ほむら「この時間軸のまどかは……」(1000)

ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

『いつも通り』の挨拶を済ませ、HRが終わった後は、また『いつも通り』の質問攻め。
そして私は、また『いつも通り』に……

ほむら「ごめんなさい、緊張しすぎたみたいで気分が……。保健室に行かせてもらえるかしら」

女生徒1「あ、だったら私連れてってあげる!」

女生徒2「じゃああたしも行くよ!」

ほむら「いえ、お構いなく。係の人にお願いしますから」

女生徒3「ちょうど良かった!あたし保健係だよ!」

……え……?

ほむら「……あなたが、保健係……?」

女生徒3「うん!じゃ行こっか、暁美さん」

ほむら「え、えぇ……」

どういうこと……?
今までの時間軸、その全てでこのクラスの保健係はまどかだったはず。
一体なぜ……。

ほむら「あの……訊いても良いかしら」

女生徒3「ん?なーに?なんでも訊いて!」

ほむら「鹿目まどかさんは……その、何の係を……?」

女生徒3「えっ?鹿目さん?鹿目さんは何の係もやってないよ?」

ほむら「……そ、そう……」

女生徒3「うん。暁美さん、もしかして鹿目さんと知り合いとか!前の学校が一緒だったり?」

ほむら「まぁ……そんなところね」

女生徒3「あ、やっぱり!鹿目さんも去年こっちに引っ越してきたばっかりだから、
そうじゃないかなーと思ってたんだよね!」

ほむら「……去年?」

女生徒3「うん。……あ、保健室ここだよ。それじゃあたし、教室に戻るね!
      ゆっくり休んで、良くなったらまたお話しよう!」

ほむら「えぇ、ありがとう……」

……まどかと話すきっかけ作りのためについた嘘のおかげで、
体調も悪くないのに保健室で休む羽目になってしまった。

それにしても、やっぱりおかしい。
まどかは確かに、数年前にこの見滝原に引っ越してきた転校生だ。
でも今までの時間軸なら、それは小学生の頃のはず。
この時間軸は、何かが……。

1時限目を欠席し、2時限目から参加する。
それからいくつかの授業、昼休みを経て放課後まで、しばらくまどかを観察していたが……。
まどかはクラスの誰とも、必要最低限の会話以外は交わしていなかった。
休み時間は次の授業の教科書をぼんやりと見て過ごし、お昼休みのお弁当は1人で食べる。

美樹さやか、志筑仁美はまったく別の数人を加え、別グループとして行動している。
3人とケンカでもしたのか……いや、それとも……。

女生徒1「ね、暁美さん!今日の帰り、喫茶店寄っていかない?」

女生徒2「美味しいデザートがあるお店なんだー」

ほむら「……ごめんなさい、今日はちょっと用事があって」

帰り道。
やっぱりここでも、まどかは1人だ。

まどか「…………」

ほむら「鹿目さん」

まどか「っ……!?え、えっ……?」

ほむら「……ごめんなさい、驚かせてしまったかしら」

まどか「い、いえ、大丈夫、です……」

まどか「…………」

ほむら「……良かったら、一緒に帰らない?」

まどか「え、あ、はい……」

ほむら「…………」

まどか「…………」

やっぱり、少しおかしい。
まどかは確かに大人しくて、自分に自信のない子だけど……ここまでじゃなかったはず。
この時間軸のまどかは……。

ほむら「鹿目さん」

まどか「あ、はい……」

ほむら「あなた、いつも1人で帰ってるの?」

まどか「えっ、あ、その……はい」

ほむら「……美樹さんや志筑さんは、お友達じゃないの?」

まどか「えっ?あ、えっと……お友達、っていうか……クラスメイト、です……」

ほむら「ケンカした、とかじゃなくて?」

まどか「え、ケンカは、してないです……」

ほむら「話をしたことは?」

まどか「あ、あんまり、ないです」

ほむら「そう……」

思った通りだ。
この時間軸のまどかは、きっと引っ越してきたばかりで、友達が居ない。
そのおかげで、元々引っ込み思案気味な性格と自信のなさに拍車がかかっている。

……本来なら、ここでまどかに『忠告』をするべき。
するつもりだった。

でも……この子に「今とは違う自分になろうだなんて決して思うな」なんて、言えない。
今のまどかは、きっと自分を変えたくて変えたくて仕方ないはず。

……だったら。

ほむら「……鹿目さん」

まどか「あ、はい……」

ほむら「もし良かったらだけど、私とお友達になってくれないかしら?」

まどか「っ……え、えっ……?」

ほむら「あなたさえ良ければ、だけど。どうかしら」

まどか「えっ、と、その、な、なんで……」

ほむら「仲良くなりたいと思うのに、理由が必要?」

まどか「あの、その、でも、私なんか……私なんかで……」

ほむら「……私とお友達になるのは嫌かしら」

まどか「あ、ちが、嫌じゃ、嫌じゃないです……!」

ほむら「良かった、なら決まりね。これからよろしく、鹿目さん」

まどか「あ、は、はい……あ、暁美さん……」

ほむら「『ほむら』で良いわ」

まどか「え、あの、でも……」

ほむら「名前で呼ぶのに慣れてない?」

まどか「あ、はい……」

ほむら「……だったら私も『まどか』と呼ぶわ。これなら気にしなくても良いでしょう?」

まどか「っ……ぁ、は、はい……!」

ほむら「よろしくね、まどか」

まどか「よ、よろしくお願いします……ほ……ほむら、さん……」

ほむら「…………」

まどか「……ほむらさん……?」

ほむら「ごめんなさい。『さん』付けはちょっと、違和感が……。
    それに、敬語も遣わなくて良いわ。クラスメイトなんだもの」

まどか「えっ……じゃ、じゃあ……。ほむら……ちゃん?」

ほむら「えぇ、そうね。その方が良いわ。改めてよろしくね、まどか」

まどか「は、はい……お願いします。……あ」

ほむら「大丈夫。言葉遣いには少しずつ慣れれば良いわ」

まどか「う、うん……」

……これで、ようやく一歩ね。
まどかが契約なんかに頼らなくて済むようにするには、私があの子を変えてあげれば良い。

本来、必要以上にまどかと仲良くするのはあまり良くないんだけど……
この時間軸に限っては仕方ない。
今は、これが最善手のはず。
これでキュゥべえと即決で契約するなんてことは……。

『助けて……』

まどか「っ……!?」

ほむら「?まどか?どうしたの?」

まどか「い……今、何か……」

『助けて……まどか、助けて……』

まどか「えっ……な、なに……え……?」

『僕を……助けて……』

まどか「誰……?どこに居るの……?」

……ッ!
まさか……!

まどか「ほむら、ちゃん……!今、誰かが……『助けて』って……」

ほむら「いいえ、まどか。気のせいよ。私にはそんな声、聞こえなかったわ」

まどか「えっ……で、でも……」

ほむら「今日はもう遅いわ。早く家に帰らないと、ご家族が心配するわよ?」

まどか「え、っと……でも、確かに、こっちの方から……。わ、私、ちょっと見てきます……!」

ほむら「ま、まどか!?待って……!」

なんてこと……!
こういうところは、今までのまどかと変わっていないのね……!
誰かが困っていたら手を差し伸べずには居られない、優しすぎるまどか……。
でも、あなたはいつも、優しすぎるのよ……!

まどか「はぁ、はぁ……ここ……?ここ……だよね……。この辺りから声が……」

ほむら「駄目よ、まどか!ここは……!」

あいつは、まどかを結界内に誘い込もうとしている……。
使い魔に襲われたふりでもするつもりなのね……!

まどか「えっ……?な、なに……!?急に、景色が……!」

ほむら「っ……!」

遅かった……!
結界が出来上がってしまった……!

使い魔「ケケケケケケケケケ!」

まどか「ひっ……!な、なに……!?やだ……!」

ほむら「まどか、私のそばから離れては駄目よ!」

まどかには手を出させない!
一瞬で片付けて……。

「ティロ・フィナーレ!」

まどか「きゃあっ……!」

ほむら「っ……この技は……!」

マミ「危なかったわね、2人とも」

まどか「あ、景色が元に……」

マミ「キュゥべえを探しに来たら、まさか2人も結界に閉じ込められた人が居るなんて。
  少し驚いたわ。あなたたち、どうしてあんなところに居たの?」

まどか「あの、わたし、その、えっと、えっと……」

マミ「まだ混乱してるのね……。大丈夫よ、落ち着いて。ほら、深呼吸」

まどか「は、はい……すぅ……はぁ……」

マミ「落ち着いた?」

まどか「は、はい……その、わたし、誰かに呼ばれて……頭の中に直接……」

マミ「頭の中に……?それって、もしかして……」

QB「そうだよ、マミ。僕が彼女に助けを求めたんだ。
   結局、マミが見つけて助けてくれたけどね」

まどか「きゃっ!しゃ、喋った……?ぬいぐるみが……!」

マミ「あなた……この子が見えるの?」

まどか「えっ?あ、はい……」

ほむら「…………」

マミ「あ、ごめんなさい。えっと、あなたは……。え……?」

QB「気付いたかい?マミ」

マミ「えぇ……。あなた、もしかして……」

ほむら「はい。私もあなたと同じ、魔法少女です。巴マミさん」

マミ「あなた、私の名前を……!?どうして……!」

ほむら「そんなに警戒しないでください。
    私は、あなたと敵対するつもりはありません。むしろ……」

マミ「……!」

まどか「あ、あの、えっと……」

マミ「あ、えっと。その……もし良かったら、場所を移さない?
   ちょっと話が長くなりそうだし……私の家でお茶でも飲みながらゆっくり……ね?」

ほむら「賛成です。まどか、行きましょう?」

まどか「えっ?あ、あの……はい」

本来なら、まどかと巴マミは接触させるべきではない。
でも、こうなった以上は仕方がない。

まどかにとって、クラスメイトだけでなく先輩とも繋がりを持てることはきっと、彼女の理想に近いはず。
巴マミにまどかの友達になってもらえば、まどかはより理想の自分像に近付く。
そうなれば、契約しようと言う気なんて決して起こさないはず。

悪いけど、まどかのために利用させてもらうわよ、巴マミ。

マミ「着いたわ、どうぞあがって?」

ほむら「おじゃまします」

まどか「お、おじゃまします……」

ほむら「お茶とケーキ、とっても美味しいです。ね、まどか?」

まどか「はい……すごく美味しいです……!」

マミ「そう、良かった」

QB「水を差すようで悪いけど、早速本題に入っても良いかな?」

マミ「そうね……。魔法少女のこと、色々と話さないとね」

まどか「魔法、少女……」

ほむら「…………」




マミ「……というわけで、だいたい分かってもらえたかしら?」

まどか「は……はい……」

ほむら「まどか、大丈夫?」

まどか「……う、うん……」

マミ「ごめんなさい、ちょっと怖がらせちゃったかしら」

QB「彼女には少し刺激が強かったみたいだね。
   まぁ、自分のすぐ近くに魔女のような存在が多く居るとなると、
   ショックを受けるのも仕方ないだろう」

まどか「先輩……そんなのと、戦ってて……怖く、ないんですか……?」

マミ「怖くないと言えば、嘘になるわ。命懸けですもの」
   でも、私たち魔法少女がそんなことを言っていたら、今よりもっと大勢の人が犠牲になるわ。
   町の人たちを、1人でも多く救う。それが私に与えられた使命。
   いつもその気持ちを胸に、毎日魔女と戦っているの」

QB「そうだね。君たちの言うところでの、『正義の味方』。
   魔法少女はそのような存在と言っても良いだろうね」

まどか「正義の……味方……」

QB「君たちが当然のように享受している平和な暮らしは、
   マミのような魔法少女の存在があってこそなんだ」

マミ「もう、キュゥべえ……。そんなに言われるとちょっと恥ずかしいわ」

QB「僕は事実を述べているだけだよ。マミはいつも1人でこの町の平和を守ってきた。
  誰にも知られることもなく、感謝されることもなく、たった1人で」

マミ「…………」

QB「でも、今日でその状況は大きく変わった。戦うマミの姿を、鹿目まどか。君は見て知ったんだ。
   今日、君を救ったマミの姿はかっこ良かっただろう?」

まどか「う……うん」

QB「そして、さっきも言ったよね?君には素質があると」

QB「君が望めば、この町の正義の味方になれる。
   今日君を救った、マミのような存在に、君もなれるんだ」

まどか「わ、わたしは……」

QB「君が魔法少女になってくれれば、マミの負担も減る。
   今までたった1人で戦ってきたマミの助けになることができるんだ。
   町の人を救うだけでなく、マミを助けることにもなるんだよ」

マミ「キュゥべえ……」

まどか「助ける……わたしが、誰かを……」

QB「だから僕と契約して、魔法少女に……」

ほむら「その必要はないわ」

まどか「ほ、ほむらちゃん……?」

ほむら「私の存在を忘れていたわけじゃないでしょう?キュゥべえ」

QB「…………」

ほむら「無関係な一般人を巻き込もうとするのはやめてちょうだい」

マミ「暁美さん……でも、キュゥべえに選ばれた以上、鹿目さんも無関係というわけじゃ……」

ほむら「私があなたとチームを組めば、それで問題ないはずです」

マミ「でも、仲間は1人でも多い方が……」

ほむら「巴さん。魔法少女は、『仕方なく』なるもの。違うかしら」

マミ「そ、そんなこと……」

ほむら「契約に頼らなければどうしようもない人が、もう契約して願いを叶えてもらう他に道のない人が、
    仕方なく、やむを得ず契約を結び、その結果生じたデメリット。
    それが魔法少女だと、私はそう考えてます」

まどか「……!」

マミ「っ……それは言いすぎじゃない?少なくとも私は……」

ほむら「もちろん、あなたの生き方を否定するつもりはありません。
    魔法少女としての生活をプラスに解釈し、戦いの日々を享受する。
    そういう考え方もあるでしょう。でも……あなたも初めは、『仕方なく』魔法少女になったはず」

マミ「ッ!」

ほむら「少なくとも、普通に暮らしている人間が
    願い事をわざわざ考えてまで契約を結ぶ必要なんて、どこにもない」

マミ「…………」

ほむら「まどかを魔法少女に勧誘する理由なんて、どこにもない。
    一緒に戦う仲間が欲しいのなら、私が戦います。
    誰かにそばに居て欲しいなら、私がそばに居ます」

マミ「暁美、さん……!」

ほむら「だから……これ以上、普通の女の子を、こんな危険なことに巻き込まないでください」

マミ「……ごめんなさい。そうね、あなたの言う通り。私、わがままだった。
   1人で戦うのが嫌で、鹿目さんも魔法少女になってくれたらって、そう考えてた。
   でも、違うんだよね。私もう、1人ぼっちじゃ、ないんだよね……」

マミ「ごめんね、鹿目さん。あなたを危険な目にあわせようとして……」

まどか「い、いえ……そんな……」

ほむら「……ところでまどか、時間は大丈夫?」

まどか「えっ?あ……。あ、あの……すみません。もうすぐ、帰らなきゃ……」

マミ「あら、そうなの……?そうね、もう遅い時間だものね。送りましょうか?」

ほむら「お構いなく。私も一緒ですから」

マミ「そう……じゃあ2人とも、気をつけてね。あ、暁美さん……」

ほむら「はい?」

マミ「えっと……こ、これから、よろしくね!」

ほむら「……えぇ、よろしくお願いします。それじゃ、お邪魔しました」

まどか「お、おじゃま……しました……」

帰り道

ほむら「……まどか。さっきの話、ちゃんと聞いててくれた?」

まどか「う……うん。わ、わたし、キュゥべえの話聞いてたら……。
    実は、ちょっと、魔法少女……良いな、なんて……思って……。
    でも、ほむらちゃんの話聞いて……」

ほむら「わかって、くれたのね」

まどか「うん……。私、友達は、その……少なかったし、自分のことも、
    あんまり、好きじゃなかったけど……。
    でも、パパも、ママも、弟も、みんな好きだから……」

ほむら「そう……それで良いの。家族を大切に思うなら、絶対に契約なんてしちゃだめ。
    それに……あなた自身、既に変わりつつあるわ」

まどか「え……?」

ほむら「あなた、ずいぶん喋るようになった」

まどか「え……そ、そう、かな……」

ほむら「えぇ。最初は私の質問にただ答えるだけだったけど、今は、自分の考えも話してる」

まどか「あ……う、うん……そう、かも……」

ほむら「喋り方は相変わらず、ぎこちないけれど」

まどか「あ、ご……ごめんなさい……」

ほむら「……ちょっとからかってみただけよ、気にしないで。
    話し方のぎこちなさなんて、すぐに取れるわ。
    私は……あなたはすごいと思う。普通は、人はこんなに早くは変われないもの」

まどか「そ、そう……なの、かな……」

ほむら「えぇ。本当に、すごい」

私は、こんなに早く変われなかった。
まどかと知り合って、あんなに優しく話しかけてきてくれてたのに。
いつまでも敬語も取れずに、物怖じしてばかりで……あなたが死ぬまで、私は変わらなかった。
下の名前で呼べたのも、あなたが何度も死んでから。
そんな私とは、やっぱりあなたは違う。

まどか「どうして、かな……。なんだか、ほむらちゃんとは……その……」

ほむら「……?何かしら」

まどか「う、ううん……な、なんでもない……」

ほむら「気になるわ……。言ってちょうだい?」

まどか「え、えっと……なんだか、その……初めて会った気が、しないって、言うか……。
    前にも……会ったこと、ある……みたいな、気が……」

ほむら「……!」

まどか「昔、友達だった子と、似てるの……かな……ご、ごめんなさい、変なこと言って……」

ほむら「……っ……」

まどか「……ほむら、ちゃん……?どうしたの……?」

ほむら「なっ……なんでもないわ……気にしないで……!」

まどか「え、で、でも……」

ほむら「それじゃあ、私の家はこっちだから……!あなたはあっちでしょう?また明日ね、まどか!」

まどか「あっ……。……どうして、わたしの家の方向……?」

マミ宅

QB「帰っちゃったね、2人とも」

マミ「えぇ。せっかく一緒に戦う仲間が出来たと思ったのに……もう少しお話したかったな。
   まぁ、良いわ。お話なら、これからでも十分できるものね!そうだわ。
   今度暁美さんと2人で、私と暁美さんの魔法少女コンビ結成記念パーティを開きましょう!」

QB「ところで、本当に良かったのかい?鹿目まどかが魔法少女にならなくて」

マミ「もう、キュゥべえ。それはさっき結論が出たでしょう?
   それに、ちょっとさっきの勧誘の仕方は強引だったんじゃない?
   女の子を急かす男子は嫌われるぞっ!」

QB「強引に誘ったつもりはなかったんだけどね」

マミ「あの子は普通の女の子よ。魔法少女になる必要なんてない。
   それに、私にはもう暁美さんが居るんだもの!」

QB「ずいぶんと嬉しそうだね、マミ。でも忘れたわけじゃないだろう?
   君にも以前は共に戦うパートナーが居たことを。彼女と同じ結末にはならないかい?」

マミ「……今度は、きっと大丈夫。だって、暁美さんの方から提案してくれたんですもの。
  そう言えばあの子、私の名前を知っていたわね。
  もしかしたら、どこかで私の話を聞いて、それで一緒に戦いたいって思ってくれたのかもしれないわ。
  私の考え方を知って、賛同してくれたのかもしれない……」

QB「そのこととも関係してくるんだけど、マミ。暁美ほむらには注意した方がいい。
  彼女には分からないことが多すぎる。まず、僕には彼女と契約した覚えがないんだ」

マミ「え……?でも、間違いなくあの子も魔法少女でしょう?
  キュゥべえと契約しなくても魔法少女になる方法があるということ?」

QB「僕の知る限りでは、そんな方法は無い。僕にも何も分からないんだ。
   ただ1つ言えることは、彼女は極めつけのイレギュラーということさ。
   とにかく、警戒するに越したことはないと思うよ。
   共闘を申し出て、あとで裏切る可能性だってないわけじゃないだろう?」

マミ「縄張りを奪うために、私の油断を誘って……ということ?」

QB「可能性の話だけどね」

マミ「……ありがとう、キュゥべえ。私、ちょっと浮かれすぎてた。
   とりあえず、しばらくは様子を見ることにするわ……」

QB「そうだね、そうしてくれると僕としても安心できるよ」

まどかの部屋

QB「やぁ、まどか」

まどか「わっ……!キ、キュゥべえ……!ど、どうしたの……?」

QB「もう一度、きちんと君の意見を聞いておこうと思ってね。
   さっき、暁美ほむらはああ言ってたけど……本当に魔法少女になる気はないかい?」

まどか「うん……ごめんね、キュゥべえ……。
    最初は、今とは違う自分になりたい……って、思ったけど……でも、やっぱり……。
    それに、ほむらちゃんが……わたしは、変わってきてるって……言ってくれたから……」

QB「そうか。ちょっと残念だけど、それなら仕方ない。
   でももし気が変わったり新しい願いが見付かったりしたら、いつでも声をかけてくれ」

まどか「う……うん。ごめんね……」

QB「気にしないで。それじゃ、今日はこれで失礼するよ」

学校、放課後

ほむら「まどか、帰りましょう」

まどか「あ……ほむらちゃん。うん……」

男子1「おーい!ゲーセン行くぞゲーセン!」

男子2「おう、今行く!って……わりぃ、俺今日掃除当番だったわ」

男子1「あぁ!?んなもん代わってもらえよ!あ、そうだ!おい、鹿目!」

まどか「えっ……?」

男子1「悪いけどさ、こいつの掃除当番代わってやってくんね?」

まどか「え、っと……その……」

男子2「あー、うん、お願い、頼むよ鹿目さん」

まどか「あ……は、はい……」

男子1「よっしゃあ!やっぱな!鹿目って絶対断らねぇんだよ!」

男子2「だな!いつも悪いね、鹿目さん!よろしく!」

ほむら「っ……!」

いつも……ですって……。
まどかの気の弱いことを良いことに、面倒事を押し付けるなんて……!

