ちなつ「京子先輩から聞いた怪談が怖くてトイレ行けない…」 (11)

ちなつ「どうしよう…朝まで持つかな…」

ちなつ(うう、けど我慢できないよ……)

ちなつ(どうして私がこんな目に……)

ちなつ(私何も悪い事してないのに……)

ちなつ(わるい……)

ちなつ(そうだ、悪いのは京子先輩だよね)

ちなつ(私が怖がりだって知ってるのに怪談なんか聞かせて)

ちなつ(そうだ、京子先輩に責任取って貰おう……)

ピッピッピッ


トゥルルルー


カチャッ


京子「んー、ちなつちゃんん?なにぃ、こんな時間にでんわしてきてぇ」ファー

ちなつ「京子先輩」

京子「どーかしたの~?」

ちなつ「今すぐ私の家に来て」

京子「ふえ?」

ちなつ「ごふんできてください!」


ガチャンッ

ちなつ(よ、よし、これで大丈夫、ごふんだけ、ごふんだけなら我慢できる……)

ちなつ(けどはやく、早く着てください京子先輩っ……!)



ピンポーン



ちなつ「え……」

ちなつ(は、早すぎる……ひょっとして別の人?)



オーイ、チナツチャーン



ちなつ「キマ、キマ、キマ」

 






ちなつ「キマシタワー!」





 

~玄関~


京子「おーい、ちなつちゃーん、来たよ~?」


シーーーーン


京子「んー、おかしいなあ、折角タクシーで急いできたのに……」

京子(ちなつちゃんが深夜に私の家に電話してくるなんて、余程の事があったに違いないしね)

京子(ちょっと心配だ……)


カチャッ


ちなつ「……」モジモジ

京子「あ、ちなつちゃん!大丈夫?なにかあった?」

ちなつ「きょ、京子、先輩っ///」モジモジ

京子「え」

京子(ちなつちゃん、どうしたんだろ、顔を赤らめて太股をすり合わせて)

京子(な、なにか凄く色っぽいっ///)

ちなつ「京子先輩っ、あ、あのっ、来てくれて、ありがとうございま……んっ……すっ///」モジモジ

京子「……!」ドキーンッ

京子(ちなつちゃん可愛い、どうしちゃったんだろ、え、ひょっとして、ひょっとして……)

京子(私ちなつちゃんに誘われちゃってるのかな!?)

ちなつ「……は、入って下さい、京子先輩、家の中にっ///」グイッ

京子「あっ、ち、ちなつちゃん駄目だよっ、まだ心の準備がっ///」

ちなつ「い、いいですからっ///」グイッ

京子「あっ///」


ピシャンッ


ガチャガチャッ


京子(うう、どうしよう、家に引っ張り込まれて鍵閉められちゃったっ///)

ちなつ「京子先輩っ、さっ、こっちですっ///」モジモジ

京子「ふえ、ちなつちゃん何処行くの?なちつゃんの部屋は確か2階じゃ……」

ちなつ「こっちに、トイレありますからっ///」モジモジ

京子「……え」

ちなつ「は、はやくっ///」グイッ

京子「トイレ……」

京子「……」

京子「……」

京子「///」カーッ

京子「ち、ちなつちゃん、待って!」

ちなつ「な、なんですか京子先輩っ、わたしもう我慢がっ///」モジモジ

京子「ちなつちゃんがそうやって積極的になってくれるのは、嬉しいけど、その、トイレでなんかしなくてもっ///」

ちなつ「え、じゃあ何処でするんです?」

京子「そ、その、ちゃんとお布団の中で、とか……」

ちなつ「お布団の中で!?」ガビンッ

京子「う、うんっ///」

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