咲「加治木咲…?」ゆみ「いいや、宮永ゆみだ」(134)


咲「私の名前は宮永、咲」


咲「そして妻の名前は宮永ゆみ(旧姓、加治木ゆみ)」

咲「高校在学中のインターハイ予選で知り合った彼女と、様々な困難を乗り越えた末に結婚しました…」

久「――誰に向かって話してるのかしら?」

咲「ッ!?あ、ええと…独り言ですっ」

久「へぇ…それはいいけれど、今日も勝ち越してたわね?今期はこれで3勝目かしら?」

咲「まぁ…」

久「随分と頑張るわね、やっぱり奥さんがいると違うのかしら?」

咲「なッ!?か、からかわないで下さい!!///」

久「ふふっ、図星ってところね」

咲「…まったく。そういう部長こそ、福路さんとはどうなんですか?」

久「えっ?美穂子?そうねぇ…まぁまぁよ、まぁまぁ」

Prrrr―― Prrrr――

咲「あ、ゆみさんからだ…」

久「噂をすればね、早く出てあげなさい?」

咲「む…言われなくても」

プッ


咲「はい、どうしたんですか?」

ゆみ『…ワンコールで出なかったな』

咲「ごっ、ごめんなさい…部長と話したから…」

ゆみ『…別に構わないが、今日の帰りは遅くなりそうか?』

咲「ううん、誘いもないし、早く帰れそうだよ」

ゆみ『そうか。じゃあ腕によりをかけて夕食を準備しないとな、何かリクエストはあるか?』

咲「えっと…肉じゃが、ゆみさんの肉じゃがが久しぶりに食べたいな」

ゆみ『分かった、それじゃあ家でな?』

咲「うん」

ブツッ

Pu―――― Pu――――

咲「…ゆみさん」

久「――あらあら、緩んだ顔しちゃって、妬けるわね」

咲「ッ!!もうっ、部長の試合、始まりますよッ」///

久「はいはい、それじゃあね」




咲「はぁ、はぁ」たったったっ

咲「あの後、龍門さんや衣ちゃんにもつかまっちゃうなんて…」はぁはぁ

咲「ゆみさんからメール来てるかも…」

新着メール 15件

咲「やっぱり…内容は…」

From:ゆみさん
件名:まだ会場か?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:もう出たよな?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:駅に着いたか?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:電車の中だよな?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:痴漢には気をつけろよ?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:特にピンクの髪は危険だ
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:まだ電車内か?
本文:
――――――――――

From:ゆみさん
件名:そろそろ駅か?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:改札を通った頃だな
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:迎えに行こうか?
本文:
――――――――――
From:お姉ちゃん
件名:
本文:相変わらず可愛いな
――――――――――
From:ゆみさん
件名:…まさか他の女と
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:今どこだ?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:まだ着かないのか?
本文:
――――――――――

咲「相変わらず可愛い人だなぁ…」

咲「『もう着くよ』と…」



???「あ、あれ、咲…ちゃん?」

咲「ん?あ…久しぶりだね!!」


淡「うん…二年前のインカレ以来だね…」

咲「そうだねー、あの時は淡ちゃんに負けちゃったんだっけ」

淡「ギリギリだったけれど、ね…」

咲「そういえば最近はどうしてるの?お姉ちゃんと付き合ってるって聞いたけれど…」

淡「…うん、付き合ってたんだ。でも上手くいかなくて…」

咲「!?え、えっと、その…」

淡「あ、気にしないで…?」

淡「…もう、ちゃんと吹っ切れた、からッ」ぽろぽろ

咲「!?」

淡「――ちょっ、と、ごめん、なさいっ」だきっ

咲「!!?」

淡「――ふっ、ぐすっ…」

咲「」なでなで




咲「…落ち着いた?」なでなで

淡「――ありっ、ありがとうッ、その、恥ずかしいところを見せちゃったね…」

咲「ううん、少しでも気がよくなるなら…」

咲「それに私のお姉ちゃんとのことだから、少しは力になれたらいいな…って」にこ

淡「ッ///あ、あのッ、これ淡のアドレスだから、よかったら相談とか…」ばっ

咲「うん、私でよかったら…」にこ

淡「~~っ!そっ、それじゃッ!!」びゅー

咲「…いっ、ちゃった」ぽつーん


Prrr Prrr prrr

咲「」

新着メール 78件

咲「…急がないと」だっ



―宮永家(旧、加治木家)―

咲「た、ただいまー…」そーっ

ゆみ「…遅かったな?」

咲「!?え、えと途中で衣ちゃん達に会って、話し込んじゃったから…」

ゆみ「ほぅ――じゃあ、この甘ったるい臭いも天江達のか?」すんすん

咲「甘い…?――ッ!?」

淡『…もう、ちゃんと吹っ切れた、からッ』ぽろぽろ

咲『!?』

淡『――ちょっ、と、ごめん、なさいっ』だきっ

咲『!!?』

淡『――ふっ、ぐすっ…』

咲『』なでなで


咲「う、うんッ!」

咲「衣ちゃんが途中で眠っちゃってッ!おんぶして車まで連れていったからッ!!きっとその時に匂いが着いちゃったんじゃないかなぁー」ははは

ゆみ「…本当か?」

咲「も、もちろんだよッ!心配なら龍門さんに…」

Prrrr Prrrr

ゆみ「そうか、分かった、では夜分にすまなかったな、あぁ、では…」ガチャ


咲「「」」びくびく

ゆみ「…すまなかったな、疑って、許してくれ」ぎゅう

咲「う、うん…信じてくれてよかったらよ…」(本当に確認した…よかった、衣ちゃん送ってあげて…)

咲「――ふぅ、もう食べられないよ、ごちそうさま…」

ゆみ「ふふっ、たくさん食べたな」にこにこ

咲「ゆみさんの料理は美味しいから、いつもありがとう」にこ

ゆみ「あ――改まって言われると照れるな…///」


ゆみ「なぁ、咲…」もじもじ

咲「なぁに?ゆみさん」にこにこ

ゆみ「ゆきも眠ってることだし…二人目、欲しくないか…?///」

※二人の営みは省略されました、読みたければ諦めて下さい。


咲「はァ、はぁ、は…」

ゆみ「ふ、ッ、はッ、は、ぁ…」


咲「き、今日は一段と激しかったね…」うでまくら

ゆみ「…だって、咲が他の子に――ごにょごにょ///」ぎゅう

咲「」なでなで


Prrrr Prrrr

咲「!?」びくっ

ゆみ「…どうした、確認しないのか?」

咲「えと、今はいいよ、ゆみさんとの時間だし…」

ゆみ「私に気を使う必要はないが?」



ゆみ「――だったら私が見てやろう」すっ

咲「!?」

ゆみ「おい――







――この『大星 淡』って誰だ?」

咲「あわわわわ…」がくぶる

ゆみ「あぁ――インカレでお前を敗ったあのワカメ女か?」

――――――――――
From:淡ちゃん
件名:遅くにごめんなさい…
本文:

今日は話を聞いてくれて、ありがとう(はーと)
いきなりで迷惑だったかな…?(なみだ)
出来たら、また慰めて欲しいなーなんて(てれ)

よかったら連絡ください(はーと)
――――――――――

ゆみ「…どういうことだ?」

咲(こ、この威圧感ッ、去年の池田ァ!事件※とは比べものにならないッ!?)


ゆみ「どういうことだ、と聞いている」


咲(落ち着け…落ち着け…焦らず、慎重に答えれば勘違いされないはず――ッ)


咲「ゆみさん、大星さんはね…」

これ続きか何かなのか

咲「――というわけで、お姉ちゃんとの話を聞いていただけなんだ」

ゆみ「そ…そうだったのか、また疑ってしまったな…」じわっ

咲「!?大丈夫だよッ!ゆみさんが私を愛してくれているからだって、ちゃんと分かってるから!!」ぎゅ

ゆみ「さき…さき――ッ」ぎゅう


※再び二人の営みは省略されますが、諦めて下さいませ。

>>55
かじゅ咲の馴れ初めに関わる事件らしい、知らんけど

咲「可愛いなぁ…」

久「あら、娘さんかしら?」

咲「!?」

咲「何で、また部長がいるんですか!?」

久「知らなかったかしら、今日は試合の後に各団体で話し合いがあるらしいわよ?」

咲「…カツ丼さんは何も言ってませんでしたよ?」

久「ふふっ、あの人らしいわね。それより『ゆき』ちゃん、だったかしら?」

咲「!はいッ、ゆみさんの『ゆ』と私の『き』で『ゆき』です!!」ぱあぁ

久「くすっ、目元は加治木さん似かしら?」

咲「あっ、分かります!?全体的には私似なんですけど、目元とか髪色とか、ゆみさん似なんですよッ」によによ

久「咲もすっかり親の顔ね…」しみじみ

咲「――あ、もしかして今日って遅くなります?」

久「…どうかしら?ヤスコもやる気なさそうだったけれど」

咲「じゃあ、ゆみさんに連絡しないと…」かちかち

From:ゆみ
件名:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re
本文:
今日は団体の集まりがあるから、晩御飯は用意しなくて大丈夫だよ






大好き、ゆみ

咲「…っと」送信

久「ほんと、いつまでも新婚みた…あら?メール?」
――――――――――
From:加治木さん
件名:おい
本文:
今日、集まりがあるのか?




