桐乃「…あいつがいなくなった。」
あやせ「えっ?」
桐乃「京す…兄貴が家を出ていったの。」イラッ
あやせ「お兄さんが? どうして?」
桐乃「受験勉強に集中するため、ってお母さんが言ってた。」イラッイラッ
あやせ(桐乃が朝から不機嫌なのはそういう事なんだ…)
桐乃「お父さんからも、一切連絡も接触もしてはいけないって何度も釘を刺された!」イラッイラッ
あやせ「連絡も接触も…って」
桐乃「どこに引越したかすら教えてもらえないのが、むかつく!」バンバンッ
あやせ(重症だー!!)
桐乃「携帯に連絡いれても着拒されて…何考えてんの、あいつはっ!!」ガンガンッ
あやせ「だったら、メールなら何とかなるんじゃ?」
桐乃「メールしたら、『お前のためだ、すまない。』って返信されてそれっきり…」ショボーン
あやせ「あれ、受験勉強なのに、桐乃のためって理由は、おかしくない?」
桐乃「そう、そうなの! 絶対に何か裏がある…!!」ギリィ
あやせ「うーん、もしかして…」
桐乃「何!? あやせは、何か知ってるの!?」ガクガク
あやせ「い、いや知ってる、と、いうよりは、とりあえず、揺らすの、止めよ!?」
桐乃「はっ!? そ、そうね…で、あやせはどう思う?」
あやせ「受験勉強、っていうは建前な気がする。わたしも調べてみるから、ね?」
- 放課後 -
あやせ(何となく理由は分かるんだけど…はっきりさせておきたいなぁ…こーゆうときは…)
プルルッ
麻奈美「はい、麻奈美です。どうしたの、あやせちゃん?」
あやせ「あ、お姉さん。お忙しいところすみません、実は折り入ってご相談したい事が…」
麻奈美「んー…もしかして、きょうちゃんの事かな?」
あやせ「…はい、その通りです…お姉さんなら、何かご存知ではないかと。」
麻奈美「うん、きょうちゃんのお母さんから事情は聞いてるよー。」
あやせ「その事情、教えていただく訳には…」
麻奈美「うーん、あやせちゃんならいいかなぁ…みんな、特に桐乃ちゃんには内緒だよ?」
あやせ「はい、桐乃に隠し事は後ろめたいですが、お姉さんの言う事でしたら、必ず内緒に。」
麻奈美「きょうちゃんのお母さんね、きょうちゃんと桐乃ちゃんの仲を疑ってるみたいなの。」
あやせ「(やっぱり…)そうでしたか…。でも、兄妹の仲がいいのは別に…?」
麻奈美「それがね、きょうちゃんが桐乃ちゃんに手を出したと思われてるみたいで?」
あやせ「なっ!?(あのシスコンの変態っ!!!)」メキィ
麻奈美「きょうちゃんのお母さんが心配して、事前に隔離したみたいなの。」
あやせ「そ、そういう事でしたか…色んな意味で安心しました。」ホッ
麻奈美「あやせちゃんも心配、なんだね。きょうちゃん最近もてもてだし~。」
あやせ「そそそ、そんな事はっ! わたしは、桐乃の事が心配でっ!」アセアセッ
麻奈美「んー、実はね? わたし、きょうちゃんの引越し先、知ってるよ。」
あやせ「えっ!?」
麻奈美「今日も、晩御飯を作りにいってあげる予定です。」
あやせ「きょ、『今日も』って!?」
麻奈美「合鍵、預かってるんだぁ。あ、きょうちゃんのお母さんからだけどね?」
あやせ「ご、ご両親も公認なんですかーっ!?」オロオロッ
麻奈美「あ、えっとね、餓死しないようによろしくって…」テレッテレッ
あやせ「…その、お姉さんさえよければ、お付き合いさせていただいても、よろしいでしょうか…?」
麻奈美「んー、あやせちゃんなら…いいよ。一緒に行こうか?」
あやせ「はいっ! 是非、お願いしますっ!!」
あやせ(桐乃に内緒というのは心苦しいですが、事態が事態ですからね…)
麻奈美「あ、あやせちゃん~。こっちこっち~。」
あやせ「お姉さん、お待たせいたしましたっ。」
麻奈美「きょうちゃん、まだかなぁ。今日は赤城くんのところ寄るって言ってたし。」ピンポーン
あやせ「いない、みたいですね、お兄さん?」
麻奈美「じゃあ先にご飯だけ作っておこうかな。」ガチャリ
あやせ「ほんとに合鍵、お持ちなんですね…」
麻奈美「嘘はつかないよー。あやせちゃんも手伝ってね。きょうちゃんも喜ぶよー。」
あやせ「そんなっ…わたし、お兄さんに…酷い事、してますし…」
麻奈美「そんなの、きょうちゃんは気にしないよ、きっと。」
あやせ「そうですかねっ…そう、ですよねっ。」
京介(よくぞ死守してくれた赤城。いつぞやのDVDと交換条件だったが仕方ないっ!)
京介「あれっ、何故部屋に灯りが…また麻奈美のやつかなぁ…ありがたいけど。」ガチャ
麻奈美「おかえりなさい、きょうちゃん。ご飯、作って待ってたよー。」
京介「ただいま。麻奈美、そんな毎日こなくても俺は餓死したりしないぞ…って、ん?」
あやせ「お、おかえりなさい。お兄さん…///」
京介「ただいま、って! どうして、あやせがここに! 俺はまだ何もしていないぞっ!!」
あやせ「お兄さん、どうしてそんなに怯えるんですかっ…///」
麻奈美「きょうちゃん、今日のご飯はあやせちゃんも手伝ってくれたんだよー。」
あやせ「///」
麻奈美「ほら、早く食べよ? 後『まだ』って何か気になるから聞かせてね?」ニコニコ
京介「…事情はまあ、大体分かった。桐乃が荒れるのも無理はない。」
あやせ「それで、ここの事は桐乃には当面秘密に?」
京介「そうしないと、必ず桐乃がきて、趣味ぶっちゃけて好き放題するから、頼む。」
麻奈美「知ってるのはわたしとあやせちゃんだけだからね。それで『まだ』って何?」ニコニコ
京介「うっ、それは、だなぁ…麻奈美さん、最近キツいっすね?」
あやせ「秘密の件は分かりました。それで、『まだ』って何ですか、お兄さん?」ニコニコ
京介「今日のご飯はとてもおいしかったです。二人ともありがとうな。」
麻奈美「うん、ありがとう。だから『まだ』って何かな?」ニコニコ
あやせ「お兄さんのためにがんばったんだから当然です。ところで『まだ』とは?」ニコニコ
京介「ごめんさない、言いますから、二人共、その怖い笑顔は止めてくださいっ!!」ドゲザァ!!
あやせ「この、紙袋の中身、ですか?」
京介「はい、親友の赤城に預かっていただいていたモノにございます。」
麻奈美「でも、中身は別に…? ファッション雑誌とノートパソコン?」
京介「はい、何とか半ば強制的に家を追い出される前に避難させたものです。」
あやせ「あ、このファッション雑誌…お兄さんたら、もう…///」
麻奈美「あやせちゃん、知ってるの?」
あやせ「はい、わたしと桐乃がモデルしてるファッション雑誌なんですよ。」
麻奈美「へー、どれどれ。わぁ、ほんとだ。二人共綺麗だねー。憧れちゃうなー。」
京介「麻奈美さんは季節による部分的な増減が激し…ごふっ!!」
麻奈美「もー、きょうちゃんたら、あやせちゃんの前でそんな事言ったらだめー。」
>>1
このスレはsage進行なの?
京介「…だからって手加減なしの拳はねぇよ、拳は…」
あやせ「あ、新しいのもありますね。最近は桐乃、モデル活動休止してるのに…」
麻奈美「あれ、よく見たら、雑誌は全部、付箋が付いてるよ? どれどれ…」
京介「や、やめてくださ…ごふっ…麻奈美さん、マジ痛ェ!!」
あやせ「…気のせいか、わたしが載ってるページばかりのような…///」
京介「それは多分、あやせのファンだという赤城が…」
麻奈美「きょうちゃん…『随分』と使い込まれた付箋だね?」ゴゴゴゴゴ…
京介「それは多分、赤城が勝手に…いやすいませんでした麻奈美さん。もう拳は止めてください。」
あやせ「あの、お兄さん…一つお願いがあるんですけど、いいですか?」
京介「はい、言い訳すると命に関わりそうなので、何でも聞かせていただきます。」
>>24 お好きにどうぞ。
あやせ「すいません、その無理言って…///」
京介「合鍵一つで秘密が守られるなら、命に比べれば安いもんだよ。」
あやせ「それに、家まで送ってもらって…お兄さん、受験勉強もあるのに…///」
京介「夜、暗い中、女の子一人で帰す方が危ないだろう。麻奈美も送っていったし。」
あやせ「あのですね、お兄さん…だったら、もうちょっとだけお願いが…///」
ギュッ
あやせ「危ないから、手、繋いでてください…///」
京介「あ、あやせさん? 急に何、どうしたの!?」
ギュゥッ
あやせ「(もう、鈍感ですね…お兄さんは…)///」
京介「じゃあ、玄関で転んだりするなよ?」
あやせ「家の前まで送ってもらったのに、そんな事しませんっ///」
京介「じゃあ、またな?」
あやせ「はい、また…です…///」
あやせ(お兄さんと、手、繋いじゃったっ…♪)ゴロゴロ
あやせ(~~~~~~~~~~~~~~~~♪)ゴロゴロゴロゴロ
あやせ母「あやせ? 何、ぬいぐるみ抱えてベッドで悶えてるの…?」
あやせ「はっ…!? いや、これはその、仲直りできたのが嬉しくて、つい…///」
あやせ母「嬉しいのは、分かったから、早くお風呂入って…って聞いてないわね…」
あやせ(~~~~~~~~~~~~~~~~♪)ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
- 翌日 -
あやせ「おはよー、桐乃…って今日は元気だね?」
桐乃「んふふーっ、分かるぅ? 今日のあたしは絶好調よっ!」ニコニコ
あやせ「昨日はあんなに調子(というか機嫌)悪そうだったのに?」
桐乃「ようやく、あいつから連絡があった。確かにこれなら親にバレにくい。」ニコニコ
あやせ「お兄さんと、話できたんだ?」
桐乃「オンライン対戦ゲームのチャットでね、『待たせてすまなかったな』、って♪」ニヤニヤ
あやせ(ああ、それでノートパソコンだったんだ。)
桐乃「でも、どこに引越ししたかまでは約束もあるから教えられないって…」ショボーン
あやせ(お兄さんも、桐乃の事、気にしてくれてたみたいですし…報告しておこうかな?)
