咲「私の名前は宮永、咲」
咲「そして妻の名前は宮永ゆみ(旧姓、加治木ゆみ)」
咲「高校在学中のインターハイ予選で知り合った彼女と、様々な困難を乗り越えた末に結婚しました…」
久「――誰に向かって話してるのかしら?」
咲「ッ!?あ、ええと…独り言ですっ」
久「へぇ…それはいいけれど、今日も勝ち越してたわね?今期はこれで3勝目かしら?」
咲「まぁ…」
久「随分と頑張るわね、やっぱり奥さんがいると違うのかしら?」
咲「なッ!?か、からかわないで下さい!!///」
久「ふふっ、図星ってところね」
咲「…まったく。そういう部長こそ、福路さんとはどうなんですか?」
久「えっ?美穂子?そうねぇ…まぁまぁよ、まぁまぁ」
Prrrr―― Prrrr――
咲「あ、ゆみさんからだ…」
久「噂をすればね、早く出てあげなさい?」
咲「む…言われなくても」
プッ
咲「はい、どうしたんですか?」
ゆみ『…ワンコールで出なかったな』
咲「ごっ、ごめんなさい…部長と話したから…」
ゆみ『…別に構わないが、今日の帰りは遅くなりそうか?』
咲「ううん、誘いもないし、早く帰れそうだよ」
ゆみ『そうか。じゃあ腕によりをかけて夕食を準備しないとな、何かリクエストはあるか?』
咲「えっと…肉じゃが、ゆみさんの肉じゃがが久しぶりに食べたいな」
ゆみ『分かった、それじゃあ家でな?』
咲「うん」
ブツッ
Pu―――― Pu――――
咲「…ゆみさん」
久「――あらあら、緩んだ顔しちゃって、妬けるわね」
咲「ッ!!もうっ、部長の試合、始まりますよッ」///
久「はいはい、それじゃあね」
咲「はぁ、はぁ」たったったっ
咲「あの後、龍門さんや衣ちゃんにもつかまっちゃうなんて…」はぁはぁ
咲「ゆみさんからメール来てるかも…」
新着メール 15件
咲「やっぱり…内容は…」
From:ゆみさん
件名:まだ会場か?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:もう出たよな?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:駅に着いたか?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:電車の中だよな?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:痴漢には気をつけろよ?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:特にピンクの髪は危険だ
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:まだ電車内か?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:そろそろ駅か?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:改札を通った頃だな
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:迎えに行こうか?
本文:
――――――――――
From:お姉ちゃん
件名:
本文:相変わらず可愛いな
――――――――――
From:ゆみさん
件名:…まさか他の女と
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:今どこだ?
本文:
――――――――――
From:ゆみさん
件名:まだ着かないのか?
本文:
――――――――――
咲「相変わらず可愛い人だなぁ…」
咲「『もう着くよ』と…」
???「あ、あれ、咲…ちゃん?」
咲「ん?あ…久しぶりだね!!」
淡「うん…二年前のインカレ以来だね…」
咲「そうだねー、あの時は淡ちゃんに負けちゃったんだっけ」
淡「ギリギリだったけれど、ね…」
咲「そういえば最近はどうしてるの?お姉ちゃんと付き合ってるって聞いたけれど…」
淡「…うん、付き合ってたんだ。でも上手くいかなくて…」
咲「!?え、えっと、その…」
淡「あ、気にしないで…?」
淡「…もう、ちゃんと吹っ切れた、からッ」ぽろぽろ
咲「!?」
淡「――ちょっ、と、ごめん、なさいっ」だきっ
咲「!!?」
淡「――ふっ、ぐすっ…」
咲「」なでなで
咲「…落ち着いた?」なでなで
淡「――ありっ、ありがとうッ、その、恥ずかしいところを見せちゃったね…」
咲「ううん、少しでも気がよくなるなら…」
咲「それに私のお姉ちゃんとのことだから、少しは力になれたらいいな…って」にこ
淡「ッ///あ、あのッ、これ淡のアドレスだから、よかったら相談とか…」ばっ
