洋榎「シャッフルや!」(140)
照「シャッフルだと?」
宥「え、え…?」
洋榎「そや、妹をシャッフルしてとりかえるんやで」
照「どうしてまたそんなことを」
洋榎「うちの可愛い妹を独占したいという気持ちはわかる、だがその可愛い妹をシェアしてこそ、幸せは訪れるんや」
宥「そ、そうなんだ……(よくわからない……)」
照「そんなの、口頭でもどうにかなるだろう」
洋榎「ふふん、妹の可愛さを口頭で自慢するのもまたよし
せやけど、口だけじゃ伝わらんこともある」
照「そこで、実際に交換して体験してもらうと」
洋榎「せやせや、物分り早いなー」
宥「く、玄ちゃんが妹じゃなくなっちゃうの……?」
洋榎「一時的や一時的」
照「面白そうだな、乗った」
洋榎「おっ、あとは松実さんだけやでー」
どうだろう
透華と衣(従姉妹)も追加でお願いします
宥「く、玄ちゃんに痛いことしないんだったら……」
洋榎「そないなことするわけあらへん…な、宮永?」
照「人の妹を傷物になんてできない」
洋榎「ほれ、あぁいってるやろ?」
宥「そ、それなら……」
洋榎「よっしゃ、思ったより早く話が進むでー」
照「問題は誰が誰の姉になるかだ」
洋榎「んー、まだそれきめてへんのよなぁ」
宥「パパッと決めたほうが……」
洋榎「それもそうやな」
>>6
こ、衣のほうが年上なんだよなぁ…?
衣「なんだ、面白い話をしているな!」
洋榎「いやぁ、子どもには関係ない話やでー」
衣「む、衣だって大人だ!お姉さんなんだぞ!!」
洋榎「なんやて……」
衣「だから、衣にも混ざる権利はある!」
洋榎「そう言うても……あんた、妹おるん?」
衣「とーかがいるぞ!」
洋榎「……へぇ」チラッ
照「……」コクッ
宥「まぁ…私は、どっちでもいいけど……」
洋榎「決まりやな…衣、あんたも混ざってええで」
衣「わーい!!」
洋榎「さて、決めるで……希望とかはあるんかいな?」
洋榎「……なしやな」
洋榎「4人やから……うちは>>20の姉になるわ」
咲
洋榎「んじゃま、そういうことでうちが宮永のもらってくで」
照「もらっていくとはなんだ」
洋榎「言葉の綾や」
照「……では私は愛宕妹を」
洋榎「おーおー、可愛がっとくれやー」
宥「私は……衣ちゃんの?」
衣「……うん?」
宥「あなたの妹と私の妹、とっかえっこしようって話なの…」
衣「おお、面白そうだ!で、そなたの妹はどこにいるのだ!?」
宥「お、おちついて…」
洋榎「よっしゃ、決まったようやな」
洋榎「愛宕⇔宮永、松実⇔龍門渕でええんやな?」
洋榎「異論はないんやな?」
照「あぁ」
宥「う、うん…」
衣「問題ないぞー」
洋榎「よっしゃ、んじゃまぁ挨拶しにいくで」
洋榎「一時的やけど、あんたの姉をすることになった愛宕洋榎や、お姉ちゃんって呼んでええで」
咲「え、あの…話が急すぎて…」
洋榎「まぁ、細かいことはええやろ!」
咲「よくないです」
洋榎「あ、あのな……うちと照のやつでな、妹のとっかえっこしようて話になってな?」
咲「妹の人権否定!?ショック大きいよ…」
洋榎「いやいや、他人の妹の良さを実際に触れ合って実感しようという催しやねん」
咲「あ、なんだ…そういうことかー」
洋榎(ふっ、ちょろいな)
照「……」
照「愛宕の妹は、ここか」
絹恵「ひ、ひゃい!?」
絹恵(な、ななななんでインハイチャンプがおんねん……さ、サインとかもらおうかな)
照「今日から私がお前のお姉ちゃんだ、洋榎なんて忘れて私が本物のお姉ちゃんとおもってくれていい」
絹恵「……え?」
照「お前のお姉ちゃんは、私だ」
絹恵「ごめん、もっかい」
照「お、お前のお姉ちゃんは、今日から私が…」カァァ
絹恵「……」
絹恵「お姉ちゃんはどこいったん」
照「ここにいるだろ!!」
絹恵「……」
絹恵「え、マジなん?」
照「マジ」
絹恵「おね…洋榎に電話するけど、ええ?」
