男「アイドルの巴マミと同じクラスなんだけど…」 (984)
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1336010458/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1336271814/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1336881641/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1337260257/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1337431389/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1339624466/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1340547199/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1341771576/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1344877712/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1349683111/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357836194/の続き
ルール
・選択肢のある安価を選択肢以外で踏んだ場合基本下
・安価の指定先を書き忘れた場合は↓2
・QBは見えないし触れない
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1365958509
男(織莉子ちゃんの家を後にした俺は途方に暮れていた)
男「うーむ、大変なことになってしまった……」
男「どう行動するか決まったら連絡すると言われてもなあ。自分殺しには加担できないぞ……」
男「暁美さんに報告しようとしても着信拒否されてるし……うーん、どうしよう」
男「……まあいいか、なんとかなるだろう。帰ってオナニーして寝よう」
ほむら「……ふぁ」
ほむら「今日も一日頑張るぞ」
今日はこれだけにします。ありがとうございました。
ほむら「おはよう、鹿目さん。今日もかわいいわ」
まどか「おはよう、ほむらちゃん。昨日は大丈夫だった?」
ほむら「昨日?」
まどか「放課後だよ。早乙女先生に呼び出されてたよね。なんか怒ってたみたいだったけど……」
ほむら「ああ……ええ、そういうこともあったかしら」
ほむら(彼氏にはフラれたんだろうな……それにしても、個人的な事で生徒を呼び出すのは職権濫用じゃないか?)
ほむら「大丈夫よ。それより、はい。ジャージを返すわね」
まどか「あ、うん。ありがとう」
ほむら「お礼を言うのはこっちの方よ。ありがとう」
ほむら「ちなみにちゃんと洗濯したから、匂いを嗅いでも無駄よ?」
まどか「そんなことしないよ!」
キーンコーンカーンコーン
ほむら「昼休みだ」
さやか「ほむらー。お昼食べにいこう」
ほむら「↓2」
ほむら「貴女兄さんに文句言ったんだって?」
さやか「?」
ほむら「とぼけても無駄よ。昨日兄さんから聞いたんだから」
さやか「……」
さやか「ほむらのお兄さんって、あいつなの……?」
ほむら「そうよ。私の兄さんは3年の男(イケメン)よ」
さやか「……ちょっと用事出来たから、先に食べてて」
ほむら「兄さんに謝りに行くのね? わかったわ。ちゃんと心の底から謝罪するのよ?」
まどか「さやかちゃんは用事? それじゃあ先に準備してようか」
ほむら「ええ、行きましょう」
マミ「あ、暁美さんに鹿目さん。こんにちは」
まどか「マミさん? こんにちは」
ほむら「こんにちは」
マミ「これから食事かしら? もしよかったら私も一緒したいんだけど……」
まどか「あ、はい! マミさんならいつでも歓迎ですよ!」
ほむら「いいけど……兄さんはどうしたの?」
マミ「なんだか下級生の子に呼び出されたとかで、教室を出て行ってしまって。ついさっき今日は一人で食べてってメールが来たの」
ほむら「そう。なら仕方ないわね。巴さんの知らない子が一人混ざっているけどそれは構わない?」
マミ「ええ、私は問題ないわ」
ほむら「午後の授業も終わったし、帰るか」
まどか「ほむらちゃん。今日の放課後は暇かな」
ほむら「↓2」
1.暇よ
2.ちょっとすることがあるの
ほむら「暇よ」
まどか「そっか、じゃあ遊びに行こうよ! 今日はさやかちゃんも先に帰るっていうし……」
ほむら「もちろん行くわ」
まどか「えへへ、よかった」
ほむら「でも、鹿目さん。今日は宿題が多く出されていたけど、それはいいのかしら」
まどか「あ、そっか……う、うーん。どうしよう」
ほむら「↓2」
1.もしよかったらこのままここで一緒にやらない?
2.まあなんとかなるわね。遊びに行きましょう。
余りルールを増やしたくなかったのですが、前も荒れたので次からは
「同IDでの連続での安価取りは安価が出てから10分以内は無効」とさせてください。
ほむら「もしよかったら、このままここで一緒にやってしまわない?」
まどか「え? ダメだよ、そんなことしたら。机だって仕舞っちゃうよね」
ほむら「勉強目的なら居残ってもいいルールなのよ。帰るときに片付けはしないといけないけれど、別に申請もいらないわ」
まどか「えー、本当?」
ほむら「本当よ」
まどか「嘘ばっかり。早乙女先生に確認するよ? 嘘だったら針千本だからね?」
ほむら「じゃあ本当だったら鹿目さんのお尻の穴を指で千回ほじくるわ」
まどか「いくらなんでも下品すぎるよ!」
ほむら「あ、ほら。ちょうど早乙女先生が教室に来たわよ。聞いてみるといいわ」
ほむら「ほら、私の言ったとおりだったでしょう」
まどか「うー、いつもすぐに帰っちゃうから知らなかったよ……」
ほむら「約束通りお尻を出して」
まどか「約束はしてないよ! ……でも、転校してきたばっかりのほむらちゃんが知ってたのに、わたしが知らなかったのって恥ずかしいなあ……」
ほむら「いつも放課後にはすぐに帰ってたの?」
まどか「う、うん。まあ……」
ほむら「……」
まどか「無言でこっち見るのはやめてよ……」
ほむら「それじゃあ宿題を始めましょうか」
まどか「あ、うん。そうだね」
まどか「えへへ、居残って自習なんてなんだか優等生みたい」
ほむら「私は優等生よ」
まどか「あ、そうだね。わからないところがあったら教えてもらえるかな?」
ほむら「もちろんよ。なんでも聞いて」
まどか「それじゃあ、数学の……ここなんだけど……授業だとわからなくって……」
中沢「ん? 鹿目さんと暁美さん、残って居残って勉強してるのか」
まどか「あ、うん。中沢くんもやってく?」
中沢「そうだな、俺もやっていこうかな。今なら暁美さんにわからないところ教えてもらえそうだし。なんてね、ははは」
ほむら「↓2」
1.私に任せなさい
2.お前は帰れ
ほむら「私に任せなさい。どんな問題でも一瞬で解いてあげるわ」
中沢「いや、俺にわかるように解いてくれないと意味ないんだけど……」
ほむら「そうなの? 面倒ね……なら出来るだけ質問しないようにして」
まどか「あ、うん。わかったよ」
ほむら「鹿目さんはいいのよ! どんどん質問してね、手取り足取り教えてあげるわ」
まどか「面倒なんじゃなかったの?」
ほむら「中沢に教えるのは面倒なだけだけど、鹿目さんに教えられるのは嬉しいからいいのよ」
まどか「えー……」
中沢「酷い差別だ……」
中沢「それじゃあ途中だけど俺は帰るよ。そろそろ飯の時間だからな」
中沢「また明日」
まどか「うん。お疲れ様、また明日ね」
中沢「暁美さんもまた明日」
ほむら「……」
中沢「……」
まどか「……」
ほむら「……」
中沢「俺、暁美さんに何かしたかな!?」
まどか「ほ、ほむらちゃん。ダメだよ、ちゃんと挨拶しないと……」
ほむら「また明日。気をつけて帰るのよ」
中沢「あ、ああ。気遣いありがとう。とは言っても家も近くだし、そうそう危険な事に遭遇するはずもないけどな」
ガラッ
ほむら(中沢が教室の入り口のドアを開けた瞬間、中沢の腕が切れて床に落ちた)
ボトッ
ほむら「……」
まどか「え?」
中沢「はい?」
ドクドクドク……
中沢「あ……あああ……」
中沢「あ”〜〜〜」
中沢「……」
バタッ
ほむら(ショックからか、声にならない声をあげた後で気を失い、中沢はその場に倒れこんだ」
キリカ「おや? 鹿目かと思ったけど、なんだ、よく見ると全然違うような」
キリカ「というか男子じゃないか。間違えた間違えた……」
ほむら「……」
まどか「え……? え、な、何?」
キリカ「あ、鹿目はそっちか。失敗したなあ……まあ、別にいいけど」
まどか「わ、わたし……?」
キリカ「いや、キミじゃない。そっちの黒髪の方」
キリカ「別にキミに恨みはないけれど。ちょっと死んでもらおうか」
ほむら「↓2」
1.屋上に行こうぜ
2.かかってこい
ほむら「ここじゃ物が壊れる」
キリカ「それがどうかしたのかい」
ほむら(中沢……)
中沢『俺、中沢っていうんだ。よろしくな、暁美さん』
中沢『ど、どっちでもいいんじゃないかと!』
中沢『暁美さん、好きなタイプの芸能人とかっている?』
中沢『俺、彼女とかいたことなくってさあ。今も余裕でフリーなんだよね。誰か声かけてくれたら絶対付き合うのになあ』
中沢『ど、どっちでもいいんじゃないですか!?』
中沢『暁美さん、今日の放課後暇? ……あ、そう。また今度ね……』
中沢『暁美さん、今度の土曜日暇? ……あ、そう。また来週ね……』
中沢『ど、どっちでもいいかと!』
ほむら(短い付き合いだったが、悪い奴じゃなかったように思える。キリカちゃん。君は人の命をなんだと思ってるんだ……)
ほむら「屋上へ行こうぜ」
ほむら「久々に……キレちまったよ……」
キリカ「死に場所を選ばせてもらえるとでも?」
ほむら「死ぬのはそっちだ」
キリカ「くっくっく……」
キリカ「魔法少女でもないやつが……」
キリカ「随分と……面白い事を言うね……」
まどか「だ……だめ……やめて、ほむらちゃん……危ないよ、絶対行っちゃダメ……」ギュ
ほむら「鹿目さんは中沢をお願い」
まどか「む、無理だよ、わたし、どうすればいいのかわからないよ……」
ほむら「……」
キリカ「まあ、いいか。織莉子から関係ない奴は出来るだけ巻き込むなって言われてるし」
キリカ「いいよ。望み通り、屋上で」
キリカ「殺してあげよう」
ほむら「鹿目さん。手を離して」パシッ
まどか「あうっ」
ほむら「鹿目さん。今、貴女だけに出来る事がある」
ほむら「貴女ならきっと上手くやれると信じているわ」ファサァ
まどか「……っ」
ほむら(俺は屋上に向かう階段を上りながら考えた……)
ほむら(屋上に上れば他に人はいない。つまり人に見つかるのを恐れてキリカちゃんが逃げ出すということもあり得ない)
ほむら(後ろにはキリカちゃんが着いてきている。逃げ出そうとしようものなら瞬殺されるだろう)
ほむら(この状況をどうやって切り抜けよう?)
↓2
ほむら(マミさんにメールで助けを求めよう)
ほむら「助けて巴さん。学校の屋上で悪い魔法少女に……」ポチポチ
キリカ「どこにメールしてるのかな?」ヒョコ
ほむら「マミさんだ。ちょっと助けてもらおうと思って」ポチポチ
キリカ「誰だか知らないけど、没収」
ほむら「あん」
キリカ「さて、そろそろ屋上だ。始めよう。いや、終わらせよう」
ほむら(放課後の屋上でキリカちゃんとたった二人、正対し、見つめ合う)
ほむら(まるで学園ドラマの告白シーンみたいだな……)
ほむら「かかってこい!」
キリカ「うん」
ザクッ
ほむら「ぎゃああああああああ!!」
バタッ
ほむら(俺は死んだ)
GAME OVER
ほむら「はっ、夢か」
ほむら(俺は屋上に向かう階段を上りながら考えた……)
ほむら(屋上に上れば他に人はいない。つまり人に見つかるのを恐れてキリカちゃんが逃げ出すということもあり得ない)
ほむら(後ろにはキリカちゃんが着いてきている。逃げ出そうとしようものなら瞬殺されるだろう)
ほむら(この状況をどうやって切り抜けよう?)
1.裏サイトで美樹さんのコラを流行らせる
2.屋上から飛び降りる
3.映画『転校生』のように階段を一緒に転がり落ちて中身を入れ替える
4.その他
↓2
ほむら(よし、このまま一緒に階段を転げ落ちて……中身を入れ替えるぞ!)
ほむら「トウーーーッ!」バッ
ほむら(俺は特撮ヒーローの如く華麗に跳び上がり、階段の下にいるキリカちゃんめがけて頭から突っ込んだ)
キリカ「?」ササッ
ほむら「おい、避けるな!」
ヒューン ゴキッ
ほむら「ぐあああああああっ!」
ほむら(俺は首の骨が折れて死んだ)
GAME OVER
ほむら「はっ、夢か」
ほむら(俺は屋上に向かう階段を上りながら考えた……)
ほむら(屋上に上れば他に人はいない。つまり人に見つかるのを恐れてキリカちゃんが逃げ出すということもあり得ない)
ほむら(後ろにはキリカちゃんが着いてきている。逃げ出そうとしようものなら瞬殺されるだろう)
ほむら(この状況をどうやって切り抜けよう?)
1.裏サイトで美樹さんのコラを流行らせる
2.屋上から飛び降りる
3.その他
↓2
キリカ「さて、そろそろ屋上だ。始めよう。いや、終わらせよう」
ほむら(放課後の屋上でキリカちゃんとたった二人、正対し、見つめ合う)
ほむら(まるで学園ドラマの告白シーンみたいだな……)
ほむら(俺は隠し持っていたノートパソコンを取り出し、学校の裏サイトにアクセスを開始した)
ほむら「……」カタカタ
キリカ「……何をしてるのかな」
ほむら「美樹さやかコラ作りだ」カタカタ カチッ カチッ
ほむら「ぷぷっ、今回のは自信作だぞ。よし、スレを立てよう。『美樹さやかの頭からきのこが生えてきた時の画像ください』っと」カタカタ
キリカ「散ね」
ザクッ
ほむら「ぐわああああああああっ!!」
ほむら(俺は後頭部を爪で串刺しにされて頭から爪が生えてきて死んだ)
GAME OVER
ほむら「はっ、夢か」
ほむら(俺は屋上に向かう階段を上りながら考えた……)
ほむら(屋上に上れば他に人はいない。つまり人に見つかるのを恐れてキリカちゃんが逃げ出すということもあり得ない)
ほむら(後ろにはキリカちゃんが着いてきている。逃げ出そうとしようものなら瞬殺されるだろう)
ほむら(この状況をどうやって切り抜けよう?)
1.屋上から飛び降りる
2.その他
↓2
キリカ「さて、そろそろ屋上だ。始めよう。いや、終わらせよう」
ほむら(放課後の屋上でキリカちゃんとたった二人、正対し、見つめ合う)
ほむら(まるで学園ドラマの告白シーンみたいだな……)
ほむら「はははははっ! バカ丸出しだな、キリカちゃん!」
キリカ「!?」
ほむら「屋上には360度、好きな場所から逃げることが出来る無数の出口があることに気づかないとはな!!」
ほむら「じゃあな、傷害事件の犯人さん! 後は警察の世話にでもなれよ!」ダダダダッ
ほむら(俺は一瞬で屋上のフェンスを乗り越えると、そのまま校庭へと飛び出した)
キリカ「しまった……!」
ほむら「今頃後悔しても遅いんだよ! バーカ!」
キリカ「くっ! 逃がすわけには……!」
ほむら(屋上からキリカちゃんが顔を出し、悔しそうな表情を見せてくる)
ほむら「ははははははーーーっ! いいねえ、その顔! だが今更いくらあがこうと、この勝負、俺の勝ちだ!」
グチャ
ほむら(俺は地面に激突して死んだ)
GAME OVER
ほむら「はっ、夢か」
ほむら(俺は屋上に向かう階段を上りながら考えた……)
ほむら(屋上に上れば他に人はいない。つまり人に見つかるのを恐れてキリカちゃんが逃げ出すということもあり得ない)
ほむら(後ろにはキリカちゃんが着いてきている。逃げ出そうとしようものなら瞬殺されるだろう)
ほむら(この状況をどうやって切り抜けよう?)
ほむら「……」
ほむら(駄目だ。どう考えても俺一人じゃどうにも出来ない)
ほむら(誰かに助けてもらわないと……)
ほむら(だが、誰に助けを求める?)
ほむら(思案しつつ、ふと小窓に目をやると……)
幼馴染「……」
ほむら(幼馴染が窓の外から、変顔をしながらこっちを見つめていた)
ほむら「ンフッ!」
キリカ「何かおかしい事でもあったのかな」
ほむら「い、いえ、なんでもないわ……」
ほむら「……」
1.幼馴染に助けてもらう
2.幼馴染にだけは助けてもらいたくない
↓7レス多数決
一人二重で取ってる方がいるので次の1票で決めます
ほむら「……」パチパチ
ほむら(俺は幼馴染にウィンクを飛ばし、助けが必要である事を伝えた)
幼馴染「……」コクコク
ほむら(ふふ、伝わったようだな)
キリカ「さて、そろそろ屋上だ。始めよう。いや、終わらせよう」
ほむら(放課後の屋上でキリカちゃんとたった二人、正対し、見つめ合う)
ほむら(まるで学園ドラマの告白シーンみたいだな……)
ほむら「かかってこい!」
キリカ「うん」
ブゥゥン…
ほむら(キリカちゃんが腕を軽く振ると、袖の中から大きな爪が現れた)
キリカ「じゃあ行こうか」
バッ
ほむら(そしてその恐ろしい瞬発力で、こっちに向かってくる)
ほむら「ぎゃー死んだ!!」
キリカ「はっ!」シュ
キリカ「……!?」
ほむら「……」
キリカ「……! ……!!」グイグイ
ほむら「?」
ほむら(キリカちゃんの爪が俺に届くかと思った瞬間、突然キリカちゃんの動きが止まり……)
ほむら(腕を伸ばした体勢のまま、その場で釘付けになったかのように静止してしまった)
キリカ「な……」
キリカ「こ、れ、は……」
ほむら「……」
1.この隙に逃げる
2.おっぱいを揉む
↓2
ほむら「おっぱいもみもみ」
スッ プチプチプチ
ほむら(俺がキリカちゃんのおっぱいに手を伸ばすと、糸か何かを千切るような感覚があった)
ほむら「? まあいいか」
プチプチプチ
キリカ「くっ……!!」
幼馴染「やめて。せっかく捕まえたのに」
ほむら「ん? なんだお前、その格好。馬鹿じゃないのか。魔法少女でもあるまいし」
キリカ「う、るさい……」
幼馴染「魔法少女です。格好いいでしょ」
幼馴染「ていうか糸切らないで。また動き出しちゃうよ」
ほむら「嫌だ。おっぱい揉みたい」
プチプチプチ
キリカ「触るな!!!!」
ブチブチブチッ
ほむら「えっ!」
ザクッ
ほむら(再び動き出したキリカちゃんの爪が腹に刺さった)
ほむら「ぐわああああああああーーっ!」
バタッ
ほむら(俺は死んだ)
幼馴染「あちゃー……」
幼馴染「帰ろう」
キリカ「フーッ! フーッ! ふぅー!」
キリカ「……ふぅぅ……」
キリカ「なんだったんだか、一体……」
GAME OVER
ほむら「はっ夢か……」
ほむら「よ、よし、この隙に逃げるぞ!」
キリカ「ま……待て……!」
ダダダダダダ
ほむら「鹿目さん!」
まどか「ほむらちゃん! よ、よかった……!」
マミ「暁美さん! 無事だったのね!」
ほむら「巴さん……鹿目さんが呼んだの?」
まどか「うん……」
まどか「わたしに出来ることって、これくらいしか思いつかなかったから……」
ほむら「それでいいのよ。それで合ってる。よく出来たわね」
まどか「……うん……」
マミ「暁美さんが無事なら迷うことはないわ。先にこっちの、ええと、中沢くんの治療をするわね」
まどか「は、はい……お願いします!」
今日はここまでにします。ありがとうございました。
ほむら「……」
ほむら(キリカちゃんが俺を狙ってきた。しかも俺が鹿目さんだと勘違いしてだ)
ほむら(おそらく、織莉子ちゃんの仕向けた事なんだろう)
ほむら(……)
ほむら(どうする? キリカちゃんだってまだ倒したわけじゃない。このままだと近い内に……いや、今日にでもまた俺や鹿目さんが危険な目に遭うことは間違いない)
ほむら(今日中になんとかしたいところだけど、この体じゃ……元の体に戻れれば説得のしようもあるはずなのに……)
ほむら(どうする?)
1.今日中に織莉子ちゃんと決着をつけよう
2.明日、織莉子ちゃんを説得して仲間にしよう
↓5レス多数決
ほむら(やっぱり今日中に決着をつけよう)
ほむら(向こうは、その気になれば夜中に俺を殺しに来る事だって出来るんだ。むしろ今まで織莉子ちゃんを放置しておいたのが間違いだったんだ)
ほむら「……」
まどか「あ、あの、中沢くんは大丈夫なんでしょうか……」
マミ「ケガは治せるわ。だけど、失った血は戻ってこないから処置の早さで結果が決まることになるの……今は治療に集中させて」
まどか「……はい……」
ほむら(意を決した俺は、中沢の介助をする二人を尻目に鞄から小瓶を取り出した)
ほむら「30分だったか……」
ほむら(雑貨ちゃんから受け取っていたこの薬……使うのは今しかない)
キュッ
ほむら「はむ……んぐ」
ほむら「……」
ほむら(し、視界がぼやける。薬が効いてきたのか)
ほむら(……元の体に戻ったら、まずはマミさん経由で暁美さんに連絡を……)
男「はっ」
男(なんだこれは)
「ひ、ひひひ……どうした、なんとか言ってみろよ」
男(どうして俺は柱に腕を後ろ回しにした体勢で腕を縛られているんだ……動けないじゃないか……)
仁美「やめてください、山中さん! 先輩はもう志筑とは関係ありません! 雇用関係は終わっているのです!」
山中「う、うるせええええんだよ! お嬢様は黙ってな、俺に舐めた口利いたのはこいつ自身だ!」
山中「死ねぇ!」バキッ
男「ぎゃあ痛い!」
仁美「せ、先輩!」
男(い、一体どうしたっていうんだ? 志筑さんもこいつの後ろで縛られてるぞ)
男(山中って志筑さんの家の使用人だったっけ。なんでこんな状況になってるんだ)
山中「おい! さっき言った事を訂正するんなら今の内だぞ」
男「俺なんか言ったっけ?」
山中「はあぁぁぁぁぁぁ!? お、俺の事を現実に向き合えず社会に背を向けるクズだとか……」
山中「俺と親父を馬鹿にした志筑に復讐するためと言いながら、本当は女をレイプしたいだけのだたの性犯罪者だとか……」
山中「散々コケにしてくれたじゃねえか!!」
男「え、お前レイプ魔なの?」
山中「こ、これからなるんだよ……グヒヒ……! 親父をクビにして、俺も馬鹿にした、志筑の野郎の一人娘を滅茶苦茶にして、後悔させてやるんだ……」
仁美「っ……」
男「↓2」
1.命乞いする
2.挑発する
3.仲間に入れてもらう
↓2
男「れ、レイプだと? 志筑さんをレイプするのか!?」
山中「そ、そうだ! もちろんその前にお前をボコボコにしてやるがな!」
男「ま……待て! 早まるな!」
山中「待ったなしだ!」
男「いや、待て! それじゃああの脅迫状を出したのはお前だったのか?」
山中「そうだよ! 散々恐怖を煽ってやった上、ほとぼりが冷めて安心しきって護衛が居なくなった時を狙ってやるつもりだったんだ! 使用人として中にいるから、状況は丸わかりだしな!」
山中「そ、それなのに……今日……クビを言い渡されて……」
仁美「……」
山中「ちくしょおおおおおおおおおおおお!!」
男「まあ待て、実は俺もお前と同じ志筑に恨みを持つ者なんだ」
男「そして、護衛に名乗り出たのも隙を見てこの女を犯してやるつもりだったからだ」
男「俺を解放してくれれば、俺の研究した残虐なレイプの方法を教えてやるぜ」
山中「そんなでまかせ信じるか!」
男「……」
1.脅迫状は二つあった
2.レイプですら負けるのが怖いのか?
3.信じろ!
