京子「未来からタイムスリップして来た歳納京子だよん♪」
櫻子「・・・・え?」
向日葵「変な人が抱きついてきたから、縛って・・・警察に突き出そうとしたら、変な事を言い出しましたわ・・・」
京子「ふふふ、ひまっちゃん信じてないね・・・まぁ無理もないよ、私だったら信じないし」
櫻子「おぉー!本物っぽい!」
向日葵「櫻子!信じないで!警察に通報しますわよ!」
櫻子「えぇー、本当かもしれないじゃん」ブー
京子「そうだよーそうだよー」
向日葵「でも、歳納先輩はそんなに老けていませんわ」
京子「えぇー、それはひどいよ!ひまっちゃん!」ガーン
櫻子「ノリもちょっと違う気が・・・」ジー
京子「私ももうおばさん的な年齢だしね・・・ってもう年齢気にするような発言禁止!」
京子「・・・・ねえ?そろそろ紐解いてくれないかな?手が痛くて・・・」
櫻子「わかりました!少し質問させてください!」
京子「何でもいいよ~」
櫻子「歳納先輩のフルネームは?」
京子「・・・・・」
櫻子「・・・・」ゴクリ
京子「・・・・なかなか難題だね・・・」
向日葵「歳納先輩!?一番最初に何て言いましたっけ!?」
櫻子「・・・あっ」
京子「ふふふ・・・この勝負は私の勝ちだね・・・ちっぱいちゃん」
櫻子「負けた~」
向日葵「もう!あなたじゃ話になりませんわ!」
京子「今度はひまっちゃんか!」
向日葵「じゃあ、杉浦先輩がいつも冷蔵庫に入れている物は?」
京子「プリン!」
向日葵「杉浦先輩のフルネームは?」
京子「杉浦綾乃!」
向日葵「歳納先輩の幼馴染は誰?」
京子「結衣」
向日葵「・・・・」
京子「・・・・」
櫻子「・・・・?」
向日葵「・・・・」
京子「\アッカリ~ン/」
向日葵「・・・次で最後ですわ」ぐぬぬぬぬ
京子「どんとこい!」
向日葵「今日の給食の内容は?」
櫻子「あっ、その手があったか!」
京子「・・・・え?」
向日葵「給食の内容ですわ!制限時間は10秒ですわ!」
京子「いやいやいやいや、いくら未来から来たとはいえ、そんなの覚えてるわけないって」
櫻子「・・・これで決まったね・・・」
向日葵「・・・・そうですわね」
櫻子「この!偽者め!」
向日葵「ほ、本物のようですわ!」
櫻子「え?」
向日葵「え?」
櫻子「だって、最後の問題知らなかったよ?」
向日葵「何を言ってますの?本当に未来から来たら答えられるわけないでしょ?」
櫻子「じゃあ、答えたらどうしたんだよ!」
向日葵「悪質なストーカーとして警察に突き出そうと思ってましたわ」
櫻子「それならそうと早く言えよ!」
向日葵「はぁ?歳納先輩の前でそれを言ったらどうしようもないでしょう!このバカ娘!」
櫻子「何だと!」バチバチ
向日葵「何よ!」バチバチ
京子「二人はやっぱり仲良しだね♪」
櫻子「良くないもん!」
向日葵「良くないですわ!」
櫻子「それで歳納先輩は何で過去から来たんですか?」
向日葵「櫻子、未来ですわ未来」
櫻子「ああ、うん、未来から」
京子「実は・・・」
京子「ひまっちゃんは7月21日・・・夏休み初日に死にます」
京子「私はひまっちゃんを助けるために来ました!」
京子「ここの喫茶店のコーヒー美味しい!」
櫻子「本当に向日葵は・・・その・・・死んじゃうんですか!?」
京子「・・・うん、7月21日・・・夏休み初日に交通事故で・・・」
向日葵「・・・信じられませんわ・・・」
京子「別に信じてもらわなくてもいいから・・・いや信じてもらわないと困るね」
