真美「兄ちゃんは、真美だけの兄ちゃんだよねーっ?」(189)


P「ん? いや、真美だけのってわけじゃないぞ」

真美「えー、なんでよーっ! 今のユニットのリーダーは真美じゃん!」

P「そんなこと言ってもな……、そのユニットのメンバーにとっても、プロデューサーは俺しかいないからさ」

真美「……兄ちゃん、もしかして勘違いしてるー?」

P「勘違い?」

真美「真美が言った、“兄ちゃん”ってのはさ、もっとこう……スペシャルで、トクベツなの!」

P「……そのふたつはほぼ一緒だと思うけど、どういうことだ? プロデューサーって意味じゃないって?」

真美「うんうん! プロデューサーとしての兄ちゃん、じゃなくて、兄ちゃんとしての兄ちゃんっ!」

P「いや、そう言われてもわけわからんな……」

真美「なんでよー! ぶーぶーっ!」


P「ほらほら、そんなこと言ってないで、営業行くぞ」

真美「えー、まだ話は終わってないっしょ! 兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん!!」

P「だーもう、おだまりなさい! どうしたんだよ今日は、いつもと様子が違くないか?」

真美「そ、そんなことはないって! それよりどうなのさっ!」

P「……どうなのさ、って言われても……真美の言ってることの意味がわからんからなぁ」

真美「……むー」

P「……わかったよ、今日の仕事が終わったら、ちゃんと時間作るから。その時話そう?」

真美「はーい……わかったよ、兄ちゃん」

真美とのいちゃいちゃを書きたくて勢いで立てちゃったんだけど、ユニットのメンバー誰がいいかな
適当でいいかな

チーム中学生でいく!やよい天使だし!


やよい「……それでー、そのときプロデューサーが……」

美希「えー! なにそれ、やよいだけズルイって思うな! でもでも、ミキだって……」

やよい「はわわ! 美希さんすごいですー! ……って、あっ! プロデューサー!」

美希「ハニーったら来るの遅いの! 待ちくたびれちゃった」

P「すまんすまん、ちょっとトラブルがあってな」

真美「……」

やよい「とらぶるですかーっ?」

美希「どーしたの? ハッ、もしかしてナンパ!? ミキのハニーを狙うなんて許せないの!!」

P「いや、そういうわけじゃないんだが……」チラ

真美「……」チラ

やよい・美希「……?」

P「……急に腹痛になってしまって、トイレにこもってたんだよ」

真美「……ほっ」

                ___       ,..: :― - 、
           _,. : : ´: : : : : : : : : :`ヽ、  /: :--:、: : :ハ
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     ,: : : : : :./: / /:/: : :イ:/      ∨: : :-/{: : : :!: : : i
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     j/ ,: : :l/ `ヽ l: :/ /__ィ´    `  ,ィ /  } |: : : : : : l: :.
         ∨:.l,ィ升㍉、'    ,ィrォrfァ  ;:! ' ) / !: : : : : : ハ:.:.
          Ⅵ  弋(ソ      弋_(ソ  l:{__/ |: :; : : : リ ',: :.
         {_ハ     ,             |:|`ヽ、 /:イ: : : :/  \、
         {:.ム   __,..-_ァ   ,. j:{ ,.  /´ !: : :/
         |:{ ㌧、  `ー― '  イ  リ/ {.   |: :./
         レ' //≧-、_,.. ィ´    / /  ,/|: / }

            {::::{ \ i、. ∨ |    /   / /イ`ヽ、
           ヽ::ヽ. \ }、    / ,イ /  /::::::::::::::ヽ
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真美がこのスレを見つけたようです


美希「あはっ! ハニーってば女の子の前でお下品なの! でもでも、ミキは別に気にしないよ☆」

やよい「うぅー……お腹痛いんですか? 大丈夫ですかーっ?」

P「ああ、もう大丈夫だよ。さあ、行こうか!」

真美「……」

美希「あれ、真美、どしたの? なんか元気ないってカンジ?」

やよい「何かあったの? ……はわっ! も、もしかして真美も……!」

真美「えっ! い、いやー違う違う! 真美はちゃーんと、朝おトイレでごっついのを……」

P「……お前な、仮にもアイドルが……」

真美「……ごっほん! ごめんねみんな! よーっし、今日も張り切っていこーっ!」

やよい・美希「……」

真美「ほ、ホラホラどったの! キアイ入れてかなきゃダメっしょー!」

やよい・美希「……お、おーっ!」


~ 営業 ~

P「よーし、今日は地方でのファン感謝イベントだ!」

P(さて、誰に対して特に注意してプロデュースするかな……)

P「……」


真美(……真美、真美、真美をえらべー! 兄ちゃん、真美しかないっしょー!)ジー

美希(ミキ! ミキを選ぶといいの! さあハニー!)ワクテカ

やよい(……真美、何かあったのかなー……うう、心配ですー)オドオド


P「……こ、ここは……」

三人「「「……」」」


P「やよいだ……!」

やよい「わ、私ですかー? うっうー! ありがとうございまーっす、頑張ります!」

真美・美希「……!」ガーン

             ____   _/:_: ハ
        ,. : :´: : : : : : : : : `´: : :.:.!、:l_
        ,.:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ト、,.ィ
      ,.:´: : : : : /: : : : : : : : /: : : : :/: : :,ハ
    /: : : : : : :/: : : : :,: : : :/: : /::}/::::、: :!」
   ,': : : : : : :/: : : : :/: / イ: :./::::/:::::::::Ⅵ

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    \:{  (             ⊿   !:{
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    / ー {_   `ヽ、   |-、 `ヽ!: /
  _,.{ -―- 、_ `丶、 `ヽ {、 }  /-'、
/    、     `丶、_   } `∨ '   }
     `ヽ       `ヽ!-r、!_,ィ=- 〈


P「さ、さあさあ! そうと決まったら会場に移動するぞ!」

真美・美希「「はーい(なの)……」」

P(うっ……一気にユニットの空気が悪くなったぞ……どんなハンディプレイだ)

やよい「らんたったらんたった♪ いつでも準備オッケーです!」

P「……やよい……」

やよい「どーしたんですか、プロデューサー? はやく行きましょーぅ!」

P「お前はまるで清涼剤だな」

やよい「えー? せ、せいりょー……? 洗剤みたいな感じですか?」

P「ああ、天使そのものだよ……」

やよい「えへへ……なんだかよくわかんないけど、褒められてるかもー! 嬉しいでーっす!」ピョン


~ イベント前 ~

やよい「……」チラ


ガヤガヤ……

   チックショウ ライブチケット ハズレタ……

 ザマァ……  ガヤガヤ……


やよい「はわわ! ファンの人、いっぱいいますー……」

P「やよい、緊張してるのか?」

やよい「うう……やっぱり、何度やってもこういうのは慣れなくて……」

P「やよいは持ち前の度胸もあるし、今ではちゃんと実力もあるんだから大丈夫さ」

やよい「で、でもぉ……」

                    ,rへ、/: : : : : : : ハ
     __, へ _,, -=ニニニニ'--<ヽ_:: : : : : : : : : :l
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: : : : : : :/  ∨: :ヽ  ` - ,,       ,/|  /: :|: :/  |: : : : :ヽ
`ー っ、: \ ∨: ::\   | ` ー ''  .| /: ::/|/    ̄ ̄)/
    /: : ノ  \l\> |       ヽ|/
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        ,イ l: ::||、 __    __  || /:::::/ |`ヽ
     /  l  ヽ:||: `ー---`---'-───||´_/ /
    /    \  |ト、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/j / /
   !       \|| `ー───-----‐//´ /

.   |   |      ||ヽ _______,//_/


P「はは、それじゃあ、緊張がほぐれるおまじないを教えてやろう」

やよい「おまじないですかーっ?」

P「ああ。いいか、手のひらに“人”と書いて……それから……」

やよい「……なるほどなるほど……」

P「それでだな、ここからが普通と違うやり方で……」チラ


真美・美希「「……」」ポケー


P「……」

やよい「うっうー! ありがとうございまーす! プロデューサーのおかげで私、頑張れそうかもーっ!」

P「あ、ああ。それなら良かったよ!」

やよい「行ってきまーっす!」タタタ


P「……」

P(こりゃ、帰ってから本当に話合いが必要だな……)

P(特に真美……美希ならいつものことだが……、今日の真美はどこかヘンだ)


~ 765プロ事務所 ~

やよい「たっだいまー♪」

真美・美希「「ただいまー……」」

高木「お疲れさま諸君! 今週も良く頑張ったな!」

やよい「社長ー! 今日はいっぱいいーっぱい、ファンの人たち喜んでくれましたっ!」

高木「おお、やよい君! それは何よりだ!」

P「……」

高木「……ん? 君はどこか浮かない顔だが……何かあったのかね?」

P「あ、いえ! ……すみません、大丈夫です」

高木「ふむ……見たところ、美希君と真美君の様子もどこかおかしいようだが……」

P「はは……社長はなんでもお見通しですね」

高木「ハッハッハ、私だってプロデューサー業に心得はあるのだしね」

高木「……何かあったのなら、早めに相談してくれたまえよ」

P「……申し訳ないです。ですが、ユニットの問題ですので……俺がなんとかしてみせます」

高木「そうか……わかった! そういうことなら、君を信じようじゃないか」


P(今日のファン感謝イベントだが、結果的には成功だった)

P(やよいに関しては、言うことなしのパーフェクト)

P(あのおまじないを信じてくれたおかげで、最高の笑顔をファンに届けることができた)

P(一方、真美と美希だが……こちらも、本番にはなんとかモチベーションを高めてくれた)

P(……だが、完全なものじゃない。あいつらの本気はまだまだこんなものじゃないはずだ)


P「さて、ユニットの状態は、と……」


やよい「~♪」

美希「……あふぅ」

真美「……」ソワソワ


P「……ふむ」

P「よし、みんな聞いてくれ!」

         ___

         /|  _`ヽ
       |  |  |_ヽ) |
       |  |  __ノ
       |  |_|‐一'′
     xr‐ト-允<

    / \V〈〉V_,>、
   /ヽ   ∧ハト、  \
.  / ハ   \∨ /_/│
 /    }     `{'´   l │
./   /|     o〉   '| |


P「まずは、今日のイベントお疲れさま。今週はレッスンも立て続けに入っていたのに、よく頑張ってくれた」

やよい「うっうー! ヘッチャラです! まだまだ頑張れますよーっ!」ピョン

P「はは、やよいは頼もしいな! ……さて、それでだが……まず、美希」

美希「っ!」

P「美希に関しては、今日はこのあと、ミーティングを行う。……理由は、なんとなくわかるか?」

美希「……はいなの。ごめんなさい……」

P「おいおい、謝らなくていいさ。まだ怒られるって決まったわけじゃないだろ」

美希「で、でも……」

P「まあそんなに身構えるなって、気楽にしていい。ミーティングと言っても、少しお喋りするだけだよ」

美希「……うん」

P「よし。そして……次に、真美だ」

真美「!」

      / /   /                      \
.     { /   /                          \   
     レ'  /             ,イ              :ヘ  
       /        i      .ハ              :ヘ

