※ニャル子と真尋が出会って二ヶ月が経っているという設定です(原作では一ヶ月未満)
真尋「・・・」
ニャル子「・・・くー・・・・すー・・・」
真尋「・・・」ナデナデ
ニャル子「・・・くー・・・・すー・・・」
真尋「・・・」ナデナデ
ニャル子「・・・」
ニャル子(あ・・・ありのまま起こった事を話すぜ! 真尋さんが顔を近づけてきたので寝たフリしたら頭をなでくれた、何を言っているのか――)
真尋「・・・」ピタッ
ニャル子(・・・止まった)
真尋「・・・」
ニャル子「・・・くー・・・・すー・・・」
真尋「・・・」おっぱいモミモミ
ニャル子「ひゃい!」
真尋「・・・」ドキッ
ニャル子「・・・くー・・・すー・・・」
真尋「・・・」
真尋「・・・」モミモミ
ニャル子(・・・今度は胸を揉みはじめました)
ニャル子(頭ナデナデだけならいつものように真尋さんを茶化せるのですが)
ニャル子(おっぱいとなるとどうしたらいいか・・・)
ニャル子(とにかくものすごく恥ずかしいんです・・・)
真尋「・・・はぁ・・・はぁ・・・」モミモミ
ニャル子「・・・・ぁ・・・」ビクンッ
真尋「・・・」ドキッ
ニャル子「・・・」
真尋「・・・」
ニャル子(止みましたね・・・これが一ヶ月ほど前から一日置きに起きてます)
ニャル子(私も真尋さんのベットの中に入っておいてなんですが流石に寝たフリして揉まれている事に気づいていたというのも恥ずかしいです)
ニャル子(真尋さんもこれ以上の事は致しません、流石にこんな事珠緒さんに相談できないですしどうしたらいいんでしょう)
ニャル子「真尋さん、おはようございます!」
真尋「おはよう」
ニャル子「朝は殿方のあれが子作りに適した形になってるといいますしさっそく私と子作りを――」
真尋「朝っぱらから発情すんな!」チョップ
ニャル子「あべしっ」
クー子「…少年、おはよう」
真尋「おはよう、お前達毎回僕のベットに入って狭くないのか?」
クー子「…大丈夫、少年とニャル子と一緒に寝れば一石二鳥」
真尋「お前は何を言っているんだ」
クー子「…少年はわたしとニャル子に挟まれて寝てるのに何も手を出さないのはおかしい」
真尋「お前等みたいに年中発情期の奴とは違うんだよ」
クー子「…そう言って実は寝ているわたし達のおっぱい揉んでたりして」
ニャル子「」ピクッ
真尋「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」
クー子「…少年、酷い」
真尋「ほら、着替えて朝食済ませて学校行くぞ」
真尋(バレてないよな)
学校
真尋「ハス太、僕と似たような境遇の知り合いいるか? 同年代の異性と暮らしている人、またはその経験がある人」
ハス太「どうしたの、いきなり」
真尋「ほら、僕と似たような環境の奴と知り合えばそういう相談できるかなって・・・ 生憎クラスにそんなラブコメみたいな生活してる奴いないし」
ハス太「まひろくんは特異な境遇に生きてるからねぇ・・・ん?」
真尋「どうした?」
ハス太「まひろくん、今、同年代って言ったよね」
真尋「ああ、そうだけど」
ハス太「同年代?」
ニャル子「」ギロッ
クー子「」ギロッ
珠緒「ど・・・どうしたの? ふたりとも」アセアセ
真尋「あいつらの実年齢を知ってるお前がそれ言ったら駄目だろ」
ハス太「ごめんつい」
真尋「それにお前もあいつらと同じ歳だろ、いいのかよ」
ハス太「男が年齢気にするなんてみっともないでしょ、ただ二人に口止めされてて」
真尋「必死だな・・・」
余市「八坂くんと似たような境遇の人?」
真尋「うん、こういう事で相談できる人がいれば助かるんだ」
余市「皆うらやましがってるけど君の境遇なら特有の悩みありそうだからね」
真尋「ああ、悪いけどいるか?」
余市「俺はあいにくそういう知り合いはいないんだ」
田中「話は聞かせてもらった!」ドンッ
ハス太「あっ、藤原くん」
田中「田中だよ、田中、名前間違えんな、どこの組長だ」
ハス太「ごめんね、きみの出番少ないしアニメで出番なかったしストーリーにおいて特に必要な役柄じゃないから覚える必要ないかと思って」
田中「」
真尋「おい、いくらなんでもそれは酷いぞ、悪いな、藤原」
田中「おい」
真尋「ごめん」
田中「今ナチュラルに間違えただろ!」
真尋「いや・・・その・・・」
田中「出番少なくて悪かったな、どうせ本編で重要な台詞、アニメじゃ暮井に取られるモブだよ! そこまで重要でもなかったし!」
余市「ところでふじw・・・田中くんはどうしたんだい」
田中「お前も間違えかけただろ、まあいい、お前等の話聞いてて思い当たる人物を知ってる」
真尋「本当か?」
田中「ああ、直接会った事はないんだが俺の弟の知り合いに――」
珠緒「八坂くんとなにかあった?」
ニャル子「・・・え? いつも通りラブラブしてますよ!」
珠緒「本当に?」
クー子「…ところで珠緒は最近少年を避けてない?」
珠緒「八坂くんを? そんな事ないよ」
クー子「…そう」
珠緒「もうクー子ちゃんったらー」
クー子「…じゃあ珠緒が最近わたしを熱い眼差しで見てるような気が――」
珠緒「それはない」
クー子「…くすん」
ニャル子「あんたは私や真尋さんや珠緒さんに見栄えなく発情すんじゃねえですよ!」
ハス太(・・・やっぱり)
授業中
真尋「・・・」
真尋(今頃後悔してどうすんだよ・・・)
真尋(寝ている隙を見て胸触ってるなんて最低だよな・・・)
真尋(でもあのさわり心地が忘れられない)
真尋(だいたいニャル子達が悪いんだ、お盛んな年頃の僕と同じベットで寝にくるんだ)
真尋(あいつらは覚悟できてるのか? 理解してるんだよな、あいつらだって今は女子高生やってるけど本来は惑星保護機構で公務員、人間年齢でアラサーでもおかしくない)
真尋(色情がわからないなんて言い訳通用しないぞ)
先生「八坂、ここわかるか」
真尋(何もできないヘタレとは思われたくない・・・)
先生「おーい、八坂」
真尋(・・・僕は自分がしてる事を正当化したいのか?)
先生「駄目だな、仕方ない、藤原・・・じゃなかった田中、ここ解いてみろ」
田中「先生まで間違えないでください、訴えんぞ」
先生「すまなかった」
お昼飛ばして放課後
ハス太「まひろくん、悩みあるよね」
真尋「なんである事前提で聞いてんだ」
ハス太「朝、自分と同じ境遇の人探したり授業中先生に指されてもボーッとしてたじゃん」
真尋「え、先生に指されてた?」
ハス太「本当に上の空だったんだね」
真尋「まぁ、いろいろと」
田中「おい、ハス太」
ハス太「どうしたの? ふz・・・田中くん」
田中「お前が藤原って呼んだせいで皆が俺の事藤原って呼んで、最終的に組長って呼ばれる事態になった、どうしてくれる」
ハス太「ごめんね、お詫びに求人情報誌あげるね」
田中「お詫びとして無料でそこらの店においてあるもん渡されても困る、しかも1ヶ月前のじゃねえか!」
真尋「ところでお前の弟の知り合いは・・・」
田中「ああ、今日でいいか? 今から喫茶店で待ち合わせになった」
真尋「わかった、ありがとう」
ニャル子「真尋さん、そろそろ放課後の青春をエンジョイしましょう!」
真尋「悪い、今日は用事あるからクー子と一緒に帰ってくれ」
ニャル子「えー」
クー子「…少年、油断してるとニャル子を寝取っちゃうよ」
真尋「お前は油断してると補導されるから気をつけろよ」
クー子「…くすん」
トコトコッ
田中「ん? ハス太もついてくのか」
ハス太「うん、ひとつ屋根の下に住んでるから悩みの助言くらいはできると思って」
真尋「それに初対面の人に一人で相談って心細いだろ」
田中「だから友達と一緒にか、女子みたいな思考だな」
真尋「あ゛っ? いいだろ別に」
田中「それともお前等ってデキてんの?」
真尋「お前は何を言っているんだ」
ハス太「ぼくたちはもう・・・そういう関係じゃないから」
田中「ああ、八坂にヤり捨てられたか」
真尋「おい、人聞き悪い事言うな、一切手を出してねえしこいつには年上の恋人がいるから」
田中「なるほど、傷を癒すために・・・」
真尋「何故そうなる」
田中「ハス太が転校してきた時の言動を見る限りそう思わない方がおかしいだろ」
真尋「確かにそうだが・・・僕はそういう事しないから、至ってノーマルだ」
田中「そうなのか?・・・この喫茶店で待ち合わせだから、俺はこれから用事があるから帰るな」
真尋「お前がいなかったら待ち合わせの奴とどうやって会うんだよ」
田中「今から連絡して黄色のお下げが目印って伝えとくから、それでなんとかなるだろ」
真尋「それなら助かるが・・・用事ってなんだ?」
田中「ゲームやりたい」
真尋「おい」
田中「確か80年代から続く小説が原作のプレステ2のゲーム、原作知らないけどたまたま手に入ったんでね、やってみたいから早く帰りたい」
真尋「ああ、あのゲームね・・・って違う違う」
田中「言っておくが俺もそいつと会った事ないから間取って話すとか無理だからな」
真尋「ああ、そうか、ごめん」
ハス太「ぼく、目印代わりか・・・」
田中「じゃあな」
喫茶店
ハス太「真尋くんが態々知らない人にまで相談するのって相当な事だよね」
真尋「まあな、でも似た境遇の人のが参考になりやすいだろ」
ハス太「でもぼくにはそういう相談してこないし・・・」
真尋「内容が内容だからあまり言いたくないんだ」
ハス太「今からその内容を聞く事になるけど」
真尋「そうだな・・・」
ハス太「・・・もしかして悩みって暮井さんに関係する事?」
真尋「まったく関係ない」
ハス太「そうなの?」
真尋「なんで暮井なんだ」
シャンタッ君「みー?」ハス太のバックからヒョッコリ
真尋「シャンタッ君いたのか」
ハス太「だって暮井さん、まひろくんの事避けてるもん」
真尋「確かに・・・」
ハス太「もしかして暮井さんに告白されて、それを降ったの?」
真尋「・・・何で知ってんだ」
ハス太「やっぱり、この前ルーヒーさんと遊園地でたこ焼き屋の仕事してたら暮井さんが友達と一緒に来たんだ、なんでも暮井さんが降られたからその慰め会と称して」
真尋「それと暮井が僕を避けてる事を関連付けて気づいたか」
ハス太「うん、それに結構な人数で慰められてたよ」
真尋「・・・」
ハス太「確かツリ目で三白眼のツインテールの女子と長い三つ網の女装男子と体格のいい細目の男子とメイドロボと犬に慰められてた」
真尋「僕が言うのもなんだがあいつの交友関係どうなってんだ、とくにメイドロボって何だよ、邪神の類か?」
ハス太「いちお地球産みたいだったけど詳しくは・・・ でもルーヒーさんもぼくもこの事は誰にも言わないから安心して」
真尋「そうしてくれて助かるよ」
「あの・・・」
真尋「はい?」
真尋(身長が中学生くらいの中性的な顔立ちの少年が僕の前で立っている、こいつどこかで会った気がする)
「八坂真尋さんですよね、田中くんの兄の同級生の」
真尋「はい、じゃあ君が」
「はい、始めまして、僕の名は――」
クー子「…少年は明らかに何かを隠してる」たこ焼きモグモグ
ニャル子「あんたもそう思いますか」モグモグ
ルーヒー「八坂真尋がどうかしたの?」
ニャル子「ここ最近様子がおかしいんです、先生に指されても上の空ですし、クラスの男子に何か相談してるご様子で」
ルーヒー「常に事件に巻き込まれて安楽の場がほしいんじゃないかしら、貴方達、彼を少し巻き込みすぎたんじゃない?」
ニャル子「その点については大丈夫かと」
クー子「…少年に会ってから2ヶ月経った、もうあの頃の少年ではない、フォークの投擲術は人外の領地に達してわたし達クラスの邪神を倒せるようになるのも時間の問題」
クー子「正直あそこまで強くなると引くくらい」
ルーヒー「あの子、本当に人間?」
ニャル子「元々体力は人並み以上あるお方です、こんなにトラブルに巻き込まれても体調崩す事が一度しかありませんしSAN値も正常を保ってます」
ニャル子「ここのところ事件は起きてないので体力の面では問題ありません」
クー子「…それに疲れて巻き込まれたくないならわたし達に言うはず、わたし達もそれくらい配慮できるしそのくらい気付く」
ルーヒー「そうよね、なら別の悩み、男子にだけ相談してるって事は女子には相談できない悩みじゃないかしら」
ニャル子「と申しますと?」
ルーヒー「例えば色情関係とか」
ニャル子「・・・」
クー子「…」
ルーヒー「心当たりでもあるの?」
ニャル子「私達1ヶ月前から真尋さんと一緒に寝てるんですがそれが原因ですかね」
ルーヒー「年頃の男の子にとっては夢のようだけどそれと同時にどう対処したらいいのかわからないんじゃないかしら」
ニャル子「クー子まで一緒に来ますからベットが狭いですし私達を直に感じやすいんでしょうか?」
クー子「…それにここ最近、寝てるわたし達の胸を揉んでくる」
ニャル子「そうなんですよ、普段手を出さないくせに寝てる時だけいやらしいことして、それでもそこから先には進まずってうぉい!」
クー子「…どうしたの?」
ニャル子「『わたし達』ってどういう事ですか!」
クー子「…少年はわたしのおっぱいもニャル子のおっぱいも、一日置きに変えて揉んでいる」
ニャル子「」
ルーヒー「大変な事になったわね」
ニャル子「どどどどゆことですか!?」
クー子「…そこにおっぱいがあるからじゃない?」
ニャル子「あんた真尋さんを私から奪おうとしてるんじゃ」
クー子「…違う、両方手に入れるつもり、少年が私とニャル子のハーレムルートを選ぶなら大歓迎、一石二鳥」
ニャル子「何頭湧いた事言ってるんですか!」
クー子「…それにおっぱいを揉んでるのは少年の意志、男の子だから酒池肉林を望んでるに決まっている、ただ理性がそれを抑えてそこから先に勧めないだけ」
クー子「男の子がもっとも望んでいる事くらい理解できるでしょ」
ニャル子「例えどんな理由があろうとあんたに真尋さんは渡しません!」
クー子「…少年がハーレムルートを選べばアト子に盗られる可能性が低くなる」
ニャル子「!?」
ルーヒー「アト子って貴方のお友達よね」
ニャル子「ええ、どういう意味か詳しく説明しなさい」
クー子「…例え少年とニャル子がくっついてもアト子が少年を寝取りにくる可能性が高い」
クー子「少年も男、酒池肉林を望んでるのはニャル子でもわかるよね」
ニャル子「男がそういうのを望んでるのはだいたい理解できますが・・・」
クー子「…もし少年がアト子に浮気したらニャル子はどうするつもり?」
ニャル子「・・・」
ニャル子「もちろん真尋さんを取り返しますよ、アト子にだって容赦はしません!」
クー子「…そう、ニャル子はアト子を返り討ちにする」
ニャル子「それがどうしたって言うんですか!」
クー子「…また取られたら取り返すの?」
ニャル子「当たり前じゃないですか!」
クー子「…それじゃあアト子の思う壺、アト子は少年が好きなんじゃなくてニャル子から寝取るという行為を愛してる、ずっとそれを繰り返す事になる」
クー子「そして少年には咎めない、多少口論にはなるだろうけど言い包められてしまうと思う」
クー子「もちろん少年の事はわたしも信用している、ただ男として考えた場合そこを否定する事はできないよね」
ニャル子「うう、確かに」
クー子「…少年に会う前は今まで回りに見栄を張るためお金で幸せを装ってきた、ニャル子がネフレン=カーを三台所持してる事からもそれがわかる」
ニャル子「・・・何が言いたいんですか」
クー子「気づいてるでしょ、今でも、惑星保護機構になって以来誤魔化し続けてきてる、仕事で得られるお金を貯金、それさえ出来れば職場での境遇は関係ないと」
クー子「だが違う、ニャル子は飢えている、乾いている、愛に」
ニャル子「うう・・・」
クー子「…少年が浮気している事を許してでもニャル子は・・・少年からの愛を求めている」
クー子「…浮気されても許してしまう、許していないと自分を保てないレベルで飢えている」
クー子「でもその分少年を愛しているのは手に取るようにわかる、ニャル子の人格をベースにした蕃神が言ってたよね、少年が手に入らないなら少年を殺してわたしも死ぬって」
ニャル子「私がそんな事するとでも・・・」
クー子「…もちろんあれはニャル子の人格をつきつめた結果、本当のニャル子は理性でそれを抑えてる、少年がわたし達に手を出さないのと同じで」
ニャル子「・・・」
ルーヒー(話が壮大になってきたわね、私も人の事いえない立場だったけど)
クー子「…でもそれはわたしも同じ、少年の事が好き、ニャル子の事も好き、少年は世間体を気にして最初は拒むかもしれないけど」
クー子「元々邪神と付き合う事になるんだから常識なんて通用しない」
ニャル子「ででですが真尋さんは私の者です! あんたになんか・・・」
クー子「…わかりやすく教えてあげる、少年がわたしとニャル子のハーレムルートを選べば浮気される可能性は低くなる」
ニャル子「どういう意味ですか」
クー子「…ハーレムルートを選べば少年は確実に3Pをする、男の子にとってそれは本能的な憧れであって夢である」
クー子「それにはまった少年はアト子には浮気しない、アト子に浮気する場合、必然的に一対一、一対二に慣れてしまっている少年にとっては非常に物足りなくなる」
クー子「例え浮気をしたとしても必然的にわたし達の元に戻ってくるのは確定的に明らか」
ニャル子「結果として真尋さんは浮気しなくなるって魂胆ですか」
クー子「…そう」
ニャル子「どの道真尋さんとラブラブになってもあの家が職場として登録されている限りあんたと一つ屋根の下で暮らす事になる」
ニャル子「盗られる恐怖で神経を立てているより、両方が真尋さんの妻になる事が最善の策って事ですね」
クー子「…うん、後はニャル子がそれを受け入れればいいだけの事」
ニャル子「・・・分かりました、アト子に盗られるのを繰り返すよりかはマシです、それに真尋さんは我々と共にして不安な思いをしてきました」
ニャル子「その分喜んでほしいです! あんたの計画、乗ってあげましょう!」
クー子「…計画通り」
ルーヒー「貴方達二人で勝手に話進めてるけど最終的な判断は八坂真尋にあるのよ、ハーレムにするもしないも」
クー子「…ニャル子を言いくるめるのに成功したと思ったらまだそれがあった、くすん」
ルーヒー「・・・ところで今日ハスターは・・・」
ニャル子「真尋さんと同級生と一緒にどっか行っちゃってますよ」
ルーヒー「そう」ショボーン
「で彼女達が自分のベットに入って寝てくるので辛抱できなくなって寝ている隙を見て毎日交互におっぱいを揉んでいる、それが一ヶ月以上前から進んでいると」
「馬鹿ですか、相手はそれがわかる歳ですよね、貴方にその気がないなら別れる事を伝えるべき、その気があるならちゃちゃっと手を出せばいいじゃないですか」
真尋「そう簡単に言うがな・・・その二人は僕との好意だけで同棲してる訳じゃない、いろいろな事情があって僕の家に住んでいる、ここにいるハス太もその一人だ」
ハス太「うん、いちおそういう事になってる」
シャンタッ君「みみみみー」
「・・・」
真尋「あっ、悪いな、喫茶店にペット連れてきちゃって、君動物嫌いか?」
「別に構いませんよ、ただ見慣れない生物と思っただけです」
真尋(シャンタッ君は結界で他者には地球上の生物に見える、ただどう見えるかは人それぞれ、こいつにはなんの生物に見えたんだ? もしかして結界が効いてなかったんじゃ・・・)
「あなたの気持ちはどうなんですか?」
真尋「・・・あの二人の事は信用してる、いつまでも一緒にいれたらいいと思うしあいつらの事は好き・・・なんだが・・・」
真尋「まだ会って半年も立ってないんだ、ただ一時的な感情でそういう関係になるというのは・・・」
「貴方達の事情についてはよくわかりません、ですがその二人、ハス太さんを含めると三人ですがいちお留学生ですよね」
真尋「いちおな」
「いつかは別れる時が来ますよ、そうなったときあなたは彼女達に会える機会はそうありませんよ」
真尋「・・・」
「一時的な感情? それで揉んでいる人が何言ってるんですか、あなたはそうかも知れませんが相手のお二人はどうなんですか?」
「今のあなたの言い分を聞く限り二人をキープしてるだけにしか聞こえません」
真尋「・・・君の言うとおり自分の事しか考えてなかった、自分の常識で行動して自分の信念で慎重になっていた、二人の気持ちを考えず」
「でしたらやる事は1つです、わかりますよね」
真尋「ああ」
真尋「自分の気持ちを伝える」
「自分好みに調教する」
真尋「おい」
「自分の事を好きでいてくれる女の子が無防備で自分のベットに入り込む、そんな子が二人も、調教するのが普通ですよね」
真尋「お前は笑顔で何を言っているんだ」
ハス太「で『自分の気持ちを伝える』って言ったけどどうするつもりなの? 二人とも娶る?」
真尋「日本じゃ一夫多妻制認められてないだろ」
「相手は留学生なんですよね、どこの国かは存じませんが一夫多妻制を認める国の人が相手ならその選択肢も視野に入れてみてはいいかがでしょうか」
真尋「・・・僕にそれが出来る度量があるかよ、二人がそれを認めるかわからないし・・・いや、クー子は認めそうだが」
真尋「世間の目ってのも・・・」
「優柔不断ですね、もしかして伝える気持ちの内容すら決まってないんじゃ」
真尋「ああ・・・」
「お二人がかわいそうですね、ぐずぐずしてると僕がその二人寝取ってさしあげましょうか? 面識ありませんけど」
真尋「何言ってんだ!」ガタッ
「冗談です、でもこれで貴方がお二人に気があるのははっきりしました、そこまで焦るのは二人を自分のものにしたい証拠ですよね」
真尋「・・・」
「ですのでポケットに手を入れるのやめてください、何取り出そうとしてるんですか」
ハス太「まひろくん、おちつこう」
真尋「ごめん」
真尋(自分の沸点の低さには自覚がある、ただここまで簡単に乗るとは自分でも思わなかった、あやうく一般人にフォーク刺すところだった)
「悩み相談のアンサーとして『二人を調教する』でよろしいですね」
真尋「何ひとつよろしくないよ」
ハス太「流石にぼくもどうかとおもう」
シャンタッ君「みー」
真尋「つーかお前、僕と同じで女の子と同棲してんだよね、その女の子が心配になってきた」
「大丈夫ですよ、駄ル・・・もとい駄目な子ほどかわいいを地にいくほど元気です」
「最初お会いした頃は警戒心はそこまでなかったのですが・・・」
真尋「警戒されまくってるのか」
「はい、着替えの時部屋に居たら追い出されますし、身篭らせようとしたら退かれましたし、彼女が入浴中に入ったらタオル投げつけられますし、いったい僕の何がいけなかったんでしょう」
真尋「・・・あれ、僕は同い年の異性と同棲してる奴に相談したいと田中に言ったんだが、監禁してる奴とは一言も言ってないぞ」
ハス太「まひろくん、警察呼ぶ準備はいつでもできてるよっ」
「ですので同じベットで寝てるのがうらやましいんです、僕の方は部屋までなら許可してくれるのですが」
真尋「そこまでしといて同じベットじゃないのは意外だな、その女の子が調教済みでお前なしでは生きていけないレベルに達してると思ってたけど」
「調教するにはまず信頼が必要ですよ」
真尋「その信頼を得ようとは微塵も感じないんだが」
「最初にお会いした頃がなつかしい、ところで貴方達の馴れ初めはどのような感じで?」
真尋(一般人に本当の事いえる訳ないよな、言っても信じるわけない)
真尋「一時期ストーカーに追われていて留学生として来たその女の子に助けてもらった、その後、ストーカーの首謀者側にいた二人目の女の子とあって、その二人が幼馴染で何だかんだで現在に至る」
真尋(即席でつくったせいで間違ってはいないが話が胡散臭くなった・・・)
真尋「お前の場合はどうなんだ」
「僕の場合、中東らへんにある確か・・・バル・ベルデって国から亡命してきたその子を匿う形で同棲しています」
真尋「なんかごめん、僕のほう意味わからない上軽いノリで同棲してて、いや、同棲に関しては僕の意見まったく無視だったけど」
「という設定です」
真尋「は・・・設定?」
(しまった、あまりに自分でもどうかと思う作り話につい本音が)
「実際はでかい爬虫類に襲われている所を助けてもらい、その際かその子が気絶したので僕の家まで送り胸揉んでパンツ見て現在に至ります」
真尋「そうか、最後の方は聞かなかった事にしとく」
真尋(でかい爬虫類、何それコモドドラゴン? 彼女イモト? イモトみたいな人?)
(男がストーカーに追われて女性に助けてもらうのはどうかと思いますが、それ前に内容が意味わからない)
カランコロンカラン
真尋「ありがとな、相談に乗ってくれて」
「どういたしまして、相談内容を聞く限りあなたの優柔不断っぷりで実行するのは時間がかかりそうですが・・・参考になりました?」
真尋「ああ」
「もし、言葉で伝えられないなら行動で示すのもありですよ」
真尋「そんな野暮な事できるか」
「ちなみに出会って二日目、同棲してる子が入浴中に入った事があります、初級としてそれから初めてみては?」
真尋「相手にそれをやられた事があるけど」
「何それうらやましい」
真尋「男からやるのは洒落にならないだろ、お前は大丈夫なのか?」
「やだな、ただのラッキースケベですよ」
真尋「たまたまか」
「幸運というのは自分から取りに行く物ですよ」
真尋「自分の意思でやったって事じゃねえか」
「それじゃあ僕はここで失礼します、また相談があったら連絡してください」
真尋「ああ、その時は頼むよ」
「・・・あっ、それと最後に、ひとつ疑問をお聞きします」
真尋「なんだ?」
「貴方達のペット、馬の頭に鳥の身体、蝙蝠の羽をした生物に見えますが・・・普通の生物ではありませんよね?」
真尋「!?」
シャンタッ君「みー!?」
真尋「(おい、結界付けとけよ!)」
シャンタッ君「みー! みー!」
ハス太「(シャンタッ君はちゃんと結界をつけてるよ!)」
真尋「(えっ、じゃあ)」
「おかしいですよね、ペット立ち入り禁止の喫茶店で堂々と連れてきて誰も咎めないし白い眼で見られる訳でもない、それは他の人に見えないか別の物に見えてるかのように」
「僕自身の錯覚かと思いましたが、その反応はどうやら違うご様子で」
真尋「・・・敵邪神か」
ハス太「でも匂いはいちお普通の人間だよ」
真尋「え?」
「確かに僕の身の回りでいろいろ不思議な事は起きてますが少なくともこの15年間は普通の人間として生きてきましたよ」
真尋「なら何故シャンタッ君が見える」
「さぁ、何故でしょうね」ニッコリ
真尋「・・・何者だ、お前」
頼子「あら、ニャル子ちゃん達じゃない、丁度よかった」
ニャル子「真尋さんのお母様、どうされましたか、その装備」
ルーヒー「・・・何事」
頼子「あら、ルーヒーさんも」
ルーヒー「ご無沙汰してます」
ぬーこ「よりより先輩、その子が息子さんで?」
ニャル子「はい?」
頼子「そんな訳ないでしょ、あなたの友達の息子さんじゃないんだから、この子二人は私の家に住んでいる邪神よ」
ぬーこ「この子達が噂の、マジッスか!?」ガシッ
クー子「…!?」ビクッ
ぬーこ「どこからどう見ても普通の、ちょっと日本人離れしたJKにしか見えないけどすごいパワーもってんのよねぇ」ジロジロクンクン
クー子「…」ポカーン
頼子「ぬーちゃん、おちつきなさい」
ぬーこ「あっ、ごめんね、おどろいちゃった?」
クー子「……大丈夫」
頼子「ごめんねクー子ちゃん、この人これでも子持ちの母親なんだけどおちつきがなくて」
ぬーこ「えぇ、よりより先輩酷いですよ」
ニャル子「ところで真尋さんのお母様、私に用事があるのでは?」
頼子「そうそう、急にハンターの仕事が来たの、今回の獲物は夜しか地上に出ないし明後日まで帰れないから悪いけど今日の食事作ってくれる? ヒロくんにメールし忘れちゃったの」
ニャル子「任せてください、夫の食事を作るのは妻の役目ですから!」
クー子「…少年の胃袋を掴んでみせる」
ニャル子「あんたは料理できないでしょ!」
頼子「冷蔵庫の中あまりないからついでに買出しもよろしくね、領収書を後で渡してくれればいいから」
ニャル子「わかりました、お母様! やりくり上手っぷりをアピールさせていただきます!」
頼子「それじゃ頼んだわよ、ぬーちゃん、行くわよ」
ぬーこ「もう少し見物したかったわー」
頼子「あのたこ焼き屋の淑女も宇宙から来た邪神よ」
ぬーこ「え!? またここに来るから邪神の話聞かせてください!」
ルーヒー「え・・・ええ」
ルーヒー「大丈夫かしら、一般人に私達の正体バレて、これが広がらなければいいのだけど」
ニャル子「邪神ハンターしてる時点で一般人とはほど遠いですし気にする必要はないですよ」
クー子「…普通の一般人なら信じないか逃げ出すかのどちらか、少年のお母さんの知り合いなら大丈夫のはず」
ニャル子「それより買い物して夕食の準備しますか、それとハスターくんがあんたの家に行くよう言っといてやりますよ」
ルーヒー「えっ!? いいきなり何言ってるの!?」
ニャル子「ちょっといい事思いついたんですが、ハスターくんがいると気まずいので食事を用意してそっちでイチャイチャしてください」
クー子「…何かたくらんでるの?」
ルーヒー「え、でも・・・それは――」
ニャル子「そんじゃさようなら~」
クー子「…ばいばい」
ルーヒー「え・・・さよなら・・・お部屋片付けないと」
ニャル子「ところでクー子、今回真尋さんのお母様に夕食を任された」
クー子「…宇宙食材でも使うの?」
ニャル子「違います、今日、真尋さんが寝ている私達の胸を揉んだ事について話をつけます」
クー子「…わかった、それと夕食がなんの関係が? 何かたくらんでるよね」
ニャル子「今回は宇宙食材は一切使いません、拒否されてはもともありませんので、ですがその代わりに・・・」
ニャル子「滋養強壮が付く料理を沢山食べてもらうのです!」
クー子「…つまり少年の意志がそのままベットインにつながると」
ニャル子「そうです! ここのところ真尋さんは自分を慰めている様子はございません、それを行えば私達が気付く事を知っているからです」
クー子「…成功する可能性が高くなる、少年のハーレムルートが」
ニャル子「私一人を選んでほしいのですが真尋さんが望むなら・・・」
八坂宅
真尋「母さんはどこか出かけたか? いつもは連絡してるんだが」
ハス太「ニャル子ちゃん達もいないね」
シャンタッ君「みみみみー」
真尋「あいつ等どこで道草くってんだか、まぁなんだかんだで仲良いな」
ハス太「仲良くなってよかったよ、昔は酷かったからねぇ」
真尋「ああ、教室の中に喧嘩始めてめちゃくちゃになって、授業がまともに出来なくなるわで」
ハス太「そうだねぇ」
真尋「・・・」
ハス太「・・・なんでまひろくんがその事知ってるの?」
真尋「ごめん、今のなし、話がややこしくなる」
ハス太「ぼく、その話してないよね、ニャル子ちゃんとクー子ちゃんは自分達のイメージ悪くなるから言う訳ないし」
真尋「そういえば喫茶店で相談に乗ってくれたあいつの事だけど」
ハス太「まひろくん、急に話変えてるよね」
真尋「世の中いろんな人いるもんだなー」
ハス太「・・・話したくないならいいけど」
真尋「ごめん」
ハス太「一緒にプレステのゲームしない? この前ゲームショップのくじ引きで手に入れたゲームがあるんだ」
真尋「よしっ、やろう、用意しておくからそれもってきて」
ハス太「うん」トコトコッ
真尋(ハス太もゲームショップに行ったりするのか、イメージにないな・・・と思ったがあいつゲーム会社の御曹司か、地球のゲーム参考にしてるのか?)ゲーム機の準備中ガサコソッ
真尋(・・・そういえば田中が言ってたゲームがここにあったな、余市以外と二人プレイしたことないからハス太のゲーム終わったらこれで対戦してみるか)
ハス太「もってきたよ・・・あっ」
真尋「ん? どうし・・・あっ」
ハス太のゲーム「イマ、ジブンノイバショヲシリニキタ」
真尋のゲーム「キミノウワサハキイテオル」
真尋「・・・同じゲームだな」
ハス太「これどうしよう・・・いらないね、これ」
真尋「困る事じゃない、いつかは僕の家離れた時にやるかもしれないだろ」
ハス太「うーん、でも誰かと対戦するかエアホッケー以外じゃゲームやらないし地球外に持ってったら不法だからね、まひろくんにあげる」
真尋「中古で売ればいくらかなるだろ、それにもってるからいらな・・・んじゃあもらってくよ、すぐに誰かにやると思うけど」
ニャル子「ただいまですーー!」
クー子「…ただいま」
真尋「おかえり」ピコピコ
ハス太「おかえりなさい」ピコピコ
ニャル子「おや、真尋さんとハス太くんが一緒にゲームするとは珍しいですね」
クー子「…やってるゲームがなかなか渋い」
ナッチマエバイイジャン、ヒグマニ
ワリィナ、ホントハタイクツシテタンダ
ニャル子「真尋さんはどちらを」
真尋「羆の方」ピコピコ
ハス太「ぼく、きぐるみ版を選択したからそれじゃあわからないよ」ピコピコ
真尋「あっ そうか、人間の羆の方」
ハス太「ぼくはピンクの熊だよ」
ニャル子「このゲーム熊ゲーですか?」
真尋「違う違う」
クー子「…ハス太くん、ボロ負けだね」
ハス太「へへ、まひろくんは強いね」
真尋「アーマーで何度も殴り合って戦うこのゲームで僕がノーダメージで勝てるのはハス太が弱いだけだと思うが」
ニャル子「完全にハスターくんが弱いだけですね」
クー子「…このキャラでダメージを与えられないハス太くんが弱い」
ハス太「むぅ、皆ひどいよぅ」
ニャル子「真尋さんのお母様は狩りにお出かけになり明後日まで帰れないそうです」
真尋「そうなのか? なら夕食作らないと」
ニャル子「夕食なら私達に任せてください」
クー子「…少年のお母さんから頼まれてる、食材なら買ってきた」
真尋「変な物入れるなよ」
ニャル子「もう心配性なんですから」
クー子「…わたし達の料理の腕を見せてあげる」
真尋「お前は料理できないだろ」
ニャル子「あんたは料理できないでしょ」
クー子「……今は無理でもそのうち紫色の汁からシチューを創世できるほどうまくなってみせる」
真尋「紫色の汁の過程はいらないから普通に出来るようになれ」
真尋「・・・」
ニャル子「ご夕食が出来ましたよ、真尋さん!」
クー子「…わたし達がよりをかけて作った」
ニャル子「あんたは野菜洗って切っただけじゃないですか!」
クー子「…くすん」
真尋(ニャル子達が作った料理、すっぽん鍋、山芋と納豆とオクラの和え物、にんにくのバター焼き)
真尋(露骨なまでに滋養強壮、精力増強する食べ物ばかりだ、何たくらんでる)
ニャル子「そんなにじろじろ見てどうしました? 宇宙食材は一切入れてません、純地球産です!」
クー子「…それともすっぽんに抵抗ある?」
真尋「大丈夫だ、うちの食事でもたまに熊肉とか出るくらいだ、普通だよ」
ニャル子「コンドルや鷹の肉拒んだ癖にぃ~」
真尋「ハス太はどこだ?」
ニャル子「ルーヒーのとこに出かけました、シャンタッ君と一緒に」
真尋「あいつもうルーヒーのところに住めばいいんじゃないか?」
クー子「…わたし達もそう思うけど優柔不断なハス太くんにそれができると思う?」
真尋「僕の時は即行で住み始めてたが」
真尋「ごちそうさま」
ニャル子「おそまつさまです」
クー子「…おそまつさま」
ニャル子「洗い物は私達が済ませておきますね」
真尋「悪いな」
クー子「…少年は食後のデザートにココアを飲んでて」
真尋「ありがたくもらうよ」
クー子「…」
真尋「どうした? 自分の分は用意してないのか?」
クー子「…少年って甘い食べ物が好きなの?」
真尋「!? なんだよ、いきなりっ」
クー子「…なんとなく」
ニャル子「クー子、洗い物手伝いなさい」
クー子「…今行く」
真尋(甘い物好きなのバレたくないんだよな・・・女々しいし)
ニャル子「あっ、お風呂沸かしておきましたので先に入っちゃっててください」
真尋「ああ、わかった」
ニャル子「(ふふふ、計画通り)」
クー子「(…食器片付けたら次の計画に移行する)」
見てます
風呂場
真尋(あいつら何考えてるんだ? 滋養強壮に聞く食べ物ばかり食べさせて)頭アライアライ
真尋(こっちはあいつらのせいで一ヶ月以上抜いてないんだ、今日もまたあいつらと寝るとなると・・・確実に夢精する)
真尋(ここでシておけば・・・駄目だ、匂いかなんかで勘付かれる、あいつらそういうのに敏感だ)
真尋(何か体良く口実を作れないか、最近あいつらと一緒に寝る事に抵抗しなくなった自分の自業自得か)顔アライアライ
真尋(・・・なんで寝ているあいつらの胸揉んだ時の記憶が頭の中でフラッシュバックしてんだよ、クソ、勃つなよ、今勃っても抜けないよ!)体アライアライ
真尋(おちつけ、僕、素数を数えろ、1、2、3!!、4、5、6!!・・・)
真尋(三の倍数でアホになってどうする、ナベアツ違う!)
真尋(・・・洗ったし湯船に入るか)バサーン
真尋(・・・ふぅ、いい湯だ)
ガラガラッ
ニャル子「真尋さん、湯加減はどうですか?」
真尋「ちょうどい・・・・い・・・」
クー子「…どうしたの?」
真尋「何入ってきてんだ」後ろ向く
ニャル子「私達が入ってくるなんていつもの事じゃないですか」
真尋「そんなの理由にならねえよ、とっとと出てけ」
真尋(今、こいつらの裸見ると・・・確実に暴発する!)
クー子「…少年、こっちを向いて」
真尋「いやだよ」
クー子「…大事な話がある、だからこっち向いて、タオルは巻いてる」
真尋「態々こんな所で話す必要あるのかよ」クルリッ
真尋(ヤバイ、タオルで隠してても暴発しそう・・・)
ニャル子「あの・・・真尋さん」
真尋「なんだよ、用件言って早く出てけ」
ニャル子「寝てる間に私達の胸揉んでますよね」
真尋「」
はよはよ
ニャル子「そりゃあお年頃の真尋さんが私と寝てムラムラするのはわかります」
クー子「…わたしとニャル子の両方とは少年は欲深い」
ニャル子「両方というのは想定外でしたよ」
ニャル子「だからはっきり聞きたいんです、私かクー子のどちらかにするか」
クー子「…両方という選択肢もあり、わたしはニャル子と少年の両方手に入れたいからむしろ大歓迎」
真尋「・・・今日の夕食がやたら精力増強する物ばかりなのはそのためか」
ニャル子「はい、ここではっきりさせてそのままベットインも可能ですよ♪」
クー子「…わたし達の胸を揉むって事はその気があるんだよね、大丈夫、どんな結果でも怒ったりしない」
真尋(二人とも、僕が揉んでいた事実を知っている)
真尋(言い訳できない、言い訳できるわけがない、逃げる事のできないこの場)
真尋(アレを隠したくても勃起しすぎて手じゃ隠しきれない、そしてこいつらがそれにおそらく気づいている)
真尋(羞恥、自尊心、恥、慙愧)
真尋「・・・」ガタガタッ
ニャル子「どうなされました?」ニコニコ
クー子「…今決めてね」ニヤニヤ
プツンッ
真尋「・・・」
真尋「お前等いいかげんしろッ!!!」ガタッ
ニャル子 クー子「「!?」」
真尋「いつもいつもお盛んな年頃の僕のベットに入りやがって、お前等高校出てんだろ! 実年齢僕より上だろ! わかるだろそれくらい!」
真尋「お前等みたいに可愛い異性で、見た目が同年代の奴が二人も、毎回毎回ベットに入ってきやがって! 何も感じない訳ねえだろ!」
真尋「僕だってヤりたいと思ってるよ! セックスしたいと思ってるよ! でもお前達との関係を崩したくなかった、どちらかと結べばどちらかが惨めな思いをする、そう考えて・・・」
真尋「気づかないフリをして、考えてないフリをして」
真尋「けどお前等は協力してここまでやった、僕の恥を省みず」
真尋「もうお前等の都合は一切考えねぇよ、毎回毎回入ってきて童貞の反応を楽しみやがって」
真尋「てめぇら精力増強する物僕に食わせたんだ、ここまでお膳立てしたんだ、今から起こる出来事が予想できなかったなんてほざくんじゃねえぞ、ちっ、最初からこうしとけばよかった」
ニャル子「あの・・・真尋さん?」
クー子「…少年、怖い、気分が変わった、この話保留にしてもいいんだよ?」
真尋「ここから逃げようなんていい考えしてんじゃねぇか、クー子」フォークシュシュシュ
クー子「!?」
ニャル子「はい!?」
ニャル子(真尋さんが一瞬で取り出したフォークを投げ飛ばしクー子が巻いてるタオルに沿って壁に突き刺し磔にした、クー子自身の身体に一切刺さる事なく)
真尋「何驚いてんだ、前にも磔にしただろ」
ニャル子「あの量のフォークどこに持ってたんですか!」
真尋「僕くらいの投擲術を身につけるとフォークから僕の手に持たせてくれるんだよ」
ニャル子「言ってる意味がわかりません!」
真尋「ニャル子、まずはお前からだ」シュ
ニャル子「へ?」
ニャル子(真尋さんが振ったフォークは、私が巻いていたタオルだけを木っ端微塵に切り裂いた)
真尋「おしおきだ、覚悟しろ」
ニャル子(やべえ! 幻夢境で女装させた時のようないらんスイッチ入ってようです!)
ニャル子「真尋さん、おおおちつきましょう」
真尋「この僕に無抵抗は武器にならない」ガシッ
ニャル子「はにゃ!?」
>>94ミス
× ニャル子(やべえ! 幻夢境で女装させた時のようないらんスイッチ入ってようです!)
○ ニャル子(やべえ! 幻夢境で女装させた時のようないらんスイッチ入ったようです!)
真尋「僕くらいの投擲術を身につけるとフォークから僕の手に持たせてくれるんだよ」
ニャル子「言ってる意味がわかりません!」
はい。僕も何言ってるか意味わかりません
ニャル子「真尋さっ、駄目ッ!」ビクッ
真尋「ああ?」グチュグチュ ツネツネ
ニャル子(胸を抓りながら指でわたしの中を弄り回されて・・・!)ビクビクッ
真尋「何が駄目だよ、散々ふざけたがった癖に」
クー子「…ニャル子・・・」
真尋「クー子、逃げんじゃねえぞ、どの道フォークで逃げれねえだろうが」グチュグチュ クチクチ
ニャル子「ああ・・・んにゃぁ・・・」ハァハァ
真尋「ん!」乳首を強く捻る
ニャル子「真尋さんっ! これ以上やったら・・・イッちゃい・・・」
ニャル子「あ゛あ゛ーーーッッ!!!」ゾクゾクゾクッ
真尋「だいぶほぐれてきたな」
ニャル子「ハァハァハァ」ビクッ
真尋「乳首弱いんだな、お前ドMじゃん」
真尋「いまから僕のを入れる」ガチガチ
クー子(…大きい)
ニャル子「ま待ってくだ・・・」ブルブルッ
真尋「黙れっ」ズブッ
ニャル子「んがっ!」ゾクッ
真尋「いいしまり具合だ、もっと喘げよ」ズブンッミチミチッ
ニャル子「真尋さん・・・痛い・・・」ゾクッ
真尋「すぐに慣れるんじゃない? お前が恐怖する顔すげぇ滾るよ」ズブンッ
ニャル子「あにゃあああ!!」ゾクッ
真尋「全部入った」
真尋「ッ・・・」パンパンパンパン
ニャル子「真尋さっせめて・・・ゆっくり・・・」グチョグチョ
ニャル子(背後から腰をつかまれ、立ちバックで真尋さんの物を最奥まで出し入れされて・・・)
真尋「ああ?」パンパンパンパン
ニャル子「ゆっくり・・・して・・・イッてますから・・・もう少しやさしく・・・」ゾクゾクッ
真尋「・・・ここまでの原因作っといて何言ってやがるっ」パンパン
ニャル子「あ゛っ・・・んにゃああ・・・らめっ・・・」ゾクゾクッ
真尋「こんなんで感じるなよ、ったく」パンパン
ニャル子「イってるのにイって・・・おかしい・・・そんな奥ばっかり・・・」ビクビクッ
クー子「…ニャル子・・少年」股ジワッ
ニャル子「あ・・・そこは・・・駄目っ!」ビクンビクンッ
真尋「膣内に出すぞ・・・」パンパン
ニャル子「えっ真尋さんっんにゃっあ゛っ! あっ!あ゛ぁぁっ!!!!」ビクビクビクビクッ
真尋「んっ!!!」ドピュッ ピュルルルルルルルッ
ニャル子「ああああああああああ!!!」ビクビクンッ
ふむ
ニャル子「はぁはぁ・・・はぁはぁ・・・」ビクッ
ニャル子(・・・計画とは・・・少々、否、だいぶ想定した物とは違いますが・・・真尋さんと・・・ひとつに・・・)
真尋「・・・」
ニャル子「真尋さん・・・」
ニャル子(できればやさしくしてもらいたかったのですが・・・・・・?)
真尋「・・・」グチュ
ニャル子「真尋さん!?」
真尋「・・・」パンパンパンパン
ニャル子「ひゃああっ!! 出したばっかなのにぃ・・・」ビクッ
ニャル子「これ以上・・・あん!・・・続けると・・・あがっ・・・壊れちゃいますっ!」ビクビクッ
真尋「あ?」パンパンパンパン
ニャル子「私壊れちゃいますぅ・・・はぁはぁ・・・あっ!・・・駄目っ!」ビクビクッ
真尋「だからどうした」パンパン
真尋「壊れるくらいでいいんだよ! お仕置きなんだから」パンパン
真尋「いつもいつも誘惑しやがって、こうなりたかったんだろ!?」パンパン
ニャル子「あっ・・ちがっ・・・にゃらっ・・・」ゾクゾクッ
真尋「お前等が悪いんだからなっ!」パンパンパンパンッ
真尋「散々誘惑しやがって、僕にだってプライドがあるんだ、何もできやしない糞ヘタレと思われるのは癪なんだよっ!」パンパンパンパン
ニャル子「ごめんなしゃいっ! ごめんなしゃい!」ゾクゾクッ
真尋「いい気味だな、散々童貞を弄びやがって、それが今じゃ童貞に弄ばれてんだ!」パンパンパンパンッ
真尋「『ごめんなさい』だぁ? 今更遅いよ! お前達の身体に教え込んでやる、調教してやるよ!」パンパンパンパンッ
ニャル子「らめぇ! せめて休ませて・・・らぁぁぁ!!」ビクビクッ
真尋「うっさい!!!」ドプッ
ニャル子「あついっ! あついのがまたっ!」ビクンビクンッ
真尋「んっ!!!」ビュルルルルルルルッ
ニャル子「はぁはぁ・・・・」ビクッ ビクッ トローン
ふぅ・・・
ニャル子とかオワコンwww
ニャル子「・・・はぁはぁ・・・真尋さん・・・」グデーントローン
クー子「…少年」
真尋「・・・」指パッチン
ガチャガチャッ
クー子「…え?」
クー子(…少年が指を鳴らしたのと同時にわたしを貼り付けてたフォークが地面に落ちた)
真尋「・・・」手ガシッ
クー子「…!?」ビクッ
真尋「逃げるのはいかんな」
真尋「もう駄目だぞ、お前は逃げようとすれば、このフォークを突く」
クー子「…少年、怖い、許して」オロオロ
真尋「駄目だな、もう、僕に犯されるしか、お前がここから生きて帰る方法はない」
クー子「…」
真尋「お前は、これだけのことをしたんだ、責任はとっていけよ」
クー子「…少年、おちついてほしい」ブルブルッ
真尋「抵抗しないのか」押し倒し
クー子「…そうじゃないけど」
真尋「じゃ、僕がゆこう」ズブッ
クー子「…!」ビクッ
真尋「こんなにぐちょぐちょで、お前ニャル子が犯されてるのを見てそんなに興奮してたのか」パンパン
クー子「…い・・・いきなり・・・激しい」ビクビクッ
真尋「ニャル子のよりきついな、精神年齢も低けりゃここも低いのかよ」パンパン
クー子「…ああ・・・だめっ!」ビクビクッ
真尋「何が駄目だよ、人の事散々からかいやがって、こんなに興奮してんじゃねえか」パンパン
クー子「あっ・・・はぁ・・・んぐっ・・・きゃっ!」ビクビクッ
クー子「…奥にっ! 少年・・・許して・・・っ!」ゾクゾクッ
真尋「何が『許して』だ! 散々こうなる事のお膳立てしておいて! 今更おせぇよ!」パンパン
真尋「それにお前も腰振ってんじゃねえか!」パンパン
クー子「これはっ・・・んぐっ!」ビクビクッ
真尋「ここまでお膳立てするだけあるな、願望通り出してやるよっ!」ドクッ ドビュルルルルルッ
クー子「少年っ・・・あぁ~~~~!!!」ビクビクビクビクッ
真尋「まず一発」ビュル ビュル
クー子「…はぁはぁ・・・少年、謝るから落ち着い――」ビクッ
真尋「自覚が足りないな、お前達は今、お仕置きを受けてる、それを忘れるな」パンパン
クー子「んあっ・・・ああっ!」ゾクゾクッ
クー子「…イッたばっか! だから・・・!」ビクビクッ
真尋「お仕置きなんだよ、関係あるかっ!」パンパンパンパン
クー子「だめっ ふぁ・・・あゃっ!」ゾクゾクッ
クー子「…もう少し・・・やさしく・・・じゃないと・・・」ビクビクッ
真尋「なんだよっ」パンパンパンパン
クー子「こ・・・こわれちゃう!」ビクンビクゥ
真尋「それもこれも全部お前等が悪いんだ! 自業自得だろ!」パンパンパンパン
クー子「…イくの止まらなっ! んあああああ!!」ビクビクッ
真尋「お前達二人とも、僕ので満タンにしてやるよっ!」ブピュッ
クー子「あつい! 少年あちゅい~~! あああああああああ!!」ビクンビクンッ
真尋「・・・っ!」ブリュリュリュリュリュリュウウウッ
クー子「…少年・・・」ビクンビクンッ
クー子「溢れてる・・・少年のが・・・」ビクビクッ
・・・・・
・・・
・
真尋の部屋
真尋「ごめんなさい」土下座
ニャル子「真尋さん、そこまでしなくていいんで頭上げてください」アセアセ
クー子「…少し考えればああなる事は予知できたはず、原因を作ったわたし達が悪い、だからおちこまないで」アセアセ
真尋「でもお前達をレイプして・・・」
ニャル子「誘惑したのは私達ですし真尋さんにされるのは嫌じゃありませんよ」
真尋「だがあんな形になって・・・」
クー子「…自分を責めるのはよくない、それに少年が行動しなければわたし達の行動はもっとエスカレートしてたと思う」
真尋「・・・でもお前達の中に出して・・・」
ニャル子「大丈夫ですよ、真尋さんとの赤ちゃんなら大歓迎です」
真尋「僕はまだ高校生、責任が・・・」
ニャル子「それに種族が違いますから危険日でもデキる確率はかなり低いです」
クー子「…わたしの場合は体温調節で避妊もできる」
ニャル子「私も避妊に関してはクー子ほど確実ではありませんが可能ですので安心してください」
真尋「ごめん」
クー子「…でも1つ少年にはっきりしてほしいことがある」
ニャル子「わたしとクー子どちらを選ぶかです」
真尋「・・・ここまでの事をしたんだ」
真尋「僕はお前達より早く死ぬ、どんな死に方だろうと」
真尋「お前達にとっては短い期間かも知れない、そしてこの選択はあまりに図々しいだろうが・・・よろしく頼む、ニャル子とクー子の両方を選ばせてもらうよ」
ニャル子「・・・以外と欲深いですね」
クー子「…わたしはそれが一番都合がいい」
真尋「クー子は両方と言っていたからな、ニャル子もそれでいいか?」
ニャル子「・・・真尋さん」
クー子「…少年」
ニャル子 クー子「「これからもよろしくお願いします」」
真尋「こちらこそ」
ニャル子「それともう1つ言いたい事がありました」
クー子「…わたしも、たぶんニャル子と同じ意見」
真尋「なんだ?」
ニャル子「次セックスするときは」
クー子「…もっとやさしくしてほしい」
真尋「ごめん・・・」
ニャル子「真尋さんはヤると人格変わるんですか?」
真尋「さぁ、あれが初めてだし、お仕置きもかねてたから、それにお前達もわかってるだろ、僕の沸点の低さ」
クー子「…でもやさしいところもある、沸点の低さをカバーできるほど」
真尋「・・・だがニャル子は覚えてるだろ、僕と初めて会って初めてフォークで刺したときの事」
ニャル子「でもあれは真尋さんが私達を邪神という事で警戒してたからですよね」
クー子「…少年が我々邪神に恐怖するのは仕方ない、クトゥルー神話を読んでいてわたし達がそのモデルである事を知っている、警戒するのが当然」
真尋「今までのは確かにそれもあるが、初めてお前を刺したときはちがった」
ニャル子「・・・そうでしたっけ?」
真尋「ナイトゴーントから助けたお前を家に連れて行った、家に入ったお前は駄菓子を食べるのを夢中で僕の話をしなかった、そして僕は刺した」
ニャル子「・・・」
真尋「わかるだろ、邪神という事を知らない状態で命の恩人を話を聞かなかっただけで刺したんだ」
ニャル子「ですがそれは私の強さにビビッて・・・」
真尋「ビビッてたらフォークで刺すか? 本当に恐怖してるなら逃げるはずだろ、勝てる見込みがないんだから、駄菓子に夢中だったお前を見てイラついただけなんだ」
真尋「早く事情を知りたい、早く安心したい、元々安定志向だったけどそのためだけにお前を刺した、お前が駄菓子食ってテレビ見てくつろいで僕の事を無視してたってものあるが」
真尋「それを配慮しても命の恩人であるお前を自分の安堵するためだけに刺したんだ」
真尋「わかるだろ、僕の沸点の低さ、身勝手さ」
ニャル子「・・・男が細かい事気にしてんじゃねーですよ」
真尋「・・・」
クー子「…少年はついさっきわたし達両方を選んだ、それをいつやめてもいい言い訳をするために逃げ道作ってるの?」
真尋「そういう訳じゃない、ただ・・・」
ニャル子「それに沸点の低さはわたし達二人がフォローします、あの時は恐怖で気が立っていたんです、仕方ありません」
クー子「…一人だと大変かもしれないけど二人でフォローすればきっと少年を止められる、だから安心して」
真尋「・・・いいのかよ、それで」
ニャル子「あんな事しておいて相変わらず心配性ですね」
クー子「…今度するときは愛のあるセックスをしてくれれば大丈夫」
ニャル子「それでチャラにしましょう!」
真尋「・・・そうだな・・・それなら今からするか」
ニャル子「えっ」
クー子「…えっ」
クー子「…少年、さっき十分した、大丈夫なの?」
真尋「大丈夫というかむしろ足りない、ここのところ事件ないから体力が有り余ってる」
ニャル子「有り余ってるって・・・」
真尋「そりゃ短い期間であんなに事件に巻き込まれれば適応して体力も上がるだろ、ってか上がってなけりゃ死ぬぞ」
クー子「…確かにそうかもしれないけど」
真尋「それにお前達が滋養強壮に効く夕食のおかげでまだ収まらないし体力が有り余るような身体にしたのはお前達だろ、だから・・・な?」
ニャル子「いや、さっきのがあれですしヤりなおすのはいいのですが」
クー子「…流石のわたし達も疲れる」
真尋「でもここまでお膳立てしたのはお前達だろ?」
ニャル子「真尋さん、『お膳立て』ってさきほどのパターンと同じです」
真尋「お前達二人で僕一人だ、お前達の体力は大丈夫だろ、それにやさしくするからな、頼む」
クー子「…どうする、ニャル子」
ニャル子「真尋さんが望むなら」
真尋「それと中出ししても問題ないんだよな」
ニャル子「まあ今日は安全日ですし危険日でも出来る確立は低いですし」
クー子「…いちおOK」
真尋「決まりだな」ニッコリ
ニャル子「(大丈夫ですかね・・・我々邪神の方が体力あるはずなのに先ほどまで主導権握られてましたし心配になってきました)」
クー子「(…夜の少年はかなり凶暴、わたしも不安になってきた)」
数日後
喫茶店
真尋「という結果になった」
「つまり相手から迫ってきたのを口実にレイプと言う名の調教をして、和解した後も最終的に調教プレイみたいになったという訳ですね」
「なんだ、僕が言った通り二人を調教してるじゃないですか」
真尋「調教調教言うなよ、人聞きが悪い、まあ結果としてお前の言う通りの事をしたが・・・あいつらはなんか・・・その・・・激しいのが好きになっただけだ!」
「というか体力面でも人生経験でも邪神二人の方が上のはずですよね、よく調教できましたね」
真尋「あいつらが来てから適応するためか身体能力が向上したんだ、特に投擲術はその道のプロぐらいにはなってるはず」
「プロというより人外の技術ですよ」
真尋「そうか?」
真尋「でも体力が上がったおかげで三人で十分楽しめてるんだ」
真尋「ただそのせいで朝起こすのが大変だよ、あいつらはだいぶ疲れて寝るもんだから学校に遅刻しかける事がよくあるんだ」
真尋「僕がしたりないのにあいつら先にダウンするもんだから寝てるのを無理矢理ヤッたりした時もあったな」
真尋「たぶんもう普通の人間としてというか、日本の一夫一婦制で生活はできないと思う、いや、本当に毎日ヤッてるせいで――」
「八坂さん、童貞捨ててうれしいのはわかりますがおちついてください、他の客が聞いてます」
真尋「あっ、悪い・・・」
「あなたの方が年上なんですからしっかりしてください、正直童貞の僕はそれ聞くのキツイです」
真尋「え、お前童貞なの? 寝言は寝てから言えよ」
「本当ですよ」
真尋「え・・・それマジ?」
「そりゃあ彼女といる時はつねにいつヤるか考えてますよ」
「ですがあなたもわかりますよね、お互い特殊な人が彼女な訳です、とくにうちの場合、今妊娠したら確実に相手の仕事に支障がでますので手を出せないんです」
真尋「いや、避妊すればいいだけだろ」
「避妊せず盛ってるあなたに言われたくありませんよ、自分だからわかります、不可抗力を演じて以前母から渡されたコンドームに穴を開ける自分がいると」
真尋「・・・気持ちはわからなくはないが母親からゴム渡されるのはどうかと思う」
「人生は楽しみませんとね、それがうちの家訓です」
真尋「正直お前の彼女は調教済みだと思ってた」
「両思いですが現実はきびしい物ですね、Bまでなら行ってますしディープキスならよくやっているのですが僕みたいに気弱で引っ込み思案だとなかなか・・・」
真尋「引っ込み事案が気絶した少女の胸揉んでスカートの中身確認したり、相手が入浴中に堂々と入ってきたりしないよ」
「ところで僕の相談聞いてもらえます?」
真尋「いいよ、こっちもお世話になったし」
「どうやったらハーレムルートにいけるんですか」
真尋「お前は何を言っているんだ」
「男ならあこがれますよね、その道を選択したあなたに言われたくありませんよ」
真尋「僕の場合、相手が予めそうなる事を承諾してた、片方はもう片方の事も好きだったからそれが許された」
真尋「法律なんて関係ない、僕達の相手は人間じゃないんだから、だが女同士が認め合ってない場合難しいぞ」
「やっぱそうですか」
真尋「いちお考えるが・・・参考にお前の彼女がどういう性格か教えてくれないか?」
「駄ルキリー、おっちょこちょいで食欲旺盛ですぐ泣いて武器もまともに使えず・・・」
真尋「性格以前によくそんなので戦いの場に出れるな」
「それに関しては同意です、あの人僕に会う前までどうやって生きてきたんでしょう」
真尋「話がズレたな、例えば・・・ハーレム作りたいって事はその娘のほかに相手がいるんだよね、そのハーレムに入れたい子といちゃいちゃした時の彼女の反応はどうなんだ?」
「もう一人のほうですか? 一度僕の家に泊まって一緒に入浴したのですが、それを目撃した彼女にものすごく怒られました」
「そして寝る前にちょっかい出してたら彼女が屠竜赫怒(グラム)取り出して、あっ屠竜赫怒(グラム)じゃわかりませんね」
「剣に反射している自分の顔を見ながら虚ろな目で『浮気者は斬っちゃえばいいんです』とか言ってました」
真尋「無理だな」
「真面目に『ハーレムしたい』と言ったらおそらく悲しみの向こうに行く自分の姿しか想像ができませんね」
「あの人達はお互い仕事仲間程度の関係しかありませんしそれを認め合えるほどまでには・・・あなたの場合はどのように認め合わせたんですか?」
真尋「こっちは僕と出会う前からクー子がニャル子に一方的に好意を抱いてたんだ、だから僕の力は関係ないかな、ほぼ腐れ縁が今に至っただけだし」
真尋(厳密には一度過去に行ってクー子とニャル子のフラグを立ててバットエンドを回避して・・・話長くなるし言わなくていいや)
「そういう趣味の人はこっちにはいませんね・・・」
真尋「悪い、まともにアドバイスできなくて」
「いいんですよ、僕は彼女一人だけでも、ただ愛人がほしいだけなんですから」
真尋「自分に正直だな、お前」
「僕、体力ないんですよね、相手はおっちょこちょいとはいえ身体能力は人間を超越してます」
「初夜の時、ついていけるかどうか」
真尋「男としては主導権は握っていたいよな」
「はい、どうして筋肉はふだん大事に使わないでいるのにいざ使うとすぐ動かなくなるんでしょう」
真尋「ふだん使ってないからじゃないか?」
「あなたの場合、どうやって異星人二人を相手できるほどの体力が身についたんですか? 適応能力がすごかったじゃ済みませんよ」
真尋「そうか? 何度も人知を超えたトラブルに巻き込まれれば適応できるぞ」
「普通その前に死にますよ、こっちは何度か死にかけてます」
真尋「あー、頑張れ」
「投げないでください、あっこんな時間ですね、家に帰ってご飯作らないと」
真尋「お前がいつも作ってるのか? 大変だな」
「それが僕の役目ですから、また連絡してくださいね」
真尋「ああ、こんな縁めったにないからな」
―――――
―――――――
回想
真尋「何故シャンタッ君が見える」
「さぁ、何故でしょうね」ニッコリ
真尋「・・・何者だ、お前」
シャンタッ君「みー!」
ハス太「普通の人間にはシャンタッ君の本来の姿はみえないはず、でもまひろくんみたいに人間でも異界の者に関わっていれば結界越しから見ることができるんだよ」
ハス太「君は一度ぼくたちのような存在に関わった事があるの?」
「・・・貴方達は本当にそう思ってるのですか」
真尋「どういう意味だ」
「僕がそのペットの姿が見えている事に、本当に疑問を持っているんですか」
真尋「え・・・もっと詳しく言え」
「お互いそれを言える立場ですか、僕も貴方も普通の人間ですよ、一歩間違えば死ぬんです」
「どうやらその様子ではハス太さんは人間ではないようですね」
真尋(・・・もし僕達に悪影響を及ぼす邪神関係者なら地球に滞在する惑星保護機構の事は調べているはず、さっきまでハス太が邪神であるのを知らなかった?)