櫻子「とにかく7月21日外出しなければいいんですね」
京子「うん、それだけでいいよ・・・そうすれば交通事故は起きないはずだから」
櫻子「よかったじゃん向日葵!これで死ななくてすむよ!」
向日葵「最初死ぬって言われたからびっくりしましたけど、それですむなら・・・」
京子「7月21日だよ、絶対に間違えないようにしてね!」
櫻子「はい!私も絶対に向日葵を見張ってますんで!」
京子「はぁ~・・・信じてもらえてよかったー、もし信じてもらえないなら監禁でもしようかと思ってたんだー」
櫻子「換金?」
向日葵「いえ、ありがとうございますわ・・・それにしても、未来はすごいんですわよね、タイムマシンがあるなんて」
京子「ふふふ」
京子「実は私がタイムマシンを発明したんだ♪」
向日葵「えぇー!?」
櫻子「スゲーーー!」
京子「でもちょっとだけ無理しちゃった」テヘッ
京子「ほら、この髪の色・・・ちょっとおかしいでしょ?」
向日葵「そういわれると・・・栗色・・・どちらかというと櫻子と同じ髪の色ですわね」
京子「実はさ、研究に没頭しすぎたせいで、全部白髪になっちゃったんだ♪」
櫻子「えぇーー!?」
櫻子「歳納先輩の髪綺麗だったのに・・・そういわれると髪の毛がくしゃくしゃにもなってる気が・・・」
京子「あっこれはパーマね・・・未来じゃパーマが流行っててさ」
向日葵「そんな私の為に・・・苦労されて・・・」
京子「私ね・・・ミラクるんのグッズが欲しくて・・・」
向日葵「え?」
京子「もう数年すると、コムケ限定ミラクるん激レアグッズが発売されるんだ!」
櫻子「え?」
京子「それがさ・・・会場でのサプライズ発表だったんだよ・・・で私は急いで並んだんだけど・・・間に合わなくて」
向日葵・櫻子「え?」
京子「それで悔しくて・・・タイムマシンを作ろうと思ったんだ♪」
向日葵「あ、はい」
櫻子「でも、向日葵を助けに来てくれたんですよね!?ありがとうございます!」
向日葵「そうですわ!歳納先輩がいなかったら・・・私死んでるところでしたわ」
京子「ううん、ひまっちゃんの為だからさ、気にしなくていいよ~」
向日葵「あっ、そうですわ!せっかくだから何かご馳走しましょうか?」
櫻子「私、和牛ステーキがいいー」
向日葵「あなたには聞いてません!」
櫻子「ぐぬぬぬぬ」
京子「私ハンバーグがいいなー」
向日葵「でしたら近くに美味しい店が・・・」
京子「ひまっちゃんの手作りがいいな♪」
櫻子「人参♪人参♪絶対に入れないでね♪人参さん♪」
向日葵「はいはい、わかってますわよ・・・というか料理の邪魔だから居間にでも行ってて!」ジュー
櫻子「はいはーい」バビューン
向日葵「歳納先輩もすいません、櫻子が子供で」
京子「ううん、私もちょっぴり人参苦手だからさー、ちょうど良かったよ」
向日葵「あら?歳納先輩も子供っぽいところがあるんですわね」
京子「ひまっちゃんったらー大人をからかったらダメだよー」
向日葵「ふふふ、歳納先輩といるとまるで・・・」
京子「あっ、もしかして・・・ミラクるん放送の時間!テレビ~」バビューン
向日葵「・・・・・」ジュー
向日葵「・・・お肉だけだとあれだから、簡単なサラダの準備もしないと・・・」
京子「あー、ひまっちゃんのハンバーグ美味しかったー♪」
向日葵「お粗末さまです」
京子「お風呂まで借りちゃってありがとうね」
向日葵「いえいえ」
京子「そういえば、ちっぱいちゃんは?」
向日葵「帰りましたわ・・・ちなみに楓・・・私の妹は櫻子の妹の所にお泊りに行ってますわ」
