結衣「結あか強化週間……?」(119)
京子「そうだよー、今まで百合っぽいことしてなかったでしょ君たち」
結衣「そうかなぁ……」
あかり「別にいたって普通の仲良しさんだと思うけど……」
結あか「ねー」
京子「……」バンッ
結あか「ひっ!?」
京子「あかり、結衣……それじゃダメなんだよ」フルフル
京子「幼なじみだって言うのにあまりにも稀薄なんだ、二人の関係は……」
あかり「そ、そんなことないよぉ!!」バンバンッ
京子「ほう……」
あかり「あかりはね、結衣ちゃんのオムライスが世界で一番好きだもんっ」ニコッ
あかり「トローッとした半熟の卵、洗練されたケチャップとライスの比率……」
あかり「ほんと最高だよぉ……」ポワーン
結衣「ふふ、あかりってばちょっと涎出てるよ」フキフキ
あかり「んむむっ、ごめんね結衣ちゃん……」
京子「あ、いまの百合っぽい!」
京子「ほらほら、ポテンシャルは持ってるんだよ君たちは」
結衣「って言ってもね、私は別にやぶさかでは無いけど……」チラッ
あかり「えっと、その……」
あかり「あまり知らない人とするのは嫌だけど……」
京子「ゆるーくでいいんだよん、あ~んで食べさせあったりとかさ」ニコッ
あかり「あ、それくらいならあかりでも出来そうっ!」
結衣「……大事なこと聞けなかったな」
あかり「はい結衣ちゃん、プッキーあ~ん……」スッ
結衣「ごめんあかり、ちょっと待った」
あかり「……えっ?」
結衣「あのさ、あかりは私とそういうことするのに抵抗ないの?」
あかり「……抵抗なんてあるわけないよぉ」フルフル
あかり「結衣ちゃんは大切な幼なじみだし、それにね……」
あかり「あかりもこういう百合っぽいことしてみたかったんだぁ~」ニコニコ
結衣「……そっか、ふふ」
結衣「嫌だったらすぐ言うんだよ、別に無理しなくてもいいんだ」
あかり「むむむむ、結衣ちゃんは自分のこと卑下しすぎだよぉ!」
結衣「ずいぶん難しい言葉知ってるな……」
あかり「……」スッ
結衣「あーむっ、はむ、あむ……」ポリポリ
あかり「嫌だったらこんなことしないよ、でしょ?」
結衣「ほうはな、あはりの言うほうり……」モグモグ
あかり「あははっ、なに言ってるか分からないよ結衣ちゃん」
結衣「あかりがくれたプッキーおいひいなぁ……」
結あか「うふふ、あはは」
京子「あーらお二人さん、なんかいい雰囲気じゃないの」
京子「やっぱり私とは遊びだったのね、結衣……」ホロリ
結衣「へ、変なこと言うなよバカ!」
結衣「でもどうして私とあかりなんだろうなぁ……」
京子「……」ギクッ
あかり「結衣ちゃん、次のプッキーちょーだい?」ニコッ
結衣「あぁうん」
あかり「……はむはむ、あーむっ♪」ポリポリ
結衣「ふふ、ジャーキーにを貪るわんわんみたい」
京子「甘えん坊のあかりと寂しん坊の結衣でいいコンビだと思うけどなぁ」
結衣「話し逸らされたけど、どうして私とあかりなの?」ジトッ
京子「うっ……」
結衣「私とあかりは確かにそれらしいこと一切無かったけど……」
結衣「言うなら京子とあかりだって別に百合百合してなかったでしょ?」
京子「ま、まぁ……」
あかり「あむっ、んぐ……ううん、そんなことないよっ!」ニコッ
あかり「一回ね、京子ちゃんに助けてもらったことがあったんだ~」ニコニコ
結衣「えっ、そうなんだ……」
