真尋「猫か」クー子「……猫は好き」(467)
真尋「そうなのか?」
クー子「……うん。ブログに乗せたい」
真尋「例のたまに炎上するブログか? そういやお前ブログになに書いてるんだ?」
クー子「……主にニャル子のことを。あと食べ物のことと猫のこと」
真尋「なんだかお前らしいな。でも、そんなに猫好きだったとは知らなかったよ」
クー子「……少年の家では猫飼えない?」
真尋「うーん……今でもすでに手一杯なのに、これ以上増えるのはなあ」
クー子「……そう。じゃあ少年が猫になって」
真尋「なんでだよ」
クー子「……少年、にゃーって言ってにゃーって」
真尋「……にゃ、にゃあ」
クー子「……きゅん。少年かわいい」ナデナデ
真尋「な、撫でるな! じゃあ今度はクー子の番だぞ」
クー子「……さっき言ったけど」
真尋「ダメ。ちゃんと言いなさい」
クー子「…………にゃー」
真尋「ははっ、可愛い可愛い」ナデナデ
クー子「……うー、少年に辱められた。責任取ってほしい」
真尋「なんでだ。僕だって言わされただろ?」
クー子「……じゃあ少年の責任はわたしが取る」
真尋「じゃあ責任と責任の相殺ってことで」
クー子「……うー」
真尋「あっ、猫行っちゃった」
クー子「……うん、残念。家に連れ帰ってお風呂に入れたり温かいミルクを飲ませる虐待をしたかった」
真尋「だからダメだって……。ところでクー子」
クー子「……なに?」
真尋「その……しゃがむ時に足を八の字にすると、パンツ見えるぞ?」
クー子「…………少年のえっち」ガバッ タッタッタッタ
真尋「クー子? お前もしかして恥ずかしがってるのか?」
クー子「…………」
真尋「あのクー子が恥じらいを覚えるなんて……成長したなあ」ナデナデ
クー子「…………うー」
ニャル子「~~~~~~! そのうーうー言うのをやめなさい!」
真尋「なんだよ、急に怒鳴って」
ニャル子「~~~~~~、うー!」
真尋「お前だって言ってんじゃないか」
ニャル子「真尋さん! なんだったんですか! なんだったんですか今のうらやま、うら、うらららららら」
真尋「なに言ってんだよ、お前……」
はあ、クー子マジ可愛い奇跡だ
クー子「……少年は、猫、好き?」
真尋「心酔するほど好きではないかなぁ」
クー子「……可哀想」
真尋「は?」
クー子「少年は猫の素晴らしさが分からない、可哀想な感性の持ち主……同情せざるをえない……」
真尋「猫の可愛さが分からないだけで憐れまれるのか」
クー子「……猫は可愛い。少年も、いつか気付くはず」
真尋「……そこまで言うほどの可愛さなのか? 正直イヌやネズミと同じくらいだと思うけど」
クー子「……例えば」
すりすり
真尋「ひっ!? な、なにをっ!!」
クー子「こうやって喉を撫でても少年は可愛くない。犬も、鼠も……でも、猫はゴロゴロ言ってくれる。可愛い」
真尋「いきなり喉を撫でるな!」
クー子「少年は触るとすぐ怒る、可愛くない……でも、猫はいくら触っても怒らない、可愛い」
真尋「というかさっきから、なんで僕と猫を比べてるんだよ!」
真尋「そもそも、いきなり触られたら誰だって怒るだろ」
クー子「……少年は心が狭い」
真尋「心が狭いとかじゃなくて、常識としてだな……」
クー子「……わたしだったら、少年が触っても怒らない」
真尋「……え?」
クー子「……軽いボディタッチくらいなら、スキンシップの範疇内……
eraJなら、R-18モードに突入しなくても行える……普通の行為……」
真尋「そんなこと言ってると、ニャル子あたりから『脳みそすっからかんの腐れビッチ』とか言われるぞ」
クー子「……誰でも怒らないわけじゃないから大丈夫。少年は特別……」
真尋「えっ」
クー子「ちなみにニャル子だったら、大・歓・迎……むしろ触ってほしい……隅々まで……」
真尋「……そっか」
クー子「そうすると喜ぶ」
真尋「クー子が、だろ?」
クー子「そう、わたしの……主に下腹部が」
真尋「よし、この話はここで終わりにしよう」
クー子「……あと、猫には肉球がある……可愛い……」
真尋「それこそ、犬とか熊とかにもあるだろ。肉球は」
クー子「……少年は分かってない……犬や熊の肉球は歩くためだけのもの……
猫の肉球は、高いところからの着地に適応してるから……犬や熊より柔らかい……ぷにぷに……」
真尋「へぇ、そうなのか」
クー子「だいたい、ニャル子のほっぺたくらいぷにぷに……」
真尋「そう説明されると、良く分からないな」
クー子「……私の二の腕と、同じくらい?」
真尋「いや、聞かれても困るから」
クー子「……じゃあ、はい」