照「……いいだろう」
てるるるる
洋榎『あ、絹?どったの』
絹恵「どういうことやこれ…」
洋榎『今日から、うちやなくててるてるがあんたのお姉ちゃんや……しっかり遊んでもらいや』
絹恵「なんやてッ!」
絹恵「……きれてもうた」
照「悲しいことがあったのか?お姉ちゃんにいってみなさい」
絹恵「いや、まぁ…この話、冗談やないんやな?」
照「せやせや」
絹恵「……わかったわ」
宥「えと……ここが龍門渕さんの……」
透華「あら、見ない顔ですわね?」
宥「今日からあなたのお姉ちゃんになります、宥です」
透華「……はい?」
宥「あ、気軽にお姉ちゃんって呼んでいいからね…」
透華「は、はぁ……」
宥「ほら、お姉ちゃんって呼んでみてー…」
透華「お、お姉ちゃん…ですの…?」ドキドキ
宥「うん、いい子いい子…よくできました」ナデナデ
透華「って、そうじゃありませんのよ!いきなり押しかけていきなりお姉ちゃんだの、わけがわかりませんわっ!」
ハギヨシ「透華お嬢様、衣様から言伝が」
透華「言ってくださいまし」
衣『今日から、とーかのお姉ちゃんは宥だ!存分に遊んでもらうといいぞ!』
透華「……」
宥「真っ白になってる……」
衣「ここが、玄のお部屋か!」
衣「衣だってこのくらいの道1人でこれるからな、お姉ちゃんだからな!」
衣「松実玄はいるか?」
玄「私だけど…何か用かな?」
衣「おお、お前が玄か!」
衣「今日から私がお前の姉となる衣だ、よろしくたのむ!」
玄「え、衣ちゃん?」
衣「衣という名前だが、お姉ちゃんだ!」
玄(かっ、かわいい……いいのかな、持ち帰って)
玄「う、うん…お姉ちゃん」
衣「お姉ちゃん……意外といい響きなのだな!」
玄「うんうん、じゃあお家に入ろうか」ナデナデ
透華「じ、状況を整理しますわね」
透華「……ということで、うちの衣はあなたのお家にお邪魔していると…?」
宥「うん、そういうことになるよー」
透華「頭がいたいですわ……」
宥「急な話で、ごめんなさいね…」
透華「まぁ…衣が楽しめるんでしたら、私としては大賛成なのですけど」
宥「玄ちゃんなら大丈夫だよー」
透華「一応、ハギヨシに監視させたいのですが、いいかしら?」
宥「わかりました」ニコッ
透華(な、なんですの…これが姉という余裕なんですの……?)
宥「だから透華ちゃんも、私のことお姉ちゃんって呼んでね」ニコニコ
透華「お、おおお……お姉様……」
宥「わぁ、お姉様だなんて呼ばれたことないから新鮮だー」
透華「……」カァァ
ちょっとまってーな
玄「それで、衣ちゃんはどうしてうちに?」
衣「お、おねーちゃんだぞ!」
玄「ご、ごめんごめんお姉ちゃん」クスクス
衣「簡単に言うとだな、とーかとお前を宥ととっかえっこしたんだ」
玄「え、とっかえっこ…?」
衣「うむ、妹をとっかえっこして遊ぶんだ!」
玄「へ、へぇー…そうなんだ…」
玄「おね…宥ちゃんはどこにいるのかな」
衣「とーかのところだぞー」
玄「あー…ま、まぁ大丈夫か……」
衣「それよりも、ころもとあそんでくれ!」
玄「うーん、本読んであげようか?」
衣「読んでくれるのかー?楽しみだ」
玄(可愛いなぁ……妹も捨てたものじゃないかもぉ……)ニヘヘ
割りとこの二人は書いててつらいな、混乱する。
洋榎「そや、晩飯まだやろ?」
咲「あ、そういえばまだ食べてないなぁ」
洋榎「よーし、早速お姉ちゃんが作ってやるわ」
咲「材料とか、大丈夫かな」
洋榎「んー、せやなぁ……麺があるから焼きそば作ろうと思うたんやけど、肉があらへんな」
咲「じゃあ、一緒に買いに行こう!」
洋榎「お、ええなぁ。よっしゃ、近くのスーパーいくでー」
咲「おー」
照「腹が減ったな、飯作れるか?」
絹恵「関西の味付けやけど、大丈夫なん?」
照「食べられれば問題ない」