シャンタッ君「・・・」
「こちらからも質問しますね、貴方達のペット、何故神威(ケニング)を外で取り出し、堂々と出歩いてるんですか」
真尋「・・・神威(ケニング)?」
ハス太「!」
ハス太「まひろくん、安心していいよ」
真尋「ん?」
「なんのつもりですか」
ハス太「君が関わっているのは地球の神々だよね」
「・・・」
ハス太「神威(ケニング)を知っているならそれを使えるヴァルキリーの関係者、きみに危害を加えるつもりはないから安心して」
「では何故神威(ケニング)を基底しているんですか」
ハス太「どうやらヴァルキリー以外には関わってないのかな、君は地球上、否、人間界以外のモノがほとんど神威(ケニング)と勘違いしてるんじゃない?」
「ではその生物は何ですか? まさか馬子さんみたいにヴァルキリーだなんて」
ハス太「流石にそれはないよ、馬子さんてどういう人なの・・・」
「やっぱあの人が例外なだけですか」
ハス太「僕とシャンタッ君は邪神なんだ」
「邪神? 地球の神々の一種ですか?」
ハス太「一部はまあそうなんだけど基本は宇宙人の事だよ」
「あー、じゃあ僕と関わりありませんね、失礼しました」
ハス太「ううん、こちらこそごめん、まさかシャンタッ君本来の姿を見れる人間が他にいるとは思わなくて」
「いえいえ、こちらも、僕達が会う異界の者が最初はほとんど敵なものですから」
ハス太「よかったね、まひろくん、敵じゃなかったよ」
真尋「敵じゃないのはわかったがどういう事かはさっぱり理解できないんだが」
ハス太「つまり彼が関わっているのは地球の神々の部下であるヴァルキリー、まひろくんみたいにぼく達邪神とは関わってないって事」
真尋「え・・・」
「安心してください、僕に敵意はありませんよ」
真尋「・・・そうか、驚かせてすまん」
「いえいえ、こちらこそ、正直この状況がうれしいです」
真尋「え?」
「関わっている相手の種族は違うようですがお互い異界の者に関わった人間である事は事実でしょ、共通する方と出会えてうれしいんですよ」
真尋「そ・・・そうだな」
「ところでヴァルキリーとあなた達邪神はどのような関係で?」
ハス太「ぼく達邪神はその中でも惑星保護機構に所属している者がいるんだ、ぼくは非正規だから詳しくは知らないけど惑星保護機構は地球の神々をサポートする上司みたいな者かな?」
「ヴァルキリー達に上司がいる事は存じてましたがさらに上の上司がいたのですか、しかも宇宙人」
「つまり八坂さんが言っていた異性の二人も?」
真尋「ああ、邪神だ、しかもクトゥルー神話のモデルになった奴等、お前が同棲してる異性はつまり・・・」
「はい、ヴァルキリーです」
―――――――
―――――
真尋「異界の者に巻き込まれた同士、これからもよろしくな」
「はい、こちらこそ」
真尋「じゃあな
大神 理樹 」
田中(前略、オフクロ様、はれてクラス中の人から組長と呼ばれるほど上り詰めました)
田中(嘘です、上り詰めたというか最初ハス太が俺の事を藤原と呼んだのを皮切りに皆が俺を藤原と呼び始め、最終的に組長と呼ばれるようになりました)
田中(うちのクラスに藤原組長のファンでもいるのか、組長と呼ばれる事には別悪い気はしない、だがその組長というあだ名でひとつ問題が起きました)
不良リーダー「お前達! 市立昴陵高校の藤原組長と呼ばれる奴をぶっ倒して名を上げようぜ!」
サブ不良「「応ッッ!!!」」
田中(他校の不良に絡まれた)
田中(何がどう伝わってそうなった)
真尋「田中、ちょうどいいところに」
田中「俺今すごくちょうどわるいところだが」
不良リーダー「なんだ、仲間呼びやがったぞ!」
真尋「この前相談役紹介してくれたお礼にこれ渡しにきたんだ」包み渡す
田中「そうか、ありがとう、それとハス太が俺の事『藤原』と呼んだせいで最終的にこんな事態になった、同じ同居人の責任としてこの現状を打破してくれ」
不良リーダー「苫篠、杉浦、デシンセィ、準備できてるな!」
苫篠「おすっっ!」
杉浦「しゃあああ!!」
デシンセィ「ッッッ!!!」
真尋「これおもしろいゲームだからやってみてくれ、じゃあな」タッタッタッ
田中「ってかこの状況で渡すなよ! コンチクショー!」
田中「・・・なんのゲームだろ」
真尋からもらったゲーム「ホントウニハジマッチマウゼ」
ついでに入ってるホットペッパー「イザカヤクーポン」
田中(ああ、なるほどなるほど)
不良リーダー「行くぞおらっ!」
田中「八坂このゲームもってる事知ってんだろ! しかも申し訳程度にホットペッパー雑にいれてんじゃねぇ!!」
不良リーダー「おらあああああ!!」
田中「さぁ来い! 不良どもおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」
田中の勇気が世界を救うと信じて…!
ご愛読ありがとうございました!
なお、不良リーダーはアルバイトを理由に二分後退散しました。
完
このSSで登場した『這いよれ! ニャル子さん』以外の逢空万太作品からのゲストキャラ
『深山さんちのベルテイン』からのゲストキャラ
ぬーこ
この名前はおそらくあだ名、苗字は高原
頼子の大学時代の後輩、邪神ハンターの同業者である。
耕平という高1の息子がいる。
不良リーダー
主人公である深山琥太郎にちょっかいを出す人物。
出番は多いが本名不明。
特技はクレーンゲーム
バイトを掛け持ちしている。
苫篠
不良リーダーにつるんでる人。
杉浦
不良リーダーにつるんでる人。
デシンセィ
不良リーダーにつるんでる人。
留学生。
『ヴァルキリーワークス』のゲストキャラ
大神理樹
『ヴァルキリーワークス』の主人公。
背が低く中性的な少年、肉欲系男子、肉食系草食獣等と周りから呼ばれている。
同級生の胸のでかい女子に『揉んでいいですか』等と聞く変態。母子家庭
田中の弟
兄同様大して目立たない脇役。このSSでは存在を田中の口から出ただけで出番自体はなし。
原作での扱いは兄と変わらないが物理的ダメージは現状では受けていない。
このSSまとめへのコメント
あのさ、原作版じゃなくてアニメ版のSS
書いてくれると嬉しいなぁ