番長「もう4周目か」(300)
番長(明日からまた稲羽市か……)
番長(4年目となるとさすがにきついな、精神年齢的にはもう20歳超えてるわけだしな)
番長(今度こそ完全なハッピーエンドを……そうすればこのループが終わるはず……!!)
主人公の名前
>>3
さちこ
>>3でいったほうがいい?
やはり番長のほうが自然かな?
さちこ(しかし色々と慣れたつもりだったけど、まさか……女になるとは……)
さちこ(女の子全員と仲良くなった罰かな)
さちこ(まあ支障はないか……)
さちこ「じゃあそろそろ行ってくるよ、イゴール、マーガレット」
マガレ「ペルソナ能力が戻りましたら、またお越しください」
イゴ「それでは行ってらっしゃいませ……」
4月11日 駅 曇
さちこ「またここからか……さて」
堂島「よお、長旅だったろ。俺は……」
さちこ「こんにちは、おじさん」
堂島「ん?ああ、驚いたな、顔覚えてたのか?」
さちこ「ええ、まあ」
堂島「そうか、これから1年間よろしくな」
さちこ「はい、よろしくお願いします、それと……」
菜々子「……」
さちこ「よろしくね、菜々子」
菜々子「あ、うん……」
堂島「ん?なんで菜々子の名前を……」
さちこ「これからはお姉ちゃんって呼んでね」
菜々子「!?……お、おねえちゃん……?」
堂島(姉さんからは口下手とか聞いていたが、ずいぶんと社交的だな)
堂島「とりあえず、家に行こう、疲れたろ」
さちこ「はい、お願いします、行こう、菜々子」
菜々子「う、うん」
堂島「ひと雨来そうだな:
さちこ「あ、おじさん、ガソリンスタンドに寄りますか?」
堂島「ん?いや、ガソリンはまだ……」
さちこ「でも、菜々子がトイレに行きたいかも!」
菜々子「!」
堂島「そうなのか?」
菜々子「う、うん……」
堂島「よし、なら寄るか」
さちこ(ここまでは順調……)
あ、一応ネタバレはありです。
ゴールデンのネタは若干含むかもしれませんが、マリーとかは出ないのであしからず。
「らっしゃーせ!」
さちこ「トイレはあっちだよ」
菜々子「う、うん……」
堂島「ついでに満タン頼む」
「はい、おでかけですか?」
堂島「いや、都会から来たこいつを迎えにな」
「へー都会から……」
さちこ「こんにちは」
「こんにちは、いやー」
さちこ「何もないところで退屈……ですか?」
「え?あ、ああ、そうそう、田舎だからね」
さちこ「そうでもないと思いますけどね、とりあえず握手でもしますか?」
「……そうだね、お嬢さん?でいいのかな?」
さちこ「好きに呼べばいいさ」
「キミ……何者だい?」
さちこ「さちこ、ですよ……さあ、握手しましょう」
「……いやー、こんなきれいな子と握手なんて緊張するなー」
さちこ「よろしく」
「ああ、よろしく……」
菜々子「どうしたの?」
さちこ「なんでもないよ、さあ行こうか」
堂島「よし、家に帰って飯にしよう」
イザナミ(……なんだ、あいつは……、まあいい、所詮は人の子……)
さちこ(ちゃんと渡してくれたみたいね……、さて忙しくなるな)
夜 堂島宅
堂島「さあ、飯にしよう」
さちこ「いただきます」
菜々子「いただきます!」
堂島「しかし、来て早々飯を作ってもらって悪いな、寿司でもとろうと思ったんだが」
さちこ「いえ、お世話になるんです、これくらいは」
菜々子「おいしい!すごいおいしい!」
堂島「菜々子がこんなに喜ぶなんてな、助かるよ、これからも甘えるかもしれないが頼む」
さちこ「任せてください、でもたまには菜々子ちゃんの相手もしてあげてくださいね」
堂島「あ、ああ……」
菜々子「エビーデーヤンーライフー」
さちこ(おじさんは仕事、外は雨、菜々子はもう寝た……行くか)
夜 雨 商店街
さちこ「イゴール!扉を!」
さちこ「よしっ!」
イゴール「ようこそ、……本来ならばまだここに来る時では……」
さちこ「いいだろ?契約はもうしたんだから」
イゴール「は、はあ……」
さちこ「マーガレット、ペルソナ全書」
マガレ「はい、しかしあなた自身のレベルは……」
さちこ「わかってる、SPが低いから通常攻撃の強いのを…、ヨシツネが安定か…」
マガレ「しかし、どうやってあの中へ……」
さちこ「なんとかするよ、ありがとう」
ジュネス
さちこ(……いた)
陽介「はぁーようやくあがれるぜ、ったく……」
さちこ「あのー?」
陽介「ん?おぉ!なんでしょう!」
さちこ「実は忘れ物をしてしまいまして……どうしても今日中に回収したいです、中にいれてもらえますか?」
陽介「あー、でももう閉店だしなー、俺とってきますよ?」
さちこ「いえ、ちょっとわかりづらいものなので……お願いします」
陽介「んー……いいっすよ、俺ここで見張ってますから、入ってください!」
さちこ「ありがとうございます!」ギュッ
陽介「い、いやぁ、男としては当然ですよー!」
さちこ(女の身体はこのためか……)
テレビの中
さちこ「よし、入れた」
さちこ「まだ霧は出てるな、クマー!!」
クマ「…え、えっと、僕のことクマ?」
さちこ「よくきてくれた」
クマ「ここは危険クマ!もうすぐ霧が晴れてシャドウが!」
さちこ「わかってる、ここにもう一人外からきた人間がいるだろ?」
クマ「い、いるクマ」
さちこ「案内してくれ」
クマ「えぇー!!でも…危ないクマ!」
さちこ「大丈夫だ、さあ早く!急がないと!」
クマ「わ、わかったクマ!クマ使いの荒いお嬢さんクマ……」
クマ「さちこちゃんって言うクマかー」
さちこ「ああ」
クマ「……そういえばなんで普通に歩けるクマ?」
さちこ「……霧であろうと、前を向けば見えないものはない」
クマ「わ、わけわかんないけど、カッコイイクマー!」
さちこ「ここか」
クマ「そ、そうクマ!」
さちこ「山野アナ!」
山野「え?よかった人がいたのね!」
さちこ「無事でしたか」
山野「ええ、いったい、ここは……」
さちこ「説明は後で、まずはあっちをなんとかしないと」
山野「あっち?……え、私……?」
山野「なによ、これ!消えなさいよ!私の偽物でしょ!」
さちこ「もうひと押し」
山野の影「私はあなたよ?」
山野「あんたなんて私じゃない!」
さちこ「よし」
山野の影「我は影、真なr…」
さちこ「ヨシツネ!」
山野の影「……え?きゃあああああああああ!!」
さちこ「遅い」
クマ「ぶ、ブラボークマ……」
さちこ「さあ、出ましょう」
山野「え?ええ」
さちこ(この人のペルソナはいらない)
さちこ「じゃあ、クマ、また来るかもしれないけどそのときはよろしく」
クマ「姐さん!わかったクマ!」
ジュネス
陽介「お、忘れ物は、見つか……え、誰?や、山野アナ!?」
さちこ「おかげで忘れ物は見つかりました」
山野「えっと……」
さちこ「さ、行きましょう」
陽介「え?え?行っちゃうの?え?」
さちこ「あなたは足立刑事に落とされた、これで間違いはないですね?」
山野「え、ええ、信じてくれるの?だってテレビよ?」
さちこ「今さっきもテレビから出たでしょう?」
山野「確かに……」
さちこ「いいですか、警察には何も言わないように、そしてなるべく早くこの町から離れてください」
山野「わ、わかったわ、あの人には悪いけどそのほうがよさそうね」
さちこ「それではこのへんで、失礼します」
山野「は、はい」
4月12日 曇り 学校
諸岡「あー、静かにせんか!それでは転校生を…」
さちこ「さちこです!みなさん、一年という短い間ですがよろしく!」
陽介「あー!!昨日の!!」
諸岡「うるさいぞ!貴様ら!お前も来て早々男子を誘惑しおって!!」
さちこ「男子だけとは限りませんよ?」
千枝「!?」雪子「!?」
諸岡「ええい!ここは都会とは違うのだぞ!!」
さちこ「あ、席はあそこでいいですかね?」
諸岡「まてい!!」
さちこ「よろしくね」
千枝「よ、よろしくー……」
放課後
千枝「それにしてもすごいねー、あのモロキンにあそこまで言えるなんて」
さちこ「そんなことないよ」
雪子「ううん、すごいよ、私にはあんな勇気」
さちこ「二人だってきっと強いはずだよ」
千枝「ど、どういうこと?」
陽介「さ、里中さん(ry」
DVDの下り省略
千枝「さ、いこ」
さちこ「そっとしておこう」
脳内ビジュアルは文化祭の時の番長でいいか?
千枝「雪子、今日は時間あるんだよね?」
雪子「うん、大変なお客さんが急に帰ったから今日は大丈夫」
さちこ「じゃあ3人で女子会しましょうか♪」
千枝「お、都会っぽいねー、ジュネスいこ、ジュネス」
雪子「うん」
堂島「平和だなー」
足立「そうっすね」
足立(おかしい、なんであいつは普通に出てきた……?しかも逃げられた……クソが……)
>>35
おk
あれをもう少し女性に近づけた感じで
千枝「おもしろいなーさちこちゃんは」
雪子「ほ、ホント、もうお腹痛い!あははははは!」
さちこ(大分打ち解けたな)
千枝「さてと、そろそろ帰ろうか」
雪子「あ、もうこんな時間?早いなー」
さちこ「じゃあまた明日学校でね」
同時刻 某所
生田目「どうして、僕を置いて帰ってしまったんだ……」
4月13日 曇り 午後
さちこ「そこの問題は~~~~~ですね?」
祖父江「正解じゃ!」
放課後
陽介「さ、さちこちゃんさ、よかったらジュネス行かないか?」
さちこ「いいよ?千枝ー、雪子ー、よかったら一緒に行かない?」
千枝「いいねー」
雪子「私は今日はごめん!途中まで行くよ!」
陽介(ふ、二人で行こうと思ったのに……)
放課後 校門前
ミツオ「ユキコー!」
さちこ「寄るな!自分の世界じゃなく外に出ろ!ネットばっかやるな!」
陽介「さ、さちこちゃん!?」
ミツオ「な、なんだよ、おまえ……くそ!」ダッ
雪子「な、なんだったんだろ」
千枝「さ、さあ?」
ジュネス
陽介「紹介するよ、小西先輩だ」
さちこ「よろしくお願いします」
小西「よろしくね、花ちゃん、うざいと思うけど、よろしくしてやってね」
陽介「そんなー……」
さちこ「うざくなんてないですよ、面倒見のいい、すごいいいやつですよ」
小西「あ、えっとー、二人って深い仲?」
陽介「ち、違いますよ!」
さちこ(んー、この後どうすんだっけ、テレビの中は明日だったかな)
千枝「ねえねえ、マヨナカテレビってさー」
さちこ(そうだ、このくだりがあった)
深夜
さちこ「なに!?」
マヨナカテレビは小西早紀らしき人物が映っている……
さちこ(なぜだ?第一発見者としてメディアには出ていない)
さちこ(なぜ映る?彼女のことを見たいという意識は起こらないはずなのに)
さちこ(まさか、すでに入れられた……?)
さちこ(いや、入れられるのは明日のはず、足立さんあなたはやはり……)
4月14日 雨 放課後
千枝「んーやっぱこの大きいのかなー」
陽介「こちらはおすすめですよーお客様ー…ってえええええええええ!?」
さちこ「行こう」
陽介「行くってどこへ!?」
さちこ「さっき言ったでしょ?テレビの中」
千枝「え?え?」
さちこ(足立さんがすでにテレビに入れていれば……)
テレビの中
千枝「ここどこ!?」
クマ「ホントに来たクマ……姐さん!お疲れクマ!」
さちこ「クマ、人の気配は?」
クマ「あるクマ!ついさっき向こうに!」
さちこ「よし、案内を」
さちこ「ここか」
千枝「ここ……商店街?」
陽介「小西先輩の家?」
クマ「ここクマ!」
さちこ「よし、二人はここにいて、クマ二人をお願い」
クマ「うっす」
陽介「お、おい!」
さちこ「……いた、先輩!」
小西「え?確かさちこちゃん?」
さちこ「……もう出ていたか」
小西の影「商店街のことなんてどうでもいい!親なんてどうでもいい!」
小西「や、やめて……」
陽介「さちこちゃーん!どこだー!」
さちこ「陽介!?」
小西「花ちゃん!?」
小西の影「あんたもホントうざい、馴れ馴れしいのよ」
陽介「な、なんだよ、これ……」
陽介の影「うざいのは俺のセリフだよな、陽介」
陽介「お前は……」
陽介「俺はお前さ、何もかもがうざい、こんな田舎うんざりだよなー」
陽介「違う…」
陽介&小西「おまえ(あんた)なんか俺(私)じゃない!!」
さちこ「…二対同時か」
さちこ「一発しか打てないか……コウリュウ!」マハジオダイン!
影「ぎゃああああああああ!!!」
陽介「こ、これはいったい……」
さちこ「陽介、あれはお前だ、誰もが持ってる、自分だ」
陽介「俺……、そうだな、確かに俺だ……認めるよ、お前は俺だ」
さちこ「これでよし、気絶した小西先輩拾って戻ろう」
陽介「お、おう」
さちこ(これで人は誰も犠牲になっていない、……大丈夫だよな?)
