咲「照さん今月の妹料金まだですか?」(926)

はい

咲「お姉ちゃん…」

照「咲…」

咲「お姉ちゃんに会いたくて来ちゃった…」

菫「「妹なんていません」キリッ、なんて言っちゃったのに、いい妹さんだな」

淡「本当ですね」

照「咲…」ジーン

咲「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」ギュウ

照「さささ、さきぃ!?」



咲「今日は妹料を納金する日ですが準備の程、宜しいでしょうか?」ボソッ

照「!?」

照「ちょっ、ちょっとこいっ」グイッ

咲「あ…っ、引っ張らないでよ!お姉ちゃん」ズルズル

菫「まったく。せっかく会いに来てくれたのに、酷い姉だな」

淡「そうですね」



照「…ここまで来れば、聞かれる心配も」

咲「痛いのですが…」

照「す、すまない!」

咲「それでは料金の件ですが…」

照「あ、あの…今日は無理、かも…」

咲「そうですか…では本日は照様とは御一緒できないのですね…」シュン

照「~っ、明日!明日までには何とかするからっ」


咲「…分かりました、では宜しくお願いしますね?お姉ちゃん」ニコッ

照「!?う、うんっ!!」パァァ

中島と友達料金と同じ結末は…

後日

ぴんぽーん

照「は…はい…」ガチャ

咲「お早うございます、照様。料金の徴収に参りました」

照「あ、今日中!今日中にはちゃんと!!」

咲「…承知しました、では夜までには月額15万円を御用意ください。延滞された場合には違約金の発生、または契約解除になりますので御了承ください」

照「…あの、解約になった場合には?」

咲「解約の場合でしょうか?…そうですね、次のお客様の元に参ることになっております」

照「つつつ、つぎっ!?」

咲「はい。次のお客様は、天江衣様、愛宕姉妹様、園城寺怜様、新子憧様、等など予約を受けておりますので…」



照「」

咲「では、失礼します…」スッ

照「え?もう帰るの?」

咲「申し訳ありません。延滞期間はサービス契約外になりますので、詳しくは契約書94ページ第3項を御参照ください…」ガチャ

照「!?」




照(どうしようどうしようどうしよう…今日中に払えなかったら咲が他の奴の妹に…)ガタガタ

照「はぁ…やっぱり咲は人気があるんだな…」

ぴんぽーん

照「さ、さきっ!?」ガチャ

淡「…どうしたんですか?そんなに慌てて」

照「なんだ…大星か…」

淡「むっ、なんだとは失礼な、せっかく迎えに来たんじゃないですか!」

照「…今、それどころじゃないんだ」



淡「妹さん、いえ…妹代行業者、指名No.1妹嬢のサッキーのことですか?」

照「なっ、なぜそれを!?」

淡「はぁ、実は私もサッキーを予約しているんですよ?双子プラン(19万円)ですけれどね…」

照「…そうか、どうりで菫の奴とは違い、咲の話題に対して反応が薄かったわけか」

照「それで?今日はなんの用だ?」

淡「…ものは相談なのですが」



淡「サッキーを共有しませんか?」

照「な、なにっ!?」ガタッ

照「そ、そんなことが…」

淡「はい。先輩は金欠、私は早くサッキーを妹にしたい…どうです?」

照「…ありがたい相談だが、本当に可能なのか?」

淡「…先輩ちゃんと契約書、読みました?」スッ

淡「ほら、122ページ10行目に書いてあるでしょう?『現契約者(以降甲)が許可した場合にのみ、未契約者(以降乙)は妹嬢を持つ権利を有する』」

淡「つまり私が出資して、先輩さえ許可してくだされば、123ページ2行目の『また甲は乙に対し契約の範囲内でパターンをある程度、制限することが出来る』からも分かるように、共有することも可能なんですよ?」

照「ほう…」(これなら私が不利になることもないか…)



照「いいだろう、その話のった!」キリッ

淡「」ニヤリ



照「…きっちり15万円だ、確認してくれ」スッ

咲「はい。では失礼します」スッ

咲「」パラパラ

咲「…確かにお請け取りいたしました、こちらが領収書でございます」スッ

咲「お姉ちゃん!」ギューッ

照「さ、咲っ///」ギュ


淡「」キッ

照「あっ、咲…ちょっといい?」

咲「んーっ、なぁに?お姉ちゃん?」スリスリ



俺(社畜)「仕事だから、5時くらいに帰る」

はやくこいよしゃちく

ただいまんこ

>>84
俺(社畜)「それがものを頼むたいどかね?」


照「実はだな、契約体系を変えたいんだ…」

咲「…承知しました。どのように変更なさいますか?」

照「…それがだな」

淡「それは私が!説明します!!」

咲「…大星様?」

淡「先ずはプランですが、共有プランのAでお願いします!」

照「なにっ!?」(咲が来るまで必死に頭に叩き込んだが…プランAでは、私の方が不利なのでは!?)

淡「」ギロッ(誰が料金を立て替えたか、ゲロってもいいんですよ!!)

>>85
あと頼んだ

淡「」ギロッ(このことを妹庁代行対策課に知らせれば、その時点で先輩の権利は剥奪される!!)

照「」(なん…だと…?)

咲「では共有プランAで両名様、共に宜しいでしょうか?」

淡「はい♪」照「…はい」

咲「承りました、では契約書にサインを…」スッ

淡「はーい♪」照「……はい」

咲「改めても宜しいでしょうか?」

淡「あ、追加オプション契約もしたいんだけど!」

照「!?」(な、なにっ!?)

照「大星っ、それは…!!」

淡「」ギロッ(ゲロっても…)

照「くっ」ギリッ

咲「…追加オプションですがシスコン(受)が+5万円、シスコン(攻)が+10万円、その他には擬似恋人(+20万)や離散姉妹(+5万)などがございますが」

淡「うーん、照先輩はどんなオプションを追加されてたんですか?」ニヤニヤ

照「…シスコン(攻)と離散姉妹だ……」

淡「そうですかー、じゃあ私はシスコン(攻)と擬似恋人(特)と…」

照「擬似恋人もかっ!?しかも特型とは…」(これでは私の咲が大星にあんなことや、こんなことを…)ギリッ

攻めってどっちが?

淡「あとは休日プラスBと、就寝保証と…」

照「…」(休日プラスB…休日も通常のサービスが受けられる美味しいプラン)

照「…っ」(就寝保証…契約者が眠った後も妹嬢が側にいてくれる安心納得のプラン)

照「くっ」(もう…もうやめてくれ、やめてくれ…大星…)

淡「新婚Aオプションでお願いしよーっと♪」ニコニコ

照「~~っ、うわわわわわん!!!!大星に!!咲を!!とられたああぁあぁぁああ!!!!」ダッ

照(新婚Aなんて、新婚Aなんて、四六時中一緒にいる最も羨ましいプランじゃないかああぁあぁぁあああ!!!)タッタッタ

咲「あっ、お姉ちゃん…」←一応支払われたので対応する

淡「…合計は幾らになるかな?」サイフトリダシ

>>102
咲「シスコン(攻)とは私(妹嬢)が契約者に迫ったり、追いかけたりするプランでございます…」

契約違反してブラックリスト入りと見たな

接待麻雀(半荘5万)

オプション
差し込み1回に付き1万
*条件により基本料金に加算されます*
満貫(親:10000 子:5000)
跳満(親:15000 子:10000)
倍満(親:30000 子:15000)
三倍満(親:45000 子:30000)

役満 (親・子関係なく一律100000)

・鳴き
契約者様の必要な牌を出し鳴かせます

・チー 5000円
・ポン 10000円
・カン 時価

咲「…では合計額ですが、基本プランが双子プラン(19万)、共有プランは照様からの紹介扱いになりますので4万円割引させて頂き、月額15万円になります」

咲「オプションですが、シスコン(攻)が+10万円、擬似恋人(特)が+30万円、休日Bが+15万円、就寝保証が+5万円、新婚Aが+55万円の月額、計130万円になります

淡「あ、ポイントカード、ポイントカード」ゴソゴソ

咲「はい、確かに。大星様はゴールド会員様ですので30%割引かせて頂き、合計91万円になります…」

淡「はい、91万円ちょうどねー?」

咲「…確認させて頂きます。…確かに頂戴しました、こちらが領収書ですので大切に保管して下さいませ」スッ

咲稼ぎすぎだろ

>>122
咲「我々(妹嬢)はお客様から頂いた料金の、15%分の給料しか頂いておりませんので悪しからず…」

お金が無くなった照が姉嬢として淡ちゃんに雇われる展開お願いします

?「あの~、寒がりのお姉ちゃんを人肌で暖めてくれる、優しい妹をお願いしたいんですけど」

菫「はぁ、大星も照も何をしているんだ…」

菫「もうすぐ国体が始まるというのに、無断欠勤とは…」ハァ

うわわ…わん…うわわ…わわん

菫「ん?」チラッ

照「うわわわわわん!!!!」

菫「!?」

照「うわわわわわん!!!すみれええぇぇえ!!!!」ダキッ

菫「お、おま!?部活を休んだと思えば!!」

照「おおほしにぃ!!おおほしにぃ!!!さきとられたああぁぁあぁああ!!!!」グスグス

菫「…は?」



照「…と、いうわけだっ」グスッ

菫「ほぅ…」

照「すみれええぇぇえ!!どうしよおぉおおぉぉお」グスグス




菫「」(全国出場者のみ許される妹嬢の利用、まさか宮永咲も妹嬢だったとはな。同じ苗字だったから諦めてはいたが…)

菫「」ニヤリ




咲「あっわー♪」--淡「サッキー♪」ルンルン


>>126
咲「ええと…現在フリーなのは…」

??「暖めずにはいられないな!!」

咲「…宜しいでしょうか?」

飽きたからって投げ出すなよ?

社長を呼んで書けって命令したら書くんじゃね?

>>135
次回予告

照「ええと、求人情報を拝見しまして…姉嬢になりたく…」

???「あら?貴女は…昨年のインハイ王者ではありませんの?」

??「私は姉嬢三年目の?????だ!君も共に姉嬢を楽しもうじゃないか!!」

照「はぁ…」


妹、咲を取り戻すため
苦労あり、涙ありの照の労働が始まる!!
>>1の次回作、照「姉嬢も楽じゃないな…」にご期待ください!!!


本当にカン!