ずいっ
真尋「……一応聞いておくけど、差し出された手を僕はどうすればいいんだ?」
クー子「……実際に触ってみると、想像しやすい」
真尋「遠慮しとく」
クー子「……少年はノリが悪い。戦闘は、ノリのいい方が勝つのに……」
真尋「なにと戦うんだよ、この状況で」
ニャル子なんか最初からいらなかったんや
クー子「……現実?」
真尋「現実、ねぇ……」
クー子「……仕方がないから、自分で触る……」
ふにふに
真尋「満足したか?」
クー子「……ちょっと違う……」
真尋「えっ?」
クー子「思っていたのと違う……本物は、もっと、こう……弾力が……」
真尋「そうか、それは残念だな」
クー子「……折角あの柔らかさを感じようと思ってたのに……これじゃあ、欲求不満……触りたい……」
真尋「じゃあニャル子を探して頬をつつけばいいだろ」
クー子「……少年にしてはナイスアイデア……だけど、それじゃあ駄目……」
真尋「なんで?」
クー子「……触ろうとすると、ニャル子、きっと全力で抵抗してくる……
それだと触れないから……結局、欲求不満で、悶々しつつ過ごすことになる……」
真尋「……どうでもいいけどもっと別の言い方はないのか?」
クー子「……触りたい……」
真尋「って言っても、この辺に野良猫なんていないはずだけど」
クー子「……触りたいスイッチが入ったから……触らないと、ムラムラが収まらない……」
真尋「クー子」
クー子「……どうしたの、少年?」
真尋「確かに言い方を変えろって言ったけど、余計に酷くなってちゃ意味がないだろ」
クー子「……じゃあ……欲情?」
真尋「……悶々で」
クー子「……じゃあ、悶々……悶々が、おさまらない……」
真尋「まぁ頑張れ。僕は帰るから」
クー子「……少年」
真尋「どうした、クー」
ぷいにゅっ!
真尋「子ぉっ!?」
クー子「……ちょっと違う。少年のほっぺただと、ちょっと硬い」
真尋「い、いきなり触るなって!!」
クー子「……じゃあ、聞いてから触れば大丈夫?」
真尋「いや、そういう問題じゃなくて、こう、軽々しくスキンシップは……」
クー子「少年、二の腕触るね」
ぷにょっ
真尋「いや、こっちの意思をくみ取ろうとくらいしろよ!」
クー子「少年、耳たぶ触るね」
ふにっ
真尋「ひっ!? な、なんでそんなとこ!!」
クー子「少年、お腹触るね」
ぺたっ……
クー子「……柔らかくない……つまらない……」
真尋「触りすぎだ、馬鹿!!」
ベシッ!!
クー子「……痛い」
し
ほ
し
も
し
書き込もうとすると専ブラが落ちる
這いよる混沌様がお怒りのようだ
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
続き書いてくださいオナシャス!
ほ
クー子「ちゃんと聞いてから触ったのに……」
真尋「僕は許可出した覚えはないけど」
クー子「……答えは聞いてない」
真尋「答えを聞かないなら聞いてるって言わないだろ」
クー子「……少年は、我儘」
真尋「クー子が自分勝手なだけだ」
クー子「……でも、きちんと聞いても少年は断るし……」
真尋「……別に駄目なんて言ってないだろ」
クー子「……本当?」
真尋「……触る場所次第でな」
クー子「じゃあ、肉球」
真尋「ない」
クー子「……じゃあ、尻尾?」
真尋「ない」
クー子「……やっぱり少年は我儘」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
真尋「僕に肉球や尻尾があるようと思うのか?」
クー子「……わたしも少年の全てを知ってるわけじゃないから」
真尋「見たら分かるだろ! それくらい!」
クー子「……お婆ちゃんが言ってた……『見た目で料理を語ることはできる、でも味は語れない』って……」
真尋「ドヤ顔してるところ悪いけど、中身じゃなくて見た目の問題だからな」
クー子「……でも、もしかしたら、ついてるかも……」
真尋「……ほら、よく見ろ。手にはなにもついてないだろ」
クー子「……」
真尋「……なんだよ」
クー子「……少年、手、触ってもいい?」
真尋「……それくらいなら、まぁ、別にいいけど」
クー子「……分かった」
ぷにぷに
クー子「……!」
クー子「……少年の手、ぷにぷに……猫の肉球みたい……」
真尋「……」
ぷにぷに
真尋「…………」
ぷにぷにぷにぷに
真尋「……なぁ、クー子」
クー子「……なに?」
真尋「いつまで、その、手……触ってるんだ?」
クー子「……無論、死ぬまで」
真尋「それは却下。はい、終了」
クー子「……意地悪」
真尋「もう満足しただろ? だったらさっさと帰るぞ」