.      /       /|      i  ヽ    ハ         :::',    
      / .:::      /  |      i   \  | ヘ      ::.   ::::i   
      | .::::: i   / ‐'" l      i'  └、\」.  ゙,      ::::. :::::|
      { .:::::: :|  /─-、 ',  ,、   |    __,,,,__   ゙,     ::::::. :::::|    
      | ::::::::..::l /;;;;;;;;;;;;ヽ ', ハ   |   /;;;;;;;;;;;;;ヽ  ゙,    ::::::::::::i     
      ',::::,イ::::} ,i;;;;;;;;;;;;;;;;} ` ヽ  |   {;;;;;;;;;;;;;;;;;;}  ゙,   /:::::::::::i
.      ∨ }}::/∨ゝ-- イ    ヽ |   弋;;;;;;;;;;;ノ    i  ん:::::::::::i
.       /∨           ヽ      ̄     .i  /} .}::::::::{
.       / {                        | ./ノ |:::::::::i
.      ノ ...i ⊂⊃               ⊂⊃  _レ_ノ:::::::::::ヘ
.   __/ ..:::::::::',         }\           /::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
   \:::::::::::::::::::ゝ         ̄         ィ ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>
     `ー-─フ:::::`   、_         , -‐ '"::::::::::::::::::::::::::::ヘ `ー‐'"
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 と,、_,┘ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,イ|.  /7:::::::::::::::::::::::::ヾ 、____ゝ
      `ヽ、__:::::::::::::::::::::::::::::::::/ i`ー-! ! 'l:::::::::::::::::::::::::ヘ
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真美「に、兄ちゃん! あの、その……真美も、ごめんなs

P「真美はこのあと、帰っていい」



真美「……え?」


P「お前に関しては、今日のところは何も言うことはない。よくやってくれたからな」

真美「……う、ウソだよ! 真美だって、いつもみたいに出来なかったもん!」

P「そうか? 俺にはそうは見えなかったが……」

真美「そうだよっ! やよいっちに付きっ切りで、あんま見てなかったかもだけど……、こっそりサボったりさ!」

P「おいおい、そんなこと威張るなって……サボるのは勘弁だが、まぁ、今日くらいは見逃すよ」

真美「……っ!」

P「わかったか?」

真美「……うん、わかった……」

P「……」

                       _,...、
            ,. . . :―‐-. .、  /:_: : : : ヽ
         , . :´: : : : : : : : : : : `ヽ、__): : : : :{

         /: : : :,: : : : : : : : : : : : :_: ヽ_): : : : :.
       /: : : :/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :、: : : : :!
        ,: : : :./: : : , :': : : : : : :,: : : : : : :}_: ',: : : : l
      l: : :/:{: : : /: : : : : : : :/: : : : : : /ィ: : ,: : : :!
       {: :/: :!: : /: /: :,ィ: :./: :,: : : : :/ Ⅵ:!: : : {
      ∨-、|:,イ: :/://イ /:イ: : :/:/   }/: : : :.!
        {-、.|: l:./  __-― '/: //ー--/: : : : :.|
       ㌧_|: |'  イ斥㍉/イ   ィ心イ : : : : :.:|
          |: |    弋ソ     {,ソ/|: : : : : : |
          |: |、            ,   { ,リ: : : : : :|
         ヾ!        _   人!:l: : : ハ: j      ……うん、わかった……
          |   :.、   ´  /  |:ハ: : | ;/
        /|    ` r- ‐ ´   / }: :/

     _//イ       { ヽ、_       l:/
    /:、  \ \     ヾ /  `ヽ、  /
   /:::::::::\  `ヽ \   /イ   /:::::l


P「……よし。それで、やよいだが……」

やよい「……」ポー

P「やよい? どうした、大丈夫か?」

やよい「はわっ! す、すみませんプロデューサー! ちょっとボーっとしちゃって……」

P「はは、まあいいさ。えっと、やよいに関しては……」


真美「……」ガタ

美希「あれ、真美? 帰るのー?」

真美「うん……ミキミキ、ミーティング、頑張ってね」

美希「うう、やっぱり怒られちゃうのかな? ハニー、怒るとこわいの……」

真美「……おつかれさまー」


ガチャ……

真美(兄ちゃん……今日、仕事終わったら、時間作ってくれるって、言ったのに……)

真美「……うそつきじゃん。針千本の刑だよ……もう」ボソ

    /: : : : : : : : : : /: : : : : /      \: : : : : : : : :}: : : : : : : : : : :..
    ,: : : : : : : : : /: {: : : : : :{        ヽ: : : : : : : :i!: : : : : : : : : : :.
   ,: : : : : : : : : :l: ハ: : : : :l: !     _   、-: : : : : : :}、: : : : : : : : : : :.
   l: : l: : : : l: :.,イ:.! ∨: : :{:.l ´ ̄        ヽ: : : : : :/ ,: : : : : : : : : : :.
   }: /: : : :/!: :l {:.i` ∨: :.|リ    __      }: ,ィ= 、   ,: : : : : : : : : : .
  /:ハ: : : { Ⅵ __.  ∨:.l   ,.ィチハ`ヽ,   /! /  }   ヽ: : : : : : : : : :.
     ヽ: :ト, {i´テ㍉   \    て刈  '   {:l }  /    ∨: : : : : : 、: \
      Ⅵハ、 弋)ソ      弋)ソ     |:.| , '      ∨: : : : : :,: .
        {:ハ     ,           ,ハ:l-'       ∨ : : : : : :,:.
        l: ム                   イ |ヾ、           |: : : : : : : }
        |: :人    ー       /   !            リ∧: : : : リ ……うそつきじゃん。針千本の刑だよ……もう
        |:/  > 、       ,.. ´    ヽ          /イ ヽ:l: :/
        |'       `ヽ、_ ,. イ        \             /:イ
          __,...ィ///   !          /////> -、__    /
        / {、  ////  /        /////,....<   `ヽ、
       /    \{///ー 、   ,.   ̄ /////          ヽ


~ 会議室 ~

P「……」ポチポチ

ガチャ……

美希「お、オジャマしまーす……」

P「おお、美希。来たか」スッ

美希「うん……ハニー、何してたの?」

P「ん、ああ……メールだよ」

美希「もしかして、真美に?」

P「勘が鋭いな、その通りだよ」

美希「あは、ハニーのことならなんだってわかるよ!」

P「ははは、参ったな……さて、ミーティング始めるか」

美希「……メール、送ってからでイイよ」

P「……」

美希「ミキ、気にしないから。真美に言うこと、あったんでしょ? ミキたちの前で言えないこと」

P「……すまない、お言葉に甘えるよ」


P「お待たせしてすまん。メールは送ったから、今度こそ始めよう」

美希「うん。今日のミキは、えっとなんて言ったかな……シショーにお話聞くの!」

P「殊勝に、な。使い道もあってるのかどうか微妙なとこだが……まあ、いい」

P(……美希のことだから、なんて送ったのかとか、しつこく聞かれると思ったんだが……)

P「……さて」ペラ

美希「ハニー、それなに?」

P「ああ、これはアンケート結果だよ。今日のファン感謝イベントの、満足度調査」

美希「んー? つまりー……どういうこと?」

P「要するに、ファンたちがどれだけ喜んでくれたか、ってアンケートさ」

美希「ふーん……ミキの前に並んでた人、どんなこと言ってたの?」

P(……どーせみんな大満足なの☆ とか言わないんだな。美希がこういうことに興味を示すのも珍しい)

P「まあ焦るなって。まずはこれを見ながら、今日の反省をしていこうか」

美希「はいなの!」


P「このグラフを見てくれ。三本棒が出てるだろ?」

美希「えーっと……棒が一本ピューって出てて、あとの二本は、おんなじくらいの高さだね」

P「その一本飛び出してるのが、やよいの前に並んだ人が、今日は最高だったと答えてくれた割合だ」

美希「……90パーセント、って書いてある」

P「ああ。そしてあとの二本は……美希と真美」

美希「そっか……やよいのに比べると、ちょっとだけおチビさんだね」

P「そうだな」

美希「……」

P(グラフにして持ってきたのは正解だったかもしれない)

P(見た目でわかりやすいほうが、美希の頭に入るだろうからな……しかし)

P「こいつを見て、どう思う?」

美希「……ミキ、まだまだなんだな、って思った」

P(うーむ……ちょっとばかりショックでか過ぎただろうか……)

美希「はーぁ……」


P「ま、まあ、何も怒ってるわけじゃないさ! そんなに気を落とすな」

美希「でもぉ……」シュン

P「……ごほん! えー、なんだ……美希の数値だって、決して悪いわけじゃないんだぞ?」

P「お前たちが活動し始めた頃に比べたら、ずっとずっと良くなってるし……」

美希「……」チラ

P「そ、それにホラ! こうやって差が出てしまったのは、今日たまたまで……いつもは……」

美希「…………ぷ」

P「……美希?」

美希「ぷぷぷ……あはは!」

P「……おいおい、どうして笑ってるんだ?」

         /           /             \   \ 、
       ′      / /       }        ヽ  } }
       ′ /   / ∨      ,ハ           `ア ′
       i¦   _イ_ ′  ィ  /  }、         ∨
       || i ′{⌒{ / l/-=ミ/ハ }           ',
       |人 人{ ,二、′/     /^ヽ|∨     、
         \,ハ ⌒ヾ       ,二、  |/   ′  \ l|
         / !´´      ‘⌒ヾY /  /}   、  ミト ,_
     -=≦   イ}   ′       ´´ 厶イ / 个ト , \ |  ⌒
           人   rァ   、      リ /´ j/  ミトミ ,_
           /  ヽ 、_ ノ      /          / i{ ⌒
      _,彡   ノ  ∧     _,.  ァ′/     /  八
    ⌒ ー=≦{  .′`ァ弋爪 /イハ ,    i{  (   \
         {/  {__/  }        }/     ハ   丶   \
         (   /Vノ         ,,'      }          \
           \  V人       , ´     /  人     マニ=一
            ハ   \   /           /  ヽ、     ヽ