咲「うん、私でよかったら…」にこ
淡「~~っ!そっ、それじゃッ!!」びゅー
咲「…いっ、ちゃった」ぽつーん
Prrr Prrr prrr
咲「」
新着メール 78件
咲「…急がないと」だっ
―宮永家(旧、加治木家)―
咲「た、ただいまー…」そーっ
ゆみ「…遅かったな?」
咲「!?え、えと途中で衣ちゃん達に会って、話し込んじゃったから…」
ゆみ「ほぅ――じゃあ、この甘ったるい臭いも天江達のか?」すんすん
咲「甘い…?――ッ!?」
淡『…もう、ちゃんと吹っ切れた、からッ』ぽろぽろ
咲『!?』
淡『――ちょっ、と、ごめん、なさいっ』だきっ
咲『!!?』
淡『――ふっ、ぐすっ…』
咲『』なでなで
咲「う、うんッ!」
咲「衣ちゃんが途中で眠っちゃってッ!おんぶして車まで連れていったからッ!!きっとその時に匂いが着いちゃったんじゃないかなぁー」ははは
ゆみ「…本当か?」
咲「も、もちろんだよッ!心配なら龍門さんに…」
Prrrr Prrrr
ゆみ「そうか、分かった、では夜分にすまなかったな、あぁ、では…」ガチャ
咲「「」」びくびく
ゆみ「…すまなかったな、疑って、許してくれ」ぎゅう
咲「う、うん…信じてくれてよかったらよ…」(本当に確認した…よかった、衣ちゃん送ってあげて…)
咲「――ふぅ、もう食べられないよ、ごちそうさま…」
ゆみ「ふふっ、たくさん食べたな」にこにこ
咲「ゆみさんの料理は美味しいから、いつもありがとう」にこ
ゆみ「あ――改まって言われると照れるな…///」
ゆみ「なぁ、咲…」もじもじ
咲「なぁに?ゆみさん」にこにこ
ゆみ「ゆきも眠ってることだし…二人目、欲しくないか…?///」
※二人の営みは省略されました、読みたければ諦めて下さい。
咲「はァ、はぁ、は…」
ゆみ「ふ、ッ、はッ、は、ぁ…」
咲「き、今日は一段と激しかったね…」うでまくら
ゆみ「…だって、咲が他の子に――ごにょごにょ///」ぎゅう
咲「」なでなで
Prrrr Prrrr
咲「!?」びくっ
ゆみ「…どうした、確認しないのか?」
咲「えと、今はいいよ、ゆみさんとの時間だし…」
ゆみ「私に気を使う必要はないが?」
ゆみ「――だったら私が見てやろう」すっ
咲「!?」
ゆみ「おい――
――この『大星 淡』って誰だ?」
咲「あわわわわ…」がくぶる
ゆみ「あぁ――インカレでお前を敗ったあのワカメ女か?」
――――――――――
From:淡ちゃん
件名:遅くにごめんなさい…
本文:
今日は話を聞いてくれて、ありがとう(はーと)
いきなりで迷惑だったかな…?(なみだ)
出来たら、また慰めて欲しいなーなんて(てれ)
よかったら連絡ください(はーと)
――――――――――
ゆみ「…どういうことだ?」
咲(こ、この威圧感ッ、去年の池田ァ!事件※とは比べものにならないッ!?)
ゆみ「どういうことだ、と聞いている」
咲(落ち着け…落ち着け…焦らず、慎重に答えれば勘違いされないはず――ッ)
咲「ゆみさん、大星さんはね…」
これ続きか何かなのか
咲「――というわけで、お姉ちゃんとの話を聞いていただけなんだ」
ゆみ「そ…そうだったのか、また疑ってしまったな…」じわっ
咲「!?大丈夫だよッ!ゆみさんが私を愛してくれているからだって、ちゃんと分かってるから!!」ぎゅ
ゆみ「さき…さき――ッ」ぎゅう
※再び二人の営みは省略されますが、諦めて下さいませ。
>>55
かじゅ咲の馴れ初めに関わる事件らしい、知らんけど
咲「可愛いなぁ…」
久「あら、娘さんかしら?」
咲「!?」
咲「何で、また部長がいるんですか!?」
久「知らなかったかしら、今日は試合の後に各団体で話し合いがあるらしいわよ?」
咲「…カツ丼さんは何も言ってませんでしたよ?」
久「ふふっ、あの人らしいわね。それより『ゆき』ちゃん、だったかしら?」
咲「!はいッ、ゆみさんの『ゆ』と私の『き』で『ゆき』です!!」ぱあぁ
久「くすっ、目元は加治木さん似かしら?」
咲「あっ、分かります!?全体的には私似なんですけど、目元とか髪色とか、ゆみさん似なんですよッ」によによ
久「咲もすっかり親の顔ね…」しみじみ
咲「――あ、もしかして今日って遅くなります?」
久「…どうかしら?ヤスコもやる気なさそうだったけれど」
咲「じゃあ、ゆみさんに連絡しないと…」かちかち
From:ゆみ
件名:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re
本文:
今日は団体の集まりがあるから、晩御飯は用意しなくて大丈夫だよ
大好き、ゆみ
咲「…っと」送信
久「ほんと、いつまでも新婚みた…あら?メール?」
――――――――――
From:加治木さん
件名:おい
本文:
今日、集まりがあるのか?