クー子「……少年」
真尋「今度はなんだ?」
クー子「少年の手、貰ってもいい?」
真尋「えっ」
ぷにぷに
クー子「少年の手を触った時……下品だけど、その……ぼっ」
真尋「言わせないぞ。というより、切り取って何に使うんだよ?」
クー子「……携帯用ぷにぷに……いつでも悶々せずにすむ……」
真尋「だからって切り落とすなんてそんな……」
クー子「大丈夫……ちょっとくすぐったいけど、痛みは一瞬だから……」
真尋「後遺症は一生だろ」
クー子「……だったら、効き手じゃなくてもでいい……」
真尋「言われなかったら効き手持っていくつもりだったのかよ……そもそも、そんなことしたらニャル子が黙ってないと思うぞ」
クー子「……それは困る……」
真尋「それに、切り落としたらすぐに腐ってボロボロになるだろうし」
クー子「……それも困る……」
真尋「分かったら手を離してくれ」
クー子「……だったら……妥協する」
真尋「なんだ? 指で十倍長持ちとか言わないだろうな」
クー子「……指でもたぶんニャル子は怒るからそれも駄目……
……だから……手、つないでもいい?」
×効き手
○利き手
し
真尋「……」
クー子「これなら、少年も困らないし、わたしもぷにぷに……」
真尋「……それは……いい、のか?」
クー子「これが駄目なら……その時は、最後の手段……」
真尋「最後の手段って……一応聞いておくけどそれは?」
クー子「……宇宙ラブドール職人に頼んで本物と見間違うほどの少年の手を作ってもらう……
それを持ち歩いて、ぷにぷにしたくなったらぷにぷにする……街中とか、学校とか……」
真尋「見た目完全にアウトだろ」
クー子「……確かに、これは危ない人と思われるかもしれない……
でも、少年が断るなら、もうこれしか……」
真尋「分かったよ、ほら!」
クー子「……ありがとう……」
きゅっ
クー子「えへへ、ぷにぷに……」
真尋「……ったく、今回だけだからな」
クー子「……それは困る」
もう付き合っちゃえよ
原作でけっこうクー子にフラグたってるって本当?
>>84
「……少年、本当はわたしの事が嫌いなの?」
「いや、大好きだぞ、うん」
「……少年はずるい」
使いやすいから、と本音を足そうとしたが、どことなくクトゥグアが嬉しそうなオーラを出しているので口に出さないでおこう。
※這いよれ! ニャル子さん 8巻 P210 2~6行目
これは良いステマ
ニャル子「どうしてこうなった……どうしてこうなった!?」
真尋「なに騒いでるんだよ」
ニャル子「なにもへったくれもありませんよ! なんで真尋さんとクー子が仲良くお手手を繋いで帰ってやがるんですか!!
メインヒロイン攻略せずにサブのCG埋めるなんてトゥルーエンドが怒ってハードディスクオールデリートかましますよ!?」
クー子「……これには深いワケがあるから……」
ニャル子「ワぁケぇ~~~~!? んなもんあったからって許されることと許されないことがあんですよ!!
こんの薄汚いクトゥグア星人が!! この場で神に命還させてやる!! うおおおおおおおおおおお、蒸着!!」
ニャル子『ニャルラトホテプ星人が変身するタイムはわずか0.05秒にすぎない!!
では蒸着プロセスをもう一度見てみよう!』
クー子「……変身……ニャル子、本気で怒ってる……」
真尋「少しは人の話を聞こうとしろ!!」
ニャル子『真尋さんは下がっててください!! ここは譲れぬ正念場!! ここで引いちゃあ女がすたるってもんですよ!!』
真尋「そうじゃなくて!!」
クー子「……だったら、ニャル子も手、つなぐ?」
ニャル子『……へっ?』
クー子「それなら、わたしも幸せだし、ニャル子も幸せ」
ニャル子『そ、それは……ううむ、魅力的な……いやいや、でも……』
振り向かないことさ
真尋「おい、クー子!! 勝手に何を!!」
クー子「……怒ってるニャル子には、これが一番効果的……」
真尋「だからってなぁ……」
クー子「ほら、少年も……」
真尋「……」
ニャル子『しかしこれは見過ごせない事態……だけどこの機会を逃してしまうとこんなラブラブイベントそう発生しないかも……
そもそも一緒に帰るのは爆弾を生まないためにあえて行ってるのかも……いやいやそれでもさすがに』
真尋「あー、ニャル子」
ニャル子『はい?』
真尋「僕たちもう帰るけど、お前はどうするんだ?」
クー子「今なら少年が、手を繋いで帰ってくれるって」
ニャル子『……うううううう、じゃあ両手!!』
真尋「は?」
ニャル子「クー子が片手繋いで帰ってたんなら、私たちは両手繋いで帰りましょう!!
