恒一「今日からおうちの人がいない?」赤沢「うん…」(781)

恒一を家に連れ込んで既成事実作る感じでお願いします

恒一「家事はどうするの?」

赤沢「……恒一くんに頼みたいなって」

恒一「ちょっと待ってよ!事情ってものが…」

赤沢「女の子を独りにする気?」

恒一「子どもじゃないから平気でしょ?」

赤沢「料理できないんだけどなぁ~」ボソッ

恒一「分かりました...行けばいいんでしょ......」

赤沢「よろしい」

続きを誰か頼んだ

恒一「はあ、仕方ないなあ」ピッピッ

恒一「……あ、もしもし、おばあちゃん?」

恒一「いいって」ピッ

赤沢「ほっ」

恒一「それで、赤沢さんの家族はどのくらいで帰ってくるの?」

赤沢「5日よ」

恒一「えっ、そんなに?」

赤沢「せっかくだから観光してくるらしいわ。有休とったみたいなの」

恒一「それで5日も……」

赤沢「そういうわけだから、よろしくね、恒一くん」

恒一「……はい」

いいですねぇ~

放課後・赤沢宅

ガチャ

赤沢「ここが客室ってことになってるわ。入ってちょうだい」

恒一「うん……」

赤沢「恒一くんにはこの部屋を使ってもらうから。とりあえず、ここに荷物置いちゃって」

恒一「うん……」

赤沢「クーラーも付いてるから、好きに使ってね」

恒一「うん……」

恒一(どうしてこうなった……)

数時間前

赤沢「それじゃ、着替え持って私の家に来てくれる?」

恒一「……え」

赤沢「え――って、ご飯作ってくれるのよね?」

恒一「うん、そうだけど……どうして着替え?」

赤沢「どうしてって、泊まるんでしょ」

恒一「泊まり!?」

赤沢「だって、朝食作りに、わざわざ朝早く私の家まで来るって辛くない?」

恒一「あっ、そうだね……って朝食?」

赤沢「私はそのつもりでお願いしたんだけど……。その様子だと、そこまで考えてなかったのね」

恒一「それはそうだよ……」

赤沢「じゃあどうする? やっぱり、やめとく? 女の子を独りにする?」

恒一「う゛っ……ううん、大丈夫だよ。――いったん家に戻って荷物とってくるよ」

赤沢「ふふ、じゃあ待ってるから」

――――――
――――
――

恒一(やっぱり、この状況は色々とマズイんじゃないかな)

赤沢「布団はここにしまってあるから……」

恒一(今からでも赤沢さんに、朝食は自分で何とかしてもらうように言おう。いざとなれば作り置きって手もある)

赤沢「――恒一くん?」

恒一「あ、あの、赤沢さん」

赤沢「うん?」

恒一「ああ……あの……」

赤沢「うん?」

恒一「…………窓、開けてみてもいいかな?」

赤沢「どうぞ」ニコッ

恒一(言えなかった……)ガラッ

赤沢「ふうん。この部屋、こんなに風通しがよかったのね」

恒一(まあ、うん。ぼくが変な気を起こさなければいいだけだ)

赤沢「そうそう、冷蔵庫の中確認したんだけど、ほとんど空だったわ。後で買い物に行きましょう」

恒一「あ、うん」

恒一(大丈夫、何も問題はない……はず)

赤沢「うふふっ」ウキウキ

キッチン

赤沢「どう?」

恒一「うん、調理器具も調味料も一通り揃ってるみたいだし、こっちは大丈夫だよ」

赤沢「そう、よかった。私、料理なんてしないから全然分からなくて」

恒一「そっか、赤沢さんもなんだ……」

赤沢「? なにが私もなの?」

恒一「うん、見崎も料理は全然しないんだって。レトルトを温めるくらいって、言ってたっけ」

赤沢「……ふーん」

恒一「実際にやってみると楽しいと思うんだけど……。今度、教えてみようかなあ」

赤沢「っ……」

恒一「う~ん、でも、そういうのってやっぱり迷惑かな、赤沢さん」

赤沢「……」

恒一「赤沢さん?」

赤沢「……なに?」イラッ

恒一「えっ、ああ、いや……」

恒一(あ、あれ? 何か……)

赤沢「なに?」

恒一「えっと……赤沢さん、なんか怒ってない?」

赤沢「別に。そんなことないけど」

恒一「でも…」

赤沢「……」ツーン

恒一(怒ってるよ……)

恒一「赤沢さん、ぼく、なにか気に障ることしたかな?」

赤沢「だから、怒ってないって言ってるでしょ」

恒一「でも……」

赤沢「……」プイッ

恒一「うぅ……。あっ、そ、そうだ、赤沢さん、夕飯は何がいいかな?」

赤沢「……」

恒一「なんでも作るよ? ぼくのできる範囲で、だけど」

赤沢「……」

恒一「ほ、ほら、遠慮しないでいいから、ね?」

赤沢「…………ハンバーグ」ボソッ

恒一「え?」

赤沢「ハンバーグ作って」

恒一「……ぷっ」

赤沢「?」

恒一「くっ……あはははっ!」

赤沢「ちょ、ちょっと、なに笑ってるの」

恒一「ご、ごめん。ちょっと……意外なものだったからさ、ハンバーグ……ね」

赤沢「……どうせ子供っぽいとか思ったんでしょ」

恒一「思ってないよ」

赤沢「本当かしら」

恒一「オモッテナイヨ」

赤沢「っ……むかつく」

恒一「ハンバーグだよね? いいよ」クスッ

赤沢「むっ……」

恒一「ごめんね、笑っちゃって。でも、ちゃんと作るから機嫌なおしてよ。ね?」

赤沢「…………うん」

スーパー

恒一「朝食はどうしようか?」

赤沢「私は軽いものでいいわ。そんなに食欲無いだろうし」

恒一「そう? パンでもいいかな」

赤沢「――ええ」

恒一「じゃあ……」

望月「あ」

恒一&赤沢「あ」

望月「榊原くん……と、赤沢さん?」

恒一「望月」

赤沢「も、望月くん……」

望月「え、2人で買い物?」

恒一「ああ、実は――」

赤沢「さっきそこで会ったの」

恒一「えっ」

望月「そうだったんだぁ。榊原くんもこのお店使ってたんだね」

恒一「う、うん。まあ……」

望月「でも、買い物カゴがひとつしかないけど」

赤沢「そ、それは――」

Pipipipi

望月「あっ、電話だ。ちょっとごめんね」ピッ

望月「もしもし?」

恒一「赤沢さん、どうしてあんなウソ言ったの?」ヒソヒソ

赤沢「あまり他の人には知られたくないのよ」ヒソヒソ

恒一「でも、事情を話したら、望月も何か手伝ってくれるかもしれないよ」

赤沢「それは……その、これ以上だれかに邪魔……こほんっ、迷惑かけたくないし……」

恒一「そっか、わかったよ。じゃあ、ぼくからは何も言わない」

赤沢「ええ、そうしてもらえる?」

恒一「りょうかい」

望月「……うん、じゃあすぐに帰るから」ピッ

望月「ごめんね2人とも、ぼく早く買い物済ませて帰らなきゃ」

恒一「そうなんだ、じゃあまた」

赤沢「また学校で」

望月「うん、またね」

トコトコ…

赤沢「……ふぅ」

再びキッチン

恒一「よっと…」ゴトッ

赤沢「恒一くん、私も手伝うわ」

恒一「え? ああ、うん。それはそれで助かるんだけど……赤沢さん、洗濯物とかいいの?」

赤沢「……あ」

恒一「はは、料理は全部ぼくに任せちゃって、赤沢さんは他のことやってていいよ」

赤沢「……そうね、お風呂掃除もまだだったし」

赤沢「じゃあ悪いんだけど、任せちゃっていい?」

恒一「うん、任せちゃってよ」

赤沢「――お願いね」

スタスタ…

恒一「さて、赤沢さんのために、ちょっと気合入れて作ろうかな」

――――――
――――
――

赤沢「美味しい……」

恒一(ホッ、よかった)

赤沢「本当に料理が得意だったのね」

恒一「えぇ、疑ってたの?」

赤沢「そういう訳じゃないけど、ここまでとは思わなかったのよ」

恒一「あはは、そっか。気に入ってもらえたみたいだね」

赤沢「ええ、とても。毎日お願いしたいくらいよ」

恒一「毎日ハンバーグはどうかと思うけど…」

赤沢「じゃあ他の料理も期待していいのかしら」

恒一「あまりハードル上げないでほしいなあ」

赤沢「期待しているわ」

恒一「……頑張ります」

赤沢「くすっ。…………やっぱり、楽しいわね」

恒一「?」

…………。

赤沢「~~♪」キュッ

ジャー…

恒一「あ、食器洗いくらいぼくがやるよ」

赤沢「いいわよ、私が頼んだのは料理のことだけなんだから」

赤沢「それに、こういうこと、ちゃんとできるようにしておきたいの」

恒一「う~ん……そういうことなら……」

赤沢「ああ、それと、お風呂の準備できてるから先に入っちゃって」

赤沢「タオルとか必要なものは用意してあるから」

恒一「え、ぼくが先でいいの?」

赤沢「ええ」

恒一「……じゃあ、悪いけど先に入るね」

赤沢「ごゆっくり」ニコッ

スタスタ…

赤沢「…………よし」

浴室

恒一「はあぁ~」ザブン

恒一(ふぅ、最初はどうなることかと思ったけど、大丈夫そうかな)

恒一「はは、そりゃあそうだよ」

恒一(ぼくは赤沢さんに食事を作りにきてるだけなんだから)

恒一「うん、この調子で5日間乗り切ろ――」

赤沢「恒一くーん」

恒一「っ!」ドキッ

恒一(赤沢さん?)

