兄「という訳で妹と同じネトゲを買ってきた」

兄「とりあえず、意思疎通を図らないといけないもんな」

兄「コミュニケーションツールとしてはネトゲはかなりいいものらしいし……」

兄「えっと、サーバーはここだったか？」ピコピコ

兄「名前は『兄』でいいか……」

兄「よし、待ってろよ妹！」

─仮想現実内─

兄「……はて、困った」

兄「この広い世界で、どこであいつと知り合えばいいのやら……」

兄「直接、サーチして会話を送ってもいいものかな？」

兄「ストーカーっぽくて気持ち悪いとか言われそうだな」

兄「まぁ、ちょっと街を散策してみるか……」

兄「……あれ、あの名前、あのキャラクター」

妹『じゃ、ちょっと離席しまーす』

兄「幸先いいな、はやくも見つかったぞ」

兄「初期の街でうろちょろしててくれて助かった」

兄「高レベル帯の街に居られたら、接点もてないもんな」

兄「離席ってあいつ、どこに行ったんだろ」

ゴゥッ……ジャーーーーー……

妹「ふぅ……」ガチャ　バタン

兄「便所かい」

兄「とりぜず初心者を装ってテルしてみるか」

兄『すみません、初心者なんですが、何をすればいいんですか？』

兄「(ネットゲーマーは大抵初心者に優しいから、これで関係をもてる筈だ……と思いたい)」

妹『ん？どうかしましたかー』

兄「お、キター！『ごめんなさい、ちょっといろいろ知りたくて』」

妹『私も、そんなに強くないですよｗ』

兄「(単芝やめろや)でも、その装備かっこいいですね」

妹『え、そうかなぁｗふふふ』

兄『良かったら、少し教えてもらえると嬉しいです』

妹『いいですよー！』

兄「(愛想いいなぁ、現実とは大違いだ)」

妹『じゃ、一緒に狩りに行きますかー』

兄『狩り、というのは』

妹『えっと、レベル上げですね』

兄『なるほど、よろしくお願いします』

妹『ジョブは、シーフなんだぁ』

兄『何かまずいですか？』

妹『うぅん、ちょっとテクニックがいるけど、慣れればすごく強いよー』

兄『ふむふむ』

妹『装備、競売で買ってあげるから待っててね』

兄『え、いいんですか？』

妹『いいよー！安いし』

兄「(現実でもこれくらい兄に優しくしてくれ)」

─フィールド─

兄『うわ……また死んだ』

妹『どんまいーｗデスペナないから気にしないでがんばって』

兄『イライラしない？』

妹『どうして？』

兄『いや、こんなに下手なのと遊んでても』

妹『最初はみんなそうだよ。だから気にしないで』

兄『どうもすみません』

妹『二人ともアタッカーだからちょっとバランスが悪いよね。私、回復魔法使えるのにジョブチェンジしてくるから』

兄『え、いいですよそんな』

妹『いいから、ここで待ってて』

兄「(うーむ、こんなにやさしい妹は初めてかもしれん)」

兄『レベルが結構あがったなぁ』

妹『うんうんｗこれでaniさん、次のフィールドにいけるかな？』

兄『imoutoさんのおかげです、ありがとう』

妹『そんなことないですよーｗあ、素材は全部渡しておくね』

兄『素材？』

妹『これ、競売に出してお金儲けたり、合成してアイテム作ったりするんです』

兄『ほう、奥が深い』

妹『面白いですよｗ私ハマってますｗ』

兄「(知ってる)」

妹『んー、お腹減ったなぁ』

兄『俺もお腹減ったかも』

妹『それじゃ、解散にしよっか』

兄『あ、良かったらフレンドになってもらえませんか？』

妹『ふぇ？私と？』

兄『良かったらでいいんですけど。imoutoさん優しいし、頼れるし』