美希「あははっ! だ、だってハニーったら……なんか、すっごい必死って感じ!」

P「……お前なあ」

美希「ひぃ、ひぃー……あふぅ」

P「まったく、さっきへこんでたのはフリだったのか?」

美希「……むー、フリかって言われると……そーでもないかも」

P「美希なりに、ちゃんと考えて欲しいと思って持ってきたんだが……」

美希「うん。ミキね、ちゃんと考えたし、感じたよ」

美希「まだまだなんだなーって思ったことはホントだし、やよいはちゃんとお仕事できててエライな、とも思った」

P「……」

美希「それにね、ハニーがちゃあんと、ミキのこと考えてくれてるんだってことも感じたの!」

美希「こんなに、わかりやすくしてくれたし……優しくしないで、ちゃんと結果を教えてくれたから」

P「俺のことはいいよ……プロデューサーとして、当然のことだ」

美希「あは☆ ハニーったら、ひょっとして照れてるーっ?」

P「照れるか、あほ!」


P「まあ、そこまで考えてくれたなら、合格点をやろう」

美希「やった♪」

P「だがこれからは、今日みたいにやっつけ仕事をしないこと! 手を抜くんじゃないぞ!」

美希「うっ……やっぱり、バレてた?」

P「当たり前だ。こうして結果として見る前から、ばっちりわかってたさ」

美希「やよいの方ばっか向いてると思ったのにー……」

P「もう一年近い付き合いだからな、それくらい遠くからでも一目でわかる」

P「美希なら……、本気の美希ならあんなもんじゃない。もっとずっと、キラキラしていたはずだ」

美希「……」

P「それが例えステージの上じゃなくても、お前にはスターのオーラがある。今日はそれが見られなかった」

P「俺はそれが残念でな……って、美希?」

美希「ふふ、そっか……」

P「……一応、説教のつもりなんだが……なんでにやけてるんだ?」

美希「あは、ナイショなの!」


P「まあ、話すことはこれくらいだな……特に他になければ、もう帰っても問題ないぞ」

美希「うん。……ねえ、ハニー?」

P「ん? どうした、まだ何か聞きたいことでもあるのか?」

美希「聞きたいことってゆーか……言いたいこと、って感じかな。ヒトリゴトって感じかも」

P「なんだ、美希にしては歯切れが悪いな……どうしたんだ、なんでも言ってみろ」

美希「うーんとね……」

P「……」



美希「ミキ、やっぱりハニーのこと、大好きなの」


P「……それは、」

美希「ああ、ううん! わかってるの! ハニーはミキの気持ちには応えられないんだ、って」

P「……」

美希「もう何度も言ったもんね、この言葉。大好きはーにぃ~、って」

P「美希……、俺はプロデューサーであって、お前はアイドルであってだな……」

美希「もー、だからこれはヒトリゴトなの! ハニーはちょっと、お口にチャックしといて欲しいって思うな!」

P「……」

美希「……なんでこういうこと、また言い出したかって言うとね……」

美希「ミキ、今日頭をガーンって殴られたからなんだ」

P「……はぁあ!? な、殴られたって、いつ!? イベントの時かっ!?」

美希「んー? あ、別に殴られてはないかも! あは☆」

美希「えっとね、つまりー……そう、こういうことなの!」


美希「ミキはね、ハニーのこと大好き。何回フラれたって、それは変わらないんだよ」

美希「それでね、心のどっかで、その……ハニーはきっといつか、ミキのこと、好きになってくれるって思ってたの」

P「……」

美希「いつになるか、わかんないけど……もしかしたら、ずーっとずっと先で」

美希「ミキがおばさんになって、アイドルを辞めちゃったときになるかもしれないけど!」

美希「……ハニーはいつか、きっとミキに夢中になってくれる、って信じてるの」

P「……ずいぶん自信家だな」

美希「あは! だって、ミキだよ?」

P「はは、説得力のある言葉だ」

美希「……でもね。今日でそれは、“信じてる”、じゃなくて、“信じてた”、に変わっちゃったの」

P「……」

oh……


美希「今まで、ずっと自信マンマンに信じてたのはね……」

美希「ハニーを好きなのは、ミキだけ、って思ってたからなの」

P「……?」

美希「ライバルなんて、誰もいなくて……ハニーのこと、こんなに好きになるのはミキくらいだって思ってたんだ」

美希「だってハニー、そんなに超イケメンってわけじゃないもんね! そこらへんにいるフツーの人って感じ!」

P「お、おい……褒めてるのか、けなしてるのか?」

美希「んー。わかんない! でもでも、それでも、ミキがハニーのこと好きだってことは……わかるよ」

P「……」

美希「むー、反応薄いの! 好きって言いすぎちゃったかな……」

P「ははは……」

美希「うーん……なんか、自分でも何が言いたいのかわかんなくなってきちゃった。あふぅ」

                     _____
                            \`ヽ
                         . -- . 〉/
                      ,. ´     `¨` 丶
                      /              \
                   /  {            ヽ
                    ,′ ! |   |    ト、       ;
                     l   |八   |\  | \      ′
                     l:  l |   \j  \} _ \    .;     ∩     ,.. -- 、
                     |i:..l抖ャ=x       _  ヽ}  i    } |   r‐<,.ァ─一'
   .               ,仆八ヾ V心    ´ ̄¨ /\ \,  / `¨´し‐‐ }
               /八  ハ     ,         /   八 ヽ {     } -ヽ
                /  込、  _   ,    /  /厂ヽ! ′    〈つ /       それでも、ミキがハニーのこと好きだってことは……わかるよ
                 /   {仆〕ト。.     イ    /   }  ヽ   >‐'
                   / l|  |八   〕=-‐ ´ ,{    {   八, _|   {
             ー=彡 八 |  ヽ___ノ   ー=彡    |  (}-、 {廴___込、
              ハ {   ヾ厂o。   ー‐=彡   人_.ィ: : :i |: : : : : : : :〉
           //: : 〉|  /    ゚0゚゚´(/   /: : : : : : :.V: : : : : : : :{
          (,/: 仁八  |       //_彡':/: :_;_: : : : : 〕:ー一'⌒ヽ〉
           /: : :|ニニニ} 人   ,.  / /⌒ヽ:.{( : :´¨ : : `:.厂}: : : : : / /{
          /: : : : :iVニイニニハ {,.仁}..ィ: : /: : : : \; . : : : : 〉 .|.: : : :.∧ Vハ
       ァ一′: : : : :.|: : |: : |ニ仁《ニニ| : : :.:l: : : : : : : ヽ: : : : :{ ∧: : : :/∧ Vハ
     /: : ̄ヽ: : : : :_〉 ;ゝ: :》´¨¨¨`ヾ.{ : :_;⊥: ;_:_: : : 人; : : : : \}: : : :/: :| }: :}
.    ∧: : : : : { :\: { : :{ : :〃       /: / : : : : :`ヽ{/ ハ: : : : : :.} : : : : : | |::/
   .,′l: : : : : : :〈¨¨厂 ̄勹       /_:/ : : : : : : :_⊥  / \: : : /: : : : : : | |:{
   {.  レ'⌒ヾ: : } 〈三フ一'      〈 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/〉  / /\: ヽ : : : : : i {:.|
   .廴/: : : : :o。{   /         `ー=ニ.___〈/ /l /  \: : : : : :./ 厂
   ヽ : : : : /Ⅵ /。       i       ∨ // 八(     \: : : {_/
    L_:./  У   ゚0o。 .  '           ∨{(     \     ` ̄´


美希「とにかくね、ミキが言いたいことは……」

美希「この気持ちは誰にも負けない、って思ってないとダメ!」

美希「ってことなの!」

P「……いまいち、よくわからないが……」

美希「きっとそのうちわかるよ。よーするに、ハニーのことを好きなのは、ミキだけじゃないの」

P「!?」

P(……そのセリフが一番わかりやすくて、ビックリしたんだけど)

美希「それを目の前で宣言されちゃったから、ミキ的には、なんか頭をガツーンってやられたキブンになったんだ」

P「……」

美希「だからね、このヒトリゴトは……センセンフコクなの!」

美希「ミキは誰にも負けない、負けたくない。ハニーのハートをゼッタイゼッタイ、奪ってみせるって!」

P「そ、そうか……」

美希「うん! だから覚悟しといてね! それじゃ、バイバーイ、なの!」

タタタ……ガチャ!

タッタッタ……

やるおAA録2ってとこから
邪魔だったらやめるよー


P「……」

P(美希の言ったこと、どういう風に解釈したらいいか、わからないな……)

P「……」

P「……いや、違う……本当はわかってるはずだ」

P(美希のコンディションが変化したのは、今日の営業が始まってからだった)

P(その間に、美希が話した人物……俺がいないところで、二人で話すことができたのは)

P「……」

ピピピピ

メール着信:双海真美

ピッ

P「はは、相変わらず読解が難しいメールだ。ギャル文字ばっか使いおって」

P「さあて……俺もいい加減、真美のところに行かないと」

P「今日最後の、プロデューサーとしての仕事を、しに行かなくちゃな」

休憩するよー!!

愛ちゃん休憩はえー

ろーでぃんぐろーでぃんぐーみーじーかめーきぃぼぉー それっ!


~ 公園 ~

P「……真美。すまない、待ったか」

真美「あ、兄ちゃん! ううん、真美も今来たところだよっ!」

P(鼻の頭が赤い……寒くない季節とは言え、時間が時間だからな)

P「嘘つくなって、ずっと待ってたんだろ? ほら、暖かいミルクティーだ」スッ

真美「えへへ……ありがと」

プシュ……

コク、コク

真美「うん……あったかいね、おいしい」

P「……待たせて悪かった、ちょっとばかり美希とのミーティングが長引いてな」

真美「んっふっふ~、そんなに長いお説教だったのかい? 兄ちゃんも律っちゃんと一緒で鬼軍曹だね!」

P「ははは、そういうな。律子と同じで、愛を込めた長~いお説教だったのさ」

真美「ミキミキ、かわいそ~!」

         /: : : : : : : : : : : : : : ;: : \__ノ: : : : : :l
        /:/: : : : : : : : : : : :,: : : :}:_: : :.∨_): : : : |
         ,: /: :/: : : : :/: : : :/: : : :; ミ、: :.∨: : : : :.!
       ,: {: :/: : : : :/: ://: : : :/   ヽ: : }: : : : : ;
        {: |: {: : : : :/:イ /: : : :/  __ ∨:|: : : : :/
       Ⅵ: !: : : /l/`ヽ {/: : / ´    Ⅵ: : : :/
       }:lリ: : :/ /__   {: :/  _,.  Ⅳ: : : {
        rⅣ/ ィ ⌒ヽ  l:/  ´ ̄ ヽ /!: : : : :l
        { }ハ         ´ ,      {ハ: : : : :.:.
        ヽ!: l.               八:!: : : : : .
         |: |〉、    <-二 フ  /: : リ: : : :l: :}     えへへ……ありがと
         ∧:!、   、   ` ´ ,..<_ l: : : : : :./j:/
       /ヽ//ハ     ュ - く/}  /ヽ: /!: : { /
     /   ∨/ハ   {   _}/l/   }' 、: :.!
    / `ヽ、_}//∧ー-  ´/イ    /  ヾj
    /       ̄  ー― '´   /  ,'


真美「……あのさ、ちょっとだけ、すっぽかされるかと思っちゃったよ」

P「俺から言い出したことだしな、もちろん来るよ」

真美「でもでも、今日の兄ちゃん、なんか冷房無視って感じだし!」

P「……もしかして、冷酷無比って言いたいのか?」

真美「んー? そうかも。まあ、そんな細かいことはいいのだよ、兄ちゃん」

P「……」

真美「えーっと、何から話そっか……あ、お説教でもイイよ。今日の真美はシショーに話聞くからさっ!」

P「それを言うなら、殊勝に、だな。まったく……美希といい真美といい、うろ覚えで適当なこと言いおって」

真美「……えへへ、ごめんね、兄ちゃん」

P「ん? 言葉が間違ったことに対してか? そんなの別に気にするようなことじゃないぞ」

真美「じゃなくて~! なんて言ったらいいんだろ……そうそう」



真美「ミキミキと、一緒ってことがさ」


P「……」

真美「……ホントはね、全部知ってるんだ。ミーティングで、ミキミキと兄ちゃんが何のお話したかって」

P「……そうだったのか」

真美「うん。だってミキミキったらさ、さっきこんなメール送って来たんだもん!」


……………………………………
From:ミキミキ
Sub:センセンフコク!

