀君てホントに前向きよね」

優希「確かに犬はどんなにこき使ってもへこたれないじぇ…犬にしてはやるな…」ムム

京太郎「俺は犬じゃないっつーの!全く…」

久「あなたたち二人も仲いいわよねー」

京太郎「仲いってこいつがこんな風に絡んでくるだけで…」

優希「そうだじぇ!こいつはわたしの言うことを聞いてくれるから仕方なく相手してやってるだけだじぇ!」

京太郎「なんだ!そこまで言うことねえじゃねえか!」

優希「む!なんか文句あるのかー犬のくせにー!」

久「ははっ…だからそれがうらやましいのよ」

京太郎「やめろ優希っ!ってえ?部長?」

久「だから、そんな風にじゃれあえるほど仲のいい、友達が欲しかったなあ、って」

久「私ね、あんまり同級生の友達がいないの」

久「慕ってくれる人はたくさんいる…と思うわ。それは学生議会長をやっててそう思う」

久「だけど親友、と呼べる友達はほとんどいない気がするわ…」

久「たぶん…まこ…ぐらいかしら。私の心の奥まで理解してくれてるのは…」

久「って私何語ってるのかしら」アハハ

久「なんか恥ずかしくなってきちゃったわ」

優希「…部長は私たちの部長だじぇ!」

久「え?」


すいません、体力の限界です…ストーリーはできてるんですが…
今から普通に寝ます。完結させるつもりですが、もし落ちてたらあきらめます。
応援、保守してくれた方々、ありがとうございました

お待たせしました。先ほど目が覚めました
これまで保守、応援してくださった皆さん、ありがとうございます
これからゆっくり投下していきます

一つお知らせなのですが、最初のほうで登場人物は清澄だけ、といいましたが、どうしても使いたくなったので使ったキャラがいます。
おそらく皆さんが期待するキャラではありませんが…