ほむら「ちょっと、あなたたち……」

さやか「ちょっとあんたたち!待ちなさいよ!」

男子1「げっ……!」

男子2「み、美樹さん……」

さやか「何?ゲーセン行くから掃除代わってくれ?そんなの許されるわけないでしょーが!」

男子1「いやー、だってほら、鹿目もやってくれるって言ったし……」

さやか「そういう問題じゃない!」

和子「あら、どうかしましたか?そんなに大騒ぎして……」

さやか「あっ、先生!ちょっと聞いてくださいよ、こいつらが……」

男子2「あー!なんでもない!なんでもないです!さー、早く掃除やっちまわないとなー!」

男子2「おい、お前も手伝えよ!さっさと終わらすぞ!」

男子1「はぁ!?なんで俺まで!」

男子2「良いから来いっての!」

和子「……?まぁとにかく、当番じゃない人はもう帰るのよ。寄り道しないようにね」

さやか「はーい!……ったくもう、あいつらときたら」

まどか「……あ、あの……」

ほむら「……ありがとう」

さやか「ん?暁美さん……だっけ?あはは、なんであんたがお礼言うのよ?
    ははーん……さてはお2人さん、もうただならぬ関係というやつですかなー?」

ほむら「…………」

さやか「とまぁ冗談はさておき。鹿目さん?
    鹿目さんも、ちゃんと嫌だったら嫌だって言わなきゃ駄目だよ?
    今回はたまたまだったけど、あたしだっていっつも助けてあげられるわけじゃないんだから」

まどか「は……はい……」

さやか「もう。本当にわかってんのかね、まったく……。
    ま、いっか。あたしはもう行くよ。用事もあるし。それじゃあね!」

まどか「…………」

ほむら「……まどか?どうしたの?ぼーっとして」

まどか「えっ?」

ほむら「……美樹さんを見ていたの?」

まどか「え、えっと……」

ほむら「あの子と、友達になりたい?」

まどか「あ、そ、その……そ、そこまでは……。
    も、もちろん、お友達になれたら、とっても嬉しいな、って……思う、けど……」

ほむら「そう……」

美樹さやか……あなたはこの時間軸でも、無視できない存在みたいね。
今回は関係ないと思っていたけれど……。
やっぱりあの子の運命も変えるよう努力した方が良いかもしれない。

まどか「…………」

QB『大丈夫かい、まどか』

まどか『えっ?キ、キュゥべえ……?う、うん……だいじょうぶ……』

QB『さっきの様子を見ると、やっぱり性格を変えるのには一筋縄ではいかないようだね』

まどか『あ……うん……』

QB『僕ならすぐにでも君を理想の姿に変えてあげられるけど……まだ考えは変わらないかい?』

まどか『えっと……そ、その……』

QB『まぁその気になったら、僕はいつでも準備はできてるからね。それだけは覚えておいてくれ』

まどか『……うん……』

放課後

ほむら「それじゃあ、また明日ね、まどか」

まどか「うん……またね、ほむらちゃん」

まどかと別れ、自宅へと向かう。
そして、少し歩いたところで。

ほむら「……ソウルジェムが、反応してる……」

魔女……いえ、この反応は使い魔ね。
倒してもグリーフシードは落とさないけれど……。

ここからまどかの家まで、そう遠くない。
あの子を巻き込むわけにはいかない……。
悪いけど、倒させてもらうわ。

結界内

マミ「……あら」

ほむら「っ!巴さん……」

マミ「あなたもこの反応に気付いていたのね?……でもこれは使い魔の結界よ?
   倒してもグリーフシードは落とさないけど、それでも良いの?」

ほむら「使い魔だからと言って、放置するわけにはいきません。あいつらも人に危害を加えますから」

マミ「……そうね。同感よ」

ほむら「…………」

マミ「それなら、早く倒してしまいましょう。『2人で協力して』、ね」

ほむら「……えぇ」

ほむら「やっぱり2人だと楽ですね」

マミ「そうね……それにしても、あなた不思議な魔法を使うのね。瞬間移動か何かかしら?」

ほむら「……まぁ、そんなところです」

マミ「そう……すごいわね。戦ったら私、負けちゃうかも」

ほむら「そんなことありません。巴さん、強いですから。
    それに、あなたと私が戦うなんてあり得ません」

マミ「……私も、そう信じてるわ」

ほむら「…………」

マミ「ところで、キュゥべえに聞いたんだけど……。
   新しい魔法少女候補が、鹿目さんの他にもう1人。見滝原中学校に居るっていう話」

ほむら「っ……!美樹さやか……」

マミ「あら、知っていたのね。
   キュゥべえに、その子に魔法少女について話をしてくれないかって言われてるんだけど……」

……余計なことを……!

ほむら「その必要はないわ。あの子もまどかと同じ、普通の女の子よ。契約する必要なんてありません」

マミ「キュゥべえの話だと、大切な人を救う大きな願いを持ってるっていうことだったんだけど……」

ほむら「…………」

マミ「素敵な話じゃない?その子ならきっと、私たちと一緒にこの町を救うために戦ってくれると思うの」

ほむら「そんなに、私は頼りないですか……?」

マミ「…………」

ほむら「……とにかく、私は反対です。巴さんもよく考えてください」

マミ「……そうね、考えておくわ。
   それじゃあ、今日はもう解散しましょう。また明日ね。お休みなさい」

ほむら「えぇ。おやすみなさい」

……。

巴マミの様子が、明らかにおかしかった。
昨日のような浮かれた感じは微塵もない。
それどころか、まったく逆。
常に何かを警戒しているような……。

……まさか、キュゥべえ……。
本当に、余計なことを……。

学校

ほむら「ねぇ、まどか。今日の放課後、上条くんのお見舞いに行かない?」

まどか「え……?ほむらちゃん、上条くんのこと、知ってるの……?」

ほむら「いえ、知らないわ。だから、新しいクラスメイトとして、挨拶に行っておきたくて。
    でも1人じゃ心細いから、まどか、付いてきてくれないかしら」

まどか「う……うん。でも、わたし……今日、日直で……」

ほむら「だったら、終わるまで待ってるわ」

まどか「あ、ありがとう……」

キュゥべえが美樹さやかに目を付けた以上、もうあの子からは目が離せない。
あの子のことだ、今日も上条恭介のお見舞いに行くに違いない。
彼へのお見舞いを口実に、美樹さやかを監視できる。

まどか「ご、ごめんね……遅くなっちゃって……」

ほむら「大丈夫、気にしないで」

とは言ったものの、時間を考えればもう美樹さやかは帰宅してしまった可能性が高い。
それでも、上条恭介と会って話すことが全くの無意味というわけではないはず。
たとえ今日、美樹さやかを監視できなかったとしても、病院に行く価値はある。

ほむら「……あそこの病院ね……えっ?」

まどか「……?ほむらちゃん……?」

ソウルジェムが、反応している……!
しかも、この魔力反応は……中でもう誰かが戦ってる……!?

ほむら「まどか、誘っておいて本当にごめんなさい……!今すぐここから離れて……!」

まどか「えっ、え……?」

ほむら「病院に、魔女の結界ができているわ。
    近くに居ると、あなたまで巻きこまれる可能性がある……!」

まどか「そ、そんな……!病院に、って……」

ほむら「えぇ、とても危険よ。だから、一刻も早く魔女を倒さないといけない。
    だから、あなたは早く逃げて!私は大丈夫だから……!」

まどか「わ、わかった……き、気を付けてね……!」

ほむら「……お願い、間に合って……!」

ここで巴マミに死なれるわけにはいかない……!

着いた、ここが最深部……!
巴マミは……

マミ「ティロ・フィナーレ!」

ほむら「ッ……!」

マミ「……ふぅ。終わっ」

ほむら「駄目!まだ終わってない!」

マミ「……え?」

魔女が、巴マミの眼前に……時間を……!

 カチッ

マミ「ッ……!……あ、あれ……?」

ほむら「…………」

マミ「私、生きてる……?どうして……確かに……」

ほむら「……あなたはそこでじっとしていて。あいつは……私が倒す」

マミ「あ、暁美さん……!?」




ほむら「……終わったわね」

マミ「……すごい……」

ほむら「…………」

マミ「あ、暁美さん……」

ほむら「どうして私を呼ばなかったの?」

マミ「え……」

ほむら「使い魔ならまだしも、今回の相手は魔女。
    結界を見つけた時点であなたなら分かっていたはずでしょう。
    私たちはチームを組んだはず。どうして1人で戦おうとしたの?」

マミ「そ、それは、その……」

ほむら「あなたの身勝手な行動は、ただ自分を危険に追いやるだけじゃない。
    他の人の気持ちも考えなさい。あなたに死なれたくない人が居ることを、忘れないで」

マミ「……ぁ、あ……暁美、さん……ぅ……ぐすっ……」

ほむら「……ごめんなさい、言い過ぎました。だから泣かないで……」

マミ「わ、私……ごめんなさい……ありがとう……!」

ほむら「……ありがとう?」

マミ「私、そんな……誰かに叱ってもらえるなんて、思ってもみなかった……。
   死んで欲しくないって、思われてるなんて……」

ほむら「…………」

巴マミの身勝手な行動につい苛立って文句を言ってしまったけれど。
そんな風に解釈されるなんて……。

……まぁ、良いわ。
そう思ってくれるのなら、その方がこちらとしても都合が良い。

ほむら「もう絶対、1人で魔女と戦おうだなんて思わないでくださいね。
    私たちは……仲間なんですから」

マミ「うん……うん……!そうだよね……仲間、なんだよね……!
   ごめんなさい……ごめんなさい……!」




ほむら「……落ち着きましたか?」

マミ「えぇ……ありがとう、暁美さん。
   ……私ね。実は、暁美さんのこと、信じきれてなかったの」

ほむら「…………」

マミ「暁美さんが一緒に戦おうって言ってくれたのに……後で裏切られるんじゃないかって。
   私のこと油断させて、縄張りを奪うつもりなんじゃないか、って……。
   一度そう考えてしまったら、止まらなくなって……」

ほむら「……仕方ないです。巴さん、今までずっとそんな魔法少女を見てきたんでしょう?」

マミ「そう……たまに会う魔法少女は、みんなそんな子たちばっかり。
   中には、違う子も居たけれど……その子も、もう……」

ほむら「…………」

マミ「ねぇ……暁美さん」

ほむら「なんでしょう?」

マミ「えっと……この後、もし良かったら、私の家に来ない?
   美味しいお茶とケーキが手に入ったから……」

ほむら「ごめんなさい……。今日はちょっと、やることがあって……」

マミ「あ……そう、なんだ……」

ほむら「……ごめんなさい。それじゃあ、失礼します」

マミ「あ、暁美さん……!」

ほむら「……はい?」

マミ「えっとね、こ、今度の日曜日、予定は空いてる!?」

俺はあいてるけど?

ほむら「……?えぇ、空いてますけど……」

マミ「その……せっかく一緒に戦うことになったんですもの。ちょっと親睦を深めるというか、
   魔法少女コンビの結成を、お祝いしたいと思うんだけど……」

ほむら「…………」

マミ「やっぱり、ちょっと変かな……。
   一緒に戦う仲間ができて、こんなに浮かれちゃう私って……」

ほむら「……いいえ、変なんかじゃありません。
    私も、巴さんとコンビを組めて、とても嬉しいですから」

マミ「……!そ、それじゃあ……」

>>140
俺と出掛けようか?

>>144
俺も混ぜろ

>>140>>145
俺も仲間に入れてくれよ~(マジスマ)

ほむら「はい。今度の日曜日、お茶会をしましょう。私と巴さん、魔法少女コンビ結成を祝って」

マミ「っ!あ、ありがとう、暁美さん!」

ほむら「お礼を言うのは変じゃないですか?私たち、2人のお祝いなんですから」

マミ「そ、そうね……ふふっ、いやだわ。私ったら、あんまり嬉しくって……」

ほむら「気持ちは、私もよくわかります」

マミ「それじゃ、時間なんかはまた決まったら伝えるね?」

ほむら「はい、じゃあこれで。失礼します。おやすみなさい」

マミ「えぇ、おやすみなさい!」

>>146>>147
うほ嬉しいコと言ってくれるじゃないの!

マミ「…………」

QB「暁美ほむら……どうやら彼女は、君の寝首をかこうだとかは思ってなかったようだね」

マミ「あ、キュゥべえ……もう!キュゥべえったらおかしなことばかり言って!
   暁美さん、やっぱりとても良い人だったじゃない!」

QB「僕は可能性の話をしただけだよ。それより、良かったじゃないか。命を落とさずに済んで」

マミ「そうね……本当に、危なかったわ」

QB「君が死ななくて僕も安心したよ。その点はほむらに感謝しないとね」

マミ「えぇ、本当に。いくら感謝してもし足りないくらい……。
   今度の日曜日、感謝の気持ちも込めてうんと張り切っちゃいましょう!
   ケーキもお料理も、すごく美味しいものを準備しないとね!」

学校

女生徒A「おーい、どうしたさやかー?」

さやか「へっ?な、何?」

女生徒B「さっきからなんかおかしいよ?ぼーっとしちゃってさ。体調でも悪いの?」

さやか「何を馬鹿な!このさやかちゃんに限ってそんなことがあるとでも!?
    今日のお弁当何かなーって考えてたんだよ!」

女生徒A「あははは!さやからしいね!」

ほむら「…………」

美樹さやか……見たところ、まだ契約はしていないようね。
けどあの様子からして、状況はあまり良くない。

原因は上条恭介……?
それとも、もうキュゥべえが接触を……?

昼休み

女生徒「ねぇ、暁美さん」

ほむら「?何かしら」

女生徒「なんか、3年の先輩が呼んでるよ?」

ほむら「3年の先輩……?もしかして」

マミ「あ。暁美さん。良かったぁ、すぐ見付かって」

ほむら「巴さん……何か用ですか?」

マミ「えぇ。お昼、一緒に食べない?暁美さんはお弁当?」

ほむら「いえ、私は持ってきてないですけど……」

マミ「本当!?実は私、暁美さんと一緒に食べようと思ってちょっと多めにお弁当作ってきたの!」

デブさんにとってのちょっと多めは凄く多いそう

ほむら「え……?」

マミ「ね、一緒に食べましょう?せっかくコンビを組むことになったんですもの。
   お互いのこと、もっと知った方が良いと思わない?
   それに私、暁美さんともっと仲良くなりた……」

まどか「あ……」

マミ「……あら、鹿目さん。どうしたの?何か用事?」

まどか「あ、あの……えっと……」

ほむら「私たち、いつもお昼を一緒に食べてるんです。
    私が一人暮らしだって話したら、まどかのお父さんが、
    私の分までお弁当を作ってくれるようになって……」

マミ「……え……そう、だったの……。
   だったら、少し残念だけど、多く作った分は今日の晩ご飯にでもしちゃうわね」

ほむら「?どうしてですか?」

マミ「どうして、って……。捨てちゃうわけにもいかないし……」

ほむら「いえ、そうじゃなくて。3人で一緒にお昼を食べれば、多く作った分も食べきれるんじゃ?」

マミ「え……?で、でも、良いの?」

ほむら「もちろん。むしろ私は3人で一緒に食べたいと思ってます」

マミ「でも、鹿目さんが……」

まどか「あ、その……わたしは……だ、大丈夫、です……」

マミ「そう……?じゃあ……ご一緒させてもらおうかしら」

ほむら「はい、ぜひ」

杏子「弁当余ってそうな気配したから来てみた」

屋上

マミ「……鹿目さんって、あまりお喋りは得意じゃない子かしら?」

まどか「えっ?あ、あの……あんまり……」

ほむら「まどかは、少し人見知りなんです。
    それに去年こっちに引っ越してきたばかりみたいで、友達も少なくて」

マミ「まぁ、そうだったの……。
   あ、もしかして、引っ越してくる前から暁美さんとはお友達だったとか?」

ほむら「いえ、そういうわけじゃ……」

マミ「じゃあ、転校してきてからお友達に?それでもうそんなに仲良くなるなんて、羨ましいなぁ。
   転校生同士、何か通じるものがあったのかしら。
   それにこんな近い時期に2人も転校してくるなんて、
   もしかしたら何か運命的な繋がりがあったのかもね。素敵だわ、前世の輪廻が円環して……」

まどか「……?」

ほむら「あの、巴さん。あまり難しい話はまどかが混乱しますから……」

マミ「あ、ごめんなさい。なんだかロマンチックだなって思って、つい……」




マミ「ごちそうさま……2人とも今日はありがとう。楽しかったわ」

ほむら「いえ、こちらこそ」

まどか「あ、ありがとう、ございました……」

マミ「それじゃ。またね、暁美さん」

ほむら「はい。では、また夜に……。私たちも教室に戻りましょう、まどか」

まどか「あ、うん……」

放課後

ほむら「今度こそ、上条くんのお見舞いに行けそうね」

まどか「うん……そうだね」

以前は魔女に邪魔されてしまったけど、今度はちゃんと美樹さやかを監視できそうだ。
それにこのお見舞いの目的は、監視だけじゃない。
まどかと美樹さやかが親しくなるきっかけになれば良いんだけど……。

ほむら「ここね……失礼します」

恭介「ん……君は……?」

まどか「こ……こんにちは……」

さやか「暁美さんに、鹿目さん……?」

さやか「あ、恭介は知らないんだっけ?」

恭介「えっと、鹿目さんは分かるけど……」

ほむら「はじめまして、暁美ほむらです。つい先日、見滝原中学に転校してきたばかりなの。
    新しいクラスメイトとして挨拶しておこうと思って」

恭介「そうなんだ、よろしくね」

ほむら「……それで、怪我の調子は……?」

上条「うん、今日はちょっとだけ調子良いみたいなんだ。
    ……治るには……まだまだ、みたいだけど……」

ほむら「そう……」

さやか「……恭介」

恭介「ごめん……ちょっと、暗くなっちゃったね」

さやか「う、ううん。早く治して、みんなで学校に行こう!
    せっかくこーんな美人な転校生も居ることだしさ!」

恭介「あはは、そうだね。早く退院したいよ。……いつもありがとう、さやか」

さやか「い、良いって良いって!それじゃ、あたしそろそろ帰るね。またね、恭介!」

ほむら「私たちも帰りましょう、まどか。上条くん、お大事に」

まどか「う、うん……お、お大事に、上条くん……」

恭介「ありがとう、みんな。じゃあね」

ほむら「……上条くん、怪我の具合あまり良くないみたいね」

さやか「……うん。やっぱり、ちょっと辛いみたい」

ほむら「美樹さん」

さやか「ん……何?」

ほむら「もしあなたに奇跡を起こすチャンスが現れたとしても……決してそんなものに頼っては駄目よ」

さやか「……え?」

まどか「……ほむらちゃん……」

さやか「や……やだなぁ。何の話をしてるのさ。
    もしかして、暁美さん結構電波な人だったりー?」

ほむら「良いから、聞いてちょうだい。何の話をしているのか分からないなら、それで良いから」

さやか「……う、うん……」

ほむら「奇跡を起こすというのは、決してタダじゃない。
    その代償に、あなたには重いものが圧し掛かるわ。
    あなたが思っているよりずっと、ずっと、重いものが。
    そのことを忘れないで。覚えていて」

