エイラ「相部屋のオラーシャ人が母国語で話すから意味分からない」(195)

サーニャ「Приятно познакомиться」

エイラ「……Well... 英語でおk……ナンダナ……」

サーニャ「Меня зовут Саня」

エイラ(オラ公はこれだから困るんダナ…オラーシャ語が世界の共通語とかナチュラルに思ってんじゃネーゾ)

サーニャ「hmm....」

魔女語だろjk

エイラ「『塔』の逆位置……珍しく当たってるみたいだナ……」

サーニャ「――」

エイラ「……うン? タロットがどうかしたのカ?」

サーニャ「――」

エイラ「分かんなイ……オラーシャの言葉なんてピロシキとボルシチしか知らないゾ」

サーニャ「――」

エイラ「……まさか、占ってくれっていうのカ? 違ったら首振るかそっぽでも向いてくれヨ」


エイラ「えっと……タロット? タロットで占って欲しいのカ?」

サーニャ「ーー」

エイラ「えぇーっと……」

サーニャ「ーー」

エイラ「とりあえずカードをきるゾ」

サーニャ「……」ジー

エイラ「」シャッシャッ

サーニャ「……」ジー

エイラ(すごいガン見してくる……)

エイラ「カードを切っテ……いいカ、まずここに置ク。自分でナ」

サーニャ「――?」

エイラ「よシ、次はこっちダ。その次はこれに重ねテ……」



エイラ「……で、好きな方向にめくル。そうそウ」

エイラ「初っぱなから『愚者』の逆位置カ。身近な人の空回りデ、自分に良くないことがありそうダ」

エイラ「って、何言ってるか分かんないんだよナ。まあ、絵柄で何となく伝わるカ?」

俺「シュッシュッ」

サーニャ「ジー」

俺「 (*´Д`) 」

ID:I/n6HQrMOまだかい?