京子「あれ、そんなことあったっけ?」
あかり「うんっ、あかりのお部屋にセミさんが入ってきたことあったでしょ」
京子「あー、あの時あかりの家に遊びに行ったときのことか」
あかり「そうそう、あかりは虫がちょっと苦手だから……」
あかり「あの時助けてくれた京子ちゃんかっこよかったなぁ、ふふ」
京子「そ、そうかな、照れるな~えへへ……何もしてなかったけど」ポリポリ
結衣「……むむ」
京子「でもあかりありさんとか好きだったじゃん?」
あかり「うん、ありさんは小さいからあかり大好きっ!」
京子「ふ~ん、まぁそんなもんなのかな」
あかり「セミさんは顔に飛んでくるから勘弁だよぉ……」シクシク
結衣「……」ムスッ
結衣「あかり……!」ガシッ
あかり「わわっ、結衣ちゃんどうしたの?」
結衣「わ、私もセミとかあまり得意じゃないけど……」
結衣「……あかりのためだったら掴める、よ」カァー
あかり「うんっ?よく分からないけどありがとう結衣ちゃん!」
結衣「いや、でもセミを手づかみはちょっとなぁ……」
京子(妬いてるなぁ結衣のやつ、ほんと可愛いんだから)ニコニコ
あかり「よく分からないけど、あかりのためって言い回し嬉しいなぁ」ニコニコ
結衣「そ、そうかな、恥ずかしくなってきた……」
あかり「ふふふ、恥ずかしがってる結衣ちゃんも可愛いよ」
結衣「……調子に乗らないの」ムニッ
あかり「ほっぺむにょ~ん……」
結衣「ふふ、お餅みたいにもちもちだ」
京子(うむうむ、二人ともまんざらじゃないみたいだね)
京子(このまま結衣とあかりがいい感じになれば、ちなつちゃんとイチャイチャ……」
結あか「なるほどね、そういうことだったんだ……」
京子「あ、あれ、心の声が漏れちゃった……」
結衣「まぁそんなことだろうと思ったよ、まったく」
あかり「そんな他人任せだとちなつちゃんに嫌われるよぉ……?」
京子「てへへ、でも二人のこと心配だったのは本当だから」
結衣「大丈夫だよ、何年幼なじみやってると思ってるんだ」
あかり「うんうんっ、あかりと結衣ちゃんは仲良しだもん」
結あか「ねー」
京子「ふふ、確かにいらない心配だったかも」
ガラララッ
ちなつ「ごめんなさい、遅れちゃいました~」
結衣「ちなつちゃんのお茶は相変わらず美味しいなぁ……」ズズッ
ちなつ「ほ、ほんとですか!?」
京子「うんうん、私たちじゃとても敵わないよ」
あかり「……落ち着くよぉ」ズズッ
ちなつ「……えへへ、でも京子先輩もそれなりに美味しいの淹れますよね?」
京子「ほんとっ!?じゃ、じゃあ、試しにキスしていい……?」
ちなつ「きゃああああっ、なんでそうなるんですか!」バシバシッ
結衣「ほんと、もったいないなぁ……」ズズッ
あかり「焦りすぎだよぉ京子ちゃん……」ズズッ
結衣「……」ウトウト
京子「むむむ~結衣、せっかくの部活なんだから寝ないの」
結衣「おっと、ごめんごめん……」
ちなつ「もう、お昼寝の邪魔したらダメですよ京子先輩!」
京子「でも寝るなら普通授業中とかでしょ~」
ちなつ「授業中に寝るからいま元気満々なんでしょ、あなたは……」
京子「えへへ、それもこれも結衣のノートのおかげです」ビシッ
ちなつ「……はぁ」
結衣「……」ウトウト
京子「眠そうだねぇ、こっちまで眠気が移ってきちゃう」
