P「ん? いや、真美だけのってわけじゃないぞ」
真美「えー、なんでよーっ! 今のユニットのリーダーは真美じゃん!」
P「そんなこと言ってもな……、そのユニットのメンバーにとっても、プロデューサーは俺しかいないからさ」
真美「……兄ちゃん、もしかして勘違いしてるー?」
P「勘違い?」
真美「真美が言った、“兄ちゃん”ってのはさ、もっとこう……スペシャルで、トクベツなの!」
P「……そのふたつはほぼ一緒だと思うけど、どういうことだ? プロデューサーって意味じゃないって?」
真美「うんうん! プロデューサーとしての兄ちゃん、じゃなくて、兄ちゃんとしての兄ちゃんっ!」
P「いや、そう言われてもわけわからんな……」
真美「なんでよー! ぶーぶーっ!」
P「ほらほら、そんなこと言ってないで、営業行くぞ」
真美「えー、まだ話は終わってないっしょ! 兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん!!」
P「だーもう、おだまりなさい! どうしたんだよ今日は、いつもと様子が違くないか?」
真美「そ、そんなことはないって! それよりどうなのさっ!」
P「……どうなのさ、って言われても……真美の言ってることの意味がわからんからなぁ」
真美「……むー」
P「……わかったよ、今日の仕事が終わったら、ちゃんと時間作るから。その時話そう?」
真美「はーい……わかったよ、兄ちゃん」
真美とのいちゃいちゃを書きたくて勢いで立てちゃったんだけど、ユニットのメンバー誰がいいかな
適当でいいかな
チーム中学生でいく!やよい天使だし!
やよい「……それでー、そのときプロデューサーが……」
美希「えー! なにそれ、やよいだけズルイって思うな! でもでも、ミキだって……」
やよい「はわわ! 美希さんすごいですー! ……って、あっ! プロデューサー!」
美希「ハニーったら来るの遅いの! 待ちくたびれちゃった」
P「すまんすまん、ちょっとトラブルがあってな」
真美「……」
やよい「とらぶるですかーっ?」
美希「どーしたの? ハッ、もしかしてナンパ!? ミキのハニーを狙うなんて許せないの!!」
P「いや、そういうわけじゃないんだが……」チラ
真美「……」チラ
やよい・美希「……?」
P「……急に腹痛になってしまって、トイレにこもってたんだよ」
真美「……ほっ」
___ ,..: :― - 、
_,. : : ´: : : : : : : : : :`ヽ、 /: :--:、: : :ハ
,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ__: : : : : :`: : :!
/: : : : : : : : : : : : : : ;: : : : : : : (__。)_: : : : : : : !
/: -: : : : : : : : : : : : : : :}: : :_,: : : : : ,(__。): : : : : :.{
,イ: : : : : : : : : :,: : : : : : / ̄ァ、__: : : : : : : }ト、 : : : : i
;: : : : : : /: :/ ,: :,: : : : :/ ヽ_: : : ̄: :ィ!: : :,: : : :l
,: : : : : :./: / /:/: : :イ:/ ∨: : :-/{: : : :!: : : i
|: /!: : :.l: / /イ!: : / / _ }: , -、 イ: : : l: : : :{
j/ ,: : :l/ `ヽ l: :/ /__ィ´ ` ,ィ / } |: : : : : : l: :.
∨:.l,ィ升㍉、' ,ィrォrfァ ;:! ' ) / !: : : : : : ハ:.:.
Ⅵ 弋(ソ 弋_(ソ l:{__/ |: :; : : : リ ',: :.
{_ハ , |:|`ヽ、 /:イ: : : :/ \、
{:.ム __,..-_ァ ,. j:{ ,. /´ !: : :/
|:{ ㌧、 `ー― ' イ リ/ {. |: :./
レ' //≧-、_,.. ィ´ / / ,/|: / }
{::::{ \ i、. ∨ | / / /イ`ヽ、
ヽ::ヽ. \ }、 / ,イ / /::::::::::::::ヽ
、:::} Ⅵ /イ´ ̄ /::::::::::::::::::::}
美希「あはっ! ハニーってば女の子の前でお下品なの! でもでも、ミキは別に気にしないよ☆」
やよい「うぅー……お腹痛いんですか? 大丈夫ですかーっ?」
P「ああ、もう大丈夫だよ。さあ、行こうか!」
真美「……」
美希「あれ、真美、どしたの? なんか元気ないってカンジ?」
やよい「何かあったの? ……はわっ! も、もしかして真美も……!」
真美「えっ! い、いやー違う違う! 真美はちゃーんと、朝おトイレでごっついのを……」
P「……お前な、仮にもアイドルが……」
真美「……ごっほん! ごめんねみんな! よーっし、今日も張り切っていこーっ!」
やよい・美希「……」
真美「ほ、ホラホラどったの! キアイ入れてかなきゃダメっしょー!」
やよい・美希「……お、おーっ!」
~ 営業 ~
P「よーし、今日は地方でのファン感謝イベントだ!」
P(さて、誰に対して特に注意してプロデュースするかな……)
P「……」
真美(……真美、真美、真美をえらべー! 兄ちゃん、真美しかないっしょー!)ジー
美希(ミキ! ミキを選ぶといいの! さあハニー!)ワクテカ
やよい(……真美、何かあったのかなー……うう、心配ですー)オドオド
P「……こ、ここは……」
三人「「「……」」」
P「やよいだ……!」
やよい「わ、私ですかー? うっうー! ありがとうございまーっす、頑張ります!」
真美・美希「……!」ガーン
____ _/:_: ハ
,. : :´: : : : : : : : : `´: : :.:.!、:l_
,.:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ト、,.ィ
,.:´: : : : : /: : : : : : : : /: : : : :/: : :,ハ
/: : : : : : :/: : : : :,: : : :/: : /::}/::::、: :!」
,': : : : : : :/: : : : :/: / イ: :./::::/:::::::::Ⅵ
|: : : : : :.;': : : : :./: /:::::|: /::::::'::::::::::::,イ
l: : :./: : {:i: : : :/:j/::::::::l/::::::::::::::::::::/:{
{: :/: : :_リハ: :/::::::::_,... ´ ̄``ヽ、:!: !
∨: : /-、 Ⅳ {:.|
\:{ ( ⊿ !:{
ヾ、ー 、_ 八:.
\∧ イ: : :}
,. --.} > __,.イリ:./: ;
__/ <| |、_ /:イ: /
/ ー {_ `ヽ、 |-、 `ヽ!: /
_,.{ -―- 、_ `丶、 `ヽ {、 } /-'、
/ 、 `丶、_ } `∨ ' }
`ヽ `ヽ!-r、!_,ィ=- 〈
P「さ、さあさあ! そうと決まったら会場に移動するぞ!」
真美・美希「「はーい(なの)……」」
P(うっ……一気にユニットの空気が悪くなったぞ……どんなハンディプレイだ)
やよい「らんたったらんたった♪ いつでも準備オッケーです!」
P「……やよい……」
やよい「どーしたんですか、プロデューサー? はやく行きましょーぅ!」
P「お前はまるで清涼剤だな」
やよい「えー? せ、せいりょー……? 洗剤みたいな感じですか?」
P「ああ、天使そのものだよ……」
やよい「えへへ……なんだかよくわかんないけど、褒められてるかもー! 嬉しいでーっす!」ピョン
~ イベント前 ~
やよい「……」チラ
ガヤガヤ……
チックショウ ライブチケット ハズレタ……
ザマァ…… ガヤガヤ……
やよい「はわわ! ファンの人、いっぱいいますー……」
P「やよい、緊張してるのか?」
やよい「うう……やっぱり、何度やってもこういうのは慣れなくて……」
P「やよいは持ち前の度胸もあるし、今ではちゃんと実力もあるんだから大丈夫さ」
やよい「で、でもぉ……」
,rへ、/: : : : : : : ハ
__, へ _,, -=ニニニニ'--<ヽ_:: : : : : : : : : :l
_/: : /: //: : : : : : : : : : : : : `ヽ\ュ_: : : : : : : :|
/: : : : : : ::「/: : : : : : : : : : : : : 、: : : ::\\」: : : : : : : l\
|: : : : :: : : |/: :/: : : :|: : |: : : : : : : :ll: \: : : : :\: : : :: : : : :
l: : : : : : : /: :/: : : : :|: : |: : : : : : : :|.!: : :|: : : : : ∧ : : : : : : : :
ヽ: : : :: : l: : :|: : : : : |: : |_ノ: : ::`ー|-|-:|、: : : : : :∧ : : : : : :
/: : : : : : || : |: : : :,:-|‐''」L: :--─┘ _::ヽ|」: : : : :!: : : : : : :
: : : : : : : :|: : レ=--┘_::::::::::::::::,ィ´::::::::lヽ:|: : : : : |: : : : : : :
: : : : : : : :!: : : : | ,ィ´::::::::|ヽ:::::::::::::|::::0::::| 〉: : : : : |: : : : : : :
: : : : : : : :|: : : : |/ |::::::0:::|ノ::::::::::::::: ̄ ̄::::::|: : : : : |: : : : : : :
: : : : : : : :|: : : : l:::::: ̄ ̄:::::::::::, 、:::::::::::::::::::::|: : : : : |: : : : : : :
\: : : : : :l: : : : :|::: ::::::|: : : : : ト─ァ: : :
/: : : : : :l: : : : :l , ---、 /|: : : : : | /: : : :
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: : : : : : :/ ∨: :ヽ ` - ,, ,/| /: :|: :/ |: : : : :ヽ