エイラ「ほら、このカード」

サーニャ「……」

エイラ「あんま良くはないんダ。分かる?」

サーニャ「?」

エイラ「分かんないよナー」

サーニャ「ーー」

エイラ「私もお前が何言ってるのか、わかんねーヨ」


エイラ「まぁ占いだから当たるのも八卦、当たらぬのも八卦だからナ」

サーニャ「ーー」

エイラ「んー、あー……わかんねー」

サーニャ「ーー」

エイラ「何言ってもわかんない、カ……」

サーニャ「ーー」

エイラ「……」

サーニャ「ーー」

エイラ「……バーカ」 ボソッ

サーニャ「」 バキッ

エイラ「くそっ、都合がいい」 バタッ


エイラ「グーだっタ、グーで殴ったゾ」

サーニャ「……」

エイラ「これだからオラーシャ人は……。いつかスオムスが侵略される気がするゾ」 ブツブツ

サーニャ「ーー」

エイラ「……いや、私が悪いよナ。言葉が通じないからって」

サーニャ「ーー」

エイラ「お前もそう思うよナ」

サーニャ「」 コクッ

エイラ「くそっ、都合がよ過ぎる」


エイラ「よし! まぁ言葉は通じないケド、せっかく同じ部屋になったんだからよろしくやろうじゃないカ!」

サーニャ「……」

エイラ「まず名前を教えてくれ……と言ってもわかんないから……」

サーニャ「?」

エイラ「ごめんナ、荷物見るゾ」 スッ

サーニャ「」 ガシッ


エイラ「あー、盗らない。盗らないヨ、名前が知りたいんダ」

サーニャ「……」 ジー

エイラ「ホントダゾ。私を信じてくれ」

サーニャ「……」 ジー

エイラ「……」

サーニャ「……」

サーニャ「」 パッ

エイラ「そっカ、分かってくれたカ。ありがとナ」

サーニャ「」 ギュッ

エイラ「ダメだ分かってない」

さんかれあ見る


エイラ「えー、ちょ、離れて」

サーニャ「……」 ギュー

エイラ「何で強めてんダヨ。いいからほら……」

サーニャ「……」 ギュー

エイラ「もういいや。えっと何か名前が分かるものは……」 ゴソゴソ

サーニャ「」 ゴソゴソ

エイラ「ゴメン、お前はどこ触ってんダ」


エイラ「……おっ。何だコレ、手帳?」

サーニャ「……」

エイラ「見ていい?」

サーニャ「……」

エイラ「いい、のカ……?」

サーニャ「……」

サーニャ「」 コクコク

エイラ「痛い痛い、おでこ当たってる」


エイラ「えっと……これカ? さ、サーニャ・V・リトヴャク?」

サーニャ「!」

エイラ「合ってるのカ? サーニャでいいの?」

サーニャ「……」

エイラ「ねぇ、なんか反応してくれヨ」

サーニャ「……」

サーニャ「」 ガクガクブルブル

エイラ「拒否反応!?」








エイラ「よーし、サーニャ。サーニャでいいんダナ」

サーニャ「」 コクッ

エイラ「お前はサーニャ」 ビシッ

サーニャ「」 コクッ

エイラ「そして私はエイラ」 ピシッ

サーニャ「」 コクッ

エイラ「よし。なら私は誰?」

サーニャ「そして私はエイラ」

エイラ「あー、これは私が悪い」


エイラ「サーニャ」 ビシッ

サーニャ「」 コクッ

エイラ「エイラ」 ピシッ

サーニャ「」 コクッ

エイラ「サーニャ」

サーニャ「?」

エイラ「」 ピシッ

サーニャ「エイラーニャ」

エイラ「よーし、もうそれでいいや」


エイラ「んー、なら次はベッドを決めようカ」

サーニャ「そして私はエイラ」

エイラ「うん、それはもう忘れて」

エイラ「それでベッドなんだケド、上と下で二つあるんダ」

サーニャ「ーー」

エイラ「多分ベッドのコトを言っていると考えたいゾ。それでサーニャはどっちがいいカナ?」

サーニャ「ーー」

エイラ「そうカ、上ダナ。別に面倒くさくなった訳じゃないゾ」

ねるねる

宮藤「えーとえーと、あいわんちゅー…えー…」

リーネ「?」

宮藤「坂本さん、『揉む』ってブリタニア語でなんて言うんですか?」ヒソヒソ

デュクシ


エイラ「なら私が下に行くゾ」

サーニャ「ーー」

エイラ「荷物運んでやるから」

サーニャ「……」

エイラ「っと、よいしょ……」

サーニャ「……」 ジー

エイラ「サーニャの荷物が上のベッドに置かれたナ。ほら、サーニャも上に登って」

サーニャ「……」 ヨジヨジ

エイラ「違う違う。私に登るんじゃない」


エイラ「えーっと……あと説明するコトは何ダ? サーニャ、お前風呂の場所とか知ってるのカ?」

エイラ「それから基地の中とか、他の人とはもう会ってるカ? なぁ、おーい」

エイラ「……」

エイラ「サーニャ?」 ピョコッ

サーニャ「」 スヤスヤ

エイラ「なんダヨ、寝ちゃったのカ」

エイラ「全く、何で私がこんな世話をしなきゃ……」

サーニャ「……んん」 スヤスヤ

エイラ「……」

エイラ「……しっかり寝ろよナ」 ナデナデ


ーーー
ーー


坂本「む、エイラ」

エイラ「坂本少佐。おっす」

坂本「サーニャの様子はどうだった?」

エイラ「どーもこーもねーヨ。何で私と同じ部屋にしたんダヨ」

坂本「まぁそう言ってやるな。それでサーニャは?」

エイラ「今はベッドで眠ってるゾ」

坂本「そうか。異国の地で慣れない環境だったから、疲れてたんだな」


エイラ「なぁ、少佐」

坂本「何だ?」

エイラ「サーニャにはどこまで説明してあるんダ? 他の奴ら……シャーリーらには、もう会ってるのカ? あと、基地での大まかなコトや……」

坂本「そんないっぺんに聞かれても困るな」

エイラ「なら……」

坂本「だが生憎、今の質問の答えをいっぺんで言える。まだ何も、だ」

エイラ「は?」

坂本「サーニャはここに着いたばかりだ。だからまだ何も知らない」

エイラ「ホントかヨ……」

坂本「だから相部屋になったエイラ、お前にサーニャのコトを任せる」

エイラ「……」


ーーー
ーー



エイラ「」 ガチャ

エイラ「暗っ!? え、何?」

エイラ「うー、前がよく見えない……」 ヨロヨロ

エイラ「うおっ!?」 バタン

エイラ「ててて……ん? サーニャ?」

サーニャ「……ん」 ムクリ

エイラ「何で床で寝てるんダヨ!?」

>>19

エイラ「次はこれをめくル」

サーニャ「……」

エイラ「『運命の輪』の正位置。良かったナ、人生の大きな転機が訪レ、良い方向に動き出ス……多分」

サーニャ「?」

エイラ「これは絵柄じゃ分かりにくいかもナ。こウ、二つの道があっテ、お前の選ぶ道が成功に繋がル……」

サーニャ「――」コクコク

エイラ「おお、案外なんとかなるもんダ」

ID:I/n6HQrMO頑張れ

エイラ「で、最後。真ん中の上のカードだけをめくル」

エイラ「お、『恋人』の正位置カ。想い人がお前の前に現れル。『運命の輪』の大きな転機ってのハ、これのことかもナ」

サーニャ「……」

エイラ「こんなとこダ。分かったカ?」

サーニャ「……」ジーッ

エイラ「まア、タロットごときで印象悪くしたくないシ、言葉が通じないくらいで丁度良かったナ」

サーニャ「……」

エイラ「もういいだロ。しまうゾ」

サーニャ「……恋人…あなたが……?」

エイラ「えっ」

エイラ「な、なにいってんだお前」

サーニャ『お前じゃないわ』サラサラ

サーニャ『私の名前……』スッ

『Alexandra・vladimirovna・litvyak』

エイラ「あ……あれくすあんどら…う゛らでぃみろう゛な? お前の名前なのカ?」

サーニャ『サーニャ、って呼んで』

エイラ「くそウ、中佐はなんて奴を連れてきたんダ……全然分かんネー」

コンコン

ミーナ「お待たせ。どう、少しは仲良くなれたかしら?」

ID:I/n6HQrMOはまだか……

途中までこのSS書いた二人は本来のエイラーニャの出会いを分かってんのかどうか気になる

>>190
スレタイが相部屋ってなってたから、もう本来の出会いとは違ってると判断しました

はよ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom