恒一「…」ﾊｰﾊｰ

鳴「…」ｸﾃｰ

恒一「…暑いね」

鳴「榊原君のせいだよ」

恒一「…冷房、つけようか」

鳴「うん」

鳴「…」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

恒一「…」ｼﾞｰ

鳴「？　何？」

恒一「いや、パンツ見えてる」

鳴「！？」ﾊﾞｯ

恒一「隠すの遅いって」

鳴「えっち…」ｼﾞﾄｰ

恒一「わざとじゃないんだけど…」

鳴「榊原君だけ見るのはフェアじゃないよ」

恒一「僕の見たいの？」

鳴「…」

恒一「いや、否定してよ」

鳴「見せてくれるの？」

恒一「見せてあげようか。このズボンの下」ｽﾙｽﾙ

鳴「や、やっぱりいい」

恒一「…」ﾍﾟﾗｯ

鳴「…」ｶｷｶｷ

恒一「…うーん」ﾍﾟﾗｯ

鳴「ちょっと、動いちゃ駄目」ｶｷｶｷ

恒一「へ？」

鳴「大人しくしててね」

恒一「はいはい」

恒一「…」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

鳴「…」ｶｷｶｷ

恒一「見崎、これの続きどこ？」

鳴「あっちの棚」

恒一「取って来てもいい？」

鳴「まだ駄目」

鳴「できた」

恒一（やっとか）ﾌｰ

鳴「お疲れ様」

恒一「モデルになるのって緊張するね」ｱﾊﾊ

鳴「見る？」ｽｯ

恒一「いいの？　どれどれ…」

鳴「どう？」

恒一「…僕の手首と持ってた本しか書いてないんだけど」

鳴「誰も榊原君を書いてるなんて言ってないよ」ｼﾚｯ

恒一「…」ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

鳴「あっ」

恒一「…そんな事言って、ちゃんと書いてるじゃない」

鳴「し、知らない」ﾌﾟｲｯ

かわいい

恒一「…」ｼﾞｰ

鳴「何読んでるの？」

恒一「ジョン・ソールの…って、言っても分からないよね。ホラーだよ」ﾍﾟﾗｯ

鳴「好きだよね。面白い？」

恒一「見崎も読む？」

鳴「うん。よいしょ…」ﾀﾞｷｯ

恒一「…肩越しって見にくくない？」

鳴「いいからページ捲って」

恒一「もう…」ﾍﾟﾗｯ

懐は小ぐ……

恒一「…」ﾍﾟﾗｯ

鳴「…っ」ｷﾞｭｳ

恒一「…」ﾍﾟﾗｯ

鳴「ひぅ…」ｷﾞｭｰ

恒一「あのさ、怖いなら無理しなくても…」

鳴「別に無理してないよ。早く次のページ」

恒一「もう…」

鳴「う…」ｷﾞｭｷﾞｭｰ

恒一（僕が色々と集中できないんだけどなー…）

恒一「ちょっとお手洗い行ってくるね」

鳴「うん」

恒一「…服の裾放してよ」

鳴「…」

恒一「まさかまだ怖がって――」

鳴「ない。怖がってない」ｷﾞｭｰ

恒一（結局着いて来たよ…）

鳴「別に怖がってないから。分かってるよね？」

恒一「はいはいみさきはこわがってないよー」

鳴「」ｲﾗｯ

恒一「みさきめいはつよいこだよぉ」

鳴「今の千曳さんの真似？」

恒一「似てた？」

鳴「少し」

恒一「マジか…」ｶﾞｰﾝ

恒一「…」

鳴『榊原君、居る？』

恒一「いるよ」

鳴『そう…』

恒一「…」

鳴『榊原君、居るよね？』

恒一「いるってば」

鳴『うん』

恒一「…」ｳｰﾝ

鳴『榊原君、まだ？』

恒一「…見崎。ちょっと向こう行っててくれない？」

鳴『え？　なんで？』

恒一（出ないんだよ言わせんな恥ずかしい）

鳴「…」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

恒一「…」

鳴「あ」ﾋﾟﾀｯ

恒一「ん？」

鳴「また下着見られるとこだった」ｶｸｼｶｸｼ

恒一「今更かよ。別に僕しかいないし、いいんじゃない？」

鳴「…それもそうか」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

恒一「いいの！？」

鳴「クッキー食べたい」

恒一「買いに行く？」

鳴「面倒くさい」

恒一「じゃあ我慢してよ」

鳴「榊原君、私クッキーが食べたい」

恒一「じゃあ買いに…」

鳴「クッキーが食べたいの」

恒一「…作ってくるよ」

鳴「やったー」

背景白だと違和感

鳴「出来た？」ﾋｮｺ

恒一「まだ」ｺﾈｺﾈ

鳴「…」

恒一「えーっと…あ、チョコ有るし、これも入れて…」

鳴「まだ？」ｳｽﾞｳｽﾞ

恒一「まだだって」

鳴「おいひい」ﾓｷﾞｭﾓｷﾞｭ

恒一「そんな頬張らなくても一杯あるから」

鳴「うん」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

恒一「食べ滓付いてる」ﾌｷﾌｷ

鳴「んむ…」

恒一「子供じゃないんだから」

鳴「はい、あーんして」

恒一「あーん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

鳴「おいしい？」

恒一「まあまあかな。はい、口開けて」ｱｰﾝ

鳴「もぐもぐ…こんなに美味しいのに」ｺﾞｯｸﾝ

恒一「そう？」ｱｰﾝ

テレビ「猫特集です――」

鳴「猫」

恒一「猫だね」

鳴「榊原君は猫好き？」

恒一「うん。好きだよ」

鳴「へぇ…」

鳴「…にゃーん」ｽﾘｽﾘ

恒一「…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

鳴「にゃー」

恒一「…」

鳴「…にゃにか言ってよ」

恒一「可愛いにゃー」ｸﾘｸﾘ

鳴「にゃふ…」

ごめん９時に戻ります

鳴「にゃー」ﾃｸﾃｸ

恒一「？」

鳴「…」ｶｷｶｷ

恒一「何してるの？」

鳴「…」ｺﾞｿｺﾞｿ

恒一（大きいダンボールに入ってる…）

鳴「拾ってにゃー」

恒一「…とりあえず部屋に連れていこう」

鳴「♪」ｽﾘｽﾘ

恒一「満足した？」

鳴「まだにゃー」ｸﾝｸﾝ

？？「保健所から来た赤沢です｣ﾍﾟｺｯ

鳴「んー…あっ」

恒一「どうしたの？」

鳴「…」ｽﾀｽﾀ

恒一（出て行っちゃった…また何か思いついたのか？）

鳴（両目眼帯）「ただいま」

恒一「…」

鳴（両目眼帯）「…」

恒一「…み、見崎？」

鳴「…ぐすっ」ｽﾀｽﾀ

恒一「何がしたかったんだよ…」

鳴「ただいま」

恒一（あ。戻った）

鳴「じゃあ罰ゲームです」

恒一「はぁ！？」

鳴「榊原君には罰ゲームを受けてもらいます」

恒一「んな理不尽な…」

鳴「…」ｳﾙｳﾙ

恒一「お、おっけー」

鳴「それじゃこの箱から一つ取って」ｼﾚｯ

恒一「おい」

鳴「はよ」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

恒一「はぁ…もういいや」ｺﾞｿｺﾞｿ

鳴「決まった？」

恒一「んじゃコレ」

鳴「内容は…『1分間無抵抗の刑』です」ﾃﾞﾃﾞｰﾝ

恒一「なにそれ」

鳴「榊原君は一分間、何をされても抵抗してはいけません」

恒一「…変な事は禁止ね」

鳴「じゃあ今から10秒後にスタートね」

恒一「はいはい」

鳴「10秒で支度しなっ！」

鳴「スタート」ﾀﾞｷｯ

恒一「…」

鳴「榊原君、甘い匂いがする…」ｸﾝｸﾝ

恒一「さっきクッキー焼いてたからね」

鳴「違うよ。榊原君の匂い」ｽﾝｽﾝ

恒一「っ！？」ﾋﾞｸｯ

鳴「あ。首が弱点？」

恒一「…さ、さぁ？」

鳴「ふぅん…」ｼﾞｰ

恒一「…」

鳴「…」

恒一「…まだ一分経ってないよ？」

鳴「…うん」

鳴「…目、閉じて？」

恒一「…うん」ｽｯ

鳴「…」

恒一「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

鳴「…」

恒一「…？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

恒一「ね、ねぇみさ――」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

鳴「はい。終わり」ｽｯ

恒一「…え？　えぇ！？」

鳴「言ったでしょ？　罰ゲームだよ榊原君」ｸｽｯ

恒一「ぐぬぬ…」

鳴「ふふ…」

恒一「あれは卑怯だよ」ﾊｧｰ

鳴「榊原君が言ったんじゃない。変な事はするなって」

恒一「…そうでした」ｶﾞｯｸｼ

鳴「ま。ああいうのは次までお預けね」

恒一（悔しい…。完全に遊ばれた）

俺（しばらく保守してて欲しいなんて言えない）

１時ぐらいに戻ってきます
落ちてたら昼前ぐらいに別の鳴ちゃんスレ立てます