あるなら
分かってるよな?
――――――――――
久「『分かってるわよ、早めに帰らせればいいんでしょ』っと…」返信
カツ丼「あー遅くなって悪い。今日は新人が入ったから、紹介も兼ねて集まってもらったんだ」
淡「」衣「」
カツ丼「えーこの二人が、ウチの所属になる、大星淡と天江衣だ」
衣「ひっつくなぁッ!離れろおぉぉ、ゴミ雀士のくせにぃ…」じたばた
淡「…大星、淡。馴れ合うつもりはな」ちらっ
咲「?」
衣「この軟骨美味ッ!そっちのは何だ!?」
カツ丼「おーたくさん食って大きくなれよー?」なでなで
衣「だぁかぁらあぁ、なでるなぁ―ッ」ばたばた
久「ん~~ッ、やっぱり仕事終わりの一杯は堪らないわねぇ!」
淡「…ペース早いですね、上埜プロ」ちびちび
咲「部長だからね…くすっ」
淡「咲ちゃんは、飲まないの…?」
咲「あ、うん。明日は授業参観だから…」
淡「えっ、授業…参観…?」
久「あーっ、そうそう!咲ったらこんな可愛い顔して娘の授業参観に行っちゃうのよッ!!」ケラケラ
咲「もう…飲み過ぎですよ?」
淡「」(え?え?咲ちゃんに娘?)
Prrrr Prrrr
咲「――あれ?部長、携帯なってますよ?」
久「wwwwwwwww」
淡「」(え?娘?咲ちゃんの?相手は?え?)
咲「あ、ゆみさんからだ、どうして部長に…?」ぴっ
ゆみ「咲はどこ?」
もう男性の存在価値がないんだよなあ…
咲「あ、えっと…私だよ?ゆみさん」
ゆみ『――なぜ、上埜久の電話に咲が?』みしっ←咲「!?」
咲「ゆみさんッ!ちょっと部長酔って電話に出られる状態じゃないからッ!!」
ゆみ『―――どうして、上埜久は酔っ払っているんだ?』みしっぱきっ←咲「!!?」
咲「えっとッ!うちに衣ちゃんと大星さんが入ったからッ!!その歓迎会ってことでッ!!!」
ゆみ『――――あまり遅くなるなよ?明日は大事な参観日なんだから…』
咲「う、うんッ、もちろんだよ!!」
>>77
男は皆ハギヨシさん
咲「ふぅ…」ぷつっ
妹尾「愛されてますねっ、宮永さん」
淡「せ、妹尾プロ…」
妹尾「はじめまして、えーとっ、大星…さん?」
淡「は――はい、いや、それより先程の話…」
妹尾「あー、私の先輩、宮永さんの奥さんなんですけれど…」
淡「…奥さんいたんですか」
妹尾「はいっ!とても伴侶想いの良妻です!!」にこ
妹尾「何せ相手を想いすぎて、以前の彼女さんが逃げちゃったくらいですからっ」にこにこ
淡「…そ、そんなにですか」(よ、良かった、咲ちゃんに手を出さないで…)ぶるぶる
妹尾(こんなに震えて、これは教えない方がいいですね―――)
妹尾(逃げた先が、あの世だってことは――)
∧__∧
( ・ω・) 続きは夜どす
ハ∨/^ヽ
ノ::[三ノ :.、
i)、_;|*く; ノ
|!: ::.".T ̄
ハ、___|
""" ̄"""""" ̄""" ̄""" ̄"
>>84
何時だ!?
>>85
∧__∧
( ・ω・) 20時前後どす
ハ∨/^ヽ
ノ::[三ノ :.、
i)、_;|*く; ノ
|!: ::.".T ̄
ハ、___|
""" ̄"""""" ̄""" ̄""" ̄"
では勤労してくるノシ
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