京子「そうなんだ」
向日葵「他には誰もいませんので、ゆっくり休んでいってくださいな」
京子「うん、ありがとう・・・なんかゆっくりするのも久々かも・・・」
向日葵「そうなんですの?・・・やっぱりタイムマシンを作るために?」
京子「あれは大変だったな~・・・うん、完成した時は本当にうれしかった・・・本当に」
向日葵「あの・・・聞いていいかわからないのですが、他のみんなは元気なんでしょうか?」
京子「うん、あまり会えないけど、ごらく部と生徒会のみんなは元気だよ」
向日葵「・・・・」
京子「・・・・みんな今頃どうしてるかな~」
向日葵「そういえば、夕飯の時に櫻子の未来は・・・」
京子「うん、バリバリのキャリアウーマン!近い将来に自分で会社作って、女社長になる予定なんだって」
向日葵「あの櫻子が信じられませんわ・・・本当に信じられませんわね」
京子「だよね♪私も最初信じられなかったよ」
向日葵「ふふふ、そうですわね」
向日葵「それにしても、未来の櫻子がこんなに美人になっているとは思いませんでしたわ」
京子「えぇ!?・・・いやー、ひまっちゃんに褒めてもらえるなんて・・・てれるね」
向日葵「・・・・やっぱり・・・・櫻子なのね?」
京子「・・・」サー
向日葵「・・・青ざめてますわよ?櫻子?」
京子「ち、ちがうよ!?ちょっと聞き間違えただけ!京子って聞き間違えただけだよ~」
京子「ひまっちゃんは冗談がうまいなー」ハハハハ
向日葵「あら?私は先輩の事『歳納先輩』って呼ぶんですわよ」
向日葵「『櫻子』って呼んだのに、どう頑張っても『歳納先輩』と聞き間違ったりはしませんわよ」
京子「うっ」
向日葵「それにちょっとした仕草や癖が櫻子そっくり・・・というより、本人そのものですわ」
向日葵「大人になって頭も良くなって、歳納先輩の真似が大体できているようですが・・・」
向日葵「本人も気づいていないような癖は直せてないですわね」
京子「た、たとえば?」
向日葵「では、一つだけ、あなたはご飯を食べる時」
向日葵「メインディッシュ・・・今夜で言うとハンバーグを必ず半分食べてから、他の食べ物・・・例えば野菜とかを食べるんですわよ」
京子「・・・そういわれると・・・・そうかも・・・」
向日葵「本当はバランスよく食べて欲しいのですが・・・」
京子「?」
向日葵「あなたが美味しそうに食べるから、文句を言うのは無粋だと思って、ただ見つめているだけですの//」プイッ
京子「・・・そうなんだ・・・さすが向日葵だね♪」
向日葵「腐れ縁ですしね!あなたの事なら大抵わかりますわ!」
京子「向日葵・・・」
櫻子「うん・・・実は私は櫻子なんだ・・・その歳納先輩になりきってないと・・・耐えられなくてさ・・・」
向日葵「耐える?どういう意味なんですの?櫻子?」
櫻子「そ、しょれはね・・・・う・・・うぅぅぅぅぅぅ!!ひまわりー!何で死んじゃったんだよーーーーー」
ダキッ
向日葵「櫻子!?」
櫻子「すこし、すこしでいいから・・・胸をかして・・・」
向日葵「・・・櫻子・・・」
櫻子「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん・・・ひまわりーーーーーー」
櫻子「ひまわり!あのね!私いっぱいいっぱいいーーーっぱい!!頑張ったんだよ!」
向日葵「・・・はい」
櫻子「ひまわり・・・向日葵が死んじゃってね・・・私最初の2年間何もできなかったんだ・・・」
