穂乃果「メガネ」 (21)

穂乃果「あああーーもうダメ。わかんない!」

雪穂「お姉ちゃんまたそれー? まだ休憩してから10分しか経ってないじゃん」カリカリ

穂乃果「だってわかんないんだもん! 数学なんてお金の計算できれば十分だよ!」

雪穂「私も数学嫌いだけど……」カリカリ

穂乃果「……」

穂乃果「勉強は明日海未ちゃんに手伝ってもらうとして、ちょっと出掛けてくるねー」

雪穂「あっ、お姉ちゃん! はぁ……いつになったら海未さん離れできるのやら」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386176428

ショッピングセンター


穂乃果「はぁ~あったかーい、少し前まで暑かったのにもうこの寒さ」

穂乃果「マフラー巻いてくればよかったなあ……、ん? あれは……花陽ちゃん?」

花陽「……」スタスタ

穂乃果「よく見たらメガネかけてる、レアだ!」

穂乃果「花陽ちゃんも何か買いに来たのかな、面白そうだから後を付けてみよう!」


――――
―――

花陽「ウ~ン」

花陽「……」キョロキョロ

花陽「! 穂乃果ちゃん?」

穂乃果「穂乃果だよ! あちゃ~見つかっちゃったかー」

花陽「見つかっちゃったって……隠れてたの?」

穂乃果「うん! 花陽ちゃんがどこ行くのかなあって気になって後をつけてたの!」

花陽「そ、そんな堂々と言われても……」

穂乃果「ふふふっ、男子トイレに間違えて入りそうになる花陽ちゃんかわいかったよ」

花陽「ソ、ソレハワスレテー!」

穂乃果「それはそうと花陽ちゃん、今コート見てたよね?」

花陽「う、うん、去年まで着てたのがちっちゃくなっちゃって、それで新しいの買いにきたの」

穂乃果「そっかあ~、最近寒くなってきたもんねえ」

花陽「でもどれにするか悩んでて……店員さんには訊き辛いし」

穂乃果「穂乃果もちょっと苦手かも、試着しちゃうと断り辛い…」

穂乃果「そうだ! せっかくだし穂乃果が一緒に選んであげるよ!」

花陽「いいのっ? それならお願いしようかなあ、穂乃果ちゃんいつもオシャレだし」

穂乃果「よし、任された!」

穂乃果「ふんふふんふふーん(色んな種類のコートがあるなあ、色は白、赤、黄色は派手過ぎるかなあ)」

穂乃果「ところで花陽ちゃん今テスト期間だよね? お出かけして大丈夫なの?」

花陽「うん、一通り勉強したし息抜きも必要かと思って」

穂乃果「ああ、その余裕がうらやましい……」

穂乃果「二次関数なんて日常生活じゃ絶対に使わないよ!」

花陽「ふふっ、凛ちゃんも同じこと言ってた気がする」

花陽「(あれっ、それって一年生の範囲じゃあ……)」

花陽「で、でも穂乃果ちゃんはやればできると思うよ! 本気でやれば!」

穂乃果「うん、ありがとう。明日から頑張るね穂乃果!」

花陽「(穂乃果ちゃんすごい色のコート見てる……大丈夫……だよね?)」

穂乃果「花陽ちゃーん、だいたい決まった?」

花陽「うん、決まった、かな」

穂乃果「見せて見せてー、おっ、キャメルのダッフルコートかあ、なかなかかわいいね」

花陽「やっぱり落ち着いた色でフードが付いてるとあったかいかなあと思って、穂乃果ちゃんのは?」

穂乃果「えーっと、これ! 白のPコート! ふわふわやわらかいかんじの花陽ちゃんには似合うと思う!」

花陽「ほえー、けっこう大人なかんじだね。とりあえず両方試着してみます」

花陽試着中

ホ、ホノカチャン!マダ!
ヨイデハナイカーヨイデハナイカー

――――
――


穂乃果「どっちもよく似合ってたね! でも学校にも着てくとなるとダッフルコートの方がいいかな?」

花陽「うん、白だと毎日着てると汚れちゃいそうだし、Pコートはお出かけ用に今度買おうかな」

花陽「ごめんね、せっかく選んでもらったのに……」

穂乃果「ううん、いいコートが見つかって良かった! 穂乃果も嬉しい!」

花陽「えへへ、ありがとう、それじゃあ買ってくるね」

アリガトウゴザイマシター


花陽「おまたせー」ギュルルルル

穂乃果「あ、いまお腹が」アハハッ

花陽「は、恥ずかしい……」

穂乃果「もうそろそろ1時になるからね、もしよかったら下で何か食べてく?」

花陽「うん! 穂乃果ちゃんさえよければ行こう」

穂乃果「オッケー!」

穂乃果「それじゃあ、レッツゴー!」

――――
――


