P「久々の連休だ」 律子「ほう」(158)

P「明日から2日間、久々のオフか・・・。それ以降はロクに休めないから事実上の春休みだな・・・遊びたいけど、1日はとりあえずのんびりしよう・・・」

律子「プロデューサー、予定の方は大丈夫ですか?」

P「とりあえず1日寝て過ごす」

律子「いや、・・・え? も、もしかして忘れてたりしてますか?」

P「・・・何が」

律子「プロデューサー、休日にアイドル達と用事をしてましたよ? 詰め込みすぎって位に」

P「本当に? 最近疲れ気味でボーッとしてたからなぁ」

律子「因みに・・・明後日、私と○○遊園地に行く予定は覚えてますか?」

P「ああ、以前言ってたな」

律子「か、勘違いしないで下さいね。別に(デートとか)そう言う意味じゃありません! 今度のライブの開催地だから、下見に行くんですよ!」

P「下見だけなら律子だけで・・・」

律子「・・・」

P「冗談だよ。そんな顔しないでくれって」

律子「ふんだ。良いですよ。他のアイドルと楽しく遊んでいれば良いじゃないですか。その間には私は独り寂しく下見に行ってますよ。あ~あ~、きっとカップルに後ろ指さされるんだろうなぁ。『あの人独りで遊園地来てる~みっじめ~wwwww』って・・・」

P「悪かったよ。一緒に行こう。な?」

律子「・・・」


 ヘソを曲げてしまった律子を宥めた後、プロデューサーは知らない間に交わした自分の約束を確認するためにアイドル達の元へ向かった。
 実感が全く沸かない。まるで他人の約束を代わりに確認しに行く様な気分だった

P「なあ春香」

春香「? なんですか」

P「例の約束の話なんだけど・・・」

春香「私のお菓子作りに付き合ってくれるって話ですか?」

P「・・・。そうそれだ。明日時間が出来たから、その日にしようかなと思って」

春香「明日ですか・・・良いですよ♪」

P「午後から別の用事があるから、午前中までで良いか?」

春香「良いですよ。じゃあ楽しみにしてますね~!」


P「お菓子作りって・・・何て約束してるんだ俺は」

やよい「あのぅ・・・」

P「どうした。やよい。もしかして例の約束の件か」

やよい「は、はい! 明日の夜に、家でもやし祭をするんです。伊織ちゃんも来るんですけど、プロデューサーもどうですか?」

P「ああ。約束だもんな」(律子に言われてなかったら完全に忘れてたけど)

やよい「良かったです! プロデューサー、ひょっとして忘れちゃったのかと思ってました。じゃあ楽しみにしてますね!」


P「初日は春香とやよい。二日目は律子と遊園地か・・・。こりゃ休めねぇな・・・」


響「あ、いたぞ」

真「プロデューサー!」

P「どうした二人して」

真「明日、ボクと響がダンス勝負する事、忘れてないですよね」

P「・・・もちろん」

響「プロデューサーが立会人になる事も忘れてないよね」

P「・・・そうだっけ」

真「そうですよ!」

響「明日のお昼に始めるから、ちゃんとジムに来てよね」

P「・・・了解しました」

P「いよいよ詰まって来たなぁ。休むどころじゃないかもしれん」

千早「プロデューサー」

P「おお千早どうした」

千早「以前の、レッスンに付き合ってくれると言う話なんですけど」

P「おぉう・・・」

千早「よろしければ、明日か明後日に見てもらえば嬉しいんですけれども」

P「解った。詳しい時間は後でメールするよ」

その他色々スケジュールが追加されて・・・。

一日目
8:30~10:00 春香とお菓子作り
12:00~12:30 貴音とラーメン
13:00~15:00 亜美真美とゲーム
15:30~16:30 響真のダンス対決
17:00~18:00 雪歩とお茶
19:00~21:00 やよい伊織ともやし祭り

二日目
8:30~10:00 千早とレッスン
10:00~12:00 美希あずさとショッピング
午後 律子とライブ会場の下見

P「・・・」

小鳥「うわ。それ本気でこなす気ですか」

P「一応」

小鳥「訳を話して断っても良かったんじゃ?」

P「忘れてたとは言え、約束しましたしね。こうなったのも自己責任ですよ」

小鳥「・・・」

P「よし、じゃあ明日からに備えてさっさと休みますね。お疲れ様」

小鳥「あ、お疲れ様です」


小鳥(約束しなくて良かった・・・のかな?)

後日 AM8:00 天海家

春香「プロデューサー、今日はありがとうございます!」

P「おう。所で、何を作るんだ?」

春香「クッキーを作ります」

P「クッキーか」

あまとう「アサガイを一緒に・・・!!」
P「お前なんか知らん!帰れ!向こうの事務所に帰れ!」

春香「プロデューサー。これ混ぜてくれますか?」

P「あいよ」

春香「やっぱり男手があると助かりますよ。」

P「そりゃどうも」

春香「プロデューサーは料理をするんですか?」

P「一人暮ししてるからある程度はな」

春香「お菓子は?」

P「市販ので済ませてる」

春香「手作りの方が体にもいいですし、何より美味しいですよ」

P「それは解るけど、やっぱり手軽さを取っちゃうんだよなぁ」

春香「プロデューサーは、私の作るお菓子、好きですか?」

P「好きだな。楽しみの一つだ」

春香「ふふふ。そう言ってもらえると、作った甲斐があるってもんですよ!」

P「そうか」

春香「大好きな人達の笑顔を見ると、もっともっと頑張りたいなって思えるんですよ。お菓子作りも、アイドル活動も」

P「春香らしいな」

春香「そうです。私は私らしく・・・ですよ♪」

春香「よーし。あとは焼くだけですね」

P「意外と大変だな」

春香「でしょ? なかなか手間の掛るものなんですよ」

P「けど、上手く作れて、人に美味しく食べてもらえれば何よりだ」

春香「やっぱりそれが一番の原動力になるんですよ」

P「自分よりもまず誰かの為に。か・・・」

P「焼けたな」

春香「良い匂いですね~。一つどうぞ」

P「・・・うん。美味い」

春香「えへへ。ありがとうございます」

P「春香」

春香「はい?」

P「いつもありがとうな」

春香「・・・ふふ。どういたしまして♪」

PM12:30

P「さて、一応時間通りだな」

P「次は貴音とラーメンか・・・」


貴音「プロデューサー」

P「早いな貴音。待ったか?」

貴音「いえ。本日はお時間を頂き、真ありがとうございます」

P「そんなラーメンを食いに行くだけでオーバーな」

貴音「ふふ。それでは、参りましょうか」

PM12:30→PM12:00です。時間通りじゃねええ!

ラーメン屋

貴音「メンカタメヤサイマシマシ」

P「アブラスクナメヤサイチョイマシ」

貴音「なんと。プロデューサー、こちらに来た事が御有りですか」

P「何度か」

貴音「此方の系列店のらぁめんを嗜む人を『じゅろりあん』と呼ぶそうです」

P「ああ。二十朗だからジュロリアンね」

店員「ニンニクはいかがなさいますか?」

貴音「入れて下さいませ」

P「俺は無しで」

貴音「まぁプロデューサー。ニンニクはお嫌いで?」

P「俺は後で人と会うからな。貴音は気にするなよ。オフの日くらい好きな物を食べな」

貴音「はい。では、お言葉に甘えて・・・」

店員「おまたせしましたー!」

貴音「頂きます」

P「いただきまーす」

貴音「何度食べても、この極太麺と脂ぎったスープが織りなすはあもにいが・・・」

P「一回行くと何故かまた食べたくなるなあ。不思議な魅力がある」

P「ふう、食った食った。腹減らせといて正解だったな」

貴音「では、次の店に参りましょうか」

P「うん・・・ん?」

貴音「いかがなさいましたか?」

P「今『次の店』って」

貴音「はい・・・。何か?」

P「・・・いえ」

P「く、食い過ぎた・・・げ、時間遅れてる・・・。亜美と真美の家でゲームだったな」

双海邸

亜美「遅いよ兄(C)!」

P「すまんすまん。で、何のゲームをやるんだ?」

真美「んっふっふ~♪ 初代ファミコンから箱○まで全部揃ってるよ~」

亜美「友達の間じゃゲーム博物館って呼ばれてんだよ」

P「こりゃすごい」

亜美「何からやる? 因みに亜美達は内にあるゲームは全部やり込んでるよ」

P「ふむ・・・じゃあ、これだ」

真美「ほほう。真美達にそのゲームで挑む度胸だけは褒めてあげるよ!」

亜美「Xじゃなくて64をチョイスするあたり解ってるねぇ兄(C)!!!」

P「最近のスマブラはやってないんだよなぁ。やり込んだのはこれだけだ」

マリオ! ルイージ!

P「お約束だな・・・」

亜美「亜美達の連携を破れるかな!?」

P「じゃあ取りあえず」


ピカチュウ!

亜美「兄(C)はピカチュウだね!」

真美「さぁ勝負!」



P「うむ・・・負けた」

真美「や、やるねぇ兄(C)」

亜美「なかなか危なかったよ・・・」

P「やっぱ言うだけあるなぁ」

真美「でしょ? 友達同士でも負けた事無いかんね!」

亜美「敗北を知りたい・・・」

P「・・・今の発言、本気か?」

真美「血沸き肉踊る死闘ってもんを知ってみいぜ・・・」

P「オーケー。負けても泣くなよ?」


プゥリィン!

亜美「・・・」

真美「・・・」

P「やるなぁ。もうチョイ楽に勝てる予定だったんだが」

亜美「ぐぬぬぅ! 真美! 悔しいよ!」

真美「ふ、んっふっふ・・・。良いねぇ、楽しくなってきたぜい!」

P「よっしゃ、掛って来い」

27戦目


真美「いやぁったー!!!」

亜美「亜美達の勝利ー!」

P「大したものだ」

真美「やはり天才だかんね!」

P「あ、熱中してたら時間が過ぎてる・・・」

亜美「え。もう帰っちゃうの?」

P「悪いな。他に用事があるんだ」

真美「ぶー! また勝負してね! 絶対だかんね!」

亜美「次はコテンパンだよ!」

P「おう。首を洗って待ってるよ」



P「次は響と真か・・・ヤバいな。結構遅れてる」

トレーニングジム

真「プロデューサー! 遅いですよ!」

響「自分達、とっくに準備出来てるんだぞ!」

P「すまんすまん」

真「よし、じゃあプロデューサーも来た事だし、始めようか」

P「所で勝負内容ってなんだ?」

響「曲を流し続けて、その間ずっと踊って先にへばった方が負けだぞ!」

P「それ、ダンスって言うより体力勝負じゃ?」


真「ミュージックスタート!!!」

P「・・・時間かかりそうだな」

P「にしてもよく続けるなぁ・・・」

雪歩「あれ? 何してるんですか、プロデューサー」

P「雪歩こそ」

雪歩「私も途中までダンスのレッスンをしてたんです。それで、真ちゃんと響ちゃんが勝負をするって聞いたから・・・」

P「そっか。じゃあこれが終わったら、一緒にお茶か」

雪歩「は、はい。ちゃんと持ってきてます!」

P「持参か。てっきり店に行くのかと」

雪歩「お、お店の方がよかったら、そっちに・・・」

P「いや、雪歩が入れたお茶も飲んでみたい」

雪歩「そ、そうですか」


真「へ、へへっ。そろそろ息が上がって来たんじゃないの?」

響「ふん・・・。寝言は寝て言うんだぞ!」

30分経過

P「インターバル挟んでるとはいえ続けるなぁ」

雪歩「・・・」

P「羨ましいか」

雪歩「私は、真ちゃん達の様にダンスは上手じゃありませんから」

P「雪歩の儚げで繊細なダンスも人気なんだぞ?」

雪歩「えぇ!? わ、私なんかの・・・」

P「真や響は勿論上手いけど、他の皆にもそれぞれの良さがあるんだよ。ファンはよく見てるって事さ」

雪歩「・・・」

1時間経過

真「ああもう! しぶといなぁ! 降参しろよー!!!」

響「そっちこそ! 無理に動いて怪我しても知らないぞー!!!」

P「おーい。怪我したら許さんからなー」

響真「「はーい!!!」」


雪歩「あ、プロデューサーさん。そろそろ時間ですけど・・・」

P「そうだな。けど真達はまだ続けてそうだ・・・」

雪歩「良かったら、ここでどうですか?」

P「そうするか。」

雪歩「えへへ。お茶請けも持ってきたので、どうぞ」

P「おお生菓子か、美味そうだ。腹膨れてるからあんまり食えないが」

雪歩「はい。お茶もどうぞ」

P「・・・ふう。渋めだな。生菓子によく合う」

雪歩「そう思って、いつもより渋めに淹れたんです」

P「そうかぁ」

雪歩「落ち着きますねぇ」

P「目の前で汗だらけのアイドルが踊り狂ってさえなけりゃな」

90分経過

真「はぁ・・・はぁ・・・」

響「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

P「お、終わったか。おーい、雪歩のお茶があるぞ~。一緒にどうだ?」

真「い・・・いただきます・・・」

響「ぜひゅー・・・ぜひゅー・・・」


真「プロデューサー、どっちが最後まで立ってました?」

P「同時に倒れてた」

響「先に倒れたのはどっちさ」

P「倒れた時の音が一つしか聞こえなかった位同時だった」

真「引き分けか」

響「うぎぎ・・・。決着はまた今度だぞ!」

真「プロデューサー! その時も、見届け人お願いしますね!」

P「・・・暇があればな」

P「・・・俺いる意味あったのかな」

P「ジムに雪歩が来てて助かったな。えっと、やよいの家か」

P「もやし祭りか・・・伊織から聞いたけど・・・」


やよい宅

P「ごめんくださーい」

やよい「あ! プロデューサー、いらっしゃいませ!」

伊織(こぉらー!待ちなさーい!!!)