それでは5分後ぐらいから投下します

優希「だから、部長は私たちの部長だじぇ!!」

久「え、ええ…もちろん私はあなたたちの部長だけど…」

京太郎「優希…」

京太郎「部長…俺も優希の言うとおりだと思いますよ」

京太郎「優希の伝え方が下手くそすぎて何言ってるか分かんないかもしれないですけど…」

京太郎「部長、たぶんこいつはこう言いたいんですよ」

京太郎「『部長は今のままでも十分魅力的です』って」

京太郎「たぶん部長の抱えてる悩みは俺たちは解決できないと思います

京太郎「それに部長ほど頭のいい人間が解決できないことを俺たち馬鹿二人が解決できるとは思えません」

優希「む…馬鹿は余計だじぇ…」

京太郎「でも…それが部長の欠点だとしても、部長にはそれを補ってあまりある、むしろありすぎて迷惑なぐらい魅力をもってると思いま

す」

京太郎「さっき昼食を和と買いに行った時だって…」

京太郎「罰ゲーム、とか言って俺たちに気を遣ってくれましたよね」

京太郎「先輩の周りを冷静に見て的確な判断を下せるところ、いつも俺、かっこいいって思ってます」

京太郎「それに…俺たちは部長の親友にはなれませんけど…」

京太郎「先輩の悩みに親身に付き合ってあげられる後輩にはなれますし、そうなりたいと思ってます」

京太郎「きっと…俺たちだけじゃなくて咲だって、和だって…」

京太郎「みんな部長の力になりたいと思ってるやつばっかりです」

京太郎「こんなに親身になってくれる後輩が集まる部長に魅力がないなんて」

京太郎「和だったらこう言うと思いますよ『そんなオカルトありえません』って」

京太郎「だから…」

京太郎「先輩は今のままでいいんです」

久「……」

京太郎「…先輩?」

久「……ふふっ」

優希「大丈夫かー部長ー?」

久「ええ、大丈夫よ。二人ともありがとう」

久「本当に嬉しいときとか感動するときって声が出ないっていうけど、まさにそれよね」

久「私は本当にいい後輩を持ったわ」

京太郎「…部長!」

優希「ふ!通訳御苦労!京太郎!私の部長への励ましの言葉を全訳したお前に感謝状を送ろう!」

京太郎「お前…あんな短いセリフで俺の苦労に並んだと思うな!」

優希「うるさいじぇ!京太郎!今日という今日は決着付けてやるじぇ!」

京太郎「お?やるってのか?やってやろうじゃねえか!」

ギャーギャーワーワー

久「(須賀君ってば…泣かせてくれるじゃない)」

久「(ふふ…なんだか心が軽くなちゃった…)」

久「(須賀君って本当にたまにかっこいいのよね…)」

久「ねえねえ?」

優希「ふう、今日は私の勝ちにしておいてやるじぇ…」

京太郎「なんだそれ!意味分かんねえぞ!って何ですか?部長」

久「あなたたちって付き合ったりしないの?」ニヤニヤ

京太郎「え?!」

優希「じぇ?!」

久「いやーだからそんなに仲がいいもんだからもしかしたらって思ってね」ニヤニヤ

京太郎「そ、そんなわけないですよ!どこがいいんですか…こんな年中タコス食ってるような女の!」

優希「ムカッ!?なんだとーお前みたいな生意気な駄犬はこっちからお断りだじぇ!」

久「ふーん…そっかあ…じゃあ、私が須賀君の彼女に立候補しちゃおうかなー」ニヤニヤ

京太郎「ぶ、部長?」

優希「!だ、ダメだじぇ!京太郎が別にどうなろうとどうでもいいけど、私の言うことを聞かなくなるのは困るじぇ!」

久「別に優希の命令はそのまま聞き続けてもいいわ」

久「だから…須賀君?」ギュッ

京太郎、優希「「!?」」

京太郎「(うわ…部長、俺の腕に抱きついて…ていうかまた胸の感触が…うう…)」

久「ねえ…須賀君…私の…気持ちいい?」

京太郎「え、えっと…(いきなりどうしたんだ部長…というか感触が…やばいやばいやb)」

久「もし…私と付き合うなら…」

久「私のカラダ…好きにしても…いいのよ?」ギュッ

京太郎「(うわ…胸の感触もそうだけど…なんか…部長の体エロすぎる…)」

京太郎「(和ほどじゃないにしても胸は結構あるし…というか今の感触からして、ホントに張りのある胸だ…)」

京太郎「(大胆な水着からこぼれおちそうな果実に…水に濡れて妖しく光った体……)」

京太郎「(ホント、なんで部長はこんなにエロいんだ…うう…)」

久「ほら…ここ触って…ね?…確かめてみて…?」

京太郎「え!?(え?部長?俺の手をつかんでどこに持っていくつもりですか?)」

久「いいわよ…須賀君なら…」

京太郎「(や…やばい!)」

優希「だ、だめーーーーー!!「冗談よ」」

京太郎「あれ?」

優希「え?」

久「だから冗談。ちょっと二人が仲がいいから、からかいたくなっちゃって」アハハ

京太郎「」ポカーン

優希「」ポカーン

久「けど、私でも意外と男をひっかけられるのねー」アハハ

京太郎「っ!部長!からかわないでくださいよ!」

久「ごめんごめん。優希が可愛いからからかっただけ」

京太郎「やめてくださいよ…ていうか、原因は優希で俺はとばっちりですか…」

久「あら…須賀君は私とは付き合うのはいや?」

京太郎「え…あの…いや…」

久「そうよね…私みたいな女の子と付き合うなんてお断りよね…」ウルウル

京太郎「!そんなのことないです!部長は十分魅力的です!俺にはもったいないくらいですよ!」

久「ふふっ…須賀君ならそう言ってくれると思ってたわ」

久「(そう……そう誘導すれば…、ね…)」

優希「全く…たちの悪い冗談だじぇ…」ボソボソ

久「あら優希?私が須賀君と付き合ったら何かまずいことでもあるの?」

優希「ち、違うじぇ!だからそれは…」

久「だから冗談よ優希ったら可愛いんだから」アハハ

優希「うーなんか釈然としないじぇ…」

久「(……そう、からかっただけ、なんだから…)」

>>404 京太郎「そんなのことないです!」→京太郎「そんなことないです」
に訂正です。