向日葵「・・・・うん」
櫻子「それでね、思いついたの・・・向日葵に会いに行こうって・・・」
向日葵「・・・そう」
櫻子「最初は死のうと思ったんだけど・・・ねーちゃんに止められて・・・『死んだら本当に会えるのか、考えてから死ね!』って」
向日葵「・・・」
櫻子「しょれでね・・・私無理だった・・・だって、死んでも向日葵に会えるイメージが浮かばなかったもん・・・」
櫻子「3年間ずっと考えたの・・・向日葵に会える方法・・・・ネットで黒魔術とかも調べたんだよ・・・でも向日葵は生き返らなかったの・・・」
向日葵「・・・私のために、そんなことまで・・・」
櫻子「私!向日葵の為なら何でもする!何でも!・・・でも、向日葵は生き返らなかったんだ・・・生き返らなかったの・・・」
向日葵「・・・櫻子・・・」
櫻子「・・・・それでね・・・夢を見たの・・・あの交通事故で向日葵が死ななければ良かったんじゃないかって」
向日葵「・・・・」
櫻子「・・・それでね・・・私考えたの・・・簡単だったよ・・・タイムマシンを作って、事故が起きないようにすればいいじゃんって!」
櫻子「それからの私はすごかったよ、自分で言うのもなんだけど、向日葵を救えるかもって思うとね・・・」
櫻子「嫌な勉強も頭に簡単に入ってくるんだ」
向日葵「・・・やっぱり櫻子はやればできる子ですわね・・・」
櫻子「10年で研究施設も貰えるようになったんだ、そして・・・5年後・・・33歳でついにタイムマシンが完成したんだよ!」
向日葵「そんな年齢になるまで・・・私の事を・・・」
櫻子「はぁ?当たり前でしょ!私は向日葵の事・・・ううん・・・とっても大切な幼馴染だから!頑張ったんだよ!向日葵!!」
櫻子「でも・・・その後が問題だったんだ・・・ほら、タイムマシンで過去に戻って、過去を変えたら・・・」
向日葵「タイムパラドックス?」
櫻子「そう!・・・でも、まだ実験が中途半端だったの・・・動物を過去に送っても・・・未来の今の世界で、その動物が見つからなくて・・・」
櫻子「それで、過去に動物を送っても見つからない理由を二つ考えたんだ」
櫻子「一つ目・・・」
櫻子「動物は過去に行っている・・・でも行った事により、そこは別の平行世界になっちゃって」
櫻子「その私がいた世界にはまったく干渉されない・・・」
櫻子「二つ目・・・」
櫻子「座標の指定が失敗していて、地球外に行っている・・・もしくは未開の地に行っている」
櫻子「・・・それで開発者の私がタイムマシンを使うことを非公式で行うことにしたんだ・・・まぁ、私が勝手になんだけどね」
向日葵「そんな危険な」
櫻子「でもでもでもでもでもでもでもでもでもでもでもでもでも」
櫻子「でも!」
向日葵「っ」ビクッ
櫻子「向日葵がいない世界なんて無い物と同じなんだよ・・・生きている意味なんて・・・ないんだよ!」
向日葵「・・・・櫻子・・・」
櫻子「でも、今回の事でわかったよ・・・・」
向日葵「え?」
櫻子「タイムマシンは完璧だったんだ・・・座標の指定はうまくいってる・・・」
向日葵「・・・ということは・・・」
櫻子「うん、過去を変えた時点で、もう別の平行世界になっちゃったみたい・・・」
櫻子「私は未来に帰っても・・・・もう向日葵には・・・・会えない・・・」ポロポロ
向日葵「櫻子・・・」
櫻子「ひまわりー!どうしてなの!?どうして・・・もう会えないの!?」
向日葵「・・・・・」