P「おう。伊織はもう来てるのか?」

やよい「はい! 家事を手伝ってくれて本当に助かりました!」

P「そうか・・・。ごめんな、俺も早く来て手伝ってやれば」

やよい「プロデューサーは用事があるって聞きました。来てくれただけで取っても嬉しいです!」

P「よーし、じゃあせめて子供たちの遊び相手になってやるか」

やよい「ありがとうございます!」


伊織「こるぁ~! ウサちゃん返しなさーい!!!」

ワイワイガヤガヤ

P「おぉう・・・」

伊織「あ! ちょっとアンタ!! ウサちゃんとり返すのを手伝いなさーい!!!」

P「良いじゃないか。乱暴に扱われてる訳じゃなさそうだし」

伊織「そう言う問題じゃないのよ!」

P「あ、ほら。そんなこと言ってる間に」

伊織「ウ、ウサちゃあああああああああああああん!!!」

悪戯がばれてやよいに叱られる弟達。

P「やよいが人を叱ってる姿なんて初めて見た」

伊織「長女だしね。両親の代わりにオフの時は家事全般もしてるらしいし」

P「凄いな」

伊織「そうね・・・」

P「やけに素直に褒めるな」

伊織「解ってるわよ。普段から私は素直じゃないって。けど、あの姿は、素直に褒めたいって思っちゃうの」

P「・・・」

伊織「私なんかが想像もつかない様な辛い経験をしてるのよね」

P「同情するか?」

伊織「同情と言うより尊敬ね・・・。寧ろ嫉妬しちゃってるのかも」

P「家族か」

伊織「・・・」


伊織「あーダメね。やよいの家にいるからか、アンタにまでペラペラ喋っちゃってるわ」

P「デレろとは言わないから、普段から素直に話してもらいたいもんだ」

伊織「うるさいわね・・・」


やよい「いおりちゃーん! プロデューサー!」

P「お、出来たみたいだな」

伊織「にひひ。あまりの美味しさにビビらない事ね!」

やよい「沢山あるからいっぱい食べて下さいね!」

一同「いただきまーす」


伊織「どうよ」

P「・・・美味かった。って、なんでお前が得意気なんだよ」

やよい「良かったです!」

P「お疲れさん、やよい」

やよい「今日は二人もお客さんが来たから張り切っちゃいました! 奮発して、鶏挽肉を入れたんですよ。もう長介達もすっごく喜んでました!」

伊織「確かに、以前は入ってなかったわね」

P「よし、じゃあ今度俺が来た時は牛挽肉を持ってくるよ」

やよい「はわ! そ、そんなせれぶな食材・・・いいんですか!」

P「いいですとも」

やよい「うっう~! ありがとうございます! 他のみんなも喜びます!」

伊織「じゃ、じゃあ私は食後のデザートを持ってくるわ」

P「張り合うなよ」

伊織「うっさいわね!」

帰り道
P「さて、一日目終了か」

伊織「一日目って、明日も他の連中との用事?」

P「まぁな」

伊織「・・・休みだってのに、よくやるわ」

P「休みだからこそ、だろ」

伊織「今日は誰と過ごしたのよ」

P「人聞きが悪い言い方だな。お前ら以外では春香と、貴音と亜美、真美、真、響、雪歩だな」

伊織「・・・明日は?」

P「千早、美希、あずさと律子」

伊織「全員じゃない・・・って、律子も? 明日って・・・あぁ。」

P「どうした?」

伊織「何でもないわ。忘れて頂戴」

P「ところで」

伊織「何よ」

P「歩いて帰る気か?」

伊織「夜風に当たりたい気分だったのよ」

P「じゃあ送ってく」

伊織「いらないわよ。もうタクシーを呼ぶから」

P「そうか」

伊織「心配しないでもアイドルがこんな時間に独り歩きしちゃいけない事位解ってるわよ」

P「流石は竜宮小町のリーダーだ」

伊織「・・・あのさ」

P「何」

伊織「・・・何でもない」

P「・・・おやすみ」

一日目終了

P「さて、ぐっすり寝て体力も満タンだ」

P「最初は千早とレッスンだったな」



トレーニングジム

P「おっす千早」

千早「プロデューサー、おはようございます。今日はレッスンに付き合ってくれて、ありがとうございます」

P「おう。俺に出来る事があれば何でも言ってくれ。出来る限りの指導もしよう」

千早「はい。宜しくお願いします」

千早「~♪」

P「・・・」

千早「どうでしょうか」

P「そうだな・・・」


千早「~♪ ・・・ふぅ」

P「・・・」

千早「どうでしたか?」

P「なんかさ。柔らかくなったな」

千早「・・・体がですか?」

P「歌声が」

千早「歌声・・・?」

P「皆と溶け込めなかった頃と比べて、歌声が柔らかく・・・優しくなってる。抱擁感があるって言うか、聞いてて気持ちが良い」

千早「あの頃の私は、歌以外に何もありませんでしたから」

P「歌に乗せる大事な物が無かった。技術的にはハイレベルだけど、そんな歌は機械でも歌える」

千早「当初の私は、アイドルじゃありませんでした」

P「今は?」

千早「765プロのアイドルである事を、心から誇りに思っています」

P「その意気だ。今後もファンの為に頑張れよ、歌姫様」

千早「そ、そのあだ名は止めて下さい・・・!」

P「なんでだよ。カッコいいじゃん」

千早「カ・・・恥ずかしいだけです!」

P「駆け足気味で悪かったな。また今度ゆっくり付き合うよ」

千早「いえ、こちらこそ貴重な休日を割いていただいて、ありがとうございました」

P「いやいや、休日の有効活用って奴さ」

千早「・・・因みに、この後の予定は?」

P「美希とあずささんとで買い物。昼からは律子とライブの下見だ」


千早「律子とも?」

P「あぁ」

千早「・・・ふふっ。そうですか」

P「どうした?」

千早「何でもありません。遅刻しちゃいけませんよ? 女の子を待たせるものではありませんからね」

P「千早にしては珍しい台詞だな」

千早「くっ・・・私だって女の子ですから!」

P「はっはっはっ。そうだったな」

千早「・・・もう」

AM9:45 ショッピングモール

P(千早は美希やあずささんを気遣ってか、少し早めにレッスンを切り上げてくれた)

