れんげ「入れ替ったのん」 (129)
蛍「えへへーん今日も小鞠先輩と学校楽しいな」
れんげ「にゃんぱす」
蛍「今日は先輩達どうしたの?」
れんげ「こまちゃん、なっつんが起きないから先に行ってだって」
蛍「小鞠が夏海先輩を起こしにいくって珍しいですね」
れんげ「大人な気分とか言ってました」
蛍「…」
れんげ「バス来たのん」
蛍「でも先輩達まだ来ないよ」
れんげ「間に合わなかったのん。仕方ないのん」
結局、先輩達がこないままバスが出発しました
れんげ「空なんか光ってるのん」
蛍「本当だ、こっちくるね」
その瞬間、バスに大きな衝撃が走った
れんげ、蛍「きゃ」
ニュース
本日、朝7時頃、隕石がバスに突っ込んで
バスが横転しバス運転手を含む4人が重軽傷となりました
幸い死者は出ておりません
-病院-
蛍「ううーここはどこ」
夏海「起きた起きたよ」
蛍「(夏海先輩?)」
小鞠「バスに隕石が当たったと聞いて心配したんだから」
蛍「(あれ声が出ない)」
小鞠「れんげもほたるんもかすり傷程度の怪我でよかったよ」
夏海「れんちょんに聞いたけど、隕石が当たった時、凄いスピードで
れんちょん、ほたるん、バスの運転手さんを助けてたんだってね。
見直したよ兄貴」
蛍「!?!?」
小鞠「どうしたのお兄ちゃん」
蛍「(胸が無い小鞠先輩みたいに)」
夏海「傷とか気になるもんね。一人だけ大怪我だし、ほら鏡」
蛍「(えっ小鞠先輩のお兄さん)」
夏海「名誉の負傷ってやつ」
れんげ「なっつん、こまちゃん、にゃんぱす」
夏海「ほたるんどうだった」
れんげ「やっぱり入院のん」
蛍「(え!!)」
夏海「聞いてよ兄貴、ほたるん、
怪我の検査の時に盲腸見つかったらしくて入院だってさ」
れんげ「一週間ぐらい入院するん、ほたるんのお母さん大慌て」
夏海「一週間!?、そんなに」
蛍「(どうしよう、声も出ないし、
もしかしたら私の肉体の中にはお兄さんが、
そうだ、筆談で)」
小鞠先輩が私の手を握った
蛍「(え!!)」
小鞠「お兄ちゃん、心配したんだから、心配したんだから」
ポロポロ
蛍「(小鞠先輩が手を握って泣いてる。かわいい)」
夏海「ははは、姉ちゃんの隠れブラコンが」
小鞠「うるさい、夏海」
蛍「(可愛いな、小鞠先輩抱きしめたい)」
その時、小鞠先輩が私を抱きしめた
蛍「(え!!)」
夏海「え!!」
れんげ「こまちゃんが、兄にいに抱きついた」
小鞠「本当に心配したんだよ」
蛍「(幸せ…)」
ジリ
夏海「…」
蛍「(もしかして、男の子の体があれば
あんなことやこんなこと先輩とキャー)」
夏海「…」
蛍「(少し体借りますお兄さん)」
小鞠「じゃあ、ほたるんのお見舞い行くか。れんげ、夏海」
蛍「(私もいかなきゃ)」
小鞠「ちょっとお兄ちゃん動いては、えっ大丈夫」
夏海「大丈夫だって、兄貴、車いす借りてきた」
-蛍の病室-
小鞠「ほたるん、お見舞いにきたよ」
病室に入ると私の姿をしたお兄さんがいた。
卓(姿は蛍)「…」
夏海「一週間入院だって」
卓「…」
私はお兄さんに合図を送った
蛍「(お兄さんこんにちわ)」
ウンウン
卓「…」
-30分後-
小鞠「じゃあそろそろ帰るね」
蛍「(伝えなきゃ)」
ザッ(お兄さん)ザッ(体)ザッ(一週間ほど)ザッ(借りますね)
ウンウン
卓「…」
小鞠「なにやってるのお兄ちゃん」
-3日後-
チョロチョロ
蛍「(男の子の体、いまだになれないな)」
チョロチョロ
蛍「(お兄さんの部屋にマニュアル本みたいなのがあってよかった。
男性向けばかりだったけど女性向けの情報もあって助かった)」