ミキだよ→♪
今日はお疲れさま、リ→ダ→!
フッフッフ…ついに言ってやったの!
ハニーのハートを奪ってやるんダ→!って!
ミキね、真美にはゼッタイ負けないんだから。
センセンフコクしたからには、
明日からはCHO→本気モードってカンジ♪

あ、ついでに真美のキモチもハニーにバラしちゃった^-^
ごめんね!
……………………………………


P「こ、これはこれは……」

真美「ヒドすぎって感じっしょー!」

                          _
              ,. . : :―: . . 、   /_: :`ヽ、
           ,. :´: : : : : : : : : _: :`ヽ、(__。): : : ヽ

         ,. :´: : : : : : : : : : : : : 、: : : :\r‐-,: : : :.',

        /: : : : : : : : : : ,: : : : : : ト、_: : : :ヽ。ノ: : : : {
         /: : : :/: : : : : :/: : :/}: : / <: : : : l !: : : : :.!
       |: : : :/: : :/: ,ィ: : : : / /: /   ヽ: : : !|: : : : : |
       l: : :/: :,イ//: ,.ィ:/ //  _   !: : :}l: : : : :.:|
        {: : :l: / / _/イ /イ / 、__/ `   | : / !: : : : :.|
       ∨_{/ ,ィ斥心     ,ィチ㍉、  }:/ |: : : : : {
       { ,ハ   弋(ソ       弋(ソ   /'ハ !: : : : : l
       ∨ム        ,        /-,./ j: : : : : :{
        ヽ八           u  /- ' / : : : : 八
          込、    r‐ っ     ,イ:/  /: : :イ: /  \    ヒドすぎって感じっしょー!
          ヽ: >        <,イ  /: / j:/
          / 从| `  ´ |{/l/、  /イ   /
         /  、 ヽ|      |/  }、
        ,.ィ{  ̄\´      `/  /`ヽ、
       /:::::l \ 、 `ヽ、   / イ / /:::::::ヽ
        /:::::::j   `ヽ、  ヽ-/ // イ::::::::::::}


真美「あのね、兄ちゃん」

P「……ああ」

真美「朝言ったことの意味って、こういうことだったんだよ」

P「……」

真美「兄ちゃんは、真美だけの兄ちゃんだ、って確認したかったの。だから……」

P「……」

真美「だから……あのね、その……」

P(ここまで来れば、さすがに真美の言いたいことはわかる……だが)

P「真美。俺は、真美の気持ちを尊重したいがな……」

真美「うあうあー! 兄ちゃん、ダメだよー!」

P「え?」


真美「女の子の、一世風靡のコクハクなんだから、ちゃんと最後まで聞かなきゃダメに決まってるっしょー!」

P「もしかして、一世一代の告白って言いたいのか?」

真美「うん、そんなカンジの! それをさえぎって、何か言うのは反則~! 兄ちゃんの負け!」

P(何に負けるのかわからないが……)

P「……わかったよ、すまなかった。続き、聞かせてくれ」

真美「うー……もう。なんかそう言われると、急にやりにくくなったっぽいよ……」

P「え!?」

真美「うあうあ~……兄ちゃんのせいだよー……」

P「ちょ、そんなこと言われても……」

                _,. : : : ̄ ̄ ̄: : :- 、__ /: : : ヽ
           ,. : :´: : : : : : : : : : :--:、: :__/: : : : : : ハ

          /: : : :, : : : : : :l: : : : : : : :(__。)_:_: : : : : |
         ,:': : : : :/: : : : : ::/_: ,: : :__: : : :(__。): , : : : :!
          /: ; : : : {: : : : : :./ `/イ: : -: : : :{: : : : : : :|
        ,: : l: : : : : :j: : : :.l     \: :_/:ハ: : : : : :.|
         |: : }: : : : :/!: : l:/         l: :,ィハ |: : : : : :|
         }: イ: : : : / l: : l:{    /   }:// } !: ; : : : :!:.
         l/ ∨: :/、_ Ⅵ!リ 、__/_   ,: { ' / |:/: :; : :.|::.
             Ⅳrtチテ从  伐テテ' }  |:/_,/  {: : / : : l: :.
            }ハ  ̄ ,    ` ̄    j:{/`ヽ. |: /: : :.:.|: :}
               }           /リ / },!イ: : : : :!: ;
              人  ー-、   ,..ィ   /  //: :!: : : : :|:/    うあうあ~……兄ちゃんのせいだよー……
             >---- ≦   / / / {:.ハ: : : :.j/
             /   /   __/ /  {/ l/  }: : :/


真美「ま、真美はね、えっとその……うあー! もうっ!」

P「お、落ち着け! すぐパニックになるのは真美の悪い癖だぞ」

真美「ぶー……兄ちゃんはいっつもレーセーキンチャクだよねっ」

P「冷静沈着、な。でもお前たちがいつも元気にはしゃぎまわるから、一人くらいそうしないといけないだろ?」

真美「むむ、兄ちゃんが冷血なのは、真美たちが原因だったのか……ふぅ」

P「冷血って、ちょっと言いすぎだろ……落ち着いたか?」

真美「うん……ちょっとだけ、ね」

P「……」

真美「……ねえ、兄ちゃん……」

P「……なんだ?」

真美「あのさ……、やっぱり、ちょっぴり、怖いからさ。その……て、手を……」

P「手?」


真美「うん……手、握っててくんないかな……」

                                ==ヽ /¬.:.:.:、
                         . : : :-‐― : \ーヾ{{ /.:.:.:.:.:.:i
                       . : ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:廴_刈.i!.:.:.:.:.:.:i
                     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!.:.:.:.:.:..:|
                    ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}∧∧ヘ,.:.:.:.:.:.:.i!.:.:.:.:.:.:.:|

                    i.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:!    ゞ,.:.:.:.:.i!.:.:.:.:.:.:.:|
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                    {.:.イ.:.:.:!.:.:.:.:.И:/   ,:´气ヾ ';:.|i.:.:.:.:.:j.:/
                    !:/!.:.:.:.:、.:! f::ユ     ヒツ  ',|i.:.:.:.丿!.
                    ! ',.:.:.:.:.:| ヾソ         ノi!.:.:,.'   ヽ、
                     ヽ.:.:!.:.:.!、   、     / i!.:./     \     うん……手、握っててくんないかな……

                     /:ヽ!ヾ \   一'  /  ,.''         、     
                _,、  / .:≠圭ェ、 ≦斧三三气. /         }
              /  \'゙ /三三三三=/三三三三:/          /
             {`  ___ゝ/三三三三_/三三三=/           /

             {ゝ' ̄            ヽ、=≠ヽ           /  '
           

_..  :::==ニ>⌒ヽ    パシッ               __
   //  /  . ! _人_///             /::::::::::::ヽ
  , ' /   {  ノ }   (     _/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|:::::::::::::::::|─
  / ./    l } }  ハ    (   // ノ弋'       |:::::::::::::::::|
  { {    l└1  .}   (  / __ 二  \___,,ノ |:::::::::::::::::|
  ', ', ---|  {   |.Y⌒ ( く /ヽ           __|::::::::::::::::|─
  \二二ハ  `ー┴‐┐  ./\_) ィ  >──‐ "  ヽ:::::::::ノ
 ,. --―‐" | 下二ニニ__.   ヽ, Y〈 {  /           ̄
        `ト----‐く‐┘   ヽノ ヽ. 〈    
.         `  ̄ ̄´       \ノ\_)

>>87

        , ‐、 ,- 、
       ノ ァ'´⌒ヽ ,
      ( (iミ//illi)))

       )ノ`リ・ω・ノ(
   γ´⌒´--ヾvーヽ⌒ヽ

  /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ
  /    ノ^ 、___¥__人  |
 ̄!  ,,,ノ爻\_ _人 ノr; ̄ ̄ ̄````"""''‐-、、

 (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ             `ヽ
__ヽ_  \ )ゝ、__,+、_ア:}                ノ
    ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈______,,,,,,...,,-‐''
      〈J .〉、|   |, |ヽ-´
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      レ   :|:   | リ
      /   ノ|__| |
      | ,,  ソ  ヽ  )
     .,ゝ   )  イ ヽ ノ
     y `レl   〈´  リ
     /   ノ   |   |
     l  /    l;;  |
     〉 〈      〉  |
    /  ::|    (_ヽ \、
   (。mnノ      `ヽnm


P「……」

ギュッ

真美「えへへ……ありがと。兄ちゃんの手がでっかくてゴツいね」

P「真美の手は小さくて、柔らかいな」

真美「んっふっふっ、なんかそれ、兄ちゃんが言うとヘンタイっぽいよ~?」

P「うるせい」


P(……真美の手は……本当に小さくて、柔らかくて……、冷えきっていて)

P(少しでも乱暴に扱ったら、すぐに壊れてしまいそうなほど、繊細で……)

P(そして……、心の中の不安が溢れてしまっているかのように、小さく震えていた)


真美「……ま、真美はね」

P「……」

真美「兄ちゃんのこと、ね……う、うぅ……」ウルウル

P「ゆっくりでいいさ、俺は逃げないから……」

真美「う、うん……あんがと……ずび」



真美「好きなんだよぉ……」


真美「……真美のことだけ、見ててほしいの……」


真美「み、みんなの兄ちゃんになんて、ホントは……、なってほしくないんだよぉ……」


ポロポロ……

                       _,...、
            ,. . . :―‐-. .、  /:_: : : : ヽ
         , . :´: : : : : : : : : : : `ヽ、__): : : : :{

         /: : : :,: : : : : : : : : : : : :_: ヽ_): : : : :.
       /: : : :/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :、: : : : :!
        ,: : : :./: : : , :': : : : : : :,: : : : : : :}_: ',: : : : l
      l: : :/:{: : : /: : : : : : : :/: : : : : : /ィ: : ,: : : :!
       {: :/: :!: : /: /: :,ィ: :./: :,: : : : :/ Ⅵ:!: : : {
      ∨-、|:,イ: :/://イ /:イ: : :/:/   }/: : : :.!
        {-、.|: l:./  __-― '/: //ー--/: : : : :.|
       ㌧_|: |'  イ斥㍉/イ   ィ心イ : : : : :.:|
          |: |    弋ソ     {,ソ/|: : : : : : |
          |: |、            ,   { ,リ: : : : : :|
         ヾ!        _   人!:l: : : ハ: j
          |   :.、   ´  /  |:ハ: : | ;/       ……ま、真美はね……兄ちゃんのこと、ね……
        /|    ` r- ‐ ´   / }: :/

     _//イ       { ヽ、_       l:/
    /:、  \ \     ヾ /  `ヽ、  /
   /:::::::::\  `ヽ \   /イ   /:::::l