↓2
男「レイプですら俺に負けるのが怖いのか?」
山中「何!?」
男「お前が今からそこの女にしようとしていることは、言うなれば自分を認めない社会に対する反逆行為……」
男「レイプは、何をやっても不出来なお前が唯一世間に見せられるお前の生き様そのものだ」
男「社会に反してまで行ったその生き様すら他人に劣ったんじゃあ、お前は本当にクズに成り下がってしまうからな」
山中「……」
男「まあ好きにしろ。俺は俺との勝負から逃げたお前の拙いレイプをここから見て笑ってやるからさ」
男「本当に怒ってたらレイプだって誰にも止められない嗜虐性を帯びるし、その辺り自信が無くて俺を解放できないんだろ?」
男「お前の怒りは所詮偽物ってことだ」
山中「べ、べらべらべらべらと適当な事を言うな……!」バキッ
男「ぐっ……」
山中「ま、まずはこの女の前にお前を黙らせてやる!」
バキッ ドカッ
男「ぐ、ぐううう!!」
山中「俺が疲れ果てるまでお前が降参せずに攻撃に耐えられたら仲間に入れてやるよ!」
山中「降参したら、その時点であの女を暴行してやる! 逆に俺がお前の怒りを試してやるよ!!」
ガツッ ゴンゴンゴンッ
男「ぐぐぐ……!」
山中「は、はははっ! どうだ、早く参ったって言え!」
仁美「せ、先輩……! もういいです、私の事はいいですから!」
男「↓2」
1.参った
2.死ね、クズ
今日はこれだけです
ありがとうございました。
男「うーん、参った!」
山中「……ぎゃはははは! やっぱり口だけじゃないか!」
山中「おい、お嬢様! あんたの護衛はわが身かわいさにあんたを俺に売ったみたいだぜ!? 残念だったなあ、役に立たない護衛で!」
仁美「……」
山中「よし、それじゃあ約束通り、これからお前を滅茶苦茶にしてやるぜ!」
男(山中が志筑さんに近づいていく……)
男「あ、やっぱり参ってなかったわ……全然痛くない……」
山中「……」
山中「ああ……?」
男「全然痛くない。参ってない。お前のパンチなんて全く効いてない」
山中「……」ツカツカ
山中「ガァ!!」
バキッ
男「ぐふっ」
山中「お、俺は……この日のために、ボクシングジムに入ってトレーニングをしてきたんだ……」
山中「今じゃジムの中で一番強いんだ! そんな俺のパンチが効かないわけないだろ!!」
山中「ば、馬鹿にしやがって! こいつ! こいつ!!」
バキッ ドスッ
男「……ごふっ、ごほ……」
仁美「先輩っ……」
山中「ど、どうだ。今度こそ参ったか!」
男「参った。降参だ」
山中「……さっきみたいに後で訂正しても今度は聞かないからな!!」
男「うむ。完全に参った、マジで降参だ」
山中「ははは、やっぱり口だけだ!」
山中「待たせたなお嬢様。次はあんたの番だ!」
男「あ、やっぱり全然痛くないわ……」
山中「……」
男「マヂぜんぜんぃたくなぃょ……ネイルも……ゎれてなぃから……へぃきだょ!!」
山中「き、きぃぃぃ……! 馬鹿にしやがってへぇぇぇぇぇぇ……」
ゴツッ ゴツッ ゴツッ
男「ぐっ、……ぐおっ!」
男(こいつ、足で腹を……)
男「……ははっ」
男「思い出したぞ、その顔……お前、あのボクシングジムで一番弱い奴だろ」
山中「は、はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
山中「何いってんだこら!? 俺は一番強いんだよ!!」
男「嘘つけ。あのジムの奴らの事は大体知ってるし、お前は間違いなく一番弱かった。他の奴らもお前が一番弱いって言ってたぞ」
男「やっぱり性犯罪に走るようなクズは、何やってもダメだな」
山中「黙れえぇぇぇぇぇ!!」
バキッ
男「黙らない。効かん。ヘナチョコすぎる」
山中「参ったと言えぇぇぇぇぇ!!」
ドスッ
男「言わない。お前は弱い。カスみたいなパンチだ」
山中「俺を認めろぉぉぉぉぉぉ!!」
バゴッ
男「認めない。要練習だ。なんなら俺がパンチの打ち方を教えてやろうか?」
山中「な……なんで……」
山中「なんでお前は……俺のパンチをこれだけ喰らって……」
山中「そんな平気な顔をしていられるんだよぉぉぉぉぉぉ!!!」
山中「腕だって縛られてるんだぞ!! これからももっと殴ってやる!! もっと恐怖しろよぉぉぉぉぉ!!!!」
男「お前のパンチは軽すぎ。お前の人生そのものだ」
山中「き……」
山中「きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
バタン
男(山中は白目をむき、泡を噴いて倒れてしまった)
男「勝った……」
男「くそっ、動けない……」
男「30分しかないのに、余計な時間を食ってしまったぞ。なんとかならないのか、これ……」
仁美「……」
パラパラ……
男(志筑さんが自分の縄を解いて立ち上がった……)
男「お。なんだ、志筑さん。縄抜けなんて出来たのか」
仁美「小さいころにテレビで見て、興味本位で練習したことがありまして」
男「ほう、意外なところで役に立ったな」
仁美「錬度は全然ですし、彼にばれる前に解けるかどうかは微妙なところでしたけれど……」
仁美「先輩のおかげで、なんとか無事に」
男「そうか。それじゃあこっちに来て俺の縄もほどいてくれ」
仁美「はい」
男「ふう……」
仁美「あの、先輩……」
男「あ、悪い志筑さん。ちょっと急ぎの用事があるんだ」
仁美「……では一つだけ、質問をさせてください」
男「ん?」
仁美「先輩と志筑の雇用関係は、今日、私を家まで送り届けてくれた事で満了を迎えました」
仁美「それなのに……誘拐を強行した山中さんを追って、先輩までこんな危険な目に遭ってしまって……」
仁美「どうして先輩は、追ってきてくれたんですか?」
男(知らんがな)
男「あ、ああ……それは正義のためだ。うん」
仁美「それに……」
仁美「なぜ、あの時素直に参ったと言っておかなかったのでしょうか? 前言を撤回しなければ、あれ以上先輩が殴られることはなかったはずなのに、どうして」
男「それは……」
1.山中を性犯罪者にしたくなかったからだ
2.志筑さんが酷い目に遭うところを見たくなかったからだ
↓2
男「俺はさ……正直、山中みたいに社会からはぐれて腐ってしまう奴の気持ちも少しはわかるんだ」
男「いや、むしろ俺もこいつも同じ穴の狢なのかもしれないな……」
仁美「……」
男「人は生まれながらにして平等じゃないってよく言うだろ? 金持ちを妬む気持ちは誰にだってある。生まれが貧乏だったり、親が情けない奴だったら尚更だ」
男「俺だって一つ間違えればこいつと同じような事をしていたかも知れない……」
仁美「そんなはずは……」
男「俺とこいつは似たもの同士だ……だから、こいつに大きな犯罪をして、本気で人生を終わらせて欲しくなかったんだ」
男「……すまない、被害者である志筑さんの前で加害者を気遣うような事を……」
仁美「……いえ、納得のいくお答えでした」
仁美「すみません、お忙しいところを。もしよければ車を用意致しますが……」
男「そうだな……」
男(俺は拉致されていた建物を出ると、周りを見て現在位置を確認した)
男「いや、いい。走ったほうが早そうだ」
仁美「そうですか」
男「それじゃあな。付いていてやれなくて悪い。また明日学校でな」
仁美「はい。どうか車にお気をつけて」
男「くっ、残り20分弱か……走るぞ……!!」
男(俺は織莉子ちゃんの家に向かって全力で走った)
男「つ、着いた……はぁはぁ……」
男「もうチャイムを鳴らす必要もない。さくっと侵入して織莉子ちゃんを倒そう」
タタッ スタン
男(俺は屋敷の壁を軽く乗り越え、庭に降り立った)
男「……」
織莉子「……あら」
男(いきなり庭にいるのか……)
男(よし、何食わぬ顔をして近づいて……手刀で心臓をズブリだ!)
織莉子「どうしたの、こんな時間に。学校は?」
男「織莉子ちゃんこそ。こんなところで優雅にお茶を飲むくらいなら学校に行ったほうがいいんじゃないのか?」スタスタ
織莉子「私、これでもお父様が亡くなって傷心しているのよ。少しくらい学校を休んだっていいじゃない」
男「うーむ、いかんな。ひきこもりというのはそうやって生まれるんだ。辛い時こそ仲のいい友達の顔でも見て元気を出したほうがいいんじゃないか?」スタスタ
織莉子「そうかしら? ……ええ、きっとそうね。でも、それなら尚更学校にはいけないわ」
男「うん? それはどうしてだ」スタスタ
織莉子「だって、ここに居れば男が会いに来てくれるもの。今、私が見たいのは貴方の顔だから」
男「ははは」
織莉子「もう。冗談じゃないのよ」
男「わかったわかった。この甘えん坊さんめ。今、傍に行ってやるからな」スタスタ
織莉子「それにしても、男は大きくなったわ」
男「織莉子ちゃんもな」スタスタ
織莉子「最初に会ったときもかっこよくって頼りがいがあったけれど、今はもっと。なんていうのは幼馴染の欲目かしら」
男「いや、事実だ。もっと言ってもいいぞ」スタスタ
男(あと3メートル……)
男「織莉子ちゃん……」
織莉子「ねえ、男……」
男「さらばだ、死ね!」シュッ
織莉子「どうして私の味方になってくれなかったの……?」パァァァァ
ヒュン ドスッ
男(織莉子ちゃんの放った球体が俺の腹に打ち込まれた……)
男「おぎゃああああああ!!」ドテッ
男「ぐぐぐ……!」
男(想像はしていた事態だったが、やっぱり織莉子ちゃんはもう、魔法少女に……)
織莉子「男の事、信じたかった……」
織莉子「魔法少女の事はもう知ってるわね? 私の魔法は "未来視"。 その名の通り未来を見る事の出来る魔法」
織莉子「昨日、男にここに来てもらおうと電話した時には……私はもう魔法少女になっていたの」
男「な、なんだと!? くそっ、騙したな!」
織莉子「それはお互い様よ……! 私だって男に嘘なんてつきたくなかったわ!」
織莉子「だけど……貴方と『鹿目まどか』が一緒に私の前に立つ未来を見せられたら……!!」
男「……」
織莉子「貴方が本当に彼女と繋がっているのか、試さずにはいられなかった。だから、私が『鹿目まどか』に会ったこととがない、と言えば貴方が何か反応を示すかと思って……」
男「俺を試したのか……くっ、卑怯な」
織莉子「……貴方の反応を見てから、私は自分の愚かしさに気が付いたわ。こんな消極的な方法では貴方の真意はわかりはしないのに……」
織莉子「男が『鹿目まどか』と繋がっていたとしても、『鹿目まどか』が必ずしも私と会ったことを貴方に伝えているとは限らない」
織莉子「私の魔法はそれほどコントロールの効くものではないから、男と『鹿目まどか』が並んで立っていてもそもそも私と敵対するとは限らない」
織莉子「考えれば考えるほど、無益な嘘だった……いえ、貴方は私達の敵だったのだから、疑いを持たれるような事を言った分損をしただけ……」
男「……」
織莉子「男……私はね……そんな愚かな消極策を取ってしまうほど……」
織莉子「貴方が私を騙しているかもしれないっていう可能性だけで、冷静さを失っていたの……!!」
男「……!!」
織莉子「男……」
織莉子「こうなった以上、貴方の進む道はここで私に殺されるか……」
織莉子「今からでも遅くはない。私とキリカと一緒に、『鹿目まどか』を抹殺して、救世を成し遂げるかのどちらかよ」
男「くっ……」
織莉子「男は知らないでしょうけど……『鹿目まどか』はこの世に破滅をもたらす存在なの」
織莉子「私が魔法少女になって最初に視た、誰にも止められない規模の、世界を滅ぼす強大な魔女の存在。そしてキュゥべえから聞いた超特大の才能を持つ魔法少女の名前は『鹿目まどか』」
織莉子「まず間違いなくこの二つはイコールの関係にあるわ」
織莉子「もはや私の復讐だけの話じゃない。『鹿目まどか』の抹殺は、この世界を守るために必要なことなのよ……!」
男(血走った目でまくし立てる織莉子ちゃん。彼女はこんな気性の人間ではなかったはずだ……かつての彼女はどこに行ってしまったんだ……)
男(……)
男(全ての責任は……お前らにある。彼女の父親の死は自殺であったはずだ。お前らの軽率な安価が、彼女に復讐の相手という偶像を持たせてしまった)
男(本来彼女が持つはずだった、世界を救うという高潔な意志を……殺意という不純物を混ぜて殺したのは他でもないお前らなんだ……)
織莉子「さあ……」
男(……)
男(だが、それでも……責任だけは俺にも少しだけある。俺に罪はないが、彼女をこんなにしてしまった責任はとれなければいけない……気がする……)
織莉子「どうするの、男!!」
男(俺が……俺が彼女にしてやれることは……!)
1.全ての殺意は俺が受け止める!
2.肉棒をしゃぶらせる!
↓7レス多数決
>まどか(そういえば、男の人が女の人の声を……しかも誰かにそっくりに出すなんて、普通は出来るわけないよ……)
>まどか(それに、男さんは魔女と戦ったって言ってたけど、本当なら普通の人に魔女の姿は見えないはずなんじゃ……)
>幼馴染『うん、そういうことを男は起こしてしまう。他愛もないことをしてる間はいいけど、その性質が暴力に使われたら』
>幼馴染『間違いなく相手はただじゃ済まない。私は、これに巻き込まれるのが嫌で男から離れた』
限界はどこまでなんだろうな
男「よせ、織莉子ちゃん……! 彼女は鹿目さんじゃない! 鹿目さんが最悪の魔女になることを止めようとする者だ!」
織莉子「そんな事、嘘よ! そんな人がどうして私のお父様を[ピーーー]事があるの!」
男「嘘じゃない! それに君の父親だって、死んでしまった本当の原因は他に必ずある!」
男「君と彼女は解り合えるはずだ……頼む、彼女の力になってやってくれ!」
織莉子「聞き苦しいわ……!」
ヒュッ……! ドスッ
男「ぐううううっ!!」
男(織莉子ちゃんの水晶球が襲い来る。辛うじてガードした腕に激痛が走る……やはり生身の身体で魔法での攻撃を受けるのは無理なようだ)
男「やめてくれ、織莉子ちゃん……!!」
織莉子「お願い、男。もうこの件からは手を引いて……。彼女に手を上げる事が無理だというのなら、私ともう一人の協力者でカタをつけるわ」
織莉子「私と彼女の魔法なら、相手が誰であろうと暗殺は容易なの。貴方が手を汚す必要はないわ」
織莉子「貴方はこの屋敷で全てが終わるのを待っているだけでいい。命の保障はするから……」
男「そ、それは出来ない……」
織莉子「どうしてなの!!」
男(今暁美さんが死ぬと、俺も死ぬからだ……)
男「言ったはずだ。俺は何があっても君の味方だと」
男「憎悪の感情に囚われ、本当にやるべき事を……自分自身を見失っている君を……俺は必ず助けてみせる……!」
織莉子「戯言を言わないで!」
ヒュッ……!
男(再び襲いかかってきた水晶球。今度は3つ同時……! 食らえば致命傷とはいかずとも、もう動けなくなることは必至だろう)
男(だが、俺はあえてガードせずに……)
男「う、おおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
男(早業を以ってズボンをパンツを脱ぎ、織莉子ちゃんの顔面に向かって投げつけた)
ボフッ
織莉子「……!?」
男(突然視界を塞がれ、ひるむ織莉子ちゃん。俺は下着を投げつけたのと同時に織莉子ちゃんに向かって走り出していたが、その事にまだ気づいていない)
ドスドスドスッ
男「ぐっ!」
男(背中に水晶球が当たる。どうやら水晶球には自動追尾能力があったようだ。俺が居た位置に誰もいない事を知り、再度俺を探して向かってきたのだろう)
男(だが……)
男「浅い……!」
男(織莉子ちゃんの元を離れてからの再攻撃であったせいか、勢いがわずかに落ちていたようだ)
男(加えて俺が逃げる方向に向かっていたため、俺は3発もの水晶を背中に受けても行動に支障が出ることは無かった)
織莉子「くだらない目くらまし! こんなもの……!」バサッ
男(織莉子ちゃんが顔からパンツを取り払う)
織莉子「え……?」
男(しかし、既に俺は織莉子ちゃんとの距離を縮め、今は彼女の目前にまで近づいていた)
男「織莉子ちゃん……!!」
男(俺は彼女の肩を両手で掴むと、走って近づいた勢いをそのままに、飛び箱の要領で織莉子ちゃんの口に自分の肉棒を押し込んだ)
織莉子「!!!!!???????」
織莉子「……!!???」グラッ
ドサッ
男(肩に体重をかけられ、バランスを崩す織莉子ちゃん。そのまま尻餅をついてしまう)
男「今だ……!」
ジュポッジュポッジュポッ
男(俺は手を頭に持ち替え、腰を力任せに前後させた)
ジュポッジュポッジュポッ
男「うっ」ドピュッ
織莉子「〜〜〜〜〜!!!???」
男「ふぅ……」
織莉子「けほっ。けほっ! あ、な、なにを……!」
男「これが俺の気持ちだ……。わかってくれたか……?」
織莉子「へ……変態!!」
男「↓2」
男「俺が変態だと……?」
織莉子「そうよ、いきなりこんなこと……信じられない……! これって犯罪よ、わかっているの!?」
男「ふざけるな!!! 信じられないのは俺の方だ!!!」
織莉子「!!」
男「彼氏の言う事を信用しないで人殺しに走ろうとするような奴が偉そうな事を言うな!!」
男「何が犯罪だ。だったらこれから人を殺す身で警察にでも駆け込んでみろ! そうじゃなければ俺を殺すか!? ふん、どっちも織莉子ちゃんには出来ないだろ!」
織莉子「っ……!」
男「どうした、警察に行かないのか! だったら次は下の口でやってやるぜ!!」
織莉子「……もう、やめて……」
男「なんだ、怖くなったのか!?」
織莉子「違う……」
織莉子「貴方が……こんな卑劣なことをしているのが、嫌なの……」
織莉子「弱みに付け込んで、女の子をねじ伏せて乱暴するなんて、最低の人間のすること。貴方にだけはそんなこと、してほしくない……」
男「……」
織莉子「もうやめましょう。今あった事は、忘れるから……鹿目まどかの件を終わらせてから、またやり直せばいいわ」
男「……そんな都合のいい話があるか」
織莉子「……」
男「俺にそんな事してほしくないだと? だったら俺が織莉子ちゃんに人殺しをしてほしくないって言えばやめてくれるのか?」
男「何も知らない弱みに付け込んで、鹿目さんを魔法を使って殺すのは最低の人間のすることじゃないのか?」
織莉子「それは話が別よ……! 彼女は最悪の魔女になるから……!」
織莉子「お父様の件が無くても、私はきっと彼女を抹殺しようとしていたはずよ。それが私にとっての救世なんだから……」
男「最悪の魔女だって?」
織莉子「……そうよ。彼女を放置すれば……」
男「俺には、話し合いを放棄して無実の人間を問答無用で殺そうとする今の織莉子ちゃんのほうが最悪の魔女に思えるな」
織莉子「な……」
男(視界がぼやける……薬を飲んで元に戻った時と同じだ……)
男(くそっ、時間切れか。……織莉子ちゃんを説得しきれなかった。ゲームオーバーだ)
男「うっ」ドピュッ
織莉子「きゃっ!?」
ほむら「……」
ほむら「くそっ……」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「なんでもないわ、鹿目さん」
まどか「うん……」
マミ「よし、もう大丈夫。腕も服も完全に元通りよ。切り口が綺麗だったのが幸いだったわ」
中沢「Zzzzzz……」
まどか「よかった……」
マミ「それで、この子はどうしようかしら。さすがにこのまま放っておくのは……」
まどか「う、うーん。どうすればいいかな?」
ほむら「放っておけばいいわ。さっきの事なんて夢と思うでしょう。それが本人にとっても幸せよ」
マミ「……確かに、言われてみれば何も無かったことにするのが一番かも知れないわね」
ほむら「それより、ちょっと行くところがあるから。これで失礼するわ」ファサァ
まどか「え!? ま、待ってよほむらちゃん!」
ほむら(俺は鹿目さんを振り切り駆け出した。行き先はもちろん↓2だ)
ほむら「はぁ、はぁ……し、しんどい……やっとついた……」
ほむら「頼むぞ暁美さん、死んでてくれるなよ……」
ほむら(俺は壁をよじ登り、織莉子ちゃんの屋敷へと侵入した)
ほむら(そこで俺が見たものは……)
織莉子「うっ……うっう、うぅ……」
織莉子「うぅぅぅぅぅぅぅぅ……!!」
男「……???」
ほむら(俺と、俺の身体にすがり付いてすすり泣く織莉子ちゃんだった……)
織莉子「だから……! ひっく、本当は私だって、人殺しなんてしたくなかったの……!」
織莉子「だけど、仕方ないじゃない! 鹿目まどかを放っておいたら、絶対ダメなんだから……!」
男「重いわ……どいて……」
織莉子「そうよ、重いのよ! 私達に課せられた役割は、あまりにも重いわ……!!」
男「……」
織莉子「立てなくなるくらいに重いの……」
織莉子「それでも私は、頑張ろうとしたわ……なのに……」
織莉子「どうして私の方が最悪だなんて言われないといけないの!? どうして!?」
男「いいから早くどいて」
織莉子「酷いわ、男! 話合いを放棄するのね!? 男の方が最悪じゃない!!」
男「……」
ほむら「織莉子ちゃんが頭おかしくなってる……」
ほむら「ちょっと、織莉子ちゃん!」
織莉子「!!!!! 鹿目まどか!?」
男「?????」
ほむら「違うわ。私は……」
ほむら「暁美ほむらよ」ファサァ
ほむら「……というわけで、私が着いたときには既に貴女のお父さんは死んでいたわ」
織莉子「……」
男「……」
ほむら「私は殺してない。それに、どう見ても彼は自殺だったでしょう」
織莉子「だけど、お父様が自殺だなんて、あり得ない……!」
ほむら「そんな事言われてもね……」
織莉子「遺書も残さず自殺だなんて、お父様は絶対にしないわ!」
男「遺書ならあったけれど……」
織莉子「!?」
ほむら「ん? どこにあったんだ……」
男「昨日、貴方のスカートのポケットに入ってたから家に置いてある」
ほむら(おっさんの部屋でドタバタしてた時、何かの拍子に入ったのか……?)
織莉子「どうしてもっと早く言わないの!?」
ほむら「そうよ、どうしてもっと早く言わないの。コミュ障なの?」
男「……」
織莉子「それに、どうして男がこの子のスカートを触る事があるの!」
ほむら「それは兄妹だからよ」
織莉子「妹がいたなんて初耳よ……どうしてもっと早く言わないの! 兄妹だって知っていれば、もっと違うアプローチが出来たのに!」
男「……」
ほむら「コミュ障なのね」
男「それは私のせいじゃ……」
ほむら「それで……お願いがあるのだけど」
織莉子「……」
ほむら「鹿目さんを殺すのは諦めて、私達に協力してもらえないかしら?」
織莉子「何を言ってるの? 貴女が鹿目まどかじゃないのはわかったけれど、それなら本当の鹿目まどかを狙うだけの話よ」
織莉子「……邪魔をするのなら、貴女にも容赦はしないわ」
ほむら「↓2」
1.キリカちゃんがどうなってもいいのかしら?
2.うちでお茶でもしない? 遺書の件もあるし……。
ほむら「まあ、とりあえず少し落ち着いて話さない?」
ほむら「うちに来なさい。お茶を出すから。それに遺書の件もあるし……」
織莉子「……わかりました。お邪魔します」
ほむら「あら、素直に来てくれるのね?」
織莉子「私に何かする手段を、貴女が何も持ち合わせていない事は私の力で見通していますから」
ほむら「そう」
男「……」
ほむら「兄さんは帰っていいわ。この人とは私一人でお話するから」
織莉子「お邪魔します」
ほむら「どうぞ」
ほむら「狭くてごめんなさいね。うちは貧乏だから、この部屋ひとつ借りるのにも精一杯で……」
織莉子「いえ」
ほむら「待ってて。今お茶を入れるわ」
ほむら「……」ゴソゴソ
ほむら「ごめんなさい。お茶なんて無かったわ。水道水で我慢してね」
シャーーーッ コトッ
ほむら(俺は蛇口をひねり、コップに水を入れると織莉子ちゃんの前に差し出した)
ほむら「蛇口をひねったら水が出るなんて、日本は恵まれているわ」
織莉子「はあ……え、水道水をそのまま?」
織莉子「飲めないでしょう」
ほむら「は?」
織莉子「水道水をそのまま飲むなんて聞いたことないわ。浄水器もついていないし……最低でも加熱しないと……」
ほむら「……」バシャッ
織莉子「きゃあ、冷たい!」
ほむら「じゃあ飲むな」
織莉子「酷いわ! 何も水をかけなくてもいいじゃない!」
ほむら「うちは貧乏だから! うちは貧乏だから!」
ほむら「まともな教育を受けてないから! 怒ると近くの物を投げるように教育されてきたの!」
織莉子「そ、そうなの……」
織莉子「それにしても、こんなに濡れて……ごめんなさい、タオルを貸してもらえないかしら」
ほむら「その必要はないわ」
織莉子「いえ、このままだと風邪をひいてしまうから……」
ほむら「仕方ないわね。はい」
織莉子「どうもありがとう。って、これ、なんだか臭いんだけど……」
ほむら「この前牛乳を拭いたから……」
織莉子「雑巾じゃない!!」
すみません、今日はここまでにします
ほむら「ごめんなさい、引っ越してきたばかりで碌に物が揃っていないの」
織莉子「それなら仕方ないけど……」
ほむら「キッチンペーパーで拭いてもらえる? 清潔だし、ないよりはマシだと思うから」
織莉子「……ええ、この際水を拭ければなんでもいいわ」
ほむら「じゃあ、はい」
織莉子「……」カサカサ
織莉子「あんまり水を吸わないわね、これ……」
ほむら「ごめんなさい」
織莉子「どこのメーカーの物かしら?」
ほむら「さあ……」
織莉子「あ、紙に何か書いてあるわ」
ほむら「本当? どこのメーカーかしら、こんな粗悪品を売りに出しているのは」
織莉子「ええと……」
”織莉子へ 父より”
織莉子「お父様の遺書じゃない!!!」
ほむら「ごめんなさい、キッチンに置いてあったから……」
織莉子「さっきから、どうして自分の家に何があるか把握していないんですか!? 冗談でやっているのなら性質が悪すぎるわ!」
ほむら「ごめんなさい……」シュン
織莉子「〜〜〜〜〜〜!!!」
織莉子「……く……!」
織莉子「い、いいです。お父様の遺書さえ返してもらえるのなら、貴女に恨みはありませんから」
ほむら「そう言ってもらえると助かるわ」ファサァ
織莉子「……」
ほむら(織莉子ちゃんは何も言わずに遺書に目を落とした)
ほむら(織莉子ちゃんの父親から、織莉子ちゃんへの最後のメッセージか……何が書いてあるんだろうな)
ほむら(俺は織莉子ちゃんが遺書を読み終えるのを静かに待った)
織莉子「……お父様……」
織莉子「……ごめんなさい、お待たせしてしまって」
ほむら「構わないわ」
織莉子「私は、少し……在り方を見直した方がいいのかもしれない」
織莉子「貴方達とももう少し話し合いたいと思います」
ほむら「そう」
織莉子「……」
ほむら「……」
織莉子「何が書いてあったか訊かないの?」
ほむら(語りたいのか……)
ほむら「何が書いてあったの?」
織莉子「ごめんなさい、あまり外には出したくない話なので」
ほむら「うざいわ」
織莉子「さっきのお返し。水をかけられるより大分マシでしょう」
織莉子「少し一人になりたいから、今日はお暇します」
ほむら「はい」
ほむら「一人になってしまった……」
ほむら「暁美さんに連絡してみるか。本来の俺のスマホからは暁美さんの携帯は着信拒否してないはずだ」
ほむら(俺はポケットから携帯を取り出した)
ほむら「ん? メールが来てる。鹿目さんからだ」
『いきなり帰っちゃったからびっくりしたよ。ほむらちゃんはどこもケガしてないの?』
ほむら「『怪我はないわ。私は無敵よ』と……」
『本当に? それならいいけど……』
『さっきの女の子って魔法少女だよね。どうしてわたしの事を探していたのか、なんでほむらちゃんの事をわたしだって勘違いしていたのか、ほむらちゃんは知っているのかな?』
ほむら「『↓2』と……」
ほむら「『もちろん全能の神である私にはすべてお見通しよ』と……」
『やっぱり知ってるんだ……あの子、本当はわたしを狙ってたんだよね。ほむらちゃんはわたしを庇ってくれたんだよね』
『本当にほむらちゃんが狙われていたなら、わたしの名前が出てくるわけないし』
『わたしに、魔法少女になれる才能があるからかな? マミさんが言ってたんだ。魔法少女が増えることをよく思わない魔法少女が居てもおかしくないって』
『あのね、さっきからさやかちゃんと連絡がつかないの。きっとさやかちゃんだって危険なんだから、わたし達と一緒にいたほうがいいのに』
『ほむらちゃん、さやかちゃんがどこにいるか知らないかな?』
ほむら「『残念ながら知らないわ。でも、美樹さんは別に狙われていないから安心して』」
『さやかちゃんが狙われていないのはいいけど、それならわたしだけが狙われていたっていうこと?』
『もうわけわかんないよ。ほむらちゃん、何か知ってるなら教えてよ』
『何もわからないまま周りの人が傷ついていくなんて、わたし嫌だよ。中沢くんだってマミさんが来てくれなかったらきっと助からなかったんだよ……?』
ほむら「……」
1.私を信じて!