―スライダー階段最上階―

京太郎「おーようやく俺たちの番だな!」

優希「なんかさっきより待つのが長かった気がするじぇ…」

久「まあまあ。お、さっそく優希の番ね。いってらっしゃい」

優希「む!よし!ここでスライダーにのって一気に波に乗るじぇー!」

係員「こちら滑られるのは初めてですかー」

優希「私は初めてじゃないから大丈夫だじぇ!気づかいサンキューなアラフォー係員殿」キリッ

係員「アラサーだよっ!って…大変失礼致しました…」アセアセ

係員「それではどうぞ」

優希「いっくじぇーー!!!」ヒュッ

京太郎「おーこんな風になってるのか…すげえなあ」

久「ホント何回乗ってもここ楽しいのよね」

京太郎「しっかし…これ高いなあ、何メートルぐらいあるんだ?」

係員「(こーこちゃんが急にバイト代わってくれっていうから来たけど…)」

係員「(ここってカップルばっかりだよ…)」

係員「(うう…めげるなあ…)」

京太郎「すいませーん係員さん」

係員「は、はい、なんでしょうか」

京太郎「このスライダーホントに高いですよね?これって高さ何メートルぐらいあるんですか?」

係員「(急にバイト代わってもらったからそんなの知らないよ~)」アセアセ

久「(あれ…この係員どこかで見たことがあるような…?気のせいかしら)」

係員「え、えーと!大体えーと(う~いまどきの若い子にどう答えたらいいのか分からないよ~…)」

係員「(ええい!もうやけくそだよ!!)あ、思いだしました!」

京太郎「それで、何メートルぐらいなんですか?」

係員「君の…その彼女への思いのたけくらいかな…」フッ

京太郎「………」

久「………」

係員「えっと…これはスライダーの高さと彼女への思いのたけをかけてて…」

京太郎「………」

久「………」

係員「き、きっと彼氏さんは彼女のことが大好きなんだろうなーって……」

京太郎「………」

久「………」

係員「………」グスッ

京太郎「(やべ、泣かせちまった!!な、なんとかしないと…)」

久「(あら…泣いちゃったわね…というか早く滑らなくていいのかしら…偶然私たちの後ろには誰もいないからいいけど…)」

京太郎「あ、あーそうなんですよ!僕この人のことものすごく愛してるから、その…いやあ通りで高いわけだ」

久「(うわ須賀君…なんていい人なの…でもさすがにちょっとそれは苦しいんじゃ…)」

係員「ほ、ほんとですか?良かったー若い人ってこういう冗談通じるのか心配だったんです…でもほんとによかった…」

京太郎「(ふう…とりあえず、泣きやんでくれてみたいでよかった…)」

久「(なんて単純な人なの…ていうか、やっぱりこの人どこかで見たような…)」

係員「あ…す、すいません。スライダーですよね?」

係員「このスライダーは安全のため、前の人が下に着いてから次の人のスタートになります」

係員「そこの金髪の子はスライダー初めてだよね?ここに滑り方が書いてるから読んでおいてね」

係員「(ふう…危うく醜態を見せるところだったよ…こーこちゃんにあとで絶対に文句言ってやる!)」

?「おーい!!こっかっじプロー!」

京太郎、久、係員「「「!?」」」

係員2「おーい福与プロから、アラフォープロはもうへばってるだろうから交代してあげてって頼まれて来たよー!」

係員1「ちょ、ちょっと!三尋木プロ!!」ヒソヒソ

係員2「もう~なんだよ~せっかく代わりに来てやったのにさあ~」ヒソヒソ

係員1「なんだよ~じゃありませんよ!なんで本名で呼んでるんですか!本名はまだいいとしてプロとかつけたらいろいろとばれるじゃな

いですか!」ヒソヒソ

係員1「それにアラフォーじゃなくてアラサーです!この子たちが勘違いしたらどうするんですか!」ヒソヒソ

係員1「それになんでバイトに着物で来てるんですか!あーってもう突っ込みどころ多すぎるよ!」ヒソヒソ

係員2「も~細かいこと気にしすぎだって~小鍛冶プロー」ヘラヘラ

係員1「っていうかもう小声で話すつもりもないんですか!?」ヒソヒソ

係員2「もう~しゃねえなあ~私が説明するから見ときな~」

>>425 こーこちゃんはプロじゃなくてアナウウサーでした。書きこんだ瞬間気付いた。脳内保管頼む

係員2「おーい君たちー!おいてきぼりにしちゃってごめんねー?」

京太郎「いえ…別に大丈夫ですよ…(なんだこの人…着物でバイト来たのか…?このプールのバイトは変な人ばっかりなのか?)」

係員2「いや~さっきのは気にしないでね~プロとかただのあだ名だから~」

久「いえ、説明は不要です、小鍛冶プロ、三尋木プロ」

すこやん「え!?」

三尋木「ふ~ん私たちのこと知ってるんだ~そりゃ光栄だね~♪」

すこやん「光栄どころか…もうただの恥さらしだよ…」ズーン

久「ちょっと雑誌等で見かけたことがありまして…それでそのプロがなんでこんなところで働いてるんですか?」

すこやん「それにはちょっと…事情があって…(ていうかこーこちゃんはなんでここで働いてるのかな?)」

三尋木「まあ~どうでもいいじゃん~?てか、さっきなんか三人とも揉めてなかった~?」

すこやん「見てたの!?だったら助けてよ!」

三尋木「あはは~なんか小鍛冶プロの慌ててる姿が面白くてね~」

三尋木「で、小鍛冶プロのつまらないギャグで君は笑ってあげたんだって?えっと…」

京太郎「須賀です。須賀京太郎です」

三尋木「須賀君か~まあ京太郎でいいや。そっか~京太郎はすこやんのつまらないギャグを笑ってあげたんだ~」ニヤニヤ

すこやん「そんなに早くから見てたんだ…ってそんなことないよ!この人…えと…須賀君はそんな人じゃない、絶対そうだもん!」

三尋木「ん~どうだかねい…京太郎、小鍛冶プロのギャグは面白かったかい?」

京太郎「(ここで面白くなかったって言ったら泣かせることになるな…別にどうでもいいけど、泣かせるのは嫌だな…しかも大人を…)」