絹恵「そやなぁ、無難にたこ焼き作ります。お姉ちゃんも一緒にどや?」
照「恥ずかしながら……わ、私は料理が下手でな…」
絹恵「ほんなら、一緒に作りましょか」
照「……!」
絹恵「簡単やから、大丈夫やでー」
照「よ、よし……私も手伝おう」
絹恵「ほな、お願いします」ニコニコ
宥「わ、このお肉あったかーい、それに美味しい……」
透華「このお肉は日本の……」ウダウダ
宥「あ、あはは…そうなんだ」
透華「はっ!?…私ったらつい……」
宥「ふふっ、料理人さんとかもいるの?」
透華「ええ、一流シェフを雇っていますわ」
宥「わぁ、料理も作ってもらえるんだぁ……お嬢様だねぇー」
透華「恥ずかしながら、その…お料理とかはできませんの……」
宥「あ、そうなんだ…んー、今度教えてあげるね」
透華「い、いいんですの!?」
宥「ふふ、可愛い妹のために、ね」ニコニコ
透華「感謝いたしますわ、お姉様」
宥「ふふ、かたくならなくてもいいんだよ」
透華「あ、ありがとう…」
宥「うんうん」
ころも「すぅ…すぅ…」
玄「ふふっ、寝ちゃった」
玄「ほっぺもぷにぷにで可愛いー」ツンツン
ころも「んんー…」
玄「おっと、危ない……」
ころも「すぅ…すぅ…」
玄「うん、可愛い寝顔…」
玄「いつ起きてもいいようにご飯作っておこう」
玄って女の子には可哀想な名前だよな
響きは悪くないし玄ちゃん可愛いからよかったものの
>>60
やめるのです、ぼくたち!!
洋榎「よし、これで材料は大丈夫やな」
咲「二人で買い物するなんて初めてだなぁ…」
洋榎「なんや、今まで買い物一人やったんか?」
咲「おね…照ちゃんが料理できないから、どうしても私一人で買い物することになっちゃうんだ」
洋榎「……買い物ぐらいはついてきてもらえるやろ?」
咲「いかにも亭主関白な人だから、テレビの前でずっと待ってる感じだよ、いつも」
洋榎「あー、あいつは確かにいかにもって感じやなぁ」
咲「あはは、それも良いところだけどね」
洋榎「なるほどなぁ」
咲「料理とかも、誘ってもめんどくさがって一緒にやってくれなかったから……」
洋榎「……そやったか」
咲「大阪の人って、砕けてる感じで仲が良さそうだよね」
洋榎「……せやな」
洋榎「あんたはそれでええんか?」
咲「えっ…」
洋榎「うちがどうこう言うのもおかしいかもしれへんけど、うちは仲がいいからこその姉妹やと思っとるで」
咲「……そう」
洋榎「せやからな、妹には笑っていて欲しいから喧嘩なんてせぇへん、してもすぐ仲直りや」
咲「……ふふっ、そうだね」
洋榎「なんや笑って、かわええなぁ」
咲「私も、お姉ちゃんには笑っていて欲しいと思う。やっぱりすごいや、お姉ちゃんは」
洋榎「せやろー、さすがやろー」
洋榎「ま、焼きそばでもっと驚かせてやるさかい、楽しみにしててやー」
咲「……うん!」
関西弁危うくなってきたわ
バリバリの関東人なんやで
照「むっ…く…」
絹恵「そや、その調子や!」
照「ぬぬ……そぉいっ!」クルン
照「おお、できた……」
絹恵「やればできるやないか、お姉ちゃん」
照「ふむ、なかなか楽しい」
絹恵「せやろー?」
照「あぁ、これまで楽しいとは」
絹恵「ふふふっ…味もちゃんとしてますんで、熱いうちに食べたってや」
照「いただきます…あふっ」
照「……お、美味しいな」
絹恵「お口に合ってたようで、よかったわ」
照「今まで食べたたこ焼きの中でも、一番かもしれない」
絹恵「おーきにおーきに」
照「~♪」
絹恵「いやー、お姉ちゃん以外の人に食べてもろたの初めてやから緊張したわー」
照「私がお姉ちゃん」
絹恵「……せやった」
絹恵「洋榎ちゃん以外の人に食べてもろうたの初めてやったから緊張しましたわ」
照「こんなに美味しいのがこの世にあったとはな、びっくりだ」
絹恵「褒めすぎやで」
望さん?憧のお姉ちゃんだして誰が得するんやっ…!
