放課後、屋上にて
ヤンキー女「・・・え?」
男「どうした?鳩がパンツァーファウスト喰らったみたいな顔して?」
ヤンキー女「ほ・・本当に付き合ってくれるのか?」
男「だから構わないと言っているだろうに」
ヤンキー女「・・・シャア」
男「何?さー?卓球したいの?」
ヤンキー女「よっしゃー!!」ダダダダ
男「あ、おい。行っちまったよ。何なんだ一体」
「ところでさっきから給水塔に隠れてこそこそしてる童貞は一体誰だ?」
男友「どどどどど童貞ちゃうわ!!」
男「どどどうるせーよ。なに?箒のおじさんの真似?お出掛けですか?」
男友「レレレじゃねーよ!つーか見たぞ!あれは一体何だ!!」
男「んだよあれって」
男友「とぼけんな!あのヤンキー女さんに告白されたろ!!」
男「いや、告白っつーか・・・」
男友「うるせーよ!調子乗んなこのハゲ!!」
男「」
・・・・
・・
・
男「落ち着いたか?」
男友「・・はい」ボロボロ
男「ならよろしい。んで、お前さっきの見てたんだろ?ありゃ誰だ?」
男友「え?知らないの?」
男「おう。基本他人に興味ねーからな」
男友「いやいや。それでも結構な有名人だぞ?」
男「知らねーから。んで、しってんの?」
男友「まぁな。あの人はヤンキー女さん。この学校一の不良だ。喧嘩が鬼強く、皆怖がって近づかない。」
男友「でも外見とは裏腹にお酒もタバコも一切手を出してないらしく。見た目がかわいいので一部、熱狂的なファンがいることも事実」
男「・・・詳しいんだなキモい」
男友「うるせー。俺も密かに狙ってたんだよ」
男「狙ってたって・・、諦めんなよ」
男友「はぁ!?彼氏がいんのにどうしろってんだよ!」
男「へぇ、彼氏がいんだ」
男友「お前の事だよ!!お前の!!」
男「は?俺?彼女なんていねーぞ?」
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男友「ちょっと待て。一個確認していいか?」
男「どした?」
男友「お前、ヤンキー女さんになんて言われた?」
男「あ?付き合ってだとよ」
男友「おう。ムカつく事実確認ありがとう。んで?お前の返答は?」
男「別に構わないよって。なのに何に付き合えばいいのか言わないでいっちまいやがった」
男友「」
教室
ガラガラ
ヤンキー女「おい女友!成功したぞ!!」
女友「あら?良かったじゃない。憧れの男君と付き合えて」
ヤンキー女「おう!」
女友「でもやっぱり分からないわ?」
ヤンキー女「何が?」
女友「あなたのような美少女が何であんな地味な男に告白するのかが。確かに顔はいいかも知れないけど他にいい男なんていっぱいいるでしょう」
ヤンキー女「う、うるせー!色々あんだよ!」←顔真っ赤
女友「あらあら。そうしてればあなた可愛いのにね。何で不良なんてやってんのかしら。男を見ればすぐ睨みつけるし」
ヤンキー女「・・・」
女友「・・まだ言えないのね」
男友「・・・多分ヤンキー女さんそういう意味で言ったんじゃねーぞ」
男「は?どゆこと?」
男友「あの人は男女の交際がしたいっつったんだよ」
男「はぁ?なんで?」
男友「知らねーよ。心あたりは?」
男「....ない。つーか女子とあんま話さねーし」
男友「だよな。お前と話す女子なんて幼ちゃん位だしな」
男友「で、どうすんの?」
男「何が?」
男友「勘違いとはいえ、OKしちゃったんだろ」
男「あー確かに。どうするべき?」
男友「いいじゃん。そのまま付き合っちゃえば?」
男「いや、好きでもないのに付き合うとかダメじゃね?」
男友「じゃあ一度OKしたのにすぐフルのか?」
男「む...それを言われると痛いな」
男友「だろ?とりあえず付き合っておいて、それから自然消滅を目指そう」
