新子憧「ぶっちゃけ、玄の友達ってドラだけだよね~」(256)

玄「えっ・・・憧ちゃん・・・?」

憧「実際そうじゃん?そうでしょ」

玄「わ、わたしは・・・」

憧「ダッサw」

玄「うぅっ・・・」

玄「あの・・・あこちゃ・・・」

憧「これから穏乃たちが来るけどそういう態度やめてね」

憧「穏乃たちにこんな険悪な空気見せらんないし。わかった?」

玄「・・・」

憧「返事しろよ」ギロ

玄「ひっ・・・」

がちゃ

穏乃「ちぃーす!」

宥「こんにちは」

憧「あれ灼は?」

穏乃「んーわかんない」

憧「まぁでもこれで4人はいるし麻雀はできるわね」

穏乃「練習ーー!!」

憧「玄、その2萬ロンよ」

玄「えっ」

宥「2萬ってさっきあたしが捨てたやつだ!」

憧「さっきテンパイになったばかりだったの。ピンフタンヤオ3色、7700よ」ニヤ

玄「うぅ・・・」

次の局

隠乃「玄さんそれロンです!」

憧「キャハハ。また玄~?」

隠乃「チャンタ役牌役牌で満貫です!」

玄「うぅ・・・」

憧「玄弱すぎw」

オーラス終了

憧「おっし!私がいーちばん!」

隠乃「玄さんはビリかー。でもあれだけ放銃したらそりゃね」

玄「・・・」

宥「なんで玄ちゃんばっかり・・・」

憧「玄の手って読みやすいんですよね」

隠乃「そうなんです。あたしも憧に対策教えてもらったんです!そしたら当たる当たる!」

宥「あらら。それじゃあ仕方ないわね」

玄「あの・・・じゃあ私今日はそろそろ・・・」

隠乃「何言ってるんですか玄さん」

玄「え」

隠乃「大会近いんだからその弱点克服しなきゃ駄目でしょ」

隠乃「とくに玄さんは戦法なんだから負けは許されませんよ?」

玄「隠乃・・・ちゃん・・・?」

隠乃は笑う。冷酷に。そして残忍に


隠乃「次行きましょう」

その日は玄の惨敗で終わった。

隠乃と憧は終始玄への集中攻撃であった。

憧は23の形での14待ちで4が出れば234のピンフタンヤオ三色の手であろうとも玄が1を捨てればロンするという徹底ぶり
隠乃と憧は宥がテンパイと分かった瞬間にベタオリに徹し玄が振り込むのを待った

結果玄が一人で振り込む形になっていったのである

その夜

松実家の食卓には豪華な食事がならんでいたが玄の箸は進んでいなかった

宥「玄ちゃん、今日は何かあった?」

玄「え?な、なんで?」

宥「何か悲しそうな顔をしてるから」

玄「そ、そうかな?おねえちゃんの気のせいだよ!はは・・・」

宥「そう。よかったわ」

玄(たぶんたまたまだよ・・・憧ちゃんの機嫌が悪かっただけ・・・)

玄(隠乃ちゃんへの振り込みもきっとたまたま運が悪かっただけだよね・・・)

玄(・・・い、いじめなんかじゃないよね?)

次の日

玄(部室行くの嫌だなぁ・・・)

玄(でも今日はきっと機嫌も直ってるよね・・・?)

がちゃ

玄「こ、こんにちh」

そう言い終わる前に銀のバケツのようなものが視界に飛び込んできて

次の瞬間には玄の体は水浸しになっていた

玄が自分の置かれている状況が理解できるまでには少し時間がかかった

憧「遅い!今何時だと思ってるの!」

隠乃「木曜は掃除当番でしょう!?なんで掃除してないんですか!」

玄「で、でもこれでも授業終わってすぐに・・・」

憧「じゃあ昼休みにでもやっておきなさいよ!」

玄「うっ・・・うぇぇ・・・」

憧「まったく・・・グズなんだから」

泣いていても怒られるだけなので床掃除を始めた
床を吹いている最中も玄の涙が止まることはなかった


隠乃「やだなぁ・・・いつまで泣いているんですか」

憧「ほんっとこういうタイプ嫌いだわ~あたし」

どうしていじめられ始めたのかわからなかった。
原因となるようなことにっころあたりは無かった
あの憧の一言から始まっていつのまにかいじめの対象となっていた

憧「やっと掃除が終わったか。遅すぎ」

隠乃「まぁ玄さんだし」

玄「あ、あの・・・」

憧「ん?」

玄「あたし何か嫌なことしちゃったかな?」

憧「・・・」

玄「あの・・・私、トロいからそういの気づかなくて・・・」

隠乃「・・・」

玄「私の気づかない内に嫌なことしちゃったのかなって。ごめんね」

玄「私も直すように頑張るからどこが悪かったか教えてくれないかな?」

玄「だからもうこんなことやめてよ・・・つらいよ・・・」

隠乃「・・・」

憧「・・・」

隠乃「そうだなぁ・・・」

玄「・・・」

隠乃「あたしサバサバしてるからズバっと言っちゃうけどさ」

隠乃「そういうところ全部嫌い」

玄「え・・・」

隠乃「というか玄さんが嫌いだから別にどこ直してってところは無いかな」

憧「わかるわー、シズ。私も同意見」

玄「そんな・・・」

隠乃「てか服がこれだけ濡れてたらまずくね?」

憧「大丈夫。灼さんに替えの制服の調達を頼んであるから」

隠乃「なるほど」

がちゃ

憧「噂をすれば」

灼「服、持ってきた」

隠乃「ありがとうございまーす!おらグズ早く着替えろ!」

玄「ひっ、ごめんなさいごめんなさい!!」

灼「こいつはあいかわらず?」

隠乃「そうですね」

憧「今はなんかビビっちゃってるし。ホントキモい」

灼「玄。はっきり言うけど私たち前からあなたのこと嫌いだった」

灼「ちなみにあなたの姉もあまり好きじゃないんだよね」

玄「え・・・」

灼「もしこのことを誰かに話すようなことや退部しようとするなら・・・わかるよね?」

その夜

玄(どうしよう・・・私が退部したらおねえちゃんが・・・)

玄(でもおねえちゃんには言えない・・・心配させたくない・・・)

玄(でもこのままじゃいや・・・こんな部もみんなも嫌だよ・・・)

玄(赤土さんなら・・・相談に乗ってくれるかな?)

玄(昔からの知り合いだし約束も守ってくれそうだし・・・)

玄(明日こっそり赤土さんに相談しよう・・・)

玄(私だけじゃ無理かもしれないけど、赤土さんならなんとかしてくれるかも・・・)

次の日

玄(職員室から赤土さんが出てきたら相談してみよう)

