ゆうた「これがナーヴギアか」 (43)
ゆうた「これがあれば今大人気のVRMMOハンティングアクションゲーム…」
ゆうた「モンスターハンターができるぞ」
ゆうた「何でもゲームの開発者が茅場晶彦っていう天才科学者なんだそうだ」
ゆうた「よし。待ちきれないしさっそくプレイしよう!」
――5時間後
ゆうた「うーん やっぱり楽しいなー」
ゆうた「でもそろそろ夕飯の時間だな。ログアウトを…」
ゆうた「… あれ? ログアウトできない? おかしいなー」
ゆうた「ん? メールが届いてるぞ なになに…」
ゆうた「 「プレイヤーは広場に集合せよ」 だって? よし行ってみるか」
?「プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ」
?「私の名前は茅場 晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ」
茅場「プレイヤー諸君は、既にメインメニューからログアウトボタンが無いことに気づいてると思う。それは、不具合ではなくモンスターハンター本来の仕様である」
茅場「諸君は今後、ゲームから自発的にログアウトすることはできない」
茅場「外部の人間によってナ―ヴギアの停止、解除を試みられた場合、ナ―ヴギアが諸君の脳を破壊する」
茅場「今現在をもって、モンハンはもうただのゲームではない。もう一つの現実だ。今後、ありとあらゆる蘇生手段は存在しない」
茅場「HPがゼロになった瞬間、アバターは永久に消滅し、ナ―ヴギアによって脳を破壊される」
茅場「このゲームから解放される条件はただ一つ。集会場、HR7に辿り着き最終ボスを倒し、このゲームをクリアすることだ」
茅場「クリアできないものは、永久にこのゲームの中を彷徨ってもらう」
ゆうた(最初の村でじっとしていても意味はないってことか…)
ゆうた「大変なことになったな…」
ゆうた「とりあえず4人仲間を集めないと」
――1時間後
ゆうた「仲間も装備も揃った。よし出発だ」
ゆうた「とりあえずキークエのケチャワチャの討伐だ」
――クエスト中
ゆうた(ここは3rd経験者の僕がみんなをひっぱらないと)ザクザク
ハンマー「おい! そこの太刀厨! ふざけんな! 俺にあたってんだろ」
ゆうた「?」ザクザク
ハンマー「おい、お前… いい加減に…」
大剣「ハンマー 危ない!!!」
ハンマー「え? うわああああああああああ」
大剣「ハンマあああああああああああああ」
ゆうた「き、消えた…」
ゆうた「そんな 僕のせいで?」
弓「だから、そんなフンターやめとけって言ったのよ!」
大剣「よせ、今はとにかくクエストに集中だ!リタイアはできないんだからな」
弓「く… ハンマー…」
――クエストクリア
ゆうた「ちょwww 蹴るのやめてwww 剥ぎ取りできないwwww」
大剣「もうお前みたいなキメラ&発動スキルなしとは二度と組まない」ゲシゲシ
弓「ハンマー ごめんね… あなたの犠牲を決して無駄にはしない」ゲシゲシ
――2週間後
ゆうた「なんとかHR3までは上げたぞ」
ゆうた(でもハチミツが足りないな)
ゆうた「はちみつください」
ゆうた「おっ、そうだ。キークエ手伝ってもらお」デン!
ランス「!? みんな、フンターだ!フンターが出たぞ!」
ガンランス「きゃあああああ 逃げろおおおお 殺される!」
ゆうた「また一人になっちゃった…」
ゆうた「これで今日だけでもう10回目だ 僕が入っただけで解散するのは」
――2か月後
ゆうた「あれから2か月もたつのにHRは3のままだ」
ゆうた「周りは死んだのかクリアしたのか知らないけど、かなり人が減ったな」
ゆうた「体感でだいたいスタート時より9割減ってとこか」
ゆうた「僕も早くクリアしなくちゃ…」
――ゆうやが入室しました
――yuutaが入室しました
――たかしが入室しました
ゆうた「おっ 僕が部屋たてたのに4人も集まったぞ」
ゆうや「ハチミツください」
たかし「キークエ手伝って」デン!
