やよい「クレジットカード?」 (27)


765プロ忘年会会場


P「今年も一年間お疲れ様!今日は存分に楽しんでくれ!」

春香「わっほいわっほい!」

貴音「ここは天国でしょうか…」ムシャムシャ

響「貴音!そんなすぐに全部食べちゃダメだぞ!」

小鳥「今日は沢山飲みますよ~!」



ワイワイガヤガヤ


P「すみません社長、こんな良い宴会場を借りていただいて…」

高木「なんのなんの、キミたちのおかげで今年は大忙しの楽しい1年だったんだ。これくらいしてやらんとな」


高木「さて、先にお会計を済ませておくかね」スッ



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やよい「ちょっとトイ…お手洗いにいってきます!」

千早「高槻さん、私もついていきましょうか」

伊織「千早、ちょっと表に出なさい」


~~~~~~~~~~~~~~~~


やよい「ん、あれは社長ですか…?」



高木「これで頼むよ」

店員「カードでお支払いですね、かしこまりました。暗証番号をお願いします。」


ピッピッピッピ


シュッ




店員「カードと領収証のお返しです、引き続きごゆっくりどうぞ」



やよい「!?」



やよい「あ、あの…」

高木「おや、どうしたのかね?」


やよい「社長って魔法使いだったんですか!」

高木「はっはっは、どうしたんだねいきなり」

やよい「いま、そのカードをシュッってやっただけでお金払ったんですよね!?」


高木「おー、これのことか。これはクレジッ……」



高木(待てよ)



高木(…このまま魔法使いと思われているのも悪くは無いな、カッコいいオジサンに見えるかもしれん、ムフフフフ)


高木「……私がこれを使えること、皆にはナイショにしといてくれよ?」

やよい「!!」キラキラ

やよい「すごいです!そのカードがあればもやしが沢山買えますね!」キラキラ

高木「ふむぅ…そ、そうだなぁ(何だか悪いことをした気分になってきた)」



~~~~~~~~~~~~~

小鳥「もう一杯行くわよオラァ」

あずさ「ええ、もちろんですとも」

雪歩「ふふふ、真ちゃん…今日は寝かさないでね」

真「雪歩が間違えてあずささんのお酒飲んじゃったんだけど!ねえ!誰か助け!!ウワァ!」

美希「雪歩抜け駆けは許さないの、ミキも負けないの」ゴクゴク

ワイワイ


伊織「あらやよい、遅かったからちょっと心配したのよ」

やよい「ごめん伊織ちゃん!なんでもないよ!」ニコニコ

伊織「まあ、なんだかとっても元気そうだから良かったわ」

やよい「えへへ、私はいつでも元気だよ!」

千早「トイレで時間がかかって元気になる…ふふふ、高槻さんったら」

伊織「アンタも酔ってんの?」



別の日の、とある移動時間の風景



P「ラジオからテレビへのはしごか…キツイスケジュールですまないな、やよい」

やよい「そんなそんな!お仕事たくさんもらえた方が嬉しいですし、大丈夫です!」

P「やよいのその明るさに俺も元気をもらってるよ…おっと、コンビニだ」


P「何か飲み物とか買っておくか、欲しいものがあったら渡してくれ」


やよい「わかりました、じゃあこれをお願いします!」


P「ほかにも色々買っておくか…」




店員「合計で1724円になります」


P「いっけね、お金おろし忘れてた…さっきガソリンいれたせいで持ち合わせが…」




P「すみません、カードで」


やよい「!!?」


やよい「あ、あの!!!」

P「どうしたやよい、そんな興奮して…」


やよい「プロデューサーも魔法使いなんですか!!」


P「なっ…!確かに未経験だが…俺はまだ30歳になってないぞ!」

やよい「えっ?」

P「あっ…いや、何でもないんだ。それで、魔法使いってどういう意味だ?」

やよい「社長と同じ魔法のカードを使ってましたよね?」


P「あー、これのことか!これはクレジッ…」




P(待てよ)



P(社長が魔法ってごまかしたのはきっと何か意味があるはず…)

P(18歳までカードを作れないから、関心を持たせないようにしているのか…?)

P(そうか、18になって、周りが家族カードや学生カードを作り始めたとしても、やよいは家庭の査定が響いて、作れないかもしれない…)

P(そういったことも考えて、あえて隠すために魔法のカードだってウソをついたのか!さすが社長!)

P(やよいに魔法使いって思われるのもカッコいいかも?とか思ってしまった自分を責めたい!)


やよい「どうしたんですか?」

P「あ、ああ!やよい…いいか?俺や社長が魔法を使えることは、秘密にしておいてほしいんだ」



やよい「!!!」キラキラ


やよい「羨ましいです!その魔法使えばお米ももやしも買いたい放題ですね!!」キラキラ


P「あ、ああ…(何だろう、罪悪感と背徳感で胸がチクチクする…)」ハニーフラッシュ




またまた別日、事務所にて


やよい「今日も事務所を掃除します!」フキフキ


伊織「やよいは今日も可愛いわね」

千早「ええ、ほんとにね」



小鳥「さて、Pさんも律子さんもいない今がチャーンス!密林で妄想ウインドウショッピングの時間よ、ムフフ」

やよい「」フキフキ

小鳥「はあ、あれもほしい、これもほしい…どうしよう、買っちゃおうかな…」

やよい「小鳥さん、何を見てるんですか?」

小鳥「ああ!やよいちゃん!!いや、違うのよ、これは事務所の設備を買おうかなって調べてたのよ!私利私欲にまみれたコスプレグッズなんて見てないわよ!」

やよい「そうなんですね!ありがとうございます!」キラキラ

小鳥「純粋な眼差しが眩しすぎてツラい」


やよい「でも、ネットで買うのってどうやってお金払ってるんですか?」

小鳥「やよいちゃん、世の中にはね、クレジットカードっていうのがあるのよ…フフフ」

やよい「くれじっと…何ですか、それ?」

小鳥「なんと!お金が減らないのに好きに買い物が出来ちゃう、魔法のカードよ!」



やよい「魔法の………ああっ!!!」


小鳥「まあ、私は魔法を使いすぎて、口座のMPが切れてよく水道が止まっちゃうんだけどね、ピヨピヨ」


やよい「その、魔法のカードって、誰でも持てるんですか…?」

小鳥「んー、まあ、社会人なら大体持ってるんじゃないかしら。20歳になれば作れるからね」

やよい「」ガーン


小鳥「や、やよいちゃん…?どうしたの!?」

書き溜めてるくせに寝落ちしてました、もう少しだけ続きます


~やよい、ここまでの事情を説明~



小鳥「そっかそっか、悪いおじさんたちに騙されたんだね…」


やよい「うう…でも、きっと私がまだカードを持てる歳じゃないから…気を遣って…魔法だってウソを…」グスッ


小鳥(Pさんはともかく、社長は多分遊び心だと思うけどなぁ)


やよい「私もオトナになって魔法で買い物がしたいです…!無限にもやしパーティーして、たまにお肉も入れるんです!!」

小鳥(しかも、私がMPとかよくわからない言い方したせいで、実はちゃんとお金が引かれてるっていうことを理解していないっぽい!?)



小鳥(つまり、この魔法のカードを、図書券やQUOカードみたいな、これ自体にお金が入っているものだと思ってるのね……)

やよい「けど、しょうがないんです!だから、今は…小鳥さんが魔法を使ってるのを見て我慢します!」キラキラ

小鳥「いやあァ、そのキラキラした目線は汚れちまった事務員には応える!!」

小鳥(もういっそ一括払いでやよいちゃんを買いたい…じゃなくて!)


小鳥(……カードを他人に使わせるのは違反だけど…あれだけなら…!)



小鳥「……そうだ、やよいちゃん、ちょっと私の買い物に付き合ってくれない?」

やよい「?」

小鳥「いいからいいから」


~~~~~~~~~~~~~~~~~

やよい「これで買うものリストのもの全部揃いましたね!」

小鳥(たとえ同伴してても、カードをシュッってやらせるのだけでもダメかもしれない…法には詳しくないピヨ…でも!それでもあの眼差しを見てしまったら!)


小鳥「SSを読んでる良い子はマネしないでね!」

やよい「どうしたんですか?」

小鳥「何でもないわよ!運んでくれてありがとね。さてお会計ね…」



小鳥「やよいちゃん、このカードを店員さんに渡してくれる?」

やよい「!!わ、わたしが魔法を使ってもいいんですか?」

小鳥「ふふ、オトナになるための練習よ。使ってみなさい♪」

やよい「はわわ…嬉しすぎるかなーって!!!」


やよい「これでお願いします!」

小鳥「ふふっ」


店員「お支払いは一回で宜しいですか?」

やよい「一回…?」


店員「分割払いされますか?」

やよい(小鳥さんと私、二人いるし…)



やよい「お支払いは、2回でお願いします!」ピース






店員(なにこのかわいい生き物)カードシュッシュッ

小鳥(なにこのかわいい生き物)ティッシュシュッシュッ


~事務所~

響「そっか、千早はそういうとこでも気を遣ってるからいつでも声のコンディションが整ってるんだな!」

千早「ええ、喉のケアは私にとって一番重要な問題だk……おっと、高槻さんの匂いがするわ…買い物から帰ってきたわね」

伊織「真面目な話をぶった切るんじゃないわよ」


ガチャ



小鳥「魔法使いの事務員、ただいま戻りました!」

響「ピヨ子がまた年甲斐も無くよくわからない挨拶を…」

やよい「魔法使い見習い、ただいま戻りました!」

伊織「!?アンタ、どうしちゃったの!小鳥の見習いなんて…!」


やよい「えへへ…実はね…」



やよい「ちょっと小鳥さんにオトナにされてきました!!」


伊織「」

千早「」

響「」




その後、色々な誤解を生んだ事務員は3人のアイドルからお仕置きを受けたそうです。しかし事務員はそれすら喜んでいたようです。

オワリ

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