2.まんこ
ほむら「『まんこ』っと」
『やめてよ、こんな時に……』
ほむら「『おちんこ』」
『ほむらちゃん、わたし真面目に聞いてるんだよ。ごまかすっていうことは、ほむらちゃんはやっぱり何か知ってるんだね』
ほむら「『うんこ』」
『お願いだからちゃんと答えて……』
ほむら「『マザーファッカータツヤ』」
ほむら「……」
ほむら「返信が来なくなってしまった……」
ほむら「鹿目さんが怒ってたらお前らのせいだぞ……」
ほむら「それにしても今日は色々あって疲れたな。もう寝よう」
男「……ふぁ」
男「今日も頑張るぞ」
男「そういえば志筑さんの護衛は昨日で終わりか。今日からはゆっくり学校に行けるぞ」
男「……よし、準備出来た。いてきまーす」
男「ん?」
仁美「おはようございます、先輩」
男(家の前で志筑さんが待ち構えていた。そういえば緊急用に住所を教えていた気がする)
男「おはよう。どうしたんだ志筑さん、護衛は昨日で終わりなんじゃなかったか?」
仁美「いえ、なんとなく……」
男「そうか……」
仁美「とりあえず、一緒に学校まで行きませんか?」
男「別にいいけど」
男「うーむ、それにしても昨日は散々だったな」
仁美「はい。先輩には危ない所を助けていただいて、改めてお礼をと思いまして」
男「なんとなく来たんじゃなかったのか」
仁美「そういえばそうでしたね。ふふ」
男「ははは」
仁美「……」
男「……」
仁美「あの、先輩」
男「ん?」
仁美「先輩には、今現在お付き合いされている方はいらっしゃいますか?」
男「↓2」
1.いる
2.いない
男
男「いや……いないな」
仁美「そうですか」
男「なんで突然そんな事を?」
仁美「……昨日の一件については、私にも思うところがありまして」
仁美「山中さんが言っていましたよね。父親を馬鹿にされたと」
男「ああ、なんか言ってたな」
仁美「あの人の父親は、志筑の会社でも重要な役目を担っていました。彼を使用人として雇ったのも父親の推薦なんですの」
男「縁故採用か」
仁美「まあ……そんなところです」
仁美「ですが去年父親が大きなミスをしてしまい、降格され、失脚……」
仁美「それまで父親の威光を笠に来て、使用人達の間で大きな顔をしていた山中さんでしたが、これを機に一転して立場が弱くなってしまいました」
仁美「先日、彼が仲間から怒鳴られていたのを先輩も聞きましたよね? あれは彼の落ち度ではなく、初めから間違った買い物の指示を出されていたんです」
男「ああ、なんか聞いたな」
男「……ん? もしかしてあいつが志筑さんを誘拐したのは、父親を降格された仕返しか?」
仁美「そういうことらしいんです」
男「とんでもない逆恨み野郎だな……これだから縁故社員は……」
仁美「まあ、それは置いておいて……問題は、私がそういう従業員達の事情について全く何も知らなかった事なんです」
男「どういうことだ」
仁美「屋敷に勤める方達は、私を見ればすすんで挨拶をしてくれますし、私もみなさんの顔と名前は全て覚えていましたので、たまに時間のある時には世間話などもしていました」
仁美「私自身、それで使用人の方達とは良好な関係を築けていると思っていたのですが……」
仁美「実際はそんなことはありませんでした。今回の件でわかりましたが、皆さんは私が志筑の娘だから友好的にしてくれていただけなんです」
仁美「だって私は、使用人だけでなく家族全員が知っていた『山中いじめ』について知らされていなかったのですから」
男「……」
仁美「いいえ、本当は知る機会はいくらでもありました。ですが、習い事が忙しいのを理由に、私はも代から目を逸らしてしまっていたんです」
最後の行は
仁美「いいえ、本当は知る機会はいくらでもありました。ですが、習い事が忙しいのを理由に、私はも代から目を逸らしてしまっていたんです」
↓
仁美「いいえ、本当は知る機会はいくらでもありました。ですが、習い事が忙しいのを理由に、私は問題から目を逸らしてしまっていたんです」
です
仁美「私は何もわかっていない子供でした。親から課せられた習い事をこなしていれば、多くの人間が関わる志筑財閥の人間として、立派に成長していけると思い込んでいたんです」
男「そうか」
仁美「志筑の会社に勤める人達は、みんな家族だ。……これは尊敬するお父様の言葉です」
仁美「このままでは私は、きっと将来家族に苦労をさせてしまうことになるでしょう」
仁美「現実を知ったからには、もう今までのように悠長には構えていられません。とある方に恋心も持ってはいましたが、それも心の奥に押し込めます」
仁美「私は生まれ変わります。もう山中さんのような人を増やさないためにも。まずはこれからはより一層、学業に励みます」
男「頑張れ、応援するぞ」
仁美「先輩も……一緒に頑張ってはくれませんか」
男「え? なんだって?」
仁美「私と同じ道を先輩にも歩んで欲しいんです」
男「え? なんだって?」
仁美「……上に立つ人間にとって、重要なのは……」
仁美「何を置いても信頼出来る、最高のパートナーである。これも父の言葉です」
仁美「私は……先輩なら、そのパートナーになってくれるのではないかと思っています」
男「なんで俺なんだ……」
仁美「先輩は……例え自分に危害を加えようとしている人が相手でも、その人の事を思いやれる優しさと」
仁美「その人のために何をしてあげられるかを考えて、助けるための最善の手段を探し、実現する能力を持っている人ですから」
仁美「そんな人なら、きっと末永く私の助けになってくれる……そう思ったんです」
男「俺ってそんな奴だったのか……」
仁美「それに先輩は、学校の成績も優秀ですから。入学以来、一度も学年トップを逃した事がないという話を聞きました」
男「そうだったっけ……順位とか気にしたことないぞ」
仁美「ですから、先輩」
仁美「この歳で言う事になるとは思いませんでしたが、私は真剣です」
仁美「私と、結婚を前提に付き合ってください」
男「↓2」
男「いいですとも!」
仁美「! 本当ですか!」
男「任せろ。俺がどれだけ志筑さんの力になれるかはわからないが……」
男「志筑さんほどの美人にここまで言われて引き下がったんじゃ、男がすたるってもんだな」
仁美「ありがとうございます。社会に出れば辛い事もあるかも知れませんが、一緒に頑張って行きましょう」
仁美「二人で、少しでも社会をよくしていきましょうね!」
男「ああ!」
男「おっと、話している間に学校に着いてしまったな。それじゃあ志筑さん、また連絡するから」
仁美「はい!」
男「ふう、朝から大変だったな」
男「教室に向かうとするか」
男(教室に向かう途中……)
男(3年の教室がある階に続く階段に、鹿目さんが居た)
男「ん? おはよう鹿目さん」
まどか「……男さん……」
男「どうしたんだ、こんなところで。もしかして俺に何か用か」
まどか「はい……」
男「ここじゃ人通りが多いから、そこの連絡通路で話そうか」
男「で、どうしたんだ?」
まどか「あの、わたし、悪い魔法少女に狙われてるみたいなんです……」
男「ああ……その事か。すまない、君を怖がらせたくなくて黙っていたんだが……」
まどか「っ……そんな、狙われてるのはわたしなのに、そんなのおかしいよ! どうしてみんな、わたしには何も知らせてくれないの!?」
まどか「わたしのせいで、周りの関係ない人ばかり傷ついて……! わたしだけ、才能があるのに何もしないなんて……そんなのもう、耐えられないよ……!」
男「……」
まどか「男さんは、どうしてわたしが狙われるのか知ってるんですよね!? 教えてください……でないとわたし、もうどうしたらいいか……」
男(まずい……このままでは鹿目さんが魔法少女の契約をしてしまうかもしれない!)
男「鹿目さん!」
ギュッ
男(俺は鹿目さんを強く抱きしめた)
まどか「ぁ……」
男「俺と付き合ってくれ……」
男「そうすれば、俺は関係ない人じゃない……君は何も知らなくていい、君のために俺の命をかけて戦わせてくれ……俺は、君を愛している……」
まどか「は……」
まどか「はい……」
男「ふう、なんとか思いとどまってくれたか……」
男「よし、教室に向かおう」
マミ「おはよう、男君」
男「おはよう。今日もかわいいな、巴さんは」
マミ「ふふ、ありがとう」
男(可憐だ……)
男(何の力もない俺だけど、この笑顔だけは何に代えても守っていこう。俺は改めて誓ったのだった)
男「昼休みだ。屋上に行こう」
キリカ「Zzzzzz……」
男(屋上では、キリカちゃんが昨日幼馴染に動けなくされたままの爪を突き出した姿勢で眠っていた)
男「おい、邪魔だどけ! 飯食うんだからよ!?」ドン
プチプチプチ
キリカ「うひゃあっ!?」ドテッ
男「全く……」
キリカ「あ、う、動ける!? やったーこれで織莉子のところに帰れる!!」
キリカ「君が助けてくれたの!? ありがとう、君は私の恩人だよ! 何かお礼をしたいけど、私はすぐに織莉子のところに帰らないといけないから……」
男「早く行け。邪魔なんだよ」
キリカ「ああああああ、そうだ、ずっと携帯が鳴りっぱなしだったんだ! 織莉子専用の着メロがずっとずっとずっと!!!」ピポパ
キリカ「……もしもし、織莉子!? 私だよごめんよ!! 他の魔法少女に邪魔されて、身動きが取れなかったんだ!!」
キリカ「通りすがりの人に助けてもらってね。うん、すぐ帰るよ! えっ、お礼? また今度するから大丈夫!」
キリカ「ええっ、そんなぁ……わ、わかったよ。恩人に礼を尽くしてから帰るよ……」
ピッ
キリカ「恩人!!」
男「ん?」
キリカ「恩人は何か困っている事とかはないかな! そうだ、お腹は空いてない!? ちょっと行ってパンでも買って来ようか!」
男「いや、弁当があるから」
キリカ「あーーーーーー!! じゃあどうすればいいの!? 恩人のお礼をしないと織莉子が私を迎えてくれない!!」
男「俺と付き合ってくれ」
キリカ「よしわかった付き合おう!」
男「ラッキー」
キリカ「そして今別れた! よし、これで恩返しは終了だ! それじゃあ!」タタタタタタ
男「……」
男「放課後だ」
マミ「あの、男君……」
男「ん?」
マミ「生理が、来ないの……」
マミ「この前、その……男君のを飲んじゃったから、出来ちゃったのかも……」
男「……ああ、出来てたら結婚しような」
マミ「え、ええ!? いきなりそんな……でも、出来てたらそうするしか……?」
男「……」
男(そういえばマミさんは、保健体育の授業でそういう事を習う時)
男(例の交通事故のせいで、学校を休んでいた気がする……)
マミ「うーん、そうなるとアイドルはいきなり引退になるのかしら……?」
男「巴さん、俺ちょっと用事あるから帰るわ」
マミ「あ、ええ、気をつけてね」
男(俺は腹をさすりながら手を振るマミさんに見送られ、学校を後にした)
男「家に着いたぞ」
男「さて、鍵を開けて……」
杏子「……」
ゆま「おかえりなさい、おにいちゃん」
男(杏子ちゃんとゆまちゃんが二人して入り口の前で座り込んでいる……)
男「何してるんだ」
杏子「いや……やっぱりここに住むことにしようと思って……」
ゆま「おにいちゃん、せきにんはとらないとダメだよ」
ゆま「おなかの赤ちゃんはわるくないんだから、ちゃんとパパとママがいてあげないとかわいそうだよ……」
杏子「……アンタのやったことは許せないけどさ……」
杏子「勝負に負けて、家に連れ込まれたのはアタシの自業自得だ……」
杏子「アンタの子供、この中に……腹の中にいるんだろ?」
男「いや、居ないんじゃないか……?」
杏子「てめえ、何てこと言うんだ!!」バキッ
男「おぎゃあ!!」ドテッ
杏子「図書館で調べはついてんだよ。産まれてくる前から父親がそんなんじゃ子供がかわいそうだろうが……!」
男「あ、ああ、悪かった。だからもう殴らないでくれ……」
杏子「そういうわけだから、今日からアタシとあとこいつもここに住むよ。あとこいつの事はほむほむから聞いてるか?」
ゆま「こんにちは! 千歳ゆまです!」
杏子「こいつ、親が使い魔にやられて死んじまってさ……行くところないんだよ。一緒に住ませてやってくれるよな」
男「あ、ああ……」
杏子「そういうわけだから、今日からアタシとあとこいつもここに住むよ。あとこいつの事はほむほむから聞いてるか?」
↓
杏子「そういうわけだから、今日からアタシとあとこいつもここに住むよ。こいつの事はほむほむから聞いてるか?」
です
男「くそっ、なんでこんなことに……」
杏子「おい」
男「ん?」
杏子「腹減った。なんか食い物ないのか?」
ゆま「おなか空いたよ、おにいちゃん……」
男「なんもない。うんこでも食ってろ」ブボボモワッ
杏子「こらぁ!」バキッ
男「ぐわあーっ!」ドテッ
杏子「アタシは我慢出来る。だけど、ゆまとお腹の子供にまで飯食わせないつもりかよ!」
杏子「てめえ、それでも人間か!」
男「わ、わかった! 買ってくるから許してくれ!」
杏子「チッ……早く行けよ」
男「ちくしょう、ちくしょう……!」
男(俺は弁当屋に走った)
今日はここまでにします。ありがとうございました。
「ありがとうございましたー!」
男「早く帰ろう……」
男(弁当を買い終えた俺は、早歩きで自宅に向かった)
男「む……」
男「これはグリーフシード……?」
男「なんかピクピクしてるし嫌な予感がする。無視してさっさと帰ろう」
ドン
「あ、すみません」
男(通りすがりの男と肩がぶつかってしまった)
1.どこに目ェつけてるんだ!
2.いえいえ、こちらこそ
↓2
男「お前、どこに目ェつけてるんだコラ!」
男(パシリにされたイラついていた俺は、いいストレスの発散相手が見つかったとばかりに通りすがりの見滝原中学の生徒に食って掛かった)
「す、すみません。退院したばかりでまだ歩き慣れてなくて……」
男「そんなもん言い訳になるか! ちょっと来い、このカス野郎! 世の中の厳しさを教えてやるよ!」
「うっ……許してもらえませんか? これから行かないといけないところがあって……」
男「ふん、軟弱な奴だ……まあ許してやってもいいが、それには誠意ある謝罪を見せてもらわないとな」
「誠意?」
男「土下座だ。土下座して謝ったら許してやろう」
「そ、そんな!? 肩がぶつかったくらいで土下座だなんて聞いたことがないですよ!」
男「黙れ黙れ! いいからはよ土下座しろ!」
「う、うぅ……」
「ちょっと待ちなさいよ!」
男「ん?」
さやか「あんた、またいじめを……しかも今度は退院したばっかりの恭介に……!」
さやか「絶対に許せない!」
上条「さやか!? 来ちゃダメだ、僕は大丈夫だから早く逃げて!」
男「上条だと……」
男(上条が退院してこんなところにいるということは……)
男(まさか、美樹さんは魔法少女の契約をしてしまったのか?)
さやか「恭介の家に電話したら、あたしに会いに家を出たっていうから……。一応迎えに来てよかった。今助けるからね」
上条「止すんだ、さやか!」
男「……」
さやか「恭介から……」
グイ
男(美樹さんの手がオレの手首を掴み、更に凄い力で引っ張られる)
男(間違いない。魔力による身体強化が施されている……)
さやか「離れろぉ!!」
ズザザザザーーーッ
上条「な……!?」
男「ぎゃおおおおおおおおーーーっ」
男(力任せに放り投げられた俺は、アスファルトに叩きつけられそのままの勢いで転げまわった)
さやか「大丈夫、恭介!?」
上条「さ、さやか……今のは一体……!?」
さやか「あ、あのね、恭介。あたし、恭介に伝えたい事が……」
男「ぐっ……」
男「くそっ、このまま告白なんてされてカップル誕生したら俺が惨め過ぎる……!」
男「絶対に阻止してやる!!」
男「見ろ! おちんちんびろー……」
男(俺は下半身を露出させるべくベルトに手をかける)
さやか「うるさい!」
ベシッ
男「ぶっ」
男(しかし美樹さんの投げた鞄が顔面に命中し、怯んでしまった)
さやか「恭介……あたしね、ずっと前から……」
上条「さや、か……?」
男「くそっ! どうすることも出来ないのか!? このまま告白をさせてしまうしかないのか!?」
男(その時……)
男(街路樹に突き刺さっていたグリーフシードが、大きく揺れ動いた)
男「! よし、いいぞ魔女! 奴らを妨害しろ!」
男(周囲の光景が一瞬の内に変化する。魔女が孵化し、結界が作られたようだ)
男「しまった、俺まで巻き込まれてしまった……」
さやか「こんな時に……よりにもよって恭介と居る時に!」
上条「な、なんなんだここは! 僕は一体……!?」
上条「う、うわああああああ! 周りの化け物達は一体なんなんだ!?」
さやか「ちょっと待ってて、恭介! 話はこいつを倒してからする!」
男「うーん、ここは美樹さんに任せて俺は逃げよう。出られるようならそのまま帰ってもいいかな……」
男(俺は魔女に向かっていく美樹さんを尻目に、敵のいなさそうな場所に移動した)
上条「待ってください! ぼ、僕もついて行かせてください!」
男「ああ、一緒に逃げよう!」
男(やばくなったらこいつを囮にして時間稼ぎをしよう)
男(そして、数分後……)
男「お、結界が消えた」
上条「元の場所に戻った? 助かったのか……?」
さやか「おーい、恭介ー!」
上条「!」
男「美樹さんが勝ったのか……ってうおっ、なんて怪我だ」
男(左腕は曲がってはいけない方向に曲がってるし、頭からの出血で顔は血まみれ……あとスカートが裂かれてパンツが見えてるぞ)
男「あー……流石にお疲れさん……」
さやか「恭介! だ、大丈夫だった!?」
さやか「怪我とかはない? ごめんね、傍にいてあげられなくって……」
上条「わああああ!! ち、近づくな! 化け物!!」
さやか「えっ……? きょ、恭介……?」
上条「お、お前はさやかじゃない! お前は一体何なんだ!?」
さやか「……!」
上条「そんな大怪我して平気でいるなんて人間なわけないだろ! さやかの格好をして僕を騙すつもりか!?」
さやか「恭介……そ、そんなこと……」
上条「ま、まさか本物のさやかに何かしたんじゃないだろうな!?」
上条「さやかはお前と違って普通の女の子なんだ! そんなことがあったら、僕は何をしても絶対にお前を殺してやる!!」
男「っ……!」
さやか「……きょ、恭介……」
上条「化け物め! ここから消えろ!」
男「な……!」
男(俺はぎゃあぎゃあとうるさい美樹さんのことは、正直嫌いだが……)
男(それでも、好きな相手のために命を危険に晒すことが出来る一途さと……)
男(そして正義を貫こうとする熱い心を持った彼女を。自分には無いものの持ち主である彼女を、心のどこかで認めていたんだ)
男(そして俺にもまた、心が熱くなるときはある。……今がその時だ)
男「こ、こいつ……!」
1.ぶん殴ってやる!!
2.暴力では何も解決しない。
↓2
男(暴力では何も解決しない……)
男「二人とも、幸せになれよ」
男(俺はその場を立ち去った)
男「ただいま」
ゆま「おかえり、おにーちゃん」
杏子「おせーよ、腹へった……」
男「よしよし、たんと食えよ」
男「ふう、ごちそうさん。から揚げの下に敷いてあるパスタって油っこいしいらないよな」
杏子「は?」
ゆま「え?」
男「つか味ないし。こんなもん食うやついないだろ。ポイだポイ」
男(俺はスパゲティが入ったままの弁当の容器をゴミ箱に投げ入れた)
ゆま「お、おにーちゃん……」
杏子「おい」
男「ん? 何?」
杏子「食いもんを粗末にするんじゃねえ!!!」
バキッ
男「おぎゃああああーーっ!」
ゴツッ
男(俺はテーブルの角に頭をぶつけて死んだ)
杏子「ったく、父親の癖に食い物の大事さもわからねえのかよ」
ゆま「ねー」
杏子「そんなことじゃ、子供に示しがつかねえだろ? ほら、拾ってやるからちゃんと食えよ」
杏子「おい、いつまで寝てんだよ。なんだ、すねてんのか? 殴ったのはまあやりすぎたけどさ……」
ゆま「おにーちゃん、がんばれ!」
GAME OVER
男「はっ夢か……」
上条「そんな大怪我して平気でいるなんて人間なわけないだろ! さやかの格好をして僕を騙すつもりか!?」
さやか「恭介……そ、そんなこと……」
上条「ま、まさか本物のさやかに何かしたんじゃないだろうな!?」
上条「さやかはお前と違って普通の女の子なんだ! そんなことがあったら、僕は何をしても絶対にお前を殺してやる!!」
男「っ……!」
さやか「……きょ、恭介……」
上条「化け物め! ここから消えろ!」
男「な……!」
男(俺はぎゃあぎゃあとうるさい美樹さんのことは、正直嫌いだが……)
男(それでも、好きな相手のために命を危険に晒すことが出来る一途さと……)
男(そして正義を貫こうとする熱い心を持った彼女を。自分には無いものの持ち主である彼女を、心のどこかで認めていたんだ)
男(そして俺にもまた、心が熱くなるときはある。……今がその時だ)
男「こ、こいつ……!」
1.ぶん殴ってやる!!
2.非暴力を貫き通す。
↓2
男「ぶん殴ってやる!」
男「おらぁ!!!」ドスッ
さやか「ぐっ……!」
男(ボディブローが決まった……! 体勢が大きく崩れたぞ!)
男「危うく騙されるところだった……!! 美樹さんに成りすまして近づくなんて恐ろしい魔女だ!!」
男「てめえこら、美樹さんはお前なんかが騙っていい相手じゃないんだよ!」バキッ
さやか「あぅぅっ!」バタッ
男「ふう……お前もやるか?」
上条「い、いや、僕は……それよりさやかと知り合いだったんですか? 僕は今は本物のさやかが心配で……」
男「確かにそうだな……よし、美樹さんの家に電話してみろ」
上条「は、はい」
prrrrrrr prrrrrrr
上条「もしもし、上条です。あの、さやかは………………はい、はい……」
上条「ありがとうございます。それじゃあ……」ピッ
上条「さやかは……僕を迎えに家を出たそうです……」
男「なるほどな。つまりこいつに捕まってどこかに監禁されてるか、既に死んでる可能性が高いわけだ」
上条「そ、そんな!」
男「落ち着け。まだ生きてる可能性もある……」
男「おい、お前!」
さやか「……恭介……きょう、すけぇ……」
男「お前……」
1.美樹さんをどうした!
