恒一「魔法少女みさき☆メイちゃん?」(203)

―夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。


鳴「ただいま…」

鳴「…………」

鳴「霧果?」

鳴「でかけてるのかな…」

鳴「…………手紙」

鳴「なんだろう……」


――鳴へ


お母さんは同窓会のため、二日ほど家を開けます
お昼ご飯は置いておいたお金で、晩ご飯はお婆ち
ゃんに作ってもらって下さい
あと、新作の服ができたから着てみてね

            ___あなたのお母さんより

鳴「…………」

鳴「『あなたのお母さん』が他の文字より濃くなってる」

鳴「…………」

鳴「ま、いいか」

鳴「お金はこれね」

鳴「これが新しい……服……」

http://www.imgur.com/tsKvc.jpg


鳴「…………」

鳴「ピンクにフリフリ………!!」

鳴「…か」

鳴「可愛い…!」

鳴「うわー……」ワシャワシャ

鳴「うわー!」ワシャワシャ

鳴「………着てもいいんだよね」

鳴「誰も、いないわけだし…」キョロキョロ

鳴「……」ゴクリ

鳴「着てしまった……」

鳴「すごい」

鳴「なんだかセーラームーンみたい…」

鳴「うふふ…」

鳴「カツラも被ってみよう」

さすがにセラムン知ってる世代じゃないでしょ

1時間後

鳴「そろそろ晩ご飯の時間か」

鳴「脱ごう…」

鳴「………」グイグイ

鳴「………?」

鳴「………」グググッ

鳴「………」

鳴「脱げ…ない?」

>>21
90年代だからちょうどいいんじゃない?

鳴「どど、どうしよう…」

鳴「そうだ、霧果に手伝ってもらって…」

鳴「…………」

鳴「居ないんだった…」

天根「鳴ーご飯できたよー」

鳴「!」

鳴「あ、あの今日はその、お腹の具合が悪くて…」

天根「そう?じゃ今日はゆっくり安みなさい」

鳴「……はい」



鳴「もう少しで見られる所だった…」

鳴「とりあえず霧果が帰ってくるまでこの格好か…はぁ」

鳴「……学校」

鳴「が、学校はどうしよう…」

鳴「二日とも休む?」

鳴「うーん……」

鳴「………でも」

鳴「どうせいないものなわけだし」

鳴「よし」

鳴「この格好で行こう」

絶対に笑ってはいけない3年3組
     開       幕

翌日

久保寺「えー、魔法少女の歴史学は1960年代に始まっており…」



恒一(見崎、遅いなぁ)

恒一(休みなのかな)

赤沢(恒一君、また見崎さんの席をチラチラと…)

ガラッ

恒一(!)

恒一(見崎!?)

恒一「えっ」

鳴「………」

恒一「み、見崎なに…その、格好…」

鳴「……」ツカツカ


勅使河原(あーつまんねー授業だなー)

勅使河原(ん?)

鳴「………」ツカツカ

勅使河原「ブフォァッ!!!!」

デデーン!!「勅使河原OUT~」

勅使河原「ブハハハハハ!な、なんだその格好ヒ、ヒヒヒヒヒヒ」

赤沢「勅使河原ァッ!!!!!!!!」ガタッ

勅使河原(うわ、やべっ!いないものってこと忘れてた)

勅使河原「………」

赤沢「…授業中よ、静かに」

勅使河原「………」コクコク

ガタタッ トスン

鳴「………」

恒一(見崎……)

               、_i_/
             、/、:|┓
            、/ ヘ`/'┃
     ____   、/:::":/` : 
|\_// ̄ ̄\/|^/ヾ. ・
\_|=|  ● ●| //
  ○\ \ヽ.::/○ 
  \ 災厄./,/
   ミ,( ヽ、_ノ
   し(__)

赤沢(勅使河原め…榊原君の件も合わせて後でお仕置きが必要のようね…)

赤沢(それにしても見崎鳴め…なんなのあの格好は)

赤沢(笑いを取りに来てるとしか思えない……)

赤沢(…………そうか)

赤沢(そういうことなのね)

赤沢(これは…対策係への、私への挑戦状……!)

赤沢(いないものの立場を利用してコスプレし)

赤沢(お笑い空間を発生させ自分の存在を認めさせる…!)

赤沢(やるわね見崎鳴…)

赤沢(心なしかクラスの皆も半笑いね)

赤沢(声をあげて笑ったのはあのバカ一人)

赤沢(………見崎鳴…その挑戦…受けて立つわ!)

鳴「………オプションパーツに弓矢がついてから持ってきたけど…」

鳴「これ、どうしよう…」ビーンビーン

勅使河原(ダメだ……笑ったらダメだ……)プルプル

恒一「見崎………」

久保寺「えー、であるからしてミンキーモモは…」



赤沢(見崎鳴め……どう対処するべきかしら……)

鳴「………」ビーンビーン

鳴「………」

鳴「一本撃ってみよう」

佐藤(えっ!?)

鳴「………」キリキリキリ

鳴「えいっ」ヒュパンッ

中尾「痛っ!」

赤沢「中尾ォッ!!」

中尾「いた……くないです……」

鳴「当たった…」

勅使河原「………」プルプル

鳴「あと三本ある…」

風見「…………」カリカリ

鳴「よし」

鳴「風見君のメガネを撃ち抜こう」

風見(え?)カリカリ

鳴「……」キリキリキリ

鳴「えいっ」

ガシャッ パリーン

鳴「また当たった」

風見「…………」カリカリ

勅使河原「ブッ……エフッ……ゲホッゲホ」プルプル

鳴「私、弓の才能あるのかな」

鳴「高校に入ったら弓道やろう」

鳴「あと二本…」

久保寺「えー、セーラームーンの功績としましては…」カッカッカッ

鳴「……あのチョークを撃ち抜く」

久保寺「!?」

鳴「………」キリキリキリ

鳴「えいっ」ヒュパンッ

カンッ パラパラ

久保寺「…………」

久保寺「こ、ここからは重要なポイントなので黄チョークを使います」

鳴「やった…」

鳴「ラスト一本ね」

鳴「何を、狙おうかな」キョロキョロ

鳴「……!」

鳴「廊下の警報機…」ニヤッ

赤沢(な!?)

鳴「窓越しだけど…なんとか狙えるはず……」キリキリキリ

赤沢「せ、先生!トイレ行っていいですか!」

久保寺「あ、あぁ行ってきなさい」

赤沢「クッ…」ダッ

鳴「…………落ち着いてい、鳴」キリキリキリ

鳴「……………」キリキリキリ

鳴「行ける…!」キリキリキリ

赤沢(させるか!!)

ガラッ

鳴「えいっ」ヒュパンッ

ガシャッ カンッ

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

赤沢(ま、間に合わなかった)

ナンダー カジダー オチツケー
オハシヲオモイダセー グラウンドヘヒナンダー


勅使河原「な、なぁ俺らも避難しなくちゃ、なのか?これ」

王子「そりゃ、ねぇ」

久保寺「それでは皆さんグラウンドへ移動して下さい」

鳴「ふふっ……」ビーンビーン

昼休み

望月「結局、イタズラってことでなんとかなったみたいだね」

勅使河原「矢で撃ち抜かれてたんだぞ…どう言い訳したってんだ」

赤沢「勅使河原、それに望月君、ちょっと」

勅使河原「あ、赤沢…なんか用か?」ハハ

赤沢「あ?殴られたいの?」

勅使河原「す、すまん」

赤沢「ま、いいわ」

赤沢「そんなことよりアレの対処法を考えて欲しいんだけど」

赤沢「何かいい案ないかしら、さすがに私一人じゃ対処しきれないわ」

望月「僕らにそんなこと聞かれても、ねぇ」

勅使河原「あー、悪いけど…思い浮かばねぇ」

赤沢「そう…」

赤沢「じゃ、私行くところあるから」

勅使河原「どこだよ?昼休みもうすぐ終わっちまうぜ?」

赤沢「千曳先生のところ」

赤沢「千曳先生なら今までいないものがコストした事例を知ってるかもしれない」

勅使河原「お、おう…」

× コスト
○ コスプレ

勅使河原「………」

望月「………」

勅使河原「なぁ、やっぱり赤沢って…」

望月「無能だと思う」

勅使河原「やっぱり?」



屋上

恒一「見崎、ここに居たんだ」

鳴「榊原君…」ビーンビーン

鳴「………」ビーンビーン

恒一「なんでそんな格好で、その、あんなことしたの?」

鳴「………ワルプルギスの夜がくる…」ビーンビーン

恒一「今は6月だよ」

恒一「じゃなくて真面目に答えて」

鳴「………うん」ビーンビーン

恒一「弓もしまって」

鳴「………」

鳴「……実は」

第二図書室

ガラッ

赤沢「千曳先生!」

千曳「キミか…もうじき昼休みも終わる…戻りなさい」

千曳「話なら放課後にでも

赤沢「いえ、対策係として一つお伺いしたいことがありまして」

千曳「………なんだね」

赤沢「今までのいないものの中に」

赤沢「コスプレをした人は居ましたか?」

千曳「は?」

赤沢「いえですから」

千曳「分かった」

千曳「突かれてるんだな」

千曳「対策係として頑張ってきたんだ…うん仕方ない」

千曳「保健室に行こうか、少し休んだ方がいい」

赤沢「いや、そうじゃなくて」

千曳「ほら、行った行った」

× 突かれて
○ 疲れて

                  _,,....-----..,,___
               _.-‐"         ^`ゝ
             /              \

            /’                ゙ 、

           / ,     r         、 ¦
          /  亅    /´  ィ      \ (  
          !  丿  /│   | ‐_____ 1   l  '、
          | 丿   !  ゝ │| ̄   "|   |  ゙ 、
          | │1 ./ィ./,ノl_/ 丿   │1 │   ゙    「突かれてるんだな」
          |  ヽ|! {-!|!´ / 〉/     !ノ  |   │
          1  │丿 lゝ/´./〔ノ'ソ   _l!上  ! 、/ノ
         /  l´ソ 丿ア _彳´,/ン'lノ宀゙゙弋 ││/

         !   ノノ´ /''´ ノ/ 彡' _ィ下 ̄"_ノ.//|!ノ’│
         !  彳 ,   '"  /‐ /「゙''―'''下'ソ.// ./ !

       -"  /ノ /      _/      /./  ! _/丿
       ./..-'./  /ソ     ,ノ"      o'│  ゙ゝ ^'/;--
     _ノ'":::::丿  ノ    _r'´----- 、 /´│    ^\ ゙゙‐、
   _.-''":::::::::::丿      /1\  ̄   _/  ノ   1.._  1:::::::゙ー.._
┌''´:::::::::::::::::│     /::::ヽ._〈――'''^./,-''´ ゝ」 ! 〉 /:::::::::::::::::::゙ー

l’:::::::::::::::::::::: !     ./’:::::::::::::::l\   ./亅::::::::下/’-'´:::::::::::::::::::::::│
!::::::::::::::::::::::::::亅    /::::::::::::::::::│-ゝ _ニノ::::::::::::::":::::::::::::::::::::::::::::::::::::│
|::::::::::::::::::::::::::│   │::::::::::::::::::│  " │:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|!

                                                 <パンッ!パンッ!

屋上

恒一「そうだったのか…霧果さんが…」

鳴「うん」

恒一「でも、なんだか変わった服だよね」

鳴「そう?可愛いと思うけど?」

鳴「………」

鳴「…榊原君」

鳴「榊原君にしか頼めないことが一つあるんだけど」

恒一「なに?僕にできることならなんでもするよ?」

鳴「脱がすの、手伝って…ほしい…」

恒一「え"っ」

鳴「嫌?」

恒一「そ、そうじゃないけど」

鳴「じゃ、手伝って、とりあえず私の家に……」

恒一「えぇっ!?今から!?」

廊下

赤沢「ったくなんなのよあの白髪カマキリ」ツカツカ

赤沢「おかげで授業に遅れちゃったじゃないの」ツカツカ

赤沢「しかも次の時間はクラスの新しい決まりを作る時間なのに」ツカツカ

ガラッ

赤沢「遅れたわ」

桜木「赤沢さん」

風見「それじゃ一人足りないですが話し合いを始めたいと思います」

赤沢「恒一君……どこに…」

風見「それじゃ、赤沢さん今の状態に対する対策案をお願いします」

赤沢「分かったわ」

赤沢「………」

赤沢(見崎鳴が作り出すあのお笑い空間)

赤沢(一日目は耐えられたけど明日はどんな手を使って笑わせにくるか…)

赤沢(正直何も予測できない…)

赤沢(となればこちらも予測できない手を遣うまで……!)

赤沢「新しい対策案として、私は……」

翌日

恒一「見崎、今日はちゃんと普通の制服着てくるかなぁ」

ガラッ

鳴「………」

恒一「おはよう、見崎」

鳴「おはよう」

勅使河原(普通だ)

風見(戻ってる)

望月(昨日のはなんだったんだろう…)

鳴「昨日は……その…ありがとう…手伝ってくれて…」

恒一「い、いや、う、うん」

鳴「じゃ、席行くね」

恒一「うん」

勅使河原「おいサカキーなんで昨日は帰っちゃったんだよ」

望月「あの後すごいことがあったのに」

恒一「えっ、あの、昨日はちょっと……」モジモジ

望月「?」

恒一「それよりすごいことって?」

勅使河原「それがな」ニヤニヤ

___
_____

赤沢「だめぇ、イッちゃうううぅぅっ!」パンパン

千曳「突かれてるな」

昨日 教室

赤沢「私は対策案として一つ大きな提案があるの」

赤沢「それは……クラス皆で各々がコスプレをすることよ!」

風見「え?」

桜木「へ?」

ザワザワ ザワザワ

勅使河原「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

赤沢「勅使河原!うるさい!」

久保寺「赤沢さん、それはさすがに…」

赤沢「あ、先生にもやってもらいますさら」

久保寺「えぇ…」

赤沢「じゃ、私はちょっと用があるから早引きさせてもらいます」

赤沢「いいですね、先生」

久保寺「あ、あぁ、うん」

赤沢「………それと」

赤沢「クラスの決めたことは絶対だから、ね」

ガラッ ピシャ

赤沢(恒一君を探さないと、どうせ見崎さんのところなんだと思うけど)

タッタッタッ

ガラッ

千曳「ん?」

千曳「なんだ赤沢はいないのかね」

久保寺「千曳先生…赤沢さんは帰りましたよ…」

千曳「久保寺先生…顔色が優れませんね…」

千曳「いや、クラス全体に負の空気が漂っている…一体何が」

風見「実は…」

千曳「………コスプレ…」

風見「はい」

桜木「千曳先生、現象に対してコスプレは有効なんですか?」

千曳「ある訳無いだろぉ」

勅使河原「んだよそれ!これって赤沢がコスプレをしたいだけなんじゃねぇの!?」ガタッ

小椋「そうよ!」

川堀「そうだ!」

ソウダ ソノトオリヨ フザケンナ
  ムノウノクセニ ハンタイダ

千曳「むぅ…」

千曳「久保寺先生はどう思います」

久保寺「……止めさせるべきかと」

千曳「私も同意見だ」

千曳「今の彼女は尋常じゃない」

千曳「そこで私からも一つ提案がある」

千曳「彼女を対策係から外すんだ」

千曳「そうすればコスプレは避けられる」

風見「なるほど…」

桜木「そんな……!」

千曳「ならキミはコスプレを選ぶのかね」

桜木「いえ…」

千曳「決まりだ」

千曳「風見君、後は頼むよ」

風見「………分かりました」

風見「本日付けで…赤沢さんを対策係から解任します……」

桜木「…………」

久保寺「…これはクラスの決まりです」

久保寺「いいですね、皆さん」


____
__

勅使河原「てな具合だったんだ」

恒一「赤沢さんが対策係を……」

恒一「!」

恒一「そのこと、赤沢さん本人は!?」

望月「まだ知らないと思うけど…」

恒一「それじゃマズいよ!」

勅使河原「何がだよ」

恒一「それってつまり」

恒一「赤沢さんだけが」

ガラッ

赤沢「おはよう」

恒一「コスプレを…してきちゃう…って」

望月「…………うわぁ」

勅使河原「マジかよ……」

鳴「……」

鳴「……セーラーマーズ…」



赤沢「え?なんで皆制服?え?」

ユメノセカイニ

風見「赤沢さん」

赤沢「か、風見君!これ!これどういうこと?え?なんで?なんなのこれ!」

風見「落ち着いて」

風見「とりあえず伝えなきゃならない大事な事がある」

風見「一つ目は赤沢さんは対策係を解任されたこと」

赤沢「は?」

赤沢「はああぁぁぁぁぁあ!?!??」

風見「そしてもう一つは新しい対策係として僕が選ばれたこと」

風見「よろしくね、赤沢さん」

赤沢「いやいやいやいやおかしいでしょ!なにもかも!」

勅使河原「おかしいのはお前の格好だろうに……」ボソッ

赤沢「勅使河原ァ!!!!!!!」

勅使河原「うわっごめん!止めっ!」

恒一「風見君、新しい対策係になったんだ」

風見「君は昨日居なかったね」

風見「クラスの投票でね、杉浦さんも推薦されてたんだけど僅差で、ね」

赤沢「コロス!!!コロス!!!コロス!!!」

勅使河原「痛い!そこはダメ!お願い!」

望月「あ、赤沢さん!勅使河原君が勅使河原ちゃんになっちゃうよ!」

風見「それで、新しい対策としていないものを取りやめることにしたんだ」

鳴「!」ガタッ

恒一「本当に?」

風見「それから昨日のうちに過去現象を止めた松永さんに話を聞いたんだ」

風見「どうやら旧三年三組の教室になにかを残したらしいんだ」

風見「これから皆でそれを探しに行こうと思う」

恒一「す、すごい…たった一日で…」

風見「なった以上は責任あるからね」

風見「必ずやり遂げるよ」

恒一「うん、応援してる」

鳴「あ、あの」

恒一「見崎」

鳴「実は、話したいことがあって…その…この左眼のことで…」

風見「うん、ゆっくり聞くよ」

鳴「!」

恒一「よかったね、見崎」

赤沢「勅使河原あああああああああああ!!!」ゲシゲシ

勅使河原「も、もうダメ、だ…」

今日も風見君の迅速な推理と適切な対策により
死傷者は一人も出なかった
彼の手腕は相当な物だと思う
赤沢さんはというとコスプレ事件で
勢いを無くしてしまってからは
未だにセルフいないもの状態だ
勅使河原が時おり慰めに行ってるけど
いつ立ち直るやら
僕はと言うと



玲子「恒一くーんご飯できたよー」

恒一「あ、はい」

玲子「何書いてたの?」

恒一「日記です、4月からつけてるんです」

玲子「あら、じゃ後で見せてもらおうかな」

恒一「ダメに決まってるでしょ」

玲子「冗談よ」

恒一「盗み見とかしないで下さいね…?」

玲子「じょ、冗談だってば」

玲子「それより、見崎さん、どうなの?」

玲子「いないものの頃に比べたら随分明るくなったみたいだけど」

恒一「友達も増えたし、元気ですよ」

玲子「それは良かった」

恒一「………見崎か」

恒一「………今度はコスプレプレイもいいな」ボソッ

玲子「何か言った?」

恒一「何も…」ニコッ


お  わ  り

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