妹『ふひひｗ』

兄『迷惑じゃなければ、ですけど』

妹『うぅん、全然いいよー』

兄『やったー！』

妹『それじゃ、フレンドのメール送っておいたから登録してね』

兄『いつも夜いるんですか？』

妹『えと……ｗうん、夜もいますよ』

兄「(朝から晩までいるんだろうけど)」

妹『何か困ったことがあったらいってねｗそれじゃノシ』

兄「よし、第一目的は達成されたぞ」

─現実─

兄「ふぅ……(結構ネトゲって疲れるな)」ガチャ

妹「ふぅ……あ、お兄ちゃん」

兄「よぉ」

妹「ふん……」プイ

兄「こら、もっと愛想よくしろ」

妹「お兄ちゃんに愛想よくしても仕方ないでしょ」

兄「なんて言い草だ」

妹「あーあ、おなか減った♪」

兄「なんか機嫌よさげだな」

妹「そ、そう……？そんなことないよっ」

兄「(ネトゲで友達が出来たから……かな？)」

─仮想現実内─

兄『ご飯を食べてから、また戻ってきてしまった……』

兄『なんだろう、結構面白いなコレ……』

兄『街歩いてる人、全部ほかのプレイヤーなのかぁ』

兄『そう考えるとすごいよな、何人いるんだろう』

兄『……』

兄『っと、さっきの素材、競売に出しておくか……』

─imoutoはaniをツンツンつついた。

兄『へっ？』

妹『やほーｗ』

兄『び、びっくりしたー』

妹『見かけたのでついｗ』

兄『いまのって、文章が出てきたけど』

妹『えっとね、エモーションコマンドってのがあって』

─imoutoは、aniにお辞儀した。
─imoutoは、aniに手を振った。

兄『おぉ』

妹『自分でも作れるんだよ』

兄『ふーん、というと』

─imoutoは、aniにギュッと抱きついた

兄『！？』ドキ

妹『ふふふｗ面白いでしょーｗ』

兄『(こ、これは仮想現実なのに……なぜかドキッとするな)』

妹『ご飯食べたの？』

兄『うん、食べてきた(お前と一緒にな)』

妹『また、外にいく？』

兄『えーと、imoutoさんが良ければぜひ』

妹『やったぁ』

兄『忙しくないんです？』

妹『ん、経験値リングの効果終わったからねｗ』

兄『？』

妹『メインジョブは今日はいいかなって』

兄『何をいってるかよくわからないんですが……』

妹『そのうち分かるようになるよ！さ、次はちょっと遠くまで行こうね』

兄「(結構面倒見いいなコイツ)」

─フィールド─

妹『ここら辺は敵が強いから注意してね、アクティブも多いし』

兄『アクティブ？』

妹『こっちが戦わう気が無くても、襲ってくるってこと』

兄『何それこわい』

妹『あははｗ視覚感知、聴覚感知、魔法感知とかいろいろあるからね』

兄『待って、覚えきれない』

妹『おいおい教えてあげるからねｗ』

兄『お願いします(メモとらなくちゃ……)』

─aniは10のダメージ！

兄『へ？』

妹『さ、さっそく見つかったよー』

兄『何という緊迫感』

兄『ひぃい……やっと倒せた』

妹『待ってね、回復してあげるから』シュパァアアアア

兄『おぉ……回復魔法、格好いいですね』

妹『へへｗいろいろ転職して自分に合ったのを探すのも楽しいよ？』

兄『うーん、何がいいんだろう……』

妹『全部で２０以上あるから、いろいろ試してみればいいよ』

兄『６つくらいしか選べなかったような気がするんだけど』

妹『ジョブクエストをクリアすれば、解放されるんだ。私もまだ全然だけど』

兄『ほほー……(なんか、すごく時間かかりそうだな……さすがネトゲ)』

妹『まずはあまり悩まないで、このゲームに慣れることを考えた方がいいよ』

兄『うん、了解です』

妹『じゃあ、気を取り直していこっｗ』

兄『うん』

妹『この先におっきな滝があってね。それが綺麗なの』

兄『それは是非見てみたいな』

妹『じゃあ……あ、ちょっと待ってね』

兄『ん？』

妹『ちょっと、仲間からテル』

兄『はい(当たり前だけど、フレンドは俺だけじゃないんだよな……)』

妹『……ごめん、一緒に行けなくなっちゃった』

兄『えっ』

妹『ちょっとお手伝い頼まれちゃって』

兄『そっかぁ、残念』

妹『ごめんね……』

兄『待ってようか？』

妹『うぅん、時間かかりそうだから。夜中になっちゃうかも』

兄『そ、それはちょっと困るな』

妹『だよね……私はいいんだけど』

兄『(学校行けよな)』

妹『ね、aniさん明日はいる？』

兄『うん、何もなければログインするけど』

妹『じゃあ、明日も一緒に遊ぼうよ！』

兄『え、いいの？』

妹『うんｗ』

兄『それじゃあ是非』

妹『じゃあ、入ってきたらテルしてね……ばいばいっ』シュンッ

兄『おぉッ！消えたっ！どうやったんだろ』

妹『明日、教えてあげるねｗ』

兄『……俺はどうやってここから帰ればいいんだろうか』

─翌朝─

妹「むにゃむにゃ……」

兄「おーい、起きろ」

妹「なによ、もう……うるさいなぁ」

兄「学校行かないと、遅刻しちゃうぞ」

妹「行かないし」

兄「ダメだってば」

妹「うるさいなぁもう……行かないったら行かないもん」

兄「また夜中までゲームしてたんだろ」

妹「……お兄ちゃんには関係ないもん」

兄「……ごはんはちゃんと食べるんだぞ、俺は行ってくるから」

妹「……」

─仮想現実─

兄『結局、帰れないからここでログアウトしてしまったな』

兄『死んで帰るってのも手だけど、このレベルになると、デスペナあるんだっけ』

兄『それは嫌だな、せっかく稼いだのに……』

兄『とはいっても、帰り道がよくわかない……』

妹『こんにちわー！』

兄『おや』

妹『えへへ、待ってたよっ！』

兄『待っててくれたの？』

妹『うん、昨日急いでたから放り出しちゃってゴメンね』

兄『いや、そんなことないよ』

妹『今どこにいるの？』

兄『えっと……昨日別れたところだけど』

妹『ありゃｗ今迎えにいくねっ』

兄『ありがとー！助かった』

─imoutoはaniに手を振った。

妹『おーい』

兄『どうもこんにちわ』

妹『もしかして、帰れなかったの？』

兄『その通り』

妹『地図の見かた教えてなかったもんね……えーっとね』

兄『(親切だなぁ)』

妹『……じゃ、今日はどうする？この先に行ってみる？』

兄『おー』

妹『パーティ組んでーｗ』

兄『こうかな？』

妹『おけー！行こうっ』

兄『うぅう、この辺の敵強いなぁ』

妹『ちょっとふたりじゃ厳しいね』

兄『うん……でも経験値は美味しいんだけど』

妹『だれか、もう一人アタッカーがいれば楽になるんだけど』

兄『ふむふむ』

妹『近くにだれかいないか探してみるね』

兄『そんなこともできるんだ、すごいな』

妹『あ、戦士さんがパーティ希望だしてるから誘ってみて』

兄『えーと、サーチして、名前は……』

妹『uzaさん』

兄『u……za……この人か』

ウザ『ちーーーーすｗｗｗｗ』

兄『(草はえすぎだろ)』

妹『こんにちわ』

兄『こんにちわ』

ウザ『お、ポニテじゃん、かわいーｗ』

妹『えへへ、どうも』

兄『……』

ウザ『シフさんよろｗ』

兄『え、あぁどうも』

ウザ『なんか装備しょぼいけど大丈夫？死ぬよそれじゃｗｗ』

兄『えーと……(なんだこいつ)』

妹『……』

ウザ『だからぁ、ここで戦ったら危ないんだって』

兄『はぁ、すいません』

ウザ『ちゃんと安全な場所まで敵をひっぱらないと、リンクして全滅だよｗｗ』

兄『了解です』

ウザ『大体なんで俺が敵引っ張ってこないといけないのｗｗシーフならそれくらいやれよ』

兄『ちょっと遠隔武器のスキルがあがってなくて』

ウザ『ｗｗｗ初心者かよｗｗｗうぜぇ』

妹『<aniさん気にしないでね>』

兄『(直接テルが来た……励ましてくれてるのか)』

妹『<たまに、こういう人もいるから>』

兄『ありがとう』

ウザ『なにがだよｗｗｗ』

兄『誤爆した……』

兄『よし、レベル上がった』

妹『おめでとう！』

ウザ『おめｗ』

兄『imoutoちゃんももう少し？』

妹『うん、もう少しで回復の上位魔法を覚えられるかも』

兄『(それまでは頑張ろう)』

ウザ『このシフさん紙装備だから、回復大変じゃない？ｗｗ』

妹『後衛だから回復しないと意味ないもん、大丈夫だよ』

ウザ『優しいｗｗ』

─uzaはimoutoのほっぺにキスをした

兄『』イラッ

妹『あ、あははは……』

ウザ『ぐぇへへへｗｗ』

兄『俺もちょっと、敵を引っ張ってこようかな？』

ウザ『そのほうが効率がいいｗｗｗｗ』

妹『無理しないでね』

兄『(はやくレベルをあげて、解散したいのが本音だけど)』

兄『じゃ、釣ってきまーす』

妹『がんばれーｗ』

ウザ『……ちょｗｗｗｗｗｗｗ大杉ｗｗｗ』

兄『げげげ』

妹『さ、三匹は無理かも……』

─aniたちは全滅した……

uzaのレベルがダウンした……

妹『あはは、死んじゃったねｗプリケツーｗ』

兄『くぅ、ごめんなさい……』

妹『うぅん、結構面白かったｗ』

兄『でも、経験値が……』

ウザ『おい』

兄『はい？』

ウザ『はい？じゃねーよ。何してくれてんだよ』

兄『すみません(急に草はやさなくなった……)』

ウザ『あのな、遊びじゃねーんだよ。このド下手。まともに敵ひっぱてこれねーのかよ』

兄『……』

ウザ『せっかくレベルあがったのになんだっつうの。マジで時間の無駄だわ』

妹『ねぇ、そういう言い方やめようよ』

ウザ『ポニテちゃんに言ってるんじゃないよｗｗこの糞シーフにｗ』

妹『糞とか言わないで、ネットなんだから』

ウザ『ネットだからこそでしょｗｗイミフｗｗ』

妹『お互いの顔が見えないんだから、気を使わなきゃダメだよ』

兄『(おぉ、なんか正論……ってか学校行こうな)』

ウザ『あれ、俺説教されてるのｗｗｗ』

妹『そういうつもりじゃないけど、悪口はよそうよ』

ウザ『うっざｗｗなにこれｗｗ』

兄『(こういうやつもいるんだな……ネトゲもいい奴ばっかじゃないのか)』

兄『uzaさん、いなくなっちゃったな』

妹『死んで帰ったんじゃないかな』

兄『そっか、ごめんな俺のせいで』

妹『私は楽しかったってばｗ』

兄『……』

妹『ねぇ、言われたこと気にしてる？』

兄『少しは』

妹『あーいう変な人もいるけど、気にしたらダメだからね』

兄『うん……』

妹『もー！元気だしてっ！』

─imoutoはaniをバシッと叩いた。

兄『ちょ、死体に鞭を』

妹『あははははｗｗ』

兄『で、俺たちはどうする？』

妹『うーん、ちょっと待っててね』

兄『了解』

妹『……うん、今友達が来て、生き返らせてくれるから』

兄『そりゃありがたい』

妹『だから、もうすこしここで寝てよｗ』

兄『はーい』

？『来たよ来たよー』

─imotomoはimoutoをツンツンつついた。

妹『やめてーｗ』

兄『お』

妹友『待っててね、今蘇生するから』パシュウウウウウ……

妹『ありりー』

兄『おぉ、なんかミニスカで可愛い格好だな』

妹『このジョブのAFだからね』

兄『AFってなんぞ』

妹友「いっくよーｗｗ」シュパァアアアア……

兄『お、すげぇ……生き返った』

妹『エフェクトが格好いいよね』

妹友「むふふふｗ」

妹友『ふーん、いまどきそんな必死な人がいるなんてｗ』

妹『ひどいよね』

兄『まぁ俺が下手だったのが一番悪いんだけど』

妹友『aniさん謙虚ｗ』

妹『ねぇ、良かったら一緒にパーティしない？』

妹友『私で良かったらいいよー』

兄『(私ってことは、女の子なのかな？)』

妹『後衛ふたりになるから、私ジョブチェンジしてくるね』

妹友『おっほｗ侍解禁？脳筋キターｗ』

兄『なんか強そうなジョブだな』

兄『おぉ、つえぇ……』

妹『ふひひｗ』

妹友『aniさん、も少しさがってー』

兄『はい』

妹友『ん、いいよー、そこなら安全だからね』

兄『(さっきと同じ敵なのに、楽だなあ。それに楽しい)』

─aniはレベルがあがった。

妹『おめでとう！』

兄『ありがとう』

妹友『おめーｗ』

─imotomoはスカートをめくって兄にパンツを見せた！

兄『えッ』ドキ

妹友『へへー、大サービス』

妹『ちょっと、やめてよね』

兄『(くそ、ただの文章なのに……)』

妹友『そろそろお腹減ってきちゃったｗ』

妹『私もー』

兄『解散かな？』

妹友『aniさん、初心者なんだよね？』

兄『うん』

妹友『じゃあさ、フレンド登録しよ？何かあったら連絡してねーん』

兄『おぉ！これはありがたい』

妹友『何もなくても暇だったら私に構ってくださいなｗ』

兄『うん、また遊ぼうね』

妹『……………』

兄『じゃ、いったん落ちまーす』

兄「ふぅ……疲れた疲れた」ガチャ

妹「……」ガチャ

兄「おおー、お前も飯か(知ってるけど)」

妹「……お、お兄ちゃん……何か用？」イライラ

兄「何かイライラしてない？」

妹「し、してないからっ！」

兄「(さっきまで楽しく遊んでたのに、どうしたんだろ)」

妹「……ったく、あいつー！」ブツブツ

兄「なんだ、生理？」

妹「さ、サイテー……お兄ちゃんに関係ないもんっ」タタタ

兄「なんなんだ」

─仮想現実─

妹『それで、ここが港で飛空艇乗り場』

兄『えーと、ふむふむ』

妹『乗り過ごすと、ほんとに１０分くらい次の便またなきゃいけないんだよｗ』

兄『うわぁ、なんだそれ』

妹『それで、次は……』

兄『この街って、みんなレベル高いな』

妹『うん、ここまでくればとりあえず初心者卒業かな？』

兄『(やばいな、ちょっとハマりつつある)』

母「兄ー妹ー！今日こそは学校行きなさいよ！」

兄＆妹「うるさいなぁ！！」

兄『しかも人がすごく多い』

妹『バザーで放置してるひともいるからね』

兄『バザーかぁ、ちょっと見てみたいけど』

妹『まだまだ案内するところがあるからだめーｗ』

兄『(楽しそうだなぁ)』

妹『ところで、次のジョブは決めた？』

兄『ナイトにしようかなって』

妹『ナイト？』

兄『なんか、結構人気があるジョブみたいだし』

妹『ナイトなら、パーティ希望出したら一分以内に誘いが来るよ』