夏海「兄貴、かず姉きてるよ、早くいかないと」
スリスリ
夏海「ネクタイが曲がってるよ」
蛍「(夏海先輩ってこんなにお兄さんとスキンシップ取ってたんだ)」
小鞠「夏海、お兄ちゃん早く早く」
蛍「(やっぱりいいなー小鞠先輩)」
夏海「兄貴、こまちゃんばかり見て」
ジリ
夏海「(事故から、兄貴と姉ちゃんやたらと仲いいな。
うらやましい、うらやましい」
一穂「おはよう兄ちゃん」
れんげ「にゃんぱす」
一穂「乗って乗って」
破損したバスの修理に一週間ぐらいかかるらしく
その間、一穂先生に送り向かいをして頂いてます
夏海「車って楽だねえ時間とか待たなくていいし、
バス乗るのって、どうせうちらだけだし車の方がいいね、
かず姉の車って10人乗りで広いし」
一穂「その辺は村の事情とか公務員の事情とかあってね」
-お昼休み-
蛍「(暇だなー、そういえばお兄さんも、
小鞠先輩達を見てるだけだったっけ)」
夏海「ほらほら姉ちゃん捕まえるよ~」
ドスン
小鞠「いたた」
夏海「姉ちゃんが転んだ。姉ちゃんの負け」
小鞠先輩が転んだ瞬間、小鞠先輩の股があらわになり
純白の下着が見えた
蛍「…」
下半身に今まで感じた事がない熱さを感じた
蛍「(なにこれムクムクって、
今小鞠が転んだ時に先輩の下着が見えただけで、
もしかしてマニュアルに書いてあった勃起って現象、
これになると男の子はOKって書いてあったな)」
小鞠「痛いよ夏海」
蛍「(私の初勃起先輩で)」
ジー
れんげ「…」
ザ
蛍「…」
れんげ「にゃんぱす」
夏海「れんちょん何見てんの、今度はれんちょんだよ」
-二時間後-
一穂「月曜日は休み。火曜日は創立記念日でうちらだけ休み
合わせて4連休、宿題いっぱい出すよ」
夏海「えー」
私は、なんども昼休みの光景を思い出していた
蛍「(私、先輩で、はあーはあー)」
小鞠「何やってんの、お兄ちゃん」
蛍「(私、先輩がこっち見てる、はあーはあー)」
夏海「じゃあ帰りますか」
一穂「待っててね車出すから」
-15分後-
蛍「(両隣に、小鞠先輩と夏海先輩)」
スリスリ
蛍「(夏海先輩またスリスリしてくる)」
小鞠「お兄ちゃんどうしたの」
蛍「(上目遣いが…)」
ムクムク
蛍「(そんな目で見られると…)」
一穂「ついたよー」
夏海&小鞠「かず姉ありがとう」
蛍「(危なかった)」
-土曜日 卓の部屋-
蛍「(どうしよう、結局、何もやってないな)」
蛍「(小鞠先輩にアプローチかけるにしても
どうやればいいのかわからないしね)」
ハア
蛍「(今日も夏海先輩と遊びにいっちゃうし)」
ハア
このみ「おっはようメガネ君」
蛍「(このみさん、びっくりした)」
このみ「聞いたよ、大活躍だったんだってね。お姉さんうれしいよ」
ウンウン
蛍「…」
このみ「メガネ君の後ろの、お人形さん達もこんにちわ」
このみさんが私の後ろのお人形さんに挨拶をしてる
蛍「(本当に明るいなこの人)」
チュッぺロペロ
耳元に暑くくすぐったい感じがした
そこに目を向けたら、このみさんがハムハムと
私の耳を甘く噛んでいる
蛍「(えっ何!?、このみさん、…耳を)」
このみ「メガネ君の耳なめちゃった」
蛍「(えっ何を言ってるのこの人)」
このみ「ここに座るね」
このみさんが床に座るとスカートから
下着が見えていた
蛍「(しっ下着見えてますよ)」
このみ「今日はおばさんとか小鞠ちゃん達いないし
私とメガネ君だけだよ」
このみさんは、イスに座った私に近づいてきた
丁度、上から胸元を上から見える角度だった
蛍「(そんなに屈んだら胸元見えちゃうよ)」