P「う~んけど女性とプライベートで買い物なんて初めてだ」

P「・・・あ、以前律子の眼鏡を買いに行ったっけか」

あずさ「プロデューサーさーん」

P「やぁあずささん。あれ? 美希は・・・」

美希「プロデューサー」

P「うぉ! 美希・・・なんでそんな幽霊みたいに後ろから来るんだよ」

美希「アイドルは人前で騒いじゃいけないってハ、プロデューサーが言ってたよ」

P「そうだったなぁ・・・言いつけを守って偉いぞ美希」

美希「えへへ~♪」

P「じゃあ行きますか。二人共何がお望みで?」

あずさ「私も美希ちゃんの買い物に付き合ってと約束されたので、私の代わりに美希ちゃんを見てあげて下さい」

美希「ダーメ! あずさも一緒にショッピングしないとやなの!」

あずさ「あ、あらあら・・・」

P「良いですよ。美希達のお陰で俺も稼げてますし、恩返しと言う事で」

あずさ「いいんですか?」

P「いいんです」

あずさ「そうですか・・・じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら」

美希「甘えちゃおうなの!」

P「美希はもともと甘える気満々だっただろう」

美希「プロデューサー、どう?」

P「うん。似合ってる」

美希「じゃあこれ買う!」

P「おう」

美希「これはどう?」

あずさ「流石美希ちゃんね、似合ってるわよ~」

美希「じゃあこれも買うの!」

P「・・・」(予算足りるかな・・・)

美希「満足なの~♪」ホクホク

P「嬉しそうで何よりだ」

美希「ねぇ、プロデューサー」

P「なんだ?」

美希「最後に、プロデューサーが選んだ物が欲しいの」

あずさ「あら~、じゃあ私も選んでもらっちゃおうかしら」

P「俺が選んだので良いのか? センス悪いかもしれないぞ?」

美希「美希達のプロデューサーがセンス×な訳が無いの!」

P「余計プレッシャーがかかるなぁ。じゃあ美希は・・・このブレスレットなんてどうだ?」

美希「うわぁ! ありがとうなの!」

P「あずささんには、あんまりゴテゴテしてない方が良いな。このネックレスなんてどうですか?」

あずさ「まぁ綺麗。ありがとうございます♪」

美希は別のフロアに行き、あずささんと二人きりに。

あずさ「美希ちゃん、楽しそうですね」

P「そうですね。あずささんは楽しんでますか?」

あずさ「はい。とっても充実してますよ」

P「それは何よりです」

あずさ「・・・無理はなさらないで下さいね」

P「してないですよ」

あずさ「無理をして倒れてしまうと、皆悲しみますから」

P「心配してくれて、ありがとうございます」

あずさ「プロデューサーは765プロにとって、掛け替えの無い方なんですから、ね?」

ファミレス

美希「楽しかったの~♪」

P「確かに楽しそうだったな」

美希「うん! プロデューサーも一緒で最高ってカンジ! ねぇプロデューサー。この後暇なの?」

P「ライブ会場の下見を律子と行くんだよ」

美希「それって律子だけで良いと思うの。美希・・・もっとハニーと一緒にいたいな・・・」

あずさ「・・・」


P「いや、けどそれは・・・」

美希「・・・だめ?」

P「・・・・・・」


P「ゴメンな、約束したんだ。俺は律子を裏切りたくない」

美希「・・・」

P「・・・ゴメン」

あずさ「あら。残念だったわね、美希ちゃん」

美希「う~ん。ちょっとショック。けど、女の子の約束を破る男って美希最低だと思うな。もし律子を無視したら、ミキはプロデューサーを見損なってたの」

あずさ「試す様な真似しちゃってごめんなさいね、プロデューサー」

P「・・・あずささんもグルですか」

あずさ「昨日伊織ちゃんから連絡があって、美希ちゃんに話したら『ハニーが律子を弄ばないかテストなの!』って言って聞かなくて・・・」

P「伊織か」

美希「律子を泣かしたら、美希怒るよ。すっごく怒る」

P「・・・心得ておくよ」

あずさ「そろそろ行かなきゃ遅れちゃいますよ?」

P「そうですね。じゃあ、」

○○遊園地

P「15分前行動っと。律子は来てるかな・・・?」

律子「あ。プロデューサー! こっちです!」

P「・・・なんだ。スーツか」

律子「当たり前です。仕事の一環で来てるんですから。プロデューサーこそスーツじゃないですか」

P「何着てくか迷ったから結局スーツにした」

律子「高校生ですか」(・・・私も同じ理由だけど)