  ヽ/l l ニ|ニ           ,.、-''"..;:;:;:;:;:;:;:... `'ヽ、
  (   ( ̄   ̄)      /....:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.....ヽ、/ ̄ ̄ ̄ ̄\/
    ̄    ̄         i_;;、:_;、;_;、;、;、、ィッ.;:;:;:;:;: /  興  男     君
 ,.、-──-- 、.,_     ,、  |      ,,,,,,  / ;:;:;:;:;:;: |   味   の      :
          ``''--イ ,),、,! '''''        \ ;;;;;;;;;_|   が   は      :
              ヾー'゙ |ヒニニュ ャニ,ニニ、> 〉;; / _|   あ  だ
       ノ l  ハ  l ヾ トイ `!゙l)_j   ' iリ__, `  }ii l f'ト〉   る  か
    _,,.P _ノ / ノ ノ ノノ!_丿 |   l   ` " '''   }ii リノ |   の   に  |\__
      ノ ,、ィ'-=z=F [_   .l! .{   、     ィ!ii;}' ノ|   か       |
   -‐''゙_ノ ,ノ  '゙ (ソ   ヽ   {! ゙ー<⌒'     ,ミi;i;}ー'゙ |   ね       |
  、 ィッ>f「  _,,二-   ヽ.  }i、  -===-'  リiii;ツ   |   ?       |
   `〒T〔!|       r ,_ノ _ノ}lli,  -r=‐  ,i;llilili|   > _____/`ヽ、
     ゙、ヽ`!  l   _ _」 // '}llli, ,;i|i;, ,,ii;ilililll'゙リ /  ̄ l l      ,、 ''⌒゙ヽ、
     `ト.、!  lj  (__l、/  |   ゙ト!llllllllllliillllllllヅ_、-゙    /,l l       /
     l ゙ト、     t'゙ |   |  | |、'lトllトllトツ "´    // l l       /
   ,ィ、化ァ ',\       l 〉  |   | | ゙、 //∧    / /  l l     l
(爪((、`ー'′ ', `''t‐--'′〉ト、 |   | |. Vハ彡 ∧  /    |_L、  i | /
 ̄ ̄ ̄`¨`''ー--ニL_   `!、 `! l ̄`''┴--┴'-'゙-─…''"´_,, ィ|  l |/

            丨   ヽ ` ', | O``''────…'''"´  O',゙:、  l |


P「……」

真美「う、うう……うわぁああああん!!」

P「えっ、ちょ、真美!?」

真美「あぁあ゛あ!! 兄ちゃん兄ちゃんっ! にい、ちゃん……!」

P「おい、落ち着けって……」

真美「これで落ち着いてられるわけないっしょー! うあうあー!!」

P「真美……」

真美「……うぅ……うぇええ……」


ボロボロ……

>>93
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira094929.jpg

┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。

       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ


P「……ほら真美、ひっひっふー、だ」

真美「う、うぇえ゛え……え? ……ひ、ひ、ふー?」

P「そうだ。俺の手なんて、もう壊れるくらいに強く握ってていい」

真美「……ぐすっ」


ギュー……


P「俺は逃げないから、ちゃんと真美の気持ち聞くから……とりあえず、落ち着け」

真美「……ひっひっふー……」

P「そうだ、いいぞ……! ひ、ひ、ふー!」

真美「…………ふぅ」

P「どうだ?」

真美「……兄ちゃん、ヘンの人っぽいよ~?」

P「いやお前な……言うに事欠いて、変人ってどういうことだい」

真美「ぷぷっ! ……あー、でも……ちょっと落ち着いた、かも」

つかせっかくいいシーンなのに真美の泣き顔AAなかった がっでむ

>>101

   /.   ノ、i.|i     、、         ヽ
  i    | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ        |
  |   i 、ヽ_ヽ、_i  , / `__,;―'彡-i     |
  i  ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' /    .|

   iイ | |' ;'((   ,;/ '~ ゛   ̄`;)" c ミ     i.
   .i i.| ' ,||  i| ._ _-i    ||:i   | r-、  ヽ、   /    / / ̄7l l   ― / / ̄7l l  _|_
   丿 `| ((  _゛_i__`'    (( ;   ノ// i |ヽi. _/|  _/|    \/   ― /   \/    |  ―――
  /    i ||  i` - -、` i    ノノ  'i /ヽ | ヽ     |    |   /   _/    /     丿
  'ノ  .. i ))  '--、_`7   ((   , 'i ノノ  ヽ
 ノ     Y  `--  "    ))  ノ ""i    ヽ
      ノヽ、       ノノ  _/   i     \
     /ヽ ヽヽ、___,;//--'";;"  ,/ヽ、    ヾヽ

>>102
近所のおっさんが感涙してるシーンじゃねえから!


真美「……」

P「……」

真美「あの、ごめんね、兄ちゃん」

P「今度はどうした?」

真美「だってその……みっともないとこ、見せちゃった」

P「……全然、みっともなくなんかないさ。真美は立派だったよ」

真美「……今度は、ちゃんと言うね。落ち着いて、兄ちゃんに告る」

P「……ああ、わかった」



真美「真美は兄ちゃんが、好き。大好き……いつも言ってるみたいな、好き、じゃなくて」

真美「彼氏になってほしい、っていう好き!」

真美「そ、それでね……」

真美「……兄ちゃんは、真美のこと、どう思ってるのか……教えてほしいんだ」

朝ご飯だよーー!!

       _  __
     /: : : : `: : :`丶、

    /: : : : : : : : : : /: : : : : /      \: : : : : : : : :}: : : : : : : : : : :..
    ,: : : : : : : : : /: {: : : : : :{        ヽ: : : : : : : :i!: : : : : : : : : : :.
   ,: : : : : : : : : :l: ハ: : : : :l: !     _   、-: : : : : : :}、: : : : : : : : : : :.
   l: : l: : : : l: :.,イ:.! ∨: : :{:.l ´ ̄        ヽ: : : : : :/ ,: : : : : : : : : : :.
   }: /: : : :/!: :l {:.i` ∨: :.|リ    __      }: ,ィ= 、   ,: : : : : : : : : : .
  /:ハ: : : { Ⅵ __.  ∨:.l   ,.ィチハ`ヽ,   /! /  }   ヽ: : : : : : : : : :.
     ヽ: :ト, {i´テ㍉   \    て刈  '   {:l }  /    ∨: : : : : : 、: \
      Ⅵハ、 弋)ソ      弋)ソ     |:.| , '      ∨: : : : : :,: .
        {:ハ //  ,     ///   ,ハ:l-'       ∨ : : : : : :,:.
        l: ム                   イ |ヾ、           |: : : : : : : }
        |: :人    ー   ´     /   !            リ∧: : : : リ   ……兄ちゃんは、真美のこと、どう思ってるのか……教えてほしいんだ
        |:/  > 、       ,.. ´    ヽ          /イ ヽ:l: :/
        |'       `ヽ、_ ,. イ        \             /:イ
          __,...ィ///   !          /////> -、__    /
        / {、  ////  /        /////,....<   `ヽ、
       /    \{///ー 、   ,.   ̄ /////          ヽ

愛ちゃああああああああああん 代わりに食ってくれええええええええええええええええええ

           ,...r-‐ー――- ..、
       ,..r‐'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::....、
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、
    ,r'::::::::::::::::::::::::::::::::::.:r::::、:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::: lヽヽ\::;::::ヽ:::::::::ヽ:ヽ

   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/   l l:::l  ::::l::::::i ヽ:::::;i:::l
  i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::l    l i l:l  l::i l::::l ;r'i'l|`i:|
  l::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::|   ,r;::|''l;|"'`!l "''  ,,. -,.!
  l::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:il::l  r" '   ,..._     i,::!. 'ヽ
 l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::l''    ri´::),. ヽ    、   `.
 i::::::::::::::::::::::::::::::::::::i l       `         、   !
 l::::::::::::::::::::::::::::::::::::i |           .:    .  l
 l::::::::::::::::::::::::::::::::::l:l            ' ‐  '   !
 l:::::::::::::::::::::::::::::::::| ヽ                 _.ノ ,'
 l:::::::::::::::::::::::::::::::::iゝ             .. -‐ '´ノ /    探したらあった
,.;:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ,ィ' 、                 i
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;、  `::.,             i
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\   ` '  、,,... _   ,..  '
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::.、        // i,

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ).、      ,..r'"    `
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:;     ,../


P「……真美。ありがとう、そう言ってもらえて、すごく嬉しいよ」

真美「……」

P「……」

真美「あの……」

P「俺はな、真美のことがもちろん好きだ」

真美「……! そ、それじゃあ!」

P「だけど、それはきっと……、真美の思っている好き、とは違うものなんだよ」

真美「……え」



P「真美の気持ちに、応えることは出来ない……すまん」

             ,. . : ´ ̄ ̄`ヽ、__  /: : :ヽ、
             ,. :´: : : : : : : : : :;_: : : ヽ⌒}_: : : ::.
         /: : : : : :,: /: : : : / ´ー、_: ∨ ,): : : : .

           /: : : : : : :/:/!: : ; :./    _、:∨: : : : : : :.
        /: ,: : :,: : :/:l^ |: :/,イ ´ ̄ヽ ヽ: :ト、: : :,: : : :.
        |: l: : :l: : /l/__ {:/   __   {: :.; ヽ: :{: : : : .、
        {:ハ: : ;: ://,ィt、      ,ィt、ヽ l: /   Ⅵ: : ト、: :\
        ' ∨:l: { i 弋ソ     弋ソ ノ ハ!    }: : : ! ヽ: :}
          Ⅵ: !     '      ハ!,}   /: : : :|  }:/
    (ニ-     ヽ!ハ    , ―- 、   ム:}'  /イ: : :.|   /
      ,ィ    {:iハ   {    }   八:! ´  |: : :/     ……! そ、それじゃあ!
      (ノ      リ  >  ゝ-- '  <  リ     ,j: :/
             / l  }> - <{ /ヽ、   /イ
           /  、Ⅵ      l { / ヽ  ̄
          / ̄ \  /イ      ∨  /、_
        {::::::::::',  ヽ  {     /  / /::::ヽ
        l::::::::::::}   `ヾ 、   /_,..イ /:::::::::::}

             ____
           /      \
          / ─    ─ \
        /   (●)  (●)  \   
        |      (__人__)     |     ないない
         \     ` ⌒´    ,/
 r、     r、/          ヘ
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ
  \>ヽ/ |` }            | |
   ヘ lノ `'ソ             | |
    /´  /             |. |
    \. ィ                |  |
        |                |  |


真美「……」

フラッ

P「っ!? ま、真美!?」

ヘタヘタ……

トスン!