フードコート

穂乃果「うわあ、けっこう人いるねー」

花陽「うん、休みの日だし、空いてる席はっと……ん?」

穂乃果「あれって……にこちゃんと真姫ちゃん?」

花陽「でもにこちゃんはお団子頭で真姫ちゃんはロングヘアーだね」

穂乃果「変装してるつもりなのかな?バレバレなんだけど……あっ!」

ほのぱな「「(食べさせあってる……)」」

穂乃果「ふ、二人ってあんな仲だったんだね……」

花陽「最近仲いいなあって思ってはいたけど……」

穂乃果「二人の時間を邪魔しないでおこう……」

花陽「そうだね……」

穂乃果「ん、向こうの方空いたから座ろっか」

花陽「うん!」

真姫「(あ、あれは穂乃果と花陽!?)」

真姫「(なんだかじっとこっちを見てる気がするけど……)」

真姫「(ま、まあこの真姫ちゃんの完璧な変装が見破られるわけないわっ)」

真姫「(それにしても珍しい組み合わせね、明日花陽に何してたのか聞いてみようかしら)」

にこ「真姫ちゃん! あーん!」

真姫「(ハイハイ)アーン」

――――
――


花陽「ふう、おいしかったね! 穂乃果ちゃん!」

穂乃果「食べ過ぎた……」

花陽「焼きおにぎりは邪道だと思ってたけど案外いけるね! 穂乃果ちゃん!」

穂乃果「う、うん」

穂乃果「それにしても花陽ちゃんはほんとによく食べるよねえ、学校にお弁当2つ持って行っているんだっけ?」

花陽「うん、お腹が鳴るの恥ずかしいから……でも最近はそれでも……」

穂乃果「ええ!? どんだけ食べるの!」

花陽「なぜかお腹が空いちゃうの……」

花陽「次はどこ行こっか、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「う~ん、そうだな~……」

穂乃果「そうだ! メガネ!」

花陽「メガネ?」

穂乃果「そう、メガネ! メガネかけてるの珍しいね」

花陽「ああ、そっか、うん、お休みの日とかはメガネかけてるときが多いの」

穂乃果「そうなんだ~ 穂乃果はメガネの花陽ちゃんも好きだなあ、なんだか出会った頃を思い出すよ!」

花陽「出会った頃……」

花陽「……」

花陽「穂乃果ちゃん、私をμ'sに入れくれて本当にありがとう」

花陽「入学してからなかなか部活決まらなくて……でも今は夢に見たアイドル活動をしてて、毎日が輝いてるんだぁ」

穂乃果「は、花陽ちゃん……穂乃果も花陽ちゃんがμ'sに入ってくれてとっても嬉しかったよ!」

穂乃果「初めはおとなしいこだなあって思ってたけど、誰よりも努力家で……アイドルが大好きで……いつも笑顔な」

穂乃果「そんな花陽ちゃんが大好きだよ?」

花陽「!……」

花陽「わ、私も穂乃果ちゃんのこと好きです!」

花陽「……」ゴクリ

穂乃果「……」

穂乃果「……それってそういうこと?」

穂乃果「で、でも花陽ちゃんは凛ちゃんのことが好きなのかと……」

花陽「あ……その、えっと……」

花陽「凛ちゃんは大切な花陽の親友、穂乃果ちゃんは頼れる憧れの先輩…」

花陽「でも気づいたら穂乃果ちゃんのことを目で追ってる花陽がいて、ことりちゃんや海未ちゃんと話してるのを見ると胸がキュッと苦しくなって…」

花陽「私、穂乃果ちゃんに恋しちゃったんです!」

穂乃果「……」

穂乃果「……」ギュッ

花陽「ふぁっ///」

穂乃果「穂乃果もね、ずっとこうしたいって思ってたんだ……花陽ちゃん」

花陽「ほ、本当? えへへ、すごく……うれしい///」

穂乃果「今日二人きりになって、さらに花陽ちゃんのかわいいところを発見して……」

穂乃果「ますます花陽ちゃんにギュッてしたくなっちゃった」

穂乃果「穂乃果と楽しい思い出、たくさんつくろうね?」

花陽「うん! 花陽の方こそよろしくお願いしますっ」ニコッ



――終――

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きのとある閲覧者   2014年11月14日 (金) 21:34:49   ID: eCyi6tkK

ほのぱなって癒されますよね。

2 :  SS好きの774さん   2015年01月21日 (水) 17:07:05   ID: OElTBF9A

ほのぱなは、ないからかなりレアだね

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom