やよい「うっう~♪」P「かわいい」(405)

やよい「えっ!?」

P「かわいい、『やよい』この三文字を見ただけで、かわいい」

やよい「えっ…あの…」

P「はぁ可愛い、うっうーマジ天使、やよいが言ってるから可愛いんだからな」

やよい「うぅ、あれ……あぅ…///」

P「可愛い可愛い言われて訳が分からないやよい可愛い!」

黄瀬やよいちゃんも可愛いと?

>>2
やよいと聞いたらもううっうーしか思い浮かばないくらい可愛い

ヤバい、やよいかわいい

P「やよい可愛いよやよい」

やよい「えっと……ありがとうございます……?」

P「流石アイドルだなやよいは、可愛い」

やよい「その……言い過ぎです…///」

P「言い過ぎなもんか、やよいはまだ言い足りないくらい可愛いからな」

やよい「うぅ…」オロオロ

誰かひたすらやよいをかわいがるストーリーをお願いします

                            . --、
                             _∠_厶x  ヽ
           , -‐'´ ̄`>x _ .   -┴‐-<. 〉、__\
             /    r' _,ノ             `ヽ. } ヽ
         /    r'´厂/             ヽ. }
         〈    } r'〃     /        `ヽ  '. ー-、
         }_   r'/ /    〃    ,           '.  '.  }
       . '´   {″′   .′   /   i i         ト、 廴__
     /       爿 i     l !  _厶斗 |LL !  | !  !ハ     )
    〈       く  i | | 斗i'´/从」人__ノ_j_」_`ト l i  |  `¬ァ′
     ヽ、      ヽ.Ⅵ v   ,ィ          ト、/ l  .|    {
       ` ー- 、  }∧从    r≡ミ    r≡ミ,レ′.′|
          / /   Vハ   '. //   ′ //ノ /,イ!レ′
          `ア     ヾハ   ト、  (_`ア  .ィ 〃/ リ   
              . '´ ̄ハ  |} >‐ァ≦千l {ル'
             /   { ハ |     ′} } l|/ハ
             .′    ヽ }人ヽ__.ノノ丿!′ i
               i      ト、 、二二´イ ノ i  |
               | i    V   ` ー― '´  v′ |
              l l    ∨ /         i   l
             |∧     ∨        |   !
             l ∧    '.        .′  |
             l   ヽ    ヽ  //  {   |

>>11
やよいはかわいいなぁ!

やよい「ゔっゔ~♪」
P「やよい、声変わりしたのか!?」

やよかわ

やよぺろ

やよいかわいい

やよちゅっちゅ


やよい「うっう~♪」

P「かわいい」

やよい「えっ?」

P「いや、なんでもないよ。気にしないでくれ」

やよい「……?」

P「それより随分上機嫌だな、何かいいことでもあったのか?」

やよい「はいっ! 今日は近所のスーパーの特売日なんですーっ!」

P「そうかそうか! やよいは仕事だけじゃなくて、家計のことも考えられるエライ子だな!」

やよい「えへへ……お父さんもお母さんも忙しいから、ちょっとでも私がお手伝いできたらなーって」

P「まるで天使だ……よし! それなら今日は俺も買い物に付き合うぞ!」

やよい「えっ! プロデューサー、それホントですかーっ!?」


やよい「で、でも……プロデューサーもまだまだお仕事いっぱいあるのに」

P「なぁにこれくらい、大した量じゃないさ。緊急でもないから明日に回したっていい」

やよい「うう……や、やっぱり今日はエンリョしますー!」

P「やよい、気にしなくたっていいんだぞ? そうだな……じゃあこう考えてくれ」

P「これは、いつも一生懸命頑張ってるやよいへのご褒美なんだ、ってな」

やよい「ゴホウビですかーっ?」

P「そうだ。毎日レッスンや営業、ライブなんかで疲れてるはずなのに、その上弟たちのお世話までして……」

やよい「で、でも! 私、それくらいへっちゃらですよー! まだまだ頑張れますっ!」


P「そうは言ってもな、体の疲れってのは知らないうちに溜まっているもんだ」

P「プロデューサーとしては、やよいに倒れられるわけにはいかないんだよ」

やよい「……」

P「な? だからさ、今日くらいはやよいの手伝いをさせてくれ」

やよい「うう……ホントのホントに、いいんですか?」

P「もちろんだとも。まぁ買い物の手伝いくらいじゃ、やよいの力になんてなれないだろうけど……」

やよい「そ、そんなことないですーっ! 前お買い物に付き合ってくれたときだって、すっごい助かりましたー!」

P「そうか……そう言ってもらえると嬉しいよ。やよいの為に尽くせるのなら、それに勝る喜びはない」

やよい「はわわ! そ、そんなに言わなくても……えへへ、照れちゃいます……」

P(やよいが両手をほっぺに当ててモジモジしている。マジかわいい)

やよい「そ、それじゃあ! 今日は、お願いしまっすっ!」

P「ああ!」


P(そんなこんなで、俺たちはやよいお気に入りのスーパーにやってきたのだ)

P「やよい、今日は何を買うんだ?」

やよい「いっぱいありますよーっ!」

やよい「コウゾウのおむつに、お米に、小麦粉に……、それにもちろんもやしも! あとあと……あれとこれと」

P「……やよい、それ全部ひとりで買うつもりだったのか?」

やよい「はいっ! ちょっとだけタイヘンですけど……でも、こーいうときに買い溜めしとかなきゃっ!」

P(無理言ってでもついてよかった。頑張るやよいマジ健気)

やよい「あ、もうすぐ半額シールのおじさんが出てきますっ! プロデューサー、頑張りましょーう!」

P「あ、ああ!! 特売は戦争だからな!」


…………

P(数十分後……)

P(やよいと同じ目的で現れた主婦たちを押しのけ、俺たちは特売品をたんまりゲットすることができた)

やよい「うっうー! 上手にお買い物、いっぱい出来ましたーっ!」ピョン

P「ああ! やったな、やよい!」

やよい「プロデューサーのおかげですーっ!」

P「いやなに、これくらい大したことないさ。やよいの為ならあと三回は続けて買い物できるぞ!」

やよい「はわっ! ぷ、プロデューサー、やっぱりスゴイかもー!」

P「ははは……」

P(正直、運動不足の俺には多少しんどかった……特売狙いの主婦恐るべし)


やよい「プロデューサー? あの、その……えっと、その」

P「ん? どうした、やよいにしては珍しくゴニョゴニョしてるじゃないか」

やよい「しょ、勝利を記念して! アレしましょーうっ!」スッ

P(……ああ、あれか。そういえば最近はしてなかったな……手をピーンとしてるやよいマジ可愛い)

やよい「……プロデューサー?」

P「……あ、す、すまん! そうだな!」スッ

やよい「えへへ……ハイ、ターッチ!」

P「ターッチ!」

パチンッ!

やよい「いえーい! えへへ……」モジモジ

P(かわいい)


やよい「それじゃあプロデューサー! 今日はお買い物手伝ってくれて、ありがとうございました!」ガルーン

P「お安い御用さ。またいつでも言ってくれ」

やよい「はわわっ! そんなの悪いですーっ! 今日だけですから!」

P「……」

P(なんだか、今日のやよいはいつも以上に謙虚だな。何かあったんだろうか……)

やよい「そ、それじゃあ……今日は私、もう帰りますね!」

P「あ、ああ。また来週、事務所でな!」

やよい「……はい! さようならーっ!」

テクテク

コロコロ……ガタッ

やよい「んしょ、んしょ……ふう、ふう……」グイグイ

P「……」


ガシッ

やよい「はわ! カバンが取られちゃったーっ! ……って、プロデューサー!?」

P「……やよい、やっぱり家まで送っていくよ」

やよい「そ、そんなのダメですーっ!」

P「そんな大荷物じゃ大変だろ? このカバン、持たせてくれ」

やよい「で、でも……、これスーツケースだから大丈夫ですよー? 重くないですっ!」

P「そんなこと言うけどな、今だって段差でひーひー言ってたじゃないか」

やよい「うぅ……それは……」

P「それに、担当アイドルに……いや、女性に夜一人で歩かせるなんて紳士のすることじゃない」

やよい「……じょ、女性ですか?」

P「ああ。やよいは立派な女性だよ」

やよい「……」


やよい「ううー……」カァァ

P(やよいが、真っ赤になった顔を両手で隠してしまった)

やよい「そ、そんなこと、今まで言われたことないかもー……えへへ」

P「そうか? ファンのみんなはいつだって、『やよいちゃん可愛い!』って言ってくれるじゃないか」

やよい「そうじゃなくて! うぅ……もういーですっ!」プイ

P「……」

P(満面の笑みでそっぽ向くやよいかわいい)

P「……やよい、何か怒らせたなら……すまなかった」

やよい「はわわ! お、怒ってなんかないですー!」アタフタ

P「でも……」

やよい「ご、ゴメンなさい! 私、その……あの……」オロオロ

P(マジ天使)


P「……」

やよい「……うう」

P(勘違いさせてしまって困ってるやよいの顔もずっと見ていたいが……ここは)

P「……さ、行くぞ!」テクテク

やよい「えっ! ま、待ってください、プロデューサー!」トコトコ

P「いいからいいから。やよいが怒ってないんだとしたら、この話は終わりだ。さっさと家まで行こう」

やよい「……は、はい! ……ありがとう、ございます……――ぃちゃん」ボソ

P「ん?」

やよい「はわわっ! な、なんでもないでーっす!」カァァ


…………

P(ミスターP、一度来た道忘れない。やよいの家、目の前。心を無にしても来れる)

やよい「……着いちゃいました」

P「そうだな」

やよい「あの、今日は何から何まで……本当に助かりましたっ!」

P「いいってことさ、またいつでも言ってくれよ」

やよい「えへへ……プロデューサーは、やっぱり頼りになります! やっぱりプロデューサーは……」

P「ん? お? なんだって?」ワクテカ

P(久々のお兄ちゃん呼びフラグキター!)

やよい「……」

P「……やよい?」

やよい「……た、頼りになるなーって!」

P「……はは、同じこと二回言ってるぞ?」

P(なん……だと……?)


ガチャリ……

P「ただいま……って言っても、誰もいないんだけどな……ははっ」

P(……結局、あのあと……やよいが家の中まで入っていくのを見届けた俺は、そのまま帰宅してしまった)

P(夕ご飯一緒に食べませんかフラグも、今日は立たなかった……)

シーン……

P(暖かで賑やかな食卓。やよいの笑顔。そして、冷たい俺の部屋)

P「……ははは」

P「お、俺……もしかして……」



P「やよいに嫌われた……?」ズーン


P(考えてみれば……今日のやよいは、どこか遠慮しがちだった)

P(俺が買い物手伝うって言ったときも、送っていくって言ったときも)

P(たしかに、やよいは生来あまりわがままを言わない子だ。しかし……)


P「……い、いやいや! あの笑顔を思い出してみろよ! いつも通りの天使だったじゃないか!」

やよい『何勘違いしてるんですかー? うっうー! プロデューサーは滑稽ですーっ!』

P「……っ! やめろっ!! やよいはそんなこと言わない!!!」

やよい『ショージキに言っちゃうとー、プロデューサーちょっと慣れ慣れしすぎるかなーって!』

P「や、やめろ……! やめてくれぇ……! ウウウオアアー!!」


ポタ……ポタ……

P「……は、はは……参ったな、この部屋はいささか静か過ぎるらしい」

P「水道から垂れる水の音が、いやに大きく聞こえる……お、音楽を流さないと!」ポチ

~♪

スピーカー『フレーフレー頑張れ! さあ行こう♪ フレーフレー頑張れ! 最高♪』

P「……キラメキラリ……そうだ、俺のプレイリストは、全てやよいのお気に入りの曲だったんだ……」

~♪

スピーカー『…… 晴れがあーって、雨があって、さぁ虹がデキル♪ ……』

P「……心ーと夢ーで……未来ができれぅ~……」

スピーカー『ミラクルどこ来るまているよりも♪』

ポタ……ポタ……

P(はは……良い歌だなぁ……)


スピーカー『始めてみましょうホップステップジャンプ♪』

ポタ……ポタ……

P「き、キラメキラリ……ず、っと……チュッ……と……う、うぅうう!」

P「やよい……! やよい、やよい……! うう……あぁああ!」

ポロポロ

P「あああ! やよい、やよいぃい! 嫌わないでくれぇえ!!」


P(その夜、俺は……やよいメドレーを延々と流しながら、大声で泣き続けた)

P(……やよいに、これ以上嫌われたくはない。だから、来週からは……)

P「決めた……やよいと……距離を、置く……!」

P「ちくしょうっ……くそぉ……!」ガンッ




一方その頃、高槻家では

やよい「……」

やよい「なんだか……ね、眠れないかもー……プロデューサー……」ドキドキ

休憩するよー!!


~ 翌週、765プロ事務所 ~

ガチャ!

やよい「おはようございまーっす!」

P「……っ」コソコソ

やよい「……あれー?」

キョロキョロ

やよい「あっ! プロデューサー! 見ーっけ♪」

P「……あ、ああ、やよいじゃないか。来てたのか……」

やよい「はいっ! おはようございます!」ガルーン

P「……うん、おはようさん」


P(月曜の朝から見るやよいの笑顔マジ眩しい)

P(しかし……今日からは……)


やよい「えへへー、おとといはありがとうございましたっ!」

P「……」

やよい「いつもよりたくさん買えたから、オカズを一品増やしちゃったんです! チョウスケたちも大喜びでした!」

P「……それは、よかったよ」

やよい「……? プロデューサー?」

P「……」

やよい「なんか、元気ないですか? はわっ! も、もしかして、ビョーキとか……!」

P「そ、そそそんなことないぞ! 元気いっぱいだ、何も心配ないさっ!」

やよい「それなら良かったですーっ! じゃあ今週も、元気いーっぱいに頑張りましょーうっ!」

P「あ、ああ……そうだな」

やよい「~♪ らんたったらんたった♪」

P「……」

P(小刻みにステップを踏んでいる……随分上機嫌みたいだ)

P(嫌いなプロデューサーに対してもこんな笑顔を見せてくれるやよいマジ天使)

P(しかし、この笑顔も……、俺に向けられているものじゃないんだ……!)


やよい「プロデューサー、今日の私のお仕事はなんですか?」

P「……今日は仕事は入っていない。だけど、ダンスレッスンに行ってもらうよ」

やよい「はーいっ! 私、ダンスはちょっぴりニガテだから、一生懸命練習します!」

P「ああ……頑張ってくれ」

やよい「……?」

P「そ、それじゃあ……俺は他の子にも指示出さなきゃいけないから、これで……」

やよい「……あ、わ、わかりました!」

P「……」

イソイソ……

やよい「……やっぱり、プロデューサー、ちょっとヘンかもー……?」


…………

P「ふぅ。みんなへの指示は、こんなもんかな」

やよい「あ、あの! プロデューサー!」

P「……っ! ど、どうした? そろそろ出発しないといけない時間だろ?」

やよい「そーですけどー……きょ、今日は、プロデューサーと一緒に行こうかなーって!」

P「……どうしてだ?」

やよい「……え?」

P「あ、いや……すまん、連絡が行き届いてなかったな」

P「今日のレッスンは、アイドルにお任せモードだ」

やよい「!?」

P「……つまり、俺は付いていかないんだよ」

やよい「え……で、でも……!」

P「さ、行った行った。遅刻したら先生に怒られるぞ」

やよい「……はい」


トコトコ……

P(心なしか、やよいの足音に元気がないように聞こえる……しかしそれは気のせいだ)

やよい「あ、あの……プロデューサー……」チラ

P「……っ!」

P(聞こえないフリ聞こえないフリだ!)

やよい「……っ! プロデューサぁ……」ウルウル

P「ど、どうしたっ!?」

やよい「や、やっぱり……おとといのこと、怒ってますか?」

P「……怒ってなんかないさ」

やよい「で、でも! プロデューサーも疲れてたのに、お買い物、付き合わせちゃって……!」

P「そんなこと、気にしなくていいって。ほら、わかったら行くんだ」

やよい「……」シュン

P「……がんばってな、……――さん」

やよい「……え?」


やよい「え、え? ……え!?」

ガチャ

律子「あら? やよい、まだいたの? ダンスレッスン組はもう行ったわよ」

やよい「あ……律子、さん」

律子「今日はみんなで合わせる予定でしょ。遅刻したらみんな困っちゃうんだから、早く行きなさい」

P「……」

やよい「……」チラ

律子「? どうしたの? あ、もしかしてプロデューサーにいじめられた~?」

やよい「!」

律子「なーんてね! あのやよいラブのプロデューサーがそんなことするわけ……」

やよい「そ、そうです! プロデューサーはそんなことしないですっ! い、行ってきまーっす!」タタタ

律子「あ、あら? どうしたのかしら、あの子……?」


律子「……プロデューサー殿? まさか本当にやよいをいじめたりなんて……」

P「ま、まさか! そんなことしないさ……」

律子「あはは、そうですよね~。じゃあ何があったのかしら……心当たり、ある?」

P「さあな……プロデューサーと言えども、アイドルのこと全部把握してるわけじゃないから」

律子「なーんか、いつものプロデューサーらしからぬ言い方ね……まあいいです」

P「……“高槻さん”にだって、事情はある。俺がどう頑張っても、どうしようもないんだ……!」

律子「……え?」

律子(聞き間違えかしら……今この人、やよいのことを……、高槻さん、って……)


~ ダンスレッスン場 ~

先生「はい、右、右、左左、右左!」

やよい「……ハァッ、ハァッ……!」

タタタン……タタッ

ガタンッ!

やよい「あっ! ……いたたた……!」

伊織「ちょ、ちょっとやよい! 大丈夫? 今すごい音したじゃない」

やよい「伊織ちゃん……ご、ごめんね! いま起きるから……」

ズキッ

やよい「……ううっ」

伊織「これ……完全に痛めてるわね」

やよい「だ、だいじょーぶだよ! これくらい、へっちゃらだから……!」

伊織「バカ言わないの……みんな! 私はやよいを診てるから、続きをやっててちょうだい」

来てた……だと…
支援

やよい「んあっーんあっー」

P「ちはやい」


プシュー……

マキマキ、キュッ

伊織「……ふぅ。ま、応急処置はこんなもんね」

やよい「ありがとう、伊織ちゃん……ごめんね」

伊織「いいわよ、これくらいどうってことないわ」

やよい「でもでも、伊織ちゃんも、レッスン途中で抜けちゃったし……」

伊織「あら? やよいは、この私がこれくらいでみんなに置いていかれると思ってるの?」

伊織「私は宇宙一の天才美少女アイドル、水瀬伊織ちゃんよ?」

やよい「そ、そんなことないよ! 伊織ちゃんは私と違って、なんでも上手にできるもん!」

伊織「にひひ♪ まぁ、トーゼンよね! ……でもやよい、『私なんか』とか言うのはやめなさい」

やよい「……」

伊織「……今日は妙にネガティブね、いつものやよいらしくもない。なんかあったわけ?」

プシュー……

マキマキ、キュッ

伊織「……ふぅ。ま、応急処置はこんなもんね」

やよい「ありがとう、伊織ちゃん……ごめんね」

伊織「いいわよ、これくらいどうってことないわ」

やよい「でもでも、伊織ちゃんも、レッスン途中で抜けちゃったし……」

伊織「あら? やよいは、この私がこれくらいでみんなに置いていかれると思ってるの?」

伊織「私は宇宙一の天才美少女アイドル、水瀬伊織ちゃんよ?」

やよい「そ、そんなことないよ! 伊織ちゃんは私なんかと違って、なんでも上手にできるもん!」

伊織「にひひ♪ まぁ、トーゼンよね! ……でもやよい、『私なんか』とか言うのはやめなさい」

やよい「……」

伊織「……今日は妙にネガティブね、いつものやよいらしくもない。なんかあったわけ?」


やよい「……」

伊織「……ま、言いたくないなら、無理に言わなくてもいいけど」

やよい「……っ!」

ギュッ

伊織「ど、どうしたのよ、急に手なんか掴んで」

やよい「あ……、ごめんね、痛かった?」

伊織「あ、べ、別に痛くはなかったけど……てかアンタ、さっきからごめんね、って言いすぎよ」

やよい「ご、ごめ」

伊織「だーもう! いい加減にしなさい!」

やよい「ひゃうっ」ビクッ

伊織「……そんなに強く握らなくたって、私は逃げないから。大丈夫よ、ゆっくり話してごらんなさい」

やよい「……う、うん」

伊織「……」


やよい「……伊織ちゃんも、私のこと……嫌いになっちゃうのかと、思ったの」


…………

伊織「……なるほどね。プロデューサーが、やよいのことを避けてる、っと」

やよい「うん……さっきもね、私のこと……た、高槻さん、って」

伊織(なーにやってんのかしら、あのアホは)

やよい「やっぱり、私、プロデューサーのこと怒らせちゃったのかもー……うう」

伊織「やよい……少なくとも、それくらいで怒るような奴じゃないとは思う」

やよい「え?」

伊織「怒るはずないわ。だってアイツは、私がいくら無茶言っても怒らないし……」

伊織「こないだついつい蹴っちゃったときなんて、『ありがとう』とか言ってくるくらいのド変態だし……」

伊織「それに他にも……って、はっ!」

やよい「……」ジー

伊織「な、何よその目は……と、とにかく!」

やよい「う、うん」


伊織「やよいは、アイツのトクベツお気に入りなんだから、それくらいで避けたりするはずないわ」

やよい「え、ええーっ!? わ、私、お気に入りですかーっ!?」

伊織「ええ、そうよ♪ ……っていうか、自分で気付いてなかったわけ?」

やよい「だってーっ! プロデューサー、みんなに優しいよ?」

伊織「……まあ、それは否定しないけど……傍から見てれば一目瞭然よ」

やよい「……ホント?」

伊織「ホントもホントよ。私がやよいに嘘ついたこと、あったかしら?」

やよい「ううん、ないです……伊織ちゃん、とっても優しいもんね」

伊織「な、何よそれ! 今はそういうこと話してるんじゃ……!」カァァ

伊織「……って、やよい?」

やよい「……えへへ。お気に入り……♪」ニコニコ

伊織「……」

伊織(なんて単純な子なのかしら……)


伊織「ご満悦なところ悪いけど……、話、戻していいかしら?」

やよい「はわ! そ、そーでした……うう、プロデューサー、なんで避けるんだろー……」

伊織「……やよい、買い物に付き合わされる以外に、アイツになんかした?」

やよい「えー? なんかしたかなー……うーん、うーん……」

伊織(両手で頭抱えて思い出そうと頑張るやよいマジ天使)

伊織「……ごほん! 思い出せる範囲でいいから、とにかくアイツとのやり取りを再現してみなさいよ」

やよい「う、うん! えーっと……」


やよい「あの日はね……プロデューサーが、私の買い物に付き合ってくれるって言ってくれて」

伊織「ふんふん」

やよい「それでね、私は最初ダメですー、って言ったんだけど」

伊織「……ふんふん?」

やよい「それでもプロデューサー、『これはゴホウビだから気にしなくていい』って言ってくれて……えへへ」

伊織「……」

やよい「あ、それで、お買い物が終わったとき『家まで送る』って言ってくれたんだけど……あれ、伊織ちゃん?」

伊織「……聞いてるわ。続けて」

やよい「そのとき私、最初はそんなのダメですー、って言ったんだけど……そのあとは……」

伊織「……」

伊織(アイツどんだけやよいのこと好きなのよ……でも、これはひょっとして)


~ 一方その頃、765プロ事務所 ~

ガチャリ

P「……ただいま戻りました」

小鳥「あ、プロデューサーさん。外回りお疲れさまです♪」

P「音無さん……なにか、飲み物をいただけませんか」

小鳥「ええ、いいですよ。何がいいですか?」

P「甘いものがいい……この心を満たしてくれるような、甘い甘いものがいいです……」

小鳥「え?」

P「……あ、ああ……あ……」プルプル

小鳥「ぷ、プロデューサーさん!? ちょっと、大丈夫ですかっ!?」

P「うああ……や、やよやよ……」プルプル

P(いかん……長時間やよいと触れ合わなかったことによる、やよい中毒だ……か、体が……!)

ダメだ、すまん、眠気、すまん
頭の中ではあと半分切ってるんだが、も、もう……



    ┌┐      ┌┐         / //
    | |     [二  ] __     〔/ /
 _ | 二二]    | |/,ー-、ヽ      /       ヽ)
/ o ヽ| |_     / /  _,,| |      \     , '⌒ ´`ヽ
ヽ__, へ_二]  レ1 |  / o └、      \  i /ノハヾ i
    ┌┐       .|__|  ヽ_/^         >ヽゝ゚ ヮ゚ノノ      ))
    | |          __         /   /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
    | |       [二二_  ]     /   ノ   )        \ ))
    | |           //     /´    (__丿\ヽ ::    ノ:::: )
    | |         / ∠__    ̄フ.      丿        ,:'  ))
    └┘        ∠___  /  /    (( (___,,.;:--''"´``'‐'
  冂  冂       _   / /  \
  凵  凵       / o ヽ/  /   /
  □  □       ヽ__ /    \

本当ごめんねなんかぼーっとしてやよいのキャラ崩壊してるし
起きてまだあったら絶対書ききるごめんね
おやすみ愛ちゃん

        まさかのときのパーフェクトサン!   
 └──v─────v─────v─────v──

      ,。、_,。、      )ノ    , ‐、 ,- 、  , く\/>ノ/
   く/!j´⌒ヾゝ   , ' ⌒´`   ノ ァ'´⌒ヽ , f ,'´ ⌒´ヽ
    ん'ィハハハj'〉  i! ノリノ)リ〉( (iミ//illi))) ノ ( ノノVヽ〉
     ゝノ゚ ヮ゚ノノ   ゝ(|゚ ヮ゚ノ  )ノ`(リ゚ヮ゚ノ( ' ノ ヽソ゚ ヮ゚ノ
     ノヽ~ノヽ   ノヽ~ノヽ   ノヽ~ノ゛ヽ,  ノヽ~ノ゛ヽ,
    ん †  )  ん †  )  ん †  )  ん †  )

     丿 八 ゝ  丿 八 ゝ  丿 八 ゝ  丿 八 ゝ
     U~U     U~U      U~U      U~U

やよ………やよっ…やよ…やよおおおおおおおああああああやよいあああんあああ

       / /⌒ヽ__ \  | l /:::::::::::::::::::`/ノ‐-..、 //  /
  ご お > j   / ) \   /:::::::::/::::::::::::ィ::::::::::::∧  / /
  ざ は /  {   ノ`|     /::::::::/::\_>''´l:l:::::\::::∧ /
  い よ ヽ__ ヽ_ノー l、    /::::::::/  ̄     .lト<::::|:::::::l
  ま |  /__ \  \  |::::::::{ ==ミ 、   _  ヽ:l:::::::}
  |    \_  \  \_|:|::::::| 〃   ,  -=ミ、 /:::::::|
  す    /___ \  /::〉、:::::ト、 />─1 〃 /::::::::/
  !    >--─  ∧/::/: : \|_ l::::::::::::l  イ::::::::/ \
      (       >‐'': : : : : | |゙┴─‐┼<::/|/ノ    \
       >''"´ /  ∨: : : : : ∧|\  /r‐-=┐::`ヽ \

保守ありがとう、すまなかった

来たやよおおおおおおおおおおおおおおお


コポコポ……

小鳥「……」チラ

P「……あ、あ……」プルプル

小鳥(プロデューサーさんがカオナシみたいになってる……)

小鳥「ど、どうぞ……お砂糖いっぱいのミルクティーですよ」コトリ

P「……」クルリ

小鳥「ひっ!」

P「んぐ、ごく……ごく……ぐびび……」

小鳥「……う、うう……怖いわ」

P「ぷっはぁ!! ……ありがとうございます、音無さん。少しは落ち着きました……」

小鳥「は、はい……どういたしまして……」

P「ふぅ……やよいおいしいよやよい……」

小鳥(尋常じゃないわ)


小鳥「プロデューサーさん、やよいちゃんと何かあったんですか?」

P「!? ど、どうしてそれを……!」

小鳥「さっきからうわ言みたいにやよい、やよいって言ってるから……」

P「……」

小鳥「あの、わ、私でよかったら相談に乗りますよっ! 女の子とのトラブルは女の子に任せといてください!」

P「……音無さん……」チラ

小鳥(こ、こうすればちょっとでもポイント稼ぎになるかしら!?)

P「お気遣いありがとうございます……でも、やっぱりやめときます」

P「年頃の、思春期の女の子の話をしても……、きっと音無さんには昔のことすぎるでしょうし……うう」

小鳥「」

ガチャリ!

律子「ただいま戻りました~」

小鳥「律子さーん!! うわぁああん!!!」

律子「うわっ小鳥さん!? どうしたんですか、まるで思春期の女の子みたいに泣いて」


小鳥「ううっ、律子さん! 女の子はいつまで経っても女の子ですよね!?」

律子(うーん、いきなりすぎて、わけわかんないけど……)

律子「え、ええ。いくら、年を取っても」

ズキッ

小鳥「……!」

律子「いくらお肌が荒れても」

ズキキッ

小鳥「くっ……」

律子「純粋な乙女の心を持ってる限り、女の子はいつまでも女の子ですよ!」

小鳥「じゅ、純粋……あの、例えばの話ですけど……同人誌とか漁ってるのは……」

律子「同人誌? あはは、それはちょっと純粋とは言えないかもしれませんね~!」

律子「ところで一体なんでいきなり、そんなこと……年頃のアイドルの子たちでもあるまいし」

小鳥「」

律子「……小鳥さーん? おーい」チョンチョン


小鳥「ぴよ……」シクシク

律子「……プロデューサー、小鳥さんになんか言ったんですか?」ヒソヒソ

P「い、いや……まったく心当たりがないぞ」

律子「そうですか……」

P「どうしたんだろうな。心配だ……」

律子(まあこの人も大概、やよいのこと以外には無頓着だからね)

律子「……ごほん! そんなことより、あの……、朝の件ですけど」

P「朝?」

律子「ええ。朝、ちょっと様子がおかしかったでしょ? やよいのことを高槻さん、って言ったり」

P「……」

律子「やよいとケンカでもしたんですか?」

P「いや、ケンカというわけでは……しかし、この場合はどうなんだ……」ゴニョゴニョ

律子「……聞かせてくださいよ、私も一応、女ですから……力になれると思います」

P「律子……すまない、聞いてくれるか」


…………

律子「……なるほど。やよいに嫌われたかもしれない、だから距離を置いてるんだ、と」

P「あ、ああ……俺、何をしでかしちまったんだろうな……」

律子「……」

律子(く、くだらないわ……そんなあり得ないことで、やよいにあんな顔させたってわけ?)

律子「はぁ……はぁ~~~」

P「り、律子? なんでそんなに深く、溜め息をつくんだ?」

律子「あなたの鈍感さ加減にビックリしたからですよ」

P「ど、鈍感って! そんなことないぞ、俺はいつだってやよいのことを考えて」

律子「それが的外れだ、って言ってるんです! いいですか、よーく聞きなさいよ」

律子「やよいは、何があっても、あなたを嫌ったりしません!」

P「ええ!? し、しかし、さっきも言ったように、現に俺は……」モジモジ

律子(女々しいったらないわ……いつもは頼りになる人なのに、まったく)


~ 一方その頃、レッスン場では ~

亜美「おっつかれちーん!」バタバタ

真美「やよいっち~、足、だいじょぶ?」

やよい「うん。このあとビョーイン行かなきゃだけどー……えへへ」

亜美「やよいっちの足くじくなんて、けしからん床だね」

真美「うんうん、あんな床はゆきぴょんに穴掘られちゃえばいいんだよ!」

亜美「そーすれば、亜美たちもきっつ~い練習しなくて済むし!」

真美「律っちゃんや兄ちゃんのスパイシーレッスンも逃げられるね~!」

伊織「それを言うならスパルタ、でしょ。律子に言いつけるわよ?」

亜美「げぇっ、いおりん!」

真美「うあうあー! ジョーダンに決まってるっしょ~! 律っちゃんに言うのは勘弁して~!」

伊織「ったく……ほら、やよいを連れてくから、アンタたちはさっさとどきなさい」


ブロロロロ……キキッ

ガチャリ

新堂「お迎えにあがりました、お嬢様」

伊織「わざわざすまなかったわね、新堂。やよいを車に入れてくれる? 丁重によ」

新堂「はい。さ、こちらへ……」ササッ

真美「おおー、お姫様だっこだ!」

やよい「はわわ! い、伊織ちゃん、こんなに大げさにしなくてもいいんじゃないかなーって……」

伊織「なーに言ってるのよ。やよいはケガしてるんだから、これくらいトーゼンでしょ♪」

亜美「そーだよ、やよいっち。こんなチャンス、メッタにないよ!」

やよい「うう……ありがとーございます、新堂さん」

新堂「いえ、当然のことです。貴女はお嬢様の大切な御友人ですから」


ブロロロロ……

真美「れっつらごー!」

亜美「ごー! あ、いおり~ん、亜美お腹空いちゃった。なんかお菓子とかない?」

伊織「お菓子なら、そこのラックの中にあるわ」

真美「おー、スゴイよ亜美! ジャスコじゃ売ってなさそーな超高級お菓子ばっかだよ!」ガサゴソ

亜美「なんか高そうなホシイモまである……こ、これ食べちゃっていいのっ!? あとでお金取ったりしない!?」

伊織「取るわけないでしょ、別に遠慮しなくていいわよ」

真美「んっふっふ~♪ ありがと、いおりん!」

亜美「いおりんの優しさはマジ天使だね! ほーら、やよいっちもお食べ、レベルマックスのホシイモだよ」アーン

やよい「あ、あーん! もぐもぐ……お、おいしー!」

伊織「ふふっ、まったく……お菓子くらいで喜ぶなんて、まだまだお子様ね♪」

亜美・真美「「きゃっきゃ」」

伊織・やよい「「うふふ……」」



伊織「……って、違う違うちがーう!!! なんでアンタたちまでいるのよ!!!!!!」


~ 病院 ~

亜美「ビョーインだね」

真美「だね。なんもないし、ちょっとつまんないね」プラプラ

伊織「結局ここまで着いてきてるし……」

亜美「早くやよいっちの瞬獄殺おわんないかな~」フラフラ

伊織「診察ってことが言いたいの? ……ちょっと、こんなとこでフラフラしないでよ、みっともないわね」

亜美「と・こ・ろ・で・さ~、いおりん!」

真美「さっきやよいっちと、なんのお話してたのー?」

伊織「……なんでもないわよ、ただの世間話」

亜美・真美「「んっふっふ~♪ いおり~ん、嘘はダメっしょ~♪」」

伊織「な、何よ……ちょ、ちょっと、顔が近いって、やめっ……!」


…………

伊織「ひぃ、ひぃ……も、もう勘弁してぇ……」

真美「いおりーぬ」チョン コチョコチョ

伊織「あっひゃっひゃひゃひゃ! や、やめ……それ以上くすぐらないでぇ!」

亜美「真美隊員! いおりん捕虜から得た情報を報告したまえ!」

真美「イエッサー、亜美隊長!」

亜美「ばっかもーん! サーではない、マムだっ!」

真美「イエスマム、亜美隊長! やよいっち被告はどうやら、兄ちゃんに嫌われたっぽいです!」

亜美「なるほどわからん!」

伊織「コッチのセリフよ、もうわっけわかんない……ひぃ、ひぃ……」


ガチャ

やよい「あ、みんな、お待たせーっ!」

亜美「おー、やよいっち。元気にしてた~?」

真美「亜美、やよいっちは元気じゃないからビョーインに来たんだよ」

亜美「あ、それもそっか。真美は賢いね」

真美「んっふっふ~♪ それほどでも~、あるけどね!」

やよい「二、三日は安静にしてなきゃだけど、大したことないってーっ!」

伊織「そう、それは良かったわ……ふぅ」

やよい「えへへ……ゴシンパイ、おかけしましたーっ!」ガルーン

真美「んっふっふ~、そ・れ・よ・り……これからタイヘンだね、やよいっち!」

やよい「えー? 何がタイヘンなの?」

亜美「何って、そりゃ、アレに決まってるっしょ~!」

やよい「……?」


亜美・真美「「名づけて、兄ちゃんと仲直り大作戦だよ!」」


やよい「ええっ!? い、伊織ちゃん、もしかしてー……」

伊織「……ぴゅ、ぴゅ~ひゅるる~」

真美「いおりん、口笛吹けてないっぽいよ?」

やよい「うあー! なんで亜美たちに言っちゃうの~!」

伊織「ご、ごめんなさいね、やよい……でも、仕方なかったのよ……」

亜美「そーだよやよいっち! 責めるなら、いおりんをこんなにしちゃった亜美たちを責めて!」ポチ


『こちょこちょこちょ……』

『あーっひゃっひゃっひゃっひゃひゃ!! くぅどぅるるるる!!!』

『あなたたち……病院では静かにしてください』

『あ、ごめんなさーい。ほらいおりん、早く自白しないとまたナースさんに怒られちゃうよ』

『わ、わかった、わかったから……むっひょひょひょ!! やめてぇ……!』


伊織「ちょっと!!! いつの間に録音してたのよ!!!!!」


亜美「亜美たちにまかせとけば、もうはなまる印の安心は約束されたもんだよっ!」

真美「百人乗ってもダイジョーブ! 兄ちゃんとやよいっちのキューピットはおまかせあれーっ!」

伊織「アンタたち、ちょっとは何か考えてから発言しなさいよ……」

やよい「ううー……は、恥ずかしいですー……」モジモジ

亜美「何がはずかちいの?」

真美「兄ちゃんと一緒にお買い物したこと? それとも『お兄ちゃん』って言おうとして言えなかったこと?」

やよい「……伊織ちゃんっ!」カァァ

伊織「ち、違うのよ……聞いてやよい、これにはわけが……ってさっきも説明したけど」


亜美(ショージキ、兄ちゃんがやよいっちのこと嫌いになるはずないと思うけど)

真美(面白そうだもんね! んっふっふ~)

亜美(でもでも、やよいっちはオトナだね)

真美(オトナ? それってどーいうこと?)

亜美(だってさ、これってつまり……)


やよい「? 亜美たち、なんのお話してるのー?」

亜美「つまり、やよいっちが兄ちゃんのこと、スキになっちゃったってことっしょ?」

真美「ええっ!?」

やよい「ええっ!?」

伊織「ええっ!? やよい、アンタ自覚なかったわけ!?」

やよい「え、え……あ、亜美! なに言ってるのっ!」

亜美「またまた~。バレバレっしょ~」

真美「そーなんだ……やよいっち、兄ちゃんのカノジョになっちゃうの?」

やよい「……そ、そんなの、えーっと……わかんないですーっ!」カァァ

亜美「じゃあじゃあ、やよいっちは兄ちゃんのこと、キライなの?」

やよい「そんなことないよっ! で、でもぉ……」

伊織「……」


やよい「うう……ぁうぁう……」プシュー

伊織(テンパってるやよいマジ可愛い)


亜美「……それでね……つまりこれがこうで……」

真美「そーすると……こうなるんだね!」

やよい「そ、そっかー……なるほど」

伊織「……ホントにそれでうまくいくわけ?」

亜美「ダイジョーブダイジョーブ! 自分を信じれば、なんくるないのー!」

伊織「混ざりすぎよ色々。ま、とにかく……やよい、頑張ってね。私も協力するから」

やよい「うんっ! ありがと、伊織ちゃん、亜美、真美!」

亜美「……オトナの階段の~ぼる~」

真美「キミはまだ、シンデレラっさー」

やよい「そ、それはやめてほしいかなーって……」ボッ



~ 一方その頃、765プロ事務所では ~

P「律子ぉ……俺、どうすれば……」オロオロ

律子「あーもう! いい年してオロオロするんじゃないの! ほんっとーにコドモなんだから!」


…………

~ 夜、765プロ事務所 ~

ロリカルテット「「「「ただいま~」」」」

P「……っ……お、おかえり、みんな」チラ、チラ

P(律子にアドバイスをもらったが……しかし嫌われてるのかも、って思うと、なかなか……くそう)


亜美(あー、たしかに兄ちゃんヘンだね)

真美(キョドーフシンっぽいね)

亜美(ホラ、やよいっち、今だよ)

やよい(う、うん!)


やよい「あ、あの! プロデューサー!」

P「……っ! ど、どうした、やよ……いや、高槻さん」

伊織(あんな苦々しい顔して高槻さん、なんて言っちゃって。そう呼ぶのがイヤなの、バレバレじゃない)

やよい「……!」ガーン

伊織(真に受けるやよいもやよいだけど)


やよい「わ、私! プロデューサーに、お願いがあるんですっ!」

P「……なんだ?」

やよい「……」モジモジ

P(言い出せないでモジモジしてるやよいマジ可愛い)

やよい「あのー……、きょ、今日、お仕事が終わったら、私と……」



やよい「デート、してくれますか?」カァァ



P(顔真っ赤にしてデートに誘うやよいマジ天使……って、え?)

P「ええぇええ!?」

やよい「はわっ! ま、間違っちゃいましたーっ! で、デートしてくれませんか、です! はわわ……!」


P「ちょ、ちょちょ……いきなりなに言ってるんだ!」

やよい「やっぱり……だ、ダメですかー……?」ウルウル チラ

P(くっ、かわいい)

P「だ、ダメとかそういう問題じゃなくてだな……そもそも、やよいは……俺のことを」

律子「あら、いいじゃないですか、デート。仕事終わったらと言わず、今から行ってきたら?」

P「律子っ!? お前まで……し、仕事を放っていけるわけないだろう!」

律子「でも、あと残ったのは簡単な書類仕事でしょ? 私と小鳥さんでやっといてあげますよ」

小鳥「!?」


真美(ねぇいおりん。律っちゃん、いつもより優しいっぽくない?)

亜美(お仕事よりどっか遊びに行くのをすすめるなんて、いつもの鬼軍曹らしくないね)

伊織(ふふん♪ 言ったでしょ、私も協力するから、って)

真美(おおー! さっすがいおりん! 先手を打ってたんだね!)

伊織(ま、この私がお願いしたんだからトーゼンよね♪ アンタたちじゃ信頼なくてダメだったろうけど)

亜美・真美((うあうあー! いちいち言わなくてもいいっしょー!))

やよいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい


…………

P(そんなこんなで、俺たちは……で、ででデートをするために繁華街までやってきたのだ)

P「……」

やよい「……えへへ」モジモジ

P(やよいは、俺のことを嫌っていたんじゃなかったのか? もしかして……俺の勘違い?)

やよい「ぷ、プロデューサー! えっと……」

P「ど、どうした?」

やよい「んーと……な、なんでもないですっ! えへへ……よ、呼んでみただけーっ!」

P(くそっ、かわいい!)

やよい(呼んでみただけよーん作戦、効いてるのかなー……?)


やよい「~♪」

P(やよい、上機嫌みたいだ……俺なんかと一緒にいるのに笑顔になってくれて、本当に優しい子だな)

P(だが、まだ嫌ってない判断するのは早いだろう……。信じたら信じただけ、ショックもでかいからな……)

やよい(……今日はあんまりお喋りできなかったから……、一緒にいれるだけでも、嬉しいですー……えへへ)


コソコソ……

亜美「こちら現場の亜美です。真美隊長、聞こえますか、どーじょ」

真美「亜美君、可愛い声がとってもクリアに聞こえてるよ、どーじょ」

亜美「んっふっふ~♪ 真美の方こそイイ声してるって~!」

真美「いやいや亜美だって~!」

律子「おんなじ声で何やってんのよ……」

伊織「律子こそ何やってんの……なんでアンタまで着いてきたわけ? 仕事は?」

律子「小鳥さんに任せてきたわ。今日の昼間ずっと泣いてサボってたから、その罰として」

伊織(……よくわかんないけど、小鳥は不憫ね……)

伊織(今度ゴージャスセレブプリンでも買ってきて、ダイエットを阻止してあげなきゃ。にひひ♪)

もしやよいにデート誘われたらその日に死ぬんじゃないかと思うレベル


ドンッ

P「っと、すみません! ……って、お前たちは」

亜美(E サングラス)「あーん? 兄ちゃんよー、ドコ見て歩いてんだメーン?」

真美(E ヒゲ眼鏡)「オイオイ、可愛いカノジョ連れてっからってイイ気になってんじゃねーぞメーン?」

P「……何やってるんだ、亜美、真美」


亜美(うあうあー! 真美どーしよー! もうバレちゃったっぽいよ~!)

真美(お、落ち着いて亜美! 兄ちゃん、きっとテキトーに言ってるだけだよ!)

亜美(そ、そーだね! 兄ちゃんドンカンさんだもん、気付くわけないよね!)


亜美「……ごっほん! それはともかく!」

真美「ソコのカノジョ、超イケイケじゃんYO! へへっ、そんな兄ちゃんなんかより、オレらと付き合ってくれYO!」

やよい「……う、うわー。プロデューサー、助けてくださいー(棒)」

P「あ、ああ……うん……」

律子(何この茶番)

伊織(……ホントのホントに、うまくいくんでしょうね……)


亜美「待てよ~」ワサワサ

真美「いいじゃんよ~、ちょっとくらい付き合えよ~」ワサワサ

やよい「あーれー。ぷーろーでゅーさー」

P(……い、一応、付き合ってやるか)

P「くっ、なんて面妖な動きだ……! 何者なんだ、この双子っ……!」

やよい「たーすーけーてー」

亜美「へへっ、やーりぃ! やよいっちゲットだぜ!」ガシッ

真美「兄ちゃん兄ちゃん、やよいっちを救うためには、手を掴まないとダメっぽいよ~?」

やよい「そーかもですー」スッ

P(やよいが小さいお手てを差し出している……妖精みたいに可愛い手だ)

P(……こ、これは……そう、亜美真美の遊びに付き合うだけ、ただそれだけだ……!)

P「……すまん、やよい!」


ギュッ


やよい「……! えへへ……」ニマニマ

ご飯を食べてきます

やよい中毒が………や、やよやよ………やよよよ


P「こっちだ、やよい!」ダダッ

やよい「は、はーい!」トタタ

亜美「あー! 真美、兄ちゃんたち逃げちゃったよ!」

真美「んっふっふ~、でも真美たちのホー芋からは逃げられないっしょ~!」

亜美「だよねっ! よーっし、追跡かいし……」

パコンッ

亜美「ふぎゃっ!」

律子「……もう十分でしょ、あとはあの二人にまかせなさい」

真美「り、律っちゃ~ん! ここからがイイとこだったのに~!」

亜美「そーだよ! これからふたりがオトナでムフフな関係になるとこ、バッチリ録画しよーと思ってたのに!」

真美「ええっ! そーなの? 亜美、そ、それって、どーいうこと?」ドキドキ

亜美「んっふっふ~、それはね……あいたっ」ポカンッ

伊織「ったく、趣味悪すぎよ、アンタら……いいから帰るわよ。これ以上は野暮じゃない」

亜美・真美「「はーい……」」ショボーン


~ 公園 ~

タッタッタ……

P「……ハッ、ハッ、ハッ……」

やよい「プロデューサー? だ、だいじょーぶですかーっ?」

P「あ、ああ……ちょっと走ったくらいじゃ、俺はなんとも……うぷ」

やよい「はわわっ! お顔が真っ青ですーっ!」

P「ぜぇ……ぜぇ……も、もういいだろ、あいつ等も追ってきてないみたいだし……ふぅ」

やよい「そ、そーですねー!」

P「やよいは……うへぇ……つ、疲れて……ないのか……? おええ……」

やよい「はいっ! これくらいヘッチャラですーっ!」ピョン

P「うわっとと!」グイッ

やよい「あ、ゴメンなさい、手掴んだまま、ピョンってしちゃいましたー……」

P「あ、いや……いいさ、大丈夫だから」


P「……」

P(……やばい、手を離すタイミング逃してしまった。やよい、嫌がってたりしてないか……?)

やよい「……えへへ。プロデューサーの手、あったかいですね」

P「そ、そうか?」

やよい「はいっ! おっきくて、かたくて……男のヒト、ってカンジがしますー!」

P「……そろそろ離そうか。やよいも、こんなオジサンと手なんて……」

やよい「ええっ!? べつに、イヤじゃないですよ! ……む、むしろ……」ゴニョゴニョ

P「えっ?」

やよい「はわわ! じゃ、じゃなくて……プロデューサーが手、離したいなら……離します」

P「……」

P(そんなこと言ったら、離したくなくなるだろうが……やよいマジ魔性)

やよい「おっきくて、かたくて……男のヒト、ってカンジがします…///」


P(だが……)

スッ

やよい「あ……えへへ、やっぱり、離しちゃいましたかー……」

P「……」

やよい「……」

P(ふたりとも、沈黙してしまった……)

やよい「……あ、あの……、やっぱり、プロデューサーは、その」



やよい「わ、私のこと……キライになっちゃったんですかー……?」


P「……え? 俺が、やよいを嫌いになる?」

やよい「……ぷ、ぷろでゅーさーは! 私のこと、キライだから、手も……」ウルウル

P「ちょ、ちょちょ、やよい!?」

P(何がなんだかわからんが、涙目のやよいマジ可愛い……けど)

P(この胸の痛みは一体……?)ズキズキ

P「い、いや! 俺がやよいと手繋ぎたくないってわけじゃなくて、むしろやよいが……」

やよい「うー……プロデューサーの言ってること、難しくてわかりません……」グスグス

P「そ、そんなに難しいこと、言ってないだろ? やよいに迷惑がかかるからであってだな」

やよい「それがわかんないんですっ! 私、メーワクなんかじゃないもんっ!」


やよい「プロデューサーにされて、メーワクなことなんてないですー……」

P「……お、俺だって! 俺だって、出来ることならやよいの手をずっと握っていたいよ!」

やよい「じゃぁ、握ってればいいじゃないですかぁー……」

P「だけど、そんなことして、これ以上やよいに嫌われたら……」

やよい「え!? わ、私、プロデューサーのこと、キライになんかなってませんよーっ!」

P「……え?」

やよい「キライになんて、なるはずありませんっ! だ、だって……だって、私!」



やよい「プロデューサーのこと、大好きだもんっ!!」


P「」

やよい「はわっ! え、えっと、今のは……えーっと、そうじゃなくて……うう」カァァ

P「」

やよい「だ、大好きだけど……、その、違くてー……」

P「……」

やよい「……プロデューサー?」

P「ホァッ!?」

やよい「!?」ビクッ

P「す、すまん、ちょっと天国(ヘブン)に営業に行ってた」

やよい「へ……天国」

P「うん……ちょっと意識を失ってたんだよ。あそこは良い所だった」

やよい「そ、そーなんですかー……じゃあ、今のも聞こえてなかったかもー……」ホッ

P「ああ、聞こえなかった……だから、やよい」



P「もう一回、言ってくれないか」

録音して永遠にリピートしたい


やよい「えー!? も、もう一回ですかっ!?」

P「すまないな、やよいが……」

『プロデューサーのこと、○○だもんっ!!』

P「って言ってたのはわかったんだが……肝心なところが、聞き取れなかったんだ」

やよい「う……うぅ……ほ、ホントにホント、ですか?」ボッ

P「……ほ、本当だとも。何も聞こえなかった」

やよい「……」チラ

P「……」ワクテカ

やよい(うあー! は、ははは恥ずかしいですーっ!)


やよい「……プロデューサーのこと、頼りになるんだもんっ、って、言ったんです……」

P「……本当か?」ジー

やよい「うう……ゴメンなさい、うそついちゃいましたー……」

P「……」

やよい「ほ、本当は……」



やよい「大好き、って言ったんです……あう」プシュー



P(イヤッホォオオオオウウ!!! うっうー!!!!)


P「……は、はは……」

やよい「ううー……」モジモジ

P(真っ赤な顔を両手で隠している……相変わらずマジ可愛い)

P「俺……てっきりやよいに嫌われるのかと、思ったよ」

やよい「な、なんでですかー! 私、そんな風に思わせること、何かしちゃいましたかっ?」

P「だってさ、あの日も、やよいはいつもより遠慮しがちだったし……」

やよい「そ、それはー……恥ずかしかったから、です」

P「恥ずかしい?」

やよい「はい……いつも私、プロデューサーに甘えてばっかりで……」

P「そんなこと……俺のことはさ、ずっと前に言ってくれたみたいに、家族だと思って頼ってくれていいんだぞ?」

やよい「……」

P「……やよい?」


やよい「プロデューサーは、私にとって……頼りになる、お兄ちゃんみたいなヒト、です」

P「!」

P(つ、ついに……お兄ちゃん呼びキター!)

P「ウフフ……それで?」ニヤニヤ

やよい「そ、それで……家族だと思ってくれていい、って言ってくれて、すっごく嬉しいんだけど……」

やよい「でも……なんか最近はそれ、ちょっと違うかなーって思っちゃってたんです」

P(なん……だと……?)

やよい「プロデューサーみたいなお兄ちゃんがいたらイイなー、って思うのは一緒なんですけど……」

やよい「プロデューサーがお兄ちゃんになるのは、なんか……イヤになっちゃったんです」

P「」

やよい「プロデューサーが家族になったらって想像すると、とっても嬉しいけど……あー、うぅ」

P(や、やっぱり嫌われてるんじゃないのか!? え、あれ、違うのか!?)

やよい「家族じゃなくて、もっとトクベツなのがよくて……うう、よくわかんないですっ!」カァァ


やよい「だ、だから! なんか、プロデューサーに甘えてばっかりじゃダメなのかもー、って思ったんですっ!」

P「……」

P(いまいち、よくわからんが……)

P「ごほん! えーっと、やよいが俺のことを嫌ってないってのは、本当なんだな?」

やよい「はい! 大好きですーっ! えへへ……もう照れなくても言えるかも」

P「よかった……、それなら、俺はいくらでも闘えるよ」

やよい「? ……そ、それで、プロデューサー!」

P「ん?」

やよい「プロデューサーは、私のこと……、どう思ってるんですか?」


P「俺も大好きに決まってるだろう! やよいかわいいよやよいっ!」

やよい「!」パァァ

P「やよいマジ天使……ああ、やっと、面と向かって言える……こんなに嬉しいことはないさ!」

やよい「えへへ……か、かわいいって言ってもらえたの、久しぶりかもー……」

P「ん? でもいつもファンのみんなだって、『やよいちゃん可愛い!』って言ってくれるだろ?」

やよい「……そーじゃなくて、プロデューサーに言ってもらえるのが、嬉しいんですっ」

P「おお、そうか……ははっ! 確かに最近は、あんまりかわいいとも言ってなかったかもなぁ」

やよい「……~♪ そ、それじゃあプロデューサー! わ、私たちはこれから……!」

P「ああ! これからもより一層、絆が……」


やよい「コイビト同士、ですね♪」

P「ああ! これから、よ、ろ……しく……? え? あれ?」


P(……え、えぇえええ!!?)


やよい「やったーっ! 私、すーっごく嬉しいですーっ! なんか、元気モリモリ出てきたかもーっ!」ピョン

P「あ、あはは……俺も、嬉しいよ」

P(や、やよいが言ってた、大好きって……え!? こ、こういう意味だったのか!!?)

P「や、やよい? ちょっと話を聞いてくれるか?」

やよい「~♪ なんですかー♪」キラキラ

P(うっ、かわいい)

P「……」

やよい「? プロデューサー?」


P(やよいが言っていた、大好きってのが……男として、恋愛感情としての大好きだとは……思わなかった)

P(もちろん俺がやよいを愛する気持ちはガチだ。結婚したいランキングナンバーワンだとも!)

P(……しかし……!)


P「さ、さすがにこれは、犯罪やで……イエスロリ、ノータッチ……!」

P「いいのか、いいのか俺……!?」ブツブツ

やよい「うう……プロデューサー、なんだかコワイですー……」


P「お、俺は一体どうしたら……」ブツブツ

やよい「……プロデューサー……」

ギュッ

P「や、やよい? どうした、急に手を握って……」

やよい「えへへ……さっきの続き、です」

P「……続き?」

やよい「はい。……もう、離さないもん」

P「」ズキュン

やよい「プロデューサーが離したいって言っても……離してあげません」ギュー

P「……」



P(いいよね)

P(俺、もう……頑張らなくても、いいよね)

P(もう、ゴールしても……いいよね?)


P「やぁよぃいいい!!!!」

やよい「!?」ビクッ

P「やよい、やよい! 愛してるぞぉおお!! ううあああ!!!」

やよい「わ、私だって負けません! プロデューサー! 大好きですーっ!」

P「ああ、なんて良い子なの! 抱きしめてあげるわっ!」

ギューッ

やよい「わぷっ……えへへ……」

P「ぺ、ぺろぺろしても、い、いいかな?」

やよい「ぺろぺろ?」

P「ああ! ちょっとやよい成分が無くなって、禁断症状出ちゃったからさっ!」

やよい「ううー、よくわかんないけど……オッケーですーっ!!」

これは流石に怖い


P「やったぁああ!! じゃ、じゃあ行くよ!!!!」

~♪

P「なんじゃいっ! 誰だ、こんなタイミングでメールなんて送ってくるのはっ!!」

携帯『ネエ イッパイイッパイイッパイイッパイ ア・ナ・タ・ノコエヲ』

P「……って、この着信音は……」サー

やよい「あ、これ、律子さんのいっぱいいっぱいですーっ!」

P「……」

ピッ

………………………………
From:秋月律子
Title:うるさい

律子です。
あなた達の声、事務所まで響いてますよ。
嬉しいのはわかるけど、ちょっとボリューム抑えてください。
小鳥さんも発狂寸前ですから。
それでは!
………………………………

ここ公園じゃん…端から見たら犯罪者だろ


P「……やよい、事務所に帰ろうか。荷物置きっぱなしだろ?」

やよい「え? でもー、ぺろぺろ? しなくていいんですかーっ?」

P「あ、ああ……それは、やよいが十六歳になってからにするよ」

やよい「? よくわかんないけど、了解ですー! 楽しみにしてますねっ!」

P「俺も楽しみにしてるよ……ふふふ」

やよい「うっうー! それじゃあ、事務所まで競争ですーっ!」ピョン

P「きょ、競争は勘弁してくれ……その代わりに、ほら」

ギュッ

やよい「!」

P「手を握って……、歩いて、ゆっくり帰ろう」

P「そういうゆっくりした時間を一緒に過ごすのも……、恋人同士の醍醐味だからさ」

やよい「えへへ……はい、わかりましたー……」ニコニコ

ギューッ……


やよい「うっう~♪」テクテク

P「かわいい」

やよい「えっ!?」

P「かわいい、『やよい』この三文字を見ただけで、かわいい」

やよい「えっ……あの……」

P「はぁ、可愛い、うっうーマジ天使、やよいが言ってるから可愛いんだからな」

やよい「うぅ、あれ……あぅ……」

P「可愛い可愛い言われて訳が分からないやよい可愛い!」

やよい「も、もうっ! そんなにいっぱい言われると、困っちゃいますー……で、でも!」

やよい「これから、もっともーっと、可愛いって言ってくれると……嬉しいかもです」

P「もちろんだよ。やよいが飽きるまで言い続けてやるさ」

やよい「えへへ……それなら、これからもずっと、ずーっと!」


やよい「ずっと、かわいいって言ってくれますよねっ、プロデューサーっ! うっうー!」


おわり

昼間保守してもらってすまんかった、ありがとう
やよいは俺の嫁


やよいかわいいよありがとう

今更だけど…やよいは足ケガしてるはずなのに途中で走ってましたね
実はアレ、愛の力のおかげだったんです

細かいことは気にしないでください!うっうー!

やよいは天使だなぁ

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