このみ「なんてね、何時もいない時を見計らってきちゃってるんだしね」
蛍「(何時もって…)」
このみ「ねえ、メガネ君、今日はどうする、
私としては今日こそって感じだけど」
蛍「(このみさんなんか怖い)」
このみさんの息づかいが荒くなってきた
このみ 「ハアハア、いいよね」
「…」
夏海「ただいま、あれっこのみちゃんの靴、このみちゃん来てるんだ」
このみさんは、
チッと舌打ちを行い、何事も無く夏海先輩のところにいった
このみ「なっちゃん、おかえり~遊びにきたよ~」
蛍「(切り替え早っ)」
夏海「あれ兄貴どっか行くの」
ウン
蛍「…」
-20分後-
蛍「怖かった、なにあれ、このみさん、見てはいけないものをみちゃった」
「…」
蛍「考えてたら駄菓子屋さんまで来ちゃった、飴でも買おうか」
-駄菓子屋-
楓「いらっしゃい、卓」
ウン
蛍「…」
楓「…」
蛍「…(無言の静寂)」
楓「…」
スー
蛍「…」
楓「200円ね」
スー
蛍「…(とりあえず小鞠先輩を探して一緒に食べよう)」
帰ろうとした瞬間、駄菓子屋さんが
私の、そでを握った
楓「卓…もう私はお前に甘えてはいけないのか」
蛍「(いきなり、なに言ってるの?)」
楓「寂しいんだよ、あの日みたいにお前に甘えたいんだよ」
蛍「(顔が赤い、普段では想像できない顔)
楓「お前もいろいろと決着しなければならないこともわかる。
せめて二人のときは」
蛍「(どうしよう、どうしよう)」
一穂「楓、こんにちわ、兄ちゃんもいたんだ」
楓「ああ先輩」
一穂「ちょっと頼みたい事あってね」
私は、この場から急いで離れることにした
蛍「(じゃあ私はこれで)」
一穂「兄ちゃん、ちょっと待ってや、車で来てるから送ってくわ」
楓「…」
一穂「じゃあ楓ちゃんこれで」
-一穂の車-
一穂「兄ちゃん、ちょっと遠回りしようか」
蛍「(もしかして、まさか)」
一穂「前に言ったじゃん、土日のうちは兄ちゃんの先生じゃないって
あれ、月曜休みの場合はどうするんだ、まあいいか」
蛍「(お兄さんなにやってんの)」
一穂「あの山辺りにドライブに行こうか」
蛍「(あああああ)」
一穂「あれ、れんちょん」
れんちゃんと小鞠先輩が見えた
車を発見したれんちゃんが、
手を挙げながら車に近づいてきた
れんげ「姉ねえどこ行くの」
一穂「どこにもいかないよ~、兄ちゃんを送ってくだけだよ」
れんげ「うち知ってるん、姉ねえが嘘ついてるときって目つきが違うって」
一穂「…小鞠ちゃんも送ってくよ」
小鞠「ありがとう」
-1時間後-
蛍「(今日は怖かった。みんな普段では見せないような態度を)」
ハア
蛍「(お兄さんって、見えない所でいろいろやってるのかな)」
お兄さんもいろいろやってるんだなと感心しながら
自分の不甲斐なさを実感した
蛍「(私もがんばらないと)」
-夜-
夏海「いい風呂だった、牛乳牛乳」
蛍「…」
夏海「あ、兄貴、お風呂空いたよ」
ウン
蛍「…」
蛍「(お風呂で作戦でも考えるか)」
ガチャ、ギー
脱衣所を開けると、そこに裸の小鞠先輩がいた
蛍「!?」
小鞠「!?」
蛍「(裸の先輩!)」
小鞠「キャーお兄ちゃんのエッチ、エッチ」
蛍「…」
小鞠「閉めてよ早く閉めてよ」
とりあえず閉めた
夏海「兄貴、ごめん、さっき、姉ちゃん漫画見てたじゃん」
小鞠「夏海が出るの待ってたんだもん」
夏海「姉ちゃん、今回はうちが悪かった、あとでお菓子あげるから許して」
小鞠「お菓子、わかった、ただし、お兄ちゃん記憶から消しといてよね」
蛍「…」
夏海「え、うっ!!」
-15分後-
夏海はアシをバタバタさせながら
15分前の光景を思い出していた