2.肉棒をしゃぶらせる
↓2
すみません、今日はここまでにします。ありがとうございました。
男「……」ジィー ボロン
男(俺はズボンのチャックを下ろし、肉棒を取り出した)
上条「!?」
男「お前……美樹さんをどこへやった!」
ズボッ
さやか「んんうっ!?」
男「おい、吐け! 隠すとためにならんぞ!!」
ズッコンバッコン ズッコンバッコン
さやか「んんーーーっ!! んんーー!!」
男「はやく吐け! 美樹さんを返せ! うっ……」ドピュ
男「飲め!!」
さやか「ゲホッ!! う、うぇぇぇぇ……」ボタボタ
男「……どうだ、話す気になったか?」
さやか「うぅっ、うっうっう……きょうすけぇ……」
男(これだけ強く問い詰めても、美樹さんの偽者は嗚咽するばかりで本物の居所を吐こうとはしない……)
上条「……」ゴクリ
男「くそっ、これだけやってもだんまりとは……」
男「こうなったら下の口に聞くしかないようだな……」
上条「下の口……!?」
男「おい、脱げ! 人間様を怒らせるとどうなるか、その身にたっぷりとわからせてやる!」
さやか「……うっ、ううぅっ……」
男「ちっ、動きやしねえ。しょうがないから俺が脱がせてやるよ」
上条「……」ゴクリ
男「おらっ、まずは上からだ!」
男(俺は偽者の服の裾を掴むと、力任せにたくし上げる)
さやか「!? い、いや、やめて……!」
男(偽者も脱がされまいと俺の手を押さえて抵抗してくるが、その力は弱弱しい。俺が本気を出せば……)
ぐぐぐ……
男(わずかずつだか服が持ち上げられていく。いいぞ、おっぱいまであと少しだ)
上条「……」ゴクリ
さやか「やめて……お願い、やめてよ……」
さやか「……たすけて、恭介ぇ……!」
上条「……!」
男「この期に及んでまだ美樹さんのフリをするのか。もうとっくにバレてるんだよ、お前が美樹さんの偽者だってことはな!」
男「おらっ、トドメだ!」
上条「ま、待って下さい!」
男「ん、なんだ?」
上条「その役目、僕に任せてもらえませんか……?」
男「……」
上条「お、お願いします……」
男「まあいいか……その代わり、ちょっとでも手こずるようならすぐに代わってもらうからな」
男(俺は偽者から数歩離れた)
上条「……はい」スタスタ
男「……」
男(上条が偽者の服に手をかける……)
さやか「や、やめて、恭介……」
上条「……動かないで」スッ
さやか「お願い……恭介にだけは、そんなこと、してほしくない……」
上条「……」スルスル
上条「……やっぱり……」
さやか「もうやめて!」
上条「すまない……!!」
ギュッ
男(と思ったら、上条が突然、偽者に両腕で抱きつき始めた)
さやか「え……?」
男「何をしている!! 早く脱がせ!!」
上条「君は……本物のさやかだったんだね……」
上条「すまなかった……本当にすまなかった! 僕はなんて馬鹿なんだ!!」
さやか「きょうすけ……?」
男「何をしている!! 早く脱がせ!!」
上条「昔から僕はちょっかいをかけられやすい性質で、クラスの男子にいじめられて泣きそうになることがしょっちゅうだった……」
上条「でも、そんな時はすぐにさやかが駆けつけてくれて、僕をいじめっ子から守ってくれた」
上条「僕は男でさやかは女の子なのに……子供心に情けない話だっていつも思っていたよ」
さやか「……」
上条「だから、ある時僕は強くなろうって決めたんだ。なにも腕力だけが強さじゃない。バイオリンで有名になれば、僕を馬鹿にする奴だってきっといなくなるって思って……」
上条「思えばさやかのためだったんだ、僕があそこまでバイオリンに打ち込めたのは」
男「おい、いつまで待たせるんだ! 早く脱がせよ!」
上条「いつか誰もが認めるバイオリニストになって、いろんな事からさやかを守ろうってあの時決めたから。今の天才だなんて言われている僕があるのはさやかのおかげだ……」
さやか「恭介……」
上条「そんなさやかを偽者を間違えるなんて……さっきさやかに助けを求められるまで、自分で決めたさやかを守るっていう目標を忘れていたなんて……」
上条「何が天才だ! 脇の下のほくろを確認するまで、僕はさやかを疑っていた! 僕は……自分が情けない……!」
さやか「……」
男「おい、いい加減にしろ! 脱がさないと承知しないぞ!!!」
上条「本当にすまなかった、さやか……! 許してもらおうだなんて思っていない! その格好や、不思議な力の事もさやかが話したくなければ話さなくて構わない!」
上条「それでも……償わせてほしい。僕に何か、さやかのために出来ることがあれば教えてほしい……」
さやか「……あのね、恭介」
さやか「あたし、恭介の事が……」
男(俺は弁当を拾いあげると、耳を塞ぎながらその場から走り去った)
男「ふう、何事もなく弁当を買って帰れたな」
男「ただいま」
ゆま「おかえり、おにーちゃん」
杏子「おせーよ、腹へった……」
男「よしよし、たんと食えよ」
男「から揚げ弁当とエビフライ弁当と高菜弁当を買ってきたぞ。杏子ちゃんは野菜摂ったほうがいいから高菜弁当かな?」
杏子「げっ、なんでそんなの買ってくるんだよ。アタシはエビフライがいい」
男「なんだと? わがまま言うな、食べ物を粗末にするのはよくないぞ」
杏子「アンタがゆまが食えばいいじゃん」
男「一人だけ好きなのを先に選ぶのはずるいぞ!」
杏子「あぁ!?」
男「あ、こちらエビフライ弁当になります」
男「くそっ、じゃあゆまちゃんが高菜弁当かな……?」
ゆま「え……わ、わたし、高菜キライだからから揚げ弁当がいいな……」
男「好き嫌いはよくないぞ。なあ杏子ちゃん?」
杏子「ゆまは年下なんだからそれくらい聞いてやれよ」
男「ほら、杏子ちゃんもこう言ってるし。はい、高菜弁当」
ゆま「えぅ……」
ゆま「……うん、わかった……。から揚げはガマンするね。ありがとうおにーちゃん……」
ゆま「ぐす……」
男「よしよし、じゃあ俺はから揚げ弁当をもらうとするか」
杏子「おい!」バキッ
男「おぎゃあ!」ドテッ
杏子「なんでゆまに先に選ばせてやらねーんだ! 半泣きになってるじゃねーか!」
男「だ、だって俺の金だし……高菜だってうまいんだぞ……」
杏子「じゃあせめてから揚げをゆまにやれよ! 欲しがってるんだからさ!」ポイポイ
男(杏子ちゃんが目にも止まらない速さで箸でから揚げをつかみ、ゆまちゃんの容器に移し替えていく……)
ゆま「わあ、ありがとうおにーちゃん!」パクパク
男「おい、それだと俺の手元にはご飯とから揚げの下に敷いてあるスパゲッティと漬物しか残らないんだが……」
杏子「へへ、よかったなゆま。から揚げは貰えたんだから、高菜も我慢して全部食うんだぞ?」
ゆま「うん!」
男「……」
男「くそっ、さっきからロクな目に遭ってない気がする」
男「……」
男「晩飯が物足りない……」
1.もう一度買いに行こう
2.もう寝よう
↓2
男「もう一度買いに行こう」
男「食べ物ならなんでもいいや。ひもじいまま寝たくない」
男(俺は食欲を満たすべく、夜の町に出た)
男「コンビニでいいか。といってもこの辺は全然店がないからな……ん?」スタスタ
男「屋台のラーメンか……客は今のところ一人で、空いている。この場で今すぐ食えるのは魅力的だが、さて……」
1.食っていこう
2.コンビニに行く
↓2
男「ふう、何事もなく弁当を買って帰れたな」
男「ただいま」
ゆま「おかえり、おにーちゃん」
杏子「おせーよ、腹へった……」
男「よしよし、たんと食えよ」
男「から揚げ弁当とエビフライ弁当と高菜弁当を買ってきたぞ。杏子ちゃんは野菜摂ったほうがいいから高菜弁当かな?」
杏子「げっ、なんでそんなの買ってくるんだよ。アタシはエビフライがいい」
男「なんだと? わがまま言うな、食べ物を粗末にするのはよくないぞ」
杏子「アンタかゆまが食えばいいじゃん」
男「一人だけ好きなのを先に選ぶのはずるいぞ!」
杏子「あぁ!?」
男「あ、こちらエビフライ弁当になります」
男「くそっ、じゃあゆまちゃんが高菜弁当かな……?」
ゆま「え……わ、わたし、高菜キライだからから揚げ弁当がいいな……」
男「好き嫌いはよくないぞ。なあ杏子ちゃん?」
杏子「ゆまは年下だぞ。それくらい先に選ばせてやれよ」
男「ほら、杏子ちゃんもこう言ってるし。はい、高菜弁当」
ゆま「えぅ……」
ゆま「……うん、わかった……。から揚げはガマンするね。ありがとうおにーちゃん……」
ゆま「ぐす……」
男「よしよし、じゃあ俺はから揚げ弁当をもらうとするか」
杏子「おい!」バキッ
男「おぎゃあ!」ドテッ
杏子「なんでゆまに先に選ばせてやらねーんだ! 半泣きになってるじゃねーか!」
男「だ、だって俺の金だし……高菜だってうまいんだぞ……」
杏子「じゃあせめてから揚げをゆまにやれよ! 欲しがってるんだからさ!」ポイポイ
男(杏子ちゃんが目にも止まらない速さで箸でから揚げをつかみ、ゆまちゃんの容器に移し替えていく……)
ゆま「わあ、ありがとうおにーちゃん!」パクパク
男「おい、それだと俺の手元にはご飯とから揚げの下に敷いてあるスパゲッティと漬物しか残らないんだが……」
杏子「へへ、よかったなゆま。から揚げは貰えたんだから、高菜も我慢して全部食うんだぞ?」
ゆま「うん!」
男「……」
男「よし、食っていこう」
男「親父、ラーメンをひとつ」
「あいよ」
男「ふう……それにしてもいい匂いだ」
ズルズルズルズル
ピチャ
男(隣の奴の汁が服にかかった……)
男「おい、気をつけろ! 汁が服にかかったじゃないか!」
ショウ「ん? あ、悪い……ってなんだ男か」
男「ショウさん?」
ズルズルズルズル
ピチャ
男「だから気をつけろって!」
ショウ「うるせーな、好きに食わせろよ。俺とお前の仲だろ」
ショウ「ああそうだ、ここ奢ってやるよ。だから我慢しろ」
男「む……それならまあ……」
ショウ「最近どんなよ」
男「ボチボチだな」
ショウ「そろそろ彼女出来たか?」
男「ああ、3人出来た……あと別に同棲してる子が二人」
ショウ「お前死ねよ」
>>377
ショウ「そろそろ彼女出来たか?」
男「ああ、4人ほど出来た……あと別に同棲してる子が二人」
ショウ「お前死ねよ」
「ラーメン一丁、お待ち」
男「おっ、来た来た。へへ、うまそうだな」
ズルズルズルズル
ショウ「そういやさ、お前、なんか馬券買って欲しいとか言ってなかったっけ」
男「ああ、そうだ! 今度の土日で俺の指定した馬券買っておいてくれ!」
ショウ「おう、約束だったな」
ポンポン
男(ショウさんが俺の頭を馴れ馴れしく触ってきた……)
男「やめろ、食事中だぞ」
ショウ「いやー、お前も大きくなったなって思って」
男「だから食事中だぞ。シモネタは止せ」
ショウ「シモじゃねーよ!」
ショウ「志筑から支払いあったぞ。仕事請けた当初よりかなり多い。お前もやるもんだなって思ってな」
男「マジか、いくらだ」
ショウ「30万」
男「うっひょー!」
ショウ「この内お前の取り分が12万だな」
男「は?」
ショウ「ん?」
男「なんでショウさんが18万も持っていくんだ?」
ショウ「いや、俺だけじゃねーから。お前に見えてない経費がいっぱいかかってるからそれを差し引いてな」
男「そんなわけあるか。俺が28万でショウさんが2万くらいが妥当なラインだろう」
ショウ「いや、こんなもんだって。つかこれでも結構贔屓してるぞ」
ショウ「いくら駄々こねても報酬は増やさねーからな。これが搾取だと思うんならお前も搾取する側になればいいだろ」
男「……」
男(ショウさんは金に関しては厳しい人だ。おそらくオレの報酬は本当にこれで確定しているんだろう)
男「くそっ……」
男「そんなこと、なんで俺に言うんだよ……損した気分になるだろうが……」
ショウ「いやー、お前には社会の厳しさを知っておいて欲しくてな」
ショウ「じゃあ俺帰るわ。馬券の事はまたメールしてくれ」
男「わかった」
ショウ「おっちゃん、会計頼む。こいつの分も」
男「ズルズル……」
男「ふう……ごちそうさん」
「すみません、ラーメン一つお願いします」
「あいよ」
男(新しい客が隣に座る。俺も長居しないでさっさと帰ろう)
ほむら「はあ……」
男「……って暁美さんじゃないか」
ほむら「え? ……あ……」
男「いつまで着信拒否してるつもりだ……早く解け、報告しようにも連絡がつかないだろ」
ほむら「着信拒否?」
ほむら「……そういえば、した気がするわ……」
男「……」
ほむら「あの時は、貴方があまりにもいい加減でだらしのない行動ばかりをするから……頭に血が上っていたのかもしれない……」
男「↓2」
俺は悪くない
男「そうだぞ。俺は悪くない、俺なりに仲間を増やす方法を考えて行動したんだ」
男「それなのに暁美さんは俺の事をクズだとか、鹿目さんを助ける気がないとまで言ってきて……俺は深く傷ついた……」
ほむら「……」
男「……」
男(暁美さんは無表情のまま俺の顔を見つめてくる……)
ほむら「……私も……」
ほむら「裸のまま杏子の隣で目覚めさせられて、わけもわからないまま責め立てられて」
ほむら「挙句、貴方の言葉で杏子が泣き出して……いい迷惑だった」
男「仕方ないだろ。杏子ちゃんと仲良くなるためだったんだから」
ほむら「けど……」
ほむら「……」
ほむら「……そうね、私が悪かったのかも知れない」
男「え?」
ほむら「私が連絡を絶ってからも、貴方は貴方なりのやり方でまどかを助けるために動いていた」
ほむら「結果として、今現在、マミと杏子が魔法少女の真実を知った上で健在……その上親密な関係を築けている」
ほむら「それに、まどかにも魔法少女の契約をする気はない様子だから」
男「せやろ」
ほむら「加えて今日、美国織莉子が接触してきたわ」
男「織莉子ちゃんが?」
ほむら「ワルプルギスの夜を倒すのに協力させてほしいそうよ」
男「なんだと」
ほむら「彼女にどういう心境の変化があったのかはわからない。だけど、彼女なら私の隙をついてまどかを狙う事だって出来たはず」
ほむら「けれど、彼女はそれをせず、私が魔法少女だと知った上で正々堂々と会談を求めてきた」
ほむら「私達が協力すれば犠牲すら出さずに必ず勝てると言う、彼女の言動と所作に嘘があるとは思えなかったから……私は彼女と手を組む事に決めた」
男「↓2」
男「セックスしよう。暁美さんのちっぱいペロペロしたい」
ほむら「これでワルプルギスの夜との戦いには、おそらくマミと杏子に加えて美国織莉子と呉キリカが参加することになる」
ほむら「私を含めれば5人……今まで、これだけの人数でやつに挑めたことは一度も無かったわ」
ほむら「もう一度言うけれど、貴方は結果を出している……」
男「えっちしよ?」
ほむら「……仲間だと思っていた相手に信じてもらえない辛さを、私は身に染みてわかっていたはずなのに……」
ほむら「本当に、ごめんなさい……やっぱり杏子との件は私が悪かった……」
ほむら「まどかを助けると誓ってみせた貴方の事を、私は何があっても信じるべきだった……」
「ラーメン一丁お待ち」コト
男「詫びるくらいなら俺の肉欲を少しでもいいから満たしてくれ」
ほむら「すみません、この人にチャーシューを単品で用意してあげてください」
「あいよ」コト
男「……」
ほむら「もしも……」
ほむら「貴方が嫌じゃなければ、もう一度機会を与えてほしい」
ほむら「我ながら勝手な言い分だとは思うけれど、今なら……今度こそ、私は貴方を信じられると思うから……」
ほむら「先輩。まどかを守るために、私とまた手を組んで。貴方の力を最後まで貸してほしい」
男「↓2」
男「まあ、そこまで言うなら手を貸してやってもいいが……」
ほむら「本当?」
男「条件付きだな。暁美さんには俺の愛人になってもらう」
ほむら「……貴方には、まどかがいるでしょう」
男「だから愛人だ。身体だけの関係だな。俺が呼んだらすぐに俺の性欲処理をしにくるんだ」
ほむら「……」
ほむら「私は……」
男「ええやろ? 気持ちええさかい」
ほむら「……わかった。貴方の望むようにする」
男「ラッキー♪」
ほむら「ただし、ワルプルギスの夜を倒してまどかの安全を確保してからにして」
ほむら「せっかくの好機を不意にはしたくないから……今は、遊びには付き合えない……」
男「わかったわかった。織莉子ちゃんはワルプルギスの夜には確実に勝てるって言ってるんだろ? それなら負けて反故にされる心配もないし、待ってやってもいいぞ」
ほむら「ありがとう」
男「よし、じゃあ改めてよろしく頼むぞ」
ほむら「ええ」
男(それから暁美さんはラーメンを、俺はチャーシューを平らげて屋台を後にした)
男「さて、杏子ちゃんにゆまちゃんも寝たし、オナニーでもするか」
男「誰でオナニーしようかな?」
↓2
織莉子「くっ……」
男「お、おい、みんな何をしてるんだ。織莉子ちゃんを縛って磔にするなんて酷いじゃないか」
男「一体何があったんだ? 織莉子ちゃんが何かしたのか?」
杏子「何かしたのかも何もねーだろ。見たらわかるだろうが」
ゆま「おにーちゃんは黙って見てて」
男「どういうことだ……さっぱりわからないぞ?」
ほむら「わからない? だったら教えてあげるわ」
まどか「こういうことだよ」
ビリビリビリッ
織莉子「!? きゃあああぁぁぁっ!!」ボヨン
男(鹿目さんの手で織莉子ちゃんの服の胸元が乱暴に破られる。破損した箇所からは、当然織莉子ちゃんのでかいおっぱいがはみ出してきた)
ほむら「チッ……」
まどか「チッ……」
杏子「うぜえ!!」ガッ
織莉子「あうっ! や、やめて、掴まないで!」
ゆま「掴んじゃダメなの? だったらつねってあげる」ギュウウウウ
織莉子「い、痛い! やめてーーーっ!」
男「うっ」ドピュ
男「ふう……」
男「寝るか」
鹿目さん★★★☆☆
美樹さん☆☆☆☆☆
マミさん★★★★☆
暁美さん★★★☆☆
杏子ちゃん☆☆☆☆☆
ゆまちゃん☆☆☆☆☆
織莉子ちゃん☆☆☆☆☆
↓
鹿目さん★★★☆☆
美樹さん☆☆☆☆☆
マミさん★★★★☆
暁美さん★★★★☆
杏子ちゃん☆☆☆☆☆
ゆまちゃん☆☆☆☆☆
織莉子ちゃん☆☆☆☆☆
男(それから……)
男(俺は、外では鹿目さん、マミさん、織莉子ちゃんに志筑さんとうまく付き合い)
男(家では杏子ちゃん、ゆまちゃんと接し、それぞれみんなとより関係を深めるための日々が続いた)
男(最初は鹿目さんを助けるために始めたことだったが、いつの間にか情も湧いてきている。今なら胸を張って言えるぞ。彼女達は皆、俺の恋人であり家族だ)
男(もちろん金稼ぎも忘れてはいない。ショウさんに頼んだ馬券は記憶の通りことごとく的中し、俺の資金は税金を納めてもゆうに3億を超える金額にまで膨らんでいた)
男(そして……)
男「いよいよ明後日か……」
ほむら「ええ。奴が……ワルプルギスの夜が来る」
ほむら「さやかとも一悶着あったけれど、なんとか和解出来たし……」
ほむら「戦える魔法少女は6人。美国織莉子の未来予知でも、私達6人がワルプルギスの夜に勝利する姿が見えたそうよ」
ほむら「それも、ただ勝つだけじゃない。全員無傷での完全勝利……」
男「ふふ……後は奴が来るのを待つだけというわけか」
ほむら「一応聞くけれど、みんなの意思は確認しているのね?」
男「ああ、任せろ。みんなこの街のために戦ってくれるそうだ」
ほむら「そう。ふふ……」
ほむら「なんだか夢みたい……一人でがんばっていた時は、まどか抜きで奴に勝てる見込みがついたことなんて一度も無かったのに」
ほむら「私の魔法を信じてくれる味方が一人いるだけで、ここまで未来が変わるだなんて……」
ほむら「先輩、改めてお礼を言わせて。……ありがとう。ここまで来られたのは、先輩のおかげよ」
男「ふっ、俺にかかれば容易いことだな……それより、まだワルプルギスの夜を倒したわけじゃないんだ。気を抜くのは早いぞ暁美さん」
ほむら「そ、そうね……」
男「よし、これからみんなを呼んで最終作戦会議だ。みんなの力で必ず明るい未来を切り開くぞ!」
ほむら「ええ!」
杏子「なんだよ、いきなり呼び出しって……ってほむほむ? なんだ、ここってほむほむの家だったのか」
ゆま「キョーコ、ほむほむって誰?」
ほむら「この間から気になっていたけど、それはやっぱり私のことなのかしら……」
男「ああ。今日は対ワルプルギスの夜の対策会議をしようと思ってな」
男「一緒に戦ってくれる他の魔法少女もみんな呼んである。もうしばらく待っててくれ」
杏子「他の魔法少女? ふーん……ま、使い物になるならいいんだけどさ……」
ピンポーン
男「お、来た来た」
ガチャ
ほむら「いらっしゃい」
マミ「お邪魔します。呼び出しっていうことは、いよいよワルプルギスの夜が近いのね?」
杏子「なっ、マミ!? ど、どういうことだおい!」
マミ「佐倉さん!? えっ、佐倉さんも私達と一緒に戦ってくれるの!?」
杏子「ちょっと待て! アタシはマミのやつは死んだってほむほむから聞いてたぞ!?」
ほむら「!?」
マミ「ええっ! し、死んでないわ! 現にこうして生きてるじゃない!」
杏子「おい、どういうことだよ!」グイッ
ほむら「え、そ、それは……」
マミ「待って、佐倉さん」
杏子「あぁ!?」
マミ「暁美さんに何を言われたのかはわからないけど……」
マミ「そういうの、もういいじゃない……」
杏子「……」
マミ「私は……佐倉さんが、ワルプルギスの夜と戦うためにここにいてくれたことが、ただただ嬉しいの」
マミ「ここにいてくれてありがとう。昔の事で思う事はあるかも知れないけれど、これをきっかけに、また佐倉さんと仲良く出来たら……」
杏子「うぜぇ……」
マミ「……」
杏子「勝手な事言ってんなよ。アタシは別に、あんたの大好きな正義のためだとかでここにいるわけじゃねえ」
杏子「アタシが魔法少女ってもんに絶望しかけて、誰かに助けて欲しかった時に……アタシを更に追い詰めたアンタと、いまさら仲良くなんて出来るかよ」
マミ「そんな……」
杏子「……って思ってたんだけどな」
マミ「……?」
杏子「さっき、死んだって聞いてたあんたをこの部屋で見たとき……アタシも素直に嬉しかったんだ」
杏子「マミが生きててくれた。もしかして、またやり直せるのかな? って咄嗟に考えちまってさ……」
杏子「……ははっ。あの時辛かったのはアタシだけじゃない。第一、マミはアタシの家族に何があったのかなんて知らなかったんだしな……」
杏子「一人で思いつめて飛び出して、挙句に素直になれずに今日までずっとあんたに心配かけてさ……」
杏子「アタシって、自分で思ってるよりずっと子供だったのかもな……」
マミ「佐倉さん……」
杏子「ま、とりあえずよろしく頼むよ」
杏子「これからの事は、ワルプルギスの夜を倒してから考えればいい」
杏子「もう昔みたいにろくに話もせずに飛び出したりなんてしないからさ……今度こそ、ちゃんと向き合おうぜ」
マミ「……ええ! よろしくね、佐倉さん。必ず勝ちましょう!」
ギュッ
杏子「ちょ、バ、バカ! 手なんて握ってんじゃねーよ! 離せ!」
マミ「うん……うん……!」
男(マミさんは言いながらも手を離そうとはしない。涙ぐんで喜ぶマミさんに、杏子ちゃんもまんざらでもない様子だ)
ゆま「むー……」
男「よしよし、ゆまちゃんには俺からあめちゃんあげるからな」
ゆま「わあ、ありがとう!」
杏子「もう離れろよ!」ドン
マミ「うう……」
杏子「こういうところ、全然昔と変わってねーな!」
マミ「だ、だって……」
杏子「あーガキくせー……胸ばっかり大きくなって、肝心の中身は子供のままかよ……」
マミ「う……」
マミ「そ、そんなことないわ! 私、もう大人だもの!」
杏子「はあ? どこがだよ」
マミ「え、えっとね……これは、まだ誰にも言ってないんだけど……」
マミ「実は私、赤ちゃんが出来たみたいなの」
ほむら「え?」
男「ん?」
杏子「は?」
マミ「だ、だから、赤ちゃん。妊娠してるの、私」
マミ「だから私はもう子供じゃないわ。佐倉さんよりもずっと大人よ?」
杏子「マジかよ……」
マミ「ふふ……」サスサス
男(マミさんは杏子ちゃんの驚く様子に、ご満悦の様子で腹を撫でている)
杏子「いや、でも妊娠したら大人ってわけじゃないだろ。中身の話してるんだし」
杏子「つーか、赤ちゃんならアタシもいるし……」サスサス
マミ「えっ!?」
ほむら「……」
男「……」
マミ「う、嘘でしょう!? 相手は誰なの!?」
杏子「ちょ、近いって! 離れろ馬鹿!」
男「あ、俺ちょっとコンビニ行ってくる」
ほむら「ここに居なさい」グイ
杏子「相手なんてマミには関係ないだろ……」
マミ「関係ないけど気になるわ! 佐倉さんがどんな生活をしていたか知ってるもの……! 変な人に騙されたりしてないか心配なのよ!」
杏子「余計なお世話だって! つか変な奴に騙されやすそうなのって、どう考えてもアタシよりあんたの方だろ!」
マミ「そんなことないわ! ちゃんと責任感もあって信頼できる人だもの!」
杏子「はっ、どーだか。どうせその辺のチャラい奴だろ? こっちの相手は家持ちの金持ちだぞ。この間5億入った通帳自慢してきたし」
マミ「お、お金持ちだからって選んだんじゃ……!? 大丈夫なの、本当に愛されてる!?」
杏子「だからそれはてめーの方が心配だっての。こっちはゆまも入れて、もう三人……いや四人で仲良く暮らしてるんだ」
マミ「う、うーん。それでも心配だわ……」
杏子「だったら話してみて人柄でもなんでも見ればいいだろ……その代わり、マミの彼氏も見せてもらうけどな」
杏子「変な奴だったら別れさせてやる……」
マミ「え、ええ。私の彼氏は別に見てもいいけれど……今すぐに見てみる?」
杏子「ん、近くに住んでんのか? まあウチのもすぐに見せられるけど」
マミ「ええ。……ふふ、驚かないでね? そこにいる男君が私の彼氏で、お腹の中の子のお父さんよ」
杏子「ああ、ウチの子の父ちゃんになるのもそいつ……だ……?」
マミ「え……?」
杏子「は……?」
ほむら「……」
男「……」
男「↓2」
男「巴さん……杏子ちゃん……」
男「お前達が、俺の翼だ!」
男(俺は歌舞伎のポーズをキメながら言った)
杏子「……」バキッ
男「おぎゃ!」ドテッ
マミ「ど、どういうことなの?」
男「いてて……」ムクッ
杏子「おい」バキッ
男「おぎゃ!」ドテッ
杏子「説明しろ」
男「ふ、ふひひ……サーセン」ムクッ
杏子「……」バキッ
男「おんぎゃあ!」ドテッ
男「ま、待て! 殴らないでくれ、ちゃんと説明するから……」
杏子「そこに正座しろ」
男「あ、ああ、わかった……」
マミ「お、男君……嘘よね……?」オロオロ
男「わかった。説明させてもらう……」
男「↓2」
男「実は、俺は二人に対してワルプルギスの夜に対抗するための戦力であるという以上の思いは持ち合わせていない」
男「俺の本命は鹿目さんだ。だから妊娠するようなことは絶対にしないし、妊娠したというのは二人の誤解なんだ」
マミ「……」フルフル
男(マミさんは涙目で、杏子ちゃんは血走った目でそれぞれ俺を見つめてくる……)
杏子「てめー、ふざけんじゃねえぞ!!!」
男(杏子ちゃんが早業の変身で魔法少女の姿になり、槍を取り出す。まずい、俺を殺す気か……!?)
男「ひ、ひぃぃぃーーーっ! 助けてくれぇーーー」
ピタッ
杏子「……」
男「……」
杏子「……」
男「……ん?」
ほむら「時間停止が間に合った……」
男「お、おお! そういえば俺も巻き込まれるんだったな! ナイスだ暁美さん!」
ほむら「色々と言いたい事はあるけれど……」
ほむら「とりあえず、このまま貴方がここに居ては話がこじれるだけ。一度離れたほうがいいわ」
男「よし、逃げよう!」
男(俺は暁美さんの手を掴み、玄関に向かった)
ほむら「離して……!」パシッ
男「!」
ほむら「逃げるのは貴方一人だけよ……」
ほむら「私までここを離れてしまったら、誰もこの事態に収拾をつけられなくなる」
ほむら「ワルプルギスの夜を倒して、まどかを守るために活動してきたこの一ヶ月も無駄になってしまうわ」
男「……」
ほむら「どこまで出来るかはわからないけれど……」
ほむら「私は諦めない。一緒に戦ってもらえるように、きっとみんなを説得してみせる……!」
男「暁美さん……」
男「↓2」
男「水くさいことをいうなよ。俺たちは一心同体だろ?」
ほむら「先輩?」
男「暁美さん一人に頑張らせるなんてとんでもない。俺も説得にあたらせてくれ」
ほむら「そんな、本当にいいの……?」
男「俺の招いた事態だ。俺が収拾つけるのが筋ってもんだろ?」
男「助けてくれてありがとな、嬉しかった」
男(俺は時間停止が始まる前の場所に戻った)
男「さて……いっちょ気張るとしますかっ! 暁美さん、時間停止を解いてくれ!」
ほむら「……ええ」
カチッ
杏子「地獄に落ちやがれ、この畜生がーーーーーっ!!」
ドスッ
男「おぎゃああああああーーーーーっ!!!」
ブシャアアアァァァァァーーーーッ
男(俺は杏子ちゃんの槍で貫かれて死んだ)
GAME OVER
男「はっ夢か……」
ほむら「逃げるのは貴方一人だけよ……」
ほむら「私までここを離れてしまったら、誰もこの事態に収拾をつけられなくなる」
ほむら「ワルプルギスの夜を倒して、まどかを守るために活動してきたこの一ヶ月も無駄になってしまうわ」
男「……」
ほむら「どこまで出来るかはわからないけれど……」
ほむら「私は諦めない。一緒に戦ってもらえるように、きっとみんなを説得してみせる……!」
男「暁美さん……」
男「↓2」
男「そ、そうか。頑張れ……」
ほむら「ええ」
男「君ならきっとうまくいくさ!」
男「出来るって!」
男(暁美さんじゃ説得や仲裁なんて無理だろうな……)
ほむら「これまでありがとう、先輩」
ほむら「各々の事情はともかく、今日この場に魔法少女全員が集まるテーブルが用意された」
ほむら「それだけでも貴方は十分に働いてくれていたと思う。後は私に任せて……いえ」
ほむら「私を信じて待っていてほしい」
男「……お、おう」
男(俺は暁美さんの部屋を後にした)
男「ふう、偉い目に遭うところだったな」
男「それにしてもこれからどうしよう? ワルプルギスの夜が来るのは明後日なのに、ここに来て問題が山積みになってしまったぞ……」
prrrrrrr prrrrrrr
男「電話だ。マミさんからとかだったらどうしよう……」
男「……なんだ、雑貨ちゃんか」ピッ
男「はいもしもし僕イケメンです」
雑貨ちゃん『あれ? すみません、イケメンにかけたつもりは無かったんですが……間違えたんでしょうか』
男「いや、イケメンの男だよ」
雑貨ちゃん『ああ、整形したんですね。ご無沙汰してます雑貨ちゃんです』
男「客に向かって失礼だぞ」
雑貨ちゃん「それより今お暇ですか。今日見滝原に帰ってきまして、お二人の体を元に戻すにあたっていくつかお聞きしておきたい事がありまして」
男「あー……まあ暇といえば暇だな」
雑貨「では私の店に来てください。今すぐでも構いませんので」
男「わかった」
ピッ
男「とりあえず、入れ替わり病は絶対治しておきたいしな……行くか……」
雑貨ちゃん「どうも。早かったですね」
男「うむ。早く来たから早く治してくれ」
雑貨ちゃん「まだ準備が出来てないので。それで、お聞きしたいことなんですけど」
雑貨ちゃん「元の時間軸の事です。貴方がどこの時間軸から来たのか知らないので、可能な限りどういった世界であったか、情報を頂きたいんですが」
男「そんなもん知ってどうするんだ」
雑貨ちゃん「……教えてもらわないと、貴方をどこの時間軸に戻せばいいのかわからないですよね? 適当な世界に飛ばされては困るでしょう」
男「ん?」
男「待て、俺は別に元の世界に戻りたいなんて言ってないだろ」
雑貨ちゃん「え、戻らないんですか? 巻き込まれて時間遡行したと聞いていたので、てっきり……」
男「というか戻ったりなんて出来るのか」
雑貨ちゃん「知り合いにそういうことの出来る魔法少女がいるので」
男「ふーん……」
雑貨ちゃん「はあ、じゃあ戻るのはナシで……」
男「あ、いや、待て……」
雑貨ちゃん「?」
男(このままここで生活するのは人間関係の都合でしんどいしな……)
男(いっそのこと、どこか他の世界でやり直すのもいいかもしれん)
男(でも、そうすると鹿目さんを助けるのは無理だろうな……)
男(つか、どうせ助けられないなら元の世界に戻ってもいいんじゃないか? そもそも巻き込まれたっていうのは本当の事だし)
男(魔法少女周りの知り合いは全滅したけど、それって結局一ヶ月程度の関係のことだし……)
男(……)
男(何より、俺の彼女は……この時間軸の鹿目さんじゃない。死にはしたけれど、前の時間軸で知り合った鹿目さんただ一人だ……)
男「うーん……」
雑貨ちゃん「お悩みですか」
男「……」
男「待て、もしかして好きな時間軸に移動出来るっていうことは……」
男「その時間軸の、いつに戻れるのかも選べるのか?」
雑貨ちゃん「選べるみたいですよ」
男「戻る」
雑貨ちゃん「はあ」
男(元に時間軸に戻って、今度は鹿目さんが契約する前に力づくで見滝原から連れ出そう……)
雑貨ちゃん「では明後日までここに泊り込みをお願いします。作業の合間を縫ってヒヤリングをしますので」
男「あん? 忙しいから無理だ」
雑貨ちゃん「忙しいって何がです?」
雑貨ちゃん「貴方はこの時間軸とはもう関係無くなるんですから、何もすることなんてないはずでしょうに」
男「うるさい、とにかく忙しいんだ」
雑貨ちゃん「……」
男「……」
雑貨ちゃん「ではせめて、今日か明日のどちらか一日だけでも付き合ってください。突貫でやりますので」
男「明日。もう女の体で外を歩くのは嫌だ」
雑貨ちゃん「はい」
雑貨ちゃん「……」
雑貨ちゃん「あの、個人的に興味があるんですが……」
雑貨ちゃん「明後日にはこの世界を去る貴方を動かす物って一体なんなんです?」
雑貨ちゃん「ちょっと現状理解しかねるんですけど……」
男「何って、それはもちろん」
男(……なんだろう?)
男(俺は無意識に自分に問いかけていた)
男(頭に浮かんだのは……)
1.鹿目さんの最期の言葉
2.信じてほしいと俺に言った暁美さんの眼差し
↓9レスor日付変更多数決
最後の選択肢です
すみません、今日はここまでです
ほむら『私までここを離れてしまったら、誰もこの事態に収拾をつけられなくなる』
ほむら『ワルプルギスの夜を倒して、まどかを守るために活動してきたこの一ヶ月も無駄になってしまうわ』
ほむら『どこまで出来るかはわからないけれど……』
ほむら『私は諦めない。一緒に戦ってもらえるように、きっとみんなを説得してみせる……!』
男「……」
雑貨ちゃん「……」
男「ちょっと暁美さんに電話してくる」
雑貨ちゃん「はい」
prrrrrrr prrrrrrr
男(暁美さんは上手くやれたんだろうか?)
男(彼女は信じて待っていて欲しいと言った。普通に考えれば、みんなの怒りを上手く静めて再びワルプルギスの夜に立ち向かうための策があるからこその発言だと思うんだが……)
男(何せあの暁美さんのやることだ。何か大きな手落ちがあってもおかしくはない、何をしようとしているのか確認した方がいいだろう)
ガチャ
ほむら『はい』
男「暁美さん。今どうなってる?」
ほむら『……うまくやれたわ』
男「何? ということは、あの二人にお互いの手を取らせたんだな?」
ほむら『ええ。それにあの二人だけじゃない。さやかに美国さん、呉さんもあの後すぐに来て、今はみんな心を一つにしているわ』
男「おお……なんだ、やれば出来るじゃないか! 正直言うと暁美さんが上手くやれるか不安だったんだが、杞憂だったようだな」
ほむら『言ったでしょう? 私は諦めないって』
男「ああ。有言実行だな、大した奴だ」
ほむら『ふふ……ありがとう』
男「それじゃあとりあえず、今からそっちに戻るから」
ほむら『え?』
ほむら『待って、先輩は戻って来ないで』
男「ん、どうしてだ」
ほむら『今戻ってきたら、あっという間にみんなに見つかって酷い目に遭うのは目に見えているから』
男「は? みんなを上手くまとめたんじゃなかったのか……?」
ほむら『ええ、だから……』
ほむら『みんなが先輩憎しで、力を合わせて先輩を捜索するように煽動したのよ』
男「……」
ほむら『この活動を経て、きっと彼女達の結束はより強くなり、絆も深まるわ』
ほむら『そうなればワルプルギスの夜を打倒できる可能性も高まる。美国さんの言っていた、無傷での完全勝利も現実味を帯びて……』
男「おい、ふざけるな!!」
ほむら『え……?』
男「くそっ、話がうますぎると思った……!」
ほむら『ど、どうしたの、先輩?』
男「なんだよそれは。要は俺を犠牲にしてワルプルギスの夜を倒そうって事だろ!」
ほむら『違うわ。別にそういうつもりじゃ……』
男「違わないだろ! 杏子ちゃんのさっきの様子を見て何も感じなかったのか? そんな風に俺を悪者にしたらきっと俺は杏子ちゃんに殺されるぞ!」
ほむら『だけど、ワルプルギスの夜を倒すにはこうするしか……』
男「倒して、それからどうするんだ! 俺のその後の人生はどうなる!」
ほむら『……』
ほむら『ごめんなさい、考えが足りなかったのかもしれない……』
男「くそっ……」
男「やっぱり暁美さんは暁美さんだな。少しでも期待した俺が馬鹿だった」
ほむら『ごめんなさい』
男「もういい、俺は明後日まで雑貨ちゃんのところに篭るぞ」
男「体が入れ替わっても、外には出るなよ。死にたくはないからな」
ほむら『わかったわ……』
プツッ
男「くそっ、暁美さんめ。とんでもない奴だな、全く」
男「もういいや、愛想が尽きた。やっぱりさっさと元の時間軸とかいうのに戻ろう」
男「おう、戻ったぞ!」
雑貨ちゃん「お帰りなさい」
男「明後日までここに居させてもらうぞ。今すぐヒヤリングを始めてくれ」
雑貨ちゃん「うわあ、自己中ですね」
男「うるさい黙れ」
男「あと暁美さんには俺が元の時間軸に戻ろうとしていることは話すなよ」
雑貨ちゃん「はい」
男(そして、二日が過ぎて……ワルプルギスの夜が来る日の日付変更直後、俺と暁美さんは揃って雑貨ちゃんの元に集まっていた)
雑貨ちゃん「はい、これで完了です。もう入れ替わりがおきる事はありません」
男「よし、ご苦労さん」
ほむら「この一ヶ月、長かった……」
男「おいおい、まだ最後の仕上げが残ってるだろ? 暁美さんは奴が来るまでの間、少しでも休んでいたらどうだ」
ほむら「そうさせてもらうわ」
ほむら「……先輩、改めて謝らせて。私の力が足りないせいで……」
男「もういいって。杏子ちゃんとゆまちゃんは街を離れてしまったけど、残ったメンバーだけでもなんとかなるだろ」
ほむら「……」
ほむら「この戦いの結末がどうなるかは、もうわからない。杏子が居てくれない時点で、美国さんが見た未来との相違が起きているから……」
男「大丈夫だって。がんばって戦ってこい」
ほむら「ええ……」
男「行ったな……」
雑貨ちゃん「帰りましたね」
男「よし、じゃあ早速元の時間軸に戻してくれ。一ヶ月時間を遡った上でな」
雑貨ちゃん「はい」
雑貨ちゃん「お金を貰ってますから。やることはやりますよ」
雑貨ちゃん「では入ってください、ミスターX」
男「ミスターX?」
シャーーーッ
男(カーテンが開いて、頭から脚まで隠れる黒いローブを纏った怪しい人物が入ってきた)
ミスターX「ふははは……」
ミスターX「これからお前を元の世界に戻してやろう。マハリクマハリター」
男「……」
ミスターX「破ぁ!!」
男「……はっ」
男「俺の家?」
男(そばに置いてあった電波時計を見ると、確かにさっきまでより一ヶ月前の日付が表示されていた)
男「本当に戻ってきたんだな……」
男「よし、今日は日曜だし……」
男「まずは暁美さんに仕返しでもしに行くか」
男(俺は暁美さんの入院している病院へ向かった)
男「あそこの病室だな。暁美さんめ、どうしてくれようか。よし……まずは軽く頭でもはたいてやろうか」
「きゃーーー!! 誰か、誰か来てください!!」
男「! 暁美さんの病室からだ、一体何が……!」ダダダッ
ガラッ
男「おい、どうしたんだ!」
友「ぐへへへへ、いいだろちょっとくらい。ほんのちょっと中出しするだけだからさあ!」
ほむら「い、いや! やめてください! 誰か助けて……!」
男「このクズ野郎がーーーっ!!」
バキッ
友「ぐぎゃーーーっ」
男「ふう……奴は警察に連れて行かれたぞ。大丈夫だったか暁美さん」
ほむら「は、はい……ありがとうございました……」
ほむら「怖かった……」
男「おらぁ!」
パシーン
男(俺は暁美さんの頭をはたいた)
ほむら「はうっ!」
ほむら「い、痛いです! 何をするんですか……!?」
男「眼鏡なんてつけてふざけてるのか? こんなもん取れ! 礼を言うなら真面目に言え!」
男(暁美さんの顔から眼鏡をひったくる。のろまな暁美さんは状況を理解するのに時間がかかったようで、少しぼうっとしてから俺に抗議してきた)
ほむら「か、返してください……それがないと、何も見えないんです……」
男「いつもかけてないじゃないか」
ほむら「う、ううう……」
ほむら「ぐすっ……」
ほむら「うっ……ううっ……」
ほむら「ふぇぇぇぇぇん……」
男(お前らのせいで暁美さんが泣いてしまった……)
男「お、おい、泣くことないだろ……」
男「ほら、返すって。全く、眼鏡をとられたくらいで泣くなんて信じられない奴だ」
ほむら「ぐすん……」
男「いつもなら殴り返してくるのに……」
男「……」
男「もういい、暁美さん、真面目な話をしよう」
ほむら「……」
男「前回の失敗を反省点として、今度こそ確実に、円満に鹿目さんを助け出そうじゃないか」
ほむら「前回……?」
男「ああ。俺としては、奴が来る前に鹿目さんをどこか遠くに連れ出すというのが確実でラクチンだと思うんだが……」
ほむら「奴?」
男「ワルプルギスの夜だよ。鹿目さんを助けるのに、別に奴と無理に戦う必要はないんじゃないか?」
ほむら「かなめさんって誰ですか……」
男「……」
ほむら「……」
男「暁美さん、ちょっとこのビニール袋に呼気を入れてみてくれ」スッ
ほむら「? すー……はぁーーー……」
ほむら「何かの検査ですか?」スッ
男「よし。くんかくんか……すーはー……」
ほむら「!?」
男「うーむ、人違いかと思ったがこの匂いは間違いなく暁美さん……」
ほむら「や、やめてください!」
男「そうか……」
男(理解力のある俺はすぐに現状を察した)
男(俺と一緒にいた暁美さんは、この時間軸にはいない……)
男(ワルプルギスの夜との戦いがどうなったのかは、俺にはわからない。しかし、勝ったにせよ負けて再び時間を巻き戻したにせよ、彼女の行く道と俺の行く道が再び交わる事はもうないんだ……)
男「……」
ほむら「あの……?」
男「暁美さん……」
ほむら「は、はい……」
男「仕方ないから、ついでに助けてやるよ」
男(それから……)
ほむら「今日、転校初日からいきなり先生に当てられちゃったんですけど……」
ほむら「先輩に教えてもらったところだったので、なんとか解けました!」
ほむら「よく予習してるなって先生に褒められました。先生に褒められるなんて、私、初めてのことで……」
男「そうか、よかったな」
ほむら「それに友達も出来たんです。鹿目さんっていって……あれ、先輩が初めてここに来たときに、鹿目さんの事で何か言ってませんでしたか?」
男「いや、気のせいだろう」
ほむら「そ、そうでしたか?」
ほむら「先輩! 今日の帰り道、なんだか突然変な場所にワープして、変な怪物に襲われてすごく怖かったんですけど……」
ほむら「驚かないでくださいね! 鹿目さんと、巴さんっていう先輩が助けに来てくれたんです!」
ほむら「なんと二人は魔法少女っていう不思議な力の持ち主で、魔女っていう悪い怪物と戦っているんです!」
男「暁美さん、あんまり人に言いふらすなよ……」
ほむら「え、か、鹿目さんがクラスのみんなにはナイショって……」
ほむら「先輩はクラスの人じゃないから別にいいのかなって思って」
ほむら「ううん、違うかも……あんまりすごい出来事だったから、先輩にも聞いてほしいなって思ったのかな」
男「そうか」
男(暁美さんって馬鹿だな……)
ほむら「なんだか信じられません。転校する前はうまく学校でやっていけるかあんなに不安だったのに」
ほむら「先輩や鹿目さんをはじめとして、素敵なお友達も出来たし。それに私にも少しですけど、魔法少女の才能があるらしいんです」
ほむら「魔法少女になったら、今よりもっと鹿目さん達と仲良くなれるかな? だったら私……」
男「いや、やめといたほうがいいんじゃないか? 暁美さんはドン臭いからきっと仲間の足をひっぱるぞ」
ほむら「あう……」
男「でもどうしてもなりたいなら、願い事は俺の顔が世界一かっこよくなるようにって頼んでくれ」
ほむら「え、それはちょっと……他に願い事があるので」
男「おっぱい関連か?」
ほむら「! せ、セクハラです!」
ほむら「先輩、今日は鹿目さん達、魔女と戦うから私は連れて行けないって……」
男「ほーん」
男「じゃあ遊びに行くか」
ほむら「! は、はい!」
ほむら「先輩って歌上手なんですね……!」
男「暁美さんはヘタクソだな」
ほむら「ご、ごめんなさい……」
ほむら「えへへ……」
男「なんだ突然、気持ち悪いな」
ほむら「いいお友達と知り合えて、私って幸せだなって……」
男「そうか」
ほむら「先輩……」
ほむら「巴さんが……巴さんが……!」
男「死んだか」
ほむら「うっ、うううううっ……」
男「ここまでだな。ワルプルギスの夜がくる前にこの街から逃げるぞ」
ほむら「ま、待って……鹿目さんがまだ……」
男「俺が力づくで連れてくるから、暁美さんは先に逃げてろ」
ほむら「で、でも」
男「邪魔。早く行け」
ほむら「はい……」
男「おーい、鹿目さん! 迎えに来たぜっ! 一緒に逃げよう♪」
まどか「スプレットアロー!」
ドドドドドドドドドドドド
男「おぎゃあああああああああ!!」
男(俺は流れ弾に当たって死んだ)
まどか「? 今、誰か居たような……」キョロキョロ
ドゴッ
まどか「あうううっ!!」
まどか「ううっ……ごめんね、マミさん、ほむらちゃん……」
まどか「この街、守れなかった……」
ほむら「どうして……」
男(全裸)「……」
まどか「……」
ほむら「死んじゃうって、わかってたのに……」
ほむら「私なんかを助けるよりも、二人に……生きててほしかったのに……!」
ほむら「うぅぅぅ……うぁぁぁぁぁ……!」
「その言葉は本当かい?」
BAD END
なかなかgoodにいけないので後でもう片方の選択肢の場合も書きます
まどか『ごめんなさい。ごめんなさい。男さん、こんなわたしとずっと一緒にいるって言ってくれたのに』
まどか『約束、破っちゃった……』
まどか『……』
まどか『男さん』
まどか『最後に聞かせてほしいな』
まどか『わたしの事、どう思ってましたか?』
男『大好き。大切な恋人』
まどか『てぃひひ……』
まどか『嘘だよね……男さんの嘘つき……』
男『嘘じゃないぞ』
まどか『男さん、ずっと無理してたよね……』
まどか『わたしがずっと近くにいたから、窮屈そうにしてたの、わかるよ』
まどか『わたし、男さんのこと好きだから』
まどか『授業中もずっと男さんの事ばかり考えて、ふたり一緒にいなかった時は、気がつけば人ごみの中から男さんの事探してたの』
まどか『一緒にいるとき、ずっと男さんのこと見てたからわかるんだよ……』
まどか『わたし、本当は、気遣われてるって……』
男『それは違う!』
まどか『違わないよ。女の子にはわかるんだよ』
男『いいや、違う! 俺は鹿目さんが本当に好きなんだ!』
まどか『……』
まどか『じゃあ、わたしの最後のお願い……聞いてくれないかな……』
男『な、なんだ? なんでも叶えてやるぞ、言ってみろ鹿目さん……!』
まどか『わたしのせいで苦しんでいるほむらちゃんを』
まどか『わたしの代わりに助けてあげて』
男『なんで暁美さんが出てくるんだ!? 関係ないだろ! それに鹿目さんのせいで苦しんでるってどういうことだ!』
まどか『なんでも叶えてくれるって言ったよね……?』
男『……!』
まどか『お願い……』
男「……」
雑貨ちゃん「……」
男「ちょっと暁美さんに電話してくる」
雑貨ちゃん「はい」
prrrrrrr prrrrrrr
男(暁美さんは上手くやれたんだろうか?)