ちなつ「……でも夜更かししてまで何してるんだろう」
ちなつ「……」モンモン
ちなつ「ゆ、結衣先輩もお年頃ですしっ、そういうこと……」モジモジ
京子「ほほうお嬢ちゃん、そういうことってどういうことかな?」
ちなつ「なっ!?……い、言えるワケないじゃないですか!」
京子「んもう、ちなちゅってばむっつりさんなんだから」スリスリ
ちなつ「……」カァー
あかり「結衣ちゃん、あまり夜更かししたら体に悪いよ?」
結衣「はっ……、あぁ、あかりか」クシクシ
結衣「私もさ夜更かししてるワケじゃないんだ」
あかり「あっ、確かゲームは朝にやるって言ってたもんね」
結衣「うん、なんていうかあまり大きな声で言いたくないけど……」
あかり「何か悩み事でもあるの……」
結衣「はぁ……ごめんな、いらない心配かけちゃって」
あかり「ううん、あかりで良かったら結衣ちゃんの力になりたいな」ニコッ
結衣「あかり……」
結衣「……」ジッ
あかり「もちろん結衣ちゃんが言いたくなかったら別だよぉ」
結衣「あのさ、誰にも言わないって約束出来る?」
あかり「どうかなぁ、あかりは悪い子だから……」
結衣「あかりはいい子だから言いふらしたりなんかしないもんね」ツンツン
あかり「……ぇへへ、こういう時はいい子って言われて悪い気しないよぉ」
結衣「ふふ、……でも簡単に解決できる中身じゃ……」ボソッ
あかり「さぁ結衣ちゃん、あかりに悩み事を言ってみて!」
結衣「……うん、実は夜になかなか寝付けなくてさ」
あかり「あ……やっぱり、何か悩み事があるってこと?」
結衣「ううん、学校だって楽しいし、特に心配なこともないんだ」
あかり「う~ん、それならぐっすり寝られそうな気もするけど……」
結衣「……」
結衣「なんとなくだけど、原因の目星は付いてるんだ……」ポリポリ
あかり「えっ、ほんとに?」
結衣「うーん、京子に言われて初めて気付いたんだけどさ……」
結衣「私って本当に寂しがり屋なのかな、って」ポリポリ
あかり「……ふふ」
結衣「あ、いま笑っただろ!」
あかり「ううん、そういうことは自覚出来ただけえらいと思うよぉ」
結衣「べ、別に認めたワケじゃないよ……」
結衣「ただちょっとそうなのかもなと思っただけで……」ゴニョゴニョ
あかり「……」ニコニコ
結衣「……だから、その」
あかり「詰まるところ、一人暮らしが寂しくて夜寝付けないってことかな?」
結衣「……ち、違う寂しいとか、そういうのじゃ」フルフル
あかり「結衣ちゃん、誰も笑ったりしないよ?」
結衣「でも自分から始めた一人暮らしで、寂しいから寝付けないとか……」
あかり「はぁ、いいから正直に言おうよ、ね?」
結衣「……さ、寂しい、です」
あかり「よろしい、人間正直が一番だよぉ」ニコニコ
結衣「なんかさ、私だけが寂しがり屋って風潮が気に入らない」
あかり「……」ニコニコ
結衣「もー、そのニコニコするの止めてよ……」
結衣「そりゃ、一人暮らしで人肌恋しいなって思うときもあるけど……」
結衣「人と会話をしたい、人と関わりたいっていうのは当然なことでしょ?」
あかり「そうだねぇ……」
結衣「うっ、だから私が寂しがり屋でもおかしくはない……よね?」
あかり「うんうん、何もおかしいことではないよぉ」
あかり「……ふふ、可愛いな~」
あかり「結衣ちゃん、夜が寂しいんだったら抱き枕なんてどう?」