バタバタ
夏海「あれって勃起ってやつだよね」
バタバタ
夏海「見間違いだよねそうだよね」
バタバタ
夏海「兄貴、姉ちゃんの裸見て」
バタバタ
夏海「もしかして兄貴、姉ちゃんを女性として…」
小鞠「夏海~入るよ」
夏海「ああ姉ちゃんか」
小鞠「何、足バタバタさせてんの、早くお菓子、お菓子」
夏海「お風呂からあがったんだ、そこのテーブルに置いといたよ」
小鞠「お菓子、お菓子」
夏海「(姉ちゃん、相変わらず子供だな)
うちちょっと、兄貴のとこ行ってくる」
-同時刻-
私はいっこうに直らない下半身のモノを見ていた
蛍「(もとに戻らないよどうしよう)」
蛍「(沈めようとしても、小鞠先輩の裸が)」
夏海「兄貴、姉ちゃんお風呂から出たよ」
夏海先輩が部屋に入ってきた
蛍「…」
夏海「ごめん、さっき、本当にごめん」
夏海先輩が私の服をつかんで引っ張った
蛍「…」
夏海「兄貴って、私たちの兄貴だよね」
蛍「(もしかして気づかれた!?)」
夏海「ごめん、変な事言っちゃって、じゃあお休み」
蛍「(よかった、お風呂入るか)」
-お風呂-
蛍「(おっきいなこれ、イタチみたい)」
ピンピン
蛍「(最初に見たときは驚いたけど、まさかここまで大きくなるとは…)」
ピンピン
蛍「(触ってみるか)」
触ってみると、普段感じた事が無い
気持ちがいい感じがした
蛍「(気持ちいい、後、なんだかセンチメンタル)」
「…」
私は、気がついたら
マニュアルにあったやりかたで自慰行為を行っていた
蛍「(先輩の裸が、記憶に焼き付いた裸が)」
シコシコ
蛍「(先輩、先輩、先輩)」
シコシコ
蛍「(うっ…)」
びゅっと液体が放物線を描いて飛んでいった
蛍「(気持ちよかった)」
-同時刻脱衣所-
ペチャペチャ
夏海「…(兄貴なんでそんなこと)」
ペチャペチャ
夏海「(止めてよねお姉ちゃんで)」
ペチャペチャ
夏海「(兄貴のそんな所見ちゃうとうち壊れちゃうよ)」
ペチャペチャ
夏海「(切なくなっちゃうよ)」
-お風呂-
蛍「(!?変な音が脱衣所から)」
ガラガラ
蛍「…」
脱衣所を見渡したが誰もいなかった
蛍「(誰もいないか。よかった誰にも見られなくて)」
蛍「(あれってマニュアルに書いてあった自慰だよね、
本当に気持ちよかった)」
それからは、すっきりとした頭で、明日の予定を考えた
-日曜日朝-
朝食を済まし、夏海先輩と小鞠ちゃんも外に出かけ
おばさんも出かけていった
蛍「(結局、予定も立てれなかったな昨日は)」
その時、窓からこのみさんが家に向かっているところが見えた
蛍「(面倒な事が起きないように、とりあえず隠れなきゃ)」
このみ「おっはよーメガネ君」
「…」
このみ「あれ、いないんだ。おかしいな。
朝五時か見てたんだけどな。
メガネ君時々人離れした事するし、
ちょっと監視方法強化しないと。
今日はしょうがないか」
このみさんは、部屋の匂いをクンクンと嗅みだした
このみ「やっぱり、この部屋、蛍ちゃんの匂いがする」
ハテという顔をしながらブツブツと
このみ「蛍ちゃん、入院中だし、
昨日部屋見たときは蛍ちゃんの持ち物なかったしどうしてだろ」
このみさんは小さい瓶を取り出した
このみ「この部屋で他の女の匂いがするのって
ちょっと苦痛なんだよね~」
このみさんは小さい瓶を開け、
部屋中に振りかけるよう動かした
このみ「これでいいか」
蛍「(????)」
このみ「蛍ちゃんには悪気無いと思うけど、
男の子に取って魅力的な体だしな
そういうことされても、しかたないよね」
蛍「(私の体で何を?)」
蛍「(なんでこの人知ってるの!?)」