さやか「う……うん。……わかった」

ほむら「……おかしな話をしてごめんなさい。
    それじゃあ、私は用事があるからここで。またね、美樹さん、まどか」

まどか「え?あ、……じゃ、じゃあね」

さやか「あ……ばいばい、暁美さん」

重いもの…マミさんか

さやか「……あ、あはは。暁美さんって、結構変わった人だね」

まどか「え……あ、う、うん……」

さやか「鹿目さん、家こっち?」

まどか「あ、はい……」

さやか「あのさ……前から言おうと思ってたんだけどね。……敬語、やめてくれない?」

まどか「え?あ、えっと……その……ご、ごめんなさい……」

さやか「別に謝らなくても!怒ってるわけじゃないんだから!」

まどか「あ、はい……」

さやか「ほら、また敬語」

まどか「あ……う、うん」

さやか「ん。……ところで鹿目さん、最近どう?」

まどか「え?えっと……?」

さやか「面倒事、ムリヤリ押し付けられたりしてない?」

まどか「あ……うん、大丈夫……」

さやか「そっか、良かった」

まどか「え、えっと……その……あ、ありがとう……」

さやか「ん?何が?」

まどか「ま、前……助けて、くれて……」

さやか「あはは、なによ今更!」

まどか「あの、で、でも……わたし……う、うれしかった……」

さやか「どーいたしましてっ。もう、なんだかこっちまで照れてきたじゃんか!」

まどか「あ、えっと……えへへ……」

さやか「おっ?なんか初めて見たような気がするぞ?鹿目さんが笑ったとこ」

まどか「えっ……そ、そう、かな……」

さやか「うん。なーんだ、笑ったら超可愛いじゃん!ていうか、萌え?」

まどか「か、かわ……そ、そんな……!……もえ?」

さやか「良いなー、可愛い系なんて、到底あたしなんかには似合わないもんなー。
    くーっ!羨ましい!萌えキャラになりたい!」

まどか「に、似合う、と思う……」

さやか「ん?」

まどか「美樹さん……か、かわいいの、似合うよ……」

さやか「やだなぁ、なーに言ってんの!
    オトコ女オトコ女言われるこのあたしが?そんなわけないじゃん!」

まどか「じゃ、じゃあ……かっこいい、のと……かわいいの……どっちも……」

さやか「……ぷっ。あははははは!なんだそりゃ!
    かっこよくて可愛いってか!新ジャンルだね!」

まどか「あ、えぅ……ご、ごめ……」

さやか「でも、ありがと。嬉しいよ、そう言ってもらえてさ!」

まどか「あ……う、うん……!」

さやか「それじゃ、あたしの家こっちだから。じゃあね、鹿目さん。またね!」

まどか「じゃ、じゃあね……。…………えへへ」




マミ「ティロ・フィナーレ!……ふぅ」

ほむら「あ……巴さん……!」

マミ「暁美さん……。ごめんね。
   暁美さんを待ってる間に使い魔の気配がしたから、先に1人で倒しちゃったわ」

ほむら「こちらこそ、ごめんなさい……」

マミ「……また、鹿目さんと?」

ほむら「……はい」

マミ「本当に、仲が良いのね2人とも。ちょっと妬いちゃうわ」

マミ「ティロ・フィナーレ!……ふぅ」

ほむら「あ……巴さん……!」

マミ「暁美さん……。ごめんね。
   暁美さんを待ってる間に我慢出来なくなったから、先に1人で抜いちゃったわ」

ほむら「こちらこそ、ごめんなさい……」

マミ「……また、鹿目さんと?」

ほむら「……はい」

マミ「本当に、仲が良いのね2人とも。ちょっと妬いちゃうわ」

ゴメン

ほむら「あの、巴さん。この埋め合わせは今度、必ず……」

マミ「良いのよ、気にしないで。
   鹿目さんは暁美さんのお友達ですもの。大切にしてあげないと」

ほむら「でも……」

マミ「……今日はもう、お開きにしましょうか。
   1日にそう何度も結界が出来ることもないだろうしね」

ほむら「巴さん……」

マミ「もう、気にしないでって言ってるでしょう?
   それより、今度の日曜日忘れちゃイヤよ?じゃあね、暁美さん」

ほむら「あ……はい。さよなら、巴さん」

QB「良かったのかい?マミ」

マミ「キュゥべえ……」

QB「今日はチームワークを試すんだって、あんなに張り切ってたじゃないか」

マミ「良いの……今日はもう、ちょっと疲れちゃったから」

QB「……マミ、ソウルジェムは大丈夫かい?」

マミ「あら……?本当、思ったより……。
   そんなに魔力は使ってないと思ったけど。……まぁ、このくらいなら大丈夫よね」

QB「……そうかい、なら良いんだけど」

日曜日、朝

マミ「うふふっ、さぁ、張り切っちゃうわよ!」

QB「やけに気合が入ってるね」

マミ「もちろん!だって今日は、暁美さんをうんとおもてなしするって決めたんですもの!
   見ててキュゥべえ!私、お菓子だけじゃなくてお料理も得意なんだから!」

QB「知ってるよ。マミはいつも料理してるじゃないか」

マミ「もう、違うの!今日はいつものご飯なんかより、もっとすごいお料理作っちゃうんだから!」

QB「そうかい。頑張ってくれ、マミ」




マミ「そろそろ時間だけど……」

 ピーンポーン

マミ「!はーい!」

ほむら「……こんにちは」

マミ「いらっしゃい、暁美さん。待ってたわ。さぁ、上がって?」

ほむら「はい、おじゃまします」

嫌な感じがピリピリと来るなぁ

                            やつを追う前に言っておくッ!
                    おれは今やつのスタンドをほんのちょっぴりだが体験した
                  い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれは奴の前で階段を登っていたと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        思ったらいつのまにか降りていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r ー---ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    催眠術だとか超スピードだとか

   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

ほむら「……これは……すごいですね」

マミ「ふふっ……ちょっと張り切りすぎちゃったかしら」

正直、驚いたわ。
壁一面が飾り付けられて、料理も豪勢……。
もっと普通に食事をして、食後にデザートを食べる……その程度だと思っていたけれど。
これじゃあ、まるでパーティね。

いえ……きっと、巴マミにとってこれはパーティなんだわ。
巴マミにとって、一緒に戦う仲間ができるということは、それほど……。

マミ「暁美さん……?」

ほむら「あ……ごめんなさい。その……あんまりすごかったから、ちょっと面食らってしまって」

       ヽ|/

     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /          ヽ
   /   \,, ,,/    |
   |  (●) (●)|||  |
   |  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |
   |   ト‐=‐ァ'   .::::|
   \  `ニニ´  .:::/
   /`ー‐--‐‐―´´\


マミ「今日はコンビ結成のお祝いだけじゃなくて、
   暁美さんへのお礼の気持ちも込めて精一杯おもてなしするんだ、って決めてたから……」

ほむら「巴さん……。ありがとう、ございます」

マミ「もう、言ったでしょう?これは私のお礼の気持ち。お礼にお礼で返すなんて、変だと思わない?」

ほむら「……そうですね。この気持ち、受け取っておきます」

マミ「ふふっ、それじゃ、早速いただきましょう?せっかくのお料理が冷めちゃうわ」

ほむら「はい、いただきます。……ん、これ、すごく美味しい……」

マミ「良かったぁ、お口に合ったみたいで」

力士、巴真実さん(15)。

  ,'.:       〃 ,:1  ,  __/  // /         } ,     ',
__彡ァ       乂_ノ :!  ,′ ./ ̄/7=‐.、__ノノ     ,'∧      '
.. /            /i::, {  彳ア:::抃<     ( (、__,/'  i     }
 ,'/リ.,   ,イ  ./`¨´i.|:∧. 、 .c弋匕Z_         >、_`ヽ、」     ,'
_彡'厶イ./iヽ,′   |:::∧ {?Y//             ア:::抃、 |    /
       / i|:::{:     `(( .?Y .))       ‘     弋匕Zっ    /
     /  ∨:、     }}_口_{{     ,_-‐- 、      / //
.    i.|   ∨:\ .γ´,...-‐-ミメ、 └‐―-、、、    .辷´五ニ=一、
.    ヾ、   \,:´,´./ ,.-‐-、.刈ハ.     `~    /          \
-‐…‐-'_ヾ   / l l. {::::::::::::} l l≧:.. ___.... -‐=¬=-、― _....___〉

  /¨,-‐… 7 . 八圦 `‐-‐' ,' 厂`Y   /        `ヾ´/////

. /  {    /.Y¨Y .ゞ.,`=‐-‐ 彡.1辷7―‐-/               ∨―‐- 、
. !   ',     /  !:::::::::`¨ニ¨´::::::|// `ヽ/                 ∨   .〉
. | >'´`ヽ:. /.i⌒i:::::::::::::::::::::::::::::::|/⌒) (  , -―-         j   ./

\! .Уヽ   (./ ./:::::::::::::◯:::::::::::::!  / ∧/ , -‐-、. \        〈‐‐-、 j
. /   ヾ .〈  ヾ::::::::::::::::::::::::::::::! 入 _〈_/    \ \       ∨_)'
――――「お菓子が脂肪を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!!」

テレビアニメ「脂肪少女まみか☆デブガ」の登場人物で、力士。愛称は「デミ」。(「マブ」のタイプミスとの説も)。
デブという設定は当初から明らかにされていなかったが、
その見事な肢体のパンパン張りと肉の垂れ下がり、直ぐに発砲する高血圧特有の気性の荒さ、そして腹の太さに痛々しいまでの厨二病っぷり、肥満のヲタクファンからは「同胞ではないか」と言われていた。
好きな物は三食のケーキ。特技は三食ケーキ。三食ケーキ。すりーけーく。デブ☆ニナーレ。

 ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   /二__,--、r'"___、 ヾト、.ヽ
レ'"~,-,、 !  ! ' '" ̄ .ノ\ヾ:、

K/ー'~^~_/  ヽミ:ー‐‐'"  ヽ i
!〉ー―'"( o ⊂! ' ヽ  ∪ Y」_  
i ∪  ,.:::二二ニ:::.、.      l 、... 
!    :r'エ┴┴'ーダ ∪   ! !l
.i、  .  ヾ=、__./      ト=.  
ヽ 、∪   ― .ノ     .,!

                      (ω・` )

                       {  人 ゙ヽ、
                      ノ´r‐''''ヽ、} ヽ
                    - '´ ,ノヽ   i   }
                    / ,'      }  ,{
                   ! :      ,∧ノ ゙i
                   、 .{     , '"´、 ∨, }
         >>278        ヽァ-、,/i    ヽ∨! 
        ( ´;ω)-=- o゚ 。 i r'´  } ,.-‐'" ',.}'
      (⌒二二二二⊃二⊃  i._,.ゝ- 、     /|
     /  ノ-‐-、, ――― ' /´     ',   / |
     (  〉   `ヽ`ー‐‐''''''''",,... -‐‐‐-.ノ  /   |
     ヽ ヽ、 >/..__ `ー‐--.. -‐ ''"´,. .リ ,...ノヽ

      ヽ \_>―--=、._      ,..-‐'"´ヽ.  ',
       \ \  ̄\   〉ー---‐'" / ノ   ',  }
          \ \`\ \ / 〉 、"´ /′/     ', }

                      (ω・` )

                       {  人 ゙ヽ、
                      ノ´r‐''''ヽ、} ヽ
                    - '´ ,ノヽ   i   }
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         >>279        ヽァ-、,/i    ヽ∨! 
        ( ´;ω)-=- o゚ 。 i r'´  } ,.-‐'" ',.}'
      (⌒二二二二⊃二⊃  i._,.ゝ- 、     /|
     /  ノ-‐-、, ――― ' /´     ',   / |
     (  〉   `ヽ`ー‐‐''''''''",,... -‐‐‐-.ノ  /   |
     ヽ ヽ、 >/..__ `ー‐--.. -‐ ''"´,. .リ ,...ノヽ

      ヽ \_>―--=、._      ,..-‐'"´ヽ.  ',
       \ \  ̄\   〉ー---‐'" / ノ   ',  }
          \ \`\ \ / 〉 、"´ /′/     ', }

ほむら「はい……。巴さん、お菓子だけじゃなくてお料理も上手だったんですね」

マミ「ありがとう……え?」

ほむら「?どうかしましたか?」

マミ「私、暁美さんにお菓子作ってあげたことなんてあったかしら……?」

ほむら「あ、えっと……そう。先日お邪魔した時にいただいたケーキ、あれを手作りだと思って……」

マミ「あら、そうだったの?ごめんなさい、あれはお店で買ったケーキなの。
   でも今日は、ちゃーんと手作りのケーキを用意してあるわよ。
   お店のケーキにも負けないくらい美味しく作ったんだから!」

ほむら「そう、ですか。すごく楽しみです」

マミ「どうかしら……?個人的には、上手に出来たと思うんだけど……」

ほむら「えぇ、とても美味しいです。お店に出しても遜色ないくらい」

マミ「うふふっ、ありがとう!良かったわ、あれだけ自信満々に言っておいて
暁美さんのお口に合わなかったらって、実はちょっと不安だったの」

ほむら「そんなことないです。本当に、美味しい……。……」

マミ「……暁美さん?どうしたの?」

ほむら「……いえ。少し、懐かしい気分になって」

      (´;ω;`)>>280 ウッ…
    γ⌒    ⌒ヽ
    / )ヽ 、_、_, \ \

    {  ⌒ヽ-'巛(  / /
    . ''' ――‐‐'^ (、_ノ
         / //  /

マミ「昔も、誰かとこうしてお茶会を?」

ほむら「はい……」

巴マミとこの時間を過ごすうちに、すっかり忘れていた気持ちが甦る。
思えば、巴マミとこうして親しい関係になったのは、もうずっと昔のこと。

いつからかしら。
私がこの人を、戦力としか考えなくなったのは。
まどかを救うための駒としか考えなくなったのは。
私がこの人を、巴マミと呼ぶようになったのは……。

ほむら「……巴……さん」

マミ「?なぁに?どうしたの?」

ほむら「これからも、よろしくお願いします」

マミ「ど、どうしたの?急に改まって……」

ほむら「いえ、なんとなく。気にしないでください」




マミ「……ごめんね、お片づけまで手伝わせちゃって」

ほむら「いえ。そのくらいのことはさせてください」

マミ「今日は、来てくれてありがとう」

ほむら「こちらこそ。お招きいただき、ありがとうございました」

マミ「それじゃ、またね。また一緒にお茶会しましょう?
   さすがに、今日みたいなのは何度もできないけど……」

ほむら「はい、ぜひ。……あの、1つ、良いですか?」

マミ「?なぁに?」

ほむら「次のお茶会、まどかと一緒に行きたいと思って……」

マミ「鹿目さんと……?……えぇもちろん。大勢の方が楽しいしね」

ほむら「ありがとうございます……。それじゃあ、また明日」




QB「今日は楽しかったかい?マミ」

マミ「キュゥべえ。どこに行ってたの?」

QB「ちょっとね。それに僕が居ないほうが2人で楽しめたんじゃないのかい?」

マミ「そんな、気を遣わなくても……やだキュゥべえ。もしかして、拗ねてるの?」

QB「別に拗ねてなんかいないよ。今日家に居なかったのは本当にたまたまだ」

マミ「そう?だったら良いんだけど……」

鈍重と書いてマミと読む

QB「それより、君の生活もずいぶんと変わってきたね。
   ずっと友達も作らずに魔法少女として戦ってきたけど、今じゃもう、友達が2人も居る」

マミ「そうね……QBと暁美さん。多いとは言えないけれど、私とっても幸せよ」

QB「いや……2人と言ったのは、暁美ほむらと鹿目まどかのことを指したつもりなんだけどな」

マミ「えっ……?」

QB「?僕は何かおかしなことを言ったかい?」

マミ「ううん、そうね……。鹿目さんとも、いつかはお友達になれたら良いわね」

QB「……ともかく、調子が良さそうで何よりだよ。その調子で、たくさん魔女を倒していってくれ」

マミ「もちろん!私と暁美さん、2人で居ればどんな魔女だって怖くないもの!」

やべえよ…やべえよ…

翌日、放課後

マミ「暁美さーん」

まどか「あ……」

ほむら「巴さん。どうしたんですか?」

マミ「あのね、昨日の今日で悪いんだけど、お茶会をしないかと思って……。
   今から予定は大丈夫?」

ほむら「はい、大丈夫ですけど……本当に昨日の今日ですね」

マミ「昨日のために準備した材料がまだ結構余ってて、早く使っちゃわないと、って」

ほむら「えっと、それじゃあ……」

マミ「えぇ、もちろん。鹿目さんもいらっしゃい?」

まどか「え、あ、はい……」

マミ「決まりね。それじゃ、行きましょう」

デブさんとやっちゃった!

このブミさんメルトダウンするぞ…




マミ「……それでね、その時キュゥべえったら……」

まどか「……ぁ……」

ほむら「……?まどか?」

まどか「あ、えっと……ご、ごめんなさい……その、時間、が……」

マミ「あら。鹿目さん、何か用事が?」

まどか「いえ、用事は……でも、帰らなきゃ……えっと……」

マミ「門限か何かかしら?それなら仕方ないわね。気を付けて帰ってね?」

ほむら「あ、じゃあ私も」

マミ「え……?」

ヤンデレルートでオナシャス!!

マミ「暁美さんも帰っちゃうの……?何か、用事……?」

ほむら「いえ、そういうわけじゃないですけど。まどかが帰るなら、って……」

マミ「……そうね。女の子1人じゃ、ちょっと危ないものね」

ほむら「それじゃあこれで……。巴さん、お邪魔しました」

マミ「えぇ、気を付けてね。またね」

まどか「お邪魔、しました……」

マミ「えぇ……さようなら」

       ヽ|/

     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /          ヽ
   /   \,, ,,/    |
   |  (◯) (◯)|||  |
   |  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |
    \ /( [三] )ヽ ::/
    /`ー‐--‐‐―´\

-‐=≦_,       /`ヽ /    /     /  / // /       ! !
.   /       {. /!  / i ー-x'.__   i ./ ,′,′       | |      !    '.
ー=彡,       Υ ,l  | | ‐ァ、,___≧十lーiー7  、      | l      |     |
  /   /    `7|  !  | / γ⌒ヾ抃ヾl i 、ヽ`ヘ,   ! ,ハ     |     |
. /  ,イ ,イ     l |   l /∨_)__乂.’ノ リ | |     へ\_j/ '. |  |    l
/ ./ ∨ /    圦 .Ⅵ.卜| `¨´  ̄⌒j )   | |    アヘ、__`ヽ、j !  ,′  ,′
. /    /_,ノjハl⌒l、 .刈 ο l⌒l  /./   `   と_ γ⌒ヾヽ `ヽ、_   ./
/ -=≦/   `ヽ|Y´ .\l    `Yl  ;    j:.    ; /^乂.’ノ_ ∨ ./    /  /
   /        {:{_   | ̄|   _}:} iJ          ;   `ヽ_)/ /    /  /
  (二_`ヽ、     >=_..¨三¨..._=<    /⌒ヽ   } }     //j   '′./
 _\__`ヽ.\/,.r斥: ::`ヽ:::::::ヘヽ`ヽ  (:::::::::::::j   j j   ν ´/ ,イ  /
/`ヽ.`ヽ ,>/.γ:::::::::::\::::ハ:::::::}::::刈.ヘ. ` ー ´  //     ∠ニ¨∠_≠-―…‐-
      У ∥∥:⌒ヽ: _;=ハ=:}、::/::::::∧ ハ___/_j____/      `ヽ-―…‐-
:、   /  { {:::;≠‐;氷圭圭必::/::::::} }//:..:`¨´: : : :/             \
 \ ,′ .从 Ⅷ:/{圭圭圭圭}‐-‐::リ j/:..: : : : : : :./         /    \
.  У   ∧ ∨::::/守圭圭夂::::::::ノ /ニニニ二二/        /       \

デブさんまじデブいっす

マミ「……はぁ……」

QB「どうしたんだい、マミ。ため息なんかついて」

マミ「ううん。もう少し、お話したかったな、って……」

QB「それは残念だったね。
   確かに、まどかが帰るからと言ってほむらも帰ってしまうのはちょっと意外だった」

マミ「仕方ないわ。暁美さん、優しいから」

QB「優しい?ほむらがまどかと一緒に帰ることに優しさが関係あるのかい?」

マミ「それはだって……鹿目さんみたいな子に……」

QB「……マミ?」

マミ「嫌だ、私ったら……。なんでもないわ。
   ごめんね、キュゥべえ。今のは忘れて?さぁ、お夕飯の支度をしなくちゃ」

QB「…………」

お前らあんまり展開を予想するのはやめろよ

杏子ちゃんは今俺と一緒に美味しいご飯食ってるよ

それは残像だ

>>349
Fack you

翌日、放課後

ほむら「……上条くん、入るわよ」

さやか「あ……暁美さん、鹿目さん……」

恭介「…………」

まどか「……美樹さん……?」

さやか「えっと……ご、ごめん。2人とも、せっかく来てもらって悪いんだけど……。
    恭介、今日ちょっと調子悪いみたいでさ……1人にしてあげて、くれないかな……。
    あたしも、今帰ろうとしてたとこなんだ」

                      (ω・` )

                       {  人 ゙ヽ、
                      ノ´r‐''''ヽ、} ヽ
                    - '´ ,ノヽ   i   }
                    / ,'      }  ,{
                   ! :      ,∧ノ ゙i
                   、 .{     , '"´、 ∨, }
         >>351        ヽァ-、,/i    ヽ∨! 
        ( ´;ω)-=- o゚ 。 i r'´  } ,.-‐'" ',.}'
      (⌒二二二二⊃二⊃  i._,.ゝ- 、     /|
     /  ノ-‐-、, ――― ' /´     ',   / |
     (  〉   `ヽ`ー‐‐''''''''",,... -‐‐‐-.ノ  /   |
     ヽ ヽ、 >/..__ `ー‐--.. -‐ ''"´,. .リ ,...ノヽ

      ヽ \_>―--=、._      ,..-‐'"´ヽ.  ',
       \ \  ̄\   〉ー---‐'" / ノ   ',  }
          \ \`\ \ / 〉 、"´ /′/     ', }

      (´;ω;`)>>350 ウッ…
    γ⌒    ⌒ヽ
    / )ヽ 、_、_, \ \

    {  ⌒ヽ-'巛(  / /
    . ''' ――‐‐'^ (、_ノ
         / //  /

さやかヤンデレフラグ

>>355
Fack you///

まどか「あ……そう、なの……?」

ほむら「……上条くん」

恭介「ごめん、暁美さん、鹿目さん……。
    さやかの言う通り、今日は、1人にしてくれ……」

ほむら「……えぇ。わかったわ。お大事にね」

さやか「じゃ、じゃあね、恭介……」

恭介「…………っ……くっ……ぅ、うっ……!
   どうして、僕は……僕はこんな……!もう、いっそ……!」

さやか「…………」

ほむら「上条くんと、ケンカしたの?」

さやか「えっ……?け、ケンカ、っていうか……」

ほむら「あなたは、何も悪いことはしていない。いつか彼もきっと、分かってくれるわ」

さやか「うん……ありがとう」

まどか「美樹さん……」

さやか「あはは……なんだかなぁ。鹿目さんに、かっこ悪いとこ見せちゃったね。
    この前カッコイイって褒められたばっかりなのに。情けないなぁ、あたし」

まどか「う、ううん……そんな、こと……」

さやか「……ありがと、2人とも」

みなぎってきた

さやか「それじゃあたしはここで。バイバイ」

ほむら「えぇ、また明日」

さやか「鹿目さんも。バイバイ」

まどか「……ばいばい……」

ほむら「…………」

そろそろ危ないかもしれない。
今日の様子だと、上条恭介の精神状態はあまり良くない。
ということは当然、美樹さやかも……。

一応釘は刺しておいたけど……
明日から、もう少し監視を厳しくした方が良いかも知れないわね。

まどか「ただいまー」

知久「あ、おかえり、まどか。……うーん、参ったなぁ」

まどか「?どうしたの、パパ」

知久「うーん、ちょっと買い忘れがあったみたいで……」

まどか「あ、だったらわたし買ってくるよっ!出かけられる格好だし」

知久「そうかい?助かるよ。それじゃあ、お願いしても良いかな」

まどか「うん!」

よし、さやかちゃんは切り捨てよう!