4月15日 夜
さちこ「今日も何事もなく終わった……」
菜々子「あれ?この人お姉ちゃんのお友達?」
さちこ「え?」
リポーター『それでは女子高生女将、天城雪子さんのお話を伺いましょう』
雪子『あの、困ります、私はただ手伝ってるだけで』
リポーター『こんな秘境にこんな美人がいるなんて、いやー穴場スポットですな!』
雪子『あのー……』
さちこ「これは……美人すぎる女将がいる温泉特集!?しまった……」
菜々子「お姉ちゃん?」
同時刻 某所
足立「いやーだからね、生田目さん、言った通りですよ」
生田目「た、確かにテレビの中に手を入れたりはできます、しかし……」
足立「でもさ、やらないとテレビに映った子が可哀そうだなー」
生田目「いったいどういう……」
足立「マヨナカテレビに映る子はね、死んじゃうんだ」
生田目「え!?」
足立「前の二人は僕がなんとかしたんだよ?山野アナを助けたのも僕、テレビに入れてね」
生田目「そ、そうなんですか……?」
足立「ああ、でもちょっと僕は今忙しくてね、だからあなたにお願いしたいんですよ」
生田目「私に……」
足立「同じ力を持った者として、お願いしますよ、ヒーローになりましょう?」
生田目「ヒーローに……」
足立「ではお願いしますね」
生田目「ちょっと!あなた名前は!」
足立(ったく、誰だよ、せっかくの楽しみを邪魔するのは……)
足立(まあいいや、あとは生田目にやらせて高みの見物でもしようか)
足立(それにしてもあの女子高生手を出しとくんだったなー、もう警戒されて近寄れないだろうし)
足立(しかし、どうして何も言わないんだ?僕に襲われたことはわかってるだろうに、山野もそうだ……)
足立(……まあいいや、退屈しのぎができる)
さちこ「これは……やっぱり雪子……」
さちこ(二つの殺人を止めてもやはりこうなるのか)
さちこ(何もなければすべての事情を話してテレビに一緒に入る予定が……)
さちこ(……入れられるのを待つ、いいのかそれで……)
4月16日 深夜 雨
雪子『もう私専用のホストクラブを~』
さちこ「……」
千枝『も、もしもし!ねえ、これって!』
さちこ「明日、ジュネスで会おう」
千枝『う、うん……』
さちこ(すぐに助ける、時間はかけない……!)
4月17日 テレビの中
クマ「雪子ちゃんっていうのはこっちにいるクマ」
さちこ「行こう」
千枝「ちょ、ちょっと待ってよ!」
陽介「とにかく行ってみよう、里中、お前は後ろからついてこいよ?」
千枝「う、うん……」
雪子城
千枝「雪子ー!」
さちこ「待って!千枝!」
千枝「でも!」
さちこ「単独行動して、千枝に何かあったらまた出直さないといけない、そしたら雪子の救出が遅れるだけだよ」
千枝「そ、それは……」
陽介「焦るなよ、さちこに任せとけ打大丈夫だって、俺もなんとかサポートはできるし」
クマ「ヨースケは今のところ何もしてないクマ」
陽介「うっせぇ!」
千枝「わかった、ごめん、さちこちゃん」
さちこ(これでまた二体同時だけど、このレベルならなんとかなるはず)
千枝の影「我は影」
雪子の影「真なる我」
さちこ「イシス!」
陽介「す、すげー……」
さちこ「よし、これならいける!」
陽介「おい!無茶すんなよ!?」
さちこ「うおおおおおおおお!」
雪子の影「王子様ー!」
さちこ「まずい!忘れてた!」
王子「マカジャマ」
さちこ「ペルソナが……!!」
千枝の影「ふふ!」
さちこ「くっ……!」
陽介「ガル!!」
千枝の影「きゃああ!」
さちこ「陽介……?」
陽介「なんでも一人でやろうとすんな!仲間だろ!俺たちは!」
さちこ「仲間……」
陽介「そりゃあ、俺はまだ弱いかもしれねーけど、それでも女の子一人くらい守ってやれる!」
さちこ「……そうだ、そうだった……一人じゃない」
陽介「当たり前だろ!」
さちこ「……ありがとう、陽介」
陽介「おう!」
さちこ「千枝の影は陽介が抑えて!その間にこっちを終わらせる!」
陽介「任せろ!相棒!」
戦闘終了
千枝「これが、ペルソナ……」
雪子「私たちの力……」
さちこ「そう、戦う力だよ」
陽介「か、回復をー……」
クマ「とにかくここから出るクマ!」
さちこ「恐らくこれからも誰かがテレビに入れられるかもしれない」
陽介「そしたら助けてやればいい!だろ?」
千枝「うん、犯人捕まえてやる!」
雪子「私も手伝うよ!」
さちこ(……犯人はわかってる、でもまだ言えない、仲間が集まるまでは……)
5月4日 晴
堂島「よし、準備できたか?」
菜々子「うん!旅行!旅行!」
さちこ「戸締りオッケーです」
堂島「しかし、本当に休みが取れてよかった、久々にゆっくりできそうだ」
さちこ(警察署に片っ端から栄養ドリンクを送りつけたのは成功したようだ……)
堂島「久々に菜々子と遊んでやれるよ、昨日はお前が菜々子と遊んでくれたんだろ?」
菜々子「お姉ちゃんたちとたくさん遊んだ!」
堂島「すまないな」
さちこ「いいんですよ、だって家族でしょう?」
堂島「……ああ、そうだな」
5月12日 曇り
さちこ(試験も終わり、まあ1位だろう、部活行かないと……)
陽介「さちこっていつ勉強したんだ……?」
千枝「し、しらない……ずっと私と修行してたような……」
さちこ「さて、今日はバスケ部ねー、あ、吹奏楽部もか」
雪子「同時に行くの!?」
5月13日 曇り 夜 堂島宅
さちこ「つ、つかれた……」
菜々子「お姉ちゃん、大丈夫?」
さちこ「さすがに一気に絵馬の願い叶えるのはきついわね……」
菜々子「絵馬?」
さちこ「ううん、こっちの話」
堂島「まあ若いうちはいろいろやっておけ、……こういうのは勧めないが」
テレビ『ごらぁ!』
さちこ(完二……)
菜々子「知ってる人?」
堂島「ああ、まあな」
さちこ(あそこ行きたくないなー……)
ごめん1時近くまでちょっと離席します
5月16日 曇り 放課後 商店街
陽介「あれが完二ってのはいいとして、あの隣のちびっこはなんだ?」
さちこ(直斗、相変わらずさらしを巻いてるな、うん)
千枝「さあ?なんか妙な雰囲気だよね」
雪子「あ、完二君こっち見た」
陽介「これまずくね?」
完二「おい、てめーら……」
さちこ「こんにちは」
完二「あ?」
さちこ「こんにちは」
完二「…うっす」
陽介(勝った!?)