タイムカード勝手に切られたく無かったら早く書け

咲「妹嬢……? なんですかそれ?」

久「お客さんの妹になるだけでお金が貰える簡単なお仕事よ。どう? 一度やってみない? 咲ならきっとNo1になれるわよ」

咲「きゅ、急にそんなこと言われても……」

久「そういえば、お姉さんの誕生日が近いからプレゼント買いたいとかって言ってたけど……お金大丈夫なの?」

咲「うっ」

久「ふふ、お姉さんが長野に帰ってきてから初めての誕生日なんでしょ……? 良いものプレゼントしたら、きっとお姉さんも喜んでくれるわよ……?」

咲「お姉ちゃんが……」

久「お姉さんの誕生日も近いだろうし、短期でまとまったお金を用意するとなると……悪い話じゃないと思うんだけどねー」

続き考えてるんだが
>>147がいるなら安心だな
頼んだノシ

社畜に休む暇があると思ってんのかオラァ

咲「確かに、そうですけど……」

久「それなりの額を用意することは約束するわよ? そうね……お客さんを一度相手する度に、これだけでどうかしら」

咲「千円……?」

久「一万円」

咲「!?」

久「+能力給も弾むわよ? 咲ならいっぱいオプションで稼げそうだし」

咲「おぷ、しょん?」

久「まあその辺の詳しいことは後に回して。とりあえず、試しに一度だけでいいからやってみない? それで嫌になったらそれっきりでいいし、ちゃんとお金も払うから」

咲「ほ、ホントですか……?」

>>150
くっ、だが>>151の方だと照咲ガチ姉妹のようだからな
擬似姉妹として考えてたから、ここは>>151に任せる

おい社畜ふざけんな続きあるならはよ書け

久「ホントホント。それじゃ試しに明日一日だけシフト入れてみるからよろしくねー」

咲「そ、そんな急に言われても!」

久「明日何か用事あるの?」

咲「無い、ですけど……」

久「全国も終わって暇だし当然よね、それじゃ決定で」

久「そんな泣きそうな顔しなくても大丈夫だって。会員制だから変な客はいないし仕事も簡単だし。マニュアル渡しとくから適当に流し読んどいて。その他詳細はメールで伝えるから、明日逃げるんじゃないわよー」

咲「あっ、ま、待ってください部長そんな急に……! 逃げられた……」

咲「うぅ、どうしよう……」

>>157
でもお前のも見てみたいという欲望が収まらないので擬似社畜お前が書け


―――――――

咲「結局、断る勇気もなくてメールで指定された場所まで来ちゃったけど……ここって……」

咲「そういう、ホテルだよね……」

咲「うぅ、どうしよう……どうしようって言っても、ここまで来て逃げるわけにもいかないし……でも、もしかしたら、この中で、変なことされるかもしれないし……」

咲「あうぅぅ……心が折れそうだよぉ……」

?「あら、貴女は……」

初めてのお客様安価>>163

安価とはやりおる

東横桃子

すこやん

>>162
安価とはやりおるじゃないよ!
安価=書き溜めできないってことだろ!

はよかけ

健夜「清澄高校の、宮永咲さん……?」

咲「へ? 貴女は……小鍛治プロ!? どど、どうしてこんなところに……」

健夜「私としては高校生がこんなところにいる方が疑問だけど……もしかして」

健夜「今日の妹嬢って、宮永さん?」

咲「え、ってことは、小鍛冶プロが……お客さんですか!?」

健夜「こ、声が大きいよ宮永さん……とりあえず、ここじゃなんだし場所を変えましょうか。ふふ、今日はよろしくね」

咲「は、はい」

咲(小鍛冶プロみたいなトッププロの人がお客さんなんて……このお仕事って、一体……)

>>166
ごめんなさい、擬似社畜の読みながら書き貯めします④


―――――

健夜「宮永さん?」

咲「は、ははひ!」

健夜「ふふ、めちゃくちゃ緊張してるね。もしかして、このお仕事初めてあまり日が経ってないとか?」

咲「は、はい。えっと、実は、今日が初めてで……」

健夜「そうなんだ。それじゃあ分からないことだらけだね。まあ、分からないこととかって言うほど複雑なものでも無いようには思えるけど……」

咲「えと、このお仕事って具体的に何をすればいいんですか……? マニュアルっていうの読んだんですけど、よく分からなくて……」

健夜「うーん、何をすれば、かぁ。簡単に言うと、私たちの要望通りの妹になりきって、接すること、かなぁ」

咲「理想の妹……?」

健夜「例えば私が宮永さんに、ツンデレな妹になって! って要望を出したとすると、宮永さんはツンデレな妹に成りきって私と一日を過ごすの」

咲「つ、つん、デレ?」

健夜「そう。無口な妹が欲しいって言われたら無口な妹を演じるし、元気でお姉ちゃん大好きな妹になってって言われたらその通りの妹になるし……」

咲「要するに、役者さんみたいに希望された妹を演じる、ってことですか?」

健夜「そういうことなんだけど、やっぱり演技をしてる、とか、無理してる、っていうのを感じさせられると、私はちょっと嫌かな」

咲「難しそうです……」

健夜「ふふ、とりあえずは頭の中でごちゃごちゃ考えないで、自然体で接してくれればいいよ。私がリードしてあげるから」

咲「あ、ありがとうございます。その、今日は一日よろしくお願いします」

すばらっ④すばらっ④

すこやんマジアラフォー

健夜「よろしくね。じゃあ、今から咲は敬語禁止ね」

咲「えっ、そ、それは」

健夜「咲はお姉ちゃんと話すとき、敬語で話さないでしょ?」

咲「そう、ですけど……」

健夜「だんだん馴れてくるから大丈夫だよ。それと、私のことは小鍛冶プロじゃなくて、お姉ちゃんって呼んでね」

咲「わ、わかりま……分かった。えっと、今日はよろしくね? お、お姉ちゃん」

健夜「ふふ、よろしく。たまにはこういう初々しいのもいいなぁ」

咲「な、なんだか恥ずかしいです……」

健夜「顔赤くなってる。可愛い」

咲「か、からかわないでください……あっ」

>>175
咲「お姉ちゃんはアラサーだよ!」

健夜「もう。敬語禁止って言ったのに」

咲「ごご、ごめんなさいっ……」

健夜「ふふ、これじゃあ切りがないね。敬語妹もいいんだけど、それはこの前やったし……そうだ、それじゃあゲームにしよっか」

咲「?」

健夜「咲が敬語で話すたびに……」

ちゅっ

咲「ふぇっ!?」

健夜「私が咲にキスするね。本当はこれもオプション料金要るんだけど……咲も私の要望に応えられなかったってことだから、プラマイゼロで」

咲「…… わ、分かりました。あっ」

ちゅっ

健夜「ふふ、キスしてほしいなら直接言ってくれてもいいよ?」

咲「~~~っ!」

健夜「咲は可愛いなぁ。今日はかなり当たりかも」

咲(唇じゃないにしても、こんな簡単にキスされるなんて……このお仕事、私が思ってた以上に……)

健夜「さて。咲、どこか行きたいところある?」

咲「えっ? あっ、いや、そんな特には無い……よ?」

健夜「そっか。じゃあ適当に街の中歩きながら何するか考えよっか」

咲「う、うん」

咲(あ……手……しかも、この繋ぎ方って……)

健夜「ふふ、咲の手、小さくて可愛いね」

咲「は、はひ……」

健夜「どうしたの? 顔真っ赤だよ? もしかして、誰かと手を繋いで歩いたこともなかったりする?」

咲「こ、こんな恋人みたいにくっつきながら歩くのは、初めてだよ……」

唇じゃ…ない…?

健夜「そっか。初心で可愛いね。もっと好きになっちゃいそうだよ」

咲「は、恥ずかしいこと言わないでくださいっ……あっ!」

ちゅ

咲「~~~っ!」

健夜「また赤くなった。涙目になってるよ? 大丈夫?」

咲「も、もう! お姉ちゃんのばか!」

健夜「ふふ、いい感じいい感じ。その調子でどんどん気兼ね無い姉妹になろう」

いいね
社蓄とはなんだったのか

>>196
前菜

健夜「もう夕飯時だけど……咲、ご飯食べてきた?」

咲「ううん、食べてない……今日は緊張してたから、あまりお腹空かなくて……」

健夜「そっか。じゃあ私の家ここから近いから、そこで何か作って食べよっか。咲って料理できる?」

咲「うん、簡単なものくらいなら」

健夜「そうなんだ。じゃあ二人で一緒に料理しよう。咲の手料理楽しみだなぁ」

咲「あ、あんまり期待しないでね? 出来るって言っても、そんな大層なもの作れないし……」

健夜「二人で力を合わせれば大丈夫だよ。とりあえず、まずは材料から―――」


――――――

咲(……あれ、よく考えてみたら、これって……)

健夜「いらっしゃい。今日は親いないからゆっくりしてってね。あ、材料はそこのテーブルの上に置いてくれたらいいから」

咲「う、うん」

健夜「ふぅー。なんだかんだで結構歩いたから疲れたね。少し休んでからご飯作ろっか」

咲「あ、で、でも、私あんまり遅くなると帰れなくなっちゃうから、出来るだけ早く」

健夜「今日はナイトパックで予約入れてあるから、明日の朝まで咲は私の妹だよ?」

咲「えっ」

健夜「ちょっとだけ後悔してるんだ。もっと早い時間帯から一緒にいられるコースを頼めば良かったな、って」

健夜「でもまあ、夜はまだまだこれからだし、その気になれば延長も出来るし……ま、今はそんな煩わしいこと忘れよう。ね?」

咲「う、うん、そう、だね……」

咲(ってことは、私、今日はここでお泊まり……?)

咲(そそ、それって……)

健夜「大丈夫だよ。そんなにも怖がらなくて」

咲「ひゃっ」

健夜「別に取って食おうなんて思ってないから。……今は」

咲「お、お姉ちゃん……?」

健夜「ふふ、なんでもない。テレビでも見ながらゆっくりしよ。膝借りるね」

咲「きゃっ……」

健夜「気持ちいい。しばらくこのままでいい? 今日はなんだか甘えたい気分なの」

咲(ひ、膝枕……)

健夜「もっと咲からも話しかけたり甘えたりして欲しいな」

咲「ご、ごめん……まだ、その、馴れてなくて」

健夜「いいよ。そういう初々しい感じとか、ぎこちない感じとかも逆に新鮮で可愛いから」

咲「あぅぅ……」

健夜「ふぅ。すごく落ち着く。……頭、撫でてもらってもいいかな?」

咲「は、はい」

咲(わっ……髪サラサラ……すごい……)

健夜「ん……」

健夜(いつもは可愛がったり甘えられたりばかりだったから、たまにはこういうのも良いなぁ)

すばらっ

咲「……お姉ちゃんは、こういうことってよくしてるの?」

健夜「妹嬢のこと? うーんと……週1くらいで利用させてもらってるかなぁ」

咲「そ、そうなんだ……」

健夜「こう見えてかなりの常連さんなんだよ? だから咲の初めての相手を任せられたのかも」

咲「へ、変な言い方しないでよ……」

健夜「ふふ、ごめんごめん。いつもはお気に入りの子を指名してるんだけど、今日はフロントから良い子がいるって勧められて。様子見も兼ねてのナイトパックだったんだけど……やっぱり勿体ないことしちゃったなぁ」

咲「そ、そんな……私なんて、お姉ちゃんにリードされるままで妹らしいことは何もしてないし、出来てないし……」

健夜「お客さんが満足してればそれでいいんだよ。私は咲と一緒にいれて幸せだよ?」

咲「っ……」

健夜「ふふ、また赤くなってる。咲は可愛いなぁ」

咲「きゃっ……」

健夜「言ったでしょ? 今日は甘えたい気分だって。……咲の匂い、好き」

咲「ゃ……あっ……」

健夜「抱きしめ心地も良い。気持ちいい……どうしよう咲。お姉ちゃん、もっと咲のこと好きになりそうだよ……」

咲「ふぁ……お姉ちゃん……」

健夜「ふふ、咲も気持ちいいの? そんなにも甘い声だして……」

咲(力が、抜けてく……これ、すごく気持ちいい……)

健夜「こうやって抱きしめ合うって良いよね。あったかくて気持ちよくて。一人でいる寂しさなんて忘れちゃうよ……」

もうこの二人結婚すればいいんじゃね?

健夜「ねえ、咲」

咲「ふぇ……?」

健夜「お姉ちゃん、キス、したくなっちゃった」

咲「っ!?」

健夜「ねえ、咲……キス、していい……?」

咲(耳元に、息……! 体、ぞくぞくして……!)

咲「だ、だめっ、だめだよお姉ちゃんっ、わ、私たち、姉妹なのに、こんなの……!」

すまん飯食ってくる。とりあえず遅筆でごめんなさい

食事代行してやっから書けよ

>>237
S(そんな)O(オカルト)A(ありでしょう!)

健夜「愛に性別も血の繋がりも関係ない……大切なのは、自分たちの気持ちなんだよ……?」

咲(私の頬にお姉ちゃんの手が添えられて……)

咲「っ! だ、だめ……ダメだよ……私、初めてっ……」

健夜「嬉しい。私が咲の初めてになれるなんて。ふふ、大丈夫。ちゃんと教えてあげるから」


健夜「キスがとっても気持ちいいことだってこと」



咲(次の瞬間には、私の唇とお姉ちゃんの唇が重なっていて)

咲(頭の中は真っ白で。柔らかいその感触と温かさの中に、体がふわりと浮いていくような感覚が心地よくて)

健夜「んっ……」

咲「!?」

咲「ん、んぁっ。んんっ……!!」

咲(な、なにこれ、なにこれ……!? 熱い、やだ、中で、動いてっ……!)

健夜「……」

咲「ん、んぅっ……! ぁっ……!」

咲(柔らかくて、にゅるにゅるしたのが……! 絡み付いて……!)

健夜「ん……」

咲(私の中、ぐちゃぐちゃにされて、かき混ぜられて……あったかいの、いっぱい入ってきて……!)

咲(だめっ、これっ、これ以上、さ、されたら、おかしくなっちゃうよぉ……!!)

咲「~~~っ!!」

健夜(体、びくびくしてる……初めてでイっちゃうなんて……ふふ、このまま蕩けさせちゃおう)

咲(やだ、だめっ……! また、なんか、来る……来る、よぉ……!)

咲「ん~~~っ!!」

健夜(きっと、初めての感覚に訳が分からなくなっちゃってるんだろうな……感度もすごく良いし、可愛い……)

健夜(いっぱい気持ちよくしてあげよう……)

咲「んっ、んぅ……」

※すこやんは処女です
※すこやんは処女です
※すこやんは処女です
※すこやんは処女です

>>282
そりゃ攻めだもの心配すんな


―――――……

咲「はぁ、はぁ……んっ、はぁ……」

健夜「……気持ちよかった? さっきのが大人のキスだよ」

咲「はぁ……はぁ……」

健夜「まだ高校生の咲には刺激が強すぎたかな……ふふ、顔、とろーんってしてる。すごく可愛い」

咲「ん、んっ……おねえ、ちゃん……」

健夜「とろーんってしてるのは、顔だけじゃなさそうだけど……。どうしたの? 咲。そんなにも可愛い顔してると、またキスしちゃうよ?」

咲「や、やだ……もう、あれ、だめっ……! おかしく、なっちゃうよぉ……」

健夜「おかしくなった咲の姿も、見てみたいな……もっと可愛い顔、見せて……」

咲「やぁ……だめぇ……おねえ、んっ……」


咲(それから何度もキスされて、いっぱい、舌も入れられて、絡められて……)

咲(ずっと頭の中が真っ白で、すごく体が熱くって、何度も意識が飛びそうになって……)

咲(初めてのキスの体験は、一生忘れられないものになったのでした……)

―――――――

健夜「さ、咲、大丈夫?」

咲「……」

健夜「め、目に光が……流石にやりすぎちゃったかな……あはは……」

ここで急に俺が入室して、準備万端の二人を犯しまくりたい

健夜「咲のとろ顔可愛いな……服もいい感じに乱れて、すごくえっち……あ、よだれ垂れてる……舐め取ったりしたら、そこからもう一ラウンド……」

咲「だ、だめぇ……もぅ、むり……」

健夜「は、はは、そ、そうだよね。ごめんね咲? 私、スイッチ入ると止まらなくて……」

咲(これ以上されたら絶対に気絶する自信があるよ……)

健夜「あ、安心して! もう今日はこれ以上しないから! オプションの料金もちゃんと払うし!」

咲「そうしてもらえると、うれしいです……」

健夜「今からは……もういい時間だし寝よっか? 咲は今の状態でご飯食べたりお風呂入ったり出来ないだろうし……とりあえずベッドまで行こう。立てる?」

咲「腰、抜けちゃって、立てない……」

健夜「それじゃ、上までおぶってあげるね」

健夜「!」

健夜(これって……)

咲「あ、あの……すみません……出来れば、その。着替えを貸してもらえると、その……あうぅぅ」

健夜「う、うん分かった! 用意するね!」

咲「ありがとうございます……」

健夜(ど、どうしよ。またムラムラしてきちゃった……)

>>299
通報

健夜「えっと、着替えるなら、ついでにお風呂も入っておく?」

咲「……その、ちょっと、お腹の下あたりが気持ち悪くて、出来れば入りたいんですけど……まだ体に力が入りそうになくて……」

健夜「私が入れてあげよっか? このあと入ろうって思ってたし、一緒に入るなら都合が良いと思うけど……」

咲「……も、もう、変なことしませんよね……?」

健夜「し、しないよ!?」

健夜(たぶん……)

咲「それなら、お願いします……ほ、ホントに変なことしないでくださね……?」

健夜(め、めちゃくちゃ怯えられてるよぉ……)


――――――――

健夜(慎ましい体だなぁ……でもとっても綺麗……)

咲「あ、あの、そんなにまじまじ見られると……恥ずかしいです……」

健夜「ご、ごめんね。二人きりでお風呂入ったりなんてあまりしないから……」

健夜「……そうだ。体洗ってあげるよ。妹とお風呂入ったり体洗い合いっこするのってすごくしてみたかったから」

咲「そういえば私、お姉ちゃんの妹だったね……すっかりそのこと忘れちゃってた……」

健夜「ふふ、咲に関しては自然体の方が嬉しいから、忘れたままでもいいよ? 呼び方と敬語はそのままのがいいけど」

咲「で、出来るだけ頑張るね。お仕事だから……」

健夜(うーん、余計なこと言っちゃったかなぁ……また緊張感が戻ったような……)

健夜「背中、流すね」

咲「う、うん」

健夜(綺麗な背中だなぁ……このまま後ろから抱きしめたくなっちゃう)

健夜(……私は客で、この子は嬢で。後でお金さえ払えば……)

咲「……お姉ちゃん?」

健夜「ご、ごめん、ぼーっとしちゃってた! 背中、洗うね」

咲「……」

健夜「……」

健夜(本当に、綺麗……細くて、白くて……タオル越し、時折手に触れる素肌の感触が、とっても……)

咲「あ、ありがとうお姉ちゃん。背中はもういいよ。あとは自分で出来るから」

健夜「遠慮しないで。他の場所もやってあげるよ。腕、伸ばして?」

咲「で、でも」

健夜「いいから。ほら、さっきちょっとやりすぎちゃったし、そのお詫び。ね?」

咲「うん……ありがとう……」

応援しとりますゆえ

和編がマジで見たい

健夜(腕……)

咲「……」

健夜(肩……)

咲「……」

健夜(脇……)

咲「っ……!」

健夜(お腹……)

咲「お、お姉ちゃん、もういいよ。あ、ありがとう」

健夜「……」

咲「お姉ちゃん?」

ちゅっ

咲「!?」

健夜「咲、お風呂入る前に、敬語使ってたよね」

咲「ひっ……」

>>329
照「いらんどす」

咲(うなじのところに、くちびる……!)

健夜「何回だっけ。五回くらいだったかな……あまりよく覚えてないから、それくらいでいいよね……」

ちゅっ

咲「~~~っ!」

健夜「ふふ、咲、可愛い……体、びくびくしてるよ……?」

咲「お、お姉ちゃん……へ、変なことしないって、約束、したよね……?」

健夜「そうだっけ……あんまりよく覚えてないな……」

咲「そ、そんなっ」

健夜「咲……これからは覚えておいた方がいいよ」


健夜「大人は嘘つきだってこと」

せっかくのシステムだし普段絡まないような相手がいいな
アラフォーしかり

健夜母「もう孫は諦めた」

>>342
賛成である

咲「あっ……」

咲(やだ、後ろから、抱きしめられて……!)

ちゅっ

咲「ひぁ」

健夜「咲、体細いね……このまま折れちゃいそうだよ……」

咲「や、やぁっ……! やだ、離して……!」

健夜「ふふ、力も弱い。そんなんじゃ、私からは離れられないよ? ほら、もっと抵抗しなきゃ」

ちゅう

咲「ひゃっ……それ、だめぇっ……!」

健夜「こんなにもドキドキして、夢中になるの、初めて……私、もっと、咲が欲しい……」

咲「お、おねえちゃっ、やぁっ……!」

咲(お、お姉ちゃんの手、む、胸に……!)

健夜「可愛い胸。こういう小さい胸は」

咲「ひっ!?」

健夜「ここが弱いんだよね。こうやってくりくりすれば」

咲「やぁあっ……!! そ、それっ、だめぇ……!!」

健夜「どんどん気持ちよくなっちゃうんだよね。えっちな声も我慢できなくなって」

健夜「どんどん体が熱くなってきて……」

咲「だ、だめっ……! あ、あぁっ……!」

健夜「ほら、咲。もっと抵抗しなきゃ。咲の初めて、お姉ちゃんが貰っちゃよ?」

健夜「それとも、咲はお姉ちゃんに貰ってほしいのかな? ここ、こんなことになってるよ?」

咲「~~~っ!!」

健夜「ふふ、すごい……びしょ濡れだよ……一本くらいなら簡単に入っちゃいそう……」

咲「!? だ、だめっ、だめぇ!! そこの初めてだけは……ふあ!?」

健夜「どうしよっか。私は入れてみたいんだけどな。咲の中、すごくあったかそうだし……」

咲「ひぐっ……だめ……ぐずっ、やめて、お姉ちゃん……」

健夜「泣いてる顔も可愛いなぁ……」

健夜(流石に怖がらせすぎたかな……こういう反応って、この子みたいに初心な子じゃないと楽しめないから、レアなんだけど……)

健夜(今日はもうこれで十分かな。次のことも考えて、ここは……)

せんのかい!

今後のためにここで辞めとくべき

健夜「ふふ、うそうそ。嫌がってる咲にこれ以上なんてしないから、安心して」

咲「えぐっ……ホントに……?」

健夜「本当だよ。ごめんね、怖がらせて」

咲「あっ……」

咲(正面から、抱きしめられて……)

健夜「咲の困った顔が見たくてちょっといじわるしちゃっただけだから。ほら、深呼吸して。リラックスリラックス」

咲「ぐず、っ……はい……」

咲(良かった……小鍛冶プロ、やっぱりすごくいい人だよ……)

これはもう結婚までいくしかないね

健夜(もう少し長い目で見ればもっと良い関係が築けそうだし、ここは止めて正解かな)

健夜「体も髪も洗い終わってるし……先にお風呂あがる? 着替え外に置いてあるから、着替え終わったら私の部屋で寝てていいよ?」

咲「うん、そうするよ……安心したら、疲れがどっと出てきたような気がして……」

健夜「ごめんね、疲れさせちゃって。咲が可愛くて、いじわるしちゃって……」

咲「いいよ、最後にはちゃんとやめてくれたから……。じゃあ、私、先にあがるね」

健夜「はーい。私もすぐに向かうから」

健夜(寝る時は寝る時で別の楽しみ方があるし……ああ、今日は良い一日だなぁ)


――――――――

咲(はぁ……危うく大人の階段を上るところだったよ……)

咲(初めてはやっぱり、ちゃんと好きな人にしてもらいたいから……本当に良かった……)

咲(やっぱり小鍛冶プロは良い人だなぁ……このパジャマも、ちょっぴりだぼだぼだけど、着心地もいいし、良い匂いだし……)

咲(ああ、安心したら、すごく眠たくなってきちゃった……)

咲(布団、使ってもいいって言ってたし……今は甘えさせてもらおう……)

咲(これ以上お仕事は……無理だよ……)

咲(おやすみなさい……)

本当に好きな人が小鍛冶プロに変わる日も近い


―――――――――

健夜「ふぅ、お待たせー……って言っても、やっぱり寝てるよね」

咲「すぅ、すぅ……」

健夜(ふふ、可愛い寝顔……なんだかんだで、こうやって一緒に寝るときが妹嬢といる時間の中で一番好きなんだよね)

健夜(無防備に寝ている可愛い女の子を抱き枕代わりにして、ぐっすり眠って……それで、朝は一緒におはようで目覚める)

健夜(これがあるから仕事も頑張れるんだよね。今日の妹嬢は最高だったし……)

健夜「幸せだなぁ……」

健夜(本当に可愛い寝顔。ずっと眺めていたくなっちゃうよ)

健夜「でも、今は……」

咲「うぅん……」

健夜「よっと、お邪魔します……。」

>>380
俺「これだッ!?」ガタッ

健夜(あったかい……咲ちゃんって体温高いんだなぁ……)

健夜「うーん、すごく良い匂い……ふわぁ……私も眠たくなってきちゃった……もう寝ようかな。十分楽しんだしね」

健夜「お疲れ様、咲ちゃん。また指名させてもらうから、そのときはよろしくね」

健夜「ちゅっ」

咲「ん……」

健夜「ふふ、幸せだなぁ」


――――――――

すっかり人気姉嬢になってしまった照を何もしらずオススメの娘として指名してしまう咲はまだですか

>>389
咲→照×
照→咲〇

こうでしょうが!


咲「えと、昨日はどうもありがとうございましたっ。朝ご飯まで頂いて……」

健夜「いいよ、気にしないで。それに、お礼を言うべきのは私の方だし」

咲「そんな。初めてで何も分からなくて何も出来なかった私をリードしてくれて、気遣ってくれたのは小鍛冶プロですし……」

健夜(健気で謙虚で、良い子だなぁ……ますます気に入っちゃったかも……)

健夜「また指名するだろうから、そのときはよろしくね」

咲「はい。こちらこそ、よろしくお願いします! その、えっちなのはあれですけど……次は小鍛冶プロがもっと喜んでくれるように頑張りますから!」

健夜「……そう。私も次を楽しみに待っておくね。あ、これ。私から咲ちゃんにプレゼント」

咲「封筒……? すごく厚い……」

健夜「ラブレターみたいなものだから、まあ家に帰ったあとにでも開けてみて。それじゃあ、またね」

咲「あ、ありがとうございました! またよろしくおねがいします!」

健夜「咲ちゃんもがんばってねー」

久「おっかえりー。未来のNo1妹嬢」

咲「なんですかその言い方……もう、部長は強引なんですから。私じゃなかったら絶対に逃げてましたよ?」

久「咲じゃなかったらあんな強引な頼み方しないわよー」

咲「もうっ……」

久「で、初仕事の感想はどう?」

咲「……その、最初は緊張して、ちょっぴりえっちなこともされて、一回だけ本気で泣きそうになっちゃいましたけど……」

久(あの人どこまでやったんだ……)

咲「なんだかんだで楽しかったです」

咲「それと……次はもっと、楽しんでもらえるようになりたい、と思いました」

久「あらそう。それじゃあ、次の仕事も引き受けてもらえるってことでいいのかしら?」

咲「うっ……それについては、その……もう少しだけ考えたいというか……」




俺も咲ちゃんにお小遣いあげて悦んで貰いたい

>>401
透華「男の方はお引き取りを」

久「ふふ、優柔不断は貴女らしいわね。ま、ゆっくり考えなさいなー。強制はしないから。はい、これお給料。お疲れ様」

咲「あ、ありがとうございます!」

咲(い、一万円もあれば、お姉ちゃんに素敵なプレゼントが……!)

咲「あっ……この封筒、小鍛冶プロから頂いたのと一緒だ……」

久「あら、そうなんだ。中身はなんだったの?」

咲「えっと、ちょっと待ってください。確かこの封筒で……」


咲「……」


久「あー、なるほどね。良かったじゃない、随分と気に入られて。流石にその厚みは引く」

咲「わ、私これ返してきます!!」

久「あ、行っちゃった……ふふ。でもまあ、ああいう性格だから愛されるんでしょうね」


久「次はあの子のところに行ってもらおうかしら」


>>408
乙じゃあ次いってみよー

こんなにも遅い時間までお疲れ様です。
ありがとうございました。


―――おしゃれな雑貨店にて

咲(初めてのお給料。部長から貰った封筒に入っていた額はなんと二万円だった)

咲(本来は一万円でも多すぎると思ってたお給料が、まさかの二倍……これだけあれば、お姉ちゃんのための素敵な誕生日プレゼントが買える)

咲(そんな期待に胸を膨らませ、お店に入り、悩むこと小一時間、やっとプレゼントが決まったまでは良かったんだけど……)

咲「あと一万円足りないよぉ……」

咲(どうしよう……お小遣いを使っても足りないし、これ以上に良いプレゼントなんて思いつかないし……うぅ、こんなことなら小鍛冶プロに返した封筒から一枚だけ取っとけばよかったよ……)

咲「お姉ちゃんの誕生日まで、あと二日……」

咲(普通のアルバイトは色々な意味で無理。誰かから借りる訳にもいかない……)

咲(だからと言ってプレゼントを換えるなんて、そんなの……)



咲(そうだ。もう一度、部長に頼めば、もしかしたら……!)


―――――――

久「いらっしゃい。未来のNo1妹嬢様」

咲「その呼び方やめてください……」

久「でも、貴女のその雰囲気から察するに……欲しいんでしょ? お仕事」

咲「部長は何でもお見通しなんですね……」

久「まあ、貴女との付き合いもそこそこになるしね。この前あんなにも貰ってたのに足りなかったの?」

咲「全額返してきましたよ! あんなの、受け取れる訳ないです……」

久「本当に返してきたんだ。私ならありがたく受け取るけどなぁー……まあいいや。で、仕事が欲しいのよね?」

咲「……は、はい」

これは売春斡旋になるんだろうか


久「今回は前みたいにリードしてくれるような相手じゃないけど、大丈夫? 初めての子だから、きちんと貴女が妹嬢として接してもらわないといけないんだけど」

咲「だ、大丈夫、です……きちんとそういう本いっぱい読んで、勉強してきたんで」

久(どんな本読んだのかすごい気になる……)

久「そう。それなら任せるわ。今回の貴女の相手は>>442よ」


お願いします鬼畜なのはやめてください

末原

ごめん、ヤングガンガン追ってないから末原先輩がどういうキャラなのかまったくわからない。パスさせてもらう

ってことで書きたいクロチャーか和でいく

二人のどっちか>>451

玄ちゃん


―――――――――

咲(今日はここが待ち合わせ場所……た、たぶん、このホテルもそういう場所なんだろうな……)

咲(部長は一体何を考えてるんだろう……相手の子、初めてって言ってたのに、絶対怖がってるよぉ……にしても、どんな子なんだろうなぁ。もしかしたら、もう来てたり)

玄「あわわわわ……おねえちゃーん……」

咲(う、うん、たぶんあの子だろうな……)

咲(めちゃくちゃ挙動不審だし、涙目だし……今回は私が頑張らないと!)

咲「あ、あの……」

玄「ひゃあ!? なな、なんでしょうかっ!?」

咲「松実玄さん、ですよね?」

玄「ど、どうしてそれを……あっ、もしかして」

咲「はい、私が今日松実さんの妹になります、宮永咲です」

玄「み、宮永咲さんって……清澄の大将で和の同級生の!?」

咲「は、はい。その都度はお世話になりました。これも運命の出会い、なんですかね」

玄「宮永さんが私の妹……そっか、そうなんだ……」

咲「ま、松実さん?」

玄「私、宮永さんみたいな素敵な人の姉になれるなんてすごく嬉しいです!」

咲「あ、ありがとうございます……わ、私もっ、松実さんみたいな」

玄「あの!」

咲「は、はい!」

玄「く、くろお姉ちゃんって呼んでください! それで、その、いっぱい甘えて欲しいです!」

咲「わ、分かりました。くろお姉ちゃん?」

玄「お、お姉ちゃん……も、もう一度お願いします……」

咲「く、くろお姉ちゃん?」

玄「ふわぁぁぁぁ……!」

咲(す、すごく恍惚としてる……もっと喜んでもらわないと……!)

咲「わ、私のことは咲って呼んでね! 今日一日よろしく、くろお姉ちゃん!」

玄「 は、はひ! おお、お任せあれ!!」

咲(腕に抱きついただけなのに、こんなにも動揺してる……玄さん可愛い……)

咲(……玄さんのためにも、いっぱい楽しんでもらおう。今日は私がリードするんだ、頑張れ、私!)

咲「そ、それじゃあお姉ちゃん、 軽く歩きながらすること考えよっか」

玄「う、うんっ、そうだね……あ、あの、手……」

咲「手?」

玄「その、手を握って欲しいなー、って……だめ、ですか……?」

咲「っ……ぜ、全然だめじゃないよ! 喜んで!」

玄「ありがとう。ふふ……こうしてると、恋人みたいだねぇ……」

咲「そうだね。こうすると、もっと恋人みたいだよ? くろお姉ちゃん」

玄「……! こ、これって……」

咲「い、行こっか、くろお姉ちゃん」

玄「う、うん……」

玄(妹ってすごい……)


―――街中

玄(うぅ……ただでさえこんな風に手を繋いでるのに、さらにくっつかれるなんて……咲さんすごく積極的……これが妹嬢……)

咲(は、恥ずかしい……私がリードするとは言ったけど、流石にくっつきすぎだよぉ……でも、今更離れるのもなんか変だし、かと言ってこのままは周囲の視線が……)

咲(だ、ダメだよ! 私が恥ずかしがってちゃ玄さんを楽しませるなんて出来っこ無いよ! もっと堂々と、積極的にならないと……!)

玄(み、みんなすごくこっち見てるよぉ……顔はすごく熱いし……咲さんは離れる気配しないし……ど、どこかお店に入って、この状況からなんとか抜け出して……)

咲「そういえばお姉ちゃん、お腹減って無い?」

玄「お腹? えっと、今日は咲ちゃんと一緒に何か食べようと思ってたから、何も食べてないよ?」

咲「そうなんだ。実はね、私、お姉ちゃんのためにお弁当作ってきたの」

玄「え!? 本当に!?」

咲(め、目の煌めきが眩しいよ……)

咲「うん。それでね、ここの近くに大きな公園があるから、そこで一緒に食べたいな、って思って……ど、どうかな?」

玄「嬉しい!」

咲「っ」

玄「その公園行こう! 咲ちゃんの手料理すごく楽しみ!」

咲「そ、そっか。作ってきた甲斐があったよ。……私もくろお姉ちゃんに食べてもらえるなんて、すごく嬉しい」

玄「……!」

玄(か、可愛い……妹って、いいなぁ……)


―――公園

咲「うーん、天気もいいし、気持ちいいね」

玄「うん、空気もとっても美味しいし……のどかで良いところだね」

咲「はい、お姉ちゃん。喉乾いたでしょ? お茶」

玄「わぁ、可愛い水筒……ふふ、ありがとうね、咲ちゃん」

咲(玄さん喜んでる、よね……よし、やっぱり本に書いてあった通りだ……手料理は喜ばれる。公園デートは心象良し。水筒持参で愛され系女子を演出……)

咲(今のところ経過は完璧だ。私の作戦はこれからだよ……!)

>>436
ならない
>>1の流れなら妹庁ってあるから国公認

作者には悪いがピンク涙目ざまぁ

咲「はい、これがくろお姉ちゃんのために作ってきたお弁当です!」

玄「わあぁぁぁ……! すっごく美味しそうだね咲ちゃん!」

咲「あ、ありがとう」

咲(目、すっごくきらきらしてる……可愛いなぁ)

玄「ねえ咲ちゃん、食べてもいいよね!?」

咲「う、うん、どうぞ。くろお姉ちゃんのために作ったんだもん、いっぱい食べてほしいな」

玄「どれから食べようかなぁ……」

咲(この数時間一緒にいただけで分かったけど、玄さんもすごく良い人だなぁ……どこまでも純粋で、まるで小さな子どもみたいに一切の邪気がないというか……)

咲(やっぱり、こういう人にはたくさん楽しんで、いっぱい幸せな時間を過ごして欲しいよ……もっと、妹を持つ喜びを……)

咲「くろお姉ちゃん」

玄「? 咲ちゃん?」

咲「はい、あーん」

玄「ふぇ!? え、えと、こ、これは」

咲「食べさせてあげるよ。妹ならお姉ちゃんにしてあげるのは当たり前なんだよ?」

玄「そ、そうなんだぁ……私、何も知らなかったよ……やっぱり、妹ってすごい……」

咲(な、なんか適当に言った言葉で勘違いさせちゃったけど、大丈夫だよね……?)

咲「ほら、くろお姉ちゃん! 口開けて。あーん」

玄「あ、あーん……」

咲「どう? 美味しい?」

玄「美味しいよ咲ちゃん!」

咲「ふふ、そっか。どんどん食べさせてあげるね」

咲(ここまでハッキリと表情や言葉に出してくれると、こんなにも嬉しいんだなぁ……お姉ちゃんも、こんな風に……)


――――――

玄「ふぅ。美味しかったぁ……ごちそうさまでした」

咲「お粗末様です」

咲(きちんと頭まで下げて……あぁ、くろお姉ちゃんは可愛いなぁ)

玄「私、今すっごく幸せだよ……咲ちゃんみたいな可愛い妹と毎日過ごせれば、最高なんだろうなぁ……」

咲「ほ、褒め過ぎだよ、くろお姉ちゃん……」

玄「ふふ、咲は謙虚で良い子だね……よしよし」

咲「う、ぁ……」

咲(誰かに頭を撫でられるなんて、何年ぶりだろう……)

咲(懐かしい、感覚だな……)

てるてるにこの現場見せたい

>>502
ここにも天才がいた件

玄「咲ちゃん?」

咲「な、なんでもない! お腹もいっぱいになったし、もう少しここで休憩したらまた他の場所に遊びに行こ!」

玄「ふふ、分かった」

咲「……ね、ねえ、くろお姉ちゃん」

玄「なに?」

咲「その……膝枕、してほしいな……」

玄「ひ、膝枕……」

咲(じ、自分で言っておいてめちゃくちゃ恥ずかしいよ……!)

咲「だ、だめ、かな……?」

玄「だ、ダメなんかじゃないよ! むしろどんと来いだよ咲ちゃん!」

咲「ありがと……そ、それじゃあ、失礼します……」

玄「……」

咲「……」

咲(あぁ、なんだろうこれ。すごく良い匂いがして、心地よくて……昨日の小鍛冶プロもこんな気分だったのかな……)

玄「ど、どうかな咲ちゃん? 寝づらかったりしない?」

咲「ううん、大丈夫。とっても寝心地いいよ、くろお姉ちゃん……」

咲(気持ちいい……本当にお姉ちゃんに甘えられたら、きっとこんな穏やかな気持ちになれるんだろうな……)

咲(妹嬢としてお客さんに接することを喜べるようになりなさい、って部長は言ってたけど……たぶん、こういうことなんだと思う……)

咲(あぁ、気持ちいい……眠たくなっちゃうよ……)

玄(ふふ、咲ちゃん可愛いなぁ……髪もさらさらしてて、触ってて気持ちいいし……)

玄(あぁ、家に持って帰りたいなぁ……買い取りオプションとかあればいいのに……)

咲「……」

玄(……は、はは、何考えてるんだろう私、そんなこと出来るわけないのに……)

玄「そ、そういえば、咲ちゃんは妹嬢になってからどれくらい経つの?」

咲「……」

玄「……咲ちゃん?」

咲「すぅ、すぅ……」

玄(ね、寝てる、のかな……寝てるん、だよね……?)

玄(膝元で眠る、無防備な咲ちゃん……)

玄(鼓動が少しずつ……早くなっていた)

咲「すぅ、すぅ……」

玄(くちびる……すごく、柔らかそう……触ったら、どんな感じなのかな……指で少しだけ触るくらいなら、別にいいよね……)

玄「……」

咲「んぅ……すぅ……」

玄(わぁぁ……柔らかい……ふにふにしてて、マシュマロみたい……)

玄(すごい、すごい……柔らかい……中は、あったかいのかな……咲ちゃんの、中……)

咲「すぅ、すぅ……ちゅ」

玄「ひゃっ」

玄(さ、咲ちゃんが、わ、私の指に……!)

咲「……」

玄(唇の隙間に、あったかいの……もっと触りたいけど、硬いのが邪魔で……)

玄(くわえて、くれないかな……咲ちゃん、私の人差し指、ぱくって……)

玄(咲ちゃんの中に、入れさせてくれないかな……あったかい、咲ちゃんの中に、私を……)

玄「……はぁ、はぁ……咲、ちゃん……はぁ……」

咲「すぅ……」

玄「入れても、いいよね……? 咲ちゃんの中、あったかいところ、入れてもいいよね……?」

玄「あ、あとで……お金っ、ちゃんと払うから……咲ちゃんの中に……わたし、わたしっ……!」

咲「ん、んぅっ……」

玄「咲ちゃん。ごめんね……我慢できなくて、ごめんねっ……」

咲「ん……」

玄(―――は、入った……)

玄(あったかい……すごく、あったかい……)

玄(中、とろとろしてて、舌が、柔らかくて……)

咲「んっ、ん……」

玄(あぁ、咲ちゃんが息をするたびに、お口の中が動いて……たまに、舐められて……)

玄「はぁ……はぁ……」

玄(指でほっぺの裏側をなぞったり、舌をくにくにしたりするたびに、咲ちゃんが苦しそうに身じろぎして……切なそうな声を出して……)

玄(起きそうで、起きなくて。ばれそうで、ばれなくて。この不思議な緊張感がとても背徳的で、寝ている咲ちゃんにこんなことをしていると思うと、どきどきが止まらなくて……)



玄「キス、したいよぉ……咲ちゃん……」

玄(気付けばそんな言葉が漏れだしていた)

玄(頭の中がぐるぐるする。どうしよう、指、入れたままじゃ咲ちゃんにキスできない……)

玄(咲ちゃんにキスしちゃったら、絶対に起こしちゃうし、嫌われちゃう)

玄(そんなの嫌だ)

玄(そんなの……そんなの……!)

玄(―――そうだ。そうすればいいんだ)

玄(咲ちゃんを起こさずに、咲ちゃんとキスするには……そうすれば……)




玄(ゆっくりと、咲ちゃんの口の中から人差し指を引き抜いて私は)

玄(それを自分の口の中、いっぱいにくわえた)

玄「ん、んぅ……!!」

玄(すごい……これ、すごいよぉ……! 咲ちゃんの中に入ってたの、私の中に……!)

咲「……ん、んぅ」

咲(私、ちょっと寝ちゃって……あれ、玄さん、どうしたんだろう……明らかに様子がおかしいよ……息が荒くて、とても辛そうで……)

咲(どうして、自分の指、くわえて……)

咲「くろ、さん……?」

玄「……!」

玄(やだ……咲ちゃん、起きてる……やめないと、こんな変なこと、早く、やめないと……!)

咲「ど、どうしたんですか玄さん!? い、一体何をして―――?」

咲(それは一瞬の出来事だった)

咲(ふと気付いたそのときには、玄さんに押し倒され、馬乗りになられていた)

ごめんなさい。限界だから寝ます

起きたときに残ってたら必ず完結させようと思いますが、無理をして残さないでください。

保守ありがとうございました

再開します

まってた

玄「咲、ちゃん……」

咲(なに、これ……一体、何がどうなって……)

玄「……気持ち悪かったよね」

咲「へ……?」

玄「わ、私、我慢できなくて、あんなことしちゃって……気持ち悪かったよね……?」

咲「ふぇ? え、えっと……」

咲(な、なんのことなのか全然分かんないよ……玄さん、どうしてそんな、悲しい顔……声も、震えてて……私が寝ている間に、何が……)

玄「ごめんね、咲ちゃん……本当に、ごめんなさいっ……」」

咲「っ……」

咲「泣かないで。くろお姉ちゃん」

玄「……!」

咲「大丈夫だから。お姉ちゃんのこと、絶対に嫌いになったりしないから。だから……安心して」

玄「ぐずっ……咲、ちゃん……」

咲「泣いてる顔なんかより、笑っていた方がずっと素敵だよ、くろお姉ちゃん……」

玄「えうぅ……咲ちゃん、優しすぎるよぉ……あんなこと、されたのにっ……怒らないなんてぇ……!」

咲(わ、私なにされたんだろう……)

玄「うぅぅ……ひぐっ、えぅ……」

咲(とりあえず、このまま泣き止んでくれるまで抱きしめていよう……なんだか私がお姉ちゃんみたい。こういうのも悪く無いな……)


―――――――

咲「……落ち着いた? くろお姉ちゃん」

玄「うん……でも、もう少しだけこのままがいい……だめ、ですか?」

咲「う、ううん、そんなことない。私、くろお姉ちゃんとこうしてるの、好きだから」

玄「ほ、ホント……?」

咲「本当だよ。私、お姉ちゃんに嘘なんてつかないよ?」

玄「あうぅぅ……咲ちゃぁん……!」

咲「んむっ……お、お姉ちゃんは甘えん坊だね……」

咲(く、玄さんの胸大きい……良い匂いはするけど、息が……)


―――――――

咲(……今、何時だろう。たぶん、予定された時間の半分はもう過ぎてると思う)

咲(このまま最後までこういう時間を過ごせば、たぶん、楽なんだろうけど……)

咲(やっぱり、それっておかしいよね)

咲(玄さんは優しいから、このままでも何も言わないし、最後にはありがとう、って言うんだろうけど……)

咲(私は嫌だ)

咲(玄さんの一生の思い出になりたい)

咲(こうやって一緒にいられるのは、触れ合っていられるのは一瞬のような時間だけだから。その限られた時間の中で、私が出来ることは―――)



玄「あっ……雨……」

これが将来No.1妹嬢の考え方か


――――――

玄「すごい雨だね、びしょ濡れだよ……咲ちゃん、大丈夫?」

咲「うん、大丈夫だよ。こんな滝みたいな雨に降られたの小学生以来だから、なんだか少し懐かしい気分」

玄「ふふ、そっか……それにしても、こんなにも大きい木を見つけられたなんて、ラッキーだね。こんなにもすごい雨なのに、木陰には全然降って来ない」

咲「うん、そうだね……雨宿り出来るし、周りには誰もいないし、来るはずも無いし……本当にラッキーだよ……」

玄「……?」

咲「くろお姉ちゃん、服、脱ごっか。体冷やすと、風邪引いちゃう」

玄「ふぇ? ふ、ふく? そ、それはちょっと……流石に恥ずかしいよ……」

咲「大丈夫だよ。ここは公園の中央からかなり離れたところだし、そもそもこんな雨じゃ外には誰もいない……私たちだけだよ」

咲「今、この世界にいるのは、私とお姉ちゃんの二人だけ」

玄「咲、ちゃん……?」

咲「私は脱がせてもらうね」

玄「えっ!? な、なな……!?」

咲(私が上着に手をかけたその時には、くろお姉ちゃんは私から顔を背けている)

咲(耳は赤くなっていて、落ち着かない様子で、動揺しているのは明らかだった)

玄(この衣擦れの音……さ、咲ちゃん、本当に脱いでる……!)

玄(誰もいないって言っても、や、野外、なのに……そそ、そんな……!)

咲「ねえ、くろお姉ちゃん」

玄「っ!?」

咲「やっぱり、服、脱ご? 本当に風邪引いちゃう……こんなにも水吸ってて、体に張り付いていて……下着も、透けちゃってるよ……?」

玄「……!! 」

咲(可愛い下着、よく見えて……すごく、えっち……どきどきする……)

咲「自分で脱がないなら、私が脱がせてあげるよ……くろお姉ちゃんに、風邪引いて欲しく無いから……」

玄「っ……!? さ、咲ちゃんまっ」

咲「待たないよ。……もう、待てないよ」

玄(う、後ろから抱きしめられっ……)

玄「!?」

玄(う、うそ……こ、これって……咲ちゃん、上、何も着て……!?)

咲「ねえ、くろお姉ちゃん」

玄「~~~っ!」

咲「あったかくなろ?」

玄(うなじに、生温い何かが這わされて……)

玄(服の中に、手が入ってきて……ブラ、外されて……)

玄「やぁ……だめぇ……と、取らないでぇ……!」

咲「こんなの、要らないよ……私とお姉ちゃんの間に、邪魔なものなんて何も要らない……」

咲「ほら、腕あげて……? 上着も脱がせるから……」

玄「咲ちゃん……やめてよぉ……こんなの、おかしい……おかしいよ……」

咲「くろお姉ちゃん……? 抵抗するなら、乱暴に脱がせちゃうよ……?」

咲「私はお姉ちゃんのためにしてるの……だから、言うこと聞いて……?」

玄「あうぅぅ……」

咲(くろお姉ちゃんの体は硬直したままで、なかなか思う通りには動かせなかった)

咲(力を込めて脱がせようとしても脇のあたりで引っかかる。もどかしい気持ちにに感情が昂る)

咲(私はもっと、くろお姉ちゃんと触れ合いたいだけなのに、どうして―――)

咲(顔が、体が熱くなる。お姉ちゃんの両肩に手を置くと、ぐいっとこちらに体を向けさせる)

咲(触れれば壊れてしまいそうなほどに、儚く思えてしまうその存在。恐怖に打ち震える姿を目にした瞬間にはもう、私は彼女を押し倒し、その唇を奪っていた)

玄「っ……!」

咲(初めてのキス……確か、こんな風に……)

玄「んんっ!?」

玄(な、なに、これっ……!? な、中で、うごっ……!)

玄「~~~っ!」

咲(私もくろお姉ちゃんに教えてあげたい……キスが、とっても気持ちいいことだってことを……)

咲(私じゃ出来ないかもしれない、気持ち悪いだけかもしれない。でも、それでも……くろお姉ちゃんに、この瞬間を……!)

咲「んっ……ん……!」


―――――――

咲「はぁ……はぁ……はぁ……」

玄「ふぁ……ぁ……」

咲(とろけた表情で、くろお姉ちゃんは力なく虚空を見上げていた)

咲(瞳の焦点はどこにも合っていなくて、甘い息遣いだけが聞こえていて……)

玄「ぁ……ん、はぁ……」

咲(あぁ、すごくどきどきする……もう一度、あの中に入れて……絡めて……)

玄「……! ん、っ、だ、だめぇっ……! 咲ちゃん、だめ……!!」

咲「くろお姉ちゃん……?」

玄「こ、こんなの、ダメだよぉ……! 私たち、女の子と同士なのに、こ、こんなこと……!

咲「……どうして、女の子同士だったらダメなの……?」



咲「好きって気持ちは一緒なのに、何も違わないのに、どうしてダメなの……?」

玄「っ……!」

咲「普通じゃないなんてこと、分かってる。おかしいってことも、知ってる。それでも! ……くろお姉ちゃんのこと、好きになっちゃったの……いっぱいいっぱい一緒にいたいし、いろんなことしたいの……」

咲「ねえ、おかしいの……? 私のくろお姉ちゃんに対する気持ちって、ダメなことなの……? 私はくろお姉ちゃんを好きになっちゃいけないの……?」

玄「さ、咲、ちゃ……」

咲「ねえ、教えてよ……私、分からないよ……くろお姉ちゃんの気持ちも、自分の気持ちも、もう、何も……!」

これはもしかして妹マシーンになってしまったかのか

玄(ぽろぽろと涙を流す咲ちゃんを、ただ呆然と見つめることしか出来なかった)

玄(かける言葉が見つからず、咲ちゃんの問いに対する答えを紡ぐことも出来ず)

咲「……っ。ご、ごめんね、くろお姉ちゃん。わ、私、変なこと言っちゃって」

玄(ただ離れていく咲ちゃんを、辛そうに涙を拭う少女を、見つめることしか……)

咲「ほ、本当にごめんなさい、くろお姉ちゃん。も、もう、変なこと言わないからっ……二度と、こんなことしないから……だから、ひぐっ、これからも、仲の姉妹で―――」



咲「く、くろ、おねえ……ちゃん?」

玄「……」

咲「ど、どうして? なんで、こんな……だ、だめ、だめだよ……だめだよって……!