それなら今回の件も水に流します! いいですよね、真尋さん?」
真尋「いや、どうやって帰るんだよそれで」
し
煙草なくなったから>>1はよ
え?
ところでハス太は
まだや
し
*
クー子添い寝スレ今日も経ってるな
いいことだ
クー子「……少年、もしかして、怒ってる?」
真尋「……別に」
クー子「……怒ってる……」
真尋「別に怒ってない、ただ疲れただけだ。結局ニャル子に両手繋いだ意味のわからない格好で引っ張り回されたし」
クー子「……嬉しそうなニャル子……可愛かった……」
真尋「……クー子、一つだけ約束してくれないか?」
クー子「……なに?」
真尋「手を触ることに関してはもう何も言わないから、人目に付く場所ではいくら悶々しても手を触ろうとしないでくれ。
それがニャル子の前でならなおさらだ」
クー子「……嫉妬するニャル子、可愛いのに……」
真尋「見つかるたびに本気で殺されそうになっちゃ命がいくつあっても足りないだろ。守れないなら手は貸さない」
クー子「……それは困る……じゃあ、約束する…………でも」
真尋「でも?」
クー子「少年の言い方、なんだか浮気の口止めみたい……ちょっと変」
真尋「考えすぎだろ」
クー子「……そう?」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
し
真尋「……今日はなんか、色々あって疲れたな……」
真尋「もう寝よう……」
ニャル子「フッフッフ、お疲れのようですね、真尋さん!! なんだったらマッサージしましょうか?
私、こう見えても宇宙タイ式マッサージの免許を持ってるんですよ!」
真尋「なんでも宇宙付ければいいってもんじゃないだろ。疲れるから放っておいてくれ」
ニャル子「えっ、酷っ!! お望みなら子どもには見せられないような激しい奴でもいいですからー!!」
真尋「出てけ」
バタンッ!
ニャル子「あぁん……真尋さんのいけずぅ……」
――― 0200
真尋「……」
ごそごそ
真尋「……ん……」
きゅっ
真尋「…………何しに来たんだ、クー子」
クー子「……起こした?」
ほ
真尋「……今何時……まだ二時じゃないか……」
クー子「……起こすつもりはなかった……ごめん」
真尋「それで、何の用だ?」
クー子「……人目につかないところでなら、触っていいって言ったから……」
真尋「だからって、なんでこんな時間に……」
クー子「……夜這い」
真尋「……は?」
クー子「……ニャル子に夜這いしてたんだけど、ほっぺたを触ったところでニャル子が起きて……
怒涛の如き叱責をされたあげく、部屋から追い出された……
だから、目を瞑って少年の手を触って、ニャル子のほっぺたの感触を思い出してる……」
真尋「……」
クー子「あぁ、ニャル子……ニャル子のほっぺた……」
ぷにぷに
真尋「……少しでいいからTPOをわきまえてくれ」
クー子「……ごめん。でも、我慢できなかった……悶々して……」
真尋「……知らないって」
し
真尋「……じゃあ僕寝るから」
クー子「うん、おやすみ」
ぷにぷに
真尋「……」
ぷにぷに
真尋「……クー子」
クー子「少年は寝てていい。わたしはわたしで、気がすんだら帰るから……」
真尋「……凄く気になるんだけど……」
クー子「心頭滅却すれば、火もまた涼し……ファイト、少年」
ぷにぷに
真尋「……って言われても……」
真尋(……もういいや、気にしたら負けだ)
クー子「ニャル子ぉ……ニャル子ぉ……」
ごそごそ
真尋「いや、ちょっと待ってクー子」
クー子「……少年、空気は読んで」
真尋「それをクー子から言われるとは思ってなかったよ。っていうより、なにしてるの」
クー子「何って……自家発電……」
真尋「いや、おかしいだろ」
クー子「……何が?」
真尋「何がじゃない! その、ひ、人前でそういうことやって恥ずかしくないのか!?」
クー子「……気にしたら負け。少年は早く寝て、続きが出来ない……」
真尋「いや、気になるから! そういうのは人目につかないところで、その……」
クー子「……でも、少年の手を触ってニャル子の寝顔を思い出したら、こう、下腹部がキュンキュンしてきて……」
真尋「だからってこの場で始めるようなことじゃないだろ!!」
クー子「……部屋に帰ったら、この感触を忘れてしまうかも……感触があるかないかじゃ、大違い」
真尋「……頼むから、僕を巻き込まないでくれ……」
クー子「そうは言っても、ニャル子の部屋に入ったら、今度はただじゃすまないかも……」
真尋「……別にいいだろ、それくらい。というより、一回痛い目にあった方がいいんじゃないか?」
クー子「私がじゃなくて、家が。また今日のうちに夜這いを仕掛けたら、今度は家がただじゃすまないことになるかも……」
真尋「それは確かに困るけど、それならクー子が我慢すればいいだけだろ」
クー子「……我慢は身体によくない……」
真尋「人としてどうなんだ、って聞いてるんだよ僕は!!」
クー子「宇宙規模でみれば些細な問題……」
真尋「頼むからもう少し地球の常識に合わせて考えてくれよ」
クー子「……大丈夫、天井のシミを数えてれば、すぐに終わるから……」
真尋「この、いい加減に……って、わわわわわっ!!」
ずでんっ!