完二「あ?気をつけろって、誰からっすか」
陽介「それがわかりゃ苦労しねーよ」
完二「なんだかわからないっすけど、変な奴来たらぶん殴っときやす」
千枝「おぉ、なんか大丈夫そう」
さちこ(多分ダメなんだろうな……)
翌日 雨 堂島宅
テレビ『ハッテン!』
さちこ(ほら、やっぱり……)
5月18日 テレビの中
さちこ「さあ行こう」
千枝「って、ここ……?」
陽介「い、嫌だ、行きたくねー……」
雪子「メガネが曇った……」
さちこ(ペルソナ的には問題ないはず)
千枝「ススカゴンゲン!」
陽介「スサノオ!」
さちこ「二人ともいいよ!」
陽介「最早敵なし!」
千枝「ちょっと、なんかさちこにくっつきすぎじゃない?」
陽介「そんなことねーって」
千枝「……そう?」
さちこ(まずい)
完二の影「女は怖いよなー、男がいい」
完二「そんなことはねぇ!」
完二の影「何言ってるんだよ、素直になれよー」
完二「少なくとも、あの人は……」
さちこ「……ん?私?」
完二の影「え、えーっと……?」
完二「お前は俺の中にいた、でもな、俺はもう男だ、女だなんて気にしねぇ!」
完二の影「えーーーーーーーー」
千枝「う、受け入れちゃったよ、あの子……」
さちこ(昨日いろいろ話すぎたか)
雪子「ま、まあいいんじゃないかな、これはこれで」
6月5日 晴 堂島宅 庭
完二「しかし立派な庭っすねー」
さちこ「だろ?」
菜々子「お野菜たくさんできるかなー」
陽介「野菜はいいとして、完二、話はだいたいわかったのか?」
完二「ってか、入れられる前にだいたい聞きましたからね、実際にあって、ああやっぱりって感じっす」
雪子「完二だけに?ぷぷ…あははははは!!」
千枝「雪子……、きゃあああ!ミミズ!!」
さちこ「千枝、抱き着かれると倒れるっ!」
陽介「いちゃつくなよ……、っておい、完二鼻血!鼻血!」
完二「へ?」
6月17日 晴 林間学校 夜
さちこ「あの……さ」
千枝「なに?」
雪子「ん?」
さちこ「もうちょっと広いよね、このテント……」
千枝「いいじゃん、女同士だし」
雪子「くっついてると寒くないし」
さちこ(むしろ、暑い)
長い間3人で過ごした……
陽介「なあ完二」
完二「なんっすか」
陽介「向こう行きたくね?」
完二「さちこ先輩を敵にはまわしたくないっす」
陽介「だな」
6月22日 曇り 豆腐屋
陽介「うおおお、本物のりせちーだよ、おい!」
りせ「なに?何の用?」
さちこ「かくしか」
りせ「私がさらわれる?」
さちこ「ああ」
りせ「……あのさ……」
さちこ「信じろ」
りせ「え、は、はい……」
さちこ「とりあえずがんも4つ」
6月24日 テレビの中
陽介「結局、こうなったな」
千枝「変なストーカーしか捕まえられなかっただもん、しょうがないよ」
完二「まあ張り切っていくっすよ!」
雪子「うん、…どうしたのさちこちゃん?」
さちこ「ううん、ちょっと緊張しちゃって」
クマ「姐さんが緊張なんて珍しいクマー」
さちこ(今度こそ、勝つ……)
確実に途中で寝てしまいそう
りせの影「あはははは、解析ー解析ー」
千枝「攻撃が効かない!?」
陽介「つ、つええ……」
さちこ「まだまだ……」
りせの影「ちょっとぉ、いい加減倒れなさいよ…」
完二「先輩!もうやめてください!いくらなんでも回復使いすぎっす!」
さちこ「倒れはしない……」
りせの影「な、なんで、解析……不能?」
さちこ「べ、ベルゼブブ……」
りせの影「きゃああああああああ」
クマ「か、勝ったクマ……」
クマの影「おろかな……」
クマ「あんた誰クマ!?」
さちこ「あとはこいつを……」
完二「先輩は休んどいてください」
さちこ「え?」
雪子「無理しすぎ、私たちだけでもやれる!」
千枝「今度は私が守るよ!」
りせ「私も手伝うから……休んでて、先輩」
陽介「よっしゃ、いくぜ!」
雪子「アマテラス!」
完二「ロクテンマオウ!」
千枝「スズカゴンゲン!」
陽介「スサノオ!」
クマの影「お前たちだけ勝てると思うな……」
さちこ「か、勝った……?」
完二「しゃああああ!!」
雪子「はぁはぁ……」
千枝「勝ったんだよね……?」
陽介「ああ、勝った、勝ったぞ!」
さちこ(明らかに皆の力が強くなってる……)
7月23日 曇り 自室
さちこ(夏休みに入る、模倣する死体がない今、おそらくミツオは現れないはず……)
さちこ(ここまでは順調、……のはず)
さちこ(あとは直斗のペルソナを覚醒させればいいだけ、でもまあそれはしばらく後……)
さちこ(ん?電話が……)
完二『も、もしもし先輩っすか?テレビ、テレビ見てください!』
さちこ「テレビ……?」
テレビ『僕はこの短期間に集中した失踪になんらかの目的があると』
さちこ「バカな!早すぎる!!」
完二『せ、先輩?』
さちこ「……完二、ジュネスに皆を」
同日 昼 ジュネス
陽介「おそらく、次に狙われるのは、あのちびっこ探偵だ」
りせ「でもこの辺の子じゃないんじゃ」
直斗「いえ、僕は今月からこちらに引っ越しましたよ」
完二「お、お前!」
直斗「はじめまして、白鐘直斗です、やはり皆さんは何かをつかんでるようですね」
さちこ(……すでに直斗が登場か、すべてを話すべきだろうか……)
千枝「さっちゃん?」
さちこ「その呼び方ダメだって……じゃなくて……」
直斗「あなたがこの集団のリーダーですか?」
さちこ「直斗」
直斗「ん?なんでしょう」
さちこ「無理はしないで……」
直斗「どういう意味ですか?」
さちこ(準備が確実に不足してる……でもやるしかない……)
7月26日 雨 テレビの中
完二「雨がないせいで遅れちまった……!」
陽介「くそっ!しかも下手すりゃ明日には霧じゃねぇか!」
千枝「早くいかなきゃ!」
りせ「焦らないで!ここのシャドウ強い……!!」
クマ「急に強くなったクマ!きついクマ!」
陽介「相棒!大丈夫か!?」
さちこ「先に行って!私はこいつを抑えないと……」
刈り取る者「……」
さちこ「合わないように気を付けてたんだけどな……ペルソナ!」
直斗の影「さあ改造手術の時間だ!」
直斗「や、やめろ!」
さちこ「直斗!」
直斗「!?」
さちこ「女とか、男とか、そんなのは関係ない!私が私であるように、直斗は直斗だ!」
直斗「せん、ぱい……」
直斗の影「うるさいよ!おまえ!」
さちこ「マーラ!!」
りせ「い、いやああああ!」
完二「でけぇ……」
さちこ「はぁ、はぁ……HPとSPが……」
直斗の影「も、もうやめて、それを下げて……」
陽介「か、かったみてーだな」
千枝「お、終わった?///」
雪子「そう、みたい///」
直斗「もう戻っておいで」