まどか「……思ったより暗くなっちゃった……。早く、帰らないと……きゃっ!?」

 「ってぇ!?おい、気を付けろよな!」

まどか「あ……ご、ごめんなさい……!」

 「あっ、くそ!どうしてくれんだ、おい!あんたのせいでタイヤキ1個ダメになっちゃったじゃんかよ!」

まどか「ひっ……あ……その……あの……ご、ごめんなさい……」

 「ごめんで済めば警察はいらないっつーの!」

まどか「ぇ……ぇう……ぐすっ……」

>>372といいなんといい全てが嫌なフラグに見えてくるぜ…。

レイプされろ!氏ね!!

このはあんこ警察に突き出すぞゴラ

誤字っちゃった

このあんこは警察に突き出すぞゴラ

 「……ちっ!泣くんじゃねぇよ鬱陶しい……これじゃまるであたしが悪者じゃん」

警察「おい!君たち何をしてる!?」

 「んだよクソ!まじで警察来やがった!」

警察「あっ!待ちなさい!……な、なんて逃げ足の速い子だ……。君、大丈夫かい?」

まどか「ぐすっ……は、はい……」

警察「今日はもう早く帰りなさい。次からは、あんまり遅くに出歩かないようにするんだよ」

まどか「は、はい……ごめんなさい……」

俺「おい!君たち何をしてる!?」

俺「あっ!待ちなさい!……な、なんて逃げ足の速い子だ……。君、大丈夫かい?」

警察「おい!>>391何をしてる!?」

警察「あっ!待ちなさい!……な、なんて逃げ足の速い子だ……。君、大丈夫かい?」




QB「……まさか君がこの町に戻ってくるなんてね、杏子」

杏子「何よ?なんか文句あるっての?」

QB「文句なんかないさ。ただちょっと意外だっただけだよ」

杏子「あっちの方はシケてやがんだよ。もう平和で平和で。
   人間どもは幸せだろうが、魔法少女にとっちゃ餌が無くて困るっつーの。
   それに比べて見滝原と来たら、絶好の狩場だよホントに」

QB「でも、ここにはマミが居るだろう?」

杏子「ふん。確かにそれは気に入らねぇが、関わり合いにならなきゃ良いだけの話だろ?
   あいつの目を盗みつつ、あたしはグリーフシードをたんまり稼がせてもらうよ。
   ま、いざとなったらあいつもぶっ潰してこの縄張り奪っちゃえば良いんだし」

QB「そう上手く行くかな。なにしろこの町には、君を除いて3人の魔法少女が居るからね」


警察「おい!>>393何を掘っている!?」

警察「アッー!待ちなさい!……な、なんて逃げ足の速い子だ……。君、やらないか」

さやかって…
http://i.imgur.com/sY62O.jpg

さやかに掘られたい


(*゚▽゚* )
( * )
| |

うわっへそになったてたor2

http://i.imgur.com/OESyc.jpg

杏子「はぁ?何よそれ。マミの他にも2人居るっての?聞いてないんだけど」

QB「訊かれてないからね。
  1人はまだ成り立てだけど、もう1人はマミにも負けないくらいのベテランらしい。
  しかもかなり強い。もしかしたら杏子、君より強いかもしれないよ」

杏子「何?あんたいつからあたしを見くびるようになったわけ?」

QB「見くびってなんかいないさ。客観的にそう判断してるだけだよ。
  しかも彼女は、巴マミとコンビを組んで魔女と戦っている。かつての君みたいにね」

杏子「……何が言いたいのさ」

QB「別に何もないよ。僕は状況を説明しているまでだ」

杏子「……ふん。でもま、興味は出てきたよ。
   あたしより強いって魔法少女が巴マミと組んでるって?
   はっ!あんな甘いのと組むような奴があたしより強いわけないじゃん。
   今度あいさつくらいには行ってみても良いかもねー」

成り立ての魔法少女って……………


















なんだまゆゆのことか

        / ̄ ̄ ̄ ̄\
       / ,-===-  -==-、、
     /   ノ'(゜o)ゞ く(o゜)ヾ、
    /      ノ  。。>ヽ  ヾ、
    .i       / /エエエエヾ  .! でぇええええええええええええええ
    \       ヽエエエエノ ,/
    /            \


翌日、放課後

今日はまどかが家の用事があるらしく、私は今、1人で病院の前に居る。
上条恭介……少しは精神的に安定してくれれば良いんだけど……。

看護師1「それにしても、本当に奇跡ってあるのね……」

看護師2「えぇ、自殺に失敗して、しかも自殺の原因だった怪我が治っちゃうなんて……」

……え……?

看護師2「しかも、確かに飛び降りたはずなのに怪我1つなかったんですって……」

看護師1「えー?それは流石に嘘でしょ?
      ギリギリで踏み止まったとか、誰かに止められたとかじゃないの?」

看護師2「でも飛び降りるの見た人が居たって……運よく、何かがクッションになったとか?
      まぁ、本人も前後の記憶が飛んじゃってるらしいから、
      今となってはなんとも言えないんだけどね……」

さやかの逆レイプオナシャス!!

看護師1「でもとにかく、指が治ったのは確かなんだから、本当に奇跡よねー……」

……なんてこと……!

私は看護師たちの話を聞くや否や、急いで上条恭介の病室に向かう。
今の彼女たちの話が本当だとしたら……!

ほむら「上条くん……!」

恭介「わっ、びっくりした。暁美さん……どうしたんだい?そんなに慌てて」

ほむら「あなた、怪我の具合は……!?」

恭介「あ……もしかして看護師さんか誰かに聞いたのかな?
   それが、自分でも信じられないんだけど……。
   まるで事故にあったのが嘘みたいだよ。お医者さんも、まるで奇跡だ、って」

ほむら「っ……!」

ほむら「今日、美樹さんは!?」

恭介「え?今日はまだ来てないけど……学校には行ってないのかい?」

ほむら「……ええ。まぁ、とにかく……おめでとう、上条くん」

恭介「うん、ありがとう」

ほむら「それじゃ、私はこれで!」

恭介「え?あ、うん……。じゃあね、暁美さん」

もうさやかちゃんのソウルジェムぶっ壊して何もなかったことにしよう




まどか「…………」

1人で帰るの、久しぶりだな……。
なんだろう、やっぱり、ちょっとさびしい。
慣れてたはずなのにな……。

わたし、いつの間にかこんなにほむらちゃんのこと……

杏子「おっ?よぉ、また会ったね」

まどか「え……っ!ぁ、あ……!」

杏子「ちょうど良かった。昨日は邪魔が入ったけどさ。
   今日は人通りも少ないし、ゆっくり話ができそうだ」

まどか「っ……ぃ……ぁ……」

杏子「おいおい、そんなビビんなくても良いじゃん。何も取って食おうってんじゃないんだ」

まどか「ご、ごめん、なさぃ……ごめんなさい……!」

杏子「あーもうなんなんだよ……。ピーピー泣いてんじゃねえっつーの。
   あんたそんなんじゃ今まで散々苦労してきたんだろうなぁ。
   いろいろ酷い目にあってきたんじゃねぇの?いじめとか……カツアゲとかさ」

まどか「ひっ……ぇうっ……ぐすっ……」

杏子「ま、安心しなよ。あたしはただ、昨日ダメになったタイヤキを奢ってもらえばそれで……」

さやか「ちょっとあんた!何してんの!?」

ぶっちゃけ多少まどかの才能に嫉妬してた所はあるような気がする
あんこちゃんにボコられたり、ほむらを勘違いして孤立したのが一番の原因だろうけど

>>444
まどかやほむらより弱いっていうのは大きかったよ
まあここでこんなこと話しても無駄だからやめような

杏子「ちっ、なんだよ。また邪魔かよ」

まどか「っ……み、美樹、さん……!」

さやか「あんたどこの子?見滝原の生徒じゃないみたいだけど……。
    とにかく、ウチの生徒にちょっかい出すのやめてよね!」

杏子「なんだあんた。こいつのお仲間かい?あたしは別に……ん?
   ……ふーん……。ははっ、なるほどね」

さやか「な、なによ……?」

杏子「あんたか、噂の新米魔法少女って奴は」

さやか「なっ……!」

まどか「え……!?」

お前ら…明日仕事は?
まだ休日じゃないぞ…?

杏子「キュゥべえから聞いたよ。あんた、他人のために魔法少女になったんだろ?
   ははっ!笑わせてくれんじゃん。
   他人のためにたった1つの奇跡のチャンスを使っちまうなんてね。馬鹿丸出しも良いとこだ」

さやか「あ、あんた……」

杏子「魔法ってのは、徹頭徹尾自分のためだけに使うもんなんだよ。
   あぁそうだ、あんたまだマトモに戦ったこともないんだろ?先輩として良いこと教えてあげるよ」

さやか「……何」

杏子「魔法少女としてやっていくんならさ、使い魔なんて放っておきな。魔女だけを狩るんだ。
   そうすりゃ、魔力も無駄に使わずにグリーフシードだけを手に入れられる」

あ、>>450は誤爆ですわ
すんません

さやか「え……?でも、使い魔も人を襲うって……」

杏子「だから、それで良いんだよ。何人か食って魔女になるのを待ってから倒せば良い。
   卵生む前のニワトリ絞めても意味ないっしょ?」

まどか「そん、な……!」

さやか「あ、あんた……グリーフシードのために、人を見殺しにするっていうの!?」

杏子「……なんかさぁ。大元から勘違いしてない?あんた。
   弱い人間を魔女が食う。その魔女をあたしたちが食う。
   そういうルールなんだよ。食物連鎖。学校で習ったよねぇ?」

さやか「何よ、それ……なんだよそれ!ふざけないで!」

杏子「あー……やっぱあんたもそういう口か」

俺「おい!君たち何をしてる!?」

杏子「正義の味方気取り。ほんとウザいわそういうの。
   大体さぁ。他人なんか助けて何の意味があるわけ?何も得しないじゃん。
   ま、人に褒められたいとか報酬が欲しいとか、そういうのだったらまだ分かるけどさ」

さやか「っ……!」

杏子「正義の味方だかなんだか知らないけどさ。
   やれ正義だの、人助けだの、ほんとくだらねぇ。
   そもそも、人のために何かするってのが馬鹿の発想……」

まどか「そ、そんなことない!」

杏子「……はぁ?」

まどか「美樹さんは、わたしを、助けてくれた!すごく、嬉しかった!」

さやか「……鹿目さん」

まどか「美樹さんは、すごく強くて、かっこよくて……!
    わたしにとって、美樹さんは、正義のヒーロー……!」

杏子「……うぜぇよ……マジでうぜぇ」

さやか「っ……!やめろ!この子に手を出すな!」

杏子「んだよったく、どいつもこいつも……!超うぜぇ!
   言って聞かせてもわからねぇってんなら……」

ほむら「それには及ばないわ」

杏子「っ……!?」

まどか「ほむらちゃん……!」

さやか「あ……暁美さん!?その格好……!」

杏子「てめぇ、どっから……なっ!?き、消えた……!?」

ほむら「あなたはもう少し冷静な人間だと思っていたけれど。
    私の過大評価だったのかしら、佐倉杏子」

杏子「っ!?ど、どうやって後ろに……それになんであたしの名を……」

ほむら「さぁ。それより、どういうつもり?
    魔法少女でもない一般人に手を出そうとするなんて」

http://i.imgur.com/Ckj6O.jpg

杏子「……ふん。別に魔法を使うつもりはなかったさ。……つーか、あんた何者だ?」

ほむら「あなたと同じ、魔法少女よ」

杏子「……あぁそっか、あんたが噂の……巴マミと組んだって甘ちゃんか」

ほむら「…………」

杏子「ってことは、あたしの敵ってわけだ」

ほむら「私は冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿の敵。
    あなたはどっちなのかしら?佐倉杏子」

杏子「……ちっ。さっきの魔法と言い、得体が知れなさすぎる。
   今日のところは降りさせてもらうよ」

>>471ワロタ

なんだまゆじゃないのか

ほむら「賢明ね。言っておくけど……またこの子に手を出すようなら、
    その時は容赦しないから。そのつもりで」

杏子「……ふん」

さやか「あっ……行っちゃった」

ほむら「……まどか、無事だった?」

まどか「ほ、ほむらちゃぁん……!」

ほむら「怪我はないみたいね、良かった……。美樹さん」

さやか「えっ?は、はいっ?」

ほむら「またまどかを守ってくれて、ありがとう……」

さやか「いや、ううん……こっちこそ、暁美さんが来てくれなかったら……。
    そ、それより……怒らないの……?」

ほむら「……何を?」

さやか「いや、こないだ忠告してくれたのってさ……
    あれ、暁美さん全部知ってたんでしょ……?
    魔法少女の大変さとか、教えてくれてたんだよね?
    それなのに、結局契約しちゃって……」

ほむら「……意外ね。あなたも、そんなことを気にするのね」

さやか「ま、まぁ……一応……」

ほむら「……上条くんの命を救うためですもの。私には責められないわ」

まどか「えっ……命……!?」

さやか「あんた……なんでそれを……」

ほむら「看護師が噂話をしているのを、たまたま……」

さやか「……そっか」

ほむら「だから、もう契約してしまったことに関してとやかく言うつもりはないわ。
    でも……これだけはお願い。絶対に、契約したことを後悔しないで。
    後悔して、絶望に負けてしまうと……本当に、取り返しのつかないことになる」

さやか「……うん。大丈夫だよ。
    後悔なんて、しない。鹿目さん……まどかが、言ってくれたから」

まどか「……えっ……?」

きたか・・・・

さやか「あたしね、さっき……すごく嬉しかったんだ。
    あたしのことあんな風に思ってくれてたなんて……。
    本当はさ、ちょっと不安だったんだ。勝手に人助けなんてして……したつもりで。
    相手は実は、あたしのこと迷惑に思ってるんじゃないか、って。
    助けたつもりになって、自己満足しちゃってるんじゃないか、って」

まどか「そ、そんなこと……!」

さやか「でもね、まどかのさっきの言葉で。あたし……すごく救われた。
    まどかのおかげで、今までの自分に、これからの自分に、自信が持てたんだ」

まどか「わ、わたしが……わたしの、言葉が……?」

さやか「正義のヒーローなんだって、言ってくれちゃったりしてさ……。
    まぁ、ヒーローよりはヒロインの方が良いかなーなんて思ったりもしたけど」

まどか「あ、ご、ごめん……」

さやか「あははっ。もー、冗談だよ。ヒーローでも十分!すごく嬉しかった。
    でもね、まどか。あたしは……。
    あんたのヒーローって言うよりその……あんたの、友達になりたいなー、ってさ」

まどか「諦めたらそこで試合終了だよ」

まどか「っ……ぁ、あ……え……」

さやか「……ダメ、かな?」

まどか「だ、ダメじゃない……!わ、わたしも、わたしも……美樹さんと……!」

さやか「ほんと……!?じゃあさ……!
    あたしも『まどか』って呼ぶから、あんたも、『さやか』って呼んでよ!」

まどか「えっ?え、えっ、と……」

さやか「はい、せーのっ!」

まどか「さ、さやか……ちゃん……」

さやか「うん、まどか!」

キタエリ声で聞きたいな

| |     | .|  |/      / |   /   | /           ,-|-r T´  |   || |
.! l     ! |  |.     ̄/ ̄/ ̄/ ̄ ̄T/           '´  |/  l .!  /   | |.!
ヘ l     、 |  |   // ./  /   _,. /            _二_!___ | l ィ   / ,リ
/,ヽi     V .|   /    .!  /ニ二__.             イ<//|ヽ|,' /.!  /
  lゝ 、    ゙、 |  ,/  ,.. -r=i/////l|`             rミゝ/リ  |/ /  / l\
 i ´ヽ    ヽ | /  /´´_,.)//ゝ__ノ/,|              |  o,/   /  / | l ヽ
.,ヽ   ヽ    ヽl/    ヾ    ̄ ,/                ー´   / ,.'  //  ヽ
..\ __i、   ヽ      ゝー‐ '´                   /.イヽ / /   l }
\ \  ` \   ヽ                       ハ\ヽ' ´ |  |/ /   //
 ヽ  ヾー-r、 `ヽ、 ヽ、 \\\\             ゝ       // /   /イヽ
   ヽ Y ´  `ヽ、   ̄                         / ´ ` ヽ、/,.< ,|i .!
―--、l  |     |`ヽ、           、____ , .     ,. '        \ .)/ !
    `ヽi,r―、_,r-|  ヽ ヽ、         ` ー― '´     , イ            \  .|
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         ヽ ヽヽ ヽ   `ヽヽ、 `゙ -  _ ,.イ/./ |  |;;|      /        ヽ
         ヽ ヾヽ \    `゙ -`゙、ヽ-,.r'´/ / !   |;;|     V /         `ー
          ヽヽ ヽ、, r  ̄ ` ヽ、  i .| i   / ,. --、.|;;|     V
           ヽV ´        \ | | | ,ノ/     `ヽ、     |

まどか「さやかちゃん……ほむらちゃん……!」

ほむら「良かったわね、まどか。美樹さんとお友達になれて」

さやか「えっ?ちょっとほむらー?
    あたしは今のであんたとも友達になったつもりだったんだけどなー……。
    友達の友達は友達、でしょ?3人一緒!3人とも友達!」

ほむら「……美樹さ」

さやか「ストップ!……言いたいこと、わかるね?」

ほむら「……強引ね。……さやか」

さやか「ん!これからよろしくね!ほむら、まどか!」

……この時間軸は、私に欠けてしまった何かを取り戻してくれている……そんな気がする。

私がこの子にここまで好意を抱いたのは、いつが最後だったろう。
いつからか美樹さやかという存在は、まどかを苦しめるだけの、
私の目的へのただの障害に成り果ててしまっていた。

でも、思い出した。
この子は本当に、真っ直ぐで、純粋で、正義感の強い……。

でもそれゆえに、魔法少女には致命的に向いていない。
だから、いつもこの子のことは諦めてしまっていた。

でも、今回は……美樹さやかの運命もきっと、変えてみせよう。

ほむら「ところで、さやか。上条くんにはいつ告白するの?」

さやか「ほわぁっ!?ななな、何だよ急に!?」

たぶん後ちょっとでハッピーエンドって所からグチャグチャドロドロのウルトラバッドエンドになりそう

| |     | .|  |/      / |   /   | /           ,-|-r T´  |   || |
.! l     ! |  |.     ̄/ ̄/ ̄/ ̄ ̄T /           '´ |/  l .!  /   | |.!
ヘ l     、 |  |   // ./  /     i/                 /!   | l ィ   / ,リ
/,ヽi     V .|   /    .!  /                    / |   ,' /.!  /
  lゝ 、    ゙、 |  ,/___| /____            ,.-‐┬‐┬ァ /  / l\
 i ´ヽ    ヽ | /  ̄`ー、_   l::::::::}ヽ         -ニ、__l_;:='//  / | l ヽ
.,ヽ   ヽ    ヽl/       ̄`ー┴‐'"´          、 ー─‐  / ,.'  //  ヽ
..\ __i、   ヽ                             /.イヽ / /   l }
\ \  ` \   ヽ                           ハ\ヽ' ´ |  |/ /   //
 ヽ  ヾー-r、 `ヽ、 ヽ、                 ゝ       // /   /イヽ
   ヽ Y ´  `ヽ、   ̄                         / ´ ` ヽ、/,.< ,|i .!
―--、l  |     |`ヽ、           、____ _,       ,. '        \ .)/ !
    `ヽi,r―、_,r-|  ヽ ヽ、         ` ー― '´     , イ            \  .|
      \ \\\  \ヽ、ヽ 、            ,イ  l;;|       /      ヽノ
         ヽ ヽヽ ヽ   `ヽヽ、 `゙ -  _ ,.イ/./ |  |;;|      /        ヽ
         ヽ ヾヽ \    `゙ -`゙、ヽ-,.r'´/ / !   |;;|     V /         `ー
          ヽヽ ヽ、, r  ̄ ` ヽ、  i .| i   / ,. --、.|;;|     V
           ヽV ´        \ | | | ,ノ/     `ヽ、     |