P「まぁそれはさておき、ステージなる場所は何処だ?」

律子「えっと・・・確かマップに。この広場です。そこに特設ステージを建てるんですよ」

P「ほう。そりゃまた豪華だな」

律子「それだけ重要って事です」


カップルA「キョウハタノシモウナー」

カップルB「アーワタシアレノリターイ」

カップルC「ダッテワタシタチ、カップルダモンゲ!」

キャッハウフフ キャッハウフフ


律子「・・・」

P「・・・」

律子「と、取りあえず広場に行きましょうか」

P「そうだな」

広場

P「おお。広いなぁ」

律子「そうですね」

P「予想収容数は?」

律子「大体・・・二千から三千ほどでしょうか」

P「う~ん。こりゃ是が非でも成功させなきゃな」

律子「そうですよ。その為にも、うちらが頑張らなければいけないんですよ」

P「そうだな」


律子「それで、ここに・・・」

P「なるほど」

律子「物販のコーナーも設置する予定です」

P「本番は気温も上がるだろうし、飲み物の販売もいるな」

律子「勿論予定してますよ」

P「用意が良いな」

律子「ふふん。当然ですよ」

数時間後

P「さて、下見は済んだが・・・」

律子「そうですね。思ったほど早く終わりました」

P「折角遊園地に来たんだから、一緒に見て回らないか?」

律子「え? ・・・けど」

P「何か予定でもあった?」

律子「いえ。今日はこれで上がりです」

P「じゃあ問題無いな。いいだろ?」

律子「けど、プロデューサー、疲れてないんですか?」

P「全然」

律子「・・・じゃ、じゃあ、仕方ないですね。行きましょうか」

P「そうこなくっちゃ」

律子「で、何でいきなりお化け屋敷なんですか」

P「嫌か?」

律子「嫌です」

P「ハッキリ言ったな」

律子「嫌ですから」

P「怖いのか」

律子「わざわざお金を払ってこんなものを楽しむ人の気が知れません」

P「現実には存在しないスリルを求めてるんだよ。ああ言うのが好きな人は」

律子「私はリアリストですから」

P「じゃあさ、あそこは?」

律子「ゲームコーナー? いいですよ」

P「只やるだけじゃ面白くないから勝負しよう」

律子「良いですよ。負けたら方は何か罰ゲームをしましょう」

P「じゃあ・・・俺が勝ったら一緒にお化け屋敷に入ろう」

律子「ええ!? ・・・いいですよ。じゃあ私が勝ったら、そうですね、私が乗りたい物に一緒に乗ってもらいましょうか」

P「乗りたい物?」

律子「プロデューサー殿は絶叫系はお好きですか?」

P「わざわざ金を払ってあんな危ない物に乗る人の気が知れません」

律子「そうですかそうですか♪」

P「さぁ、何で勝負しようか。結構色々あるな」

律子「コレが良いんじゃないですか? エアホッケー」

P「おお、久々にやるな。じゃあこれにしよう」チャリン

律子「手加減入りませんよ」チャリン

P 3-2 律子


P「やるなぁ」

律子「ちょっと上着脱ごう・・・」バサッ

P「おいおい本気だなぁ」

律子「やるからには勝ちたいじゃないですか」

P 6-8 律子

P「くっそ・・・」バサッ

律子「いよいよプロデューサー殿も本気ですか?」

P「おうよ。負けられない戦いがここにあるからな」

律子「そこまでして私を怖がらせたいんですか?」

P「最初はそれもあったけど、なんかどうでもよくなった。今頑張ってるのは只の意地だ」

律子「それでもお化け屋敷には行くんですよね」

P「勿論」

律子「はあ・・・。けど、私も負けませんよ」

P「よし、来い!」

P 9-11 律子

P「う~ん負けた。結構自信あったんだけどなぁ」

律子「・・・プロデューサ。疲れてませんか?」

P「ん?」

律子「昨日今日とハードスケジュールをこなして疲労も溜まってるのに、何だか私ったら・・・。馬鹿みたいで」

P「良いんだよ。昨日ぐっすり寝たから疲れてないし。負けたけど楽しかった」

律子「・・・」

P「さて、罰ゲームは何に乗せられるんだ? ジェットコースター? バンジージャンプ? メリーゴーラウンドを一人ってのも精神的にキツそうだな」

律子「じゃあ・・・観覧車」

P「・・・ん? 観覧車を一人で?」

律子「いえ。一人じゃなくて、その。・・・私も、一緒に乗ります」

P「え」

律子「ふ、二人で観覧車に乗りましょう」

P「け、けどそれじゃ・・・」

律子「私と一緒じゃ、嫌、ですか?」

P「・・・」


 結局、俺と律子は二人で観覧車に乗る事になった。
 苦手な絶叫系に乗る事になるかと思っていた俺には願ってもいないラッキーだったが、観覧車に向かう間の律子の表情は曇ったままだった。
 

観覧車内

律子「・・・今日は、すいませんでした」

P「何で急に謝るんだ」

律子「冷静になってみて思ったんです。プロデューサーの言う通り、私一人で来れば良かったんですよ。プロデューサーの貴重な休日で、他のみんなとの用事がたくさん入っている事を知っていたのに、私は・・・」

P「・・・」

律子「どうでもいい約束に意地になって、プロデューサーの事を全然気遣ってませんでした」

P「そうだな。今日と昨日は貴重な休日だ。無駄な時間は一切使わず有意義に過ごしたいもんだ」

律子「っ・・・」

P「俺はこの二日間、一秒たりとも無駄だと思った事はない。今、この瞬間もだ」

律子「え?」

P「春香とお菓子を作ったり、やよいの家で飯を食ったり、美希達の買い物に付き合ったり、律子と一緒に遊園地を回ったり。こんな有意義な休日は無いよ」

律子「けど・・・。身体を休めないとプロデューサーが」

P「大丈夫だって、そんなに疲れてないし。律子とデートが出来たから、明日からも頑張れるってね」

律子「デっ!? そ、そうですか・・・。お役に立てたなら良かったです」

P「・・・」

律子「・・・プロデューサー」

P「なんだ?」

律子「以前、言ってくれましたよね。私の事・・・・・・すきって・・・・・・」

P「・・・ああ、言った」

律子「あの時は言えませんでしたけど・・・」

P「・・・」

律子「私も・・・貴方の事が好きです」

P「・・・」

律子「貴方がずっと好きでした。こんな私で良かったら・・・お付き合いさせてもらえませんか?」

P「・・・」

律子「な、何か言って下さいよぉ・・・」

P「ゴメン。嬉しくて・・・言葉が出てこない」

律子「じゃあ・・・」

P「こちらこそ。結婚を前提に、お付き合いさせて下さい」

律子「プロデューサー・・・。グスッ・・・私なんかで、良ければ・・・」

P「・・・・・・」

律子「・・・・・・」

P「・・・・・・」

律子「・・・あの」

P「・・・ん?」

律子「そっちに・・・、隣に行ってもいいですか?」

P「・・・・・・・・・」

律子「い、行きますからね?」

P「・・・・・・・・・」

律子「だ、駄目って言っても遅いですよ・・・」

P(近い・・・)

律子(うう・・・恥ずかしい)

律子「な、何か言って下さいよ。気まずいじゃない・・・」

P「あ~。香水・・・変えた?」

律子「よく解りましたね・・・。ど、どうですか?」

P「良い匂いだ」

律子「そ、そう・・・」

P「・・・」

律子「・・・」

P「・・・」

律子「・・・」

P「・・・」

Pが律子の肩を抱き寄せる

律子「・・・!!」

P「・・・・・・・・・」

律子「・・・・・・・・・・・・」

P(・・・ナンダコレ。柔らかくて・・・良い匂いがする・・・)

律子(温かい・・・。うわ、癖になっちゃったらどうしよう・・・)

P(意外と小さいんだよな・・・体が。うお、ここから見ると胸が凄いな・・・この体にこの胸って・・・)

律子「・・・何かやましい視線を感じるんだけど」

P「気のせいだろ」

律子「・・・・・・」

(体をPに向けて、胴に腕を絡ませ密着させてきた)

P「・・・!」

律子「・・・・・・」

P「・・・・・・」

律子「・・・・・・どう、ですか?」

P「どうって・・・」

律子「満足ですかって聞いてるんです・・・///」

P「・・・」

律子「・・・・・・」ギュッ

P「満足・・・しないな」

律子「っ・・・!」

P「・・・・・・」

律子「そ、そうですか・・・ごめんなさい。変な事しちゃって」

P「これじゃ足りない」

律子「え?」

(離れようとした律子に半ば強引に唇を重ねた。)


律子「むぅ!? ・・・・・・!」

P「・・・」

律子「ん・・・んぅ・・・・・・」

 初めは驚き離れようとしていた律子だが、すぐに抵抗を止め、二人の距離は再びゼロになった。
 十秒程のキスを交えると、Pが律子から唇を離す。

律子「ぷぁ・・・」

P「ふう。ちょっと満足」

律子「~~~!」

P(ありゃ。俯いちゃった)

律子「いきなりは・・・ズルイですよ」

P「嫌だった?」

律子「・・・・・・好きな人にキスしてもらって、嫌な訳ないじゃないですか」

P「・・・・・・。そうか。照れた表情も可愛い」

律子「ばか。・・・ねえ」

P「何?」

律子「もう一回・・・だめ、ですか?」

P「・・・一回と言わず何度でも」

律子「じゃあ・・・私がいいって言うまで、して下さい。・・・キス」

P「・・・」

 プロデューサーは何も言わずに律子の唇を塞いだ。
 程なくして、唇の隙間から彼の舌が侵入してきた。

律子「むぅ・・・! ちゅっ・・・」

 舌を蹂躙される、今までに感じた事の無い様な不思議な刺激。
 唾液が混ざりあう淫靡な音がゴンドラに響く。
 律子がいいと言うまで。こんな状況じゃ喋れないだろうが、律子が離れたいと言う意思を見せるまで、プロデューサーは情熱的な口付けを続けた。 


律子「んむ、ぷろでゅーさぁ」

 長い口づけを終え、律子は唇をプロデューサーから離した。これでお終いかと名残惜しんでいると、律子はプロデューサーを押し倒し、覆いかぶさるように抱きついてきた。


 理性のタガが外れた律子は、蕩けた様な表情でプロデューサーと、味わうに唇を重ねてきた。
 一方プロデューサーは気が気ではなくなっていた。愛しい律子から迫られる事自体は喜ばしい事だが、場所が場所。もしも人目について律子に一生物のトラウマでも植え付けられたら堪らない。
 彼自身、飛びそうな理性を保っている事に手一杯だった。


P「てい」

律子「あいた!」


 口を塞がれた状態で、プロデューサーは律子の額にデコピンをお見舞いした。
 豆鉄砲を喰らったような表情で、プロデューサーから離れる律子。冷静さを取り戻してきたからか、顔が林檎の様に紅潮してきていた。

>>126 途中切れたので貼り直し

P「り、律子?」

律子「もっと・・・いっぱいほしいです・・・」

P「ま、待て待て待て! ここじゃまずい! 下に見られるって」

律子「だいすき・・・えへへ・・・」


 理性のタガが外れた律子は、蕩けた様な表情でプロデューサーと、味わうに唇を重ねてきた。
 一方プロデューサーは気が気ではなくなっていた。愛しい律子から迫られる事自体は喜ばしい事だが、場所が場所。もしも人目について律子に一生物のトラウマでも植え付けられたら堪らない。
 彼自身、飛びそうな理性を保っている事に手一杯だった。


P「てい」

律子「あいた!」


 口を塞がれた状態で、プロデューサーは律子の額にデコピンをお見舞いした。
 豆鉄砲を喰らったような表情で、プロデューサーから離れる律子。冷静さを取り戻してきたからか、顔が林檎の様に紅潮してきていた。

律子「あ・・・あぁ! み、見ないで下さい!! 私を見ないで!!」

P「解った。解ってるから・・・」

律子「ひ、一人にさせて! ここから出してぇ!!」

P「待て待て! まだ高いから! 無理矢理開けようとするなって!」

 大暴れする律子を宥めた後、観覧車を出た俺達はベンチに座った。


P「落ち着いたか?」

律子「・・・お見苦しい所を見せてしまい申し訳ありません」

P「場所が場所なら、俺も止めなかったけどね」

律子「~!!///」

P「けど、あの豹変っぷりは驚いた」

律子「男の人とデートする事も、あんなに強く抱きしめられた事も、・・・お、大人のキスをしたのも。初めてで・・・何だか、混乱してたんです」

P「混乱したからってあれは」

律子「わ、忘れて下さい・・・」

P「悪いけどあれを忘れられる自信はない」

律子「そうですか・・・もう諦めます」


 その後、二人で幾つかのアトラクションを回った。
 半ば無理やりお化け屋敷に入った時は律子も半べそをかいていて、出ると即座に張り倒された。けど、可愛い一面が見れたから良しとしよう。
 そしてその後仕返しと言わんばかりにジェットコースターに乗せられて、心臓が止まるかと思った。けど、それを見て律子も機嫌を直してくれたようだ。


律子「今日は、私の我儘に付き合ってくれてありがとうございました」

P「いいんだよ。俺も、仕事とはいえ律子と遊園地に来れて良かった」

律子「そうですか。良かった」

P「また、行こうな」

律子「・・・・・・私は」

P「うん?」

律子「今度行くなら、映画が良いです。見たい作品があるので」

P「映画か。久しく行って無いなぁ。温泉旅行なんてのも良いな」

律子「遊園地でも、映画でも、温泉でも。私は、プロデューサーと二人で思い出を作れるなら、どこだって嬉しいですよ」

P「・・・なんだか、照れ臭いな」

律子「私もです」


律子「一つ良いですか?」

P「公私混同させない様に、仕事場ではいつも通りで」

律子「そ、そうです。よく解りましたね」

P「当然」


律子「・・・プロデューサー。これからも、よろしくお願いしますね」

P「こちらこそ」

 その後、俺は律子を家に送り届けて帰路に着いた。
 軽くシャワーを浴び、崩れ落ちる様にベッドの上に倒れ込む。


P「・・・流石に疲れた。もう体が動かない」

P「けど、こんな楽しい休日は久々だったなぁ・・・」

 明日からの仕事を思い出しながら、まどろみに身を任せて瞼を閉じた。


終わり

すいません。途中さるってました。

こんな時間まで見て頂いてありがとうございました。
一応次も書こうと思っているので良かったら見てやってください。

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