直斗の影「うん……」
自分と向き合う~
7月31日 晴 河川敷
さちこ「次は、家庭教師のバイトして……」
???「やあ、さちこちゃん」
さちこ「ん?あなたは……」
足立「散歩かい?」
さちこ「足立さん……」
足立「ちょっと話さないかい?ベンチもあることだし」
さちこ「……ええ、いいですよ」
足立「いやあ、女子高生と二人なんてドキドキするねー、あ、これセクハラかな?」
さちこ「いえ……」
足立「君さ、都会からこっち来てどう?退屈してない?」
さちこ「おかげさまでいろいろと忙しいですし、楽しいです」
足立「あーそうなの、ふーん」
さちこ(構えすぎだろうか……)
足立「ねえ、君さ……」
さちこ「はい?」
足立「あ ん ま り 僕 の 邪 魔 を す る な よ ?」
さちこ「!?」
ごめん、そろそろ眠い・・・・・・
足立「気付いてないと思ったかい?」
さちこ「な、なんで……」
足立「君さ、目立ちすぎだよ、少し」
さちこ「くっ……ち、近づくな」
足立「黙ってりゃ綺麗なのにさ、おしいなー……」
さちこ「さ、触るな!」
足立「いつから気付いてるんだい?まさか最初からとか?」
さちこ「……」
足立「まあいいけどさ、知っていながら僕を止めないのはなんでだい?」
さちこ「それは……」
足立「君もこのゲームを楽しんでいるのかい?」
さちこ「ち、違う!」
足立「でもさ、知っていながら友達が怖い思いをするのを見てたんだろ?同罪だよ、君と僕は」
さちこ「同罪……」
申し訳ない、寝ます
保守感謝です
さちこ「同罪か……」
さちこ「それでも、どれだけ罪を重ねたとしても、誰も犠牲にならない終わりを私は……」
さちこ「仲間は皆集まった、もう隠す必要はない……」
さちこ「でもその前にバイトしよ、家庭教師は今日中になんとかして、病院か」
8月20日 晴 夜 神社
陽介「お、おい、さちこ?」
さちこ「なに……?」
陽介「なんか目の下隈が……」
クマ「クマはここクマよ?」
完二「だーっとけ!」
千枝「バイトしすぎなんじゃ……」
さちこ「いや、大丈夫、もう終わったから」
雪子「そ、それよりその浴衣やっぱりいいね!似合ってる」
さちこ「ありがとう、皆も綺麗だよ」
直斗「///」
りせ「直斗顔真っ赤ー」
さちこ「あのさ、皆、もうすぐ花火大会あるじゃない?」
陽介「ん?あぁ、夏休みの終わりあたりにあるらしいな」
千枝「あれがあると夏も終わりかーって感じだよね」
さちこ「その、花火大会の前に聞いてもらいたいことがあるの」
雪子「今じゃだめなの?」
さちこ「ここじゃ、できない」
直斗「大事な話、というわけですか」
さちこ「話を聞いて、皆は私のことを嫌うかもしれない、それでも話さないといけない」
りせ「嫌いになんてならないよー!」
クマ「そうクマ、姐さんのことは皆大好きクマ!」
さちこ「……ありがとう」
8月30日 晴 午後 自室
さちこ「皆ありがとう、来てくれて」
千枝「あったりまえじゃーん」
さちこ「これから話すことは信じられない話かもしれない、でも真実、そして最低な話だよ」
私、俺はすべてを話した
この世界を4回もやり直していること
3パターンの終わり方でも抜け出せなかったこと
犠牲の出ない終わりを目指していること
犯人を知っていながら黙って皆がテレビに入れられるのを見ていたこと
そして、俺が知っている限りの真実を
さちこ「……ということだ」
陽介「え、えっと、整理するぞ、じゃあさちこは誰が次に犠牲になるかはだいたいわかっていた、と」
さちこ「……うん」
直斗「山野アナ、小西先輩という二人の犠牲、あと諸岡先生ですか、三人の犠牲をすでに防いでいる」
さちこ「そうだ」
千枝「……このお馬鹿!!」
さちこ「!?」
千枝「なんで早く言わなかったの!?一人で頑張りすぎよ!」
さちこ「千枝……」
完二「水臭いじゃないっすか、先輩の話ならもう俺ら4年の仲なんしょ?」
クマ「もっと早く行ってほしかったクマ」
さちこ「私は……皆がペルソナに目覚めるために黙ってた、ごめん……」
りせ「確かにペルソナとか知らないとこんな話信じられないかー、でも話すの遅いよ!」
さちこ「ごめん」
雪子「でもこれで条件はクリアなんだよね?その、イザナミ?っていうのを倒せる」
さちこ「ううん、まだなの、すべての絆の力がないといけない……」
陽介「ってことならよ、とりあえずは生田目をなんとかすりゃいいわけだ」
直斗「そうですね、菜々子ちゃんに関してはテレビに入れられるのを黙ってる必要はありませんし」
さちこ「……軽蔑しないの?私は皆をだまして……」
陽介「なんで軽蔑すんだよ、すげーと思うならともかくよ」
直斗「過去の僕たちはこれくらいで仲間じゃなくなるような人たちだったんですか?」
クマ「そんなのクマたちじゃないクマ!」
りせ「皆先輩のことが大好きだよ!」
雪子「手伝わせて、私たちにも、本当のハッピーエンド」
完二「正直何が起きてんのかよくわかんねーっすけど、力にはなれるっすよ」
千枝「もう一人じゃないよ、私たちも一緒に」
さちこ「みんな……ありがとう……」
陽介「し、しかしよ、さちこは結局女の子でいいのか?」
さちこ「身体的には女だけど」
千枝「花村、その質問なんかやらしいよ」
花村「なんでだよ!」
りせ「別にどっちでもいいじゃーん、女だろうと男だろうと、ね?完二?」
完二「俺に振るなよ!」
クマ「二度おいしいクマー」
直斗「まさか僕のこともそんなふうに」
完二「ち、ちげー!って今言ったのはクマ公だろうが!」
雪子「二度おいしい……」
千枝「雪子!?ちょっと雪子に変な知識つけさせないでよ!」
陽介「あーあー、せっかく感動的な展開だったのによぉ」
さちこ「話を振ったのは陽介だった気が」
10月30日 夜 晴 天城屋旅館
千枝「温泉きもちいいーー!!」
雪子「それにしても何も起きなかったね、2か月間」
直斗「ぼ、僕の事件が前倒しになったようですからね、その、マヨナカテレビも何も映らなかったですし」
りせ「ちょっとぉ、直斗なんでそんな離れてるのよー」
直斗「いえ、だって、そのさちこ先輩に見られるのは……」
千枝「別にいいじゃん、今は女の子なんだし」
さちこ「もう見慣れてるから大丈夫」勇気MAX
直斗「は、は!?」
雪子「それって、えっと前までは男の子だったのに……?」
りせ「やーん、先輩ったらー、……でも3年やり直したらその、人数おかしくない?」
千枝「え、あ、そっか、そういう……その関係になったなら……///」
直斗「ふ、普通に考えれば3人のはず……」
しまった
さちこ(今の伝達力、知識、勇気、根気、寛容さがあれば……!!)
雪子「さちこ?」
さちこ「はい」
雪子「説明」
さちこ「……ごめんなさい」
菜々子「お姉ちゃんは変態さん?」
長い間4人に責められた 菜々子の視線が痛い
陽介「うーっす、いい風呂だったなー」
完二「あれ?どしたんすか?さちこ先輩、なんかくたくたみたいですけど」
クマ「なんか体が痙攣してるクマ」
さちこ「何も聞かないで……」
千枝「天罰よ、天罰」
直斗「///」
雪子「久々に本気を出してしまった……」
りせ「いい汗かいたー、汗すでに流したけどね」
11月5日 雨 夜 堂島宅
さちこ(いよいよ、今日か)
堂島「おいおい、どうしたんだ、そんなに緊張して、あの脅迫状なら悪戯ってことになっただろう?」
さちこ「あ、うん、あれはいいんだけど……」
ピンポーン 宅配便デース
菜々子「あ、宅配便!」
さちこ「待った!……私が行くから」
生田目「宅配便で、あ、あー……えっと」
さちこ「こんばんは、生田目さん」
生田目「えっと、あれいつもの子は」
さちこ「やっぱり菜々子をさらいにきたんですね」
生田目「ど、どうしてそれを……」
あれ、直るのはやい・・・
りせ「先輩!やっぱりテレビあったよ!」
生田目「な!?キミたちは……」
完二「おっと、逃がしはしねーぜ」
生田目「離せ!急がないとしないとあの子が!」
直斗「テレビに入れたとしても助かりません、むしろ、テレビに入れることこそが危険な行為なんですよ」
生田目「バカな!現にキミたちは!」
雪子「それは皆に助けてもらったから、あなたのおかげじゃない」
陽介「ったくよー、本当に信じてたのかよテレビに入れたら死なない、なんてよ」
千枝「まあ確かに誰も死んだりはしてないけどさー」
さちこ「生田目さん、もうやめるんだ、あなたは騙されてる、おそらく足立さんに」
生田目「あ、あだち……?あの男のことか?」
さちこ「あなたはテレビの中に入れる能力を利用されただけです」
生田目「そ、そんな……バカな……」
直斗「今ならまだ間に合います、自首を」
生田目「わ、私は……」
足立「あーダメダメ生田目さん、あなたの意志はそんなに弱いのかな?」
陽介「足立!?」
生田目「お前は……いったいどういうことだ!説明を!」
足立「生田目さんさ、僕と、こんなガキの言葉どっちを信じるのさ?」
生田目「それは……」
足立「ヒーローになりましょうよ、ほら、このテレビでさ」
生田目「ヒーローに……」
さちこ「騙されるな!そいつは!」
足立「ヒーローにならないならさ、堕ちなよ、ねえ?」
生田目「なに!?や、やめろ!うわあああああああああ」
さちこ「生田目さん!なんてことを……」
直斗「くそっ!まさかこんな堂々と犯行を行うなんて」
足立「なんかさ、もう黙っててもしょうがないみたいじゃん?だったら大人として正々堂々出てきたんだよ」
完二「何が大人だ、くそが!」
堂島「おい、何の騒ぎだ?……足立?」
足立「堂島さん、……もう少しあなたの下で働きたかったですが、残念です……」
堂島「いったいどういう……」
足立「追いかけてきなよ、僕はともかく生田目は死んじゃうよ?はははは……」
陽介「足立!あいつ!自分から!」
クマ「陽介!ダメクマ!ここから入るのは危険クマ!」
堂島「き、消えただと……?いったいどういう……さちこ!お前何か知ってるのか!」
さちこ「……」
さちこの元彼が文春にスキャンダル売ったらどうしよう
>>176
なんでや!さしこ関係ないやろ!
堂島「……にわかに信じがたいが、目の前で見ちまったもんは仕方ないか……」
さちこ「おじさん、今まで黙っていてごめん」
堂島「ったく、危ない真似しやがって……行くのか?」
さちこ「行く、生田目さんと足立さんを救いに」
堂島「足立も救う、か」
さちこ「うん」
堂島「……あの馬鹿ここに連れてきてくれ、一発ぶん殴ってやらないとな」
さちこ「じゃあ行ってきます」
菜々子「お姉ちゃん……」
さちこ「大丈夫だよ、きっと帰るから」
菜々子「うん……」
同日 テレビの中
クマ「なんかおかしいクマ、いろんな空間がごちゃ混ぜクマ」
直斗「二人も同時に入った影響でしょうか」
さちこ「多分、でも足立の影響のほうが強く出ている」
陽介「見覚えありってことか、よし行くぞ」
千枝「靴跡たくさんつけてやる!」
りせ「気を付けて!あの強いのがたくさんいる!!」
完二「たくさん、……だと?」
刈り取るもの 刈り取るもの 刈り取るもの 刈り取るもの
雪子「これは……」
さちこ「行くぞ皆!ペルソナ!」ヨシツネ
足立「すごいすごい、よくここまで来たね」
生田目「うぅ……」
さちこ「もう逃げられないぞ」
陽介「大人しくつかまりやがれ!」
足立「別に逃げたつもりはないよ、戦いの舞台に招待してあげただけ」
クマ「なんかおかしいクマ!シャドウが!シャドウが!」
直斗「先輩が言っていた、クニノサギリ、アメノサギリってやつですか?」
さちこ「おそらく、同時にってのは初めてだけど……」
生田目「うわぁああああああやめろおおおおおおお!!」
千枝「な、生田目が……」
足立「あははは、すごいな、これは、シャドウに乗っ取られちゃってる」
完二「てめーもこうなりたくなかったら、降参しやがれ!」
足立「あぁ?僕が?なんで?」
雪子「現にあなたの周りにシャドウが!」
足立「これか、あのさー、僕がこんなものに乗っ取られるとも?」
さちこ「なに!?」
足立「シャドウだか、神だかしらないけどさ、僕を甘くみるなよ……?」
アメノサギリ「人の子ごときが私の存在を認識するとは……何者だ」
足立「僕?さあ?彼女と同じような存在じゃないのかな?」
さちこ「まさか、足立さん、あなたは……」
足立「記憶がはっきりしたのは最近だけど、ね」
アメノサギリ「……私たちにもはかりきれない存在か、面白い」
足立「いいからさ、仲良くあっちを乗っ取りなよ」
生田目「あああああああああああああ」
陽介「おいおい、これやばくね?」
さちこ「こんな、こんなことが……」
完二「何にせよ、やりしかないっしょ!」
さちこ「うん、行こう皆!」
足立「おーっと、君の相手は僕だよ……マガツイザナギ!」
さちこ「……わかった」
雪子「危険よ!」
さちこ「大丈夫、こっちは任せる、すぐに戻るから」
千枝「おっけー、ちょっと怖いけど、頑張るから!」
陽介「行って来い!」
足立「そうこなくっちゃ……」
足立「君さ、まあ僕もだけど、いい加減飽きないかい?もう4回目だろ?」
さちこ「そうですね、もう終わらせたい」
足立「だからさ、僕が勝てばきっとループは終わるって、すべての人間がシャドウになればね」
さちこ「その案は受け入れることはできないです、私は本当のハッピーエンドを望みます」
足立「ったく、うざいガキがよりうざくなったな……」
さちこ「今回はあなたも救ってみせる、まだ殺人も犯していない、あなたならきっと」
足立「あー、うぜぇ!ほら、とっとやろうよ」
さちこ「ええ、そのペルソナ相変わらずですね」
足立「あぁ、これかい?いいだろう?僕だけの力だ、くくく……」
さちこ「それも前回までです……マガツイザナギ!!」
足立「な、なんで……」
さちこ「覚えてませんか?これはあなたとの絆の力です」
足立「あー……そうだった、そうだったね……、嫌な記憶だ……」
さちこ「私はそうでもありません!」
すみません、出かけないといけないです、保守お願いできますでしょうか
18時あたりに戻ります
http://i.imgur.com/BehH5.jpg
番長参考画像
4週目って前スレとかあるのか?
足立「僕を救うだ?ガキが調子に乗ってんじゃねぇ!!」
さちこ「その台詞も聞き飽きました…!!」
足立「僕はただ退屈だっただけだ、周りのやつらに!環境に!」
さちこ「それでもおじさんのことは尊敬していたのでしょう!?」
足立「堂島さん、か。確かに初めて会ったよ、あんな無茶苦茶な人にはね!」
足立「親でもないのに何度も殴られるわ、それなのに変に体とか気遣う、まったく……イライラするよな……」
さちこ「……もうやめましょう、あなたに今までの記憶があるのであれば尚更」
足立「……終わらせられるのかい?もう4度も繰り返したっていうのに……」
さちこ「できますよ、皆と一緒なら世界だって変えられる!」
PS2の無印はクリアしたんだけどGはまだやってない人はこのスレ見ないほうがいい?
陽介「それにしてもよ、こいつ強すぎんだろ……」
千枝「でもやるしかないよ、もっかいゴットハンドを……」
雪子「回復追いつかない!」
クマ「同じくクマー」
直斗「アギダイン!ブフダイン!ジオダイン!ガルダイン!」
完二「な、直斗!落ち着け!」
サギリ「そろそろ諦めろ、こうなってはお前たちではどうしようもできん」
さちこ「そんなことはない!……スラオシャ!」
>>241
若干のネタバレはあります、本筋には触れてませんが
直斗って全体物理、全体無属性と闇光系即死の殲滅要員じゃなかったっけ…
ダイン系って覚えたか…?
>>244
足立コミュと直斗がちょっと使えるようになってるのと新たな仲間のペルソナと
直斗がエロいのとクリアするまで見てはいけなかった写真は知ってる
サギリ「やはり立ち向かうか、異端なる人の子よ」
さちこ「お前はいろいろとスキルがうっとおしいのよ!」
陽介「なんかよくわからないキレかたしてっぞ……」
千枝「ゴットハンド!」
雪子「千枝!まだ会話の途中!」
完二「なんかもう無茶苦茶っすね、でも先輩たちらしいや」
りせ「敵の体力あとわずかだよ!」
直斗「つ、つかれました……」
クマ「とどめはクマがやっちゃうクマ!」
>>245
あ、えっとGは覚えます
>>246
じゃあ問題ないかと
サギリ「やはり打ち勝つか、人の子らよ……」
さちこ「ここで苦戦はしてられない」
サギリ「気付いているのか?お前は……?」
さちこ「ええ、さっさといろいろ問いただしたいところよ」
サギリ「……ならば、これは当然の結果ということか……」スゥゥ
陽介「勝ったのか!?」
千枝「み、みたい」
りせ「周りにシャドウの反応なしだよ!」
直斗「しかし、まだ終わりではないんですよね」
さちこ「ああ、ただしばらくはゆっくりしよう、疲れた……」
>>249
写真は見てしまったけど、どういう過程でそこに辿り着いたかは知らないけど大丈夫?
12月24日 曇り 午後 堂島宅
陽介「やっぱ皆集まるわけか」
りせ「当然」
千枝「花村がさっちゃんと二人きりとかないない」
陽介「くそぉ……」
完二「まあ先輩ジュースでも飲んで落ち着きましょうや」
直斗「さちこ先輩これそのプレゼントです!」
雪子「直斗くん抜け駆け!?」
さちこ「あの……とりあえず料理作るの誰か手伝って」
千枝「じゃあ、わt」
さちこ「完二と、直斗、お願い」
陽介「いい人選だ!」
>>251
大丈夫
クマ「このケーキめちゃうまクマ!」
陽介「さすがさちこだ、うめぇ!」
完二「いやーホント、いい奥さんになりますよ」
りせ「完二ーそれ告白?」
完二「ばかっ!ちげーよ!!」
千枝「あーあー、直斗くんに言っちゃおう」
直斗「言うも何もここにいますし、何で僕に言うんですか」
雪子「私も料理だいぶうまくなったんだけどなー……」
さちこ「……確かに雪子は最初に比べると」
千枝「……それ、若干トゲあるんですが」
2月14日 曇り 午後 学校
陽介「頼む!チョコをくれ!」
完二「オナシャス!」
さちこ「えーっと……そういう日だっけ?今日って?」
直斗「少なくとも頼み込んでもらうっていうのは……」
千枝「あんたら、そこまで堕ちたか……」
陽介「だってよ!チョコは男のステータスだろ!」
りせ「なんかかわいそうになってきた……」
完二「じゃあくれよ!チョコ!」
雪子「ごめん、ない」
千枝「あー皆で買った義理ならあるよ」
陽介「くそがああああああああ」
さちこ「ほら、陽介、完二、あとクマにも後で渡しておいて」
完二「うおおおお!チョコレイト!」
陽介「さちこ……やっぱお前は俺の相棒だ!」ガバッ
さちこ「きゃっ!」
千枝「どさくさに紛れて何やってんの!この変態!!」ドーン
雪子「燃やし尽くす」
直斗「いえ、消しましょう」
さちこ(きゃっ、とか言ってしまった……)
りせ「録画、録画♪」
3月20日 雨 ジュネス
陽介「さて、いよいよ今日なんだよな?」
さちこ「うん」
雪子「雨、もう降ってきてるね」
りせ「先輩、大丈夫?顔色が」
さちこ「大丈夫、またあれと戦うと考えると少し怖いけど」
千枝「大丈夫大丈夫、私が守るから!」
完二「俺もっす!」
直斗「では行きましょうか、皆で」
クマ「燃えてきたクマーーー!!」
商店街
「ん?やあどうしたんだい、お揃いだね」
さちこ「決着をつけにきた」
「どういうことだい?」
さちこ「もう人の振りはいいよ、イザナミ」
イザナミ「……やはり君は危険な存在だったか、世界を壊すほどの力、意志」
陽介「す、姿が……」
イザナミ「最早君たちを試す必要はないらしい、いいだろう、後悔することになってもしらないよ」
さちこ「後悔なら、もう何度もした!」
りせ「ここテレビの中?」
千枝「でもまだテレビの中になんて入ってないよ!?」
雪子「なんかメガネかけても見づらい……」
イザナミ「強制的に送らせてもらった」
完二「さすがは神様ってやつか?クソくらえ」
直斗「やってやりましょう!」
りせ「お、直斗燃えてるねー!」
クマ「陽介、やってやるクマ!」
陽介「おうよ!」
陽介&クマ「ジュネスボンバー!」
イザナミ「……お遊びはなしだと言ったはずだ」
さちこ(まずい、まさかもうあれが……!!)