まどか「えっ?さやかちゃん……そう、なの……?」

さやか「ち、違うよ!あたしは別に、恭介はそんなんじゃ……!」

ほむら「好きじゃないの?」

さやか「そ、そりゃー、好きか嫌いかで言えば好きだけどさ、別に……」

ほむら「…………」

さやか「ご、ごめん……嘘。ほむらの、言う通りです……」

まどか「わ、わっ……そうなんだ……!」

小学生かよ氏ね続けて

さやか「まどかー……あんた、なんか妙に生き生きしてない?」

まどか「えっ……?そ、そんなこと……ただ、えっと……」

さやか「ただ、何よ?」

まどか「さやかちゃん、やっぱり……か、かわいいな……って」

さやか「このー!馬鹿にしてるでしょ!もう許さん!こうしてやるー!」

まどか「ひゃっ……!きゃはははっ!や、やめて、さやかちゃっ、あはははははっ!」

ほむら「…………」

この子が居ると、やっぱり急に賑やかになるわね。
まどか、楽しそう。




マミ「えっ……?この前言ってた美樹さんって言う子、結局契約しちゃったの……?」

QB「そうだよ。それも、彼女は他人のために祈って魔法少女になった。
  これからもきっと、他人のために戦い続けるだろう。君や、ほむらみたいにね。
  チームを組めばきっと上手くやっていけるだろうね」

マミ「えぇ、そうね」

QB「?意外だな。君と同じ考えの魔法少女が増えるとなると、君はもう少し喜ぶと思ったんだけど。
  一緒に戦う仲間が増えて嬉しくはないのかい?」

マミ「え?ううん、そんなことないわ。仲間は居るに越したことはないもの。
   3人も居れば、負担もずっと楽になるはずだしね」

QB「その通りだ。近いうちに挨拶にでも行くと良いよ。
  ……それからもう1つ、君に伝えておくべきことがある」

マミ「……?」

QB「佐倉杏子。彼女がこの町に来た」

マミ「っ!?佐倉さんが……?どうして……」

QB「目的は見滝原のグリーフシードらしい。
   魔女が多く出現するこの町は、彼女にとって絶好の狩場だ」

無乳じゃ無くて貧乳だ氏ねks

マミ「……それで、あの子、何か言ってた?」

QB「今のところは、マミと事を荒立てるつもりはないようだよ。
  ただ……君以外の相手とは、そうも行かないらしい」

マミ「……!?どういうこと……?」

QB「魔法少女になったばかりの美樹さやかと……暁美ほむら。
  ついさっき、彼女たちと揉め事を起こしていたようだ」

マミ「そんな……!」

QB「幸い、戦闘には発展しなかったけどね。
  とにかく、気を付けた方が良い。
  君に実害はなくとも、他の2人に何かある可能性は否定できないからね」

マミ「そう、ね……ありがとう、キュゥべえ。…………佐倉さん……」

QB「…………」




杏子「…………」

QB「やぁ、杏子」

杏子「……てめぇか」

QB「今日は一体どうしたんだい?いつもの君らしくなかったじゃないか」

杏子「ふん……ちょっと虫の居所が悪かっただけだよ」

QB「特に、鹿目まどかに対する反応が過剰だったようだけど」

杏子「うるせぇな!……助けてもらっただとか、嬉しかっただとか……。
   何が正義のヒーローだ、くだらねえよ。ほんと、くっだらねえ」

マミさんがアップを始めたようです

http://i.imgur.com/1SgK6.jpg
またこいつかよ

翌朝

さやか「おっはよー!ほむら、まどか!」

ほむら「おはよう」

まどか「お、おはよう……」

さやか「もー、2人とも朝から暗いぞー?もっと元気に行こう!」

ほむら「別に暗くなんかないわ。あなたが朝から元気すぎるのよ」

さやか「まーね!元気が取り得のさやかちゃんですからねー!」

まどか「げ、元気だけが取り得なんて、そんなこと、ないよ……!」

さやか「別に『だけ』なんて言ってないぞーまどかさんよー」

愛と勇気だけがホモだちさ

サヤカチャンに取り柄はないだろ



さやか「2人ともー!今日は一緒にお弁当食べようよ!」

まどか「えっ……で、でも……」

ほむら「いつも一緒の子たちは良いの?」

さやか「へーきへーき!ちゃんと断ってきたからさ!ねっ?」

ほむら「そう。だったら、屋上に……」

マミ「あ……。暁美さん。ちょうど良かった。ちょっと良い?」

ほむら「巴さん……?」

>>522
青い所とかあるだろ

>>526
まんまんのお毛毛は青いのかな?

マミ「あのね、ほらこの前話した、美樹さやかさんっていう子を探してるんだけど……。
   あ、勘違いしないでね?別に勧誘しようとかじゃなくて、ていうかもう……」

さやか「あのー……美樹さやかは、あたしですけど……」

マミ「えっ?あら、あなたが……。もしかして、暁美さんたちと一緒に居るということは……」

ほむら「……えぇ。私たちも昨日知ったばかりですけど」

マミ「そう、なら話は早いわ。美樹さんに、ちょっと挨拶しておかなきゃ、って思って」

ほむら「そういうことなら、私たち今から屋上に行きますから、ご飯を食べながらでも」

マミ「えぇ、そうね。ご一緒するわ」

さやか「……?」




さやか「えー!?先輩も魔法少女だったんですか!?
    ま、魔法少女って、結構居るんですね……」

マミ「そうね、世界中に魔法少女は居るわ。
  でも、1つの町にこんなに何人も魔法少女が居ることって、実は珍しいことなの」

まどか「そう……なんですか……?」

ほむら「えぇ。グリーフシードの話は、もうしたわよね?
    あれを少しでも多く手に入れたいと考える魔法少女が少なくないの」

QB「と言うより、そう考えるのが普通だろうね」

さやか「うわっ!キュゥべえいつの間に!」

QB「だから、多くの魔法少女は自分の縄張りを作る。
   縄張りは相互不可侵というのが、魔法少女の暗黙のルールだ」

さやか「なるほど……。だから、こんな風に魔法少女が一箇所に集まるってことはあんまりないんだ」

QB「ただ、中には好戦的な魔法少女も居て、積極的に縄張りを奪いに行く者も居る。
   たとえば佐倉杏子なんかが、その中の1人と言えるだろう」

まどか「佐倉、杏子……って、その子、昨日の……!」

さやか「じゃああいつ、この町を自分の縄張りにするために……!?」

QB「今のところはあまり事を荒立てるつもりはないようだけど。
   けど少なくとも、この町のグリーフシードが目的であることは確かだ」

QB「とにかく、同じ町に居る以上、杏子との接触は避けられないだろう。
   杏子は強い。いつ何が起きても良いように……」

ほむら「キュゥべえ。もうこの話はやめましょう」

まどか「ほ……ほむら、ちゃん……」

ほむら「大丈夫よ、まどか。何も心配は要らないわ」

まどか「ほ、本当……?わ、わたし……」

さやか「……もー!まどかは心配性だなー!
    もしあいつがまた来ても、このさやかちゃんがガツンと追い返してやるって!」

ほむら「えぇ。さやかはともかくとして、私と巴さんが居るんだから、安心して」

さやか「ともかくって言うなー!」

さやかはレイプされるのが似合うと思われ

さやか「あたしはゾンビあたしはゾンビあたしはゾンビあたしはゾンビあたしは…」

ほむら「それはそうと……マミさん。これからのことですけど……。
    さやかと3人でチームを組むのが良いと思うんです」

さやか「へっ?」

ほむら「もし佐倉杏子がこの縄張りを奪うつもりなら……さやかを1人にするのは危険すぎる。
    経験の浅いさやかと、ベテランの杏子。戦えば結果は見えています」

マミ「……そうね」

さやか「そっ、そんなことない……って言いたいけど……。やっぱ、そうだよね……」

マミ「……暁美さんの言う通りね。今は、3人でチームを組むのがベストだわ。
   もちろん……美樹さんが嫌でなければ、だけど」

さやか「えっと、その……良いんですか?あたしなんかが居ちゃ、迷惑じゃ……」

ほむら「大丈夫。最初は慣れないかもしれないけど、私がフォローするわ」

マミ「……暁美さん……」

ほむら「だから……私たちと一緒に戦いましょう、さやか」

さやか「う、うん……!ありがとう、ほむら!よろしくお願いします!」

普段散々バカにしてるさやかですら取り柄があるのにお前らときたら

>>542
魔法童貞のベテランだけど?



マミ「終わったわね……」

ほむら「流石に3人も居れば楽でしたね」

さやか「…………」

ほむら「……さやか?どうしたの?」

さやか「あ……いや、あのさ……やっぱり、あたし、足引っ張っちゃってない?
    なんか、2人の戦いが凄すぎて……」

ほむら「そんなこと、気にしなくて良いわ。あなたは経験が浅いんだもの。
    上手く戦えなくて当たり前。これから少しずつ慣れてくるわ。……そうだわ、巴さん」

マミ「?どうしたの?」

ほむら「明日から、さやかが少しでも上達するよう特訓してあげませんか?」

さやか「えぇっ?そ、そんなわざわざ……良いよ、申し訳ないし……」

ほむら「もし巴さんが忙しいようなら、私が1人でも……」

巴「……いいえ、もちろん私も付き合うわ。美樹さんには早く一人前になってもらいたいしね」

さやか「本当に、良いんですか?あ、ありがとうございます……!」

>>544
>巴「……いいえ、もちろん私も付き合うわ。美樹さんには早く一人前になってもらいたいしね」

…!?

さやかの部屋

さやか「だはーっ……疲れたー。それにしても……2人とも凄かったなぁ。
    あたしなんて、完全に足手まといだったよ……。
    あれじゃあ逆に迷惑になっちゃってないかなぁ……」

QB「それは仕方ないよ。彼女たちとは経験値が違いすぎる。
  初めから上手く戦える魔法少女はそう多くは居ないから気にすることはない」

さやか「あ、足手まといは否定しないのね……まぁ良いけどさ。
    ていうか『そう多くは居ない』って、ちょっとは居るってこと?やっぱ、才能とかあるわけ?」

QB「そうだね。事実、魔法少女としての強さは経験以上に素質に大きく左右される」

さやか「ずるいー!不公平だー!」

QB「こればっかりは仕方ないよ。
  逆に、経験が全くなくても才能だけでマミやほむら以上の魔法少女になれる天才だって居る」

さやか「うわ、そんな人居るんだ……すごいなー。会えるもんなら会ってみたいよ……」

QB「もう会ってるよ。君の身近な人間だ」

さやか「えっ……?誰よ、それ……」

QB「鹿目まどかさ」

まどか(あれ?私だけ仲間外れじゃね…?)

ttp://www.uproda.net/down/uproda478971.jpg

さやか「ま、まどかが……!?嘘……!」

QB「嘘なんかじゃないさ。
   これには僕も驚いているんだけど、まどかはこれまでに類を見ないレベルの素質を持っている」

さやか「そ、そうなんだ……。なんていうか、人は見かけに寄らないなぁ……」

QB「だから、もし君がマミやほむらの負担を減らしたいと思っているのなら……
  いっそのこと、まどかに頼んでみるのも手かもしれないよ」

さやか「ダメだよ。それはダメ。
    ほむらが言ってた。契約は、奇跡にすがる他に道のない人間がするものだって。
    あたしの都合で、まどかを巻き込むわけにはいかないよ」

QB「…………」

さやか「それに、2人があたしに特訓つけてくれるって言ってるんだし!
    ほむらやマミさんの思いに応えるためにも、あたしが頑張らないとね!」

翌日、夕方

さやか「どぉりゃぁあ!!はぁ……はぁ……ど、どうでしょうか?」

マミ「まだまだね。魔力の消費に無駄が多すぎるわ。
   今はまだそうでもないけど、そのままだと実戦じゃすぐソウルジェムが濁ってしまうわよ」

さやか「ぐっ……き、厳しいなぁ……」

マミ「弱音を吐いてる暇があったら、どうすれば良くなるのか考えたらどう?」

さやか「は、はい……」

ほむら「…………」

>>552
可愛くて発狂しそう...











ほぁああああああああああ!!!!!ひゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!!ぶひいいいいいいい

うわ
このマミはデブでピザ

マミ
デブ
ブタ
ピザ
マブ
デミ
ブミ
ピミ
マザ
デザ
ブザ
ピブ
ピタ
マタ
デタ
ブブ

さやか「ぜぇ……ぜぇ……」

マミ「ほら、何をしているの?早く……」

ほむら「あの、巴さん……今日はもうそのくらいにしておいた方が。
    あまり魔力を使いすぎるのも良くないですし……」

マミ「……それじゃ、今日はここまでにしましょう」

さやか「は、はいぃ……」

マミ「その様子じゃ、今日のパトロールは美樹さんは無理ね。
   暁美さん、今日は2人でやりましょう?」

ほむら「え?でも……」

マミ「美樹さんが疲れたからって、魔女退治をサボるわけには行かないもの。
   この子を家まで送ってからでも良いから、ね?」

ほむら「……はい、わかりました。さやか、立てる?」

さやか「あ……うん、平気平気!大丈夫だよ!」

ほむら「そう……。なら良いけど……あまり無理はしないよう、心がけて」

さやか「うん……ありがと、ほむら」

マミ「…………」

もうそろそろ死ぬ希ガス

ほむら「それじゃ、私はさやかを家まで送ります」

マミ「えぇ。それじゃ、30分後にまたいつもの公園でね」

さやか「…………」

ほむら「…………」

さやか「あのさ、ほむら……」

ほむら「何かしら」

さやか「マミさんって、いっつもあんなに厳しいの……?」

ほむら「……さぁ、どうだったかしら。私の時は……」

さやか「えっ?ほむらもマミさんに特訓つけてもらったんだ?」

ほむら「あ……そうじゃなくて、私と一緒に居る時は、という意味よ」

さやか「なーんだ……。それにしても第一印象とずいぶん違うなぁ、あの人。
    普段は優しいけど、魔法少女絡みになると厳しい、みたいな?」

ほむら「……そうね、そうかも知れないわね」

確かに、巴さんは後輩の育成には力を入れる人だった。
けれど……、私の時はあそこまで厳しかっただろうか。
さやかに対する厳しさには、何か違うものを感じる……そんな気がする。




マミ「ふふっ……なんだか久し振りね、暁美さんと2人でパトロールなんて」

ほむら「そうでしたか?」

マミ「えぇ。だって最近はあんまり2人で一緒に居ることってなかったから……。
   お茶会しても、鹿目さんと一緒にすぐ帰っちゃうし……」

ほむら「……ごめんなさい」

マミ「あ、違うの……別に暁美さんを責めてるんじゃなくて……!
   それより、パトロールが終わったらウチに寄らない?
   時間も時間だし、お茶会と言うよりはお食事会になっちゃうけど……」

ほむら「……えぇ。特に用事もないし、良いですよ」

そのうち張り手来るで…

マミ宅

マミ「ごめんね、簡単なものしか作れなくって」

ほむら「いえ、そんなこと。美味しいです」

マミ「ふふっ、良かった」

ほむら「…………」

マミ「暁美さん?どうしたの?」

ほむら「巴さん……今日のさやかの特訓、少し無茶しすぎじゃありませんでしたか……?」

マミ「……そうかしら」

でぶのせいで重い

デミさんにラインはないよ
太ってるから

鈍重さんマジ厨二っす

ほむら「特訓を提案した私が言うのもおかしな話かもしれませんけど……」

マミ「でも、美樹さんを少しでも早く一人前にしてあげるのが私たちの役目でしょう?
   美樹さん自身もそれを望んでいるんだし……」

ほむら「それは、そうですけど……」

マミ「それに、早く一人前になってもらわなきゃ……じゃないと……」

ほむら「……?巴さん?」

マミ「……ううん、ごめんね。なんでもない。
  とにかく、本人もやる気があるんだから私たちもそれに応えてあげないと。
  大丈夫、あんまり無茶なことはさせないよう気をつけるから」

ほむら「……はい」

杏子たんのシミパンくんかくんか

翌日、夕方

さやか「ぜえっ……ぜえっ……」

マミ「……今日は、このくらいにしておきましょうか」

さやか「は、はい……」

ほむら「さやか……ソウルジェムは大丈夫?」

さやか「今のところ……まぁ、なんとか……」

ほむら「なら、良いのだけど……」

マミ「だいぶ疲れているようね、美樹さん。
   それじゃ、今日の魔女退治も私と暁美さんの2人で行きましょうか」

さやか「えっ……で、でも昨日も……。流石に今日は……」

マミ「無理は禁物よ?今のあなたが優先することは、少しでも魔力運用の効率を上げること。
   そしてゆっくり体を休めること。疲れを魔力でごまかしたりしたら、それこそ魔力の無駄使いだもの」

さやか「え、っと……は、はい……わかりました……」

マミ「それじゃ暁美さん、また後でね?」

ほむら「…………」

マミさんってこんなに重いのか
どおりでデb…




さやか「……今日も、魔女退治は無しかぁ……」

ほむら「仕方ないわ。巴さんの言うことも一理ある。疲れていることも事実なんだし」

さやか「でもさ、魔女と戦ってない魔法少女なんて、なんか……」

まどか「あ……!ほむらちゃん、さやかちゃん……!」

ほむら「まどか……?どうしたの、こんなところで」

まどか「パパと、タツヤと、お散歩して、帰ってきて……。ほむらちゃんと、さやかちゃん……
    見つけたから、パパたちには先に帰ってもらって……」

さやか「そっか。もうすぐ日が暮れちゃうから、早く帰りなよ?」

まどか「うん、ありがとう……。2人は……えっと……もしかして、魔女退治……?」

ほむら「えぇ、私はこれから。さやかは……」

さやか「そうそう!魔女退治、魔女退治!」

ほむら「……さやか」

さやか「さやかちゃん頑張っちゃいますからねー!なんてったって、正義の味方なんだから!」

まどか「うん……2人とも、頑張って……気をつけてね……!」

さやか「…………」

ほむら「……さやか、あなた……」

さやか「……あはは、悪いね。でもごめん、まどかの前では、格好つけさせて。
    あの子は、あたしのこと正義の味方なんだって思ってるんだ。
    そんなまどかの前で、格好悪い姿なんか見せられないじゃん?」

ほむら「それは良いんだけど……」

さやか「だーいじょうぶだって!まどかの前だけだよ!
    無茶なんかしないからさ。もー、心配性だなぁほむらは!」

ほむら「…………」

さやか「それじゃ、送ってくれてありがと!じゃあね、また明日!」

ほむら「……えぇ」

さやかちゃんのウソつき・・・

的な展開希望




さやか「……はぁ……」

QB「落ち込んでいるのかい、さやか」

さやか「キュゥべえ……。落ち込んでる、って言うか……うーん……。
    あたし、魔女と戦わなくて良いのかな、ってさ」

QB「君は戦いが好きなのかい?」

さやか「そうじゃないよ。……あたしはさ、正義の味方になるんだって決めたんだ。
    契約した時は正直、どんな魔法処女になるかなんて考えてなかったけど……。
    あの日言われたまどかの言葉で、あたしの目指す魔法少女の姿は決まったんだよ」

QB「だからマミやほむらと一緒に居るんだろう?
  彼女たちは、君が目指す魔法少女像そのものだ。理想の姿と言って良い」

さやか「うん……だけどさ。結局あたしは、たったの1回魔女と戦っただけ……。
    あの2人は毎日戦ってるのに、あたしはただただ練習して、休んで。
    昨日も、今日も……きっと、明日も、明後日も……」

魔法処女....