yuuta「はやくいこ」
ゆうた「」
ほ
ゆうた「このパーティーで出発して良かったのだろうか…」
ゆうた「? おい… yuuta!? 何でBCから移動しない?」
ゆうた「タイムアップで終わったら、クエストリーダーが死ぬルールだったな」
ゆうた「こうなったらもうやけくそだ! うおおおおおおおおお」ザクザク
たかし「うおおおおおおおおお」ザクザク
ゆうや「うおおおおおおおおお」棒高跳び
ゆうた「おい! そこの太刀! ふざけんな! 俺にあたってんだろ」ザクザク
ゆうた「!?」
ゆうた(あれ? このセリフ… 前に誰かに言われたような…)
ゆうた(あぁ そうか あの時 僕のせいで死んだハンマーに言われたんだったな)
ゆうた(そうか… あの時のハンマーの気持ち。今になってわかったよ…)
ゆうた「でも死にたくない… 死にたくない…」
ゆうた「ハンマーさん! 僕は… 強くなる!」
ゆうた「死ねえええええええ」ザクザク
――たかしは力尽きた
ゆうた「それでも」ザクザク
――ゆうやは力尽きた
ゆうた「これで… とどめだ! だりゃ!!」大迷惑斬り
――クエストに成功しました
ゆうた「やった! これで僕も上位だ!」
ほ
――さらに3か月後
ゆうた「上位に上がったはいいけど、採取ツアー以外怖くてできない」
ゆうた「相変わらず僕が部屋に入ってら、逃げられてしまうし」
ゆうた「それにしても、ずいぶん人が減ったな…」
ゆうた「上位プレイヤーでまだ残ってるのは100人ぐらいしかいないんじゃ?」
ゆうた「仕方ない 僕が部屋を建てよう」
――ヒースクリフが入室しました
ゆうた「!? なんだこの人… メチャクチャ強いぞ!」
ほ
ゆうた「ミラバル一式?」
ゆうた「見たことも聞いたこともない防具だなー」
ゆうた「それにお守りもすごいな」
ゆうた「回避性能10s3か。こんなすごいのもあるんだ」
ゆうた「よろしくお願いします」
ヒースクリフ「よろしく。クエあるならどうぞ」
ゆうた「しかも優しいし… この人について行こう!」
――1週間後
ゆうた「すごい… これまでの半年が嘘だったみたいに一気にHRがあがったぞ」
ゆうた「そして、これが最終クエスト『高難度:千の剣』か…」
ゆうた「なに 恐れることはない… 俺にはヒースクリフさんが付いてるじゃないか」
ゆうた「おっ こいつがダラ・アマデュラか。強そうだな」
ゆうた「スキップなんてしないでじっくり見よう」
ゆうた「クエが始まったか」
ゆうた「とりあえず戻り玉だ!」ボシュ
ゆうた「ヒースクリフさん… 頑張って!」
ゆうた「……」
ゆうた(僕は本当にこれでいいんだろうか…)
ゆうた(僕は何を求めてこの世界にやってきたんだ?)
ゆうた「!?」
ゆうた「ヒースクリフさんの体力が危ない!?」
ゆうた「助けに… 行かなきゃ…」
ゆうた「勇気を出すんだ、ゆうた!」
ゆうた「うおおおおおおおおおおおお」ザクザク
ヒースクリフ「おい! ゆうた君! やめたまえ! 私に当たっているぞ」
ゆうた「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ザクザク
ヒースクリフ「ちょ… 本当に… や…やめて… し、死んじゃう」
ゆうた「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ザクザク
ヒースクリフ「こ、こんな… は、ずで、は…」
――ヒースクリフが力尽きた
ゆうた「!?」
ゆうた「そ、そんな… ヒースクリフさああああああああああああああん!!」ザクザク
ゆうた「ちくしょおおおおおおお。よくも!! 絶対に許さないぞおおおお」ザクザク
ゆうた「」ザクザク
ゆうた「」ザクザク
ゆうた「」ザクザク
ゆうた「?」ザク…
ゆうた「あれ? 動かないぞ… こいつ」
ゆうた「!?」ゴゴゴゴゴゴ
ゆうた「な、なんだ? 地震か? これもコイツの技なのか?」
ゆうた「フィールドが崩れて… いや…世界が崩壊していく…」
ゆうた「いったいどういうことだ」
ゆうた「しまった!? お、落ちる!」
ゆうた「わああああああああああああああああああ」
ゆうた「… う、うーん…」
ゆうた「ここは? 病室か?」
ゆうた「そうか 帰ってきたのか」
ゆうた「現実に!」
ハンター「おお!俺たちを救った英雄ゆうたが目を覚ましたぞ!」
ドラゴン「ヒースクリフの正体が茅場だと見抜くとは… さすがです!」
ゆーすけ「YU U TA !! YU U TA!!」
はやと「ゆ! う! た! ゆ! う! た!」
ゆうた「」
――3か月後
ゆうた「ゲーム開始当時高校生以下だったプレイヤーは、政府の配慮により設置された学校に通うことになった」
ゆうた「そして、俺も来月から中学生だ」
アスナ「ゆうた君!」
ゆうた「あ、アスナお姉ちゃん」
アスナ「小学校卒業おめでとう」
ゆうた「ありがとう!」
アスナ「約束、忘れないでね」
ゆうた「約束…?」
アスナ「もー 中学校卒業したらお姉ちゃんと付き合うって言ったじゃない」
ゆうた「ごめんなさい」
クライン「…」
クライン「キリト… 双剣なんて糞武器選んだばっかりに…」
エギル(キリトが死んだのは太刀厨の… クライン! お前のせいだぞ…)
――おわり――
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胸糞