男(彼女は信じて待っていて欲しいと言った。普通に考えれば、みんなの怒りを上手く静めて再びワルプルギスの夜に立ち向かうための策があるからこその発言だと思うんだが……)
男(何せあの暁美さんのやることだ。何か大きな手落ちがあってもおかしくはない、何をしようとしているのか確認した方がいいだろう)
ガチャ
ほむら『はい』
男「暁美さん。今どうなってる?」
ほむら『……うまくやれたわ』
男「何? ということは、あの二人にお互いの手を取らせたんだな?」
ほむら『ええ。それにあの二人だけじゃない。さやかに美国さん、呉さんもあの後すぐに来て、今はみんな心を一つにしているわ』
男「おお……なんだ、やれば出来るじゃないか! 正直言うと暁美さんが上手くやれるか不安だったんだが、杞憂だったようだな」
ほむら『言ったでしょう? 私は諦めないって』
男「ああ。有言実行だな、大した奴だ」
ほむら『ふふ……ありがとう』
男「それじゃあとりあえず、今からそっちに戻るから」
ほむら『え?』
ほむら『待って、先輩は戻って来ないで』
男「ん、どうしてだ」
ほむら『今戻ってきたら、あっという間にみんなに見つかって酷い目に遭うのは目に見えているから』
男「は? みんなを上手くまとめたんじゃなかったのか……?」
ほむら『ええ、だから……』
ほむら『みんなが先輩憎しで、力を合わせて先輩を捜索するように煽動したのよ』
男「……」
ほむら『この活動を経て、きっと彼女達の結束はより強くなり、絆も深まるわ』
ほむら『そうなればワルプルギスの夜を打倒できる可能性も高まる。美国さんの言っていた、無傷での完全勝利も現実味を帯びて……』
男「おい、ふざ……!」
まどか『わたしのせいで苦しんでいるほむらちゃんを』
まどか『わたしの代わりに助けてあげて』
男「……」
ほむら『?』
男「いや、頑張ったな。後は俺に任せろ」
男「みんなの結束を更に強めてやる。俺は先輩だからなんでも出来るんだ」
プツッ
男(鹿目さん……)
まどか『男さん、ずっと無理してたよね……』
まどか『わたしがずっと近くにいたから、窮屈そうにしてたの、わかるよ』
まどか『わたし、男さんのこと好きだから』
まどか『授業中もずっと男さんの事ばかり考えて、ふたり一緒にいなかった時は、気がつけば人ごみの中から男さんの事探してたの』
まどか『一緒にいるとき、ずっと男さんのこと見てたからわかるんだよ……』
まどか『わたし、本当は、気遣われてるって……』
男「それじゃあ俺が体目当ての悪い先輩みたいじゃないか」
男「いいよ……ちょっと遅くなったけど、彼氏としての甲斐性見せてやるよ。鹿目さんの願いを叶えてやる」
男「暁美さんは俺が助けてやるからな……」
男(俺が本格的に姿を隠すと、杏子ちゃん辺りは戦う理由を無くして戦線を抜けてしまう可能性が高い)
男(それを防ぐには、彼女達の捜査網の中で、敢えて留まりながら適度に姿を見せて魔法少女である彼女達の攻撃をいなし続ける必要がある)
男(言うまでもなく、難度の高い行動だ。人間には不可能だろう)
男(……他人が同じ事をやると言ったなら、一笑に付すだろうな)
男「よし、まずはその辺をうろついて……」
織莉子「こんにちは」
男「織莉子ちゃん? いきなりどうしたんだ、こんなところで」
織莉子「ちょっと人を探してて。魔法でこの辺りに来ると会えるってわかったから」
男「ほう、人探しか。どんな奴だ?」
織莉子「女の敵みたいな人。なんでも五股をかけた上に、関係ない子にまで乱暴したらしい外道なんだけど……」
男「なんだと? とんでも無い奴だな、そんな奴は俺も許せないぞ。是非抹殺に協力させてくれ」
織莉子「本当? ありがとう」
男「ああ。それで俺は何をすればいい?」
織莉子「男はそこでじっとしていてくれればいいわ。何があっても動いてはダメよ」
男「ああ!」
男(織莉子ちゃんが魔法少女に変身する。更に手を頭上にかざすとどこからともなく多数の水晶球が現れた)
男「おお、上手いもんだな! この間織莉子ちゃんの家で見たときよりもずっと早く召還できてるじゃないか?」
織莉子「ありがとう。それじゃあ死んでね」
ヒュンヒュンヒュン
男(水晶球が一斉に俺に向かって飛んできた……)
男「嫌だ!」
男(全ての水晶球の軌道を読み、かわす。前回よりも速度が上がっているとはいえ一度見た攻撃だ。回避はたやすいぞ)
男「うおおおおおおおーーーーーっ!!」
男(この水晶球に自動追尾能力がある事は既に知っている。回避行動を終えた俺は、勢いをそのままに振り向くと……)
男(水晶球が再度俺を捉える瞬間。ベクトルが変わる直前の一瞬の静止時間を狙ってそれらを全て掴み取った)
織莉子「な……」
男「ぷっ。俺を殺しにきたつもりなんだろうが、馬鹿の一つ覚えの攻撃方法でこの俺を倒せると思うなよ!」
男「バーカバーカ! お前の父ちゃん不正議員!!」
織莉子「!!」
織莉子「男……!!!」
男「おっ、顔真っ赤やなw」ダダダダ
男(俺は武器を再度出そうとする織莉子ちゃんを残し、その場を走り去った)
男「はぁ、はぁ……」
男「よし、追ってきていないな」
男「とりあえずは自分の家に逃げよう。きっとみんな、優先して探すはずだからな」
男「……」
男「俺も暁美さんも、もう死んでしまった鹿目さんのために命がけで戦うんだよな」
男「全く、鹿目さんときたら……天使と見せかけて、とんだ小悪魔だな。フッ」
杏子「気持ち悪いんだよ一人で笑ってんじゃねーっ!!」
ブンッ
男「うおっ!」バッ
杏子「チッ、外した!」
杏子「てめえ、今までアタシを騙してたのかよ……!」
男「なんだ、杏子ちゃんか……ザコ登場だな」
杏子「ああ!?」
男「その様子だとあの日、寝てる間に実は何も無かった事を聞いたようだな」
男「ふん、騙される方が悪いんだ。大体一人暮らしの男の家に、女の子が上がりこんだら悪さされるのが普通だろう」
男「むしろ嘘でよかったんじゃないか?」
杏子「っ! アタシはな……!」
杏子「新しい家族が出来るって聞いて……ガキを幸せにしてやれたら、少しは罪滅ぼしが出来るかもって思って……!」
杏子「畜生! よくも……よくも騙しやがったな!」
男「ふん……」
杏子「地獄に落ちやがれ! 畜生がーーーーーっ!!」
ブン
男「当たるかいな、そんなもんw」
ブン
男「杏子ちゃんの攻撃ってただ武器を振り回すだけだろw」
杏子「この……!」
パシッ
男(俺は杏子ちゃんの槍を、突きが出切った瞬間を狙いつま先で蹴り上げた)
男(軽い音を上げて、槍が回転で円を描きながら空中に跳ね上がる……)
杏子「……っ」
男「ザコ乙」ダダダダ
男(俺は杏子ちゃんを残し、その場を走り去った)
男「ふう、家に着いたな」
男「ちょっと疲れたし休むとするか」
男「なんか飲み物あったかな……ん?」
男「そういえば、今日の昼飯忙しくて食ってなかったな。マミさんから貰った弁当がカバンの中に入れっぱなしだ」
男「……」ゴソゴソ
パカッ プ〜〜〜ン
男「げ……変な臭いがする。完全に痛んでるぞ。今日暖かかったしな……」
男「流石に食う気にはなれんな」
バサバサッ
男(俺はマミさんの弁当の中身を台所横のゴミ箱に放り捨てた)
男「ヤクルトでも飲むか」
ピンポーン
男「ん? 誰かな……」
男(俺は玄関に向かい、戸を開けた)
ガラガラ
マミ「……」
男「巴さん?」
マミ「男君……上がってもいいかな……?」
男「まあ、座りなよ」
マミ「うん……」
男(俺とマミさんは居間でテーブルを挟み、向かい合って座った)
男「……それで、妊娠検査の結果はどうだった?」
マミ「……」
男「……」
マミ「……」
男「……」
マミ「……」
男「……」
マミ「……」
男(どうして何も喋らないんだ)
男(空気が重い。ラジオでもつけるか……)
カチッ
http://www.youtube.com/watch?v=z-a2UHVuehY
男「……」
マミ「……」
男「お茶でも」
マミ「私が入れるわ」スタスタ
男「……」
男「……」
男(流石に妊娠は勘違いだと気づいてくれたのかな?)
prrrrrrr prrrrrrr
男「ん、メールだ」
男「誰だ? ……マミさんから?」
送信者 巴マミ
ごめんね
さよなら
ダダダダッ
マミ「五股なんてかけられたら、死ぬしかないじゃない!」
ブンッ
男「うおっ!!!」
男(マミさんが包丁を持ったまま後ろから突撃してきた!)
ガシッ
男(間一髪で包丁を持った手を掴む。まずい、力比べでは魔法少女の相手は不利だ……)
マミ「貴方も、私も……!」
男(や、やばい、殺られる……!)
今日はここまでです。ありがとうございました。
男強ええ
男「俺ってそんな奴だったのか……」
仁美「それに先輩は、学校の成績も優秀ですから。入学以来、一度も学年トップを逃した事がないという話を聞きました」
男「そうだったっけ……順位とか気にしたことないぞ」
友「男ォ!!」
男「! 友!!」
友「助けに来たぞ! 死ね巴さん!」ブンッ
マミ「!」
男(友がマミさんに向かってバットを振りぬく。間一髪で避けるが、マミさんの手からは包丁が離されていた)
男「よくやったぞ友!」ダダダッ
男(これ以上ここには留まれない。俺は外に向かって走り出した)
マミ「待って……! 待って、男君!」
男「ふう……なんとか脱出出来たな」
男「次はどこに逃げようか。学校辺りが広くて逃げやすいかな?」
「やああああああああっ!!」
ドゴォッ
男「おぼおおぉぉっ!!」ズシャアアアア
男(俺は後ろから突然、何者かに体当たりで吹っ飛ばされた)
さやか「見つけた……女の敵!」
男(体が痛むのを我慢して起き上がる。美樹さんめ、いきなり襲ってくるとは……)
男(他の子ならわかるが、俺は美樹さんとは騙して付き合ったりしていない。暴力を振るわれる理由はないはずだ)
男「女の敵だと? 失礼な事を言うな。俺はそんなんじゃない」
さやか「黙れ!」
男(一瞬で距離を詰め、右手で掌底を放ってくる美樹さん。胴体狙いの一撃を、俺は体を捻って回避すると彼女と距離を取った)
男「やめろ、殺す気か! 魔法少女の力で一般人を攻撃するな!」
さやか「確かに魔法少女の力を普通の人間に使いたくない……!」
さやか「でも、相手が性犯罪者なら放っておけない! 武器は使わないし殺しはしないけど、気絶させてマミさん達に引き渡す!」
男「それって間接的に殺してるだろ!」
さやか「うるさい!」
ブンッ
男(俺の話を遮って放たれる美樹さんのパンチを、俺は……)
男「おらあああっ!!」
男(背負い投げで、文字通り投げ飛ばした)
さやか「な……」
ドサッ
さやか「あうっ!」
男(背中を強く打った美樹さんの、苦痛で歪む表情を見て俺は溜飲を下げた)
男(ついでなので煽っておこう。美樹さんごときが俺と戦うのに手加減しようとするなんて100年早いんだ)
男「ぷっ、武器も持たずにこの俺様に勝てるとでも思ったか。青いなw青いなw」
男「ほなさいなら」ダダダッ
男「よし、このまま学校まで逃げるぞ!」
キリカ「おりこ〜〜〜 どこ〜〜〜」
男「!」
キリカ「おりこぉ〜〜〜〜〜……」
男(キリカちゃんが半ベソかきながらうろうろしている……)
キリカ「うっ、うううううっ……」
キリカ「私はなんてバカなんだろう。織莉子の指示も聞かずに奴を殺しに飛び出してしまうなんて」
キリカ「織莉子の力で場所を特定しないと、どこに行けばいいかなんてわからないのに。きっと織莉子は私に怒っているに違いないよ……」
キリカ「織莉子の愛が私に向けられることはもうないの? ううん、そんなはずは……」
キリカ「あっ、花が咲いてる。これで占ってみようかな」
キリカ「織莉子は私の事が、好き、嫌い、好き、嫌い」
キリカ「好き、嫌い、好き、嫌い、好き」
男(残り一枚……占いの結果は嫌いか)
キリカ「好き!」
男(強引に好きにしただと!?)
キリカ「ふへへ……」
男(うーむ、危ない奴だな……)
男(性格の事を置いてみても、キリカちゃんの能力は人殺しに適しすぎている。他の魔法少女ももちろん危険だが、キリカちゃんとだけは絶対に戦いたくない)
男(ここは遠回りして逃げよう)
男(……大丈夫だ、キリカちゃんとさえ戦わなければなんとか生き残れる)
男(一番厄介な能力を持つ暁美さんはこっちの味方だ。そのことだけでも今の状況はまだ俺に優しいはず)
男(その後も俺は、魔法少女達の攻勢をいなして逃走を続けた)
男「おらっ、動くんじゃねえ! こいつの命がどうなってもいいのか!」
ゆま「こ、怖いよ……助けてキョーコ……」
杏子「くそっ、ゆまを離しやがれ! このクズ野朗!」
男(時には通行人を盾に。時には湧いて出た友を盾にしながら……正義のために戦い続けた……)
男「はぁ、はぁ」
男「た、体力の限界だ。服も体もボロボロだし、休憩しないともうもたない……」
まどか「男さん……?」
男「鹿目さん?」
まどか「ど、どうしたんですか!? 傷だらけじゃないですか!」
男「……」
男(そうか、鹿目さんだけにはまだ、俺がやったことが伝わっていないのか……)
男「鹿目さん……」
男「頼む、匿ってくれ……」
まどか「……はい、これで手当ては終わりです」
男「すまない……」
男「でもよかったのか、部屋にまで上がってしまって」
まどか「そ、そんなこと言ってる場合じゃないよ。あんな怪我してるの見たらほっておけないよ……」
男「……」
男「やっぱり鹿目さんは優しいな」
まどか「そうかな、こんなの当たり前だと思うけど……」
男「……親御さんは今日はいないの?」
まどか「二人供、弟を連れて法事で東京まで行ってるから今日は帰ってこないです」
男「泊めてくれ」
まどか「え?」
男「あと、ここに俺がいる事は誰にも言わないでくれ」
まどか「え、で、でも」
男「頼む。鹿目さんしか頼れる人がいないんだ……」
まどか「えと……」
まどか「は、はい」
男(よし、これで明日までは安全だ!)
男(そして他に誰もいない家で鹿目さんと二人きり……鹿目さんとセックスできるこれ以上ないチャンスでもあるぞ!)
まどか「それじゃあわたし、もう寝ますね」
男「ああ、お休み」
まどか「あの、本当にリビングでいいんですか? パパとママのベッドがあるのに」
男「いや、お構いなく。ここに居させてくれるだけで本当にありがたいんだ」
まどか「そうですか……それじゃあお休みなさい」
まどか「明日になったら、何があったのか聞かせてくださいね」
男「ああ。 ……ククク」
男「そろそろか……」
男(鹿目さんが自室に入ってから数時間、俺は鹿目さんの部屋に忍び込むべく彼女の部屋の前に立っていた)
男(全裸でな……ククク……)シコシコ
コンコン
男「……」
男(返事がない……)
ガチャ
男「鹿目さん?」
まどか「……すー……すー」
男(よし、寝てるな……)
バタン
男(起きないようにやさしく脱がして……)
男(パンツは……頭に被っておくか)
男(フフフ、ギンギンに勃ってきやがったぜ!)
男(さて、まずは前戯を……)
ほむら「……はっ」
ほむら「……」
ほむら「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?」
ほむら「し、しまった、もう12時か! 入れ替わりの事を完全に忘れていた……!」
ほむら「や、やばい……何がやばいかって、暁美さんが今俺の体に居ることだ!」
ほむら「興奮状態の暁美さんの前に全裸の鹿目さんを差し出すなんて、俺はなんてミスを……!」
ほむら「今頃きっと……」
男『まどかぁー! 愛してるわ! 本番! 本番いいでしょう!?』
まどか『や、やだよ! なんか怖いよ男さん、出て行ってよ!』
男『そんな事言わないで! 先っちょだけでいいからまどかぁーーーーー!!』パンパン
まどか『いやー! 誰か助けてー!』
ほむら「こうなっているに違いない!」
ほむら「す、すぐに鹿目さんを助けにいかないと!」
ほむら「はぁ、はぁ……着いた……」
ほむら「早速忍び込んで……ん?」
ほむら「玄関から誰か出てくる」
ガチャ
男「……」
バタン
ほむら「暁美さん!」
男「先輩?」
ほむら「な、何てことだ。もう事が済んだというのか」
男「事って、何」
ほむら「鹿目さん、泣いてるだろう……可哀想に……」
ほむら「くそっ、酷い事しやがって! このレイプ魔め!」
男「……まどかなら部屋で寝ているわ」
ほむら「何?」
男「あんな格好で寝たら、風邪を引いてしまうわ。……ちゃんと服を着せておいたから」
ほむら「……」
ほむら「暁美さん……」
男「何? まさか私がまどかを襲うとでも思ったのかしら」
男「そんな事をするわけがない。まどかは私の大事な友達だから。まどかを傷つけるような事を万が一にも私がするはずがないわ」
ほむら「唇から血が出てるぞ……あんまり強く噛まないでくれ、俺の体なんだから」
男「……」
昨日はバグだという表示が出て書き込めませんでした。
すみません。
また後で来ます。
ほむら「そんなに辛かったのか、鹿目さんとのセックスを見送るのが」
男「意味がわからないわ」
男「この血は転んで出たものよ」
ほむら「そうか……」
男「本当よ。私とまどかは実際には女同士、欲情するなんてあり得ない」
男「だから辛い事なんて何もない。私は淡々とまどかに服を着せて出てきたわ」
ほむら「わかった、わかったから」
男「……」
ほむら「で、暁美さんはどこに行こうとしてたんだ」
男「別に……」
男「まどかの家に居る理由がわからなかったから、とりあえず外に出ただけよ」
ほむら「ああ、ダメだダメだ。外にはもう一歩も出るな」
ほむら「みんな血眼になって俺を探してる。中身が俺ならともかく、暁美さんだと瞬殺だ」
男「そう……」
ほむら「だから鹿目さんの家で匿ってもらえ」
男「先輩はどうするの?」
ほむら「俺は……元の体に戻るために、ちょっとやることがあるから」
男「わかったわ」
ほむら「鹿目さんに乱暴するなよ」
男「しないって言ってるじゃない」
ほむら(暁美さんと別れた俺は、雑貨ちゃんの店へと向かった)
ほむら「来たぞ」
雑貨ちゃん「どうも。いきなり居なくならないでもらえますか」
ほむら「悪い悪い。ちょっと急用が出来たんだ」
雑貨ちゃん「すぐにヒヤリングを始めますが、構いませんね?」
ほむら「おう」
ほむら(それから……俺は、前の世界での一ヶ月間で周りに起こった事を始めとして)
ほむら(その時自分が何を思ったか。どう行動したかを一日ずつ事細かに聞き出され)
ほむら(質問責めが終わった時には、もうすっかり辺りも暗くなってしまっていた)
雑貨ちゃん「お疲れ様です。これで質問は終わりです」
ほむら「つ、疲れた……」
ほむら「昨日に日付変更から今までずっと座りっぱなしだったから、体のあちこちが痛いぞ……」
雑貨ちゃん「よく頑張りましたね。途中で休憩が必要かと思いましたが」
雑貨ちゃん「お疲れでしょう。よければシャワーと布団をお貸ししますが」
ほむら「貸せ」
シャァァァァァァァ
ほむら(熱いシャワーを浴びながら考える。この体とももう数時間でお別れか……)
ほむら「ちょっと寂しいな……最後にオナニーでもするか」
キュッ
ほむら「よし」
ほむら「雑貨ちゃん、布団の中でオナニーしていいか?」
雑貨ちゃん「どうぞ」
ほむら「へへ、話のわかる奴だな」
ほむら「ほむっ、ほむほむほむっ!!」クチュクチュ
ほむら「ほむぅぅぅぅぅぅぅん!!」プシャアアアアアビクンビクン
ほむら「はぁ、はぁ……」
ほむら「体力の限界だ……」
ほむら「Zzzzzz...」
今日はこれだけです。
ありがとうございました。
あと1〜2回で終わりにします。
男「うーん……今日のことで気がついたが」
男「安価にしたがって動いたせいで、俺→鹿目さんと鹿目さん→俺で好感度にかなり差があるみたいだぞ」
男「ちなみに俺からの好感度一覧はこんな感じだ」
鹿目さん★★☆☆☆
美樹さん☆☆☆☆☆
マミさん★★★★☆
暁美さん(FORMULA)★★★☆☆
杏子ちゃん☆☆☆☆☆
ゆまちゃん☆☆☆☆☆
織莉子ちゃん☆☆☆☆☆
男「そして鹿目さんからの俺への好感度は★4つくらいある気がする」
男「これは重要な選択だぞ。以上のことを踏まえて、明日から俺は鹿目さんに対して……」
1.もっと知る努力をしよう(まどか)
2.面倒なので無視してしまおう(さやか)
3.一度告白は無かったことにしよう(マミ)
4.付き合ってしまおう(ほむら)
5.引け目があるので登校拒否しよう(杏子・ゆま)
6.ぶっ殺してやろう(織莉子)
男「……はっ」
まどか「すー……すー……」
男「ここは……鹿目さんの部屋か」
男「時間は12時か。また入れ替わりが起きたんだな」
男「よし、雑貨ちゃんの店に向かおう。入れ替わりを治す準備が整うまであそこで待機だ」
男(俺は音を立てないように気をつけ、鹿目さんの家を抜け出した)
男「……」スタスタ
男「今は12時過ぎの深夜だ。辺りに人気はない」
男「時間帯もそうだが、昨日一日見つからなかった俺をみんながまだ探しているとは考えにくいしな」
男「余裕を持って移動しよう。一昨日みたいな状況は二度は御免だし、今が深夜で本当によかったぜ」
男「……」
男「お、100円見っけ」
男(俺が足元の100円を拾うため、中腰になった次の瞬間……)
ザクッ
男(後ろから飛来した槍が、俺の頭があった空間を通り抜けて、目の前のアスファルトを砕き地面に刺さった)
男「あん?」
男(立ち上がり、ゆっくりと後ろを振り返る……)
杏子「この野郎、なんて悪運してるんだ……」
男「なんだ、杏子ちゃんか」
杏子「気安く名前を呼ぶんじゃねえ。耳が腐る」
男「……」
男(一日放置したせいか、俺への嫌悪感が半端じゃなく増大していた)
男「まあいいか。来るならさっさと来い、また軽くあしらってやる」
杏子「はん……」
男(杏子ちゃんが槍を片手で持ち、姿勢を落とす。この構えから来る攻撃は……)
杏子「ふっ!!」
男「また突撃か。俺には全てお見通しだぞ」
男(半身になり、槍の刀身をかわした後、未だ勢いの死んでいない槍の柄に片手を当て、体重をかけて地面に押し付ける……)
杏子「っ……!」
男(地面につっかえた槍だけが運動エネルギーを失いその場に残り、持ち手である杏子ちゃんはバランスを大きく崩す)
男「どっせい! 足払い!」
杏子「うわっ!?」
ドテッ
男「ぷっ、だっさ。それじゃあな!」ダダダダッ
杏子「くそっ、待て!」
男(後方で杏子ちゃんが何か叫んでいるが、当然無視だ。病気を治すためには雑貨ちゃんの店を杏子ちゃんに知られるわけにはいかないからな)
男「待てといわれて待つ馬鹿はいねーよwwww」ダダダッ
男(あの十字路を右に曲がれば杏子ちゃんは俺を見失う。全力で走るぞ)
男「よし、勝った!」ズドドド
男(俺が角を曲がると、そこには……)
杏子「っらぁ!」
男「んほぉぉぉぉぉっ!」サッ
男(また杏子ちゃんだと!? 攻撃はなんとかなんとかかわせたが、くそっ、いつの間に回りこまれたんだ!)
男「くっ……」
男(180度方向を変えて走り出す。なんとかして彼女を撒かないと……)
杏子「どうしたのさ、見るなりいきなり逃げ出して。軽くあしらうんじゃなったっけ?」
男「うおおおおおっ!!」
男(後ろにも杏子ちゃんがいた!)
男「な、こ、これは……」
杏子「やっと追いついた。小手先の技ばっかりは得意なんだねぇ」
男「……」
男(元来た方向からも杏子ちゃんが現れる。気づけば俺は三方を杏子ちゃんに囲まれていた)
男(そうか、これが……)
男「な、なんで……『ロッソ・ファンタズマ』は使えないんじゃ……」
杏子「その名前で呼ぶんじゃねえ」
杏子「なんでだろうね。使えなくなったとばかり思ってたけど……」
杏子「アンタに対する怒りで封印が解けた。ってとこかね? まあ、なんでもいいさ」
男「……」
杏子「この技があれば、アンタを取り逃がすことはもうあり得ない。所詮、魔法少女は人間の勝てる相手じゃないってことだね」
男「くそっ!」
男(俺は唯一杏子ちゃんに塞がれていないもう一つの道に走った)
さやか「やああああああっ!」
バキッ
男「おぼおおぉぉぉぉっ」
ズザァァァァァ
男(突然美樹さんの拳が目の前に現れ、俺は殴り飛ばされた)
シュルルルルルッ ギュゥゥッ
男「おぎゃああああああ!!」
男(倒れた先で、マミさんの物と思しきリボンによって一瞬の内に拘束された)
男(馬鹿な……この俺が、ほんの1秒ほどの間に負けた……?)