このみ「女の子が女の子を好きになるって私は別にかまわないし
それに小鞠ちゃんとくっついてくれた方が都合がいいし
もしメガネ君の事好きになるんだったら排除しないとね~」
蛍「(怖いこの人怖い)」
このみ「いまの所、敵になりそうなのは、なっちゃんだけね。
昔からメガネ君の事好きなのはわかってるけど
兄妹だしね。そろそろ、なっちゃんに倫理というものを教えないと」
蛍「(夏海先輩がお兄さんを)」
玄関の方でガラガラと音がした
小鞠「あれ、このみちゃん、きてるの?」
このみ「はーい、おっはよー」
蛍「(気づかれないよう裏から逃げよう)」
-30分後神社-
神社で座っている夏海先輩が見えた
蛍「(あれって夏海先輩)」
夏海「…」
蛍「…」
夏海「あっ兄貴、ここ来るの珍しいね」
蛍「(お兄さんあまりここにはこないんだ)」
夏海「うちって、兄貴のなんなのかな」
蛍「(夏海先輩はお兄さんの…妹かな)」
夏海「やっぱり妹」
私は頷いてみせた
蛍「(…)」
夏海「そうだね。うち行くわ」
-越谷家-
家に帰ると小鞠先輩がいた
蛍「(あっ小鞠先輩)」
小鞠「あれっお兄ちゃん」
蛍「…(何やってるのかな)」
小鞠「大人の女として、似合いそうな服見てるの。いろんな服あるね」
蛍「(ファッション誌読んでるのか)」
小鞠「お兄ちゃん私に似合うのってどんな服かな」
蛍「(私としては、これ着てほしいけど、先輩の性格からこれかな)」
ファッション誌の写真を指差した
小鞠「そうだよね。これ私に似合うよね」
サシ
蛍「(これもいいな)」
小鞠「お兄ちゃん、わかってるね。
もしかして密かに私の趣味な服とか知ってたり」
サシ
蛍「(えへへこれもいいな)」
私の指と小鞠の指が重なった
小鞠「きゃ、そうだよね、えへへごめん」
蛍「(この服に、このアクセサリー付ければ似合いそう。
どうやって教えよう、そうだ)」
小鞠先輩の手をつかんだ
小鞠「お兄ちゃん、どうしたの私の手を取って」
蛍「(この服に、このアクセサリー)」
小鞠先輩の指を使って思いを伝えた
小鞠「いいねこれ、はっ」
小鞠先輩の顔がだんだんと赤くなるのがわかった
蛍「(なんかいいな)」
小鞠「ははは、何でも無いよ何でも」
蛍「(やっぱり先輩可愛いな)」
(…)
夏海「兄貴、楽しそうだな。二人で手を握っちゃって、
さっきのうちへの態度と全然違う」
-夜-
夏海「兄貴、風呂空いたよ、姉ちゃんも入った後だから」
蛍「(お風呂入るか)」
-風呂-
蛍「(ふうー)」
脱衣所の方から物音が聞こえた
夏海「夏海ちゃんの登場ですよ。お背中お流ししますよ」
蛍「(えっ夏海先輩裸!?)」
夏海「ほらほら背中」
蛍「(夏海先輩ってお兄さんとお風呂入る仲なんだ。
タオルとか巻いてないし全裸だし馴れてるんだろうな。)」
夏海「もしかして照れてる」
蛍「(バレないように、ここは堂々と)」
夏海「(兄貴、堂々としてるな。うちもしかして女としてみられてない)」
ゴシゴシ
蛍「(東京にいた時に友達とスーパー銭湯に行った事を思い出す)」
夏海「(平然としてる兄貴、もうちょっと仕掛けないと)」
蛍「(あのときは友達と洗いっこしたんだよね。あの頃はよかったな)」
夏海「(兄貴、うちの裸なんてどうでもいいわけ)」
蛍「(みんな、なぜか、急に私を誘わなくなったな悲しかったな)」
夏海「(ほらほら裸見て)」
私は、東京の時の悲しい思い出を思い出して
ため息をはいた
夏海「(ため息!?)」」
蛍「(なんで誘ってくれなくなったんだろ)」
その瞬間、背中に痛みを感じた
夏海先輩の爪が当たって痛い