赤沢「お湯加減はどうかしら?」

恒一「う、うん、ちょうどいいよ」

赤沢「そう…」ゴソゴソ

恒一「?」

シュルッ、パサッ

恒一(何か…嫌な予感が……)

恒一「あ、赤沢さん、ぼくもう上が――」

ガチャッ

赤沢「……」

恒一「……」

恒一「うわああ!」グルンッ

赤沢「どうしたの? 背中向けて」

恒一「どうしたのじゃないよ! なんで入ってきたの!?」

赤沢「背中洗ってあげようと思って」

恒一「はあ? せ、背中って……い、いいよ、もう洗い終わっちゃったし」

恒一(何考えてるんだよ赤沢さん!?)

赤沢「なによ、せっかく私が洗ってあげるって言ってるのに」

恒一「そういう問題じゃなくて……」

恒一「普通じゃないでしょ、ただのクラスメイトの男女が一緒に……お、お風呂なんて…」

赤沢「……別にいいじゃない。ちゃんとタオル巻いてるんだし」

恒一「だから、そういう問題じゃ――」

赤沢「いいからこの椅子に座りなさい。どうせちゃんと綺麗に洗えてないんだから」

恒一「そんなことないと思うけど……」

赤沢「恒一くんがここに座るまで、私は出て行かないわよ」

恒一「じゃ、じゃあぼくが出て――」

赤沢「……」ギロッ

恒一「うっ」

赤沢「……」ジーー

恒一「……わ、わかったよ…」

恒一(ああ、もう、なるようになれ!)

…………。

赤沢「痛くない?」ゴシゴシ

恒一「う、うん、大丈夫。すごく気持ちいい」

赤沢「そう、なら良かった。久しぶりだから加減が分からなくて」

恒一「久しぶりって?」

赤沢「お父さんとか……ね。もう何年も前だから」

恒一「そっか、赤沢さんもそんなことしてたんだ」

赤沢「ええ。またこんなことするなんて、思ってなかったけど」

恒一「まあ……それはそうだろうね」

恒一(ぼくだって、こんなことになるなんて思ってなかったよ……)

赤沢「……相手が、恒一くんだからしてるのよ」

恒一「えっ、う、うん……光栄、なのかな?」

赤沢「そうね、光栄に思いなさい」

恒一「はいはい…」

赤沢「ふふっ」

ゴシゴシ…

恒一「……」

赤沢「……」

…ピタッ

恒一「……」

赤沢「……」

恒一「……?」

赤沢「んっ、恒一くん……」ギュッ

恒一「……え?」

赤沢「恒一くんの背中、意外と大きいのね」ギュウ

恒一「ちょっ、ちょっと…」

恒一(うわっ、うわっ、赤沢さんのおっぱいが背中にぃ!)

赤沢「ん……」ムニュ

恒一(ハッ! こ、これは……マズイ!)ムクムク

恒一「あ、赤沢さん、なにしてるの!?」

赤沢「……」チラッ

赤沢「くすっ、べつに」スッ

恒一「あ……」

恒一(離れた…)

赤沢「――ちょっと抱きついてみただけよ」

恒一(っ……なんだよ、それ)

赤沢「それじゃ、背中流すわよ」

恒一「う、うん…」

シャワー…

赤沢「これでよし」

恒一「ホッ……」

赤沢「じゃあ次は前ね」

恒一「ええっ!? ひ、必要ないよ。背中はともかく、前はちゃんと洗えてるから」

恒一(それに、まだ振り返るわけには……)

赤沢「いいから、こっち向いて?」

恒一「そ、そもそも、赤沢さんは背中を洗いにきたって言ってたじゃないか!」

赤沢「そうだったかしら? まあ、どっちでもいいわ。こっち向きなさい」

恒一「いやだ、これだけは譲れない! 嫌だったらいやだ!」

赤沢「何をそんな子供みたいに意固地になってるのよ」

恒一「大人になってるからだよ!」

赤沢「はぁ? わけの分からないことを言ってないで――ほらっ」グイッ

恒一「わわっ!?」

恒一(だ、ダメだ、逃げよう!)

赤沢「観念しなさ――」

恒一「ごめん赤沢さん!」ダッ

赤沢「きゃっ」

ガタガタッ、バタン

ドタドタドタ!

赤沢「……」

客室

恒一「はぁ、はぁ、はぁ」

恒一(前を洗うとか、赤沢さんは何を考えてるんだよ!?)

恒一(しかも、抱きついてきたり……)

恒一「……」

恒一「そういえば、あの時、ちょっと様子が変だったな…」

恒一「……まあ、何はともあれ、コレが見つからなくてよかった」ギンギン

恒一(こんなもの見られてたら……)ゾッ

恒一「はあ…」

恒一(あ、そういえば、髪を下ろした赤沢さんって初めて見たな)

恒一「……」

恒一「可愛かったな……」

キッチン

赤沢「恒一くん」

恒一「あ、赤沢さん」ドキッ

赤沢「どうしたの、冷蔵庫覗き込んで。――あ、のど渇いちゃった?」

恒一「いや、その、お弁当のこと考えてて、材料の確認を……」

赤沢「お弁当も作ってくれるんだ?」

恒一「うん、そのつもりなんだけど」

赤沢「楽しみね」

恒一「あまり大したものは作れないよ?」

赤沢「ううん、別にそれでも良いわ。恒一くんが作ってくれるから楽しみなの」

恒一「そ、そうなんだ……」

恒一(……)

赤沢「ね、恒一くん、そこで一緒にテレビでも観ない?」

恒一「えっ、いや、ぼくは……」

赤沢「さっき逃げたお詫びだと思って付き合いなさい」スタスタ

恒一「う゛っ」

赤沢「先にソファに座ってて、お茶淹れるから。麦茶だけどね」

恒一「うん…」

恒一(あれ? なんだ、赤沢さん、いつも通りじゃないか…)

恒一(……ぼくも、いつまでも引きずらないようにしないと)

…………。


< ウエェェン!!

恒一「あ~あ、残念」

赤沢「……」ゴクゴク

恒一「ぼくもこの肝試し参加したかったなあ。100万円取れた自信あるんだけど」

赤沢「くすっ、いくら恒一くんがホラー好きでも、あんなに小さい頃だったら無理じゃない?」ス…

恒一「それはどうかな? ぼくがホラーに嵌ったのは結構小さい頃なんだよ」

赤沢「へえぇ、そうなの…」ススス…

恒一「うん、ぼくがドラキュラのビデオを――」

ピトッ

恒一「っ!」ビクッ

恒一(赤沢さん? いつの間に……)

赤沢「……」

恒一(っ、お風呂上りのいい匂いが…)

恒一「あ、赤沢さんっ」

赤沢「ん…」

恒一「ちょっと……近すぎない?」

赤沢「そうね」

恒一「そうね――って」チラッ

赤沢「……」ジー

恒一「っ!?」

恒一(いつから、こっち見てたんだ……?)

赤沢「……」ジー

恒一「う…あ…」

赤沢「ねえ、恒一くん」スゥー

恒一「っ……」

恒一(顔が…近づいて……)

赤沢「恒一くん、私……」

恒一「あ……赤沢さん……」

Piriririri

恒一「わあっ!?」

赤沢「っ!」

恒一「あ……ぼ、ぼくだ」スッ

恒一(怜子さん?)

恒一「ちょっとごめん」スクッ

赤沢「……」

ピッ

恒一「もしもし?」

…………。

恒一「はい、わかってます。おやすみなさい」ピッ

赤沢「……誰から?」

恒一「怜子さんだよ。おばあちゃんにしか事情を説明してなかったからさ。心配してくれたみたい」

赤沢「ふーん……」

恒一「立場上どうのこうの言われたけど、赤沢さんのこと、一応は許可してくれたよ」

赤沢「そう……」

恒一「……」

赤沢「……」

赤沢「ねぇ、恒一くん」

恒一「あ! そ、それとねっ、遅刻しないようにしなさい、だって」

恒一「だから、ぼく明日はお弁当も作らなきゃいけないし、早いけどもう寝るね」

赤沢「え」

恒一「赤沢さんおやすみ!」スタスタ

赤沢「あ……」

客室

ガチャ、バタン

恒一「ふう……」

恒一「な、なんだったんだろ、さっきの……」ドキドキ

恒一(もし、あのまま電話が鳴らなかったら、いったいどうなっ――)

赤沢「恒一くん、入るわよ」ガチャッ

恒一「えっ!?」クルッ

赤沢「……」バタン

恒一「ど、どうしたの?」

赤沢「うん……もうね、こうなったら、いい加減はっきり言ってあげようと思って」

恒一(な……なにを……)

赤沢「すーはー…」

恒一「ごくっ…」

赤沢「恒一くん、好き」

恒一「…………え」

赤沢「返事は?」

恒一「へ、返事って…」

赤沢「私、告白したのよ?」

恒一「あ…」

恒一(やっぱり、今のってそういう……)

恒一「えっと……あの……」

赤沢「はっきり言ってくれない? こう見えて、かなり緊張してるんだけど」

恒一「う、うん、その……どうして、ぼくなのかなって……」

恒一(だってぼくは、来年にはもう……)

赤沢「そうね……一目惚れとは、少し違うと思う。なんとなく、前に会ったような気がして気になってただけ」

赤沢「最初はそれだけだったの。――けど、あなたは <いないもの> にされたのに、私を責めなかったから……」

赤沢「精神的にすごく助かったわ。その後だって、普通に接してくれた」キュッ

赤沢「その内に、一緒に話していて、楽しいって思うようになってた……」

恒一「……」

赤沢「いろいろ言ったけど、結局、何が理由かなんて自分でもよく分からない」

赤沢「大した理由なんてないのかもしれない……。けど、もうどうしようもないのよ」キッ

恒一「っ…!」

赤沢「気づいたら、本気で好きになっちゃってたんだから」ジワッ

恒一(あ、赤沢さん、泣いて…)

赤沢「恒一くん」

赤沢「好き……です」

恒一(赤沢さん……)

赤沢「……」

恒一「ありがとう」

恒一「赤沢さんがそんな風に思ってくれてたなんて、すごく嬉しいよ」

赤沢「そ……それじゃあ――」

恒一「でも、ごめん。ぼく、赤沢さんのこと、そんな風に見たこと無くて……」

赤沢「……」

恒一「我ながら酷い答えだと思うけど、ちょっと、時間もらえないかな」

恒一「赤沢さんのこと、真剣に考えたいから」

赤沢「…………そう」

恒一「今日は……帰るね……」

赤沢「っ……」

恒一「こんな状況じゃ、まともに考え事なんて出来そうにないんだ……」

赤沢「……」

恒一「だから、今日は帰るよ」

恒一「――朝食のことなら心配しないで。ちょっと厳しいけど、明日の朝、ちゃんと来るから」

赤沢「……」

恒一「それじゃあ、ぼく着替えるから――」

ガシッ!

