海未・ことり「ヤンデレ?」 (37)
真姫「ツンデレ?」の続きになります。
あんまり関係ないので読んでなくても大丈夫かと思われます。
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ーーアイドル研究部部室
ことり「~♪」キュッキュッ
ガチャ
海未「すいません、遅れてしまいました……ってことりだけですか?」
ことり「あ、海未ちゃん。うん、みんな用事があるんだって」
海未「6人全員がですか……。穂乃果も家の手伝いがあると言っていましたし、珍しいこともあるものですね。…ところでことりは何を?」
ことり「一人で練習してもしょうがないし、たまには部室のお掃除でもしようかなって思って。けっこう汚れが溜まってきてたから」
海未「なるほど…。分かりました、私も手伝います」
ことり「いいの?」
海未「もちろんです。二人でやった方が効率がいいに決まっています」
ことり「…ふふ、ありがと海未ちゃん♪」
海未「どういたしまして、では私は棚の整理からやりますね」
ことり「うん、ことりは窓をピカピカにしちゃうよ~」
海未「だいぶみんなの私物が置いてありますね」ゴソゴソ
ことり「あはは、ことりもつい部室に色々と置きっ放しにしちゃうんだ」
海未「もう、駄目ですよ? 自分の物はちゃんと自分の家に持って帰らないと」
ことり「は~い」
海未「……ことりの返事は分かっているのか判断できませんね。…あっ」バサッ
ことり「わっ、雑誌が…」
海未「私としたことが……おや? この雑誌は確か花陽の…」
『ユリユリ天国ー増刊号ー』
ことり「真姫ちゃんに見せたっていう雑誌だよね?」
海未「そうですね。まぁ私はこういうのに興味は……」
『時代はヤンデレ!
あなたの持つ熱い思いをヤンデレ風味で伝えてみよう!
さすればあなたの好意に気づかない鈍感なあの子の心臓も鷲掴みだ!』
海未「……」ピクッ
海未「……」チラッ
ことり「……」ジーッ
ことり「……」スタスタ
ことり「……」パシッ
バサッ
ことり「……」コクッ
海未「! ……」コクッ
海未・ことり「……」パラッ
ーー高坂家
穂乃果「はーっ、やっと店番終わったぁ……」
穂乃果「今日は練習に出れなかった分、明日はいつもの倍くらい気合入れて頑張るぞー!」
ピロリン♪
穂乃果「あ、メール。電源切ってたから気づかなかったや」ピッ
新着メール 1560件
着信 528件
穂乃果「!?」
穂乃果「な、何だろう? 何かとんでもないことでも起こったのかな?」ピッ
差出人:海未ちゃん
宛先:LoveLive.pandaisuki@i.softbank.jp
本文:穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果穂乃果……
穂乃果「う、海未ちゃんどうしたんだろう…? あ、ことりちゃんからもきてる」ピッ
差出人:ことりちゃん
宛先:LoveLive.pandaisuki@i.softbank.jp
本文:穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん穂乃果ちゃん……
穂乃果「ふ、二人ともどうしたんだろう? メール全部二人からだ……。着信も…」
穂乃果「……う~ん、二人とも何か悩みでもあるのかなぁ? よし! メールや電話じゃ分かんないし、明日直接会って話してみよう!」
『メールと着信の多さ=愛の大きさ! 暇さえあればあの子に愛を送り続けよう!』
チャポン…
穂乃果「いやー、やっぱりお風呂は最高だなぁ。一日の疲れがお湯に溶けていくみたい…」フー
?「……」ハァハァ
穂乃果「……ん? なんか視線が…」チラッ
カサカサカサ!
穂乃果「…気のせいかなぁ、確かに今誰かの視線を感じたような気が……。うぅ…何だか気味悪いや、今日は早めに上がっちゃおうかな」ザバッ
?「!?」ブバッ
穂乃果「ふんふ~ん……え!? 何これ血!? いやあぁあああ!!」
『好きなあの子を陰から見守ろう! 君のあつ~い視線に気になるあの子も胸がドキドキしちゃうこと請け合いだ!』
ボフッ!
穂乃果「はぁ……海未ちゃんとことりちゃんは何だか変みたいだし、お風呂場で視線は感じるし血が流れてくるし……今日はあんまりいい日じゃないみたいだから早く寝ちゃお……」
カチッ
シーン……
?「……」カサカサカサ
穂乃果「……」
?「……」ジーッ
穂乃果「!」バッ
カサカサカサ!
穂乃果「……誰もいない。うぅ…確かに今誰かがいたような……。はぁ、もういいや! 寝ちゃえば気にならないよ!」ガバッ
穂乃果「……」スーッ
?「……」ニヤァ
チュンチュンチュン…
穂乃果「……過去最悪の寝覚めだ」
穂乃果「何か顔がベタベタする……。体中ヒリヒリするし…あれ? 私こんなにパジャマが乱れるくらい寝相悪かったっけ?」
穂乃果「……学校行かなきゃ」
カチャ
?「……」シュバッ!
穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん、おはよ~……」
海未「お"はようございます穂乃果、何だか元気がありませんね」フガフガ
穂乃果「うん、昨日色々あってさ……ていうか二人ともどうしたの!? 鼻にそんなにティッシュ詰めて!」
ことり「あ"はは、大したことないよ。昨日ちょっと素晴らしいものを見てから鼻血が止まらなくてさ」タラ…
穂乃果「垂れてきてるよことりちゃん! ティッシュティッシュ! なんかよく見たら目の下の隈もひどいじゃん!」
海未「昨日の夜あまりにもハッスルし過ぎたもので……恥ずかしい限りです」フラフラ
穂乃果「足元がフラフラしてるよ! 二人とも大丈夫なの!? あんまり無理して学校行かなくても…」
ことり「大丈夫大丈夫。今日も色々とやりたいことがあるし…」フラフラ
海未「ええ、そのためならばこの程度…」フラフラ
穂乃果(や、やっぱり二人ともおかしいよ……昨日の時点でちょっと変なんじゃないかとは思ってたけど…)
ーー学校、授業中
先生「ーーよって、6thシングルのPVによって広がったマイナーカプの可能性は…」カキカキ
海未「……」ジーッ
ことり「……」ジーッ
穂乃果「……」
穂乃果(うぅ…横見なくても分かるくらいに熱い視線を感じるよ…。二人ともいつもならちゃんと授業受けてるのに…)
穂乃果(……)モジ…
穂乃果「あ、あの先生。ちょっとお手洗いに行ってきます」
先生「ん? おお分かった。……えりりんからうみのぞと言ったカップリングが…」カキカキ
海未・ことり「……」スゥ…
ーー女子トイレ
穂乃果「……はぁ~」
穂乃果「二人ともどうしちゃったんだろ…何かあったの?って聞いても薄ら笑い浮かべてごまかすばかりだし…」
穂乃果「……そういえば海未ちゃんに言われたっけ。他人の心の機微に疎いって、にこちゃんと真姫ちゃんのことにも全然気づけなかったもんなぁ…」
穂乃果(知らない間に何かしちゃったのかな、私…)
穂乃果「……」
穂乃果「…えーい! こんなの私らしくないよ! 二人が話してくれないっていうなら話すまで何度も聞き続ければいいんだよ!」
穂乃果「よし! やることも決まったし、教室に戻ろう!」
カサカサカサ
穂乃果「ひっ!」
穂乃果「……ま、また視線が…い、いやいや気のせい気のせい! 昨日だって結局誰もいなかったんだし!」
バタン
?「……」スッ…
ーー昼休み
穂乃果「おっひっる♪ おっひっる♪」ゴソゴソ
穂乃果「はむっ!」パクッ
穂乃果「ん~、今日もパンが美味い!」
ことり「穂乃果ちゃん、よかったらこのおにぎり食べて」スッ
穂乃果「え、いいのことりちゃん?」
ことり「うん、私の手作りだよ♪」
穂乃果「おぉ~、ありがとう! それじゃあ遠慮なく…」パクッ
ことり「……」ニコニコ
穂乃果「もぐもぐ…… !? ぺっ、ぺっ! ことりちゃ~ん! 髪の毛が入ってるよ~!」
ことり「あ、ごめんね。うっかりしてたみたい」ニコニコ
穂乃果「もー、ことりちゃんはおっちょこちょいだなぁ~」アハハ
海未「穂乃果、私のもよかったらどうぞ」スッ
穂乃果「わ、海未ちゃんも作ってくれたんだ!」
海未「ええ、自信作です」
穂乃果「それじゃあ…ちょっとお腹いっぱいになってきたけど…」パクッ
ことり(……やっぱり海未ちゃんも用意してきてたか)
『髪の毛入りの食べ物で好感度アップ!』
ことり(でも、ことりはとさかが軽くえぐれるくらいの量の髪の毛を入れた! 思いの強さで海未ちゃんに負けることはない!)
穂乃果「もぐもぐ……うぇっ! 海未ちゃーん! 海未ちゃんのおにぎりも髪の毛入ってたよー!」
海未「おや、申し訳ありません。ぼーっとしていたようです」
穂乃果「もーっ……あれ? でも海未ちゃんの髪にしてはやけにくねってるような……?」
ことり「!?」
海未「たまたまでしょう」
穂乃果「う~ん、そうなのかな…」
ことり(ま、まさか雑誌の情報を鵜呑みにせずに自らの物として昇華させた!? 量ではなく質を優先させたとでもいうの!?)チラッ
海未(私の勝ちですね、ことり)ニイッ…
ことり「……!」ギリギリ
穂乃果(なんか二人の顔が恐い…)
ーー体育の時間
ことり「穂乃果ちゃん! 一緒に組も!」ハァハァ
海未「穂乃果、私と組みましょう」ハァハァ
穂乃果「ちょ、ちょっと二人とも鼻息荒いよ…あと近づき過ぎ…」
ことり「これくらい普通だよ穂乃果ちゃん! さぁ…さぁ!」クンカクンカ
海未「穂乃果…穂乃果ぁぁぁ!」クンカクンカ プシャアアァァァ!
穂乃果「うわー! もう二人のことが全然分かんないよー!」
ーー後日、アイドル研究部部室
絵里「それじゃあこれから第二回μ's緊急会議を始めます」
真姫「一回目はいつあったのよ」
絵里「あなたとにこの時よ」
真姫「う"ぇえ!?」
にこ「そんな会議してたのね…」
希「まぁ今回はそれは置いといて…穂乃果ちゃんから相談があるんやって」
凛「穂乃果ちゃんが?」
花陽「相談?」
絵里「確かに珍しいわよね…それじゃ穂乃果、話してみて」
穂乃果「……」グスッ
凛(ほ、穂乃果ちゃんが涙目になってるにゃ…)
花陽(し、深刻な相談なのかな…)
穂乃果「…ことりちゃんと海未ちゃんが変なんだ」
にこ「あの二人はいつもどこか変じゃない」
絵里「にこ、茶化さない。それで? 穂乃果?」
穂乃果「うん……最近やたらとメールと着信してくるんだけど、内容は私の名前がいっぱい書いてあるだけで…」
絵里「ちょっと見せてくれる?……うっ、こ、これは…」
凛「こ、怖いにゃ…」
穂乃果「それからよく食べ物を作ってきてくれるんだけど…やたらと髪の毛が入ってるの…。最初は偶然かと思ったんだけどね…」
花陽「た、食べ物に髪の毛が…」
にこ「何がしたいのかさっぱりね」
穂乃果「あとこれは関係あるか分からないんだけど……近頃どこにいても誰かに見られてるような感じがして恐いんだ…」
真姫(まず間違いなく海未達でしょうね……)
穂乃果「何かあったの?って聞いても二人とも全然答えてくれないし…ずっと一緒にいた二人のことが分からなくてすごく不安なんだ……」グスッ
絵里「……花陽」
花陽「? なに? 絵里ちゃん」
絵里「海未とことりに変な雑誌見せてないわよね?」
花陽「!! 変な雑誌!?」ガタッ!