さちこ「くそ!伊邪那岐大神!」
イザナミ「これは驚いた、もうそんな力を……」
さちこ「お前は確実に倒す!!」
イザナミ「幾千の呪言」
さちこ「くるかっ!」
千枝「きゃあああああああ!」
さちこ「な!?」
雪子「千枝!!千枝!」
直斗「そんな、逃げられないっ!」
完二「直斗っ!捕まれ!直斗!」
さちこ「私を直接狙え!!」
イザナミ「なぜだ?貴様には効かぬのだろう?それならば、仲間とやらを狙うのは当たり前のこと」
さちこ「そんな…」
さちこ「やめろおおおおお!!」
イザナミ「どうした?早くしないと、仲間がいなくなるぞ?」
陽介「そ、そうだ、早くそいつで!」
さちこ「くそっ!幾万の真言!!」
イザナミ「くっ、やはり本物か、その力……」
さちこ(これで終わる?こいつは倒せるはず、でも、これは……)
イザナミ「所詮人の子に新たな世界など創れぬ……」
さちこ「それは、どういう……」
雪子「消えた……」
クマ「霧が晴れたクマ!!」
陽介「ってことは勝ったんだな!俺たちは!」
りせ「やったぁ!」
千枝「ん?どしたの、さっちゃん、浮かない顔して」
さちこ「……ううん、なんでもない」
その夜 自室
さちこ(これで終わり?……でもこれは一度体験した世界と同じ……)
さちこ(また繰り返す……?私は……)
さちこ(これで、……まだ・・…皆と……遊べる……)
さちこ「!?」
さちこ(今何を考えた!?まさか……)
さちこ「居間のテレビからなら入れるけど、……行くしかない」
テレビの中
さちこ「……霧は出ていない、でも……」
???「……気付かなればよかったのに」
さちこ「誰?」
???「僕は、君さ」
さちこ「私の……シャドウ?」
???「いや、それとは少し違う、君の、僕の奥にある、意志」
???「この世界にいる限り干渉は不可能な存在」
???「そう、支配する側の意志」
さちこ「支配……」
???「この世界の存続、繰り返しを願う存在」
さちこ「そんな……それが繰り返しの原因、……勝てるわけがない、そんな存在に」
???「無数に存在した、君、そして僕、しかし君はあまりにイレギュラー」
???「君は新たな世界を創ってしまった」
???「結果が決まった、そして規定事項のように順調な世界」
???「これは……僕たちが望んだ世界じゃない」
さちこ「私は望んだ!誰も犠牲にならない、誰も傷つかない、そんな世界を!」
???「これではダメだ、誰も望んでいない」
???「波乱がない、こんな世界は面白くない」
???「今なら間に合う、この世界をなかったことに」
???「いや、また繰り返せばいい、そうすればまた会える、皆に、別れは来ない」
さちこ「……勝手なことを言うな……私は、私たちは成長したいんだ、この先を、未来を生きたい!」
???「そんなものはない、あったとしても皆がいない」
さちこ「別れは寂しい、夢のような1年、正直2回目があったとき私は喜んだ……」
さちこ「でも、ダメなの、この先の世界を、皆と成長していける世界を私は過ごしたい!」
???「……絆を手離すのか?」
???「……現実に生きるのか?」
さちこ「皆と過ごした思い出のある世界なら、現実だって悪くない!」
???「……そうだよな、相棒」
さちこ「陽介?」
陽介「俺たちは離れたって一緒だよな」
千枝「うん、別れの寂しいのなんて一瞬だよね!」
雪子「嫌なことだって、頑張れるよ」
りせ「成長して、先輩のお嫁さんに……あ、でも女の子か……同性婚ありだよね!」
クマ「離れたってなんかまたすぐに会える気がするクマ!」
直斗「ええ、僕らなら大丈夫です」
さちこ「みんな……?」
???「この先は何もわからないよ、また会えるかなんてわからないよ」
さちこ「わからなくていいんだよ、それが現実でしょ?ゲームじゃないんだ」
???「……わかった、進んでいいよ、誰にも鑑賞されない未来を」
さちこ「ありがとう、……今までありがとう」
???「うん、ありがとう、忘れないよ、この世界は」
さちこ「……また未来で会えたらいいね」
???「会えるかな」
さちこ「会えるよ、その時私は違う姿かもしれないけど」
???「そっか、またね、……今の名前は何だっけ」
さちこ「さちこ、だよ」
3月21日 朝 自室
さちこ「!?……夢?」
さちこ「ううん、違う、夢じゃない!」
さちこ「ようやく進めるんだ、先へ」
同日 午前 駅
雪子「これで本当にお別れなのね」
さちこ「ああ、多分、きっと」
陽介「まあまた戻ってこいよ、……あぁ、ゴールデンウィークとかにって意味だからな!」
さちこ「うん、もちろん」
足立「あめでとう、ようやく抜け出せたようだね」
さちこ「足立さん!?」
堂島「どうしても一言言いたいらしくてな、まあ罪も軽微だから一時的に外出が許可された」
足立「殺人事件も起きなかった世界、楽しかったかい?刺激のない世界が」
さちこ「ええ、皆が一緒ですから」
足立「僕にも彼らのような友達がいたらな……」
さちこ「いますよ、私が友達です」
足立「……君のせいで社会復帰が早まりそうだ、まったく、どうしてくれるんだ」
さちこ「どういたしまして」
足立「ったく……、むかつくよ、キミは」
堂島「いろいろとありがとうな、お前のおかげで本当に助かった」
さちこ「いえ、お世話になりました」
堂島「……いいか、向こうに戻っても変な男に引っかかるなよ」
さちこ「は、はい」
菜々子「お父さん、いとこ同士って結婚できるんだよね?菜々子お姉ちゃんと結婚したい!」
堂島「いや、いとことかの前に女の子同士はだな」
陽介(じゃあ、俺が、とか言いたいが、そんな勇気はない……)
りせ「りせも先輩と結婚するぅ!!」
直斗「泣きながらわがまま言わないでください、巽君も何泣いてるんですか!」
完二「だってよぉ……」
クマ「クマも寂しいクマー!」
さちこ「皆今まで泣いたりなんてしなかったのに……、本当にお別れか」
雪子「きっと戻ってきてね!旅館いつでも空けておくから!」
千枝「絶対!絶対だよ!」
陽介「うおおお!さちこ好きだああああ!!!」
りせ「私も好きだああああ!」
クマ「クマも好きクマあああ!」
完二「だー!うるせえ!!」
直斗「まったく……、先輩、今度遊びも行きます、きっとみんなで!」
さちこ「うん、きっと、必ず!」
さちこ(別れがない出会いなんてない、どんなに夢のような時間でも終わりが来る)
さちこ(でも……私たちはそれを乗り越えて現実を生きる)
俺たちには思い出がある、だから現実なんて怖くない
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これで終わりです、保守、支援ありがとうございました
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