恒一「っ!?」

赤沢「……」

恒一「赤沢さん?」

赤沢「……」

恒一「あの……手、離して……」

赤沢「……」

恒一「あ、赤沢さん?」

赤沢「――ダメ、帰さない」

恒一「え?」

赤沢「……」グイッ!

恒一「うわっ!?」

ドサッ

恒一「ぐっ…」

赤沢「んしょっ」ノシッ

恒一「え? ちょ、ちょっと、赤沢さん!」

赤沢「恒一くん?」

恒一「っ…」ゾクッ

赤沢「そんなに真剣に考えてくれるのは、すごく嬉しいの」

赤沢「だけど私は、そこまで我慢強くない」

赤沢「ここまでしておきながら、恒一くんを帰して、ただ待ってるだけなんてできない」

恒一「ご、ごめん、だけど……」

赤沢「このまま、襲っちゃうから」

恒一「えっ……んんっ!?」

赤沢「ちゅっ、んむ、んんっ……んちゅっ、ちゅっ」

恒一「あ……赤沢さっ……んっ」

赤沢「んっ、ちゅっ、ちゅうぅ……」

恒一(なんだ……これ……)

赤沢「はぁ…ん、ちゅぅ、んっ……ちゅぴ……」

恒一「んん、んぁ……ん、ん、んぅ」ムクムク

赤沢「ちゅうぅぅ……ぷはっ…あ、ふふ。――ねえ、恒一くん?」

恒一「はぁはぁ…」

赤沢「お尻に何かあたってるんだけど……」

赤沢「そんなにキスが気持ちよかったの?」

恒一(……気持ちいい?)

赤沢「どうなってるか見せて」ズリズリ


ズルッ

赤沢「あ」

恒一「――えっ」

恒一(脱がされて……へ?)

赤沢「これが…恒一くんの……」ジーー

恒一「うわぁああ!?」バッ

赤沢「んっ」ギュッ

恒一「あうっ!?」

赤沢「っ……熱い……」

恒一「うっ、ん……」ピクッ、ピクッ

赤沢「ふふっ、恒一くん、ここ握ると大人しくなるのね」ニギニギ

恒一「や、やめっ……離して……」

赤沢「ん、恒一くんの匂い……」クンクン

恒一「なっ!?」カァアア

赤沢「恒一くん……」サスサス

恒一「うあっ! ちょ、ちょっと待っ……あっっ」

赤沢「んっ、んっ……恒一くん、気持ちいい?」シコシコ

恒一「うくっ、んんっ、ど、どうしてこんな……んぁっ」

赤沢「ぬるぬるしたのいっぱい出てきてる……。恒一くん、気持ちいいんだ?」

恒一「っ…」フルフル

赤沢「ふーん、そう…」

赤沢「先っぽの方がいいのかしら」ナデナデ

恒一「ああっ!? あっ、うっ、うああっ!」ビクンッ

恒一(ま、まずい!?)グルッ

赤沢「あ」

恒一「くっ…」バタバタ

赤沢「こら、逃げない」ダキッ

恒一「はうっ!?」

恒一(う、後ろから……)

赤沢「四つん這いになって逃げるなんて、ちょっと情けないわよ」クスクス

恒一「あ、赤沢さん……離してっ……」ブルブル

赤沢「いやよ、帰さないって言ったでしょ。それに、こんな格好のままどこに行くつもりなの?」

恒一「ううっ…ゆ、許して……ぼく、このままじゃ……」

赤沢「出ちゃう?」

恒一「っ……」コクコク

赤沢「いいわ……」

赤沢「出しちゃいなさい。見ててあげるから」シコシコ

恒一「んっ、あっ、んん、出るっ……ダメだって、赤沢さんっ!」

赤沢「うん、我慢しないで……早く出しちゃお?」シュッシュッ

恒一「はぁっ、うっ……」

赤沢「ほら、先っぽも弄ってあげるから」キュッキュッ

恒一「くっ!? うっあ、ああっ!」

赤沢「うふふ、恒一くん、かわいい……♪」ニチャニチャ

恒一「うっあっ、あっ! で、出るっ!?」

ドビュウッ!

赤沢「きゃっ!」

恒一「うっっ、ううっ……」

ビュッ! ビュッ! ビュウウッ!

赤沢「出てる……恒一くんの……」

恒一「うぁ、ああぁ……」

ピュッ、ピュッ

恒一「はぁはぁはぁ」

赤沢「すごい量……くすっ、いっぱい出してくれたのね…」ナデナデ

恒一「はあ…はあ…」

赤沢「恒一くん、どうだった?」

恒一「っ……赤沢さん!」ガバッ

赤沢「っ!」


ドサッ

恒一「だ、ダメだって言ったのに……ぼく……」

赤沢「恒一くん……」

恒一「ハァハァ」

赤沢「……我慢しないで?」

恒一「っ……」

赤沢「最初から既成事実、作るつもりだし」

恒一「さ、最初から……?」

赤沢「それに、我慢できないのは私もなの……」モジモジ

恒一(あっ、赤沢さんも……)

赤沢「恒一くん、しよ?」

恒一「……」ゴクリ

…………。

恒一「……ここかな」クチュッ

赤沢「んっ……たぶん、そこ」

恒一「い、いくよ、赤沢さん」

赤沢「――ええ」

恒一「っ…」チュプッ

赤沢「んっ、ん……」

ヌププ…

赤沢「んんっ……こ、恒一くんのが、入って……」

恒一「くっ、うぁ……」

恒一(こ、こんなに気持ち良いなんて……)

ズプッ

赤沢「いっ……つ……んっ……」

恒一「えっ、赤沢さん?」

赤沢「はっ、あっ……や、やっぱり…痛いものなのね」ブルブル

恒一「あ、ああ…赤沢さん、ごめん……」

赤沢「どうして……恒一くんが、謝ってるの」

恒一「だ、だって、赤沢さんこんなに……」

赤沢「いいの、私のことは気にしないで。んっ……動いて、気持ちよくなって?」

恒一「っ……ど、どうしてそこまで」

赤沢「言ったでしょ――」

赤沢「恒一くんのこと、本気で好きになっちゃった、って」ニコッ

恒一「あ…」

赤沢「私のこと、少しでも好きになってほしいから……身体だけでも、好きに…」

恒一「赤沢…さん……」

赤沢「ふぅ、ふぅ……」

恒一「……こんなの、卑怯だよ」

赤沢「んっ…」

恒一「こんなに好きって言ってくれて、こんなことまでして頑張ってくれてるのに――」

恒一「好きにならないなんて、ぼくには無理だよ…」

赤沢「恒一、くん……?」

恒一「赤沢さん。ぼくも、赤沢さんのこと……好きになっちゃったよ」

赤沢「え…えぇっ……」

恒一「……」

赤沢「…………ぐすっ」

恒一「あ、赤沢さん?」

赤沢「ごめんなさい……。嬉しくて……ううぅ……」

赤沢「ふぐっ、恒一くんが好きって言ってくれたぁ」

赤沢「ううっ、ぐすっ……うっ、うぅ……うれしい……」

恒一「赤沢さん……」ギュッ

…………。

恒一「赤沢さん、大丈夫?」

赤沢「ええ。ありがとう、待っていてくれて」

赤沢「もういいわよ、動いて?」

恒一「あ、いや。今日はもういいよ」

赤沢「え……ど、どうして」

恒一「赤沢さん、まだ痛いでしょ。辛い思いさせたくないから」

赤沢「……優しいわね。動いていいって言ってるのに」

赤沢「いいわ、私が動いてあげる」ムクッ

恒一「えっ?」

赤沢「恒一くんは、そのまま――座ったままでいいから」

赤沢「しばらく、掴まらせて?」ギュッ

恒一「あ……」

赤沢「はぁ、恒一くん、動くわね……」ヌチュッ

恒一「うあっ、あ、赤沢さんっ」

赤沢「んっ、うくっ、はあ……んんっ……」ヌチュヌチュ

恒一「そんなに、うぅ……無理しないでよ」

赤沢「私はいいって……言ってるでしょ」

赤沢「それに、私も……少し、よく……やっ、ん……」

恒一「うぁ、あ、赤沢さん…?」

赤沢「はあ、はあ……恒一くんは、気持ちい…」

恒一「う、うん、気持ちいい……けどっ……」

赤沢「けど?」

恒一「すぐ、出ちゃいそうで……んっ……」

赤沢「んぁ、あっ、ん、いいわ、そのまま……出して…」

恒一「なっ……そんなこと、んんっ……できないよ」

赤沢「んっ、いいの。今日は、大丈夫だから……」

恒一「だ、だけど……」

赤沢「やっ、あっ、ああっ……んはっ……」ヌチュッジュプッ

恒一「っ!? ま、待って赤沢さん! ホントに出ちゃう!」

赤沢「んふぁ、んっ、だから……早く、出しなさいよっ」

恒一「く、うぅぅ……」

赤沢「んふっ、やんっ、いい……恒一くん、我慢しないで? だして、いいんだから……」

恒一「うっくっ、うあっ!」

恒一(ダメだ、も、もうっ!?)