ガラッ

玄「あ、あのっ・・・!」

赤土「あれ?玄、どうしたの?」

玄「あの・・・今お時間よろしいでしょうか?」

赤土「・・・どうしたあらたまって」

玄「そ、相談したいことがあるんです・・・」

玄はことのあらましを説明した

赤土「なるほど・・・麻雀部でそんなことが・・・」

玄「・・・」

赤土「これはきっぱり言うしかないかな」

玄「でもそれじゃあ・・・」

赤土「大丈夫。私が言ってあげるわ。その後も悪いようにはさせない」

玄「本当ですか!?」

赤土「ええ。阿智賀のレジェンドに任せなさい」

放課後

がちゃ

憧「あ、来た」

玄「・・・」

隠乃「玄さん・・・幻滅したよ」

玄「えっ」

隠乃「赤土さんから言われたよ。いじめしてるのかって」

玄「え、えと・・・」ブルブル

隠乃「やっぱばらしたんだな」

玄「あの・・・」

憧「ビクつくな!ウザい!!」

玄「ごめんなさいごめんなさい!!」

隠乃「おかげで赤土さんにイジリもほどほどにしなさいって注意されたじゃんか」

玄「え・・・?」

隠乃「でも来たのが赤土さんでよかったよ」

憧「ハルエが聞いてきたよ。度が過ぎた遊びはしてるんじゃないのかって」

憧「別に無いって言ったらそのまま帰っていったわよ」

憧「いじめはないのね?って何度の確認してイジメではないこと確認して満足してたわ」

玄「そ、そんな・・・」

憧「助けを求める相手を間違えたわねw」

玄「・・・」

隠乃「ああ見えて赤土さんって事無かれ主義だよね」

灼「はるちゃんは雀士になるのが夢で教師はその踏み台だし」

憧「プロになる前に問題起こしちゃまずいってことか」

灼「そういうこと」

隠乃「だってさ玄さん!!」

玄「そんな・・・赤土さん・・・」

隠乃「まあそういうわけだからさ」

玄「え?」

隠乃「玄さんさ、約束破っちゃったよね?」

憧「ちくったのがハルエだったからよかったものの・・・」

灼「罰が必要だね」

玄「そんな・・・」

隠乃「あーあ。宥さんかわいそうに・・・」ニヤ

玄「おねえちゃんだけは・・・おねえちゃんだけはやめて!!」

憧「・・・だったら罰はどうすんの?」

玄「私が受けるから!だからおねえちゃんだけは・・・!」

隠乃「だってさ。どうする?」

灼「じゃあ玄に責任とってもらうしか」

憧「そうだね」

玄「・・・」

隠乃「というわけだから」

ボコッ

玄「ぐえっ・・・」

隠乃「悪く思わないでよ玄さん」

すみません。食事してました

玄「ごほごほっ」

憧「ちょっとww隠乃ww」

隠乃「大丈夫大丈夫wもいっちょカン!」

再び隠乃の足が玄のみぞおちに叩きこまれる

玄「お、おっうえぇ・・・ぐぇっ・・・」

隠乃「ははは」

灼「ハルちゃんに迷惑かけない程度にね」

隠乃「わかってるって。顔は避けてるじゃん」

玄「うっうぅぅぅぅううぅ・・・」

キンコーン

隠乃「あ、授業終わった」

憧「玄~。今日はちょっと帰ってくれないかな?宥姉にばれるの困るし」

灼「それはきっと玄も困ることだよね」

玄「うっいたい・・・いたいよぉ・・・」

隠乃「聞いてないか。どうせバレるなら宥さんも・・・」

玄「わ、わかっ・・・た・・・今日は・・・帰るから・・・」

隠乃「うぬ。わかればよろしい!」

憧「わかったら早く帰る用意しなさいよ!」

玄「わ、わかったよ・・・」

隠乃「だから動きが遅いっての!」

黒板消しをつかみおもいっきり玄の顔に向けて投げつける
黒板消しは玄の顔に当たりチョークの粉をまき散らした

隠乃「なにやらせてもノロいな~」

憧「それが玄だししゃーないよ」



その日、玄は一人で帰路についた

家では案の定様子がおかしくないかと宥に聞かれたが何もないと笑顔で答える玄であった

いんのちゃん……

次の日
隠乃たちの言っていた赤土の対応について気になった玄は職員室に向かった
今の玄は自分を守ってくれると言ってくれた赤土の言葉にすがるしかなかった
姉を心配させないためにも自分だけの力でこの問題を解決したかったのである
職員室前、そこに赤土の姿はあった


玄「あの・・・」

赤土「ん?あぁ・・・玄か・・・」

玄「昨日のことなんですけど・・・」

>>122
マジだ・・・直してとくわ

玄「赤土さんあの時言いましたよね?悪いようにはしないって・・・」

玄「私に任せなさいって・・・あの時言いましたよね?」

赤土「ああ」

玄「だったら頼ってm」

赤土「玄。いじめなんてなかったぞ」

玄「えっ・・・」

赤土「まったく・・・嘘はついちゃ駄目だろ」

玄「ち、違うんです・・・本当に・・・」

赤土「みんなで遊んでるだけだと言ってたぞ」

玄「ちが・・・」

赤土「私もいじられキャラだったからわかるけどその程度で凹んでたら大人になって生きていけないぞ」

赤土「みんながいじってるだけだって言ってたんだ。いじめはきっと玄の勘違いだ」

玄「わ、わたしは・・・」

赤土「玄もそう思わないか?思うだろ?」

赤土「私もお前一人の勘違いに付き合えるほど暇じゃないんだ」

玄「赤土さん・・・」

赤土「たとえいじめでもそのうち飽きるだろ」

赤土「まぁあの3人に限っていじめなんかありえないよ。みんないい子たちだし」

赤土「玄も悩んでる暇あったら穏乃たちと仲良くする努力をしたほうがいいんじゃないかな」

玄「・・・」

赤土「返事は?」

玄「は・・・い・・・」

赤土「よろしい。じゃあ早く部室に行ってあげなさい。穏乃たちが待ってるぞ」

部室

穏乃「今日は玄さん遅いなぁ」

憧「そうね。まったく何してるの」

灼「まあ玄はトロいし」

穏乃「逃げてたりしてw退部とかw」

憧「退部とか冗談wあたしらが団体戦に出れなくなるじゃない!」

穏乃「まぁそのうち来るでしょw」




この日以降、玄が麻雀部に来ることはなかった

数日後

松実家

玄「・・・」

宥「玄ちゃん最近どうしたの・・・?麻雀部にも来ないし・・・元気ないよ・・・」

玄「ほっといてよ・・・」

宥「玄ちゃん・・・」

玄「・・・ちょっと外に出かけてくるね」



玄「雀荘・・・」

玄(なつかしいな・・・最近麻雀打ってなかったっけ)

玄(久しぶりに打ちに行こうかな・・・)

雀荘

店員「いらっしゃい」

玄「・・・」

玄(でもどこでやっても私の能力は嫌われるよね・・・)

玄「やっぱり帰ろうかな・・・」

和「もしかして・・・玄ですか?」

玄「え・・・?和ちゃん・・・?」

和「お久しぶりです!」

玄「なんでここに・・・」

和「高校のみんなと遊びに来たんです」

玄「高校・・・」

咲「原村さん、知り合い?」

和「ええ。中学の時の友達で」

咲「宮永です。よろしく」

玄「よ、よろしく・・・」

咲「一緒に麻雀しようよ!」

玄「え・・・」

玄「でも・・・私と打っても・・・」

咲「楽しもうよ!」

和「宮永さんは誰とでも楽しく打ってくれますよ」

玄「うっこんな私でも・・・」

和「玄?」

玄「うっうぇぇぇぇぇぇぇぇ」

和「玄?どうしたの・・・?玄?」

・・・

和「そんなことが・・・信じられません・・・」

玄「私もなんでこんなことになったかわからないの・・・」

和「・・・」

咲「だったら麻雀で会話しよ!」

玄「麻雀で・・・?」

和「宮永さん、本気ですか?」

咲「うん。一緒に麻雀をすればきっとわかりあえるよ」

玄「でも・・・今の私じゃ・・・みんなに勝てないし・・・」

咲「大丈夫!私と一緒に練習しようよ!」

和「そういうことなら私も協力します」

玄「みんな・・・」

そして数日間、玄は咲と和と共に練習を重ねた

麻雀を通して会話をするために

そして、


麻雀で勝利するために

数日後

憧「ロン!20003900!」

穏乃「あーまた憧の勝ちかー!」

灼「能力もない癖に」

憧「えっへへー」

がちゃ

憧「え・・・」

穏乃「久しぶりじゃん・・・玄さん」

・・・

憧「なるほど。私たちと麻雀で会話ねぇ」

穏乃「玄さんらしい発想」

灼「で、私たちに勝つって事?」

玄「うん・・・」

玄「私が勝ったらちゃんとお話聞いてくれるかな」

憧「勝てたらね」

穏乃「じゃあ始めようか」

サイコロが回る。

全自動卓が動き自分の牌を見る
いつも通りドラ3
しかしいつもとは違う点、ドラは5筒。赤ドラと重なっている

いつも通り牌を切っては積もる。
そうするうちに玄の手に4つの5筒が集まった

玄「カン!」

4つの牌を倒しながら玄は大きな声で宣言した。
卓の3人は驚いた顔で玄を見つめる
玄の能力ではカンをするという行為は自分の手を潰す自殺行為のようなもの
今までの玄ならありえない打ち筋なのだ

めくられた牌は・・・4筒
ついたドラ5筒

玄の手は満貫から倍満へと昇華する
玄はリンシャン牌に手を伸ばしそのままツモ切りした

玄の手は暗カンでドラ8確定の手
こうなると他家リーチはかけられないだろう
玄のドラ8を見て憧の顔が歪む

玄の手札にはおそらく赤ドラの5索、5萬
おそらく憧はそこを考慮に入れつつ手を進めて安上がりを狙いに来るだろう
今までのうち方ならば振り込んでしまうかもしれない

憧「くっ・・・」

憧から見てドラ8倍満確定手は脅威だった
しかしまだこの手を流す方法はある。
赤ドラの5索、5萬を玄は切れないはずなのだ
赤ドラの5索、5萬を含んだ順子刻子が存在するはずなのでそこから相手の手は読める

しかし玄が次に切った牌は赤5索。そして続けて赤5萬を切る
玄がドラを切ったのである

玄「・・・」

玄の戦略
それは東一局で大量リードして他はすべて早上がり
この東一局での大量得点を守るという戦い
そのためにドラを捨てたのだ

そして・・・ついにテンパイ。
白のみの手だがドラがある。待ちも悪くなくダマで回したほうがいいだろう
玄が3萬に切ってダマで行こうと思った瞬間

玄「リーチ」

全員が不思議そうな顔をする。
玄も自分自身の行動を理解できなかった。

ただ、牌を切った瞬間に自分ではわからない何かの力が働いていた
理解の範疇を超える行動。
しかし次のツモで玄はその行動の意味を知ることになる


ツモった牌は・・・白

この牌が来た意味・・・清澄のあの少女ならこの白をどうするだろうか
そんなものは決まっている

玄「もいっこカンです!」

玄は高らかに叫ぶ。
そして確信を持ったかの表情でリンシャン牌をかすめ取る
今の玄に恐怖はない
リンシャン牌が上がれるということを教えてくれる
この手に役満があることを教えてくれる