男「そうだな。それがいいかもな」
男友(よし。...これでヤンキー女さんと仲良くできるぞ)
男友(男の性質上、おそらくすぐに別れる。そこにつけこませていただくぜ!!)ニヤニヤ
男「おい。顔がキモいぞ」
男友「おっといかんいかん」真顔
男「いや、もう変顔しなくていいから」
男友「しばくぞ!!」
女友「ところで、先程から気になっていた事があるのだけれど?」
ヤンキー女「おう!どうした?」
女友「あなた確かメールアドレスを聞きに言ったんじゃないの?なんでいきなり告白なんてしたの?」
ヤンキー女「いや・・・ちょっとテンパった」
女友「テンパって告白したの?勇敢なのかチキンなのか分からないわ」
ヤンキー女「う、うるせーよ!面と向かって普通の会話話なんて俺に出来るわけねーだろ!!」
女友「相変わらず男君のことになるとダメね。普段の姿はどこに行っちゃったのかしら」
女友「で?結局メールアドレスはどうしたの?」
ヤンキー女「・・・」
女友「・・あなたもしかして、OKされてすぐこっちに来ちゃったの?」
ヤンキー女「・・うん」
女友「どうして?」
ヤンキー女「・・だって、嬉しかったんだもん」
女友(・・素のこの子、ホントに可愛いわね)
女友「でも、連絡手段がないとどうしようもないわ。もう一度聞いてらっしゃい。私はここで待っててあげるから」
ヤンキー女「・・・うん」
教室のドア←ガラガラ
男「お、居た」
男友「おーい男、居たか?」
男「あぁ」
女友「あら男君じゃない。いらっしゃい」
男「...ども」(なぁ、ありゃ誰だ?)コソコソ
男友(お前ホントに知らなすぎ。彼女は女友さん。この学校一の美人さんだ)
男(そうなの?なんかお前ヤンキー女の時と反応違くない?)
男友(俺の好みじゃないしな。なんか完璧過ぎて偽物くさい。俺はヤンキー女さん一筋だ)
男(なるほどな)
女友「ところで、一体何のようかしら?」
男「ん?あぁそうだ。ちょっとそこのヤンキー女に用があってな」
女友「なるほど。じゃあ私達は一度席を外しましょう。行くわよそこの童貞も」
男友「どどど童貞ちゃうわ!!って、え?俺も?」
男「いや別に席を外す必要はないぞ?」
女友「いいから」
ガラガラピシャン
男「何なんだ一体?...さて、ヤンキー女?」
ヤンキー女「ひゃ!!」
男「ひゃ?」
ヤンキー女「あ・・いやちげーよ!!何でもねーよ!!」(やっばー!二人っきりとか無理だよ!恥ずかしすぎるよ!!)
男「おう?ならいいんだが。一つ聞いていいか?」
ヤンキー女「お、おう!どんとこいや!!」
男「じゃあ...なぜ俺に告白した?」
ヤンキー女「」
男「申し訳ないが俺は今日までお前の存在なんて知らなかったぞ?」
ヤンキー女「・・・やっぱり覚えてないんだ」ぼそっ
男「え?なんだって?」
ヤンキー女「うるせーよ!テメーは黙って俺と付き合ってればいいんだよ!!」ダダダダ
ガラガラピシャン!!
男「あ、おい。....またこのパターンかよ」
次の日の昼
ガラガラ!
ヤンキー女「おい!男はいるか!」
もぶA「ひぃ!!ヤンキー女さんだ!」
もぶB「おい、目ぇ合わせるとやられるぞ!」
ヤンキー女「・・・おい」ガシッ
もぶA「な、なななんでしょうか!?」
ヤンキー女「男の席はどこだ?」
もぶA「はひ?男ですか?男なら窓際で音楽聞きながら寝てますが」
ヤンキー女「おう。サンキュー」
もぶB(ヤンキー女さん、男に何のようだろう)コソコソ
もぶC(きっと呼び出されてカツアゲされるんだぜ)コソコソ
もぶB(あぁ、男って地味だしな。いいカモなんだろ)コソコソ
ヤンキー女「」ギロッ!!
もぶBC「ひっ!!す、すびませんでしたぁ!!!」
ドスドス
男←つっぷし?
ヤンキー女「・・・お、おい」
男←ウォークマンシャカシャカ
ヤンキー女「おいって!!」
男友「あ、ヤンキー女さん!どうしたんですか?」
ヤンキー女「あぁ?誰だテメー」
男友「俺は男の数少ない友達の男友ですよ。昨日も居たじゃないですか」
ヤンキー女「はっ、知るか。俺は男に興味はねーんだよ」
男友(うわー説得力皆無だな)
男友「それはさておき男になんかようですか?」
ヤンキー女「あぁ。それにしてもなんで寝てんだ?こいつ昼飯食ってねーのか?」
男友「あぁ。男はいつもパン一個ですよ」
ヤンキー女「はぁ?なんでだ?」
男友「なんか体を鍛えるとか空腹に慣れるためとかなんとか」
ヤンキー女「・・・」
男友「どうします?起こしますか?」
ヤンキー女「いや、今日はいい。出直すわ」
男友「そうですか。あれ?手に持ってるのは弁当箱ですか?なんなら一緒に食べませ・・」
ヤンキー女「あぁ?何言ってんの?」
男友「で、ですよね?。ハハハ・・」
ヤンキー女「おいテメー、俺が今日来たこと言うんじゃねーぞ」
男友「え?言わなくていいんですか?」
ヤンキー女「いいんだよ!言ったらぶっ[ピーーー]ぞ?」
男友「はぁ。ヤンキー女さんがそう言うのであれば」
ヤンキー女「おう、じゃな」ドスドスガラガラピシャン!
男友「・・・こりゃ厳しそうだな」
ガラガラ
女友「あら?随分と早いじゃな。男君を昼食に誘うんじゃなかったの?」
ヤンキー女「それがよー、あいつもう食い終わってた」
女友「随分と早食いなのね。お昼休みに入ってからまだ10分もたってないじゃない」
ヤンキー女「なんか昼飯はパン一個らしいぞ」
女友「あらら。どうしてまた」
ヤンキー女「なんか色々あんだとよ。どーっすっかな、これじゃあ一緒に飯食えねーぞ」
女友「ヤンキー女、よく考えなさい。これはチャンスよ」
ヤンキー女「ちゃんす?」
女友「ええ。あなた、確か家では料理作ってるのよね」
ヤンキー女「まぁな。俺んちは母子家庭だからな。働いてるママの変わりに作ってるけど」
女友「なら大丈夫。あなた、明日から弁当2つ作りなさい」
ヤンキー女「あぁ?なんでだよ?」
女友「鈍いわね。男君に作ってあげるのよ」
ヤンキー女「おぉ!」
女友「それに作って渡せば自然と一緒に食べる流れになるはず」
ヤンキー女「さっすが女友!!計算高いぜ!!」
女友「・・それって誉めてるの?」
ヤンキー女「おう!んで!?メニューはどうしよう!?」
女友「それはあなたが考えなければ意味がないわ。男受けがよさそうなメニューにしなさい」
ヤンキー女「分かった!帰ったら弟に聞いてみるぜ!!」
さらに次の日の昼
ヤンキー女「おらぁ!男はいるか!」
もぶABC「ひぃ!また来た!!」
男友「やぁヤンキー女さん。今日もおとk・」
ヤンキー女「どけ、くそが」
男友「・・ふぁい」
ズカズカズカ
ヤンキー女「・・おい男!!」つんつん
男「ん・・んぁ?誰だよ寝てんのに」
ヤンキー女「・・・」
男「あぁ、お前か。なんか用か?」
ヤンキー女「・・・い」
男「あ?よく聞こえねーんだけど?」
もぶA(お、男の奴、ヤンキー女さんなんて事を!!)
もぶB(これは血の雨が降るぞ!)
もぶC(おい、ご飯がめっちゃ寄ってんだけど。
これおかずもう一品入るだろ)
ヤンキー女「・・ちょっと面かせやぁ!!」ガシッ
男「あっ、おい。何すんだ!」
ドスドス、ガラガラピシャン!