赤沢「あんっ、やっあ……恒一くっ、あっ、ふっ……恒一くん!」

恒一「で、出るっ! 赤沢さんっ……赤沢さんっ!」

赤沢「んひゃっ!?」

びゅびゅっ! びゅるるる!

赤沢「あっ、あああっ……すごい……恒一くんのが中で……ふあぁ……」

びゅっ、びゅっ

恒一「うぁっ……赤沢さん」

赤沢「んっ、はあ、恒一くん……ちゅぅ」

恒一「んん……」

赤沢「ちゅっ、んぅっ、ちゅぷっ……」

恒一「はぁはぁ、赤沢さん……」

赤沢「恒一くん……」ギュウゥ

…………。

翌朝

Pipipipipi

恒一「うっ……ん……」ピッ

恒一「……お弁当、作らないと……」モゾッ

赤沢「うぅ~ん……」モゾモゾ

恒一「っ!」

赤沢「ん……すぅ、すぅ……」

恒一「あ」

恒一(そうか、あのまま一緒に寝ちゃったんだっけ……)

赤沢「すぅ、すぅ……」

恒一「……赤沢さん」ナデナデ

赤沢「んぅ……んふふっ……」

恒一「か、可愛い……。――あっ」ムクムク

恒一(いかんいかん、早く起きよう)バサッ

ダイニング

赤沢「……恒一くん」

恒一「あっ、起きたんだね。おはよう、赤沢さん」ジュー

赤沢「お、おはよう…」

恒一「もう少しで朝食できるから、座って待ってて?」

赤沢「うん…」

…………。

赤沢「昨日のこと、覚えてる」

恒一「……うん」モグモグ

赤沢「そう…。あの、恒一くんは――」

恒一「赤沢さん」

赤沢「な…なに?」

恒一「知ってると思うけど、ぼくは、来年には東京に戻らなきゃいけない」

赤沢「それは……」

恒一「それでも、いいの?」

赤沢「えっ」

恒一「それでも、その……ぼくのカノジョになってくれる?」

赤沢「っ! うん……うんっ! 当たり前でしょ!」ガタッ

恒一「そっか。は、ははは……よかったぁ」ホッ

赤沢「そ、それじゃあ……」パァアア

恒一「あはは、うん…」スッ

赤沢「?」

恒一「――握手」

赤沢「あっ……う、うんっ」ギュッ

恒一「よろしくね、赤沢さん」

赤沢「こちらこそ…よろしく、恒一くん」

通学路

恒一「赤沢さん、あの…このことはクラスのみんなには内緒にしたいんだよね?」

赤沢「うん、この共同生活が終わるまでは……ね。邪魔されたくないし」

恒一(――邪魔?)

恒一「だ、だったら、手、離したほうがいいんじゃないかな? 誰かに見られたら…」

赤沢「大丈夫よ、まだ学校からは離れてるから」

恒一「……」

赤沢「~~♪」

恒一「……うん、それもそうだね」ギュッ

赤沢「うふふっ♪」

鳴「……」ジー

恒一「…………はっ!?」

赤沢「えっ!?」


パッ

鳴「……」

恒一「お、おお、おはよう、見崎」アタフタ

赤沢「こ、こんなところで会うなんて珍しいわね」アセアセ

鳴「……手、繋いでなかった?」

赤沢「っ…!」

恒一「き、気のせいじゃないかなあ……」

鳴「気のせい……そうね。そんなこと、あるはずないし……」

赤沢「ほ、ほらっ、ゆっくりしてると遅刻するわよ」

恒一「そ、そうだよ。見崎、急ご?」

鳴「……うん」

昼休み・教室

勅使河原「ん?」モグモグ

望月「? どうしたの?」

勅使河原「ああ、いや、サカキと赤沢の弁当が一緒だな……と」

恒一「むぐっ!?」

鳴「え」

望月「あ、ホントだ」

赤沢「あ、あら? き、奇遇ね、恒一くん」

恒一「ゴクゴク、ぷはぁ……そ、そうだね」

望月「そういえば昨日、一緒にスーパーにいたよね。――ひょっとして、あの時、何か安かったのかな?」

恒一「え? う、うんっ、そう! 買うもの買うもの、赤沢さんと次々かぶっちゃってさ」アハハ

赤沢「そ、そうだったわね。結果的に、似たお弁当ができちゃったのね」

勅使河原「いや、似てるってより、まったく同じなんだが……」

恒一「す……すごい偶然だよねぇ」

赤沢「そうね、偶然ね」

鳴「ふうん…」

綾野「泉美ー!」

赤沢「あら、彩。どうしたの?」

綾野「いやー、すっかり訊くの忘れてたんだけど、昨日はどうして部活休んだの?」

赤沢「えっ!?」

綾野「千曳先生に訊いても家庭の事情、としか教えてくれないし……何があったの?」

赤沢「そ、それは……」

綾野「――あれれ? こういっちゃん、今日はお弁当2つなの?」

恒一「へっ? あ……こ、これは……」

綾野「ああ、泉美のか。えっ、でも……」

鳴「よく見て、片方は榊原くんので、もう片方は赤沢さんの」

綾野「?」

鳴「つまり、榊原くんと赤沢さんのお弁当の中身が――まったく同じなの」

綾野「…………へぇ」

鳴「おかしいよね」

綾野「そだね……」

勅使河原「確かに、な」

望月「そういえば、あの時、買い物カゴは一つだったね」

赤沢「な、なによ?」

恒一「別に何もおかしいことなんて……」

ジーー…

恒一「うっ…」

赤沢「っ…」

綾野「ねぇ、2人とも。いくつか…質問に答えてもらえる?」ニコッ

恒一「……」

赤沢「……」

恒一(共同生活終了まであと四日)

恒一(赤沢さん、とても隠し通せるとは思えないよ……)



1日目終了

屋上

恒一「何とか切り抜けたね」

赤沢「ええ……でも、納得はしてないでしょうね」

恒一「だよね…」

恒一(あの後――)

恒一(4人に質問攻めにされたぼくらは、赤沢さんの演技力とぼくの嘘か本当か微妙なラインの言い訳であの場を切り抜けた)

恒一(ちなみに、赤沢さんが部活を休んだ理由については、母親が少し遠くの病院に入院してお見舞いに――ということにしたんだけど…)

恒一「あんなに簡単に入院させてよかったの?」

赤沢「それについては迂闊だった。もう少しマシな嘘にしておきたかったわね……」

赤沢「とにかく、これからはお互い気をつけましょう」

恒一「そうだね。あと、千曳さんには、もう一度しっかり他言しないよう云った方がいいね」

恒一(ぼくも怜子さんに言っておかないと……)

赤沢「ええ、そのつもりよ」

恒一「それと、一緒に帰るのはやめておこう?」

赤沢「――えっ」

恒一「それこそ赤沢さんの家に入っていくのを誰かに見られでもしたら、ね」

赤沢「え、ええ……そうね……」

恒一「そんな寂しそうな顔しないでよ。今日もちゃんと赤沢さんの家行くから」

赤沢「……寂しそうな顔なんて、してない」

恒一「そう? ぼく、鏡もってるんだけど…」ゴソゴソ

赤沢「え」

恒一「冗談だよ」クスクス

赤沢「……あのねぇ……恒一くん」

恒一(ちょ、調子に乗りすぎたかな……)

恒一「赤沢さん、ごめ――」

チュッ

恒一「っ!」

赤沢「ちゃんと、今日も来るのよ? 待ってるんだから……」

恒一「う……うん」

赤沢「じゃ、後でね」

スタスタ…

ガチャッ、バタン

恒一「赤沢さんにも気をつけないと……」ドキドキ

┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /

  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。
       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ

この時間帯の保守間隔ってどんなもんだっけ?

>>284
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

放課後・赤沢宅

ピンポーン

ガチャッ
赤沢「はい。あっ」

恒一「赤沢さん、お邪魔しま――」

赤沢「お帰りなさい恒一くん」ダキッ

恒一「あ……うん、ただいま」ギュッ

赤沢「ご飯にする? お風呂にする? それとも私?」

恒一「……ノリノリだね」

赤沢「せっかくのシチュエーションだしね。でも、今のは本当に訊いたのよ?」

恒一「え……って、ご飯はぼくが作るんだけど」

赤沢「あっ、そうだったわね…。恒一くんと結婚したらこの台詞は使えないかな?」

恒一「け、結婚っ!?」

赤沢「ふふっ」

恒一(からかってるのかな…)

恒一「とりあえず、ぼくがご飯を作るね」

赤沢「そう……残念」

恒一「な、なにが?」

赤沢「――さあ?」

…………。

赤沢「ごちそうさま、おいしかったわ」

恒一「もうぼくの料理の腕を疑わないよね?」

赤沢「最初から疑ってなんていないわよ」

恒一「そうだっけ?」

赤沢「ほらほら、早く片付けちゃいましょ。終わったらお風呂入っちゃいなさい」

恒一「はーい」

浴室

恒一「はあぁぁ」チャプチャプ

恒一(早くもこの生活に順応しかけてるような……まあ、別にいいんだけど)

恒一(問題は学校のほうだよなあ)

恒一(まさか、綾野さんまであんなに食いついてくるなんて……)

恒一(みんなにバレたらどうなるんだろ?)

恒一(例えば……見崎にバレたら……)

恒一「…………っ!?」ゾクッ

恒一(な、なんだ?)

シーン…

恒一「……」

恒一(変な妄想をするのはやめよう)フルフル

恒一「んん~~」ノビー

恒一「はあ……」

恒一(あ、そういえば、昨日も同じような流れでお風呂に……)

恒一(じゃあ、この後は?)

恒一「……はは、まさかっ」

赤沢「恒一くん、入るわね」ガチャ

恒一(またっ!? って、はやっ!)

バタン

赤沢「どう? お湯加減は」

恒一「も、問題ないよ…」チラッ

赤沢「そう。ところで、私がここにきた理由は分かってるわね?」

恒一「……背中を洗うため?」

赤沢「半分正解ね」

恒一「半分?」

恒一(……半分)

赤沢「さ、分かってるなら座って」

恒一「はぁ、どうせ抵抗しても無駄なんでしょ」

赤沢「わかってるじゃない」クスッ

…………。

シャワー

赤沢「はい、おわり」

恒一「あ……ありがとう」

恒一(くっ、またしても…)ビキビキ

赤沢「じゃあ前洗うわよ」

恒一(きたっ!?)ドキッ

恒一「そ、それじゃあ、ぼくはこれで」ガタッ

赤沢「はい逃げない」グッ

恒一「あ、あれっ?」

恒一(肩を押さえ付けられて……立てない!?)

赤沢「昨日は逃げたんだから、今日は大人しく洗われなさい」ググ…

恒一「でも……」

赤沢「ソレのことなら、とっくにバレてるわよ。昨日もおっきくしてたわね」

恒一「し、知ってたのっ?」アタフタ

赤沢「バレてないと思ってたの?」

恒一「……」

赤沢「そういうことだから、逃げないで?」

恒一「……はい」


ヌルヌル…

赤沢「んっん、んっ」

恒一「あ、赤沢さん……」

赤沢「んー?」

恒一「なんで……手で洗ってるの?」

赤沢「不満?」

恒一「そうじゃけど、背中のとき、スポンジ使ってたよね」

赤沢「気にしないで」

恒一「……んっ」

赤沢「ふふっ♪」ニュルンッ

恒一「あっ…あとっ!」

恒一「どうして、こんな洗い方してるの?」

赤沢「どういうこと?」

恒一「だって……これって、完全に後ろから抱き着いてるよね」

赤沢「それがなに?」

恒一「だ、だからさ……胸が……背中に……」

赤沢「私は気にしないけど」ニュル、ヌチュ

恒一「っ! そ、それともうひとつ!」

恒一「――赤沢さん、タオル……ちゃんと巻いてる?」

赤沢「んーん」

恒一「なっ!?」

恒一(や、やっぱりそうなのか! じゃあ背中に当たるコレは……)


ムニュッ

恒一(くっ…いったいいつから……)

赤沢「それで?」

恒一「え――それで?」

赤沢「恒一くんは、どうなっちゃうの?」

恒一「えっ?」

赤沢「コレ」ギュム

恒一「はうっ!?」

赤沢「――どうするの?」

恒一「あ、赤沢さんっ……」

赤沢「1回、出しちゃおっか?」

恒一「ゴクッ…」

リビング

恒一「はあ……」グデーン

恒一(さ、3回も、手で……うう……)カァアア

恒一(のぼせそうだからって、先に上がらせてくれたのは助かったけど)

恒一「気をつけようって、思ったばかりだったのに……」

ガチャ

赤沢「ふぅ、さっぱりした」パタパタ

恒一「あっ」

赤沢「あら、恒一くん。ソファで寝てたの?」

恒一「ご、ゴメン、ちょっと疲れちゃって」

赤沢「くすっ、そう。――そのまま寝ちゃわないようにね」

恒一「大丈夫だよ、もう起きるから」ムクリ

赤沢「お茶淹れるけど、飲むわよね?」

恒一「ああ、うん」

…………。

恒一「……」ゴクゴク

赤沢「……」ゴクッ

< ツギノニュースデス

恒一「……」コトッ

赤沢「……」コトッ

恒一「……」

赤沢「……ふぅ」

恒一「っ……」

赤沢「恒一くん」

恒一「は、はい」

赤沢「い……イチャイチャしましょう」

恒一「……はい?」

赤沢「……」

恒一「具体的には……何を?」

赤沢「キス……とか?」

恒一「……」

恒一(考えてなかったんだ……)

赤沢「えっと、どうしよう……」オロオロ

恒一「……クスッ」

恒一(さっき散々、好き放題やってくれたくせに……)

恒一(ひょっとして、あの体勢だったのは、恥ずかしかったからなのかな)

恒一「……」スッ

赤沢「えっ?」

恒一「赤沢さん、好きだよ」

赤沢「っ……」カァアア

恒一「んっ……」

赤沢「んふっ、んぅ、んむっ、んちゅ……」

恒一(抵抗しない……キスでいいみたいだ)

赤沢「はあ……んっ、んんぅ、ちゅ……」

恒一「赤沢さん……」

赤沢「んふぁ……はぁ、んん、ちゅぅ……」

恒一「はあ……」

赤沢「はぁはぁ……恒一くん……」ニコッ

恒一「あっ……赤沢さん、可愛い……」サッ

赤沢「ふぇ?」

ナデナデ

赤沢「ちょ、ちょっと…恒一くん?」

恒一「うん?」

赤沢「なに……してるの」

恒一「イチャイチャ?」

赤沢「こ、こんなのが?」ニヨニヨ

恒一「くすっ、でも、赤沢さん嬉しそうだけど」

赤沢「っ……そんなこと……」

恒一「?」

赤沢「…………うん」

恒一「ははっ」ナデナデ

赤沢「んふ……♪」

翌日・キッチン

恒一(結局、昨日の夜は何もなかった)カチャカチャ

恒一(なぜなら、頭を撫でてる内に赤沢さんが寝ちゃったから!)

恒一(そのまま赤沢さんを部屋に運んだだけで済ませたぼくを、誰か誉めてほしいよ)ジュージュー

恒一「ま、3回も出してればね」アハハ

恒一「そう、決してぼくに意気地が無かったわけじゃ――」

ガチャッ

赤沢「あふっ……恒一くん、おはよ」

恒一「ああ、おはよう、赤沢さん」

赤沢「……恒一くん、昨日は……」

恒一「うん、赤沢さん、あのまま寝ちゃったからね。部屋まで運んだんだよ」

赤沢「それだけ?」

恒一「そうだけど……」

赤沢「ふーん…………ヘタレ」

恒一「う゛っ!」グサッ

赤沢「さ、洗濯しないと」スタスタ

恒一「……」

誰かにスレ立て代行頼んでいい?

>>366
へい お題を

>>367
恒一「お泊まり会?」

で頼む

通学路

赤沢「うーん……」キョロキョロ

赤沢「よし、恒一くん」チョイチョイ

恒一「うんっ」タタタッ

赤沢「ふぅ。登校中はともかく、家を出るところを見られたら終わりね」

恒一「そうだね。あ、はい、鍵」チャリッ

赤沢「ん」

トコトコ…

恒一「昨日は途中で見崎に見つかったから、今日は手、繋がない方がいいね」

赤沢「……うん」

恒一「う~ん……やっぱり、みんなに言っちゃう?」

赤沢「ううん、我慢するわ」

恒一「くすっ、そっか」

綾野「おはよー!」

恒一「えっ?」クルッ

赤沢「あ、彩、小椋」

小椋「おはよ、2人とも」

恒一「う、うん。おはよう、綾野さん、小椋さん」

赤沢「おはよう……」

綾野「ねぇ……こういっちゃん」ニコニコ

恒一「ん、なに?」

綾野「こういっちゃん、あっちから歩いてきたよね?」

恒一「そうだけど……」

綾野「でも、こういっちゃんの家って、こっちじゃない?」

恒一「っ……それは、ちょっと寄るところがあって……」

恒一(なんで知ってるんだろ? クラス名簿かな)

綾野「ふーん」

恒一「ゴクリ…」

綾野「そういえば、あっちって泉美の家の方角だよね?」

赤沢「……それがなに?」

綾野「べつにぃ」ニコニコ

小椋「ちょっと、榊原くん」ヒソヒソ

恒一「な、なに?」

小椋「彩の様子が変なんだけど……なんかあったの?」

恒一「さ、さあ。どうしたんだろ……」ダラダラ

小椋「?」

鳴「――おはよう」

恒一「み、見崎……」

赤沢「っ……でたわね……」

綾野「あ、聞いてよ見崎さん」

鳴「どうしたの?」

赤沢「くっ…」

恒一(もう、無理かもしれない……)

小椋「??」



2日目終了

おとさせない

赤沢「それじゃあ、今日は勅使河原の家に寄ってからくるの?」

恒一「そうなるね。まあ、ゲームして遊ぶだけだろうけど」

赤沢「……本当に勅使河原だけよね?」ジトッ

恒一「う、うん、そうだよ」

赤沢「なら、いいわ」

恒一「ごめんね。でも、夕食はちゃんと作るから心配しないで」

赤沢「ええ、じゃあ、待ってるわね」

赤沢(心配してるのはそこじゃないの……)

キタ━(゚∀゚)━!

赤沢「それと、帰るときは細心の注意を払うのよ。誰かにつけられでもしたら……」

恒一「わかってるよ。――けど、いくらなんでも、つけられるなんてないよ」

赤沢「……」

恒一「そ、そうだよね?」

赤沢「ないとは……言い切れない」

恒一「……」

赤沢宅

ガチャ

赤沢「ただいま」バタン

赤沢「はあ…」

赤沢(洗濯もの、畳まなきゃ……)スタスタ

…………。


バサッ、パタ、パタ…

赤沢「ふぅ……」

赤沢(本当なら、今みたいに一人だったのね)

赤沢「まさか、こんなことになるなんて……」

赤沢(ダメ元で頼んでみて、ホントによかった……まあ、多少強引ではあったけど)

赤沢「本当に私……恒一くんと……」

赤沢「っ……」

赤沢(自慢したい――)

赤沢(彼に好意を寄せているだろう友達に、クラスメイトに――)

赤沢(恒一くんは自分のものなんだっ、て……)

赤沢「独り占めにしたい」

赤沢(恒一くん……)

赤沢「……」

赤沢「でも、どうして昨日は……あっ」パサッ

赤沢「恒一くんの、パンツ……」

赤沢「もう、洗濯しちゃったけど」キュッ

泉美の部屋

赤沢「はぁ、んっ……うぅ、あっ、んふぁ……」

赤沢(そういえば、胸……まだ触って貰ってない)ムニムニ

赤沢「んっ、んくっ、んふぅ、んっ、んっ……」

赤沢(大きいの……好きじゃないのかしら?)