「「「!?」」」
花陽「取り消してよ絵里ちゃん! 私はね、百合が大好きなの! 見てるだけで心がポカポカしてきて、気持ちが安らいで……また明日から頑張ろうって、そんな気持ちにさせてくれる百合が私は大好きなの! だから…百合を馬鹿にするのだけは許せない! そもそも百合っていうのはね!」
絵里「ご、ごめん! 謝るから落ち着いて花陽!」
花陽「…はっ! ご、ごめんね怒鳴っちゃって……」
穂乃果「び、びっくりした…」
にこ「キャラ変わりすぎでしょ…」
真姫(なんか吹っ切れてきたわね、花陽)
凛「り、凛はこっちのかよちんも好きにゃー……」ススッ
希「凛ちゃん、笑顔が引きつっとるよ」
絵里「…それじゃあ花陽はあの雑誌は見せてないわけね?」
花陽「う、うん。……あ、でももしかすると」ゴソゴソ
穂乃果「? どうしたの?」
花陽「今の二人の状態はこれによく似てると思う」バサッ
希「どれどれ……ヤンデレ……鈍感なあの子の心臓鷲掴み……」
にこ「まんまじゃないこれ…」
凛「? 心臓鷲掴み? 意味がよく分からないにゃ」
穂乃果「そうだよね…どういうことだろ?」
真姫(海未……ことり……)
絵里「…花陽、今度から部室にその雑誌置くの禁止ね」
花陽「え、えぇえ!?」
絵里「さて、どうしたものかしらね…」
希「真姫ちゃんの時みたいに当人同士で話し合っても解決せんかもしれんね」
凛「穂乃果ちゃんが聞いても話してくれないんじゃどうしようもないにゃ」
穂乃果「うぅ…」
にこ「そうねぇ…誰かが説得するとか?」
花陽「うん、このやり方じゃ気持ちは伝わらないって分からせてあげなくちゃ」
真姫「それなら私に任せなさい」
絵里「真姫が?」
真姫「私も前に同じ間違いをおかしたんだから、適任だと思うけど? まぁあの二人は間違えてることに気づいてなさそうだけど…」
希「そうかもしれんけど…真姫ちゃんが自分から言い出すなんて珍しいね」
凛「ちょっとびっくりしたにゃ」
真姫「た、たまにはいいじゃない」
絵里「確かに真姫の言うとおりかもしれないわね、お願いできるかしら?」
真姫「当然、任せときなさいよ」
穂乃果「うぅ…真姫ちゃん、よろしくね…二人を元に戻して~!」ガシッ
真姫「分かったから離れなさい!」
絵里「それじゃあ今日は解散!」
花陽(……)
ーー後日
穂乃果「~♪」
?「……」カサカサ
真姫「捕まえた」ガシッ
海未「な!? 何故真姫がここに!?」
真姫「ちょっと話があってね、ことりもいるんでしょ? 大人しく出てきなさい」
ことり「うぅ…何でわかったの…?」
真姫「二人ともあの雑誌に影響されてこんなことしてたんでしょ? まったく、傍から見たら自分を見てるようで恥ずかしいわ」
海未「真姫…でも何故真姫が?」
真姫「先輩としてアドバイスしに来たの。好きって気持ちは変に遠回しにするより直接伝えちゃった方がずっといいってね」
ことり「真姫ちゃん…」
真姫「ちゃんとお膳立てはしてあげるから、変なことするより穂乃果にちゃんと伝えなさい」
海未「…そうですね、この方法なら気持ちを伝えることができると思っていましたが…」
ことり「私たち、逃げてただけかもしれないね…」
海未「ありがとうございます、真姫」
ことり「ありがとう、真姫ちゃん」
真姫「いいのよ、気持ちはよく分かるから」
真姫「……」
真姫(人のこと言えないけど、よくこんな方法で気持ちが伝わるなんて思ったわね……)
ーーまた後日、屋上
穂乃果「真姫ちゃんに言われてきたけど……誰だろ? 私に話があるって…」
ガチャ
海未「……」
ことり「……」
穂乃果「海未ちゃん…ことりちゃん…」
真姫『みんなと協力して屋上の人払いをしといてあげるから、その間に言っちゃいなさい』
海未(真姫、感謝しますよ…)
ことり(ちゃんと、伝えなきゃ…)
凛「屋上へはしばらく入っちゃダメにゃ!」
エー! ナンデー
真姫「10分くらいで終わるから少しの間協力して!」
絵里「さて、どうなるかしらね…」
にこ「海未とことりのどっちかってことになるのよね…」
絵里「どっちもないってこともあるけどね……ま、どうなるかは穂乃果次第よね」
にこ「そうね、私たちが考えてても……ってあれ? 花陽はどこよ?」
希「…」ピクッ
海未「……穂乃果、まずは近頃の私達の行動について謝らせて下さい。私たちはあなたを混乱させただけだったようです」ペコッ
ことり「ごめんね、穂乃果ちゃん」ペコッ
穂乃果「へ? あ、うん……でも、何であんなことしたの二人とも? 理由を教えてくれないと何だかスッキリしないよ…」
海未「それは……一種の愛情表現といいますか…」
穂乃果「あいじょうひょうげん?」
ことり「うん、つまりね……私と海未ちゃんは…穂乃果ちゃんのことが…」
「「大好きなの(なんです)!」」
海未(い、言ってしまいました…)
ことり(海未ちゃん、穂乃果ちゃんがどっちを選んでも恨みっこなしだよ…)
穂乃果「二人が……私のことを…」
海未「はい…すいません、突然こんなことを言われても困るだけかもしれませんが…」
ことり「これが…私たちの気持ちなの」
穂乃果「……そっか」
ダキッ
海未「!? 穂乃果!?」
ことり「穂乃果ちゃん!?」
穂乃果「……よかったぁ、私ね、不安だったんだ。二人に嫌われちゃったんじゃないかって…」グスッ
海未「穂乃果…」
穂乃果「二人とも何も話してくれないし……知らないうちに二人に嫌われるようなことしちゃったのかなって…」
ことり「穂乃果ちゃん…」
穂乃果「…私も、大好きだよ! 二人のことが、世界で一番大好き! これからもずーっと一緒にいようね! 約束!」ニコッ
海未「穂乃果…もちろんです!」
ことり「うん! 三人ずーっと一緒だよ!」
穂乃果「えへへ♪ 安心したらお腹空いてきちゃった。教室に戻ってごはん食べよ!」タタッ
海未「あ、穂乃果! まったく…食べ物のことになると足が早いですね」
ことり「ふふっ、ホントだね」
「「……」」
海未・ことり「……あれ?」
海未「これは…」
ことり「友達として、って意味で受け取られちゃったみたいだね……」
海未「……ふふっ、穂乃果なら仕方ないかもしれませんね」
ことり「あはは、そうかもしれないね。でも、私はずっと諦めないよ、海未ちゃん」
海未「もちろん私だって譲る気はありませんよ? 穂乃果がいつかどちらかに振り向いてくれるその時まで…」
ことり「…ライバルだね、私たち」
海未「気が抜けない相手ですね、まったく」
ことり「こっちこそ。強敵だなぁ」
「「…ふふっ」」
海未「行きましょうか、穂乃果が待ってます」
ことり「うん!」
ガチャ バタン…
ーー物陰
花陽「…ふふっ」
花陽(個人的には穂乃果ちゃんにどっちか選んで欲しかったけど…これはこれでアリかな)
花陽(天然ジゴロの穂乃果ちゃんを海未ちゃんとことりちゃんで奪い合う構図……これぞ、ことほのうみ!!)クワッ!
花陽(穂乃果ちゃんを取り合う過程でお互いに意識し合ってことうみに発展するのもおいしい……そして二人が仲よさげにしているのをみて寂しげな様子でそれを見守る穂乃果ちゃん……くぅ~~~!)
花陽(いや! 見守るだけでなくどちらかを奪うのもいい! ほのことでもほのうみでもどちらに転んでも素晴らしい! そして取り残された一人が抱きしめ合ったあの日を忘れられずに自らを慰め……うおおおおおおお!!)
花陽(この危うい三角関係こそことほのうみ! いやー、今日もいいものが見れました。さて、私もお昼を…)クルッ
希「どこ行くん?」
花陽「」
希「性懲りも無く覗き見なんて…花陽ちゃんもいい趣味しとるね」
花陽「あ、あはは……」ダラダラ
希「そーんな悪い子にはお仕置きが必要やね!!」
花陽「だ、だ、」
ダレカタスケテー!
おわり
ヤンデレ書こうとしてたのに……何やねんこれ…
次は真面目な百合ss書きたいです。
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