真尋「……痛てててて……あ、ごめん、クー子」
クー子「……わたしが手を持ってるの、忘れちゃ駄目……今回は助けられたけど、いきなり立ち上がろうとすると……危ない……」
真尋「うん、ありがとう……っ?」
クー子「……どうしたの、少年……?」
真尋「……ねぇクー子、支えてくれたのは感謝するけど、この左手……なんか、少し湿ってる気がするんだけど」
クー子「……これは、その……溢れだした愛が」
真尋「出てけ!!」
原作準拠だとニャル子達の部屋は異空間状態だから別に家はなんともならないんじゃ?
クー子「少年のところからも追い出された……」
クー子「……仕方ない、部屋に戻ろう」
ニャル子「げっ」
クー子「あ、ニャル子ぉ♪」
ニャル子「『あ、ニャル子ぉ♪』じゃあないですよ! なんでアンタが真尋さんの部屋から出てくるんですか!
帰りからなーんか怪しいと思ってたけど、まさか、やっぱり真尋さんとなにか……!?」
クー子「……これは、その……少年が、今日はニャル子が来ないって寂しがってたから」
ニャル子「なんとっ!?」
クー子「……私は、ニャル子の部屋から帰る時に少年の切なそうな声が聞こえたから、少し話をしてただけ」
ニャル子「そ、そんなことになってたなんて……つまり今がチャンスってことですね!! いよっしゃぁ!!」
ガチャッ!!
ニャル子「真っ尋さーん!! あなたのニャルラトホテプ、ただいま到着しました!! さぁGive me chu chu chu!!」
<うわっ、なんだ!?
バタン
クー子(……これで、ニャル子はしばらくの間、少年の部屋から出てこない……
今のうちに、ニャル子のベッドで、ニャル子の枕の匂いを嗅ぎながら……)
>>146
(そんな詳しくもないのにスレ乗っ取って)スマンな
真尋「……眠い」
クー子「……少年、寝不足?」
真尋「誰かさんのせいでな」
クー子「……ニャル子のあれは、愛だから」
真尋「誰かってのはニャル子だけじゃないんだよ」
クー子「……じゃあ、ハス太?」
真尋「……そういうクー子の方は元気そうだな」
クー子「おかげさまで……充実した夜だった……」
真尋「……はぁ……こっちは最悪だったよ……」
クー子「……少年」
真尋「何?」
クー子「我慢はよくない」
真尋「は?」
クー子「定期的に発散させないと、不全になって、将来困ることになる……」
真尋「本当に何の話だよ」
真尋「……はぁ……」
ニャー
真尋「……猫?」
猫<ニャー
真尋「……お前のせいで昨日はさんざんな目にあったよ」
猫<ニャオンニャオン
真尋「しかし、そんなに可愛いかな? ……犬と変わんないと思うけど……」
ぐいっ
真尋「……でも、言われてみれば可愛いかなぁ……静かだし、人の邪魔しないし。
あの二人よりは、マシ、かなぁ」
猫<フミャー
真尋「肉球……」
猫<フニャン?
