僕はまくらにそっと頭をあずける、一日の疲れと共に
まくら「やだ…くっさい…」
この瞬間が一番幸せだ
まくら「まって…頭押し付けないで…脂が…」
このまくらにして本当によかった、少し多値が張るお嬢様みたいなまくらだが、それだけの価値はあるな
まくら「私低反発なのに…なんでこんな薄汚いおっさんのまくらになってるんだろ…本当くっさい…」
まくら「寝たのかしら…」
まくら「こんな汚い頭皮が朝まで私に触れてるなんて……」ウルウル
まくら「グスンッ……いやあ………グスン……」
………ゴロンッ!!
まくら「…ッ!!やだっ…寝返り?!」
まくら「うう…横になったら汚いニキビが私の肌にあたるじゃない……うう…」グスングスン
ブチャ…
まくら「………ひゃあっ?!」
パンパンに膨れている顔面の重さでニキビが潰れる
まくら「なにこの臭い……ネバネバする……私…このまま汚れちゃうのかな…」
ダラリと潰れたニキビから汚い汁が枕の表面にじわじわと染み込む
まくら「……いやあ……なにこれ……」
これは洗っても完全に消えないであろう跡である
まくら「……………うぅ……やだよお………」
オキロ!カイジュウダ!オキロ!カイジュウダ!オキロ!カイジュウダ!
ふぁー!もう朝か…
オキロ!カイジュウダ!オキロ!カイジュウダ!オキロ!カイジュウダ!
まくら「結局一睡もできなかったわ……でももう大丈夫…こいつは居なくなる!…やった……幸せ…」
オキロ!カイジュウダ!オキロ!カイジュウダ!オキロ!カイジュ……ポチッ
二度寝するか
まくら「いやぁああああああああ!!!!早く起きて消えてよおおおおおお!!!」
まくら「結局あいつは昼まで寝ていた……私の綺麗な肌には黄色い染みができている……」
まくら「これが毎日続くなんて………もうこんな生活いやだわ…………グスンッ…」
その日から毎日、毎日まくらは汚され続けた
汚いおっさんが頭を洗う事は無い、まくらにカバーをかけることも、もちろん洗うことも
1ヶ月後
まくら「ハァハァ……まだなのかしら……」
まくら「……んっ……もう……あっ……我慢できない………っ!」
まくら「ばや"く"ぅ"~ばや"く"ぅ"~ぎでぇ"~……おかしくなっちゃいそう……あっ……ああんっ……っ!!」
ふぁ~今日も疲れたな~寝るか
まくら「……んぁっ!……はやくっ!……頭を…っ!」
よっこらセックス
まくら「…ぁあんっ!……もっと…!頭を強く押しつけて……っ!…んっ!……///」
んーー……
まくら「んっ……あぁっ……いい匂いだわ……っ///」スゥーハァースゥーハァー
なんか…なんか最近寝付けないな…
まくら「もっと…もっと…っ!…押しつ…っ……けて……お願い……んあっ!!」
まくら…変えようかな……
そして僕はまくらを買った、高反発まくらだ。
高反発まくら「ふぇぇ…」
まくら「だれよあんた」
高反発まくら「ふぇぇ…」ガクガクブルブル
んー、この低反発まくら捨てるのもったいないしなーどうしよっかなー
まくら「もしかして…私…捨てられちゃうのかな…」
高反発まくら「…ふぇぇ…」ガクガクブルブル
そうだ!犬用にすれば!
まくら「まって…っ!そんな今まで使っといてそれはないんじゃないのっ?」
あいつもまくらあった方が快適だろうし
まくら「こんなにボロボロになるまでつかっといて…はいいままでありがとうごさいますさようならなんて…なんか悲しいわ…」
まくら「それに今私の表面には貴方の……」
高反発まくら「ふぇぇ…」
まくら「なによ…どいつもこいつも若いまくらばっかり…ここまで期待させといて……バカ…なんなのよ……貴方の匂い…好きになっちゃったじゃない…」
それじゃ、いままでありがとなまくら
まくら「まって!最後にもう一回…!!」
これからはうちの犬のまくらになってくれよ
まくら「私には貴方の頭の脂が固まってできた命が…!!」
クゥーン…わんわんっ!シッポフリフリ
まくら「まって…まって………まって………まてよお…ばかあ…」
高反発まくら「ふぇぇ…」
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