玄「ツモ!嶺上開花!ドラ・・・12!!!数え役満です!!!」

玄にとって役満は生まれて初めての経験ではなかった。
しかしこの役満は今までのものとは違う
打ち方を変えての初めての役満

玄「数え役満!16000オールです!!」


決着はついた。あとは逃げるだけだ。
あとは安手で上がり続ければ勝てるだろう
玄もそう思っていた。
しかし、その考えが間違っていたとわかるのはオーラスになってからである

オーラス

玄の早上がりによって逆転の目は確実に摘まれていった
ラス親は憧
この局を乗り切れば勝利だ

牌をツモりならべ見る。いつもと違うのはドラが無いということだけであった

ツモっていくにつれて手が進みようやくテンパイとなった

七対子テンパイ
123筒の一盃口を含んだ形だ。もちろんドラはない。
待ちは6萬切りの3萬待ちとまずまずの形だ。
リーチをかけたいところではあるが無くとも上がれるのだから問題ないだろう。

そう思って回しているうちに憧が4筒を切った
するとあの時と同じ感覚が玄に訪れる

手が4筒がほしいと呼んでいる
しかしこのテンパイを崩す必要はあるのだろうか・・・?

玄「チー」

玄は悩みつつもこの魔物の感覚に従った。
これでテンパイもくずれ約無しである。

しかし次に玄が積もった牌は4筒

続けて1筒を引く。
回していくうちにこれで約無しではあるが再びテンパイだ
そのまま3萬を捨てる。

憧「ポン!」

玄の捨てた3萬を鳴くと同時に牌を捨てる
捨てられた牌は・・・1萬

玄「カン!」

>>225
1筒のミス

あの時と同じ感覚
牌がツモれると教えてくれる
めくれた牌は9筒。モロ乗りである

咲の言った通りであった。
王牌は能力の対象外。
ならばたとえドラを捨てて来なくなったとしてもカンドラは乗る

玄「あぁ・・・私のドラはここにある・・・」

勢いよくツモった俳牌を卓に叩きつける


玄「リンシャンツモ!!!」

勝負は終わった
結果は玄の圧勝だった


玄「私の勝ちだね」

憧「・・・」

穏乃「・・・」

玄「私が何をしちゃったか教えてくれるかな・・・?」

憧「あんたが・・・あんたが先鋒だから・・・」

憧「私だっていっぱい練習してるのに!なんであんたが!」

憧「結局は能力者が強いってこと?そんなのクソゲーだよ!!」

玄「憧ちゃん・・・」



すべては能力者への嫉妬からだった
どんなに頑張っても能力者には勝てない。それが憧と穏乃の不満だったのだ

憧「うっうぅぅ・・・」

玄「ごめんね・・・今まで気づいてあげれなくて・・・」

穏乃「うぐ・・・私たちも・・・活躍したいのに・・・えぐ・・・」

玄「穏乃ちゃん・・・」

憧「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

てす

玄「もういいよ・・・みんなが分かってくれたのならそれで」

穏乃「ごめんね・・・ごめんね・・・」

玄「穏乃ちゃん・・・また一緒に楽しく麻雀しよう?」

穏乃「うんうん」

ガチャ

赤土「話しは聞かせてもらった」

玄「赤土さん!」

赤土「麻雀の話となれば私にまかせなさい」

玄「・・・」

赤土「あ、あの時は悪かったよ・・・ども結果仲直りできたし・・・ね?」

赤土「お詫びと言っちゃなんだけど清澄との合宿を組んでおいた」

穏乃「清澄・・・」

憧「でも優勝校とは戦っちゃだめなんでしょ?」

赤土「ばれないきゃ大丈夫だって!」

赤土「というわけで次の合宿は長野!みんな頑張ろう!」

赤土(私マジいい顧問)



カン

重すぎてロクに書き込めないしさる規制かかるしLvはリセットされるしでもう最悪だ

変な終わり方になってしまってすみませんでした。
次は頑張っていい終わり方にしようと思います
あと麻雀シーンは余分でしたね。次回頑張ります。

ありがとうございました。

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