あるなら



分かってるよな?
――――――――――

久「『分かってるわよ、早めに帰らせればいいんでしょ』っと…」返信


カツ丼「あー遅くなって悪い。今日は新人が入ったから、紹介も兼ねて集まってもらったんだ」

淡「」衣「」

カツ丼「えーこの二人が、ウチの所属になる、大星淡と天江衣だ」

衣「ひっつくなぁッ!離れろおぉぉ、ゴミ雀士のくせにぃ…」じたばた

淡「…大星、淡。馴れ合うつもりはな」ちらっ


咲「?」

衣「この軟骨美味ッ!そっちのは何だ!?」

カツ丼「おーたくさん食って大きくなれよー?」なでなで

衣「だぁかぁらあぁ、なでるなぁ―ッ」ばたばた



久「ん~~ッ、やっぱり仕事終わりの一杯は堪らないわねぇ!」

淡「…ペース早いですね、上埜プロ」ちびちび

咲「部長だからね…くすっ」

淡「咲ちゃんは、飲まないの…?」

咲「あ、うん。明日は授業参観だから…」

淡「えっ、授業…参観…?」

久「あーっ、そうそう!咲ったらこんな可愛い顔して娘の授業参観に行っちゃうのよッ!!」ケラケラ

咲「もう…飲み過ぎですよ?」

淡「」(え?え?咲ちゃんに娘?)

Prrrr Prrrr

咲「――あれ?部長、携帯なってますよ?」

久「wwwwwwwww」

淡「」(え?娘?咲ちゃんの?相手は?え?)

咲「あ、ゆみさんからだ、どうして部長に…?」ぴっ




ゆみ「咲はどこ?」

もう男性の存在価値がないんだよなあ…

咲「あ、えっと…私だよ?ゆみさん」

ゆみ『――なぜ、上埜久の電話に咲が?』みしっ←咲「!?」

咲「ゆみさんッ!ちょっと部長酔って電話に出られる状態じゃないからッ!!」

ゆみ『―――どうして、上埜久は酔っ払っているんだ?』みしっぱきっ←咲「!!?」

咲「えっとッ!うちに衣ちゃんと大星さんが入ったからッ!!その歓迎会ってことでッ!!!」

ゆみ『――――あまり遅くなるなよ?明日は大事な参観日なんだから…』

咲「う、うんッ、もちろんだよ!!」

>>77
男は皆ハギヨシさん

咲「ふぅ…」ぷつっ

妹尾「愛されてますねっ、宮永さん」

淡「せ、妹尾プロ…」

妹尾「はじめまして、えーとっ、大星…さん?」

淡「は――はい、いや、それより先程の話…」

妹尾「あー、私の先輩、宮永さんの奥さんなんですけれど…」

淡「…奥さんいたんですか」

妹尾「はいっ!とても伴侶想いの良妻です!!」にこ



妹尾「何せ相手を想いすぎて、以前の彼女さんが逃げちゃったくらいですからっ」にこにこ

淡「…そ、そんなにですか」(よ、良かった、咲ちゃんに手を出さないで…)ぶるぶる

妹尾(こんなに震えて、これは教えない方がいいですね―――)




妹尾(逃げた先が、あの世だってことは――)



    ∧__∧
    ( ・ω・) 続きは夜どす
    ハ∨/^ヽ
   ノ::[三ノ :.、

   i)、_;|*く;  ノ
     |!: ::.".T ̄
     ハ、___|
""" ̄"""""" ̄""" ̄""" ̄"



>>84
何時だ!?

>>85

    ∧__∧
    ( ・ω・) 20時前後どす
    ハ∨/^ヽ
   ノ::[三ノ :.、

   i)、_;|*く;  ノ
     |!: ::.".T ̄
     ハ、___|
""" ̄"""""" ̄""" ̄""" ̄"

では勤労してくるノシ

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