男「な、なんで……」
キリカ「三人共、見事な連携だったね!」パチパチ
さやか「いやー、それほどでも!」
マミ「ありがとう。だけど、今のは呉さんの能力があってこそよ。貴方、能力のコントロールがかなり上達しているわ」
さやか「うん。最初は近くに人を全員巻き込むだけだったのが、今や離れた場所にいる相手だけに魔法をかけられるんだもんね」
杏子「たった一日でここまで強くなるなんてな……さやかも少しは見習えよな」
さやか「なんだとー!」
キリカ「くくく。そうだろう? なんと言っても織莉子のためだからね! でもこれで終わりじゃない。私は彼女のためなら無限大に強くなってみせるよ!」
さやか「う、うーん、お熱い……」
男(……そうか、俺は知らずにキリカちゃんの能力に……)
マミ「それに、美国さんの指揮も大した物ね。テレパシーがこの上なく鮮明に伝わってくるもの」
杏子「だよなあ。最初は他人の命令なんかで戦えるかって思ったけど、全員に同時に、しかもここまで的確に指示を出されたら認めざるを得ないっていうか……」
マミ「ふふふ。確かに最初は佐倉さん、すごく嫌がってたものね。呉さんと喧嘩なんてしたりして」
さやか「うんうん。織莉子先輩に頼む時の杏子、先輩を捕まえるためにって必死だったもんね」
キリカ「私は最初から、織莉子に任せれば全部大丈夫って言ってたのにね!」
杏子「う、うっせー……」
マミ「だけど、おかげで私達は短期間で最高のチームを作れたわ。司令塔の美国さんも含めてね」
マミ「怪我の功名ってところかしら?」
マミ「うふふ……」
さやか「あははっ」
杏子「はははっ」
キリカ「はっはっはー!」
キリカ「……で、どうしよう? その怪我の功名の『怪我』の部分は」
男(キリカちゃんが俺を虫を見るような目で見下ろしてくる……)
杏子「殺す」
男「な……」
さやか「いやいや、流石に殺すのはまずいでしょ」
マミ「そ、そうよ。私達を騙した事に対して、何かしらの罰は必要だとは思うけれど……」
男「そ、そうだぞ! ふざけるなこの犯罪者の住所不定女! お前みたいな奴に俺の人生を奪う権利があるわけないだろ!!」
男「このクズが!!!」
杏子「……」
さやか「あー……」
男「おい、ドブスの美樹さん、もっと言ってやれ! 俺を助けたらブスはブスなりに考えているんだなと少しは見直してやるぞ!」
男「なんなら抱いてやろうか? まあ俺は処女しか興味ないから上条と既に致してたらパスだがな!」
さやか「……」
男「巴さんもおっぱい揺らしてばかりいないで少しは俺の擁護をしたらどうだ? もしかして胸に栄養が全部取られて脳死状態にでもなったか?」
男「だったら俺が揉み解してやるからおっぱい早く出せや!」
マミ「……」
男「おい、キリカちゃん、早くこの拘束を切り裂いてくれ! そしたら俺が女の悦びを教えてやるからさ!」
男「レズなんてつまらんだろう? ちんちんがやっぱり最強だぜ!」
キリカ「……」
男「あーっ、もう! 誰でもいいから早くこれ解けよ! 役に立たないグズばっかりだな!!」
男「これだから女は馬鹿なんだよ!!」
5
男(沈黙が場を支配する……)
4
男(みんなが俺を見下ろしている。今まで見た事のない冷たい目で……)
3
男「お、おい。みんなどうしたんだだんまりになって」
2
男「いつも明るい君達らしくもない。もっと楽しくいこうぜっ」
1
男「さあ、まずはこの拘束を解いてくれ。それからみんなで遊ぼうぜ!」
キャハハハハハハハハハハハ
キリカ「!? この魔力は……」
マミ「な、何!?」
さやか「! みんな、見て! 空から……」
杏子「な……あ、あれは……!」
マミ「魔女……? な、なんて大きさなの!」
織莉子「はぁ、はぁ……! みんな、揃ってる!?」
マミ「美国さん! あれはまさか……」
織莉子「ええ、ついに来たわ……」
織莉子「あれが、ワルプルギスの夜よ」
杏子「ほむらは何してる!」
さやか「き、昨日から連絡がつかないままで……」
マミ「……無事なのかしら、暁美さん」
織莉子「キリカ、覚悟は出来てる?」
キリカ「もちろん! いつだって君のために戦って見せるよ!」
織莉子「ありがとう、頼りにしているわ」
織莉子「……みんな、聞いて! 暁美さんのことは今は置いておきましょう!」
織莉子「今から私達は、あの魔女と戦います!」
さやか「っ……! あ、あれと……?」
マミ「あそこまで強大な存在だったなんて。ワルプルギスの夜……私達はあれに勝てるの……!?」
杏子「……」
織莉子「確かにあれは強い! 簡単に勝てる相手ではありません! ですが……!」
織莉子「今の私達は、それ以上に強い!」
織莉子「魔法少女の中でも最上位の火力を持つ巴さんの攻撃は、ワルプルギスの夜にも必ず通用する! 未来視を持つ私が保証します!」
織莉子「その巴さんを守るのは、百戦錬磨の佐倉さんと、無敵に近い回復力を持つ美樹さん! この二人の突破はいかに敵が強くても容易ではありません!」
織莉子「ただでさえ高いこの攻防力を前に、敵は全力で挑む事を許されません! キリカの魔法がそれを阻むから!」
織莉子「それでも。いかに個人個人が強力とはいえ、戦いに絶対はない……」
織莉子「何か不測の事態によってこちらの足並みが乱れれば、敵に付け入る隙を与える可能性があるかもしれない……」
織莉子「……普通なら、そうです。ですが、こちらには私がいます! あらゆるリスクは私の魔法で潰す! みんなは私を信じて戦って!」
織莉子「必ず勝てます! 一人も欠ける事無く、勝利を手に出来ます!」
マミ「美国さん……!」
さやか「そ、そうだね! あたし達が揃って負けるなんてあり得ない!」
杏子「はん! そんな事、言われなくても最初っからわかってるっての!」
キリカ「織莉子かっこいい!」
織莉子「まずは迎撃に適した場所に移動します。みんな、私についてきて!」
「「「「了解!」」」」
杏子「あ、ちょっと先に行っててもらえるか? マミに話があるんだ」
マミ「え、私?」
織莉子「? はい、わかりました」
杏子「悪いね」
男(織莉子ちゃん、キリカちゃん、美樹さんが去り、マミさんと杏子ちゃんが残される……)
男(うやむやになって助かった。なんとか命だけは残ったか……)
マミ「ええと、話って?」
杏子「なあ……」
男}(ん、俺を見た?)
杏子「こいつ、殺しとかない?」
男「えっ!」
マミ「えっ!」
マミ「だ、ダメよ。いくらなんでも人殺しなんて……確かに彼はよくない事をしたけれど……」
杏子「なんだよ。マミだってこいつにははらわた煮えくりかえる思いをさせられたはずだろ」
マミ「そ、それは……」
マミ「ううん、それでもダメ! やっぱり殺人なんて許されることじゃないわ!」
杏子「……」
マミ「彼はここに置いていきましょう。話はそれだけ? だったら早く美国さん達を追いかけないと……」
杏子「あっ、使い魔!」
マミ「えっ!?」
杏子「マミ、頼む! ここはティロ・フィナーレで早いとこやっちゃってくれ!」
マミ「え、ええ! わかったわ!」
男(リボンにより巨大な銃が形成され、銃口が使い間に向ける。マミさん、流石の早業だ!)
マミ「受けなさい! ティロ……」
杏子「今だ!」
ガシッ ポイ
男「えっ!」
男(杏子ちゃんが拘束されたままの俺を抱え上げ、マミさんの作った銃の銃口に放り投げた)
マミ「フィナーレ!!」
男「アッー」
男(俺は銃弾と一緒に勢い良く空に放たれた)
マミ「ふう、やったわ! ……あら、男君は?」
杏子「知らね」
男「おぎゃあああああああああああああ!!」
男(目標の使い魔を軽く弾き飛ばした後も尚、俺と銃弾は空高く昇りつづけた)
男「助けてくれぇーーーーーっ」
男(魔力を帯びた銃弾に密着しているせいだろう。俺の身に着けていた服は下着も含めて全て燃え尽き、俺は一糸まとわぬ姿になっていた)
男(飛ぶ。飛び続ける……裸になった俺と銃弾の勢いは全く衰える様子がなかった)
男(そして、その向かう先には……)
「キャハハハハハハハ!! キャハハハハハ!!」
男「うおおおおおーーーっ!!」
バッチィィィィィン
男「ぐえっ」
男(俺はワルプルギスの夜の顔面に叩きつけられてしまった)
男「お、落ちる! ひぃぃぃぃぃ!!」
男(手足を駆使し、顔面に必死にしがみ付く。ワルプルギスは俺に対して攻撃をしてこなかった)
男「そ、そうか。俺に向けて魔力弾で攻撃したら自分が傷つくから……」
男「はははっ、意外な弱点だな。でかい図体が仇になったというわけだ!」
男「ぎゃははは、どうした! 俺を殺してみろ〜!」
男「……ん?」
ズズズズズッ……
男(ワルプルギスの夜の口が、顔面の上を滑って移動してくる……)
男「き、キモッ! うわ、こっちにくるな!」
男(言っても聞くはずもなく、口は左手を目指してまっすぐにこっちへ来る……)
男「うおっ、あぶない!」サッ
男(左手を引っ込めて回避した)
男「か、噛まれでもしたらどうなるかわからんな……」
ズズズズズッ……
男(左手を逃した口は、次は左足に向かったようだ)
男「くっ……」
男(左手を顔面に戻し、左足を引っ込める)
男「ふう……」
ズッ、ズズズズッ……
男「右上に移動……くっ、次は右手か……!」
男「かかって来い、また避けてやるぞ!」
ガブッ
男「おぎゃあああああああああ!!」
男(ちんこを噛まれた!!)
男「や、やめろ! くそっ、離せ馬鹿!!」
モグモグモグ
男「やめろおおおおおおおーーーーっ!!」
モグモグモグ
男「あ……あ、ああ……!」
モグモグモグ
男「や、やめろ……マジやめてくれ……!」
モグモグモグ
男「あ、ああああああ……!!」
モグモグモグ
男「うおああああああーーーーっ!!」
男「あ」
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「……てください」
「起きて下さい、早く」
男「……む……」
雑貨ちゃん「ああ、起きましたか」
男「ここは……?」
雑貨ちゃん「ワルプルギスの夜がいた場所に真下です」
雑貨ちゃん「貴方は、空から落ちてきたので私が救助しました」
男「そうか……」
男「ん? ワルプルギスの夜が見当たらないぞ。もしかしてみんなが倒したのか」
雑貨ちゃん「いえ。倒したのは貴方です」
男「何?」
雑貨ちゃん「グリーフバースト……」
雑貨ちゃん「一媒体に、許容力を超える穢れが集まったときに起こる爆発現象です」
男「それがどうした」
雑貨ちゃん「貴方は、穢れを持つ存在と直接摩擦を起こす事によって、穢れを少しずつですが吸収する大変珍しい体質なんです」
雑貨ちゃん「実は一昨日会ったときに気づいていたんですが……貴方の陰茎は、既に限界に近い穢れを溜め込んでいました」
雑貨ちゃん「何か心当たりがあるんじゃないですか? 穢れを持つ存在と陰茎を接触させたりは?」
男「いや、全く心当たりがないな……」
雑貨ちゃん「そうですか」
雑貨ちゃん「まあ、とにかく現象自体は間違いなく起きたわけです。ワルプルギスの夜は貴方の陰茎のグリーフバーストによって跡形もなく消し飛びました」
男「そ、そうか……ついにやったんだな。俺は鹿目さんを守り抜く事が出来たんだ」
雑貨ちゃん「おめでとうございます。鹿目さんというのが誰だかは知りませんけど」
男「よし、あとは入れ替わりの病気を治せば全ては解決だ!」
雑貨ちゃん「あ、それならもう治しましたよ」
雑貨ちゃん「あっちの女の子……暁美ほむらさんの体のほうに施術しました。入れ替わりはもう起こりません」
男「おお、そうか! 仕事が早いな!」
雑貨ちゃん「はい。治療が終わったのにお金の支払いがまだなので、死んでもらっては困るということで助けに来ました」
男「何から何まで気の利く奴だ。よし、褒美に金はちゃんと払ってやるからな」
雑貨ちゃん「褒美になってませんが」
雑貨ちゃん「それで、暁美さんですが、まだ疲れ果てて寝ていたので今は自宅のアパートに運び込んでいます」
男「そうか。じゃあ戦勝報告に行かないとな」
男「よし、じゃあな。何から何までご苦労さん。俺はもう行くぞ」
雑貨ちゃん「気をつけて」
男「よし、着いたぞ!」
ガチャ
男「暁美さん?」
ほむら「すう……すう……」
男「おい、起きろ! いつまで寝てるんだ!」
ほむら「! きゃっ!?」
ほむら「え……先輩……?」
ほむら「っ! い、今何時!?」
男「午前4時だ」
ほむら「嘘、そんな……! ワルプルギスの夜がもうとっくに来てる時間じゃない……!」
男「ふっ……」
ほむら「すぐに向かわないと……!」
男「慌てるな。ワルプルギスの夜ならもう倒した」
ほむら「っ、今が冗談を言ってる場合じゃないのがわからないの!?」
ほむら「奴を倒さないと、これまでの一ヶ月が無駄になってしまう!」
男「冗談じゃない。窓から外を見てみろ」
ほむら「……」
男「どこにも居ないだろう。ワルプルギスの夜は」
ほむら「……嘘……」
すみません、ちょっと落ちるのでここまでにします。
昼前後にまた来ます。
また、夜には次の話を始めるので、投票時間を先に告知しておきます。
16時〜18時です。
よろしくお願いします。
男「もちろん鹿目さんも契約していない。終わったんだ、俺達の戦いはな……」
ほむら「……」
男「どうした」
ほむら「実感がわかない。この目でワルプルギスの夜が倒されるのを見たわけじゃないから……」
男「だったら仲間に電話でもして確認すればいいだろ」
ほむら「そうさせてもらうわ」
男(携帯を操作し、電話をかける暁美さん。相手はどうやらマミさんのようだ)
ほむら「ええ、わかったわ。お疲れ様。……ごめんなさい、大事な時に連絡がつかなくて」
ピッ
ほむら「……」
ほむら「ワルプルギスの夜が去っていったのは信じるわ。原因不明の爆発によって、あいつが一瞬で消え去ったと巴さんは言っていた」
ほむら「この美滝原から危機が去ったと、美国さんからのお墨付きももらえた……」
男「そうだろ」
ほむら「だけど、誰がやった事なのかがわからない。一体何が起こったというの……?」
男「それは……」
男(俺は雑貨ちゃんから聞いたグリーフバーストの説明を、暁美さんにもそのまました)
ほむら「……」
男「……」
ほむら「でたらめを言わないで」
男「いや、本当だって」
ほむら「信用出来ないわ」
男「なんだと」
ほむら「だって貴方はいつも嘘ばかりついているでしょう」
男「……」
男「じゃあもう嘘でいい」
ほむら「当たり前よ」
ほむら「……」
ほむら「一体誰がワルプルギスの夜を倒したの……?」
男「だから俺だって」
ほむら「それはもういいから、真面目に考えて」
ほむら「でないと私は、安心してこの街を……」
男「この街をなんだ」
ほむら「……」
男「……」
ほむら「これまで一緒に戦ってきた貴方には知る権利があるから、伝えておくわ」
ほむら「私の時間操作の魔法は、今日を過ぎれば一切使えなくなる」
男「なんだと?」
ほむら「私の契約した時の願い事は、死にに行くまどかをただ見送ることしか出来なかった自分自身を変えたいということ」
ほむら「まどかとの出会いをやり直したいということだったというのは以前に話したはずよね」
男「おう」
ほむら「過去に戻りたいというスケールの大きな願い事は、恐らく本来なら大きな才能を持つ魔法少女にしか叶えられないのだと思う」
ほむら「大した才能の無い私が、身の丈に合わない時間操作という強力な魔法を使えるようになったのは……この能力に、期間の限定がついたから」
ほむら「ワルプルギスの夜を乗り越えて、まどかを守るという私の願いは叶えられた。契約は果たされ、私の魔法は明日になったら取り上げられる……」
ほむら「これは誰から教えてもらったわけでもないけれど、自分自身の感覚がそう告げている」
男「……」
男「それがどうしてこの街を去る理由になるんだ?」
ほむら「能力を失った私がここに留まれば、必ず他の魔法少女の足手まといになる」
ほむら「ろくに戦えもしないのに、グリーフシードだけを消費するだけの存在になった私を、彼女達は……」
男「いや、大丈夫だろ。巴さんとか美樹さんはお人よしだし、他の子達もなんだかんだで甘いから、多分見捨てたりしないと思うぞ」
ほむら「だからいけないの。彼女達は、私というお荷物を抱えることをきっと選択する」
ほむら「その結果、グリーフシードが足りなくなってしまっても、ね」
ほむら「……状況が逼迫した時、魔法が満足に使えなくて犠牲になるのは……」
ほむら「戦えなくなって戦場に立たなくなった私じゃなくて、他の魔法少女よ」
男「え、別にいいだろ」
ほむら「はぁ!?」
パチーーーン!
男「おぎゃあ!」
バタッ
男(マジ殴りされた)
ほむら「とにかく、そういう理由だから。実際にそういう事態が起きれば、まどかが契約することにもなりかねない」
ほむら「私はみんなのためにこの街を去るわ。それがまどかを守る事にも繋がるから」
男「……ふざ……けるなよ」
ほむら「……?」
男「何がみんなのためだ。綺麗事を言いやがって、要は自殺しようっていうんだろ」
男「暁美さんは逃げてるだけだろ。生きる事から。魔法少女の運命から」
ほむら「……」
男「暁美さんが去って、残された人間がどうなるか考えてみろ!」
男「自分だけ死んで楽になって、いいことした気分になろうとしてるだけだろ!」
ほむら「っ……! 確かに残された彼女達には、魔女と戦い続ける運命が待っているかもしれない!」
ほむら「だけど、それは自分の意思で契約した彼女達が背負うべき責任よ! もうどうしようもないことでしょう!? 私が残ったからと言ってそれは変わるわけじゃないわ!」
男「他の魔法少女の事なんてどうでもいいんだよ、俺は!」
ほむら「な……!」
男「暁美さんがいなくなったら、俺は……俺はっ……!」
男「俺にはもう暁美さんしか残されていないんだ。だから俺のために生き続けてくれ……」
ほむら「先輩……?」
男「約束しただろ、ワルプルギスの夜を倒したら愛人になってくれるって……」
ほむら「……」
男「頼む……」
ほむら「……」
男「セックスさせてくれ……」
ほむら「……」
男「……」
ほむら「……」
男(やらせてくれることになった)
ほむら「約束して。これが済んだら、私がいなくてもまどかをちゃんと守り続けてくれるって」
男「わかった、約束しよう」
男「俺は嘘はつくことがあるが、約束は絶対に破らない。信用してくれ」
ほむら「……」
スルスル パサッ
男(服が脱ぎ捨てられ、暁美さんの肢体が露になる。当然俺も既に全裸だ)
男「おお……」
ほむら「今更……貴方はもう全部見ているでしょう」
男「いやいや、自分で脱ぐところを見るのがいいんだ」
ほむら「……」
男「よし、じゃあ早速……」
男(体に触ろうと手を伸ばす)
ほむら「っ」ススス
男(が、逃げられた)
男「おい、逃げるな」
ほむら「……ごめんなさい、少し戸惑って」
男「全く、往生際が悪いぞ」
男(再び胸に触ろうと手を伸ばす)
ほむら「……」ススス
男(また逃げられた)
男「……」
ほむら「……」
男「ちょっと待ってろ。パソコン借りるぞ」
ほむら「……どうぞ」
カチッ ウィーン
男「……」カタカタカタカタ
ほむら「……」
男「……」カタカタカタカタ ッタァーン
ブブブブブブ……パサッ
男(レーザープリンタにセットされたA4の紙が、印刷を終えて排出される。俺はその紙を手に持ち暁美さんに見せた)
男「よし、この顔でいいよな?」
ほむら「……まどかの顔のアップ……?」
男「これの目のところに穴を開けて、顔にテープで貼り付けて……」ペタペタ
まどか「うぇひひひ、どうかなほむらちゃん?」
ほむら「!?」
まどか「これならほむらちゃんも怖くないよね?」
ほむら「貴方の声真似がそっくり過ぎて怖いんだけど……」
まどか「ほむらちゃーん」
ギュッ
男(裸の暁美さんに抱きつく。鹿目さんの即席お面の効果は絶大なようで、暁美さんは全く抵抗しなかった)
まどか「ほむらちゃんもこれつけてね?」
ほむら「ええっ、わ、私もつけるの……?」
まどか「ダメ、かな……?」
ほむら「か、構わないけど……」
まどか「やったぁ! ほむらちゃん大好き!」
ほむら「ふふふ……」ペタペタ
まどか「これでいいかしら?」
まどか「うん、すっごく似合ってるよ!」
まどか「ありがとう、まどか」
まどか「ねえ、ほむらちゃん……」
まどか「なに、まどか?」
まどか「えっち……しよ?」
まどか「!!」
・・・・・
・・・
・
まどか「ふう……」
まどか「……」
まどか「あー……」
まどか「……」
まどか「さっき暁美さんが居なくなっても鹿目さんのこと守り続けるって言ったじゃん?」
まどか「……ええ」
まどか「あれ、やっぱり撤回するから」
まどか「……はぁ?」
ペリペリ ポイッ
ほむら「約束は破らないって……」
まどか「いや、破らないけど撤回はするんだ」
ほむら「ふざけてないでちゃんと顔を見せて話しなさい!」
ベリベリッ
男「痛い! もっと優しく剥がせ!」
ほむら「私の方が痛かった……!」
男「でも喜んでただろ。まどかーまどかーって言って」
ほむら「痛かった!!」
パチーーーン
男「痛い!」
男「落ち着けよ」
ほむら「……貴方は……どうして……」
ほむら「やっぱりいい加減な人間!」
男「まあまあ」
男「ちょっとだけ俺に任せろって。暁美さんが見滝原を出なくてもいいようにしてやるから」
ほむら「そんなこと信用出来る訳……!」
男「鹿目さんが……」
男「前の世界の鹿目さんが力尽きる間際にこう言ったんだ」
男「自分の代わりに、暁美さんの事を助けてあげてくれって」
ほむら「!」
男「今暁美さんとの約束を守ったら、鹿目さんとの約束が守れなくなる」
男「だから撤回は仕方ないんだ。暁美さんとの約束よりも鹿目さんとの約束の方が俺には大事だからな」
ほむら「まどかが……そんなことを……」
男「暁美さん」
ほむら「……」
男「鹿目さんのために、俺が暁美さんを守ってやるからさ」
男「もう少しだけ、様子見てくれ。暁美さんだって本当は、鹿目さんと一緒に学校に通って普通に学生生活を送りたいだろ?」
ほむら「……」
男「鹿目さんのために戦うって決めたんだろ。俺だって同じだ。だからもうちょっと頑張ってくれ」
ほむら「私は……」
ショウ『志筑から支払いあったぞ。仕事請けた当初よりかなり多い。お前もやるもんだなって思ってな』
男『マジか、いくらだ』
ショウ『30万』
男『うっひょー!』
ショウ『この内お前の取り分が12万だな』
男『なんでショウさんが18万も持っていくんだ?』
ショウ『いや、俺だけじゃねーから。お前に見えてない経費がいっぱいかかってるからそれを差し引いてな』
男(ショウさんの嘘つきめ。絶対にごまかしてただろ……)
ショウ『いくら駄々こねても報酬は増やさねーからな。これが搾取だと思うんならお前も搾取する側になればいいだろ』
男(でもな、ショウさんの悪政は俺に大きなヒントをくれたぞ)
男(言われた通り、なってやる。俺も搾取する側にな……フヘヘ……)
幼馴染「終わった?」
雑貨ちゃん「はい、つつがなく。巴マミ・佐倉杏子・美樹さやか・美国織莉子・呉キリカ……」
雑貨ちゃん「5名の『男に関するこの一ヶ月の記憶』は完全に消去されました」
幼馴染「ご苦労さま」
雑貨ちゃん「ところで、どうしてこんな事を?」
幼馴染「あの5人の記憶が残ったままだと、男がこの街で暮らせないでしょ」
雑貨ちゃん「はあ。私はどうして貴女がお金を払ってまで彼を助けるのか、という意味で質問したんですが」
雑貨ちゃん「彼がこの街にいると、貴女にとって何かいい事があるんですか?」
幼馴染「内緒」
雑貨ちゃん「そうですか」
幼馴染「まあ、どうしてもって言うなら? 教えてあげようかな? 検討しようかな……?」
雑貨ちゃん「いえ、言いたくないなら別にいいです」
幼馴染「ノリ悪いね」
雑貨ちゃん「すみません」
幼馴染「心が全く篭ってない謝罪だなあ。まあいいけど」
雑貨ちゃん「はあ」
幼馴染「よし。じゃあ私はそろそろ見滝原を出て行くから」
雑貨ちゃん「はい、どちらへ?」
幼馴染「知りたい? 教えてあげようかな、どうしようかな……?」
雑貨ちゃん「いえ、別に無理にとは……」
数ヵ月後
美滝原中学第○○期生卒業式
まどか「はあ、今日で三人とも卒業かあ……」
男「うーむ、短い青春だった……」
マミ「男君。青春は中学を卒業しただけじゃ終わらないわよ?」
さやか「マミさん、キリカ先輩! 絶対また一緒に遊ぼうね! あたし達ずっと友達っすよ!」
マミ「美樹さん……ええ、ありがとう。もちろん私達はずっとお友達同士よ」
キリカ「まあ、魔女退治で嫌でも会うけどね!」
さやか「卒業しても絶対また学校に遊びに来てくださいね!?」
マミ「え、ええ?」
まどか「さやかちゃん、それはちょっと……」
キリカ「オッケー。愚かな後輩のために、暇な時にまた来るよ!」
マミ「えっ、来るの!?」
さやか「やったー!」
まどか「うぇひひひ。さやかちゃんとキリカ先輩って、なんだか似たもの同士みたいですよね」
さやか・キリカ「「いや、それはないよ」」
マミ「息ぴったりじゃない……」
男「じゃあ俺、今日は予定あるから先帰るわ」
まどか「あ、はい……」
マミ「男君、三年間お疲れ様」
男「おー、巴さんもな」
男(みんなに背を向けて校門に向かう。今日でこの学校ともお別れだな)
さやか「よし、女だけで打ち上げいこーーー!」
キリカ「織莉子は!? 織莉子も誘うよね!?」
早乙女「あっ、男君?」
男「早乙女か。何の用だ」
早乙女「卒業した途端に隠そうともせずに呼び捨て!? とんでもない性格してますね、そんなことではいい女性にご縁がありませんよ!」
男「うっさいわ」
早乙女「むむむ……!」
早乙女「ま、まあいいです。貴方、私に何か言いたい事とかはありませんか?」
男「言いたい事……?」
早乙女「コホン。普段は素行の悪い生徒も、卒業式の日だけは素直になるものです」