あかり「寝るときにぎゅ~ってすれば、寂しさも和らぐかも」ニコッ
結衣「……抱き枕か、それはいい考えかもね」
結衣「……」ウトウト
結衣「ぎゅっーってすればぐっすり、眠られるかも……」ポフッ
結衣「すぅ……」zzz
あかり「わわっ、結衣ちゃんこれじゃひざ枕だよぉ」
あかり「……一人暮らしは寂しいよね、おかしくなんかないよ」
あかり「せめて今くらいはぐっすり寝てね、ふふ」ナデナデ
結衣「……」zzz
あかり「あかりのおひざ気持ちいいかな、ふふ」
あかり「結衣ちゃんにいい抱き枕が見つかればいいけどなぁ……」
結衣「……あか、り」
あかり「大丈夫だよ、ここにいるからね安心して」ナデナデ
結衣「んっ……えへへ……」
あかり「……結衣ちゃんの力になりたいな」
あかり「抱き枕ってどれくらいの値段するのかなぁ、う~ん……」
結あか「……」zzz
京子「おやおや、なんか静かだと思ったら……」
ちなつ「むー、結衣先輩と寄り添って寝られるなんてあかりちゃんめ……」
京子「くすっ、でも二人ともなんか幸せそうだね」
ちなつ「……ですね、起こすのもなんだか忍びないです」ツンツン
結あか「……むにゅっ」
京子「いらないお節介だったのかな、ふふ」
~あかりちゃん家~
あかり「お姉ちゃん、ちょっとパソコン借りてもいい?」
あかね「ええいいわよ、今は特に危ないフォルダは……はっ!」
あかり「ふっふ~ん、あかりもこれでハッカーさんの仲間入りだよぉ~」ポチ
あかり「……なんちゃって、ぇへへ」
あかね「あかり、ちょっと5分だけお部屋の外で待っててくれる?」
あかり「えっ、でもさっき使っていいって」
あかね「お願い……」ゴゴゴゴ
あかり「は、は~い……」
あかり「……」カタカタ
あかね「ふふ、あかりがパソコン使うなんて珍しいわね」
あかり「うんっ、ちょっと抱き枕が気になって」
あかね「あらあら、これから暑くなるのに抱き枕?」
あかり「う~ん、あかりのお友達に寂しん坊がいて、それでちょっと……」
あかね「なるほどねぇ、あかりは寝付きいいものね」
あかね「大体平均2分くらいで寝付くもの、お姉ちゃん調べだけど」
あかり「あはは、お姉ちゃん調べってなんかおかしいね」ニコニコ
あかね「くっ……罪悪感で胸がいっぱいだわ、ごめんなさい」
あかり「……ぶっひぇ~、けっこう高いんだね抱き枕って」
あかね「そうねぇ、だいたい安くても2000円は越えちゃうわね」
あかり「……今月はちょっとピンチだから無理だよぉ、ゴメンね結衣ちゃん」ホロリ
あかり「お金がかからない方法で、何かないかな……」
あかり「……」ピコーン
あかり「お姉ちゃんパソコンありがとっ、おやすみなさい!」トテテテ
あかね「ふふ、ほんと友達思いのいい子ねあかりは」
あかね「あら……ゆるゆり抱き枕シリーズ~赤座あかり~!?」
あかね「……数量10個、クレジットでっと」カタカタ
~結衣ちゃん家~
ピピピピピピピ……
結衣「……」パッ
結衣「あー、全然眠れなかった……」
結衣「大体なんなんだよ、あのハトみたいな鳴き声」
<ホーホーホッホホー ホーホーホッホホー
結衣「……まただ、この正体がなんなのかずっと気になってしょうがない」
<ホーホーホッ……
結衣「変なところで止めるな、最後まで続けろ!」
ピンポーン!