もぶA「・・・行ってしまわれた」
ガラガラ
女友「やれやれ、あの子ったら。あれじゃ只の焼き入れに見えるじゃない」
もぶAB「じょ、女友さん!!」
女友「あら皆さん、ごきげんよう」
男友「・・・ライオンかよ」
女友「あらら?男友君はあんまり嬉しくなさそうね?私が来てあげたのよ?このあたs・・」
男友「んなこといいから要件を言え」
女友「ちょっとあの子が心配でね」
男友「あの子っつーとヤンキー女さんか?」
女友「ええ。どういう訳かあの子は男君の事大好きらしいから」
女友「でもあの子ってあんなでしょ?だからちょっとね」
男友「・・随分とヤンキー女さんの事買ってんだな?」
女友「ええ♪あの子ホントに可愛いのよ?」
男友「んな事は知ってんだよ。お前のお陰で人の本質を見抜くことには自信がある」
女友「・・だからあの子の事、狙ってたのね?」
男友「まぁな。でもあの様子じゃ無理っぽいな」
女友「ま、あの子の基本的に男性に対して嫌悪感を抱いているみたいだし。むしろ人間が嫌いなのかもね」
男友「確かに、ヤンキー女さんって基本一人だよな」
女友「何か過去にあったみたいなのだけれど・・」
男友「・・でもよ、何で野郎が嫌いなのに男にはあんななんだ?」
女友「・・まだ教えて貰っていないわ。というより、その事を聞くと恥ずかしがってどっか行ってしまうのよ」
男友「なるほどな。でも男は面識ねーって言ってたけどな」
女友「忘れているだけでしょ?そんな事より早く追いかけましょう」
男友「は?俺もかよ!?」
じょ
すみません。間違えました。
女友「当たり前ででょ?友人が頑張っているのなら出来る限りの手伝ってあげないと。それに私とお昼を一緒にできるのよ?」
男友「テメーとの飯は食い飽きたよ」
女友「あら?酷いことを言うのね?」
男友「・・・まぁ、男もあんなだからな、大好きなヤンキー女さんの為にもフォローにまわるか」
女友「そうしなさい。ヤンキー女はあなたに1海里の興味もないわ」
男友「単位が微妙だな。つーか、1852メートル未満って案外でかいぞ」
女友「あら?海里正の正確な長さなんてよく知ってるわね」
男友「この前男が小型船舶免許の勉強してて教えてもらった」
女友「・・・あなたから色々聞いてはいたけれど、男君って変わってるわね?」
男友「あいつの所有スキルめっちゃ高いぞ?小型船舶免許に潜水士、レスキューダイバーライセンスにEFR、さらに全空連公認空手初段と全柔連公認柔道初段。」
女友「・・あの人は何になるつもりかしら?」
男友「陸上自衛隊だってさ。親父とじいちゃんがそうらしいぞ?」
女友「はぁ、ヤンキー女も変な人を好きになったものね」
男友「でもいい奴だ、それだけは俺が保証する」
女友「あら、夜通し見張っててくれるのかしら?」
男友「その歩哨じゃねーよ。分かりにくいボケかますな。とっとと行くぞ」
女友「そうね。あの子達は多分屋上にいるわ」
ちなみにスキルは著者が持っている者をそのまま書きました。(テレテレ)
スタスタ
男友「でもよ、屋上って鍵かかってんじゃん」
女友「ヤンキー女が壊したのよ」
男友「・・スゲーな」
女友「さ、私達はここから見ていましょう」
男友「それにしてもヤンキー女さんの手作りかか、いいなー」
女友「あなたは私の手作りで我慢しなさい」
男友「えー、もういいよ。食いあきたし」
女友「いいから。はい、あーん」
男友「あー・・・」
女友「どうかしら?」
男友「いつも通りだ、まぁうまい」
女友「そ?なら良かったわ」
うっす。自分、まだケツの青いガキなんで許してくださいっす。確かに妄想っすが頑張るんでキモくても許してほしいっす。
・・・・
・・・
・・
男「.....おい」
ヤンキー女「おう!なんだ?」
男「何だこれは?」
ヤンキー女「カレーだ!作ってきてやったんだぞ!?」
男「んな物見りゃわかんだよ!!なんでカレー!?」
ヤンキー女「弟が野郎は皆カレーが大好きって言ってたからな!いいから食ってみろ!」
男「いや...弁当でカレーかよ......」パクっ
ヤンキー女「どうだ!?俺は料理は得意なんだぜ!?」
男「うん...確かにうまいが....冷えてるせいで口の上がいがいがする」
ヤンキー女「あ?。冷めてるカレー食うとそうなるよな、あれなんなんだろうな?」
男「知るか!!」
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