ぷにぷに ぷにぷに
真尋「……感触、同じか?」
クー子「……!!」
真尋「……あ」
猫<ニャー
真尋「……えっと、触るか? この猫……」
クー子「少年、そのまま、動かないで……!」
真尋「……えっと」
クー子「これは、まさに理想郷……ユートピア……
猫の肉球の柔らかさを持った少年の手……その上に乗せられた本物の猫の肉球……
そのふたつの柔らかさの間に生じる至福状態の圧倒的癒し空間は……まさに歯車的肉球の小宇宙……!」
真尋「……日本語で説明してくれると嬉しい」
クー子「少年……お願いがある……」
真尋「……内容によるかな」
クー子「少年の手と、その猫の肉球で、わたしの手を挟んでほしい……!」
真尋「……」
クー子「……駄目?」
真尋「……別にいいけど」
クー子「……」
クー子「猫……」
クー子「こっちおいで……おいで」
クー子「ねこ、ねこ……にゃー、にゃー……こっちだよ」
真尋「……」
クー子「いい子いい子……ほら、にゃー、にゃー」
真尋「……何やってるんだ? クー子」
クー子「……少年……いつの間に?」
真尋「ついさっきからだけど」
クー子「……実は、ここに、絶滅危惧種である宇宙マフマフの生息地があると聞いて、今日はその調査に……」
真尋「いや、猫だろそれ」
クー子「……違う。この子はこれでもれっきとした私の部下……」
真尋「宇宙マフマフじゃなかったのか?」
クー子「……宇宙マフマフという名の、部下……」
真尋「……言い訳としては苦しすぎないか?」
真尋「それにしても小さい猫だな、ここに居たのか?」
クー子「……さっき、見つけた」
真尋「ふーん」
クー子「……少年は、猫、好き?」
真尋「嫌いじゃないよ。クー子は……って聞くまでもないか」
クー子「猫は可愛い、もふもふしてる……だから好き」
真尋「そうか」
クー子「……よし、じゃあ帰ろう」
真尋「もういいのか?」
クー子「もう、時間も遅い……外に居ると、危ない目に会うかも」
真尋「いや、お前たちに限ってそんなことは無いと思うが」
クー子「帰ろう、少年」
真尋「……ちょっと待てクー子」
クー子「……何?」
真尋「なに、じゃなくて……なんでその猫を連れて帰ろうとしてるんだ?」
クー子「……外に居ると、危ない」
真尋「……さっきの、猫の話だったのか……
って、そうじゃなくて、連れて帰るなって言ってるんだよ」
クー子「大丈夫、世話はちゃんと見る。文字通り、猫っかわいがり……」
真尋「世話は見るって言っても、もしかしたら誰かの飼い猫かもしれないだろ。
それに、猫は何十年も生きるから、それだけ世話も大変だし……可愛いからなんてそんな理由で飼って、飽きたとか言って追い出したら、それこそこの子が可哀想だろ」
クー子「少年はわたしを見くびってる……ニャル子への愛と、猫を可愛がることに関しては、わたしは宇宙一のスペックを誇る……!
その凄さ、まるで颯爽と登場して社の命運を託されて戦った、セ○サターンもかくやというほど!」
真尋「そんなことで胸張られても困る。例えも分かりづらいし。とにかく、駄目なもんは駄目だ」
クー子「……それは残念……折角、名前もつけたのに……」
真尋「……なんて言うんだ?」
クー子「……フサ」
真尋「それは、フサフサしてるから、フサ?」
クー子「……ううん。フサッグアの、フサ」
真尋「ここでその名前か……」
クー子「フサ、お前もニャル子に会いたいよね?」
フサ「ニャー」
クー子「……フサもこう言ってる、少年……お願い……」
真尋「そう言われたってだなぁ……」
クー子「……じゃあ、一週間分のお願い……」
真尋「一生のお願いじゃないのか」
クー子「残念だけど、わたしの一生のお願いはもう、ニャル子に使うって決めてあるから……
だから、一週間分のお願い……」
真尋「……」
クー子「……なんだったら、少年も撫でていいから……」
真尋「もしかして、何も言わなかったら僕には撫でる権利すらなかったってことか」
クー子「……駄目?」
真尋「……トイレとかどうするんだ? 餌は? 爪とぎ用の道具とか、草とか、色々買わなきゃいけないだろ。
猫を飼うって言っても、ただじゃないんだ。やる気だけじゃなんともならない問題だってある」
クー子「……大丈夫……御給金は、いっぱい貰ってるからモーマンタイ」
真尋(そう言えば、クー子って公務員だったな……)
クー子「絶対に面倒見続けるから……途中で投げ出したりもしないって、約束する……」
真尋(というより、なんで僕は『ペットをねだられる父親』みたいな立ち位置になってるんだ?)