`ー っ、: \ ∨: ::\ | ` ー '' .| /: ::/|/  ̄ ̄)/
/: : ノ \l\> | ヽ|/
. // _,ィ〒<ノ >-=、__r--、__
,イ l: ::||、 __ __ || /:::::/ |`ヽ
/ l ヽ:||: `ー---`---'-───||´_/ /
/ \ |ト、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/j / /
! \|| `ー───-----‐//´ /
P「はは、それじゃあ、緊張がほぐれるおまじないを教えてやろう」
やよい「おまじないですかーっ?」
P「ああ。いいか、手のひらに“人”と書いて……それから……」
やよい「……なるほどなるほど……」
P「それでだな、ここからが普通と違うやり方で……」チラ
真美・美希「「……」」ポケー
P「……」
やよい「うっうー! ありがとうございまーす! プロデューサーのおかげで私、頑張れそうかもーっ!」
P「あ、ああ。それなら良かったよ!」
やよい「行ってきまーっす!」タタタ
P「……」
P(こりゃ、帰ってから本当に話合いが必要だな……)
P(特に真美……美希ならいつものことだが……、今日の真美はどこかヘンだ)
~ 765プロ事務所 ~
やよい「たっだいまー♪」
真美・美希「「ただいまー……」」
高木「お疲れさま諸君! 今週も良く頑張ったな!」
やよい「社長ー! 今日はいっぱいいーっぱい、ファンの人たち喜んでくれましたっ!」
高木「おお、やよい君! それは何よりだ!」
P「……」
高木「……ん? 君はどこか浮かない顔だが……何かあったのかね?」
P「あ、いえ! ……すみません、大丈夫です」
高木「ふむ……見たところ、美希君と真美君の様子もどこかおかしいようだが……」
P「はは……社長はなんでもお見通しですね」
高木「ハッハッハ、私だってプロデューサー業に心得はあるのだしね」
高木「……何かあったのなら、早めに相談してくれたまえよ」
P「……申し訳ないです。ですが、ユニットの問題ですので……俺がなんとかしてみせます」
高木「そうか……わかった! そういうことなら、君を信じようじゃないか」
P(今日のファン感謝イベントだが、結果的には成功だった)
P(やよいに関しては、言うことなしのパーフェクト)
P(あのおまじないを信じてくれたおかげで、最高の笑顔をファンに届けることができた)
P(一方、真美と美希だが……こちらも、本番にはなんとかモチベーションを高めてくれた)
P(……だが、完全なものじゃない。あいつらの本気はまだまだこんなものじゃないはずだ)
P「さて、ユニットの状態は、と……」
やよい「~♪」
美希「……あふぅ」
真美「……」ソワソワ
P「……ふむ」
P「よし、みんな聞いてくれ!」
___
/| _`ヽ
| | |_ヽ) |
| | __ノ
| |_|‐一'′
xr‐ト-允<
/ \V〈〉V_,>、
/ヽ ∧ハト、 \
. / ハ \∨ /_/│
/ } `{'´ l │
./ /| o〉 '| |
P「まずは、今日のイベントお疲れさま。今週はレッスンも立て続けに入っていたのに、よく頑張ってくれた」
やよい「うっうー! ヘッチャラです! まだまだ頑張れますよーっ!」ピョン
P「はは、やよいは頼もしいな! ……さて、それでだが……まず、美希」
美希「っ!」
P「美希に関しては、今日はこのあと、ミーティングを行う。……理由は、なんとなくわかるか?」
美希「……はいなの。ごめんなさい……」
P「おいおい、謝らなくていいさ。まだ怒られるって決まったわけじゃないだろ」
美希「で、でも……」
P「まあそんなに身構えるなって、気楽にしていい。ミーティングと言っても、少しお喋りするだけだよ」
美希「……うん」
P「よし。そして……次に、真美だ」
真美「!」
/ / / \
. { / / \
レ' / ,イ :ヘ
/ i .ハ :ヘ
. / /| i ヽ ハ :::',
/ .::: / | i \ | ヘ ::. ::::i
| .::::: i / ‐'" l i' └、\」. ゙, ::::. :::::|
{ .:::::: :| /─-、 ', ,、 | __,,,,__ ゙, ::::::. :::::|
| ::::::::..::l /;;;;;;;;;;;;ヽ ', ハ | /;;;;;;;;;;;;;ヽ ゙, ::::::::::::i
',::::,イ::::} ,i;;;;;;;;;;;;;;;;} ` ヽ | {;;;;;;;;;;;;;;;;;;} ゙, /:::::::::::i
. ∨ }}::/∨ゝ-- イ ヽ | 弋;;;;;;;;;;;ノ i ん:::::::::::i
. /∨ ヽ  ̄ .i /} .}::::::::{
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. ノ ...i ⊂⊃ ⊂⊃ _レ_ノ:::::::::::ヘ
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`ー-─フ:::::` 、_ , -‐ '"::::::::::::::::::::::::::::ヘ `ー‐'"
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と,、_,┘ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,イ|. /7:::::::::::::::::::::::::ヾ 、____ゝ
`ヽ、__:::::::::::::::::::::::::::::::::/ i`ー-! ! 'l:::::::::::::::::::::::::ヘ
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. ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::/./ 'l l::::::::::::::::::::::::::::::\
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\:::::::::::::::::::::::::::::::::::/./ 'l l::::::::::::::::::::::::::::/
真美「に、兄ちゃん! あの、その……真美も、ごめんなs
P「真美はこのあと、帰っていい」
真美「……え?」
P「お前に関しては、今日のところは何も言うことはない。よくやってくれたからな」
真美「……う、ウソだよ! 真美だって、いつもみたいに出来なかったもん!」
P「そうか? 俺にはそうは見えなかったが……」
真美「そうだよっ! やよいっちに付きっ切りで、あんま見てなかったかもだけど……、こっそりサボったりさ!」
P「おいおい、そんなこと威張るなって……サボるのは勘弁だが、まぁ、今日くらいは見逃すよ」
真美「……っ!」
P「わかったか?」
真美「……うん、わかった……」
P「……」
_,...、
,. . . :―‐-. .、 /:_: : : : ヽ
, . :´: : : : : : : : : : : `ヽ、__): : : : :{
/: : : :,: : : : : : : : : : : : :_: ヽ_): : : : :.
/: : : :/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :、: : : : :!
,: : : :./: : : , :': : : : : : :,: : : : : : :}_: ',: : : : l
l: : :/:{: : : /: : : : : : : :/: : : : : : /ィ: : ,: : : :!
{: :/: :!: : /: /: :,ィ: :./: :,: : : : :/ Ⅵ:!: : : {
∨-、|:,イ: :/://イ /:イ: : :/:/ }/: : : :.!
{-、.|: l:./ __-― '/: //ー--/: : : : :.|
㌧_|: |' イ斥㍉/イ ィ心イ : : : : :.:|
|: | 弋ソ {,ソ/|: : : : : : |
|: |、 , { ,リ: : : : : :|
ヾ! _ 人!:l: : : ハ: j ……うん、わかった……
| :.、 ´ / |:ハ: : | ;/
/| ` r- ‐ ´ / }: :/
_//イ { ヽ、_ l:/
/:、 \ \ ヾ / `ヽ、 /
/:::::::::\ `ヽ \ /イ /:::::l
P「……よし。それで、やよいだが……」
やよい「……」ポー
P「やよい? どうした、大丈夫か?」
やよい「はわっ! す、すみませんプロデューサー! ちょっとボーっとしちゃって……」
P「はは、まあいいさ。えっと、やよいに関しては……」
真美「……」ガタ
美希「あれ、真美? 帰るのー?」
真美「うん……ミキミキ、ミーティング、頑張ってね」
美希「うう、やっぱり怒られちゃうのかな? ハニー、怒るとこわいの……」
真美「……おつかれさまー」
ガチャ……
真美(兄ちゃん……今日、仕事終わったら、時間作ってくれるって、言ったのに……)
真美「……うそつきじゃん。針千本の刑だよ……もう」ボソ
/: : : : : : : : : : /: : : : : / \: : : : : : : : :}: : : : : : : : : : :..
,: : : : : : : : : /: {: : : : : :{ ヽ: : : : : : : :i!: : : : : : : : : : :.
,: : : : : : : : : :l: ハ: : : : :l: ! _ 、-: : : : : : :}、: : : : : : : : : : :.
l: : l: : : : l: :.,イ:.! ∨: : :{:.l ´ ̄ ヽ: : : : : :/ ,: : : : : : : : : : :.
}: /: : : :/!: :l {:.i` ∨: :.|リ __ }: ,ィ= 、 ,: : : : : : : : : : .
/:ハ: : : { Ⅵ __. ∨:.l ,.ィチハ`ヽ, /! / } ヽ: : : : : : : : : :.
ヽ: :ト, {i´テ㍉ \ て刈 ' {:l } / ∨: : : : : : 、: \
Ⅵハ、 弋)ソ 弋)ソ |:.| , ' ∨: : : : : :,: .
{:ハ , ,ハ:l-' ∨ : : : : : :,:.
l: ム イ |ヾ、 |: : : : : : : }
|: :人 ー / ! リ∧: : : : リ ……うそつきじゃん。針千本の刑だよ……もう
|:/ > 、 ,.. ´ ヽ /イ ヽ:l: :/
|' `ヽ、_ ,. イ \ /:イ
__,...ィ/// ! /////> -、__ /
/ {、 //// / /////,....< `ヽ、
/ \{///ー 、 ,.  ̄ ///// ヽ
~ 会議室 ~
P「……」ポチポチ
ガチャ……
美希「お、オジャマしまーす……」
P「おお、美希。来たか」スッ
美希「うん……ハニー、何してたの?」
P「ん、ああ……メールだよ」
美希「もしかして、真美に?」
P「勘が鋭いな、その通りだよ」
美希「あは、ハニーのことならなんだってわかるよ!」
P「ははは、参ったな……さて、ミーティング始めるか」
美希「……メール、送ってからでイイよ」
P「……」
美希「ミキ、気にしないから。真美に言うこと、あったんでしょ? ミキたちの前で言えないこと」
P「……すまない、お言葉に甘えるよ」
P「お待たせしてすまん。メールは送ったから、今度こそ始めよう」
美希「うん。今日のミキは、えっとなんて言ったかな……シショーにお話聞くの!」
P「殊勝に、な。使い道もあってるのかどうか微妙なとこだが……まあ、いい」
P(……美希のことだから、なんて送ったのかとか、しつこく聞かれると思ったんだが……)
P「……さて」ペラ
美希「ハニー、それなに?」
P「ああ、これはアンケート結果だよ。今日のファン感謝イベントの、満足度調査」
美希「んー? つまりー……どういうこと?」
P「要するに、ファンたちがどれだけ喜んでくれたか、ってアンケートさ」
美希「ふーん……ミキの前に並んでた人、どんなこと言ってたの?」
P(……どーせみんな大満足なの☆ とか言わないんだな。美希がこういうことに興味を示すのも珍しい)
P「まあ焦るなって。まずはこれを見ながら、今日の反省をしていこうか」
美希「はいなの!」
P「このグラフを見てくれ。三本棒が出てるだろ?」
美希「えーっと……棒が一本ピューって出てて、あとの二本は、おんなじくらいの高さだね」
P「その一本飛び出してるのが、やよいの前に並んだ人が、今日は最高だったと答えてくれた割合だ」
美希「……90パーセント、って書いてある」
P「ああ。そしてあとの二本は……美希と真美」
美希「そっか……やよいのに比べると、ちょっとだけおチビさんだね」
P「そうだな」
美希「……」
P(グラフにして持ってきたのは正解だったかもしれない)
P(見た目でわかりやすいほうが、美希の頭に入るだろうからな……しかし)
P「こいつを見て、どう思う?」
美希「……ミキ、まだまだなんだな、って思った」
P(うーむ……ちょっとばかりショックでか過ぎただろうか……)
美希「はーぁ……」
P「ま、まあ、何も怒ってるわけじゃないさ! そんなに気を落とすな」
美希「でもぉ……」シュン
P「……ごほん! えー、なんだ……美希の数値だって、決して悪いわけじゃないんだぞ?」
P「お前たちが活動し始めた頃に比べたら、ずっとずっと良くなってるし……」
美希「……」チラ
P「そ、それにホラ! こうやって差が出てしまったのは、今日たまたまで……いつもは……」
美希「…………ぷ」
P「……美希?」
美希「ぷぷぷ……あはは!」
P「……おいおい、どうして笑ってるんだ?」
/ / \ \ 、
′ / / } ヽ } }
′ / / ∨ ,ハ `ア ′
i¦ _イ_ ′ ィ / }、 ∨
|| i ′{⌒{ / l/-=ミ/ハ } ',
|人 人{ ,二、′/ /^ヽ|∨ 、
\,ハ ⌒ヾ ,二、 |/ ′ \ l|
/ !´´ ‘⌒ヾY / /} 、 ミト ,_
-=≦ イ} ′ ´´ 厶イ / 个ト , \ | ⌒
人 rァ 、 リ /´ j/ ミトミ ,_
/ ヽ 、_ ノ / / i{ ⌒
_,彡 ノ ∧ _,. ァ′/ / 八
⌒ ー=≦{ .′`ァ弋爪 /イハ , i{ ( \
{/ {__/ } }/ ハ 丶 \
( /Vノ ,,' } \
\ V人 , ´ / 人 マニ=一
ハ \ / / ヽ、 ヽ
美希「あははっ! だ、だってハニーったら……なんか、すっごい必死って感じ!」
P「……お前なあ」
美希「ひぃ、ひぃー……あふぅ」
P「まったく、さっきへこんでたのはフリだったのか?」
美希「……むー、フリかって言われると……そーでもないかも」
P「美希なりに、ちゃんと考えて欲しいと思って持ってきたんだが……」
美希「うん。ミキね、ちゃんと考えたし、感じたよ」
美希「まだまだなんだなーって思ったことはホントだし、やよいはちゃんとお仕事できててエライな、とも思った」
P「……」
美希「それにね、ハニーがちゃあんと、ミキのこと考えてくれてるんだってことも感じたの!」
美希「こんなに、わかりやすくしてくれたし……優しくしないで、ちゃんと結果を教えてくれたから」
P「俺のことはいいよ……プロデューサーとして、当然のことだ」
美希「あは☆ ハニーったら、ひょっとして照れてるーっ?」
P「照れるか、あほ!」
P「まあ、そこまで考えてくれたなら、合格点をやろう」
美希「やった♪」
P「だがこれからは、今日みたいにやっつけ仕事をしないこと! 手を抜くんじゃないぞ!」
美希「うっ……やっぱり、バレてた?」
P「当たり前だ。こうして結果として見る前から、ばっちりわかってたさ」
美希「やよいの方ばっか向いてると思ったのにー……」
P「もう一年近い付き合いだからな、それくらい遠くからでも一目でわかる」
P「美希なら……、本気の美希ならあんなもんじゃない。もっとずっと、キラキラしていたはずだ」
美希「……」
P「それが例えステージの上じゃなくても、お前にはスターのオーラがある。今日はそれが見られなかった」
P「俺はそれが残念でな……って、美希?」
美希「ふふ、そっか……」
P「……一応、説教のつもりなんだが……なんでにやけてるんだ?」
美希「あは、ナイショなの!」
4
P「まあ、話すことはこれくらいだな……特に他になければ、もう帰っても問題ないぞ」
美希「うん。……ねえ、ハニー?」
P「ん? どうした、まだ何か聞きたいことでもあるのか?」
美希「聞きたいことってゆーか……言いたいこと、って感じかな。ヒトリゴトって感じかも」
P「なんだ、美希にしては歯切れが悪いな……どうしたんだ、なんでも言ってみろ」
美希「うーんとね……」
P「……」
美希「ミキ、やっぱりハニーのこと、大好きなの」
P「……それは、」
美希「ああ、ううん! わかってるの! ハニーはミキの気持ちには応えられないんだ、って」
P「……」
美希「もう何度も言ったもんね、この言葉。大好きはーにぃ~、って」
P「美希……、俺はプロデューサーであって、お前はアイドルであってだな……」
美希「もー、だからこれはヒトリゴトなの! ハニーはちょっと、お口にチャックしといて欲しいって思うな!」
P「……」
美希「……なんでこういうこと、また言い出したかって言うとね……」
美希「ミキ、今日頭をガーンって殴られたからなんだ」
P「……はぁあ!? な、殴られたって、いつ!? イベントの時かっ!?」
美希「んー? あ、別に殴られてはないかも! あは☆」
美希「えっとね、つまりー……そう、こういうことなの!」
美希「ミキはね、ハニーのこと大好き。何回フラれたって、それは変わらないんだよ」
美希「それでね、心のどっかで、その……ハニーはきっといつか、ミキのこと、好きになってくれるって思ってたの」
P「……」
美希「いつになるか、わかんないけど……もしかしたら、ずーっとずっと先で」
美希「ミキがおばさんになって、アイドルを辞めちゃったときになるかもしれないけど!」
美希「……ハニーはいつか、きっとミキに夢中になってくれる、って信じてるの」
P「……ずいぶん自信家だな」
美希「あは! だって、ミキだよ?」
P「はは、説得力のある言葉だ」
美希「……でもね。今日でそれは、“信じてる”、じゃなくて、“信じてた”、に変わっちゃったの」
P「……」
oh……
美希「今まで、ずっと自信マンマンに信じてたのはね……」
美希「ハニーを好きなのは、ミキだけ、って思ってたからなの」
P「……?」
美希「ライバルなんて、誰もいなくて……ハニーのこと、こんなに好きになるのはミキくらいだって思ってたんだ」
美希「だってハニー、そんなに超イケメンってわけじゃないもんね! そこらへんにいるフツーの人って感じ!」
P「お、おい……褒めてるのか、けなしてるのか?」
美希「んー。わかんない! でもでも、それでも、ミキがハニーのこと好きだってことは……わかるよ」
P「……」
美希「むー、反応薄いの! 好きって言いすぎちゃったかな……」
P「ははは……」
美希「うーん……なんか、自分でも何が言いたいのかわかんなくなってきちゃった。あふぅ」
_____
\`ヽ
. -- . 〉/
,. ´ `¨` 丶
/ \
/ { ヽ
,′ ! | | ト、 ;
l |八 |\ | \ ′
l: l | \j \} _ \ .; ∩ ,.. -- 、
|i:..l抖ャ=x _ ヽ} i } | r‐<,.ァ─一'
. ,仆八ヾ V心 ´ ̄¨ /\ \, / `¨´し‐‐ }
/八 ハ , / 八 ヽ { } -ヽ
/ 込、 _ , / /厂ヽ! ′ 〈つ / それでも、ミキがハニーのこと好きだってことは……わかるよ
/ {仆〕ト。. イ / } ヽ >‐'
/ l| |八 〕=-‐ ´ ,{ { 八, _| {
ー=彡 八 | ヽ___ノ ー=彡 | (}-、 {廴___込、
ハ { ヾ厂o。 ー‐=彡 人_.ィ: : :i |: : : : : : : :〉
//: : 〉| / ゚0゚゚´(/ /: : : : : : :.V: : : : : : : :{
(,/: 仁八 | //_彡':/: :_;_: : : : : 〕:ー一'⌒ヽ〉
/: : :|ニニニ} 人 ,. / /⌒ヽ:.{( : :´¨ : : `:.厂}: : : : : / /{
/: : : : :iVニイニニハ {,.仁}..ィ: : /: : : : \; . : : : : 〉 .|.: : : :.∧ Vハ
ァ一′: : : : :.|: : |: : |ニ仁《ニニ| : : :.:l: : : : : : : ヽ: : : : :{ ∧: : : :/∧ Vハ
/: : ̄ヽ: : : : :_〉 ;ゝ: :》´¨¨¨`ヾ.{ : :_;⊥: ;_:_: : : 人; : : : : \}: : : :/: :| }: :}
. ∧: : : : : { :\: { : :{ : :〃 /: / : : : : :`ヽ{/ ハ: : : : : :.} : : : : : | |::/
.,′l: : : : : : :〈¨¨厂 ̄勹 /_:/ : : : : : : :_⊥ / \: : : /: : : : : : | |:{
{. レ'⌒ヾ: : } 〈三フ一' 〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/〉 / /\: ヽ : : : : : i {:.|
.廴/: : : : :o。{ / `ー=ニ.___〈/ /l / \: : : : : :./ 厂
ヽ : : : : /Ⅵ /。 i ∨ // 八( \: : : {_/
L_:./ У ゚0o。 . ' ∨{( \ ` ̄´
美希「とにかくね、ミキが言いたいことは……」
美希「この気持ちは誰にも負けない、って思ってないとダメ!」
美希「ってことなの!」
P「……いまいち、よくわからないが……」
美希「きっとそのうちわかるよ。よーするに、ハニーのことを好きなのは、ミキだけじゃないの」
P「!?」
P(……そのセリフが一番わかりやすくて、ビックリしたんだけど)
美希「それを目の前で宣言されちゃったから、ミキ的には、なんか頭をガツーンってやられたキブンになったんだ」
P「……」
美希「だからね、このヒトリゴトは……センセンフコクなの!」
美希「ミキは誰にも負けない、負けたくない。ハニーのハートをゼッタイゼッタイ、奪ってみせるって!」
P「そ、そうか……」
美希「うん! だから覚悟しといてね! それじゃ、バイバーイ、なの!」
タタタ……ガチャ!
タッタッタ……
やるおAA録2ってとこから
邪魔だったらやめるよー
P「……」
P(美希の言ったこと、どういう風に解釈したらいいか、わからないな……)
P「……」
P「……いや、違う……本当はわかってるはずだ」
P(美希のコンディションが変化したのは、今日の営業が始まってからだった)
P(その間に、美希が話した人物……俺がいないところで、二人で話すことができたのは)
P「……」
ピピピピ
メール着信:双海真美
ピッ
P「はは、相変わらず読解が難しいメールだ。ギャル文字ばっか使いおって」
P「さあて……俺もいい加減、真美のところに行かないと」
P「今日最後の、プロデューサーとしての仕事を、しに行かなくちゃな」
休憩するよー!!
愛ちゃん休憩はえー
ろーでぃんぐろーでぃんぐーみーじーかめーきぃぼぉー それっ!