QB「確かに、今の君は魔法少女としての責務を果たしているとは言えないだろうね」

さやか「ぐぬっ……そ、そこまではっきり言われると心に来るなぁ……」

QB「でもそんなことで悩んでいるのなら、解決するのは簡単だ。
  今からでも魔女退治に行けば良いじゃないか」

さやか「そ、それを言っちゃあ……」

QB「疲れていてもパトロールするくらいなら出来るだろう?
  もし何かあったら、マミとほむらに増援を頼めば良い」

さやか「でも、休めって言われてるのに勝手なことして、怒られたりしないかなぁ……」

QB「君にとっては魔法少女としての責務より、人から怒られるかどうかの方が重要なのかい?」

さやか「そ、そんなことないよ!
    ……うん、キュゥべえの言う通り。こんなことで悩む必要なんてなかったんだ。
    あたし、今からパトロール行ってくるよ!さやかちゃん、出動!」

QB「良かった。それこそ、魔法少女のあるべき姿だ。君には期待してるよ、さやか」

俺「Fuck you」

QB「good!」




さやか「えーっと確か、こんな風にソウルジェムの光で探すんだよね」

QB「そうだよ。自殺が多そうな人気の少ない場所や、逆に人で溢れる繁華街なんかも探してみると良いかもね」

さやか「よーし、それじゃあその辺を……って、あれ?
    ね、ねぇキュゥべえ。もしかしてこれ……」

QB「これは珍しいね。こんなにあっさりソウルジェムが反応するなんてあまりないことだよ」

さやか「じゃあやっぱり、近くに魔女か使い魔が居るってことなんだね……!
    ど、どうしよう……マミさんとほむら、呼んだ方が良いかなぁ……」

QB「まずは結界に入って、魔女のものかどうか確かめてみるのが良いんじゃないかな。
  使い魔なら自分の腕試しにもなるだろう?わざわざマミたちの手を煩わせることもない」

さやか「そ、そっか……。よーし……!大丈夫、あたしならやれる!頑張れさやか!」

今度はさやかちゃんが首チョンパですか?




さやか「ぅおりゃああ!!……はぁ……はぁ……」

QB「やるじゃないか、さやか。もう何匹も使い魔を倒してる」

さやか「でも、ちょっと数多くない……?それに結界もかなり広いみたいだし、これってやっぱり……」

QB「さやか!あそこ!」

さやか「えっ?あ、あれ……魔女!?やっぱりここ、魔女の結界だったんだ……!」

QB(……まさかとは思ったけど、やっぱりこの魔女だったか……)

ギーゼラ「…………」

さやか「キュ、キュゥべえ!ほむらとマミさん呼んできて!あたしはこの魔女を見張ってる!」

QB「大丈夫かい、さやか。今の君じゃ、この魔女を相手にするのは……」

さやか「2人が来るまでの時間稼ぎくらいならなんとかなるよ、だからお願い!」

QB「そうか、わかった。くれぐれも気を付けて!」

さやか「頼んだよ、キュゥべえ……!」

ギーゼラ「!」

さやか「気付かれた!か……かかってこい!」

ギーゼラ「オオオオオオオ!」

さやか「おわっ!と、危ない危ない……」

あたしは魔女と付かず離れずの距離を保ちつつ、戦う。
この魔女、動きはあんまり速くないみたいだ。
これならほむらたちが来るまでなんとか……。

けど、その時。

 「怖いよ……苦しいよ……ママ……」

ほむら「なぜさやかを魔女のところへ連れていった」

QB「なぜって?聞かれなかったからさ」

は必須だな

さやか「っ!?こ、子どもの声!?どこから……」

「怖いよ……助けて……」

そんな……まさかあの魔女の中から……!
まずい、時間稼ぎなんてしてる場合じゃない!

さやか「ま、待ってて!今助けてあげるから!……はぁあ!!」

ギーゼラ「オオオオオオオ!!」

くっ……この魔女、硬い……!

さやか「こ、こんのぉおおお!!」

「やだよ……!怖いよぉ……!」

さやか「っ!」

攻撃の瞬間に子どもの声が聞こえ、あたしは、一瞬動きを止めてしまった。

ギーゼラ「オオオオオオオ!!」

さやか「っあ……!」

 ○
 ∥ スポン
<□>
/ \

さやか「あぐぅっ!!」

魔女の鈍く、重い攻撃を、あたしは避け切れなかった。

さやか「ぐっ……あ、あぁあっ……ああぁああぁ……!」

あたしの……腰から下が……!
ソウルジェムは辛うじて無事だけど……下半身が、まったく動かない。
早く、早く治さないと……。

さやか「ぐ……ぅ……な、なん、で……!」

そんな……この前魔女と戦った時は、傷の治りはもっと早かったはず……!
それなのに、どうして……!

ギーゼラ「オオオオオオオオオ!!!」

やばい……魔女が近付いて、っ……!

さやか「治れっ……治れ治れ!動いて、お願い……動い……」

あたしを叩き潰そうと魔女が思い切り腕を振り上げる。
その動きは、ずいぶん、ゆっくりに見えた。

あぁ……あたし結局、魔法少女として何の役にも立たないで、
誰にも知られず、こんなあっけなく、死んじゃうんだ。
正義の味方になんて、なれるわけ、なかったんだ……。
あたしって……。

 「なーにやってんだか、正義の味方ちゃん?」

ギーゼラ「ギャアアア!!」

魔女の腕が、吹き飛ばされて……!?

さやか「えっ……あ、あん、た……」

杏子「最初この結界見つけた時は先客かよ面倒くせぇって思ったけど、あんたで良かったよ。
    あんたみたいなひよっこなら、獲物の横取りも簡単だしね。
    ……ま、その様子ならどっちにしろしばらく動けやしないだろうけどさ」

さやか「ぐっ……」

杏子「そういうわけだから。あんたはそこで指をくわえて見てな!こいつはあたしが頂くよ!」

ギーゼラって誰さ

あんこがまんこに見えてしょうがない

>>628
アニメではさやかが魔法少女になって最初に倒した魔女
テレビのやつ




ほむら「さやか!大丈夫!?っ……杏子……!?」

ギーゼラ「オオオオオオオ!!」

マミ「ッ……!あの、魔女……!」

杏子「これで、トドメだぁ!」

ギーゼラ「ギャアアアアアアアア……!」

杏子「いっちょあがり、っと。……ん?よぉ、遅かったな」

ほむら「佐倉杏子……あなたがどうして……!」

杏子「あたしなんかに構うより、こいつを先になんとかしてやった方が良いんじゃねえの?
   見なよ。魔力使い切っちまって、もう自分の治療も間に合ってないよ」

マミ「……!」

デブデブデブデブデブウウウウウウウウウウウウウ!!!

>>632
それエリー
ギーゼラは多分銀の魔女
杏子が倒してた奴

マミ「み……美樹さん……!待ってて、今、治してあげるから……!」

さやか「あ……マミ、さ………………」

ほむら「さ、さやか!?」

QB「大丈夫、気を失ってるだけだ」

杏子「はぁ……。あんたらさぁ、美樹さやかの保護者だろ?だったらちゃんと世話見とけっての。
   今日はあたしがたまたま来たから良かったけど、でなきゃこいつ死んでたぜ?」

マミ「ッ……!」

杏子「ま、あたしにゃ関係ないことだけどさ。
   そんじゃ、グリーフシードもゲットしたしあたしは行くよ。じゃあね」

>>635
そうだったのか
詳しいなあんたスゲーよ

ほむら「っ!そうよ、さやか……!ソウルジェムは……!」

っ……穢れが、こんなに……!
回復も上手くいかないわけだわ。
早く浄化してあげましょう……!

ほむら「……これで大丈夫。巴さん、傷の方は……」

マミ「今、治し終えたわ……」

ほむら「……良かった。これで、なんとか無事に……」

マミ「……ねぇ、キュゥべえ……?さっきの、魔女って……もしかして……」

QB「うん。君が昔戦って、勝てなかった魔女だ」

マミ「っ……やっぱり……!私が……私の、せいで……!」

ほむら「……巴、さん……?」

マミ「……死ねば良かったのに」ボソ…

>>643
やっぱりマm…デブさんのせいかよ!!!!!!!

マミ「私が、あの魔女から逃げたから……私が、美樹さんに無茶をさせたから……
   私が、美樹さんを1人にさせたから……全部、全部、全部……私が……」

QB「…………」

マミ「何が、みんなを守るよ……私はまた、人を不幸にするところだった……!
  私は結局、自分のことしか考えないで……最低……最低よ……私、私……!」

ほむら「っ……!巴さん!しっかりしてください!」

マミ「私のせい、全部、私のせい……私さえ居なければ……ごめんなさい……。
   ごめんなさい……私が、あの時死ねば……ごめんなさい……ごめんなさい……!」

ほむら「駄目!巴さん!自分を保って!お願い!巴さん!!」

デブじゃねえ鈍重だ!いい加減にしろ!!

マミ「ごめんなさい……ごめんなさい……私さえ居なければ……!
   ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさ……」

さやか「ごめんなさい、マミさん……」

マミ「……え……」

ほむら「さやか……!あなた気が付いて……」

さやか「あたし、やっぱり、ダメでした……。まだまだ、訓練が足りなかった、みたいです……」

マミ「美樹、さん……」

さやか「はは……悔しいな。早く、一人前になりたいよ……。
    マミさん、これからも、よろしくお願いしますね……」

マミ「っ……」

さやか「マミさんが居てくれないと、あたし……だから、マミさん、また、訓練…………」

QB「また気を失った。わけがわからないよ」

重いの重いのぉ~とんでけぇ~(重くて飛ばない)

http://i.imgur.com/bain9.jpg

マミ「美樹、さん……!」

ほむら「巴さん……」

マミ「私、私……!ぅ……ぐすっ……!」

ほむら「さやかの思いに、応えてあげましょう」

マミ「うん……うん……!美樹さんが元気になったら、特訓再開して……!
   それで、その後は、みんなで……3人で……一緒に……!
   美樹さんが無事で良かった、本当に、良かった……!」

ほむら「えぇ。……良かった。本当に、良かった。
    それと巴さん、治療魔法で魔力を消費してしまったでしょう?浄化しないと」

マミ「あ……こんなに、穢れが……ありがとう、暁美さん」

QB「…………」

>>654
特に違和感なかった

みんなぼっちだったから淋しいんだよな

QBが黒いな……

まどか「私の扱い…わけがわからないよ…」

そろそろさやかヤンデレ杏子惨殺ルートに入ってよ

追いついた
マブさん重すぎ

さやか「ん……あれ、あたし……」

マミ「美樹さん!良かったぁ……」

さやか「ここは……あっ、そ、そうだ!魔女は!?あたし……!」

ほむら「……覚えてないの?」

さやか「あっ……そっか、確か……佐倉杏子が魔女を倒して、マミさんが来て、そこで……」

マミ「……もしかして、途中一度目を覚ましたのも覚えてないの?」

さやか「へっ?そう……でしたっけ?覚えてないや……」

マミ「そう、覚えてないなら良いの。……ちょっと、恥ずかしいところ見せちゃったものね」
   それより……美樹さん、お願いがあるの。聞いてくれる……?」

さやか「?はい、なんでしょう?」

マミ「あのね……。これから私と、私たちと……一緒に戦って欲しいな、って……」

さやか「え?それはもちろん。だってあたしたち、仲間ですよね?」

マミ「っ……そうだよね……そうなんだよね……ごめんね、美樹さん……ごめんね……!」

さやか「な、なんでマミさんが謝るんですか?
    あたしの方こそ、勝手なことして迷惑かけて、謝んなきゃいけないのに……」

マミ「ううん、謝らせて……謝らなきゃ、いけないの……」

さやか「……?」

マミ「……私ね、美樹さんとの間に、壁作ってたんだ……」

さやか「あー……やっぱり、そうだったんですね」

マミ「えっ……気付いてたの……!?」

さやか「まぁ、なんとなく……。ほむらに対する態度と違うよなーってくらいには」

ほむら(全然気付かなかった……)

綺麗なデブが帰ってきたよ!
いいところで追いついた

ほむほむ

>ほむら(全然気付かなかった……)
 
何という鈍さw

マミ「暁美さんっていう仲間が出来て、浮かれて……。
   暁美さん、美樹さんにすごく優しいから、それで……あんな……」

さやか「あ、それなんとなく分かります。
    あたしも多分同じ立場だったらちょっとジェラシー感じちゃったりするかも!」

マミ「み、美樹さん、怒ってないの……?私が、あんな特訓して、無茶させなかったら……」

さやか「そりゃー特訓はめっちゃキツかったけど、別に怒るとかは……。
    あたしが家でじっとしてればあんな目にも遭わなかったわけだし……。
    それにマミさんが怪我治してくれたんだし、
    その上そんなに謝られたら怒る理由なんてどこにもないよ」

マミ「っ……!」

さやかちゃん氏ね

さやか「それにしても、ほむらー。憎い女だね、このこのー!
    マミさんみたいな美女に嫉妬させるなんて、このすけこましめ!」

ほむら「……やけに2人きりになりたがると思ったら、そういうことだったのね……」

さやか「ふ、2人っきりですってー!?マミさん、もしかしてそういう……!」

マミ「ち、ちが!私は別に、そんな……。それは、暁美さんは確かに凄く美人だし、とっても優しいし、
   ときどきミステリアスな一面を見せることもあって素敵だとは思うけど……」

ほむら「……巴マミ、用事を思い出したから帰っても良いかしら」

マミ「ちょ、ちょっとぉ!他人行儀にならないでぇ!」

さやか(イジり甲斐あるなぁこの人……)

ほむら「冗談は置いといて……少し、真面目な話があるの」

さやか「お、おぉ……切り替え早いな……。どうしたのさ、突然改まって」

百合ルートキターーーーーー

まどか「…」

ほむら「……聞いて、くれますか?」

マミ「……ただ事じゃないみたいね。わかったわ、話してみて」

ほむら「2週間後、この町にワルプルギスの夜が来る」

マミ「っ……!本当に……!?」

さやか「ワルプ……な、なんですかそれ?」

マミ「私も、話に聞いたことしかないけれど……史上最悪、最強と呼ばれる魔女よ。
   大規模な地震なんかの自然災害は、この魔女の仕業だって言われているわ……」

さやか「えぇ!?し、自然災害って……!そんなの、今までの魔女と……」

ほむら「そう、桁が違うわ。だから、お願いがあるの。
    どうか……私と一緒に、ワルプルギスの夜と戦って欲しい。この町を救う、手助けをしてほしい」

マミ「……そんなこと、わざわざお願いしなくたって。
   私たちは、この町を守るための魔法少女でしょう?」

さやか「そ、そそうだよ!み、水臭いぞほむらー!」

マミ「美樹さん、大丈夫……?」

さやか「うっ……そ、そりゃーちょっとびっくりしたけど、別に!
    あたしだって、これからマミさんとほむらとの特訓で強くなるんだから!」

ほむら「2人とも……ありがとう。とても、心強いわ」

これは.....

翌日

ほむら「……佐倉杏子」

杏子「……あんたか。何の用さ?こないだの続きでもしに来たかい?」

ほむら「いいえ、そのつもりはないわ。あなたにお願いがあって来たの」

杏子「お願い?どういう風の吹き回しよ?」

ほむら「でもその前に、お礼を言わせてちょうだい。さやかを助けてくれて、ありがとう」

杏子「……あいつ、助かったんだな」

ほむら「えぇ、あなたのおかげで」

杏子「ふん、あたしは魔女が居たから狩っただけだよ。
    別にあそこで、そのさやかって奴をついでにぶっ潰しといても良かったんだぜ?」

ほむら「…………」

杏子「ま、あたしも好き好んで人殺しなんてするほど落ちぶれちゃいないつもりだけどさ。
   でも……そうだね。二度とあいつが魔法なんか使えないよう、
   ソウルジェムをぶっ壊すくらいのことはしとくべきだったかもねー」

ほむら「……あなたがその気にならなくて良かったわ」

魔まどか「やっと出番が来やがったか……!」

杏子「にしても、敵に礼を言うなんて変わった奴だね、あんた」

ほむら「私はあなたの敵になったつもりはないし、なるつもりもないわ。
    あなたが私の邪魔をしない限りはね」

杏子「ふーん……なるほどね。あんた……あの2人とはちょっと違うみたいだね」

ほむら「どういう意味かしら」

杏子「初めはあいつらと同じで、甘ったれた腑抜けだと思ったが……。
   目的の邪魔になる奴は容赦なくぶっ潰す。あんたはそんな目をしてる」

ほむら「…………」

杏子「キュゥべえの奴が警戒するわけだ。気に入ったよ。
   話くらいは聞いてやる。頼みごとっての、言ってみな」

ほむほむ(ショックだわ)

ほむら「……2週間後、この町にワルプルギスの夜が来る」

杏子「っ……!?なぜわかる……?」

ほむら「それは秘密」

杏子「…………」

ほむら「とにかく、私の目的はそいつを倒すこと。そのために、あなたに協力して欲しい」

杏子「ふん……やなこった」

ほむら「……どうして?」

杏子「どうせあたしだけじゃなく、巴マミや美樹さやかにも声かけてんだろ?
   誰があいつらなんかとチームなんて組めるかっての。
   正義だなんだぬかす下らねえ甘ちゃんなんかとさ」

ほむら「…………」

杏子「けどまぁ……あんたがあいつらと手ぇ切ってさ。
   代わりにあたしと組むってんなら話は別だけどね。
   そんで、あたしとあんたの2人で巴マミと美樹さやかをこの町から追い出すんだ」

支援

杏子「そういう話なら、ワルプルギスの夜退治、手伝ってやるよ」

ほむら「それは無理」

杏子「ちっ。だと思ったぜ。んじゃ、交渉決裂だな」

ほむら「……ワルプルギスの夜が生み出す、莫大なグリーフシードに興味ない?」

杏子「ふざけんな。別に普通に魔女狩ってるだけで事は足りてるんだ。
   わざわざ危険を冒してまでワルプルギスの夜とやるメリットなんてありゃしないよ」

ほむら「……ワルプルギスの夜が来るまであと2週間ある。それまで考えておいて」

杏子「そういうあんたこそ考えときな。
   あいつらと手を切ってあたしと組む。悪くない提案だと思うけど?」

ほむら「……私の用はそれだけ。さようなら」



杏子「……はぁ。ドライだね、ほんと。なんであいつみたいなのがマミなんかと組んでんだか」

はやくマミr....デブれよ




杏子「さーて、今日の獲物はどこかなーっと」

あたしはこの町に来てから、グリーフシードには困ってない。
マミのグループも魔女退治をしてるとは言っても、あいつらは使い魔も倒してる。
そのおかげで、あたしが狩る分の魔女はそれなりに残ってるってわけだ。
少なくとも、風見野よりはずっと良い。

……おっ?

杏子「へへっ、早速ひっかかりやがった。あっちの方だな」

きた...?

杏子「って、なんだ……使い魔の結界じゃん、これ。あーあ、歩いて損した」

結界に入る直前になって、やっとこのことに気が付いた。
もう少し早く気付いていれば無駄も少なかったのに……。
とにかく、もうここには用はない。
さっさとこんなところ離れて別の獲物を……ん?

杏子「……今、誰か……」

その場から目を離す一瞬前。
結界に……誰かが取り込まれるのが見えた。

あの後ろ姿、どこかで……。
いや、まさかな。
それに、もしあいつだったとしても、別にあたしには……。

…………。

杏子「……くそっ、こんな時に限ってマミたちは何やってんだよ……」




杏子「……ったく。なんであたしが使い魔の結界なんて入らないといけないのさ……」

入って、取り込まれた奴が誰か確かめて。
それからあたしは、どうしようってんだ……?
もし本当にあいつだったら、あたしは……。

……居た。

まどか「ど、どうしよう、どうしよう……!」

QB「まずいよまどか!このままじゃ危険だ!」

まどか「やだ、た、助けて……ほむらちゃん、さやかちゃん、巴さん……!」

QB「まどか、今君はとても危険な状況にある。おそらく死は免れない!」

まどか「や、やだ……助けてよぉ……!」

やっぱりあいつ、あの時の……!
しかし……キュゥべえも一緒に居て取り込まれただと……?

まどっち?

QBはステマの天才

このQB真っ黒やでぇ……

使い魔「ケケケケケケケ……」

まどか「ひっ……!いやっ……こ、こないで、来ないで……!」

QB「まどか、助かるにはもう手段を選んでる暇はない!今すぐ僕と契約を結ぶんだ、早く……」

杏子「気にいらないねぇ」

まどか「えっ……?」

杏子「邪魔だよ、消えな」

使い魔「ギャアアアアアアアア……!」

QB「……杏子……!どうして、君が……」

あんこは大抵のSSで聖女だな

杏子「……ふん、雑魚がいっちょ前に粋がってんじゃねえってんだ」

QB「佐倉杏子……。君は使い魔は倒さない主義じゃなかったかい?」

杏子「あたしが使い魔倒しちゃいけないってのかよ。
   それより、何勝手に契約なんて結ぼうとしちゃってんのさ」

QB「まどかを救うには、これしか方法がないと思ったからね。
  それに契約を結ぶのに君の許可を得る必要性は感じられないよ」

杏子「そういう問題じゃないっつーの。
   やめてくれない?これ以上この町に魔法少女が増えたら、さすがに迷惑だわ。
   まぁ良い。おい、さっさと出るぞこんな場所。ほら、付いて来な」

まどか「えっ……あ、う、うん……」




杏子「あーあ、無駄に歩かされるわ、魔力使わされるわ。ほんと今日ついてないわ」

まどか「あ、あの……あ、ありがとう、ございます……」

杏子「良いよ礼なんて。あたしはただ……魔法少女が増えて欲しくなかっただけさ」

まどか「え、っと……でも……」

杏子「んなことより、腑に落ちねえのはキュゥべえ。
    あんたが付いていながらこいつが結界に取り込まれたってことだ」

QB「……今回は僕のミスだ。僕だって失敗することもあるよ」

杏子「……。まぁとにかく、あんた……鹿目まどかっつったか?」

まどか「あっ、は、はい……」

ほむら「まどかが杏子とくっ付いた……」リセット、ポチ…

杏子「あんたみたいなのに魔法少女になられたらこっちが迷惑するんだよ。
   今日みたいなのは仕方ねえが……もし軽々しく契約なんてしてみろ。
   覚えときな?あたしが、いの一番にぶっ潰してやる」

まどか「……は、はい……」

杏子「ま、これに懲りたらしばらくはあの仲良しグループと一緒につるんでたらどうだい?
   あいつらと一緒なら今日みたいなことにもならねえだろ」

まどか「仲良し、グループ……あ……は、はい……」

杏子「……それに……。……あんたは死んじゃ駄目なんだよ」

まどか「え……?」

さやか「まどか!……ッ!?あ、あんた……!」

>>>713まどかがまんこに見えた....
眠い

マミ「どうして、あなたたちが一緒に……?」

ほむら「あなた、まさかまた……」

杏子「違うよ、何もしてねーって。
   なんか面倒くさくなりそうだからあたしはもう行くよ。じゃあね!」

まどか「あっ……」

ほむら「大丈夫、まどか?何もされなかった?」

まどか「う、うん、大丈夫……って言うか、その……実は……」



マミ「……え……!佐倉さんが、使い魔を倒した……?」

さやか「それでまどかを助けた、って……それ、ほんと?」

まどか「う、うん……あの子は、『魔法少女を増やしたくないだけ』って、言ってたけど……」

ほむら「…………」

杏子は、そもそも使い魔の結界には入りすらしないはず。
その杏子が、使い魔の結界に入った……。
偶然?
それとも、これには何か理由が…?