真美「ぅあっ、いててて……うう、お尻打ったぁ~……」

P「お、おい、大丈夫か!? ケガは……」

真美「あはは、だ、だいじょぶだよ! こんくらいヘッチャだから!」

P「……」

真美「……あーあ、やっぱフラレちゃったか~」

    /: : : : : : : : : : /: : : : : /      \: : : : : : : : :}: : : : : : : : : : :..
    ,: : : : : : : : : /: {: : : : : :{        ヽ: : : : : : : :i!: : : : : : : : : : :.
   ,: : : : : : : : : :l: ハ: : : : :l: !     _   、-: : : : : : :}、: : : : : : : : : : :.
   l: : l: : : : l: :.,イ:.! ∨: : :{:.l ´ ̄        ヽ: : : : : :/ ,: : : : : : : : : : :.
   }: /: : : :/!: :l {:.i` ∨: :.|リ    __      }: ,ィ= 、   ,: : : : : : : : : : .
  /:ハ: : : { Ⅵ __.  ∨:.l   ,.ィチハ`ヽ,   /! /  }   ヽ: : : : : : : : : :.
     ヽ: :ト, {i´テ㍉   \    て刈  '   {:l }  /    ∨: : : : : : 、: \
      Ⅵハ、 弋)ソ      弋)ソ     |:.| , '      ∨: : : : : :,: .
        {:ハ     ,           ,ハ:l-'       ∨ : : : : : :,:.
        l: ム                   イ |ヾ、           |: : : : : : : }
        |: :人    ー       /   !            リ∧: : : : リ    ……あーあ、やっぱフラレちゃったか~
        |:/  > 、       ,.. ´    ヽ          /イ ヽ:l: :/
        |'       `ヽ、_ ,. イ        \             /:イ
          __,...ィ///   !          /////> -、__    /
        / {、  ////  /        /////,....<   `ヽ、
       /    \{///ー 、   ,.   ̄ /////          ヽ


真美「……わかってたんだよね、こうなること、ってさ」

P「……真美」

真美「だってさ~、あのミキミキでさえフラレ続けてるんだよ?」

P「真美、お前……知ってたのか」

真美「んっふっふー、兄ちゃん、女子のネットワークを舐めたらダメっしょ!」

P「……」

真美「……真美だってそりゃ最近は、モテオーラばりばりのへろもんムンムンだったけどさ……」

真美「まだまだ、ミキミキには適わないもん。そんくらい、わかるもん」

P「そんなこと言うなって……美希と比べてどうこう、って基準で応えたんじゃないさ」

真美「えへへ、兄ちゃんはやっぱ優しいねっ!」

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真美「ねえ、兄ちゃん」

P「なんだ?」

真美「ちゃんと、真美のことだけ考えて、振ってくれた?」

P「当たり前だろ……他に誰のことを考えるって言うんだ」

真美「ホントにホント~? なんかそれ、ウソっぽいよ~?」ジトー

P「本当だって……俺はな、真美。俺は、真美の……」

真美「兄ちゃんは真美のプロデューサーで、真美はアイドル?」

P「……ああ、そうだよ」

真美「真美たち今メッチャ売れてるもんね! だから……、」

真美「あのアイドル双海真美に熱愛発覚!? とかさせるわけにはいかないってカンジ?」

P「……」

真美「ピンポンピンポーン! って顔してるね」

真美「だけどそれって……“真美自身”のことだけ考えたって、言えるのかな」

                                ==ヽ /¬.:.:.:、
                         . : : :-‐― : \ーヾ{{ /.:.:.:.:.:.:i
                       . : ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:廴_刈.i!.:.:.:.:.:.:i
                     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!.:.:.:.:.:..:|
                    ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}∧∧ヘ,.:.:.:.:.:.:.i!.:.:.:.:.:.:.:|

                    i.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:!    ゞ,.:.:.:.:.i!.:.:.:.:.:.:.:|
                    |.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:i.:.:i :j      、.:.:i!.:.:.:.:.:.:.:i
                    ,:.:.:/.:.:{.:.:.:.:.:i.:.:И ,:-‐―‐- ∨:i!.:.:.:.:.:.从
                    {.:.イ.:.:.:!.:.:.:.:.И:/   ,:´气ヾ ';:.|i.:.:.:.:.:j.:/
                    !:/!.:.:.:.:、.:! f::ユ     ヒツ  ',|i.:.:.:.丿!.
                    ! ',.:.:.:.:.:| ヾソ         ノi!.:.:,.'   ヽ、
                     ヽ.:.:!.:.:.!、   、     / i!.:./     \

                     /:ヽ!ヾ \   一'  /  ,.''         、      だけどそれって……“真美自身”のことだけ考えたって、言えるのかな
                _,、  / .:≠圭ェ、 ≦斧三三气. /         }
              /  \'゙ /三三三三=/三三三三:/          /
             {`  ___ゝ/三三三三_/三三三=/           /

             {ゝ' ̄            ヽ、=≠ヽ           /  '
             f                 \  \         /  ‘,
              、       ィ≦´ヽ      ヽ.  \     ,.'      i
              `丶___ ャく     \    ! i }  /ヽ、  /     ,'
                 /三三三\    ヽ  i i .i !ィ''゚三三 ','i\     {
                 /三三三三ミ丶、_≠-}_:.!_!_}_ノ三三彡''゙´ {;:;:;:;:ヽーュ_ヽ、


P「……っ! それは……」

P(それは、どうなんだろう? 思えば俺は……美希に言い寄られた時も……)

P「……」

真美「……ごめんね、兄ちゃん。真美、今メッチャわがまま言ってるっぽいよ」

P「いや……いいさ」

真美「兄ちゃん。真美はね、兄ちゃんのこと、プロデューサーだから好きになったんじゃないんだよ」


真美「……兄ちゃんは、真美と遊んでくれるから好き。真美のわがまま、聞いてくれるから好き」

真美「真美がイタズラしたとき……ちゃんと叱ってくれるから、好き」

真美「兄ちゃんが褒めてくれるから、真美はガンバれる!」


真美「真美は、プロデューサーとしての兄ちゃんじゃなくて、兄ちゃんとしての兄ちゃんを好きになったの!」

真美「だから、フラレるならまだイイよ、しょーがないもんね。だけど……せめて」

真美「アイドルじゃない真美を見て……そんで、振ってほしいよ……」

                       _,...、
            ,. . . :―‐-. .、  /:_: : : : ヽ
         , . :´: : : : : : : : : : : `ヽ、__): : : : :{

         /: : : :,: : : : : : : : : : : : :_: ヽ_): : : : :.
       /: : : :/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ: :、: : : : :!
        ,: : : :./: : : , :': : : : : : :,: : : : : : :}_: ',: : : : l
      l: : :/:{: : : /: : : : : : : :/: : : : : : /ィ: : ,: : : :!
       {: :/: :!: : /: /: :,ィ: :./: :,: : : : :/ Ⅵ:!: : : {
      ∨-、|:,イ: :/://イ /:イ: : :/:/   }/: : : :.!
        {-、.|: l:./  __-― '/: //ー--/: : : : :.|
       ㌧_|: |'  イ斥㍉/イ   ィ心イ : : : : :.:|
          |: |    弋ソ     {,ソ/|: : : : : : |
          |: |、            ,   { ,リ: : : : : :|
         ヾ!        _   人!:l: : : ハ: j
          |   :.、   ´  /  |:ハ: : | ;/ アイドルじゃない真美を見て……そんで、振ってほしいよ……
        /|    ` r- ‐ ´   / }: :/

     _//イ       { ヽ、_       l:/
    /:、  \ \     ヾ /  `ヽ、  /
   /:::::::::\  `ヽ \   /イ   /:::::l


P(彼女の震える声を聞きながら、俺は必死に真美のことだけを考えた)

P(……アイドルじゃない、ただの双海真美……)

P(イタズラ好きで、やんちゃで……、素直で、純粋で、とても心優しい、この女の子のことを)


P「……わかった」

真美「……」

P「ここにいる真美は、アイドルとしての双海真美じゃない」

P「……そう仮定した上で、答えを出すよ」

真美「……うん」


P「真美、俺は――」


~ 翌週、765プロ事務所 ~

ガチャ!

真美・亜美「「おっはよーだぴょーん!」」

やよい「あ、真美、亜美っ! おはよーっ!」

亜美「んっふっふ、やよいっちは今日も朝からカワイイなぁ~」スリスリ

やよい「あうあう、やめてよぉ~……」

真美「よいではないかよいではないか! 真美たちと一緒によいではないかゴッコしようよ~!」

やよい「よ、よいでは……? それってなにー?」

亜美「んっふっふー! 亜美が手取りアシ取り教えてあ・げ・……

パコンッ!

亜美「ぐぇっ! り、律っちゃん~!?」

律子「ったく……朝っぱらから元気ね。フェスに行く前にレッスンしてあげましょーか?」

亜美「うあうあー! 鬼軍曹のお通りっぽいよー!」

真美「逃げろーっ!」スタタ

            ‐ 、   ___
          ィ´   ○'        `ヽ、
.          /   ,○ ./!  !  \  \
         |,イ /// /  ヽ ヘ ヽ ハ ヽ. ハ
         ヽ i { { ! ⌒  ヽ ⌒\ } }  }
            ∨ { r=z   r=z レi|、 !
             Xl⊃  r―ィ ⊂⊃ノXノ
                ヘ   ヽ ノ   j /ノ       逃げろーっ!
               >, 、 __ , イ
         rf´ r弌廴-{f⌒itく. ヾTl7! |

         `^ー'jfぶ!{_「フ癶._   ノ!!|===ュ
          /`^,コト、Y、   ̄ 「| |   |
          }ー‐'´,.||ヘ}t `ー   }_!.|   |
           l   l || }个ーt--ェュ!|.レ'⌒ヽ
            |   | ゙1f⌒`7t==L1 fヘ|
          !   `ー冖t‐' リ     !  ー゙,!
           ヽ.___,ノ  `¨´    `ー‐'

/ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽミミ《ii(!!!/ヽ、/ヾ彡彡'三ミミヽノヽ

|  フンッ   |iッ、ヾ!i川( メ彡ミ彡'´,==ヾ巛彡
ゝ、____ノ  `゙''‐=ミヽ/=ヽi|//彡》ミ)、ヾ、メノ
ミミミミミミミミi       ヽ ヾミツ''' ヘ彡ヽ リ/

ミミミ/ ̄ヾツ     ヽ  ヽ   )  |三キ´((ミ、_ノ
ミミ/::::::::::          \ i  |    |、 ヾヽ
ミ/:::::::  ,ァェ三ミミミャ、  ヽ .i l / ri》ミニミャ、、

゙::::::::   '     ヾミッ、,, 丿i::i i ./,ッ彡ノ‐-─、ヽヽ、
::::::::::::    ‐-、__、ヽヾミミ彡ノノ彡'_ノミミミヽ-彡ヾ、
ヽ:::::::::.    ` `‐-',‐`ゝ、゙' /-‐'´)ミミミ=-`´ヽ  ヽ

:::::i-、:::::       ̄ノ  ..:ヽ !ヽ  |  ヾミミヽ
::: |:::::ヽ :::   /´/ ..:::::::_i i ::/ミ==-    俺だけ
:::..ヽ::::__ノ 、       ( `  )/ミヾ))
:ヽ、>´: ! i        ⌒ ''´/ミ<ハ      仲間外れかよ・・・・・・

:::::::ヽ:::: ヽ      ,/,二ニ'フ/!i|川  リ
::::::::::ヽ:::: )   , =ニ、_'ー-' .i'-‐┴‐-=、_
:::::::::.. ヽ、_ヽ     `ー‐,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、

`'ヽ‐:::::  ゙ヽ、:: /ヽ、, /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
;;;;;;;;\     ヽ、;::....  ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i


                、_ヽ、、_,,y
               -‐ヾ;;;;;ヾツ;;;;;彡_,
              ヽ彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;''<,_        _______

             `゙シ;;;;;;;;;;;;;;、;;;;;ッ;;;;;ヾ;;;;;;;;ラ.      /
              彡;;;;;;リッヾ`ソリiiヾ、;;;;;彡     |
             ノミ;;;;/´-゙'。、ノ ノ-。、iヾミ、     i  ないない

              リi;;;ミ. `ー '  _`ー' iミ、,   ー='、
              ノ彡ヽ    -' u .!`       |  それはない
            __ノ''゙゙´\J ,-‐、・ ./\__      |
            `ヽ、 0 ./`ヽ、 ̄_/!`!) `ヽ-,   \_

         _,ィ-‐=´ ヽ. 〈  ヽ  ̄ / _/  /´`'ヽ、   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ----──--     /  \‐-、 ,r‐''´./ /     \
  --──ー--/`i─--   ̄ ̄ヽヽ ヽ  ノ ヽ       \
  /ヽ__   / ./!    /ヽ   ヽ\ / /´      fi   i
 ./!ヽ!__ / ! |   .// /      V  '        |i!  l
-チ/ fヽ二=/ / i ̄ // /-、     |         ..::!'   `ヽ
.┼=| i-- (( ⌒! /´、 ( ./ ̄::....  /        ..::::::/ /   ヽ
 .!  ヽ )  〈 '' !,ヽ、!  |/     ヽ ......    ::::::::ノ::/
 .ヽ、  (  /   ij ヽ  i'  ....:::::::::::ヽ:::::::::::..........::::::ィ'/:..
二二=====── |  〈..:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::ノ\::::....
  )vナ ( ヽ、_ノ`'ヲ‐'' ) ::::::::::::::::_,,,./:::''     / ヽ`''':::::..