桐乃「後、気のせいか、あいつの周りに女の匂いがする…!!」キッ
あやせ「…! 桐乃、どうしてそう思うの…?」
桐乃「今まで、ずっとデフォのキャラ使ってたのに、急にエディタキャラ使ってきた!」プンスカ
あやせ「桐乃、それがどうして、お兄さんの話に?」
桐乃「あいつの趣味で、黒髪ロングに眼鏡まで装備して、ちょー気合入ってたしっ!!」ギリィ
あやせ(黒髪ロングに…眼鏡ね、ふむふむ…早速、眼鏡は調達しましょうか。)
桐乃「しかも、ちょーやり込んでて、コテンパンにされたしっ!! 今度は負けないっ!」バンバン
あやせ(何だか怒ってるようだけど、嬉しそうだし…これはこれで…)
桐乃「む、眼鏡が気になって見逃しそうだったけど、あやせに似てた気がする…かな?」ボソボソ
あやせ(…! それは聞き捨てならないよ、桐乃…///)
あやせ「…という訳で、桐乃はそれなりに満足してました。嫉妬もすごかったですけど。」
京介「事情はまあ分かったが、何故、今日もあやせが俺の部屋にいる?」
あやせ「お姉さんに聞いたら、今日は来れない、という事でしたので…///」
京介「いや、それは答えになってないだろう!?」
あやせ「眼鏡がお好きらしいので、伊達ですけど、かけてみました…///」
京介「確かに眼鏡は好きだが、あやせだと、反則すぎるくらい似合うなっ、畜生っ!」パシャ
あやせ「いきなり何をっ!!」
京介「貴重な、可愛い眼鏡あやせを秘蔵のコレクションとするため、素早く写メに記録した。」
あやせ「っ! 可愛、い、なんて…そんな急に…じゃあ部屋にいるときは常備しますね///」
京介「…あの、あやせさん? いつもなら、こう冷めた目で見下してる所ですよ?」
あやせ「あっ、えっと、こほん。今日はお兄さんに聞きたい事があって来ました。」
京介「条件反射で正座して土下座できる体勢になってる、この俺の習性が恨めしいよ。」
あやせ「返答如何によっては、色々と不都合なイベントが発生しますので、そのおつもりで。」
京介「それはもう脅迫ですよね!?」
あやせ「お兄さんがゲームで使われてたキャラのモデルって誰、ですか?」
京介「はい?」
あやせ「ですから、誰がモデルですか、と聞いてるんです。もしかして、泥棒猫ですか?」ジトーッ
京介「泥棒猫って、その元後輩の、黒ね…いや五更の事かっ!? ち、違うぞ!?」
あやせ「そうですか。で、誰なんですか?」ジトーッ
京介「本人を目の前にして言うのも何だが、あやせさまです、すいませんでしたぁっ!!」ドゲザァ
京介(ああ、死んだね、もう死んだね。覚悟完了。すまん、桐乃…ってあれ?)
あやせ「そ、そうですか。わたしが、モデル、なんですね…///」
京介「あ、あれ?」
あやせ「じゃあ、今日のわたしなんか、もうばっちりですよね…///」
京介「はい、文句つけたら神様に怒られると思います。」キリッ
あやせ「今日のご飯は、お姉さんにお聞きしていた、お兄さんの好物にしますね…///」タタタッ
京介「あの、あやせさん?」
あやせ「~~~~~~~~~~~~~~~~♪」
京介(どこかで見た事ある雰囲気だけど、触れないでおこう…)
あやせ「~~~~~~~~~~~~~~~~♪」
京介「ごちそうさまでした。」
あやせ「こちらこそ、お粗末様でした。」
京介「すげーうまかった。」
あやせ「その、喜んでいただけたなら充分です…///」テレテレッ
京介「こんなに美人で、可愛くて、料理もできるなら、すぐにでもお嫁にいけそーだな。」
あやせ「…!」ツツツッ
京介「あの、あやせさん!? さっきから、すごく、そのですね…っ!」
あやせ「その、何ですか…? ///」ピトッ
京介「桐乃に見られたら、何を言われるかと思うと…でも、今のあやせはすごく、可愛い。」
あやせ「~~~~~~~~~~~~~~~~♪」ギューッ
京介「ほら、あんまり遅くなると親御さんが心配するから、今日は帰ろう、な?」
あやせ「も、もうちょっとだけですからっ♪」ギューッ
京介「もうちょっとだけ、って言いながらもう一時間は抱きつかれてるぞっ、俺はっ!」
あやせ「し、仕方ありませんね…じゃあ『今日は』これで満足して、帰ります…///」
京介「やっと、帰る気になってくれたか…一応、これでも受験生なんで…」
あやせ「じゃあ、その、無理にとは言いませんが…一つ欲しいものが…///」
京介「た、高いモノは勘弁してください、あやせさまっ!」
あやせ「その、お兄さんのお古のワイシャツを…///」
京介「えっ?」
あやせ「後、今日は、腕組ませてください、ね…///」
京介「どうしてこーなった…」
あやせ「お姉さんとは、もっとすごい事、毎日してるって聞きましたよ?」
京介「その情報源はどこだ…?」
あやせ「えーと、先日、お姉さんの家にお泊りさせていただきまして。」
京介「田村さん家の方々かぁっ!! 信じるなよ、事実を誇張した捏造だからなっ!!」
あやせ「でも、お姉さんと同じ部屋でお泊り、したんですよね?///」ツネッ
京介「そんな可愛い顔して照れても、痛ェもんは痛ェ!!」
あやせ「じゃあ、こうします♪///」ギュー
京介「両腕を絡ませてきて、どうするつもりだっ!!」
あやせ「わたしがドキドキした分、お兄さんにもドキドキしてもらいます♪」ギュー
あやせ(とりあえず、お兄さんのお宝アイテムをゲットしてしまった訳ですが。)
あやせ(そういえば、この大きなクマさんのぬいぐるみにはまだ名前をつけてませんでしたね…)
あやせ(…せっかくだし、モノは試しという事で、よいしょ、よいしょ…)
あやせ(できましたっ、ワイシャツのサイズが少々大きいですが、お兄さんのですし♪)
あやせ「今日から、このクマさんは『きょうすけ』さんにしましょう☆ミ」ギューッ
あやせ「…!!」ギューッ、クンカクンカ! ←ありったけの知識を総動員して妄想中。
あやせ(~~~~~~~~~~~~~~~~♪)ゴロンゴロンゴロンゴロン
あやせ「はっ! わたしは今、何を…///」
あやせ「…きょ、きょうすけ、さん♪ ~~~~~♪///」バンバンバンバン
あやせ(少女マンガの知識しかないわたしには、もうこれが限界~♪)ゴロンゴロンゴロンゴロン
- 翌日 -
あやせ「き、桐乃に…相談したい事がっ!」
桐乃「どーしたの、あやせ…そんなものすごい形相でっ!」
あやせ「桐乃の趣味の領分だから、こんなの桐乃にしか頼めないのっ!」ゴニョゴニョ
桐乃「あたしの趣味とな! それなら放課後とかの方が…教室ではさすがに…」ゴニョゴニョ
あやせ「その、かなり切実なので、じっくりとご相談させていただきたいのです。」ゴニョゴニョ
桐乃「帰りにどこか、という訳にもいかないし、ウチにくる?」ゴニョゴニョ
あやせ「是非、お願いいたします。」ゴニョゴニョ
桐乃「では、そーゆー事で。わたしもちょうど、あやせに相談したい事が。内密に。」ゴニョゴニョ
あやせ「では、その件も含めてというのはどうかな?」ゴニョゴニョ
- 放課後、高坂家 桐乃の部屋 -
あやせ「実はですね、わたしもオンライン対戦ゲームに興味を持ちまして。」モジモジ
桐乃「ついに、あやせも分かってくれたのねっ!!」ガシッ
あやせ「桐乃っ、落ち着いて! その、食べず嫌いは良くない、と。」ワタワタ
桐乃「その考えだけでも充分よ、あやせ。分かった、まずはやってみよー。」ソワソワ
あやせ「やってみよー。」ワクワクドキドキ
桐乃「ところでわたしの相談なんだけどね…あやせ、地味子…麻奈美と仲いいよね?」
あやせ(…! まさか気がついた!?)
桐乃「お母さんが地味子に電話してるの、聞いちゃって。その、バカ兄貴の世話焼いてる、とか…」シュン…
あやせ(わたしの事までは、まだバレていないようだけど…?)ドキドキ
桐乃「もしかして、地味子はバカ兄貴の住んでる所、知ってるのかなぁって。」グスッ
あやせ「あのね、それならお姉さんに聞いてみたよ。学校で様子見て、連絡してるんだって。」アセッアセッ
桐乃「そう、なの…ありがと、あやせ。少しだけ安心した。」
あやせ(事前にお姉さん達と打ち合わせしてなければ、今のは避けられなかったーっ!!)アセッアセッ
桐乃「あやせ、また新しい情報があったら教えてねっ!」
あやせ「大切な桐乃のためだから、ね。できるだけ、がんばってみる。」
桐乃「こーゆー時、黒猫が転校しなければ…貴重な情報源がっ!」
あやせ「黒猫って、お兄さんの彼女を詐称した泥棒猫の事?」ムッ
桐乃「詐称した、とゆーか、一時期、確かにバカ兄貴の彼女だった訳で…それに友達だし…」モジモジ
あやせ(桐乃の友達をあんまり悪くいうのもなんですし、この話題はここまでにして…)
『いえにかえるんだな。おまえにも、おにぃちゃんがいるのだろう』
桐乃「…その、あやせ、さん? すごくお上手ですね?」ワナワナッ
あやせ「や、これは本当に初めてだし、そのまさか、こんなにおもしろいとは…」
桐乃「ノーハンデ同キャラ対決で、もうわたしの腕に追いついてるなんて!?」
あやせ「こう、動かすだけなら、そんなにも難しくないというか…ね?」
桐乃「あやせ、センスあるよ。すっごい悔しいけど。」フルフルッ
あやせ「でも、これ、そのエッチなゲームなんだよね…?///」
桐乃「ゲームとしてはどっちの目的でも遊べるけど、わたしは可愛い絵が好きだから☆ミ」
あやせ「でも、こうやって人と遊ぶ分には、それ程…」
桐乃「とりあえず、明日にでもコレ買ってきて、あやせもオンラインデビューしようか?」ニヤッ
あやせ「オンラインデビュー?」
桐乃「そうそう。そうすれば、わざわざウチに来なくても一緒に遊べるし、ね、ね?」
あやせ(ん、つまり表に裏に、お兄さんに群がる女の人を監視できますね?)キュピーン
桐乃「それに、あやせの腕なら、すぐに黒猫とだってやれるよ、だから、ねっ?」
あやせ(泥棒猫も正面から叩き潰せるチャンスですか…ふふっ、うふふふふ…)ニヤリ
あやせ「分かったわ、桐乃。桐乃の言う通りにする…けど、これって18禁、だよね?」
桐乃「大丈夫、手配ならもう済ませたわ。」
あやせ「早いし! しかもさすが、ネット通販…明日には届くって…」
桐乃「エロゲーデビューする親友への、わたしからのプレゼントよ。感動した?」キリッ
あやせ(嬉しいけど、そこには感動できないよ、桐乃…)
- 翌日の放課後、高坂家 桐乃の部屋 -
桐乃「ふっふっふ。さあ、あやせ、パソコンはもってきた?」
あやせ「ノートパソコンだけど、大丈夫だよね?」
桐乃「バカ兄貴も同じようなの使ってるから、それは大丈夫。さあインスコしちゃおうねー。」ムフフ
あやせ「うーん、結構時間かかるんだね。それにエッチなのはゲームで躊躇してるのもあるし。」
桐乃「ここまできて文句言わなーい。それに、別に見たくなければスキップできるから。」
あやせ「確かに絵は可愛いよね…」
桐乃「そうそう、リプレイも見れるんだ。あいつとの対戦リプレイ見る?」
あやせ「桐乃とお兄さんの? それは見てみたいかも(主に私がモデルのキャラが)。」ワクワク
桐乃「あいつのキャラ、眼鏡なかったら、あやせそっくり。性癖でキャラ作るとかキモっ!」イラッ
あやせ(…なるほど、お兄さんが土下座したのも分かる。わたしに似てるなぁ…でも、ね?)
あやせ「気のせいとは思えない程、露出度高くない? 後、桐乃の方も、桐乃そっくり…」
桐乃「あー、えっとね、こーゆーの作るのが得意な知り合いにいてね?」
あやせ(ん、この露出度の高いコスチューム、見覚えがあるような、ないような…?)
あやせ「もしかして、わたしに似てるのってEXタナトスだっけ…メルル、だったかな?」
桐乃「ほほう、あやせも『星くず☆うぃっちメルル』をご存知かね、ん?」キュピーン
あやせ(桐乃の前で、コスプレする寸前まで覚悟を決めてた、とは言えない…!)タジタジ
あやせ「き、桐乃、何か変な事、考えてない?」ジリジリッ
桐乃「あやせも『星くず☆うぃっちメルル』を一気見して、一緒に感動しよっ!」キリッ
あやせ(結局、その日はゲーム云々よりも桐乃のメルル講座&鑑賞会に費やされたのでした…)
京介「…で、何が悲しくて、受験生の俺が、あやせとエロゲーの協力プレイをせにゃならんのだ?」
あやせ「桐乃から『週末までにキャンペーンモードをクリア』するよう宿題が、と説明を…」
京介「確かに協力プレイでレベル上げしないと面倒だしなぁ…」
あやせ「一人で黙々やってもクリアできないから、頼んでるんじゃないですかぁ…///」
京介「まあ、わざわざ麻奈美と二人で晩飯作りに来てくれてる分くらいは手伝うよ。」
あやせ「ちゃんとクリアできたら、きちんと別のお礼を差し上げますから、ね?」
京介「参考までに、どんな人参か教えてもらえると、やる気の意味でありがたい。」
あやせ「わたしと桐乃の、雑誌に載った写真の元データ、と言ったら?」
京介「全身全霊を尽くして、あやせさまの課題攻略につきあう所存だ。」
麻奈美「きょうちゃん、優しいねー。」ニコニコ
麻奈「実」・・・
あやせ(わざとパソコンはお兄さんの部屋に置いてきましたし、明日も口実は充分ですね♪)
あやせ(それに、毎回、腕組んで、ちゃんと家まで送ってくれるし♪)
あやせ(セクハラもしてこないし、もう『きょうすけ』さんって呼びたい♪)
あやせ(クマさんじゃなくて、お兄さんを『きょうすけ』さんって呼びたい♪)
あやせ「…!!」ギューッ、クンカクンカ! ←桐乃から渡された薄い本の知識を総動員して妄想中。
あやせ(~~~~~~~~~~~~~~~~♪)ゴロンゴロンゴロンゴロン
あやせ「…きょうすけ、さん♪ ~~~~~♪///」バンバンバンバン
あやせ(桐乃に押し付け、もとい、借りた薄い本…同人誌がいけないのよー!)
あやせ(タナトスだっけ、が…エッチな事、されてるのを厳選してる桐乃ぉ…絶対ワザとだった!)
あやせ「…きょ、京介さん…~♪///」ギューッ、クンカクンカ! スハースハー!
>>64 誤字指摘ありがとう
- 翌日の放課後 -
桐乃「あやせ、最近、悩み事ない? 時々、思い出したように真っ赤になってるけど?」ジー
あやせ「それは、桐乃が…っ! 桐乃がわたしに、あの、薄い本なんて渡すからっ!」ゴニョゴニョ
桐乃「気に入ってもらえたようね。うへへ、ようこそ、あやせ。こちら側の世界へ。」ゴニョゴニョ、ニヤニヤ
あやせ「ううっ。もう少ししたら『宿題』終わりそうだから、対戦、できるからね?」ゴニョゴニョ
桐乃「その時は、前みたいに、手加減しないからね(…手加減してないけど)?」ゴニョゴニョ
あやせ「ところで桐乃。風の噂で聞いたけど…お兄さん、シスコン勝負に負けたとか?」ゴニョゴニョ
桐乃「…! どこから、そんな最高機密情報をっ!」ゴニョゴニョ
あやせ「桐乃が、お兄さんに、ほっぺにちゅーしてあげたら勝ってたとか?」ゴニョゴニョ
桐乃「あ、あ、あやせっ! 一体、どこまで知ってるの…!!」アセアセッ
あやせ(桐乃が、どこまでお兄さん、いえ京介さんに迫ったかは分かりましたっ!)
あやせ(噂の泥棒猫も、京介さんに、ほっぺにちゅーまでした不届き者っ!)
あやせ(お泊りっこしてたお姉さんには敵わないまでも、桐乃と泥棒猫には負けられないっ!)
あやせ「…これでっ! ふぅ、やっと『宿題』終わりましたぁ…」グッタリ
京介「これで、桐乃もあやせも喜んでくれるなら一石二鳥だ。がんばったな、あやせ。」
あやせ「じゃあ、その…がんばったご褒美、もらっちゃいますね。ちゅっ☆ミ」
京介「な、何をっ! 今の不意打ちだろっ! 俺の初めてをだなっ!」ワタワタ
あやせ「わたしも…初めて、でしたから、良かった。京介さん…///」モジモジ
京介「あやせ、お願いがあるんだが…不意打ちじゃなくて、もう一回、してくれ。」
あやせ「はい、お兄さん、じゃなくて…京介さん…ちゅっ☆ミ」ギューッ
麻奈実「ごめんねぇ、スーパー混んでて…あれ、どうしたの二人共?」ガチャッ
京介「いや、やっと桐乃の『宿題』をあやせが終わらせて一安心してたところだ。」アセアセッ
あやせ「はい…京介さんの、おかげです。あの、これお約束のデータです。」モジモジ
麻奈実「むふふぅ、『京介さん』ですかぁ。ふぅん。」ニヤニヤ
京介「あの、麻奈実さん? 何ですか、その妬ましそうな羨ましそうな顔は?」
麻奈実「わたしも、きょうちゃんの事、『京介さん』か『あなた』って呼ぼうかなって。」
京介「なんで!? 急にそんな話に飛躍しちゃう訳!? ねぇ!?」
麻奈実「だって、あやせちゃん、うっとりしてて、すごい幸せそうだもん…」ジーッ
京介「ちょっとまって、ねぇ!? おーい、あやせー!? 戻ってこーい!!」
あやせ「うふふ…京介さん…きょーすけさぁん…すぅっ…はぁっ…」ギューッ、ウットリ、クンカクンカ
あやせ「お、お恥ずかしいところをお見せいたしまして、申し訳ありません…」モジモジ
京介「いや、とりあえず現実に戻ってきてくれて助かった。」
麻奈実「はい、『あなた』☆ミ ご飯ですよ♪」
京介「麻奈実…もう少し歳を考えて、言葉は使った方が、ごふぅっ…っ!!」ビクンビクン
麻奈実「だめだよー、きょうちゃん。わたしだってぴちぴちなんですからねー!?」ニコニコプンスカ
あやせ「ああっ、京介さんっ!? 今のはさすがのわたしも…」タジタジ
京介「麻奈実さん、お願いだから、その怖い笑顔はやめてー!?」
麻奈実「あやせちゃんも、今日はきょうちゃんの味方かなー?」ニコニコニコニコ
あやせ「味方もなにも、わたしの素敵なお兄さんとお姉さんなんですからー!?」
あやせ(目の前の惨劇をわたしは見なかった事にした。)
あやせ「あの、大丈夫ですか? 京介、さん…///」テレテレッ
京介「麻奈実にぽかぽかされてるのは慣れてるが、マウントでごっすごっす殴られるのは初めてだ。」
あやせ「やっぱり、お姉さんも、京介さんの事、大好きなんですよ…」ギューッ
京介「今日は初体験がたくさんあって大変だった。特に、あやせのは効いた。」
あやせ「あの、それはどういう…(ちゅっ)んっ…」ポワーン、ウットリ
京介「その、なんだ。年下にされてばっかりというのは気に入らん///」
あやせ「あ、あの! 不意打ちは卑怯だと思うんです、京介さぁん…」ポワーン
京介「じゃ、やり直し、する?」
あやせ「も、もうすぐ家ですから、その、是非、今、お願いします…っ!」テレテレッ
京介「じゃあ、あやせ。少しだけ、背伸びして…ちゅっ☆ミ」ギューッ
あやせ『あややん:色々あって、やっとオンラインにデビューです。』
桐乃『きりりん:まってたよーぉwww早速、対戦しよっか、あややーん☆ミ』
あやせ『あややん:えっと、桐乃…だよね?』
桐乃『きりりん:もっちろん、きりりんがあたし、桐乃って携帯で伝えたじゃん?』
あやせ『あややん:ところでその、ハンドルネーム?で呼び合った方がいいのかな?』
桐乃『きりりん:そっちの方がお互い気にならないからねー。』
あやせ『あややん:では、きりりん。早速、お手合わせをお願いね?』
桐乃『きりりん:うっへへっ、しっかりカモらせてもらうよーwwwあややーんwww』
あやせ(京介さんと、二人でがんばった成果、桐乃に全力でぶつけますっ!!!)
桐乃『きりりん:あたしの輝かしい勝率のために、敗北の味を思い知れっ、あややんっ!!!』
『いえにかえるんだな。おまえにも、おにぃちゃんがいるのだろう』
桐乃『きりりん:ねぇ…あややん? どこでそんなに強くなったの、ねぇ…?』
あやせ『あややん:それは黙秘を行使させて…これまで色々とあったのよ…』
桐乃『きりりん:でも、一勝もできないなんて…しかも、後一押しで負けるのが悔しいっ!』
あやせ『あややん:でも、きりりんだって、本気だったから悔しいんでしょ?』
桐乃『きりりん:そう、そうなのよっ! 悔しい…けど、友達と本気で遊べるのがすっごく楽しい!』
あやせ『あややん:きりりんが楽しいんだったら、必死に宿題こなした甲斐があったわ。』
桐乃『きりりん:んー、何だろうなー、あややんの攻め方、誰かに似てる気がする。』
桐乃『きりりん:黒猫でもないし、沙織とも違うし…うーん?』
あやせ『あややん:ほら、今日はもう遅いし、わたし寝るねっ! また明日っ!』アセアセッ
あやせ(ふぅ、危ないところでした。練習相手が京介さん、でしたからね。)
あやせ(とにかく、今日の事を思い出すと…顔が真っ赤になる…キスしたしっ!)テレテレッ
あやせ「よし、このモヤモヤを吹き飛ばすためにも、いつもの日課を…っ!」
あやせ「…きょ、京介さん…~♪///」ギューッ、クンカクンカ! スハースハー! チュッチュッ!
- 同時刻 高坂家 京介の部屋 -
桐乃「京介ぇ…どこいったのよぉ…寂しい時くらい傍にいてよぉ…」グスッグスッ
桐乃「まだ、このベッド…京介の匂いがするぅ…///」クンカクンカ!
桐乃「あやせも、次は負けないかんねっ!」クンカクンカ!
桐乃「明日は休みだし、今日はこのまま、京介のベッドで寝ようかな…///」クンカクンカ
桐乃(京介分、補充ぅ…)スヤスヤ
- 翌日 -
京介「親父に模試の結果を見せに来ただけで、何故俺はこんなのを見なければならんのだ!?」
桐乃「うへへ…みやびちゃん、きりのおにぃちゃんのとこおいでぇ…」ムニャムニャスヤスヤ
京介(おねぇちゃん、じゃなくて、おにぃちゃん、かよ!?)
京介(しかも何故、俺の部屋で、桐乃が怪しい寝言を、幸せそうに言ってる状況が分からん!!)
京介(親父への報告は済んだし、何も見なかった事にして、さっさと逃げよう、そうしよう!)
桐乃「ん、きょーすけぇ…さみしーよぉ…」グスッ
京介「…あーもう! 仕方ねぇーなぁ! 起きるまでだからなっ!」
京介(とはいえ、昨日あやせと色々あったせいで、ニヤニヤして、ほとんど寝れてないしなー)ウトウト
京介(麻奈実にやられた所も痛ェし…ちょっとだけ付き合ってやるか…)ウトウト
桐乃「う、うーん…何かいい夢見たような気がする…うへへ…」ボケー
京介(ん、桐乃、起きたのか?)ウトウト
桐乃「よぉしっ、少し充電できた気がす…るっ、て、京介!?」
京介(お前のエネルギー源は妹モノのエロゲーだろ…)ウトウト
桐乃「なんで、ここに京介が…しかも寝てるっぽいし…チャンス?」
京介(チャンスってなんだよ…)ウトウト
桐乃「京介分、充電開始ぃ…///」ギュッ、クンカクンカ、スハースハー!
京介「桐乃っ、おまっ、何をやって! 目ェ覚めたじゃな…もうちょっとだけだぞ…」ナデナデ
桐乃「チッ、そのまま寝てればいいのにぃ…じゃあ、フルチャージしたいなぁ…」グスッ
京介「すまんが元気の源であるエロゲーなら一人でやってくれ。」ナデナデ
桐乃「もう、空気読めないヤツっ…おはよう、京介。ちゅっ。///」
京介「黒猫といい、お前といい、どうしてそういう不意打ちしてきやがるんだ…」ナデナデ
桐乃「エロ猫はほっぺだったんでしょ、同じとこはヤだから、あたしはおでこっ…ちゅっ。///」
京介「言いたい事は分かったから、今はお袋がドアを開けない事を祈れ。」ナデナデ
桐乃「それってさぁ…もっと、すごい事してもいいって事?」ニヤニヤ
京介「お前のすごい事は、俺の想像の域にないから、困…んんっ!!」
桐乃(ちゅーっ。)←唇から急速充電開始!!
… ←急速充電中。
桐乃「ぷはっ…京介分、充電完了ぉ…後、遅くなったけど、おかえり、京介…///」
京介「おおお、おう、ただいま。桐乃。」ナデナデ
桐乃「へ、部屋で着替えてくるから、それまで帰んないでよねっ!!///」テレテレッ
京介「お袋が晩飯くらい食ってけ、って言ってたから、それは安心しろ。」
桐乃「じゃあ、ソッコーで着替えてくるっ!!///」ダダダッ
京介「リビングで待ってるからなー。」
桐乃(えへへへぇ…京介と、キス、しちゃったょぉっ!!!///)デレデレ
桐乃(ああ、今のあたし、ちょーキモい!! ニヤニヤが止まらないっ!!///)デレデレ
桐乃(『ただいま、桐乃。』キリッ(乙女補正有)、だってさーっ!!///)クネクネデレデレ
桐乃(しまったなぁ、写メでも撮っておくべきだった…)ガックシ
桐乃(後で、も一回、言ってもらって録音するか動画にしておこ。///)ウヘヘヘ
京介「そうだ。今日は自宅だって、麻奈実とあやせにメールだけしとこ。」ポチポチ、ピローン
あやせ(ううっ、ほとんど眠れませんでした…///)
あやせ(今までは、クマさんのきょうすけさんで落ち着いたというのに…///)クンカクンカ
あやせ(わたしから仕掛けておきながら、あの生の感触は卑怯ですっ!///)
あやせ(まだ、デートもしてないのに、キス、しちゃったし…)
あやせ(! そうだ、お休みなんだし、デート…にお誘いしてっ!)