久「(なんなのかしら…もういいから早くスライダーに乗りたいわ…)」

京太郎「(…よし)はい!とても面白かったですよ。俺の先輩への想いそのままだったので、なんの違和感なく受け入れられましたし」ニコッ

三尋木「へ~」ニヤニヤ

久「(須賀君も平気な顔して嘘つくのね…人って怖いわねー…っていうか三尋木プロはいったい何が目的なのかしら…)」

すこやん「ほら!やっぱり須賀君がそんな人じゃないでしょ?分かったらさっさと三尋木プロ交代してください!」

三尋木「そっか~そんなに二人は愛し合ってるってわけか~」

三尋木「だったらあたし二人がちゅーしてるとこ見てみたいなー!」


今終盤書きためてるんだが、自分で書いてて鼻字でそう

京太郎「?!」

久「(…は?)」

京太郎「え…ちょっと…なんでそうなるんですか?」

三尋木「ん~いや~小鍛冶プロのギャグに共感した人あんまり知らないからさーきっとよっぽど共感するほどの愛だったんだな~って」

三尋木「だから、その愛確かめてみたくね?知らんけど」

すこやん「ちょっと、三尋木プロ!」ヒソヒソ

三尋木「もう~今いいところでしょ~見てなかったのかいい?」ヒソヒソ

すこやん「私たちバイトの身なんですよ??こんなことしてクレームつけられたら…」ヒソヒソ

三尋木「ちょっとぐらい大丈夫だってー。知らんけど。それに小鍛冶プロ見たくないのかい?」ヒソヒソ

三尋木「高校生のカップルのちゅーだぜ?もしかしたら今後の婚活の参考になるかもしれんよ~?(ま、たぶん参考にならないだろうけど

ねい)」ヒソヒソ

すこやん「…………………………!」

すこやん「(それは…ちょっと見てみたいかも…でも…)」

すこやん「(ってでもとか言ってる余裕が私にあるの?…………このまま…こーこちゃんに馬鹿にされ続けてホントにアラフォーになって

…)」

すこやん「(私は追い詰められているの…だから…ちょっとくらい…いいかな?それにこの二人付き合ってるんだよね?だったら別にキス

ぐらいしても問題ないはず…)」)」

京太郎「はあ、もういいですか?そろそろスライダーを…」

すこやん「…」

すこやん「…キス…」ボソッ

京太郎「…え?」

すこやん「だから、キスして見せてほしいなって…」

すこやん「「僕この人のことものすごく愛してるから、その…いやあ通りで高いわけだ」」って言ってたよね?

京太郎「(なんだこの無駄にすごい記憶力は…)」

すこやん「だから…証明してくれないかな?」

京太郎「あ、あの、それはちょっと…人前だし、よくないですよ…」アセアセ

すこやん「う…ぐすっ…。私のギャグに共感してくれたのは嘘だったの…?」ウルウル

京太郎「(なんだこの状況は…ていうか部長はさっきからなんで黙ってるんだ?)」

三尋木「(う~んなかなか小鍛冶プロも演技がうまいねえ~)」ニヤニヤ

すこやん「うっ…ううっ…やっぱり嘘だったんだ…」グスン

京太郎「あー分かりました!!やりますよ!やればいいんでしょ!!」

久「ちょ…」

久「須賀君、本気?」ヒソヒソ

京太郎「このままじゃ埒があきません。大丈夫です、あくまでする『フリ』にしますから…」ヒソヒソ

久「…分かったわ…お願いね」ヒソヒソ

三尋木「(見たところこの二人は絶対付き合ってないねえ~でも…もうひと押しな気がするんだよねい~)」

三尋木「(せっかくだからこの三尋木プロがひと夏の思い出をプレゼントしてあげちゃうよ~)」ニヤニヤ

すこやん「………」ワクワク

京太郎「部長…俺の陰に隠れてください…なんとか見えない角度で演技しますから…」ヒソヒソ

久「わ、分かったわ…」ヒソヒソ

京太郎「(よし…この角度なら見えにくいはず…)」

京太郎「(けど適当にやって文句つけられたら何回もやり直しとかありそうだから、割と真剣に…)」

京太郎「(よし。やるぞ…!えっと…まず…そもそもキスってどうやって始めるんだ?…経験もないし全く分からん…)」

久「(まさか三尋木プロがこんなことを企んでいたなんて…まったく可愛い顔してなることがいやらしいわね)」

久「(それにしても…キスって…どんな感じなのかしら?ま、まあフリだし関係ないんだけど…)」

三尋木「ん~どうしたの~?早くしないとすこやんが年をとりすぎて還暦になっちゃうよ??」

すこやん「アラサーだよ!っていくらなんでも60はひどすぎるよね?!」
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・

― 一方 ―

優希「ふ~やっぱりあのスライダーは最高だじぇ!」

優希「時間もあるしもう一回行くじぇ~♪」

優希「ってあれ?」

優希「階段に看板がかかってるじぇ…」

優希「なになに…『本日のスライダーは終了致しました。またのお越しをお待ちしております』」

優希「そうか…部長で最後だったんだじぇ~…」

優希「まあ、仕方ないから、一旦皆のところに戻るじぇ!」
     ・
     ・
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     ・
     ・
     ・
     ・
     ・

―スライダー最上階―

京太郎「(くっそー…俺たち意外になんで誰もいないんだ?!おかしいだろ…閉館時間は5時だぞ?!まだ3時にもなってないのに…)」

久「(…須賀君何考えてるのかしら…ちょっと悩んでるような顔してるわね…)」

三尋木「(ま~ホントは仕事サボるために看板かけたんだけどねい~なんか面白そうだったから一石二鳥かなー)」

すこやん「(まだかなあ…)」ワクワク
     ・
     ・
     ・
     ・
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     ・
     ・
     ・

