ほむら「ヴォオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!!」(119)

ほむら「セイヴォォォオオオ゛オ゛オ゛オ゛!!!」キィィィィン

さやか「す…すごい音圧…」

杏子「え?なに?きこえねえ!」

まどか「ほむらちゃん…かっこいい…!」

さやか「デスボイス…ってやつ?カラオケで歌う奴始めて見た…」

ほむら「便利便利万歳 便利便利万歳 便利便利万歳 人間
便利便利万歳 便利便利万歳 便利便利万歳 人間」

ほむら「ほらビリビリ怒らすか? ビリビリ怒らすか? ビリビリ怒らすか? 人間
ほらビリビリ怒らすか? ビリビリ怒らすか? ビリビリ怒らすか? 人間」

杏子「な…なんだなんだ?」

さやか「早口言葉かよ!」

ほむら「WHAT'S UP 不安材いっぱい 犯罪消えない 永遠(とわ)にッ」(ひどく下品な声で)

……

ほむら「ワッピポォッ!!ワッピポォ!!ワッピポォ!!ァァアアアォォオウウッ!
!!」

ジャ-ン…

さやか「お…おわった…の?」

杏子「あう…」ヘナヘナ

まどか「ほむらちゃん…//」キラキラ

ほむら「ふぅ」ファサッ

ほむら「お…終わりよ。次は誰の番だったかしら」

さやか「あっ…あたしらだ!ほら杏子!しっかりしなさい!」ユッサユッサ

杏子「うぐぐ…」

まどか「ほむらちゃんかっこよかったよ!さっきのやつ、私にも教えてよ!」

ほむら「それはダメよ」

さやか「あたしもやめた方がいいと思う」

まどか「ええー…」シュン

~♪

さやか「あっるっこ~!あっるっこ~!ほら杏子も!」

杏子「わ…私は…」

さやか「あっるくっの~だいっすきぃ~」マイクグリグリ

杏子「んむぅ!」

さやか「どっんどっんゆ~こ~お~」チラッ

杏子「きつねもーたぬきもーでてておいでー…//」

まどか「ウェヘヘ…杏子ちゃんかわいい…」

ジャカジャカン!!

まどか「上手上手~!」パチパチ

ほむら「…」パチパチ

さやか「やあやあやあ~!たはは」

杏子「むむぅ…//」

まどか「歌声と話し声って結構違う人いるけど、杏子ちゃんは歌声スッゴクかわいいね!」

杏子「そ…そうかな…そりゃどうも…」

さやか「うりうり~…その気になってきたかなぁ?」

杏子「よせよ…//」

さやか「それはともかく!まどかちゃんの番だぞー!」

まどか「うっ、うん…ごめんね…まだ決められなくて…ティヒヒ」

まどか「えっと…うんと…」

ほむら「…」ソワソワ

まどか「どうしようかなぁ…」

ほむら「~…」ソワソワ

ほむら「(私もデュエット歌いたい…!)」

さやか「ん…?」チラッ

さやか「(ほうほう…)」

さやか「じゃあ、転校生と2人でデュエッ…」

まどか「これにしますっ!」ピッ

さやか「…デュエル!なんちゃって…ははは」

ほむら「ほむ…」

まどか「へ…へたっぴだったらごめんね!頑張ります!」

~♪

まどか「壊れる程愛しても~…」(イケメンボイス)

まどか「3分の1ぃも伝わらな~い…」(イケメンボイス)

さやか「なっ…なんと…」

ほむら「///」ジワァ

~♪

まどか「純情な感情は空回り~…」チラッ

ほむら「…」チラッ

まどか「!!///あいらびゅさえっ言えないでいる…まいはぁーと…//」

ほむら「!?(目が…目があってしまった…///)」

まどか「my heart…」

~♪

さやか「お…お疲れまどか!超かっこよかったよ!」

杏子「す…すげ…」パクパク

ほむら「…//」プシュ-

まどか「ウェヘ…ウェヘヘ…///」

さやか「な…なぁんだー!上手いなら最初から言ってよー!」

まどか「そんなことないよぉー!ティヒ」

杏子「一周まわったな」

ほむら「…」ポケ-

さやか「転校生は一回休みだね。うーん、杏子は歌いたい曲ある?」

杏子「…びか」

さやか「ん?」

杏子「讃美歌…の…312番…とか」

さやか「んー、あるかな?」ペラペラ

杏子「なっ、ないなら別にいいんだ!全然!歌いたいわけじゃねーし!」

さやか「あ、あった。ほいっ」ピッ

杏子「ええっ!?」アセアセ

~♪

さやか「おっと!歌い出しミスっちゃうかぁー!?」

杏子「(このメロディー…懐かしいな…。親父にも、私の式で聞かせてあげたかった…)」

杏子「スゥ…」

杏子「What a Friend we have in Jesus…All our sins and griefs to bear…」

さやか「…えっ?」

まどか「英語だ…!」

ほむら「…」

……

杏子「In his arms He'll take and shield thee…Thou wilt find a solace there…」

~♪

杏子「しまっ…!(ガチで歌っちまった…)」

さやか「…」

まどか「…」

ほむら「…」

シ-ン…

さやか「なんか、いままでごめんね…」

まどか「ありがとう杏子様…」

ほむら「主よ…」

杏子「なっ、なんだよお前らぁ!!」

さやか「杏子様…」

まどか「杏子様…」

ほむら「杏子様…」

杏子「やめろよ!ばか!そ…そうだ喉かわいた!飲み物頼もう!」

さやか「言われてみれば…ええと」

ほむら「まどかと同じで」

まどか「えっ?えっと、じゃあ…オレンジジュースで」

さやか「もしもーし、はい、オレンジ2つカルピス2つお願いします」


さやか「ふぅ…まさか杏子にあんな音域があるとは…」

まどか「せいぼさまーって感じだったよ!」

ほむら「正直、祈りたくなったわ」

杏子「じょ…冗談はよせよ…」

コンコン

『お飲み物をお持ちしました』

さやか「あ、はい!どうぞー」

マミ「失礼しま…す…えっ!?」

さやか「えっ!?」

まどか「マミ…さん…」

ほむら「…」

杏子「ア-メン」


さやか「どどどっ!どうしてマミさんがここに!?」

マミ「あのっ…ええと…バイトで…えっ?」

まどか「お…お疲れ様です…」

マミ「あ…ありがとう…。でも…えっ?カラオケは来週って…あら…?」



ほむら「ほむっ」ジカンテイシ

ほむら「ここは私の戦場じゃない…」ソソクサ



さやか「あの、そう!転校生がどうしても今日行きたいって…ね?」

まどか「ほ…ほむらちゃんいない…」

杏子「逃げたか」

マミ「あの…私…あれ…?」

さやか「ええと…ええと…」

まどか「そう!みんなマミさんにはカッコイイとこ見せたくて…」

まどか「それで今日みんなでナイショの歌練習してたんです!」

さやか「そ、そうなんですよー!あははー!ね、杏子!」

杏子「いや私は…」

さやか「そうだよね!?」ナミダメ

杏子「そう…だったかなぁ…」

マミ「そ…そうなの…。それなら私が見つけちゃってごめんなさいね…ウフフ」

さやか「い、いえいえ!こちらこそ黙ってて申し訳ないです!」

マミ「そういうことなら、今のは見なかった事にするわねっ!」ウインク

まどか「わ、わあーい!」

マミ「それじゃ、頑張ってね」ガチャ

さやか「…」

さやか「う…うおおおお!心臓止まるかと思った!」

まどか「私も心臓ドキドキだよぉ…」

杏子「隠し事なんてするもんじゃねえなー」

さやか「で…でもなぁ…先輩とカラオケってなんか…ねぇ」

まどか「んー…ちょっと、緊張っていうか、気が抜けないかな…なんて」

さやか「それにマミさんの選曲って、よくわかんないV系?みたいのばっかで」

まどか「ノロイとか、ウツとかちょっと怖いよね…ウェヘヘ…」

さやか「悪い人じゃないだよ!悪い人じゃ!」

まどか「うんうん!すっごくステキな人だよ!」

さやか「ただ…なんかうーんって感じ」

まどか「ティヒヒ…」

杏子「難しい事はわかんねえなぁ」

さやか「はー、なんかビックリしたら冷めちゃったね…はは」

まどか「ちょっとだけ…ほむらちゃん帰っちゃったし…」

さやか「ご飯でも食べに行こっか!」

杏子「行く!」

まどか「了解だよー」

>>75
さやか「悪い人じゃないだよ!→×
さやか「悪い人じゃないんだよ!→◯

さやか「今度はマミさんに鉢合わせちゃわないように…」ガチャ

マミ「あっ!」

まどか「!!」

杏子「oh…」

マミ「私と…鉢合わせない…ように…?」

さやか「いやっ!ここ…これはその!あの!」

マミ「いいの」

さやか「えっ…」

マミ「いいの。私もね、薄々わかってたの。えへへ」

まどか「マミさん…?」

マミ「上級生の私が、年下のあなたたち混ざって遊んでるなんて…」

マミ「あなたたちからしたら、目の上のたんこぶみたいなものよね…」

さやか「ちが…」

マミ「ううん、素直になっていいよ。美樹さん」

マミ「もっと早く気づかなくてゴメンね!私ったら、ダメな先輩ね…あはは」

マミ「それじゃ…今度こそ私は仕事に…」

杏子「それは違うぞマミ!!」

マミ「あなたは…」

杏子「勝手に勘違いして納得してんじゃねーよ!」

杏子「私バカだからさ…うまく言えないけどよ…」

マミ「…」

杏子「お前は…」

マミ「佐倉さ…

杏子「お前はなんかめんどくさいんだよ」

マミ「えっ」

杏子「なんていうか…タイミングが悪いっていうか、めんどくさい」

マミ「あ…う…」

杏子「これがうまく行けば全部まとまるって時に…なんていうか…」

杏子「めんどくさい」

マミ「 」

杏子「あ、いや…悪い…やっぱりうまく言えないや…」

杏子「なんていうのかなぁ…みんなお前のこと嫌いじゃないんだ」

杏子「ただ…えっと…あー…めんどくさい」

マミ「 」

まどか「もうやめてあげてよ杏子ちゃん!」

杏子「えっ!いやでも、ちゃんと誤解は解かないといけないだろ!」

さやか「このままじゃマミさん魔女になっちゃうから!」

杏子「ええー!そんなめんどくさい事はごめんだ!」

マミ「しにたい」

さやか「ほらみたことか!」

杏子「私のせいか!?」

杏子「とにかく!お前はめんどくさいだけだ!別に嫌われてないからな!」

マミ「 」

さやか「マミさん気を確かに!」

まどか「あわわわ…」

杏子「ああもう言葉ってめんどくさいなぁ…!」

マミ「 」パキッ



ほむら「時間切れね」ジカンテイシ

ほむら「やはりカラオケなんかで未来を変える事なんてできない」

ほむら「こんなくだらないことに賭けた私がバカだった…」

ほむら「さよなら、この時間のまどか」


まどか『ほむらちゃんかっこよかったよ!さっきのやつ、私にも教えてよ!』

まどか『.純情な感情は空回り~…』チラッ


ほむら「(今更未練なんて…)」カチンッ

………
……



まどか「おはようほむらちゃん!」

ほむら「おはよう」

まどか「今度ね、私とさやかちゃんと杏子ちゃん、それからほむらちゃん!」

まどか「4人でカラオケに行きたいなって思ったんだけど、ほむらちゃんも…

ほむら「悪いけど、お断りよ」

まどか「えっ…」

まどか「そ…そうだよね…いきなりごめんね…」

ほむら「…」

まどか「…じゃあ、ばいばい」

ほむら「待って」

まどか「え?」

ほむら「提案があるわ」

まどか「どういうこと?」

ほむら「そのカラオケ。巴マミも一緒なら、私も参加させてもらうわ」

まどか「ほっ…ほんとっ!?うん!わかった!さやかちゃんにも連絡するね!」

まどか「えへへ…♪」

ほむら「どうしたの?」

まどか「私ね…ほむらちゃんと一緒に歌ってみたかったんだぁ!」

ほむら「そ…そうなの…?」

まどか「うん!ウェヘヘヘ///」

ほむら「…ふふっ」

まどか「あー!なんで笑うのー!?」

ほむら「ごめんなさい…あんまりまどかが嬉しそうだったから」

まどか「もー!」プンスカ

ほむら「うふふ」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「なに?」

まどか「カラオケ、たのしみだね」

ほむら「……うん、とっても!」


おしまい

まあ、カラオケ当日までの間にシャル戦があるんですけどね

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