あやせ(…待って待って。キスはもうしちゃったし、後はその…///)ピローン
あやせ(あ! 京介さんからのメールっ! …そっか、今日は自宅かぁ…)ショボーン
あやせ(自宅…桐乃に薄い本を返す名目で自宅訪問! これはいい手です!)バタバタッ
桐乃「黒猫には教えておこっかな、京介が帰ってきてるって。」ポチポチ、ピローン
黒猫(やっと出番…主役は最後に登場するものだわ。待ってなさい、京介。)ルンルン♪
あやせ「深呼吸、深呼吸…よしっ!」ピンポーン
桐乃「はーい、黒猫、早かったじゃ…って、あやせ?」
あやせ「ゴメンね、桐乃。いきなりで。その、借りてた本、返しに…///」
桐乃「あ、そーゆー事なら。せっかくだし上がって上がって。後ろのエロ猫も。」
黒猫「…お邪魔します。」
桐乃「二人共、あたしの部屋でいいかな? 今、バカ兄貴、自分の部屋で寝てるから。」
黒猫「…そう、それはいい事を聞いたわ。」スタスタ、ガチャ、バタン
桐乃「あんのエロ猫ぉっ!!」 あやせ「この泥棒猫っ!!」ドタドタドタドタッ!
黒猫「…うふふ、今日こそ『契り』を…京介…」ドキドキ
桐乃「エロ猫ぉっ!! ナチュラルに添い寝しようとすんなぁっ!!」
あやせ(どうしてこんな事に…京介さんの部屋で、お互いを牽制しあう状況に…)
麻奈実「あれ、みんなも、きょうちゃんに会いに来たんだ、もてもてだねぇ。」
あやせ「お姉さん! どうしてここに!?」
麻奈実「きょうちゃんのお母さんにね、お呼ばれしたのー。はい、ウチの和菓子。」
あやせ「と、とりあえず、桐乃…借りてた本を…///」
桐乃「んふっ♪ その様子だとお楽しみいただけたようですなぁ、あやせさま♪」ニヤニヤ
黒猫「…桐乃、あなた、普通の人に何を押し付けたの?」
桐乃「ん? メルルのタナトス陵辱本。ハードなやつ。ほら、あやせ、似てるっしょ?」キリッ
麻奈実「りょーじょく、って入浴の事だっけ?」
あやせ「お姉さん、この話はここまででっ!!!」アワアワッ
桐乃「しっかし、よくこの状況で寝てられるわね、このバカ兄貴は。」イラッ
黒猫「ここは運命の人である私が、目覚めのキスを…」スック
あやせ「ま、待ちなさい、この泥棒猫っ!!」
麻奈実「みんな、きょうちゃんの事、大好きなんだねぇ。」ニコニコ
「「「///」」」
桐乃「な、何よ、みんなして、その反応は…あやせ、まで…? ま た か!」ムカァッ
黒猫「仕方ないわね、ここは京介を賭けて勝負しましょうか、正々堂々と。」
麻奈実「勝負はいいけど、きょうちゃんを景品にしちゃだめだよー?」
あやせ「そうですよ、きょ…お兄さんはモノじゃないんですから!」
黒猫「…勝負する事はいいのね。じゃあ勝者の特典はどうするの?」
桐乃「じゃあ、兄貴の引越し先を教えてもらう、というのは?」ウヘヘ
黒猫「勝者の名前付きで愛の言葉を囁いてもらって録音する、のはどうかしら?」ドキドキ
麻奈実「きょうちゃんと一日デート、お泊り付きってどうかなー?」ニコニコ
「「「その勝負乗った!!!!!」」」
あやせ「…こほん、落ち着きましょう。全部やってもらえばいいじゃないですか。」テレテレッ
黒猫「異論はないわ。むしろ素晴らしい提案よ。」
桐乃「い、いいじゃない。その代わり、敗者は手出し無用、アリバイ工作にも協力する事。」
麻奈実「でも、げぇむだと黒猫さんが圧勝だよねぇ。」
あやせ「だったら、トランプとか、どうでしょう? シンプルにババ抜きとか。」
黒猫「この私が、そんな単純なゲームで引けを取るとでも? 受けましょう。」
京介「ふぁぁっ…なんだこの状況は。誰か、分かりやすく説明してくれ。」ボケー
桐乃「ようやく起きたわね、バカ兄貴。あんた、今日の景品よ。」フフンッ
京介「ゴメン、桐乃。何を言ってるのか全く分からない。」ボケー
あやせ「これから、わたし達四人で、ババ抜き一本勝負をします。」モジモジ
黒猫「勝者には、京介の引越し先を知る権利が与えられるわ。」モジモジ
京介「はい?」
桐乃「後、勝者の名前付きで、愛の言葉を囁いて、録音するのよ…///」テレテレッ
京介「そんなにお前は俺の黒歴史を増やしたいのか!」
麻奈実「勝者には、『きょうちゃんと一日デート、お泊り付き』が贈呈されるんだよー。」ニコニコ
京介「誰が何言ったか知らんが、最後のは絶対に麻奈実が言っただろー!?」
京介(だいたいババァ抜きなら真っ先に麻奈実が脱落するだ…)ゾクゾクッ!!!
麻奈実「…きょうちゃん…今のは『本気』で、怒ってもいいかな!?」ニコニコ、メキィ
京介「まだ何も言ってないけど、何だか申し訳ございませんでしたー!!」ドゲザァッ!!
麻奈実「きょうちゃん、『何』が言いたかったのかな!?」ゴゴゴゴゴ
京介「あ、あの、麻奈実さん!? ごめんなさい、許してぇー!?」
- しばらく残虐なシーンが続くので、和やかな映像でもご想像ください -
桐乃(黒猫はプレッシャーに弱い。あやせは普段から表情をよく見てる。となれば…)
黒猫(桐乃は分かりやすいからいいとして、後の二人は強敵ね…)
あやせ(桐乃は敵ではないわ。泥棒猫も心理戦には弱いらしい。となると…)
麻奈実「さあ、きょうちゃんも、大人しくなったし- 始めましょうか。」ニコッ
桐乃(席は時計回りにあたし、黒猫、地味子、あやせ。妥当なところだけど…)スッ
黒猫(桐乃から引いて、ベルフェゴールに手札を渡す…やっかいな位置だわ。)スッ、ポイッ
麻奈実(黒猫さんは素直ないいコだけど、あやせちゃんは強敵ね。色々な意味で。)スッ、ポイッ
あやせ(…最悪の位置ですよ、ここ。お姉さん、絶対に本気だし…)スッ、ポイッ
桐乃(くっ、あやせ、もしかしてあたしの手が見えてるの!?)スッ、ワナワナ…
黒猫(まずは手札を減らさないと。ジョーカーなんて後からでも分かるわ。)スッ、ポイッ
麻奈実(序盤は気にせず引いていきましょうねー。)スッ、ポイッ
あやせ(わたしが問題とするのはお姉さんだけで、よさそうですね。)スッ、ポイッ
桐乃(…!! あ、あやせぇ…ちょっとくらい協力してよぉ…)スッ、フルフルッ…
「「「桐乃、オワタwww」」」
桐乃(あたしが不甲斐無いばかりに、あやせの手札が後一枚に…!)スッ、ポイッ
黒猫(おかしいわね、誰もジョーカーを持ってる気配がない…)スッ
麻奈実「んー、そろそろわたし、『9』が欲しいなぁ。」ニコニコ
黒猫(…!)ビクンッ
麻奈実「あ、これかなー? ありがとー。わたしも後二枚だよー。」スッ、ポイッ
あやせ(間違いない! ジョーカーは最初からお姉さんが持ってたんだ!)
麻奈実「はい、あやせちゃんが引く番だよー。」ニコニコ
あやせ「くっ、なんてプレッシャー…これが年の功なの…」タジタジ
麻奈実「あやせちゃん? 心の声が聞こえてるよー?」ゴゴゴゴゴ
あやせ(ひぃっ!? わたしとした事が…強敵をラスボスにしてしまったー!?)アワアワッ
麻奈実「はい、あやせちゃん? 引いて?」ゴゴゴゴゴ
あやせ(どっち!? どっちがいいの!? ババ抜きで命の危機なんて初めてだよー!)
あやせ「こっち!? …いや、こっちかな!?」オロオロ
黒猫「これがベルフェゴールの真の姿…なんて恐ろしい!!」ナムナム
桐乃「あやせ、何かごめん…お見舞いにはちゃんといくから。」ナムナム
あやせ(もう何もかも終わった事にされてるしー! 誰か助けてー!?)オロオロオロオロ
あやせ「もう覚悟を決めて…こっちに…!?」チラッ
あやせ(京介さんが首を振ってる…お姉さんの手札が見えてるんだ…! 信じます!)ゴクッ
あやせ「えい、こちらにしますっ! …ふぅ、揃いました…わたしの、勝ちです。」ポイッ、ホッ
麻奈実「うー、残念。わたしは二番かなぁ…」ショボーン
桐乃「もう地味子とか、言いません。麻奈実お姉さん。最下位として土下座でお許しを…」ペコペコ
黒猫「はい、麻奈実お姉さん。もうベルフェゴールとか言いません。許してください。」ペコペコ
京介(唯我独尊の二人が麻奈実に土下座するのも、何かシュールだな…)
麻奈実「もぅ、二人共、その辺りで、ね? ところで、あやせちゃん?」ジロリ
あやせ「は、はいっ!? なんでしょう、お姉さん!?」ビクビクッ
麻奈実「最後、ちょっとだけ、目線が泳いでたよね? あれは何かなー?」ニコニコ
あやせ「ぐっ、それは、そのぉ恐怖、じゃなくて、そのですねぇ…///」
麻奈実「あやせちゃんは悪くないよ。ね、きょーぉちゃーん!?」ニコニコ、ギロッ
京介「あ、あの、麻奈実さ…もう、何も聞いてくれそうにないですよね、今!?」
- 残虐なシーンですので、桐乃と黒猫とあやせのムフフなシーンでも妄想してください -
京介「いいか、俺が身を以って示したが、麻奈実だけは怒らせたらダメだぞ…」
「「「はい、麻奈実お姉さんには決して逆らいません。」」」ガクブル
麻奈実「もー、こんな事するのは、きょうちゃんだけだから、ね?」ニコニコ
京介「その笑顔は確かに本物だけど、誤解して怯えてるのは、俺じゃないからなっ!」
麻奈実「そんな事ないよねー?」ニッコリ
「「「はい、麻奈実お姉さんの仰る通りです。」」」ガクブル
麻奈実「勝ちたかったんだけど、それが残念…はい、あやせちゃん、景品どうぞー。」
あやせ「あ…ええと、その、お兄さん。不束者ですが、よろしくお願いします…///」
京介「どうしてそうなるっ!?」
あやせ「その、じゃあ、お兄さんと皆さんに、お願いがあります…///」
<さるさんしてました。ご支援に感謝です。>
あやせ「お兄さんの住んでる場所はいいので、わたしにもちゃんと『名前』で呼ばせてください…///」モジモジ
桐乃「…どうなのよ、京介。」ムカッ
黒猫「…どうなの、京介。」ムスッ
京介「いやまあ、それくらいなら(って桐乃と黒猫の機嫌が滅茶苦茶悪いじゃねーか…)。」
あやせ「だったら皆さんの前でも、『京介さん』、って呼ばせてくださいね…///」テレテレッ
あやせ「後ですね、みんなにも『参加賞』で、『愛の言葉』の録音を贈呈してください…///」
京介「俺の黒歴史が1ページじゃなくて4ページ増えるんですね。分かります。」
あやせ「後、デートなんですけど…急ですが、明日でもいいですか?」ジーッ
京介「それは構わないんだが、俺、完全に景品になってますよね?」
あやせ「京介さんには、わたしとのデートが『参加賞』、です。ダメ、ですか…///」ジーッ、モジモジ
京介「桐乃と黒猫を黙らせるためとはいえ、黒歴史が増えた事には変わりない…」シクシク
あやせ「みんな喜んでたし…明日のデートの邪魔はしないって約束させましたし…///」
京介「それにしても、やりすぎじゃないか? 俺の部屋に鍵つけたのは?」
あやせ「桐乃はとにかく、泥棒猫はナチュラルに京介さんの部屋に入っていきました。」ジロッ
あやせ「それに、桐乃のご両親も、京介さんの部屋に鍵つけるのに賛成してくれました。」
京介「あやせが『夜な夜な桐乃が俺の部屋でいかがわしい事に耽ってる、かも』とか言うからだろ。」
あやせ「桐乃がすごく慌ててましたから、想像でも捏造ではなく、客観的事実だと思います。」
京介「まあその騒動のドサクサに紛れて、こうやって、あやせを家まで送ってる訳だし。」
あやせ「でも、もう家…着いちゃいますよ、京介さん…さよならとおやすみのキス…///」テレテレッ
京介「じゃ、また明日。実はもう今から、すごく楽しみにしてる。」チュッ
- その夜 -
桐乃「あやせの巧妙な策略によって、京介の部屋に入れなくなったのは痛い…」ショボボボーン
桐乃「しかし、咄嗟に京介のパンツだけは確保しておいたっ、あたし偉いっ!」クンカクンカ!
桐乃「京介もたまには帰ってくるっていうし、それまでは『愛の囁き』とこれで!」クンカクンカ!
黒猫「ふふふ…『愛の囁き』…私が『高坂瑠璃』に生まれ変わる日も遠くないわね…」
黒猫「…!!」ギューッ、ゴロゴロゴロゴロッ! ←都合のいい未来予想図を激しく妄想中。
珠希「ねえさま、どうかしたんですかー?」
日向「る、ルリ姉…たまちゃんは、今こっちにきちゃだめー。とっても危ないからねー。」ホロリッ
麻奈実「きょーぉちゃーん♪ 『愛の囁き』、これ、すごいよぉ♪」ゴロゴロゴロゴロ
麻奈実「これからは毎晩、これ聞いて『きょうちゃん(枕)』とで、快眠間違いなしだよー♪」
- 翌日 -
あやせ「ぉ…ください。もぉ、お寝坊さんです、京介さんは…///」クンカクンカ! スーハー! チュッ
京介「うわっ! …なんだ、あやせか…一瞬、また昨日の悪い夢かと…」
あやせ「せっかく、おはようのキスだったのに…朝御飯もできてますよっ。」プンプン
京介「いや、あやせだと思ったら、安心した、というか朝から幸せになった。」
あやせ「そうですか、それは…よかったです。わたしも幸せですよ…///」テレテレッ
京介「それに、あやせの服、すっごく似合ってる。あやせらしくて、可愛い。」
あやせ「わたしも、その、初めてのデートですから、張り切りすぎて。」
京介「それに、あんな起こし方だったら、毎日でもお願いしたいくらいだ。」
あやせ「はい、では毎日でも。でも、『悪い夢』の話を聞いてから、ですよ?」ニコニコ
あやせ「なるほど、桐乃がそんな『充電』を…わたしも何かで『京介さん分』を毎日補充しないと。」ムムム
京介「毎日て…ところで、あいつらが後をつけてきたりとか、そういう心配は?」
あやせ「桐乃と泥棒猫は、昨日の『愛の囁き』と引き換えに田村屋で労働してます。」
京介「…あいつらは、もう二度と麻奈実に逆らおうなどと思わないだろう。」ナムナム
あやせ「そんな訳ですので、心置きなくデートを楽しみましょう♪」ルンルン
京介「ついでなんだが、外に出た途端、何故、急にいつもと違う眼鏡と帽子なんだ?」
あやせ「その、クラスメイトにみつかったりすると恥ずかしいので…」ギュッ
京介「すごい納得した。ちみみに今、俺がその状況に直面しているところだ。」
あやせ「え?」
赤城「…高坂? お前、田村さんはどーした。シスコンの分際で、いつもお前ばかり…」
京介「まあ落ち着け、赤城。俺は別にシスコンではない。妹が可愛いとは思うがな。」
赤城「シスコンではないだと、高坂…語るに落ちたな! その携帯のプリクラは何だ!?」
京介「ぐぅ!? この最悪の状況で、最も痛いところ的確に突いてきやがった!?」
あやせ「京介さん、プリクラって、桐乃との…あれ、ですか!?」ツネッツネッ
京介「痛ぃ!? あやせさん、今のは全く手加減してないですよねぇ!?」
赤城「ん、今、すごく気になる名前を、高坂が呼んだ気がするのだが…?」
京介「気のせいだ。ところで赤城、ものは相談だが…例のDVD、譲ってもいい。」
赤城「例の、とは先日、ようやく俺の手元に渡された、例のヤツか?」
京介「その通りだ。今見た事を忘れるなら、全ての所有権を赤城、お前に譲る。」
赤城「…そうか。高坂、分かった。俺は何も見なかった。行くがいい、親友よ。」
京介「ふぅ、開始早々危ないところだったが、単純なヤツで助か…って痛ェ!?」
あやせ「京介さん、携帯。見せてください…ね?///」ギューッ、ツネッツネッ
京介「あやせさん、可愛くおねだりしても痛ェもんは痛ぇ! 見せるからやめてー!?」
あやせ「むっ、確かに例のプリクラですね…羨ましい(ボソッ)…待受画面はっと…」パカッ
京介「そこまでチェックしないでー!?」
あやせ「桐乃とわたしの水着グラビアの…これは…嬉しい、です…///」
京介「あの、あやせ…どうしたの、顔真っ赤にして?」
あやせ「な、何でもありませんっ。さ、行きましょう、京介さんっ♪」ルンルンッ
京介(あやせ『も』写ってたグラビアだったので、命拾いしたようだな…)
京介「じゃあ、改めて、デートを楽しむとするか。」
京介「とりあえず、街中まで出てきたものの…まあ定番は映画、かな?」
京介(…と、同じ事を言って桐乃に怒られたのを急に思い出した…)
あやせ「何か、おもしろそうなもの、上映してますか?」
京介「最近、話題の恋愛映画やってるはずだ。朝一番なら混んでなさそうだし。」
あやせ「恋愛映画って…視たいですけど、いつもは友達同士だと入りにくくて…」
京介「あやせ。今日はデートなんだろ? 視たいなら、行こう。」
あやせ「はいっ、でも…京介さんは、わたしと、視ても大丈夫なんですか?」ジーッ
京介「そんな上目遣いしなくても大丈夫だ。俺はあやせとだから、視たいんだ。」
あやせ「わたしと、一緒だから、ですか?」キョトン
京介「だって、デートって『彼女』とするもんだろ? それって、あやせじゃないか。」
あやせ(~~~~~~~~~~~~~~~~♪)
京介「あやせ、随分ご機嫌だな? そんなにおもしろかったのか?」
あやせ「はいっ、でも…京介さんと、一緒に視たから、嬉しかったんですっ♪」ギュッ、ピトッ
京介「お、おい、あやせっ! そんなにぴったりされると、だなぁ。」
あやせ「そんなにぴったりされると、何ですか?」ピトーッ、ジーッ
京介「すごく、ドキドキする。いつも、家に送ってる時とは全然違う意味で…///」ドキドキ