兄『それならすぐレベルもあがるだろうしimoutoちゃんの侍とセットでレベルあげできるかなって』

妹『え……』

兄『(みんなアタッカーやりたがるから、供給過多みたいなんだよな)』

妹『ふひひ……このっこのっ』

─imoutoはaniをツンツンつついた

兄『(レベルが最大になれば、やることなくなって学校にも行くに違いない)』

妹『ナイトかぁ……うん、aniさんにあってるかもっ』

兄『ちょっと攻撃力低いけどな……』

妹『ところでaniさんって、お仕事してるの？』

兄『あ、俺は学生だよ』

妹『そうなんだぁ』

兄『imoutoちゃんは？』

妹『私もだよ』

兄『そうなんだ、あれ、でも』

妹『お昼もいるけどね……あはは』

兄『学校、行ってないの？』

妹『……うん』

兄『どうして？』

妹『ちょっとね、いやなことがあったの』

兄『うーん、そっかそっか(知ってるけど)』

妹『行かなきゃいけないってわかってるんだけどねｗ』

兄『家族の人とか、心配したりしない？』

妹『お父さんもお母さんも、ほとんど家に帰ってこないもん』

兄『そっか……』

妹『あ、でもね、お兄ちゃんはすごく心配してくれるんだ』

兄『えっ……』ドキ

妹『それが嬉しくて、もっと素直に話したいんだけど……うまくいかないんだｗ』

兄『……』

妹『えへへ、子供だよねぇｗ私』

兄『いやでも、きっといつかは伝わるよ(……)』

妹『うんｗｗありがとｗ』

兄『(草生やすなよ)』

妹『さ、じゃあジョブクエストやりに行こうよ』

兄『え、付き合ってくれるの？』

妹『もちｗあ、でも二人でも厳しいかなぁ』

兄『imotomoちゃんに声かけてみようか』

妹『え……』

兄『暇してたら、だけどね。テルしてみる』

妹『ん、そうだね』

兄『……来てくれるみたいだ。良かった』

妹『…………』

妹友『おおーーいｗ』

─imotomoはaniを抱きしめた。

妹『……』

─imoutoは二人を引きはがした

兄『や、やぁ、お久しぶり』

妹友『何にもすることなかったから良かったーｗ』

兄『(ゲームしてるのにすることないって変な話だよなぁ)』

妹友『ねねね、ナイトになるってほんと？』

兄『うん』

妹友『じゃあ、今度一緒にレベル上げいこうよー』

兄『うん、いいよ』

妹友『やりー』

妹『私が先に約束したんだよ』

妹友『三人でパーティすればいいじゃんｗ』

妹『そ、そうだけど』

兄『(なんだろう、そんなにナイトって人気ジョブなのか)』

妹友『そんじゃま、行きますかー』

兄『はいー』

妹『テレポート魔法よろしくね』

妹友『私はそのために呼ばれたんだねｗ』

兄『そういう訳じゃないけど』

妹『三人で大丈夫かな』

妹友『まぁaniさんのためなら頑張るね、私』

兄『あ、ありがと』

妹『わ、私だって頑張るからっ』

妹友『ふーん……なるほどなるほど』

兄『この街、初めてだなぁ』

妹『私も久しぶりー』

妹友『私はフナ１万匹釣りにきたとき以来かなｗ』

兄『げ……なにそれ』

妹『ああんまり気にしなくていいよ。並の神経じゃできないから』

兄『ふーん、よくわからないけど、あのひとだかりは何だろう』

妹『え、あー……あれは珍しいね』

兄『なんか結婚式みたいな感じだな』

妹『本当に結婚式なんだよ』

兄『えっマジで』

妹『キャラクター同士で結婚できちゃうんだよ』

兄『へぇー……仮想現実もここに極まれりというか』

妹友『私と結婚してみるー？ｗ』

兄『えっ』

妹『こらー！』

