友『てか声で分かんない?めっちゃ声高いんだけど』
男「そりゃ、電波が悪いからだろ。てか、女体化って奴?」
男「ありえないってんなもん。科学的根拠もなしに朝起きたらとか…マジでお伽話すぎる」
友『お前って、マジ夢ないよな』
男「そうか?んな事ねえよ。で、待ち合わせ場所に来たんだけどさ」
「おーいっ!!」
男「え?」
美少女「よっ、待たせがって!」
男「え…えぇっと……?」
美少女「えぇっとじゃねえよ、俺だよ、俺」
男「え……?」
美少女「だから俺だって!!ほら、女になってたって言ったじゃん!」
男「…………」
男「君、いくらで雇われたの?」
美少女「だから本人だって!!」
男「まぁ、仮に君の話を信じるとして」
美少女「信じるとして、なんだよ」
男「俺は悪い夢を見ているのかもしれない」
美少女「夢じゃねえよ、現実だよ」
男「友が女体化で美少女?ねえよ」
美少女「え?俺、今美少女なの?失礼な事言ってる気もするが許す」
男「本当に夢じゃないのか?」
美少女「だからそう言ってるだろ」
男「ちょっと確かめてくる」
美少女「は……?」
目の前で、俺の友人は赤信号を渡り車に撥ねられて死んだ。
俺はただ、それを見ているしかなかった。道路は、血で赤く染まっていった。
おしまい
男「そ~んなことないわけで」
美少女「何言ってんだお前」
男「んまあなんでもねえよ」
男「とりあえず映画みにいこうぜ、もたついてると上映時間に間に合わねえぞ」
美少女「ん、それもそうだな」
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