赤沢「くっ、んっ、んうぅ、はぁはぁ、ふぁ」クチュクチュ

赤沢(恒一くん、どうして昨日は)クンクン

赤沢「はぁんっ、んぁ、あふぁ、いっちゃう……いちくんっ」

赤沢「あんっ、あぁ、恒一っ、恒一……くんっ、私っ、あぁん!」

ガタッ

赤沢「んあっ、いやっ、だめ、いっちゃっ……恒一くんっ、んあはぁぁぁ!!」ビクンビクン

赤沢「はぁはぁはぁ……」

赤沢「恒一くん……まだなの……?」

…………。

ダイニング

ガチャッ

赤沢「……えっ!? 恒一くん?」

恒一「ああ、赤沢さん。晩ご飯、もう少しでできるよ」コトッ

赤沢「い、いつ、帰ってきたの?」

恒一「う~ん、3、40分くらい前かな」

赤沢「そう……」

恒一「呼んでみたんだけど、返事が無かったからさ、赤沢さん寝てるのかなって思って」

赤沢「え、ええ、寝ちゃったみたいなの。ごめんなさい」

恒一「くすっ、別にいいよ」

赤沢「あっ、私、お風呂の準備してくるわね」

恒一「うん、いってらっしゃい」

ふぅ…

 ヽ | | | |/
 三 す 三    /\___/\
 三 ま 三  / / ,、 \ :: \

 三 ぬ 三.  | (●), 、(●)、 |    ヽ | | | |/
 /| | | |ヽ . |  | |ノ(、_, )ヽ| | :: |    三 す 三
        |  | |〃-==‐ヽ| | .::::|    三 ま 三
        \ | | `ニニ´. | |::/    三 ぬ 三

        /`ー‐--‐‐―´´\    /| | | |ヽ

2時から夕方まで戻れなくなった

マカセロー

落ちたら立て直す

あとネタ切れしそうだからなんかあったら書いてって

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

トントン

小椋「やばっ」

有田「早く早く!」ガサゴソ

綾野「ど、どうしたのこういっちゃん」スゥ

恒一「いやオヤスミくらい言おうと思ってさ」

赤沢「勅使河原…さっきのでかい声はなに?近所迷惑よ」

勅使河原「ああすまん…」

恒一「あんま遅くまで起きてないようにね、おやすみなさい」

\おやすみなさ~い/

多々良「危なかったですね…」

見崎「…危機一髪」

杉浦「……」ペラッ

綾野「多佳子も興味津々ってかんじ?」

杉浦「…そんなんじゃないわよ」

がああああすまん誤爆しました

浴室

恒一「赤沢さっ、あっ、ああっ……」

赤沢「うん、いっぱい出していいのよ」

赤沢(恒一くんを洗うのは、これで3回目)

恒一「で、でもっ……」

赤沢「くすっ、我慢してるの?」

恒一「ううっ、あぁぁ……」

赤沢(恒一くんは知っているかしら――)

赤沢(私が……恒一くんが必死に我慢している姿を見るのが、大好きだってことを)

赤沢(鏡越しに、その顔を見られていることを)

赤沢「我慢したって、ダメなんだから……」

恒一「くっ!? ああっ、あっ……」

赤沢(余裕のない、可愛いこの声を、ずっと聞いていたい……)

恒一「あぁ、そんなにされたらっ……もうっ……」

赤沢「恒一くん、出して……私の見てる前で、イクとこ見せて……」

恒一「ああっ、出るっ……赤沢さっ……ううっ!?」

どくん!!

赤沢「あっ」

どびゅう!!

赤沢「うふふっ」

びゅるっ! びゅっ! びゅっ!

恒一「はぁはぁはぁ……」

赤沢「恒一くん、気持ちよかった?」

恒一「っ……」コクン

赤沢「くすっ、正直ね――」

赤沢「正直な恒一君にご褒美よ……」

ギュッ

恒一「あっ……」

赤沢「もういっかい、してあげる」

恒一「ちょっ、ちょっと待っ、うぅっ」

赤沢「うふふ、恒一くん……先っぽ弄られるの好きだったわね」

ムニッ

恒一「うっあっ!? あっ、あっ……」

赤沢(意外と頼りがいがあって、たまに私をからかう恒一君が、こんなに……)

恒一「あっあ、あかざわっ……赤沢さっ……ん……」

赤沢(無理やり気持ちよくさせて、私を呼んでくれるのが嬉しい。いつ、泉美って呼んでくれるのかしら?)

恒一「あっ! ああっ!」

赤沢(私は、おかしいのかもしれない――)

赤沢(こんな風に悶える彼を見て胸がいっぱいになる、なんて……)

赤沢「恒一くん、大好き……」

…………。

リビング

ガチャッ

赤沢「恒一くん……って、またソファで寝てるの?」

恒一「すぅ、すぅ……」

赤沢「あ……」

赤沢(眠ってる?)

恒一「すぅ、すぅ……うぅ、赤沢さん……もう…出ないよ……」

赤沢「…………少しやりすぎたかしら」



3日目終了

教室

綾野「こういっちゃん!」

恒一「あ、綾野さん」

綾野「放課後、ちょっと時間あるかな?」

恒一「えっ、放課後……」

綾野「うん、2、30分でいいんだけどさ、空いてない?」

恒一「あ、それくらいなら大丈夫だよ」

綾野「ホント? じゃあ、屋上にきてね、待ってるから」

恒一「屋上?」

綾野「ちょっと、話したいことがあって……」

恒一(屋上で話って、ここじゃ話し辛いことなのかな……)

恒一「わかった、じゃあ放課後に屋上だね」

綾野「うん…………ちゃんと来てね?」

放課後

恒一(ふぅ、今日は何事も無く終わったなあ。相変わらず、見崎と綾野さんの様子は変だったけど……)

恒一(綾野さんか……)

赤沢「それじゃあ恒一くん、また後でね」

恒一「うん、また後で」

スタスタ…

恒一「……さてと」

スタスタ…

赤沢「……」

屋上

ガチャッ、バタン

綾野「あ、きたきた」

恒一「お待たせ、綾野さん」

綾野「ちゃんと来てくれたんだね」

恒一「約束したからね。――それで、何の話なの?」

綾野「……うん」

綾野「それじゃあ早速なんだけど……」

恒一「?」

綾野「あたし、こういっちゃんのこと……好き……なんだよね」

恒一「っ――!」

綾野「えへへっ」テレテレ

恒一「……」ズキッ

綾野「好きになったのは結構前なんだけど、やっぱりこういうのって、なかなか……ね?」

綾野「けど、なんか最近、泉美と仲良しみたいだからさ。ちょっと焦ったというか……」

恒一「あ……」

恒一(それで、あんなに色々……)

綾野「だから、さ。その……」

綾野「あたしと……付き合ってくださいっ!」ペコッ

恒一「……」

恒一(綾野さんが……ぼくを……)

綾野「……」チラッ

恒一(くっ…)

恒一「……ごめん」

恒一「ぼく、じつは赤沢さんと……」

綾野「っ……」

恒一「……」

綾野「あ……ああ! なんだ、やっぱりそうだったんだ」

恒一「うん……」

綾野「そっかそっか、それじゃあ仕方ないね」アハハ

恒一「……」

綾野「じゃあいいや。ごめんね、こんなところに呼び出しちゃって」

恒一「ううん……」

綾野「あたしの話はこれでおしまい。もう帰っていいよ?」

恒一「ごめん……綾野さん。けど、嬉しかったよ……」

綾野「……」

恒一「じゃあね……」クルッ

スタスタ…

綾野「っ…」タタッ

ギュッ!

恒一「っ!?」

恒一(綾野さん……?)

綾野「ねぇ、こういっちゃん――」

恒一(っ! 耳元で……)ゾワッ

綾野「あたしと、浮気しよっか?」

恒一「……え」

綾野「……」ギュウ

恒一「何言ってるの、そんな……冗談……」

綾野「本気で言ってるんだけどなぁ」

恒一「……綾野さん、離して」

綾野「やだ」

恒一「綾野さん」

綾野「やだやだやだぁ!」

恒一「綾野さんっ」クルッ

綾野「ううっ……どうして……」

恒一「っ……」

綾野「……あたしじゃ……ダメ……?」

恒一「綾野さん……」

綾野「ぐすっ……」

恒一「綾野さんがダメなんじゃないよ――」

恒一「ぼくが赤沢さんを、本気で好きになっちゃったんだ」

綾野「っ……」

恒一「だから、そんなことできない」

綾野「……」

恒一「……」

綾野「あ、あはは…そっか……」

恒一「ごめん」

綾野「いやだな、冗談だよ、全部冗談!」ゴシゴシ

恒一「……」

綾野「いや~、ドッキリのつもり……だったんだけど、まさか泉美と……ぐすっ、そんなことになってたなんてね。
    こっちが……驚いちゃったよ……うっく……」

恒一「……」

綾野「……」

綾野「……最後に、聞かせて? いつ、泉美と……」

…………。

――――――
――――
――

綾野「……」

鳴「大丈夫?」

綾野「……いたんだ」

鳴「絵、描いてたら、綾野さんがきて……」

綾野「そっか…」

鳴「……どうするの?」

綾野「見崎さんこそ」

鳴「……」

綾野「……」

赤沢宅

恒一「ただいま~……うわっ!?」

赤沢「おかえりなさい、恒一くん」

恒一(赤沢さん……)

赤沢「ずいぶん遅かったのね」ニッコリ

恒一「え? いや、まだそんなに……」

赤沢「うん?」

恒一「遅くないと……」

赤沢「うん?」

恒一「……」

赤沢「……」ニコニコ

恒一「は……早くご飯作らないとっ!」ダッ

恒一(なんだ……怖い……?)

ダイニング

恒一「……」モグモグ

赤沢「……」モグモグ

恒一「……」

赤沢「……」カチャ

恒一(会話がない……)

恒一(さっきから話しかけてはいるけど、『うん』とか『そう』とか、そんな返答しかくれない)

赤沢「……」

恒一(まさか…)

恒一「……」チラッ

赤沢「ごちそうさま、おいしかったわ」ガタッ

恒一「あ……うん……」

スタスタ…

恒一「……ごちそうさま」ガタッ

恒一「あ、赤沢さん。ぼく、お風呂入ってもいい?」

赤沢「……どうぞ」

浴室

恒一「どうしたんだろう……」チャプチャプ

恒一「まさか、綾野さんとのことが?」

恒一(でも、ぼくはちゃんと断ったし……)

ガチャッ

恒一「っ!」

赤沢「……」

恒一(きたっ)チラッ

赤沢「……」

キュッ、シャワー

恒一「えっ」

赤沢「……」キュポキュポ

ワシャワシャ…

恒一(す、スルー?)

恒一(いったいどうして……)チラッ

恒一「あ……」

赤沢「……」ゴシゴシ

恒一(赤沢さんが……身体を洗っている……)

赤沢「……」

恒一(そういえば、はじめて見たな。いつもぼくが先に上がっちゃうから……)チラチラ

赤沢「っ……」ゴシゴシ

恒一「……うっ」

恒一(まずい……)ムクムク

赤沢「……」チラッ

恒一(もう見ないようにしないと……)フイ

恒一「……」チラッ

…………。

シャワー

キュッ

恒一(? おわったのかな?)

赤沢「ふぅ……」クルッ

チャプッ

恒一「っ!?」

赤沢「はぁ……」チャプン

恒一(正面に……赤沢さんが……)ゴクッ

恒一「赤沢さん……」

赤沢「……なに?」

恒一(目は合わせてくれないか……)

恒一「あの、ひょっとして……綾野さんとのこと……」

ギュム

恒一「うっ!?」

赤沢「……」

恒一「あ、赤沢さん、そんなとこ、踏んだら……」

赤沢「……」フミフミ

恒一「うっあ……赤沢さっ……やっぱり、綾野さんの……」

赤沢「ええ、見たわ。別の校舎からだけど」

恒一「っ……」

恒一(やっぱり……)

赤沢「抱きつかれてたみたいだけど?」ググ…

恒一「いっっ!?」

赤沢「なにしてたの?」

恒一「う……うん、話すから……あ、足を……」

赤沢「このまま話して」ググッ

恒一「くっ……」

赤沢「話して」グニッ

恒一「わわっ、わかったよ……」

…………。

恒一「って、ことがあったんだけど」

赤沢「そう…」ホッ

恒一「ほ、本当だよ?」

赤沢「ええ、信じるわ」

恒一「よ、よかったぁ……。じゃあ、足を――」

グニッ

恒一「うあっ!? ちょっ、ちょっと、赤沢さん!?」

赤沢「でも、抱きつかれたのは事実なんでしょ?」

恒一「そ、それは……だけどぼくは断ったよ?」

赤沢「ええ、わかってる。もし誘いに乗ってたら殺していたわ」

恒一「なっ!?」

赤沢「まあ、さすがにそれは冗談だけど」

恒一(冗談に聞こえないよ……)

赤沢「恒一くん、椅子に座って?」

恒一「え?」

赤沢「早く座って」

恒一「あ、はいっ」ザパッ

ストン

恒一「これでいい?」

赤沢「ええ。私は……バスタブでいいわ」ストッ

恒一「?」

赤沢「恒一くん、身体こっちに向けて」

恒一「う、うん」ズリズリ

恒一「これでいい?」

赤沢「ええ」

フミッ

恒一「なっ! また足!?」

赤沢「今回のことは、これで許してあげる」キュッ

恒一「うっ!」

恒一(指で挟んだ!?)

赤沢「いくわよ」ズリッ

恒一「っあ! な、何考えてっ……足でなんて……こんなの……ううっ」

赤沢「気持ちよくない?」

恒一「あっ、当たり前だよっ!」

赤沢「へえぇ?」グニュ

恒一「うあっ、んっ……くぅ……」

赤沢「うふふ、ウソばっかり」

恒一「やめっ……うくっ、うぅ……」

赤沢「んっ、んふっ、そんなに背中……仰け反らせっちゃって……」

恒一「だ、だめっ……赤沢さん、やめて……」

赤沢「いやよ、嘘つきな恒一くんの言うことはききません」

ズリュッズリュッ

恒一「ああっ、うぐっ、そんなにしたら……ぼく、ぼくっ……」

赤沢「んふっ、いいわよ。我慢しないでいいから、出しちゃって?」

恒一「うっ、ううぅぅ……」ガクガク

赤沢「ま、このままじゃ恒一くんの体にかかっちゃうんだけどね」

恒一「んんっ、そんなっ……いやだ、そんなの……」

赤沢「いいじゃない、毎日私の手にかけてるんだから……ほらっ」シュッシュッ

恒一「わあっ、ダメっ……赤沢さんっ……うぁ、やっ、あっ、出るっ!!」

どびゅうっ!

赤沢「あはっ、出てる出てる」

恒一「うあっ、ううっ……」

びゅるっ! びゅくっ! びゅびゅっ!

恒一「うぅ、熱っ……んっ」

赤沢「なによ、手より早かったじゃない。変態ね」クスクス

恒一「はぁはぁはぁ……」

恒一(ひ、ひどい。ぼくはちゃんと断ったのに……こんなの……)

赤沢「さ、コレに懲りたらもう簡単に……」

恒一「赤沢さん……」ユラァ

赤沢「えっ? こ、恒一くん?」

恒一「ぼくは……悪くないと思う」ガシッ

赤沢「っ!?」ビクッ

恒一「それなのに、コレはあんまりじゃないかな?」

赤沢「ど、どうしたの?」

恒一「ぼくがいつまでも反撃しないと思ったら大間違いだよ」ニコッ

赤沢「えっ?」

恒一「よいしょっ」グイッ

グルン

赤沢「きゃっ!」ペタン

恒一「うん、このままぼくの脚の上に座ってて。辛かったら背中預けちゃっていいから」

赤沢「な、なにを……」


ムニュ

赤沢「んっ!」

恒一「胸、まだ触ってなかったよね」ムニムニ

赤沢「あっ、やっ……恒一くん待って……」

恒一「すごいね、赤沢さんのおっぱい大きくて……こんなに柔らかい」モミモミ

赤沢「あんっ、だ、だめっ……んくっ、そんなふうに触ったら……んふぁ」

恒一「赤沢さんのおっぱい、すごく気持ちいいよ」

赤沢「んっ、あぁ、揉んでる……恒一くんが……私の胸……」

恒一「赤沢さん、好きだよ」

赤沢「んふっ、んっ、あっ、本当……に?」

恒一「本当だよ、信じて?」

赤沢「っあ、うんっ……信じるっ……」

恒一「そっか、よかった……でも……」

赤沢「ふぅ、ふぅ……」

恒一「今度はこっち触るね」クリッ

赤沢「ひぅ!? やっ、あっ、そこ……」

恒一「赤沢さんの乳首……こんなに尖ってるよ……」クニクニ

赤沢「あはぁ、んっ、そんなふうに弄っちゃ……んふぁ、あぁ……」

恒一「気持ちよさそうだね……」

赤沢「んあっ、いやっ……やめて、そんなにされたら……変になっちゃっ……あんっ」

恒一「赤沢さん……」パッ

赤沢「はあっ……恒一くん?」ハァハァ

恒一「今度はこっち、触らせて……」クチュ

赤沢「きゃふっ、あっ、いやっ……恒一くん……んんっ」

恒一「うわ、すごい濡れてる……」

赤沢「ち、ちがっ……私、濡れてなんて……ない……」フルフル

恒一「くすっ、そう?」

グチュグチュッ

赤沢「んあはぁ、あふっ、やっ……恒一っ、あぁんっ」

恒一「ほら、こんなにエッチな音してるのに……」

赤沢「あんっ、そこ、そこっ……そんなに擦っちゃ……あぁんっ」

恒一「じつはさ……知ってるんだよ、ぼく」

恒一「――赤沢さん、昨日、オナニーしてたでしょ?」

赤沢「っ!?」

恒一「赤沢さんを呼びに部屋まで行ったら、声がしててね……覗いちゃった」

赤沢「あ……ああ……」カタカタ

恒一「ぼくの名前、呼んでたよね」

赤沢「っ……」

恒一「しかも、ぼくのパンツを……」

赤沢「はぁはぁ……」ドクンドクン

恒一「赤沢さんこそ、変態だよね?」

赤沢「えっ!?」

恒一「――変態」ボソッ

赤沢「あ……いやっ……いやああああ!」

恒一「あははははっ」

グチュグチャッ

赤沢「ふあっ!? あっ、あふぁっ、あっ、いやっ、んっ、んひぅ!」

恒一「ほら、早くいっちゃってよ、変態」

赤沢「んはぁ! あっ、あぁ、あんっ、やぁ、んふぅ!」

恒一「クスクス……」

赤沢「んあっ、んっ、んんっ、んふあぁぁ!」ビクンッ

恒一「はぁ、はぁ……」

赤沢「んはぁ……んっ、んふぅ……」クタッ

恒一「はあ…はあ…………ハッ!」

恒一(ちょ、ちょっとやりすぎたかな……?)