  ヽ〈 〉:::::     /、  |:::,,::--‐'´ i /      ノ  /´ヽ::::::


スタタタ……ドンッ!

真美「うあっ!」

P「うあっとと!」

亜美「おーっとここで真美選手脱落だーっ! 兄ちゃん看守に捕まってしまったー!」

P「何言ってんだ……すまん真美、ケガはないか?」

真美「う、うん……だいじょぶ」

P「余所見して走るなよ? というか、事務所内は走るな」

真美「ご、ごめんね……」モジモジ


亜美「……」

律子「……」

やよい「?」

       _  __
     /: : : : `: : :`丶、

    /: : : : : : : : : : /: : : : : /      \: : : : : : : : :}: : : : : : : : : : :..
    ,: : : : : : : : : /: {: : : : : :{        ヽ: : : : : : : :i!: : : : : : : : : : :.
   ,: : : : : : : : : :l: ハ: : : : :l: !     _   、-: : : : : : :}、: : : : : : : : : : :.
   l: : l: : : : l: :.,イ:.! ∨: : :{:.l ´ ̄        ヽ: : : : : :/ ,: : : : : : : : : : :.
   }: /: : : :/!: :l {:.i` ∨: :.|リ    __      }: ,ィ= 、   ,: : : : : : : : : : .
  /:ハ: : : { Ⅵ __.  ∨:.l   ,.ィチハ`ヽ,   /! /  }   ヽ: : : : : : : : : :.
     ヽ: :ト, {i´テ㍉   \    て刈  '   {:l }  /    ∨: : : : : : 、: \
      Ⅵハ、 弋)ソ      弋)ソ     |:.| , '      ∨: : : : : :,: .
        {:ハ //  ,     ///   ,ハ:l-'       ∨ : : : : : :,:.
        l: ム                   イ |ヾ、           |: : : : : : : }
        |: :人    ー   ´     /   !            リ∧: : : : リ  ご、ごめんね……
        |:/  > 、       ,.. ´    ヽ          /イ ヽ:l: :/
        |'       `ヽ、_ ,. イ        \             /:イ         モジモジ
          __,...ィ///   !          /////> -、__    /
        / {、  ////  /        /////,....<   `ヽ、
       /    \{///ー 、   ,.   ̄ /////         


亜美「ねえ、律っちゃん」

律子「……なに?」

亜美「なんか、ちがくない?」

律子「そーね」

亜美「真美と兄ちゃん、なんかあったのかな。ケンカ?」

律子「はぁ……亜美、アンタは気にしないで。はい、もう私たちは行くわよ」

亜美「えーっ! 何それ気になる気になるーっ!」

律子「いいからいいから……」グイグイ

亜美「うあうあー! オトナのおーりょーだよー!」

律子「それを言うなら横暴、でしょ。また適当なこと言って……」

律子「私たちはあずささんを拾っていかなきゃいけないんだから、ほら、さっさと行った行った」グイグイ

      ( ト、ト^  .:.  □□  .:.:从. _ .:.:从ト、イ
    (  )ノミ. く\/ >  .....::、(::.  | |_     ′.ノ
  `ヽミ/| ミ::.  >  く   ..:ミVノ:.:. 匚 / ´ ̄\ .:({ノ
  ⌒メ、| {三  // > .〕  .:.:.{ {::..  / / ̄ヽ } Ooo
   (ト、乂::. く/ // xヘ .::}ノ.:. / |   / /   .:.ノ!
=≡ヽミト、:.:.:.   { (_/ / ノ/{:.. VL」   く/ .:}レ彡イ
≦三三ミヽ三ヽ `─‐ ´ /// |ノ彡.:.. . . :.:.. .:,ィ彡'彡' ./{⌒

≧≦三弋.三三ミ/ ̄ ̄`ヽ廴{_ノイ´ ̄ ̄`Y彡イ三三彡イ/
`ヽミヽ三ミヽミミ| ,x┐ 、ヽ      ト、_ .{彡彡'≦三彡イ
三ミ/ 爪〈ヽミミノ≦-、\ ) }  // /,.-≧.Yノ)三≧辷ノノ    余所見して走るなッッッ!!
三./ /j .))爪 / ´    \\!  .{//   八 |彡イ彡三≡=   
⌒∨/ミ三ヾ| 、__,x=ミ.\〉.| {_,/ ,x=ミ_,^ .|三 川三彡′  というか、

  { {.ミ三三|.   >、○」_ ヘ」Lノ l_○_.ノノ  ヒ彡イ彡'三≡
三≧、三(⌒∧   `ー'⌒ヽ /⌒ー<   .∧ ノ三彡'⌒ヽ   事務所内は走るなッッ!!!
ミヽ弋三.ハ. ∨\.    , r‐、  -、     /.} |彡イ川ノ
⌒ヾミ三彡{ {ヽ.ハ ./ ゝ(  )-'    / )/}_」≦彡イ⌒
  乂_ノノ >'\ヽ∧   r'⌒ こ=、   ./`ヽ/∧三彡'
     ̄フ/   `{  ',  }_[_,`ニユ]_  ′ ノ   ∧彡′
 `ー‐'´ .′   \  '⌒ー-─、__ノ^ /      |
.      |        `ヽ /´  ̄`ヽ /´     |
.     ,x|         ∧      ノ/       ト、__
_,.イ .|           `ー--‐ ´ /       ∧ \ >、_
::::::::::::| ∧       |     /       / ヽ }:::::::::::

                    、
                   \ . iヽ  _,,.-‐
.                 、 ヽ、| i/∠、‐-

                __ヽ、}i、|∠..ィ=ヽ
              -''"≦ニヽ.Yィ≦>、`ヽ

              /..: .: ::::: : . .:: : ::`.ミヽ
.             //.:.:.:.:.:.:.:.:.:;.:!、:.:.:.:.:.:.:.:..∧
             i/:i.:.:.ィi.:.:.:.:.,'リ |i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i',
             {::i|.:.:i||.:.:.:.,'/ | ',!.:.:.:|i.:.:.:.iノ
.             ',::〉ィ=‐<  ' >=‐ミノメ,′
.              (〉|、 .__,,   、___, ,|〈)
             i.:.|,`(  ̄ )‐‐(  ̄`)',|.:i

             |.:.|〉  ̄   '   ̄ /.|.:|
             {.:.| 丶   f ‐ラ  . ' }.リ     ほら、さっさと行った行った
.             i.:|   >..   ,.ィ.´  |:i|
              !:|  _,ノヽ:/´ |、  |リ
             _〈|∠≧、.ヘ   ゙i 7}、|,'

             /´:;`:;.、 ノ_ゝ、ヽ  ,' 'ノ ノ ̄ヽ
            {:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ;:;:;;;.〉`Yッ∠i;;品∨;.',
            ∨:;:;:;:;:;:;:;:;.ヽ:;:;:ヽ゚∧ィ>|;;:;:; |、:;:|             グイグイ
            |;:;:ィ‐- 、:;:;:;:;〈;:;:;〈i i|| };;:;:; |;.Y.i

.             ',〉- ̄、ヽ'<:;:;∨:;:.〈d゙/;:;:; ノ:;:.}:',
.            |!ィ'' ー 、` i:;:;:;ヽ:;:.∨. /:;:;:ノ;:;:',

              |;;:`..`ヽ  |、‐ 、:;i:;:;!:/:;:;:;:/:;:;:;:∧
             |;:;:;:;:;:;;;{  !}}:;:;:;:;.`;:ー-..、:!_:;:;:;:;: ',

 /⌒ヽ_ノ⌒ヽ                               /⌒ヽ_

(         L_        ./  ⌒ヽ_ノ)_               (      ヽ
,ノ            )       {ーヒ三≧V/}∠三三≧_ノ         ノ   わ   )
    ま  わ   (   、__ノ\三ミヽ>>∠彡イ三ノ三フ     (.     .  (
    し  .か    .)   `7彡三>'彡イ/ ト、ヽミ三ヽ三ミヽ__,    ヽ   :     )
)   た   り   (     ./∠ //ノ/// ∧.トミヽミ三三≧( ̄´     (      厂
    ッ         ).(ー<三彡イ// .//,/l//|l|ヽミ三≧、ミヽ} ,|    /⌒ー'´ ̄
    ッ      ノ  >、// /_」LL」_{ { l/ |l|l/_」⊿」_ヽミ三ノ
)         (  /イ / /イ/ノ//\l\|.u |/}l/ jノVミミ≧

廴_        ,ノ\  | {/| l //|/x==ミ\{ //彡=、.ムイ)}_,
    し'⌒ヽ_ノ     :|/イト、l { ヽ ○ } `メ´ { ○ ノ|リノ彡′
.l|   |l   |l   l|. ー<彡仆ミ> ` ̄´  .::::::.. ` ̄´_ノイ{)}レ
ll|l  ,l||l   l|ll   l||   川ノリ{∧.     (_r ヽ)    ̄`7'トミリノ)
|l| |l| |l| |l| |l| |l| |川/// `フ人_ヘ, U      `ニ′    /_ノK≦´
           ///  ノイノ{. 「|ヽ,     ∠二>・   /|ミミ∧リノ
  ん   敬   彡彡' 下、)ノl|  \   `ー' U /.|{{彡イ
  じ   .語    三ニ= 彡イ|   \_   _/   |≦彡′
  ゃ    使     三      ,ノl|     :|  ̄ ̄  |:  ヘ_
  ね   っ    三二= //!    |      :|     \\
   ェ   て     三.  //} }    ∨   /    廴| |\
   ッ          .三ニ= |_ノ,ノ.     ∨  ./     / /  `>──‐-、
   ッ        三_.  |-────-、∨,/-───/ /           \
              三ニ= \        ̄    //


ガチャ……

美希「おはようございますなの……」ボケー

P「おはよう、美希。やっと来たか……すごい顔だな」

美希「うーん……今日はちょっとだけ、睡眠不足ってカンジ……あふぅ」

真美「ねえミキミキ、それっていつものことじゃない?」

美希「あは、そーかも……zzz」

やよい「はわわっ! み、美希さん、立ったまま寝ちゃいました! すごいかもー……!」

美希「zzz」

P「しかたないな……車までおぶっていくか」

真美「! に、兄ちゃん!」

P「ん?」

真美「ま、真美もちょっと眠いってカンジ! あふぅ」

P「ホラやよい、行くぞ」

やよい「はーい! 今日もガンバリまーっす! うっうー!」

真美「……あふぅ」

バキAAは俺じゃないぞ

度々すまない、10分くらい席を離れる
もうちょっとで完結させるからね、待っててね


~ フェス会場 ~

P「よし、今日はこの会場でフェスだ! 相手は……わかっているな?」

三人「「「竜宮小町!!」」」

美希「相手にとって不足ナシ、なの!」シャキーン

真美「おー、ミキミキが覚醒してるっぽいよ」

やよい「わ、私も負けないように頑張りますーっ!」

P「律子たちにとってはいつぞやのリベンジらしいが……返り討ちにしてやろう」ニヤリ

美希「あは☆ ハニーったら悪い顔してるの! でもそんな顔も~……って、あれあれ?」ズルズル

真美「ほら行くよミキミキ~! やよいっちも、まだメイクすんでないっしょー?」

やよい「う、うん。待ってー!」タタタ


P「……」

P(真美も、リーダーとしての自覚が出てきたみたいだな……立派に成長したもんだ)

P「……あの夜、真美にああ言ったことは……間違いじゃなかった、ってことだよな……」


~ 控え室テント ~

メイクさん「……ふぅ、美希ちゃん、こんな感じかしら?」

美希「ううん、ちょっと待って……ここをこーして……ハイ、できあがりなのー!」

チラチラ……

パチッ☆

美希「……うん、バッチリ! 誰が見ても超イケイケなビジュアルのスーパーアイドルってカンジ!」

やよい「美希さんはいつもキレイですよー?」

美希「あは! ありがと、やよい♪ でもでも、今日からのミキは一味違うんだから!」

真美「ほほーう、それなら、ミキミキのお手並み拝見といきますか~」

グッグッ……

美希「……真美、さっきからストレッチばっかやってるね。メイクは?」

真美「もーとっくに終わったもーん。ミキミキと違って真美のウリはダンスだからね!」

美希「……へーえ」バチバチ

真美「なーにー?」バチバチ

やよい「うう……なんか、こわいかもー……」


真美「……ぷ」

美希「……ぷぷぷ」

真美・美希「「あっはははは!」」

やよい「え、えー? なんでふたりとも笑ってるんだろー……」

真美「ミキミキ! 真美、負けないよ!」

美希「ミキだって! ファンのみんなの心と一緒に、ハニーのこともメロメロにしてやるんだから♪」

真美・美希「「ふふふ……」」ニヤリ

やよい「? でも……真美が元気になったみたいで良かったかもーっ! うっうー!」ピョン


スタッフ「765プロさーん、そろそろ出番でーす」

真美「はーい! それじゃー行くよ、ふたりとも!」

美希・やよい「「うん!」」


テクテク


真美「……ミキミキ」

美希「ん、なーに? リーダー」

真美「兄ちゃんがね、こんなこと言ってくれたんだ」

美希「ふんふん……」

ゴニョゴニョ……

美希「!!」ピョコン

美希「なにそれーっ! 真美ばっかりズルイって思うな! み、ミキもーっ!」ダダッ

やよい「あー、美希さん! も、もう本番ですよっ!」

真美「そーだよん♪ さーいこいこ」

美希「あーうー……」ズルズル


P『アイドルじゃない真美のことは……、正直に言って想像がしづらい』

P『これまで俺たちが過ごしてきた時間のほとんど、真美はアイドルだったわけだからな』

P『……でも、一つだけ言えることがある』

P『俺がまだプロデューサーとして何も知らない頃……ほぼ一般人だった頃だ』

P『俺はな……同じように、アイドルとしての活動をまだ何もしていなかった真美を見て、こう思ったんだよ』

P『この子に、可能性を……人を惹きつける魅力を感じる、ってな』

P『……結局のところ、それは一目惚れに近いものだったんだ』

P『きっと俺は……アイドルじゃない双海真美だろうと、なんだろうと……、惹かれていたんだと思う』

P『だから、俺はきっと……アイドルじゃない真美のことは、振ることは出来ないよ』

     ,/ 〆-‐‐─:; ::^~ ::::ヽ\     ヽ
    /  ,ノ   美希ゝヽ  :::)( L     \
   ./⌒゙゙~  )└ ,.-─-=、、、_.ノ人  ゙ヽ、    ヽ
  / ノノ   .. .((// ̄⌒^゙゙ヾ):::....)) //ヽ    .|   認メロ・・・・・・
  .| ,、└.、| ノ///  ,,.===‐, __」し-ノ (_  !    |
  .|/,ミヽ、ヽ /,!′:::|  ○ノ゙r‐'^^゙).)⌒l し!-y⌒、/   ッテ言ウノカヨ
  .|′,==、、丶 ..:::::ヽ-‐^::    //::::   //》 )
  ヽ、(  ○】i    :::.... i(   )ゝ- :::  // < .|   
   》 ゙─イノ=   .:::....... ヽL__ l,f~´`彡イ<| (ノ ノ
   |   /=、_ヽ、.. ......ノr'''''`二、ヽ)イフ ノヽYノヽ
   \..::人_.ノっノ   ( ::::../^))/  |/  .)ミソ  \
    > _  丿,ィ─-、._.,,/ .:: /  彡.-‐=二 ̄二\

   . ヽヽ=「~ニ---─ラ~/  .:: /  _∠-‐::. ̄ χ   ヽ
     ヽヽ~ヽ-─‐彡.′  :>‐ニ   .::  κ  v    \
      \ ゙‐--イ::..   /  ゝ<....::::  ゝ<__,,---─彡三
       ヽ   ⌒  /ヽミ___mr‐--、___////////////
        ヽ_==-─イ///////////////////////////

        ////////////////////////////////////


美希「ぶー……なんか、一歩先を越されたってカンジ」

真美「んっふっふー♪ 本気で行くって言ってきたのは、ミキミキの方っしょー?」

美希「いーもん! ミキも今度、おんなじ質問ハニーにしてやるんだからっ!」

真美「兄ちゃんは果たしてどー答えてくれるかなー? リーダーに選んだのも真美だったんだしねー♪」

美希「むむむ……真美、性格悪すぎーっ!」

真美「女の敵ランキング上位のミキミキに言われたくないもーん」

やよい「あうあう……ふ、ふたりとも、ケンカはよくないですよー……」

真美「やよいっち、これはケンカじゃないんだよ……」

美希「そうだね、ケンカどころじゃないの。これは戦争なのっ!」

やよい「? ケンカより悪い気がしますー……うう」


真美「まー、とにかく」

美希「……そーだね」

真美「今は、やることやっちゃおっか!」

美希「うんっ!」

やよい(やっぱり仲良しなのかなー? うう……わかんないかもー)

バサッ

P「おお……、来たな。準備は万端か?」

三人「「「はいっ!」」」

P「よしよし、みんな良い顔をしているな……」


P「この勝負、勝ちにいくぞ。勝ってIAのランキングレースに大手をかけるんだ!」

真美「んっふっふー♪ もちろんだよ、兄ちゃん!」

美希「ゼッタイに負けないんだからっ!」

やよい「相手が伊織ちゃんでも……私、全力300パーセントのパワーでガンバりますーっ!」

P「よし、それじゃあ後は真美……いや、リーダー。頼む」

真美「……ガッテンしょーちの助だよ、“プロデューサー”!!」

                               ,.ィ:⌒ヽ
               ,. . :――: . 、__  r-、: : : : : ハ
            ,. :´: : : : : : : : : : ヽ: :`、ノ-、: : /: :!

          _,.ィ: : : : : : : : :.,: : : : : : : : :.ヽ-': : : : :{

          ィ: : : :,: : ,.ィ: :,./: :/`ヽ、_: : : : :ヽ: : : : :、
           /: : :./: /-/イ/: :/    <.: : : :.ト.: : : : :\
            |:ハ: :l: / '  /:/ ー- 、 !: : : : { ヽ: : : :.i: : .
          {! Ⅵ/ィチ㍉/        }: :,: : :; }: : : :; :ハ:}
             ,ィハ 弋ソ    ィチ㍉、 ,」:, -,:/ イ: : : /
          /:,イ }   '   弋(ソ /イl /  /: :/
             {:/ ,八  v  ̄ ヽ  /:/- '  /:/
            リ  _\ 、  ノ /:ィヽ.   /          ……ガッテンしょーちの助だよ、“プロデューサー”!!
            /  ,. ト r-‐≦ {/   }
           {:\ l  ! l   /    ヽ
           Ⅵ:.\ !、__ / _,.ィ´  __}

            /: : : ヽl::/  _,...ィ::´:::`ヽ、
   _         {: : :/{>: : ̄´: : :l: :/::::::::::::::::::>、
  { ュ \--、     !\`´||: : : : : : : :|: {::::::::::::,::::::':::::::::>.、
  と'  {  ィ--―-ト、 `''||-―――' 、:!:::::r‐-、_::::::::::::::::::::`ヽ、
   `ーハ  {__    } `ヽ!!_____\/     ̄ ` <:::::::::::::::>...、_
         ` ̄/:\.__l l          {          `丶、::::::::/               ,.ィ
           {: /i :ヽ!_____,... イ:ヽ            `ー' _    `丶、   _//
           /</、: : :ll: : : : : : :<\: : >、               ` ー 、    ̄ ´ ー―_っ
          /\   \||: : : : : _, -\>  }                   `丶.;   ,.ィヽ\ヽ、
           /   \_   {{       _,イヽ                    //⌒    ヽ_}` '
           7、  /  Tーヽ}__,.... イ  |  /                       (/


真美「よっしゃみんなっ! 気合入れていくよーっ!」

美希・やよい「「はいっ!」」


真美(……兄ちゃんは、やっぱり真美だけの兄ちゃんじゃなかった……でも)

やよい「3!」


真美(真美と兄ちゃんを出会わせてくれた、この道で……真美だけのやり方で)

美希「2!」


真美(兄ちゃんの夢を叶えさせてあげるんだ! そしたら……そのときに、また、きっと!)

真美「1!」



「「「めざせ、トップアイドルーッ!!」」」


おわり

         \ヽ, ,、
          `''|/ノ
           .|
       _    |
       \`ヽ、|

         \, V
           `L,,_
           |ヽ、)

            |               ,、
            |               ヽYノ
           /         ` r''ヽ、.|
   ,イ , ‐ァ   |             ー-ヽ|ヮ     ヾ‐、 }ヽ
  _{:::∨::(  _|__           _|__  )::V:::ノ-‐ァ
∠:::_\:`@´::::::::::::::::::::::`ヽ      /:::::::::::::::::::::::::@'::::::‐<

   >@´ミヘ::::、:::::::::::::::::丶    /::::::::::::::::::::::::::::::::::@⌒ヽ)
  (r'7::三   \ヽ\\:::ヽ|    |:::/::::/}:::::/}/^彡:::ヽ
     |:::=|  \_  _/\|      レ|/\//_/  三::::|
    |:::::| (ヒ_]    ヒ_ン ||     ||(ヒ_]    ヒ_ン ) |=:::|
   _ノ:::(l、""  __,  }L     _|{  、__    j_):::、_
    `Z:::::ヽ   ヽ _ン  人く     >\ ヽ _ン   ノ:::::<
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おわりです。読んでくれた方ありがとう
よくわからんオチになってしまったけど、たまには結ばれない終わり方があってもいいんじゃないかと

お疲れ様でした

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