― 一方 ―

優希「おーいみんなー!」

和「ふわあ…あ、優希、スライダーはどうしたんですか?部長と須賀君は?」

優希「それがかくかくしかじかで…」

和「にわかはならんよ、というわけですね」

和「なるほど、じゃあ部長たちが帰ってくるまでのんびりしましょうか」

咲「zzz…」

まこ「ぐー…がー…」

優希「二人ともぐっすり寝てるじぇ…」

和「なんか二人を見てると私も眠くなってきちゃって…」

和「優希も少し寝ませんか?」

優希「うーん…私はいいじぇ!他の場所を探検してくるじぇ!!」

和「そうですか…じゃあ…おやすみ、なさい…」

和「…zzz…」

優希「あっ…あっと言う間に寝ちゃったじぇ…」

優希「一人で探検してもたぶんつまらないじぇ……うむ…こうなったら…」

優希「私もねるじぇ!!」

優希「…zz…zz」
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・
     ・

>>450 意外→以外で訂正。書き込む前にチェックしてるんだが、たまにやってしまう

―スライダー最上階―

京太郎「(う…仕方ない…やるしかないよな…まずえと…部長に近づかないと…手をつかめばばいいのか…?)」

京太郎「(それで…顔を近づけるために軽く腰を…)」グッ

久「(あっ…須賀君に手首つかまれちゃった…けっこう須賀君力あるのね…)」

久「(…反対の手で腰を…なんかこれ、無理やりせまられてるみたいだわ…)」

久「(というか…須賀君…顔近い…)」

久「(こうして見ると須賀君ってホント綺麗な顔してるわよね…)」

久「(まつ毛も長くて…適度に筋肉もあって…頼りになって…)」

久「(……って私は何を考えてるの?!相手は後輩なのよ?!しかも意味不明な状況なうえにフリだし!)」

     
京太郎「部長…いきますよ?」

久「う、うん…」

三尋木「ん~?」

すこやん「どうかしたんですか?三尋木プロ?」

三尋木「いや~彼女のことを部長って呼んでるからさあ~どうしたのかなって」ニヤニヤ

誤字脱字なんか気にする時間あったら
ちゃっちゃと投稿しちゃえばよくね?
脳内補完ならみんなやってくれるさ

>>457  書きためしつつなので…できるだけ急ぎます

京太郎「(やべ!?付き合ってないってばれたか!?)」

すこやん「まあ、普通のカップルって名前で呼び合う…んだよね…うん(そんなことも分からない私って…)」グスッ

京太郎「…部長ごめんなさい。今だけ名前で呼びますね」ヒソヒソ

久「え、ちょ、ちょっといきなり…」ヒソヒソ

京太郎「久先輩…」

久「っ!」

京太郎「キス…していいですか…?」グイッ

久「(え?なになに?なんなの?なんでこんなに須賀君乗り気なの?もしかして…私とキスしたいとか…?)」

久「(いつのまにか腰にあった手が首まで移動してるし…須賀君なんか手慣れてるみたいな…)」

久「(うう…須賀君本気すぎるわよ…ドキドキしてきちゃったじゃない…)」

すこやん「…//」ドキドキ

京太郎「(よし、あと一歩でキスの『フリ』が完成するぞ…)」

京太郎「(けどちょっと雰囲気なさすぎかな…?)」

京太郎「(これじゃまた三尋木プロに突っ込まれるかも…)」

京太郎「(それに部長もなぜか緊張しちゃってるみたいだから、少しリラックスしてもらう意味もこめて…よし…)」

京太郎「久先輩…可愛いですよ…」

久「ふえっ?」

京太郎「だから…可愛いって言ってるんです」

久「ちょっと須賀君?!急にどうしたの!?」ヒソヒソ

京太郎「先輩の髪…綺麗ですね…それにとってもいい匂いがする…」

久「あ、あの…//」

京太郎「肌も綺麗で…咬み付きたくなる…」

久「ちょ…(何言ってるの須賀君?!なんでそんな恥ずかしいこと言うの?!)」カアーッ

京太郎「久先輩は…俺とキスするのいやですか…?」

久「べっ別に嫌とかじゃ…(って何言ってるの!私!ああでも嫌って答えたらだめなのよね…それに実際に嫌じゃないような…ってまた何言ってるの私!)」

京太郎「じゃあ、キスします…」

久「(~!ちょ、ちょ、ちょっと!顔、近いすぎよ!!ってそりゃキスだから当たり前なんだろうけど!)」ドキドキ

久「(このまま須賀君にキスされちゃうの?え?フリはどうしたの?)」

京太郎「(部長…顔真っ赤にして…あたふたして…なんだこれ…ギャップが…可愛すぎるだろ…)」

久「(あ…ダメ!キスされちゃう…!)」チュッ

久「(ってあれ?)」

京太郎「終わりましたよ部長…」ヒソヒソ

京太郎「鼻と鼻をぶつけるだけでしたけど…(あやうく本当にキスするところだった…部長の体エロすぎるんだよな…)」ヒソヒソ

京太郎「たぶんうまくいったと思います…」ヒソヒソ

久「」

三尋木「ん~なかなかすごいちゅーだったねい、ねえ、小鍛冶プロ?」

すこやん「ええ…///最近の高校生はこんなに情熱的なキスをするんですね…//」

すこやん「いつか…私も…」ボソボソ


三尋木「ん~じゃあ私仕事に戻るから、小鍛冶プロは帰っていいよ~」

すこやん「やっと帰れるんですね。まあ…いいもの見れたので許します」

すこやん「お二人とも私のわがままに答えてくださってありがとうございました」

すこやん「じゃあ、三尋木プロ、あとは任せましたね、では」

三尋木「任せて~」


三尋木「ん~じゃあ私も仕事を終わらせて帰るとしようかねい~」

三尋木「って言っても君ら二人を滑らせるだけだけどねい~どっちが先に滑んの~?」

京太郎「あ、俺からでお願いします」

三尋木「ほい、一応説明しとくねーなんかこれはボディースライダーってやつらしくて、背中付けて足はスライダー側に向けて滑るらしいよ~まあ、別に言わんでも分かるよねえ」

