弟「お姉ちゃんお姉ちゃん」姉「どうした弟?」(12)

弟「今日さー、部活の試合でダブルハットトリック決めたんだよ」

姉「ほう、すごいじゃないか。姉として鼻が高いぞ」

弟「なでなでしてー」

姉「まったくお前は甘えん坊だな。男ならもっと逞しくならないと」ナデナデ

弟「えへへー。チームメイトにまるでイブラヒモビッチみたいって言われた」

姉「ブ、ブラ紐ビッチ!?なんなのだその言葉は///」

弟「人の名前だよ」

姉「そうか...」ホッ

弟(お姉ちゃんかわいい)

弟「ねぇねぇ、お姉ちゃん、なんだと思ったの?」

姉「な、なんでもない。ちょっとした勘違いだ」カァーッ

弟「? 顔、赤いよ? 風邪?」ニヤニヤ

姉「だ、大丈夫だ……」

弟「ダメだよ!! あったかくしないと……あ、そうだ」ガバッ

姉「ちょっ、セーターまくりあげて、何を……」

弟「よいしょ、よいしょ」

姉「こ、コラ!! ヤめ……中に入ってくるな!!」

弟「えへへー、人間湯たんぽ」キュポンッ

姉(か、顔、近い!! 息が当たる……)ハァハァ

弟「? お姉ちゃん、息が荒いよ? 大丈夫?」ニヤニヤ

姉(む、胸が……弟の胸に……)ドキドキ

弟「心臓の音、スゴく速いよ? やっぱり風邪だよ」ニヤニヤ

姉「だ、大丈夫だから、少し離れてくれないか?」

弟「ダメだよ、セーター伸びちゃうし」

姉「もう伸びてる気がするが……」

弟「ちゃんと汗かかないと、治らないよ? ボクが手伝ってあげるから」

姉「ふ、ふたりで汗を……」グルグル

弟「一晩もこうしてれば、きっと良くなるよ!!」

姉「ひ、一晩中……」キューッ、バタン

弟「お、お姉ちゃん!? お姉ちゃん!?」

弟「……」

弟「お姉ちゃん、かわいい……」チュッ、チュッ

─*─*─*─

姉「んっ……」パチッ

弟「あ、お姉ちゃん、目が覚めた?」

姉「ここは……私の部屋? 弟が運んできたのか?」

弟「えへへ、お姫様だっこで運んであげたんだよ?」

姉「そ、そうか、力、あるんだな」カァーッ

弟「サッカーで鍛えてるから」

姉「そうか、……ところで」

弟「ん?」

姉「……私、パジャマに着替えてるんだが」

弟「うん、汗かいてたし。どれ着せていいか分からなかったから、テキトーだけど」

姉「……脱がせたのか?」

弟「? 脱がせないと着替えできないよ?」

姉「~~!!」バッ

弟(布団に潜り込んで丸くなるお姉ちゃんかわいい)

弟「さ、ちゃんと寝ないと。今日はボクがずっとあっためてあげるよ?」

姉「やっ、もう大丈夫だ!! 全快した!!」

弟「ダメだよ? 今年の風邪はしつこいんだから。
  油断しちゃうとこじらせちゃうよ?」

姉「あ、汗!! 汗かいてるから!! シャワー浴びてくる!!」

弟「何言ってるの? 風邪ひいてお風呂なんかダメだよ?
  汗はボクがちゃんとしてあげるから」ペロッ

姉「ひゃんっ!! な、何を……」

弟「何って、汗を舐めとってあげてるんだけど?」ペロペロ

姉「やっ……ヤめ……」ジタバタ

弟「もう、お姉ちゃん、暴れちゃダメだったら」グイッ

姉「う、動けな……」ジタバタ

弟「鍛えてるって言ったよ? 病人ならおとなしくしてて」ペロペロ

姉「ふぁっ……うぅ……びょ、病人じゃ……」

弟「体中の汗、全部舐めてあげるから、じっとしててね?」ペロペロ

姉「うっ……あぁ……」

弟(恥ずかしさに身をよじるお姉ちゃんかわいい)

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