結衣「……誰だろう、こんな朝早くから」
結衣「最近変な人増えてきたからなぁ、どれどれ……」ピッ
???「おはようございます、結衣ちゃんのお宅ですよね?」
???「宅急便をお持ちしたのでハンコのほうお願いするよぉ……します」
結衣「あぁすぐ開けますね、ちょっと待っててください」ピッ
結衣「お母さんがお米でも送ってくれたのかな……?」
結衣「普通船見さんのお宅ですか、だよね」モソモソ
結衣「怪しい……」ガチャッ
結衣「すみませんお待たせしました……あれっ、誰もいない」
結衣「……」キョロキョロ
結衣「大きな段ボールが一つ……」
結衣「なになに、……急用ができましたのでハンコはいらないよぉ」
結衣「ずいぶん適当な運送屋さんだなぁ、はは」
結衣「お母さんからのお米かな、それともお味噌――」スッ
結衣「おもっ、なんだこれ、重過ぎっ!?」ズシッ
<オモイ ハ シツレイ ダヨォ……
結衣「えっ、いま何か聞こえたけど……」
<……
結衣「気のせいかな、とりあえず居間まで運ぼうか……」ズッシリ
結衣「……ふぅ」ドサッ
<アイタッ!……グスン
結衣「あいたたたた、この歳でぎっくり腰は勘弁だよほんと」
結衣「でもお母さんに感謝しないとな、食料は本当ありがたいよ」
結衣「……♪」パカッ
あかり「……」
結衣「うわあああああああああああああああああっ!?」
結衣「はっ、はぁ……」ドキドキ
結衣「あ、あかり、なんの真似だよ!?」
あかり「……」
結衣「あかり……?」
あかり「……」スッ
結衣「なんだろうこの紙は、これを読めってことかな?」
あかり「……」
結衣ちゃんへ
この度は一日限り結衣ちゃん専用抱き枕~アッカリーン~
をお買い上げ頂きまして厚くお礼申し上げます!
効能としましては、ぎゅーっとすることで寂しさ解消、なでなですることでまったり癒されます。
晩御飯はオムライスがいいなぁ、お風呂はあまり熱くしないでね。
こちょこちょはあまりしないでね、あかり苦手だから……
それでは今日一日お楽しみくださいっ!
結衣「……」
あかり「……」カァー
結衣「……昨日、私が寂しいって言ったから」グスッ
結衣「だ、だからこんなことしてくれたの……?」
あかり「……」
結衣「ふふそっか、今日はあかりじゃなくてアッカリーンだもんね」
あかり「……」コクコク
結衣「むむ、あくまで会話はないってことかな」
あかり「……」
結衣「それじゃ、苦手なこちょこちょにいつまで耐えられるか」ススッ
あかり「んっ……!」ピクッ
結衣「あかり、私やっぱり会話がしたいな……」コチョッ
あかり「んっ……んんっ……!」
結衣「本当に嬉しかったんだ、あかりのサプライズが」サワッ
あかり「ぷっふふ、おなかっ、お腹だめ……」ピクッ
結衣「ギブアップって言うまで止めないよ、ね?」
あかり「っふ、あははっ、やめてっ、もう無理だよっ!」
結衣「よしよし、それじゃ今日は普通に喋ってね?」
あかり「はっ、はひっ……」ビクッ
結衣「……」チラッ
あかり「ふふ、結衣ちゃんせっかくの抱き枕なんだから使わないと」
結衣「いやいや、冷静に考えてすごい恥ずかしいことでしょ……」
あかり「……あ、そ、そうだね言われてみれば」
結あか「……」
結あか「……」ピトッ
結衣「わっわ、ごめんあかり!!」
あかり「ううん、気にしないで……」モジモジ
あかり「ふふ、これじゃ抱き枕じゃなくてただのお話の相手だね」
結衣「……」ギュッ
あかり「あっ……」
結衣「や、やっぱり恥ずかしいからもう無理!」パッ
あかり「結衣ちゃんのペースでいいよ、今日一日側にいるから」ニコッ
結衣「う……げ、ゲームでもする?」
あかり「うんっ!……ぇへへ、それじゃ結衣ちゃんのお膝の間に……」モソモソ
結衣「なっ、なっ……!」
あかり「ふふ~ん、それじゃゲームしようね」
結衣「あ、あか、あかりっ、これだとハグしないとゲーム出来ないっ!」
あかり「いいんじゃないかなぁ、今は抱き枕だし……」
結衣「あかりじゃなくて、アッカリーン……」
あかり「そうだよぉ、だからお互い恥ずかしがる必要なんか……」
結衣「……」ギュ-ッ
あかり「あっ……う……」
結衣「あか……り……」ギュッ
結衣「あ、お風呂入って来てくれたんだ、……ね」ギュッ
あかり「やっ、ん、匂い嗅ぐのやぁ……」
結衣「あかり、あかり……」
あかり「あわわわわわわわっ……!」
あかり「ちょ、ちょっとストーップ結衣ちゃん!!」
結衣「はっ……」
結衣「ご、ゴメン、暴走しかけてた……」パッ
あかり「もう、結衣ちゃんってば極端すぎるよぉ……」
あかり「でも今のは百合っぽいことしてたよね、ふふふ」
結衣「……ゴメン、なんか我を失ってた」
あかり「ううん、あかりの魅力の前じゃしょうがないよっ!」パチッ
結衣「そうだな、後ろからハグしたらあかりの匂いが頭に広がって……」
あかり「あ、あの……そこは突っ込む場所じゃ」
結衣「少し私より小さめの体が本当に抱きやすくて、なんか理性を失いそうに……」
結衣「……ダメだ、本当今日はおかしい」パタッ
あかり「……」
あかり「結衣ちゃんの言い方だと、あかりはドキドキしてないみたいじゃない?」
結衣「……どっちにしても私よりは余裕ありそうだよ」チラッ
あかり「ゆ、結衣ちゃん顔真っ赤だね……」
結衣「あかりと百合っぽいことしたいけど、これじゃ無理だな……」
あかり「物事には順序があるからね、うんうん」
結衣「いきなりハグはハードル高いよ……はぁ」
あかり「乙女だよぉ、結衣ちゃんは恋する乙女だよ~」ニコニコ
結衣「……くそ、ツッコミ入れたいのに恥ずかしくてあかりの顔見られない」
あかり「ちなつちゃんにはデコちゅーしてたのにね」ジッ
あかり「あの要領であかりにもぎゅーってし続ければいいのに……」
結衣「ちなつちゃんのチューは体が勝手に動いて……その……」
あかり「そんな人聞いたことないよぉ……」
結衣「……とにかくハグはしばらく無理かな、ゴメン」ゴロン
あかり「えぇぇぇ、これじゃあかり抱き枕になった意味ないよぉ……」
結衣「だって、絶対ハグしたら正気じゃなくなるし」グスッ
あかり「……い、いいよ、それでも」
結衣「……えっ?」
あかり「さっきは不意を突かれてビックリしたけど、今度は準備できてるから」
結衣「……で、でも」
あかり「結衣ちゃんになら何時間でもハグされてもいいよぉ」ニコッ
結衣「……う」
あかり「……ね?」
結衣「あかり……!」ギュッ
あかり「んっ……ん……」
・・・
・・
・
結衣「あかり、あかりの匂い大好き……」ギュッ
あかり「あの結衣ちゃん、もうあれから10時間くらい経ったけど……」
結衣「離したくない、ずーっとこのままがいい」
あかり「……お、お風呂入りたいな、暑いし」
結衣「ハグしながらでも入れるよね?」
あかり「えっ!?」
結衣「もう病みつきなっちゃった、あかりとハグするの」ニコッ
あかり「……きょ、極端すぎるよぉ!」
あかり「大体ハグし合ってどうやって体洗うの!?」
結衣「お互いの体に石鹸塗りたくってすり合わせればいいと思う」
あかり「へっ、変態、結衣ちゃんの変態っ!!」ポカポカ
結衣「いたっ、痛いよあかり……」
あかり「えっち、むっつり、変態、むっつり!」ポカポカ
結衣「……私は絶対あかりのこと離さないから」ギュッ
あかり「ひぇぇえぇぇぇぇぇ……」
~翌日~
京子「なるほどねぇ、それで君たちはさっきからハグしてるの」
ちなつ「……」
結衣「これでも我慢したんだよ、授業中とか辛かったもん」ギュッ
あかり「わ、悪い気はしないけど、出来れば冬にしてほしかったな」
京子「結あか強化週間に終わりは来るんだろうか……」
結衣「……あかり、あかり♪」スリスリ
あかり「……」
あかり「結あか強化年間にすればなにも問題ないねっ!」ニコッ
終わらせて
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