早乙女「こういってはなんですけど、男君は私が担任の時に先生にたくさん迷惑をかけましたね?」
男「……」
早乙女「その度に私は査定を下げられて……まあそれはもういいんですけど」
早乙女「とにかく、ドラマなんかでは、迷惑をかけた先生に不良生徒が最後だけは素直になって言う言葉があるでしょう?」
男「ああ、あれか!」
早乙女「そう、定番のあれです!」
男「お……」
早乙女「お?」
男「おせ……」
早乙女「おせ……! いいですよ、その調子です!」
男「おせ……になり……」
早乙女「あとちょっとです! 頑張って!」
男「行き遅れババア。その末路は孤独に老人ホームにお世話になりました」
早乙女「キーーーーーッ!!!」
男「やばい、超えちゃいけないラインを超えてしまった」
男「さらばだ」ダダダダッ
早乙女「待ちなさい!!! ……もう見えなくなっちゃった……」
早乙女「はあ、もう……手の掛かる子ほどかわいいとはいうけれど、手の掛かる子は本当に手が掛かるだけだわ」
早乙女「来年は一年生の担任だって事だったわね。今度はどんな子が来るのかしら……また男君や友君みたいな子が混ざってたらどうしよう……」
早乙女「? あそこにいるのは、小学生? 周りに誰も居ないし、保護者と一緒に来た卒業生の家族ってわけじゃなさそうだけど……声をかけてみようかしら」
早乙女「こんにちは」
「あ、こんにちは。ええと……」
早乙女「私はこの学校の先生です。貴方は一人みたいだけど、お父さんかお母さんはいないの?」
「はい」
早乙女「それじゃあ卒業生の妹さんかしら?」
「いえ、違います」
早乙女「? ええと、それじゃあここで何をしているのかな?」
「4月からこの学校に入学するんです。それでどんな学校かなって。あと巣立っていく先輩達の顔を見てみたくって……」
早乙女「あら、そうだったの? 年長者を敬ういい子なのね。その気持ちは大事にするのよ?」
早乙女「それにしても、新一年生ねえ……もしかすると、私が担任を受け持つ事になるかもしれないですね」
「ええっ、そうなんですか? 嬉しいなあ、先生みたいな素敵なお姉さんが担任なんて!」
早乙女「! あらあら、素直ないい子ね! うんうん、もしも担任になったらよろしくね」
「はい、こちらこそよろしくお願いします!」
早乙女「ええと、私は早乙女和子といいます。貴方の名前はなんていうのかしら?」
「あー、はい。私はー……」
「神名です。神名あすみ。4月からお世話になりますので、どうぞよろしくお願いします」
ほむら「先輩」
男「暁美さん? みんな打ち上げ行くって言ってたぞ。行かなくていいのか」
ほむら「先輩はこの後もまた、例の魔法少女を集めた組織を立ち上げるための準備を進めるんでしょう」
男「うむ」
ほむら「私だけ遊んでいるわけには……」
男「いや、いいって。手伝って貰う事は今のところないから」
ほむら「けど……」
男「いいからいいから。俺に全部任せとけ」
男「好きでやってるんだ。別に気にやむ必要はないって」
ほむら「……」
男「納得出来ないのか」
ほむら「……」
男(暁美さんがこくりとうなずく)
ほむら「だって、そもそも私のために……」
男「違う。鹿目さんとの約束のためだ」
男「暁美さんを助けるのは、鹿目さんとの約束だからだぞ。勘違いするな」
男「まあ役得として、暁美さんに多少のご奉仕はしてもらっているが……ぐふふ……」
ほむら「……」
男「まあ、そんなに気になるのなら……」
男「俺の家でうまい夕飯でも作って、俺の帰りを待っててくれ」
男「あと風呂も用意してくれると助かる」
ほむら「……わかった。用意しておく」
男「絶対だぞ。何も食わないで腹を空かせて帰るからな」
ほむら「ええ」
ほむら「望むなら、明日も明後日もそうするわ……」
男「おお、それはいいな」
男「うーむ、でもあんまり甘えると暁美さんが飽きた時に胃袋が暁美さんの料理に慣れていると困るぞ」
ほむら「だったら、飽きずにずっと作ればいいんでしょう」
男「マジか。なんか悪いな」
男「よし、じゃあ暁美さんは俺の飯炊き係な。ずっと頼むわ」
ほむら「わかった……約束するわ」
GOOD END
5.杏子・ゆま
遊び半分で好きでもない女の子にアプローチをかけ、気持ちを弄んでしまったことに引け目を感じた男は、彼女と顔を合わせるのを避けるため不登校児になる道を選んだ。
朝は寝てすごし午後から夜にかけて街に出るのを繰り返す生活をするうち、同じような生活を送る佐倉杏子・千歳ゆまと深く関わりあうようになる。
そんな折、珍しく一人おぼつかない足元でふらふらと街をさまようゆまを見かけた男。
話を聞くに、自分のために風邪薬を盗もうとした杏子が失敗して警察に連れて行かれたため、途方に暮れているとのことだった。
「お兄ちゃんは、顔にヤケドの跡がついた女の子って嫌い?」
6.織莉子
「これ、男にあげるわ。大きくなったらまた会おうね。これはその約束のしるし」
「おう。なかなか立派なカブトムシだな」
「もう!宝石だって言ってるじゃない!」
7.finale
死闘の末に、見滝原の魔法少女達はワルプルギスの夜を乗り越える。
しかし、それは彼女達の長く苛烈な戦いの幕開けに過ぎなかった。
選択可能
まどか
ほむら
6が選ばれたら最短でも6月10日までお休みです。
それまでは本編に関係ない番外編をやるかもしれません。
7はGOODENDのキャラのみ選択可能です。どのキャラを選んでもそれでこのスレは終わりです。
昨日の告知よりかなり遅れてしまいすみません。今から19:00まで投票受け付けします。
男「……」
男「俺は鹿目さんに対してなんて不誠実な事をしてしまったんだ」
男「マミさんをカツアゲから守るだけなら、鹿目さんとここまで仲良くなる必要なんてなかったはずだ……」
男「好きでもない子に、あたかも気があるかような事を言って純情を弄ぶなんて人間として最低の行為だ……もう鹿目さんにもマミさんにも合わせる顔がない……」
男「こんな最低な俺は……明日朝起きて、真っ先に↓2でもするのがお似合いだ……」
3スレ目の205からのスタートです。安価下
男「明日起きたらすぐに鹿目さんに謝りに行こう」
男「今日のところはもう寝よう。もう夜だから、今鹿目さんに連絡しても迷惑になるだろうしな……」
男「ところで寝る前に何かしておくことはないだろうか?」
↓2
男「オナニーをしよう」
男「↓1でオナニーしよう。シチュエーションは↓3だ」
書き忘れてました。ストーリーは杏子・ゆまのものになります
男「ゆまちゃんでオナニーしよう」
男「ゆまちゃんはまだあの年齢だからな。きっと性に関する知識なんて持ち合わせていないだろう」
男「そこをうまく突けば、簡単にエロい事をさせてくれるんじゃないだろうか。幼い子を騙してご奉仕させるなんて背徳感が凄そうで興奮出来そうだ」シコシコ
男「ゆまちゃん、ちょっといいか。ゆまちゃんの好きなものってなんだ?」シコシコ
ゆま『ゆまね。お金がすき!』
男「よしわかった。じゃあ俺の手伝いをしてくれたら300円あげよう。どうだ、手伝ってくれるか?」シコシコ
ゆま『やったー! お金くれるならなんでも手伝う!』
男「よし、じゃあまずはこのちんこを見てくれ」シコシコ
ゆま『うん見たよ。これをくわえればいいの?』
男「いや、次にゆまちゃんも下を脱いで下半身裸になってくれ」シコシコ
ゆま『中出し子作りセックスをするの? いいよ!』
男「いや、このちんこをゆまちゃんの太ももで挟んでほしいんだ……」シコシコ
ゆま『うんわかった! じゃあ挟む!』ピタッ
男「うっ」ドピュ
男「ふぅ……寝るか」
男「Zzzz...」
男「はっ朝か」
男「うーん、鹿目さんに謝りにいくのか……自業自得とはいえ気が重いな……」
男「言ってても仕方ない。今すぐ行こう」
男「やっぱり直接会って謝ったほうがいいよな。アプローチの方法は↓2だ」
男「土下座で会いに行こう」
男(俺は額を床につけ、土下座の姿勢になりながら家を出た)
ズリ…ズリ…
男(アスファルトに額が擦れて凄く痛い……)
ズリ…ズリ…
男(しかしやめるわけにはいかない。何故なら、俺に騙された鹿目さんの心はもっと痛いはずなんだから……)
ズリ…ズリ…
ガリッ
男「うぐっ」
男「額から血が……くそっ、これくらいなんぼのもんだ!」
ズリ…ズリ…
男「や、やっと着いた……昨日鹿目さんに会った場所だ……」
男「でも、肝心の鹿目さんの家の場所がわからないぞ。近くなのは間違いないはずなんだが」
男「うーん、どうしよう?」
まどか「お、男さん?」
男「むっ、鹿目さん」
まどか「何してるんですか、そんなところで座り込んで……えっ、す、すごい怪我してる!」
男「ああ、これくらいなんともないよ」
まどか「なんともないわけないよ! 頭から血が出て顔中血まみれじゃないですか!」
まどか「す、すぐ手当てしないと! ううん、それより救急車……!」
男「待ってくれ鹿目さん!」
まどか「えっ!?」
男(救急車なんて呼ばれたら謝罪が出来なくなってしまう! 謝るなら今だ!)
男「↓2!」
男「ごめん……うっ」
ガクッ
男(俺は死んだフリを決め込んだ)
まどか「えっ、ウソ……! 大丈夫!?」
男「……」
まどか「男さん!? 返事してよ! 男さん!!」
男「……」
まどか「きゅ、救急車! 救急車呼ばないと!」ポチポチポチ
男(数分後、救急車のサイレンが遠くから聞こえてきた)
男(それまでの間、鹿目さんはずっと俺に声をかけ続けてくれていたが……俺は全部無視して、死んだフリを続けた)
まどか「もうすぐ来てくれるからね……! 絶対死んじゃやだよ!?」
男(どうしよう……大事になりそうだし逃げたい……)
↓2
男「鹿目さん……」
まどか「!! 何ですか!?」
男「……握ってくれ……」
まどか「は……はい!」
ギュッ
男「鹿目さんの手は暖かくて、柔らかいな……」
まどか「男さん……」
男「……気持ちいい。俺の手を握っていてくれ……離したら嫌だぞ……」
まどか「……はい」
まどか「離しません。救急車にも一緒に乗ります……」
男「ありがとう……」
男「愛してる……」
男「君にはずっと……俺の傍にいてほしい。ずっと傍で俺の手を……」
男「願わくば、今際の際にもこうやって手を握っていてほしい……」
まどか「……」
まどか「はい……」
受付「お大事にー」
まどか「大した事なくてよかったね。男さん」
男「ああ……」
まどか「あ、あの……」
男「ん?」
まどか「さっき言った事、本気……ですよね?」
男「もちろんだ。鹿目さん、ずっと俺の傍にいてくれ」
まどか「はぅ……」
まどか「あ、あの!! 今日はこれから家族でおでかけなので……!!」
まどか「また明日学校で! お大事にしてくださいね……!」
男「ああ!」
まどか「そ、それじゃ!」
スタタタタ
男(走って行ってしまった……)
男「……」
男「どうしよう……大変なことになってしまったぞ……」
男「まあ別にいいか」
男「次はどうしようかな?」
↓2
男「もう駄目だ……」
男「家に引きこもろう。学校にも行きたくない……」
男(俺は引きこもりになるための準備をすべく、近所のスーパーに向かった)
男「ええと、米と缶詰と……あ、醤油切れてたっけ」
男「お、豚肉安いな。よし、今日はしょうが焼きにしよう」
男「あらかた買い終わったな」
男「ついでに何か菓子でも買っていくか」
男「ロッキーロッキー……あった。最後の一個か」
男「よし、いただきっと。俺はこのロッキーがどんな食べ物よりも大好きなんだ」
ピトッ
男「ん?」
男(俺と同じく、ロッキーを狙っていたのであろう誰かの手が俺の手にぶつかった)
杏子「あ?」
男「おお、杏子ちゃんか」
杏子「ああ、お前か……」
男「杏子ちゃんもロッキーが欲しいのか」
杏子「そういうこと」
スッ
杏子「じゃあね」
男(杏子ちゃんはそれだけ言うと、ロッキーを取って出口に向かっていった)
男「↓2」
男「待て」
杏子「あ?」
男「そいつは渡せないな。それは俺が先に目をつけたんだ、買う権利は俺にある」
杏子「何言ってんのさ。取った者勝ちでしょ」
男「このシマじゃ先に目をつけた奴が優先されるんだよアホ」
杏子「ん、誰がアホだって?」
男(杏子ちゃんが聞き返してくる。口調は穏やかだが眼には凄みが含まれているぞ)
男「あ……っ、す、すいませんでしたぁ……」
杏子「弱っ!?」
男「粋がってました……どうぞ持っていってください……」
杏子「な、なんだよ。調子狂うな。そんななら最初から呼び止めるなっての……」
男(再び出口に向かって歩き出す杏子ちゃん。俺は……)
↓2
男「あぁーーー!! この人万引きしようとしてますよぉーーーー!!!」
男「店員さーん! そこの赤毛の女の子です!!」
杏子「はぁ!?」
店員「万引きだって!? 君、本当か!」
男「はい、そこの子が確かにロッキーを万引きしようと……!」
店員「……君……」
杏子「……」
男(訝しげに杏子ちゃんを見る店員。これで杏子ちゃんも一巻の終わりだな)
杏子「いや、万引きって……普通に買おうとしてたんだけど……」
男「嘘をつくな、嘘を。金を払わずに出て行こうとしてただろう」
店員「うーん……」
杏子「全く意味がわからないね。レジに持っていこうとしてただけだっての」
杏子「なんなら警察呼んで、どっちの言い分が正しいか判断してもらってもいいんだけど?」
店員「! 警察沙汰は面倒だ……」
店員「あー君、根拠もなく人を万引き反呼ばわりしちゃいかんよ」
店員「そもそも万引きっていうのは現行犯じゃないと成立しないんだよ。考えても見なさい、まだ店の中にいるのに万引きしただなんておかしな話だろう?」
男「な……!」
↓2
男「くそっ! こうなったら……くらえ!!」
バキッ
店員「うぼぁーっ!」
男(俺は店員を殴り、更に倒れている隙をついて出口へと走った)
男「よし、脱出成功! このまま帰宅するぞ!」
杏子「あぁー! この人万引きしてますよーーー!」
男「何? あっ……」
男(中身の入った買い物カゴを持ったままだった)
男(周りの買い物帰りの客達の、冷たい視線が俺に一斉に突き刺さる……)
男「よ、よせ杏子ちゃん! 誤解を招くようなことをいうな!」
杏子「誤解って何さ。金払わずに外出てるんだから紛れもなく万引きだろ。現行犯じゃん」
男「くっ……!」
↓2
男「そ、そういうなよ。ちゃんと約束通り分け前として半分渡すからさぁ……」
杏子「は?」
男(俺は買い物カゴを無理やり杏子ちゃんに持たせた
男「あ、なんなら半分と言わず全部やるよ。礼はいらないから。じゃあな!」
杏子「いや、待てよおい」
グイッ
男「ぐえっ」
男(襟首を掴まれた)
杏子「こんなもん渡されても困るっての。とりあえず店員に謝って、返すか金払うかしてこいよ」
男「そ、そんなことしたら捕まるだろ!」
杏子「いや、自分から行けば大丈夫だって。殴った事だけ謝って来い」
杏子「ていうか、周り見ろよ。店頭にも商品がおいてあるだろ? ってことはここはまだ未清算の商品持ってても大丈夫なエリアなんだろ」
男「詳しいなおい……」
杏子「そりゃお前、常習だからな……って言わせんな馬鹿」
杏子「さっきのはちょっとした悪ふざけ。まあ意趣返しってとこだね。捕まりたくなかったらさっさと店員に謝ってきなよ」
男「杏子ちゃん……あんなことした俺に対して救いの手を差し伸べるなんて、実はいい奴だったんだな……」
杏子「てめーが勝手に盛り上がって騒いでただけだろ。アタシにとっては別になんでもないんだよ、あんな程度の妨害は」
杏子「それより早く謝ってきなよ、もたついてると店員追いかけてくるぞ? 捕まるのと自首するのとじゃ全然違うんだからさ」
男「……」
↓2
今日はここまでにします。ありがとうございました。
男(ここは素直に従おう。警察沙汰にでもなったら面倒だからな……)
男「わかった、行ってくる」
杏子「早く行ってこい」
店員「いてて……。あ、お、お前はさっきのガキ!」
男「あ、どうも……大丈夫っすか……」
店員「大丈夫なワケないだろ、いきなり殴りやがって!」
店員「ちょっと事務室に来い!」
男「ヒェ〜ッw」
男(その後、俺は事務室で店員にこってり絞られた)
男(店員は学校に知らせる気満々だったようだが、俺が自分から謝りに来た事を考慮した店長の計らいによって、名前と学校・住所を聞かれ、再度問題を起こしたら学校に知らせても文句を言わない旨の念書を書かされるだけに留まった)
男「ふう、店長のおかげでなんとか大事にならずに済んだぞ」
男「食い物も買ったしさっさと帰ろう。30分くらい説教されたし、杏子ちゃんももういなくなってるだろうな……」
男「……」スタスタ
男「……ん? あそこの公園のベンチにいるのは……」
杏子「よしよし、大漁大漁」
ゆま「えへへ……ねえキョーコ! プリキュアのお菓子開けてもいいかな?」
杏子「あー勝手にしろ。アタシはそういうの興味ないから」
男「おい、杏子ちゃんにゆまちゃんじゃないか。何やってるんだ二人で」
ゆま「あ、うんこマンのおにーちゃんだ!」
杏子「ん? なんだよ、もう解放されたのか」
男「ああ、お蔭様で学校にも通報されずに済んだぞ。ありがとうな」
男「いやー、それにしてもあそこの店長いい奴だな」
ゆま「そうなの?」
男「うむ。あの店には是非繁盛してほしいもんだ、これからは買い物は全部あそこでするわ」
杏子「ふーん」
男「ところで二人とも、その大量の食い物は全部あの店で買ったのか? なんだなんだ、果物とか菓子類とか、そのまま食える物ばかりじゃないか」
男「って余計なお世話かな、ははは」
ゆま「ううん、買ったんじゃなくてぬすんできたの」
ゆま「おにーちゃんが店長さんと店員さんをひきつけてくれたから、いっぱいぬすめたんだよ。ありがとー」
男「え……?」
杏子「バカ、余計な事言うなって」
男「↓2」
男「お兄さんのバナナも盗まないか?」ジィーッ
男(俺はその場で肉棒を露出させようとチャックを下ろし始めた)
杏子「ふっ……!」
シュッ
ガスッ
男(次の瞬間、杏子ちゃんの回し蹴りが俺の側頭部にクリーンヒットした)
男(意識が飛ぶ……)
男「……」
男「はっ……い、いてて……」
ゆま「あ、おにーちゃんおきたよ」モグモグ
杏子「品物いいなあのスーパー」モグモグ
男「うーん、気絶してたのか……」
男「おい、俺はどれくらい寝てたんだ?」
ゆま「ちょっとだけ。すぐおきたよ」モグモグ
杏子「お前、ゆまの前で気持ち悪い事すんなよ。殺すぞ」モグモグ
男「くそっ、ほんのちょっとした冗談なのに。魔法少女は野蛮だから困る」
杏子「はいはい。野蛮だからもう近寄らないようにしような」
男「……」
↓2
男「確かにこれ以上この場に居続けて、また蹴ったり殴られたりしたら嫌だしな」
杏子「だろ?」モグモグ
男「そもそも普通の人間と魔法少女では住む世界が違う……お互いに関わり合いにならない方が幸せになれるだろう……」
男「ここは杏子ちゃんの言うとおり、早く帰るのが賢いやり方……」
杏子「うんうん、その通り。さっさと家にでも帰ってお勉強でもしてなよ」モグモグ
男「だが断る」
杏子「はぁ?」モグモグ
ゆま「?」モグモグ
男「腹減った。俺にも食い物分けてくれ」
杏子「うぜえ」
ゆま「おにーちゃん、自分の分は自分でかせがないとダメなんだよ」
ゆま「ゆまだって、自分の分のおかしは自分でぬすんできたんだから!」
男(ゆまちゃんが得意気に胸を張る)
男「別にいいだろ、ちょっとくらい。どうせタダなんだから分けてくれよ」
ゆま「えー……キョーコ、あげてもいい?」
杏子「やるなら勝手にお前の分を分けてやれ。アタシの分はやらない」
ゆま「うーん、どうしよう……」
男「頼むゆまちゃん……昨日から何も食ってないんだ……」
ゆま「うー……」
ゆま「わかった。じゃあ、ウェハースチョコあげるね」
ゆま「はい、おにーちゃん」
男「↓2」
男「ショボっ」
男(俺はゆまちゃんの手を叩いてウェハースを地面に落とした)
ゆま「えっ……」
男「いらんわこんなもん。俺は中学生で大人だぞ、もっとマシなもんを寄越せ」
グリグリ……
男(地面に落ちたウェハースを踏みにじる。ウェハースは瞬く間に粉々になった)
ゆま「ふぇ……えぐ、えぐっ……」
男「何だ、泣きそうになってるのか? たかが菓子くらいで、どうしようもないなガキは」
ゆま「ふぇぇぇぇぇぇ……ん」
男「あーあ、泣いちゃったよ……」
杏子「おい……」
男「ん? なんだ、杏子ちゃんが代わりの食べ物をくれるのか?」
杏子「てめえ……」
男「……」
男(やばい、完全にキレてる……)
男(このままじゃ殺されかねないぞ、なんとかしないと……)
1.地面のウェハースを食べる
2.ちんこ出す
↓2
男「う、うう……すまないゆまちゃん! 俺が悪かった……!」
男(俺は地面にはいつくばり、粉々になったウェハースを食べ始めた)
ゆま「ふぇ……?」
男「シャクシャク……」
杏子「……」
男「さふさふ……」
ゆま「な、何してるの、おにーちゃん……きたないよ……」
男「汚いのは俺の心だ。せっかくゆまちゃんがくれたお菓子をこんな風にするなんてどうかしていた」
男「シャクシャク……」
ゆま「や、やめようよ。ビョーキになっちゃうよ……」
男「俺の行動でゆまちゃんが心に負った傷の方が問題だ。それに比べたらこれくらいなんともない」
ゆま「キョーコ……」
杏子「やらせとけ。これくらいさせねーとアタシがこいつを許せない」
男「さふさふさふ……」
男「ふう……」
男「ご馳走さん。ゆまちゃんのくれたお菓子、うまかったぞ」
ゆま「……」
男「さっきは本当にすまなかった。頼む、なんとか許してくれ……」
ゆま「ゆ、ゆるしてあげるけど……もう地面にたべものおとしちゃダメだよ!」
男「ああ、わかった」
杏子「おい、もう行くぞゆま」
ゆま「あ、うん! またね、おにーちゃん!」
男「ああ!」
男「……行ったか」
男「俺も買った物を家に持って帰ろう」
男「さて、買った物の収納も終わったし……引きこもり生活の始まりだ。これからどうするかな」
男「よし、家の中で出来る事といえば↓2だな」
男「それが終わったら↓3、続いて↓4をしよう」
男「最後に↓5でフィニッシュ。夕飯と風呂を終えたらまったり↓6で流して今日は寝る事にしよう」
すみません、ちょっと用事で落ちます
また明日きます
男「日曜日なのにオナニー三昧か……引きこもりらしくていいな」
男「よし、じゃあ早速始めるぞ」
男「オカズはもちろん↓2だ」
男「ゆまちゃんでオナニーだ」
男「……」サラサラサラ
男「よし、出来た。ゆまちゃんの肖像画だ。うーむ、見れば見るほどいい出来だ」
男「これを壁に貼り付けて……」ペタペタ
男「うむ、やるぞ!」
男「ゆまちゃん……ゆまちゃん……はぁはぁ!」シコシコ
男「うっ」ドピュ
男「よし、次は三点倒立だ! ちんこをゆまちゃんの肖像画の口に当てて……」
男「腕の力で、逆立ちしたまま上下にこすり付ける!」グリグリ
男「はぁはぁ……はぁはぁ……」グリグリ
男「うっ……!」ドピュ
男「まだまだ、どんどんいくぞ!」
男「バク宙オナニーでは蛍光灯からぶら下がる紐にゆまちゃんの肖像画を貼り直して……」
男「そらっ! そらっ!」グルン ペチッ グルン ペチッ
男「うっ!!」ドピュ
男「くっ、そろそろきついか……」
男(俺はPCを立ち上げると、学校裏サイトのチャットルームにアクセスした)
男(そこで待ち構えていたFORMULAこと暁美さんと、覆面チャHに勤しむ……)
男(行為中も俺の視線は紐にぶら下がったままのゆまちゃんの肖像画に釘付けだった)
男「うっ……」ドピュ
男「最後は……デンプシーロールオナニーか……」
男「最後に体力の要りそうなのを持ってきやがって、くそっ……」
男「まっくのっうち!! まっくのっうち!!」クルクル シコシコ
男「うっ……!」ドピュ
男「しまった、風呂と飯を忘れてオナニーに没頭してしまった……」
男「くっ、しかし体力の限界だ。もう動けないぞ……」
男「ぐぅっ」バタッ
男「Zzzzz...」
男「はっ朝か」
男「学校学校……は、今日からもう休むんだったな」
男「うーむ、学校にいかないとなるとやる事がないな」
男「かと言って、昼間から外を出歩いても補導されるだけだし……どうするか」
男「うーむ、↓2でもするか」
男「アイドルの巴マミと同じクラスなんだけど…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371380404/)
次スレです
男「チャットでもしよう」
男「今は授業時間中だから、学校のチャットには人はいないだろうな」
男「ここは他のチャットにつなぐ事にしよう」
男「……」カタカタ
男「ふむ、出会い系チャットか……試しに入ってみよう」
男「うっ……」ドピュ
男「うっ……!」ドピュ
男「うっ!!!」ドピュ
男「人妻にエロチャテクで三回も射精させられた……」
男「またゆまちゃんの肖像画が精液まみれになってしまった……」
男「……いかんいかん! 昨日からオナニーしかしていないじゃないか!」
男「少しは文化的な事もしないといけない……! これじゃあまるで猿だぞ!」
男「↓2だ! ↓2で俺は文明人に返り咲く!」
男「義務教育を受ける事を放棄した俺は、もう現代に生きる文明人を名乗る資格を失ってしまったんだ……」
男「もはや俺には屋根のある家はもったいない……ここは放棄して、これからは橋の下とかで雨風を凌いで生きていこう……」
男「ははは……一人の少女の心を弄んだ俺にはふさわしい末路だな、全く……」
男(家を捨てた俺は、見滝原大橋の河川敷にやってきた)
男「ここなら……誰にも邪魔されず、誰も傷つけることなく生きていける……」
男「ここで暮らすにあたって……最初にすべき事は……」
男「↓2だ……」
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