透華「あの、お姉様……」
宥「ん、なにかな?」
透華「その、膝枕と言うものを…お願いしたいのです」
宥「お安い御用だよー」
透華「いいんですの!?」
宥「うんー、玄ちゃんによくやってたから」
透華「で、では…失礼いたしますわ…」ポフッ
宥「首とか痛くならないかな?」
透華「き、気持ちいいですわ…これが…」
宥「ふふっ、よかった」
透華「すぅ…」
宥「あ、あら…」
宥透のネタがないから寝かせてやったぜ!
ころも「んん……」
ころも「なんだ、良い匂いだ」
玄「あ、ころ…お姉ちゃん、起きたんだね」
ころも「そうか、私は寝てしまっていたのか」
ころも(ころもも、お姉ちゃんがいればこういうことをしてもらえたのかな…)
玄「ご飯、もうすぐできるから待っててね」
ころも「うむ」
玄「いただきます」
ころも「いただきますとはなんだ?」
玄「へ?」
ころも「ころもは、今までそんなことなんてやっていなかった」
玄「あぁ、いただきますっていうのはね、感謝することなの」
ころも「かんしゃ?」
玄「こうやって、食材になってくれた動物や野菜に感謝するの」
ころも「そんなことをするんだな」
玄「まぁ、ほとんどは習慣なんだけどね」
ころも「そうなのか」
ころも「……いただきます」
玄「どうぞ」ニコニコ
ころも「……」ポロポロ
玄「へ!?な、泣いちゃうぐらいまずかった!?」
ころも「いや、料理がおいしくて、ないてしまった」
玄「そ、そんな大げさな…」
ころも「シェフが作るようなのとは違う味がするのだ…お母さんの味というか…」
玄(なんだ、そりゃ…)
玄「ま、まぁ……おいしかったならよかった……ほら、涙ふいて」
ころも「ん」
玄「おかわりもたくさんあるからね、どんどん食べて!」
ころも「うむ!」
洋榎「よっ、ほっ…」
咲「わぁ、すごい手際いい」
洋榎「ほんまは鉄板でやりたいんやけど、フライパンでもどうにかなるなぁ」
咲「ここまで本格的にできるなんて、さすが本場の人だよ!」
洋榎「ふふふ、さすがやろ?あ、米とかいれて食いたいんならいれるけど、どうする?」
咲「私はいいや」
洋榎「あいよー、一丁あがり」
咲「じゃあテーブルにもってくね」
洋榎「フライパン片付けるから先に食べててええで」
咲「えー、一緒に食べたいなぁ……」
洋榎「そ、そうか…じゃあいまいくで」
咲「いただきます」
洋榎「いただきます」
咲「わぁっ、味が本格的…」
洋榎「ちょっと濃いかもしれへん、大丈夫か?」
咲「うん、全然美味しいよ」ニコッ
洋榎「そかそか、よかったわ…ふふっ」
咲「うん?どうしたのお姉ちゃん。わたしの顔に何かついてる?」
洋榎「いや、ほんま美味しそうに食べるんやなーって思ってな」
咲「美味しそうにじゃなくて、本当に美味しいんだもん」
洋榎「そか、おーきにー」
洋榎「うむ、会心の出来やな」
照「ふー、食った食った」
絹恵「ごちそうさまはちゃんと言うんやでー」
照「ごちそうさま」
絹恵「おーきに」
照「お、これはゲームか」
絹恵「あぁ、よかったらやります?」
照「やろうじゃないか」
絹恵(こ、この人弱いんやなぁ)
絹恵「顔色悪いけど、大丈夫なん?」
照「あ、あぁ…咲とやってる時よりはだいぶマシ……」
絹恵(なにがあったかは詮索しないほうがええんかな)
照「咲はな、私が勝てるギリギリで舐めプをして遊ぶんだ……」
絹恵「な、なんとまぁ……」
照「だから、ボコボコにしてくれたほうが…マシというか……」
絹恵「なるほどなぁ」
