モバP「僕はアイドルに触ることができない」 (43)

P「きらりー、仕事にいくぞー!」

きらり「今日も一日がんばるにぃ☆」がしっ

P「あはは、またハグか、きらり」トン

きらり「にょわっ」バタッ


きらり「Pちゃん……いたいにぃ……」じわぁ

P「え?」


モバP「きらりを放置した結果」の続きです。


※前回あらすじ
きらりんぱわーにより全身がはぴはぴしたPは、戸愚呂(弟)みたいになった。


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ガチャ


茜「おはようございます!プロデューサー!」

茜「今日もいい筋肉してますね!!飛び込んじゃいます!!」どんッ

茜「きゃあっ!?」ずざー

P「あ、茜……?」

茜「い、痛いです……」じわぁ

P「!?」

P「お、お前ら……嘘だろう……?」ふらっ

めしゃぁッ


P「つ、机が……」

ちひろ「まるで紙切れのように……」

机 ぺしゃー

P「ち、ちひろさん……!?これって……」

ちひろ「ええ、仮説ですが……」


ちひろ「Pさんの身体は、はぴはぴしすぎてしまったのではないでしょうか……」

ちひろ「触れるもの全てを壊してしまうほどに……」

ちひろ「大元の諸星さんでさえ、吹き飛ばしてしまうんです」

ちひろ「一般人ならひとたまりもありませんよ」

きらり「Pちゃん……」じわぁ

茜「プロデューサー……」じわぁ

P「お、お前ら……」

P「待ってください、ちひろさん」

P「筋肉のはぴはぴは、きらりのハグによるものでしょう?」

P「それならどうして、きらり以上のパワーになるんですか」

ムキッ パーン!!

ちひろ(両手を広げて疑問を訴えただけで袖が弾けとんだ!?)

P「なぜなんだぁ!!」

パーン!!

茜(胸の部分もはじけました!!)

ちひろ「ぴ、Pさん!落ち着いてください!!」

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諸星きらり(17)

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日野茜(17)

ちひろ「最近のことをよーく思い出してください。諸星さん以外にも何か原因があるはずです」

P「他の……原因……?」

---

駅員「申し訳ありません!人身事故のために電車が遅れています!!」

P「くっ……!仕方がない!」

P「幸子!俺の背中につかまれ!」

幸子「え?Pさん?」

P「行くぞ!」バシュン!!

幸子「ひぃぃぃぃ!!」


一般客「は、早ぇ!?」

---

コンコン

P「申し訳ありません、遅刻してしまいました……」

P「いやぁ、道が渋滞していて……」

P「ここを開けていただけますか?開かない?」

P「それなら、少し失礼しますね……」

メシャァッ!


社長「か、壁が……。それにここは何階だと……」

P「シンデレラビルの38階ですよね?場所はきちんと覚えていますよ!あはははは!」


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輿水幸子(14)

---
凛『もしもし、プロデューサー?』

凛『飛行機が整備トラブルで飛ばないんだって……』

凛『今日中に戻るにはこの飛行機しかないんだけど……』

P『わかった……』

P『10分くらい待っていてくれ』

凛『え?プロデューサー?』

プツッ ツーツーツー

---10分後---

凛(プロデューサー、一体どうするつもりなんだろう……)

コンコン

凛「?」

P「ここやで」

凛「プロデューサー……」きゅんっ


---

ちひろ「心あたりはありましたか?」


P「……イヤー、ドウデショウネ。ワカリマセン」


ちひろ「あるんですね?」

P「……はい」

ちひろ「なるほど」

ちひろ「つまり、調子にのってその力を使い倒していたわけですね?」

ちひろ「そりゃあ、身体もそうなりますよ」

ちひろ「これはしばらくアイドルとの接触は止めてもらわないといけませんね」

P「そ、そんな殺生な!!」

ちひろ「取り返しがつかなくなってからでは遅いんです……」

ちひろ「わかってください」

P「……わかりました」


こうして俺はアイドルに触れない身体になった……

幸子「ちひろさん、さっきPさん来ましたか?」

ちひろ「ええ、わかる?」

幸子「いや、わかりますよ……」

幸子「ドアノブくっしゃくしゃですし、床に足跡ついてますし」

ちひろ「Pさんが歩くと床が凹むんですよねぇ……」

ガチャッ

凛「ちひろさん!これ見て!!」

ちひろ「なんですか?」

ちひろ「危険生物に注意……?」

凛「さっき、外で警察が配ってたの……」

凛「ニュースでもやってるみたい」

ちひろ「何か動物園から脱走してんですかねぇ……」

ピッ


TV「臨時ニュースです。本日14:30に警察庁が緊急会見を行いました」

警察「えー、今回の件は異例の事態です……」

警察「全国各地で危険生物の被害が出ています」

警察「具体的には建物や、公共施設の破損、騒音等の被害が出ています」

警察「これより、その生物の映像を流しますので皆さんは十分に注意をしてください」

凛「ねぇ、ちひろさん?これってもしかして……」

ちひろ「そんなわけがないでしょう……?ありえないですよ」

凛・ちひろ 「……ははははは」

警察「それでは画面を切り替えます」

バサッ バサッ

凛(よかった、プロデューサーじゃない……)

バサッ バサッ

ちひろ(あれ?でもこの生き物どこかで……)

ヒョウ君(成竜)バサッ バサッ

小春「あ、ヒョウくんです〜」

ちひろ・凛「」

ウオーン!! ドサッ ドサッ

ちひろ「何か走ってきましたね……」


アッキー(成獣)ウオーン!! 