櫻子「ひまわり・・・私・・・もう無理だよ・・・こんなに頑張って・・・・がんばっても・・・未来に帰れば・・・向日葵は・・・」
向日葵「櫻子!!」
ギュウウウ
櫻子「・・・・え?向日葵?」
向日葵「まったく・・・大人になっても櫻子は子供なんですのね・・・」
櫻子「な、なにをー!私はずっとずっと向日葵より大人で頭もいいんだぞ!」
向日葵「ふふ・・・櫻子は・・・どうなっても・・・ずっとずっと櫻子ですわ」
櫻子「っ」ポロポロ
向日葵「でも、こんな泣き虫の櫻子は初めて見ますわ」
櫻子「向日葵のせいなんだからね!向日葵が・・・向日葵が・・・」うわぁぁぁん
向日葵「・・・・いいんですのよ・・・頑張ってくれたのね・・・私のために・・・」
櫻子「ひまわり!ひまわり!ひまわりーーーー」
■30分後
櫻子「もう大丈夫・・・ありがとう向日葵」
向日葵「まったく・・・私の服がびしょぬれですわよ・・・」
櫻子「そこは空気読んで黙っとけよ」
向日葵「ふふ、まさか櫻子に空気を読めって言われるなんて」クスクス
櫻子「何をー!」バチバチバチ
向日葵「何よ!」バチバチバチ
櫻子「・・・・・」プッ
向日葵「ん?」
櫻子「ハハハハハハハハハ♪」
向日葵「さ、櫻子?」
櫻子「ハハハハハハハハハ♪」
向日葵「頭でもうったのかしら?」
櫻子「実を言うと、タイムマシンの開発関連以外の普通の会話をするのって、だいたい20年ぶりなんだ」
向日葵「・・・え?」
櫻子「ありがとう・・・向日葵・・・私嬉しいよ・・・こんなに普通に接してくれるなんて」
向日葵「・・・はぁ~・・・何を言ってますの?私言いましたよね?」
櫻子「?」
向日葵「櫻子は、どうなっても・・・年上だろうが未来だろうが、平行世界だろうが!櫻子はずっとずっと櫻子ですわ!」
櫻子「あ・・・・ありがとう・・・さすが!私の向日葵!」
向日葵「べ、べつにあなたのものになったつもりはありませんわ!・・・そのお礼は素直に受け取っておきますわよ!」プイッ
櫻子「ハハハハ♪・・・本当にありがとう・・・向日葵」
向日葵「ふふ・・・ようやく笑顔が見れましたわ・・・」
櫻子「さすが私の最強のライバルだね♪」
向日葵「・・・ねぇ?櫻子?」
櫻子「ん?どうしたの?向日葵?」
向日葵「私・・・一緒に未来に 櫻子「絶対にダメ!」
向日葵「でも私、あなたを一人になんかできませんわ!」
櫻子「私・・・向日葵のそういう所・・・嫌いだな・・・」
向日葵「・・・・え?」
櫻子「向日葵・・・じゃあさ、この世界の私・・・櫻子はどうなるの?」
向日葵「櫻子も一緒に未来に連れて行けば」
櫻子「そんなの絶対にダメ!ダメに決まってるじゃん・・・」
向日葵「・・・でもそれじゃあ・・・」
櫻子「向日葵は・・・私の事を気にかけすぎる・・・面倒見が良すぎるんだよ!」
向日葵「っ・・・でも私はあなたの事が心配で!」
櫻子「だから、やさしすぎるんだよ!あの時だって・・・・あの時だって」
櫻子「私を助けるために車にひかれやがって!」
向日葵「・・・・え?」
櫻子「飲酒運転で暴走したトラックから私を助ける為に、自分を犠牲にしやがって!」
櫻子「向日葵は私のためなら何でもする!今でもそう!私が心配だからって・・・」
櫻子「嬉しい!嬉しい!嬉しい!嬉しい!嬉しい!嬉しい!」
櫻子「・・・・でも、その結果も考えて!」
櫻子「過去の私を未来に連れて行く?それでどうするの?幸せになるのは私・・・未来の櫻子だけなんだよ!」
向日葵「・・・そう・・・そうよね・・・ごめんなさいね・・・櫻子・・・」
櫻子「・・・ごめん・・・ごめんね・・・向日葵・・・でもわかって欲しいの・・・
櫻子「私の為に何かをやってもらえるのは超嬉しい・・・でもね?私は向日葵自身も幸せになってくれないと・・・」
櫻子「絶対に嫌なの!」
向日葵「・・・・」
櫻子「ありがとう、向日葵・・・私の事・・・その想ってくれて」
向日葵「・・・いえ、私も・・・安易に言っちゃって悪かったですわ」
櫻子「ううん、私ね・・・とっても嬉しいよ・・・だから・・・」
櫻子「こっちの私・・・櫻子を幸せにしてやらないと怒るんだからね!向日葵!」
向日葵「わかってますわ・・・腐れ縁ですしね」
櫻子「そうそう♪腐れ縁♪腐れ縁♪」
向日葵「・・・嬉しそうですわね」
櫻子「嬉しくってね・・・本当に」ポロポロ
向日葵「櫻子!?」
櫻子「私帰るね・・・その前に、もう1回・・・櫻子・・・ちっぱいちゃんを呼んで」
向日葵「・・・・櫻子・・・あの・・・もしかしたら・・・」
櫻子「ん?何?向日葵?」
向日葵「・・・いいえ、あの・・・櫻子・・・また未来で会いましょうね?」
櫻子「・・・うん♪そうだね!向日葵!」
向日葵「じゃあ、櫻子を呼んできますわ・・・でもその前に顔をちゃんと整えておきなさい、ぐしゃぐしゃですわよ」
京子「あっ、本当だ・・・洗面所借りるね!ひまっちゃん!」バビューン
向日葵「・・・櫻子・・・」
櫻子「・・・で歳納先輩!話って何ですか!?」
京子「うん、一つ言い忘れてたんだ」
向日葵「?」
京子「実は、ひまっちゃんが死ななくても・・・その後、交通事故に会うのはちっぱいちゃんになっちゃうんだ」
櫻子「えぇー!?それは忘れないでくださいよ!」
京子「二人は家の場所が同じだから、出かけた後に帰る道が一緒になるから・・・」
京子「ひまっちゃんがいなかったら、必然的にちっぱいちゃんが死ぬ番になっちゃうのさ」
向日葵「まぁ・・・そういわれると、そうなっちゃいますね・・・」
櫻子「向日葵・・・何冷静に分析してるんだよ!私が死ぬんだぞ!驚けよ!」
向日葵「はぁ~・・・櫻子がいなくなった方が静かになりますのに・・・」
櫻子「何だと!」バチバチバチ
向日葵「何よ!」バチバチバチ
京子「ふふふ・・・ハハハハ♪」
櫻子「と、歳納先輩!?」
京子「いや、二人がこんなに仲良くしてるのを見るのも久々でさー」
櫻子「仲良くなんかないもん!」
向日葵「・・・」
櫻子「向日葵?」
向日葵「え?・・・いえ・・・なんでもありませんわ・・・」
京子「・・・」
京子「とにかく!7月21日はお出かけしたらダメだよ!いい?二人とも!」
櫻子「はい!わかりました!」
向日葵「ええ、わかりましたわ!」
櫻子「これがタイムマシン!?」
向日葵「普通の車に見えますわね・・・」
京子「色々考えるとね車の形を使ったほうが早かったんだ」
京子「乗り物のデザインを考えている余裕がなくてさー」
櫻子「ほほー」
向日葵「・・・・」
京子「じゃあ、私はタイムマシンで帰るね」
櫻子「歳納先輩ありがとうございました!」
向日葵「・・・・」
櫻子「さっきからどうしたの?向日葵?」
向日葵「い、いえ・・・じゃあ歳納先輩・・・また未来で・・・今日はありがとう・・・ございました」
京子「・・・うん、ひまっちゃんも元気で・・・」
向日葵「はい!」
櫻子「・・・・」
向日葵「・・・・」
櫻子「行っちゃったね・・・」
向日葵「そうですわね」
櫻子「そんなに、歳納先輩と一緒が良かったの?」
向日葵「なんでそんな事聞きますの?」
櫻子「だって、歳納先輩が帰ってガッカリした顔してるじゃん」
向日葵「別にしてませんわよ・・・・あら?もしかしてやきもち?」
櫻子「今モチの話してない!」キィッ
向日葵「まったくあなたは今も・・・未来になっても変わらないですわね」
櫻子「はぁ?何の話してるの!?」
向日葵「ほら、帰りますわよ!夜も遅いし、せっかくの・・・歳納先輩の忠告を無駄にしないようにしないといけませんしね」
櫻子「あっ、まってよー向日葵ー」
向日葵(まったくあなたは・・・大人になってもバカなんですのね・・・櫻子)
櫻子「え?もう夏休み終わるの?」
向日葵「もう最終日ですわよ!・・・まったく櫻子が毎日遊びたいって言うから」
櫻子「あっ、今日は向日葵の家で漫画読みたいなぁ~」
向日葵「・・・冷房とクッキーと飲み物は出しませんわよ・・・」
櫻子「えぇーー」
向日葵(櫻子・・・あなたのお陰で無事に7月21日に死なずに済みましたわ・・・)
向日葵(事故は起きたものの、誰もいない電信柱に衝突しただけで、死者も0・・・新聞にも載らない小さい事件でしたわ)
向日葵(櫻子・・・あなたは今どうしてるのかしら・・・私の考えが正しければ・・・)
櫻子「向日葵ー、船見先輩の家に遊びに行こうー、今電話があって、今日はごらく部と生徒会みんな集まってるんだってー」
向日葵「はいはい、まったく・・・・」
櫻子「ねぇ・・・向日葵?」
向日葵「なによ」
櫻子「生きている間はずっと一緒に遊ぼうね!」
向日葵「っ//」
櫻子「私ね・・・・やっぱり・・・・向日葵が死ななくて・・・良かった」
向日葵「櫻子」
櫻子「行こう!向日葵!もっと楽しもうよ!」
向日葵「そうですわね!行きましょう!櫻子!」
櫻子(歳納先輩・・・)
向日葵(櫻子・・・・)
向日葵・櫻子(今の・・・これからの新しい人生をありがとう!)
■エピローグ
「未来に着いちゃった・・・」
「過去は・・・楽しかったな・・・」
「これから、どうしよう・・・でも、これでいいんだよね?向日葵・・・」
「これで、過去は変わったよ・・・平行世界の過去だけどさ・・・」
「ううん・・・いいんだ・・・だって、それで向日葵と過去の私が幸せならさ・・・」
(櫻子・・・あなたは今どうしてるのかしら・・・私の考えが正しければ・・・)
「あら?今のあなたは幸せじゃないんですの?」
「え?」
(櫻子が『タイムマシン』で平行世界の過去に来てしまったのなら・・)
「まったく・・・タイムマシンで過去に行って、ようやく帰ってきたと思ったら・・・何で泣いてますの?」
「え?何でここにいるの?向日葵!?」
(櫻子が『タイムマシン』で未来に行けば・・・きっとそこは・・・)
「はぁ?・・・はは~ん、さては寝ぼけてますのね?」
「本物だ・・・本物なんだね!向日葵!!!!!!!!!!」
(まったくあなたは・・・大人になってもバカなんですのね・・・櫻子は)
「向日葵!もう絶対に離さないからね!」
「もう・・・櫻子ったら//」
「向日葵!いっぱいいっぱい話したいことあるんだ!」
「はいはい、こうなったらとことん付き合いますわ」
「あっ、その前に・・・・」
「お帰りなさい櫻子・・・大変でしたわね」
「っ!!」
「・・・・・・うん、大変だったけど、大変だったけど!」
「ただいま!!向日葵!私帰ってきたよ!」
終わり
終わりになります。
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