真尋(結局、勢いに負けて連れて帰ってきたけど……)
クー子「フサ……にゃー、にゃー」
真尋「……よかったのかなぁ、これで」
クー子「…………少年」
真尋「どうした?」
クー子「……撫でて」
真尋「……本当にどうしたんだよ、いきなり」
クー子「少年の右手がお留守になってるから……こっちも、頭が寂しいみたいだし……」
真尋「……撫でればいいのか?」
クー子「……左手は、添えるだけ……」
真尋「……なんだかなぁ……」
ナデナデ
クー子「……ん……少年、違う」
真尋「え?」
クー子「撫でるのは、フサ。わたしじゃなくて、フサの頭、撫でてあげて」
クー子「……少年は、少しおっちょこちょい」
真尋「いや、その……ごめん」
クー子「別に謝ることじゃない……少年は、猫好き仲間……思う存分撫でてくれても構わない」
真尋「別に撫でたいわけじゃないけど……」
クー子「……それはそれで、ちょっと残念」
真尋「……結局、クー子は僕にどうさせたいわけ?」
クー子「……フサの頭を撫でてあげてほしい……愛情をこめて……」
真尋「じゃあ、お言葉に甘えて……」
ナデナデ
クー子「……フサも喜んでる……」
真尋(……喜んでる、のか?)
クー子「…………少年」
真尋「どうした?」
クー子「今少年に撫でられて……なんだかわたしもわかったような気がする……『少年ニウム』がどんなものか……」
真尋「それは別に分からないままでもよかったけどな」
クー子「~~~~♪ ~~~~~~♪」
真尋(……本当に好きなんだな……鼻歌なんて歌ってるし)
クー子「……フサ? どこ行くの、フサ……にゃー、にゃー」
フサ「ニャー」
真尋「ん?」
トコトコ ストン
真尋「……へえ、猫って本当に人の膝の上に座るんだな。あれはもっと懐いてからだとばっかり……」
クー子「……盗られた……」
真尋「は?」
クー子「ニャル子に続いて、フサまで……少年に盗られた……!!」
真尋「いやいや、盗ってない盗ってない!! どっちも盗ってないから!!」
クー子「そう言って、少年はいつもわたしから大事な物を盗んでいく……!
あの夜だって……!」
真尋「どの夜だよ! 何も盗ってないだろ!!」
クー子「……確か、ダイガンザン攻略戦の前に、十倍返しって約束で……」
真尋「そんな約束した覚えない。そもそもなんだよ、ダイガンザンって……」
クー子「少年は一回わたしに誠意をこめて謝るべき……」
真尋「そうは言っても、厄介事が向こうから飛び込んでくるんだから僕に言われてもだなぁ!」
クー子「……! 少年、静かに……」
真尋「えっ、どうして……って……」
クー子「フサ、寝てる……」
真尋「……猫って本当に神経が図太いんだな……あれだけ騒いでたのに寝るなんて……
クー子「……少年ズルい……わたしだって、まだ膝の上に座られてないのに……
初膝の上だけじゃなく、初添い寝まで……!」
真尋「……だったら今のうちに抱き上げて場所移動させるか?」
クー子「それは駄目」
真尋「えっ、なんで?」
クー子「……猫はナイーブだから、寝てるところを抱き上げたりしたら、病気になる……」
真尋「……そうなのか? とてもそうには見えないけど」
クー子「……たぶん」
真尋「たぶん、か」
クー子「……うん。地球種の猫を飼うの、初めてだからよく分からない……」
真尋「……」
クー子「……」
真尋「……なぁ、クー子」
クー子「なに?」
真尋「……なんで、当たり前のように隣に座ってるんだ?」
クー子「……ここからじゃないと、フサがよく見えない……」
真尋「……だからって、これは近すぎないか? わざわざ肩と肩がぶつかる位置から覗きこまなくても……」
クー子「……もとはと言えば少年が悪い……わたしのフサを盗ったから……」
真尋「……だからそれは僕のせいじゃないって……」
クー子「……」
真尋(……宇宙人じゃなきゃ、嬉しいんだけどなぁ……)
クー子「……決めた」
クー子「少年をわたしの物にしよう」
真尋「……えっと、どうしていきなり? っていうか、なにがどうしてそうなった?」
クー子「……簡単なこと……少年が私の好きな物を全部盗ってしまっても、少年がわたしの物なら……
少年の物は即ち少年の持ち主であるわたしの物……ニャル子も、フサも、結果的にはわたしの物ということに!」
真尋「……色々と間違ってる気がするけど」
クー子「……そんなはずはない、わたしの計算は完璧……」
真尋「そもそもどうやって僕を自分の物にするんだ?」
クー子「……それは……色仕掛けとか……賄賂とか……」
真尋「なんか生々しいなぁ。宇宙人らしく『チップを埋め込んで洗脳』とかだと格好もつくのに」
クー子「少年、少年」
真尋「ん?」
クー子「うっふん」
真尋「……」
クー子「……」
真尋「……」
クー子「……あまりに扇情的すぎて、少年が言葉を失ってしまった。
でも、ごめんね、少年……わたしはニャル子一筋だから……少年は永遠の二番手……殿馬ポジション……」
真尋「……それはひょっとしてギャグで言ってるのか?」
クー子「……わたしの物になりたくない?」
真尋「今ので『なる』なんて言う奴はそうそういないと思うぞ」
クー子「……何が悪かったの? ……ポーズ?」
真尋「……いや、ポーズとかじゃなくて、なんていうか、もっとこう……言葉じゃ伝えられない名伏し難いなにか、かな」
クー子「……それは、オカルト的な……」
真尋「いや、もっと単純なものだと思う」
クー子「……ホモ……?」
真尋「お前の目に僕はどんなふうに映ってるんだよ」
クー子「……恋のライバル……」
真尋「ああ、そうなるのか」
クー子「だったら……もう、賄賂しか……」
真尋「送られても僕は態度を変えないぞ」
クー子「……我儘」
真尋「そもそも、他人を自分の物にしようっていうのが我儘だろ」
クー子「……それを言われると、ちょっと困る……」
真尋「正論だからな」
クー子「……じゃあ、どうしよう……」
クー子「……うーん……」
真尋「……」
クー子「……」
真尋(そこまで真剣に考えることなのか?)