妹友『いいじゃんいいじゃんｗ』

妹『よくなーいっ！』

兄『結婚すると何かいいことあるの？』

妹友『別にないよ？アイテムなんか貰えたっけ』

妹『私もしたことないからわかんないや』

妹『少し、見て行こうよ』

兄『そうだなぁ』

妹『うんｗ』

兄『うーむ、ゲームで結婚までできてしまうとは』

妹友『ゲームの中で付き合ってる人もいるからね』

兄『へぇー』

妹友『ちなみに私フリーだけどーｗ』

兄『(くっ！可愛いのはキャラクター……これはゲームこれはゲーム)』

妹『あ、終わっちゃったみたい』

兄『そっか』

妹『いいなぁ、ああいうの』

兄『結婚してみたい？』

妹『えええええええええええええっ！』

兄『な、なんでそんなにびっくりするの』

妹『私とaniさんが結婚！？』

兄『いや、そういうつもりじゃなくって』

─imoutoはaniの首を絞めた！

兄『ちょ』

妹『変なこと言わないでよっ』

妹友『むふふｗ面白いｗ』

兄『ささ、クエストやりに行こうよ』

妹『ふん……』

──こうして兄はめでたくナイトに転職したのであった。

男キャラを使う男の数＜女キャラを使う男の数

ほ

　　　　　　　　　 ／＾ヾo
　　　　　○＝　ﾉ:;☆_;;.ヽ＝＝=○
　　　　　∥(⌒ (´･ω･`ｎ ∥　 .∥　おやしみ
　　　　／（_,,..てっ..,,__　ノ　￣.／i
　　 _,.(~￣　　　　　　 ￣￣~ﾍ, | !
　(~　,::::::☆:::::::::☆:::::::::::::::.''　　}i |
ノ　..:☆::::::::::☆:::::::::::☆::::."　 丿

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

もものうち

夫

イ

テ

>>341
一応本物です

>>343
ちょっ！おま！

>>345
相変わらず臭い奴だな

>>346
昨日の夜ペペロンチーノ食ったからな

ほむら「で、相談なのだけれど」

ほむら「私たちと手を組まない？」

ほむら「インキュベーターに一泡吹かせてやりたいのよ」

杏子「ふーん……面白そうじゃん」

杏子「いいぜ。協力してやるよ」

>>430
ごめんｗｗｗ誤爆ｗｗｗ

まだ帰ってきてなかったのか。代わりに俺が書いてしまいたいほどだ

とりあえず３０分まで支援

あ

やっぱりこれナイトになって終わりって言うストーリーなのか？

誰か代わりに書いておくれ。
>>1が書いてると思われるネトゲ詳しい方

保守

──こうして兄はめでたくナイトに転職したのであった。

兄『（気が付けば随分ネトゲに時間を費やしてしまったな・・・）』

兄『（あくまでも妹が学校に行かなくなった理由を調べるため）』

妹友『よーし、ＬＶも上がったしちょっと離席するよ！』

妹『うん。また明日一緒にパーティー組もうね』

兄『ちょっとＬＶ上げ休憩して話でもしない？』

妹『あ、いいけど、ちょっと待ってて。親が呼んでる』

兄『（親？まだ帰ってきてないのに・・・・・』

ｶﾞﾁｬ

兄「！？」

残念　>>1じゃない

妹「･････････」

兄「･･････え、なに？」

妹「さっきからキーボード打つ音聴こえてたし、何やってんのかなって」

兄「調べものだって、それに聴こえたらなんだってんだ？」

妹「もしかしてネトゲ、とか、やってたりしないよね？」

兄「は・･････（ばれてたのか･････！？」

妹「やってるの？やってないの？」

兄「」

おｋ　寝るぜ　保守頼む