照「でも、こうやってボコボコにされるほうが楽しいな」
絹恵(え、Mなんやろかこの人って……)
照「もう一回頼む!」
絹恵「え、ええけど」
照「か、勝てない……」
絹恵「何十回やって勝てないとはなぁ……」
照「でも、久しぶりに楽しめたな」
絹恵「……そか、それならよかったわ」
透華「すぅ…すぅ…」
宥「ふふふっ、寝顔が可愛いなぁ」
透華「……お、姉様」
宥「ドキッとしちゃった…」
透華「ん……あ、私ったらつい寝てしまって……」
宥「ご、ごちそうさま?」
透華「ーーーッ!」
透華「あぁ、恥ずかしいですわ……」
宥「すぐ寝ちゃったんだから、疲れてたんだろうね」
透華「そういえば、最近は忙しかったですわ」
透華(ですけど、まさか寝てしまうとは…)
宥「警戒されてるんじゃないかって思ってたけど、そんなことなくて嬉しいわ」
透華「い、いえ…そんなことはなくってよ……」
宥「うふふ」
透華(なんですの、この包まれてる感じは……)
透華「あ、あの……」
透華「いつもは姉として妹にはどう接するのです?」
宥「うーん…強いていうなら……」
宥「辛い時や悲しいときでも、そばにいれるようなお姉ちゃん、かな……」
透華(そういうことでしたのね)
透華「もう一眠り、していいかしら」
宥「うん、ここはいつでも空いてるよー」
透華「お言葉に甘えまして」ポフッ
ころも「お風呂にはいるぞ!お風呂だ!」
玄「そうだね、お湯張ってくるから待っててね」
ころも「……?いつもお湯が張ってあるものではないのか?」
玄「お風呂の時間よりはちょっと早いから……でもすぐ終わるから、まっててね」
ころも「衣もいく」
玄「うん、じゃあ一緒にいこう」
ころも「おー」
玄「狭いかもだけど、我慢してね」
ころも「これくらいなら問題ないぞ」
玄「そう、ならよかった」
ころも「~♪」
玄(楽しそうだなぁ……ここ、なにもないから退屈するかと思ってたけど)
ころも「なぁ、玄」
ころも「お前にとっての姉像とはなんなのだ?」
玄「私にとっての……そうだね、柔らかく包み込んでくれる感じかなぁ」
ころも「……ころもには無理そうだな」
玄「あはは……ころもちゃんはどうしたいのか、そこが重要だと思うよ」
ころも「ころもが、したいこと……?」
玄「うん、透華さんに何がしたいのか……とかかな、無理にお姉ちゃんって枠に収まる必要もないと思うよ…」
ころも「ころもは……」
玄「あ、お風呂もう入れるね」
ころも「うん」
洋榎「どや、ゲームでもするか?」
咲「あ、いいですね」
洋榎「ひー、勝てると思っとったんやけどなぁー」
咲「お姉ちゃんも、なかなか強いよ」
洋榎「うちは分かっとるで、あんたが手加減してんの……」
咲「……」
洋榎「たまにゃ、本気でゲームせぇへんか?」
咲「……うん、そうだね」
洋榎「な、何連続パフェ出すんや…ほんま無尽蔵な強さやな」
咲「あ…つ、つい……」
洋榎「いいんや、それが本気やったらそれで」
咲「……うん」
格ゲーとでも思っとってくれ
照「もうだめだ、手が動きそうにない…」
絹恵「おつかれやな」
照「………」
絹恵「あら?」
照「………んん」
絹恵「寝てしもうたんか」
照「すぅ……すぅ…」
絹恵「うちも久しぶりにはしゃいだせいで眠いわ」
絹恵「寝るかな」
透華「……ふぅ、よく寝ましたわ」
宥「……」
透華「す、座りながら寝てしまって……申し訳ないことをしてしまいましたわ」
透華(本日はありがとうございました)パサッ
透華「おかげで、大事なものに気づけましたわ」
ころも「わーい、お風呂だー」
玄「そ、そんなにはしゃがなくても……」
ころも「楽しいのだからしょうがないであろう?」
玄「あはは…髪の毛は自分で洗える?」
ころも「洗って欲しい」
玄「わかりました」
ワシャワシャ
ころも「気持ちいい~」
玄「それならよかった」
ころも「こんなに楽しいお風呂は久しぶりだ」
玄「うん、私も久しぶりかなぁ」
ころも「他人と入るとここまで変わるのだな」
玄「うん、そうなんだよ」
ころも「ころもは、今までとーかに遠慮をしていた」
ころも「引き取ってもらったこともある、だがそれだけじゃなくて、なにか壁を感じるんだ」
玄「うん」
ころも「ころもはやっぱりいらない子なのだろうか?」
玄「そんなことないよ」
ころも「そう、か……?」
玄「大事だからこそ、距離を置いちゃうことだってあるから……だからこそ、衣ちゃんから近づくべきなんだよ」
ころも「ころもから……」
ころも「そうだな、ありがとう玄」
玄「ふふ、私こそありがとうだよ」
ころも「……?そ、そうか」
玄「うん」ニッコリ
翌朝
洋榎「はぁ……よー寝たわ」
咲「あー、おはよう…」
洋榎「だいぶ、頭の中もスッキリしたんちゃう?」
咲「お姉ちゃんに避けられてる感じがしてたけど、自分が原因ってわかったんでそれなりに」
洋榎「ははっ、自覚なかったんやなぁ」
咲「無意識にやってたんですよ」
洋榎「絹ちゃんから聞いたけど、まさかゲームであそこまで心を折ってたなんてなぁ」
咲「自分でもびっくりです」
洋榎「そこびっくりするんかい」
咲「あはは」
照「うん、逃げてたらだめだよな」
絹恵「せやなぁ」
照「いやはや、無意識に避けていたとは」
絹恵「連続で舐めプされたらそうなりそうですわ」
照「私が弱すぎるのがいけないな」
絹恵「せやなぁ」
照「うっ、そこは否定してほしかった」
絹恵「だって本当のことやないか」
照「まぁね」
宥「あ、私眠って…ってもう朝……」
透華「おはようですの」
宥「うん、おはよう……」
透華「可愛い寝顔でしたわよ」
宥「……ひゃっ!?」ポンッ
透華「うふふふ」
宥「あ、あはは……」
宥「私もみてるからお互い様……」
透華「ですわね…」
透華「でも、あなたとこうやって一日暮らしてみて、わかりましたわ」
宥「うん、それならよかった」
透華「ありがとう」
宥「こちらこそ?」
「「ふふっ」」
ころも「一日だけだったけど、ありがとうなー」
玄「今度、みんなで遊びにきてね」
ころも「あぁ、絶対にくるからな」
玄「うん、楽しみにしてる」
玄「ふふっ、久しぶりに楽しい時間だったなぁ」
玄「あ、お姉ちゃんとの時間ももちろん楽しいけど……」
玄「それとは、また違った感じかなぁ」
照洋衣宥
「「「「ただいま」」」」
咲絹透玄
「「「「おかえり。」」」」
照「すまんな、短い家出だったと思ってくれ」
咲「あはは…私もほどほどにするよ」
洋榎「お姉ちゃんがいなくて寂しかったやろー」
絹恵「そうでもなかったで?」
洋榎「う、嘘や……」
絹恵「……嘘やで」
衣「会いたかったぞとーかー!」
透華「わっ、抱きつかないでくださいまし!」
宥「ただいま、玄ちゃん」
玄「うん、おかえり……お姉ちゃん」
おわり。
なんか終わり方微妙だった感じですがお許しを。ではこれで
大星淡ちゃんの髪の毛はやっぱりクンカクンカしたい
このSSまとめへのコメント
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