蛍「(痛い、っ夏海先輩の爪が食い込んでる)」
夏海「なんでうちの裸では勃ってないんだよ」
蛍「…(え今夏海先輩なんて)」
夏海「ほらっうちの裸見て勃起してよ」
蛍「…(夏海先輩、そんな卑猥な事)」
夏海「昨日、姉ちゃんの裸で勃起したくせに」
蛍「…(昨日の事見られた!?)」
夏海「それだけじゃないよ。お風呂でエッチなこともしてたじゃん」
蛍「…(あれをみられた!?)」
夏海「姉ちゃんを思ってでしょ。なんで姉ちゃんばかり」
蛍「(どうしよう、どうしよう)」
夏海「お姉ちゃんと同じように女としてみてよ」
蛍「(女としてって女同士じゃん)」
あまりのことで、自分の肉体が男性であると言う事を
忘れていた
夏海「兄貴の馬鹿」
夏海先輩は、そそくさと去っていった
蛍「(夏海先輩を傷つけてしまった)」
-15分後卓の部屋-
蛍「(どうしよう、お兄さんに借りた体で)」
「…」
蛍「(借りた体?もうすぐ返さないといけない)」
「…」
蛍「(小鞠先輩に対して何もしてない、あの可愛い先輩に対して)」
お兄さんの体と入れ替って流されるばかりで
結局、なにもしていないことに気がついた
もうすぐ、返さないといけないのに
-月曜日 越谷家-
夏海先輩は朝からどこかに出かけたし
先輩のお母さんは夜まで帰らないと言っていた
蛍「(今日は、先輩と二人きり)
とにかくアプローチをかけるために
小鞠先輩の部屋に向かった
-小鞠の部屋-
トントン
小鞠「誰、ああお兄ちゃんか珍しいね私の部屋に」
それから、私と小鞠先輩は
昨日のようにファッション誌を見たり
漫画の話題を楽しんだ
そして、話題が昔話に移った
小鞠「たしか10年前だっけ、
お兄ちゃんがメガネかけ始めたのって」
蛍「(そうなんだ)」
小鞠「たしかアルバムに、メガネをかけてないお兄ちゃんが映ってた。
アルバムってどこ置いたんだろ。
思い出した、あそこの棚だ」
小鞠先輩が指差した棚は結構高かった。
ちょっと小鞠先輩では無理かな。
私は取ろうと立ち上がった。
小鞠「お兄ちゃん、私ではとれないと思ってるよね。
お兄ちゃんはとらなくてもいいから」
蛍「(…)」
小鞠先輩は、棚に向かって背伸びをした
小鞠「うーうー」
小鞠先輩がいくら背伸びしようと届かない、
ジャンプした瞬間、小鞠先輩が体制を崩した
蛍「(危ない)」
気がついたら、小鞠先輩の上にまたがるように乗り
片腕が先輩の手を握り
もう片腕は先輩の胸に手を当てていた
小鞠「痛ーい、ちょっとお兄ちゃんどいて」
苦しみ悶えている小鞠先輩を見て
不覚にも勃起してしまった
小鞠「お兄ちゃん、その膨らみ、何」
小鞠先輩に見られてしまった。
そして、とっさに手で小鞠の口を手で塞いでしまった
小鞠「~~~」
小鞠先輩は足をバタバタさせていた。
蛍「(この状況、どうしたらいいのかな)」
痛みがはしった、思いっきり先輩の足が腹に食い込んだ
その瞬間、小鞠先輩は自由を得た
小鞠「お兄ちゃん、なんかおかしいよ」
私は立ち上がると
部屋から逃げていく小鞠先輩
私は必死に追いかけた
-神社-
夏海「…」
れんげ「なっつんどうしのん」
夏海「ちょっとれんちょんには言えない事悩んでて」
れんげ「どうして言えないのん。なっつんうち信用にならないのん」
夏海「そういう意味じゃ、歳というか、健全な育成と申しますが」
れんげ「意味わからんのん、でもなっつん元気出すのん」
夏海「そうだね。もうちょっとがんばるか」
れんげ「なっつん、がんばれ」
ポロポロ
夏海「ハハハ、そうだね」
れんげ「(なっつん泣いてるのん)」
