咲「麻雀」春香「アルティメット!」(157)
765プロのアイドルが魔王討伐に挑む様です
前スレ
春香「麻雀って面白いね」咲「一緒に楽しもうよ!」
春香「麻雀って面白いね」咲「一緒に楽しもうよ!」 - SSまとめ速報
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これまでのあらすじ
涼「最近の春香さん、伊織さん、響さんのマイブームはPから教えて貰った麻雀でした」
愛「しかしあまりにも弱いPさんに見かねた三人さん達は、武者修行のノリでPさんに連れられある雀荘に行きました!!!ゴーッ!!!」
絵理「し、しかし。そこに居たのは全国レベルの女子高生雀士達。伊織さん曰く魔窟…?」
愛「そしてその……ふであたまである?」
涼「筆頭だよ、愛ちゃん」
愛「ありがとうございます涼さん!えぇと、ひっとーである魔王宮永咲さんと流れでマージャンを打つ事になりました!!」
涼「結果は掌の上で弄ばれた様な感じで終わり、春香さん達はリベンジを誓います」
絵理「麻雀アルティメット…その大会での再戦を目指して、春香さん達はやよいさんと千早さんを入れてチームを結成…?」
愛「猛練習の猛合宿をして!とうとう本番の日を迎えたのでありました!!!」
涼「一方魔王サイドもメンバーをクジで決め、準備万端。再戦の時は刻一刻と近づいてくるのでありました…!」
絵理「…何で私達がこれを読まされたんだろう…?」
~東京大ホール~
『麻雀アルティメット・会場』(看板)
ざわざわ…… ざわざわ…… ククククッ…… フハハハハッ…
春香「Pさん、大ホールですよ、大ホール!」
P「おぉ。まさかアイドルとして来る前に雀士として来る事になるなんて、一週間前は想像もしてなかったな」
響「ホントそうだよねー何か人生の一つの転換期だった気すらするぞ」
春香「まぁそれだけの印象の強さを持った娘だもんね。咲ちゃんは」
千早「私はその娘をまだ見た事無いのだけど…本当にそんなに凄い子なの?」
やよい「私は噂位は知ってました。いくつかの雀荘が荒らされてるって、この前情報屋さんも言ってましたし」
やよい「…いつかぶつかる事になるとは、予感してましたね」
千早「そ、そう…」
伊織「しっかし思った以上にアホみたいな量居るわね…5000人は居るわよ?コレ」
響「本選に出れるのは64チームだけなんだっけ?」
春香「厳密には本戦からのシードが16チームあるから、予選上がりは48チームだね」
P「64って聞くと結構な数に聞こえるが、一回戦で16チームに絞られるから試合数的にはそうでも無いんだよな」
響「一対一の競技なら、いきなりベスト8みたいなもんだもんな。1000人居る中での」
響「いかに予選が高き門か思い知らされるぞ」うんうん
??「ん?あら、765プロの皆さんじゃない」
P「あ。貴方は確か雀荘の時に仕切っていた…」
久「竹井久。今日はチーム『久’s』のリーダーとして大会に参加しています」
久「やっぱり皆さんも参加するんですね。これは楽しみだわ~」
伊織「ねぇ、アンタの学校のアイツはちゃんと来てるんでしょうね?」
久「咲の事かしら?まだ今日は姿を見て無いけど…まぁそのうち来ると思うわ」
P「そのうちって、もう予選開始まで時間は…」
久「咲のチームは第1シードだから、まだ時間に余裕があるんですよ」
千早「!第1シード…ですか」
春香「ふぇ~凄いですね。確かシードは登録5名の雀士ランキングポイントで決まるんでしたよね?」
久「厳密にはそれだけじゃないんだけどね。協会の決めた期待値やら危険値やら懸賞金やらも考慮されて、投票もあるみたいだし」
春香「咲ちゃん、どんなチームを作ってるんだろう…」
久「それは当たった時のお楽しみ、で良いんじゃない?」ふふふ
福路「上埜さーん。運営の方が呼んでますよ~」
久「おっと。それじゃあ皆さん、健闘を祈ってるわ」ひらひら
やよい「ふわー何ていうか、カッコ良い人ですね」
響「だな、女の子からモテそうな感じだ。真とは別の意味で」
千早「確かに強そうな雰囲気は感じたわ」
伊織「雰囲気だけでも無いみたいよ。あの人が来た時、周りがやけに騒がしかったし。って、今もだけど」
ざわざわ…… オイ、サッキノキヨスミノタケイヒサジャネ? エッアノデキンツモノ!? フマレタイ…
P「…だろうな。今サイト見てみたら…さっき言ってたチーム名、第5シードだ」
響「…強敵だな」
春香「ふふっうずうずしてくるね。…ん?ステージ上に誰か上がって来たよ」
こーこ「オラッシャーーーーーーイ!!!!!!」 キーーーーーン!