~ 公園 ~
P「……真美。すまない、待ったか」
真美「あ、兄ちゃん! ううん、真美も今来たところだよっ!」
P(鼻の頭が赤い……寒くない季節とは言え、時間が時間だからな)
P「嘘つくなって、ずっと待ってたんだろ? ほら、暖かいミルクティーだ」スッ
真美「えへへ……ありがと」
プシュ……
コク、コク
真美「うん……あったかいね、おいしい」
P「……待たせて悪かった、ちょっとばかり美希とのミーティングが長引いてな」
真美「んっふっふ~、そんなに長いお説教だったのかい? 兄ちゃんも律っちゃんと一緒で鬼軍曹だね!」
P「ははは、そういうな。律子と同じで、愛を込めた長~いお説教だったのさ」
真美「ミキミキ、かわいそ~!」
/: : : : : : : : : : : : : : ;: : \__ノ: : : : : :l
/:/: : : : : : : : : : : :,: : : :}:_: : :.∨_): : : : |
,: /: :/: : : : :/: : : :/: : : :; ミ、: :.∨: : : : :.!
,: {: :/: : : : :/: ://: : : :/ ヽ: : }: : : : : ;
{: |: {: : : : :/:イ /: : : :/ __ ∨:|: : : : :/
Ⅵ: !: : : /l/`ヽ {/: : / ´ Ⅵ: : : :/
}:lリ: : :/ /__ {: :/ _,. Ⅳ: : : {
rⅣ/ ィ ⌒ヽ l:/ ´ ̄ ヽ /!: : : : :l
{ }ハ ´ , {ハ: : : : :.:.
ヽ!: l. 八:!: : : : : .
|: |〉、 <-二 フ /: : リ: : : :l: :} えへへ……ありがと
∧:!、 、 ` ´ ,..<_ l: : : : : :./j:/
/ヽ//ハ ュ - く/} /ヽ: /!: : { /
/ ∨/ハ { _}/l/ }' 、: :.!
/ `ヽ、_}//∧ー- ´/イ / ヾj
/  ̄ ー― '´ / ,'
真美「……あのさ、ちょっとだけ、すっぽかされるかと思っちゃったよ」
P「俺から言い出したことだしな、もちろん来るよ」
真美「でもでも、今日の兄ちゃん、なんか冷房無視って感じだし!」
P「……もしかして、冷酷無比って言いたいのか?」
真美「んー? そうかも。まあ、そんな細かいことはいいのだよ、兄ちゃん」
P「……」
真美「えーっと、何から話そっか……あ、お説教でもイイよ。今日の真美はシショーに話聞くからさっ!」
P「それを言うなら、殊勝に、だな。まったく……美希といい真美といい、うろ覚えで適当なこと言いおって」
真美「……えへへ、ごめんね、兄ちゃん」
P「ん? 言葉が間違ったことに対してか? そんなの別に気にするようなことじゃないぞ」
真美「じゃなくて~! なんて言ったらいいんだろ……そうそう」
真美「ミキミキと、一緒ってことがさ」
P「……」
真美「……ホントはね、全部知ってるんだ。ミーティングで、ミキミキと兄ちゃんが何のお話したかって」
P「……そうだったのか」
真美「うん。だってミキミキったらさ、さっきこんなメール送って来たんだもん!」
……………………………………
From:ミキミキ
Sub:センセンフコク!
ミキだよ→♪
今日はお疲れさま、リ→ダ→!
フッフッフ…ついに言ってやったの!
ハニーのハートを奪ってやるんダ→!って!
ミキね、真美にはゼッタイ負けないんだから。
センセンフコクしたからには、
明日からはCHO→本気モードってカンジ♪
あ、ついでに真美のキモチもハニーにバラしちゃった^-^
ごめんね!
……………………………………
P「こ、これはこれは……」
真美「ヒドすぎって感じっしょー!」
_
,. . : :―: . . 、 /_: :`ヽ、
,. :´: : : : : : : : : _: :`ヽ、(__。): : : ヽ
/: : : : : : : : : : ,: : : : : : ト、_: : : :ヽ。ノ: : : : {
/: : : :/: : : : : :/: : :/}: : / <: : : : l !: : : : :.!
|: : : :/: : :/: ,ィ: : : : / /: / ヽ: : : !|: : : : : |
l: : :/: :,イ//: ,.ィ:/ // _ !: : :}l: : : : :.:|
{: : :l: / / _/イ /イ / 、__/ ` | : / !: : : : :.|
∨_{/ ,ィ斥心 ,ィチ㍉、 }:/ |: : : : : {
{ ,ハ 弋(ソ 弋(ソ /'ハ !: : : : : l
∨ム , /-,./ j: : : : : :{
ヽ八 u /- ' / : : : : 八
込、 r‐ っ ,イ:/ /: : :イ: / \ ヒドすぎって感じっしょー!
ヽ: > <,イ /: / j:/
/ 从| ` ´ |{/l/、 /イ /
/ 、 ヽ| |/ }、
,.ィ{  ̄\´ `/ /`ヽ、
/:::::l \ 、 `ヽ、 / イ / /:::::::ヽ
/:::::::j `ヽ、 ヽ-/ // イ::::::::::::}
真美「あのね、兄ちゃん」
P「……ああ」
真美「朝言ったことの意味って、こういうことだったんだよ」
P「……」
真美「兄ちゃんは、真美だけの兄ちゃんだ、って確認したかったの。だから……」
P「……」
真美「だから……あのね、その……」
P(ここまで来れば、さすがに真美の言いたいことはわかる……だが)
P「真美。俺は、真美の気持ちを尊重したいがな……」
真美「うあうあー! 兄ちゃん、ダメだよー!」
P「え?」
真美「女の子の、一世風靡のコクハクなんだから、ちゃんと最後まで聞かなきゃダメに決まってるっしょー!」
P「もしかして、一世一代の告白って言いたいのか?」
真美「うん、そんなカンジの! それをさえぎって、何か言うのは反則~! 兄ちゃんの負け!」
P(何に負けるのかわからないが……)
P「……わかったよ、すまなかった。続き、聞かせてくれ」
真美「うー……もう。なんかそう言われると、急にやりにくくなったっぽいよ……」
P「え!?」
真美「うあうあ~……兄ちゃんのせいだよー……」
P「ちょ、そんなこと言われても……」
_,. : : : ̄ ̄ ̄: : :- 、__ /: : : ヽ
,. : :´: : : : : : : : : : :--:、: :__/: : : : : : ハ
/: : : :, : : : : : :l: : : : : : : :(__。)_:_: : : : : |
,:': : : : :/: : : : : ::/_: ,: : :__: : : :(__。): , : : : :!
/: ; : : : {: : : : : :./ `/イ: : -: : : :{: : : : : : :|
,: : l: : : : : :j: : : :.l \: :_/:ハ: : : : : :.|
|: : }: : : : :/!: : l:/ l: :,ィハ |: : : : : :|
}: イ: : : : / l: : l:{ / }:// } !: ; : : : :!:.
l/ ∨: :/、_ Ⅵ!リ 、__/_ ,: { ' / |:/: :; : :.|::.
Ⅳrtチテ从 伐テテ' } |:/_,/ {: : / : : l: :.
}ハ  ̄ , ` ̄ j:{/`ヽ. |: /: : :.:.|: :}
} /リ / },!イ: : : : :!: ;
人 ー-、 ,..ィ / //: :!: : : : :|:/ うあうあ~……兄ちゃんのせいだよー……
>---- ≦ / / / {:.ハ: : : :.j/
/ / __/ / {/ l/ }: : :/
真美「ま、真美はね、えっとその……うあー! もうっ!」
P「お、落ち着け! すぐパニックになるのは真美の悪い癖だぞ」
真美「ぶー……兄ちゃんはいっつもレーセーキンチャクだよねっ」
P「冷静沈着、な。でもお前たちがいつも元気にはしゃぎまわるから、一人くらいそうしないといけないだろ?」
真美「むむ、兄ちゃんが冷血なのは、真美たちが原因だったのか……ふぅ」
P「冷血って、ちょっと言いすぎだろ……落ち着いたか?」
真美「うん……ちょっとだけ、ね」
P「……」
真美「……ねえ、兄ちゃん……」
P「……なんだ?」
真美「あのさ……、やっぱり、ちょっぴり、怖いからさ。その……て、手を……」
P「手?」
真美「うん……手、握っててくんないかな……」
==ヽ /¬.:.:.:、
. : : :-‐― : \ーヾ{{ /.:.:.:.:.:.:i
. : ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:廴_刈.i!.:.:.:.:.:.:i
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!.:.:.:.:.:..:|
,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}∧∧ヘ,.:.:.:.:.:.:.i!.:.:.:.:.:.:.:|
i.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:! ゞ,.:.:.:.:.i!.:.:.:.:.:.:.:|
|.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:i.:.:i :j 、.:.:i!.:.:.:.:.:.:.:i
,:.:.:/.:.:{.:.:.:.:.:i.:.:И ,:-‐―‐- ∨:i!.:.:.:.:.:.从
{.:.イ.:.:.:!.:.:.:.:.И:/ ,:´气ヾ ';:.|i.:.:.:.:.:j.:/
!:/!.:.:.:.:、.:! f::ユ ヒツ ',|i.:.:.:.丿!.
! ',.:.:.:.:.:| ヾソ ノi!.:.:,.' ヽ、
ヽ.:.:!.:.:.!、 、 / i!.:./ \ うん……手、握っててくんないかな……
_,、 / .:≠圭ェ、 ≦斧三三气. / }
/ \'゙ /三三三三=/三三三三:/ /
{` ___ゝ/三三三三_/三三三=/ /
{ゝ' ̄ ヽ、=≠ヽ / '
_.. :::==ニ>⌒ヽ パシッ __
// / . ! _人_/// /::::::::::::ヽ
, ' / { ノ } ( _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|:::::::::::::::::|─
/ ./ l } } ハ ( // ノ弋' |:::::::::::::::::|
{ { l└1 .} ( / __ 二 \___,,ノ |:::::::::::::::::|
', ', ---| { |.Y⌒ ( く /ヽ __|::::::::::::::::|─
\二二ハ `ー┴‐┐ ./\_) ィ >──‐ " ヽ:::::::::ノ
,. --―‐" | 下二ニニ__. ヽ, Y〈 { /  ̄
`ト----‐く‐┘ ヽノ ヽ. 〈
. `  ̄ ̄´ \ノ\_)
, ‐、 ,- 、
ノ ァ'´⌒ヽ ,
( (iミ//illi)))
γ´⌒´--ヾvーヽ⌒ヽ
/⌒ ィ `i´ ); `ヽ
/ ノ^ 、___¥__人 |
 ̄! ,,,ノ爻\_ _人 ノr; ̄ ̄ ̄````"""''‐-、、
( <_ \ヘ、,, __,+、__rノ `ヽ
__ヽ_ \ )ゝ、__,+、_ア:} ノ
ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈______,,,,,,...,,-‐''
〈J .〉、| |, |ヽ-´
/"" | |: |
レ :|: | リ
/ ノ|__| |
| ,, ソ ヽ )
.,ゝ ) イ ヽ ノ
y `レl 〈´ リ
/ ノ | |
l / l;; |
〉 〈 〉 |
/ ::| (_ヽ \、
(。mnノ `ヽnm
P「……」
ギュッ
真美「えへへ……ありがと。兄ちゃんの手がでっかくてゴツいね」
P「真美の手は小さくて、柔らかいな」
真美「んっふっふっ、なんかそれ、兄ちゃんが言うとヘンタイっぽいよ~?」
P「うるせい」
P(……真美の手は……本当に小さくて、柔らかくて……、冷えきっていて)
P(少しでも乱暴に扱ったら、すぐに壊れてしまいそうなほど、繊細で……)
P(そして……、心の中の不安が溢れてしまっているかのように、小さく震えていた)
真美「……ま、真美はね」
P「……」
真美「兄ちゃんのこと、ね……う、うぅ……」ウルウル
P「ゆっくりでいいさ、俺は逃げないから……」
真美「う、うん……あんがと……ずび」
真美「好きなんだよぉ……」
真美「……真美のことだけ、見ててほしいの……」
真美「み、みんなの兄ちゃんになんて、ホントは……、なってほしくないんだよぉ……」
ポロポロ……
_,...、
,. . . :―‐-. .、 /:_: : : : ヽ
, . :´: : : : : : : : : : : `ヽ、__): : : : :{
/: : : :,: : : : : : : : : : : : :_: ヽ_): : : : :.
/: : : :/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :、: : : : :!
,: : : :./: : : , :': : : : : : :,: : : : : : :}_: ',: : : : l
l: : :/:{: : : /: : : : : : : :/: : : : : : /ィ: : ,: : : :!
{: :/: :!: : /: /: :,ィ: :./: :,: : : : :/ Ⅵ:!: : : {
∨-、|:,イ: :/://イ /:イ: : :/:/ }/: : : :.!
{-、.|: l:./ __-― '/: //ー--/: : : : :.|
㌧_|: |' イ斥㍉/イ ィ心イ : : : : :.:|
|: | 弋ソ {,ソ/|: : : : : : |
|: |、 , { ,リ: : : : : :|
ヾ! _ 人!:l: : : ハ: j
| :.、 ´ / |:ハ: : | ;/ ……ま、真美はね……兄ちゃんのこと、ね……
/| ` r- ‐ ´ / }: :/
_//イ { ヽ、_ l:/
/:、 \ \ ヾ / `ヽ、 /
/:::::::::\ `ヽ \ /イ /:::::l
ヽ/l l ニ|ニ ,.、-''"..;:;:;:;:;:;:;:... `'ヽ、
( ( ̄  ̄) /....:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.....ヽ、/ ̄ ̄ ̄ ̄\/
 ̄  ̄ i_;;、:_;、;_;、;、;、、ィッ.;:;:;:;:;: / 興 男 君
,.、-──-- 、.,_ ,、 | ,,,,,, / ;:;:;:;:;:;: | 味 の :
``''--イ ,),、,! ''''' \ ;;;;;;;;;_| が は :
ヾー'゙ |ヒニニュ ャニ,ニニ、> 〉;; / _| あ だ
ノ l ハ l ヾ トイ `!゙l)_j ' iリ__, ` }ii l f'ト〉 る か
_,,.P _ノ / ノ ノ ノノ!_丿 | l ` " ''' }ii リノ | の に |\__
ノ ,、ィ'-=z=F [_ .l! .{ 、 ィ!ii;}' ノ| か |
-‐''゙_ノ ,ノ '゙ (ソ ヽ {! ゙ー<⌒' ,ミi;i;}ー'゙ | ね |
、 ィッ>f「 _,,二- ヽ. }i、 -===-' リiii;ツ | ? |
`〒T〔!| r ,_ノ _ノ}lli, -r=‐ ,i;llilili| > _____/`ヽ、
゙、ヽ`! l _ _」 // '}llli, ,;i|i;, ,,ii;ilililll'゙リ /  ̄ l l ,、 ''⌒゙ヽ、
`ト.、! lj (__l、/ | ゙ト!llllllllllliillllllllヅ_、-゙ /,l l /
l ゙ト、 t'゙ | | | |、'lトllトllトツ "´ // l l /
,ィ、化ァ ',\ l 〉 | | | ゙、 //∧ / / l l l
(爪((、`ー'′ ', `''t‐--'′〉ト、 | | |. Vハ彡 ∧ / |_L、 i | /
 ̄ ̄ ̄`¨`''ー--ニL_ `!、 `! l ̄`''┴--┴'-'゙-─…''"´_,, ィ| l |/
P「……」
真美「う、うう……うわぁああああん!!」
P「えっ、ちょ、真美!?」
真美「あぁあ゛あ!! 兄ちゃん兄ちゃんっ! にい、ちゃん……!」
P「おい、落ち着けって……」
真美「これで落ち着いてられるわけないっしょー! うあうあー!!」
P「真美……」
真美「……うぅ……うぇええ……」
ボロボロ……
┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
_ノ _ノ _ノ ヽ/| ノ ノ 。。
/\___/ヽ
/ノヽ ヽ、
/ ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
| ン(○),ン <、(○)<::| |`ヽ、
| `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l |::::ヽl
. ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/ .|:::::i |
/ヽ !l |,r-r-| l! /ヽ |:::::l |
/ |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
/ | .| | .| ,U(ニ 、)ヽ
/ | .| | .|人(_(ニ、ノノ
P「……ほら真美、ひっひっふー、だ」
真美「う、うぇえ゛え……え? ……ひ、ひ、ふー?」
P「そうだ。俺の手なんて、もう壊れるくらいに強く握ってていい」
真美「……ぐすっ」
ギュー……
P「俺は逃げないから、ちゃんと真美の気持ち聞くから……とりあえず、落ち着け」
真美「……ひっひっふー……」
P「そうだ、いいぞ……! ひ、ひ、ふー!」
真美「…………ふぅ」
P「どうだ?」
真美「……兄ちゃん、ヘンの人っぽいよ~?」
P「いやお前な……言うに事欠いて、変人ってどういうことだい」
真美「ぷぷっ! ……あー、でも……ちょっと落ち着いた、かも」
つかせっかくいいシーンなのに真美の泣き顔AAなかった がっでむ
/. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i.
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | r-、 ヽ、 / / / ̄7l l ― / / ̄7l l _|_
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ノ// i |ヽi. _/| _/| \/ ― / \/ | ―――
/ i || i` - -、` i ノノ 'i /ヽ | ヽ | | / _/ / 丿
'ノ .. i )) '--、_`7 (( , 'i ノノ ヽ
ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
ノヽ、 ノノ _/ i \
/ヽ ヽヽ、___,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾヽ
>>102
近所のおっさんが感涙してるシーンじゃねえから!
真美「……」
P「……」
真美「あの、ごめんね、兄ちゃん」
P「今度はどうした?」
真美「だってその……みっともないとこ、見せちゃった」
P「……全然、みっともなくなんかないさ。真美は立派だったよ」
真美「……今度は、ちゃんと言うね。落ち着いて、兄ちゃんに告る」
P「……ああ、わかった」
真美「真美は兄ちゃんが、好き。大好き……いつも言ってるみたいな、好き、じゃなくて」
真美「彼氏になってほしい、っていう好き!」
真美「そ、それでね……」
真美「……兄ちゃんは、真美のこと、どう思ってるのか……教えてほしいんだ」
朝ご飯だよーー!!
_ __
/: : : : `: : :`丶、
/: : : : : : : : : : /: : : : : / \: : : : : : : : :}: : : : : : : : : : :..
,: : : : : : : : : /: {: : : : : :{ ヽ: : : : : : : :i!: : : : : : : : : : :.
,: : : : : : : : : :l: ハ: : : : :l: ! _ 、-: : : : : : :}、: : : : : : : : : : :.
l: : l: : : : l: :.,イ:.! ∨: : :{:.l ´ ̄ ヽ: : : : : :/ ,: : : : : : : : : : :.
}: /: : : :/!: :l {:.i` ∨: :.|リ __ }: ,ィ= 、 ,: : : : : : : : : : .
/:ハ: : : { Ⅵ __. ∨:.l ,.ィチハ`ヽ, /! / } ヽ: : : : : : : : : :.
ヽ: :ト, {i´テ㍉ \ て刈 ' {:l } / ∨: : : : : : 、: \
Ⅵハ、 弋)ソ 弋)ソ |:.| , ' ∨: : : : : :,: .
{:ハ // , /// ,ハ:l-' ∨ : : : : : :,:.
l: ム イ |ヾ、 |: : : : : : : }
|: :人 ー ´ / ! リ∧: : : : リ ……兄ちゃんは、真美のこと、どう思ってるのか……教えてほしいんだ
|:/ > 、 ,.. ´ ヽ /イ ヽ:l: :/
|' `ヽ、_ ,. イ \ /:イ
__,...ィ/// ! /////> -、__ /
/ {、 //// / /////,....< `ヽ、
/ \{///ー 、 ,.  ̄ ///// ヽ
愛ちゃああああああああああん 代わりに食ってくれええええええええええええええええええ
,...r-‐ー――- ..、
,..r‐'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::....、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
,r'::::::::::::::::::::::::::::::::::.:r::::、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::: lヽヽ\::;::::ヽ:::::::::ヽ:ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ l l:::l ::::l::::::i ヽ:::::;i:::l
i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::l l i l:l l::i l::::l ;r'i'l|`i:|
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::| ,r;::|''l;|"'`!l "'' ,,. -,.!
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:il::l r" ' ,..._ i,::!. 'ヽ
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::l'' ri´::),. ヽ 、 `.
i::::::::::::::::::::::::::::::::::::i l ` 、 !
l::::::::::::::::::::::::::::::::::::i | .: . l
l::::::::::::::::::::::::::::::::::l:l ' ‐ ' !
l:::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ _.ノ ,'
l:::::::::::::::::::::::::::::::::iゝ .. -‐ '´ノ / 探したらあった
,.;:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,ィ' 、 i
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;、 `::., i
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ ` ' 、,,... _ ,.. '
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::.、 // i,
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ).、 ,..r'" `
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:; ,../
P「……真美。ありがとう、そう言ってもらえて、すごく嬉しいよ」
真美「……」
P「……」
真美「あの……」
P「俺はな、真美のことがもちろん好きだ」
真美「……! そ、それじゃあ!」
P「だけど、それはきっと……、真美の思っている好き、とは違うものなんだよ」
真美「……え」
P「真美の気持ちに、応えることは出来ない……すまん」
,. . : ´ ̄ ̄`ヽ、__ /: : :ヽ、
,. :´: : : : : : : : : :;_: : : ヽ⌒}_: : : ::.
/: : : : : :,: /: : : : / ´ー、_: ∨ ,): : : : .
/: : : : : : :/:/!: : ; :./ _、:∨: : : : : : :.
/: ,: : :,: : :/:l^ |: :/,イ ´ ̄ヽ ヽ: :ト、: : :,: : : :.
|: l: : :l: : /l/__ {:/ __ {: :.; ヽ: :{: : : : .、
{:ハ: : ;: ://,ィt、 ,ィt、ヽ l: / Ⅵ: : ト、: :\
' ∨:l: { i 弋ソ 弋ソ ノ ハ! }: : : ! ヽ: :}
Ⅵ: ! ' ハ!,} /: : : :| }:/
(ニ- ヽ!ハ , ―- 、 ム:}' /イ: : :.| /
,ィ {:iハ { } 八:! ´ |: : :/ ……! そ、それじゃあ!
(ノ リ > ゝ-- ' < リ ,j: :/
/ l }> - <{ /ヽ、 /イ
/ 、Ⅵ l { / ヽ  ̄
/ ̄ \ /イ ∨ /、_
{::::::::::', ヽ { / / /::::ヽ
l::::::::::::} `ヾ 、 /_,..イ /:::::::::::}
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) | ないない
\ ` ⌒´ ,/
r、 r、/ ヘ
ヽヾ 三 |:l1 ヽ
\>ヽ/ |` } | |
ヘ lノ `'ソ | |
/´ / |. |
\. ィ | |
| | |
真美「……」
フラッ
P「っ!? ま、真美!?」
ヘタヘタ……
トスン!
真美「ぅあっ、いててて……うう、お尻打ったぁ~……」
P「お、おい、大丈夫か!? ケガは……」
真美「あはは、だ、だいじょぶだよ! こんくらいヘッチャだから!」
P「……」
真美「……あーあ、やっぱフラレちゃったか~」
/: : : : : : : : : : /: : : : : / \: : : : : : : : :}: : : : : : : : : : :..
,: : : : : : : : : /: {: : : : : :{ ヽ: : : : : : : :i!: : : : : : : : : : :.
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l: : l: : : : l: :.,イ:.! ∨: : :{:.l ´ ̄ ヽ: : : : : :/ ,: : : : : : : : : : :.
}: /: : : :/!: :l {:.i` ∨: :.|リ __ }: ,ィ= 、 ,: : : : : : : : : : .
/:ハ: : : { Ⅵ __. ∨:.l ,.ィチハ`ヽ, /! / } ヽ: : : : : : : : : :.
ヽ: :ト, {i´テ㍉ \ て刈 ' {:l } / ∨: : : : : : 、: \
Ⅵハ、 弋)ソ 弋)ソ |:.| , ' ∨: : : : : :,: .
{:ハ , ,ハ:l-' ∨ : : : : : :,:.
l: ム イ |ヾ、 |: : : : : : : }
|: :人 ー / ! リ∧: : : : リ ……あーあ、やっぱフラレちゃったか~
|:/ > 、 ,.. ´ ヽ /イ ヽ:l: :/
|' `ヽ、_ ,. イ \ /:イ
__,...ィ/// ! /////> -、__ /
/ {、 //// / /////,....< `ヽ、
/ \{///ー 、 ,.  ̄ ///// ヽ
真美「……わかってたんだよね、こうなること、ってさ」
P「……真美」
真美「だってさ~、あのミキミキでさえフラレ続けてるんだよ?」
P「真美、お前……知ってたのか」
真美「んっふっふー、兄ちゃん、女子のネットワークを舐めたらダメっしょ!」
P「……」
真美「……真美だってそりゃ最近は、モテオーラばりばりのへろもんムンムンだったけどさ……」
真美「まだまだ、ミキミキには適わないもん。そんくらい、わかるもん」
P「そんなこと言うなって……美希と比べてどうこう、って基準で応えたんじゃないさ」
真美「えへへ、兄ちゃんはやっぱ優しいねっ!」
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真美「ねえ、兄ちゃん」
P「なんだ?」
真美「ちゃんと、真美のことだけ考えて、振ってくれた?」
P「当たり前だろ……他に誰のことを考えるって言うんだ」
真美「ホントにホント~? なんかそれ、ウソっぽいよ~?」ジトー
P「本当だって……俺はな、真美。俺は、真美の……」
真美「兄ちゃんは真美のプロデューサーで、真美はアイドル?」
P「……ああ、そうだよ」
真美「真美たち今メッチャ売れてるもんね! だから……、」
真美「あのアイドル双海真美に熱愛発覚!? とかさせるわけにはいかないってカンジ?」
P「……」
真美「ピンポンピンポーン! って顔してるね」
真美「だけどそれって……“真美自身”のことだけ考えたって、言えるのかな」
==ヽ /¬.:.:.:、
. : : :-‐― : \ーヾ{{ /.:.:.:.:.:.:i
. : ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:廴_刈.i!.:.:.:.:.:.:i
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!.:.:.:.:.:..:|
,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}∧∧ヘ,.:.:.:.:.:.:.i!.:.:.:.:.:.:.:|
i.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:! ゞ,.:.:.:.:.i!.:.:.:.:.:.:.:|
|.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:i.:.:i :j 、.:.:i!.:.:.:.:.:.:.:i
,:.:.:/.:.:{.:.:.:.:.:i.:.:И ,:-‐―‐- ∨:i!.:.:.:.:.:.从
{.:.イ.:.:.:!.:.:.:.:.И:/ ,:´气ヾ ';:.|i.:.:.:.:.:j.:/
!:/!.:.:.:.:、.:! f::ユ ヒツ ',|i.:.:.:.丿!.
! ',.:.:.:.:.:| ヾソ ノi!.:.:,.' ヽ、
ヽ.:.:!.:.:.!、 、 / i!.:./ \
_,、 / .:≠圭ェ、 ≦斧三三气. / }
/ \'゙ /三三三三=/三三三三:/ /
{` ___ゝ/三三三三_/三三三=/ /
{ゝ' ̄ ヽ、=≠ヽ / '
f \ \ / ‘,
、 ィ≦´ヽ ヽ. \ ,.' i
`丶___ ャく \ ! i } /ヽ、 / ,'
/三三三\ ヽ i i .i !ィ''゚三三 ','i\ {
/三三三三ミ丶、_≠-}_:.!_!_}_ノ三三彡''゙´ {;:;:;:;:ヽーュ_ヽ、
P「……っ! それは……」
P(それは、どうなんだろう? 思えば俺は……美希に言い寄られた時も……)
P「……」
真美「……ごめんね、兄ちゃん。真美、今メッチャわがまま言ってるっぽいよ」
P「いや……いいさ」
真美「兄ちゃん。真美はね、兄ちゃんのこと、プロデューサーだから好きになったんじゃないんだよ」
真美「……兄ちゃんは、真美と遊んでくれるから好き。真美のわがまま、聞いてくれるから好き」
真美「真美がイタズラしたとき……ちゃんと叱ってくれるから、好き」
真美「兄ちゃんが褒めてくれるから、真美はガンバれる!」
真美「真美は、プロデューサーとしての兄ちゃんじゃなくて、兄ちゃんとしての兄ちゃんを好きになったの!」
真美「だから、フラレるならまだイイよ、しょーがないもんね。だけど……せめて」
真美「アイドルじゃない真美を見て……そんで、振ってほしいよ……」
_,...、
,. . . :―‐-. .、 /:_: : : : ヽ
, . :´: : : : : : : : : : : `ヽ、__): : : : :{
/: : : :,: : : : : : : : : : : : :_: ヽ_): : : : :.
/: : : :/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :、: : : : :!
,: : : :./: : : , :': : : : : : :,: : : : : : :}_: ',: : : : l
l: : :/:{: : : /: : : : : : : :/: : : : : : /ィ: : ,: : : :!
{: :/: :!: : /: /: :,ィ: :./: :,: : : : :/ Ⅵ:!: : : {
∨-、|:,イ: :/://イ /:イ: : :/:/ }/: : : :.!
{-、.|: l:./ __-― '/: //ー--/: : : : :.|
㌧_|: |' イ斥㍉/イ ィ心イ : : : : :.:|
|: | 弋ソ {,ソ/|: : : : : : |
|: |、 , { ,リ: : : : : :|
ヾ! _ 人!:l: : : ハ: j
| :.、 ´ / |:ハ: : | ;/ アイドルじゃない真美を見て……そんで、振ってほしいよ……
/| ` r- ‐ ´ / }: :/
_//イ { ヽ、_ l:/
/:、 \ \ ヾ / `ヽ、 /
/:::::::::\ `ヽ \ /イ /:::::l
P(彼女の震える声を聞きながら、俺は必死に真美のことだけを考えた)
P(……アイドルじゃない、ただの双海真美……)
P(イタズラ好きで、やんちゃで……、素直で、純粋で、とても心優しい、この女の子のことを)
P「……わかった」
真美「……」
P「ここにいる真美は、アイドルとしての双海真美じゃない」
P「……そう仮定した上で、答えを出すよ」
真美「……うん」
P「真美、俺は――」
~ 翌週、765プロ事務所 ~
ガチャ!
真美・亜美「「おっはよーだぴょーん!」」
やよい「あ、真美、亜美っ! おはよーっ!」
亜美「んっふっふ、やよいっちは今日も朝からカワイイなぁ~」スリスリ
やよい「あうあう、やめてよぉ~……」
真美「よいではないかよいではないか! 真美たちと一緒によいではないかゴッコしようよ~!」
やよい「よ、よいでは……? それってなにー?」
亜美「んっふっふー! 亜美が手取りアシ取り教えてあ・げ・……
パコンッ!
亜美「ぐぇっ! り、律っちゃん~!?」
律子「ったく……朝っぱらから元気ね。フェスに行く前にレッスンしてあげましょーか?」
亜美「うあうあー! 鬼軍曹のお通りっぽいよー!」
真美「逃げろーっ!」スタタ
‐ 、 ___
ィ´ ○' `ヽ、
. / ,○ ./! ! \ \
|,イ /// / ヽ ヘ ヽ ハ ヽ. ハ
ヽ i { { ! ⌒ ヽ ⌒\ } } }
∨ { r=z r=z レi|、 !
Xl⊃ r―ィ ⊂⊃ノXノ
ヘ ヽ ノ j /ノ 逃げろーっ!
>, 、 __ , イ
rf´ r弌廴-{f⌒itく. ヾTl7! |
`^ー'jfぶ!{_「フ癶._ ノ!!|===ュ
/`^,コト、Y、  ̄ 「| | |
}ー‐'´,.||ヘ}t `ー }_!.| |
l l || }个ーt--ェュ!|.レ'⌒ヽ
| | ゙1f⌒`7t==L1 fヘ|
! `ー冖t‐' リ ! ー゙,!