夏海「気分転換に帰ってゲームでもしようか」
-玄関-
そこら中、追いかけ回りやっと玄関で小鞠先輩を捕まえた
先輩を追いかける行為がなぜか快感に覚え
今まで経験に無いぐらい興奮をしていた
蛍「(やっと捕まえた)」
小鞠「痛いお兄ちゃん」
とりあえず、さっきのように、
先輩を押さえつけて、口を塞いだ
小鞠先輩は最初のうちは、足をバタバタさせていたが
だんだんと弱くなり動かなくなった。
死んじゃうといけないと感じ口を自由にした
先輩が泣いていた。
蛍「(先輩可愛い)」
小鞠「なんでお兄ちゃん、こんな怖い事するの」
蛍「(あーあー先輩可愛いな)」
小鞠「最近のお兄ちゃん、私に対してやさしくてうれしかったのに」
蛍「…」
小鞠「私だってお兄ちゃんの事、
でも夏海の気持ち知ってたんだよ、
あまり関わらないようにしてたんだよ」
蛍「(もしかして先輩、お兄さんの事)」
小鞠「私だってお兄ちゃんに甘えたんだから」
蛍「(もしかして、今の私は、
女の子なのに女の子を好きになっただけじゃなく
小鞠先輩が好きな、お兄さんの肉体を奪って
小鞠先輩をレイプする最低の女の子じゃないの。
だけど、それがいい)」
私は、小鞠先輩の唇を奪った。
キスした後、小鞠先輩が赤い顔をしながら
小鞠「越えちゃうの、そうなら、やさしいお兄ちゃんに戻って」
私は、やさしく小鞠先輩を脱がし始めた。
-越谷家前-
このみ「あれ、なっちゃんお帰り」
夏海「このみちゃん、こんにちわ」
れんげ「にゃんぱす」
このみ「どうしたのなっちゃんその顔、
もしかして~メガネ君と何かあった」
夏海「何も無いよ。本当に」
このみ「図星みたいね、付き合い長いんだし
私はなっちゃんの味方だから、何でも話して相談にのるよ」
夏海「このみちゃん、本当にありがとう。
このみちゃんと隣同士で良かったよ」
れんげ「玄関の所うるさいのん」
このみ「あれ、本当だ」
-玄関-
小鞠先輩の服を脱がして
蛍「(下着を脱がせたこのあとどするんだろ)」
小鞠「お兄ちゃん、私もお兄ちゃんの事好きだったんだから」
蛍「(これをここに)」
小鞠「私、大人になるのか」
ガラガラ
夏海「!?」
このみ「!?」
ジー
れんげ「…」
「…」
れんげ「玄関で、こまちゃんと兄にい何やってるん。
新しい遊びなのん」
このみ「…」
夏海「…」
グイ
れんげ「このみ姉、ちょっと痛いのん」
このみ「れんちゃん、今日は帰りましょう」
れんげ「なぜなのん、うちも遊びたいのん」
このみ「今日だけはそうして」
れんげ「なっつん、こまちゃん、兄にい、さようならなのん」
このみ「…メガネ君、また明日聞くから、場合に寄っては」
「…」
小鞠「夏海、これはちょっとわけがあって」
夏海「兄貴と姉ちゃん何やってるの」
小鞠「夏海」
夏海「兄妹同士でこんなことおかしいよね」
小鞠「夏海」
夏海「正直、きもいわ~、夏海ちゃん、気持ち悪いと思うわ。
うへー、きもい、きもい」
その瞬間、小鞠先輩の拳が夏海先輩の腹に食い込んでいた
小鞠「私だって、夏海の事思ってたのに」
小鞠先輩は、部屋の方に走っていった。
夏海先輩は虚ろな表情と笑み浮かべて
とぼとぼとどこかに行った。
その日は、小鞠先輩と夏海先輩は
私のところへ姿を見せる事は無かった
その後は、混乱していて何も覚えていない
-火曜日-
蛍「(小鞠先輩も夏海先輩も結局昨日は部屋に閉じこもった切り、
このみさんも学校か
れんげちゃんは、多分意味がわからないだろう)」
蛍「(どうしよう。昨日の事、ちょうしにのってしまった)」
夏海「兄貴いる」
夏海先輩が部屋に入ってきた。
昨日、あんなことがあったというのに普通の顔だった
夏海「兄貴、うちのことどう思ってるの。
うちは兄貴が姉ちゃんの事好きだって知ってるよ」
蛍「(…)」
夏海「もし、姉ちゃんがいなくなったら、うちのところ見てくれる」
蛍「(夏海先輩やっぱり重傷だ)」
夏海「姉ちゃん殺して兄貴をうちのものにするかな、あはは」
夏海先輩は笑みを浮かべて部屋の外に行った。
とっさに、夏海先輩を追いかけた
台所に行くと意外な光景があった
小鞠先輩が包丁を握りしめていた
小鞠先輩と夏海先輩が対峙した
小鞠「私とお兄ちゃんのこと気持ち悪いって、
おかしいよ、夏海」
夏海「そうだね、姉ちゃん、兄貴はうちに」
夏海先輩はとっさに小鞠の腕めがけて蹴りを入れた
瞬間、小鞠先輩の包丁が飛ばされて
私の横に刺さった
そのあと、夏海先輩と小鞠先輩が殴り合い
私は、見守るしかなかった
蛍「(どこかに逃げよう、逃げたい)」
私は逃げ出した。
夏海「兄貴待って」
小鞠「お兄ちゃん、待ってよ」
私は一目散に逃げた
逃げる場所も決めてなかった
-1時間後 山-
気がつくと山の中を歩いていた。
私は、座り込んで頭を抑えていままでのことを
後悔していた
蛍「(どうしよう、どうしよう、私のせいで)」
ガサガサとなにか近づいてきた
蛍「(誰かが近づいてくる、小鞠先輩、夏海先輩)」
ガサ
蛍「(近寄らないで)」
そこに、見覚えがある姿があった
自分(蛍)の姿が見えた
ガザ
蛍「(えっ、あれって私)」
卓(蛍の中身)「ザッ(心配した)ザッ(大丈夫か)」
蛍「(お兄さんわたし、やっちゃいけない事しちゃったよ)」
卓「ザッ(目を閉じて)」
温かい感触が唇に
蛍「えっキス」
卓「…」
蛍「あれっお兄さん、じゃあ私は、戻ってる」
意外と簡単に体が戻った
蛍「お兄さん、どうしよう、どうしよう、
夏海ちゃんと小鞠ちゃんメチャクチャになったよ」
卓「ザッ(ゴタゴタが)ザッ(収まれば)ザッ(君は)ザッ(幸せか)」
蛍「幸せですよ。昔のような幸せな状態に戻ったら」
卓「ザッ(後は)ザッ(まかせて)ザッ(もらおう)」
蛍「えっ今からそんなことできるんですか」
卓「ザッ(3)ザッ(ルート)ザッ(同時)ザッ(TRUE)ザ(END)」
蛍「(えっ何、この切ない気持ち)」
私はお兄さんを見送るしか無かった
お兄さんの後ろ姿になんともいえない頼もしさを感じた
-三日後-
れんげ「ほたるん、にゃんぱす」
小鞠「ほたるん、おはよう」
夏海「姉ちゃん、ちょっと待ってよ」
小鞠「バス来ちゃうじゃない」
夏海「兄貴もいつの間にかかいるしね」
卓「…」
蛍「(あれから三日後、何も変わらない日常が戻ってきました。
小鞠先輩も夏海先輩も仲直りしました)」
お兄さんのところに目をやると
いつものようにお兄さんは本を読んでいた
卓「…」
蛍「(変わった事と言えば、私は、お兄さんの事がちょっと好きになりました。
でも小鞠先輩よりは好きじゃないですよ)」
グイグイ
れんげ「ほたるん、攻略してたつもりが、攻略されてました」
ああよかった、のんのんな日常が戻ってきて
end
ちんげ「生え替わったのん」
あなる「えへへーん今日もちんげ先輩と学校楽しいな」
ちんげ「まんこー」
あなる「今日は先輩達どうしたの?」
ちんげ「あーちゃん、じいちゃんのちんぽが起たないから先に逝ってだって」
あなる「まんげがちんげ先輩を起たしにいくって珍しいですね」
ちんげ「大人な気分とか言ってましたのん」
蛍「…」
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