恒一「あ、赤沢さん……大丈夫?」

赤沢「え? ……あっ、こ、恒一くん……」チラッ

恒一「えぇっと……」

赤沢「ごめんなさいっ!」

恒一「へ?」

赤沢「恒一くんのぱ、パンツで……その……」オロオロ

恒一「ああ……」

恒一(そっちなんだ……)

赤沢「私、恒一くんが最初の日以降、全然私に手を出してこなかったから……」

恒一「……」

赤沢「だから……たから……」

ギュッ

赤沢「っ……」

恒一「ごめんね、寂しい思いさせて」

赤沢「えっ」

恒一「……」ギュゥ

赤沢「……うっ……ぐすっ……うんっ」ギュッ

…………。

赤沢「恒一くん、キスして……」

恒一「うん」

赤沢「んふっ、んっ、んちゅっ、んんぅ……」

恒一「赤沢さん、舌出して」

赤沢「んむっ、んれる、んちゅっ、ちゅぱっ……」

恒一「赤沢さん……」

赤沢「んぷぁ、はっ、はぁ……泉美……」

恒一「えっ?」

赤沢「泉美って呼んで……」

恒一「うん――泉美」

赤沢「っ……うんっ!」

恒一「くすっ……泉美、入れるよ」

赤沢「ん……」コクリ

恒一「んくっ……」ヌププ…

赤沢「あっ、んあっ、ああっ、んんぅ!」

恒一「っ……泉美っ!」ズプッ

赤沢「んはぁっ!!」

恒一「はぁはぁ……全部、入ったよ」

赤沢「ええ、そうみたいね。んっ……温かい……」

赤沢「恒一くん……大好きよ」

恒一「うん、ぼくだって……赤沢さ……泉美のこと大好きだよ」

赤沢「はあ……オシイわね」

恒一「ごめん……」

赤沢「いいわ、嬉しいかったから……ね、恒一くん。またキスして……」

恒一「あ、うん」

赤沢「んふっ、恒一っ……あむっ、んちゅる、ちゅぱっ……」

恒一「んっ、んむっ……はぁ……動くよ?」

赤沢「――ええ」

ズチュッズリュッ

赤沢「んふっ、んっ……恒一くん、んぁ、あんっ、あぁんっ」

恒一「うあっ、い、泉美……うくっ……」

赤沢「んっ、んぁ、あっ……気持ちいい? 恒一くん……気持ちいい?」

恒一「うん……すごく気持ちいい」

赤沢「あんっ、そう……恒一くんが気持ちよくなっていいのは……んっ、私で、だけなのっ」

恒一「泉美……?」

赤沢「世界で……っ、私だけ……」

赤沢「だから浮気しちゃいやよ。んっ、んふっ、んんっ」

恒一「っ……泉美っ……泉美っっ!」ズチュズチュ

赤沢「きゃっ!? 恒一くっ……ああっ、やっ、そんな急にっ……」

恒一「はぁはぁ」

赤沢「待ってっ、待ってってばっ……そんなに突いちゃっ、んっ、んぅぅっ、んんんっ!?」

恒一「泉美、気持ちいいよっ……ぼくっ!」

赤沢「やっ、恒一くっ……キスして……いっぱいキスして……」

恒一「んぅ……」

赤沢「んんっ、んちゅ、ぢゅるっ、ちゅぅ、ぢゅるるっ……」

恒一「ん……ぷはっ……はあはあ、出るっ……泉美っ……泉美っ……」

赤沢「あっ、んあっ、恒一くんっ……恒一くん!」

赤沢「んぅぅっ!? はあっ、ああっ、あああっ、あああぁぁー!」

恒一「くっ!?」

どびゅるっ! びゅっ! びゅっ! びゅびゅっ!

恒一「うはっ、ああっ……」

赤沢「あっ、あっ、んんっ……恒一くん……んちゅ、ちゅううっ」

恒一「んんっ……泉美……」

…………。

恒一(その後、2人で逆上せてしまったぼくらは、命辛々、浴室から這い出た)

恒一(やっぱり、浴室では控えよう……)


4日目終了

教室

赤沢「彩、ちょっと来てもらえる?」

綾野「うん……私も、話したいことがあるの」ガタッ

赤沢「そう…」

…………。

屋上

綾野「ごめんなさいっ!」

赤沢「っ……」

綾野「こういっちゃんから……聞いてるよね……」

赤沢「……ええ」

綾野「あ、あたし――」

赤沢「いいわ、べつに」

綾野「えっ?」

赤沢「私のやり方も、あまり褒められたものじゃなかったし……ね」

綾野「……」ポカーン

赤沢「謝罪だってしてくれたし……」

赤沢「――だから、もういいわ」ニコッ

綾野「い……泉美……」ウルッ

赤沢「けど――」ニヤッ

赤沢「残念だったわね、もう恒一くんは私のなの」

綾野「へ?」

赤沢「彩も好きなのは知ってたけど、もう手遅れよ?」

綾野「なっ……」

赤沢「奪えるものならやってみなさい」

赤沢「――あっ、もうやってみたんだったわね」クスッ

綾野「……」プルプル

赤沢「まあ、何度やっても無駄だと思うけど?」

綾野「こ……このぉおおお!」

赤沢「クスクス……」

教室

鳴「榊原くん、赤沢さんと付き合ってたのね」

恒一「え゛っ? だ、誰からそんなことを……」

鳴「じつは……」

…………。

恒一「なるほどね、あのとき屋上にいたのか」

鳴「うん……」

恒一「じゃあ、バレても仕方ないね」

鳴「……榊原くんは、赤沢さんのこと好きなの?」

恒一「う……うん」カァアア

鳴「……そっか」

鳴「でも……私は、まだ……」

恒一「?」

放課後・赤沢宅

恒一「今日で最後だね……」

赤沢「そうね……」

恒一「色々あったけど、すごく楽しかったよ」

赤沢「それだけ?」

恒一「くすっ……嬉しかったよ」

赤沢「そう、私もよ。あと、ご飯、すごく美味しかったわ」

恒一「そっか……よかった」

赤沢「でも、明日からは、ここに恒一くんがいないのね……」

恒一「……学校で会えるよ」

赤沢「それはそうだけど……」

恒一「あ、じゃあ、今度はぼくの家に遊びにきてよ」

赤沢「恒一くんの?」

恒一「うん。なんなら泊まりでもいいからさ……ね?」

赤沢「……そうね。それも楽しそう……近いうちに、お邪魔するわ」

恒一「はは、待ってるよ」

赤沢「くすっ、ええ」

赤沢「……ね、恒一くん」ジー

恒一「……泉美……」ジー

赤沢「……」

恒一「……」

ピンポーン

恒一&赤沢「っ!?」

恒一「……あ、赤沢さん、出ないと」

赤沢「え、ええ。って、呼び方戻ってるわよ」

恒一「ああ、ごめん」

赤沢「ふふっ、早く慣れてね?」

恒一「うん」

玄関

赤沢「はい?」ガチャ

赤沢「……」

綾野「やっ」ビシッ

鳴「……」

赤沢「……なんの用かしら?」

綾野「ほら、泉美の家、今ご両親いないって聞いたからさ、差し入れ」ガサッ

鳴「あと、何か手伝いを」

赤沢「まにあってるわ、それじゃ」

グイッ

綾野「お邪魔しまーすっ」

鳴「お邪魔します」

赤沢「ちょっ……待ちなさいっ!」

リビング

ガチャッ

綾野「あ、こういっちゃん!」

鳴「榊原くん」

恒一「えっ? 綾野さんと……見崎?」

赤沢「くっ」ドタドタ

恒一「あ、赤沢さん、これは……」

赤沢「2人とも……どういうつもりなの?」

綾野「だから差し入れを――」

赤沢「とぼけないで」

綾野「んふふ、そうだね……」

綾野「まあ、正直に言っちゃうと、2人の邪魔しにきたの」

赤沢「っ……」

恒一「えっ」

綾野「せっかく好きな人ができたんだもん。簡単にはあきらめないよ?」グッ

赤沢(こ、こんなところにまで乗り込んでくるだなんて……。煽りすぎたかしら……?)

赤沢「ぐぬぬ……」

綾野「ふっ」

恒一「え、ええっと……み……見崎は? どうしてここに?」

鳴「はぁ…………鈍感」

恒一「えっ――」

スルッ、ギュッ

恒一「見崎っ!?」

赤沢「ちょっ、ちょっと! なに腕組んでるのよ!?」

綾野「あっ、あたしもやるー!」ギュッ

恒一「ええっ!?」

赤沢「ああ……」

恒一「ふ、2人ともっ」ドキドキ

鳴「……」ギュー

綾野「えへへ♪」ギュー

恒一「あ、あはは……」

赤沢「くっ!」ダッ

恒一「あっ!? 赤沢さん、これは――」

チュッ

恒一「んっ……」

鳴「あっ」

綾野「ああー!!」

赤沢「ん……ちゅうっ……ぷはっ」

赤沢「恒一くんは……私のなんだから……」

恒一「い、泉美……」

赤沢「……」

綾野「あたしもやる!」

鳴「私も」

恒一「なっ、なに言って――」

赤沢「恒一くんっ」グイッ

恒一「わわっ!? ど、どうしたの?」

赤沢「逃げるわよ!」ギュッ

恒一「ど、どこに?」

赤沢「どこでもいいからっ!」

恒一「……」

赤沢「……」

恒一「くすっ……うんっ」ギュッ


ダッ

綾野「あっ、待てー!」ダッ

鳴「逃がさない」ダッ

タッタッタッ…

恒一(この5日間で、本当にすごいことになったけど……)

恒一「泉美」

赤沢「恒一くん?」

恒一「ぼく、泉美を好きになれてよかったよ」

赤沢「っ……こ、こんなときに何言ってるのよ」カァアア

恒一「はは、そうだね。じゃあ、どこに隠れようか?」

赤沢「……お風呂なんてどう?」



最終日終了

おわり

保守とか色々と申し訳なかった

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