咲「やっと、諦めようと思ったのに、諦められると思ったのにっ……! くろお姉ちゃんにこんなことされたら、私、わたしっ……!」

玄「ごめんなさい、咲ちゃん……私、咲ちゃんがこんなにも思い詰めてるなんて知らなくて、その……」

咲「くろ、お姉ちゃん……」

デスノートの計画通り並みの顔してる咲ちゃんが見えた

玄「わ、私も咲ちゃんのこと好きだから!!」

咲「!」

玄「寝ている咲ちゃんに変なことしちゃうくらい、好きだから……同性とか姉妹とか、そんなの全部気にならないくらいに好きだから、だから……」

咲「くろお姉ちゃん……」

玄「もう、そんな悲しそうな顔しないで……? 泣かないで、咲ちゃん……」

玄「私、咲ちゃんのそんな顔、もう見たく無いよぉ……!」

咲「……ふふ、なんでくろお姉ちゃんが泣いちゃうのさ……」

咲「嬉しくて泣きそうなのは、私なのに……」

玄「ごめんねぇ咲ちゃん……不安にさせて、本当にごめんねぇ……!」

咲「もう、泣かないで。くろお姉ちゃん……くろお姉ちゃんの気持ち、私、しっかり受け取ったから。もう、絶対に泣かないから」

咲「ね?」

玄「えぅぅ……咲ちゃぁん……!」

咲(それからくろお姉ちゃんは、私に抱きつきながらいっぱい泣いていました)

咲(人柄通り、涙もろいお姉ちゃんもすごく可愛い……)

咲(あともう少しだけ、してあげたいことがあるんだけど……どうしようかなぁ……)

咲(お姉ちゃんはもう十分に妹を堪能してくれたと思うけど……)

咲(私、どうしちゃったんだろう……なんで、こんな気持ちに……)

玄「あ、雨、止んでる……」

咲(くろお姉ちゃん、すごく、えっちな格好……普通でも可愛いのに、水に濡れて、涙が目に滲んでる今は、とっても……)

玄「咲ちゃん? ぼーっとしてどうしたの?」

咲「っ、な、なんでもない。雨も止んだし、そろそろ移動する? 私はまだここにいてもいいけど」

玄「咲ちゃんが移動したいならそれでいいけど……私も、まだここにいたいかなぁ……」

咲「……そっか。じゃあ、もうちょっとだけゆっくりしよっか」

玄「うんっ」

咲(私は……どうしたいんだろう)

咲(妹嬢としてくろお姉ちゃんと接するなら……もうこれ以上は必要ない)

咲(むしろ、これ以上はくろお姉ちゃんを傷つけてしまうかもしれない。くろお姉ちゃんは十分に満足してるはず、だから、これ以上は……)

咲(でも……)

玄「?」

咲「っ……」

咲(どうしよう……もしかしたら私、玄さんのこと、本当に……)

玄「咲ちゃん?」

咲「……行こっか、くろお姉ちゃん。もう……時間だよ」

玄「え? あっ……」

咲「もう、駅まで付いていくくらいの時間しか残ってないけど……最後まで楽しもう?」

玄「……うん、そうだね」

咲「もう、そんな顔しないでくろお姉ちゃん! ほら、行くよ!」

玄「あっ、ちょ、咲ちゃっ……!」



咲(私がこの日学んだことは、妹嬢という仕事の本当の怖さだった)


すばらっ
次回も安価期待どす!


――――――

咲「くろお姉ちゃん、今日は本当にありがとう!」

玄「……」

咲「短い時間でも、くろお姉ちゃんの妹になれてすっごく楽しかったよ。また、いつか遊ぼうね!」

玄「……」

咲「……じゃあね、くろおねえ」

玄「ま、待ってください!」

咲「……」

玄「延長、できるんですよね……?」

咲「っ……!」

玄「わ、私、お金ならまだあります! だから、もう少しだけ―――」

咲「ダメだよ!」

玄「!」

咲「……ダメだよ。これ以上は」

照咲押しの俺が何かに目覚めそうなんですが

玄「ど、どうして……!」

咲「……これ以上は、私のためにも玄さんのためになりません……」

咲「玄さんはまだ高校生です……お金があると言っても、底は、知れてます……」

玄「そ、そんなのっ!」

咲「もし玄さんにお金があったとしても!」

咲「……私はこれ以上の延長はお断りします……」

玄「……!!」

咲「私は、まだまだ未熟者です……」

咲「これ以上貴女と一緒にいるのが……怖いんです」


咲「―――ごめんなさい」

咲「お金が溜まったらまた指名してね」(満面の笑み)

>>692
ここは咲と新しい組み合わせに目覚めるスレ
これで貴方も立派な仲間ですね?


―――――――

久「おっかえりー。未来のNo1」

咲「やめてください」

久「あら、今回は随分と辛辣ね。暗い顔だし。嫌なことでもあった?」

咲「……」

久「その様子じゃ、この仕事がどういうものなのかを掴んできたって感じね」

久「二回目でそんなにも成長するなんて、本当に将来有望だわ」

咲「……」

久「……お給料、ここに置いておくから。それじゃ、議会行ってくるから戸締まりよろしくね」

咲「……部長」



まだ安価やろ

咲「短い間でしたけど、ありがとうございました」

咲「もう……このお仕事は二度としないです」

久「……そう。咲。これだけは覚えておきなさい」


久「貴女たちに救われている人がいるってことを」


終わり

孕村さんはもっとないだろ

和咲厨と京ハー厨は害悪
とりあえず擬似社畜すばらっすばらっ

みなさん早い時間から本当にお疲れ様です。
ありがとうございました。

    _, ,_  | | | ||
ヤダァ(`Д´(ω・´川)<おばさんが君の布団でオナラしてあげるよ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄|
|  | ̄ ̄ ̄ ̄|  |

|  |  @  @|  |
|  |@  @  |  |
|  |____|  |

|__________|

(⌒ ⌒;:゙:ヽ.' 。    /.    ゚
从 `(´⌒;`:;ノ:人;;⌒`:" / 从 。
.(´;(´⌒(;・"⌒`);/`):';⌒`)`)。.' ゚
。((;;; _, ,_). | | | ||" :';))’: (⌒ ⌒;:゙:
  (`Д´(ω;´川) ゚(⌒ ;:゙。:ヽ.'/)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄|`):';⌒`)`)。.' ゚
|  | ̄ ̄ ̄ ̄|  |⌒`).(´;(´⌒(;・"⌒`);

|  |  @  @|  | ブボボ!ブボボボボボボボボボボボボ!!!
|  |@  @  |  |⌒`) :; 从 )
|  |____|  |(⌒)) \ ))

|__________| ヽ

久「次のお客さんが決まったわ」

咲「わ、私…」

久「場所はここね、時間は昼の11時から翌日の11時まで、じゃあ頑張ってね!」

咲「あの…」

久「いってらっしゃい」

咲「あ…」


咲「部長…強引だよ…はぁ…」とぼとぼ

待ち合わせ場所

咲「うぅ…どんな人かなぁ…」

咲「緊張するよ…」

?「あ、あの…」

咲「ひゃ、ひゃいっ!」


社畜きたらやめるけど邪魔?

じゃあ書く

お客様は?
>>753

小走先輩

まさかのぶちょう

咲「って、部長じゃないですか」

久「き、今日はよろしくね」

咲「はい?」

久「じゃ、じゃあ行きましょうか」

咲「あの、何を言ってるんですか?私お客さんを…」

久「だから!私がお客様なのよ」

咲「え?」

久「お金は払うから」

咲「そういう問題じゃ…」

久「じゃあいいでしょー?」

咲「でも…」

久「なにが不満なのよ」

咲「このバイトを紹介してくれたのは部長じゃないですか」

久「私がサービスを受けてはいけないなんてルールはないわよ?」

咲「でもでも…」

久「たまには私だって妹が欲しいのよー」

咲「うー…」

久「お願い!咲!」

咲「…ですよ?」

久「え?」

咲「今回だけですよ!」

久「きっまりー!じゃあ行こっか!咲!」

咲「あ、はい部長」

久「え?」

咲「え?」

久「いや、妹…」

咲「ダメですかね?」

久「当然ダメダメ」

咲「ダメダメですか?」

久「ダメダメダメよ」

咲「うぅ…わかりました」


咲「いこっ!お姉ちゃん!」ギュッ

久「むふっ」

ええやん

久「どこいく?」

咲「んー…お姉ちゃんはどこ行きたい?」

久「ちょっとお腹空いたかな、咲は?」

咲「うん、ちょっとお腹空いてるよ」

久「じゃあお勧めのイタリアンがあるから行きましょ」

咲「うんっ」

久「咲、ん」すっ

咲「うん」ぎゅう

久「恋人みたいね」

咲「///からかわないでください!」

久「あら、ごめんなさいね」

レストラン

久「なんでも好きなもの食べなさい、おごるわ」

咲「そ、そんなのいいよ」アセアセ

久「妹に出させるほどひどい姉じゃないわよ?こういう時は甘えるものよ」

咲「わ、わかったよ」

咲「お姉ちゃんありがとう」ニコッ

久「い、良いのよ」ドキッ

咲「お姉ちゃん優しいね」

久「そんなことないわよ」なでなで

咲「んんっ…えへへ…」

久「ハァハァ」ダラー

咲「お姉ちゃんごちそうさま」

久「美味しかった?」

咲「うん!とっても」

久「なら良かったわ」

咲「ねぇねぇお姉ちゃん、次はどうするの?」

久「うーん…買い物にでも行く?」

咲「お姉ちゃんが行くところならどこでも良いよ」

久「ホントに?」

咲「うん!」

久「それって演技とかじゃなくて?」ずい

咲「う、うん…」

久「そっか…ふーん…そっかぁ…」ニコニコ

久「この服咲に似合うんじゃない?」

咲「ほんと?」

店員「よろしかったらご試着してくださいね」

久「あ、ありがとうございます」

店員「ご姉妹ですか?」

咲「はい!」

久「やっぱり見えますかねぇ!」

店員「仲良さそうで微笑ましいですね」

久「だって!咲!」

咲「お姉ちゃん大好きだからね♪」

久「えへへ…」

店員「あ、ちょっと失礼します…」

店員「あ、もしもし?壁殴り代行ですか?はい…はい…一時間コースで…あ、はい…ええ…」

店員「すいませんでした。それで、ご試着されますか?」

久「着てみれば?きっと似合うわよ?」

咲「じゃあ着てみようかな…」

店員「それではこちらにどうぞ」

ーーーーー
ーーー


久「終わった?」

咲「う、うん」シャー

久「」

咲「ど、どうかな?」

久「…ジーザス…」

咲「お姉ちゃん?」

久「店員さん」

店員「はい?」

久「これ買います」

咲「お姉ちゃん!?」

久「いいから!本当に似合ってるから!」

咲「でも…」

久「私が着て欲しいから買うんだから気にしないでね?」

咲「そ、それなら…ありがとう…」

久「素直でよろしい!」

店員「もしもし?壁殴り代行ですか?あの…30分延長でお願いします…はい、カードで…」

ーーーーー
ーーー

咲「結局いっぱい買ってもらっちゃったよ…お姉ちゃんありがとうね?」

久「だから気にしないでよ。私が咲に着て欲しい、身に付けて欲しいだけなんだから」

咲「うん…」

久「あ、じゃあ代わりにちょっと行きたいところあるんだけど」

咲「あ、そこ行こう!お姉ちゃんの行きたいところ行こうよ!」

久「ありがとう…」なでなで

久「こっちよ…」すたすた

咲「あっ、待ってよ」

久「着いたわ」

咲「うわぁ…すごい綺麗な建物だね!お城みたい…」

久「うふふ…気に入ってもらえたかしら?」

咲「うん!お姉ちゃん早く入ろうよ!」

久「ちょっと、急がなくても時間はたっぷりあるわよ?」

咲「うわーすごーい!お姉ちゃん!ここすごいよ!」

久「咲はこういうところ初めて?」

咲「うん!お姉ちゃんは?」

久「実は私も初めてなのよ」

咲「ほんとにっ!?嬉しいな」

久(この子意味わかっていってるのかしら)

社畜ROMってんのかな?