三尋木「けっこう長いらしいから楽しんできてねい~」ドーン

京太郎「うわっ!(この人に今思いっきり押されたぞ…)」ヒューン


三尋木「さて…いつまで放心してる気だい~そこの部長さん~?」

久「…よく言いますね、けしかけたのは三尋木プロじゃないですか」

三尋木「まあ~?確かにけしかけたのは私だけど?」

三尋木「なんかその割には部長さんまんざらでもなかったような顔してたけどねい」ニヤニヤ

久「なっ」カアッ

三尋木「本当にキスしてもらえなくて残念だったかい~?」ニヤニヤ

久「っ!」

三尋木「あの男が好きならさっさととっちゃわないとだめだよ~なかなかよさそうな男だったしねい~」

久「!ええ、でも三尋木プロには関係ない話だと思います」

久「(このスライダーは結構長いから…須賀君が下に着くまでもうしばらくかかるわね…)」

久「(このプロとはあまり一緒にいたくないからすぐにでもスライダーに乗ってしまいたいけど……仕方ないわよね…)」

久「(…ていうかこのプールのトラブルが多いのってまさかこの人のせいなんじゃ…ってそれはないか)」

三尋木「あれ~なんか私とはあんまり一緒にいたくないって顔してるねい~」

久「いえ…三尋木プロの気のせいじゃないですか?」ニコッ

三尋木「ふむふむ。じゃあ望み通りにしてあげるよ~」ドンッ

久「えっ…」ヒュー

―スライダー進行中 久―

久「(三尋木プロに私はスライダーの中に…まあ結果オーライよね…)」フウ

久「(あのままあそこにいたらなんだか気が狂いそうだったわ…)」

久「(…もう、なんなのよもう!このイライラは!)」

久「(とりあえず、今はのんびりこのスライダーを降りましょう)」

久「(………なんなのよ、もう…)」

久「(ていうかまこの言うとおりになっちゃったわね…)」

久「(須賀君にも迷惑かけたわね…下に着いたら、ちゃんと謝らないとね)」

―スライダー進行中 京太郎―

京太郎「っていうかこのスライダー長いなースピードもあるし…ボリュームたっぷりで最高だぜ!」

京太郎「ホント、今日皆を誘ってよかったな…」

京太郎「(咲の新しい一面を知れたし…和に少し信用してもらえたみたいだし)」

京太郎「(優希は…あんま変わらないか。でももともと仲よかったしな)」

京太郎「(それに部長の悩みも聞けたし…あんなに完璧そうな部長でも悩みがあるって知ってびっくりだったな…)」

京太郎「…というか、さっきはとんでもないことに巻き込まれたな…」

京太郎「きっと俺なんかにせまられて…部長はいやだったんだろうな…」

京太郎「なんか落ち込んできたぞ…」ズーン

京太郎「下に着いて、部長が来たらすぐに謝ろう…」

京太郎「はあ…」

―スライダー進行中 久―
久「だいぶ進んだわね…ってまだ半分も行ってないのね」

久「ホント何回乗ってもこのスライダーは最高だわ、水が冷たくて気持ちいいし」

久「…それにしてもなんか水の量がさっきより少ないような気がするわね…」

久「あの係員二人にはクレームつけてやるわ!絶対よ!」

― 一方 ―
和「ふわ~ぁ…よく、寝ましたね…」

和「他の皆はまだ寝てるみたいですね…」

和「あれ?優希も寝てる…結局探検には行かなかったんですね…」

和「…」フワア

和「もうひと眠りしましょうか…」

和「(そういえば…部長と須賀君は…遅いですね…)」

和「(まあ、大丈夫ですよね。今まであの人に任せてダメだったことはありませんし…)」

まこ「…や、やめるんじゃ…それは…わしのわかめじゃ…」グーガー

和「(染谷先輩…一体どんな夢を見てるんでしょうか…)」

和「(………)」

和「zzzz」

―スライダー最上階―

三尋木「ん~これで私の仕事は終わったねい~感謝しなよー福与アナウンサー!小鍛冶プロー!」

三尋木「それにしても…」

三尋木「さっきのあの子可愛かったな~恋する乙女ってやっぱいいよねえ~」

三尋木「というか~あんまり一緒にいたくないって顔してるとか言ったけどー」

三尋木「それは私も同じなんだよねー」

三尋木「だってあの子なんかすっごい寂しそうだったもんねい~」

三尋木「あんなのといたらこっちも精神すり減っちゃうよ~」

三尋木「だからつい無理やりスライダーに落としちゃったけど~…」

三尋木「まあ、ぶつかることはないよはずだよねえ、十分な間隔はあったし~知らんけど」

三尋木「…ってあれ?なんか…スライダーの水…止まってね?」

三尋木「……」

三尋木「いや、知らんし。」

三尋木「ん~一応直してみるかー」

三尋木「ここをこうやって…ん~?これをひねったらいいのかいー?」

バキッ

三尋木「……」

三尋木「分っかんねー!すべてが分っかんねー!」

三尋木「わ、私は知らんし。」

三尋木「ん~さっさと退散するよータイムカードは事前に盗んどいた小鍛冶プロのを入れて~」

三尋木「これであの時間に係員やってたのは小鍛冶プロだよねい~」

三尋木「よし、じゃあ帰りますか~」

―スライダー進行中 久―

久「ちょっと…なんだか水が凄い減ってきてる気がするんだけど…」

久「どういうことなの!?まさか三尋木プロの仕業とか?」

久「(んーまあいくらあの人でもそれはないか…常識はずれな人だけどさすがに犯罪まがいのことはしないはず…)」

久「(まあ高校生カップルにキスを強要したりスライダーに人を突き落としたり、犯罪スレスレな気がするけど…)」

久「(まあ、ということは…やっぱりこのプール故障が本当に多いのね…)」

久「(一回ニュースで取り上げられたんなら直しなさいよ!何考えてんの?このプールの経営者は?!)」



―スライダー進行中 京太郎―

京太郎「おい…なんだかさっきより水が減ってないか…」

京太郎「おい…まさかニュースでもやってたけど…スライダーの水が止まったとか?」

京太郎「…さっきも流れるプールの流れが止まったしな…十分ありうるぞおい…」

京太郎「このままじゃ平らな所にいったら止まっちまうぞ…」

― 一方 ―

優希「んーーん、よく寝たじぇ…」

優希「んー…」

優希「皆まだぐっすり寝てるじぇ…」

優希「私が言うのもなんだけど、よくこんな場所で寝れるじぇ…」

優希「そう言えば京太郎と部長がいないじぇ…」

優希「スライダーはもうとっくに終わってるはずだし…二人で遊びに行ったのかもしれないじぇ…」

優希「ふわー…」

優希「なんかまた眠たくなってきたじぇ…」

和「んー…そんな約束できません…」スースー

優希「のどちゃん、寝言かい?」

優希「どんな夢見てるんだじぇ…」

優希「……寝るじぇ」

優希「…zz…zzz」

―スライダー停止中 久―

久「ちょっと…完全に水止まったわよ…」

久「いまは下りだから、なんとか進んでるけど…さすがにスピードは落ちるわね」

久「っていうか…須賀君もどこかで止まってたりするのかしら?」

久「…何考えてるの?須賀君が別にどこで止まってようが関係ないでしょ?」

久「ただ…私は部長として心配なだけで…」

久「…」

―スライダー停止中 京太郎―

京太郎「おい…完全に平らなとこにきちまったぞ…」

京太郎「水も止まったし…やっぱりこのプール管理がずさんなんだな…」

京太郎「でも、俺がまだ下に着いてないから、まだ部長は外にいるはず…」

京太郎「だから部長がきっとなんとかしてくれるよな。それまで自分で進まないと…」

京太郎「全然進まねえ…ていうかこれ停止してるよな…?」

京太郎「マジかよ…一体いつになったら復旧するんだ?」

― 一方 ―

咲「うーん…よく寝たなあ…」

咲「まだ少し眠いや…」フワー

咲「しばらくプールに入ってなかったから、すっかり体が乾いちゃったよ…」

咲「ん…そういえば京ちゃんと部長はどこに行ったんだろ?」

咲「あ…思いだした…あのスライダーで私怖くなって…」ブルブル

咲「まだあの二人スライダーにいるのかな…?」

優希「むーやめてくれ…タコスをいじめるのはやめてほしいじぇ…」スピースピー

咲「優希ちゃん…寝言かな?タコスって…食べ物だよね?夢の中では人になってるのかな?」

咲「どんな夢なんだろ…」

咲「まあ、いっか…」

咲「もう少し寝よう…」

咲「………」

咲「……」スースー

―スライダー停止中 久―
久「…」

久「とにかく今はさっさとここを出ることね」

久「三尋木プロがきちんと対処してくれるとは思えないし…」

久「……」

久「よし、かなりの下りになったわ。滑り台の要領で一気に進めるわ!」

久「せーの」ズルッ

久「…!って須賀君?!」

久「ちょ、ちょ、ちょ、と、止まってー!」ジタバタ

―スライダー停止中 京太郎―
京太郎「とりあえず……のんびり進むか……」

京太郎「ん?」

「と、止まってー!!」

京太郎「え?部長の声?どうしてだ?」

京太郎「って!え?!部長?」

京太郎「(ちょ、部長がものすごい勢いでこっちに来る…ってそんなこと考えてる間に…!)」

京太郎、久「「(ぶつかる…!!!!)」」

ガンッ!

ちょっとお風呂とご飯いってきます 21時30分ごろに再開します

再開します。保守してくれた人たち、応援してくれた人たちありがとう。ワカメのターンになったのは偶然です。お昼寝の順番的にそうなるんです
― 一方 ―
まこ「んん~!よく寝たのう…しっかし、皆よく眠っとるのお…」

