俺「自殺する」神「チャンスをやろう」 (117)

俺「もうダメだ。自殺するしかない」

俺「高校中退してもう2年が経つしな」

俺「俺をいじめてた奴も卒業して大学進学か…クソ!」

俺「かーちゃん、とーちゃん…ごめんよ」睡眠薬グビグビ

俺「うっ…く、くるしいぃ…」

俺「……ぁ ……  …」

神「俺よ…チャンスが欲しいかね?」

俺「あれ?俺は…死んだはずじゃ?」

神「左様。お前は死んだ。だがあまりにみじめなのでお前にチャンスを与えることにした」

俺「チャンス?」

神「左様。一週間だけ、しかも短い時間限定だが過去に戻らしてやろう」

俺「な、なんだってー」

神「戻りたい時を言うがいい」

俺「じゃ、じゃあ… 俺が高校を辞める半年前に戻してくれ!!」

神「いいじゃろう。では健闘を祈る」

俺「う、うわああああああああ」グルグル

俺「こ、ここは?俺の部屋か?とりあえず電気をつけるか」ポチ

俺「制服がかけられてる? テレビは…」ポチ

ある晴れた日のこと~♪

俺「!? ハルヒだと… しかも再放送じゃない… 本当に2年前なのか」

俺「日付は… 11月19日か。やつらのイジメの真っただ中だな」

俺「しかし、戻ったはいいが期限はたったの一週間。どうすればいいんだ」

俺「う、意識が…う、薄れて、い、く……」バタ

俺「う、なんだ?俺はたしか…そう急に意識が薄れて倒れたんだ」

俺「今何時だ? 20日の… あれ? 24時間近く時間が経過している…!? ということは俺は丸一日部屋で倒れてたっていうのか?そんなアホな」

俺「そうだ、母さんに確認すれば… 母さん、何で俺を起こしてくれなかったんだよー、おかげで学校いけなかったじゃないか」

母「? 何言ってんだいアンタ。今日は学校いったじゃないか」

俺「なん…だと?」

俺「どういうことだ… は!? ま、まさか…」

俺(疑問には思っていたんだ。俺の意識がこの時代に戻るということは、元々あった俺の意識は上書きされて消えることになるんじゃないかって。だが違ったようだ…)

俺「俺はどうやら、この時代の俺の2つ目の新たな人格としてタイムリープしたらしい…」

俺「だが、そうだとしたらまずはこの時代の俺とコンタクトをとらなくては…」

俺「とりあえず、部屋にメッセージを残しておくか」カキカキ

俺「よし、これを机の上に置いてっと… う、また意識が…」

――3日目の朝

過去俺「うーん、よく寝た。が、また地獄の学校生活が始まると思うと気が重いな」

過去俺「ん?机の上になんか書いてあるな?なになに」

過去俺「 「俺はお前のもう一つの人格だ。お前を救うために未来からやってきた。とりあえず確認したら返事をよこせ」 だって?なんだこれは」

過去俺「でもまぎれもなく俺の字だし… 寝ぼけて書いたんだろうか?おっといけない、遅刻遅刻」

DQN1「おい、俺!! おせぇじゃねーか! おらぁ!!」ボコ

過去俺(う、うぅ… あと少しでクラスが変わる。あと少しなんだ…)

DQN2「何ヘラヘラしてんだ。気持ち悪いな!」ボコ

――3日目の深夜

俺「う、また翌日の夜か…  何だ!?体が痛いぞ… それより筆談の結果を…」

俺「こ、こいつ。丸めてゴミ箱に捨ててやがる… 確かに俺ならあんな手紙信じないな。ならどうしたら… おっアレを使えば」

――4日目の朝

過去俺「ふー、朝か。ん?また机に手紙が置いてある?今度はなんだ?」

過去俺「 「未来から来たことを証明するために、ジャンプのネタバレをする。黄金ライフル、月牙天衝、螺旋丸、ジャジャンケン。どれも今日発売のジャンプで初出の新技だ」 だと…?」

過去俺「そんな馬鹿なことあるわけない」

過去俺「はぁ、ジャンプが俺の唯一の救いだな。さ、早く支度してコンビニに寄ろう」

――30分後

過去俺「なん…だと? あの手紙の通りだった… まさか本当にもう一人の僕なのか?」

――4日目夜

俺「… また夜12時か。活動できるのは深夜と決まってるようだな。しかも30分ぐらいしか意識がもてないのか」

俺「お、机の上に俺からの返事があるぞ。どれどれ…
  「未来の僕へ あなたの存在を信じることにします。でも救いは必要ありません。なぜなら、あと3か月耐えればイジメは終わるからです」 か…」