残レス100は残っててほしいな。保守

ほっしゅ

まだ終わらせん

久「咲、貴女にもう一度だけ妹嬢として働いて貰いたいのだけど、いいかしら」

咲「……部長、私、言いましたよね。もうそのお仕事は」

久「条件は明日の昼から夜まで。オプション等は一切なしで」

咲「私はもう、嫌なんです!! ……玄さんみたいな人たちが、偽物の私に惹かれる姿を見るのも、そんな人たちを本気で好きになってしまいそうな自分に戸惑うのも……もう、嫌なんです」

咲「……それに、明日はお姉ちゃんの誕生日です。だからもう」

久「宮永照」

咲「……えっ?」

久「それが今回のクライアントの名前。今さっき、指名が入ったわ」

咲「う、そ……」

久「引き受けるかどうかは貴女しだい。でも」

久「彼女は一日中待ち続けるでしょうね。メールで送られてきた待ち合わせ場所で、貴女を」

咲「う、うそ。嘘だよ、そんなの……な、なんで、お姉ちゃんが……どうして……」

久「……私からは以上よ。ここから先は私が関与するような部分じゃないから」

咲「……」

咲(お姉ちゃん……どうして……)

―――――――――

咲(指定された待ち合わせ場所。三度目も同じ、そういうホテルの前だ)

咲(約束の時間の十分前には来たのに、お姉ちゃんはそこで本を読みながら私を待っていた)

照「……」

咲(私のお姉ちゃん。ずっと追いかけ続けていたその背中が目の前に―――)

咲「……宮永照さん、でよろしいでしょうか?」

照「うん。君が今日の私の相手をしてくれる子でいいのかな?」

咲「……はい、宮永咲、って言います。明日の朝まで、よろしくお願いします」

照「よろしく―――咲」

咲「……今日はどういった妹がお好みでしょうか?」

照「咲が一番接客しやすい妹像で私と触れ合ってくれたら、それでいい」

咲「……分かった。 時間いっぱいまでたくさん楽しもうね、お姉ちゃん」

照「……ええ」

――――――――

咲(一緒に歩き始めたのはいいものの、一体どうやってアプローチをかければいいのかがまったく分からなくて……)

咲(堪え難い沈黙が続いていた)

照「……」

咲(……私は、どうすればいいんだろう。妹嬢として接するべきなのか、お姉ちゃんの本当の妹として接するべきなのか……)

咲(……お姉ちゃんはきっと、妹嬢としての私を求めているんだろう。そうじゃないなら、わざわざこんなこと……)

咲(本当の私は、要らない、ってことだよね……)

咲(…………)

咲「お姉ちゃん、手、繋いでいい?」

照「……いいよ」

咲(お姉ちゃんと手、握ったのなんて……何年ぶりだろう……)

咲(どうしよう、たったこれだけのことなのに、こんなにもドキドキして……)

照「ねえ咲」

咲「! な、なに? お姉ちゃん?」

照「どこか行きたいところはある?」

咲「っ、い、行きたいところ?」

咲(真っ先に頭に浮かんだのは、昔お姉ちゃんと一緒に行った、あの場所―――だけど……)

咲「……特には、無いかな。お姉ちゃんはどこかある?」

咲(……こんな偽物の私として、あの大切な場所には行きたくなかった)

照「……私も、特には無いかな。咲とこうやって街の中を歩くだけでも、満足だから」

咲「っ……」

咲(どうして、こんなにも涼しい顔で恥ずかしいこと言えるのかなぁ……)

咲(一人で色々考え込んでる私がばかみたいだよ……)

――――――――

咲(特にお店に入るわけでもなく、何かをするでもなく)

咲(お互いに手を繋いだまま、私たちは延々と街の中を歩いていた)

咲(妹嬢としての役割は頭から抜け落ちていた。お姉ちゃんの真意が聞きたい。ただ、そのことで頭がいっぱいだった)

咲(どうしてお姉ちゃんは、妹嬢としての私を求めたのか。ただ、そのことが……)

照「咲」

咲「……なに? お姉ちゃん」

照「咲は働いてるとき、いつもこんなにも無口なの?」

咲「……そんなことはないかな。普段、って言ってもまだ数回しかお仕事してないけど、いつもはもっと喋るよ」

照「……そう。私といるときだけなんだね。こんなにも無口なのは」

咲「……!!」

照「咲はこのお仕事、これで何回目?」

咲「……三回目だよ」

照「そう。まだまだ駆け出しね」

咲「……お姉ちゃんは、このお仕事がどういうものなのか、知ってるの?」

照「ええ、多少は」

咲「キスしたり、えっちなことだって……するんだよ?」

照「……そう」

咲「……それだけ?」

照「……」

咲「私が知らない人とキスしたりえっちなことしたりしてても、何も思わないの……?」

照「……咲が自分から望んでしていることなら、私が口出しすることじゃないわ」

咲「っ……!」

ありがとう、大丈夫です。ちゃんとこのスレで終わるよう計算してます

咲(……ああ、そうなんだ。お姉ちゃんにとって、私はたった、それっぽっちの存在なんだ……)

咲(好きの反対は嫌いじゃない。無関心。今のお姉ちゃんは、私に対して、何も……)

照「咲……?」

咲「……ごめん、お姉ちゃん。私、もう限界みたい……」

照「……」

咲「本当に、ごめんなさい。ちゃんとお仕事、出来なくて……。ちゃんとお金は返すから、だから……」

咲「……一人に、してくれるかな……」

照「っ……!」

咲「先に家、帰ってるね……!」

照「さ、咲っ……!」

――――――――――

咲(私はただ、泣いていた)

咲(苦しくて、辛くて……悲しくて、おかしくて……)

咲(あんなにも頑張って、全国に行ってお姉ちゃんに会いにいったのに……)

咲(やっと、家族みんなで暮らせるようになったと思ったのに……)

咲(何も変わっていなかった)

咲(お姉ちゃんと私の関係は、あのときからずっと壊れたままで、あのときから今まで何も変わっていなくて……)

咲(私だけが浮かれていただけだった)

咲(何もかもが上手くいったと思い込んでいた、私だけが、ただ、ずっと……)

咲「……ホント、馬鹿みたい。頑張って働いて、プレゼントだって買ったのに……渡す意味、ないんだもんね。」

咲「お姉ちゃんは、私のことなんて何とも思ってなくて……ひぐっ、むしろ、今でも避けられてるかもしれないんだから、あんなの、受け取ってくれるわけないよ……」

咲「私、今までずっと、何してたんだろう……」

咲「麻雀部に入ってから……ひぐっ、今まで、ずっと……!」

咲「うっ……ぐずっ、えぐっ……」

咲(負の感情に押しつぶされそうになって、もう何もかもが分からなくなっていた……そのときだった)

咲(部屋の扉が開く音がしたのは)


照「……咲」

咲「……!」

照「……入っていい?」

咲「……一人にしてって、言ったよね……」

照「……嫌だ」

咲「!?」

照「妹が泣いているのに……一人になんて出来ない」

咲「……!!」

咲「……出てって……」

照「……」

咲「……出てってよ……」

咲「お姉ちゃんは、私のことなんてどうでもいいんでしょ……?」

咲「お姉ちゃんに妹なんていないんでしょ……!?」

咲「出てってよ……! 早く出てっ」

照「咲」

咲「っ!?」



照「今までごめんなさい……」


咲(お姉ちゃんに、抱きしめられた)

咲(何が起こっているのか分からなかった。頭の中は真っ白だった)

照「全部、私が悪いの……くだらないプライドのせいで、幼い貴女を傷つけて……」

照「今、この瞬間までちゃんと謝れなかったのも、私自身の本当の気持ちをちゃんと伝えなかったせいで、咲を不安にさせてしまったのも……全部私のせい。不器用で口下手な、私のせい」

照「ごめんなさい……咲……本当に、ごめんなさい……辛い思いをさせて、寂しい思いをさせて……本当に……」

咲「おねえ、ちゃん……」

咲(お姉ちゃんは涙を流しながら、何度も何度も私にそう言葉を紡ぎ続けた)

咲(感情の起伏が薄いはずのお姉ちゃんが、私だけに見せた本当の姿)

咲(私たちは、やっと本当の姉妹に戻れたような気がした)

咲(長い間すれ違っていた心が、ようやく通じ合った瞬間だった―――)

―――――――

久「おかえりなさい。未来のNo1妹嬢」

咲「ただいま戻りました」

久「お客様には満足していただけた?」

咲「妹嬢としての仕事はまったく出来てないって言い切れます……」

久「あらら。後でクレームが来ちゃったらどうしましょう。補償問題になっちゃう」

咲「そのときは私が責任を持って対応します」

久「ふふ、そう……。良い顔をしてるわね。色々と吹っ切れた?」

咲「はい、おかげさまで。お姉ちゃんともたくさん話し合って……やっと仲直りできました」

久「そう、それはよかったわね。……私としては、貴女が妹嬢じゃなくなるのがとても残念だけど」

咲「その……たまになら、このお仕事やってみてもいいかなって」

久「あら、本当に? 一体どういう心境の変化なのかしら。その素敵な指輪とお姉さんが関係してたりするの?」

咲「ま、まあそんな感じですけど……詳しくは秘密です」

久「そう……じゃあ早速、貴女にぴったりな仕事が一件入ってるんだけど……お願いできる?」

咲「はい、よろこんで」

――――――――

咲(またこんなホテルの前で……何かの決まりなのかなぁ)

咲(まあ、もう馴れたからいいけど……あ、あの人かな。今日は一体どんな人が……)

咲「……」



照「こんにちわ。君が今日の私の相手をしてくれる子でいいのかな」



咲「おねえ、ちゃん……」

照「ふふ、この前は色々あったせいで、あまり楽しめなかったから。今日はその埋め合わせ」

照「今日一日、いっぱい楽しもう? よろしくね、咲」


終わり

後日談的な感じだし、残りも少ないんで、あっさりした感じにしました
お疲れ様です。ありがとうございました

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    /   /  | _|_ ― // ̄7l l _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    /   |  |  ― / \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |  /    |   丿 _/  /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ

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