ヽ.___,ノ `¨´ `ー‐'
/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽミミ《ii(!!!/ヽ、/ヾ彡彡'三ミミヽノヽ
| フンッ |iッ、ヾ!i川( メ彡ミ彡'´,==ヾ巛彡
ゝ、____ノ `゙''‐=ミヽ/=ヽi|//彡》ミ)、ヾ、メノ
ミミミミミミミミi ヽ ヾミツ''' ヘ彡ヽ リ/
ミミミ/ ̄ヾツ ヽ ヽ ) |三キ´((ミ、_ノ
ミミ/:::::::::: \ i | |、 ヾヽ
ミ/::::::: ,ァェ三ミミミャ、 ヽ .i l / ri》ミニミャ、、
:::::::::::: ‐-、__、ヽヾミミ彡ノノ彡'_ノミミミヽ-彡ヾ、
ヽ:::::::::. ` `‐-',‐`ゝ、゙' /-‐'´)ミミミ=-`´ヽ ヽ
:::::i-、:::::  ̄ノ ..:ヽ !ヽ | ヾミミヽ
::: |:::::ヽ ::: /´/ ..:::::::_i i ::/ミ==- 俺だけ
:::..ヽ::::__ノ 、 ( ` )/ミヾ))
:ヽ、>´: ! i ⌒ ''´/ミ<ハ 仲間外れかよ・・・・・・
:::::::ヽ:::: ヽ ,/,二ニ'フ/!i|川 リ
::::::::::ヽ:::: ) , =ニ、_'ー-' .i'-‐┴‐-=、_
:::::::::.. ヽ、_ヽ `ー‐,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
;;;;;;;;\ ヽ、;::.... ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
、_ヽ、、_,,y
-‐ヾ;;;;;ヾツ;;;;;彡_,
ヽ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''<,_ _______
`゙シ;;;;;;;;;;;;;;、;;;;;ッ;;;;;ヾ;;;;;;;;ラ. /
彡;;;;;;リッヾ`ソリiiヾ、;;;;;彡 |
ノミ;;;;/´-゙'。、ノ ノ-。、iヾミ、 i ないない
リi;;;ミ. `ー ' _`ー' iミ、, ー='、
ノ彡ヽ -' u .!` | それはない
__ノ''゙゙´\J ,-‐、・ ./\__ |
`ヽ、 0 ./`ヽ、 ̄_/!`!) `ヽ-, \_
_,ィ-‐=´ ヽ. 〈 ヽ  ̄ / _/ /´`'ヽ、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
----──-- / \‐-、 ,r‐''´./ / \
--──ー--/`i─--  ̄ ̄ヽヽ ヽ ノ ヽ \
/ヽ__ / ./! /ヽ ヽ\ / /´ fi i
./!ヽ!__ / ! | .// / V ' |i! l
-チ/ fヽ二=/ / i ̄ // /-、 | ..::!' `ヽ
.┼=| i-- (( ⌒! /´、 ( ./ ̄::.... / ..::::::/ / ヽ
.! ヽ ) 〈 '' !,ヽ、! |/ ヽ ...... ::::::::ノ::/
.ヽ、 ( / ij ヽ i' ....:::::::::::ヽ:::::::::::..........::::::ィ'/:..
二二=====── | 〈..:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::ノ\::::....
)vナ ( ヽ、_ノ`'ヲ‐'' ) ::::::::::::::::_,,,./:::'' / ヽ`''':::::..
スタタタ……ドンッ!
真美「うあっ!」
P「うあっとと!」
亜美「おーっとここで真美選手脱落だーっ! 兄ちゃん看守に捕まってしまったー!」
P「何言ってんだ……すまん真美、ケガはないか?」
真美「う、うん……だいじょぶ」
P「余所見して走るなよ? というか、事務所内は走るな」
真美「ご、ごめんね……」モジモジ
亜美「……」
律子「……」
やよい「?」
_ __
/: : : : `: : :`丶、
/: : : : : : : : : : /: : : : : / \: : : : : : : : :}: : : : : : : : : : :..
,: : : : : : : : : /: {: : : : : :{ ヽ: : : : : : : :i!: : : : : : : : : : :.
,: : : : : : : : : :l: ハ: : : : :l: ! _ 、-: : : : : : :}、: : : : : : : : : : :.
l: : l: : : : l: :.,イ:.! ∨: : :{:.l ´ ̄ ヽ: : : : : :/ ,: : : : : : : : : : :.
}: /: : : :/!: :l {:.i` ∨: :.|リ __ }: ,ィ= 、 ,: : : : : : : : : : .
/:ハ: : : { Ⅵ __. ∨:.l ,.ィチハ`ヽ, /! / } ヽ: : : : : : : : : :.
ヽ: :ト, {i´テ㍉ \ て刈 ' {:l } / ∨: : : : : : 、: \
Ⅵハ、 弋)ソ 弋)ソ |:.| , ' ∨: : : : : :,: .
{:ハ // , /// ,ハ:l-' ∨ : : : : : :,:.
l: ム イ |ヾ、 |: : : : : : : }
|: :人 ー ´ / ! リ∧: : : : リ ご、ごめんね……
|:/ > 、 ,.. ´ ヽ /イ ヽ:l: :/
|' `ヽ、_ ,. イ \ /:イ モジモジ
__,...ィ/// ! /////> -、__ /
/ {、 //// / /////,....< `ヽ、
/ \{///ー 、 ,.  ̄ /////
亜美「ねえ、律っちゃん」
律子「……なに?」
亜美「なんか、ちがくない?」
律子「そーね」
亜美「真美と兄ちゃん、なんかあったのかな。ケンカ?」
律子「はぁ……亜美、アンタは気にしないで。はい、もう私たちは行くわよ」
亜美「えーっ! 何それ気になる気になるーっ!」
律子「いいからいいから……」グイグイ
亜美「うあうあー! オトナのおーりょーだよー!」
律子「それを言うなら横暴、でしょ。また適当なこと言って……」
律子「私たちはあずささんを拾っていかなきゃいけないんだから、ほら、さっさと行った行った」グイグイ
( ト、ト^ .:. □□ .:.:从. _ .:.:从ト、イ
( )ノミ. く\/ > .....::、(::. | |_ ′.ノ
`ヽミ/| ミ::. > く ..:ミVノ:.:. 匚 / ´ ̄\ .:({ノ
⌒メ、| {三 // > .〕 .:.:.{ {::.. / / ̄ヽ } Ooo
(ト、乂::. く/ // xヘ .::}ノ.:. / | / / .:.ノ!
=≡ヽミト、:.:.:. { (_/ / ノ/{:.. VL」 く/ .:}レ彡イ
≦三三ミヽ三ヽ `─‐ ´ /// |ノ彡.:.. . . :.:.. .:,ィ彡'彡' ./{⌒
`ヽミヽ三ミヽミミ| ,x┐ 、ヽ ト、_ .{彡彡'≦三彡イ
三ミ/ 爪〈ヽミミノ≦-、\ ) } // /,.-≧.Yノ)三≧辷ノノ 余所見して走るなッッッ!!
三./ /j .))爪 / ´ \\! .{// 八 |彡イ彡三≡=
⌒∨/ミ三ヾ| 、__,x=ミ.\〉.| {_,/ ,x=ミ_,^ .|三 川三彡′ というか、
{ {.ミ三三|. >、○」_ ヘ」Lノ l_○_.ノノ ヒ彡イ彡'三≡
三≧、三(⌒∧ `ー'⌒ヽ /⌒ー< .∧ ノ三彡'⌒ヽ 事務所内は走るなッッ!!!
ミヽ弋三.ハ. ∨\. , r‐、 -、 /.} |彡イ川ノ
⌒ヾミ三彡{ {ヽ.ハ ./ ゝ( )-' / )/}_」≦彡イ⌒
乂_ノノ >'\ヽ∧ r'⌒ こ=、 ./`ヽ/∧三彡'
 ̄フ/ `{ ', }_[_,`ニユ]_ ′ ノ ∧彡′
`ー‐'´ .′ \ '⌒ー-─、__ノ^ / |
. | `ヽ /´  ̄`ヽ /´ |
. ,x| ∧ ノ/ ト、__
_,.イ .| `ー--‐ ´ / ∧ \ >、_
::::::::::::| ∧ | / / ヽ }:::::::::::
、
\ . iヽ _,,.-‐
. 、 ヽ、| i/∠、‐-
-''"≦ニヽ.Yィ≦>、`ヽ
/..: .: ::::: : . .:: : ::`.ミヽ
. //.:.:.:.:.:.:.:.:.:;.:!、:.:.:.:.:.:.:.:..∧
i/:i.:.:.ィi.:.:.:.:.,'リ |i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i',
{::i|.:.:i||.:.:.:.,'/ | ',!.:.:.:|i.:.:.:.iノ
. ',::〉ィ=‐< ' >=‐ミノメ,′
. (〉|、 .__,, 、___, ,|〈)
i.:.|,`(  ̄ )‐‐(  ̄`)',|.:i
|.:.|〉  ̄ '  ̄ /.|.:|
{.:.| 丶 f ‐ラ . ' }.リ ほら、さっさと行った行った
. i.:| >.. ,.ィ.´ |:i|
!:| _,ノヽ:/´ |、 |リ
_〈|∠≧、.ヘ ゙i 7}、|,'
/´:;`:;.、 ノ_ゝ、ヽ ,' 'ノ ノ ̄ヽ
{:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ;:;:;;;.〉`Yッ∠i;;品∨;.',
∨:;:;:;:;:;:;:;:;.ヽ:;:;:ヽ゚∧ィ>|;;:;:; |、:;:| グイグイ
|;:;:ィ‐- 、:;:;:;:;〈;:;:;〈i i|| };;:;:; |;.Y.i
. |!ィ'' ー 、` i:;:;:;ヽ:;:.∨. /:;:;:ノ;:;:',
|;;:`..`ヽ |、‐ 、:;i:;:;!:/:;:;:;:/:;:;:;:∧
|;:;:;:;:;:;;;{ !}}:;:;:;:;.`;:ー-..、:!_:;:;:;:;: ',
/⌒ヽ_ノ⌒ヽ /⌒ヽ_
( L_ ./ ⌒ヽ_ノ)_ ( ヽ
,ノ ) {ーヒ三≧V/}∠三三≧_ノ ノ わ )
ま わ ( 、__ノ\三ミヽ>>∠彡イ三ノ三フ (. . (
し .か .) `7彡三>'彡イ/ ト、ヽミ三ヽ三ミヽ__, ヽ : )
) た り ( ./∠ //ノ/// ∧.トミヽミ三三≧( ̄´ ( 厂
ッ ).(ー<三彡イ// .//,/l//|l|ヽミ三≧、ミヽ} ,| /⌒ー'´ ̄
ッ ノ >、// /_」LL」_{ { l/ |l|l/_」⊿」_ヽミ三ノ
) ( /イ / /イ/ノ//\l\|.u |/}l/ jノVミミ≧
廴_ ,ノ\ | {/| l //|/x==ミ\{ //彡=、.ムイ)}_,
し'⌒ヽ_ノ :|/イト、l { ヽ ○ } `メ´ { ○ ノ|リノ彡′
.l| |l |l l|. ー<彡仆ミ> ` ̄´ .::::::.. ` ̄´_ノイ{)}レ
ll|l ,l||l l|ll l|| 川ノリ{∧. (_r ヽ)  ̄`7'トミリノ)
|l| |l| |l| |l| |l| |l| |川/// `フ人_ヘ, U `ニ′ /_ノK≦´
/// ノイノ{. 「|ヽ, ∠二>・ /|ミミ∧リノ
ん 敬 彡彡' 下、)ノl| \ `ー' U /.|{{彡イ
じ .語 三ニ= 彡イ| \_ _/ |≦彡′
ゃ 使 三 ,ノl| :|  ̄ ̄ |: ヘ_
ね っ 三二= //! | :| \\
ェ て 三. //} } ∨ / 廴| |\
ッ .三ニ= |_ノ,ノ. ∨ ./ / / `>──‐-、
ッ 三_. |-────-、∨,/-───/ / \
三ニ= \  ̄ //
ガチャ……
美希「おはようございますなの……」ボケー
P「おはよう、美希。やっと来たか……すごい顔だな」
美希「うーん……今日はちょっとだけ、睡眠不足ってカンジ……あふぅ」
真美「ねえミキミキ、それっていつものことじゃない?」
美希「あは、そーかも……zzz」
やよい「はわわっ! み、美希さん、立ったまま寝ちゃいました! すごいかもー……!」
美希「zzz」
P「しかたないな……車までおぶっていくか」
真美「! に、兄ちゃん!」
P「ん?」
真美「ま、真美もちょっと眠いってカンジ! あふぅ」
P「ホラやよい、行くぞ」
やよい「はーい! 今日もガンバリまーっす! うっうー!」
真美「……あふぅ」
バキAAは俺じゃないぞ
度々すまない、10分くらい席を離れる
もうちょっとで完結させるからね、待っててね
ほ
~ フェス会場 ~
P「よし、今日はこの会場でフェスだ! 相手は……わかっているな?」
三人「「「竜宮小町!!」」」
美希「相手にとって不足ナシ、なの!」シャキーン
真美「おー、ミキミキが覚醒してるっぽいよ」
やよい「わ、私も負けないように頑張りますーっ!」
P「律子たちにとってはいつぞやのリベンジらしいが……返り討ちにしてやろう」ニヤリ
美希「あは☆ ハニーったら悪い顔してるの! でもそんな顔も~……って、あれあれ?」ズルズル
真美「ほら行くよミキミキ~! やよいっちも、まだメイクすんでないっしょー?」
やよい「う、うん。待ってー!」タタタ
P「……」
P(真美も、リーダーとしての自覚が出てきたみたいだな……立派に成長したもんだ)
P「……あの夜、真美にああ言ったことは……間違いじゃなかった、ってことだよな……」
~ 控え室テント ~
メイクさん「……ふぅ、美希ちゃん、こんな感じかしら?」
美希「ううん、ちょっと待って……ここをこーして……ハイ、できあがりなのー!」
チラチラ……
パチッ☆
美希「……うん、バッチリ! 誰が見ても超イケイケなビジュアルのスーパーアイドルってカンジ!」
やよい「美希さんはいつもキレイですよー?」
美希「あは! ありがと、やよい♪ でもでも、今日からのミキは一味違うんだから!」
真美「ほほーう、それなら、ミキミキのお手並み拝見といきますか~」
グッグッ……
美希「……真美、さっきからストレッチばっかやってるね。メイクは?」
真美「もーとっくに終わったもーん。ミキミキと違って真美のウリはダンスだからね!」
美希「……へーえ」バチバチ
真美「なーにー?」バチバチ
やよい「うう……なんか、こわいかもー……」
真美「……ぷ」
美希「……ぷぷぷ」
真美・美希「「あっはははは!」」
やよい「え、えー? なんでふたりとも笑ってるんだろー……」
真美「ミキミキ! 真美、負けないよ!」
美希「ミキだって! ファンのみんなの心と一緒に、ハニーのこともメロメロにしてやるんだから♪」
真美・美希「「ふふふ……」」ニヤリ
やよい「? でも……真美が元気になったみたいで良かったかもーっ! うっうー!」ピョン
スタッフ「765プロさーん、そろそろ出番でーす」
真美「はーい! それじゃー行くよ、ふたりとも!」
美希・やよい「「うん!」」
テクテク
真美「……ミキミキ」
美希「ん、なーに? リーダー」
真美「兄ちゃんがね、こんなこと言ってくれたんだ」
美希「ふんふん……」
ゴニョゴニョ……
美希「!!」ピョコン
美希「なにそれーっ! 真美ばっかりズルイって思うな! み、ミキもーっ!」ダダッ
やよい「あー、美希さん! も、もう本番ですよっ!」
真美「そーだよん♪ さーいこいこ」
美希「あーうー……」ズルズル
P『アイドルじゃない真美のことは……、正直に言って想像がしづらい』
P『これまで俺たちが過ごしてきた時間のほとんど、真美はアイドルだったわけだからな』
P『……でも、一つだけ言えることがある』
P『俺がまだプロデューサーとして何も知らない頃……ほぼ一般人だった頃だ』
P『俺はな……同じように、アイドルとしての活動をまだ何もしていなかった真美を見て、こう思ったんだよ』
P『この子に、可能性を……人を惹きつける魅力を感じる、ってな』
P『……結局のところ、それは一目惚れに近いものだったんだ』
P『きっと俺は……アイドルじゃない双海真美だろうと、なんだろうと……、惹かれていたんだと思う』
P『だから、俺はきっと……アイドルじゃない真美のことは、振ることは出来ないよ』
,/ 〆-‐‐─:; ::^~ ::::ヽ\ ヽ
/ ,ノ 美希ゝヽ :::)( L \
./⌒゙゙~ )└ ,.-─-=、、、_.ノ人 ゙ヽ、 ヽ
/ ノノ .. .((// ̄⌒^゙゙ヾ):::....)) //ヽ .| 認メロ・・・・・・
.| ,、└.、| ノ/// ,,.===‐, __」し-ノ (_ ! |
.|/,ミヽ、ヽ /,!′:::| ○ノ゙r‐'^^゙).)⌒l し!-y⌒、/ ッテ言ウノカヨ
.|′,==、、丶 ..:::::ヽ-‐^:: //:::: //》 )
ヽ、( ○】i :::.... i( )ゝ- ::: // < .|
》 ゙─イノ= .:::....... ヽL__ l,f~´`彡イ<| (ノ ノ
| /=、_ヽ、.. ......ノr'''''`二、ヽ)イフ ノヽYノヽ
\..::人_.ノっノ ( ::::../^))/ |/ .)ミソ \
> _ 丿,ィ─-、._.,,/ .:: / 彡.-‐=二 ̄二\
. ヽヽ=「~ニ---─ラ~/ .:: / _∠-‐::. ̄ χ ヽ
ヽヽ~ヽ-─‐彡.′ :>‐ニ .:: κ v \
\ ゙‐--イ::.. / ゝ<....:::: ゝ<__,,---─彡三
ヽ ⌒ /ヽミ___mr‐--、___////////////
ヽ_==-─イ///////////////////////////
美希「ぶー……なんか、一歩先を越されたってカンジ」
真美「んっふっふー♪ 本気で行くって言ってきたのは、ミキミキの方っしょー?」
美希「いーもん! ミキも今度、おんなじ質問ハニーにしてやるんだからっ!」
真美「兄ちゃんは果たしてどー答えてくれるかなー? リーダーに選んだのも真美だったんだしねー♪」
美希「むむむ……真美、性格悪すぎーっ!」
真美「女の敵ランキング上位のミキミキに言われたくないもーん」
やよい「あうあう……ふ、ふたりとも、ケンカはよくないですよー……」
真美「やよいっち、これはケンカじゃないんだよ……」
美希「そうだね、ケンカどころじゃないの。これは戦争なのっ!」
やよい「? ケンカより悪い気がしますー……うう」
真美「まー、とにかく」
美希「……そーだね」
真美「今は、やることやっちゃおっか!」
美希「うんっ!」
やよい(やっぱり仲良しなのかなー? うう……わかんないかもー)
バサッ
P「おお……、来たな。準備は万端か?」
三人「「「はいっ!」」」
P「よしよし、みんな良い顔をしているな……」
P「この勝負、勝ちにいくぞ。勝ってIAのランキングレースに大手をかけるんだ!」
真美「んっふっふー♪ もちろんだよ、兄ちゃん!」
美希「ゼッタイに負けないんだからっ!」
やよい「相手が伊織ちゃんでも……私、全力300パーセントのパワーでガンバりますーっ!」
P「よし、それじゃあ後は真美……いや、リーダー。頼む」
真美「……ガッテンしょーちの助だよ、“プロデューサー”!!」
,.ィ:⌒ヽ
,. . :――: . 、__ r-、: : : : : ハ
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リ _\ 、 ノ /:ィヽ. / ……ガッテンしょーちの助だよ、“プロデューサー”!!
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7、 / Tーヽ}__,.... イ | / (/
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真美「よっしゃみんなっ! 気合入れていくよーっ!」
美希・やよい「「はいっ!」」
真美(……兄ちゃんは、やっぱり真美だけの兄ちゃんじゃなかった……でも)
やよい「3!」
真美(真美と兄ちゃんを出会わせてくれた、この道で……真美だけのやり方で)
美希「2!」
真美(兄ちゃんの夢を叶えさせてあげるんだ! そしたら……そのときに、また、きっと!)
真美「1!」
「「「めざせ、トップアイドルーッ!!」」」
おわり
\ヽ, ,、
`''|/ノ
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\`ヽ、|
\, V
`L,,_
|ヽ、)
| ,、
| ヽYノ
/ ` r''ヽ、.|
,イ , ‐ァ | ー-ヽ|ヮ ヾ‐、 }ヽ
_{:::∨::( _|__ _|__ )::V:::ノ-‐ァ
∠:::_\:`@´::::::::::::::::::::::`ヽ /:::::::::::::::::::::::::@'::::::‐<
>@´ミヘ::::、:::::::::::::::::丶 /::::::::::::::::::::::::::::::::::@⌒ヽ)
(r'7::三 \ヽ\\:::ヽ| |:::/::::/}:::::/}/^彡:::ヽ
|:::=| \_ _/\| レ|/\//_/ 三::::|
|:::::| (ヒ_] ヒ_ン || ||(ヒ_] ヒ_ン ) |=:::|
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`Z:::::ヽ ヽ _ン 人く >\ ヽ _ン ノ:::::<
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おわりです。読んでくれた方ありがとう
よくわからんオチになってしまったけど、たまには結ばれない終わり方があってもいいんじゃないかと
お疲れ様でした
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