俺「悲しいな… だが、早くこのことを俺に伝えてあげなくては…」カキカキ

――5日目朝

過去俺「未来の僕からの返事だ! なになに…」

過去俺「 「いじめは2年に進級しても続く。なぜなら、またあのDQN共と同じクラスになるからだ。だから、今すぐ学校の先生に相談しろ」 だって!?」

過去俺「そ、そんな馬鹿な… でも先生に相談したら親にばれてしまうし…」

――5日目夜

俺「もう5日目か。期限は1週間だったな。もう残りわずかしかない。急がなくては…」

俺「 「親にばれるのが嫌なので、先生は嫌です。他に方法はないのでしょうか?」 だって? そんな悠長なこと言ってる暇はこっちにはないんだよ…」

俺「深夜の学校に電話で相談は無理か。仕方ない… おかーさん!! ちょっと起きて―!! 話があるんだ!!」

――6日目 放課後

担任「おい、俺。職員室までこい」

過去俺「え?あ、はい」

担任「お前、DQN共にいじめられてるらしいな。お前の母親から電話で聞いたぞ」

過去俺「え?え??どういうことですか?どうして母が…」

担任「どうしてって、お前が母親に泣きついたって聞いたぞ。先生は」

過去俺「そうか… あいつが…」

担任「まぁ、あいつらには俺がしっかり注意しておくから安心しろ」

――6日目深夜

俺「ふむ、あれで上手くいったんだろうか。むしろ悪化しなけりゃいいが。とりあえず手紙を読むか」

俺「 「おい、どうしてくれんだよ!! 親にばれちゃったじゃないか!! それに明日、お前を殺すってメール来たぞ!! ふざけんなよ」 か」

俺「ふむん… こうなったらやむをえまい。問題は30分で往復できるかどうかだな」

――7日目 学校

先生「で、あるからして…」 

パトカー うーうー 生徒ざわざわ 教室扉ガラガラ

担任「DQN共、それから俺。来なさい!」

警察「昨日の深夜にですね。○○市の派出所の方に彼、俺君が相談に来たんですよ。DQN共に殺人予告をされたと」

DQN1「は?いや、あれは冗談だし… な?俺」ギロッ

過去俺「え、う、うん、もちろんだよ…あはは」

担任「俺ー、これには感心しないな。先生が助けてやるって言っただろ?警察の方に迷惑かけるんじゃない」

過去俺「はい、すいません…」

警察「では、誤報ということですかね? 他にも暴行罪があるから奴らを逮捕しろ、などとも言ってたそうなんですが」

DQN2「暴行罪って… 何言ってるんですか!? あんなのプロレスごっこですよ。な、俺?」ギロッ

過去俺「…はい」

警察「そうですか、では我々はこれで」

担任「ふー、全く。困った奴だな、お前も」

担任「それからDQN共! お前らも大概にしとけよ!」

DQN1&2「「はーい」」

担任「では仕事があるのでこれでな」

DQN1「… やってくれたなぁ、俺? お前にはこれから卒業までプロレスごっこに付き合ってもらうからなー」

DQN2「とりあえず、昨日の今日で学校でお前を殴ったら問題だからな。今日は見逃してやる」

過去俺(オワタ… もう死ぬしかないな)

――7日目 深夜

俺「… 今日で最後か… さてかなり強引な手段だったがどうなったかな」

俺「 「もうお前のせいで何もかもめちゃくちゃだよ。もう学校やめてニートになる;;」 か。やはり俺は引き籠る運命なのか…」

俺「いや、そんなことはない!この運命を変えてみせる!こうなったら、最後の手段だ!ラスト10分に全てをかける!」

――7日目 残り10分

DQN1「遅かったな、俺。いい度胸じゃないか、メールで果たし状とは」

DQN2「おまけに俺らをこの寒い中、こんな公園に呼び出しやがって」

俺(久しぶりに見たな。こいつらの憎たらしい顔は。今すぐ殺してやりたくなるな)

俺「お前ら、喧嘩には自信あるんだろ?だったら正々堂々、一対一で勝負だ」

DQN1「ま、まぁいいだろう」

DQN2(なんだ、こいつ!?人が変わったみたいに)

俺「さぁ、先にどっちだ」

DQN1「キモオタのくせに調子に乗りやがって… 俺がボコボコにしてやる」

俺(さぁ、来い。お前らのことを半殺しにする妄想は中退してから何百回もやってるんだ。それにYouTubeで格闘技の動画をいくつも見たんだ。負けるはずがない)

俺&DQN1「「うおおおおおおおおおおおお」」ドカボコ

DQN1「おらぁ!!」ガン

俺「ぐわぁ! なんという早く、重い攻撃だ… こんなのに勝てるわけない…」

DQN1「ふん、なんだ。散々息巻いてたくせに。所詮はキモオタかwww」

俺「… 俺自身こいつだけは使いたくなかったんだがな…」

DQN1「な、なに…」

俺「ふっ… 何せ使用者の予想を超える破壊力を出しちまう暴れ馬だからさ! いくぜ、これが奥の手だ!」

DQN2「あ、あれは!? そ、そんな、まさか…」

俺「そう、ゲームキューブだ!!」

DQN1「く…」

俺「泣け!叫べ!そして死ねえええええ」

ガキーン!!

俺「な、受け止めただと!? まさか… そいつは…」

DQN2「ワンダースワントとネオジオポケット!?」

DQN1「まさか、お前ごときにこれを使うことになるとはな…」

俺「くそおおおお」

ガキーンガキーン! ブッピガン!!

俺「し、しまった!!鈍器の取っ手がとれてしまった!!」

俺(く… ここまでか…)

DQN1「どうした、キモオタ? もう終わりか?wwww」

俺(チクショウ… う!意識が… こ、これで時間切れか… ハハハ…)

過去俺「まだだ!」

俺「!?」

俺(そうか… こいつらを憎む気持ちは2年前からずっと同じだったな… 忘れてたぜ!)

俺&過去俺「こ、これは!? 傷が癒えていく…?」

俺&過去俺(いや、違う。痛みを感じなくなっているのか?)

俺&過去俺(そうか!? 今の俺は二人分のアドレナリンが分泌されている。つまり…)

DQN2「は、はやい!?」

俺&過去俺「パワーもスピードも2倍だ」ボ

DQN1「ぬわあああああああ」バタ

俺&過去俺「さぁ次はお前だ」

DQN2「ぐ、調子にのるなああああああああ」

俺&過去俺(!? 効果が切れ始めてる)

俺(そうか… 俺の意識がもう限界なのか…)

過去俺「それでも!」

過去俺・DQN2「「うおおおおおおおおお」」ドカボコ

俺(あとは頼んだぞ…)グルグル

俺(う、頭が割れるように痛い…)

俺(それに何か長い夢でも見ていたようだ…)

「…ね……おき……きょ…は……よ」

「もう、俺君ってばー。起きないと遅刻しちゃうよ!」

俺(こ、これは… 幼馴染!? 俺の運命の針は変わってくれたのか?)

DQN1「おい、いつまで寝てんだよ」ポカ

俺「DQNかよ!!!!!」

DQN2「何、寝ぼけてんだよ… お前が今日の卒業式は出ろなんて言わなかったら、俺ら二人はふけるつもりだったんだぜ」

俺(そうか… 思い出した、というより理解したぞ。俺はこいつらと喧嘩したことによって友達になったのか)

DQN1「でもお前本当に良かったのか?大学進学しないで俺はニートになる、なんて馬鹿げてるぜwww」

DQN2「そうそう、俺らでさえ大学行くってのによwwwww」

俺「へ?????」

――おしまい――

やっぱり最後は不評だったか…
自分でも書いてて「あれ?おれひょっとして滑ってる?」って思ってたんだよww

いやねこれでも俺も考えたんだよ
未来の情報を生かして金儲けっていう話もね
でも金儲けして終わりじゃイマイチだと思ってさ
だから、中退するに至った事件なりイジメなりを未来の情報生かして解決するって方向にしたんだけど、
なかなかいいネタが思いつかなくて。
だから、GC&アドレナリンとかいうしょーもない展開になってしまった

>>101
バックトゥザフューチャーのパクリみたい

>>105
タイムトラベルものなんてそれこそいっぱいあるだろ
パクリというならシュタゲじゃないのか?
一応もう一つの人格として短い期間だけタイムリープというのは自分で考えたんだけど

>>107
最後はタイムリミットまでに〇〇を達成すれば……みたいなのがあればうまくオチがついたと思われ
例えば友達と〇〇という約束をしてたのに自分は破ってしまった、それ以来友達だった奴にイジメられてる
過去に戻って約束を守り、元の関係に戻してみせる的な

>>110
ふむ、なるほどね。参考にしてみるよ
いつか書けたらまた立てるわ

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