柿ノ木坂ジュニアテニヌトーナメント会場ーー
「おい、聞いたかよ?16歳以下の部に30歳のオヤジが出場するって噂」
「まさかぁそんなバカな話あるワケねぇだろw」
ダヨナーアルワケナイヨナーハハハ
調査兵団「リヴァイ兵長……目をさましてください!」ウルウル
エレン「兵長…………」
ミカサ「………………」
※テニヌとは、一見テニスに見えてテニスではない何か
桜乃(竜崎桜乃12歳、ただいまピンチです
次の駅で無事降りられるかなぁ)ドキドキ
中学生1「あっはっは!お前ら自分のグリップの握り方も知らねえのかよ」
桜乃(どうしよう………)
中学生2「おおーっ!さすが佐々部!」
中学生1こと佐々部「ばーか常識だろ!」ブンッ
ブォンッ ブォンッ
桜乃(ひぃ~、電車の中で素振りなんて危ないよ……)アセアセ
リョーマ(……………………)ジーッ
リョーマ「ねえ、うるs」
リヴァイ「おい」ギロッ
佐々部「あ?」ピタッ
リョーマ「…………………」
リヴァイ「さっきからうるせぇんだよ、ガキ」
桜乃(っ……………!)ゴクリ
佐々部「……トップスピンを打ちてーなんらウエスタングリップだろ!
こうやってラケット面を立てて握手する感じで握んだよ」ドヤ
リヴァイ「おいガキ、聞こえねえのか?」
佐々部「あーうるせえな!ガキにガキ言われ……え、ジジイ?」キョトン
リヴァイ「置いたラケットを上から掴む様に持つのが正しいウエスタンの
グリップ
ちなみにテメェの言う『握手するように』はイースタングリップだ」
リョーマ(それ、俺が言おうと思ったんだけど)
中学生たち「プッ…………」クスクス
佐々部「ギクッ……………」タラァ
リヴァイ「よくいるよな、逆に覚えてるテメェみたいな奴」
セイハルダーイ
セイハルダーイ
桜乃(あ、青春台についたみたい!)ホッ
中学生3「佐々部かっこわるーっ」ゲラゲラ
佐々部「う、うるせー!着いたぞ!」ズンズン
桜乃「あ、私も降りなくちゃ!」アセアセ
リョーマ(……ま、いっか)テクテク
桜乃(おばあちゃん来てないなあ、テニヌの試合観に行くからって誘って
くれたのに遅れちゃうよ……ん?)チラッ
リヴァイ「………」スタスタ
リョーマ「……………」キョロキョロ
桜乃(あれ?さっきのおじさんだ
最初は小学生かと思っちゃったなぁ……)ジーッ
リヴァイ「」ギロッ
桜乃(わっ、こ、こっち睨んだ!?)アセアセ
リヴァイ「おい……そこの三つ編み、柿ノ木坂テニヌガーデンってどっちだ?」
桜乃(三つ編みって、私のことだよね)
桜乃「あっ、はい!試合観に行くんですか?私もこれから観に行くんです
私テニヌって初めてで……」
リヴァイ「………質問に答えろ」
桜乃(ひっ!ちょっと怖いなあこの人……)
桜乃「南口を出てまっすぐ行けばわかると思います……」ブルブル
リヴァイ「南口か……悪いな」
リョーマ(ふーん、南口……)テクテク
リヴァイ「それと、一応言っておくが……俺は試合を観に行くんじゃなくて
試合に出るんだよ、ガキ」
桜乃「あ……あちゃー!ごめんなさい、私……///」カァー
桜乃(勘違いしちゃったよ~、恥ずかしぃ……)
リヴァイ「ま、別にいい」スタスタ
桜乃「……………………」
桜乃「…………………えっ?」
桜乃(今の人、30歳くらいのおじさんだったよね……?
試合に出るって……?あ、でもシニアとかのリーグ戦かな
でも今日観に行くのってジュニアじゃ……やっぱり小学生!?)
「おーい桜乃ちゃーん!スマンスマン」タッタッタ
桜乃「あ、もう遅ーい!おばあちゃん」
スミレ「はやくアタシの車に乗りな!」ニカッ
桜乃(青春学園中等部テニヌ部顧問、竜崎スミレ
私の元気なおばあちゃんです!)
桜乃「あれ?南口じゃ……」
スミレ「何言ってんだい、桜乃ちゃんは方向オンチかい?
柿ノ木坂テニヌガーデンは北口だよ?」
桜乃「ええーーーー!?」
リョーマ(南口、南口)テッテッ
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