まこ「(まあ…午前中たっぷり遊んだけんの…それに昨日は買い物にもいったらしいからの…)」

まこ「(疲れても仕方ないかのう…)」

まこ「そういえば部長はどこにおるんじゃ?京太郎とまだスライダーいっとるんか?」

まこ「…まさか本当にトラブルに巻き込まれとったりしての…」ハハ

まこ「(まあ、さすがにないじゃろ…)」

咲「んーお姉ちゃん、私のプリン食べないでよ~…ううっ…」スースー

まこ「寝言か…?」

まこ「(そういえば咲は姉に会いに行くために全国目指しとるって言っとったの…)」

まこ「(…わしにとっては麻雀は生きていく上での手段じゃったが…)」

まこ「(こうして麻雀でお互い分かりあおうとする人もいるんじゃの…)」

まこ「(…頑張ってな、咲。わしも精一杯フォローする)」

まこ「それにしても…咲はどんな夢見とるんじゃ…インターハイチャンピオンのイメージが崩れるのお…」


―スライダー内―

久「(…あれから下りを思い切り進んだ私は平らなところで停滞してた須賀君に直撃した)」

久「(どうやら、私の足が須賀君の脳天にクリーンヒットしたみたいで…)」

久「(須賀君を気絶させてしまった…いくら揺らしても起きないわ…ごめんなさい須賀君)」

久「(しかも…ぶつかったときの衝撃で腰に巻いてたパレオが…向こうに飛んで行ってしまったわ…)」

久「…」

久「い、今のこの状況を整理しましょう」

久「あ、ありのままに起こったことを…い、いま…」

久「なんて言ってる場合じゃないわ…」

久「…」

久「(わ、私の、パレオに、須賀君が思いっきり顔をうずめてる…)」

久「(足をこんなに開くなんて…恥ずかしすぎるわ…うう)」カアッ

久「(し、しかも…パレオはさっき流されちゃったから…)」

久「(ちょ、直接…って水着はあるけど…でも恥ずかしい…)」

久「(しかももともと狭いスライダーなのに思いっきりぶつかったから…ほとんど身動きがとれないわ…)」

久「(どうしよう…!)」

― 一方 ―

三尋木「今頃あの部長さんはうまくやってるかねい~」

三尋木「そういやあのスライダー直ったかなー?」

三尋木「ま、知らんけど」

三尋木「(そう言えば看板外すのも係員の交代をお願いするのも忘れてたねえー)」

三尋木「……」

三尋木「うーん、暇だから小鍛冶プロまたいじって遊ぶかな~♪」

ピポパ

三尋木「……」

三尋木「あ、小鍛冶プロ~?今暇かい?」

すこやん「ええ…福与プロに頼まれたお仕事も終わったので今は家でのんびりしてるけど……」

三尋木「りょーかーい!んじゃ今から家に行くから待っててねい~♪」

すこやん「え?!ちょ、ちょっと三尋木プロ!?」

ツーッツーッツーッ

すこやん「もう…こーこちゃんも三尋木プロも皆勝手だよね…」

すこやん「ってあの人なんで私の家知ってるの!?」

―スライダー内―

久「(…須賀君起きないわね…起きなくていいんだけど…)」

久「(っていうか早くこの姿勢をなんとかしたいわ…だってこの姿勢…)」

久「(いやいや!言わないけどね!でも須賀君の息の熱が…下半身に…集まって…)」

久「(うう…お願いだから須賀君起きないでよ…!)」

久「……」

久「はあ…」

久「それにしても本当にまこの言う通りになちゃったわね…」

久「いつも通り冷静に対処する…か…」

久「こんな状況でできるわけないじゃない…ていうか動けないし…」ハア

久「それにしても暑くなってきたわね…ってっ??!!!」

久「(須賀君が寝がえり打とうとして…顔動かしてる…)」

久「(やだ…動かないで…お願い…)」

久「(そんなに動いたら…)」

久「ちょ…(う、動きすぎよ……なんなの!?なんなの!?これじゃまるで私須賀君に…)」

久「(…されてるみたいじゃない…)」

久「~~~~!!!」カアッ

久「(なし!今のはなしよ!あり得ない!そんなオカルトありえません!)」

京太郎「ん…」

久「(やばっ…須賀君まさか…起きた…?)」

京太郎「ぶ…ちょう…」

久「な、なにかしら?」

京太郎「俺たちが…いっしょに…います…よ…」

久「…寝言?」

久「(っていうか気絶してる時も寝言って起こりうるの?寝言って名称もおかしいかしら…)」

久「(っていうか…ほとんど私のせいで気絶させられたようなものなのに…)」

久「(私のこと…気遣ってくれてる…?なんて…)」

久「須賀君…」ドキッ

久「(えっ…?何ドキッって…)」

久「(…きっと何かの思い違い…怒気、そうねきっと怒気のことだわ)」

久「(こんな狭い場所に、こ、こんな体勢で閉じ込められたら、そりゃ怒りたくもなるわよ!)」

久「(……)」

久「(須賀君…髪の毛サラサラ…)」

久「(肌も…綺麗よね…筋肉もちょうどいい具合についてるし…)」

久「(さっきは緊張してて気がつかなかったけど…なんだか甘いかおりがするわ…何かつけてるのかしら…)」

久「(言うまでもないんだけど…須賀君ってカッコいいわね…)」

久「(いっつも皆からの扱いはひどいから…って私がそれをいっちゃだめよね)」

久「(そのせいであんまり考えてなかったけど…)」

久「(綺麗な顔してるわ…)」

久「(こんなに須賀君が気になるなんて…馬鹿みたい!って誰よ、今の)」

久「」ドキドキ

久「(なんか急に胸が苦しくなってきたわ…この狭い空間で暑いのもあるんでしょうけど…)」

久「(!また、須賀君が動いて…)」

久「(うう…あ、当たってるわ…//)」

久「(す、須賀君の顔が私の…私の…わ、…)」

久「(ううっ…//)」

久「(言えないわ!女の子の口からそんな…)」

久「(さっき何ってナニに決まってるじゃないとか言おうとしてたって?知らないわよ!そんなの!)」

久「(や…んっ…ちょ、動きすぎ…)」

久「(す、すがく…)」

京太郎「ん…」

久「(…起きちゃった?)」

京太郎「ぶちょう…」

久「っ」

久「(……むり…)」

久「(…もう…むり…)」

久「(体が暑くなって…頭がぽーっとして…下半身に凄い熱が集まって…)」

久「(須賀君がそこを刺激して…)」

久「(きっと…今私の下の水着、凄いことになってるわ…は、恥ずかしくて言えないけど…)」カアッ

久「(仕方ない、わよね?)」

久「(こんな状況想定外なのよ…)」

久「(ごめん須賀君、少し…だけ…)」

ギュッ

― 一方 ―

ピンポーン!

すこやん「はーい!今開けるからちょっと」

ガチャ

三尋木「おう~小鍛冶プロー来たよ~」

すこやん「え?!なんで今開いたの!?鍵しまってたよね?!」

三尋木「もう~また小鍛冶・アラフォー・プロは細かいんだから~」

すこやん「いやいや限度があるよね?!っていうか何その変なミドルネームは!?」

三尋木「いや~小鍛冶プロにも二つ名がほしいと思ってねい~今いろんなところでこの名前広めてるんだよ~?」

すこやん「金輪際やめて!それにアラサーだよ!!って何度言わせるの??」ハアハア

三尋木「もう~そんなに怒ったら疲れちゃうぜ~すこやん~?」

三尋木「分かったよーこれからは小鍛冶・アラサー・プロで広めとくからさあ~」

すこやん「それもなんかやだ!ていうかその名前にするメリットはあるの?!」

三尋木「ふ~やっと落ち着いたかい~小鍛冶プロ~?」

すこやん「まったく…ホントに誰のせいだと思ってるか分かってるの…」ブツブツ

すこやん「みんなして私をいじめるんだから…」ブツブツ

三尋木「いや~ごめんごめん。機嫌なおしてよ~すこやん~」

すこやん「…すこやんでも小鍛冶プロでもいいけど、呼び方統一してくれないかな?」

すこやん「なんか変な違和感があるから…」

三尋木「ん~じゃあすこやんで~これでいいかい?」

すこやん「まあ、いいよ…」

すこやん「あ、遅くなりましたけど、バイトお疲れさまです。わざわざ代わっていただいて、ありがとうございいました」

三尋木「お~い?私とすこやんの仲だろ~?気にすんなって!バイト代は全部もらっとくからさ!」

すこやん「なんですか、私たちの仲って…ってがめつい!?お金もちなのになんでそんなにがめついの?!

―スライダー内―

久「(とりあえず…須賀君の首に手をまわして抱きついてしまったわ……)」

久「(そんなつもりはなかったのよ…)」

久「(…でも温かい…)」

久「(実際はすごく暑いわ、この狭い空間で水が止まっちゃったから…)」

久「(でも須賀君に抱きついてると…なんか…ポカポカする…)」

久「(……)」

久「(今気がついたんだけど…)」

久「(須賀君に抱きつくためには体勢からして首に抱きつくしかなかったんだけど…)」

久「(これって…須賀君の顔を自分で押しつけてることになるわよね…)」カアッ

久「(わ、私ただの変態じゃない!)」

久「(い、いやでも須賀君が寝がえりを打たないように自制できるから、さっきより安定するわよね…)」

久「(…)」


久「(あんまり考えたくなかったんだけど…)」

久「(水着がべとべとして気持悪いわ…)」

久「(でもそれ以上に…)」

久「(刺激が足りないって思ってるなんて…)」

久「(私、ついに痴女になり下がったのかしら…うう…)」

久「(私彼氏なんていたことなし、自分でしたこともないけど、知識ではさすがに知ってるわ…)」

久「(…体が疼いて…)」

久「(須賀君のことを考えるだけで胸がドキドキして…)」

久「(その度に須賀君の顔を自分に押しつけたくなる…)」

久「(う…//ホントにどうしちゃったの私…)」カアーッ

久「(……)」

久「(……一回だけ)」

― 小鍛冶家 ―

三尋木「いや~でもカップルのちゅーはあつかったねえい~」

すこやん「そ、そうですね…//多少強引でしたが、いいものが見れたかな」

三尋木「でしょ~私はもっと褒められてもいいと思うぜ~?」ニヤニヤ

すこやん「三尋木プロってホントこーこちゃんかって思う時あるよ…」

三尋木「ん~?それってどういう意味だい~?」ニヤニヤ

すこやん「まさにそういうとこだよ…」ハア

三尋木「あはは~ね~それよりさー聞いてくれよーすこやんー」

すこやん「どうしたんですか?」

三尋木「実はさ~あのあと、すこやんとバイト代わったあとなんだけど~」

すこやん「そのあとどうしたんですか?」

三尋木「いや~なんかスライダーの水が止まっちゃってさあー」

すこやん「ああ…そういえばあのプール頻繁にトラブルが起こるって有名らしいですね…」

三尋木「へ~まあ知らんけど。それで大変だったんだよ~」

すこやん「それで、どう対処したんですか?」

三尋木「へ?」

すこやん「だから、壊れたんでしょ?どう対処したの?」

三尋木「ん~とりあえず水を流すためにそこらへんのポンプ適当にいじったよ~」

すこやん「適当って…それで直ったの?」

三尋木「実はそこなんだよねいーなんか知らんけど、ポンプが壊れちゃってね~」

すこやん「…え?(何か嫌な予感が…)」

すこやん「えっと…じゃあ責任者の人とか呼んで直してもらったとか…ですか?」

三尋木「んー」

すこやん「え?」

三尋木「いや、知らんけど」

すこやん「はい?」

三尋木「んーまだ分かんねー」

すこやん「ちょっと…真面目に…」

三尋木「いや、知らんし。」

すこやん「いい加減に…」

三尋木「分っかんねー!すべてが分っかんねー!」

すこやん「…三尋木プロ?」ゴゴゴゴゴゴ

三尋木「あはは~ごめんごめん。まあ最後の二人だったから、たぶん大丈夫だってー」

すこやん「…ならいいですけど…でもたぶんそれあとでばれて三尋木プロのお給料カットですよ?」

三尋木「んーたぶんそれは大丈夫だぜい~」

すこやん「?どうしてですか?」

三尋木「だってすこやんのタイムカードで帰ったし~?」

すこやん「え?」

すこやん「聞き間違いだと思うのでもう一回聞きますけど…」

すこやん「…タイムカードがなんですか?」

三尋木「だから~すこやんのタイムカード借りたんだよ~」

すこやん「」

すこやん「」

三尋木「?」

三尋木「おーい?」

三尋木「小鍛冶プロー?」

三尋木「…」

三尋木「アラフォープロ」ボソッ

すこやん「アラサーだよ!って」

すこやん「何してくれてるの??!!」

すこやん「は、早く連絡しないと…」

三尋木「おいおい~そんなにお給料がほしいのかい~」

すこやん「」イラッ

三尋木「じょ、冗談だってばーあはは…」

すこやん「はい、もしもし…先ほど福与さんの代理でバイトに入った小鍛冶ですが…はい」

すこやん「実は…はい…はい。本当に申し訳ありませんでした!」

すこやん「…ふう」

すこやん「さて…これでたぶん大丈夫だね…水も流れるようになるはずだよね…」

三尋木「お、おー!さすが小鍛冶プロ~!手際いいねえ~あ、あはは…」

すこやん「…三尋木プロ?これから暇ですか?ちょっと一局打ちませんか?」ゴゴゴゴ

三尋木「おや~私だっていつまでも負けてないよお~?」

三尋木「いいぜーやってやろうじゃないかー」ゴゴゴゴ

―スライダー内―

久「(…一回だけ…)」

久「(一回だけ…)」

久「(いっか…って何言ってるの私!)」

久「(何!?この暑さでついに頭がやられたの?!)」

久「もう!しっかりしなさいよ!私!」グッ

久「…てあれ?」

ザーーーーー

久「あ…水が…」

久「…あ、あら?」

―帰り 長野駅―

優希「今日は楽しかったじぇー!」

京太郎「おう!途中からの記憶がまったくないんだが…でもすげえ楽しかった!」

和「そうですね、とても楽しかったです。途中からほとんど寝てたきもしますけど…」

和「(須賀君とも仲良くなれましたし…いい一日でした)」

咲「そうだね…スライダーは怖かったけど、楽しかったよ!」

咲「(それに京ちゃんに水着褒めてもらえただけで…私には十分だよ…//)」

久「(何かしらこの脱力感…熱していた鉄が一気に冷えたみたいな…)」

久「(もう一回って何よ!…ああ恥ずかしい…)」

まこ「部長?どうしたんじゃ?」

久「ん、い、いや、なんでもないわよ」

久「(まあ、それでも…今日は楽しかったわね…頼りになる人も見つけたしね)」

久「(…また、須賀君に頼っても…いいわよね)」

久「須賀君、今日は皆のために企画を立ててくれてありがとうね!」

咲「本当にありがとうね、京ちゃん。これからもよろしくね」

和「須賀君、今日はありがとうございました。須賀君の想いに報いるために、頑張りますね」

優希「京太郎ー!今日は楽しかったじょー!一応礼を言っておくじぇありがとうなー!

まこ「今日一日でだいぶリラックスできたのう。京太郎、ありがとうな」

京太郎「…みんなが喜んでくれて、俺嬉しいです!」

京太郎「全国に行ってもまた皆の役に立てるように頑張ります!」

京太郎「皆で全国優勝目指して頑張りましょう!」

久「ふふ…じゃあさっそく景気づけに今からご飯食べに行きましょうか」

久「もちろん、須賀君のおごりでね」ニコッ

京太郎「そ、そんな~勘弁してくださいよ~部長…」

―完―





ごめん、ちょっと長くなりすぎてまとめきれなくなったからグダグダになる前に終わらせた。他にも書いてはいたんだが…
期待していた展開にならなかった人はごめんなさい

読んでくださった方々、保守してくださった方々、応援してくださった方々、本当にありがとうございました。

心から乙。
大儀であった。

が、スライダー内の話をもうちょいとだね……

>>609 実は京太郎がスライダーの中で起きる展開を途中まで書いてたんだが、あまりに長くなりすぎて…
一番書きたかったのはバレバレかもだが、京×久のスライダーの話なんだ。でも自然な流れにするために水着を買いに行ったり、咲・和ルートを作ったりとしてるうちに長くなりすぎた

一回だけ、のくだりから実は京太郎が起きるシーンは書いたが…
途中で終わってる。しかもたぶん一番いいところで。需要があるならさらすのはいいが、ちょっともうその続きを書く元気がないぜ

じゃあまた機会があったら書いてみることにする。じゃあ寝ます、おやすみなさい。

>>6
京太郎「部長…」ジーン

久「当然、須賀君が全部お金出してくれるのよね?」

京太郎「え?」

優希「やったじぇー!さすが私の犬なだけはあるな、京太郎ー!」

和「まあ、本当に足りなくなったら私たちも出しますから大丈夫ですよ」

久「交通費とか、プールの入場料とか、昼食代とか…あとうきわとかのレンタル代とかも」

京太郎「は…?何言ってんのお前?」

久「ホント先輩思いの…え?」

京太郎「いやだからアンタ何様なんだよ」バンッ

久「ど、どうしちゃったの須賀君?」アセアセ

京太郎「どうしちゃったじゃねえよ…お前人の財布なんだと思ってんだよ」

久「え、いや、だから・・・」

>>634の感じで書いていい?

善処します

久「え、いや、だから・・・」

京太郎「部のみんなで遊びに行くのに支払いが俺一人?俺は皆様の財布ですか(笑)」

久「そ、そんなこと思ってないわよ、私はただ…」

京太郎「ただ、何ですか?お金払わないでラッキーとでも思ってたんですか?」

京太郎「うわ…、分かりましたよ…もういいですよ」ニコ

京太郎「なあ、咲」

咲「な、なに京ちゃん」

京太郎「今度の日曜2人でプール行こうぜ」

咲「え、でも麻雀部みんなで行こうって…」

京太郎「もういいよ。せっかく皆で楽しめるかなって思ってたけど、コイツら俺のこと財布としか思ってないらしいから」

久「…」

京太郎「それとも2人じゃ嫌か?」

咲「い、嫌じゃないよ、嬉しいよ!だけど…」

京太郎「じゃあ決まりな。部長、やっぱりこの話は無かったことに。皆も悪いな。あと今日は気分悪いんでもう帰りますね。」

久「ま、まだダm京太郎「咲、帰ろうぜ!」

咲「京ちゃ「咲!」」

咲「…うん」

咲「(ごめんねみんな。京ちゃんには皆で行こうって言ってみるから…)」バタン

久「…」
和「…」
優希「…」

残飯を食い荒らすハイエナはやっぱりいらねーわな
スレ汚しすいません

っていうか書き溜めて今度スレ立てしてみます
すまそ

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