千早「なっ何!?」
小鍛冶「こ、こーこちゃんそんな大声出さなくても…ていうかせめて出すなら出すって言って…」キーン
こーこ「あはははごめんね。いや~これだけの喧騒だから私も負けちゃいらんねぇって思って!」
こーこ「え~皆皆様。大変長らくお待たせしてしまってどうもスミマセン!」
こーこ「ただいまより真夏の麻雀祭典!麻雀アルティメットの予選会開催を宣言しちゃいたいと思いますっ!!!!!」
ワアアアアアアアアアーーーーーッ!!!!!!!!
千早「す、凄い歓声ですね」キーン
P「ア、アマチュアの大会としては最大規模のものだからな…」キーン
~本戦ルーム~
久(シードチームは予選前にここに集合、か。実力者の顔は見ておきたかったから、丁度良かったわね)
洋榎「おっ久やん。おはようさん」ひらひら
久「あら、洋榎。おはよう、やっぱり貴方はシードだったのね」
洋榎「はははそんなん当然やん。もし予選に出えとか言われたら運営の目ん玉抉ったんで~」
怜「朝からそんな物騒な事言うたらあかんて」ふわぁ
久「へぇ、園城寺さんも同じチームなんだ」
セーラ「オレも居るで~」
憩「ウチも光栄な事に声を掛けて貰いました」
久「へぇ…そうそうたるメンバーね。オール大阪って所かしら」
洋榎「せやろー流石やろー?リーダーのウチが声掛けて集めたんやで」
洋榎「チーム名は『愛宕タイガース』や!」
セーラ「それは文句言うたんやけどなぁ~」
怜「まぁオール阪神よりはマシやろ」
久「ふふふ、ちなみにシードは第何シードなの?」
洋榎「第8シードや。協会のアホも見る目ないよな~どう考えても1位は堅いっちゅーのに」ぷんすか
久(1位はともかくとして、たしかにこの面子で8位は違和感あるわね…あれ?)
久「そうえば、一人足りないみたいだけど」
洋榎「恭子は他のチームの対策を練るって言うて、まだ部屋なんや。相変わらず真面目な奴やろ~?」
久(あぁ、どうりで)
和「あ、部長。おはようございます」
優希「おはようだじぇ!」
部長「あら、和に優希。貴方達もシードに入ってたのね」
穏乃「ハイッ!清澄の部長さん!」
憧「ギリギリだったけどね~16位での滑り込みセーフ」
すばら「本当幸運な事でした、すばらです。まぁ私達も一応全員全国の選手ですからね」すばらっ
久(和の昔馴染みが揃ったチーム…意外と面白いかもしれないわね)
穏乃「まさか和と一緒に戦える日が来るなんてっ昨日ワックワクして全然眠れなかったよ~」
憧「あはは、出来るだけ長くその時間が続けば良いよね」
和「えぇ、そうですね」
和(…本当は咲さんから誘われるのを期待してもいたんですが…)
久(っと、いつの間にか全てのシードチームが集まったみたいね…咲の所を除いて)
久(全く、どこをほっつき歩いてるのかしら)ふぅ
久(しかし、他のチームもやはりシードに選ばれただけはあって一癖も二癖もありそうね)
久(向こうの中学生と小学生のチームも、何か異様な雰囲気を纏ってたし…)ムムム
福路「上埜さん上埜さん」クイクイッ
久「?どうしたの、美穂子」
福路「上埜さん、この機械はどうすれば良いのでしょう?さ、さっき運営の人に渡されて…」ビクビク
久「ん?ただのリモコンに見えるけど…。あはは、何そんな爆弾みたいに扱ってるの―――って、美穂子なら本当にしかねないか」ニヤッ
福路「もうっからかわないで下さいっ」ぷんっ
久「ゴメンゴメンwえーと、多分これを押せばいいのかな」ポチッ
ガーーーーーッ
優希「おぉっ!いきなり目の前にでっかいスクリーンが出て来たじぇ!」
久「これは…予選会の様子?これを見ろって事かしら」
こーこ『さぁしかし!そうは言っても全部で約1000チーム!5000人の数をたったの48チーム280人に絞ろうというのだから簡単じゃありません!』
小鍛冶『こ、こーこちゃん240人だってば』
こーこ『え、マジで?』
小鍛冶『この間違えさっきもしてたよ!?』
洋榎「相変わらずやな。このアナウンサー」
憩「このちょっと抜けた所がこーこちゃんのエエ所ですよ」
こーこ『失礼しましたっ!240人に絞ろうってんだから普通にやってたらいつまで経っても終わりゃしません!』
和「たしかに、それはそうですよね」
穏乃「赤土さん達もあの中のどこかに居るんだよね」
こーこ『そういう訳でっ!今私の隣に居られる小鍛冶プロにざっくり間引いて貰う事となりましたっ!!』
怜「間引く…?えらい物騒やな。なんの比喩やろか」
セーラ「言葉通りやったりしてな」アハハ
小鍛冶『うぅ…ホ、ホントにやらなきゃいけないの?』
こーこ『さーさーズバっとお願いしますよ小鍛冶プロ!』
小鍛冶『…こういうのは三尋木さんの方が得意なのに…私がやると後遺症が残っちゃうし…』
こーこ『まぁまぁそこを何とかっ!お願いしまっす!』
小鍛冶『…ハァ。あぁもう分かったよ。じゃあやるね』
小鍛冶『………えいっ!』 ゾワワワワワワワワッ!!!!!!!!
雑魚「!?!?!?!?!?」バタバタバタバタバタバタバタバタッ!!!
バタバタバタバタバタバタッ!!!
ウ、ウワアーーーッ! ドウシタッ!シッカリシロ! ウゥ…アワワワワ…… ハルチャン!?シッカリシテ!!シンジャヤダッ!!
こーこ『ストラーイク!流石数々のタイトルを手中に収めた最強のアラフォープロすこやんっ!!』
小鍛冶『アラサーだよっ!!』
小鍛冶『あ、あれ…?一般人の人にも効く様にって言われたから、範囲は狭めたはずなんだけどな…』アセアセ
怜「………うわぁ」
セーラ「こ、こっちに居って助かったな…正直耐えられたかどうか自信無いで…」ダラダラ
こーこ『今のすこやんパワーで全員倒れたチームは失格です!お医者さんを沢山用意してるので、ご心配無くっ!!』
こーこ『逆に一人でも生き残ったチームはおめでとう!一次予選突破!小ホールAからHに係員の指示に従って移動して下さいっ!!』
小鍛冶『殺してないから!………た、多分』
久「ふむ。1人残ってれば1チームだとすると、ざっと見た所10分の1位には減ったみたいね」
まこ「何を冷静に感想言うとるんじゃ…」
洋榎「たしかに木偶を省くには効率的な方法やな。大したモンやで」
すばら「…というかこれ、1人だけ残っても他の4人が蘇生出来なければ無意味なのでは…?」すばら…
憩「癒すタイプを使えるプロの人も居るやろから、大丈夫なんちゃうかなぁ」
憩「出来ればウチもそれのお手伝いしたいけど…」
洋榎「ま、どっちにしろ5人無傷で残ってる位じゃないと、ウチらの相手には到底ならへんわな」フフン
久「まぁねえ……おっ」
洋榎「ほう…少しは成長したみたいやな。あの娘ら」
久「そうね。…楽しみだわ」ニヤリ
ちょっち休憩しますー
春香「プロデューサーさん!しっかりして下さい!気をしっかり持って!」ゆさゆさ
P「ぅ……あ…し、死んだじいちゃんが…手を…」ウワゴト
伊織「うわ…目が虚ろになって来たわよ」
春香「こ、ここは気道を確保して人工呼吸を!」バッ
響「アイドルが人前で何してんだ」ゴンッ
春香「あいたっ!そ、そんな場合じゃないでしょ!周りだって地獄絵図なんだから皆こっちなんて見てないって!」
やよい「大丈夫ですよ春香さん。ウチに来る怖い人も、私に負けた後はこんな感じになってますから」
春香「それは大丈夫なの…?」
三尋木「ちわ~あーこの人も結構酷いね、知らんけど。とりゃっ!」
P「っ!ぐはぁっ…はぁはぁっ…こ、ここは?」
春香「Pさん!良かった…!」ダキッ!
P「は、春香!?お、おぅふ……」
伊織「フ、フン!無駄な心配掛させるんじゃないわよ!」ゴンッ
P「あいだっ!…お、おう。なんかゴメンな、伊織」
響「自分は大丈夫だって分かってたぞ。はい、お水」
P「助かるよ。サンキューな、響」
三尋木「あはは~仲良き事は美しき事だね~それじゃあね~」ぴゅーっ
春香「あ、ありがとうございました!着物のお姉さんっ」
千早「それにしても、今のは何だったのかしらね」
千早「何かとても嫌な空気というか、寒気が体を通り過ぎっていった様だったけど…」
やよい「小鍛冶プロのはタチ悪いですからねー仕方ないですよ。でも皆さん無事なんて凄いですっ!」
響「一週間前の自分達だったら、或いはどうなってたか分からないけどな」
伊織「一応特訓の成果が出てる…と思って良いのかしらね」
春香「皆~今ので通過チームの丁度倍位の量になったから、今から小ホールで二次予選だって」
P「東風戦を先鋒~大将の順で五局やって、総点数が上のチームが本戦進出だそうだ」
伊織「はぁ、やっと麻雀が打てるのね。もう腕が疼いて仕方無かったわ」
やよい「相手も一次予選を突破したチーム。油断せずに行きましょう」
5人「おーーーっ!」
二次予選で春香達に鏖殺されたチームのメンバー
>>46-50
(※咲チームの人や、かませでは無い人は無効。下にズレます)
香織
~2時間後~
こーこ「それではただいまよりっ!麻雀アルティメット!!本戦を開催しちゃいますっ!!!」
ワアアアアアアアアアッ ヒューヒューーーッ どわあああああああっ!
小鍛冶「…相変わらず凄い歓声ですね。アマチュアの大会なのに、席も全部とっくに埋まってますし…」
こーこ「予選敗退してしまった皆さんも、皆麻雀中毒には違いないですからね!ならばこの戦いは見逃す訳にはいかないのでしょうっ!」
こーこ「それではまずは先の予選を通過した皆さんにステージの上に立って頂きましょうっ!」
こーこ「予選一位通過は…なんと全ての試合で相手をトバして勝ち上がって来ました!『雀ドルM@STER』チーム!」
ワアアアアアアアッ!
春香「どうも~765プロアイドルの天海春香です!声援ありがとうございまーす!」ニコッ
伊織「ジャンドルマスターって…センス無いわねぇ。アイツに任せたのは失敗だったわ」ハァ
響「まぁあのままじゃあ永遠に決まりそうになかったから仕方ないぞ」
こーこ「皆さんお気づきでしょうが。何とこのチームの選手は皆現役のアイドルっ!!若々でキャピキャピです!」
こーこ「それについて小鍛冶プロはどう思われますか?」
小鍛冶「え、えぇっ…?ど、どうって言われても…」
こーこ「いや~それにしても凄いですねー全ての選手が東風戦で相手を飛ばすなんてっ!」
小鍛冶「えぇ。勿論それだけでも簡単に出来る事ではありませんし、それに相手も決して弱いチームでは無かったですからね」
小鍛冶「たまたま私その試合を観戦してたんですけど、どの選手からも底知れないポテンシャルを感じました」
こーこ「若くて可愛くてその上麻雀も強いなんて妬ましい事この上無いですよね?」
小鍛冶「そんな事言ってないよ!」
同時に二万五千スタートでもしてんのか
こーこ「さぁさぁそれでは続いて2位から48位のチームの皆さんにステージ上に上がってもらいましょう!」
小鍛冶「一気に!?そんな雑な…」
こーこ「仕方ないんですよー。どこかのプロがやり過ぎた所為で治療に時間を取られて、結構今時間押してるんですから」
小鍛冶「う………」
ゾロゾロゾロゾロ…
春香(あれ…?何か今一瞬、向こうの方で見覚えがある顔が見えた気が…)
千早「春香、どうかしたの?」
春香「ううん。なんでも無いよ」
春香(こんな所に居るハズ無いし、気の所為だよね)
あぁ、こうなるのか。
>>56
同時では無いですけど、そんな感じです。
ちなみに他の二人は協会の人間が入って打ってます。
こーこ「それでは続いて本戦シードの16チーム!入って来て下さい!ダッシュで!!」
小鍛冶「そ、そんなに時間押してるの?申し訳無いなぁ…」シュン
ダダダダダダッ! スッ
こーこ「さぁキレイに並んで頂きました。流石はシードチームですね~なんかどのチームからもすっげえオーラを感じます!」
春香(予選1位の私達は第16シードの隣だから、このシード列の一番向こうに咲ちゃんが…)
和「あら?貴方達はたしか…」
優希「あ!765プロのアイドルちゃん達だじぇ!今日は千早ちゃんとやよいちゃんも居るじょ!」
すばら「まぁ!アイドルのチームと隣り合わせになるなんてすばらです!」すばらっ
千早「知り合いなの?春香」ボソリ
春香「うん。1週間前の雀荘に居た子達だよ」
響「お久し振りだね。君達も大会に参加してたんだ、しかもシードで」
優希「ははは、見ての通りギリギリだったけどな!」
伊織「ねぇ、その制服って事は。アンタ達宮永と同じ高校なんでしょ?」
和「咲さんの事ですか?ハイ、そうですけど…」
伊織「控室のアイツ、どんな様子だったか教えてくれないかしら?出来れば弱点とかも一緒に」
和「え…えぇと……」
響「伊織、そんな事敵の自分達教えてくれる訳無いぞ」
伊織「冗談よ、言ってみただけ。困らせて悪かったわね」
和「い、いえあの、そうではなくて……
こーこ「何イイイイイッ!?第1シードのチームがまだ来て無いっ!?」
春香「え!?」
伊織「ど、どういう事よそれ!?」
和「スミマセン…今アナウンサーの方が言われた通りなんです」
和「私達シードチームは皆、同じ部屋でさっきまでの予選の様子を見ていたんですけど」
優希「咲ちゃんのチームは最初から最後まで結局一度も、部屋に姿を現さなかったんじぇ」
伊織「な、何よそれ…私達は一体何の為に…」グググッ
響「…見損なったぞ。悪い奴ではあるけど、逃げたりする様な卑怯者じゃないって思ってたのに」
和「咲さんはそんな人じゃありませんっ!」
伊織「でも現に来て無いじゃない!自分で再戦の日取りを指定しといてドタキャンなんて、屑のすることよ!」イライラ
春香「咲ちゃん………」
ざわ……… ざわ…… どよどよ……… ざわざわ……
こーこ「これは一体どうした事でしょう…?」
こーこ「…ただでさえ時間が押しているのですから、これはもう……」
小鍛冶「……残念、ですね」
こーこ「あ、今協会の判断が下されました!ひじょーに残念ですが第1シードのチーム『咲-saki-』は棄権とみなします」
伊織「……………」ギリッ
洋榎「ありゃりゃ、ラッキーやったな」
久「……………。…情けないわね」
こーこ「えーそれにより予選で49位だったチーム『双…
春香(どうなってるの?咲ちゃんもこの大会を楽しみにしてたんじゃなかったの!?)
春香(今更そりゃ無いでしょ!!咲ちゃん!!)
バンッ!!!
咲「……………」
春香「さ、咲ちゃん!!」
咲「…………」スタスタ
ざわざわざわざわ……… マ、マオウダ… マオウガキタゾ………
洋榎「ちぇーぬか喜びさせんといてーな」ニヤッ
久「…全く、試合前からハラハラさせてくれるわね」ニヤリッ
咲「…遅れて申し訳ありませんでした。まだ私のチームの出場権は有効ですか?」タンッ
小鍛冶「全員揃ってるみたいだし…うん、大丈夫だと思うよ」
こーこ「み、宮永選手。遅れた理由を教えて頂きけますか?」
咲「スミマセン、つい熱中して時間を忘れてしまったんです」
咲「―――――皆さんを叩き潰す為の特訓に」ゴッッッ!!!!!!!!!!!
皆「――――――――――っ!!!!!」
こーこ「な、なるほどぉっ!!流石第1シード!!遅刻の理由もオーラ抜群の一言でしたっ!!」
久「咲、この大会はかなり面白くなりそうよ?」
咲「部長。…それは間に合った甲斐がありますね」ニコッ
伊織「…全く、出て来るだけでもコレよ。ホンット嫌な奴なんだから」
やよい「そう言うワリに、伊織ちゃん嬉しそうだよ?」
伊織「………フン」
こーこ「さぁついについに!この東京大ホールのステージに最強の雀士チーム64チームが並び立ちましたぁっ!!!」
こーこ「果たして一体これからどんな熱く激しい超!激!戦!が行われるんでしょーか!皆さん最高に盛り上がっていきましょーっ!!!」
ドワアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!
春香「……………」ぐっ
春香(咲ちゃん…絶対に負けないからね!)
