セーラ「大阪四天王やと!?」 浩子「はい…」 (97)

代行 ID:naKw7kmf0

それでは投下します

………とある大阪の雀荘…

セーラ「これで3連勝や」

マスター「いやーお嬢さん強いねー」

セーラ「まあな」

マスター「さすが大阪四天王の江口セーラなだけの事はあるなあ」

セーラ「大阪四天王か…」

マスター「そう…荒川憩、園城寺怜、愛宕洋榎、江口セーラは大阪四天王と呼ばれている」

セーラ「…その言い方やと俺が四天王の中で1番弱いみたいやな」

マスター「…別にそうとは…」

??「その通りやで」

セーラ「誰や!?」 ガタッ

洋榎「フッフッフッ」

セーラ「お前は…愛宕洋榎…こんな所で何を…」

洋榎「アンタが部活が休みの時はここに居る事があるらしいからな…ちょっと遊んでやろう思うてな」

セーラ「(もしかして…浩子か?)」

支援

セーラ「ところでその通りとは何や」

洋榎「言うた通りアンタが4人の中で1番弱いっちゅう事や」

セーラ「何やと!?」

洋榎「自分でもそう思った事あるんとちゃうか?」

セーラ「………」

………1週間程前…

セーラ「なあ浩子…関西で1番強いんは千里山やけど…2番目はどこや」

浩子「…それはもちろん姫松でしょう…(この人は何を言わせようとしてるんや…)」

セーラ「やっぱりそうか」

セーラ「姫松の戦力はどんなもんや?」

浩子「まずエースの愛宕洋榎が強い…姫松は中堅にエースを置くのでもし姫松と当たるなら先輩と戦う可能性が高そうですわ」

セーラ「………」

浩子「そして他の面子も油断出来ないのが揃ってます」

セーラ「なあ浩子…俺と愛宕洋榎はどっちが強い」

浩子「(…この人は答えづらい事を…)」

セーラ「はっきり言ってくれや」

浩子「…同じくらいだと思います」

セーラ「嘘やな」

浩子「………」

セーラ「本当にそう思っとるならすぐそう答えるはずや」

浩子「…洋榎は私の身内なのでひいき目が入ってると思います」

セーラ「お前の分析には助けられてる…お前が言うならその通りかもしれん…」

浩子「…今大阪で愛宕洋榎に勝てるのは2人だけです」

浩子「1人は園城寺先輩…そしてもう1人は…」

セーラ「荒川憩やな」

浩子「はい…この2人以外はよくて5分かと…」

セーラ「………」

浩子「(…ヤバイ…何とか空気を変えんと…)」

浩子「そう言えばその3人に先輩を加えて大阪四天王と呼んでる人がいるらしいですよ」

セーラ「大阪四天王やと!?」

浩子「はい…」

セーラ「そんなら俺が1番活躍して江口セーラ1強にしたるわ」

浩子「(良かった…いつもの調子に…)」

………

セーラ「そこまで言うんやったらちょっと遊んでもらおうやないか」

洋榎「まずその為には面子を集めんとな…ちょうどええヤツを見つけたで」 タッタッタッ ガチャ バタン

セーラ「一体誰を見つけたんや…」

ガチャ
洋榎「連れてきたで」

??「失礼しますーぅ」

セーラ「お前は…」

洋榎「関西最強の荒川憩やで」

セーラ「急に連れてきて大丈夫やったんか」

憩「今日は予定がないんで大丈夫です」

セーラ「(こいつら相手にトップ取れればかなりの自信になるな)」

洋榎「さて…あと1人やな」

セーラ「弱いヤツを入れても邪魔になるで」

洋榎「やからといってそれぞれの学校の面子やと…」

セーラ「通しが入るかもしれんな」

憩「そもそもうちには強い人はいないんです」

??「話は聞かせてもらった」

セーラ「誰や!?」

憩「…チャンピオン」

洋榎「宮永照…」

照「その通り」

セーラ「っていうか何で大阪に居んねん」

照「実は道に迷ってしまって…」

照「駅までの道を聞こうとこの雀荘に…(いくら雀荘とはいえ強い人が3人もいたら気付く)」

3人「………」

照「(この3人のデータを持って帰れば菫も許してくれるだろう)」

洋榎「とにかく面子は揃ったで」

憩「先輩方よろしくお願いしますーぅ」

照「邪魔にならないように頑張ります(さて…データを貰うとするか…)」

セーラ「(ここでトップを取れれば関西どころか日本最強に近付ける…)」

東一局 親洋榎

洋榎「出端挫きリーチ」

セーラ「ただの先制リーチやろ」

洋榎「先んずれば人を制すや」

セーラ「小次郎は負けたやろ」

洋榎「ウチは小次郎やないから大丈夫や」

セーラ「そんなら追っかけリーチや」

照「それじゃあ私も…」

照「様子見リーチ」

セーラ「(様子見リーチやと…)」

憩「(チャンピオンは東1局は様子見であがらへん…)」

セーラ「(この場面であがるため以外にリーチする理由と言うたら…)」

洋榎「(狙いはあれやな…)」

憩「流局リーチ」

憩「流局です」

洋榎「1000点で親が流せれば安いもんや」

東二局 親憩

洋榎「(この局はみんな早あがりしてくるはずや)」

憩「(となれば私の成すべき行動は…)」

セーラ「(より早くあがる)」

照「(さて…どうなるか…)」

洋榎「(アカン…出遅れた…)」

洋榎「(こうなったらしゃーない)」 ビシィッ

セーラ「(抜かったな)」

セーラ・憩・照「ロン」

洋榎「あー危なかった」

憩「流します」

セーラ「続行せんのやな」

憩「0点で親を流せれば安いものですーぅ」

洋榎「………」

照「(面白い人達だ)」

東三局 親セーラ

セーラ「(あんまり連続で早あがりするのは俺のスタイルやないが…)」

憩「(この局もみんな早あがり狙いやろか…)」

洋榎「(ここであがったヤツは点数的には有利やが…)」

照「(まだ勝負を決める程のものではない)」

セーラ「(何とかしてあがりに行きたい)」

セーラ「ツモ1000オール」

憩「(ただの1000オールやない)」

洋榎「(リー棒が4本か…)」

照「(だがこれは江口セーラ本来のスタイルじゃない)」

洋・23000
憩・23000
セ・31000
照・23000

東三局一本場 親セーラ

セーラ「先制リーチや」

洋榎「小次郎敗れたりリーチや」

セーラ「俺も小次郎やないから大丈夫や」

照「それじゃあ私も…」

照「リーチ」

洋榎「(また3人リーチや…)」

セーラ「(今度は普通のリーチ…でもまた荒川の流局リーチが出るんやないか…)」

憩「(この牌を切ってリーチしたいとこやが…)」

照「………」

憩「(多分これがチャンピオンの当たり牌…恐ろしい人やわ…)」

洋榎「ロン12300」

セーラ「はい…何や七対子か?」

洋榎「半分正解やな…でも二盃口や」 パタッ

洋榎「何となくアンタから出そうな気がしたわ…」

セーラ「………」

洋・37300
憩・23000
セ・17700
照・22000

東四局 親照

照「(場合によっては東場は全部様子見もありえたが…)」

セーラ「(遂にチャンピオンの親番か)」

洋榎「(この程度のリードはすぐのうなるかもしれん…)」

憩「(早めに流したいんやけど…)」

照「(そろそろ行かせてもらおう)」

照「ツモ500オール」

セーラ「(やはり狙いは親の連荘やな…)」

洋・36800
憩・22500
セ・17200
照・23500

東四局一本場 親照

照「ツモ1400オール」

憩「(序盤は早すぎて止められへん…)」

洋・35400
憩・21100
セ・15800
照・27700

東四局二本場 親照

照「リーチ」

洋榎「(まだ早くなるんか…)」

憩「(全然追い付けへん…)」

セーラ「(さすがのこいつらもダブリーでは待ちは読めんやろ…)」

照「ロン8300」

セーラ「は…はい(俺が振ってもうた…)」

洋榎「(ダブリーで振んのはしゃーない)」

照「(さて…誰が私の連荘を止めるだろうか…)」

洋・35400
憩・21100
セ・7500
照・36000

東四局三本場 親照

憩「………」 チャ

セーラ「(相当待ちが良さそうや…)」 オリ

洋榎「(3面…いやもっとや…これは無理やな…)」 オリ

照「(147か…2と5も怪しい…)」

セーラ「(この局は2人の一騎打ちか…)」

憩「リーチ」

憩「ツモ2300・4300」

洋榎「(5面待ち…)」

セーラ「(1番高めのドラを引いてきた…)」

照「(やっぱりこの人だったか…)」

洋・33100
憩・30000
セ・5200
照・31700

南一局 親洋榎

照「(この中で誰が1番与しやすいかと言えば…)」

セーラ「(こんな状況を作ったのは俺やけど…逆境にこそ燃えるもんや)」

照「(だがこの人は乗るとやっかいそう)」

セーラ「(やっぱり細かく刻むのは俺の性に合わんようや)」

セーラ「リーチ」

セーラ「ツモ4000・8000」

洋榎「(倍満親被りか…)」

照「(これこそが江口セーラ本来のスタイル…)」

洋・25100
憩・26000
セ・21200
照・27700

南二局 親憩

憩「ツモ700オール」

セーラ「(勢いを止められた…)」

洋榎「(こいつが乗りそうな所で早あがりか…)」

照「(私の連荘に加え…乗りかけてた江口セーラの勢いまで止めるか…やはりこの荒川憩か1番手強いな…)」

憩「(チャンピオンがどんな考えかは知らへんが…本調子になる前に稼いでおきたかったやが…)」

照「(もう大分データが集まった…そろそろ試合を決めるか…)」

洋・24400
憩・28100
セ・20500
照・27000

南二局一本場 親憩

照「ツモ500・800」

セーラ「(また連続あがり狙いか…)」

洋榎「(さっきまでとは何かがちゃう…)」

憩「(もしかして試合を決めにきたんか…)」

洋・23900
憩・27300
セ・20000
照・28800

南三局 親セーラ

照「ツモ1300・2600」

セーラ「(俺の最後の親がこんなにあっさり…)」

洋榎「(次はオーラスか…)」

洋・22600
憩・26000
セ・17400
照・34000

オーラス 親照

セーラ「(跳満ツモかチャンピオンに直撃でトップや…)」

照「リーチ」

憩「(トップなのにリーチとは…もしや打点制限…)」

洋榎「(まさかここにきて役があらへんと言う事は…)」

セーラ「リーチ(せやけど引くわけにはいかんのや)」

照「ツモ2600オール」

セーラ「(ダメやった…)」

洋榎「(まあ…そうそう勝てる相手やないで…)」

憩「(まだこんなに力の差が…)」

照「あの…」

照「この戦いは大阪の3人の戦いだと思ってたんで…私のあがりで終わるのはどうかと思ったので…」

セーラ「(何が言いたいんや…)」

憩「(もしかして…)」

洋榎「(まったく予想せえへんかったわ…)」

照「続行します(もう少しだけデータを貰うか…)」

洋・20000
憩・23400
セ・13800
照・42800

オーラス一本場 親照

照「ツモ…6100オール(裏が乗ってしまった…)」

憩「(打点上昇のペースがおかしい…)」

洋榎「(次はツモでも8200オールか…)」

セーラ「(俺はこのままトバされるんか…)」

洋・13900
憩・17300
セ・7700
照・61100

オーラス二本場 親照

セーラ「(この2人がトップに三倍満直撃か役満ツモに対して…)」

洋榎「………」 チャ

憩「………」 チャ

セーラ「(俺はトップに役満直撃がトップ条件や…)」

セーラ「(しかし配牌はバラバラや…あえて言うなら字牌が多い…)」

セーラ「(国士無双一向聴…西が引ければ13面待ちやが…)」 白

セーラ「(そう上手くいかんか…でもこれで聴牌や…)」

憩「リーチ」

洋榎「(ここでリーチっちゅう事は…)」

照「(狙いは数え役満か…)」

セーラ「(それともハッタリか…)」

憩「ツモ…6200・12200…(届かんかった…)」

照「(裏は乗らなかったようだね…)」

洋榎「(せやけどこいつも十分バケモンやで…)」

セーラ「(結局俺がラスや…何がアカンかったんや…)」

洋・7700
憩・41900
セ・1500
照・48900

………

セーラ「(あんまり連続で早あがりするのは俺のスタイルやないが…)」

セーラ「(何とかしてあがりに行きたい)」

洋榎「何となくアンタから出そうな気がしたわ…」

………

セーラ「もしかして何度もスタイルを崩してあがりに行ったせいで運気が下がってしもうたんか…」

洋榎「それはちゃうと思うで…」

セーラ「えっ…」

照「それはあくまで流れの中の話で…」

憩「ミスと言うにはあまりにもひどい話です」

セーラ「………」

洋榎「そんなに落ち込んだらアカンで…こいつらみたいなバケモン相手にトバんだけでも凄い事やで」

セーラ「…それはそうかもしれんけど…」

照「………」

憩「………」

洋榎「今はまだダメでも大会まで1ヶ月以上あるんやし…それまでに今より強くなればええやろ」

セーラ「…それもそうやな」

洋榎「それでこそウチのライバルや」

照「…私ももっと強くなる」

憩「私もまだまだ強くなりますよーぅ」

洋榎「別にアンタらはサボっててもかまへんで」

セーラ「それもそうやな」

照「………」

憩「………」

………北大阪予選…

怜「すまんなぁ…やっぱり荒川憩は怪物やったわ…」フラフラ

セーラ「このぐらいの点差俺達が追い付いたるわ」

泉「後は私らが何とかしますんで…」

浩子「園城寺先輩は休んでいて下さい」

竜華「とーきぃー」

セーラ「今年も全国にいくんわ千里山や」

終わりです
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