OUKO

SAN

ほむら「……それより、キュゥべえ。どういうこと?
    どうしてあなたが付いて居ながらまどかが結界に取り込まれたの?」

QB「杏子にも同じことを言われたよ。僕にだって、ミスはある」

……でも、今回のはミスじゃないでしょう?
強いて言えば、杏子に見付かったことがミスかしら?

とにかく、こいつはわざとまどかを結界へと誘い込んだ。
契約を結ばせるために。
ずいぶん、強引な手に出るようになったわね……。

もうこうなれば、背に腹は代えられない。

ほむら「……ねえ、まどか。しばらく私たちと一緒に行動するというのはどうかしら?」

マミ「えっ……?それって、一緒に魔女退治に……」

ほむら「こんな事が起こった以上、まどかを1人にさせるのは危険すぎます。
    キュゥべえにも『ミス』があるということも分かりましたし。
    それならまだ、私たちの手でまどかを守った方が安全じゃないかと」

さやか「確かに……今のあたしでも、自分とまどかを守るくらいならできるだろうし。
    ただ、攻撃はほとんど参加できないだろうけどさ……」

マミ「ううん、それも立派な役目よ。……わかったわ、みんなで鹿目さんを守りましょう。
  ……鹿目さん、ちょっと怖いかも知れないけど……私たちに付いてきてくれる?」

まどか「は?死ねよ鈍重」

まどか「あ、その……わたし……わたしも……」

マミ「……?」

まどか「ず、ずっと……一緒に、付いて行きたいな、って……」

ほむら「……まどか……!」

まどか「みんなが、命がけで戦ってる、のに……わたしだけ、って、思ってて……。
    だから……わたしも、その……付いて、行きたいです……!」

さやか「まどか、あんた……。ほんと、優しいんだから!」

まどか「だから、だから……えっと……!」

マミ「鹿目さん……そんなことを思ってくれてたのね。大丈夫よ、あなたは」

ほむら「あなたは必ず私が守ってみせるわ、まどか……!」

まどか「ほむらちゃん……!み、みんな……ありがとう、ございます……!」

マミ(……私のセリフ……)

さやか(マミさんかわいいなあ)

さやかきめえwwwwwwwwwwww

学校、放課後

マミ「お待たせ。ごめんなさい、遅くなっちゃって」

ほむら「いえ、私たちも今来たところですから」

マミ「それじゃ、今日も美樹さんの特訓から……」

さやか「あの、マミさん。その前に……病院に行っても良いですか?」

マミ「あら……上条くんね?ふふっ、もちろん良いわよ」

さやか「ありがとうございます!」

QBを牢屋かなんかに入れて交代で監視すればいいんじゃね?

>>731
そんなのすり抜けちゃうんじゃね?

>>732
じゃ盾の中とか

病院、待合室

まどか「さやかちゃん……なんだか嬉しそう」

さやか「へっ?そ、そう?そんなことないよ!」

ほむら「ここ数日、上条くんのお見舞いに行けてなかったものね」

さやか「だ、だからぁ!別に嬉しそうじゃないって!」

マミ「あらあら、うふふ。じゃあ私たちはここで待ってた方が良いかしら。
   2人きりの時間を、ゆっくりね。急がなくて良いわよ?」

さやか「ま、マミさんまで!もー、それじゃ行ってきます!すぐ戻って来るからね!」

俺「おい!君たち何をしてる!?」

>>734
行動不能になったらエネルギー回収に支障が出るからその個体は破棄されて終わりだろ




ほむら「本当に1人で行ったわね」

まどか「えへへ。やっぱり……2人きりの方が、良いよね」

マミ「素敵ね。あんな風に一途に思い続けるなんて、とてもロマンチック……」

ほむら「……あら?あれは……」

仁美「……まぁ、暁美さん、鹿目さん。ごきげんよう。
   それに……上級生の方ですか?ごきげんよう」

ほむら「志筑、さん……!……こんにちは。どうしてここに?
   今エレベーターを降りてきたようだけど」

上条の流れになるとフラグな気がして困る

あーあ上條と御坂の仲を見られちゃうのかー

>>741

     __
   /  _, ,_ヽ  ┏┓
   / (●) ..(●  ┏┛
   |   ,-=‐ i.  ・
   >     く

 _/ ,/⌒)、,ヽ_
   ヽ、_/~ヽ、__)  \

仁美「私は……上条くんのお見舞いですわ。あなた方も一緒ではありませんの?」

ほむら「……!」

マミ「そうね、私たちも上条くんのお見舞いに。と言っても、付き添いだけどね」

仁美「……美樹、さやかさん?」

マミ「あら、やっぱり有名なの?
   あの子、ほとんど毎日上条くんのお見舞いに行ってるらしいじゃない?」

仁美「そう、ですわね……」

ほむら「……志筑さんも、よく来るのかしら」

仁美「いえ、私はあまり行けてなくて……。よく行くようになったのは、本当につい最近ですのよ」

ほむら「……そう」

マミ「もしかして、2人は上条くんを争うライバルってことかしら?
   ふふっ、美樹さんに負けないよう頑張ってね、なんて……」

仁美「……そうですね。応援、ありがとうございます」

マミ「えっ?」

まどか「えっ?」

仁美「では、私はこれから用事がありますので。失礼しますわ」

         ゚ぐ'i゙l, ト c-、,,   `= ゙"┐  'h,..,,,,--:・" ゙'┐
  、     _,.,、‐゙'x゙l,,|l,,|  │ .゙ヽ   |  ,ト  ゙l、    _,,.,ノ
  [''~''''"~` __  ‘┐   :|  /   │ {   `'ー'''"゙゙` _,.,r-、
  ヽ .,,.-‐''"`.|  ,i´   .l  .|   .|  .i| .'h.,,、.v、ー.''''‘^   .゙'i
   ``’    |  |    │ |   :|  .|  ト   ._,,,--‐';  ,l
         ト  .|    |  |    :|  .|  ゚'--‐'″   ,i´ ,i
           |  、    l  |   ]  ,|           /  .,i´
        〕  .}    .゙l  |   .|  .]          ,┘ .,,i´
 ゎ,,,,,,、-ー''''"′ ゙l、    "-″  │ .l゙       ,/゜ ..,/
 .゙ l,      __,l゙        丿 .,,l°     .,/゜ _/
  \,、ー'''"``: ``           ,r_,/     _r'__,-'"

ダメな方のワカメだったか

マミ「……じょ、冗談のつもりだったんだけどな……」

まどか「し、志筑さんって……そう、だったの……?志筑さんも、上条くんのこと……!」

ほむら「…………」

まずい、志筑仁美は既に行動を起こし始めている……。

この時間軸では、さやかと志筑仁美は親友じゃない。
つまり、この時間軸の志筑仁美は遠慮したりなんかしない。
宣戦布告すらせず、上条恭介に告白してしまう可能性だってある……!

さやか「お待たせー!どうよ、早かったでしょ!」

マミ「美樹さん、どうしてそんなに早く帰って来てるの!もっと長くお話しなさい!」

まどか「そ、そうだよ、さやかちゃん……!上条くんのとこ、戻って……!」

さやか「はい!?な、なんで?わわっ、ちょ、押さないで!
    ちょ、ちょっとほむら!何があったのよ!ぼーっとしてないで何か言って!」

ほむら「単刀直入に言うわ。あなた、このままじゃ上条恭介を志筑仁美に取られるわよ」

マミハウス

ほむら「……今の説明で、理解できたわね」

さやか「そ、そんな……あたし、全然知らなかった。志筑さんがお見舞いに来てることさえ……」

マミ「上条くんには、変わった様子はなかったの?」

さやか「うん……。なんだよ、恭介の奴。志筑さんのことなんか、一言も言ってなかったじゃん……」

ほむら「彼が志筑さんのことを意に介してない、と解釈することもできるわ。
    わざわざ話題にするほどのことでもない、とね」

さやか「だったら良いんだけど……」

ほむら「……ところで、上条くんの退院はいつ?」

さやか「え、っと……。早ければもう今週中には、って言ってたけど……」

ほむら「……志筑さんは、彼が退院したら告白するつもりかも知れない」

本編でもこうバシッと言えば良かったんだよな

直球過ぎるだろw
このほむほむは色々と残念な子だなぁ
後手後手やん

まどか「えっ……じゃ、じゃあ……!」

マミ「それまでに美樹さんが勝負を決めないと、ってわけね」

さやか「えぇえ!?こ、今週中って、急すぎるよぉ……」

ほむら「そんなことを言ってる場合かしら。あなた、上条くんを取られても良いの?」

さやか「じゃ、じゃあせめて、1日だけ!1日だけ考えさせて!」

マミ「考えるも何も、告白しないと志筑さんに取られるのは決まっているんでしょう?」

さやか「あーえっと、そうじゃなくて、ほら!セリフとかさ、そこまでどう会話を運ぶかとかさ!
    色々あるじゃん!だから、そういうのをじっくり考えたいっていうか……」

ほむら「……わかったわ。じゃあ1日だけ待ちましょう。できれば明日には実行できるよう、祈ってる」

さやか「う……が、頑張ってはみるよ」

翌日、放課後

ほむら「それじゃあ、報告待ってるわよ」

マミ「ふふっ、良い結果を期待してるわ」

まどか「さ、さやかちゃん……頑張って……!」

さやか「ほ、ほんとに付いてきてくれないの?」

ほむら「私たちが居たら、またなんだかんだ言い訳してはぐらかすかも知れないじゃない」

マミ「それに、本来そういうものでしょ?告白って」

病院

さやか「み、みんな他人事だと思って……。こっちの気も知らずにさ……」

でも……ここまで来たんだ。
とにかく、もう覚悟を決めるしかない。
志筑さんなんかに、先越されてたまるか!

さやか「き、恭介!入るよ!」

……だけど、扉を開けた先には、誰も居なかった。

さやか「え……あ、あれ……?」

看護師「あら、上条くんだったら今日の午前中で退院したわよ?」

さやか「えっ……?そ、そうなんですか?」

看護師「えぇ、予定より早めだけど、ずいぶん経過が良いからって」

さやか「わ……わかりました、ありがとうございます」

……も、もう退院だなんて……。
どうしよう、じゃあ、早ければ明日には志筑さんが……?

……そうだ、今から恭介の家に行こう……!

退院知らせないとかそんな奴にさやかちゃんは勿体無さすぎだよな

上条家

さやか「…………」

あたしは、インターホンの前に佇んでいた。
ボタンを押そうとしたその時、中から恭介のヴァイオリンの音が聞こえてきたから。

……どうしよう、邪魔しちゃ悪いよね……。
勢いで来たのは良いけど……どうしよう。
でも、今日行かないと……どうしよう、どうしよう……。

杏子「何ぼーっと突っ立ってんのさ、ボンクラ」

さやか「なっ……!?」

杏子「入るならさっさと入れってんだよ、見てるこっちがイライラする」

さやか「う、うるさい!あんたには関係ないでしょ!?」

杏子「……この家の坊やだろ?あんたが契約した理由。
   たった一度の奇跡をくだらねぇことに使いやがって」

さやか「っ……あんたに、何が分かるのよ……!」

杏子「他人のために祈って、他人のために戦って、それで自分も幸せになろうってか?
   おめでたいねぇ、その頭が羨ましいよ。そんなこと、無理に決まってんじゃん」

うわあああああ

         ゚ぐ'i゙l, ト c-、,,   `= ゙"┐  'h,..,,,,--:・" ゙'┐
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杏子「他人のために何かしたって、それが報われることなんて、絶対ない。
   それがあたしたち魔法少女なんだよ」

さやか「違う!あたしは、まどかのおかげで報われた!」

杏子「今はそんな気分になってるかも知れねえが、いつか必ず後悔する時が来る。
   結局、自分のためだけに生きるしかない。それが分かる時が必ず来る」

さやか「そんなことない!あんたも、他人のために何かしてみればきっと……」

杏子「だから、何にもならねぇって言ってんだよ!ひよっこが!」

さやか「っ……!?」

杏子「……身をもって、経験済みなんだよ……!」

さやか「あんた……」

杏子「……ふん。なんだよ、シラけちまった。とにかく、そういうことだ。
   あんたも今は報われた気になってるかも知れないが、いつまでも続きゃしない」

さやか「……ごめん、あたしは、あんたのこと何も知らない。
    でも……これだけは言える。あたしの生き方は、間違ってなんかない。
    まどかがそれを証明してくれた。
    だからあたしは、この生き方に誇りを持って戦っていける」

杏子「……!」

さやか「……なんだかな。今恭介に会っても、何も言える気がしないや。
    それじゃ、あたしもう行くから。あ……そうだ。
    あの時、あたしを助けてくれたこと、感謝してる。
    ……ありがとう。……じゃあね」

杏子「っ……くそっ……!」

翌朝、登校中

さやか「いや、だからさ……想定外の事態だったんだって……」

ほむら「一体何度忠告させるの?どこまであなたは愚かなの?」

さやか「そ、そんなに怒んなくても……」

マミ「美樹さん、暁美さんはあなたのことを思って……」

ほむら「…………」

失敗だった。
やっぱり、付いて行けば良かった……。
この子は、事の重大さを理解していない。
志筑仁美が上条恭介と結ばれることは……間違いなく絶望の引き金となる。

美樹さやかという人間は、感情の起伏が激しすぎる。
一度絶望に身を落とせば、あとは転落していくのみ……。

まどか「あ、あれ……どうして……?」

ほむら「?どうしたの、まどか」

まどか「どうして、上条くんと、仁美ちゃんが……?」

さやか「えっ……?」

ほむら「ッ……!」

2人が、一緒に登校を……!?
まさか志筑仁美、退院前に……!

さやか「そ、そんな……。もしかして、2人はもう……?」

中沢「上条、もう大丈夫なのかよ!ってかどういうことだ?
   なんで退院して早々、志筑さんと2人で登校してくるんだよ!
   この野郎、いつの間に志筑さんみたいな美人ゲットしたんだ!?」

恭介「違うよ、そんなんじゃ……。登下校で歩くのでリハビリも兼ねてるからさ。
   志筑さんが手伝ってくれるって言うから、ただそれだけだよ」

中沢「なんだ。まぁ、お前には美樹が居るもんな。まさか二股なんてかけたりしないよなぁ?」

恭介「ははっ、もう、やめてくれよ。さやかはただの幼馴染だし、志筑さんもそんなんじゃないって」

しかし上条外道だよなあ

まどか「よ、良かった……。まだ、付き合っては居ないみたい……」

ほむら「でも時間の問題ね。
    早ければ今日、志筑さんは上条くんに告白してしまうでしょう」

さやか「き、今日……そんなの……」

ほむら「もうとやかく言ってる場合じゃないわ。今日の放課後、上条くんに告白しなさい」

さやか「う……や、やっぱ、やるしかないのかな……」

ほむら「もうそれしか道はないわ。放課後までに、セリフなりなんなり考えておくことね」

休み時間

さやか「きょ、恭介!」

恭介「?どうしたんだい、さやか」

さやか「今日、さ!い、一緒に、帰らない!?」

恭介「一緒に?うん、良いよ」

さやか「ほ、ほんと!?」

恭介「もちろん。それじゃ、志筑さんにもそう言っておくよ」

さやか「へっ……?」

恭介「登下校、志筑さんがリハビリを手伝ってくれることになってるんだ。
   だから、志筑さんと3人で一緒に帰ることになるけど、良いよね?
   もしかして……志筑さんとはあまり仲が良くなかったりでもするのかい?」

さやか「あ、いや、そういうわけじゃ……え、えっと……」

ほむら『行きなさい、美樹さやか。迷ってる暇はないと言ったはずよ。
    あなたが居れば、それが牽制になるかも知れないわ』

さやか『も、もう!他人事だと思って!』

恭介「……?さやか?」

さやか「あ、な、なんでもないよ!わかった。それじゃ……志筑さんと3人で帰ろう!」

ヘタレさやか

放課後、校門

さやか「恭介!……あれ?志筑さんは……?」

恭介「うん、何か学級委員の仕事があるとかで、ちょっと待ってて欲しいんだって」

さやか「そう、なんだ……」

さすがに、2人で一緒に帰らせてはくれないか……。
志筑さんもあたしのこと警戒してる、ってことなのかな。

さやか「…………ねぇ、恭介?」

恭介「?なんだい?」

さやか「あのさ、恭介は、志筑さんと……ッ!?」

あたしの言葉は、そこで途切れた。
この感じ……近くで結界ができようとしてる……!

もう、こんな時に……!
どうしよう、やっぱり放ってなんか……

マミ『大丈夫よ、美樹さん。こっちは私たちでなんとかしちゃうから』

さやか『えっ!マ、マミさん!?でも、あたし……』

ほむら『それには及ばないわ。言ったでしょう?ここは私たちに任せて。
    あなたはあなたの為すべきことを為しなさい』

さやか『ほむら……』

恭介「さやか?どうしたんだい?今日の朝から、なんだか様子がおかしいけど……」

さやか「…………」

恭介「……さやか?」

さやか「……ごめん、恭介!あたし、用事があるんだった!」

恭介「えっ?さ、さやか!?」

さやか「……もし、志筑さんに、何か言われても!……よ、よく考えてよね!それじゃ!」

恭介「そ……それって、どういう……さやかっ……」

さやかってほんとバカ

このさやかなら大丈夫だよな?




ほむら「……あなた、どうして……!」

マミ「まだ上条くんに告白、してないんでしょう……!?」

さやか「だ、だって……。あたしは、魔法少女だから……。
やっぱり、魔女を放っておくことなんて、できないよ……」

まどか「さやかちゃん……」

ほむら「あなた……なんて、馬鹿なの……」

今この子は、恋愛感情と使命感の間で揺れている。
そんな状態で、まともに戦えるはずがない……。
中途半端な使命感は、身を滅ぼすだけよ……!

相変わらずのヘタレっぷり

さやか「はぁ!ぅおりゃぁ!……くっ!」

マミ「美樹さん、もっと周りをよく見て!」

さやか「は、はい……!うわぁっ!!」

使い魔「ケケケケケケケ!」

まどか「さ、さやかちゃあん!」

ほむら「……!やっぱり……!」

まったくいつも通りの動きができてない。
このままじゃ、命すら……!

さやか「いつつ……」

まどか「さ、さやかちゃん……!だいじょう……」

ほむら「ッ!まどか、後ろ!」

まどか「え……」

使い魔「ケケケケケケ!」

まどか「ひっ……!」

さやか「し、しまっ……」

 カチッ

使い魔「ギャァアアアア……!」

さやか「あ……ほ、ほむら……」

マミ「……今ので、最後だったみたいね。結界が消えていくわ」

ほむら「だから、言ったでしょう……。そんな状態で、戦えるはずがなかったのよ」

さやか「あ……ぅ……」

まどか「……さやか、ちゃん……」

ほむら「……もう遅いかも知れないけど、今すぐ上条恭介のところへ行きなさい。
    そうすれば、少なくとも何か変わるでしょう」

どちらにしろ、今のままではまどかの命まで危険に晒されることになる。
美樹さやかには、決着をつけてもらわなければならない。
たとえ、結果がどうであっても。




さやか「…………」

あたし、何やってるんだろ……。
結局、恭介に告白なんかできずに……。

“魔女が出たから、仕方ない”……?
そんなの……魔法少女であることを言い訳にして、逃げただけじゃん。

そのくせ、恭介への未練も捨てきれずに、中途半端で……。
そのせいで、あたしだけじゃない、まどかまで危険な目に……。

恭介「さやか……?」

さやか「えっ……きょ、恭、介……」

恭介「ちょうど良かった、今からさやかの家に行こうと思ってたんだ」

さやか「え……」

恭介「さやかに、言っておかなきゃいけないと思って……志筑さんのことで」

……待って、それって……もしかして……。

やめてええええええええ

                                           .▂▅■▀ ▪ ■ ▂¨ ∵▃ ▪ ・
                                   ◢◤ ◢▇█▀ ¨▂▄▅▆▇██■■〓◥◣▄▂

                         あふん    ■ ▂▅██▅▆▇██■〓▀▀ ◥◣ ∴ ▪ .
    _,、__________,,,、.  / ̄\     ▂▄▅▇███████▀ ▪ ∴ ….▅ ■  ◥◣  
    `y__////_jニニニニニfi | ^o^ ◥▅▆▇████████▆▃▂  ▪ ■▂▄▃▄▂
    〈_フソ ̄フ ,=-_,,,,-┴─'  \_/
    //o /rて__/        _|  |_
   ,//三/ / ̄"         |     |
  〈。ニ___/

恭介「さっき、志筑さんと一緒に帰ってさ……」

いや……やめて……いや……。

恭介「僕、志筑さんに言われたんだ」

聞きたくない……いや、いやだよ、いやだ……。

恭介「これから、交際してくれないか、って」

さやか「……いやだ……」

恭介「え?」

さやか「いやだよ、いやだ……!恭介、付き合っちゃいやだ……!
    どうして……?どうして……?いやだよ……!恭介が取られちゃうの、いやだ……!
    あたしの方が、あたしの方が……!」

恭介「さ、さやか……?」

さやか「あっ……ご、ごめん……ッ!」

恭介「あっ、ま、待って!さやか!」

なんか結婚式だかお見合いだかデートだかすっぽかして仲間助けに行きみたいな展開なんかであったけどぜんぜん出てこない

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>>808
まあ黙ってろ

恭介「子どもが出来たんだ」

子ども「^q^あうあうあww」

あたしは恭介に追いつかれないように、真っ暗な路地を駆け抜けた。
もしかしたら、魔法の力を使っちゃってたかも知れない。
とにかく無我夢中で、右に左に、駆け抜けた。
周りに人の気配がなくなって、あたしはようやく、走るのをやめた。

さやか「ひぅっ……ぐすっ……」

なんなの、あたし……。
結局あたしは、あたしの願いは、自分のためだったの……?

恭介の指を治して、それで幸せじゃなかったの……?
指を治してあげた、報酬が欲しかったの……?
……恭介が、欲しかったの……?

それで、恭介が手に入らなかったら、まどかまで危険な目に遭わせて……。
あたしの正義って、なんなの?
あたしって、結局……。

杏子「……結局、あんたもそうなのかよ」

さやか「……あんた……」

杏子「あれだけ啖呵切っといて、結局あんたも、同じなのかよ……?」

さやか「……あたし、なんだったんだろうね。
    あたしの願いは、結局自分のためのものだった。
    そんなことにも気付かずに、他人のために戦うんだ、って馬鹿みたいに張り切っちゃって。
    でも、それも中途半端で。あたしの幸せがちょっと壊れそうになったら、
    他人のためなんて考えも、どっかに行っちゃって。守れるはずの人も、守れなくなっちゃって」

杏子「…………」

さやか「あたしは、報われたくて人のために戦ってたんだ。何もかも、結局は自分のため。
    あんたの言う通りだったよ。人は結局、自分のためだけに……」

杏子「……諦めちまうのかよ……」

さやか「え……?」

杏子「あんたがそこで諦めちまったら……。
    あんたを信じた、あんたなら出来ると信じた大バカ野郎は、どうすりゃ良いんだよ……!」

杏子ちゃんマジカッケ~!

さやか「あんた……何を……」

杏子「あたしは、他人のために願って魔法少女になって、他人のために戦い続けた。……あんたと同じだ」

さやか「えっ……」

杏子「そして、あたしは自分の願いのせいで、全てを失った。
   報われるどころか、何もかも、当時のあたしの幸せのすべてが、消えてなくなった……」

さやか「……!」

杏子「だから、初めはあんたもあたしと同じ道を辿るだろうと思っていた。
   だがそれと同時に、同じ道を辿って欲しくないとも思った。
   同類だと思うのと同時に、あんたはあたしとは違っていて欲しいとも思った」

さやか「……それって……」

杏子「あんたがなろうとしていたのは、あたしの理想の姿なんだ!
   あたしがなりたかった、かつて目指した魔法少女なんだよ!
   他人のために魔法少女になり、みんなを救う正義の魔法少女。
   それを目指して努力するあんたに、あたしは、かつての自分を重ねてたんだ……!」

上条「でも僕はホモだから断ったんだ」

杏子「あたしは、もうこんなになっちまったけど、あんたはまだ違う。
   事実、あんたは鹿目まどかを救った。あんたには、人を救えるんだ。
   だから……頼む、あたしを、救ってくれ……!あんたは、あたしの希望なんだ……!」

さやか「っ……!あたしが……希望……?」

杏子「証明してくれ、かつてあたしが目指した姿が、正しかったってことを!
   あんたの都合なんか知ったこっちゃない!あたしのために、証明してくれ!
   あたしを救ってくれ!助けてくれ!お願いだ、さやか!!」

さやか「……何よ、それ。自分勝手も良いとこじゃん……」

杏子「っ……わかってる。だけど、頼む……頼むよ……!」

さやか「……もう、そんな面と向かって“助けて”なんて言われたら……。
   断れるわけないじゃん。正義の魔法少女としてはさ」

上条×中沢

>>823
中沢「上条…」

杏子「さやかっ……!」

さやか「けどさ……あんたも、まだ間に合うんじゃない?」

杏子「あ、あたしは……。もう、無理だ。人を救うなんて、とてもじゃないが……」

さやか「あたしのこと、助けてくれたでしょ?」

杏子「っ……だから、あれも自分のためで……」

さやか「良いじゃん、自分のためで。自分のために、自分が報われるために人を助ける。
   そうすれば、他人も幸せにして、自分も幸せになる。それで良いんじゃない?」

杏子「……なんだそりゃ。それじゃ、自分のためなのか、他人のためなのか……わけわかんねえ」

さやか「だーかーら、どっちもなんだって。自分のために人を助ける!
    なんかさ、ダークヒーローみたいでかっこよくない?
    まぁ、あたしは正統派のヒーロー目指しちゃいますけどね!」

杏子「……ったく。調子狂うよな、ほんと」

さやか「ね?あんたも人を救えるんだよ、杏子」

杏子「わかったよ。……ただし、あたしも目指すんなら正統派だからな!」

>>823>>839
知久「俺も仲間に入れてくれよ~(マジキチスマイル)」

>>823>>830
知久「俺も仲間に入れてくれよ~(マジキチスマイル)」

本編の雰囲気をブチ壊すような会話だな外野は

さやか「うん、それで良し!」

杏子「……ははっ。ところでさ、さや……」

恭介「さやか!」

杏子「ッ……あんたは」

さやか「……恭介」

恭介「こんな所にいたのか……。良かった、見つかって」

さやか「どうしたの?何かまだ、用事……?」

恭介「用事も何も、話の途中で走って行っちゃうから……」

さやか「……さっきは、ごめんね。変なこと行っちゃって。
    あたしはさ、恭介のこと、何も考えてなかった。恭介が幸せだったら、あたしは……」

恭介「だから、そのことなんだけど……まだ志筑さんに返事をしてないんだよ」

さやか「えっ……?」

さやかが上手く行けば、あとはマミさんの豆腐メンタル処理だけかー

杏子「おっと。 さやかが欲しかったらあたしを倒してからにしな!」

恭介「夕方、さやかが言ってただろう?“志筑さんに何か言われても、よく考えて”って」

さやか「あ……うん」

恭介「僕、どういう意味だろうって、不思議に思ってたんだけど……。
   その後志筑さんに告白されて、やっとわかったんだ。
   そして、どれと同時に、どうしてさやかはあんなことを言ったんだろう、って」

さやか「…………」

恭介「それで、えーっと、上手く言えないんだけど……
   さやかの言う通り返事はよく考えた方が良いと思って……。
   さやかが僕にああ言った理由を考えてたら、余計にそんな気がして……。
   それで、さっき、さやかが言ってた言葉……」

さやか「え、っと……あれは……」

恭介「……勘違いだったら、恥ずかしいんだけど……。さやか、君は、僕のこと……」

さやか「そ、それは……えっと……その……」

杏子「あぁもうじれったいなぁ!惚れてるなら惚れてるって言っちまえってーの!」

さやか「どわぁああ!?杏子、あんたぁあああ!!」

>>843
マミのメンタルは解決してるだろ
まどかのメンタルがまだ

恭介「……本当に、そうなのかい?さやか、君は……」

さやか「恭、介……。あ、あたし……好き……!恭介のこと、ずっと前から、好きだったの!」

恭介「さやか……ありがとう。すごく嬉しいよ……」

さやか「ぇ……?」

恭介「さっき、君を探しながら考えてたんだ。僕にとって、本当に大切なのは誰なのか、って。
   僕を今まで支え続けてきたのは……さやか、君だったんだ。
   君が居てくれたおかげで、今の僕がある。
   ちょっと大げさかも知れないけど……この指が治ったのも、君のおかげなんじゃないかって。
   僕はそう思ってる。人に言ったら笑われるかも知れないけどね」

さやか「恭……介……」

恭介「だから……僕は、君の気持ちに応えたいと思う」

さやか「っ……!じゃ、じゃあ……」

恭介「うん。これから、お付き合いよろしくお願いします。さやか」

さや上条ルートの場合ワカメンタルはどうなるのか

>>850
わかめなんか居なかったんや!

QB「チッ…」イライラ

さやか「う……うわぁああああん!恭介ぇええええ!!」

恭介「あはは、もう。泣かないでくれよさやか。こんなに泣き虫なさやかを見るのは久し振りだね」

杏子「あーあ、見てらんねぇなったく」

恭介「そう言えば、君は……ウチの生徒じゃないみたいだけど、さやかの友達かい?」

杏子「へっ?友、達……?えーっと、その……」

恭介「さっきは、ありがとう。さやかを後押ししてくれて。
   君が居なかったら、もしかしたら僕はさやかと付き合えていなかったかもしれないよ」

杏子「……ふんっ。別に、あたしはそんなつもりじゃ……」

さやか「ぐすっ……もう、素直じゃないんだから、杏子は」

杏子「おわ、いつの間に復活しやがった。
   ……ま、どうやら一件落着のようだしあたしはもう帰って寝ようかね」

さやか「あ、そうだ、杏子!明日、どうせ暇でしょ?
    夕方、学校終わったらウチに来てくれない?場所は知ってるでしょ?」

杏子「え?まぁ……」

さやか「じゃ、決定ね!また明日!」

寝かせてくれ、すまぬ
そして多分このスレじゃ終わらん
すまぬ……すまぬ……

>>858
QB「寝ている間にスレが埋まってしまうけどどうするんだい?僕は契約した方がいいと思うけどなぁ」

睡眠代行はよ

続き読みたいから必ず立ててね
スレタイ変えないで

>>858

     __
   /  _, ,_ヽ  ┏┓
   / (●) ..(●  ┏┛
   |   ,-=‐ i.  ・
   >     く

 _/ ,/⌒)、,ヽ_
   ヽ、_/~ヽ、__)  \

ほむら「この時間軸のまどかは金玉生えてるのね……」

まどか「え、えへへ」

ほむら「そぉい!」ブチッ

まどか「ぎゃあああああああ」ブシャアアアアアア

ほむら「これが……まどかの金玉」ゴクッ

杏子「お、うまそうなの持ってるじゃん」

ほむら「杏子……」

杏子「あたしにもくれよ」

ほむら「え」

杏子「そぉい!」ブチッ

ほむら「ぎゃあああああああ」ブシャアアアアアアアアア

こいつは黙ってNGでいいよ

まどかSSって現行スレの乗っ取りが推奨されてるようなのでやってみました
このまま続けますね

ごめんなさい、批判も多いようなのでやっぱりやめます
現行スレ乗っ取りはいけないことですね!

>>892
批判多いでやめるんなら金玉自体やめろや

お前今回はただ単に人の多さに怖気づい付いただけだろクズ。

>>892
批判多いし金玉やめろ

>>893
そんなことないですよ
続けていいならやりますよ、水遁とかは簡便ですけど

>>895
自分でスレ立ててやれ
邪魔

>>897
わかりました、金玉は引き下がりますね
このSSまだ読んでないのでまとめブログに載ったら読ませてもらいます

>>898
だから批判多いって理由でやめるんなら金玉自体やめろっつってんだろ
二度と来んなや

>>899
金玉は趣味だからやめない

>>901
じゃあ何で今回やめたん?

>>902
え?このスレ使ったら駄目なんでしょ?
空気呼んでやめたんだけど

>>904
じゃあ空気読んで金玉もやめれば?

>>906
だから金玉は趣味だからやめないんだってば

>>907
>>902

>>908
安価だけじゃよくわからないから文章で説明してくださいよ・・・

>>909
>>902読め

>>911
>>902
だから今回は空気を読んでやめたんですってば

>>912
空気読んで一生やるな

>>913
金玉は趣味だから続けるって

とりあえずお騒がせしてすみませんでした
金玉を今後ともよろしくお願いしますね

とりあえず支援

このスレで終わりそうにないなら新スレ立てておきますね
もう埋まりそうですし

うめ

QB「まったくわけがわからないよ」

あ、誘導忘れてた

ほむら「この時間軸のまどかは……」2

うめ

うめ

うめ

うめ

うめてんてー

うめ

うめ

うめ

うめ

うめ

学校

さやか「……と、いうわけなのでしたー!」

ほむら「そう……良かったじゃない、おめでとう」

まどか「おめでとう、さやかちゃん……!」

さやか「……昨日はさ、ごめんね。このことで色々と迷惑かけちゃって。
    特にまどかには、ごめん。これからは、もう二度とあんなことないようにするから」

まどか「う、ううん……良いよ……昨日も、あんなに謝って、くれたんだし……」

ほむら「当然よ。次にあんなことがあれば、その時はあなたの命がないと思いなさい」

まどか「ほ、ほむらちゃん……怖いよ……」

昼休み

さやか「さーてそれじゃ、今日も屋上に行きますかー!マミさん、もう来てるかな……あ」

仁美「…………」

さやか「し、志筑さん……」

仁美「……おめでとうございますわ、美樹さん」

さやか「あ、あの……えっと……」

仁美「私、美樹さんにお詫び申し上げなければなりません」

さやか「え?お詫び、って……?」

仁美「あなたの上条くんへの想いを知っていながら、抜け駆けのような真似をしてしまって、ごめんなさい……」

さやか「そ、そんなこと……」

しえん

はよ

仁美「上条くんへの想いの強さは負けているつもりはありませんでした。
   しかし、彼と過ごした時間の差は、決して埋められるものではありません」

仁美「私は、その差を少しでも埋めようとあのような手段を取りました……。
   けれど……。それでも私は、あなたに及ばなかった」

さやか「志筑さん……」

仁美「どうか美樹さん。上条くんとお幸せに。私、心から応援しておりますわ。
   ただし、もしどちらか一方でも幸せにならなければ、その時は本気で怒りますからね!」

さやか「……ありがとう、志筑さん」

仁美「いえ。それでは、これで失礼いたしますわ」

さやか「…………」

ほむら「……志筑さんも、まだ完全に立ち直ったわけではないでしょうね。
    それでも、いつかはあの子が自分の力で立ち直らなければならない」

さやか「……うん、そうだね」

ほむら「志筑さんの言う通り、腹パンされたくなければ、上条くんと幸せになりなさい」

さやか「うん……そうだね。(腹パン……?)」

まどか(腹パン……?)

てか元から呼んでないからどうでもいいや

うめ

>>952
おーいこのスレ終わったらどういう方針で
いくつもりなの?

うめ




マミ「まぁ、そうだったの!美樹さん、おめでとう!」

さやか「えへへ……ありがとうございます」

マミ「恋人ができたってことは、これからデートとかしちゃうのよね!」

さやか「で、デート……!は、はい……」

マミ「素敵だわ……私も憧れちゃう。
   朝に待ち合わせして、お昼は手作りのお弁当を食べて。
   お買い物したりお茶したりして、そして、夜は素敵な夜景を見て、ディナーを食べて、それから……」

まどか「それから……?」

マミ「……も、もう、鹿目さんっ!」

まどか「?」

うめ

うめ

うめ

うめ

うめ

さやか「へー、やっぱりマミさんもそういうのに憧れたりするんですね。
    ていうか、てっきりマミさんくらい美人だと恋人も居るものだと思ってました」

マミ「そんなことないわ、男の人とお付き合いしたことって一度もないのよ」

さやか「じゃ、じゃあやっぱり、女の人と……!?」

マミ「だ、だから違うってばぁ!」

ほむら「…………」

マミ「暁美さん!さり気なく距離を取らないでぇ!」




>>958
ほんともうアレなんだけど、12時から出なきゃいけないんだ
すまぬ
帰って来るの多分22時以降になるから、その頃に同じスレタイで立てる

乙乙
じゃあその時間くらいにまた立てておきますね

放課後

さやか「さーて、帰りますかー!それじゃ、ほむら、まどか。また後でね!」

ほむら「えぇ、巴さんの家で待ってるわ」

まどか「うん……またね」

さやか「……恭介、お待たせ!」

恭介「うん。それじゃ帰ろうか、さやか」

さやか「うん!」

うめうめ

うめうめ

うめうめ

がんばれ
応援してるぞ

うめ




さやか「それじゃ、また明日ね!明日、お弁当作って行くからね!」

恭介「ありがとう、楽しみにしてるよ。じゃあ、また明日」

さやか「うん!…………えへへへ」

杏子「何1人でヘラヘラしてんだよ、気持ちわりぃな」

さやか「ひゃあぁ!?き、杏子!あんたいっつも突然すぎんのよ!」

杏子「あんたが家まで来いって言ったんだろ?それで?わざわざ呼び出した理由は何さ?」

さやか「うん。今からさ、マミさん家に行こう!」

杏子「は、はぁ!?なんで、マミんちなんか……!」

さやか「当然でしょ?だって、あたしたちは一緒に戦う仲間なんだから。
    正義の魔法少女チームの一員なんだよ!だから、挨拶しとこうよ!」

杏子「そりゃ、正義の魔法少女を目指すとは言ったが……どんな顔してマミに会えば良いか……」

さやか「何よ、マミさんと喧嘩でもしたの?だーじょうぶだって!
    マミさん優しいんだから、謝れば許してくれるよ!」

杏子「そう簡単に行きゃあ苦労しないっつーの……。まぁ……やってはみるが……」

うんこ

あ、間違えた
うめ

うめ

マミ宅

 ピーンポーン

マミ「はーい。待ってたわ、美樹さ……ッ!」

さやか「こんにちは」

杏子「……よぉ」

マミ「……どういうこと?美樹さん、説明してもらえる?」

さやか「……とりあえず、上げてもらってもよろしいでしょうかー……?」

マミ「そうね……それじゃ、上がって?」

ほむら「遅かったわね、さやか……え?」

まどか「なっ、え……え……!?」

杏子「ははっ、まぁ予想はしてたが……そりゃ、びっくりするよな」

マミ「それじゃあ……説明してもらえるかしら?
   どうしてあなたが美樹さんと一緒に居るのか。そしてここに来た理由も」

さやか「はい……その、実は昨日……」

うめ




マミ「……それ、本当……?」

杏子「信じられない気持ちも分かるし、いまさら虫が良すぎるってのは分かってる。
    あたしはこれまで、この力で、散々悪いこともした……」

ほむら「…………」

杏子「あんたに酷いことも言ったし、傷付けもした。だから、マミ。
    もしあんたがあたしを許せないってんなら、あたしはすぐにでもここを出て行くよ」

さやか「そんな、杏子……!」

杏子「あたしはあたしで、かつて目指した魔法少女になれるよう、生きていくさ。今まで通り1人で……」

マミ「佐倉……さん……。本当に、また私と一緒に戦ってくれるの……?」

杏子「……え……」

マミ「また、昔みたいに、一緒に佐倉さんと戦えるの……?」

杏子「ゆ……許して、くれるのか……?あたしを、仲間に加えてくれるのか……?」

マミ「もちろん、歓迎するわ!暁美さんも、鹿目さんも、良いわよね!」

ほむら「えぇ。私は元より、そのつもりだったし」

まどか「は、はい……。よ、よろしく、お願いします……」

杏子「ははっ……こんな、簡単だったのかよ……なんだよ、くそっ……」

さやか「あれっ?なに杏子、あんたもしかして泣いてんのー?」

杏子「ばっ……!ち、ちげーよ!ちょっと、目にゴミが入っただけだよ!」

マミ「佐倉さん……ふふっ、懐かしいわね。いつかみたいに、また私が慰めてあげようかしら?」

杏子「い、いつの話だよ!」

さやか「へー、昔のマミさんと杏子の話、聞いてみたいなー。
    ねぇ、マミさん。杏子って昔はどんな子だったの?」

杏子「よ、余計なこと訊くんじゃねぇよ!やめろ!」

うんこ

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