ちひろ・凛「」

凛「ま、まさか、ヒョウ君とアッキーだなんてね……」

ちひろ「か、かっこいいですよね……。どちらも」


『うおぉぉい!待てぇ!!』

凛・ちひろ「こ、この声は……」

P『待てぇ!散歩の途中だろうがぁ!!』


凛「……」
ちひろ「……」

TV「以上の3種類の生物に十分に警戒してください」

TV「なお、今後自衛隊では〜」

小春「みんな元気いっぱいです〜」にこにこ



凛「ちひろさん……?」
ちひろ「……どうしようかなんて聞かないでくださいね?」


その後、自衛隊によるヒョウ君、アッキー、Pさんの捕獲作戦が立てられているとの報道がありました……。

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渋谷凛(15)

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古賀小春(12)

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アッキー

数日後、山形県某地

ちひろ「まさか、こんなところまで逃げているとは……」

凛「陸上自衛隊を総動員しても無傷で逃げてるんだもん……。このくらいは驚かないよ……」


凛「目撃情報だと、この山の中にいるんだよね?」

ちひろ「そのはずです。何とかしてPさんたちを探しましょう!」



キャアアア!
ウワァァァ!

凛「悲鳴!?ちひろさん!」

ちひろ「行きましょう!!」

凛「どうしましたか!?」

地元住民「危険生物がぁ!危険生物がぁ!」

凛「ちひろさん、あれ……」

ちひろ「間違いありませんね……」

バサッ バサッ
ウオォォォン


二頭の幼獣を引き連れ、山のような巨体を揺らす何か
スーツもシャツも破れてしまったのだろう……

腰には『手を繋ごう、みんなで元気におはようを』と書かれた横断幕が巻かれていた
歩道橋や学校なんかに張られてるあれだ

凛「プロデューサー……。もう大丈夫」

凛「ほら、怖くない……怖くない……」


P「凛……、ちひろさん……。俺、俺……」


陸上自衛隊「いたぞー!目標発見!!」

凛・ちひろ・P「!?」

ちひろ「やめてください!彼は、私達のプロデューサーなんです!」

凛「そうだよ!プロデューサーは何もしない!危険なんかじゃない!」

陸上自衛隊「危ないので下がっていてください!あれは私達が捕獲します!!」ガチャッ

凛「止めてよ!そんなの撃ったらプロデューサーが死んじゃう!!」

陸上自衛隊「もう生死は問わないとの通達を受けています。国民の安全のためにもあれは我々が止めねばなりません!」

P「……いいんだ、凛、ちひろさん」

P「俺は幸せ者だよ。みんなをプロデュースできて本当によかった……」

P「なれよ、トップアイドルに」グッ


P「さぁ、左胸を良く狙って引き金を引いてください!!」

陸上自衛隊「ファイヤー!!」カチッ

ドーン!!


凛「プロデューサー!!」

ちひろ「Pさぁぁん!!」

あかん、テルマエロマエ始まってる……

もわもわもわ

陸上自衛隊「や、やったか……?」

もわー

P「残念だったな……」

陸上自衛隊「な、なんだと……」

P「凛、ちひろさん」

P「俺はもう自分で[ピーーー]ない身体のようだ……」

P「あれだけの爆発でも死ぬことはできない……」

ちひろ「Pさん……」

P「プロデューサー……」

P「自衛隊のみなさん、提案があります」

P「私はこの山で暮らします。ヒョウ君も、アッキーも……」

バサッ ウオォォォン

P「……ありがとう」

凛「それじゃあ、プロデューサー業はどうするの!?私達を見捨てるの!?」

P「そんなことはしないさ。ここにいてもできることはある」

凛「プロデューサーは!?みんなにあえなくなるんだよ!?それでもいいの!?」

P「それでもいい。みんなは街で、私はこの森で暮らそう。会いにいくよ。ヒョウ君に乗って……」


凛「ぷ、プロデューサー……」

ちひろ「Pさん……」

陸上自衛隊は平気すらも跳ね除けて見せるPさんを駆除するよりも、山で暮らしてもらうほうが穏便に済むと判断したらしい。
Pさんの提案を受け入れ、Pさんは山で暮らす事になった。
ついでに、Pさんの住む一体は自然保護区に指定された。きっと、これからは自然が繁栄することだろう。


凛「ちひろさん、そういえば今月のあの日ってそろそろだよね?」
ちひろ「そうですね、そろそろあの日ですね」

バサッ バサッ

P「おおい、みんなー!きたぞー!!」

小春「あ、Pさんとヒョウくんです〜」

凛「プロデューサー!」

ちひろ「Pさん!」

プロデューサーは一月に一度、私達に会いに来る。
そう、ヒョウ君に乗って。

私達は街で、プロデューサーは山で生きていく。


たぶん、百年くらいしたら山形の妖怪として語り継がれるようになると思う


                                           完

とりあえず、これでおしまいです!
駄文失礼しました!

タイトル『僕』になってましたが、ミスなので気にしないでください。すみませんでした。

個人的にはすごくすっきりしました

>>26
訂正
×幼獣
○幻獣


成獣、成竜って書いてましたね

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