第二部ここで一区切り。
30分位の休憩の後、咲さんのドキドキ☆仲間集め編が上映されますですハイ。
いつ終えられるのか分かんねー全然分かんねー
・魔王咲さんのドキドキ☆メンバー集め
咲「さて、メンバーは決まった事だし、私のチームに入ってくれる様にお願いしにいかないとね」
咲「でも考えてみれば皆先輩の人達だし、気弱な文学少女の私としてはちょっと気後れするな…」
咲「…でもそんな事は言ってられないよね!私は春香さんと約束したんだから」
咲「勇気を絞って電話してみよ。えーと番号は多分こんな感じかな」ピポパ PRRRRR
小走「もしもし」
咲「あ、小走さんのケータイで合ってますか?私ですけど」
小走「!?その声…清澄の魔王か!?」ガタッ
咲「そうそうその魔王の宮永咲です。知っててくれたんですね、光栄です」
小走「…そりゃあ麻雀を打ってる人間で、アンタの事を知らない奴も居ないだろう」
咲「あはは、思いがけずそんな有名人になってたんですね、私」
小走「で、そんな奴がこの私に何の用があるって?」
咲「ちょっと直接会って話したい事があるので…今小走さんはどこに居るんですか?」
小走「私?今は東京のホテルだが…麻雀アルティメットに出る為に晩成の皆と一緒に」
咲「あぁそれは手間が省けました。今から行きますね」
小走「はぁ?何を言って… ピッ
咲「大事な話を電話で済ますのも失礼だもんね。えーと…多分こっちの方向かな」
ピンポーン
ガチャッ
咲「こんにちはー」
小走「…まさか本当に来るとは思ってなかったよ。いや、君ならやりかねないとも思ってたけど」
巽「やえ先輩?お客さんですか…ひぃっ!?」バタッ
小走「由華っ!?」
咲「あ、スミマセン多分それ私の所為です。参ったな…これだけ抑えてても耐え切れない人が居るんだから」ふぅ
小走「…噂に違わぬ女だな」タラリ
咲「まぁそういう意味では私と喋れてるんだから、小走さんは凄いですよ」
咲「私が見込んだだけの事はあります」
小走「君が見込んだ…?」ピクリ
咲「えぇ。単刀直入に言います。貴方を引き抜きに来ました」
咲「私のチームに入ってくれませんか?」ニコッ
小走「!ふっ…お生憎だが、私には既に一緒に頂点を奪ろうと誓った仲間が居るのでね。誘いには乗れんよ」ニヤニヤ
咲(分かり易い人だなぁ)
咲「そこを何とかお願いします。一番最初に小走さんをチームに入れようって(クジで)決めて来たんですから!」
小走「!!」ピクピクッ
小走「そ、そう言われてもな…仮にも私は晩成の部長。率いる者が部下を見捨てる事は出来ない」ニヤニヤ
咲(もう一押し、か。別に実力行使に出たって良いんだけど、面白いからからかってみよう)
咲「頂点…それを奪ると言いましたよね?」
小走「?あぁ、言ったが?」
咲「無理ですよ。そんなにわか達を連れていては」チラッ
小走「何だと?私の仲間を侮辱すると許さんぞ!」ギロッ
咲「…貴方の力を本当に活かせるのはそこじゃない。にわかの居ない真の実力者だけの戦闘集団…入りたいと思いませんか?」
小走「…………」ぐっ…
咲「…私は6歳の頃から麻雀を打っています。マメなんて出来た事もありません」
小走「6歳………!」
咲「証明してやりましょうよ。全国のにわか達に…お前達(にわか)は相手にならんと言う事を!」ゴッ
小走「―――――っ!」ブルッ
小走(………皆、すまない)
小走「…良いだろう。そこまで言うなら入ってやろうじゃないか、咲。君のチームに」
咲「ありがとうございます」ニコッ
小走「だが、ゆめゆめ油断しない事だ…これから私が君をにわかだと判断する事があれば」
小走「私は遠慮なくその寝首を掻かせて貰うよ?」ニヤリ
咲「………っ!……!……!は、はい。き、肝に銘じておきます」プルプル
小走「ハハハハハハ」
咲(危ない危ない。思わず吹き出すトコだった。良く耐えたよ私…)
咲(それにしても(ある意味)思った以上の人材だったね。これは楽しい事になりそうだよ)
小走やえ チーム咲-saki- 入団
咲「さて、お次はエイスリンさんか」
咲「宮守の人は選考メンバーに全員選ばれてたから、楽で良いね」
咲「まぁ私に言わせて貰えば、何を選考に迷う事があるんだって感じだけど」
咲「じゃあお姫様を攫いに行きますか」んーっ
咲「まずは電話っと、場所が分かってるとはいえアポ無しで行くのは失礼だもんね」ピポパ PRRRR
~宮守の泊まるホテル~
PRRRR
エイス「ア、デンワダ。…アレ?シラナイバンゴウ…シロー」
白望「んー?なに?」ぐでー
エイス「シラナイヒトカラデンワガ…」
胡桃「知らない人から?エイちゃんって家族と私達しか携帯に登録してないよね?」
姉帯「掛けて来そうな人に心当たりはある?」
エイス「ナイ…ダカラコワイ。シロ、カワリニデテ」
白望「何で私が…ダルい」
塞「出てあげなよ。イタズラ電話とかかもしれないし、それに何となく嫌な予感がする…」
白望「塞にそんな事言われると余計にダルい…」
エイス「シロ~」ゆさゆさっ
白望「あーもう分かったよ。頑張って耳の横に手を移動させたから、ここに置いて」
胡桃「どれだけものぐさなのよ」
エイス「ウンッ!」ポスッ
白望「……あーもしも……」
塞「もしもし位は言いなよ…」
咲「あれ?小瀬川さn
ピッ!
姉帯「ど、どうしたの?白望さんらしくなく俊敏な動きで切ったけどー…」
胡桃「ホントにイタズラ電話?」
白望「………それならどれだけ良かったか」はぁ…
PRRRRR
塞「また鳴ってるけど…」
白望「…超絶ダルいけど、出ない訳にもいかないか…」
白望「はいもしもし。エイスリン・ウィシュシュアーチョです」
エイス「ウィッシュアート!」ぽかっ
>>107
訂正
姉帯「ど、どうしたの?シロらしくなく俊敏な動きで切ったけどー…」
咲「も~酷いですよ小瀬川さん。いきなり切るなんて」
シロ「ごめんごめん…ダルくなりそうな事に対してはつい条件反射で」
シロ「それで…何の用?こちらとしては聞かずに電話をへし折りたいんだけど…」
エイス「ワタシノッ!」ぽかっ
咲「えっと、ちょっとそちらのお姫様を今から攫いに行こうと思って♪それだけです。では」ピッ
白望「…………………」ぐでぇーーー
胡桃「シ、シロ。どうしたの?そんな見た事も無い位ダルそうな顔して…」
塞「結局誰からの電話だったの?」
白望「…………クッパ」
4人「クッパ?」きょとん
ピンポーン
咲「こんにちは。清澄一年の宮永咲です」
胡桃「あぁ…」(理解)
塞「知ってるよ…嫌になる位に」
白望「…何しに来たの?さっきのは私の聞き間違いだと嬉しいんだけど…」
咲「エイスリンさんを攫いに来ました」ニコッ
エイス「ヒィッ!」オドオド
姉帯「攫うってどういう意味?宮永さん」
咲「あはは、冗談ですよ。ただ、今度の麻アルにエイスリンさんに私のチームに入ってくれないかなってお願いに来たんです」
エイス「アワワ………」WHY?
塞「お願い…ね」
姉帯「そんなの駄目だよー私達も麻アルにはこのメンバーで出るんだから」
塞「その通りだ。いくら君の脅しだろうと、私達は仲間を売る様な真似はしない」
胡桃「そうだそうだーお前に渡すエイちゃんは居ない!塞ならあげるから帰れ帰れー!」
塞「あれっ!?」
咲「うーん困りましたね、あまり手荒な真似はしたく無かったんですけど…」ゴッ
胡桃「きゃっ!?」
塞「ぐぅっ……」ピシィッ
姉帯「くっ……皆、私の後ろに…」
エイス「」ガタガタガタガタ
白望「…暑いからしがみついて震えないで…」ぐでー
胡桃「シロッ!アンタもソファーに寝転がってないで何とか言ってやりなよ!」
白望「って言われてもなぁ…エイスリンを渡せば帰ってくれるなら、渡しちゃえば良いじゃん…」
白望(だってどうせ……)
エイス「~~~~ッ!」ぽかぽかぽかっ
白望「痛い痛い……ん」
エイス「……………グスッ」ジワ…
白望「やれやれ…仕方ないなぁ」スクッ
白望「お城まで助けに行くのもダルいしね…先に頑張って面倒を無くしておくか」コキコキ
エイス「シロッ!」ぱああっ
咲「…酷い言われ様だなぁ」ゴオオッ
咲「でも良いですよ。仲間集めの時に勝負で勝ったらっていうのはゲームの定番ですもんね」
胡桃「…エイちゃんがお前に勝ったら、攫うのは止めてくれるの?」
咲「いえいえ、そもそもこちらがお願いしている立場ですからね」
咲「対等な条件で勝負しようなんて都合の良い事は考えてませんよ」ニコッ
姉帯「じゃあ、どういう…」
咲「三対一で良いですよ。誰か一人でも私に傷を付ける事が出来たら…大人しく帰ります」
胡桃「な!それって…」
姉帯「私達が一度でも宮永さんから和了る事が出来れば、私達の勝ちって事…だよね」
咲「正確には、ノーテン罰符とかででも良いです。私が点棒に、リーチと皆さんから貰う時以外で触る事があれば」
咲「負けを認めます。あ、おまけに仲間内での差し込みでも可って事にしますね」
塞「…私達も随分と安く見られたものだね」
胡桃「潰す…!」メラメラ
姉帯「宮永さんの事は嫌いじゃないけど、ちょっとおいたが過ぎるかなー」
咲「ふふふ、卓に座る3人はそちらで相談して決めて貰って構いませんよ」
胡桃「相談なんて必要無い!シロ!トヨネ!行くよっ!」
姉帯「りょーかい」
白望「うん…」
塞「え、私は!?」
胡桃「塞はベンチ」
塞「何でっ?相手は化け物なんだから私の力が必要に…
咲「…あー私に取ってもこのメンバーがありがたいかもですね。…塞ぐ、でしたっけ?」
咲「そんな舐めた事されると――――勢い余って殺しちゃうかもしれませんから」ゴォッッッ!!!
塞「!!!!!…ぅ………あぁ…」カタカタカタカタ
塞(か…勝てない……どんな条件だろうと、こ、こんな………)
胡桃(…先生の言ってた通り、だね。アレに目を付けられたら、それは終わりを意味する…最大級の天災)
胡桃「…そういう事みたいだから、塞は下がってて。仲間を守る為に失うんじゃ本末転倒だもん」
姉帯「大船に乗ったつもりで、どーんと任せてよ」ぐっ
塞「胡桃……トヨネ……」
エイス「シロ………」ギュッ
白望「ん…心配しないで。何とかなるよ…多分」
エイス「デモ……ワ、ワタシモ、タ、タタカ…」
白望「…無理しないで良い、任せて」ぽんっ
白望「エイスリンは賞品なんだから、どんと構えていれば良いよ」くしゃくしゃ
エイス「モ、モウッ……///」
白望「ただ、ちょっとダルい事になるかもしんないから。終わったら、卓からソファーまでおんぶしてね」
エイス「…ウンッ!」コクリ
白望「よし、ちょっとやる気出た。じゃあ宮永さん、いいかげん始めようか」
咲「そうですね。我ながら少し前振りが長過ぎました、じゃあサイコロ振りますね」ピッ
胡桃(東一局で終わらせる…!)
姉帯(願わくば…皆が無事で対局が終わりますように)
魔王咲さんのドキドキ☆メンバー集め
エイスリン・ウィッシュアート争奪戦。否、防衛戦。参戦者、宮永咲、小瀬川白望、鹿倉胡桃、姉帯豊音
―――対局、開始
エイス「オツカレ、シロ」
エイス「シ、シンデル…」
~同時刻・白糸台のホテル~
淡「へー」ポチポチ
照「…どうした?淡」ペラッ…
淡「何となくツイッター見てただけですけど、面白い事になってるみたいですよ」
照「面白い事?」ペラッ…
淡「各地で咲ちゃんの目撃情報がバンバン呟かれてます」
照「別に、いつもの事じゃないか。インターハイ以来、咲もすっかり有名人だからな」ピタッ
淡「それはそうなんですけど、あるスジの情報からすれば咲ちゃんは今、麻アルのメンバーを集めて回ってるそうです」
照「………そうなのか」ピクリ
淡「ひょっとしたらウチの所にも来るかもしれませんね。照先輩を勧誘しにっ」
照「……私達は白糸台で出ると決まっているだろう」ソワソワ
照「今更そんな…事を、言われても…な」スッ
淡(その小さな文庫本じゃニヤけは隠せてませんよー)ニヤニヤ
アカン、体力と時間が尽きた…書くスピード遅いのは仕様です、スミマセン。
せめて咲さん仲間集め編は終わらせて、あわよくば本戦一回戦での765サイドの能力お披露目までいこうと思ってましたが
ノリで思いつくままに話を膨らませてたら、こうなっちゃいました。
明日の夕方まで残っていればここで再開したいですが、難しそうなので、とりあえずまたここで一区切りをば。
次は書き溜め用意しておきます…対局シーンを即興は特に厳しいので。
それでは一旦、また。
しかしスレタイが全く良いの思い付かないなぁ…
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