あやせ「今までは、そんなにドキドキしてくれなかった、と?」
京介「ドキドキするっていうより、ちゃんと家までお送りしないとって使命感がだな。」
あやせ「じゃあ、今はどうしてドキドキしてくれるんですか?///」ドキドキ
京介「そんなの、可愛い彼女に腕組まれて、寄り添われてるからに、決まってるだろ。」
京介「軽くランチだけ取ろうか? 調べたんだけど、ちょっと裏にいい場所がある。」
あやせ「ファーストフードとか、ファミレスとかでも京介さんと一緒なら…///」デレデレ
京介「でも、あやせ。出発する時に知り合いに見つかると恥ずかしいって言ってたろ?」
あやせ「はい、それは…そうですけど…///」モジモジ
京介「表通りだと、どこも目立つ。それに、あやせとはゆっくり食事したいから。」
あやせ「出発早々、お知り合いに会ったばかりですしね…」
京介「俺も、つい最近、見つけたばかりなんだけど、値段以上の価値はある。」
あやせ「あ、ここですか? ケーキ屋さんの裏に併設されてる喫茶店?」
京介「表がケーキ屋で女の子ばっかりだけど、裏の喫茶店は静かな雰囲気だよ。」カランカランッ
あやせ「…何だか、すごく、いい雰囲気ですね。表とは全然違います。」
京介「じゃあ、ここでいい? 席は見ての通り空いてるし。」
あやせ「せっかくの、京介さんのおすすめですから、わたしはいいですよ。」
京介「でも、あやせがどんなの好きか先に聞いておけば良かった。」
あやせ「突然のご褒美デート、ですから…でも、この雰囲気は好きです。」
…
あやせ「…すごく、おいしかったです。デザートなんか、もう特に。」
京介「表のケーキ屋さんの職人がね、趣味でやってるお店らしくてさ。」
あやせ「あ、それで…でも、何だか凝ってた割にはお安かったような。」
京介「趣味でお金取るつもりはないんだってさ。ゆっくり過ごしてくれって。」
あやせ「じゃあ、もうちょっとゆっくりお話してたかったかも、です。」
京介「また、今度来ればいいさ。あやせが来たいなら何度でも付き合うから。」
あやせ「はいっ、その時は、京介さんの話、たくさん聞きたいですっ♪」
京介「俺の話なんて、平々凡々としたようなものしかないぞ?」
あやせ「わたしが聞くのは、桐乃とお姉さんから聞く話ばかりですから…」
京介「分かった。そんなの、あやせが聞きたい時にいつでも話してやる。約束だ。」
あやせ「はいっ、約束、です♪」ニコニコ
京介「あやせ、すまん。今の笑顔は、最高に可愛かった。」
あやせ「な、何を、ととと、突然に言うんですか!? 京介さんっ!」ギューッ、ピトッ
京介「そうやって腕組んできて、顔伏せて真っ赤になってるあやせも、可愛い。」
あやせ(くぅーっ…幸せすぎて、顔が上げられませんー!!///)ギューッ
京介「ところで、あやせ。さっきの笑顔、もう一回見せてくれる自信ある?」
あやせ「さっきのって、最高に可愛いって言ってくれたのですか。一応、モデルですし…」
京介「じゃあ、俺の恥ずかしいけど大切な想い出のために、後でもう一度だけ、頼む。」
あやせ「恥ずかしい想い出って…何なんですか?」ジーッ
京介「その、あやせが羨ましそうに見てたプリクラをだな…」
あやせ「ラブラブツーショットプリクラですか!? それは魅力的なお誘いですね…///」テレテレッ
京介「モデルの、じゃなくて、さっき女の子のあやせが見せてくれた、自然な笑顔がいい。」
あやせ(なんて高難易度で、とても断れない要求を、してくるんですかー///)ポワワーン
京介「えっと、あやせさん? その、恥ずかしいなら別に無理しなくても。」
あやせ「いえっ! 是非っ! 今すぐに行きましょうっ!!!」ズルズル
あやせ(勢いでカップル御用達のプリクラに突入したのはいいけれど…)
あやせ「何だか、閉鎖空間なのに、とてもドキドキしますね…///」ドキドキ
京介「俺は過去の痛ましい記憶しかない。でも、あやせとなら、ちょっと違うかな?」
あやせ「その、違うのって、お聞きしてもいいですか?」ドキドキ
京介「やっぱり、大切な女の子と一緒だと、優しい気持ちになれる。」
あやせ「…!!」キューンッ
京介「だから、恥ずかしいっていうのはなくて…あやせさん?」
あやせ「じゃあ、早速、撮りましょうっ…///」チャリンチャリン
あやせ(フレームはもちろんハートで…文字もわたしが書いちゃいましょう///)
あやせ(後は、そう! 自然な笑顔ですっ///)
あやせ「あの、京介さん…その、撮影ボタンを押す前にお願いしたい事が///」
京介「ここまで来たら引き返せないし、あやせのお願いなら。」
あやせ「さっきの、『大切な女の子』って、ボタン押す前に言っていただけませんか///」
京介「それくらいだったら。でも、最高の笑顔で頼む。」
あやせ「じゃあ、その、お願いします///」
京介「あやせは俺の、大切な女の子だよ。」
あやせ「…!!」キューンッ、ギュッ、ポチッ、パシャッ
京介「…はい、あやせ。半分コ。」
あやせ「あ、ごめんなさいっ! 今、眼鏡、かけてませんでした…」ションボリ
京介「いや、あやせの、こんな素敵な笑顔なんて見たことないよ。これでいい。」
あやせ(これは…京介さんもすごく優しい顔だし、わたしも…いつもと違う笑顔だ…///)
京介「えーっと、あやせが不満なら、撮り直す?」
あやせ「いえっ、とんでもない、です…これ、わたしの宝物にします。」ギュッ
京介「デートだから、何かプレゼントの一つでもしてやれればいいんだけど…」
あやせ「もう、もらいましたよ。それも、たくさんです。」
京介「俺、あやせに何かしてやれたかな?」
あやせ「それはもう。プリクラもそうですけど、わたしを『大切な女の子』って。」
京介「でも、それって『彼女』なんだから、当たり前じゃないか。」
あやせ「…彼女って!!」キューンッ
京介「あやせは、俺にとって、もう特別で、大切な女の子なんだ。」
あやせ「いつも歩いてる街なのに、今日は全然違って見えます。」ギューッ
京介「俺もそんな気分。隣にあやせがいてくれるだけで、今は幸せだ。」
あやせ「最初は恥ずかしかったんですけど、もう嬉しさの方がすごくて…///」
京介「あやせの初デートで、そんなに喜んでもらえたなら俺も満足だ。」
あやせ「…もしかして京介さん、何か忘れていませんか?」
京介「いや、そろそろいい時間だし、ちゃんとあやせは家まで送るぞ?」
あやせ「忘れてる、というか勝手に決まった事だから覚えてないですね、きっと。」
京介「まてまて。黒歴史のような愛の囁きも、こんな楽しいデートもしたし。」
あやせ「…デートは、京介さんのお泊り付き、までが条件ですよ…///」モジモジ
京介「…ちょっとまって。ねぇ、それは絶対条件なんですか!?」
あやせ「残念ながら、証拠写真を撮って、悔しがらせるまでがお勤めです。」
京介「だいたい、お泊りって麻奈実の家じゃあるまいし、どーするの…」
あやせ「そういえば、まだ、ちゃんと、その件はお話してませんでしたね。」
京介「いや、お話も何も、そもそもお泊りなんて、麻奈実さんの冗談だと。」
あやせ「実は、今週末、両親が不在なんです。今、家はわたし一人でして。」
京介「あやせの家、そーゆーのは心配しそうなのになぁ。」
あやせ「そこで、友達と一緒に留守番をするという条件で、妥協してもらいました。」
京介「桐乃辺りが、適任じゃないのか? ゲームも一緒にできるしさ。」
あやせ「でも、タイミングよく、素敵な『彼氏』ができましたので…///」モジモジ
あやせ「だから、デートも今日がって…京介さん、ダメ、ですか?」ギュッ、ジーッ
京介(あやせに、あんな上目遣いで見つめられて、断れるハズがないっ…!!)
京介「ごちそうさまでした。いつも食事に関しては申し訳なく思っております。」
あやせ「わたしは、もう、京介さんのお嫁さんのつもりですから…///」ゴニョゴニョ
あやせ「あの、お風呂も沸いてますから、お先にどうぞ。」
京介「いや、そんな替えの服とかパジャマもないし…」
あやせ「お姉さんにお願いして、『きょうちゃんセット』をお借りしてきてます。」
京介「なんて準備のいいというか、計画的というか。」
あやせ「アリバイ工作に対する全面協力も勝利者特典でしたので。」
京介「では、お断りしても堂々巡りしそうなので、ありがたく。」
あやせ(ふふふ、これはまだ第一のトラップ…///)ポワワーン
京介「あー、なんか広い湯船も久し振りだなぁ…」ノビノビー
あやせ「…京介、さん…お背中流しに、きました…///」ガラッ
京介「まってまって! それは聞いてない! 不意打ちすぎるっ!」
あやせ「だ、大丈夫ですよ…わたしは、京介さんの彼女、ですから…///」チャプン、ピトッ
京介「年頃の女の子が、そんな格好で、けしからんですよっ!」アセッアセッ
あやせ「お風呂にタオルとかつけるのも無作法だと思います…///」ギューッ
あやせ「それにお姉さんとは、一緒にお風呂入ってたんですよね?」ジーッ
京介「麻奈実ぃっ! あやせに何を吹き込んだんだぁっ!」
あやせ「その、わたしとは、嫌でしたか?」ジーッ
京介「…嫌どころか嬉しいから、理性さんが負けそうで困ってる…」
あやせ「だったら、理性さんはどうやったら、負けてくれますか?」モジモジ
京介「あやせ、今日は、その、どうしてそんなに積極的なの…焦ってるというか。」
あやせ「だって、わたしはいつも、京介さんに酷い事してばかりで…」
あやせ「桐乃やお姉さんみたいに傍にずっといてあげられないし…」
あやせ「泥棒猫みたいに、学校の後輩でもなくて…その…///」ブクブク
京介「気持ちはよく分かった。あやせ、焦らなくていいから。」
あやせ「はい、今はそれで充分です…ところでその、お腹に何か…」カァッ
京介「申し訳ありません。理性さんが負けそうな、ギリギリのところなんです。」
あやせ(…どーして、今、私は桐乃に借りた薄い本を思い出しちゃうかなっ!!)
あやせ「京介さんの言葉と、お風呂で、のぼせちゃいそう、です…」ポワワーン
あやせ(危うくわたしが陥落しそうでしたが、まだ第二のトラップが…///)ポワワーン
あやせ「京介さん、今日はわたしの部屋で寝てくださいね?」ジーッ
京介「だから、今のあやせに、そんな目で見られたら、断れないんだってばっ!!」
あやせ「では、早速。明日も早いですし、ね。」パタパタ、ガチャン
京介「あの、あやせ、さん? いつものあやせさんの部屋、ですよね?」
あやせ「はい。あ、でも一つだけ違いますよ。ほら、これです。」
京介「クマのぬいぐるみ…見覚えのあるワイシャツですね?」
あやせ「このコは『きょうすけさん』という名前で、毎日、一緒に寝ています。」
京介「それも、麻奈実から聞いた話じゃないでしょうね、あやせさん?」
あやせ「お姉さんのはただの抱き枕ですが、わたしのは京介さんの代わりです。」キリッ
京介「すいません、何を言ってるのか、さっぱり分からないんですが。」
あやせ「目の前に、本物の京介さんがいるのに、代わりが必要でしょうか?」
京介「つまり、同じベッドであやせと一緒に寝ろ、とそういう訳ですね。」
あやせ「最近の京介さんは、モノ分かりが早くて助かります///」テレテレッ
京介「まてっ! さっきのお風呂で、あやせの言う通りにしたじゃないか!」
あやせ「はい、身体の隅々まで洗いっこしましたね///」
京介「理性さんが負けなかったら危ういところだったんだぞっ!」
あやせ「ですから、遠慮なく、お隣へどうぞ。」ポンポン
京介「うっ、仕方ない…じゃ、お邪魔します…」モゾモゾ
あやせ(ふふふ…今度こそ、その理性さんに負けてもらいますよ…///)モゾモゾ
あやせ「京介さん~♪///」ギューッ、クンカクンカ! スハースハー!
京介「あやせ、お前は毎晩クマのぬいぐるみとこんな事してるのか…」
あやせ「桐乃に借りた薄い本のおかげで、わたしも勉強しましたから///」ギューッ
京介「桐乃の薄い本って、ほぼ妹モノかメルルのハードなエロ同人誌じゃねぇかっ!」
あやせ「桐乃厳選、タナトス陵辱本ですから、安心してください…///」
京介(桐乃、お前はとんでもない化け物を生み出しているぞ…!!)
あやせ「ところで京介さん、気づきませんか…///」
京介「あやせがクマのぬいぐるみに欲情してるのは、よく分かった。」
あやせ「わたし、今…裸、なんですよ…///」ギューッ、ガチャリ
京介「この慣れた金属の感触は、手錠ですよねー…って片手だけ?」
あやせ「もう一方は、わたしの手の方に…ほら、お揃いですよ?」チラッ
京介「もう絶対逃がすつもりなんて、ないですよね、あやせさん?」
あやせ「そうではなくて、怖いんです…だから、安心、させてください。」
京介「あやせは、俺の大切な女の子だ。大好きだよ。」
あやせ「はい、わたしも京介さんの事が、大好き、です。」
あやせ「だから、わたしからのプレゼント、受け取って、ください…///」モゾモゾ
京介「あやせっ! それはダメっ! 落ち着けっ! 服脱がさないでー!?」
あやせ「もう、抱きついても、キスしても、京介さん分が足りないんです…」
あやせ「それに大好きって言ってくれましたし、気持ちは問題ないですよね?」
あやせ「だから、後は…わたしを、京介さんのモノに、して欲しいんです…」クチュリ…
京介「マウントを取られて初めて気がついたんだが…準備万端ですね。」
あやせ「京介さんも、お風呂からずっと、かちかち、ですよ…」ヌギヌギ、ボロン
京介「だから、理性さんとずっと俺は戦い続けてるんだって…んんっ!」チュッーッ
あやせ「んんっ…こーゆー激しいキスもいいけど、やっぱり京介さんが欲しい…」
あやせ「京介さんと一つになりたいから、理性さんは、いい加減、負けてください。」クチュ
あやせ「んっ…先っぽだけ、入りましたから、後は、わたしが腰を落としていけば…」クチュリ
京介「あやせに、そんな可愛い顔で言われると、とても抵抗できない…」
あやせ「初めて、だから、そのゆっくり…やりますね…」ズッズッ
京介「俺も初めてだけど、あやせのためにも、最後の砦だけは、何としても守りたい…」
あやせ「じゃあ京介さんに魔法の言葉を。わたし、今日、『安全日』ですからっ。んんっ!」ズズッ
あやせ「んんんんっ!!!!」ビクンビクンッ
京介「おい、あやせ! そんな急にしたら…その、痛いんじゃないのか!?」
あやせ「んっ…ちゃんと京介さんと一つになれましたし、今のは、その…」
あやせ「すごくお腹が熱くなって…とっても気持ちよかったんです…///」
京介「通りで…俺も、実はすごく危ないところだった…」
あやせ「だから、京介さんも気持ちよくなって、ください。」
あやせ「その、男の人は…出さないと溜まっちゃうんですよ、ね?」
あやせ「ですから、今日はいっぱい、わたしの中に、出してください…///」ズズッ、クネクネッ
京介「もう降参するからっ! 理性さん、さようなら…うっ…ふぅっ。」ビクンビクンッ
あやせ「あっ…京介さんので、お腹の中あったかぁい…クセになりそう…」ポワワーン
京介「…で、結局一晩中繋がったままっていうのはどうなんだ?」
あやせ「京介さんだって、二回目からはすごかったじゃないですかぁ…///」
京介「何回したか、数えてられないくらい、あやせが可愛いのが悪い。」
あやせ「うぅっ/// あ、そうだ。お泊りの証拠を収めないと♪」パシャ
京介「ちょっとまて。今の写メを、何に使うつもりだ?」
あやせ「ちゃんとお泊りの証拠を、敗者達に示す約束なんですよ♪」
京介「あやせ…裸で幸せそうに抱き合ってる写メは、さすがにマズいぞ?」
あやせ「…はっ! 桐乃もですが、お姉さんが見たらと思うと…」ガクブル
京介「構図は一緒でも構わないから、せめて服だけは着て、取り直してくれ!」
あやせ「お互い、命の危険がありますからね…では、改めて。」パシャ
- 朝、桐乃の教室 -
桐乃「…で、この一つのベッドで幸せそうにしてる二人が証拠、だと…」フルフルッ
あやせ「それは約束だから…桐乃には、これを特別に。」ピローン
桐乃「おおっ!? 何、この幸せそうなあいつの寝顔は!? お宝じゃん!?」ウヘヘ
あやせ「入手ルートは極秘なので、そのつもりで、ね?」
あやせ(今朝、わたしのベッドで仮眠してた京介さんを撮ったモノとは言えない…)
桐乃「証拠の方は黒猫にも送ってやるとして、お宝の方は秘蔵コレクションだわ♪」ウヘヘ
- 同時刻、京介の教室 -
麻奈実「きょーぉちゃーん、とりあえず屋上、いこうか?」ニコニコ
京介「…うん、なんとなく覚悟はしてた。」シクシク
あやせ「なんといいますか、お勤めご苦労様でした。」
京介「麻奈実が屋上で本性を剥き出しにしたときは死んだと思った。」
あやせ「でも、わたしは心が広い女ですから。」
京介「ほほう、命に直結しそうな話題なので正座で拝聴しよう。」
あやせ「桐乃の『京介分補充』や、お姉さんとのスキンシップは黙認します。」
あやせ「ですが、それより先については、一切認めません。」
京介「心が広い、とか言いながら、可愛い顔して、割と狭いな、あやせの心。」
あやせ「ちなみに昨晩のような『京介さん分補充』についてはわたし限定です///」テレテレッ
京介「…あくまで、例え話なんだが、もし今の基準を超えるような事があったら…?」
あやせ「もちろん、例え誰であろうとも相手を-『ブチころします』よ?」ニッコリ
fin.
後書きっぽいものを。
えーなんか色々言われましたが、一応、この話は完結です。
元々pinkの方に投下するつもりで準備してたものですが
スレの雲行きが怪しくて、タイミングを失い、お蔵入りしてたのを、
10巻の事前公開されたあらすじに似たような導入だったので、
完全に無駄になる前に書き捨てにきた、のが本音です。
狂気を抑えたあやせは本当に可愛いと思いますので。
VIPで書くので性的表現はあっさりしたのに書き直したり、
セリフ調で進行していくように変えたり、一話完結にしたりと
ちょこちょこ内容を変えてますが、本当ならデレデレあやせと、
たくさんえろっちい事をするシリーズで書きたかったです。
タナトスあやせとのえろっちいシーンは入れたかったけど、
尺の都合でカットしました。VIPでSS投下するのも初めてでしたが、
こそこそと書いてたモノに、支援等していだけた事感謝です。
残ったスレはご自由にお使いください。
もし、明日の夕方まで残ってたら尺に入らなかった
後日談みたいなものを投下するかもしれません。
それでは、機会があれば、またどこかでお会いしましょう。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
麻奈美死ね