クー子「……少年、少し右に身体ずらして」
真尋「右? 右って、こう?」
クー子「違う、上半身だけ……膝は揺らしちゃ駄目、起きちゃうから……」
真尋「……ってことは、こんなかんじか」
クー子「ベネ(良し)……」
ナデナデ
クー子「……フサ、可愛い」
真尋「……僕を自分の物にする作戦はもういいのか?」
クー子「とりあえず、今は、保留……フサについては、まだ挽回可能なはず……」
真尋「そうか。頑張れ」
クー子「うん、頑張る」
クー子「……少年、もう少しじっとして」
真尋「そうは言われても、ずっとこうしてると、なんだか疲れてきてさ。
クー子の方にやっちゃ駄目か? 僕、そろそろトイレに……」
クー子「……男の子は我慢が大事」
真尋「……はぁ」
ナデナデ
クー子「……ふふ、気持ち良さそう……」
真尋「……分かるのか?」
クー子「……なんとなく、動きとか、感触とか……さわり心地で……分かる気がする」
真尋「気がする、か……」
ナデナデ
ニャル子(あ、ありのまま今起こったことを話すぜ……『驚かそうと思って静かに部屋に忍び込んだら真尋さんとクー子がぴったり寄りそっていかがわしい会話をしていた』……
見間違いとか夢落ちとか朝チュンエンドとかそんなチャチなもんじゃあない、もっと恐ろしいなにかの片鱗を味わったカンジだ……
しかもクー子のあの手の位置、手の動き、もしかして、メイク・ラブ・ナウ!?)
ニャル子(クー子めぇえええ……よりにもよって私の真尋さんに手を出すたぁいい度胸してるじゃないですか!!
こりゃあ地獄すら生ぬるいほどのオシオキが必要ですねぇ……)
ニャル子「はい、失礼しまああああああああああす!!!」
真尋「わっ!? にゃ、ニャル子!? いつの間に!!」
ニャル子「そりゃあ私、這い寄る混沌ですから、こんな風な登場もしますよ! それより……
なーに二人で面白そうなことしてんですかー、私も仲間に入れてくださいよ~(キチスマ)」
クー子「ニャル子も……触る?」
ニャル子「触りますよ、ええそりゃもう、隅々まで余すところなくしゃぶりつくす勢いで触ります!!
でもその前に!! クー子ぉ!! アンタ誰に断ってソレに触ってんですかぁ!?」
クー子「断るって……この子、わたしの……」
ニャル子「アンタのなワケないでしょう!! 真尋さんの真尋さんは私だけのもの!! クー子なんかが気安く触れていいもんじゃあ断じてありません!!
真尋さんも真尋さんです!! 私というものがありながら、クー子なんかに!!」
真尋「……ニャル子……お前なんか勘違いしてないか?」
ニャル子「いくら真尋さんの頼みとあれど今回ばかりは問答無用!! あの世で侘び続けるクトゥグアァァァ――――!!!」
フサ「ニャー」
クー子「……ああ、起きちゃった……」
ニャル子「……にゃあ?」
クー子「……おはよう、フサ」
ニャル子「えっと、何がどうなってんです?」
るとろを打ち間違うとか相当疲れてるな
今日はもう寝よう
レ
今から仕事の延長戦だ
暇見つけてもしもしからぽちぽち書くかも
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